JP7443917B2 - サンルーフ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、サンルーフ装置に関するものである。
従来、車両のサンルーフ装置には、車両前後方向に延びるガイドレールと、このガイドレールの長手方向に沿って摺動する摺動部材と、この摺動部材の動作に基づいて上方に支持する可動パネルを開閉動作させる支持部材と、を備えたものがある。
例えば、特許文献1に記載のサンルーフ装置は、その支持部材として、摺動部材に連動して摺動するとともに、その摺動部材の摺動に連動して傾動することにより、可動パネルの後端部側を上下動させる傾動リンクとしての構成を有したリヤリンクを備えている。そして、これにより、その可動パネルをチルト動作させる構成となっている。
また、このような構成を有したサンルーフ装置においては、傾動リンクの傾倒により可動パネルが下方に引き下げられた状態であっても、外力の入力により傾動リンクが起立方向に傾動して、その可動パネルが上方に持ち上げられる可能性がある。
この点を踏まえ、上記従来技術のサンルーフ装置においては、傾動リンクにガイドレールの幅方向に突出する係合突部を設けるとともに、ガイドレールには、この係合突部を内側に配置することにより、その傾動リンクが起立する方向の傾動を規制するリンク係合部が設けられている。そして、これにより、その傾動リンクの傾倒により可動パネルが下方に引き下げられた状態を保持する構成となっている。
また、従来、このようなリンク係合部の形成は、傾動リンクの作動を伴う可動パネルの開閉動作に基づいて、その傾動リンクが進入し、及び脱離するガイド溝を有したガイドブロックをガイドレールに固定する構成が一般的となっている。そして、このようなガイドブロックの素材に樹脂を用いることで、その成形の容易性と併せて、優れた静粛性を確保することができる。
特開2018-127079号公報
しかしながら、サンルーフ装置を含め、車両においては、安定性や信頼性が最も重要な課題の一つとなっている。そして、上記従来技術のように樹脂製のガイドブロックを用いてリンク係合部を形成する構成では、より一層の安定的な傾動リンクの保持状態を実現することが難しいのが実情であることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、より安定的に、傾動リンクを傾倒した状態に保持することのできるサンルーフ装置を提供することにある。
上記課題を解決するサンルーフ装置は、車両のルーフ開口部に設けられた可動パネルと、車両前後方向に延びるガイドレールと、前記ガイドレールの長手方向に沿って摺動する摺動部材と、前記摺動部材の動作に基づき前記ガイドレールの上方に支持する前記可動パネルを開閉動作させる支持部材と、を備え、前記支持部材は、前記摺動部材に連動して前記ガイドレールの長手方向に沿って摺動するとともに前記摺動部材の摺動に連動して傾動することにより前記可動パネルの後端部側を上下動させる傾動リンクを有し、前記傾動リンクには、前記ガイドレールの幅方向に突出する係合突部が設けられ、前記ガイドレールには、前記係合突部を内側に配置することにより前記傾動リンクが起立する方向の前記傾動を規制するリンク係合部が設けられるものであって、前記リンク係合部は、前記ガイドレールに設けられた上方に開口する切欠き部と、前記ガイドレールに固定されることにより前記切欠き部の上方を覆う上壁部を有した金属製の係合ブラケットと、により構成されるとともに、前記係合突部は、金属製の軸体と、該軸体を被覆する樹脂層と、を備えてなる。
上記構成によれば、リンク係合部を構成する切欠き部内に配置された係合突部が上方に位置する係合ブラケットの上壁部に係合することにより、その傾動リンクが起立する方向の傾動が規制される。更に、その係合突部を構成する軸体及び係合ブラケットに金属を用いることにより、高い係合強度を確保することができる。そして、これにより、外力の入力により傾動リンクが起立方向に傾動しようとした場合であっても、より安定的に、その傾動リンクを傾倒した状態に保持することができる。
また、塑性加工等により、容易に、その係合ブラケットを形成することができる。更に、係合突部を構成する軸体が樹脂層に被覆されていることで、その係合ブラケットの上壁部との接触音を抑制することができる。そして、これにより、その成形の容易性と優れた静粛性を確保することができる。
上記課題を解決するサンルーフ装置において、前記ガイドレールは、アルミ合金を用いて構成されるとともに、前記係合ブラケットは、鉄系金属を用いて構成されることが好ましい。
即ち、ガイドレールにアルミ合金を用いることにより、その切欠き部を含めた成形の容易性を確保することができる。そして、係合ブラケットに鉄系金属を用いることで、その成形の容易性を確保しつつ、高い係合強度を確保することができる。
上記課題を解決するサンルーフ装置において、前記係合ブラケットは、前記ガイドレールの長手方向に沿った前記上壁部の長さが、前記ガイドレールの長手方向に沿った前記切欠き部の長さよりも短く設定されることが好ましい。
上記構成によれば、係合ブラケットの上壁部と切欠き部との長さの違いに基づいて、切欠き部の長手方向端部に、この切欠き部の上方が、その係合ブラケットの上壁部によって覆われていない上方開口部を形成することができる。そして、この上方開口部を介することにより、これらの切欠き部及び係合ブラケットが形成するリンク係合部に対し、その可動パネルの開閉動作に基づき移動する傾動リンクの係合突部を進入させ、及び、このリンク係合部から脱離させることができる。その結果、簡素な構成にて、円滑な可動パネルの開閉動作を担保することができる。
上記課題を解決するサンルーフ装置において、前記係合突部には、上方に向かって突出する上方突部が設けられることが好ましい。
