JP5423340B2 - 車両用ルーフ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ルーフ装置に関するものである。
従来、車両用ルーフ装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この車両用ルーフ装置では、車両の屋根部に2枚のパネル(前側パネル(9)及び後側パネル(9’))が車両前後方向に並設されている。これら両パネルは、連動して動作するように1つの駆動用摺動部材(18)に連結されている。前側パネルは、駆動用摺動部材が車両後方に移動することで全閉状態からチルトアップ動作するとともに、引き続きポップアップ動作して全開位置まで開作動する。一方、後側パネルは、駆動用摺動部材が車両後方に移動することで全閉状態からチルトアップ動作のみを行う。なお、前側パネルがポップアップ状態のまま全開位置まで開作動する際、後側パネルは、チルトダウンして全閉状態に戻るように設定されている。これにより、ポップアップ状態の前側パネルは、後側パネルを乗り越える態様で開作動する。
米国特許第7178862号明細書(第9−10図)
ところで、特許文献1に記載の車両用ルーフ装置では、連動動作する前側パネル及び後側パネルが同時にチルトアップ動作することになり、車両前後で同時に換気が行われることになる。この場合、例えば車室内に巻き込まれる空気の流れが複雑化して、該巻き込み時の異音を抑制するための構造が必要になる。
本発明の目的は、共通の駆動用摺動部材に連結される前側パネル及び後側パネルを択一的に開閉作動することができる車両用ルーフ装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両の屋根部に形成された開口部を開閉する前側パネル及び後側パネルと、前記開口部の車両幅方向両縁部に配設され車両前後方向に延在するレール部を有する対のガイドレールと、前記前側パネルに連係されて前記各レール部に沿って車両前後方向に移動自在に設けられ駆動部材により移動駆動される駆動用摺動部材とを備え、前記前側パネルが全閉状態となる前記駆動用摺動部材の所定の基準位置から該駆動用摺動部材が車両後方に移動することで前記前側パネルが開作動する車両用ルーフ装置において、前記所定の基準位置から前記駆動用摺動部材が車両前方に移動する際に前記前側パネルとの連係を解除して該前側パネルの全閉状態を維持させる解放手段と、前記後側パネル及び前記駆動用摺動部材間に設けられ、前記所定の基準位置から該駆動用摺動部材が車両前方に移動する際に前記後側パネル及び前記駆動用摺動部材を連係して全閉状態にある前記後側パネルをチルトアップ動作させるとともに、前記所定の基準位置から該駆動用摺動部材が車両後方に移動する際に前記後側パネル及び前記駆動用摺動部材の連係を解除して前記後側パネルの全閉状態を維持させるチェック手段とを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記各駆動用摺動部材が前記所定の基準位置から車両前方に移動する際、前記チェック手段により前記後側パネル及び前記駆動用摺動部材が連係されることで、全閉状態にある前記後側パネルがチルトアップ動作する。この際、前記解放手段により前記前側パネル及び前記駆動用摺動部材の連係が解除されることで、前記前側パネルの全閉状態が維持される。一方、前記各駆動用摺動部材が前記所定の基準位置から車両後方に移動する際、前記チェック手段により前記後側パネル及び前記駆動用摺動部材の連係が解除されることで、前記後側パネルの全閉状態が維持される。そして、前記前側パネルのみが開作動する。このように、前記前側パネル及び前記後側パネルを択一的に開閉作動することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用ルーフ装置において、前記後側パネルは、車両前方の縁部が前記屋根部に回動自在に連結されており、前記後側パネルに係合されて前記各レール部に沿って車両前後方向に移動自在に設けられ、車両前方への移動に伴い前記後側パネルの車両後方の縁部を上昇させる後側パネル用昇降用摺動部材を備え、前記チェック手段は、前記駆動用摺動部材に固定された係止部と、前記レール部に設けられ、前記係止部に係脱可能な切替部材と、前記後側パネル用昇降用摺動部材及び前記切替部材を一体移動するように連結する連結部材とを備え、前記所定の基準位置から前記駆動用摺動部材が車両前方に移動する際に、前記係止部で前記切替部材を押圧して前記後側パネル用昇降用摺動部材ともども前記切替部材を前記レール部に沿って車両前方に移動させ、前記所定の基準位置から前記駆動用摺動部材が車両後方に移動する際に、前記レール部に前記切替部材を係止して該切替部材から前記係止部を離脱させることを要旨とする。
同構成によれば、前記所定の基準位置から前記駆動用摺動部材が車両前方に移動する際に、前記係止部で前記切替部材が押圧されることで前記後側パネル用昇降用摺動部材ともども前記切替部材が前記レール部に沿って車両前方に移動する。そして、前記後側パネル用昇降用摺動部材の車両前方への移動に伴い、車両前方の縁部が前記屋根部に回動自在に連結された前記後側パネルの車両後方の縁部が上昇してチルトアップ動作する。一方、前記所定の基準位置から前記駆動用摺動部材が車両後方に移動する際に、前記レール部に前記切替部材が係止されて該切替部材から前記係止部が離脱されることで、前記後側パネルの全閉状態が維持されたまま、前記前側パネルのみが開作動する。このように、前記駆動用摺動部材に前記係止部を固定するとともに、該係止部と係脱可能な前記切替部材を前記レール部に設ける極めて簡易な構造で、前記前側パネル及び前記後側パネルを選択的に開閉作動することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両用ルーフ装置において、前記切替部材は、前記連結部材に対し上下方向に回動自在に連結されており、前記駆動用摺動部材が前記所定の基準位置にあるときに前記レール部に係止されるように付勢手段に付勢されて車両後方への移動が規制され、前記所定の基準位置から車両前方に移動する際に前記レール部に押圧されて前記付勢手段に抗して回動することで前記レール部に沿って車両前方に移動することを要旨とする。
同構成によれば、前記レール部との係脱に係る前記切替部材の回動方向(及び付勢手段の付勢方向)は、上下方向に設定されていることで、例えばレール幅方向に設定する場合に比べて、前記各ガイドレールの幅(車両幅方向の幅)を縮小することができ、その分、前記開口部の開口幅を拡大することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の車両用ルーフ装置において、一方の端部が前記屋根部に回動自在に連結され、他方の端部が前記後側パネルの車両後方の縁部に回動自在に、且つ、車両前後方向に移動可能に連結されたリンクレバーを備え、前記後側パネル用昇降用摺動部は、前記リンクレバーを介して前記後側パネルに係合されていることを要旨とする。
