JP7287132B2 - ウインドレギュレータ及びガイドレール組付部材 - Google Patents

ウインドレギュレータ及びガイドレール組付部材 Download PDF

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Description

本発明は、ウインドレギュレータ及びガイドレール組付部材に関する。
特許文献1には、窓ガラスが固定されるキャリアプレートと、キャリアプレートの昇降を案内するガイドレールと、ガイドレールの端部に設けられるワイヤ巻回部材と、ワイヤを介してキャリアプレートを昇降駆動する駆動部とを有するウインドレギュレータが開示されている。ワイヤ巻回部材は、ガイドレールの端部を収容するガイドレール収容部と、ガイドレール収容部と連通した開口部とを有している。開口部には、ガイドレールとワイヤ巻回部材との少なくとも一方が、ワイヤの張力が緩む方向へ移動するのを防止するストッパが挿通される。
特開2013-11139号公報
特許文献1において、ワイヤ巻回部材のガイドレール収容部は、ガイドレールの断面形状に対応した形状で開口するとともに、ガイドレールの端部を咥え込んでいる。このため、ワイヤ巻回部材(ガイドレール収容部)を成形するために、スライド型(接離方向と直交する平面内でスライドする成形型)が必要であり、ワイヤ巻回部材(ガイドレール収容部)の構造の複雑化と成形の困難化を招いてしまう。
本発明は、以上の問題意識に基づいて完成されたものであり、ガイドレールに組み付けられるガイドレール組付部材の構造の簡単化と成形の容易化を図ることができるウインドレギュレータ及びガイドレール組付部材を提供することを目的とする。
本実施形態のウインドレギュレータは、上下方向に延びるガイドレールと、前記ガイドレールに組み付けられるガイドレール組付部材と、を有し、前記ガイドレールは、前後方向に延びる前後方向壁を有し、前記ガイドレール組付部材は、上下方向の位置を異ならせて、前記ガイドレールの前記前後方向壁を車内側から支持して車外側を開放した車内側支持部と、前記ガイドレールの前記前後方向壁を車外側から支持して車内側を開放した車外側支持部と、を有し、前記ガイドレール組付部材は、前記ガイドレールを上下方向に位置規制する上下方向位置規制部と、前記ガイドレールを前後方向に位置規制する前後方向位置規制部と、前記ガイドレールを車幅方向に位置規制する車幅方向位置規制部と、を有し、前記ガイドレール組付部材の前記車内側支持部と前記車外側支持部は、前記車幅方向位置規制部を構成する、ことを特徴としている。
前記ガイドレール組付部材の前記車内側支持部と前記車外側支持部は、上下方向に交互に位置することができる。
前記ガイドレール組付部材の前記車内側支持部は、開口部を基準とした前後方向の一方側に位置し、前記ガイドレール組付部材の前記車外側支持部は、前記開口部を基準とした前後方向の他方側に位置し、前記開口部には、上下方向に延びる補強ビードが設けられることができる。
本実施形態のガイドレール組付部材は、上下方向に延びるガイドレールに組み付けられるガイドレール組付部材であって、上下方向の位置を異ならせて、前記ガイドレールの前後方向壁を車内側から支持して車外側を開放した車内側支持部と、前記ガイドレールの前記前後方向壁を車外側から支持して車内側を開放した車外側支持部と、を有し、前記ガイドレールを上下方向に位置規制する上下方向位置規制部と、前記ガイドレールを前後方向に位置規制する前後方向位置規制部と、前記ガイドレールを車幅方向に位置規制する車幅方向位置規制部と、を有し、前記車内側支持部と前記車外側支持部は、前記車幅方向位置規制部を構成する、ことを特徴としている。
本発明によれば、ガイドレールに組み付けられるガイドレール組付部材の構造の簡単化と成形の容易化を図ることができるウインドレギュレータ及びガイドレール組付部材を提供することができる。
