JP2003115642A - 窒化物半導体素子 - Google Patents

窒化物半導体素子

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JP2003115642A JP2002091256A JP2002091256A JP2003115642A JP 2003115642 A JP2003115642 A JP 2003115642A JP 2002091256 A JP2002091256 A JP 2002091256A JP 2002091256 A JP2002091256 A JP 2002091256A JP 2003115642 A JP2003115642 A JP 2003115642A
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barrier
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 380nmの短波長域において発光効率に優
れた発光素子を実現する。 【解決手段】 第1導電型層と第2導電型層との間に、
活性層12を有する窒化物半導体素子で、活性層12
が、InとAlとを含む窒化物半導体からなる井戸層1
と、Alを含む窒化物半導体からなる障壁層2と、を少
なくとも有する量子井戸構造であることにより、短波長
域で優れた発光効率のレーザ素子が得られる。前記井戸
層1が、AlInGa1−x−yN(0<x≦1、
0<y≦1、x+y<1)であり、前記障壁層2がAl
InGa1−u−vN(0<u≦1、0≦v≦1、
u+v<1)であると特に好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光ダイオード素
子(LED)、レーザダイオード素子(LD)、スーパ
ーフォトルミネセンスダイオード等の発光素子、太陽電
池、光センサ等の受光素子、あるいはトランジスタ、パ
ワーデバイス等の電子デバイスに用いられるIII−V
族窒化物半導体を用いた窒化物半導体素子に関し、特に
発光波長が380nm以下である窒化物半導体発光素子
に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、窒化物半導体を用いた半導体レー
ザは、DVDなど、大容量・高密度の情報記録・再生が
可能な光ディスクシステムへの利用に対する要求が高ま
りを見せている。このため、窒化物半導体を用いた半導
体レーザ素子は、研究が盛んになされている。また、窒
化物半導体を用いた半導体レーザ素子、発光素子は、紫
外域から赤色に至るまで、幅広い波長域での発振が可能
と考えられ、その応用範囲は、上記光ディスクシステム
の光源にとどまらず、レーザプリンタ、光ネットワーク
などの光源など、多岐にわたるものと期待されている。
また、本出願人は、405nm、室温、5mWの連続発
振の条件で、1万時間を超えるレーザを発表した。
【0003】また、窒化物半導体を用いたレーザ素子、
発光素子、受光素子などには、Inを含む窒化物半導体
を用いて活性層とした構造を有しており、活性層におけ
るより優れた活性領域の形成が、素子特性の向上におい
て重要となる。
【0004】また、窒化物半導体素子、特にレーザ素
子、発光素子においては、380nm以下の波長域での
発光、発振がさらに重要となっている。これは、上述し
た光ディスクシステムにおいては、短波長化により、記
録密度向上が図れ、さらに発光素子においては、蛍光体
の励起光源として重要なものとなり、またそのほかの応
用においても、さらなる短波長化により、多くの用途が
実現される。
【0005】窒化物半導体のレーザ素子、若しくは発光
素子において、短波長の発光を得るには、活性層若しく
は発光層のInを含む窒化物半導体におけるIn混晶比
を、変化させることで、発光波長を変えることができ、
特にIn混晶比を低くするすると発光波長を短くするこ
とができる。また、端面発光素子、レーザ素子におい
て、活性層が上部、下部クラッド層に挟まれた構造を有
する場合に、両クラッド層の屈折率を小さくし、上部、
下部クラッド層に挟まれた導波路内の屈折率を高くする
ことで、導波路内に効率よく光が閉じこめられ、結果と
してレーザ素子においてはしきい値電流密度の低下に寄
与する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、波長が
短くなるに従って、発光層として従来用いられてきたI
nGaN、もしくはInGaN/InGaNの量子井戸
構造、を用いることが困難となり、GaNのバンドギャ
ップである波長365nm以下では、InGaNを発光
層に用いることが困難となる。また、波長が短くなる
と、すなわち、導波路内のガイド層で光の吸収による損
失が発生し、閾値電流が高くなる。更に、上部クラッド
層、下部クラッド層による光の閉じこめにおいても、G