上記構成によれば、リンク係合部内に配置された係合突部と、その上方に位置する係合ブラケットの上壁部との間隔を狭めることができる。その結果、外力の入力により傾動リンクが起立方向に傾動しようとした場合に、その係合突部の上方突部が、速やかに係合ブラケットの上壁部に当接して、その起立方向の傾動が抑えられる。そして、これにより、より安定的に、その傾動リンクを傾倒した状態に保持することができる。
上記課題を解決するサンルーフ装置において、前記上方突部は、樹脂を用いて構成されることが好ましい。
上記構成によれば、係合ブラケットの上壁部との接触音を抑制することができるとともに、併せて、その当接時の衝撃を緩和することができる。そして、これにより、優れた静粛性と高い信頼性を確保することができる。更に、軸体を被覆する係合突部の樹脂層と、その上方突部とを一体に成形することができる。そして、これにより、その成形の容易性を確保することができる。
上記課題を解決するサンルーフ装置において、前記リンク係合部は、前記ガイドレールの幅方向に前記上方突部を挟む一対の側壁部を有することが好ましい。
上記構成によれば、リンク係合部内に配置された係合突部が、そのガイドレールの幅方向に位置する何れかの側壁部に当接することで、その幅方向移動が規制される。そして、これにより、例えば、傾動リンクに生じた撓み等によって、そのリンク係合部内の係合突部が、ガイドレールの幅方向に脱離しないようにすることができる。その結果、より安定的に、その傾動リンクを傾倒した状態に保持することができる。加えて、そのガイドレールの幅方向における傾動リンクのガタを抑制することができる。
上記課題を解決するサンルーフ装置において、前記支持部材は、前記ガイドレールの長手方向に延在する状態で前記可動パネルが固定されるパネルブラケットを備え、前記パネルブラケットには、該パネルブラケットの長手方向に延びるガイド溝が設けられるとともに、前記軸体は、前記傾動リンクに貫設されることにより、第1端側が前記ガイド溝に挿入された状態で、第2端側が前記リンク係合部に対する前記係合突部を構成することが好ましい。
上記構成によれば、係合突部の軸体が、その長手方向におけるパネルブラケットの相対移動及び相対回動を許容しつつ、このパネルブラケットを支持する傾動リンク側の連結部として機能する。そして、これにより、構成の簡素化を図ることができる。また、係合突部の樹脂層についても、例えば、その軸体の第2端部側をインサートとした樹脂成形加工等によって、容易に形成することができる。更に、例えば、傾動リンクに設けられた貫通孔に第1端部側を挿入する等により、その傾動リンクに対して、容易に固定することができる。そして、これにより、優れた組み付け性を確保することができる。
本発明によれば、より安定的に、傾動リンクを傾倒した状態に保持することができる。
サンルーフ装置を備えた車両の斜視図。 サンルーフ装置の概略構成図。 (a)は、サンルーフ装置の平面図、(b)は、サンルーフ装置の側面図。 (a)(b)は、サンルーフ装置の側面図。 サンルーフ装置の斜視図。 サンルーフ装置の斜視図。 サンルーフ装置の斜視図。 サンルーフ装置の断面図。 サンルーフ装置の断面図。 パネルブラケットに対するリヤリンクの連結部近傍の斜視図。 パネルブラケットに対するリヤリンクの連結部近傍の断面図。 ガイドレールに設けられたリンク係合部近傍の斜視図。 ガイドレールに設けられたリンク係合部近傍の側面図。 ガイドレールに設けられたリンク係合部近傍の平面図。 ガイドレールに設けられたリンク係合部近傍の断面図。 ガイドレールに設けられたリンク係合部近傍の断面図。 ガイドレールに設けられたリンク係合部近傍の斜視図。 ガイドレールに設けられたリンク係合部近傍の斜視図。
以下、サンルーフ装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2に示すように、車両1のルーフパネル2に形成されたルーフ開口部3には、このルーフ開口部3を開閉することのできる略平板状の可動パネル10が設けられている。そして、本実施形態の車両1には、モータ駆動により、この可動パネル10を開閉動作させることのできるサンルーフ装置11が設けられている。
詳述すると、図2に示すように、本実施形態のサンルーフ装置11は、この可動パネル10をルーフ開口部3に支持する左右一対の支持部材13,13を備えている。また、このサンルーフ装置11は、ルーフ開口部3の幅方向両端側において、その車両前後方向に延びるガイドレール15,15を備えている。更に、このサンルーフ装置11は、その各支持部材13,13に連結された状態で各ガイドレール15,15の長手方向に沿って摺動する左右一対の摺動部材20,20を備えている。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、これら各摺動部材20,20の摺動により、その可動パネル10が開閉動作する構成になっている。
また、本実施形態のサンルーフ装置11は、モータ21mを駆動源とするアクチュエータ21を備えている。本実施形態のサンルーフ装置11において、このアクチュエータ21は、ルーフパネル2の車両前方位置において、そのルーフ開口部3の内側に固定されている。更に、本実施形態のサンルーフ装置11は、その左右のガイドレール15,15に沿って配索された一対の駆動ケーブル25,25を備えている。尚、本実施形態のアクチュエータ21は、その回転軸を挟む二位置において各駆動ケーブル25,25が噛合する駆動ギヤ30を有している。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、これらの駆動ケーブル25,25を介して伝達されるアクチュエータ21の駆動力に基づいて、その摺動部材20,20が車両前後方向に摺動する構成になっている。
尚、本実施形態のサンルーフ装置11において、これらの支持部材13、ガイドレール15、及び摺動部材20は、それぞれ、左右一対の構成を有している。このため、以下に参照する各図中には、その左右何れか一方の構成を記載するものとする。
