JP2000326731A - 車両のサンルーフ装置 - Google Patents

車両のサンルーフ装置

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JP2000326731A
JP2000326731A JP11142241A JP14224199A JP2000326731A JP 2000326731 A JP2000326731 A JP 2000326731A JP 11142241 A JP11142241 A JP 11142241A JP 14224199 A JP14224199 A JP 14224199A JP 2000326731 A JP2000326731 A JP 2000326731A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガイドレールの厚みが増すことなく、第2ガイ
ド部に接続されるパイプ部材の位置を低くし、ルーフ断
面を薄くして、天井を高くすることが可能になり、居住
性等の商品性を向上することができる車両のサンルーフ
装置を提供する。 【解決手段】シュー部材41,42の一対の被案内部を
案内するための第1ガイド部の一対の案内部231,2
32に高低の差を設け、一対の案内部231,232の
高い方の下方に、ケーブル51を案内するための第2ガ
イド部26を配した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のルーフ開口
に沿ってガイドレールを配設し、該ガイドレールにケー
ブルおよび、シュー部材を移動可能にそれぞれ嵌合し、
前記ケーブルが前記シュー部材を介してリッドを駆動す
ることにより、前記ルーフ開口を開閉するようにした車
両のサンルーフ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両のサンルーフ装置
は、例えば、図5〜図7に示すように、車両天井に開設
されたルーフ開口1をリッド2にて開閉するものであ
り、ルーフ開口1の側縁部に沿ってガイドレール3が配
され、このガイドレール3に形成されたケーブル用の案
内溝3aに、モータ等を動力源として押し引き駆動され
るケーブル4が内挿されている。ケーブル用の案内溝3
aには、同じくケーブル4が内挿するパイプ部材6が接
続され、パイプ部材6は、ルーフ開口1の側縁前部から
ルーフ開口の前縁部に沿って動力源側へ延設されてい
る。
【0003】ケーブル4には、ガイドレール3に移動可
能に嵌合するシュー部材5が取り付けられ、シュー部材
5の両側部に一対の被案内突起5aが外方へ凸設され、
一対の被案内突起5aがガイドレール3に形成された一
対の案内溝3bに摺動可能に案内されている。一対の案
内溝3bの一方は、ケーブル用の案内溝3aの下方に形
成されている。
【0004】ルーフ開口1の前部には、デフレクタ7が
配され、ルーフ開口1の側縁前部に沿って、デフレクタ
7をリッド2に連動させるためのリンク機構8が配され
ている。図5(c)に示すように、ルーフ開口1が開き
状態にあり、デフレクタ7が起立状態にあるとき、ケー
ブル4を引いて、リッド2を前方へ移動していくと、リ
ッド2の前縁部に設けられたブロック2aが、リンク機
構8のリンク9を付勢力に抗して押し込み、デフレクタ
7を倒伏していき、やがて、デフレクタ7が完全に倒伏
し、図5(a)に示すように、ルーフ開口1が全閉す
る。さらに、ケーブル4を引くと、リッド2の前縁部が
下がる一方、リッド2の後縁部が跳ね上がって、図5
(b)に示すように、リッド2がチルトアップ状態にな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の車両の
サンルーフ装置では、図5(a)に示す全閉状態また
は、図5(b)に示すチルトアップ状態において、リッ
ド2の前縁部に設けられているブロック2aが、ルーフ
開口1の側縁前部から延びているパイプ部材6に接近し
ており、ルーフとリッド2との面を合わせるシム調整の
具合では、ブロック2aがパイプ部材6に干渉するおそ
れがあり、相互の干渉を回避すべく、シム調整の際の許
容誤差を引いた分だけ下げた位置に、パイプ部材6を配
置するようになるので、パイプ部材6を下げた分だけ、
ガイドレール3が厚くなり、ルーフ断面の厚みが増し
て、天井が低くなって、乗員の頭上空間を圧迫してしま
