JP3479202B2 - 光硬化性プリプレグ組成物及びその製造方法 - Google Patents
光硬化性プリプレグ組成物及びその製造方法Info
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- JP3479202B2 JP3479202B2 JP12892997A JP12892997A JP3479202B2 JP 3479202 B2 JP3479202 B2 JP 3479202B2 JP 12892997 A JP12892997 A JP 12892997A JP 12892997 A JP12892997 A JP 12892997A JP 3479202 B2 JP3479202 B2 JP 3479202B2
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- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂と繊維強化材
及び/または充填材からなる成形用のシート状、ロール
状、管状、筒状等各種形状の光硬化性プリプレグ組成物
及びその製造方法に関する。
及び/または充填材からなる成形用のシート状、ロール
状、管状、筒状等各種形状の光硬化性プリプレグ組成物
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】強度を必要とする成形品、建造物の構造
材などに使用する繊維強化プラスチック(以下FRPと
いう。)は、ガラス繊維、カーボン繊維などの無機質ま
たは有機質の補強材と、エポキシ樹脂、不飽和ポリエス
テル樹脂、ビニルエステル樹脂(エポキシアクリレート
樹脂ともいう。)などの、いわゆる熱硬化性樹脂を組み
合わせたものが使用されている。
材などに使用する繊維強化プラスチック(以下FRPと
いう。)は、ガラス繊維、カーボン繊維などの無機質ま
たは有機質の補強材と、エポキシ樹脂、不飽和ポリエス
テル樹脂、ビニルエステル樹脂(エポキシアクリレート
樹脂ともいう。)などの、いわゆる熱硬化性樹脂を組み
合わせたものが使用されている。
【0003】従来熱硬化性樹脂を使用したプリプレグ
は、非反応性溶剤を希釈剤とした熱硬化性樹脂を、ガラ
ス繊維、カーボン繊維などの繊維質基材に含浸して、加
熱などにより非反応性溶剤の乾燥除去と、熱硬化性樹脂
のBステージ化(増粘化)を同時に行ったり、または無
溶剤の熱硬化性樹脂をガラス繊維、カーボン繊維などの
繊維質基材に含浸して、加熱などによりBステージ化を
行ったりして製造されている。そしてこのプリプレグの
中には、特に加熱が不可能かあるいは均一な加熱が困難
な大型のものや屋外施工のものに光硬化性のものが採用
されており、近年硬化速度が速いこと、熱源なしに簡易
に簡便に建物等への施工可能といった観点から注目され
ている。
は、非反応性溶剤を希釈剤とした熱硬化性樹脂を、ガラ
ス繊維、カーボン繊維などの繊維質基材に含浸して、加
熱などにより非反応性溶剤の乾燥除去と、熱硬化性樹脂
のBステージ化(増粘化)を同時に行ったり、または無
溶剤の熱硬化性樹脂をガラス繊維、カーボン繊維などの
繊維質基材に含浸して、加熱などによりBステージ化を
行ったりして製造されている。そしてこのプリプレグの
中には、特に加熱が不可能かあるいは均一な加熱が困難
な大型のものや屋外施工のものに光硬化性のものが採用
されており、近年硬化速度が速いこと、熱源なしに簡易
に簡便に建物等への施工可能といった観点から注目され
ている。
【0004】プリプレグの製造のための熱硬化性樹脂の
Bステージ化方法としては、原料の熱硬化性樹脂の硬化
反応の一部を進めて、適当なBステージ状態の時に重合
反応を停止させる方法があるが、通常の製造工程では常
に一定のBステージ状態を実現することは難しい。特に
不飽和ポリエステル樹脂、またはビニルエステル樹脂等
のラジカル重合性不飽和基を有する化合物を含有する樹
脂の場合には、樹脂中のラジカル重合性不飽和基を予備
重合してBステージ化するに際し、常に一定のBステー
ジ状態を実現することは困難である。
Bステージ化方法としては、原料の熱硬化性樹脂の硬化
反応の一部を進めて、適当なBステージ状態の時に重合
反応を停止させる方法があるが、通常の製造工程では常
に一定のBステージ状態を実現することは難しい。特に
不飽和ポリエステル樹脂、またはビニルエステル樹脂等
のラジカル重合性不飽和基を有する化合物を含有する樹
脂の場合には、樹脂中のラジカル重合性不飽和基を予備
重合してBステージ化するに際し、常に一定のBステー
ジ状態を実現することは困難である。
【0005】そこでビニルエステル樹脂の公知の増粘方
法として、例えばビニルエステル樹脂骨格中の水酸基、
または水酸基にペンダントしたカルボキシル基にジイソ
シアネートを反応させ、Bステージ化する方法も知られ
ているが、このBステージ化反応は樹脂中の微量な水
分、活性基などの影響を大きく受けるため、この方法も
常に一定のBステージ状態を実現することは難しい。
法として、例えばビニルエステル樹脂骨格中の水酸基、
または水酸基にペンダントしたカルボキシル基にジイソ
シアネートを反応させ、Bステージ化する方法も知られ
ているが、このBステージ化反応は樹脂中の微量な水
分、活性基などの影響を大きく受けるため、この方法も
常に一定のBステージ状態を実現することは難しい。
【0006】また不飽和ポリエステル樹脂の一般的な増
粘方法として、特開昭62−73914号公報、特開昭
62−73915号公報、特開昭62−73916号公
報、特開昭62−73917号公報などに開示されてい
るような酸化マグネシウムを添加する方法がある。
粘方法として、特開昭62−73914号公報、特開昭
62−73915号公報、特開昭62−73916号公
報、特開昭62−73917号公報などに開示されてい
るような酸化マグネシウムを添加する方法がある。
【0007】しかし前述のジイソシアネート使用及び酸
化マグネシウム添加による増粘方法は、樹脂中のスチレ
ンモノマーなどの反応性希釈剤がビニルエステル樹脂ま
たは不飽和ポリエステル樹脂の増粘反応に関与していな
いため、プリプレグ保存中にこれら反応性希釈剤が分離
し、垂れるなどの問題があった。
化マグネシウム添加による増粘方法は、樹脂中のスチレ
ンモノマーなどの反応性希釈剤がビニルエステル樹脂ま
たは不飽和ポリエステル樹脂の増粘反応に関与していな
いため、プリプレグ保存中にこれら反応性希釈剤が分離
し、垂れるなどの問題があった。
【0008】この他、特開平6−287524号公報で
は、プリプレグ原料にゲル化剤を添加して崩壊性ゼリー
状にする方法が開示されているが、Bステージ状態をゼ
リー状態から更に進めた状態にするなどの調節が難し
く、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂など
のBステージ化方法の問題点は解決されていなかった。
は、プリプレグ原料にゲル化剤を添加して崩壊性ゼリー
状にする方法が開示されているが、Bステージ状態をゼ
リー状態から更に進めた状態にするなどの調節が難し
く、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂など
のBステージ化方法の問題点は解決されていなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、不飽和ポリ
エステル樹脂、ビニルエステル樹脂などの熱硬化性樹脂
のBステージ状態の調節が容易で、常に一定のBステー
ジ状態を実現することが可能であり、また作製したプリ
プレグ組成物の保存安定性が良好であり、かつ賦形後の
硬化性が良好な、シート状、ロール状、管状、筒状等各
種形状の成形品、建造物の構造材、あるいはそれらの補
修補強等の広範な用途に使用可能な光硬化性プリプレグ
組成物及びその製造方法の提供を目的とする。
エステル樹脂、ビニルエステル樹脂などの熱硬化性樹脂
のBステージ状態の調節が容易で、常に一定のBステー
ジ状態を実現することが可能であり、また作製したプリ
プレグ組成物の保存安定性が良好であり、かつ賦形後の
硬化性が良好な、シート状、ロール状、管状、筒状等各
種形状の成形品、建造物の構造材、あるいはそれらの補
修補強等の広範な用途に使用可能な光硬化性プリプレグ
組成物及びその製造方法の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)不飽和
ポリエステル樹脂及び/またはビニルエステル樹脂、そ
れぞれが感光波長を異にする少なくとも2種の光重合開
始剤、無機質または有機質の繊維強化材及び/または充
填材を含有する組成物であって、かつ該組成物が、前記
樹脂中のラジカル重合性不飽和基の一部を予備重合せし
めると共に、少なくとも1種の光重合開始剤及びラジカ
ル重合性不飽和基の一部が残存するような特定の波長の
光で処理されてなる光硬化性プリプレグ組成物、
ポリエステル樹脂及び/またはビニルエステル樹脂、そ
れぞれが感光波長を異にする少なくとも2種の光重合開
始剤、無機質または有機質の繊維強化材及び/または充
填材を含有する組成物であって、かつ該組成物が、前記
樹脂中のラジカル重合性不飽和基の一部を予備重合せし
めると共に、少なくとも1種の光重合開始剤及びラジカ
ル重合性不飽和基の一部が残存するような特定の波長の
光で処理されてなる光硬化性プリプレグ組成物、
【0011】(2)光重合開始剤が、近赤外光領域に感
光性を有する光重合開始剤と、可視光及び/または紫外
光領域に感光性を有する光重合開始剤の組み合わせであ
る前記(1)記載の光硬化性プリプレグ組成物、
光性を有する光重合開始剤と、可視光及び/または紫外
光領域に感光性を有する光重合開始剤の組み合わせであ
る前記(1)記載の光硬化性プリプレグ組成物、
【0012】(3)光重合開始剤が、波長が500nm
以上の可視光領域に感光性を有する光重合開始剤と、5
00nm未満の可視光及び/または紫外光領域に感光性
を有する光重合開始剤の組み合わせである前記(1)記
載の光硬化性プリプレグ組成物、
以上の可視光領域に感光性を有する光重合開始剤と、5
00nm未満の可視光及び/または紫外光領域に感光性
を有する光重合開始剤の組み合わせである前記(1)記
載の光硬化性プリプレグ組成物、
【0013】(4)波長が500nm以上の可視光ある
いは近赤外光領域に感光性を有する光重合開始剤が、一
般式(1)で表わされる陽イオン染料、 D+ ・ A- (式中、D+ は波長が500nm以上の可視光あるいは
近赤外光領域に感光性を有する少なくともメチン、ポリ
メチン、シアニン、キサンテン、オキサジン、チアジ
ン、アリールメタン、またはピリリウム系色素陽イオン
の1種であり、A- は、各種陰イオンを示す。)
いは近赤外光領域に感光性を有する光重合開始剤が、一
般式(1)で表わされる陽イオン染料、 D+ ・ A- (式中、D+ は波長が500nm以上の可視光あるいは
近赤外光領域に感光性を有する少なくともメチン、ポリ
メチン、シアニン、キサンテン、オキサジン、チアジ
ン、アリールメタン、またはピリリウム系色素陽イオン
の1種であり、A- は、各種陰イオンを示す。)
【0014】及び一般式(2)で表わされる増感剤
【化2】
(式中、Z+ は任意の陽イオンを示し、R1 、R2 、R
