JP3916825B2 - サンルーフ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、サンルーフ装置、特にリッドの前後移動範囲の中間にチルトアップ位置を設定した場合における前後方向でのリッドのガタつきを防止することができるサンルーフ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のサンルーフ装置としては、ルーフに形成された開口に、該開口を覆うと共に前後移動するリッドを設け、このリッドにより開口を開閉する構造になっている(類似技術として、実公平8−5852号公報参照)。リッドの前後移動中の形態としては、開口を塞いだ全閉位置と、開口後方のルーフ内に収納されて開口を開放した状態となる全開位置と、後端を開口面よりも上昇させたチルトアップ位置とがある。従来は、全閉位置がスライダの前後移動範囲の中間にあり、スライダが前側へ移動するとチルトアップ位置になり、後側へ移動すると全開位置になるようになっている。本明細書において、「開口面」とは、開口の縁部を結ぶ仮想面のことである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、水密性の確保や、風切り音防止のために、最も厳密な前後方向での位置保持が要求されるリッドの全閉位置が、スライダの前後移動範囲における中間に設定されているため、リッドの安定した状態が得づらく、リッドの位置保持が困難である。つまり、スライダの前後移動範囲における中間位置は、前側にも、後側にも、移動可能な安定しない位置であるため、両方向での位置保持機構が必要になり、構造が複雑になる。
【0004】
そこで、全閉位置をスライダの前後移動範囲における前端に変更し、中間にチルトアップ位置をもってきて、後端に全開位置をもってくる新規な構造が考えられる。このようにすれば、リッドを開口の前端に突き当てるだけで、リッドの前後方向における安定した位置保持状態が得られることになる。このような新規な構造では、前後移動範囲における中間がチルトアップ位置となり、全閉位置ほどの厳密な位置保持は必要としないが、前後方向でのガタつきは防止されていない。しかも、チルトアップ位置では、リッドが上下に移動するため、その上下移動を許容しながら、前後方向でのガタつきを防止する新たな機構が必要となる。また、リッドを開口前端にぶつけたまま、チルトアップ位置まで上昇させると、リッドの前端が開口前端部にこじれ、ギシギシ音が発生したりする。
【0005】
この発明は、このような要請に応じてなされたものであり、リッドの前後移動範囲の中間に、チルトアップ位置を設定した場合におけるリッドの前後方向でのガタつきを防止することができるサンルーフ装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、車体のルーフに形成された開口の左右両側にサイドレールを配置すると共に、前記開口を覆う形状に形成されてなるリッドの左右両側の下部にガイド部材を固定し、該ガイド部材に形成した前側脚部をサイドレールに対して前後移動自在且つ支点として回動自在に係合させ、リッドを前後移動させることにより、リッドの最前位置で開口を塞ぐ全閉位置と、前側脚部を中心に回動してリッドの後端が開口面よりも上昇したチルトアップ位置と、リッドの後端が開口面よりも下降したフラップ位置を経てリッドが後方へスライドして開口を開放した状態にする全開位置とが得られるサンルーフ装置であって、前記開口に設置された駆動部により駆動されるケーブルを該駆動部から各サイドレールにかけてそれぞれ配索し、リッドに固定されたガイド部材に所定形状を有するガイド溝を形成し、前記サイドレールには、ケーブルに連結された状態で前後移動するスライダを設けると共に、スライダの上端には、ガイド部材のガイド溝内へ移動自在に係合するガイドピンを突設することで、前記ガイドピンがガイド溝内を移動することにより、ガイドピンがガイド溝の前端に当接した状態でリッドにより開口が塞がれた全閉位置と、ガイドピンがガイド溝の最も低い位置に係合することによりリッドが前側端部を中心に回動して後端が開口面よりも上昇したチルトアップ位置と、ガイド溝の後端に当接した状態でリッドの後端が開口面よりも下降したフラップ位置を経てリッドが後方へスライドして開口が開放された状態となる全開位置とが得られるようにし、前記ガイド部材には、前記前側脚部よりも後側で且つガイド部材の後端付近以外の中間位置に中間脚部を形成し、前記サイドレールには、ドレン側に位置する縦壁からドレンとは反対側に開口した溝部が形成されており、該溝部内に中間脚部の下端を前後移動自在に係合させるとともに、溝部の上面部のみに切欠部を形成し、前記リッドの全閉位置で前記中間脚部の前方移動を規制するストッパを前記サイドレールとは別体に形成するとともに、該ストッパに、前記リッドの全閉位置からチルトアップ位置に至る範囲において、上下動する前記中間脚部を前後方向で挟み該中間脚部の前後位置を規制する略コ字上の案内壁を形成し、前記ストッパを前記サイドレールの溝部内にはめ込んで、前記溝部の切欠部から前記案内壁が上方へ突出するようにした。