い、居住性等の商品性が低下するという問題があった。
【0006】本発明は、以上のような従来技術の問題点
に着目してなされたもので、ガイドレールの厚みが増す
ことなく、パイプ部材の位置を低くし、ルーフ断面を薄
くして、天井を高くすることが可能になり、居住性等の
商品性を向上することができる車両のサンルーフ装置を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]車両のルーフ開口(11)に沿ってガイドレール
(22)を配設し、該ガイドレール(22)にケーブル
(30)および、シュー部材(41,42)を移動可能
にそれぞれ嵌合し、前記ケーブル(30)が前記シュー
部材(41,42)を介してリッド(12)を駆動する
ことにより、前記ルーフ開口(11)を開閉するように
した車両のサンルーフ装置において、前記ガイドレール
(22)は、第1ガイド部(231,232)および、
第2ガイド部(26)を有しており、前記第1ガイド部
は、前記シュー部材(41,42)にそれぞれ形成され
た一対の被案内部(411,412,421,422)
を移動可能に案内する一対の案内部(231,232)
を有しており、前記一対の案内部(231,232)
は、相互の高さが異なるようにそれぞれ配されており、
前記第2ガイド部(26)は、前記ケーブル(30)を
移動可能に案内していて、前記一対の案内部(231,
232)の高い方の下方に配されていることを特徴とす
る車両のサンルーフ装置。
【0008】[2]車両のルーフ開口(11)に沿って
ガイドレール(22)を配設し、該ガイドレール(2
2)にケーブル(30)および、シュー部材(41,4
2)を移動可能にそれぞれ嵌合し、前記ケーブル(3
0)が前記シュー部材(41,42)を介してリッド
(12)を駆動することにより、前記ルーフ開口(1
1)を開閉するようにした車両のサンルーフ装置におい
て、前記ガイドレール(22)は、第1ガイド部(23
1,232)および、第2ガイド部(26)を有してお
り、前記第1ガイド部(231,232)は、前記シュ
ー部材(41,42)に形成された被案内部を移動可能
に案内しており、前記第2ガイド部(26)は、前記ケ
ーブル(30)を移動可能に案内していて、前記第1ガ
イド部(231,232)の下方に配されていることを
特徴とする車両のサンルーフ装置。
【0009】[3]車両のルーフ開口(11)に沿って
ガイドレール(22)を配設し、該ガイドレール(2
2)にケーブル(30)および、シュー部材(41,4
2)を移動可能にそれぞれ支持し、前記ケーブル(3
0)が前記シュー部材(41,42)を介してリッド
(12)を駆動することにより、前記ルーフ開口(1
1)を開閉するようにした車両のサンルーフ装置におい
て、前記ガイドレール(22)は、嵌合溝(23)、第
1ガイド部(231,232)および、第2ガイド部
(26)を有しており、前記嵌合溝(23)は、前記シ
ュー部材(41,42)が移動可能に嵌合しており、前
記第1ガイド部は、前記シュー部材(41,42)の両
側部から外側方へそれぞれ凸設された一対の被案内突起
を移動可能に案内する一対の案内部(231,232)
から成り、前記一対の案内部(231,232)の少な
くとも一方は、前記嵌合溝(23)の両側の溝壁の下壁
部より上方に凹設されており、前記第2ガイド部(2
6)は、前記ケーブル(30)を移動可能に案内してい
て、前記下壁部より上方に凹設された案内部の下方に配
されていることを特徴とする車両のサンルーフ装置。
【0010】[4]前記第2ガイド部(26)には、パ
イプ部材(51)が接続されており、前記パイプ部材
(51)は、前記ルーフ開口(11)の側縁前部から前
縁部に沿って延設されており、前記ルーフ開口(11)
の側縁前部には、前記リッド(12)にデフレクタ(5
5)を連動させるべく連動機構(60)が配されている
ことを特徴とする[1]、[2]または[3]に記載の
車両のサンルーフ装置。
【0011】次に前述した解決手段に基づく作用を説明
する。本発明の一の構成によれば、シュー部材(41,
42)の一対の被案内部(411,412,421,4
22)を案内するための第1ガイド部の一対の案内部
(231,232)に高低の差を設け、一対の案内部
(231,232)の高い方の下方に、ケーブル(3
0)を案内するための第2ガイド部(26)を配したも