さらに詳述すると、図3(a)(b)、図4(a)(b)、及び図5~図7に示すように、本実施形態のサンルーフ装置11は、ガイドレール15に連結されるフロントリンク31及びリヤリンク32と、これらのフロントリンク31及びリヤリンク32に支持されるパネルブラケット33と、を備えている。
本実施形態のサンルーフ装置11において、フロントリンク31及びリヤリンク32は、それぞれ、ガイドレール15に対して摺動可能に連結されている。また、これらのフロントリンク31及びリヤリンク32は、互いに離間した位置において、その車両前後方向(図3及び図4中、左右方向)延びるパネルブラケット33に連結されている。具体的には、リヤリンク32は、フロントリンク31よりもガイドレール15の後端部15r側の位置において、そのガイドレール15上を摺動する。更に、可動パネル10は、ガイドレール15の長手方向に延在するパネルブラケット33に固定されることにより、そのガイドレール15の上方に支持される。そして、本実施形態のサンルーフ装置11においては、これにより、これらのフロントリンク31、リヤリンク32、及びパネルブラケット33によって、その可動パネル10の支持部材13が形成されている。
詳述すると、本実施形態のサンルーフ装置11において、フロントリンク31は、パネルブラケット33の前端部33fに固定されている。そして、本実施形態のフロントリンク31は、そのパネルブラケット33の前端部33fから下方に向かって突出した下端部31bが、ガイドレール15に対して摺動可能に連結される構成となっている。
また、本実施形態のサンルーフ装置11において、リヤリンク32は、ガイドレール15に対し、その基端部が摺動可能な状態で連結されている。更に、このリヤリンク32は、その先端部32a側が車両後方側(図3及び図4中、右側)に向かって延びている。そして、本実施形態のリヤリンク32は、ガイドレール15に連結された基端部側を支点に傾動可能な状態で、そのパネルブラケット33を支持する傾動リンク35としての構成を有している。
具体的には、図5~図7に示すように、本実施形態のパネルブラケット33は、その側端部に、このパネルブラケット33の長手方向に延びるガイド部37を備えている。そして、本実施形態のリヤリンク32は、その先端部32aが、このガイド部37に対して回動可能且つ摺動可能な状態で連結されている。
即ち、図3~図7に示すように、本実施形態のサンルーフ装置11において、リヤリンク32は、パネルブラケット33の長手方向に沿って、そのパネルブラケット33に対する先端部32aの連結位置を変更可能な状態で、このパネルブラケット33を支持する。更に、本実施形態のリヤリンク32は、その基端部を支点に傾動することにより、このリヤリンク32とパネルブラケット33との連結位置、つまりは、そのパネルブラケット33に対する先端部32aの連結位置を上下動させる。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、これにより、そのパネルブラケット33の上方に支持された可動パネル10がスライド動作及びチルト動作する構成になっている。
さらに詳述すると、本実施形態のサンルーフ装置11は、駆動ケーブル25に連結されることにより、そのガイドレール15の延伸方向に沿って車両前後方向に摺動する摺動部材20としての駆動シュー40を備えている。また、このサンルーフ装置11は、フロントリンク31及びリヤリンク32に連結された状態で、これらのフロントリンク31及びリヤリンク32とともにガイドレール15上を摺動するチェック部材41,42を備えている。更に、本実施形態のサンルーフ装置11においては、これらのチェック部材41,42が、ガイドレール15に設けられたチェックブロック43とともに、チェック機構45を形成する。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、このチェック機構45の動作に基づいて、そのガイドレール15上を摺動する駆動シュー40に連動してフロントリンク31及びリヤリンク32がガイドレール15上を車両前後方向に摺動し、及びリヤリンク32が傾動する構成になっている。
具体的には、図3及び図5に示すように、本実施形態のサンルーフ装置11は、駆動シュー40がガイドレール15の前端部15f近傍に位置する状態にある場合には、フロントリンク31及びリヤリンク32に支持されたパネルブラケット33が、そのガイドレール15と略平行に配置される。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、これにより、そのパネルブラケット33に支持された可動パネル10がルーフ開口部3を閉塞する全閉状態となるように構成されている。
また、図4(a)及び図6に示すように、本実施形態のサンルーフ装置11においては、このような全閉状態から駆動シュー40が車両後方側に摺動することにより、先ず、リヤリンク32が起立方向(図3及び図4中、反時計回り方向)に傾動する。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、これにより、パネルブラケット33に支持された可動パネル10がチルトアップする。つまりは、その後端部10r側が持ち上がるかたちで、可動パネル10が開動作する構成になっている。
更に、図4(b)及び図7に示すように、本実施形態のサンルーフ装置11は、この状態から更に駆動シュー40が車両後方側に摺動することで、そのパネルブラケット33を支持するフロントリンク31及びリヤリンク32が車両後方側に摺動する。具体的には、このとき、フロントリンク31は、その後方に位置するリヤリンク32に近づくかたちで車両後方側に摺動する。更に、このリヤリンク32に対するフロントリンク31の相対位置変化に基づいて、そのパネルブラケット33に対するリヤリンク32の連結位置が、このパネルブラケット33の長手方向、前端部33f側に移動する。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、これにより、そのパネルブラケット33に支持された可動パネル10が、上記のようにチルトアップした状態で、車両後方側にスライド開動作する構成になっている。