3 及びR4 はそれぞれ独立してアルキル基、アリール
基、アシル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、シリル基、複素環基、ハロゲン原子、置換アルキ
ル基、置換アリール基、置換アシル基、置換アラルキル
基、置換アルケニル基、置換アルキニル基、置換シリル
基または置換複素環基を示す。)との組み合わせであ
る、前記(2)または(3)記載の光硬化性プリプレグ
組成物、
3 及びR4 はそれぞれ独立してアルキル基、アリール
基、アシル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、シリル基、複素環基、ハロゲン原子、置換アルキ
ル基、置換アリール基、置換アシル基、置換アラルキル
基、置換アルケニル基、置換アルキニル基、置換シリル
基または置換複素環基を示す。)との組み合わせであ
る、前記(2)または(3)記載の光硬化性プリプレグ
組成物、
【0015】(5)波長が500nm以上の可視光ある
いは近赤外光領域に感光波長を有する、一般式(1)で
表される光重合開始剤のカチオン部分(D+ )が、シア
ニン系あるいはトリアリールメタン系陽イオン色素であ
る、前記(4)記載の光硬化性プリプレグ組成物、
いは近赤外光領域に感光波長を有する、一般式(1)で
表される光重合開始剤のカチオン部分(D+ )が、シア
ニン系あるいはトリアリールメタン系陽イオン色素であ
る、前記(4)記載の光硬化性プリプレグ組成物、
【0016】(6)可視光及び/または紫外光領域に感
光性を有する光重合開始剤の1種が、ヘキサアリールビ
イミダゾール化合物と水素供与性化合物の組み合わせま
たはアシルホスフィンオキサイド系化合物である前記
(1)〜(5)記載の光硬化性プリプレグ組成物、
光性を有する光重合開始剤の1種が、ヘキサアリールビ
イミダゾール化合物と水素供与性化合物の組み合わせま
たはアシルホスフィンオキサイド系化合物である前記
(1)〜(5)記載の光硬化性プリプレグ組成物、
【0017】(7)不飽和ポリエステル樹脂及び/また
はビニルエステル樹脂、それぞれが感光波長を異にする
少なくとも2種の光重合開始剤、無機質または有機質の
繊維強化材及び/または充填材を含有する組成物を、該
組成物中の光重合開始剤の少なくとも1種の感光波長領
域で、かつ少なくとも他の1種の光重合開始剤の感光波
長領域の波長を含まない光を照射することにより予備重
合することを特徴とする光硬化性プリプレグ組成物の製
造方法、
はビニルエステル樹脂、それぞれが感光波長を異にする
少なくとも2種の光重合開始剤、無機質または有機質の
繊維強化材及び/または充填材を含有する組成物を、該
組成物中の光重合開始剤の少なくとも1種の感光波長領
域で、かつ少なくとも他の1種の光重合開始剤の感光波
長領域の波長を含まない光を照射することにより予備重
合することを特徴とする光硬化性プリプレグ組成物の製
造方法、
【0018】(8)不飽和ポリエステル樹脂及び/また
はビニルエステル樹脂、それぞれが感光波長を異にする
少なくとも2種の光重合開始剤、無機質または有機質の
繊維強化材及び/または充填材を含有する組成物を、5
00nm以上の波長の可視光あるいは近赤外光の照射に
より予備重合する前記(7)記載の光硬化性プリプレグ
組成物の製造方法、
はビニルエステル樹脂、それぞれが感光波長を異にする
少なくとも2種の光重合開始剤、無機質または有機質の
繊維強化材及び/または充填材を含有する組成物を、5
00nm以上の波長の可視光あるいは近赤外光の照射に
より予備重合する前記(7)記載の光硬化性プリプレグ
組成物の製造方法、
【0019】(9)(1)記載の光硬化性プリプレグ組
成物を施工または成形し、該プリプレグ組成物が含有す
る光重合開始剤の感光波長を含む光を照射することによ
り、プリプレグ組成物を硬化することを特徴とする光硬
化性プリプレグ組成物の硬化方法、
成物を施工または成形し、該プリプレグ組成物が含有す
る光重合開始剤の感光波長を含む光を照射することによ
り、プリプレグ組成物を硬化することを特徴とする光硬
化性プリプレグ組成物の硬化方法、
【0020】(10)(1)記載の光硬化性プリプレグ
組成物を施工または成形し、該プリプレグ組成物が含有
する光重合開始剤の感光波長を含む光を照射することに
より硬化された成形物を開発することにより、上記の目
的を達成した。
組成物を施工または成形し、該プリプレグ組成物が含有
する光重合開始剤の感光波長を含む光を照射することに
より硬化された成形物を開発することにより、上記の目
的を達成した。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明で使用される樹脂等のう
ち、不飽和ポリエステルは、公知の方法により製造され
るものでよく、その原料として具体的には無水フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル
酸、アジピン酸などの活性不飽和結合を有していない飽
和多塩基酸またはその無水物と、フマル酸、無水マレイ
ン酸、マレイン酸、イタコン酸などの活性不飽和結合を
有している不飽和多塩基酸またはその無水物などを酸成
分とし、エチレングリコール、プロピレングリコール、
ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,
2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5
−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−
メチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル
−1,3−プロパンジオール、シクロヘキサン−1,4
−ジメタノール、ビスフェノールAのエチレンオキサイ
ド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付
加物などの多価アルコールをアルコール成分として、こ
の酸成分及びアルコール成分を脱水重縮合して得られる
ものである。
ち、不飽和ポリエステルは、公知の方法により製造され
るものでよく、その原料として具体的には無水フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル
酸、アジピン酸などの活性不飽和結合を有していない飽
和多塩基酸またはその無水物と、フマル酸、無水マレイ
ン酸、マレイン酸、イタコン酸などの活性不飽和結合を
有している不飽和多塩基酸またはその無水物などを酸成
分とし、エチレングリコール、プロピレングリコール、
ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,
2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5
−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−
メチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル
−1,3−プロパンジオール、シクロヘキサン−1,4
−ジメタノール、ビスフェノールAのエチレンオキサイ
ド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付
加物などの多価アルコールをアルコール成分として、こ
の酸成分及びアルコール成分を脱水重縮合して得られる
ものである。
【0022】またビニルエステルは、これも公知の方法
により製造されるものであってよく、その1つにエポキ
シ樹脂とアクリル酸またはメタクリル酸を成分として付
加反応させて得られるエポキシ(メタ)アクリレートあ
るいは飽和ジカルボン酸と不飽和ジカルボン酸またはど
ちらか一方のジカルボン酸と多価アルコールを成分とし
て得られる末端カルボキシル基の飽和ポリエステルまた
は不飽和ポリエステルとα,β−不飽和カルボン酸エス
テル基を含有するエポキシ化合物を成分として反応させ
て得られる飽和ポリエステル(メタ)アクリレート、不
飽和ポリエステル(メタ)アクリレートがある。
により製造されるものであってよく、その1つにエポキ
シ樹脂とアクリル酸またはメタクリル酸を成分として付
加反応させて得られるエポキシ(メタ)アクリレートあ
るいは飽和ジカルボン酸と不飽和ジカルボン酸またはど
ちらか一方のジカルボン酸と多価アルコールを成分とし
て得られる末端カルボキシル基の飽和ポリエステルまた
は不飽和ポリエステルとα,β−不飽和カルボン酸エス
テル基を含有するエポキシ化合物を成分として反応させ
て得られる飽和ポリエステル(メタ)アクリレート、不
飽和ポリエステル(メタ)アクリレートがある。
【0023】ビニルエステルを製造するために用いられ
る原料としてのエポキシ樹脂としては、例えばビスフェ
ノールAジグリシジルエーテル及びその高分子量同族
体、ノボラック型ポリグリシジルエーテル類等が挙げら
れる。
る原料としてのエポキシ樹脂としては、例えばビスフェ
ノールAジグリシジルエーテル及びその高分子量同族
体、ノボラック型ポリグリシジルエーテル類等が挙げら
れる。
【0024】また、ビニルエステルを製造するために用
いられる末端カルボキシル基の飽和または不飽和ポリエ
ステルの原料としての飽和ジカルボン酸としては、活性
不飽和基を有していないジカルボン酸、例えばフタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル
酸、アジピン酸、セバチン酸などが挙げられ、不飽和ジ
カルボン酸としては、活性不飽和基を有しているジカル
ボン酸、例えばフマル酸、マレイン酸、無水マレイン
酸、イタコン酸などが挙げられ、また多価アルコール成
分としては、例えばエチレングリコール、プロピレング
リコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、1,2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2
−ジメチル−1,3−プロパンジオール、シクロヘキサ
ン−1,4−ジメタノール、ビスフェノールAのエチレ
ンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオ
キサイド付加物などの多価アルコールなどが挙げられ
る。
いられる末端カルボキシル基の飽和または不飽和ポリエ
ステルの原料としての飽和ジカルボン酸としては、活性
不飽和基を有していないジカルボン酸、例えばフタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル
酸、アジピン酸、セバチン酸などが挙げられ、不飽和ジ
カルボン酸としては、活性不飽和基を有しているジカル
ボン酸、例えばフマル酸、マレイン酸、無水マレイン
酸、イタコン酸などが挙げられ、また多価アルコール成
分としては、例えばエチレングリコール、プロピレング
リコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、1,2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2
−ジメチル−1,3−プロパンジオール、シクロヘキサ