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、チルトアップ位置に形成した一対の案内壁の間で、リッドのガイド部材に形成した中間脚部の前後位置を規制するため、中間脚部の上下方向での移動を許容しながら、リッドの前後方向でのガタつきを確実に防止することができる。中間脚部の位置が、リッドの上下方向での回動支点となる前側脚部よりも後側に変位しているため、チルトアップ位置において、ある程度高い位置で前後方向での位置規制を行え、前後方向でのガタつき防止の実効が得られる。また、ガイド部材の後端付近に中間脚部を形成すると、上下方向での変位が大きくなり過ぎ、それに伴ってストッパの上下寸法も大きくなり、結果として、サイドレールの位置を下げることになって、車室内スペースのヘッドクリアランスを圧迫する状況を招くため、中間脚部を形成する位置として、ガイド部材の後端付近は除外した。
【0009】
また、前記リッドの全閉位置がリッドの前後移動範囲における前端にあり、その全閉位置では、スライダのガイドピンがガイド溝の前端に当接して停止しているので、全閉位置におけるリッドは、開口の前端に突き当てられた状態となり、前後方向でのガタつきが確実に防止される。また、ストッパを取付けるに際し、溝部の上面部のみ切欠き、ドレン側の縦壁はそのまま残したので、ドレンからの水漏れを防止することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記中間脚部が前側脚部寄りの位置に形成されている。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、中間脚部が前側脚部寄りの位置に形成されているため、前後方向でのガタつき防止の実効を得ながら、ストッパの上下寸法を極力小さくすることができ、車室内スペースのヘッドクリアランスを十分に確保することができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、前記ストッパの案内壁が後側に傾斜している。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、ストッパの案内壁が後側に傾斜しているため、全閉位置からチルトアップ位置に至る際にリッドを若干後退させて、リッド前端の開口前端に対する「こじれ(強接触)」を防止することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、中間脚部の下端には、断面略楕円状のキャップが被せられると共に、ストッパの案内壁に接触するキャップの前後端にそれぞれ中空部を形成した。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、中間脚部の下端に被せられたキャップの前後端に、それぞれ中空部を形成したため、キャップの前後端が撓んだ状態で案内壁に接触することなり、キャップの前後寸法或いは一対の案内壁の前後間隔に寸法誤差が生じても、それらを吸収することができ、リッドの前後方向でのガタつきを、より確実に防止することができる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、ストッパの前側の案内壁の下部に溝部を塞い状態で前方に延びてサイドレールに取付けられる取付片を形成すると共に、後側の案内壁は、溝部よりも上側に位置し溝部を開放している。
【0019】
請求項5に記載の発明によれば、ストッパの前側の案内壁の下方に形成された取付片により、溝部の前側が塞がれているため、全開位置からチルトアップ位置に戻す際に溝部内を前進する中間脚部は、取付片に突き当たり、一対の案内壁の間で停止し、そのままチルトアップ位置まで上昇させることができる。また、後側の案内壁の下方は開放状態になっているため、中間脚部は、溝部内を自由に移動することができる。
【0020】
請求項6に記載の発明は、取付片の溝部内に位置する後面下端には、後側に突出した傾斜面が形成されている。