尚、本実施形態のサンルーフ装置11においては、ガイドレール15の前端部15fに設けられた端末部材46が、車両前方側から後方側に向かって上方に延びる湾曲ガイド部46xを形成する。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、この湾曲ガイド部46xに沿ってフロントリンク31が摺動するかたちで、その可動パネル10が全閉状態からスライド開動作する構成になっている。
即ち、本実施形態のサンルーフ装置11は、その湾曲ガイド部46xに沿って車両前方側から後方側に向かってフロントリンク31が摺動することにより、このフロントリンク31に支持された可動パネル10が上方に持ち上がる。そして、これにより、この可動パネル10がルーフパネル2に干渉しない構成になっている。
また、本実施形態のサンルーフ装置11においては、このように可動パネル10がスライド開動作した状態で、駆動シュー40が車両後方側から前方側に摺動することにより、そのパネルブラケット33を支持するフロントリンク31及びリヤリンク32もまた、車両前方側に摺動する。更に、このとき、そのフロントリンク31がリヤリンク32から車両前方側に離間することにより、この相対位置変化に基づいて、そのパネルブラケット33に対するリヤリンク32の連結位置が、このパネルブラケット33の長手方向、後端部33r側に移動する。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、これにより、このパネルブラケット33に支持された可動パネル10がスライド閉動作する構成になっている。
更に、本実施形態のサンルーフ装置11においては、この状態から、その駆動シュー40が車両後方側から前方側に摺動することで、リヤリンク32が傾倒方向(図3及び図4中、時計回り方向)に傾動する。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、これにより、パネルブラケット33に支持された可動パネル10がチルトダウンする。つまりは、その後端部10r側を引き下げるかたちで、可動パネル10が閉動作する構成になっている。
さらに詳述すると、図8及び図9に示すように、本実施形態のパネルブラケット33は、このパネルブラケット33の幅方向外側(図9中、右側)に開口する状態で、そのガイド部37に設けられた長手方向に延在するガイド溝47を備えている。また、リヤリンク32の先端部32aには、このガイド溝47に挿入される軸状の係合突部50が設けられている。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、これにより、パネルブラケット33のガイド部37に対し、その長手方向に沿って摺動可能且つ回動可能な状態でリヤリンク32の先端部32aが係合する構成となっている。
また、図10及び図11に示すように、本実施形態のサンルーフ装置11は、これらパネルブラケット33のガイド部37及びリヤリンク32の先端部32aを、そのパネルブラケット33の幅方向(図9中、左右方向)に挟み込む断面略コ字状の摺動ブラケット51を備えている。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、これにより、そのパネルブラケット33のガイド部37とリヤリンク32の先端部32aとの係合状態を、安定的に保持する構成になっている。
具体的には、本実施形態のサンルーフ装置11において、パネルブラケット33のガイド部37は、長尺略四角棒状の外形を有している。尚、本実施形態のガイド部37は、樹脂を用いることにより、金属からなるパネルブラケット33の本体部33xと一体に成形されている。また、本実施形態のサンルーフ装置11において、リヤリンク32の先端部32aは、断面矩形をなす略平板状の外形を有している。そして、本実施形態の摺動ブラケット51は、これらのパネルブラケット33のガイド部37及びリヤリンク32の先端部32aに対し、その下方側から組み付けられる構成となっている。
更に、本実施形態の摺動ブラケット51は、互いに対向する一対の側壁部52,53のうち、その一方の側壁部52がリヤリンク32の先端部32aに対して締結される。尚、本実施形態のサンルーフ装置11においては、リヤリンク32の先端部32aに対し、その長手方向に離間する二位置に螺子部材54,54が螺着される。そして、本実施形態の摺動ブラケット51は、これにより、その他方側の側壁部53がパネルブラケット33のガイド部37の側面37sに摺接する状態で、これらの両側壁部52,53間に、そのパネルブラケット33のガイド部37及びリヤリンク32の先端部32aを挟み込む構成となっている。
また、図8及び図10に示すように、本実施形態のサンルーフ装置11において、そのパネルブラケット33側のガイド溝47内に挿入されるリヤリンク32側の係合突部50は、略平板状の外形を有するリヤリンク32の先端部32aに対して軸体55を貫設することにより形成されている。
換言すると、本実施形態のサンルーフ装置11においては、リヤリンク32の先端部32aに貫設された軸体55の第1端55a側(図8中、左側の端部)が、そのパネルブラケット33のガイド部37に設けられたガイド溝47に対する係合突部50を構成する。
更に、本実施形態のガイドレール15には、パネルブラケット33に支持された可動パネル10が全閉状態にある場合に、そのリヤリンク32の先端部32aに貫設された軸体55の第2端55b側(図8中、右側の端部)を係合突部60として、この係合突部60を内側に配置するリンク係合部61が設けられている。尚、摺動ブラケット51の側壁部52には、この係合突部60を内側に配置する切欠き52aが設けられている。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、これにより、その係合突部60が設けられたリヤリンク32の先端部32aが上方に移動することを規制する。つまりは、リヤリンク32が起立する方向に傾動することを規制することによって、その全閉状態における可動パネル10の支持位置を安定的に保持する構成になっている。