ン−1,4−ジメタノール、ビスフェノールAのエチレ
ンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオ
キサイド付加物などの多価アルコールなどが挙げられ
る。
【0025】α,β−不飽和カルボン酸エステル基を含
有するエポキシ化合物としてはグリシジルメタクリレー
トを挙げることができる。
有するエポキシ化合物としてはグリシジルメタクリレー
トを挙げることができる。
【0026】樹脂等に用いる不飽和ポリエステルまたは
ビニルエステルは、不飽和度の高いものが好ましく、不
飽和基当量(不飽和基1個当たりの分子量)が100〜
800程度のものが用いられる。不飽和基当量が100
未満のものは合成が不可能であり、不飽和基当量が80
0以上だと、反応性基の密度が小さすぎて硬化反応が遅
かったり、高硬度の硬化物が得られない。
ビニルエステルは、不飽和度の高いものが好ましく、不
飽和基当量(不飽和基1個当たりの分子量)が100〜
800程度のものが用いられる。不飽和基当量が100
未満のものは合成が不可能であり、不飽和基当量が80
0以上だと、反応性基の密度が小さすぎて硬化反応が遅
かったり、高硬度の硬化物が得られない。
【0027】本発明で使用される不飽和ポリエステル樹
脂あるいはビニルエステル樹脂は、前記不飽和ポリエス
テルあるいはビニルエステルにスチレンモノマーやメチ
ルメタクリレート等のラジカル重合性不飽和基を有する
モノマーを配合したものである。
脂あるいはビニルエステル樹脂は、前記不飽和ポリエス
テルあるいはビニルエステルにスチレンモノマーやメチ
ルメタクリレート等のラジカル重合性不飽和基を有する
モノマーを配合したものである。
【0028】本発明の樹脂等に配合されるラジカル重合
性不飽和基を有するモノマーは、光硬化性プリプレグ組
成物を製造する際に樹脂等の繊維強化材、充填材などに
対する混練性、含浸性を高め、かつ該組成物の硬化物の
硬度、強度、耐薬品性、耐水性等を向上させるために重
要であり、不飽和ポリエステルまたはビニルエステル1
00重量部に対して10〜250重量部、好ましくは2
0〜100重量部配合される。この配合量が10重量部
未満では樹脂等が高粘度となり繊維強化材や充填材に含
浸困難となり成形に適さず、250重量部を越える配合
量では高硬度の硬化物が得られず、耐熱性が不足し、F
RP材料として好ましくないものになる。
性不飽和基を有するモノマーは、光硬化性プリプレグ組
成物を製造する際に樹脂等の繊維強化材、充填材などに
対する混練性、含浸性を高め、かつ該組成物の硬化物の
硬度、強度、耐薬品性、耐水性等を向上させるために重
要であり、不飽和ポリエステルまたはビニルエステル1
00重量部に対して10〜250重量部、好ましくは2
0〜100重量部配合される。この配合量が10重量部
未満では樹脂等が高粘度となり繊維強化材や充填材に含
浸困難となり成形に適さず、250重量部を越える配合
量では高硬度の硬化物が得られず、耐熱性が不足し、F
RP材料として好ましくないものになる。
【0029】ラジカル重合性不飽和基を有するモノマー
としては、スチレンモノマーが好ましく使用されるが、
スチレンモノマーの一部またはすべてを他のラジカル重
合性不飽和基を有するモノマー、例えばクロロスチレ
ン、メチルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェ
ノキシプロピル(メタ)アクリレート、エチレングリコ
ールジメタクリレート等で代替して使用することも可能
である。
としては、スチレンモノマーが好ましく使用されるが、
スチレンモノマーの一部またはすべてを他のラジカル重
合性不飽和基を有するモノマー、例えばクロロスチレ
ン、メチルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェ
ノキシプロピル(メタ)アクリレート、エチレングリコ
ールジメタクリレート等で代替して使用することも可能
である。
【0030】本発明で使用される繊維強化材は、有機質
または無機質の繊維であり、例えばガラス繊維、炭素繊
維、アラミド繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、
ビニロン繊維等、公知の繊維を使用できる。もちろんこ
れらの繊維を組み合わせて使用することも可能である。
使用量としては、樹脂等100重量部に対して5〜30
0重量部、好ましくは10〜100重量部である。
または無機質の繊維であり、例えばガラス繊維、炭素繊
維、アラミド繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、
ビニロン繊維等、公知の繊維を使用できる。もちろんこ
れらの繊維を組み合わせて使用することも可能である。
使用量としては、樹脂等100重量部に対して5〜30
0重量部、好ましくは10〜100重量部である。
【0031】本発明で使用される充填材は、繊維強化材
と共に、あるいは繊維強化材なしで充填材単独で使用で
きる。充填材としては、無機充填材、有機充填材または
ポリマーであり、無機充填材としては、例えば炭酸カル
シウム、タルク、クレー、ガラス粉、ガラスビーズ、シ
リカ、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、酸化チタン
等公知の充填材が使用できる。むろんこれら無機充填材
を組み合わせて使用することもできる。無機充填材の使
用量は、樹脂等100重量部に対して0〜300重量
部、好ましくは0〜200重量部である。無機充填材の
配合量が300重量部より多い場合には樹脂等の粘度が
高くなり、含浸性を損なうこと、樹脂内に泡が残り易く
なること、成形時にプリプレグの流動性が乏しくなり、
型に密着させることが困難となることなどの問題が発生
し、また品質も低下する。
と共に、あるいは繊維強化材なしで充填材単独で使用で
きる。充填材としては、無機充填材、有機充填材または
ポリマーであり、無機充填材としては、例えば炭酸カル
シウム、タルク、クレー、ガラス粉、ガラスビーズ、シ
リカ、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、酸化チタン
等公知の充填材が使用できる。むろんこれら無機充填材
を組み合わせて使用することもできる。無機充填材の使
用量は、樹脂等100重量部に対して0〜300重量
部、好ましくは0〜200重量部である。無機充填材の
配合量が300重量部より多い場合には樹脂等の粘度が
高くなり、含浸性を損なうこと、樹脂内に泡が残り易く
なること、成形時にプリプレグの流動性が乏しくなり、
型に密着させることが困難となることなどの問題が発生
し、また品質も低下する。
【0032】この他、本発明の組成物に配合できる有機
充填材またはポリマーとしては、低収縮材としても効果
のある、例えば公知のポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、
ポリメチルメタクリレート、ポリエチレン、ポリ塩化ビ
ニリデンマイクロバルーン、ポリアクリロニトリルマイ
クロバルーン等が使用できる。低収縮材として使用する
場合のその使用量は、樹脂等100重量部に対して0〜
40重量部、好ましくは0〜30重量部である。低収縮
材の使用量が40重量部を越える量では粘度が高くなり
すぎて成形性が低下すると共に、硬化物の表面の平滑
性、耐熱性が低下する。
充填材またはポリマーとしては、低収縮材としても効果
のある、例えば公知のポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、
ポリメチルメタクリレート、ポリエチレン、ポリ塩化ビ
ニリデンマイクロバルーン、ポリアクリロニトリルマイ
クロバルーン等が使用できる。低収縮材として使用する
場合のその使用量は、樹脂等100重量部に対して0〜
40重量部、好ましくは0〜30重量部である。低収縮
材の使用量が40重量部を越える量では粘度が高くなり
すぎて成形性が低下すると共に、硬化物の表面の平滑
性、耐熱性が低下する。
【0033】さらに本発明において顔料を使用すること
ができる。その種類の制限は特になく、有機顔料又は無
機顔料が使用可能である。その時の配合量として、樹脂
等100重量部に対し、多くとも20重量部、好ましく
は10重量部までの量を使用することである。
ができる。その種類の制限は特になく、有機顔料又は無
機顔料が使用可能である。その時の配合量として、樹脂
等100重量部に対し、多くとも20重量部、好ましく
は10重量部までの量を使用することである。
【0034】本発明で使用される波長が500nm以上
の可視光あるいは近赤外光領域に感光波長を有する光重
合開始剤としては、一般式(1)
の可視光あるいは近赤外光領域に感光波長を有する光重
合開始剤としては、一般式(1)
【0035】D+ ・ A-
(式中、D+ は波長が500nm以上の可視光あるいは
近赤外光領域に感光性を有するメチン、ポリメチン、シ
アニン、キサンテン、オキサジン、チアジン、アリール
メタン、ピリリウム系色素陽イオンであり、A- は、各
種陰イオンを示す。)で表される陽イオン染料と、一般
式(2)
近赤外光領域に感光性を有するメチン、ポリメチン、シ
アニン、キサンテン、オキサジン、チアジン、アリール
メタン、ピリリウム系色素陽イオンであり、A- は、各
種陰イオンを示す。)で表される陽イオン染料と、一般
式(2)
【0036】
【化3】
(式中、Z+ は任意の陽イオンを示し、R1 、R2 、R
3 及びR4 はそれぞれ独立してアルキル基、アリール
基、アシル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、シリル基、複素環基、ハロゲン原子、置換アルキ
ル基、置換アリール基、置換アシル基、置換アラルキル
基、置換アルケニル基、置換アルキニル基、置換シリル
基または置換複素環基を示す。)
3 及びR4 はそれぞれ独立してアルキル基、アリール
基、アシル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、シリル基、複素環基、ハロゲン原子、置換アルキ
ル基、置換アリール基、置換アシル基、置換アラルキル
基、置換アルケニル基、置換アルキニル基、置換シリル
基または置換複素環基を示す。)
【0037】で表されるホウ素系化合物を組み合わせた
光重合開始剤が好ましい。一般式(2)における有機ホ
ウ素化合物の陽イオンZ+ の例としては、可視光あるい
は近赤外光領域に感光性を有しない4級アンモニウム陽
イオン、4級ピリジニウム陽イオン、4級キノリニウム
陽イオン、ジアゾニウム陽イオン、テトラゾリウム陽イ
オン、スルホニウム陽イオン、オキソスルホニウム陽イ
オン等の有機陽イオン、ナトリウム、カリウム、リチウ
ム、マグネシウム、カルシウム等の金属陽イオン、フラ
ビニウム、ピラニウム等の酸素原子上に陽イオン電荷を
持つ(有機)化合物、トロピリウム、シクロプロピリウ
ム等の炭素陽イオン、ヨードニウム等のハロゲニウム陽
イオン、砒素、コバルト、パラジウム、クロム、チタ
ン、スズ、アンチモン等の金属化合物の陽イオン等が挙
げられる。
光重合開始剤が好ましい。一般式(2)における有機ホ
ウ素化合物の陽イオンZ+ の例としては、可視光あるい
は近赤外光領域に感光性を有しない4級アンモニウム陽