本実施形態によるウインドレギュレータを車内側から見た図である。 本実施形態によるウインドレギュレータを車外側から見た図である。 本実施形態によるウインドレギュレータを後側から見た図である。 ガイドレールの一般断面形状を示す図である。 ガイド部材の単体構造を示す六面図である。 ガイド部材の単体構造を示す斜視図である。 ガイドレールの上端部とガイド部材の接続構造を車外側から見た図である。 ガイドレールの上端部とガイド部材の接続構造を車内側から見た図である。 図7のA-A線に沿う断面図である。 図7のB-B線に沿う断面図である。 図8のC-C線に沿う断面図である。 図8のD-D線に沿う断面図である。 図8のE-E線に沿う断面図である。 図8のF-F線に沿う断面図である。 図8のG-G線に沿う断面図である。 図8のH-H線に沿う断面図である。 図8のI-I線に沿う断面図である。 図8のJ-J線に沿う断面図である。 図8のK-K線に沿う断面図である。
図1~図19を参照して、本実施形態によるウインドレギュレータ1について詳細に説明する。以下の説明中の方向(上、下、前、後、車内、車外)は、図中に記載した矢線方向を基準とする。本実施形態において、上下方向は、完全な垂直方向(鉛直方向)のみならず、当該垂直方向から若干傾いた方向(略上下方向)を含む概念で使用する。前後方向と車幅方向は、完全な水平面における方向のみならず、当該水平面から若干傾いた方向(略前後方向と略車幅方向)を含む概念で使用する。
≪ウインドレギュレータ1の全体構造(基本構造)≫
図1~図3は、ウインドレギュレータ1を車内側、車外側、後側から見た図である。図1~図3に示すように、ウインドレギュレータ1は、ガイドレール10とスライダベース20とを有している。ガイドレール10は、ウインドガラス(図示略)の駆動方向である上下方向に延びる。スライダベース20は、ウインドガラス(図示略)が取り付けられると共にガイドレール10に支持されて上下方向(駆動方向)に沿って案内される。ガイドレール10は、ブラケット30を介して、車両のインナパネル(図示略)に固定される。
スライダベース20には、当該スライダベース20をガイドレール10に対して上下方向(駆動方向)に沿って駆動するための一対の駆動ワイヤ40、50のそれぞれの一端部が接続されている。
ガイドレール10の上端部(上下方向の端部)には、ガイド部材(アッパガイド、ガイドレール組付部材)60が組み付けられている。駆動ワイヤ40は、スライダベース20からガイドレール10に沿って上方向に延び、ガイド部材60の外周面上に形成したワイヤガイド溝61によって支持される。すなわち、駆動ワイヤ40は、ガイド部材60のワイヤガイド溝61に巻き掛けられて進退可能である(ガイド部材60自体は回転しない)。ガイドレール10の上端部とガイド部材60の接続構造は、後に詳細に説明する。なお、回転しないガイド部材60に代えて、駆動ワイヤ40を支持して回転可能なガイドプーリを用いてもよい(ガイドプーリをアッパガイド、ガイドレール組付部材として用いてもよい)。
ガイドレール10の下端部(上下方向の端部)には、ガイド部材(ロアガイド、ガイドレール組付部材)70が組み付けられている。駆動ワイヤ50は、スライダベース20からガイドレール10に沿って下方向に延びて、ガイド部材70に案内される。ガイド部材70は、ガイドレール10に対して固定されており、ガイド部材70に形成したワイヤガイド溝71によって進退可能に駆動ワイヤ50が支持される。
ガイド部材60から出た駆動ワイヤ40は、管状のアウタチューブ40Tに挿通され、アウタチューブ40Tが接続されるドラムハウジング80に設けた駆動ドラム90に巻回される。ガイド部材70から出た駆動ワイヤ50は、管状のアウタチューブ50Tに挿通され、アウタチューブ50Tが接続されるドラムハウジング80に設けた駆動ドラム90に巻回される。
ドラムハウジング80に対してモータユニット100が取り付けられる。このモータユニット100は、モータ101と、モータ101の出力軸の回転を減速させながら伝達する減速ギヤ列を内蔵したギヤボックス102とを有している。
アウタチューブ40Tは、一端がガイド部材60に接続され、他端がドラムハウジング80に接続され、このように両端位置が定められたアウタチューブ40T内で駆動ワイヤ40が進退可能となっている。アウタチューブ50Tは、一端がガイド部材70に接続され、他端がドラムハウジング80に接続され、このように両端位置が定められたアウタチューブ50T内で駆動ワイヤ50が進退可能となっている。