詳述すると、図8、及び図12~図14に示すように、本実施形態のガイドレール15は、可動パネル10が全閉状態にある場合に、ガイドレール15の幅方向(図8中、左右方向、及び図14中、上下方向)、そのパネルブラケット33との間にリヤリンク32を挟む位置に立設された縦壁部62を備えている。また、この縦壁部62の上端部(図13中、上側の端部)には、ガイドレール15の幅方向、パネルブラケット33側(図14中、下側)に突出する状態で、そのガイドレール15の長手方向(図13及び図14中、左右方向)に延在するフランジ部63が設けられている。更に、本実施形態のガイドレール15は、このガイドレール15の長手方向に沿って、そのフランジ部63及び縦壁部62の上端部を切り欠くかたちで設けられた上方に開口する切欠き部65を有している。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、可動パネル10が全閉状態にある場合に、そのリヤリンク32の先端部32aに設けられた上記係合突部60が、この切欠き部65が設けられたガイドレール15の長手方向位置に配置される構成となっている。
更に、本実施形態のガイドレール15は、縦壁部62からガイドレール15の幅方向に突出することにより、フランジ部63の下方において、そのガイドレール15の長手方向に延びる中壁部66を有している。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、可動パネル10が全閉状態にある場合に、この中壁部66とフランジ部63との間の上下方向位置において、その切欠き部65内に上記係合突部60が配置される構成となっている。
また、本実施形態のサンルーフ装置11は、この切欠き部65が設けられたガイドレール15の長手方向位置において、その縦壁部62に固定された係合ブラケット70を備えている。そして、本実施形態のサンルーフ装置11においては、これにより、上記のように可動パネル10が全閉状態にある場合に、そのリヤリンク32の先端部32aに設けられた係合突部60を内側に配置するリンク係合部61が形成されている。
具体的には、本実施形態の係合ブラケット70は、縦壁部62の外壁面62sに沿う状態で、この縦壁部62に固定される固定壁71と、この固定壁71の上端部からパネルブラケット33側に突出することにより、切欠き部65の上方を覆う状態で、そのガイドレール15の長手方向に延在する上壁部72と、を有している。また、本実施形態のサンルーフ装置11において、この係合ブラケット70の上壁部72は、そのガイドレール15の長手方向に沿った長さL1が、同じくガイドレール15の長手方向に沿った切欠き部65の長さL0よりも短く設定されている(L1<L0)。更に、本実施形態のガイドレール15においては、この係合ブラケット70の上壁部72と切欠き部65との長さの違いに基づいて、切欠き部65の後端部65r側に、この切欠き部65の上方が係合ブラケット70の上壁部72に覆われていない上方開口部73が形成されている。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、この上方開口部73を介することにより、これらの切欠き部65及び係合ブラケット70が形成するリンク係合部61に対し、その可動パネル10の開閉動作に基づき移動するリヤリンク32の係合突部60が進入し、及び、このリンク係合部61から脱離する構成になっている。
即ち、図14及び図15に示すように、本実施形態のサンルーフ装置11は、可動パネル10が全閉状態にある場合には、リヤリンク32の傾倒角度に基づいて、このリヤリンク32の先端部32aに設けられた係合突部60が、そのガイドレール15に固定された係合ブラケット70の上壁部72よりも下方に配置されるように構成されている。更に、本実施形態のサンルーフ装置11は、このとき、そのリヤリンク32の摺動位置に基づいて、このリヤリンク32の先端部32aに設けられた係合突部60が、ガイドレール15の長手方向において、その切欠き部65の上方を係合ブラケット70の上壁部72が覆う位置に配置されるように構成されている。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、これにより、可動パネル10が全閉状態にある場合に、リヤリンク32の先端部32aに設けられた係合突部60が、そのガイドレール15の切欠き部65及び係合ブラケット70の上壁部72が形成するリンク係合部61の内側に配置される構成となっている。
また、図16~図18に示すように、本実施形態のサンルーフ装置11は、上記のように可動パネル10が全閉状態となるガイドレール15の前端部15f近傍の位置から所定区間、駆動シュー40が車両後方側に向かって摺動する間については、そのリヤリンク32が、略傾動することなく、車両後方側に向かって摺動するように構成されている。そして、本実施形態のサンルーフ装置11においては、このリヤリンク32の摺動によって、リンク係合部61の内側に配置された係合突部60が、その切欠き部65の後端部65r側に形成された上方開口部73に到達する。
更に、本実施形態のサンルーフ装置11においては、この状態から、その車両後方側に摺動する駆動シュー40に連動して、リヤリンク32が起立方向に傾動することにより、このリヤリンク32の先端部32aに設けられた係合突部60が、その上方開口部73を介して上方に移動する。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、これにより、ガイドレール15に設けられたリンク係合部61から、そのリヤリンク32の先端部32aに設けられた係合突部60が脱離する構成となっている。