のである。
【0012】したがって、ガイドレール(22)断面の
厚みを変えることなく、ガイドレール(22)の低い位
置に第2ガイド部(26)を設けることができ、また、
第2ガイド部(26)に接続されるべき、同じくケーブ
ル(30)を案内するためのパイプ部材(51)の取付
位置を低くすることができる。
【0013】ルーフ開口(11)を閉じるべく、ケーブ
ル(30)がシュー部材(41,42)を介してリッド
(12)を駆動すると、リッド(12)が移動して、や
がて、リッド(12)によりルーフ開口(11)が閉じ
る。このとき、リッド(12)の側縁前部が、ルーフ開
口(11)の側縁前部に設けられるパイプ部材(51)
に接近する。リッド(12)がチルトアップ状態になる
と、さらに、リッド(12)の側縁前部がパイプ部材
(51)に接近する。
【0014】リッド(12)の側縁前部がパイプ部材
(51)に近づくとき、リッド(12)側とパイプ部材
(51)との間の隙間が十分に確保されているので、リ
ッド(12)側とパイプ部材(51)との干渉のおそれ
がなく、干渉を防止すべく、パイプ部材(51)の取付
位置を下げる必要がなく、ガイドレール(22)断面の
厚みが変わらず、ルーフ断面の厚みが増すことを抑える
ことができる。
【0015】また、本発明の別の構成によれば、ガイド
レール(22)に設けられる第2ガイド部(26)を、
少なくとも第1ガイド部(231,232)の下方に配
するようにしたものである。したがって、第2ガイド部
(26)に接続されるパイプ部材(51)も下方に取り
付けることができ、ガイドレール(22)断面の厚みを
増やすことなく、リッド(12)側とパイプ部材(5
1)との間の隙間を十分に確保して、リッド(12)側
とパイプ部材(51)との干渉を防止することができ
る。
【0016】さらに、本発明の別の構成によれば、一対
の案内部(231,232)の少なくとも一方を、嵌合
溝(23)の両側の溝壁の下壁部より上方に凹設し、溝
壁の下壁部より上方に凹設された案内部の下方に、第2
ガイド部(26)を配したものである。
【0017】それにより、ケーブル(30)を駆動する
と、シュー部材(41,42)の一対の被案内突起の少
なくとも一方が、溝壁の下壁部より上方に凹設された案
内部に案内されて移動する。その一方の被案内突起は、
シュー部材(41,42)の側部の下部でない部位に凸
設されるので、応力集中を生じやすいシュー部材(4
1,42)の側部の下部に面取り部(425)を施すこ
とができ、応力集中を緩和することができ、シュー部材
(41,42)において高い強度が必要な部位を少なく
し、シュー部材(41,42)の小型化や薄肉化を図る
ことができる。
【0018】また、一方の案内部が溝壁の中壁部(溝壁
の上下方向の中間部)に凹設されていれば、第2ガイド
部(26)は、溝壁の下壁部に配され、また、一方の案
内部が溝壁の上壁部に凹設されていれば、第2ガイド部
(26)は、溝壁の中壁部または下壁部に配される。そ
れにより、第2ガイド部(26)をガイドレール(2
2)の低い位置に配することができる。
【0019】さらに、本発明の別の構成によれば、ルー
フ開口(11)の側縁前部にリッド(12)に対してデ
フレクタ(55)を連動させるべく連動機構(60)が
配されているものである。連動機構(60)は、ルーフ
開口(11)の側縁前部に設けられていることにより、
リッド(12)の側縁前部の当接部が当たることで、す
なわち、リッド(12)の閉動作に応じて、デフレクタ
(55)を倒伏させるものである。
【0020】したがって、リッド(12)の閉動作の際
に、リッド(12)の側縁前部の当接部はルーフ開口
(11)の側縁前部に沿って設けられたパイプ部材(5
1)に近づくようになる。しかしながら、前述したよう
に、第2ガイド部(26)に接続されるパイプ部材(5
1)は、低い位置に設けられているので、パイプ部材
(51)とリッド(12)の側縁前部の当接部との間に
は十分な隙間が確保されており、リッド(12)の側縁
前部の当接部がパイプ部材(51)に当たることはな
い。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する各種実施の形態を説明する。図1〜図4は本発明の
第1実施の形態を示している。図2および図3に示すよ
うに、車体のルーフ10には、ルーフ開口11を開閉す