イオン、4級ピリジニウム陽イオン、4級キノリニウム
陽イオン、ジアゾニウム陽イオン、テトラゾリウム陽イ
オン、スルホニウム陽イオン、オキソスルホニウム陽イ
オン等の有機陽イオン、ナトリウム、カリウム、リチウ
ム、マグネシウム、カルシウム等の金属陽イオン、フラ
ビニウム、ピラニウム等の酸素原子上に陽イオン電荷を
持つ(有機)化合物、トロピリウム、シクロプロピリウ
ム等の炭素陽イオン、ヨードニウム等のハロゲニウム陽
イオン、砒素、コバルト、パラジウム、クロム、チタ
ン、スズ、アンチモン等の金属化合物の陽イオン等が挙
げられる。
【0038】この有機ホウ素化合物と可視光あるいは近
赤外光領域に感光波長を有するカチオン色素とを組み合
わせることで、感光領域の波長の光照射を受けた色素が
励起され、有機ホウ素化合物と電子授受を行うことで色
素が消色すると共にラジカルが発生し、共存する重合性
不飽和化合物の重合反応が起こる。従来知られていた色
素増感系光重合反応と異なり、本発明の光重合反応では
色素の不可逆な消色反応が起こるため色素自身の光吸収
が照射光の透過性を妨げることがない上、プリプレグあ
るいは本硬化物が色素の色に着色することもないという
利点がある。
赤外光領域に感光波長を有するカチオン色素とを組み合
わせることで、感光領域の波長の光照射を受けた色素が
励起され、有機ホウ素化合物と電子授受を行うことで色
素が消色すると共にラジカルが発生し、共存する重合性
不飽和化合物の重合反応が起こる。従来知られていた色
素増感系光重合反応と異なり、本発明の光重合反応では
色素の不可逆な消色反応が起こるため色素自身の光吸収
が照射光の透過性を妨げることがない上、プリプレグあ
るいは本硬化物が色素の色に着色することもないという
利点がある。
【0039】従ってあとで述べるように、本発明で用い
る可使光あるいは近赤外光領域に感光性を有する陽イオ
ン染料の対イオンはホウ素アニオンであっても良いが、
有機ホウ素化合物の対イオンである陽イオン部分は、可
視光に吸収のない無色の陽イオンであることが必要であ
る。
る可使光あるいは近赤外光領域に感光性を有する陽イオ
ン染料の対イオンはホウ素アニオンであっても良いが、
有機ホウ素化合物の対イオンである陽イオン部分は、可
視光に吸収のない無色の陽イオンであることが必要であ
る。
【0040】上記陽イオン染料と有機ホウ素系化合物と
の組み合わせの例は、特開平3−111402号公報、
特開平3−119003号公報、特開平4−80204
号公報、特開平4−146905号公報、特開平4−2
61405号公報、特開平4−261406号公報、特
開平5−194619号公報、特開平5−59110号
公報などに詳細な記載がある。陽イオン染料[ D+]の具
体例を表1及び表2に示す。これらの陽イオン染料の中
でも好ましくはシアニン系陽イオン染料及びトリアリー
ルメタン系染料が使用される。シアニン系陽イオン染料
は一般に有機ホウ素系化合物との電子授受が起こりやす
いので本発明の反応を容易に起こしやすく、またトリア
リールメタン系陽イオン染料は経時変化後のプリプレグ
の着色が非常に少ないなどの点で好ましい。
の組み合わせの例は、特開平3−111402号公報、
特開平3−119003号公報、特開平4−80204
号公報、特開平4−146905号公報、特開平4−2
61405号公報、特開平4−261406号公報、特
開平5−194619号公報、特開平5−59110号
公報などに詳細な記載がある。陽イオン染料[ D+]の具
体例を表1及び表2に示す。これらの陽イオン染料の中
でも好ましくはシアニン系陽イオン染料及びトリアリー
ルメタン系染料が使用される。シアニン系陽イオン染料
は一般に有機ホウ素系化合物との電子授受が起こりやす
いので本発明の反応を容易に起こしやすく、またトリア
リールメタン系陽イオン染料は経時変化後のプリプレグ
の着色が非常に少ないなどの点で好ましい。
【0041】
【表1】
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表2】
【0045】一般式(1)で表される陽イオン染料のカ
ウンターアニオンであるA- は、p−トルエンスルホネ
ートイオン、有機カルボキシレートイオン、パークロレ
ートイオン、ハライドイオンなどの任意の陰イオンであ
るが、一般式(3)
ウンターアニオンであるA- は、p−トルエンスルホネ
ートイオン、有機カルボキシレートイオン、パークロレ
ートイオン、ハライドイオンなどの任意の陰イオンであ
るが、一般式(3)
【0046】
【化4】
(式中、R5 、R6 、R7 及びR8 は、それぞれ独立し
てアルキル基、アリール基、アシル基、アラルキル基、
アルケニル基、アルキニル基、シリル基、複素環基、ハ
ロゲン原子、置換アルキル基、置換アリール基、置換ア
シル基、置換アラルキル基、置換アルケニル基、置換ア
ルキニル基、置換シリル基または置換複素環基を示
す。)
てアルキル基、アリール基、アシル基、アラルキル基、
アルケニル基、アルキニル基、シリル基、複素環基、ハ
ロゲン原子、置換アルキル基、置換アリール基、置換ア
シル基、置換アラルキル基、置換アルケニル基、置換ア
ルキニル基、置換シリル基または置換複素環基を示
す。)
【0047】で表される4配位ホウ素陰イオンが特に好
ましい。
ましい。
【0048】本発明の有機ホウ素化合物と近赤外光ある
いは可視光吸収性陽イオン染料化合物との組成比は、重
量比で1/5〜1/0.01、好ましくは1/1〜1/
0.1である。色素の消色反応及びラジカル発生効率の
観点から、一般には有機ホウ素化合物を陽イオン染料よ
りも用いることが好ましい。
いは可視光吸収性陽イオン染料化合物との組成比は、重
量比で1/5〜1/0.01、好ましくは1/1〜1/
0.1である。色素の消色反応及びラジカル発生効率の
観点から、一般には有機ホウ素化合物を陽イオン染料よ
りも用いることが好ましい。
【0049】可視光領域に感光性を有する可視光重合開
始剤としては、ヘキサアリールビイミダゾール化合物と
水素供与性化合物との組み合わせや、例えば山岡らの
「表面」27(7)548(1989)、佐藤らの第3
回ポリマー材料フォーラム要旨集1BP18(199
4)に記載のカンファーキノン、ベンジル、トリメチル
ベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、メチルチオ
キサントン、ビスシクロペンタジエニルチタニウム−ジ
(ペンタフルオロフェニル)等の単独で用いられる可視
光重合開始剤の他、有機過酸化物と色素系、ジフェニル
ヨードニウム塩/色素系、ビイミダゾール/ケト化合
物、チオピリリウム塩/メルカプトベンゾチアゾール、
金属アレーン/シアニン系色素の他、特開昭45−37
377号公報に記載のヘキサアリールビイミダゾール/
ラジカル発生剤などの公知の複合開始剤系を挙げること
が出来る。
始剤としては、ヘキサアリールビイミダゾール化合物と
水素供与性化合物との組み合わせや、例えば山岡らの
「表面」27(7)548(1989)、佐藤らの第3
回ポリマー材料フォーラム要旨集1BP18(199
4)に記載のカンファーキノン、ベンジル、トリメチル
ベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、メチルチオ
キサントン、ビスシクロペンタジエニルチタニウム−ジ
(ペンタフルオロフェニル)等の単独で用いられる可視
光重合開始剤の他、有機過酸化物と色素系、ジフェニル
ヨードニウム塩/色素系、ビイミダゾール/ケト化合
物、チオピリリウム塩/メルカプトベンゾチアゾール、
金属アレーン/シアニン系色素の他、特開昭45−37
377号公報に記載のヘキサアリールビイミダゾール/
ラジカル発生剤などの公知の複合開始剤系を挙げること
が出来る。
【0050】紫外光領域に感光性を有する紫外光重合開
始剤としては、アセトフェノン系、ベンジルケタール
系、(ビス)アシルホスフィンオキシド系をはじめとす
る公知の重合開始剤を使用することが出来るが、本発明
の特徴が長波長の光を利用することで従来の光硬化では
困難であった、短波長の紫外光の透過性が低い材料の光
硬化にあることから、比較的長波長、好ましくは300
nm以上の波長領域に感光性を有する(ビス)アシルホ
スフィンオキシド系等の紫外光重合開始剤を用いること
が好ましい。
始剤としては、アセトフェノン系、ベンジルケタール
系、(ビス)アシルホスフィンオキシド系をはじめとす
る公知の重合開始剤を使用することが出来るが、本発明
の特徴が長波長の光を利用することで従来の光硬化では
困難であった、短波長の紫外光の透過性が低い材料の光
硬化にあることから、比較的長波長、好ましくは300
nm以上の波長領域に感光性を有する(ビス)アシルホ
スフィンオキシド系等の紫外光重合開始剤を用いること
が好ましい。
【0051】これらの光重合開始剤すなわち近赤外光重
合開始剤、可視光重合開始剤、紫外光重合開始剤の使用
量は、樹脂等100重量部に対して0.01〜20重量
部、好ましくは0.05〜15重量部である。光重合開
始剤の使用量が0.01重量部未満では重合が不十分に
なりやすく、また20重量部を越える量では硬化物の強
度や耐久性などが不足したりする。
合開始剤、可視光重合開始剤、紫外光重合開始剤の使用
量は、樹脂等100重量部に対して0.01〜20重量
部、好ましくは0.05〜15重量部である。光重合開
始剤の使用量が0.01重量部未満では重合が不十分に
なりやすく、また20重量部を越える量では硬化物の強
度や耐久性などが不足したりする。
【0052】本発明のプリプレグ製造に使われる近赤外
光あるいは500nm以上の波長領域に感光性を有する
可視光重合開始剤とプリプレグの光硬化に用いられる可
視光及び/または紫外光重合開始剤との比率は、重量比
で0.1/5〜5/0.1、好ましくは0.5/5〜5
/0.5である。この比率が0.1/5未満では、本発
明の光硬化性組成物に500nm以上の波長の光照射で
はBステージ状態まで予備硬化が進まず、500nm未
満の波長の光照射ではBステージ状態が進みすぎる。一
方開始剤の比率が5/0.1を超えると、その逆とな
り、いずれも好ましくない。
光あるいは500nm以上の波長領域に感光性を有する
可視光重合開始剤とプリプレグの光硬化に用いられる可
視光及び/または紫外光重合開始剤との比率は、重量比
で0.1/5〜5/0.1、好ましくは0.5/5〜5
/0.5である。この比率が0.1/5未満では、本発
明の光硬化性組成物に500nm以上の波長の光照射で
はBステージ状態まで予備硬化が進まず、500nm未
満の波長の光照射ではBステージ状態が進みすぎる。一
方開始剤の比率が5/0.1を超えると、その逆とな
り、いずれも好ましくない。
【0053】本発明において、近赤外光とは780〜1
200nmの波長領域の光線、可視光とは380〜78
0nmの波長領域の光線、紫外光とは380nm未満の
波長領域の光線を指す。
200nmの波長領域の光線、可視光とは380〜78
0nmの波長領域の光線、紫外光とは380nm未満の
波長領域の光線を指す。
【0054】本発明の樹脂等のBステージ化したプリプ
レグ製造に使用される光源としては、使用する光重合開
始剤の感光波長領域に分光分布を有する光源であれば良
く、例えば近赤外光ランプ、ナトリウムランプ、キセノ