また、本実施形態のサンルーフ装置11は、可動パネル10のチルト閉動作に伴いリヤリンク32が傾倒することで、このリヤリンク32の先端部32aに設けられた係合突部60が、その切欠き部65の後端部65rに対応するガイドレール15の長手方向位置において下方に移動するように構成されている。更に、本実施形態のサンルーフ装置11においては、このリヤリンク32の傾倒により、その後端部65rに設定された上方開口部73を介して切欠き部65内に進入した係合突部60が、車両前方側に向かうリヤリンク32の摺動に基づいて、切欠き部65内を車両前方側、つまりは係合ブラケット70の上壁部72に上方が覆われた位置に移動する。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、これにより、可動パネル10が全閉状態にある場合に、リヤリンク32の先端部32aに設けられた係合突部60が、そのガイドレール15に設けられたリンク係合部61の内側に配置される構成となっている。
さらに詳述すると、本実施形態のサンルーフ装置11において、ガイドレール15は、アルミ合金を用いて形成されている。また、係合ブラケット70は、鉄系金属を用いて形成されている。尚、係合ブラケット70は、塑性加工によって、その固定壁71と上壁部72とが一体に形成されている。そして、図12~図14に示すように、本実施形態のサンルーフ装置11は、螺子部材74を用いた締結により、その係合ブラケット70の固定壁71が、ガイドレール15の縦壁部62に固定される構成となっている。
また、図8に示すように、本実施形態のサンルーフ装置11において、リヤリンク32の先端部32aに貫設されることにより、その第1端55a側がパネルブラケット33のガイド溝47に対する係合突部50を形成する軸体55は、金属を用いて構成されている。そして、本実施形態のサンルーフ装置11においては、この軸体55の第2端55bをインサートとした樹脂成形加工を行うことにより、そのリンク係合部61に対する係合突部60が形成されている。
即ち、本実施形態のサンルーフ装置11において、この軸体55は、リヤリンク32の先端部32aに設けられた貫通孔75に対し、パネルブラケット33の位置する方向とは反対側(図8中、右側)から、そのガイド溝47に対する係合突部50を構成する第1端55a側を挿入する態様で、このリヤリンク32の先端部32aに嵌着される。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、これにより、樹脂層76に被覆された軸体55の第2端55bが、そのガイドレール15に設けられたリンク係合部61に対する係合突部60として機能する構成となっている。
また、本実施形態のサンルーフ装置11において、係合ブラケット70の上壁部72は、その固定壁71の上端部から、ガイドレール15の幅方向(図8中、左右方向)、パネルブラケット33側に突出した先端部分を折曲するかたちで、下方に開口する略コ字状の断面形状を有した収容空間78を形成する。更に、本実施形態の係合突部60は、その先端部60aに、上方に向かって突出する上方突部77を有している。尚、本実施形態のサンルーフ装置11において、この係合突部60は、軸体55の第2端55b側をインサートとした樹脂成形加工によって、その樹脂層76と一体に形成されている。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、この上方突部77を、その係合ブラケット70の上壁部72が形成する断面コ字形状の収容空間78内に配置する構成となっている。
換言すると、本実施形態のリンク係合部61は、そのリヤリンク32側の係合突部60に設けられた上方突部77をガイドレール15の幅方向に挟み込む一対の側壁部79,79を有している。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、これにより、より安定的に、その全閉状態における可動パネル10の支持位置を保持することが可能になっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態のサンルーフ装置11においては、可動パネル10が全閉状態にある場合に、リヤリンク32の先端部32aに設けられた係合突部60が、そのガイドレール15に設けられたリンク係合部61の内側に配置される。そして、これにより、係合突部60の上方移動が規制されることで、その傾動リンク35としての構成を有したリヤリンク32が傾倒した状態に保持される。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)サンルーフ装置11は、車両1のルーフ開口部3に設けられた可動パネル10と、車両前後方向に延びるガイドレール15と、このガイドレール15の長手方向に沿って摺動する摺動部材20としての駆動シュー40と、この駆動シュー40の動作に基づいて可動パネル10を開閉動作させる支持部材13と、を備える。また、サンルーフ装置11は、その支持部材13として、駆動シュー40に連動してガイドレール15の長手方向に沿って摺動するとともに、その駆動シュー40の摺動に連動して傾動することにより可動パネル10の後端部10r側を上下動させる傾動リンク35としての構成を有したリヤリンク32を備える。更に、リヤリンク32には、ガイドレール15の幅方向に突出する係合突部60が設けられ、ガイドレール15には、この係合突部60を内側に配置することにより、そのリヤリンク32が起立する方向の傾動を規制するリンク係合部61が設けられる。リンク係合部61は、ガイドレール15に設けられた上方に開口する切欠き部65と、そのガイドレール15に固定されることにより、この切欠き部65の上方を覆う上壁部72を有した金属製の係合ブラケット70と、により構成される。そして、係合突部60は、金属製の軸体55と、この軸体55を被覆する樹脂層76と、を備えて構成される。