【0021】
請求項6に記載の発明によれば、取付片の後面下端に傾斜面が形成されているため、溝部内で前進する中間脚部の勢いを上側のチルトアップ位置に向けることができ、全開位置からチルトアップ位置に至る中間脚部の動作がスムーズになる。
【0022】
請求項7に記載の発明は、切欠部の後端には、凹部が形成され、後側の案内壁には、該凹部に係合する凸部が形成されている。
【0023】
請求項7に記載の発明によれば、ストッパの取付片だけを片持ち状態で取付けても、反対側で凹部と凸部とが係合しているため、ストッパが水平方向で回転することはない。
【0024】
請求項8に記載の発明は、ガイド部材の後端に後側脚部を形成し、サイドレールには、ケーブルに連結された状態で前後移動するフックを設け、該フックには、ガイド部材の後側脚部と係合して該後側脚部の上下移動を規制する係合部が形成されている。
【0025】
請求項8に記載の発明によれば、全閉位置において、ガイド部材の後側脚部の上下移動を、フックとの係合により規制するため、リッド後端の上下方向でのガタつきが防止される。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な一実施形態を図1〜図13に基づいて説明する。
【0027】
自動車のルーフ1には、サンルーフ用の開口2が形成されている。開口2の左右両側には、押出成形品のサイドレール3がそれぞれ左右対称に形成され且つ配置されている。サイドレール3の前端には、コーナ部材4を介して車幅方向に沿うフロントレール5が配置されている。
【0028】
サイドレール3の断面形状としては、図6〜図9に示されるように、外側の端部には、フランジ6が形成され、その反対側の内側端部には、ルーフライニング7の端末を係合するための内向きの溝部8が形成されている。そして、その溝部8の上に、外向きの溝部9が形成され、その外向きの溝部9の外側位置に対向する状態で内向きの溝部10が形成されている。また、前記外向きの溝部9の上側には、更にシェード11用の内向き溝部12が形成されている。
【0029】
車幅方向で対向している一対の溝部9、10のうち、外側の溝部10とフランジ6との間には、ドレンDが形成され、ここを雨水或いは洗車水などが流れて、サイドレール3の前端又は後端から排水されるようになっている。溝部10は、ドレンD側に縦壁10aを有し、ドレンDとは反対の内向き状態で開口した状態になっている。この溝部10の上面部には、切欠部30(図7・図10・図11参照)が形成されている。この切欠部30は、上面部のみに形成され、縦壁10aには至っていない。従って、ドレンD内を流れる水が、一対の溝部9,10内に入り込むことはない。切欠部30の後側には、凹部31が形成され、切欠部30の後側の上面部には、取付孔32が形成されている。
【0030】
溝部10の切欠部30を形成した部分には、ストッパ13が取付けられている。ストッパ13は、切欠部30から上方に突出する前後に一対の案内壁14、15を有している。この案内壁14、15は、前後方向で平行に対向していると共に、外側端が互い連結され、全体としては、コ字形の断面形状を呈している(図12参照)。また、この一対の案内壁14、15は、両方とも後側へ傾斜している。
【0031】
前側の案内壁14の下方には、前側へ延びる取付片33が形成されている。この取付片33には、前記取付孔32に対応するネジ孔34が形成され、1本のネジ35によりサイドレール3に取付けることができる。取付片33は、溝部10の下側の面と後述するケーブル17の支持部10b上面との上下寸法と同じ厚さを有し、溝部10の案内壁14よりも前側を塞いでいる。この取付片33の後面下端には、後側に延びる傾斜面33a(図11参照)が形成されている。一方、後側の案内壁15は、切欠部30よりも上側に形成され、取付片33から後側の溝部10を開放状態にしている。また、後側の案内壁15の根本には、前記切欠部30の凹部31に合致する凸部36が形成されている。従って、ストッパ13の前側に形成した取付片33を1本のネジ35だけで取付けた片持ち状態でも、ストッパ13は、水平方向に回転しない。
【0032】
フロントレール5の中央には、「駆動部」としてのモータ16が設けられている。このモータ16から各サイドレール3にかけてケーブル17(図6〜図9)が配索されている。このケーブル17の一端は、ガイドパイプ18(図1)にて保護された状態で、モータ16からコーナ部材4に至り、そこからサイドレール3の前記溝部10内の支持部10bに通されている。ケーブル17の他端は、同じくガイドパイプ18にて保護された状態で、モータ16からサイドレール3のフランジ6の下側に延びている。各ケーブル17は、モータ16のギアと係合しており、モータ16の回転方向に応じて前後方向に送り出されるようになっている。