ンランプ、ハロゲンランプ、蛍光灯、白熱灯、陽光ラン
プ、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水
銀ランプなどを使用することが出来る。またこれらのラ
ンプあるいは長波長領域の波長光を出す光源に波長カッ
トフィルターを用いてBステージ化に必要な波長光を選
択して照射することも出来る。
レグ製造に使用される光源としては、使用する光重合開
始剤の感光波長領域に分光分布を有する光源であれば良
く、例えば近赤外光ランプ、ナトリウムランプ、キセノ
ンランプ、ハロゲンランプ、蛍光灯、白熱灯、陽光ラン
プ、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水
銀ランプなどを使用することが出来る。またこれらのラ
ンプあるいは長波長領域の波長光を出す光源に波長カッ
トフィルターを用いてBステージ化に必要な波長光を選
択して照射することも出来る。
【0055】本発明の光硬化性プリプレグ組成物を自然
光または太陽光などを使って硬化させる場合は、プリプ
レグ製造時は波長カットフィルターを使用し近赤外光あ
るいは500nm以上の可視光を使用してBステージ化
を行うことが有利である。樹脂等のBステージ化のため
のランプの照射時間としては、光源の有効波長領域、出
力、照射距離、成形材料の厚さ等が異なるため、一概に
規定できないが、0.01時間以上、好ましくは0.0
5時間以上照射すればよいような条件を選べばよい。
光または太陽光などを使って硬化させる場合は、プリプ
レグ製造時は波長カットフィルターを使用し近赤外光あ
るいは500nm以上の可視光を使用してBステージ化
を行うことが有利である。樹脂等のBステージ化のため
のランプの照射時間としては、光源の有効波長領域、出
力、照射距離、成形材料の厚さ等が異なるため、一概に
規定できないが、0.01時間以上、好ましくは0.0
5時間以上照射すればよいような条件を選べばよい。
【0056】本発明における光硬化性プリプレグ組成物
の製造方法は、従来の不飽和ポリエステル樹脂系または
ビニルエステル樹脂系でのプリプレグ組成物の製造方法
に簡単に適用でき、形状は用途に合わせてシート状、ロ
ール状、管状、筒状等、任意の形状で使用することが出
来るが、特に各種シート状成形体あるいは下水管などの
管状成形体の内面補修用途などに好適に用いられる。
の製造方法は、従来の不飽和ポリエステル樹脂系または
ビニルエステル樹脂系でのプリプレグ組成物の製造方法
に簡単に適用でき、形状は用途に合わせてシート状、ロ
ール状、管状、筒状等、任意の形状で使用することが出
来るが、特に各種シート状成形体あるいは下水管などの
管状成形体の内面補修用途などに好適に用いられる。
【0057】このようにして製造された光硬化性プリプ
レグ組成物は、残存する光重合開始剤の感光波長の光を
照射することにより、速やかに本硬化出来る。
レグ組成物は、残存する光重合開始剤の感光波長の光を
照射することにより、速やかに本硬化出来る。
【0058】
【実施例】以下、実施例、比較例により本発明の内容を
詳細にするが、本発明はこれに限定されるものではな
い。また各例中の「部」は重量基準を示す。
詳細にするが、本発明はこれに限定されるものではな
い。また各例中の「部」は重量基準を示す。
【0059】(実施例1)ビニルエステル樹脂(リポキ
シR−802:昭和高分子(株)製)100部に1,
1,5,5−テトラキス(p−ジエチルアミノフェニ
ル)−2,4−ペンタジエニル・トリフェニル−n−ブ
チルボレート(昭和電工(株)製、以下IRBと略
す。:近赤外光吸収性シアニン系陽イオン色素)0.0
3部、テトラ−n−ブチルアンモニウム・トリフェニル
−n−ブチルボレート(昭和電工(株)製、以下P3B
と略す。ホウ素化合物)0.15部、2,2’−ビス−
(o−クロロフェニル)−4,5,4’,5’−テトラ
フェニルー1,2’−ビスイミダゾール(和光純薬
(株)製:以下、BImと略す。)0.3部、2−メル
カプトベンゾチアゾール(和光純薬(株)製、以下MB
Tと略す。)1.0部[BIm/MBTの組み合わせ=
可視光領域に感光性を有する光重合開始剤]を混合した
ものを、#450チョップドストランドマット(旭ファ
イバーグラス(株)製)10cm×10cm、1ply
に含浸させ、ガラスコンテントが30wt%になるよう
にした。
シR−802:昭和高分子(株)製)100部に1,
1,5,5−テトラキス(p−ジエチルアミノフェニ
ル)−2,4−ペンタジエニル・トリフェニル−n−ブ
チルボレート(昭和電工(株)製、以下IRBと略
す。:近赤外光吸収性シアニン系陽イオン色素)0.0
3部、テトラ−n−ブチルアンモニウム・トリフェニル
−n−ブチルボレート(昭和電工(株)製、以下P3B
と略す。ホウ素化合物)0.15部、2,2’−ビス−
(o−クロロフェニル)−4,5,4’,5’−テトラ
フェニルー1,2’−ビスイミダゾール(和光純薬
(株)製:以下、BImと略す。)0.3部、2−メル
カプトベンゾチアゾール(和光純薬(株)製、以下MB
Tと略す。)1.0部[BIm/MBTの組み合わせ=
可視光領域に感光性を有する光重合開始剤]を混合した
ものを、#450チョップドストランドマット(旭ファ
イバーグラス(株)製)10cm×10cm、1ply
に含浸させ、ガラスコンテントが30wt%になるよう
にした。
【0060】次に、この複合材料組成物をマイラーフィ
ルムで被覆して390〜1200nmの波長域を含む光
源であるAL−スポットライト(ALF−10)1KW
(アールディーエス(株)製)に600nm以下カット
フィルターであるSC60(富士フィルム(株)製)を
併用し、50cmの距離で照射したところ5分でBステ
ージ状態となり、その後10分間光照射を続けてもBス
テージ状態は変わらなかった。そこで10分間光照射後
のBステージ状態のものを光硬化性プリプレグとし、3
0℃、暗所における保存安定性を調べた。また30℃、
暗所2ヶ月間保存後の光硬化性プリプレグを3ply積
層し、屋外での太陽光下と日陰での硬化性を調べたとこ
ろ、太陽光下では10分、日陰では1時間で硬化した。
ルムで被覆して390〜1200nmの波長域を含む光
源であるAL−スポットライト(ALF−10)1KW
(アールディーエス(株)製)に600nm以下カット
フィルターであるSC60(富士フィルム(株)製)を
併用し、50cmの距離で照射したところ5分でBステ
ージ状態となり、その後10分間光照射を続けてもBス
テージ状態は変わらなかった。そこで10分間光照射後
のBステージ状態のものを光硬化性プリプレグとし、3
0℃、暗所における保存安定性を調べた。また30℃、
暗所2ヶ月間保存後の光硬化性プリプレグを3ply積
層し、屋外での太陽光下と日陰での硬化性を調べたとこ
ろ、太陽光下では10分、日陰では1時間で硬化した。
【0061】また太陽光下1時間放置硬化物と日陰6時
間放置硬化物のJIS K−6911によるバーコール
硬度の測定をバーコール硬度計934−1型で行い、ま
た曲げ強度の測定も行い、その結果を表3に示した。
間放置硬化物のJIS K−6911によるバーコール
硬度の測定をバーコール硬度計934−1型で行い、ま
た曲げ強度の測定も行い、その結果を表3に示した。
【0062】
【表3】
【0063】
【表3】
【0064】
【表3】
【0065】
【表3】
【0066】(実施例2)ビニルエステル樹脂(リポキ
シH−630:昭和高分子(株)製)100部にIRB
0.03部、P3B 0.15部、紫外〜可視光開始
剤であるイルガキュア1700(チバガイギー(株)社
製)1.0部を混合したものを、実施例1と同じ#45
0チョップドストランドマット 10cm×10cm
1plyに含浸させ、ガラスコンテントが30wt%に
なるようにした。
シH−630:昭和高分子(株)製)100部にIRB
0.03部、P3B 0.15部、紫外〜可視光開始
剤であるイルガキュア1700(チバガイギー(株)社
製)1.0部を混合したものを、実施例1と同じ#45
0チョップドストランドマット 10cm×10cm
1plyに含浸させ、ガラスコンテントが30wt%に
なるようにした。
【0067】次に、この複合材料組成物をマイラーフィ
ルムで被覆して390〜1200nmの波長域を含む光
源であるAL−スポットライト(ALF−10)1KW
に600nm以下カットフィルターであるSC60を併
用し、50cmの距離で照射したところ5分でBステー
ジ状態となり、その後10分間光照射を続けてもBステ
ージ状態は変わらなかった。そこで10分光照射後のB
ステージ状態のものを光硬化性プリプレグとし、30
℃、暗所における保存安定性を調べた。また30℃、暗
所2ヶ月間保存後の光硬化性プリプレグを3ply積層
し、屋外での太陽光下と日陰での硬化性を調べたとこ
ろ、太陽光下では7分、日陰では40分で硬化した。
ルムで被覆して390〜1200nmの波長域を含む光
源であるAL−スポットライト(ALF−10)1KW
に600nm以下カットフィルターであるSC60を併
用し、50cmの距離で照射したところ5分でBステー
ジ状態となり、その後10分間光照射を続けてもBステ
ージ状態は変わらなかった。そこで10分光照射後のB
ステージ状態のものを光硬化性プリプレグとし、30
℃、暗所における保存安定性を調べた。また30℃、暗
所2ヶ月間保存後の光硬化性プリプレグを3ply積層
し、屋外での太陽光下と日陰での硬化性を調べたとこ
ろ、太陽光下では7分、日陰では40分で硬化した。
【0068】また太陽光下1時間放置硬化物と日陰6時
間放置硬化物のJIS K−6911によるバーコール
硬度の測定をバーコール硬度計934−1型で行い、ま
た曲げ強度の測定も行い、その結果を表3に示した。
間放置硬化物のJIS K−6911によるバーコール
硬度の測定をバーコール硬度計934−1型で行い、ま
た曲げ強度の測定も行い、その結果を表3に示した。
【0069】(実施例3)ビニルエステル樹脂(リポキ
シR−802:昭和高分子(株)製)100部に表2−
4に示す可視光吸収色素(対イオンは塩素アニオン)
0.02部、P3B0.15部、紫外〜可視光開始剤で
あるイルガキュア1800(チバガイギー(株)社製)
1.0部を混合したものを、実施例1と同様、#450
チョップドストランドマット(旭ファイバーグラス
(株)製)10cm×10cm、1plyに含浸させ、
ガラスコンテントが30wt%になるようにした。
シR−802:昭和高分子(株)製)100部に表2−
4に示す可視光吸収色素(対イオンは塩素アニオン)
0.02部、P3B0.15部、紫外〜可視光開始剤で
あるイルガキュア1800(チバガイギー(株)社製)
1.0部を混合したものを、実施例1と同様、#450
チョップドストランドマット(旭ファイバーグラス
(株)製)10cm×10cm、1plyに含浸させ、
ガラスコンテントが30wt%になるようにした。
【0070】次に、この複合材料組成物をマイラーフィ
ルムで被覆して390〜1200nmの波長域を含む光
源であるAL−スポットライト(ALF−10)1KW
(アールディーエス(株)製)に500nm以下カット
フィルターであるSC50(富士フィルム(株)製)を
併用し、50cmの距離で照射したところ5分でBステ
ージ状態となり、その後10分間光照射を続けてもBス