上記構成によれば、リンク係合部61を構成する切欠き部65内に配置された係合突部60が上方に位置する係合ブラケット70の上壁部72に係合することにより、そのリヤリンク32が起立する方向の傾動が規制される。更に、その係合突部60を構成する軸体55及び係合ブラケット70に金属を用いることにより、高い係合強度を確保することができる。そして、これにより、外力の入力によりリヤリンク32が起立方向に傾動しようとした場合であっても、より安定的に、そのリヤリンク32を傾倒した状態に保持することができる。
また、塑性加工等により、容易に、その係合ブラケット70を形成することができる。更に、係合突部60を構成する軸体55が樹脂層76に被覆されていることで、その係合ブラケット70の上壁部72との接触音を抑制することができる。そして、これにより、その成形の容易性と優れた静粛性を確保することができる。
(2)ガイドレール15は、アルミ合金を用いて構成される。そして、係合ブラケット70は、鉄系金属を用いて構成される。
即ち、ガイドレール15にアルミ合金を用いることにより、その切欠き部65を含めた成形の容易性を確保することができる。そして、係合ブラケット70に鉄系金属を用いることで、その成形の容易性を確保しつつ、高い係合強度を確保することができる。
(3)係合ブラケット70は、ガイドレール15の長手方向に沿った上壁部72の長さL1が、同じくガイドレール15の長手方向に沿った切欠き部65の長さL0よりも短く設定される(L1<L0)。
上記構成によれば、係合ブラケット70の上壁部72と切欠き部65との長さの違いに基づいて、切欠き部65の長手方向端部に、この切欠き部65の上方が、その係合ブラケット70の上壁部72によって覆われていない上方開口部73を形成することができる。そして、この上方開口部73を介することにより、これらの切欠き部65及び係合ブラケット70が形成するリンク係合部61に対し、その可動パネル10の開閉動作に基づき移動するリヤリンク32の係合突部60を進入させ、及び、このリンク係合部61から脱離させることができる。その結果、簡素な構成にて、円滑な可動パネル10の開閉動作を担保することができる。
(4)係合突部60には、上方に向かって突出する上方突部77が設けられる。
上記構成によれば、リンク係合部61内に配置された係合突部60と、その上方に位置する係合ブラケット70の上壁部72との間隔を狭めることができる。その結果、外力の入力によりリヤリンク32が起立方向に傾動しようとした場合に、その係合突部60の上方突部77が、速やかに係合ブラケット70の上壁部72に当接して、その起立方向の傾動が抑えられる。そして、これにより、より安定的に、そのリヤリンク32を傾倒した状態に保持することができる。
(5)上方突部77は、樹脂を用いて構成される。
上記構成によれば、係合ブラケット70の上壁部72との接触音を抑制することができるとともに、併せて、その当接時の衝撃を緩和することができる。そして、これにより、優れた静粛性と高い信頼性を確保することができる。更に、軸体55を被覆する係合突部60の樹脂層76と、その上方突部77とを一体に成形することができる。そして、これにより、その成形の容易性を確保することができる。
(6)リンク係合部61は、ガイドレール15の幅方向に係合突部60の上方突部77を挟む一対の側壁部79,79を有する。
上記構成によれば、リンク係合部61内に配置された係合突部60が、そのガイドレール15の幅方向に位置する何れかの側壁部79,79に当接することで、その幅方向移動が規制される。そして、これにより、例えば、リヤリンク32に生じた撓み等によって、そのリンク係合部61内の係合突部60が、ガイドレール15の幅方向に脱離しないようにすることができる。その結果、より安定的に、そのリヤリンク32を傾倒した状態に保持することができる。加えて、そのガイドレール15の幅方向におけるリヤリンク32のガタを抑制することができる。
(7)サンルーフ装置11は、その支持部材13として、ガイドレール15の長手方向に延在する状態で可動パネル10が固定されるパネルブラケット33を備える。更に、このパネルブラケット33には、その長手方向に延びるガイド溝47が設けられる。そして、軸体55は、リヤリンク32に貫設されることにより、その第1端55a側がパネルブラケット33のガイド溝47に挿入された状態で、第2端55b側が、そのリンク係合部61に対する係合突部60を構成する。
上記構成によれば、係合突部60の軸体55が、その長手方向におけるリヤリンク32の相対移動及び相対回動を許容しつつ、このパネルブラケット33を支持するリヤリンク32側の連結部として機能する。そして、これにより、構成の簡素化を図ることができる。また、係合突部60の樹脂層76についても、軸体55の第2端55b側をインサートとした樹脂成形加工によって、容易に形成することができる。更に、例えば、リヤリンク32に設けられた貫通孔75に第1端55a側を挿入する等により、そのリヤリンク32に対して、容易に固定することができる。そして、これにより、優れた組み付け性を確保することができる。
(8)リヤリンク32は、ガイドレール15に連結された基端部を支点に傾動する。そして、係合突部60は、リヤリンク32の先端部32aに設けられる。これにより、より安定的に、そのリヤリンク32を傾倒した状態に保持することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、切欠き部65は、縦壁部62の上端部に設けられたフランジ部63とともに、その縦壁部62の上端部を切り欠くかたちで上方に開口することとした。しかし、これに限らず、縦壁部62を含まずにフランジ部63を部分的に切り欠く構成であってもよい。