同構成によれば、リンク機構を構成する前記後側パネル及び前記リンクレバーのレバー長を調整することで、前記後側パネル用昇降用摺動部材の所定移動量に対する前記後側パネルの車両後方の縁部の昇降量、即ちチルトアップ量を要求仕様に合わせて容易に変更(例えば増加)することができる。
請求項1に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか一項に記載の車両用ルーフ装置において、前記前側パネルの車両幅方向各縁部前側に回動自在に連結され、前記各レール部に対し車両前後方向に摺動自在に装着される前側パネル用前側摺動部材と、前記各前側摺動部材の車両後方で、前記各レール部に対し車両前後方向に摺動自在に装着される前側パネル用後側摺動部材と、前記前側パネルの車両幅方向各縁部後側に車両前側の端部が回動自在に連結され、前記各後側摺動部材に車両後側の端部が回動自在に連結された前側パネル用後側レバー部材と、前記各ガイドレールに設けられ、車両高さ方向に高低差を有するように延在して上端が前記各後側摺動部材の車両前側で前記各レール部に開口する前側パネル用後側ガイド孔を有する前側パネル用後側ガイドブロックと、前記各後側レバー部材の車両前後方向中間部に取着され、前記各駆動用摺動部材に連係されて、該駆動用摺動部材の車両後方への移動に伴い前記各ガイド孔から前記各レール部へと進入して、前記前側パネルの車両後方の縁部を上昇させる前側パネル用後側昇降用摺動部材とを備え、前記各前側摺動部材の車両前後方向の長さは、前記各ガイド孔の上端の車両前後方向の開口長よりも長く設定されており、前記各ガイドブロックは、前記各レール部を車両前方に移動する前記各後側昇降用摺動部材が前記各ガイド孔の上端よりも車両前方に進入することを規制する規制部を有し、前記前側パネルの車両幅方向各縁部前側と、前記各前側摺動部材とは、車両前側の端部及び車両後側の端部がそれぞれ回動自在に連結された前側レバー部材を介して連結されており、前記各ガイドレールに設けられ、車両高さ方向に高低差を有するように延在して上端が前記各前側摺動部材の車両前側で前記各レール部に連続する前側ガイド孔を有する前側ガイドブロックと、前記各前側レバー部材の車両前後方向中間部に取着され、前記各駆動用摺動部材の車両後方への移動に伴う前記各レバー部材及び前記前側パネルの車両後方への移動によって前記各前側ガイド孔から前記各レール部へと進入して、前記前側パネルの車両前方の縁部を上昇させる前側パネル用前側昇降用摺動部材とを備えることを要旨とする。
同構成によれば、前記前側パネルは、前記各駆動用摺動部材の車両後方への移動に伴い、前記各後側昇降用摺動部材が前記各ガイド孔から前記各レール部へと進入することで、その車両後方の縁部が上昇する。そして、前記前側パネルは、前記各駆動用摺動部材の更なる車両後方への移動に伴い、前記各前側摺動部材、前記各後側摺動部材及び前記各昇降用摺動部が各々の位置で前記各レール部を摺動することで、このときの姿勢を維持したまま、車両後方へと移動する。この際、前記各前側摺動部材の車両前後方向の長さは、前記各ガイド孔の上端の車両前後方向の開口長よりも長く設定されていることで、例えば前記各前側摺動部材は、これを乗り越えて車両後方に移動する。同様に、前記各ガイド孔の上端よりも車両後方に移動した前記各前側摺動部材は、これを乗り越えて車両前方に戻り移動する。一方、前記各レール部を車両前方に移動する前記各後側昇降用摺動部材は、前記各規制部により、前記各ガイド孔の上端よりも車両前方に進入することが規制されることで、前記各駆動用摺動部材の車両前方への移動に伴い、前記各ガイド孔へと確実に進入する。そして、前記前側パネルは、その車両後方の縁部が下降(戻り下降)する。以上により、前記前側パネルは、前記各ガイド孔(上端)に制約を受けることなく車両前後方向に移動することができ、その移動量を十分に確保することができる。さらに、前記前側パネルは、前記各駆動用摺動部材の車両後方への移動に伴う前記各レバー部材及び前記前側パネルの車両後方への移動により、前記各前側昇降用摺動部材が前記各前側ガイド孔から前記各レール部へと進入することで、その車両前方の縁部が上昇する。従って、前記前側パネルは、例えばその車両前方の縁部及び後方の縁部の上昇量を同等に設定することで、その下方に略一定高さの間隙を確保することができる。そして、前記前側パネルは、その車両後方の縁部が更にその後方の障害物を乗り越えさえすれば、車両前方の縁部も同様に当該障害物を乗り越えることができるため、車両前後方向の移動量を更に確保することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の車両用ルーフ装置において、前記後側パネル用昇降用摺動部材及び前記前側パネル用前側昇降用摺動部材は、前記ガイドレールの幅方向において、前記駆動用摺動部材を挟んでその両側に配置されることを要旨とする。
同構成によれば、前記後側パネル用昇降用摺動部材及び前記前側昇降用摺動部材は、前記ガイドレールの幅方向において、前記駆動用摺動部材を挟んでその両側に配置されることにより、例えばこれら後側パネル用昇降用摺動部材及び前側昇降用摺動部材を前記ガイドレールの上下方向(車両上下方向)に重ねて配置する場合に比べて該ガイドレールの高さを低くすることができる。
本発明では、共通の駆動用摺動部材に連結される前側パネル及び後側パネルを選択的に開閉作動することができる車両用ルーフ装置を提供することができる。
(a)(b)は、本実施形態の概略を示す車両用ルーフ装置の斜視図。 (a)(b)(c)(d)は、本実施形態における後側ルーフの車両後部の縁部における上昇態様を示した断面図。 (a)(b)(c)は、本実施形態における図2のA−A線、B−B線、C−C線に沿った断面図。 (a)(b)は、本実施形態における図2(a)(c)の拡大図。 (a)(b)は、本実施形態における図2(b)(d)の拡大図。 本実施形態における駆動用摺動部材より後側に配設される装置の分解斜視図。 (a)〜(d)は本実施形態における車両用ルーフ装置の展開態様を示した断面図。 本実施形態における駆動用摺動部材より前側に配設される装置の分解斜視図。 本実施形態における図7(a)の範囲Dを示した拡大図。 本実施形態における図7(b)の範囲Eを示した拡大図。 本実施形態における図9のF―F線に沿った断面図。 本実施形態におけるレバー部材、前側パネル用後側ガイドブロック及び昇降用リヤシュの分解斜視図。 本実施形態における図7(a)の範囲Gを示した断面図。 本実施形態における図13のH―H線に沿った断面図。 本実施形態におけるガイド孔を通過する昇降用フロントシュの態様を示した前側ガイドブロックの側面図。 (a)〜(d)は本実施形態におけるガイド孔からブロックガイド溝に進入する昇降用リヤシュの態様を示した前側ガイドブロックの側面図。 (a)〜(d)は本実施形態における前側ガイド穴からレール部に進入する昇降用フロントシュの態様を示した側面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、屋根部としての車両ルーフ10にサンルーフ装置11が搭載された車両を示す斜視図である。同図に示されるように、車両ルーフ10にはルーフ開口部12が形成されるとともに、車両前後方向に移動して該ルーフ開口部12を開閉可能な前側パネル16a及び後側パネル16bが設置されている。図1(a)に示すように、後側パネル16bは、その前縁部を支点に後縁部を上昇させることでチルトアップ動作する。一方、前側パネル16aは、その前縁部を支点に後縁部を上昇させることでチルトアップ動作するとともに、図1(b)に示すように、その前縁部及び後縁部を上昇させた状態(ポップアップ状態)のまま後側パネル16bを乗り越える態様で開作動する。車両前後方向に並設されるこれら前側パネル16a及び後側パネル16bは、選択的に開作動するように構成されている。なお、以下では、前側パネル16a及び後側パネル16bに共通の内容は、便宜的に可動パネル16と総称して説明する。
