JP2005153803A - サンルーフ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 構造を複雑化することなく可動パネルをより広く開放することができるサンルーフ装置を提供する。
【解決手段】 サンルーフ装置は、可動パネルを支持する機能ブラケット24と、駆動部材に連結され、駆動部材の移動に伴いガイドレール21に沿って車両の前後方向に移動することでフロントチェックブロック27を介して機能ブラケット24の前部の移動動作を制御するフロントシュー26と、駆動部材に連結され、駆動部材の移動に伴いガイドレール21に沿って車両の前後方向に移動することでリヤチェックブロック32、昇降ガイド33及び昇降リンク34を介して機能ブラケット24の後部の動作を制御するリヤシュー31とを備える。フロントシュー26及びリヤシュー31は、ガイドレールの同一のガイド部に支持されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両に搭載されるサンルーフ装置に関するものである。
従来、サンルーフ装置としては種々のものが提案されており、例えば特許文献1〜3に記載されたものが知られている。
特開平3−169740号公報 独国特許出願公開第101 17 322号明細書 特開2002−52932号公報
ところで、特許文献1のサンルーフ装置では、可動パネル(23)を支持する機能ブラケット(26)の前部にのみ駆動部材(48)の動力が伝達されるシュー(27)が設けられており、機能ブラケットの後部の動作制御のために長いチェックブロック(29)が設定されている。従って、ガイドレール(25)にこのチェックブロックが占有される分、配置の自由度が制約されている。また、長いチェックブロック(29)では、寸法の精度が確保し難い上に、荷重によってたわみ易く、ガイドレールとの抵抗が増すことで荷重の伝達効率が低下したり、動作制御の精度が劣る問題がある。
すなわち、駆動部材及びシューに対してチェックブロックは、機能ブラケットを挟んで反対側に配置されている。従って、ガイドレールの断面積が増大され、これに支持される上記部材の摺動抵抗の増大を余儀なくされている。また、これら部材が機能ブラケットの前後でずらして配置されることで、これらの干渉を避けるために機能ブラケットの移動量が制限されている。さらに、ガイドレールの断面積が増大される分、その占有空間が拡大されている。
一方、特許文献2、3のサンルーフ装置では、可動パネルをより大きく開放させるために車両の外側に別途、ガイドレールを配置する構成を採用しており、その構造の複雑さ故に部品点数及びコストの増大を余儀なくされている。
本発明の目的は、構造を複雑化することなく可動パネルをより広く開放することができるサンルーフ装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両ルーフの開口部に設けられ、チルト作動とスライド作動する可動パネルと、前記可動パネルを支持する機能ブラケットと、前記車両ルーフに取付けられたガイドレールに沿って車両の前後方向に移動するように駆動される駆動部材と、前記駆動部材に連結され、該駆動部材の移動に伴い前記ガイドレールに沿って車両の前後方向に移動することでフロント側機能部材を介して前記機能ブラケットの前部の移動動作を制御するフロントシューと、前記駆動部材に連結され、該駆動部材の移動に伴い前記ガイドレールに沿って車両の前後方向に移動することでリヤ側機能部材を介して前記機能ブラケットの後部の動作を制御するリヤシューとを備えるサンルーフ装置において、前記フロントシュー及びリヤシューは、前記ガイドレールの同一のガイド部に支持されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサンルーフ装置において、前記駆動部材を駆動ベルトで構成し、該駆動ベルトに前記フロントシューと前記リヤシューが嵌入される取付け穴を備えたことを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のサンルーフ装置において、前記フロントシューと前記リヤシューは同一形状としたことを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のサンルーフ装置において、前記ガイドレールは、直線部と、該直線部に連続する曲線部を備えることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のサンルーフ装置において、前記フロントシューは前記駆動部材に隣接して配置されるとともに、前記フロント側機能部材は該フロントシューに隣接して前記機能ブラケットとの間に配置され、前記リヤシューは前記駆動部材に隣接して配置されるとともに、前記リヤ側機能部材は該リヤシューに隣接して前記機能ブラケットとの間に配置されていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のサンルーフ装置において、前記リヤ側機能部材は、前記リヤシューに隣接して配置され、該リヤシューとの一体的な移動状態と該リヤシューと切り離される停止状態とに切り替えられるリヤチェックブロックと、前記リヤチェックブロックに隣接して配置され、該リヤチェックブロックを回動可能に支持するとともに、該リヤチェックブロックの移動に連動して前記機能ブラケットの後部を昇降させる昇降ガイドとを備えたことを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載のサンルーフ装置において、前記フロント側機能部材は、前記フロントシューに隣接して配置され、該フロントシューと係合して前記機能ブラケットの後部の上昇が完了するまで移動規制されるとともに、該機能ブラケットの後部の上昇完了後に該フロントシューと一体的に移動して該機能ブラケットの前部を移動させるフロントチェックブロックを備えたことを要旨とする。
請求項8に記載の発明は、車両ルーフの開口部に設けられ、チルト作動とスライド作動する可動パネルと、前記可動パネルを支持する機能ブラケットと、
前記車両ルーフに取付けられたガイドレールに沿って車両の前後方向に移動するように駆動される駆動部材と、前記駆動部材に連結され、該駆動部材の移動に伴い前記ガイドレールに沿って車両の前後方向に移動することでフロント側機能部材を介して前記機能ブラケットの前部の移動動作を制御するフロントシューと、前記駆動部材に連結され、該駆動部材の移動に伴い前記ガイドレールに沿って車両の前後方向に移動することでリヤ側機能部材を介して前記機能ブラケットの後部の動作を制御するリヤシューとを備えるサンルーフ装置において、前記リヤ側機能部材を、前記ガイドレールに固定されるガイドブロックと、前記リヤシューと連結され且つ前記ガイドブロックに対して前後移動することにより上下に回動可能となる昇降ガイドと、前記昇降ガイドが上昇回動するとき前記昇降ガイドの上昇量を加えて前記可動パネルをチルトアップ作動させるように前記昇降ガイドに支持された昇降リンクとを備えることを要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、前記フロントシュー及びリヤシューは前記ガイドレールの同一のガイド部に支持されている。従って、これらフロントシュー及びリヤシューは車両の前後方向に所定距離だけ離隔されて前記駆動部材に連結され、当該方向に同ガイド部上を移動する。これにより、上記フロントシュー及びリヤシューによる機能ブラケットの前部及び後部の動作制御においてこれらが干渉することはない。そして、例えばフロントシューをリヤ側に移動させて機能ブラケットの前部をリヤ側へと移動させる場合に、他の部材(リヤ側機能部材)と干渉しない限り同フロントシューをリヤシューの当初位置(リヤシューがリヤ側に移動して空いた当初位置)まで移動し得るように設定できる。従って、フロントシューのリヤ側への移動量が増える分、機能ブラケットの前部のリヤ側への移動量(スライドストローク)が増大される。これにより、この機能ブラケットに支持される可動パネルはより広く開放される。
また、例えば上記フロントシュー及びリヤシューを個別に支持すべくそれぞれにガイド部を設ける場合に比べてガイドレールの断面積が低減され、同ガイドレールの占有空間の省スペース化が図られる。そして、ガイドレールの断面積が低減される分、ルーフ開口部の開口面積が拡大される。
さらに、フロントシューによるフロント側機能部材を介した機能ブラケットの前部の動作制御及びリヤシューによるリヤ側機能部材を介した機能ブラケットの後部の動作制御は、駆動部材による動力伝達を介してそれぞれ行われる。従って、例えばフロントシューにのみ駆動部材の動力を伝達する場合のように、機能ブラケットの後部の動作制御のための長いチェックブロックも必要なく、従来技術での荷重によるチェックブロックのたわみによるガイドレールとの抵抗のための伝達効率の低下、動作制御の精度の劣化が減少する。
請求項2に記載の発明によれば、駆動部材の取付け穴に、フロントシューとリヤシューを差し込むことによって容易に組み付けが可能となり、安価に製造できる。
請求項3に記載の発明によれば、フロントシューとリヤシューを小型の共通する製造型での作製が可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、特に長いガイドレールが採用されるサンルーフ装置でも、小型の型でガイドレールの成形が可能となり、安価に製造できる。