るためのリッド12が設けられている。
【0022】ルーフ開口11の前縁部および、ルーフ開
口11の両側縁部に沿うようにして平面から見て横向き
U字形状に形成されたガイドレール22が設けられてい
る。ガイドレール22には、嵌合溝23および、雨水等
をドレンパイプへ誘導するための樋部24を一体的に形
成して成る。
【0023】また、ガイドレール22の前縁部にはサン
ルーフ装置20の動力源である駆動モータ21が配設さ
れ、駆動モータ21が、ガイドレール22のベース部2
5に取り付けられている。
【0024】駆動モータ21によって正逆回転可能なギ
アには一対のケーブル30が噛合しており、各ケーブル
30は、ルーフ開口11の前縁部および側縁部に沿っ
て、車体の後方へ延ばされている。各ケーブル30によ
り、押し引き駆動されるシュー部材41,42が、ガイ
ドレール22の嵌合溝23にそれぞれ嵌合している。
【0025】シュー部材41の両側部413,414に
は、外側方に凸設した一対の被案内突起411,412
がそれぞれ形成され、同じく、シュー部材42の両側部
423,424には、外側方に凸設した一対の被案内突
起421,422がそれぞれ形成されている。
【0026】図1、図2および図4に示すように、シュ
ー部材41,42において、ルーフ開口11から近い方
の被案内突起411,421は、シュー部材41の側部
413の上下方向の中間部および、シュー部材42の側
部423の上下方向の中間部に形成されている。また、
ルーフ開口11から遠い方の被案内突起412,422
は、シュー部材41の側部414の下端部および、シュ
ー部材42の側部424の下端部に設けられている。シ
ュー部材42の側部423の下端部には、面取り部42
5が施されている。すなわち、ルーフ開口11から近い
方の被案内突起411,421は、ルーフ開口11から
遠い方の被案内突起412,422より高い位置に配さ
れている。
【0027】嵌合溝23は、略U字状の断面形状の溝で
あり、その両側の溝壁には、一対の案内部231,23
2が凹設されている。前述したように、ルーフ開口11
から近い方の被案内突起411,421は、ルーフ開口
11から遠い方の被案内突起412,422より高い位
置に配されている関係から、一対の案内部231,23
2において、ルーフ開口11から近い方の案内部231
がルーフ開口11から遠い方の案内部232より高い位
置に配されている。
【0028】ガイドレール22において、ケーブル30
を移動可能に案内するための第2ガイド部26が、案内
部231の下方に形成されている。ケーブル30は、可
撓性を有する軸形状に形成され、その軸周面に螺旋突起
のギヤ部を有して成り、軸形状のケーブル30を移動可
能に案内するための第2ガイド部26は、嵌合溝23側
が開いた略円形断面形状の溝に形成されている。
【0029】駆動モータ21からガイドレール22の第
2ガイド部26までのケーブル30の誘導は、パイプ部
材51によって成されている。したがって、パイプ部材
51は、ルーフ開口11の前縁部および、ルーフ開口1
1の側縁前に沿って延ばされている。
【0030】移動シュー41,42は、嵌合溝23に移
動可能に嵌合しており、移動シュー41の上端部には、
取付ブラケット417の前端部が軸支され、移動シュー
42の中間部には、リンク機構のリンク部材45が軸支
され、リンク部材45には取付ブラケット417の後端
部が支持され、取付ブラケット417には、リッド12
が支持されている。後方の移動シュー42に形成された
傾斜ガイド溝によってリッド12は、その後端側を上下
動させる、いわゆるチルトアップ状態、チルトダウン状
態となり、また、リッド12は、駆動モータ21の正逆
回転によって、ケーブル30の押し引き駆動され、それ
により前方に移動してルーフ開口11を閉じた状態と、
後方に移動してルーフ開口11を開いた状態とになる。
【0031】図3において、デフレクタ55は、リッド
12が開き動作に連動してヒンジピンを支点として起立
し、車室内側への空気の巻き込みを防ぎ、リッド12の
閉じ動作に連動してリッド12の下方位置で倒伏するも
のである。デフレクタ55は、中立点を境にして起立方
向と倒伏方向とに付勢されている。
【0032】デフレクタ55をリッド12に連動すべく
連動機構60がルーフ開口11の側縁前部に設けられて
いる。連動機構60は、リンク部材61を有し、リンク