aNを用いることが光の吸収による損失、及び導波路内
に光を閉じこめるための屈折率差を確保するために、A
l組成比の大きな窒化物半導体を用いる必要があり、結
晶性の問題が大きなものとなる。
【0007】また、このような窒化物半導体素子の短波
長化への試みとして、AlGaN/AlGaNの量子井
戸構造を用いるものがあるが、従来のInGaN系に比
して、十分な出力が得られない傾向にある。
【0008】また、AlGaNなどのAlを含む窒化物
半導体を素子に用いる場合において、他のAlを含まな
い窒化物半導体に比べて、熱膨張係数差、弾性が大きく
異なり、Alを含む窒化物半導体を用いると、クラック
の発生しやすく、クラックの発生は他の結晶性と異な
り、素子破壊となるものであり、クラックの発生を防止
しなければ、窒化物半導体素子として動作しないものと
なる。このため、上述した380nm以下の発光波長の
活性層を用いた発光素子、レーザ素子においては、Al
を含む窒化物半導体は窒化物半導体においてバンドギャ
ップエネルギーを大きくすることができるため、活性
層、それよりもバンドギャップエネルギーの大きな、キ
ャリア閉込め層、光ガイド層、光閉込め層などに用いら
れる。すなわち、上記短波長域の発光素子において、A
lを含む窒化物半導体は、各層に多層された構造となる
が、一方で上述したクラック発生の問題が深刻なものと
なり、このため、短波長化とクラック発生防止とは排他
的な関係となる傾向にあり、窒化物半導体の発光素子に
おいて、さらなる短波長化の深刻な障害となる。さら
に、短波長化において、GaNは365nmに光の吸収
端を有し、それよりも10nmほど波長の長い領域でも
高い吸収係数を有することから、上記380nm以下の
短波長域での発光素子、レーザ素子への使用が困難とな
る。
【0009】加えて、上述したように発光素子、レーザ
素子における活性層は、その発光効率、内部量子効率が
その結晶性に大きく依存することから、活性層の下に配
置される導電型層の結晶性が素子特性向上に極めて重要
な要因となる。通常、窒化物半導体発光素子は、n型
層、活性層、p型層の順に積層された構造を有している
が、この場合n型層の結晶性を良好なものとする必要が
ある。一方で、上述したように、Alを含む窒化物半導
体が、他のAlを含まない窒化物半導体に比べて、大き
く結晶性が悪化する傾向にあり、従来はこのような問題
を回避する目的で、Alを含む窒化物半導体の下地層と
してInを含む窒化物半導体層を用いて、熱膨張係数差
による内部応力の発生を緩和したり、Alを含む窒化物
半導体層に隣接して、GaNなどのAlを含まない窒化
物半導体を設けて結晶性の回復、内部応力の緩和を実現
して、レーザ素子などのAlを含む窒化物半導体層を素
子構造に設けた構造で素子を実用的に動作可能なものと
していた。しかし、上記短波長の発光素子、レーザ素子
において、Alを含まない窒化物半導体は、光吸収層と
なり、素子構造に用いることが好ましくなく、そのため
素子構造は、ほとんどがAlを含む窒化物半導体層を用
いることとなり、上述した結晶性、クラックの発生によ
り、実用的なしきい値、Vf、発光効率の発光素子、レ
ーザ素子が得られず、特に光ガイド層、光閉込めのクラ
ッド層などにAl混晶比の大きいAlを含む窒化物半導
体を多用したレーザ素子においては、室温において連続
発振可能なレーザ素子が得られなかった。
【0010】本発明では、窒化物半導体素子、特に、光
の波長が380nm以下のレーザ素子や発光素子におい
て、発光出力を大きくし、なおかつ閾値電流密度を低減
させた活性層を用い、両クラッド層に挟まれた導波路に
おいて、光の吸収を低く抑え、活性層を含む導波路内へ
効率的に光を閉込め、さらに良好な結晶性で、素子構造
を形成することを目的とする。
【0011】また本発明は、レーザ発振が380nm以
下では特に顕著な閾値の上昇が現れるという問題の原因
を解明し、その解決手段を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記事情に鑑
みなされたものであり、閾値電流密度などの素子特性に
優れ、且つ結晶性の良好で、発光出力に優れ、短波長化
を実現する窒化物半導体素子を得るものである。
【0013】すなわち本発明の窒化物半導体素子は、下
記の構成により本発明の目的を達成することができる。
【0014】(1)第1導電型層と第2導電型層との間
に、活性層を有する窒化物半導体素子において、前記活
性層が、InとAlとを含む窒化物半導体からなる井戸
層と、Alを含む窒化物半導体からなる障壁層と、を少
なくとも有する量子井戸構造である窒化物半導体素子。
【0015】これにより、井戸層は、Inを含むことに
より発光効率を向上させ、一方でAl組成比を変化させ
ることで、バンドギャップエネルギーを所望の発光波長
が得られ、発光効率、内部量子効率に優れたレーザ素