図2(a)〜(d)は、サンルーフ装置11を示す側面図であり、図3(a)〜(c)は、図2(a)のA−A線、B−B線及びC−C線に沿った断面図である。図2及び図3に示すように、サンルーフ装置11は、車両ルーフ10の車室側(下側)であって、ルーフ開口部12の車両幅方向の両縁部に固定され車両前後方向に延在する一対のガイドレール13を備える。両ガイドレール13は、例えばアルミニウム合金を押出成形することでなる。図3に示すように、ガイドレール13は、上方に開口した断面略U字状のレール開口部15を有する。また、ガイドレール13は、その内部上側に可動パネル16の車両幅方向外側に開口した断面略コ字状の第2のガイド溝18を有するとともに、該第2のガイド溝18に対向して可動パネル16の車両幅方向内側に開口した断面略コ字状の第1のガイド溝17を有する。さらに、ガイドレール13は、車両幅方向において第2のガイド溝18の内側で、車両上下方向に並設された第3のガイド溝13a及び第4のガイド溝13bを有する。これらガイド溝13a,13bは、車両幅方向内側に開口した断面略コ字状に成形されている。なお、これらガイド溝17,18,13a,13bはレール部に相当する。
ルーフ開口部12の周縁部にはその全周に亘って下方に屈曲するとともに、その先端部が可動パネル16側に屈曲してなる屈曲部20が形成される。この屈曲部20は、ルーフ開口部12の車両幅方向各縁部において、ガイドレール13の上方に配置されている。
また、図2及び図3(a)に示されるように、ガイドレール13の内部には、幅方向において前記レール開口部15の配置に合わせて、薄板状の駆動用摺動部材55が図示しない摺動部を介して車両前後方向に摺動可能に設けられている。すなわち、ガイドレール13内には、第2のガイド溝18の下段において駆動用溝51が形成されており、該駆動用溝51を駆動用摺動部材55の上述の摺動部が摺動する。これにより、駆動用摺動部材55のガイドレール13に沿う車両前後方向の移動が案内される。なお、駆動用摺動部材55はガイドレール13の内部において、そのレール開口部15を介して上方に突出可能となっている。
駆動用摺動部材55には、車両前側から後側に向かうにつれて徐徐に車両高さ方向に低くなるように傾斜した昇降孔56が形成されるとともに、該昇降孔56に連続して車両後側に水平に延びる前後孔81が形成されている。昇降孔56には前端において上側に屈曲された屈曲部56aが形成されている。昇降孔56の屈曲部56aは両ガイド溝17,18と略同一高さとされている。
図6の斜視図に併せ示すように、駆動用摺動部材55には、昇降孔56の下側で車両幅方向内側の突設される略櫛形の結合片55aが形成されており、該結合片55aにおいて、図示しない駆動部材(例えば電動モータ)の駆動力を伝達する駆動ベルト54と駆動連結される。駆動用摺動部材55は、駆動ベルト54がガイドレール13に沿って車両前後方向に押し引きされることで当該方向に移動する。また、駆動用摺動部材55には、昇降孔56の上側で車両幅方向に貫通される取付孔55bが形成されており、該取付孔55bにおいて、第2のガイド溝18等の上側を車幅方向に跨ぐ態様で略C字状に形成された連結ブラケット82の車幅方向外側の端部82aと連結されている。この連結ブラケット82の車幅方向内側の端部82bは、下向きに垂下しており、該端部82bには、車両幅方向外側に突出して前記第4のガイド溝13b内に進入する略円柱状の係止部としてのチェックピン83が固定されている。
一方、第4のガイド溝13bには、図4に拡大して示すように、チェックピン83の車両前方に対向して切替部材としての略フック状のチェックレバー86が装着されている。チェックレバー86の車両前側の端部86aには、車両幅方向に貫通される連結孔86cが形成されており、チェックレバー86は、連結孔86cを中心に車両上下方向に回動可能となっている。そして、このチェックレバー86の端部86aには、第4のガイド溝13bの底壁に一方の端部が圧接する付勢手段としての板ばね状の弾性片88の他方の端部が固定されている。チェックレバー86は、弾性片88により連結孔86cを中心に車両上側に回動する側に付勢されている。図4(a)に示すように、第4のガイド溝13bの上壁には、チェックレバー86の車両後側の端部86bに対向して切り欠き部87が形成されており、チェックレバー86は、端部86bが切り欠き部87から上側に突出することで車両後方への移動が係止されている。このとき、チェックレバー86の端部86bを上下に分岐する係合溝86dは、車両前後方向に沿って後方に開口するとともに、該係合溝86dに前記チェックピン83が進入する。
従って、この状態にある駆動用摺動部材55の位置(以下、基準位置P0という)から該駆動用摺動部材55が車両後方に移動する際には、チェックレバー86を残置したままチェックピン83が一体で車両後方に移動する。また、図4(b)に示すように、駆動用摺動部材55が基準位置P0から車両前方に移動する際には、チェックピン83に押圧されるチェックレバー86は、端部86bが切り欠き部87に押圧されるとことで、弾性片88の付勢力に抗して連結孔86cを中心に車両下側に回動して切り欠き部87から解放される。これにより、チェックピン83に押圧されるチェックレバー86は、駆動用摺動部材55と一体で第4のガイド溝13b内を車両前方に移動する。なお、第4のガイド溝13b内を移動するチェックレバー86は、車両下側への回動に伴い係合溝86dにおいてチェックピン83の車両前後を挟み込む。これにより、駆動用摺動部材55が基準位置P0へと車両後方に移動する際には、チェックレバー86は、係合溝86dがチェックピン83に押圧されて、駆動用摺動部材55と一体で第4のガイド溝13b内を車両後方に移動する。駆動用摺動部材55の基準位置P0への復帰に伴い、弾性片88に付勢されるチェックレバー86は連結孔86cを中心に車両上側に回動して切り欠き部87に再び係止される。なお、切り欠き部87、チェックピン83及びチェックレバー86によってチェック手段を構成する。