ドラムハウジング80は車両のドアパネル(図示略)に固定される。モータ101の駆動力によって駆動ドラム90が正逆に回転すると、駆動ワイヤ40と駆動ワイヤ50の一方が駆動ドラム90に対する巻回量を大きくし、駆動ワイヤ40と駆動ワイヤ50の他方が駆動ドラム90から繰り出されて、駆動ワイヤ40と駆動ワイヤ50の牽引と弛緩の関係によってスライダベース20がガイドレール10に沿って移動する。スライダベース20の移動に応じてウインドガラス(図示略)が昇降する。
≪ガイドレール10の上端部とガイド部材60の接続構造≫
図4は、ガイドレール10の一般断面形状を示す図である。ガイドレール10は、前後方向に延びる前後方向壁11と、前後方向壁11の前端部から車幅方向の車外側に延びる車幅方向壁12と、前後方向壁11の後端部から車幅方向の車外側に延びる車幅方向壁13と、車幅方向壁13の車外側の端部から後側に延びる離間壁14とを有している。
図5A~図5Fは、ガイド部材60の単体構造を示す六面図である。図5Aは車外側から見た図、図5Bは車内側から見た図、図5Cは上側から見た図、図5Dは下側から見た図、図5Eは前側から見た図、図5Fは後側から見た図である。図6A、図6Bは、ガイド部材60の単体構造を示す斜視図である。
ガイド部材60は、当該ガイド部材60の上側の外周面に、駆動ワイヤ40が巻回されるワイヤガイド溝61を有している。ガイド部材60は、当該ガイド部材60の下側に、駆動ワイヤ40を導入するためのワイヤ導入口62を有している。ガイド部材60は、上下方向に延びるとともにワイヤガイド溝61とワイヤ導入口62を繋ぐワイヤ挿通溝63を有している。
本実施形態のガイド部材60は、ガイドレール10の前後方向壁11を支持する(咥え込む)支持部(咥え込み部)を成形するに際して、スライド型(接離方向と直交する平面内でスライドする成形型)を使用せずに、接離方向(車幅方向)に移動する金型を使用している。これにより、ガイド部材60の構造の簡単化と成形の容易化を図ることが可能になる。なお、ガイド部材60のワイヤガイド溝61を成形するに際しては、ワイヤガイド溝61の円弧状に合わせた成形面を持ち且つ上下方向に接離する金型が別途必要になる。
本実施形態のガイド部材60は、接離方向(車幅方向)に金型を移動するだけでガイドレール10の前後方向壁11を支持する(咥え込む)支持部(咥え込み部)を成形できるように、接離方向(車幅方向)の一方側に成形対象構造がある箇所では、接離方向(車幅方向)の他方側に成形対象構造がなく開放された特徴的な構成を有している。より具体的に、本実施形態のガイド部材60は、接離方向(車幅方向)の一方側にガイドレール10の支持構造部がある箇所では、接離方向(車幅方向)の他方側にガイドレール10の支持構造部がなく開放された特徴的な構成を有している。これにより、ガイド部材60の樹脂量を削減しつつ、ガイドレール10を好適に支持することが可能になる。
図5A~図5F及び図6A、図6Bに示すように、ガイド部材60は、車幅方向で見たとき、成形対象構造とその反対側の開放部のメリハリが明確な特徴的な構成を有している。以下では、図7~図19を参照して、ガイドレール10の上端部とガイド部材60の接続構造に注目して詳細に説明していく。
図7、図8は、ガイドレール10の上端部とガイド部材60の接続構造を車外側、車内側から見た図である。図9、図10は、図7のA-A線、B-B線に沿う断面図である。図11~図19は、図8のC-C線、D-D線、E-E線、F-F線、G-G線、H-H線、I-I線、J-J線、K-K線に沿う断面図である。
図10、図15に示すように、ガイド部材60は、上方から下方に向かって順に、ガイドレール10の前後方向壁11を車外側から支持して車内側を開放した車外側支持部64Aと、ガイドレール10の前後方向壁11を車内側から支持して車外側を開放した車内側支持部64Bと、ガイドレール10の前後方向壁11を車外側から支持して車内側を開放した車外側支持部64Cと、ガイドレール10の前後方向壁11を車内側から支持して車外側を開放した車内側支持部64Dとを有している。車外側支持部64Aと車内側支持部64Bと車外側支持部64Cと車内側支持部64Dは、上下方向の位置を異ならせて、且つ、上下方向に交互に位置している。