部材61は、一端がガイドレール22に枢着され、他端
がデフレクタ55の端部に連結されている。一方、リッ
ド12の側縁前部には、リッド12の閉じ動作に応じ
て、リンク部材61を押し込むためのブロック121が
設けられている。
【0033】次に、本実施の形態の作用を説明する。図
4(c)に示すように、ルーフ開口11が開き状態にあ
るとき、リッド12によってルーフ開口11を閉じるべ
く、駆動モータ21を正転すると、ケーブル30により
シュー部材41,42が引かれて、リッド12を前方へ
移動していく。リッド12の側縁前部に設けられたブロ
ック121は、連動機構60のリンク部材61を付勢力
に抗して押し込み、それにより、移動するリッド12の
下方にデフレクタ55が倒伏するようになり、やがて、
図4(a)に示すように、リッド12によってルーフ開
口11が全閉される。このとき、ブロック121がルー
フ開口11の側縁前部に沿って設けられたパイプ部材5
1に近づくようになる。
【0034】しかしながら、パイプ部材51は第2ガイ
ド部26に接続されていて、ガイドレール22の低い位
置にあって延設されているので、パイプ部材51とブロ
ック121との間には十分な隙間が確保され、ブロック
121がパイプ部材51に当たることはない。
【0035】ルーフ開口11が全閉状態にあるとき、ル
ーフ開口11をチルトアップ状態にすべく、さらに、駆
動モータ21を正転すると、ケーブル30によりシュー
部材41,42が引かれ、図4(b)に示すように、後
方の移動シュー42の傾斜ガイド溝43に沿ってピン部
材44が後方へ移動することにより、リンク部材45が
立ち上がって、リッド12が前端部を中心にして後端部
が跳ね上がってチルトアップ状態になる。このとき、リ
ッド12の前縁部が下がって、ブロック121がパイプ
部材51にさらに接近するが、このときにも、パイプ部
材51との間の隙間が十分に確保されているので、ブロ
ック121とパイプ部材51との干渉のおそれはない。
【0036】ルーフ開口11が全閉状態あるいは、ルー
フ開口11がチルトアップ状態にあるとき、ルーフ開口
11を開くには、駆動モータ21を逆転すればよい。そ
れにより、ケーブル30によりシュー部材41,42が
押され、後方の移動シュー42の傾斜ガイド溝43に沿
ってピン部材44が前方へ移動することにより、リンク
部材45が倒れて、リッド12がチルトダウン状態にな
り、リッド12がルーフ10より下方に下がり、リッド
12は、チルトダウン状態を維持しつつ、車体後方へ移
動し、それにより、ルーフ開口11が開き状態になる。
また、リッド12の車体後方への移動に応じて、デフレ
クタ55が起立する。
【0037】リッド12は、取付ブラケット417を介
してシュー部材41に支持されるとともに、取付ブラケ
ット417およびリンク部材45を介してシュー部材4
2に支持されている。このとき、リッド12にかかる荷
重は、取付ブラケット417を介してシュー部材41の
一対の被案内突起411,412にかかり、取付ブラケ
ット417およびリンク部材45を介してシュー部材4
2の一対の被案内突起421,422にかかる。
【0038】その荷重の方向が、図1および図4におい
て、ほぼ上下方向に沿う方向である場合には、一対の被
案内突起411,412および一対の被案内突起42
1,422は、その荷重に十分に耐える構造になってい
る。
【0039】その荷重の方向が、図1および図4におい
て、上下方向に対して斜め方向である場合には、シュー
部材41の一対の被案内突起411,412やシュー部
材42の一対の被案内突起421,422にねじれが生
じる。このとき、特に、シュー部材42においては、シ
ュー部材42の下端部が、上端部(リンク部材45を軸
支する上端部)から遠いため、シュー部材42の側部4
24の下端部に形成された被案内突起422には大きな
ねじれ力が生じる可能性がある。
【0040】しかし、シュー部材42の被案内突起42
2とは反対側の側面423の下端部には、面取り部42
5が施されているので、シュー部材42の被案内突起4
22と面取り部425とが相互に大きくねじれ合うこと
がなく、シュー部材42の両側部423,424の各下
端部に作用する応力集中が緩和され、被案内突起422
は、その荷重に十分に耐えることができる。
【0041】シュー部材41および、シュー部材42の
上下方向の中間部に設けられる被案内突起411およ