次に、後側パネル16bの連結構造について説明する。第4のガイド溝13b上には、図5及び図6に示すように、チェックレバー86の車両後側でL形のブラケット100が固定されるとともに、該ブラケット100には、後側パネル16bの下面に固定される取付部14bの前端部が支持ピン101により回動可能に連結されている。また、第4のガイド溝13b上には、取付部14bの車両後側でL形のブラケット99が固定されるとともに、該ブラケット99には、略三角薄板状のリンクレバーとしての後側パネル用レバー部材97の後側角部が支持ピン97aにより回動可能に連結されている。そして、後側パネル用レバー部材97の前側角部は、支持ピン97bにより取付部14bの後端部に回動自在に、且つ、車両前後方向に移動可能に連結されている。従って、取付部14b(後側パネル16b)は、後側パネル用レバー部材97が支持ピン97a周りに上側に回動することで、前端部を中心に後端部が上昇するように回動する。なお、後側パネル用レバー部材97の車両前後方向中間部には、車両幅方向に突出する略円柱状の突設部98が設けられている。
後側パネル用レバー部材97は、第3のガイド溝13aに沿って車両前後方向に移動可能に設けられる後側パネル用昇降用摺動部材としての後側パネル用昇降用シュ94と係合する。すなわち、後側パネル用昇降用シュ94には、前記突設部98の挿通される昇降孔95が形成されている。この昇降孔95は、車両前側から後側に向かうにつれて徐徐に車両高さ方向に高くなるように傾斜しており、後側パネル用レバー部材97(及び取付部14b)が下降しているときにその前端に前記突設部98が配置されるように設定されている。従って、この状態で、後側パネル用昇降用シュ94が車両前方に移動すると、昇降孔95に案内される突設部98が上昇することで、後側パネル用レバー部材97が支持ピン97a周りに上側に回動し、取付部14bと一体で後側パネル16bの後縁部が上昇する(チルトアップ動作する)。
なお、後側パネル用昇降用シュ94には、昇降孔95の下側で車両幅方向外側に開口する断面略U字状の連結溝94aが形成されている。この連結溝94aには、図3(c)に示すように、第4のガイド溝13bから車両幅方向に延出するステップ状の連結片92が挿入される。図6に示すように、連結片92は、ガイドレール13に沿って車両前後方向に延在するロッド状の連結部材としての連結棒90の後端部に固定されている。そして、連結棒90の前端部は、車両幅方向に突出する連結片92が前記チェックレバー86の連結孔86cに回動自在に挿通されることで該チェックレバー86に連結されている。
従って、駆動用摺動部材55が基準位置P0から車両前方に移動すると、前述の態様でチェックピン83が一体で車両前方に移動することで、連結棒90及び連結片92を介してチェックピン83に連結される後側パネル用昇降用シュ94が車両前方に移動する。このとき、前側パネル16aが全閉状態を維持したまま、後側パネル16bの後縁部が上昇する(チルトアップ動作する)ことは既述のとおりである。一方、駆動用摺動部材55が基準位置P0から車両後方に移動する際は、切り欠き部87に係止されるチェックピン83が停止したままであることから、後側パネル用昇降用シュ94も停止状態を維持する。これにより、後側パネル16bの後縁部も下降したままで、全閉状態を維持する。
次に、前側パネル16aの連結構造について説明する。図7(a)に示すように、ガイドレール13の車両前後方向中間部には前側パネル用後側ガイドブロック25が設けられている。図9に拡大して示すように前側パネル用後側ガイドブロック25は第1のガイド溝17にその車両前後方向の両端において連通する後側ブロックガイド溝27を有する。さらに、前側パネル用後側ガイドブロック25には車両高さ方向に延びるとともに、その上端が後側ブロックガイド溝27に連通する後側ガイド孔30が形成されている。後側ガイド孔30は、その上端において所定の開口長29を有する。また、図12に示すように、後側ガイド孔30及び同後側ガイド孔30より後方の後側ブロックガイド溝27には、それらの経路の開口幅を両側から縮幅する態様で更に凹設された断面略凹状の姿勢制御用ガイド溝31が形成されている(図12の円中拡大図参照)。すなわち、姿勢制御用ガイド溝31は、後側ガイド孔30の後側ブロックガイド溝27との突き当たりを車両後方に折曲される経路にて形成されている。なお、姿勢制御用ガイド溝31の底面(車両高さ方向に延びる面)は、第1のガイド溝17の底面よりも開口側に若干突出するように配置されており、従って、後側ブロックガイド溝27の底面は、第1のガイド溝17の底面よりも更に開口側に突出するように配置されている。そして、後側ブロックガイド溝27は、その上面及び下面が第1のガイド溝17の高さ方向両内壁面に連続するように成形されて該第1のガイド溝17に連通している。
図7、図9及び図10に示すように、前側パネル16aの後側は、両ガイド溝17,18に車両前後方向に移動可能に設けられる前側パネル用後側摺動部材としてのリヤシュ40及び後側ガイド孔30等の延在方向に移動可能に設けられる前側パネル用後側昇降用摺動部材としての昇降用リヤシュ41に前側パネル用後側レバー部材としての後側レバー部材46を介して支持されている。詳しくは、後側レバー部材46は略三角薄板状に形成されており、後側レバー部材46の前側角部は支持ピン43aを介して、前側パネル16aの下面に固定される取付部14aに回動可能に連結される。また、後側レバー部材46の後側角部はリヤシュ40に支持ピン43bを介して回動可能に連結される。さらに、図11に示されるように、後側レバー部材46は、車両幅方向において昇降用リヤシュ41の中間部に配置されており、その下側角部はこれら昇降用リヤシュ41に支持ピン49を介して回動可能に連結される。この支持ピン49は車両前後方向において、両支持ピン43a、43bの略中央に位置している。
図9に示されるように、昇降用リヤシュ41には、ガイド溝17等において摺動可能である略S字形柱状の摺動部45が形成されるとともに、摺動部45の略S字形端面の中央に支持ピン49が挿通可能である挿通穴45aが形成される。昇降用リヤシュ41は、各摺動部45の略S字形の両端部においてガイド溝17等の対向する内壁面に弾性的に接触する。なお、昇降用リヤシュ41には、摺動部45の後側レバー部材46側の端面から略S字形の延在方向に対する略直交方向両側に突出した薄板状の保持部47が設けられる。また、昇降用リヤシュ41には、摺動部45の後側レバー部材46から離隔する側の端面から更に当該側に突設されて、前記した姿勢制御用ガイド溝31に摺動可能である略菱形柱状の規制部48が形成される。
なお、図7、図9及び図10に示されるように、前記駆動用摺動部材55は、幅方向において後側レバー部材46及び第2のガイド溝18に挟まれる態様で配置されており(図8参照)、昇降孔56の後側端部は後側ガイド孔30の下側と同一高さとされている。そして、昇降孔56には、支持ピン49が挿通されている。