・上記実施形態では、係合ブラケット70は、螺子部材74を用いた締結により、その係合ブラケット70の固定壁71が、ガイドレール15の縦壁部62に固定されることとした。しかし、これに限らず、例えば、溶接等、ガイドレール15に対する係合ブラケット70の固定構造については、任意に変更してもよい。そして、切欠き部65の上方を覆う上壁部72を有してリンク係合部61を形成可能であれば、その形状についてもまた、任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、係合ブラケット70の上壁部72について、そのガイドレール15の長手方向に沿った長さL1を切欠き部65の長さL0よりも短く設定することにより(L1<L0)、切欠き部65の後端部65r側に、この切欠き部65の上方が上壁部72に覆われていない上方開口部73を形成する。そして、この上方開口部73を介して、そのリヤリンク32の係合突部60がリンク係合部61に進入し、及び脱離することとした。しかし、これに限らず、例えば、係合ブラケット70の上壁部72を部分的に切り欠くことにより、その係合突部60が、リンク係合部61に進入し、及び脱離する構成としてもよい。そして、ガイドレール15に対して、別途、そのリンク係合部61に対する係合突部60の進入口及び脱離口を形成する構成としてもよい。
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)前記傾動リンクは、前記ガイドレールに連結された基端部を支点に前記傾動するとともに、前記係合突部は、前記傾動リンクの先端部に設けられること、を特徴とするサンルーフ装置。これにより、より安定的に、その傾動リンクを傾倒した状態に保持することができる。
1…車両
3…ルーフ開口部
10…可動パネル
10r…後端部
11…サンルーフ装置
13…支持部材
15…ガイドレール
20…摺動部材
32…リヤリンク
35…傾動リンク
40…駆動シュー
55…軸体
60…係合突部
61…リンク係合部
65…切欠き部
70…係合ブラケット
72…上壁部
76…樹脂層

Claims (5)

  1. 車両のルーフ開口部に設けられた可動パネルと、
    車両前後方向に延びるガイドレールと、
    前記ガイドレールの長手方向に沿って摺動する摺動部材と、
    前記摺動部材の動作に基づき前記ガイドレールの上方に支持する前記可動パネルを開閉動作させる支持部材と、を備え、
    前記支持部材は、前記摺動部材に連動して前記ガイドレールの長手方向に沿って摺動するとともに前記摺動部材の摺動に連動して傾動することにより前記可動パネルの後端部側を上下動させる傾動リンクを有し、
    前記傾動リンクには、前記ガイドレールの幅方向に突出する係合突部が設けられ、
    前記ガイドレールには、前記係合突部を内側に配置することにより前記傾動リンクが起立する方向の前記傾動を規制するリンク係合部が設けられるものであって、
    前記リンク係合部は、
    前記ガイドレールに設けられた上方に開口する切欠き部と、
    前記ガイドレールに固定されることにより前記切欠き部の上方を覆う上壁部を有した金属製の係合ブラケットと、により構成されるとともに、
    前記係合突部は、金属製の軸体と、該軸体を被覆する樹脂層と、を備えてなり、
    前記ガイドレールは、アルミ合金を用いて構成されるとともに、
    前記係合ブラケットは、鉄系金属を用いて構成される
    サンルーフ装置。
  2. 車両のルーフ開口部に設けられた可動パネルと、
    車両前後方向に延びるガイドレールと、
    前記ガイドレールの長手方向に沿って摺動する摺動部材と、
    前記摺動部材の動作に基づき前記ガイドレールの上方に支持する前記可動パネルを開閉動作させる支持部材と、を備え、
    前記支持部材は、前記摺動部材に連動して前記ガイドレールの長手方向に沿って摺動するとともに前記摺動部材の摺動に連動して傾動することにより前記可動パネルの後端部側を上下動させる傾動リンクを有し、
    前記傾動リンクには、前記ガイドレールの幅方向に突出する係合突部が設けられ、
    前記ガイドレールには、前記係合突部を内側に配置することにより前記傾動リンクが起立する方向の前記傾動を規制するリンク係合部が設けられるものであって、
    前記リンク係合部は、
    前記ガイドレールに設けられた上方に開口する切欠き部と、
    前記ガイドレールに固定されることにより前記切欠き部の上方を覆う上壁部を有した金属製の係合ブラケットと、により構成されるとともに、
    前記係合突部は、金属製の軸体と、該軸体を被覆する樹脂層と、を備えてなり、
    前記係合突部には、上方に向かって突出する上方突部が設けられており、
    前記リンク係合部は、前記ガイドレールの幅方向に前記上方突部を挟む一対の側壁部を有する
    ンルーフ装置。
  3. 請求項に記載のサンルーフ装置において、
    前記上方突部は、樹脂を用いて構成されること、
    を特徴とするサンルーフ装置。
  4. 請求項1請求項3の何れか一項に記載のサンルーフ装置において、
    前記係合ブラケットは、前記ガイドレールの長手方向に沿った前記上壁部の長さが、前記ガイドレールの長手方向に沿った前記切欠き部の長さよりも短く設定されること、
    を特徴とするサンルーフ装置。
  5. 請求項1~請求項の何れか一項に記載のサンルーフ装置において、
    前記支持部材は、前記ガイドレールの長手方向に延在する状態で前記可動パネルが固定されるパネルブラケットを備え、
    前記パネルブラケットには、該パネルブラケットの長手方向に延びるガイド溝が設けられるとともに、
    前記軸体は、前記傾動リンクに貫設されることにより、第1端側が前記ガイド溝に挿入された状態で、第2端側が前記リンク係合部に対する前記係合突部を構成すること、
    を特徴とするサンルーフ装置。
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