【0033】
サイドレール3には、ケーブル17に連結された状態で、ケーブル17と一緒に前後に移動するスライダ19とフック20とが設けられている。図8及び図9に示すように、スライダ19及びフック20は、両端を一対の溝部9、10内に係合した状態で前後に移動するようになっている。スライダ19の上端には、外向きに突出するガイドピン21が設けられ、フック20の前面には、前向きに開口する係合部22が凹設されている。
【0034】
一方、開口2に設けられたリッド23は、前記開口2を覆う形状に形成されてなり、該リッド23の左右両端下面には、前後方向に沿うガイド部材24が固定されている。このガイド部材24の側部には、図2乃至図5に示すように、概略逆「へ」の字状のガイド溝25が切欠き形成されている(尚、ガイド溝25は、ガイドピン21が係合する形状であれば「切欠き」でなく溝部などであっても良い)。このガイド溝25の縁部には、カバー26が取付けられ、該カバー26を介した状態で、前記スライダ19の上端に設けたガイドピン21がガイド溝25内に内側から係合し、ガイド溝25内で移動自在になっている。該カバー26は、図7に示すように、貫通されているものに限らず、ガイドピン21の自由端側を閉じる形状にして、見映えの向上を図っても良い。尚、図2乃至図5に示すガイド溝25にもカバー26が取り付けられているが、図面の煩雑さを避けるために、図示を省略してある。
【0035】
そして、このガイド部材24の前端には、前側脚部27が形成され、該前側脚部27の下端が、図6に示されるように、外向きの溝部9に係合されている。前側脚部27の下端には、断面楕円形状のキャップ37が被せられ、溝部9に沿って移動自在であると共に、溝部9内で回転(角度変更)することもできる。尚、キャップ37を被せる代わりに、前側脚部27の下端に、溝部9内でスライド自在な別物のブラケットをヒンジを介して回転自在に取付けても良い。
【0036】
また、ガイド部材24における前側脚部27寄りの位置で、概ねガイド溝25の前端に対応する位置には、前記ストッパ13の前後の案内壁14、15間で上下動する中間脚部28が形成されている。この中間脚部28は、前側脚部27の後側でなければならず、またガイド部材24の後端付近は、避けなければならない。この中間脚部28の下端は、案内壁14、15に挟まれた状態で斜めに上下移動するだけで、前後方向への移動は規制されているため、中間脚部28が前後方向でガタつくことはない。中間脚部28の下端には、断面楕円形状で樹脂製のキャップ37が被せられている。このキャップ37は、図11に示すように、その上下には、それぞれ細長い中空部38が形成され、その前後には、円形の中空部39が形成されているため、このキャップ37は、上下・前後で撓むことができる。従って、キャップ37の前後端が撓んだ状態で案内壁14、15に接触することなり、キャップ37の前後寸法或いは一対の案内壁14、15の前後間隔に寸法誤差が生じても、それを吸収することができ、リッド23の前後方向でのガタつきをより確実に防止することができる。また、このキャップ37は、溝部10内を前後移動するが、この場合もキャップ37の上下面が撓むことにより、上下方向でのガタつきが防止される。
【0037】
更に、ガイド部材24の後端には、後側脚部29が形成されている。この後側脚部29は、下端が全閉位置で前記フック20の係合部22と係合して上下移動が規制される。
【0038】
次に、リッド23の動作を順に説明する。まず、全閉位置(図2)では、スライダ19のガイドピン21が、ガイド溝25の前端に当接した状態になり、リッド23の前端が開口2の前端に突き当てられた状態で、開口2を塞いでいる。従って、リッド23の状態が安定し、前後方向でのガタつきがない。また、後側脚部29の下端がフック20の係合部22に係合する。従って、リッド23の上下方向でのガタつきも防止される。
【0039】