後側レバー部材46に挿通されて第1のガイド溝17側に突出する支持ピン49には昇降用リヤシュ41が摺動回転可能に挿通される。ところで、駆動用摺動部材55が前記基準位置P0にあるとき(図9参照)、支持ピン49は、前記前後孔81の前端に配置されるように設定されている。従って、駆動用摺動部材55が基準位置P0から前後孔81の範囲で車両前方に移動する間は、支持ピン49(後側レバー部材46)を残置した状態での駆動用摺動部材55の移動が許容される。前後孔81は、解放手段を構成する。なお、図#に示されるように、前側パネル16aの後端部は、車両幅方向において後側レバー部材46との間に間隙を設定するように縮幅された逃げ部44を有する。これは、駆動用摺動部材55が基準位置P0から車両前方に移動する際に前側パネル16aと干渉することを回避するためである。
図13及び図14に示すように、ガイドレール13の前縁には、幅方向に並設された一対の前側ガイドブロック35,36が設けられている。前側ガイドブロック35、36には、図14に示されるように、ガイドレール13内にそれぞれ保持された状態で、車両幅方向において前側パネル16a側(車両幅方向内側)に開口する断面略コ字状の前側ガイド穴37,38が形成される。前側ガイド穴37、38は、車両前側から後側に向かうにつれて徐徐に車両高さ方向に高くなるように傾斜する傾斜部37a,38aを形成するとともに、その上端に連続して前後方向に延在する連通部37b,38bを形成する。前側ガイドブロック35、36はガイドレール13に設けられた状態において、前側ガイド穴37、38の連通部37b,38bと両ガイド溝17,18とは連通することになる。なお、前側ガイドブロック36において前側ガイド穴38の底面(車両高さ方向に延びる面)には前側ガイド穴38の経路に沿って、前側ガイドブロック35側に通じる挿通孔38cが形成されている。
一方、図13に示すように、前側パネル16aの前側は、両ガイド溝17,18の車両前後方向に摺動可能に設けられる前側パネル用前側摺動部材としてのフロントシュ60及び前側ガイド穴37、38等の延在方向に摺動可能に設けられる前側パネル用前側昇降用摺動部材としての昇降用フロントシュ61,62に前側レバー部材69を介して支持されている。
詳しくは、前側レバー部材69は略三角薄板状に形成されており、前側レバー部材69の前側角部は支持ピン67aを介して、前側パネル16aの取付部14a前縁に回動可能に連結される。また、前側レバー部材69の後側角部はフロントシュ60に支持ピン67bを介して回動可能に連結される。ここで、フロントシュ60の車両前後方向の長さは前側パネル用後側ガイドブロック25における後側ガイド孔30の開口長29より長く設定されている。さらに、図14に示されるように、前側レバー部材69は、車両幅方向において昇降用フロントシュ61,62の中間部に配置されており、その下側角部はこれら昇降用フロントシュ61,62に支持ピン67cを介して回動可能に連結される。この支持ピン67cは車両前後方向において、両支持ピン67a、67bの略中央に位置している。
一方の昇降用フロントシュ61は、所定間隔を有する一対の円柱の対向側が連続するように一体化されてなるベース部63を有する(図13参照)。そして、ベース部63の前側の円柱にはその軸方向に支持ピン67cが挿通可能な挿通穴63aが形成される。ベース部63の長手方向両側にはそれぞれ反対側を向く略矢羽状の摺動部64が形成される。昇降用フロントシュ61は、各摺動部64の上面及び下面において第1のガイド溝17の対向する内壁面に弾性的に接触する。両摺動部64間に挟まれるベース部63の長さは後側ガイド孔30上端の開口長29よりも大きく設定されている。なお、昇降用フロントシュ61には、ベース部63の前側レバー部材69側の端面から高さ方向両側に突出した薄板状の保持部65が設けられる。なお、各保持部47,65は車両幅方向の垂直面に延在している。
他方の昇降用フロントシュ62は支持ピン67cが挿通可能な略筒状のベース部68の両側にそれぞれ反対側を向く略矢羽状の摺動部66が形成されてなる。昇降用フロントシュ62は、各摺動部66の上面及び下面において第2のガイド溝18の対向する内壁面に弾性的に接触する。昇降用フロントシュ62の摺動部66は昇降用フロントシュ61の摺動部64に比して緩やかな円弧状であるとともに、昇降用フロントシュ62は昇降用フロントシュ61に比して特に両摺動部64方向において短く形成されている。
ところで、前記ルーフ開口部12の屈曲部20の先端部には、その全周に亘って第1のウェザーストリップ22が嵌着されている。この第1のウェザーストリップ22は、中空状のゴム材でなり、可動パネル16の全閉状態において該可動パネル16及びルーフ開口部12間の間隙に全周に亘って介装され、これら可動パネル16及びルーフ開口部12と弾性的に接触する。これにより、可動パネル16及びルーフ開口部12間の間隙が液密的に閉塞される。また、ガイドレール13の車両幅方向内側端部には、その長手方向全長に亘って可動パネル16に対向する上方に突設された第2のウェザーストリップ23が接合されている。この第2のウェザーストリップ23も、中空状のゴム材でなり、可動パネル16の全閉状態において該可動パネル16と弾性的に接触する。これにより、可動パネル16及びガイドレール13間の間隙が液密的に閉塞される。以上により、車室内と車室外が液密的に分離され、車室内への雨、風等の浸入が防止される。
次に、上記した実施の形態における後側パネル16bの開閉動作について説明する。
図2(a)〜(d)に示すように、後側パネル16bは全閉状態からチルトアップ状態となる。ここで、チルトアップ状態とは可動パネル16の後端側が車両ルーフに対して持ち上げられて傾斜した状態をいい、ポップアップ状態とは可動パネル16が車両ルーフ10に対して水平に持ち上げられた状態をいう。
全閉状態(図1(a)参照)においては、駆動用摺動部材55における昇降孔56と前後孔81との連続部分に支持ピン49が位置する。この状態において、駆動用摺動部材55が車両前方に移動するのに伴い、82に連結されるチェックピン83が車両前方に移動する。このとき、前述の態様で切り欠き部87から解放されるチェックレバー86は、ガイド溝13bに沿って車両前方へ移動する。これにより、駆動用摺動部材55の移動は、チェックレバー86、連結棒90及び連結片92を介して後側パネル用昇降用シュ94に伝達される。そして、後側パネル用昇降用シュ94が車両前方に移動することで、前述の態様で後側パネル用レバー部材97の前側が上方に持ち上げられ、後側パネル16bは支持ピン101を中心として傾斜した図1(b)に示されるチルトアップ状態となる。このとき、支持ピン49は前後孔81を相対移動するのみで、駆動用摺動部材55が車両前方に移動することで前側パネル16aが作動することはない。
なお、後側パネル16bをチルトアップ状態から全閉状態に移行させる際には、駆動用摺動部材55が車両後方にP0へと移動することで前述とは逆の態様を経て全閉状態となる。このとき、駆動用摺動部材55に連動して車両後方に移動するチェックレバー86は、弾性片88に付勢されるチェックレバー86の端部86bが切り欠き部87から上側に突出することで車両後方への移動が係止される。