請求項5に記載の発明によれば、フロントシュー及びフロント側機能部材は、駆動部材と機能ブラケットとの間に偏在させて配置される。同様に、リヤシュー及びリヤ側機能部材は、駆動部材と機能ブラケットとの間に偏在させて配置される。従って、例えばこれら部材を機能ブラケットを挟んでその両側に分散して配置する場合に比べてガイドレールの断面積が低減され、同ガイドレールの占有空間の省スペース化が図られる。そして、ガイドレールの断面積が低減される分、ルーフ開口部の開口面積が拡大される。
また、駆動部材から伝達される動力は、各隣接する部材間で入出力される。具体的には、フロントシューにおける動力の入力及び出力はそれぞれこれに隣接する駆動部材及びフロント側機能部材との間で行われ、同フロント側機能部材における動力の入力及び出力はそれぞれこれに隣接するフロントシュー及び機能ブラケットとの間で行われる。同様に、リヤシューにおける動力の入力及び出力はそれぞれこれに隣接する駆動部材及びリヤ側機能部材との間で行われ、同リヤ側機能部材における動力の入力及び出力はそれぞれこれに隣接するリヤシュー及び機能ブラケットとの間で行われる。このように、駆動部材から伝達される動力がオフセットすることなく部材間で入出力されることで、各部材の揺動が抑制される。そして、これにより各部材の摺動抵抗が低減され高効率での動作が可能になるとともに、各部材の動作も安定化される。
請求項6に記載の発明によれば、前記リヤシューに隣接して前記リヤチェックブロックが配置され、該リヤチェックブロックに隣接して前記昇降ガイドが配置される。従って、駆動部材から伝達される動力は、各隣接するリヤシュー、リヤチェックブロック及び昇降ガイド間でオフセットすることなく順次伝達されて前記機能ブラケットの後部を昇降させる。これにより、機能ブラケットの後部の動作において、これらリヤチェックブロック及び昇降ガイドの揺動がそれぞれ抑制される。
また、例えばフロントシューをリヤ側に移動させて機能ブラケットの前部をリヤ側へと移動させる場合に、これらリヤチェックブロック及び昇降ガイドがフロントシューと並列に配置しうることでその分、フロントシューのリヤ側への移動量が増え、機能ブラケットの前部のリヤ側への移動量(スライドストローク)が増大される。
請求項7に記載の発明によれば、前記フロントシューに隣接して前記フロントチェックブロックが配置される。従って、駆動部材から伝達される動力は、隣接するフロントシュー及びフロントチェックブロック間でオフセットすることなく順次伝達されて前記機能ブラケットの前部を移動させる。これにより、機能ブラケットの前部の動作においてフロントチェックブロックの揺動が抑制される。
請求項8に記載の発明によれば、サンルーフ装置の高さ方向寸法を増大せずに、よりチルトアップ量を実現できるようになる。
以上詳述したように、請求項1乃至8に記載の発明では、構造を複雑化することなく可動パネルをより広く開放することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態について図面に従って説明する。
図12は、自動車などの車両のルーフ10に搭載されたサンルーフ装置11を斜め上方から見た模式図である。図12(a)(b)は、それぞれサンルーフ装置11の閉鎖状態及び全開状態を示している。
同図に示されるように、ルーフ10にはルーフ開口部10aが設けられている。そして、このルーフ開口部10aには、車両のフロント側からリヤ側に向かって順番にディフレクタパネル12、可動パネル13、固定パネル14が配置されている。これらディフレクタパネル12、可動パネル13及び固定パネル14は、例えば採光可能なガラス板にて形成されており、サンルーフ装置11の閉鎖状態においてルーフ開口部10aを上方から閉塞するように搭載されている。
ディフレクタパネル12は、その前部を回動中心に後部が上動する、いわゆるチルトアップ動作可能に取り付けられており、可動パネル13の開動作に連動してチルトアップ動作する。可動パネル13は、後述する機構部を介してチルトアップ動作及び前後方向へのスライド動作可能に取り付けられている。この可動パネル13には、チルトアップ状態のままスライド動作する、いわゆるアウタスライド方式が採用されている。固定パネル14は、当該位置におけるルーフ開口部10aを閉塞した状態で固定されている。
次に、上記可動パネル13を開閉駆動する機構部について説明する。図1は、可動パネル13を開閉駆動するサンルーフ装置11の機構部20を示す側面図である。この機構部20は、車両の幅方向(左右方向)両側に対応するルーフ開口部10aの両側に一対で配設されている。これら一対の機構部20は、車両の前後方向の中心軸に対して対称であることを除いて互いに同等の構造を有しており、図1では一側(車両の前方に向かって右側)に配置された機構部20を車両の内側から見た側面図となっている。従って、図1の左側がフロント側に相当し、右側がリヤ側に相当する。そして、図1(a)(b)(c)は、可動パネル13を開放していくときの機構部20の動作態様を段階的に示しており、それぞれ可動パネル13の閉鎖状態、チルトアップ状態及び全開状態に相当する。
図1に示されるように、上記機構部20は、車両の前後方向に伸びてルーフ10の室内側に配置されるガイドレール21と、フロント機構部22と、リヤ機構部23と、これらフロント機構部22及びリヤ機構部23によって前部及び後部の動作が規定等される機能ブラケット24とを備えている。そして、可動パネル13は、機能ブラケット24に取り付けられている(可動パネル13と機能ブラケット24との結合態様については図示略)。
図2及び図3にそれぞれ図1(a)のフロント側及びリヤ側を拡大して示すように、フロント機構部22はフロントシュー26及びフロントチェックブロック27を備え、リヤ機構部23はリヤシュー31、リヤチェックブロック32、昇降ガイド33及び昇降リンク34を備えている。なお、図1(a)及び図3では、側面視において重畳して図示されるリヤ機構部23のリヤシュー31を便宜的に分けて図示している。
上記ガイドレール21は、フロント機構部22及びリヤ機構部23が所要の動作をし得るようにこれらを収容等する。詳述すると、図4(a)(b)(c)(d)にそれぞれ図2のA−A線、B−B線、C−C線、D−D線に沿った断面図を、図5(a)(b)(c)(d)にそれぞれ図3のA−A線、B−B線、C−C線、D−D線に沿った断面図を示すように、ガイドレール21は長手方向において略同等の横断面形状を有している。そして、例えば図4(d)に示すように、このガイドレール21は幅方向中間部に配置されたプレート部21aを有し、同プレート部21aに対してその一側(車両の内側に相当する同図の左側)にはベルトガイド部21b、第1ガイド部21c、第2ガイド部21d及び第3ガイド部21eが形成されている。ベルトガイド部21bは車両の中心軸に最も近い同図の最左翼に配置されている。第1ガイド部21cはベルトガイド部21bに隣接して車両の外側に相当するその右側に配置されており、第2ガイド部21dは第1ガイド部21cに隣接してその上側に配置されている。また、第3ガイド部21eは第1ガイド部21cに隣接してその右側に配置されている。一方、ガイドレール21には、上記プレート部21aに対してその他側(車両の外側に相当する同図の右側)に第4ガイド部21fが形成されている。
図2及び図4に示されるように、ガイドレール21のフロント側の先端部には、フロント機構部22の一部を構成するガイドブロック35が取り付けられている。このガイドブロック35は、フレーム36と、同フレーム36に対し車両の幅方向両側に樹脂材にて成形された一対のガイド壁部37,38と、同フレーム36に対し車両の幅方向一側(車両の外側)に樹脂材にて成形された規制壁部39とを有している。上記規制壁部39は、ガイド壁部37,38よりもリヤ側に配置されている。
上記ガイド壁部37,38には、前記第2ガイド部21d及び第4ガイド部21fの先端の開口部にそれぞれ連通する互いに同一形状のガイド溝41,42が形成されている。これらガイド溝41,42は、先端側(フロント側)が閉塞されガイドレール21の長手方向に沿ってリヤ側に伸びる第1ガイド溝部41a,42aと、第1ガイド溝部41a,42aに連通して斜め上方にリヤ側に伸びる第2ガイド溝部41b,42bと、第2ガイド溝部41b,42bに連通してガイドレール21の長手方向に沿ってリヤ側に伸び上記第2ガイド部21d及び第4ガイド部21fの先端の開口部に連通する第3ガイド溝部41c,42cとを有している。
また、規制壁部39には、前記第3ガイド部21eの先端の開口部に連通する規制溝43が形成されている。この規制溝43は、先端側が閉塞されガイドレール21の長手方向と略直交する上方に伸びる規制溝部43aと、規制溝部43aに連通して円弧状に伸び上記第3ガイド部21eの先端の開口部に連通するガイド溝部43bとを有している。
一方、図5(d)に示されるように、ガイドレール21の第2ガイド部21dを形成する上方の壁部には昇降リンク34の近傍において切り欠き21gが形成されており、この切り欠き21gのリヤ側にはリヤ機構部23の一部を構成するストッパ44が装着されている(図3参照)。このストッパ44は、第2ガイド部21dを形成する上方の壁部よりも上側において切り欠き21g側に突出する規制片44aを有している。