び、被案内突起421は、取付ブラケット417やリン
ク部材45を軸支する部位から近いので、前記斜め方向
の荷重がかかっても、被案内突起411や被案内突起4
21は大きなねじれ力がかからず、十分に耐えることが
できる。
【0042】なお、前記実施の形態においては、例え
ば、嵌合溝23の両側の溝壁に一対の案内部231,2
32を形成したものを示したが、嵌合溝23の両側の溝
壁の一方に1個の案内部を設けたものであっても良く、
嵌合溝23の両側の溝壁の一方に2個以上の案内部を設
けたものであってもよい。その場合においては、2個以
上の案内部の中で、最も低いものの下方に第2ガイド部
26を形成すればよい。
【0043】また、前記実施の形態においては、パイプ
部材51をガイドレール22のなるべく低い位置に配し
たことにより、リッド12の側縁前部に設けられるブロ
ック121とパイプ部材51との間に十分な隙間を確保
することができるものを示したが、パイプ部材51を低
い位置に配することによる効果は、これに限定すること
がなく、例えば、レイアウト性の向上や、シュー部材4
1,42の被案内部411,421に大きな荷重がかか
らないので、シュー部材41,42において、高い強度
が必要となる部分が少なくなり、シュー部材の小型化、
薄肉化が実現できる。
【0044】さらに、一方の案内部231を嵌合溝23
の溝壁の中壁部(上下方向の中間部)に形成し、他方の
案内部232を嵌合溝23の溝壁の下壁部に形成したも
のを示したが、両方の案内部231,232を嵌合溝2
3の溝壁の中壁部あるいは、上壁部に形成してもよい。
この場合には、一対の案内部231,232の一方の下
方に第2ガイド部26を形成するようにすればよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の一の構成
によれば、シュー部材の一対の被案内部を案内するため
の第1ガイド部の一対の案内部に高低の差を設け、一対
の案内部の高い方の下方に、ケーブルを案内するための
第2ガイド部を配したので、ガイドレール断面の厚みを
変えることなく、ガイドレールの低い位置に第2ガイド
部を設けることができ、また、第2ガイド部に接続され
るべき、同じくケーブルを案内するためのパイプ部材の
取付位置を低くすることができ、リッドが閉じ状態にな
り、リッドの側縁前部がパイプ部材に接近した場合に
も、リッド側とパイプ部材との間の隙間を十分に確保す
ることができる。
【0046】また、本発明の別の構成によれば、ガイド
レールに設けられる第2ガイド部を、少なくとも第1ガ
イド部の下方に配するようにしたので、第2ガイド部に
接続されるパイプ部材も下方に取り付けることができ、
ガイドレール断面の厚みを増やすことなく、リッド側と
パイプ部材との間の隙間を十分に確保して、リッド側と
パイプ部材との干渉を防止することができる。
【0047】さらに、本発明の別の構成によれば、一対
の案内部の少なくとも一方を、嵌合溝の両側の溝壁の上
壁部に凹設し、溝壁の上壁部に凹設された案内部の下方
に、第2ガイド部を配したので、一方の被案内突起は、
シュー部材の側部の下部でない部位に凸設され、シュー
部材の側部の下部には、応力集中を緩和すべく、面取り
を施すことができ、シュー部材の小型化や薄肉化を図る
ことができる。
【0048】さらに、本発明の別の構成によれば、ルー
フ開口の側縁前部にリッドに対してデフレクタを連動さ
せるべく連動機構が配されているので、リッドの閉動作
の際に、リッドの側縁前部の当接部がパイプ部材に近づ
くようになる場合にも、第2ガイド部に接続されるパイ
プ部材は、低い位置に設けられているから、パイプ部材
とリッドの側縁前部の当接部との間には十分な隙間を確
保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のI−I線断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る車両のサンルーフ
装置の正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る車両のサンルーフ
装置の平面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】従来例を示す車両のサンルーフ装置の正面図で