次に、上記した実施の形態における前側パネル16aの開閉動作について説明する。
図7(a)〜(d)に示すように、前側パネル16aは全閉状態からチルトアップ状態、ポップアップ状態を経て全開状態となる。
全閉状態(図7(a)参照)においては、図16(a)(図9)に拡大して示されるように、駆動用摺動部材55における昇降孔56の後側に支持ピン49及びそれに支持される昇降用リヤシュ41が位置する。この状態において、駆動用摺動部材55が車両後方に移動するのに伴い、図16(b)(図10)に示されるように、昇降孔56及び後側ガイド孔30の交点に位置する支持ピン49及びそれに支持される昇降用リヤシュ41は昇降孔56に沿って後側ガイド孔30内を上昇する。このとき、摺動部45は常に後側ガイド孔30を摺動しつつ移動することで、同後側ガイド孔30における昇降用リヤシュ41ひいては上昇中の前側パネル16aのがたつきを抑制し、スムーズな移動が可能となる。また、規制部48は姿勢制御用ガイド溝31に摺動案内されつつ移動する。
昇降用リヤシュ41の上昇に伴い、後側レバー部材46の前側は上方に持ち上げられる態様となるため、前側パネル16aは前側の支持ピン67aを中心として傾斜した図7(b)に示されるチルトアップ状態となる。
駆動用摺動部材55がさらに車両後方に移動すると、図16(c)に示されるように、昇降用リヤシュ41は昇降孔56の屈曲部56aに沿って上昇し、後側ブロックガイド溝27に進入していく。このとき、図16(d)に示されるように、規制部48は後側ガイド孔30より車両後方側の後側ブロックガイド溝27において姿勢制御用ガイド溝31に案内されるとともに、昇降用リヤシュ41は第1のガイド溝17に進入可能である方向、すなわち摺動部45が第1のガイド溝17の延出方向に延在する姿勢に転換される。そして、昇降用リヤシュ41が後側ブロックガイド溝27から第1のガイド溝17へと移動していくことで前側パネル16aは傾斜した状態のまま、後方に移動することが可能となる。
一方、図17(a)〜図17(d)に示すように、前側パネル16aの後方への変位にともない、前側レバー部材69を介して昇降用フロントシュ61,62の摺動部64、66はそれぞれ前側ガイド穴37、38に沿って摺動する。詳しくは、図17(a)に示すように、全閉状態において昇降用フロントシュ61,62は前側ガイド穴37、38の前下端に位置している。そして、図17(b)に示されるように、チルトアップ状態において昇降用フロントシュ61,62は前側ガイド穴37、38に沿って僅かに上昇する。さらに、前述のように、昇降用リヤシュ41が後側ガイド孔30から後側ブロックガイド溝27に進入した後に、駆動用摺動部材55がさらに後方に移動されると、図17(c)に示されるように、昇降用フロントシュ61,62が前側ガイド穴37、38の傾斜部37a,38aに沿って上昇する。このとき、前側レバー部材69に挿通される支持ピン67cは挿通孔38cにより移動方向を規制されるため、昇降用フロントシュ61,62は前側ガイド穴37、38において適切な摺動が可能な位置をとる。昇降用フロントシュ61,62の上昇に伴い、前側レバー部材69の前端も持ち上げられて、支持ピン67aを介して前側パネル16aの前端は徐々に上方に上昇し、前側パネル16aは傾斜状態から水平状態に姿勢を変化させていく。そして、図17(d)に示されるように、昇降用フロントシュ61,62は連通部37b,38bに達する。このときに、前側パネル16aは車両ルーフ10に対して水平に持ち上げられたポップアップ状態となる。ポップアップ状態においては、フロントシュ60、リヤシュ40、昇降用フロントシュ61,62及び昇降用リヤシュ41は両ガイド溝17,18に一致する同一高さとなる。換言すると、これら各シュ60,40,61,62,41が同一高さとなったときに前側パネル16aが水平状態となるとともに、該前側パネル16aの下面が車両ルーフ10(後側パネル16b)の上面より高くなるように両レバー部材46,69のサイズ、及び形状等は設定されている。
ポップアップ状態において、駆動用摺動部材55がさらに車両後方に移動すると、これに追従して各シュ60,40,61,62,41は両ガイド溝17,18に沿って後方へ移動する。各シュ60,40,61,62,41が両ガイド溝17,18に沿って移動する際には昇降用フロントシュ61及び昇降用リヤシュ41の保持部47,65は両ガイド溝17,18に摺動している。このように前側パネル16aはレール開口部15を徐徐に開放していく。このとき、前述のように、前側パネル16aの下面が車両ルーフ10(後側パネル16b)の上面より高く設定されているため、移動中の可動パネル16が車両ルーフ10の上面に干渉することない。これにより、前側パネル16aの移動量を増やすことができる。また、前述のように第1のガイド溝17の経路中には前側パネル用後側ガイドブロック25の後側ブロックガイド溝27が設けられ、この後側ブロックガイド溝27の下面には後側ガイド孔30が開口されている。すなわち、前側パネル16aの移動の際には、昇降用フロントシュ61及びフロントシュ60は後側ガイド孔30が開口する後側ブロックガイド溝27を通過することとなる。
詳しくは図15に示すように、昇降用フロントシュ61が後側ガイド孔30を乗り越える直前において、後側の摺動部64が後側ブロックガイド溝27と離間して隙間70を有している。このときであっても、前側の摺動部64が後側ブロックガイド溝27に保持される。そして昇降用フロントシュ61が後側ガイド孔30を乗り越え中においては、昇降用フロントシュ61のベース部63が後側ガイド孔30上に橋渡しされ、両摺動部64が後側ブロックガイド溝27に係止されることで、昇降用フロントシュ61はその両摺動部64の方向が車両前後方向に一致した姿勢に維持される。さらに、昇降用フロントシュ61が後側ガイド孔30を乗り越えた後においては、乗り越え前と同様に前側の摺動部64が後側ブロックガイド溝27と離間して隙間70を有する。この場合であっても、後側の摺動部64が後側ブロックガイド溝27に保持されることで昇降用フロントシュ61の両摺動部64の方向が車両前後方向に一致した姿勢が維持される。このように、昇降用フロントシュ61が後側ガイド孔30を乗り越えることで、前側パネル16aをさらに後方に移動させ、前側パネル16a前縁がルーフ開口部12後縁(後側パネル16bの前縁)上に位置したときに、図7(d)に示す全開状態となる。ここで、昇降用フロントシュ62は、常に昇降用フロントシュ61と一体で移動する。また、フロントシュ60も後側ガイド孔30を通過することとなるが、フロントシュ60は両ガイド溝17,18上を直線的に移動するのみであるため、フロントシュ60の車両前後方向の長さは後側ガイド孔30の開口長29に比して十分に大きく形成することができる。従って、後側ガイド孔30を問題なく乗り越えることができる。