上記ベルトガイド部21bには、図示しない駆動モータの出力プーリーに噛合連結された駆動ベルト45が挿入されている(図4(d)及び図5(b)参照)。なお、図4(a)〜(c)及び図5(a)(c)(d)では便宜的に駆動ベルト45の図示を割愛している。
図11に示されるように、この駆動ベルト45は、その幅方向一側及び他側において長手方向に互いに平行に伸びる鋼材からなる補強用の一対の芯線45aを埋設する態様で樹脂材にて成形されており、複数の歯部45bを有している。また、駆動ベルト45には、前記フロントシュー26及びリヤシュー31の各取付位置ごとにこれらを連結するための複数(本実施形態では5つ)の取付孔45cがそれぞれ形成されている。これら取付孔45cは、駆動ベルト45の長手方向に所定間隔ごとに配置されている。駆動ベルト45は、上記歯部45bを第1ガイド部21cの反対側に配置した状態でベルトガイド部21bの長手方向に移動可能に挿入されており、上記取付孔45cは第1ガイド部21c側の縮幅された開口部に対応して開口する(図4(d)及び図5(b)参照)。
前記フロントシュー26は、ガイドレール21(第1ガイド部21c)に摺動自在に支持されている。図2に示されるように、このフロントシュー26は、その骨格をなすフレーム46と、同フレーム46に樹脂材にて成形されたガイドシュー47及び延出部48とを備えている。これらガイドシュー47及び延出部48は、フロントシュー26がガイドレール21に支持された状態においてそれぞれリヤ側及びフロント側に配置されている。
図4(d)に示されるように、このフロントシュー26は、第1ガイド部21cにガイドシュー47が装着される態様でこれに支持されており、フレーム46にはガイドシュー47を貫通してベルトガイド部21bに挿入された駆動ベルト45の取付孔45cに嵌入される複数(本実施形態では5つ)の取付片46aが形成されている。図11に併せ示されるように、これら取付片46aは各取付孔45cに対応して突設されており、フロントシュー26は取付孔45cに取付片46aが嵌入されることで駆動ベルト45に連結されている。従って、フロントシュー26は、ベルトガイド部21bの長手方向に沿った駆動ベルト45の移動に連動して第1ガイド部21c上を移動する。尚、取付片46aは、先端部が膨らむ形状を呈し、取付孔45cに嵌入後は抜け難くなっている。
延出部48は、第1ガイド部21cの長手方向の延長線上において第3ガイド部21e側に形成された開口部から上方に延出する上記フレーム46の上端部に設けられている(図10(b)参照)。そして、延出部48のフロント側の上端部には、幅方向に突出する係合ピン48aが設けられている。この係合ピン48aは、第2ガイド部21d及び第4ガイド部21fの長手方向の延長線上においてこれらの対向する開口部と同等の高さを有して第4ガイド部21f側に突設されている。
図2に示されるように、前記フロントチェックブロック27は、前記機能ブラケット24のフロント側の先端部から延出するアーム部24a及び前記フロントシュー26間において同フロントシュー26に隣接して配置されている。このフロントチェックブロック27は、その骨格をなすフレームに樹脂材にて成形されたレバー部51、ガイドピン52及び規制ピン53を備えている。そして、このレバー部51のリヤ側の先端には、下部から上方に伸びてフロント側に折り返されるフック状の内壁面を有する係合溝54が設けられている。この係合溝54の内壁面は、少なくとも前記係合ピン48aよりも上方に延出されている。また、レバー部51の下端面には撓み部55が設けられている。
ガイドピン52は、レバー部51のフロント側の先端部において前記ガイド壁部37側に円柱状に突設されている(図4(a)参照)。前記機能ブラケット24は、アーム部24aの先端部において前記ガイド壁部38側に円柱状に突設されたガイドピン24bを有しており、フロントチェックブロック27はこれらガイドピン52,24bに共通の中心軸に回転軸が一致するように同アーム部24aに回動自在に支持されている。従って、閉鎖状態において機能ブラケット24及びフロントチェックブロック27は、ガイドピン52がガイド溝41に挿入され、ガイドピン24bがガイド溝42に挿入されることで一体でガイドブロック35に支持されている。そしてこのとき、これらガイドピン52,24bは、ガイド溝41,42の水平な区間である第1ガイド溝部41a,42aに配置されている。
なお、これらガイドピン52,24bの先端面及び外周面には、それぞれガイド溝41,42の内壁面と弾接する撓み構造が樹脂材にて一体的に設けられており、これにより閉鎖状態での上記機能ブラケット24及びフロントチェックブロック27のがたつきが抑制されている。また、前記撓み部55は、閉鎖状態において上記ガイドブロック35のフレーム36と弾接しており、この撓み部55により助勢されることで同ガイドブロック35における上記機能ブラケット24及びフロントチェックブロック27のがたつきが併せて抑制されている。
また、規制ピン53は、レバー部51のリヤ側の先端部において前記規制壁部39側に突設されている(図4(c)参照)。従って、閉鎖状態においてフロントチェックブロック27は、規制ピン53が規制溝43に挿入されることでもガイドブロック35に支持されている。
ここで、図2及び図4に示した閉鎖状態では、前記フロントシュー26の係合ピン48aによってレバー部51の上端面51aが押止されており、フロントチェックブロック27は上方に移動不能となっている。従って、フロントシュー26がリヤ側に移動してもその係合ピン48aにレバー部51の上端面51aが押止される間は、規制ピン53が規制溝43に挿入されて係止状態にあることでフロントチェックブロック27は機能ブラケット24とともに上方及び前後方向に移動不能となっている。ただし、機能ブラケット24は、ガイドピン24b(ガイドピン52)の中心軸を回転軸とした回動が許容されている。
また、図6に図1(b)のフロント側を拡大して示すように、チルトアップ状態ではフロントシュー26のリヤ側への移動に伴い係合ピン48aがレバー部51(上端面51a)の先端に到達する。従って、この状態からフロントシュー26がリヤ側に更に移動すると、係合ピン48aは係合溝54の内壁面によって形成された下方に伸びる凹部上に配置され、フロントチェックブロック27に対する上方への移動規制が解除される(係止解除状態)。
そして、図7に図1(c)のフロント側を拡大して示すように、この状態からフロントシュー26がリヤ側に更に移動すると、係合ピン48aによって係合溝54の内壁面が押圧される。これにより、フロントチェックブロック27はガイドピン52をガイド溝41の第1ガイド溝部41aに沿って移動させつつ規制ピン53を規制溝43に沿って上方に移動させ、係合溝54を上方に押し上げる。このとき、上方に移動した規制ピン53は規制溝43が連通する第3ガイド部21eへと案内されてこれに装着される(図7及び図10(a)参照)。
そして、この状態からフロントシュー26がリヤ側に更に移動すると、フロントチェックブロック27は規制ピン53を第3ガイド部21eに沿って移動させつつガイドピン52をガイド溝41の第2ガイド溝部41bに沿って斜め上方に移動させる。同時に、フロントチェックブロック27はこれに連結された機能ブラケット24のガイドピン24bをガイド溝42の第2ガイド溝部42bに沿って斜め上方に移動させて、アーム部24aを上方に押し上げる。このとき、上方に移動したガイドピン52は第3ガイド溝部41cを介してガイド溝41が連通する第2ガイド部21dへと案内されてこれに装着され、同時に機能ブラケット24のガイドピン24bは第3ガイド溝部42cを介してガイド溝42が連通する第4ガイド部21fへと案内されてこれに装着される。
そして、フロントシュー26のリヤ側への更なる移動に伴い、フロントチェックブロック27はガイドピン52及び規制ピン53がそれぞれ第2ガイド部21d及び第3ガイド部21eに案内され、機能ブラケット24はガイドピン24bが第4ガイド部21fに案内される態様で一体となってリヤ側に移動(スライド)する。つまり、アーム部24aが上方に押し上げられた後の全開状態へと移行していく際には、機能ブラケット24はガイドピン24bが装着された第4ガイド部21fにおいてその前部が支持されている。
ちなみに、これらフロントチェックブロック27及び機能ブラケット24のガイドピン52,24bが第2ガイド部21d及び第4ガイド部21fに沿ってそれぞれ移動する際にも各先端面及び外周面に設けられた前述の撓み構造が第2ガイド部21d及び第4ガイド部21fの内壁面とそれぞれ弾接する。これにより、機能ブラケット24及びフロントチェックブロック27の移動時のがたつきも抑制されている。
リヤ側に移動したフロントシュー26がフロント側に戻ることで上記の逆順で動作することはいうまでもない。すなわち、全開状態からフロントシュー26がフロント側に移動すると係合ピン48aによって係合溝54のフロント側の内壁面が押圧され、フロントチェックブロック27はガイドピン52及び規制ピン53がそれぞれ第2ガイド部21d及び第3ガイド部21eに案内され、機能ブラケット24はガイドピン24bが第4ガイド部21fに案内される態様で一体となってフロント側に移動(スライド)する。そして、ガイドピン52は第2ガイド部21dが連通するガイド溝41へと案内されてこれに装着され、同時に機能ブラケット24のガイドピン24bは第4ガイド部21fが連通するガイド溝42へと案内されてこれに装着される。