次に、図示せぬスイッチをオープン側に操作することにより、モータ16を正転方向に回転させてケーブル17を後側に送ると、スライダ19及びフック20が後方へ移動する。そして、ガイドピン21がガイド溝25における最も低い中間位置に来ると、リッド23の後端がガイド部材24の前側脚部27の下端を中心にして、開口2の面(所謂開口面)よりも上昇してチルトアップ位置(図3)になり、その状態で停止する。チルトアップ位置まで中間脚部28を上昇させる際、ストッパ13の各案内壁14、15が後側に傾斜しているため、リッド23は、若干後退する。このため、リッド23の前端が、開口2の前端に対して離れることで、「こじれる(強接触する)」のを防止することができる。リッド23がチルトアップ位置に来るとリミットスイッチにより自動的に停止する。従って、チルトアップ位置は、そのまま維持される。前記スイッチは、操作後中立位置に復帰するものの、リレーでモータ16の回転がそのまま継続されるものである場合と、操作している時間だけモータ16が回転するものとがあるが、いずれでも良い。
【0040】
次に、スイッチを再度オープン側に操作すると、モータ16が再び正転方向に回転し、スライダ19を更に後方に移動させる。そして、スライダ19のガイドピン21がガイド溝25の後端に当接すると、リッド23は、一旦ルーフ1と面一になる「仮想全閉」位置を経てから、更に、リッド23の後端を開口2よりも下げたフラップ位置(図4)に至り、続いて、そのまま後方のルーフ1内にスライドし、全開位置(図5は全開途中図)となる。尚、全開位置では、リッド23の前端も若干下がり、開口2の後縁と干渉しないようになっている。
【0041】
そして、図13に示すように、全開位置から元の全閉位置に戻すには、図示せぬスイッチをクローズ側に操作して、モータ16を逆転させ、スライダ19を前方へ移動させればよい。フラップ位置までは、ガイドピン21がガイド溝25の後端に係合したまま前方へ移動する。フラップ位置に来ると、中間脚部28がストッパ13に当接し前方移動が止められると共に、後側脚部29より後方に設けた拘束用脚部(図2,図3に二点鎖線で表示)の下端がサイドレール3の切欠部30から離脱し、上方への移動が可能となるため、リッド23の後端を押さえるものがなくなり、ガイドピン21がガイド溝25内で前方へ移動する。そして、溝部10内で移動する中間脚部28のキャップ37は、ストッパ13の取付片33に突き当たってから上昇し、チルトアップ位置を経て、そのまま全閉位置に戻る。キャップ37が、取付片33に当たる際、取付片33の後面下端に傾斜面33aが形成されているため、溝部10内で前進する中間脚部28の勢いを上側のチルトアップ位置に向けることができ、全開位置からチルトアップ位置に至る中間脚部28の動作がスムーズになる。尚、このように閉める際には、開く場合と異なり、リッド23は、チルトアップ位置で停止しない。これは、チルトアップ位置を全閉位置と誤認して車から離れたりすることを防止するためである。
【0042】
以上説明したように、この実施形態では、チルトアップ位置に形成した一対の案内壁14、15間で、リッド23のガイド部材24に形成した中間脚部28の前後位置を規制するため、中間脚部28の上下方向での移動を許容しながら、リッド23の前後方向でのガタつきを確実に防止することができる。
【0043】
【発明の効果】
この発明によれば、リッドの前後移動範囲の中間にチルトアップ位置を設定した場合における前後方向でのリッドのガタつきを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るサンルーフ装置の平面図。
【図2】図1のリッドが全閉位置にある状態を示す断面図。
【図3】図1のリッドがチルトアップ位置にある状態を示す断面図。
【図4】図1のリッドがフラップ位置にある状態を示す断面図。
【図5】図1のリッドが全開位置に移動中のある状態を示す断面図。
【図6】図2中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図7】図2中矢示SB−SB線に沿う断面図。
【図8】図2中矢示SC−SC線に沿う断面図。
【図9】図2中矢示SD−SD線に沿う断面図。
【図10】切欠部を示す平面図。
【図11】一対の案内壁の間に位置するキャップを示す断面図。
【図12】図11中矢示SE−SE線に沿う断面図。
【図13】リッドの前後移動中の状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 ルーフ
2 開口
3 サイドレール
4 コーナ部材
10 溝部
10a 縦壁
13 ストッパ
14,15 案内壁
16 モータ(駆動部)
17 ケーブル
19 スライダ
20 フック
21 ガイドピン
22 係合部
23 リッド
24 ガイド部材
25 ガイド溝
27 前側脚部
28 中間脚部
29 後側脚部
30 切欠部
31 凹部
33 取付片
33a 傾斜面
36 凸部
37 キャップ
38、39 中空部
D ドレン

Claims (8)