なお、前側パネル16aを全開状態から前方に移動させる際にも、上述と同様の態様で昇降用フロントシュ61が後側ガイド孔30を乗り越えることができる。また、このとき昇降用リヤシュ41は、その規制部48が姿勢制御用ガイド溝31に沿って、第1のガイド溝17から後側ガイド孔30に案内される。すなわち、昇降用リヤシュ41が第1のガイド溝17における後側ガイド孔30より車両前方に進入することを確実に防止できる。このように、前側パネル16aは全開状態からポップアップ状態、チルトアップ状態を経て全閉状態となる。
なお、駆動用摺動部材55が基準位置P0から車両後方に移動する際、チェックレバー86は、前述の態様で車両後方への移動が係止されることから当該位置に残置され、駆動用摺動部材55は、チェックレバー86からチェックピン83を離脱させつつ車両後方に移動する。従って、駆動用摺動部材55が基準位置P0から車両後方に移動しても、後側パネル16bは作動することなく全閉状態を維持する。
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)駆動用摺動部材55の車両前方への移動に伴い、チェックレバー86とチェックピン83とが係合することにより、連結棒90及び後側パネル用昇降用シュ94を介して後側パネル16bの車両後方の縁部を上昇させることができる。このとき、前側パネル16aは作動しない。一方、駆動用摺動部材55の車両後方への移動に伴い、チェックレバー86とチェックピン83との係合が解除されることにより、前側パネル16aを作動させることができる。このとき、後側パネル16bは作動しない。
(2)チェックレバー86は、弾性片88の車両上下方向の弾性力により、チェックピン83との係合及び係合の解除を行うことができるので、ガイドレール13の幅を縮幅することができ、ひいては、可動パネル16を車両幅方向へ拡大させることができる。
(3)前記後側パネル用レバー部材97を設けることにより、後側パネル用昇降用シュ94の移動に伴う後側パネル16bの車両後方の縁部の上昇量を増加させることができる。
(4)可動パネル16は、駆動用摺動部材55の車両後方への移動に伴い、昇降用リヤシュ41が後側ガイド孔30に沿って両ガイド溝17,18側へ移動することで、可動パネル16の車両後方の縁部が上昇する。そして、可動パネル16は、駆動用摺動部材55の更なる車両後方への移動に伴い、各シュ60,40,61,62,41が各々の位置で両ガイド溝17,18において摺動することで、車両後方へと移動する。この際、フロントシュ60及び昇降用フロントシュ61,62の車両前後方向の長さは、後側ガイド孔30の上端の車両前後方向の開口長29よりも長く設定されていることで、フロントシュ60及び昇降用フロントシュ61,62は、これを乗り越えて車両後方に移動する。同様に、後側ガイド孔30の上端よりも車両後方に移動したフロントシュ60及び昇降用フロントシュ61,62は、これを乗り越えて車両前方に戻り移動する。
一方、第1のガイド溝17を車両前方に移動する昇降用リヤシュ41は、その規制部48が姿勢制御用ガイド溝31に摺動することで、後側ガイド孔30の上端よりも車両前方に進入することが規制され、駆動用摺動部材55の車両前方への移動に伴い、昇降用リヤシュ41は後側ガイド孔30へと確実に進入する。そして、可動パネル16は、その車両後方の縁部が下降(戻り下降)する。従って、可動パネル16は、後側ガイド孔30(上端)に制約を受けることなく車両前後方向に移動することができ、その移動量を十分に確保することができる。また、フロントシュ60及びリヤシュ40は同一の両ガイド溝17,18を共有している。従って、例えば各々に専用のレール部を設ける場合に比べ、車両用ルーフ装置をより簡単な構成とすることができる。
(5)可動パネル16は、駆動用摺動部材55の車両後方への移動に伴う各レバー部材46,69の車両後方への移動により、昇降用フロントシュ61,62が前側ガイド穴37、38から両ガイド溝17,18へと進入することで、前側レバー部材69を介して可動パネル16の車両前方の縁部が上昇する。従って、可動パネル16は、例えば、各レバー部材46,69の形状を変更することで、その車両前方の縁部及び後方の縁部の上昇量を同等に設定することができ、すなわち可動パネル16の下方に略一定高さの間隙を確保することができる。そして、可動パネル16は、その車両後方の縁部が更にその後方の障害物を乗り越えさえすれば、車両前方の縁部も同様に当該障害物を乗り越えることができるため、車両前後方向の移動量を更に確保することができる。
(6)駆動用摺動部材55及び後側パネル用昇降用シュ94が車両幅方向に配設されることにより、ガイド溝17の車両上下方向の高さを短縮することができる。
(7)可動パネル16は、駆動用摺動部材55の車両後方への移動に伴い、昇降用リヤシュ41及び昇降用フロントシュ61,62がそれぞれ後側ガイド孔30及び前側ガイド穴37,38から両ガイド溝17,18側へと進入することで、その後方の縁部が車両高さ方向に飛び上がるように上昇する。従って、上昇時、可動パネル16と液密的に接触する両ウェザーストリップ22,23との間に発生する摩擦力を抑制することができる。同様に、可動パネル16の下降時においても両ウェザーストリップ22,23との間に発生する摩擦力を抑制することができる。以上により、可動パネル16の後方の縁部を昇降する際に、駆動用摺動部材55に要する駆動力を低減することができる。
(8)昇降用フロントシュ61及び昇降用リヤシュ41には両ガイド溝17,18の両開口端面に当接可能な保持部47,65が形成されているため、移動中の昇降用フロントシュ61,62及び昇降用リヤシュ41が両ガイド溝17,18を摺動する際に、両ガイド溝17,18の深部(反開口端側)に嵌り込むことを規制できる。これにより、可動パネルの円滑な開閉が可能となる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態においては、前側パネル用後側ガイドブロック25には車両高さ方向に後側ガイド孔30が形成されている。しかし、後側ガイド孔30の穿設角度は車両高さ方向に高低差を有していれば、これに限定されず、例えば後側ガイド孔30は傾斜した状態にて形成されていてもよい。同様に前側ガイドブロック35、36の前側ガイド穴37、38も穿設角度は車両高さ方向に高低差を有していれば上記実施形態に限定されない。
・上記実施形態において、前側ガイドブロック35、36を省略してもよい。この場合には可動パネル16は傾斜した状態で車両前後方向に移動することになる。
・上記実施形態において各保持部47,65を省略してもよい。
・上記実施形態において連結棒90は、ピアノ線やワイヤー等を用いてもよい。