そして、この状態からフロントシュー26がフロント側に更に移動すると、フロントチェックブロック27は規制ピン53を第3ガイド部21eに沿って移動させつつガイドピン52をガイド溝41の第2ガイド溝部41bに沿って斜め下方に移動させる。同時に、フロントチェックブロック27はこれに連結された機能ブラケット24のガイドピン24bをガイド溝42の第2ガイド溝部42bに沿って斜め下方に移動させて、アーム部24aを下方に押し下げる。このとき、第3ガイド部21eに沿って移動した規制ピン53は、第3ガイド部21eが連通する規制溝43へと案内されてこれに装着される。
この状態からフロントシュー26がフロント側に更に移動すると、フロントチェックブロック27は規制ピン53が規制溝43に沿って降下され、これとともに係合溝54から外れた係合ピン48aによりレバー部51の上端面51aが押止されて移動不能になる。そして、フロントシュー26は、フロントチェックブロック27を移動不能にしたまま更にフロント側に移動して閉鎖状態に復帰する。
なお、機能ブラケット24のスライド動作に先立ってその前部及び後部を上昇させ、あるいはスライド動作後にその前部及び後部を降下させるのは、ルーフ開口部10aに設けられた図示しないシール部材に対して機能ブラケット24に取着された可動パネル13を上方から弾接させて同ルーフ開口部10aを閉塞し、車室内の密閉性を保つためである。
上記から明らかなように、フロントチェックブロック27は、機能ブラケット24の前部の移動を規制するチェックの機能に加えて、機能ブラケット24の前部を昇降及び前後方向に移動させるリンクとしての機能を併せて有している。このような機能を有するフロントチェックブロック27を機能ブラケット24の回動中心(ガイドピン24b)よりもリヤ側に延設したのは、同機能ブラケット24の回動中心よりもフロント側にこうした機能部材が配置されて機能ブラケット24のスライド量が制約されることを回避するためである。
前記リヤシュー31は、フロントシュー26と同様にガイドレール21(第1ガイド部21c)に摺動自在に支持されている。図3に示されるように、このリヤシュー31は、その骨格をなすフレーム56と、同フレーム56に樹脂材にて成形されたガイドシュー57と、係合ピン58とを備えている。そして、係合ピン58は、リヤシュー31がガイドレール21に支持された状態においてそのリヤ側に配置されている。
図5(b)に示されるように、このリヤシュー31は、第1ガイド部21cにガイドシュー57が装着される態様でこれに支持されており、フレーム56にはガイドシュー57を貫通してベルトガイド部21bに挿入された駆動ベルト45の取付孔45cに嵌入される複数(本実施形態では5つ)の取付片56aが形成されている。図11に併せ示されるように、これら取付片56aは各取付孔45cに対応して突設されており、リヤシュー31は取付孔45cに取付片56aが嵌入されることで駆動ベルト45に連結されている。従って、リヤシュー31は、フロントシュー26と同様にベルトガイド部21bの長手方向に沿った駆動ベルト45の移動に連動して第1ガイド部21c上を移動する。
係合ピン58は、第1ガイド部21cの第3ガイド部21e側に形成された開口部から上方に延出する上記フレーム56のリヤ側の上端部に設けられている(図5(b)参照)。この係合ピン58は、第2ガイド部21d及び第4ガイド部21fの対向する開口部と同等の高さを有して幅方向に第2ガイド部21d側に突設されている。
図3に示されるように、前記リヤチェックブロック32は、前記昇降ガイド33に回動可能に支持されたレバー部61と、同レバー部61の先端に形成された係合部62とを備えている。レバー部61は前記第2ガイド部21dに沿ってリヤ側に伸びており、リヤチェックブロック32はその係合部62が第2ガイド部21dに装着される態様でこれに支持されている。このリヤチェックブロック32は、昇降ガイド33に保持された付勢部材63により第2ガイド部21dを形成する上方の壁部側に付勢されている。
上記係合部62には、リヤ側の先端下部から長手方向にフロント側に伸びて上方に曲成される係合溝62aが形成されている。この係合溝62aには、係合部62が第2ガイド部21dに装着されている状態において前記リヤシュー31の係合ピン58が係合されている。従って、この状態では、リヤシュー31が前後方向に移動することでリヤチェックブロック32は昇降ガイド33とともに一体となって第2ガイド部21d上を移動する。
また、図8に図1(b)のリヤ側を拡大して示すように、チルトアップ状態では、リヤシュー31のリヤ側への移動に伴いリヤチェックブロック32の係合部62が前記第2ガイド部21dに形成された切り欠き21gに到達する。そして、付勢部材63の付勢力により、リヤチェックブロック32は係合部62が切り欠き21gに嵌入して前記ストッパ44の規制片44aに規制されるまで上方に回動する。このとき、係合溝62aは前記リヤシュー31の係合ピン58に対してリヤ側が開放されるように配置され、これらの係合状態が解除される。なお、係合溝62aは、係合ピン58に対して下方が開放されるように形成されており、リヤチェックブロック32の上方への回動に際してこれらが干渉することはない。そして、リヤシュー31はリヤチェックブロック32との連結が切り離されて単独でリヤ側への移動が可能となり、リヤチェックブロック32は昇降ガイド33とともに当該位置に停止する。
前記昇降ガイド33はリヤシュー31及びリヤチェックブロック32に隣接して配置されており、ガイドシュー64と、ガイド孔65と、リヤチェックブロック32側に突設されてこれを回動可能に支持する軸部66とを備えている。この昇降ガイド33は、第3ガイド部21eにガイドシュー64が装着される態様でこれに支持されており(図5(a)参照)、リヤシュー31の係合ピン58とリヤチェックブロック32の係合溝62aとが係合状態にあるとき、リヤシュー31の前後方向の移動に連動してリヤチェックブロック32を介して第3ガイド部21e上を移動する。
ガイド孔65は、フロント側からリヤ側に向かって斜め下方に伸びている。昇降ガイド33は、このガイド孔65において前記昇降リンク34と係合され、その前後方向の移動に連動して昇降リンク34を昇降させる。
すなわち、昇降リンク34は、切り欠き21gの近傍においてガイドレール21のプレート部21aに固着されたブラケット67に回動自在に支持されており(図5(d)参照)、図3に示されるようにその回動中心よりもフロント側には上記ガイド孔65に挿通されるガイドピン68を備えている。このガイドピン68は、閉鎖状態においてガイド孔65のリヤ側である下方の先端側に配置されている。従って、この状態で昇降ガイド33がリヤ側に移動すると、昇降ガイド33はガイド孔65に沿ってガイドピン68を上方に移動させ、昇降リンク34の先端を上方に押し上げるように図示時計方向に回動させる。なお、図8に示されるように、チルトアップ状態では、ガイド孔65に沿って上方に移動したガイドピン68は、同ガイド孔65の最上位置であるフロント側の先端に配置されている。
昇降リンク34の先端部には、前記機能ブラケット24を支持するための係合ピン69が設けられている。すなわち、機能ブラケット24の外側面には、長手方向に伸びるガイド溝24cが形成されており、同機能ブラケット24はこのガイド溝24cに上記昇降リンク34の係合ピン69が挿入されることでその後部が支持されている。従って、機能ブラケット24は、昇降リンク34が上方に押し上げられるように回動することで一体となって後部を上動し、チルトアップ動作する。なお、リヤ側に移動したリヤシュー31がフロント側に戻ることで上記の逆順で動作することはいうまでもない。
また、昇降リンク34が上方に押し上げられるように回動した状態では、上記係合ピン69が挿入されるガイド溝24cは、機能ブラケット24の移動方向(スライド方向)である長手方向に開放されている。従って、機能ブラケット24は、前記フロントシュー26のリヤ側への移動に伴いフロントチェックブロック27を介して一体で前部がリヤ側に移動する際に、上記係合ピン69によりガイド溝24cに沿って案内される態様でリヤ側に移動(スライド)する。
そして、図9に図1(c)のリヤ側を拡大して示すように、上述の移動(スライド)が終了した開放状態(全開状態)では、機能ブラケット24はガイド溝24cのフロント側の先端に上記係合ピン69が配置される所定位置までリヤ側に移動する。このとき、昇降ガイド33のガイドシュー64と第3ガイド部21eを共用するフロントチェックブロック27は、同昇降ガイド33近傍のフロント側に配置されている。従って、全開状態への移行に際してフロントチェックブロック27及び昇降ガイド33が干渉することはない。またこのとき、フロントシュー26のガイドシュー47は閉鎖状態におけるリヤシュー31の位置に到達しているが(図9及び図10(c)参照)、この状態ではリヤシュー31は更にリヤ側に移動しているために、これらが干渉することも当然ない。
なお、この状態からフロントシュー26がフロント側に戻ることで上記の逆順で動作することはいうまでもない。