車外側支持部64Aと車内側支持部64Bと車外側支持部64Cと車内側支持部64Dは、ガイドレール10を車幅方向に位置規制する「車幅方向位置規制部」として機能する。すなわち、車外側支持部64Aと車外側支持部64Cのガイドレール10の前後方向壁11との当接部が「車外側位置規制部」となり、車内側支持部64Bと車内側支持部64Dのガイドレール10の前後方向壁11との当接部が「車内側位置規制部」となる。
図19に示すように、ガイド部材60は、上方から下方に向かって順に、ガイドレール10の前後方向壁11を車外側から支持して車内側を開放した車外側支持部65Aと、ガイドレール10の前後方向壁11を車内側から支持して車外側を開放した車内側支持部65Bと、ガイドレール10の前後方向壁11を車外側から支持して車内側を開放した車外側支持部65Cと、ガイドレール10の前後方向壁11を車内側から支持して車外側を開放した車内側支持部65Dとを有している。車外側支持部65Aと車内側支持部65Bと車外側支持部65Cと車内側支持部65Dは、上下方向の位置を異ならせて、且つ、上下方向に交互に位置している。
車外側支持部65Aと車内側支持部65Bと車外側支持部65Cと車内側支持部65Dは、ガイドレール10を車幅方向に位置規制する「車幅方向位置規制部」として機能する。すなわち、車外側支持部65Aと車外側支持部65Cのガイドレール10の前後方向壁11との対向部(微小クリアランスが設定されている)が「車外側位置規制部」となり、車内側支持部65Bと車内側支持部65Dのガイドレール10の前後方向壁11との対向部(微小クリアランスが設定されている)が「車内側位置規制部」となる。
ここで、相対的に前側の車外側支持部64Aと車内側支持部64Bと車外側支持部64Cと車内側支持部64D、及び、相対的に後側の車外側支持部65Aと車内側支持部65Bと車外側支持部65Cと車内側支持部65Dは、開口部66(図5Bを参照)を介在して前後方向に離間して位置している。そして、図5B、図6B、図11~図14に示すように、開口部66には、上下方向に延びる補強ビード67が設けられている(ガイド部材60が補強ビード67を有している)。ガイドレール10は、ガイド部材60の補強ビード67を挿入するための上下方向に延びる切欠部15を有している。
本実施形態のように、ガイドレール10の前後方向壁11を支持する(咥え込む)支持部(咥え込み部)を成形するに際して、スライド型(接離方向と直交する平面内でスライドする成形型)を使用しないガイド部材60は、スライド型を使用して成形したガイド部材と比較すると、樹脂量が低減している。また、ガイド部材60に開口部66を設けたことと相まって、ガイド部材60の強度が低下して、応力でガイド部材60の一部が破損する(例えば後述する車内側支持部69B、69C又はその近傍が割れる)といった不具合が発生するおそれがある。また、ウインドレギュレータ1の上死点拘束で荷重が入力されると、スライダベース20(ウインドガラス)からガイド部材60に回転方向の力が加わるおそれもある。そこで、ガイド部材60の開口部66に補強ビード67を形成することで、ガイド部材60の強度を高いレベルで維持して、上記の問題を解決することができる。
図9に示すように、ガイド部材60は、ガイドレール10の車幅方向壁13を後側から支持する後側支持部68Aを有している。図11に示すように、ガイド部材60は、ガイドレール10の車幅方向壁13を前側から支持する前側支持部68Bを有している。図12に示すように、ガイド部材60は、ガイドレール10の車幅方向壁13を後側から支持する後側支持部68Cを有している。図13に示すように、ガイド部材60は、ガイドレール10の車幅方向壁13を後側から支持する後側支持部68Dを有している。図14に示すように、ガイド部材60は、ガイドレール10の車幅方向壁13を前側から支持する前側支持部68Eを有している。