10…車両ルーフ、11…サンルーフ装置、12…ルーフ開口部、13…ガイドレール、16a…前側パネル、16b…後側パネル、14a,14b…取付部、15…レール開口部、17…第1のガイド溝(レール部)、18…第2のガイド溝(レール部)、20…屈曲部、22,23…ウェザーストリップ、25…前側パネル用後側ガイドブロック、27…後側ブロックガイド溝、30…後側ガイド孔、30a…前側ガイドブロック、31…姿勢制御用ガイド溝、35,36…前側ガイドブロック、37,38…前側ガイド穴、37a,37b…傾斜部、37b,38b…連通部、38c…挿通孔、40…リヤシュ(前側パネル用後側摺動部材)、41…昇降用リヤシュ(前側パネル用後側昇降用摺動部材)、46…後側レバー部材、43a,43b,49,67a,67b,67c…支持ピン、45…摺動部、45a…挿通穴、47…保持部、48…規制部、55…駆動用摺動部材、56…昇降孔、56a…屈曲部、60…フロントシュ(前側パネル用前側摺動部材)、61,62…昇降用フロントシュ(前側パネル用前側昇降用摺動部材)、63,68…ベース部、63a…挿通穴、64…摺動部、65…保持部、66…摺動部、69…前側レバー部材、70…隙間、81…前後孔(解放手段)83…チェックピン(チェック手段、係止部)、86…チェックレバー(チェック手段、切替部材)、86d…係合溝、87…切り欠き部、90…連結棒(連結部材)、94…後側パネル用昇降用シュ(後方パネル用昇降用摺動部材)、97…後側パネル用レバー部材(リンクレバー)。

Claims (6)

  1. 車両の屋根部に形成された開口部を開閉する前側パネル及び後側パネルと、前記開口部の車両幅方向両縁部に配設され車両前後方向に延在するレール部を有する対のガイドレールと、前記前側パネルに連係されて前記各レール部に沿って車両前後方向に移動自在に設けられ駆動部材により移動駆動される駆動用摺動部材とを備え、前記前側パネルが全閉状態となる前記駆動用摺動部材の所定の基準位置から該駆動用摺動部材が車両後方に移動することで前記前側パネルが開作動する車両用ルーフ装置において、
    前記所定の基準位置から前記駆動用摺動部材が車両前方に移動する際に前記前側パネルとの連係を解除して該前側パネルの全閉状態を維持させる解放手段と
    前記後側パネル及び前記駆動用摺動部材間に設けられ、前記所定の基準位置から該駆動用摺動部材が車両前方に移動する際に前記後側パネル及び前記駆動用摺動部材を連係して全閉状態にある前記後側パネルをチルトアップ動作させるとともに、前記所定の基準位置から該駆動用摺動部材が車両後方に移動する際に前記後側パネル及び前記駆動用摺動部材の連係を解除して前記後側パネルの全閉状態を維持させるチェック手段とを備えたことを特徴とする車両用ルーフ装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ルーフ装置において、
    前記後側パネルは、車両前方の縁部が前記屋根部に回動自在に連結されており、
    前記後側パネルに係合されて前記各レール部に沿って車両前後方向に移動自在に設けられ、車両前方への移動に伴い前記後側パネルの車両後方の縁部を上昇させる後側パネル用昇降用摺動部材を備え、
    前記チェック手段は、
    前記駆動用摺動部材に固定された係止部と、
    前記レール部に設けられ、前記係止部に係脱可能な切替部材と、
    前記後側パネル用昇降用摺動部材及び前記切替部材を一体移動するように連結する連結部材とを備え、
    前記所定の基準位置から前記駆動用摺動部材が車両前方に移動する際に、前記係止部で前記切替部材を押圧して前記後側パネル用昇降用摺動部材ともども前記切替部材を前記レール部に沿って車両前方に移動させ、
    前記所定の基準位置から前記駆動用摺動部材が車両後方に移動する際に、前記レール部に前記切替部材を係止して該切替部材から前記係止部を離脱させることを特徴とする車両用ルーフ装置。
  3. 請求項2に記載の車両用ルーフ装置において、
    前記切替部材は、前記連結部材に対し上下方向に回動自在に連結されており、前記駆動用摺動部材が前記所定の基準位置にあるときに前記レール部に係止されるように付勢手段に付勢されて車両後方への移動が規制され、前記所定の基準位置から車両前方に移動する際に前記レール部に押圧されて前記付勢手段に抗して回動することで前記レール部に沿って車両前方に移動することを特徴とする車両用ルーフ装置。
  4. 請求項2又は3に記載の車両用ルーフ装置において、
    一方の端部が前記屋根部に回動自在に連結され、他方の端部が前記後側パネルの車両後方の縁部に回動自在に、且つ、車両前後方向に移動可能に連結されたリンクレバーを備え、
    前記後側パネル用昇降用摺動部は、前記リンクレバーを介して前記後側パネルに係合されていることを特徴とする車両用ルーフ装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項に記載の車両用ルーフ装置において、
    前記前側パネルの車両幅方向各縁部前側に回動自在に連結され、前記各レール部に対し車両前後方向に摺動自在に装着される前側パネル用前側摺動部材と、
    前記各前側摺動部材の車両後方で、前記各レール部に対し車両前後方向に摺動自在に装着される前側パネル用後側摺動部材と、
    前記前側パネルの車両幅方向各縁部後側に車両前側の端部が回動自在に連結され、前記各後側摺動部材に車両後側の端部が回動自在に連結された前側パネル用後側レバー部材と、
    前記各ガイドレールに設けられ、車両高さ方向に高低差を有するように延在して上端が前記各後側摺動部材の車両前側で前記各レール部に開口する前側パネル用後側ガイド孔を有する前側パネル用後側ガイドブロックと、
    前記各後側レバー部材の車両前後方向中間部に取着され、前記各駆動用摺動部材に連係されて、該駆動用摺動部材の車両後方への移動に伴い前記各ガイド孔から前記各レール部へと進入して、前記前側パネルの車両後方の縁部を上昇させる前側パネル用後側昇降用摺動部材とを備え、
    前記各前側摺動部材の車両前後方向の長さは、前記各ガイド孔の上端の車両前後方向の開口長よりも長く設定されており、
    前記各ガイドブロックは、前記各レール部を車両前方に移動する前記各後側昇降用摺動部材が前記各ガイド孔の上端よりも車両前方に進入することを規制する規制部を有し、
    前記前側パネルの車両幅方向各縁部前側と、前記各前側摺動部材とは、車両前側の端部及び車両後側の端部がそれぞれ回動自在に連結された前側レバー部材を介して連結されており、
    前記各ガイドレールに設けられ、車両高さ方向に高低差を有するように延在して上端が前記各前側摺動部材の車両前側で前記各レール部に連続する前側ガイド孔を有する前側ガイドブロックと、
    前記各前側レバー部材の車両前後方向中間部に取着され、前記各駆動用摺動部材の車両後方への移動に伴う前記各レバー部材及び前記前側パネルの車両後方への移動によって前記各前側ガイド孔から前記各レール部へと進入して、前記前側パネルの車両前方の縁部を上昇させる前側パネル用前側昇降用摺動部材とを備えることを特徴とする車両用ルーフ装置。
  6. 請求項5に記載の車両用ルーフ装置において、
    前記後側パネル用昇降用摺動部材及び前記前側パネル用前側昇降用摺動部材は、前記ガイドレールの幅方向において、前記駆動用摺動部材を挟んでその両側に配置されることを特徴とする車両用ルーフ装置。
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