次に、このような構成を有するサンルーフ装置11(機構部20)の動作について総括的に説明する。可動パネル13の閉鎖状態において前記駆動ベルト45が駆動されてリヤ側に移動するとき、これに連結されたフロントシュー26及びリヤシュー31は、一体となってリヤ側に移動する。リヤシュー31のリヤ側への移動に伴い、係合ピン58により係合状態にあるリヤチェックブロック32は、これに連結された昇降ガイド33とともに一体でリヤ側に移動する。そして、昇降ガイド33のリヤ側への移動に伴い、そのガイド孔65に挿通された昇降リンク34のガイドピン68はガイド孔65に沿って上方に押し上げられ、同昇降リンク34は先端側を上昇させるように図示時計方向に回動する。
リヤシュー31のリヤ側への移動に伴いリヤチェックブロック32が前記切り欠き21gに到達すると、付勢部材63の付勢力によりリヤチェックブロック32は係合部62が切り欠き21gに嵌入して前記ストッパ44の規制片44aに規制されるまで上方に回動し、機能ブラケット24の後部を上動させる可動パネル13のチルトアップ動作が完了する。なお、このチルトアップ動作の完了までの間は、フロントシュー26は係合ピン48aによりレバー部51の上端面51aを押止した状態でリヤ側に移動するのみであり、フロントチェックブロック27及びこれに連結された機能ブラケット24の前部がこれによって移動することはない。換言すると、機能ブラケット24の後部の上昇が完了してチルトアップ状態への移行が完了するまでの間は、機能ブラケット24の後部のみの動作を許容し前部を停止させることで、チルトアップ動作を安定化するとともに、これらを同時に動作させる際に生じる負荷の増大を抑制している。
チルトアップ動作の完了により、係合ピン58によるリヤシュー31とリヤチェックブロック32との連結が切り離され、これ以降の動作ではリヤシュー31は第1ガイド部21c上をリヤ側に移動するのみであることは既述のとおりである。
チルトアップ状態において前記駆動ベルト45が駆動されてリヤ側に更に移動するとき、フロントシュー26及びリヤシュー31も一体となって更にリヤ側に移動する。このとき、フロントシュー26の係合ピン48aによるフロントチェックブロック27(及び機能ブラケット24)の上方への移動規制が解除される。そして、係合ピン48aによって係合溝54の内壁面が押圧されることで、フロントチェックブロック27はガイドピン52をガイド溝41の第1ガイド溝部41aに沿って移動させつつ規制ピン53を規制溝43に沿って上方に移動させ、係合溝54を上方に押し上げる。このとき、上方に移動した規制ピン53は規制溝43が連通する第3ガイド部21eへと案内されてこれに装着される。
そして、この状態からフロントシュー26がリヤ側に更に移動すると、フロントチェックブロック27は規制ピン53を第3ガイド部21eに沿って移動させつつガイドピン52をガイド溝41の第2ガイド溝部41bに沿って斜め上方に移動させ、これに連結された機能ブラケット24のアーム部24aを上方に押し上げる。このとき、上方に移動したガイドピン52は第3ガイド溝部41cを介してガイド溝41が連通する第2ガイド部21dへと案内されてこれに装着され、同時に機能ブラケット24のガイドピン24bは第3ガイド溝部42cを介してガイド溝42が連通する第4ガイド部21fへと案内されてこれに装着される。そして、フロントシュー26のリヤ側への更なる移動に伴い、フロントチェックブロック27はガイドピン52及び規制ピン53がそれぞれ第2ガイド部21d及び第3ガイド部21eに案内される態様でリヤ側に移動する。そして、機能ブラケット24は、前部においてガイドピン24bが第4ガイド部21fに案内され、後部においてガイド溝24cが係合ピン69に案内される態様で一体となって全開状態になるまでリヤ側に移動する。
なお、可動パネル13の全開状態において前記駆動ベルト45が逆駆動されてフロント側に移動するとき、上記の逆順で動作してチルトアップ状態、閉鎖状態へと復帰することはいうまでもない。このとき、可動パネル13がチルトアップ状態に移行するまでの間は、機能ブラケット24のフロント側のみの動作を許容し後部を停止させることで、可動パネル13の閉動作を安定化するとともに、これらを同時に動作させる際に生じる負荷の増大を抑制している。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、フロントシュー26及びリヤシュー31はガイドレール21の同一の第1ガイド部21cに支持されている。従って、これらフロントシュー26及びリヤシュー31は車両の前後方向に所定距離だけ離隔されて駆動ベルト45に連結され、当該方向に同第1ガイド部21c上を移動する。これにより、上記フロントシュー26及びリヤシュー31による機能ブラケット24の前部及び後部の動作制御においてこれらが干渉することはない。そして、フロントシュー26をリヤ側に移動させて機能ブラケット24の前部をリヤ側へと全開状態まで移動させる場合に、リヤチェックブロック32及び昇降ガイド33と干渉することなく同フロントシュー26をリヤシュー31の当初位置(リヤシュー31がリヤ側に移動して空いた当初位置)まで移動し得るように設定した。従って、フロントシュー26のリヤ側への移動量が増える分、機能ブラケット24の前部のリヤ側への移動量(スライドストローク)が増大される。これにより、この機能ブラケット24に支持される可動パネル13をより広く開放することができる。
また、例えば上記フロントシュー26及びリヤシュー31を個別に支持すべくそれぞれにガイド部を設ける場合に比べてガイドレール21の断面積を低減し、同ガイドレール21の占有空間の省スペース化を図ることができる。そして、ガイドレール21の断面積が低減される分、ルーフ開口部10aの開口面積を拡大することができる。
さらに、フロントシュー26によるフロントチェックブロック27を介した機能ブラケット24の前部の動作制御及びリヤシュー31によるリヤチェックブロック32、昇降ガイド33及び昇降リンク34を介した機能ブラケット24の後部の動作制御は、駆動ベルト45による動力伝達を介してそれぞれ行われる。従って、例えばフロントシューにのみ駆動部材の動力を伝達する場合のように、機能ブラケット24の後部の動作制御のための長いチェックブロックも必要ない。そして、こうした長い部材を採用することで精度が低下して摺動抵抗が増大したり、ガイドレール21の断面積が増大したりすることも回避できる。
(2)本実施形態では、駆動ベルト45に隣接してリヤシュー31が配置され、リヤシュー31に隣接してその上側にリヤチェックブロック32が配置される。また、リヤシュー31及びリヤチェックブロック32に隣接して昇降ガイド33が配置され、昇降ガイド33に隣接して昇降リンク34及び機能ブラケット24が配置される。つまり、リヤシュー31、リヤチェックブロック32及び昇降ガイド33は、駆動ベルト45と機能ブラケット24との間に偏在させて配置される。従って、例えばこれら部材を機能ブラケット24を挟んでその両側に分散して配置する場合に比べてガイドレール21の断面積を低減し、同ガイドレール21の占有空間の省スペース化を図ることができる。そして、ガイドレール21の断面積が低減される分、ルーフ開口部10aの開口面積を拡大することができる。
また、駆動ベルト45から伝達される動力は、各隣接する部材間で入出力される。具体的には、リヤシュー31における動力の入力及び出力はそれぞれこれに隣接する駆動ベルト45及びリヤチェックブロック32との間で行われ、同リヤチェックブロック32における動力の入力及び出力はそれぞれこれに隣接するリヤシュー31及び昇降ガイド33との間で行われる。また、昇降ガイド33における動力の入力及び出力はそれぞれこれに隣接するリヤチェックブロック32及び昇降リンク34を介した機能ブラケット24との間で行われる。つまり、駆動ベルト45から伝達される動力は、各隣接する部材間でオフセットすることなく順次伝達されて機能ブラケット24の後部を昇降させる。これにより、機能ブラケット24の後部の昇降動作において、これらリヤシュー31、リヤチェックブロック32及び昇降ガイド33の揺動をそれぞれ抑制することができる。そして、これによりこれらリヤシュー31、リヤチェックブロック32及び昇降ガイド33の摺動抵抗が低減され高効率での動作が可能になるとともに、これらの動作も安定化することができる。
また、フロントシュー26をリヤ側に移動させて機能ブラケット24の前部をリヤ側へと全開状態まで移動させる場合に、これらリヤチェックブロック32及び昇降ガイド33がフロントシュー26と並列に配置しうることでその分、フロントシュー26のリヤ側への移動量が増える。そして、機能ブラケット24の前部のリヤ側への移動量(スライドストローク)が増大される。
(3)本実施形態では、フロントシュー26に隣接してフロントチェックブロック27が配置される。つまり、フロントシュー26及びフロントチェックブロック27は、駆動ベルト45と機能ブラケット24との間に偏在させて配置される。従って、例えばこれら部材を機能ブラケット24を挟んでその両側に分散して配置する場合に比べてガイドレール21の断面積を低減し、同ガイドレール21の占有空間の省スペース化を図ることができる。そして、ガイドレール21の断面積が低減される分、ルーフ開口部10aの開口面積を拡大することができる。