後側支持部68Aと前側支持部68Bと後側支持部68Cと後側支持部68Dと前側支持部68Eは、ガイドレール10を前後方向に位置規制する「前後方向位置規制部」として機能する。すなわち、後側支持部68Aと後側支持部68Cと後側支持部68Dのガイドレール10の車幅方向壁13との当接部が「後側位置規制部」となり、前側支持部68Bと前側支持部68Eのガイドレール10の車幅方向壁13との当接部が「前側位置規制部」となる。
図16に示すように、ガイド部材60は、ガイドレール10の前後方向壁11を車外側から支持する車外側支持部69Aを有している。図17に示すように、ガイド部材60は、ガイドレール10の前後方向壁11を車内側から支持する車内側支持部69Bを有している。図18に示すように、ガイド部材60は、ガイドレール10の前後方向壁11を車内側から支持する車内側支持部69Cを有している。
車外側支持部69Aと車内側支持部69Bと車内側支持部69Cは、ガイドレール10を車幅方向に位置規制する「車幅方向位置規制部」として機能する。すなわち、車外側支持部69Aとガイドレール10の前後方向壁11との当接部が「車外側位置規制部」となり、車内側支持部69Bと車内側支持部69Cとガイドレール10の前後方向壁11との当接部が「車内側位置規制部」となる。
図10、図15、図16、図19に示すように、ガイド部材60は、ガイドレール10の前後方向壁11の上端部(上端縁)が当て付けられて当該上端部を支持する上端側支持部69Dを有している。
上端側支持部69Dは、ガイドレール10を上下方向に位置規制する「上下方向位置規制部」として機能する。すなわち、上端側支持部69Dとガイドレール10の前後方向壁11の上端部(上端縁)との当接部が「上端側位置規制部」となる。
このように、本実施形態のウインドレギュレータ1は、ガイド部材(ガイドレール組付部材)60が、上下方向の位置を異ならせて、ガイドレール10の前後方向壁11を車内側から支持して車外側を開放した車内側支持部64B、64D、65B、65Dと、ガイドレール10の前後方向壁11を車外側から支持して車内側を開放した車外側支持部64A、64C、65A、65Cと、を有している。この構成は、例えば、ガイドレール10の前後方向壁11を支持する(咥え込む)支持部(咥え込み部)を成形するに際して、スライド型(接離方向と直交する平面内でスライドする成形型)を使用しないガイド部材(ガイドレール組付部材)60の特徴的な構成であり、ガイド部材(ガイドレール組付部材)60の構造の簡単化と成形の容易化を図ることができる
以上の実施形態では、ガイドレール10の前後方向壁11を支持する(咥え込む)支持部(咥え込み部)を成形するに際して、スライド型(接離方向と直交する平面内でスライドする成形型)を使用しないガイドレール組付部材の特徴的な構成をアッパガイドに適用した場合を例示して説明したが、同様の構成をロアガイドに適用する態様も可能である。すなわち、ガイドレール10の前後方向壁11を支持する(咥え込む)支持部(咥え込み部)を成形するに際して、スライド型(接離方向と直交する平面内でスライドする成形型)を使用しないガイドレール組付部材の特徴的な構成は、ガイドレールに組み付けられる部材であれば、適用が可能である。
以上の実施形態では、ガイドレール組付部材の車内側支持部と車外側支持部を上下方向に2つずつ設けた場合を例示して説明したが、ガイドレール組付部材の車内側支持部と車外側支持部の数はこれに限定されず、1つ又は3つ以上であってもよい。すなわち、ガイドレール組付部材の車内側支持部と車外側支持部は、少なくとも1つずつ設けられていればよい。
以上の実施形態では、ガイドレール組付部材の車内側支持部と車外側支持部を上下方向に交互に設けた場合を例示して説明したが、ガイドレール組付部材の車内側支持部と車外側支持部の一方が上下方向に連続して設けられている箇所があってもよい。
以上の実施形態では、金型(成形型)の接離方向を車幅方向に対応させてガイドレール組付部材を成形する場合を例示して説明したが、金型(成形型)の接離方向を前後方向に対応させてガイドレール組付部材を成形する態様も可能である。この場合、ガイドレール組付部材は、上下方向の位置を異ならせて、ガイドレールの車幅方向壁を前側から支持して後側を開放した前側支持部と、ガイドレールの車幅方向壁を後側から支持して前側を開放した後側支持部とを有することができる。