  1. 車体のルーフに形成された開口の左右両側にサイドレールを配置すると共に、前記開口を覆う形状に形成されてなるリッドの左右両側の下部にガイド部材を固定し、該ガイド部材に形成した前側脚部をサイドレールに対して前後移動自在且つ支点として回動自在に係合させ、リッドを前後移動させることにより、リッドの最前位置で開口を塞ぐ全閉位置と、前側脚部を中心に回動してリッドの後端が開口面よりも上昇したチルトアップ位置と、リッドの後端が開口面よりも下降したフラップ位置を経てリッドが後方へスライドして開口を開放した状態にする全開位置とが得られるサンルーフ装置であって、
    前記開口に設置された駆動部により駆動されるケーブルを該駆動部から各サイドレールにかけてそれぞれ配索し、リッドに固定されたガイド部材に所定形状を有するガイド溝を形成し、前記サイドレールには、ケーブルに連結された状態で前後移動するスライダを設けると共に、スライダの上端には、ガイド部材のガイド溝内へ移動自在に係合するガイドピンを突設することで、
    前記ガイドピンがガイド溝内を移動することにより、ガイドピンがガイド溝の前端に当接した状態でリッドにより開口が塞がれた全閉位置と、ガイドピンがガイド溝の最も低い位置に係合することによりリッドが前側端部を中心に回動して後端が開口面よりも上昇したチルトアップ位置と、ガイド溝の後端に当接した状態でリッドの後端が開口面よりも下降したフラップ位置を経てリッドが後方へスライドして開口が開放された状態となる全開位置とが得られるようにし、
    前記ガイド部材には、前記前側脚部よりも後側で且つガイド部材の後端付近以外の中間位置に中間脚部を形成し、
    前記サイドレールには、ドレン側に位置する縦壁からドレンとは反対側に開口した溝部が形成されており、該溝部内に中間脚部の下端を前後移動自在に係合させるとともに、溝部の上面部のみに切欠部を形成し、
    前記リッドの全閉位置で前記中間脚部の前方移動を規制するストッパを前記サイドレールとは別体に形成するとともに、該ストッパに、前記リッドの全閉位置からチルトアップ位置に至る範囲において、上下動する前記中間脚部を前後方向で挟み該中間脚部の前後位置を規制する略コ字上の案内壁を形成し、
    前記ストッパを前記サイドレールの溝部内にはめ込んで、前記溝部の切欠部から前記案内壁が上方へ突出するようにしたことを特徴とするサンルーフ装置。
  2. 請求項1に記載のサンルーフ装置であって、
    前記中間脚部が、前側脚部寄りの位置に形成されていることを特徴とするサンルーフ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のサンルーフ装置であって、
    前記ストッパの案内壁が、後側に傾斜していることを特徴とするサンルーフ装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載のサンルーフ装置であって、
    前記中間脚部の下端には、断面略楕円状のキャップが被せられると共に、ストッパの案内壁に接触するキャップの前後端にそれぞれ中空部を形成したことを特徴とするサンルーフ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のサンルーフ装置であって、
    前記ストッパの前側の案内壁の下部に、溝部を塞い状態で前方に延びてサイドレールに取付けられる取付片を形成すると共に、後側の案内壁は、溝部よりも上側に位置して、溝部を開放していることを特徴とするサンルーフ装置。
  6. 請求項に記載のサンルーフ装置であって、
    前記取付片の溝部内に位置する後面下端には、後側に突出した傾斜面が形成されていることを特徴とするサンルーフ装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のサンルーフ装置であって、
    前記切欠部の後端には、凹部が形成され、後側の案内壁には、該凹部に係合する凸部が形成されていることを特徴とするサンルーフ装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のサンルーフ装置であって、
    前記ガイド部材の後端には、後側脚部を形成し、
    前記サイドレールには、ケーブルに連結された状態で前後移動するフックを設け、該フックには、ガイド部材の後側脚部と係合して該後側脚部の上下移動を規制する係合部が形成されていることを特徴とするサンルーフ装置。
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