また、駆動ベルト45から伝達される動力は、各隣接する部材間で入出力される。具体的には、フロントシュー26における動力の入力及び出力はそれぞれこれに隣接する駆動ベルト45及びフロントチェックブロック27との間で行われ、同フロントチェックブロック27における動力の入力及び出力はそれぞれこれに隣接するフロントシュー26及び機能ブラケット24との間で行われる。つまり、駆動ベルト45から伝達される動力は、各隣接する部材間でオフセットすることなく順次伝達されて機能ブラケット24の前部を移動させる。これにより、機能ブラケット24の前部の移動動作において、これらフロントシュー26及びフロントチェックブロック27の揺動をそれぞれ抑制することができる。そして、これによりこれらフロントシュー26及びフロントチェックブロック27の摺動抵抗が低減され高効率での動作が可能になるとともに、これらの動作も安定化することができる。
(4)上記のように本実施形態では、フロントシュー26を駆動部材となる駆動ベルト45とフロント側機能部材となるフロントチェックブロック27の間に互いに隣接して配置し、リヤシュー31も、駆動ベルト45とリヤ側機能部材となるリヤチェックブロック32の間に互いに隣接して配置されている関係から、これらの部品の小型化を図ることができる。これにより、これらを成形するための型費を低減することができる。更に、フロントシュー26とリヤシュー31は各チェックブロック(27,32)との連携部を別体で形成するなどの、構成上の変更によっては同一形状にして構成することも可能になる。このようにすれば、個数が多く使用される部品が同一の成形型で作成され、共通化されることによって費用の大幅削減が可能となる。又、部品の小型化によって、ガイドレール21の断面積も小さくすることができて、更なるコストの削減が図れる。
(5)本実施形態では、フロントシュー26の取付片46aが駆動ベルト45の取付孔45cに嵌入されることでこれらが連結される。同様に、リヤシュー31の取付片56aが駆動ベルト45の取付孔45cに嵌入されることでこれらが連結される。このように、車両のフロント側及びリヤ側に離隔配置されて駆動モータの動力を個別に伝達するフロントシュー26及びリヤシュー31を、極めて簡易に駆動ベルト45に連結することができ、安価に製造できる。
例えば、駆動ベルト45に準じた従来の駆動ワイヤに対し、駆動モータの動力を伝達する同様のシュー(フロントシュー及びリヤシュー)を車両のフロント側及びリヤ側に対応して離隔して同時に成型する場合のような型サイズの大型化やこれに伴う型費の増加を回避することができる。
あるいは、こうしたシューの成型に係る型サイズの大型化を避けるために、例えばフロント側のシューのみを駆動ワイヤに成型し、長いチェックブロックを設定して後部の動作を規制することもあるが、この場合に当該部材のそりや摺接面積の増大によって生じる操作抵抗(負荷)の増大も当然ながら回避できる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施形態について図面に従って説明する。なお、第2の実施形態では、第1の実施形態のリヤ機構部をより小さい収容スペースでより高く機能ブラケット24を上昇させてチルトアップ動作し得る構成に変更したのみであるため、同様の動作を行う部分についてはその詳細な説明は省略する。
図13は、可動パネル13をチルトアップ動作させるリヤ機構部70及びこれを支持するガイドレール71を示す閉鎖状態での側面図である。図13では一側(車両の前方に向かって右側)に配置されたリヤ機構部70を車両の内側から見た側面図となっており、図13の左側がフロント側に相当し、右側がリヤ側に相当する。また、図14(a)(b)(c)(d)(e)(f)は、図13のA−A線、B−B線、C−C線、D−D線、E−E線、F−F線に沿った断面図であり、図15は可動パネル13のチルトアップ状態を示す側面図である。このリヤ機構部70は、ガイドブロック72、リヤシュー73、昇降ガイド74及び昇降リンク75を備えている。
上記ガイドレール71は、リヤ機構部70が所要の動作をし得るようにフロント機構部とともにこれを収容等する。詳述すると、図14に示されるように、ガイドレール71は長手方向において略同等の横断面形状を有している。そして、このガイドレール71は幅方向中間部に配置されたプレート部71aを有し、同プレート部71aに対してその一側(車両の内側に相当する同図の左側)には第1ガイド部71b及び第2ガイド部71cが形成されている。第2ガイド部71cは第1ガイド部71bに隣接してその上側に配置されている。一方、ガイドレール71には、上記プレート部71aに対してその他側(車両の外側に相当する同図の右側)に第3ガイド部71dが形成されている。
上記ガイドブロック72は樹脂材にて成形されており、上記昇降リンク75のフロント側において第2ガイド部71cに固着されている。このガイドブロック72は、第2ガイド部71cから幅方向に突出しないように、且つ、リヤ側の先端部において第2ガイド部71cを形成する上方の壁部から突出するように成形されている(図14(a)〜(c)参照)。そして、ガイドブロック72の外側面にはガイド溝76が形成されている。このガイド溝76は、ガイドレール71の長手方向に沿ってリヤ側に伸びる第1ガイド溝部76aと、第1ガイド溝部76aに連通して斜め上方にリヤ側に伸びる第2ガイド溝部76bと、第2ガイド溝部76bに連通してガイドレール71の長手方向に沿ってリヤ側に伸びる第3ガイド溝部76cとを有している。後述するように、ガイドブロック72は、ガイド溝76に上記昇降ガイド74が係合することでこれを昇降させる。
上記リヤシュー73は、ガイドレール71に摺動自在に支持されている。すなわち、図14(e)(f)に示されるように、このリヤシュー73は、第1ガイド部71bに対応して延出形成された第1ガイドシュー73aと、第3ガイド部71dに対応して延出形成された第2ガイドシュー73bとを備えている。リヤシュー73は、第1ガイド部71bに第1ガイドシュー73aが装着され、第3ガイド部71dに第2ガイドシュー73bが装着される態様でこれに支持されている。
このリヤシュー73は図示しない駆動部材に連結されており、リヤシュー73はガイドレール71の長手方向に沿った駆動部材の移動に連動してガイドレール71(第1ガイド部71b及び第3ガイド部71d)上を移動する。
なお、リヤシュー73のフロント側には、上記第1ガイドシュー73a及び第2ガイドシュー73bの中間部において上方に突出する取付部73cが形成されており、前記昇降ガイド74が回動自在に支持されている(図13及び図14(e)参照)。そして、この昇降ガイド74の回動中心からガイドブロック72に隣接してフロント側に伸びるレバー部74a先端には上記ガイド溝76に挿入されるガイドピン74bが設けられている。このガイドピン74bは、閉鎖状態においてガイド溝76のフロント側である下方の先端側(第1ガイド溝部76a)に配置されている。従って、リヤシュー73のリヤ側への移動に連動して昇降ガイド74がリヤ側に移動すると、図15に示されるように昇降ガイド74はガイド溝76に沿ってガイドピン74bを上方に移動させレバー部74aを上方に押し上げるように図示時計方向に回動する。なお、チルトアップ状態では、ガイド溝76に沿って上方に移動したガイドピン74bは、同ガイド溝76の最上位置であるリヤ側の先端(第3ガイド溝部76c)に配置されている。
また、昇降ガイド74には、ガイド孔74cが形成されている。このガイド孔74cは、フロント側からリヤ側に向かって斜め下方に伸びている。昇降ガイド74は、このガイド孔74cにおいて前記昇降リンク75と係合され、その前後方向の移動に伴う自身の昇降に併せて昇降リンク75を昇降させる。すなわち、昇降リンク75は、ガイドブロック72及び昇降ガイド74の回動中心の中間部においてガイドレール71のプレート部71aに固着されたブラケット77に回動自在に支持されており、その回動中心よりもフロント側には上記ガイド孔74cに挿通されるガイドピン75aを備えている。このガイドピン75aは、閉鎖状態においてガイド孔74cのリヤ側である下方の先端側(水平に伸びる区間)に配置されている。従って、この状態で昇降ガイド74がリヤ側に移動すると、昇降ガイド74はガイド孔74cに沿ってガイドピン75aを上方に移動させ、昇降リンク75の先端を上方に押し上げるように図示時計方向に回動させる。
図15に示されるように、チルトアップ状態では、ガイド孔74cに沿って上方に移動したガイドピン75aは、同ガイド孔74cの最上位置であるフロント側の先端に配置されている。これにより、昇降リンク75は、昇降ガイド74がリヤ側に移動することに伴うレバー部74aの上昇、すなわちガイド孔74cのフロント側の先端の上昇分を加えて上昇する。
なお、昇降リンク75の先端部には、前記機能ブラケット24を支持するための係合ピン75bが設けられている。機能ブラケット24は、前記ガイド溝24cに上記昇降リンク75の係合ピン75bが挿入されることでその後部が支持されることは第1の実施形態と同様である。リヤ側に移動したリヤシュー73がフロント側に戻ることで上記の逆順で動作することはいうまでもない。
ここで、図15に示されるように、チルトアップ状態において昇降リンク75のガイドピン75a及び係合ピン75bを結ぶ延長線を直線L1で表すと、昇降ガイド74のガイドピン74bはこの直線L1に対してフロント側に配置されるように設定されている。これは、機能ブラケット24の支持によって生じる昇降ガイド74を図示反時計方向に回動させようとする力をガイドブロック72でより堅固に受けて、同昇降ガイド74をより安定させるためである。