テージ状態は変わらなかった。そこで10分間光照射後
のBステージ状態のものを光硬化性プリプレグとし、3
0℃、暗所における保存安定性を調べた。また30℃、
暗所2ヶ月間保存後の光硬化性プリプレグを3ply積
層し、屋外での太陽光下と日陰での硬化性を調べたとこ
ろ、太陽光下では7分、日陰では40分で硬化した。
ルムで被覆して390〜1200nmの波長域を含む光
源であるAL−スポットライト(ALF−10)1KW
(アールディーエス(株)製)に500nm以下カット
フィルターであるSC50(富士フィルム(株)製)を
併用し、50cmの距離で照射したところ5分でBステ
ージ状態となり、その後10分間光照射を続けてもBス
テージ状態は変わらなかった。そこで10分間光照射後
のBステージ状態のものを光硬化性プリプレグとし、3
0℃、暗所における保存安定性を調べた。また30℃、
暗所2ヶ月間保存後の光硬化性プリプレグを3ply積
層し、屋外での太陽光下と日陰での硬化性を調べたとこ
ろ、太陽光下では7分、日陰では40分で硬化した。
【0071】また太陽光下1時間放置硬化物と日陰6時
間放置硬化物のJIS K−6911によるバーコール
硬度の測定をバーコール硬度計934−1型で行い、ま
た曲げ強度の測定も行い、その結果を表3に示した。
間放置硬化物のJIS K−6911によるバーコール
硬度の測定をバーコール硬度計934−1型で行い、ま
た曲げ強度の測定も行い、その結果を表3に示した。
【0072】(実施例4)ビニルエステル樹脂(リポキ
シH−630:昭和高分子(株)製)100部に表2−
6のトリアリールメタン系可視光吸収色素(対イオンは
テトラフェニルボレートアニオン)0.02部、テトラ
−n−ブチルアンモニウム・トリ(p−t−ブチルフェ
ニル)−n−ブチルボレート(昭和電工(株)製、以下
BP3Bと略す。ホウ素化合物)0.20部、イルガキ
ュア1800(チバガイギー(株)社製)1.0部を混
合したものを、実施例1と同じ#450チョップドスト
ランドマット 10cm×10cm 1plyに含浸さ
せ、ガラスコンテントが30wt%になるようにした。
シH−630:昭和高分子(株)製)100部に表2−
6のトリアリールメタン系可視光吸収色素(対イオンは
テトラフェニルボレートアニオン)0.02部、テトラ
−n−ブチルアンモニウム・トリ(p−t−ブチルフェ
ニル)−n−ブチルボレート(昭和電工(株)製、以下
BP3Bと略す。ホウ素化合物)0.20部、イルガキ
ュア1800(チバガイギー(株)社製)1.0部を混
合したものを、実施例1と同じ#450チョップドスト
ランドマット 10cm×10cm 1plyに含浸さ
せ、ガラスコンテントが30wt%になるようにした。
【0073】次に、この複合材料組成物をマイラーフィ
ルムで被覆して390〜1200nmの波長域を含む光
源であるAL−スポットライト(ALF−10)1KW
に500nm以下カットフィルターであるSC50を併
用し、50cmの距離で照射したところ5分でBステー
ジ状態となり、その後10分間光照射を続けてもBステ
ージ状態は変わらなかった。そこで5分光照射後のBス
テージ状態のものを光硬化性プリプレグとし、30℃、
暗所における保存安定性を調べた。また30℃、暗所2
ヶ月間保存後の光硬化性プリプレグを3ply積層し、
屋外での太陽光下と日陰での硬化性を調べたところ、太
陽光下では7分、日陰では40分で硬化した。
ルムで被覆して390〜1200nmの波長域を含む光
源であるAL−スポットライト(ALF−10)1KW
に500nm以下カットフィルターであるSC50を併
用し、50cmの距離で照射したところ5分でBステー
ジ状態となり、その後10分間光照射を続けてもBステ
ージ状態は変わらなかった。そこで5分光照射後のBス
テージ状態のものを光硬化性プリプレグとし、30℃、
暗所における保存安定性を調べた。また30℃、暗所2
ヶ月間保存後の光硬化性プリプレグを3ply積層し、
屋外での太陽光下と日陰での硬化性を調べたところ、太
陽光下では7分、日陰では40分で硬化した。
【0074】また太陽光下1時間放置硬化物と日陰6時
間放置硬化物のJIS K−6911によるバーコール
硬度の測定をバーコール硬度計934−1型で行い、ま
た曲げ強度の測定も行い、その結果を表3に示した。
間放置硬化物のJIS K−6911によるバーコール
硬度の測定をバーコール硬度計934−1型で行い、ま
た曲げ強度の測定も行い、その結果を表3に示した。
【0075】(実施例5)ビニルエステル樹脂(リポキ
シR−802:昭和高分子(株)製)100部に表2−
7のトリアリールメタン系可視光吸収色素(対イオンは
テトラフェニルボレートアニオン)0.02部、BP3
B 0.20部、BIm 0.3部 MBT 1.0部
を混合したものを、実施例1と同じ#450チョップド
ストランドマット 10cm×10cm 1plyに含
浸させ、ガラスコンテントが30wt%になるようにし
た。
シR−802:昭和高分子(株)製)100部に表2−
7のトリアリールメタン系可視光吸収色素(対イオンは
テトラフェニルボレートアニオン)0.02部、BP3
B 0.20部、BIm 0.3部 MBT 1.0部
を混合したものを、実施例1と同じ#450チョップド
ストランドマット 10cm×10cm 1plyに含
浸させ、ガラスコンテントが30wt%になるようにし
た。
【0076】次に、この複合材料組成物をマイラーフィ
ルムで被覆して390〜1200nmの波長域を含む光
源であるAL−スポットライト(ALF−10)1KW
に500nm以下カットフィルターであるSC50を併
用し、50cmの距離で照射したところ5分でBステー
ジ状態となり、その後10分間光照射を続けてもBステ
ージ状態は変わらなかった。そこで5分光照射後のBス
テージ状態のものを光硬化性プリプレグとし、30℃、
暗所における保存安定性を調べた。また30℃、暗所2
ヶ月間保存後の光硬化性プリプレグを3ply積層し、
屋外での太陽光下と日陰での硬化性を調べたところ、太
陽光下では10分、日陰では40分で硬化した。
ルムで被覆して390〜1200nmの波長域を含む光
源であるAL−スポットライト(ALF−10)1KW
に500nm以下カットフィルターであるSC50を併
用し、50cmの距離で照射したところ5分でBステー
ジ状態となり、その後10分間光照射を続けてもBステ
ージ状態は変わらなかった。そこで5分光照射後のBス
テージ状態のものを光硬化性プリプレグとし、30℃、
暗所における保存安定性を調べた。また30℃、暗所2
ヶ月間保存後の光硬化性プリプレグを3ply積層し、
屋外での太陽光下と日陰での硬化性を調べたところ、太
陽光下では10分、日陰では40分で硬化した。
【0077】また太陽光下1時間放置硬化物と日陰6時
間放置硬化物のJIS K−6911によるバーコール
硬度の測定をバーコール硬度計934−1型で行い、ま
た曲げ強度の測定も行い、その結果を表3に示した。
間放置硬化物のJIS K−6911によるバーコール
硬度の測定をバーコール硬度計934−1型で行い、ま
た曲げ強度の測定も行い、その結果を表3に示した。
【0078】(比較例1)ビニルエステル樹脂R−80
2 100部にジフェニルメタンジイソシアネート(M
DI)ISONATE 143L(三菱ダウ(株)製)
4部、イルガキュア1700 1.0部を混合したもの
を、#450チョップドストランドマット10cm×1
0cm 1plyに含浸させ、ガラスコンテントが30
wt%になるようにした。
2 100部にジフェニルメタンジイソシアネート(M
DI)ISONATE 143L(三菱ダウ(株)製)
4部、イルガキュア1700 1.0部を混合したもの
を、#450チョップドストランドマット10cm×1
0cm 1plyに含浸させ、ガラスコンテントが30
wt%になるようにした。
【0079】次に、この複合材料組成物をマイラーフィ
ルムで被覆して暗所、40℃で放置したところ24時間
でBステージ状態となった。そこでこのBステージ状態
のものを光硬化性プリプレグとし、30℃、暗所におけ
る保存安定性を調べたところ、1週間で光硬化性プリプ
レグから樹脂が流出した。そのため硬化実験は出来なか
った。
ルムで被覆して暗所、40℃で放置したところ24時間
でBステージ状態となった。そこでこのBステージ状態
のものを光硬化性プリプレグとし、30℃、暗所におけ
る保存安定性を調べたところ、1週間で光硬化性プリプ
レグから樹脂が流出した。そのため硬化実験は出来なか
った。
【0080】(実施例6)不飽和ポリエステル樹脂(リ
ゴラック1557:昭和高分子(株)製)100部にI
RB 0.1部、P3B 0.5部、BIm 0.1
部、MBT 0.1部を混合したものを、#450チョ
ップドストランドマット 10cm×10cm 1pl
yに含浸させ、ガラスコンテントが30wt%になるよ
うにした。
ゴラック1557:昭和高分子(株)製)100部にI
RB 0.1部、P3B 0.5部、BIm 0.1
部、MBT 0.1部を混合したものを、#450チョ
ップドストランドマット 10cm×10cm 1pl
yに含浸させ、ガラスコンテントが30wt%になるよ
うにした。
【0081】次に、この複合材料組成物をマイラーフィ
ルムで被覆してガリウムランプユニレックURM−30
0、3KW(ウシオ電機(株)製)に650nm以上カ
ットフィルターである長波長カットシリーズ650nm
(朝日分光(株)製)を併用し、100cmの距離で照
射したところ3分でBステージ状態となった。そこで3
分光照射後のBステージ状態のものを光硬化性プリプレ
グとし、30℃、暗所における保存安定性を調べた。ま
た30℃、暗所2ヶ月間保存後の光硬化性プリプレグを
3ply積層し、AL−スポットライト(ALF−1
0)1KW照射(照射距離50cm)での硬化性を調べ
たところ、10分で硬化した。
ルムで被覆してガリウムランプユニレックURM−30
0、3KW(ウシオ電機(株)製)に650nm以上カ
ットフィルターである長波長カットシリーズ650nm
(朝日分光(株)製)を併用し、100cmの距離で照
射したところ3分でBステージ状態となった。そこで3
分光照射後のBステージ状態のものを光硬化性プリプレ
グとし、30℃、暗所における保存安定性を調べた。ま
た30℃、暗所2ヶ月間保存後の光硬化性プリプレグを
3ply積層し、AL−スポットライト(ALF−1
0)1KW照射(照射距離50cm)での硬化性を調べ
たところ、10分で硬化した。
【0082】またAL−スポットライト20分照射硬化
物のJIS K−6911によるバーコール硬度の測定
をバーコール硬度計934−1型で行い、また曲げ強度
の測定も行い、その結果を表3に示した。
物のJIS K−6911によるバーコール硬度の測定
をバーコール硬度計934−1型で行い、また曲げ強度
の測定も行い、その結果を表3に示した。
【0083】(実施例7)不飽和ポリエステル樹脂(リ
ゴラック2141:昭和高分子(株)製)100部にI
RB 0.03部、P3B 0.15部、BIm 0.
3部、MBT 0.6部を混合したものを、#450チ
ョップドストランドマット 10cm×10cm 1p
lyに含浸させ、ガラスコンテントが30wt%になる
ようにした。
ゴラック2141:昭和高分子(株)製)100部にI
RB 0.03部、P3B 0.15部、BIm 0.