以上の実施形態では、ガイドレール10の上端部と下端部にそれぞれガイド部材60とガイド部材70(ガイドレール組付部材)が組み付けられる場合を例示して説明した。しかし、ガイド部材60とガイド部材70(ガイドレール組付部材)が組み付けられるガイドレール10の部位には自由度があり、種々の設計変更が可能である。
1 ウインドレギュレータ
10 ガイドレール
11 前後方向壁
12 13 車幅方向壁
14 離間壁
15 切欠部
20 スライダベース
30 ブラケット
40 50 駆動ワイヤ
40T 50T アウタチューブ
60 ガイド部材(アッパガイド、ガイドレール組付部材)
61 ワイヤガイド溝
62 ワイヤ導入口
63 ワイヤ挿通溝
64A 64C 車外側支持部(車幅方向位置規制部)
64B 64D 車内側支持部(車幅方向位置規制部)
65A 65C 車外側支持部(車幅方向位置規制部)
65B 65D 車内側支持部(車幅方向位置規制部)
66 開口部
67 補強ビード
68A 68C 68D 後側支持部(前後方向位置規制部)
68B 68E 前側支持部(前後方向位置規制部)
69A 車外側支持部(車幅方向位置規制部)
69B 69C 車内側支持部(車幅方向位置規制部)
69D 上端側支持部(上下方向位置規制部)
70 ガイド部材(ロアガイド、ガイドレール組付部材)
71 ワイヤガイド溝
80 ドラムハウジング
90 駆動ドラム
100 モータユニット
101 モータ
102 ギヤボックス

Claims (4)

  1. 上下方向に延びるガイドレールと、
    前記ガイドレールに組み付けられるガイドレール組付部材と、
    を有し、
    前記ガイドレールは、前後方向に延びる前後方向壁を有し、
    前記ガイドレール組付部材は、上下方向の位置を異ならせて、前記ガイドレールの前記前後方向壁を車内側から支持して車外側を開放した車内側支持部と、前記ガイドレールの前記前後方向壁を車外側から支持して車内側を開放した車外側支持部と、を有し、
    前記ガイドレール組付部材は、前記ガイドレールを上下方向に位置規制する上下方向位置規制部と、前記ガイドレールを前後方向に位置規制する前後方向位置規制部と、前記ガイドレールを車幅方向に位置規制する車幅方向位置規制部と、を有し、
    前記ガイドレール組付部材の前記車内側支持部と前記車外側支持部は、前記車幅方向位置規制部を構成する、
    ことを特徴とするウインドレギュレータ。
  2. 前記ガイドレール組付部材の前記車内側支持部と前記車外側支持部は、上下方向に交互に位置する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のウインドレギュレータ。
  3. 前記ガイドレール組付部材の前記車内側支持部は、開口部を基準とした前後方向の一方側に位置し、前記ガイドレール組付部材の前記車外側支持部は、前記開口部を基準とした前後方向の他方側に位置し、
    前記開口部には、上下方向に延びる補強ビードが設けられる、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウインドレギュレータ。
  4. 上下方向に延びるガイドレールに組み付けられるガイドレール組付部材であって、
    上下方向の位置を異ならせて、前記ガイドレールの前後方向壁を車内側から支持して車外側を開放した車内側支持部と、前記ガイドレールの前記前後方向壁を車外側から支持して車内側を開放した車外側支持部と、を有し、
    前記ガイドレールを上下方向に位置規制する上下方向位置規制部と、前記ガイドレールを前後方向に位置規制する前後方向位置規制部と、前記ガイドレールを車幅方向に位置規制する車幅方向位置規制部と、を有し、
    前記車内側支持部と前記車外側支持部は、前記車幅方向位置規制部を構成する、
    ことを特徴とするガイドレール組付部材。
JP2019113279A 2019-06-19 2019-06-19 ウインドレギュレータ及びガイドレール組付部材 Active JP7287132B2 (ja)

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