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1の実施形態に準じた効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、昇降ガイド74は、前記ガイドレール71に沿って車両の前後方向に移動することで前記ガイドブロック72との係合によって昇降するように回動駆動される。また、昇降リンク75は、この昇降ガイド74の移動に伴い同昇降ガイド74との係合によって昇降するように回動駆動される。従って、前記機能ブラケット24の後部は、これら昇降ガイド74及び昇降リンク75の各回動に伴う昇降量が補われる態様で昇降する。このため、例えば昇降ガイドをガイドレールに沿ってシューに追従して移動させるのみで昇降リンクを回動させる従来の場合(特許文献1など)に比べ、リヤシュー73の移動量に対する機能ブラケット24の後部の上昇量(チルトアップ量)が増大される。これにより、機能ブラケット24をリヤ側にスライドさせて可動パネル13を全開状態にした場合でも、その前部及び後部の各支持位置間の距離(保持スパン)を確保しつつ、十分なチルトアップ量が得られる。そして、例えば保持スパンの確保が不十分で強度不足に陥ったり、チルトアップ量が不十分で換気の劣化や気流による異音の発生が生じたりすることを回避できる。
また、昇降リンク75の回動量を規定する昇降ガイド74は、高さ方向への嵩張りに大きく影響を及ぼす。本実施形態では、昇降リンク75の必要な回動量に対する昇降ガイド74の持ち分が軽減されることで、その高さ方向への小型化を図ることができる。
(2)本実施形態では、ガイドブロック72及び昇降ガイド74の係合構造を、ガイド溝76及びガイドピン74bからなる極めて簡易な構成にできる。
(3)本実施形態では、機能ブラケット24の後部を上昇させた保持状態(チルトアップ状態)において、ガイドブロック72に昇降ガイド74が支持されるガイドピン74bの位置は、昇降ガイド74が機能ブラケット24の荷重を昇降リンク75を介して受けるガイド孔74cの位置に対して昇降ガイド74の回動中心の反対側に配置されている。従って、機能ブラケット24からの荷重を受ける昇降ガイド74を、ガイドブロック72においてより安定して支持することができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明を具体化した第3の実施形態について図面に従って説明する。なお、第3の実施形態は、ガイドレールの加工態様に係るものである。この加工に係るガイドレールの加工法は、前述したガイドレール21,71に限定されるものではないが、このように特に長く構成されたものに有効になる。以下ではこれらを含めて一般化したガイドレール81として説明する。いうまでもなく、このガイドレール81にはサンルーフ装置11の各種機能部品が配置される。
図16は、ガイドレール81の加工態様を示す模式図である。同図に示されるように、このガイドレール81は、車両のルーフ10の意匠が有する微妙な曲部に近似させて、長手方向に直線上に伸びる直線部81aと直線部81aに連続する曲成された曲線部81bとを有している。一般に、曲線部81bはルーフ10の意匠が下方に傾斜する車両のフロント側に対応して設定され、直線部81aは車両のリヤ側に対応して設定されるが、これに限定されるものではない。また、同図には、曲線部81bが成形される前のガイドレール81のワーク(素材)Wを併せて図示している。このワークWは、例えばアルミ材を押し出し加工することで成形されており、従って長手方向において一端から他端まで同一の横断面形状を有している。
このワークWは、プレス加工機に設置されて曲げ加工される。すなわち、プレス加工機に設置されたワークWには、曲線部81bの成形位置に対応して下ガタ82及び上ガタ83が配置される。これら下ガタ82及び上ガタ83の押圧面82a,83aは、曲げ加工後のスプリングバック分を見込んだ曲線部81bの形状に合わせて曲成されている。従って、これら下ガタ82及び上ガタ83によりワークWを挟んで圧力を加えることでワークWが塑性変形し、曲線部81bが成形されたガイドレール81へと加工される。
一般に、サンルーフ装置において車両の意匠にアルミ材からなるガイドレールの形状を合わせる場合、プレスによる曲げ、若しくはベンダーによる曲げを行う。プレス曲げの場合は精度確保が困難なため、検査工程及び手直し工程が必要になることでコストの増大を余儀なくされる。一方、ベンダー曲げの場合は材料歩留まりが悪く、また穴加工等を曲げ加工後に行うため、完成のためにほとんどが切削工程となってコストの増大を余儀なくされる。
本実施形態では、意匠に合わせてワークWをプレスする範囲を限定し、直線上に伸びる範囲(直線部81a)を設定した。従って、プレス曲げによるスプリングバックがその分減少し、全体の歪みと断面くずれが抑制される。そして、加工精度が向上することで、上述の検査工程及び手直し工程が不要になり、コストを低減することができる。さらに、小型の型でガイドレールの成形が可能になり、安価に製造できる。
特に、ガイドレール81に必要な穴や切り欠き等をワークWの段階で加工した後で上述のプレス曲げを行うことで、断面強度のばらつきによるスプリングバックが抑制され、加工精度を更に向上することができる。
また、ガイドレール81は、車両のルーフ10の意匠が有する微妙な曲部を直線部81a及び曲線部81bにて近似させているものの、高さ方向への嵩張りを抑制できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記第1の実施形態においては、同一の駆動ベルト45に対してフロントシュー26及びリヤシュー31を連結する場合について説明したが、この駆動ベルトはフロントシュー26及びリヤシュー31の間で便宜的に分割されていてもよい。例えば、駆動ベルトの先端にこれと一体的に連結されてベルトガイド部(21b)に装着される伝達部材を設けて、駆動ベルトにフロントシュー26を連結し、伝達部材にリヤシュー31を連結したとしても、本発明を何ら逸脱するものではない。換言すれば、この場合には一体的に連結された駆動ベルト及び伝達部材で駆動部材が構成されることになる。
・前記第1の実施形態においては、駆動部材として駆動ベルト45を採用したが、例えば駆動ワイヤなどを採用してもよい。
・前記第1の実施形態において、フロントシュー26による機能ブラケット24の前部の動作制御に係る構成は一例であってその他の構成を採用してもよい。例えば、所定部材を2部品に分割してこれらを併せて当該部材としての機能を付与したとしても本発明を何ら逸脱するものではない。
・前記第1の実施形態においては、可動パネル13(機能ブラケット24)の前部を昇降動作させるサンルーフ装置に限定されるものではなく、スライド動作のみのサンルーフ装置であってもよい。
・前記第1の実施形態においては、可動パネル13にアウタスライダ方式を採用したが、可動パネルがルーフ10の室内側をスライドする、いわゆるインナスライダ方式を採用してもよい。
・前記第2の実施形態においては特に言及していないが、ガイドブロック72との係合による昇降ガイド74の回動タイミングと、昇降ガイド74との係合による昇降リンク75の回動タイミングとが互いにずれるように設定してもよい。例えば、昇降ガイド74を回動してこれを昇降させた後に、昇降リンク75を回動させてこれを昇降させるようにしてもよい。この場合、機能ブラケット24の昇降時に要する駆動力が分散されることで、駆動力不足に陥ったりすることを回避することができる。
・前記第2の実施形態においては特に言及していないが、昇降リンク75の降下に伴い、ガイドピン74bがガイド溝76のフロント側に斜め下方に伸びる終端の位置(第1ガイド溝部76a及び第2ガイド溝部76bの境界位置)に到達するタイミングと、ガイドピン75aがガイド孔74cのリヤ側に斜め下方に伸びる終端の位置に到達するタイミングとが互いにずれるように設定してもよい。この場合、昇降ガイド74により昇降リンク75を降ろしきる動作タイミングとガイドブロック72により昇降ガイド74を降ろしきる動作タイミングとが分散され、例えば走行中に可動パネル13を閉動作する際に、可動パネル13を閉じきる直前の空気抵抗(外力)に抗しうる十分な駆動力が確保される。
・前記第2の実施形態において、ガイドブロック72に形成したガイド溝76は、同様の形状でこれを貫通するガイド孔であってもよい。同様に、昇降ガイド74に形成したガイド孔74cは、同様の形状で凹設されたガイド溝であってもよい。
・前記第2の実施形態においては、可動パネル13をスライド動作させるサンルーフ装置に限定されるものではなく、チルトアップ動作のみのサンルーフ装置であってもよい。
・前記第1及び第2の実施形態において、リヤシュー31,73による機能ブラケット24の後部の動作制御に係る構成は一例であってその他の構成を採用してもよい。例えば、所定部材を2部品に分割してこれらを併せて当該部材としての機能を付与したとしても本発明を何ら逸脱するものではない。
・前記第1及び第2の実施形態においては、スライド可能な可動パネル13が1枚のサンルーフ装置11について説明したが、同様の可動パネルを複数枚備えたサンルーフ装置であってもよい。この場合、各可動パネルに対して共通の機構部(フロント機構部及びリヤ機構部)を設定すればよく、フロント側及びリヤ側で駆動モータの動力を伝達するフロントシュー26及びリヤシュー31,73もそれぞれ共通化することができる。換言すれば、可動パネルの枚数が増えてフロントシュー26及びリヤシュー31,73の個数が増えても、駆動ベルトに必要数の取付孔を形成して差し込み連結するのみでこれら共通化されたフロントシュー26及びリヤシュー31,73を利用でき、部品点数を低減してコストの削減を図ることができる。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)車両のルーフ開口部(10a)に設けられる可動パネル(13)を支持する機能ブラケット(24)と、