3部、MBT 0.6部を混合したものを、#450チ
ョップドストランドマット 10cm×10cm 1p
lyに含浸させ、ガラスコンテントが30wt%になる
ようにした。
【0084】次に、この複合材料組成物をマイラーフィ
ルムで被覆して390〜1200nmの波長域を含む光
源であるAL−スポットライト(ALF−10)1KW
に600nm以下カットフィルターであるSC60を併
用し、50cmの距離で照射したところ5分でBステー
ジ状態となった。そこで5分光照射後のBステージ状態
のものを光硬化性プリプレグとし、30℃、暗所におけ
る保存安定性を調べた。また30℃、暗所2ヶ月間保存
後の光硬化性プリプレグを3ply積層し、ガリウムラ
ンプユニレックURM−300、3KW(照射距離10
0cm)での硬化性を調べたところ、3分で硬化した。
ルムで被覆して390〜1200nmの波長域を含む光
源であるAL−スポットライト(ALF−10)1KW
に600nm以下カットフィルターであるSC60を併
用し、50cmの距離で照射したところ5分でBステー
ジ状態となった。そこで5分光照射後のBステージ状態
のものを光硬化性プリプレグとし、30℃、暗所におけ
る保存安定性を調べた。また30℃、暗所2ヶ月間保存
後の光硬化性プリプレグを3ply積層し、ガリウムラ
ンプユニレックURM−300、3KW(照射距離10
0cm)での硬化性を調べたところ、3分で硬化した。
【0085】またガリウムランプユニレックURM−3
00、3KW(照射距離100cm)を6分照射した硬
化物のJIS K−6911によるバーコール硬度の測
定をバーコール硬度計934−1型で行い、また曲げ強
度の測定も行い、その結果を表3に示した。
00、3KW(照射距離100cm)を6分照射した硬
化物のJIS K−6911によるバーコール硬度の測
定をバーコール硬度計934−1型で行い、また曲げ強
度の測定も行い、その結果を表3に示した。
【0086】(実施例8)不飽和ポリエステル樹脂(リ
ゴラック1557:昭和高分子(株)製)100部に表
2−3の可視光吸収色素(対イオンは塩素アニオン)
0.02部、P3B0.15部、イルガキュア1800
1.0部を混合したものを、#450チョップドスト
ランドマット 10cm×10cm 1plyに含浸さ
せ、ガラスコンテントが30wt%になるようにした。
ゴラック1557:昭和高分子(株)製)100部に表
2−3の可視光吸収色素(対イオンは塩素アニオン)
0.02部、P3B0.15部、イルガキュア1800
1.0部を混合したものを、#450チョップドスト
ランドマット 10cm×10cm 1plyに含浸さ
せ、ガラスコンテントが30wt%になるようにした。
【0087】次に、この複合材料組成物をマイラーフィ
ルムで被覆して390〜1200nmの波長域を含む光
源であるAL−スポットライト(ALF−10)1KW
に500nm以下カットフィルターであるSC50を併
用し、50cmの距離で照射したところ5分でBステー
ジ状態となった。そこで5分光照射後のBステージ状態
のものを光硬化性プリプレグとし、30℃、暗所におけ
る保存安定性を調べた。また30℃、暗所2ヶ月間保存
後の光硬化性プリプレグを3ply積層し、AL−スポ
ットライト(ALF−10)1KW(照射距離50c
m)での硬化性を調べたところ、10分で硬化した。
ルムで被覆して390〜1200nmの波長域を含む光
源であるAL−スポットライト(ALF−10)1KW
に500nm以下カットフィルターであるSC50を併
用し、50cmの距離で照射したところ5分でBステー
ジ状態となった。そこで5分光照射後のBステージ状態
のものを光硬化性プリプレグとし、30℃、暗所におけ
る保存安定性を調べた。また30℃、暗所2ヶ月間保存
後の光硬化性プリプレグを3ply積層し、AL−スポ
ットライト(ALF−10)1KW(照射距離50c
m)での硬化性を調べたところ、10分で硬化した。
【0088】またAL−スポットライト(ALF−1
0)1KW(照射距離50cm)を20分照射した硬化
物のJIS K−6911によるバーコール硬度の測定
をバーコール硬度計934−1型で行い、また曲げ強度
の測定も行い、その結果を表3に示した。
0)1KW(照射距離50cm)を20分照射した硬化
物のJIS K−6911によるバーコール硬度の測定
をバーコール硬度計934−1型で行い、また曲げ強度
の測定も行い、その結果を表3に示した。
【0089】(実施例9)不飽和ポリエステル樹脂(リ
ゴラック2141:昭和高分子(株)製)100部に表
2−5のトリアリールメタン系可視光吸収色素(対イオ
ンは塩素アニオン)0.03部、BP3B 0.3部、
イルガキュア1800 1.0部を混合したものを、#
450チョップドストランドマット 10cm×10c
m 1plyに含浸させ、ガラスコンテントが30wt
%になるようにした。
ゴラック2141:昭和高分子(株)製)100部に表
2−5のトリアリールメタン系可視光吸収色素(対イオ
ンは塩素アニオン)0.03部、BP3B 0.3部、
イルガキュア1800 1.0部を混合したものを、#
450チョップドストランドマット 10cm×10c
m 1plyに含浸させ、ガラスコンテントが30wt
%になるようにした。
【0090】次に、この複合材料組成物をマイラーフィ
ルムで被覆して390〜1200nmの波長域を含む光
源であるAL−スポットライト(ALF−10)1KW
に500nm以下カットフィルターであるSC50を併
用し、50cmの距離で照射したところ3分でBステー
ジ状態となった。そこで3分光照射後のBステージ状態
のものを光硬化性プリプレグとし、30℃、暗所におけ
る保存安定性を調べた。また30℃、暗所2ヶ月間保存
後の光硬化性プリプレグを3ply積層し、AL−スポ
ットライト(ALF−10)1KW(照射距離50c
m)での硬化性を調べたところ、10分で硬化した。
ルムで被覆して390〜1200nmの波長域を含む光
源であるAL−スポットライト(ALF−10)1KW
に500nm以下カットフィルターであるSC50を併
用し、50cmの距離で照射したところ3分でBステー
ジ状態となった。そこで3分光照射後のBステージ状態
のものを光硬化性プリプレグとし、30℃、暗所におけ
る保存安定性を調べた。また30℃、暗所2ヶ月間保存
後の光硬化性プリプレグを3ply積層し、AL−スポ
ットライト(ALF−10)1KW(照射距離50c
m)での硬化性を調べたところ、10分で硬化した。
【0091】またAL−スポットライト(ALF−1
0)1KW(照射距離50cm)を20分照射した硬化
物のJIS K−6911によるバーコール硬度の測定
をバーコール硬度計934−1型で行い、また曲げ強度
の測定も行い、その結果を表3に示した。
0)1KW(照射距離50cm)を20分照射した硬化
物のJIS K−6911によるバーコール硬度の測定
をバーコール硬度計934−1型で行い、また曲げ強度
の測定も行い、その結果を表3に示した。
【0092】(実施例10)不飽和ポリエステル樹脂
(リゴラック1557:昭和高分子(株)製)100部
に表2−9のトリアリールメタン系可視光吸収色素(対
イオンはテトラフェニルボレートアニオン)0.02
部、BP3B 0.2部、BIm 0.3部、MBT
1.0部を混合したものを、#450チョップドストラ
ンドマット 10cm×10cm 1plyに含浸さ
せ、ガラスコンテントが30wt%になるようにした。
(リゴラック1557:昭和高分子(株)製)100部
に表2−9のトリアリールメタン系可視光吸収色素(対
イオンはテトラフェニルボレートアニオン)0.02
部、BP3B 0.2部、BIm 0.3部、MBT
1.0部を混合したものを、#450チョップドストラ
ンドマット 10cm×10cm 1plyに含浸さ
せ、ガラスコンテントが30wt%になるようにした。
【0093】次に、この複合材料組成物をマイラーフィ
ルムで被覆して390〜1200nmの波長域を含む光
源であるAL−スポットライト(ALF−10)1KW
に500nm以下カットフィルターであるSC50を併
用し、50cmの距離で照射したところ3分でBステー
ジ状態となった。そこで3分光照射後のBステージ状態
のものを光硬化性プリプレグとし、30℃、暗所におけ
る保存安定性を調べた。また30℃、暗所2ヶ月間保存
後の光硬化性プリプレグを3ply積層し、AL−スポ
ットライト(ALF−10)1KW(照射距離50c
m)での硬化性を調べたところ、10分で硬化した。
ルムで被覆して390〜1200nmの波長域を含む光
源であるAL−スポットライト(ALF−10)1KW
に500nm以下カットフィルターであるSC50を併
用し、50cmの距離で照射したところ3分でBステー
ジ状態となった。そこで3分光照射後のBステージ状態
のものを光硬化性プリプレグとし、30℃、暗所におけ
る保存安定性を調べた。また30℃、暗所2ヶ月間保存
後の光硬化性プリプレグを3ply積層し、AL−スポ
ットライト(ALF−10)1KW(照射距離50c
m)での硬化性を調べたところ、10分で硬化した。
【0094】またAL−スポットライト(ALF−1
0)1KW(照射距離50cm)を20分照射した硬化
物のJIS K−6911によるバーコール硬度の測定
をバーコール硬度計934−1型で行い、また曲げ強度
の測定も行い、その結果を表3に示した。
0)1KW(照射距離50cm)を20分照射した硬化
物のJIS K−6911によるバーコール硬度の測定
をバーコール硬度計934−1型で行い、また曲げ強度
の測定も行い、その結果を表3に示した。
【0095】(比較例2)不飽和ポリエステル樹脂(リ
ゴラック1557:昭和高分子(株)製)100部に酸
化マグネシウム マグミック(協和化学工業(株)製)
1部、イルガキュア1700 1.0部を混合したもの
を、#450チョップドストランドマット10cm×1
0cm 1plyに含浸させ、ガラスコンテントが30
wt%になるようにした。
ゴラック1557:昭和高分子(株)製)100部に酸
化マグネシウム マグミック(協和化学工業(株)製)
1部、イルガキュア1700 1.0部を混合したもの
を、#450チョップドストランドマット10cm×1
0cm 1plyに含浸させ、ガラスコンテントが30
wt%になるようにした。
【0096】次に、この複合材料組成物をマイラーフィ
ルムで被覆して暗所、40℃で放置したところ、48時
間でBステージ状態となった。そこでこのBステージ状
態のものを光硬化性プリプレグとし、30℃、暗所にお
ける保存安定性を調べたところ、10日で光硬化性プリ
プレグから樹脂が流出した。そのため硬化実験は出来な
かった。
ルムで被覆して暗所、40℃で放置したところ、48時
間でBステージ状態となった。そこでこのBステージ状
態のものを光硬化性プリプレグとし、30℃、暗所にお
ける保存安定性を調べたところ、10日で光硬化性プリ
プレグから樹脂が流出した。そのため硬化実験は出来な
かった。
【0097】(実施例11)ビニルエステル樹脂(リポ
キシR−808:昭和高分子(株)製)100部にIR
B 0.03部、P3B 0.15部、BIm 0.3
部 MBT 1.0部及び水酸化アルミニウム(ハイジ
ライトHBT−320:昭和電工(株)製)30部を混
合したものを、#450チョップドストランドマット
10cm×10cm 1plyに含浸させ、ガラスコン
テントが30wt%になるようにした。
キシR−808:昭和高分子(株)製)100部にIR
B 0.03部、P3B 0.15部、BIm 0.3
部 MBT 1.0部及び水酸化アルミニウム(ハイジ
ライトHBT−320:昭和電工(株)製)30部を混
合したものを、#450チョップドストランドマット
10cm×10cm 1plyに含浸させ、ガラスコン
テントが30wt%になるようにした。
【0098】次に、この複合材料組成物をマイラーフィ
ルムで被覆して390〜1200nmの波長域を含む光
源であるAL−スポットライト(ALF−10)1KW
に600nm以下カットフィルターであるSC60を併
用し、50cmの距離で照射したところ5分でBステー
ジ状態となり、その後10分間光照射を続けてもBステ
ージ状態は変わらなかった。そこで10分間光照射後の
Bステージ状態のものを光硬化性プリプレグとし、30
℃、暗所における保存安定性を調べた結果、2ヶ月間異
常なかった。また30℃、暗所2ヶ月間保存後の光硬化
性プリプレグを3ply積層し、メタルハライドランプ
250W(三菱電機オスラム(株)製:HQI−TS2
50W/Dに三菱電機照明(株)製灯具HQIダウンラ
イトQX038Wを使用)を照射距離30cmで照射し
たところ、3分で硬化した。
ルムで被覆して390〜1200nmの波長域を含む光
源であるAL−スポットライト(ALF−10)1KW
に600nm以下カットフィルターであるSC60を併
用し、50cmの距離で照射したところ5分でBステー
ジ状態となり、その後10分間光照射を続けてもBステ
ージ状態は変わらなかった。そこで10分間光照射後の
Bステージ状態のものを光硬化性プリプレグとし、30
℃、暗所における保存安定性を調べた結果、2ヶ月間異
常なかった。また30℃、暗所2ヶ月間保存後の光硬化
性プリプレグを3ply積層し、メタルハライドランプ
250W(三菱電機オスラム(株)製:HQI−TS2
50W/Dに三菱電機照明(株)製灯具HQIダウンラ
イトQX038Wを使用)を照射距離30cmで照射し
たところ、3分で硬化した。