ある。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】図5のVII-VII線断面図である。
【符号の説明】
11…ルーフ開口 12…リッド 21…駆動モータ 22…ガイドレール 23…嵌合溝 24…樋部 25…ベース部 26…第2ガイド部 30…ケーブル 41,42…シュー部材 43…傾斜ガイド溝 44…ピン部材 45…リンク部材 51…パイプ部材 55…デフレクタ 60…連動機構 61…リンク部材 121…ブロック 231…案内部 231,232…一対の案内部 411,412…一対の被案内突起 413,414…両側部 417…取付ブラケット 421,422…一対の被案内突起 422…被案内突起 423,424…両側部 425…面取り部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のルーフ開口に沿ってガイドレールを
    配設し、該ガイドレールにケーブルおよび、シュー部材
    を移動可能にそれぞれ嵌合し、前記ケーブルが前記シュ
    ー部材を介してリッドを駆動することにより、前記ルー
    フ開口を開閉するようにした車両のサンルーフ装置にお
    いて、 前記ガイドレールは、第1ガイド部および、第2ガイド
    部を有しており、 前記第1ガイド部は、前記シュー部材にそれぞれ形成さ
    れた一対の被案内部を移動可能に案内する一対の案内部
    を有しており、 前記一対の案内部は、相互の高さが異なるようにそれぞ
    れ配されており、 前記第2ガイド部は、前記ケーブルを移動可能に案内し
    ていて、前記一対の案内部の高い方の下方に配されてい
    ることを特徴とする車両のサンルーフ装置。
  2. 【請求項2】車両のルーフ開口に沿ってガイドレールを
    配設し、該ガイドレールにケーブルおよび、シュー部材
    を移動可能にそれぞれ嵌合し、前記ケーブルが前記シュ
    ー部材を介してリッドを駆動することにより、前記ルー
    フ開口を開閉するようにした車両のサンルーフ装置にお
    いて、 前記ガイドレールは、第1ガイド部および、第2ガイド
    部を有しており、 前記第1ガイド部は、前記シュー部材に形成された被案
    内部を移動可能に案内しており、 前記第2ガイド部は、前記ケーブルを移動可能に案内し
    ていて、前記第1ガイド部の下方に配されていることを
    特徴とする車両のサンルーフ装置。
  3. 【請求項3】車両のルーフ開口に沿ってガイドレールを
    配設し、該ガイドレールにケーブルおよび、シュー部材
    を移動可能にそれぞれ支持し、前記ケーブルが前記シュ
    ー部材を介してリッドを駆動することにより、前記ルー
    フ開口を開閉するようにした車両のサンルーフ装置にお
    いて、 前記ガイドレールは、嵌合溝、第1ガイド部および、第
    2ガイド部を有しており、 前記嵌合溝は、前記シュー部材が移動可能に嵌合してお
    り、 前記第1ガイド部は、前記シュー部材の両側部から外側
    方へそれぞれ凸設された一対の被案内突起を移動可能に
    案内する一対の案内部から成り、 前記一対の案内部の少なくとも一方は、前記嵌合溝の両
    側の溝壁の下壁部より上方に凹設されており、 前記第2ガイド部は、前記ケーブルを移動可能に案内し
    ていて、前記下壁部より上方に凹設された案内部の下方
    に配されていることを特徴とする車両のサンルーフ装
    置。
  4. 【請求項4】前記第2ガイド部には、パイプ部材が接続
    されており、 前記パイプ部材は、前記ルーフ開口の側縁前部から前縁
    部に沿って延設されており、 前記ルーフ開口の側縁前部には、前記リッドにデフレク
    タを連動させるべく連動機構が配されていることを特徴
    とする請求項1、2または3に記載の車両のサンルーフ
    装置。
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EP1384611A3 (de) * 2002-07-23 2004-12-15 ArvinMeritor GmbH Führungsanordnung für Kraftfahrzeug-Schiebedächer
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