ガイドレール(71)に固着されるガイドブロック(72)と、
前記ガイドレールに沿って車両の前後方向に移動するリヤシュー(73)と、
前記ガイドブロックと係合して前記リヤシューに回動可能に連結され、該リヤシューの移動に伴い前記ガイドレールに沿って車両の前後方向に移動することで該ガイドブロックとの係合によって昇降するように回動駆動される昇降ガイド(74)と、
前記昇降ガイドと係合して前記ガイドレールに回動可能に連結され、該昇降ガイドの移動に伴い該昇降ガイドとの係合によって昇降するように回動駆動される、前記機能ブラケットの後部を支持する昇降リンク(75)とを備えたことを特徴とするサンルーフ装置。
同構成によれば、昇降ガイドは、前記ガイドレールに沿って車両の前後方向に移動することで前記ガイドブロックとの係合によって昇降するように回動駆動される。また、昇降リンクは、この昇降ガイドの移動に伴い該昇降ガイドとの係合によって昇降するように回動駆動される。従って、この昇降リンクが支持する前記機能ブラケットの後部は、これら昇降ガイド及び昇降リンクの各回動に伴う昇降量が補われる態様で昇降する。このため、例えば昇降ガイドをガイドレールに沿ってシューに追従して移動させるのみで昇降リンクを回動させる従来の場合に比べ、リヤシューの移動量に対する機能ブラケットの後部の上昇量が増大される。また、昇降リンクの回動量を規定する昇降ガイドは、高さ方向への嵩張りに大きく影響を及ぼす。同構成では、昇降リンクの必要な回動量に対する昇降ガイドの持ち分が軽減されることで、その高さ方向への小型化が図られる。
(ロ)上記(イ)に記載のサンルーフ装置において、
前記ガイドブロックは、第1ガイド凹部(76)を備え、
前記昇降ガイドは、前記第1ガイド凹部に挿入される第1ガイドピン(74b)を備え、
前記昇降ガイドは、前記ガイドレールに沿って車両の前後方向に移動することで前記第1ガイドピンが前記第1ガイド凹部に案内されて昇降するように回動駆動されることを特徴とするサンルーフ装置。
同構成によれば、ガイドブロック及び昇降ガイドの係合構造は、第1ガイドピン及び第1ガイド凹部からなる極めて簡易な構成とされる。
(ハ)上記(ロ)に記載のサンルーフ装置において、
前記昇降リンクは、前記昇降ガイドが備える第2ガイド凹部(74c)に挿入される第2ガイドピン(75a)を備え、該昇降ガイドが前記ガイドレールに沿って車両の前後方向に移動することで該第2ガイドピンが該第2ガイド凹部に案内されて昇降するように回動駆動され、
前記機能ブラケットの後部を上昇させた保持状態において、前記ガイドブロックに前記昇降ガイドが支持される前記第1ガイドピンの位置は、該昇降ガイドが該機能ブラケットの荷重を昇降リンクを介して受ける前記第2ガイドピンの位置に対して該昇降ガイドの回動中心の反対側に配置されていることを特徴とするサンルーフ装置。
同構成によれば、前記機能ブラケットの後部を上昇させた保持状態において、該機能ブラケットからの荷重を受ける昇降ガイドがガイドブロックにおいてより安定して支持される。
(a)(b)(c)は、本発明の第1の実施形態の動作態様を示す側面図。 図1(a)のフロント側を示す拡大図。 図1(a)のリヤ側を示す拡大図。 (a)(b)(c)(d)は、図2のA−A線、B−B線、C−C線、D−D線に沿った断面図。 (a)(b)(c)(d)は、図3のA−A線、B−B線、C−C線、D−D線に沿った断面図。 図1(b)のフロント側を示す拡大図。 図1(c)のフロント側を示す拡大図。 図1(b)のリヤ側を示す拡大図。 図1(c)のリヤ側を示す拡大図。 (a)(b)(c)は、図9のA−A線、B−B線、C−C線に沿った断面図。 フロントシュー及びリヤシューと駆動ベルトとの連結態様を示す説明図。 車両のルーフを示し、(a)(b)はそれぞれ可動パネルの閉鎖状態及び開放(全開)状態を示す斜視図。 本発明の第2の実施形態を示す側面図。 (a)(b)(c)(d)(e)(f)は、図13のA−A線、B−B線、C−C線、D−D線、E−E線、F−F線に沿った断面図。 同実施形態の動作を示す側面図。 本発明の第3の実施形態を示す模式図。
符号の説明
10…車両ルーフとしてのルーフ、10a…開口部としてのルーフ開口部、11…サンルーフ装置、13…可動パネル、21,71,81…ガイドレール、21c…ガイド部としての第1ガイド部、24…機能ブラケット、26…フロントシュー、27…フロント側機能部材を構成するフロントチェックブロック、31,73…リヤシュー、32…リヤ側機能部材を構成するリヤチェックブロック、33,74…リヤ側機能部材を構成する昇降ガイド、45…駆動部材としての駆動ベルト、45c…取付け穴としての取付孔,72…ガイドブロック、74…昇降ガイド、75…昇降リンク、81a…直線部、81b…曲線部。

Claims (8)

  1. 車両ルーフの開口部に設けられ、チルト作動とスライド作動する可動パネルと、
    前記可動パネルを支持する機能ブラケットと、
    前記車両ルーフに取付けられたガイドレールに沿って車両の前後方向に移動するように駆動される駆動部材と、
    前記駆動部材に連結され、該駆動部材の移動に伴い前記ガイドレールに沿って車両の前後方向に移動することでフロント側機能部材を介して前記機能ブラケットの前部の移動動作を制御するフロントシューと、
    前記駆動部材に連結され、該駆動部材の移動に伴い前記ガイドレールに沿って車両の前後方向に移動することでリヤ側機能部材を介して前記機能ブラケットの後部の動作を制御するリヤシューとを備えるサンルーフ装置において、
    前記フロントシュー及びリヤシューは、前記ガイドレールの同一のガイド部に支持されていることを特徴とするサンルーフ装置。
  2. 請求項1に記載のサンルーフ装置において、
    前記駆動部材を駆動ベルトで構成し、該駆動ベルトに前記フロントシューと前記リヤシューが嵌入される取付け穴を備えたことを特徴とするサンルーフ装置。
  3. 請求項2に記載のサンルーフ装置において、
    前記フロントシューと前記リヤシューは同一形状としたサンルーフ装置。
  4. 請求項1に記載のサンルーフ装置において、
    前記ガイドレールは、直線部と、該直線部に連続する曲線部を備えることを特徴とするサンルーフ装置。
  5. 請求項1に記載のサンルーフ装置において、
    前記フロントシューは前記駆動部材に隣接して配置されるとともに、前記フロント側機能部材は該フロントシューに隣接して前記機能ブラケットとの間に配置され、
    前記リヤシューは前記駆動部材に隣接して配置されるとともに、前記リヤ側機能部材は該リヤシューに隣接して前記機能ブラケットとの間に配置されていることを特徴とするサンルーフ装置。
  6. 請求項5に記載のサンルーフ装置において、
    前記リヤ側機能部材は、
    前記リヤシューに隣接して配置され、該リヤシューとの一体的な移動状態と該リヤシューと切り離される停止状態とに切り替えられるリヤチェックブロックと、
    前記リヤチェックブロックに隣接して配置され、該リヤチェックブロックを回動可能に支持するとともに、該リヤチェックブロックの移動に連動して前記機能ブラケットの後部を昇降させる昇降ガイドとを備えたことを特徴とするサンルーフ装置。
  7. 請求項5に記載のサンルーフ装置において、
    前記フロント側機能部材は、
    前記フロントシューに隣接して配置され、該フロントシューと係合して前記機能ブラケットの後部の上昇が完了するまで移動規制されるとともに、該機能ブラケットの後部の上昇完了後に該フロントシューと一体的に移動して該機能ブラケットの前部を移動させるフロントチェックブロックを備えたことを特徴とするサンルーフ装置。
  8. 車両ルーフの開口部に設けられ、チルト作動とスライド作動する可動パネルと、
    前記可動パネルを支持する機能ブラケットと、
    前記車両ルーフに取付けられたガイドレールに沿って車両の前後方向に移動するように駆動される駆動部材と、
    前記駆動部材に連結され、該駆動部材の移動に伴い前記ガイドレールに沿って車両の前後方向に移動することでフロント側機能部材を介して前記機能ブラケットの前部の移動動作を制御するフロントシューと、
    前記駆動部材に連結され、該駆動部材の移動に伴い前記ガイドレールに沿って車両の前後方向に移動することでリヤ側機能部材を介して前記機能ブラケットの後部の動作を制御するリヤシューとを備えるサンルーフ装置において、
    前記リヤ側機能部材を、前記ガイドレールに固定されるガイドブロックと、前記リヤシューと連結され且つ前記ガイドブロックに対して前後移動することにより上下に回動可能となる昇降ガイドと、前記昇降ガイドが上昇回動するとき前記昇降ガイドの上昇量を加えて前記可動パネルをチルトアップ作動させるように前記昇降ガイドに支持された昇降リンクとを備えるサンルーフ装置。
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