【0099】また同様の条件で6分間光照射した硬化物
のJIS K−6911によるバーコール硬度の測定を
バーコール硬度計934−1型で行った結果、表/裏=
40/39と実用レベルに達していた。
のJIS K−6911によるバーコール硬度の測定を
バーコール硬度計934−1型で行った結果、表/裏=
40/39と実用レベルに達していた。
【0100】
【発明の効果】本発明は、保存性に優れ、長期保存にお
いても樹脂等に含有されるラジカル重合性不飽和基の重
合の進行のない、安定な光硬化性プリプレグ組成物及び
その製造方法に関し、ラジカル重合性不飽和基の一部を
コンスタントにBステージ化して安定な増粘を達成し、
大型の成形品、屋外の建造物などのように加熱が不可能
または困難な場合に光硬化により熱源の準備も不要で、
簡単に施工をすることが出来、硬化速度が速く、確実に
硬度の高い成形品が得られる光硬化性プリプレグ組成物
を提供することに成功した。
いても樹脂等に含有されるラジカル重合性不飽和基の重
合の進行のない、安定な光硬化性プリプレグ組成物及び
その製造方法に関し、ラジカル重合性不飽和基の一部を
コンスタントにBステージ化して安定な増粘を達成し、
大型の成形品、屋外の建造物などのように加熱が不可能
または困難な場合に光硬化により熱源の準備も不要で、
簡単に施工をすることが出来、硬化速度が速く、確実に
硬度の高い成形品が得られる光硬化性プリプレグ組成物
を提供することに成功した。
【0101】この樹脂等のBステージ化は、ラジカル重
合性不飽和基を、配合した複数の吸収波長の異なる光重
合開始剤のうちの一部の光重合開始剤のみを使用する重
合により行われるため重合は安定に行われ、その結果プ
リプレグにおいてモノマーの分離による垂れることがな
い、保存安定性に優れたプリプレグ組成物が提供でき
た。
合性不飽和基を、配合した複数の吸収波長の異なる光重
合開始剤のうちの一部の光重合開始剤のみを使用する重
合により行われるため重合は安定に行われ、その結果プ
リプレグにおいてモノマーの分離による垂れることがな
い、保存安定性に優れたプリプレグ組成物が提供でき
た。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 杉田 修一
千葉県千葉市緑区大野台1丁目1番1号
昭和電工株式会社 総合研究所内
(72)発明者 鎌田 博稔
千葉県千葉市緑区大野台1丁目1番1号
昭和電工株式会社 総合研究所内
(72)発明者 渡辺 岳男
千葉県千葉市緑区大野台1丁目1番1号
昭和電工株式会社 総合研究所内
(56)参考文献 特開 平6−75374(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C08J 5/24
C08F 283/01
C08F 290/06
Claims (10)
- 【請求項1】 不飽和ポリエステル樹脂及び/またはビ
ニルエステル樹脂、それぞれが感光波長を異にする少な
くとも2種の光重合開始剤、無機質または有機質の繊維
強化材及び/または充填材を含有する組成物であって、
かつ該組成物が、前記樹脂中のラジカル重合性不飽和基
の一部を予備重合せしめると共に、少なくとも1種の光
重合開始剤及びラジカル重合性不飽和基の一部が残存す
るような特定の波長の光で処理されてなる光硬化性プリ
プレグ組成物。 - 【請求項2】 光重合開始剤が、近赤外光領域に感光性
を有する光重合開始剤と、可視光及び/または紫外光領
域に感光性を有する光重合開始剤の組み合わせである請
求項1記載の光硬化性プリプレグ組成物。 - 【請求項3】 光重合開始剤が、波長が500nm以上
の可視光領域に感光性を有する光重合開始剤と、500
nm未満の可視光及び/または紫外光領域に感光性を有
する光重合開始剤の組み合わせである請求項1記載の光
硬化性プリプレグ組成物。 - 【請求項4】 波長が500nm以上の可視光あるいは
近赤外光領域に感光性を有する光重合開始剤が、一般式
(1)で表わされる陽イオン染料、 D+ ・ A- (式中、D+ は波長が500nm以上の可視光あるいは
近赤外光領域に感光性を有する少なくともメチン、ポリ
メチン、シアニン、キサンテン、オキサジン、チアジ
ン、アリールメタン、またはピリリウム系色素陽イオン
の1種であり、A- は、各種陰イオンを示す。)及び一
般式(2)で表わされる増感剤 一般式(2); 【化1】 (式中、Z+ は任意の陽イオンを示し、R1 、R2 、R
3 及びR4 はそれぞれ独立してアルキル基、アリール
基、アシル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、シリル基、複素環基、ハロゲン原子、置換アルキ
ル基、置換アリール基、置換アシル基、置換アラルキル
基、置換アルケニル基、置換アルキニル基、置換シリル
基または置換複素環基を示す。)との組み合わせであ
る、請求項2または3記載の光硬化性プリプレグ組成
物。 - 【請求項5】 波長が500nm以上の可視光あるいは
近赤外光領域に感光波長を有する、一般式(1)で表さ
れる光重合開始剤のカチオン部分(D+ )が、シアニン
系あるいはトリアリールメタン系陽イオン色素である、
請求項4記載の光硬化性プリプレグ組成物。 - 【請求項6】 可視光及び/または紫外光領域に感光性
を有する光重合開始剤の1種が、ヘキサアリールビイミ
ダゾール化合物と水素供与性化合物の組み合わせまたは
アシルホスフィンオキサイド系化合物である請求項1〜
5記載の光硬化性プリプレグ組成物。 - 【請求項7】 不飽和ポリエステル樹脂及び/またはビ
ニルエステル樹脂、それぞれが感光波長を異にする少な
くとも2種の光重合開始剤、無機質または有機質の繊維
強化材及び/または充填材を含有する組成物を、該組成
物中の光重合開始剤の少なくとも1種の感光波長領域
で、かつ少なくとも他の1種の光重合開始剤の感光波長
領域の波長を含まない光を照射することにより予備重合
することを特徴とする光硬化性プリプレグ組成物の製造
方法。 - 【請求項8】 不飽和ポリエステル樹脂及び/またはビ
ニルエステル樹脂、それぞれが感光波長を異にする少な
くとも2種の光重合開始剤、無機質または有機質の繊維
強化材及び/または充填材を含有する組成物を、500
nm以上の波長の可視光あるいは近赤外光の照射により
予備重合する請求項7記載の硬化性プリプレグ組成物の
製造方法。 - 【請求項9】 請求項1記載の光硬化性プリプレグ組成
物を施工または成形し、該プリプレグ組成物が含有する
光重合開始剤の感光波長を含む光を照射することによ
り、プリプレグ組成物を硬化することを特徴とする光硬
化性プリプレグ組成物の硬化方法。 - 【請求項10】 請求項1記載の光硬化性プリプレグ組
成物を施工または成形し、該プリプレグ組成物が含有す
る光重合開始剤の感光波長を含む光を照射することによ
り硬化された成形物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12892997A JP3479202B2 (ja) | 1996-05-21 | 1997-05-19 | 光硬化性プリプレグ組成物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14998696 | 1996-05-21 | ||
JP8-149986 | 1996-05-21 | ||
JP12892997A JP3479202B2 (ja) | 1996-05-21 | 1997-05-19 | 光硬化性プリプレグ組成物及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1067865A JPH1067865A (ja) | 1998-03-10 |
JP3479202B2 true JP3479202B2 (ja) | 2003-12-15 |
Family
ID=26464491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12892997A Expired - Lifetime JP3479202B2 (ja) | 1996-05-21 | 1997-05-19 | 光硬化性プリプレグ組成物及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3479202B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008195744A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-28 | Shimizu Corp | 光硬化型プリプレグ及び該光硬化型プリプレグの硬化状態判別方法 |
JP2008195745A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-28 | Shimizu Corp | 光硬化型プリプレグ |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3431782B2 (ja) * | 1996-03-08 | 2003-07-28 | 昭和高分子株式会社 | 硬化性複合材料組成物及びその硬化方法 |
EP0922727B1 (en) * | 1997-12-05 | 2006-07-26 | Showa Denko Kabushiki Kaisha | Photocurable prepreg sheet for waterproofing |
DE69930241T2 (de) * | 1999-03-29 | 2006-12-07 | Showa Denko K.K. | Hitzhärtende prepregzusammensetzung und verfahren zu ihrer herstellung |
JP2000297127A (ja) * | 1999-04-15 | 2000-10-24 | Showa Highpolymer Co Ltd | 耐食frpの成形方法 |
JP4316101B2 (ja) * | 1999-12-09 | 2009-08-19 | 昭和高分子株式会社 | 注型硬化物の製造方法 |
GB2381495B (en) * | 2000-05-17 | 2004-05-05 | Misawa Hobas Co Ltd | Manufacturing method of fiber-reinforced plastic tube, manufacturing apparatus of the same, and resin composition for the same |
JP2005162920A (ja) * | 2003-12-04 | 2005-06-23 | Showa Highpolymer Co Ltd | ラジカル重合性樹脂組成物硬化体の製造方法 |
JP4882300B2 (ja) * | 2004-07-29 | 2012-02-22 | Dic株式会社 | 賦形用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、賦形用シートおよび賦形物 |
WO2006011506A1 (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-02 | Dainippon Ink And Chemicals, Inc. | 賦形用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、賦形用シートおよび賦形物 |
JP5424644B2 (ja) * | 2005-11-30 | 2014-02-26 | アシュランド・ライセンシング・アンド・インテレクチュアル・プロパティー・エルエルシー | プリプレグおよびそれから調製された現場硬化された堅固な表面 |
US7955548B2 (en) * | 2006-04-13 | 2011-06-07 | American Gfm Corporation | Method for making three-dimensional preforms using electroluminescent devices |
JP2020122028A (ja) * | 2017-05-10 | 2020-08-13 | 富士フイルム株式会社 | 硬化物の製造方法、積層シートの製造方法、及び、3次元構造物の製造方法 |
-
1997
- 1997-05-19 JP JP12892997A patent/JP3479202B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008195744A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-28 | Shimizu Corp | 光硬化型プリプレグ及び該光硬化型プリプレグの硬化状態判別方法 |
JP2008195745A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-28 | Shimizu Corp | 光硬化型プリプレグ |
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---|---|
JPH1067865A (ja) | 1998-03-10 |
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