子、発光素子が得られる。また、障壁層として、少なく
ともAlを有することにより、井戸層よりもバンドギャ
ップエネルギーを大きくし、発光波長に合わせた量子井
戸構造の活性層を形成でき、特に波長380nm以下の
短波長領域において、優れた素子特性の活性層を得られ
る。
【0016】(2)上記構成において、前記井戸層が、
AlInGa1−x−yN(0<x≦1、0<y≦
1、x+y<1)であり、前記障壁層がAlIn
−u−vN(0<u≦1、0≦v≦1、u+v<
1)であることが好ましい。
【0017】井戸層がInAlGaNの4元混晶で形成
されることにより、構成元素数を最小限として結晶性の
悪化を抑えて、なおかつ高い発光効率の井戸層、活性層
となる。このため、好ましくは0<x<1、0<y<1
とすることである。また障壁層がAlGaN、若しくは
InAlGaNで形成されることにより、井戸層と障壁
層との間に所望のバンドギャップエネルギー差を設けて
量子井戸構造を形成でき、また一方で、井戸層の構成元
素と同じか、小さくすることで、活性層内の結晶性を良
好に保つことができる。好ましくは、x<uとすること
で、結晶性に優れた活性層となる。
【0018】(3)上記構成において、前記井戸層の膜
厚が、障壁層の膜厚よりも小さいことが好ましい。
【0019】これにより、活性層内において、キャリア
の注入が良好なものとなり、優れた発光効率の量子井戸
構造となる。特に、活性層内で、最もn型窒化物半導体
層側に配置されたn側障壁層を、井戸層の膜厚、若しく
は他の障壁層の膜厚、特に井戸層に挟まれた障壁層の膜
厚、より大きくすることで、p型のキャリアを活性層内
に効率よく閉じ込めることが可能であり、更に好ましく
は、n側障壁層の膜厚を10nm以上とすることで、優
れたホールの閉込め層として機能し、特性の良い活性層
となる。
【0020】(4)上記構成において、前記井戸層のI
n組成比yが、0.02以上0.05以下の範囲である
ことが好ましい。
【0021】これにより、yが0.02以上であること
により発光効率、内部量子効率に優れた井戸層、活性層
が形成され、0.05以下であることにより、InとA
lを含む混晶系での結晶性の悪化を抑えた活性層が形成
される。さらに、yが0.02〜0.05の範囲である
ことにより、低い閾値電流密度に維持できる。
【0022】(5)上記構成において、前記井戸層のI
n組成比yが、0.03以上0.05以下の範囲である
ことが好ましい。
【0023】これにより、yが0.03以上であること
により発光効率、内部量子効率に優れた井戸層、活性層
が形成され、0.05以下であることにより、InとA
lを含む混晶系での結晶性の悪化を抑えた活性層が形成
される。
【0024】(6)上記構成において、前記活性層の発
光波長が、380nm以下であること好ましい。
【0025】上記の活性層構造は、特に波長380nm
以下の短波長域で優れた特性の素子を得ることができ
る。
【0026】(7)上記構成において、前記第1導電型
層が第1の光ガイド層を有し、第2導電型層が第2の光
ガイド層を有して、該第1の光ガイド層と第2の光ガイ
ド層とで前記活性層を挟むレーザ素子構造を有し、該第
1の光ガイド層及び第2の光ガイド層のバンドギャップ
エネルギーEが、レーザ光の光子エネルギーEに比
べて、0.05eV以上大きいこと(E−E≧0.
05eV)が好ましい。
【0027】これにより、レーザ素子、端面発光素子に
おいて、光の導波に優れた導波路が形成できる。更に好
ましくは、E−E≧0.1とすることで、特に上記
短波長域において、さらに良好な導波路が形成され、素
子特性が向上する。
【0028】(8)上記構成において、前記第1の光ガ
イド層及び/又は第2の光ガイド層が、AlGa
1−xN(0<x≦1)からなることが好ましい。
【0029】この構成により、短波長域において、光の
損失を抑えた導波路構造とでき、レーザ素子、端面発光
素子の特性が向上する。
【0030】(9)上記構成において、前記活性層の発
光波長が380nm以下であり、前記第1導電型層及び
/又は第2導電型層が、AlGa1−xN(0<x≦
1)からなることが好ましい。
【0031】例えばAlGaNを有するクラッド層によ
り、キャリア閉込め、光閉込めを良好に実現でき、光ガ
イド層をクラッド層と活性層との間に有する場合には、
クラッド層と光ガイド層との間で、Al組成比を変化さ
せることにより、両者の間に所望の屈折率差を設けるこ
とで、特性に優れたレーザ素子、端面発光素子が得られ
る。
【0032】(10)第1導電型層と第2導電型層との
間に、活性層を有する窒化物半導体素子において、前記
活性層が、Alを含む窒化物半導体からなる井戸層と、
該井戸層よりも第1導電型層側にそれよりもバンドギャ
ップエネルギーの大きな窒化物半導体からなる第1の障
壁層と、を少なくとも有する量子井戸構造であると共
に、前記第1導電型層に、前記第1の障壁層よりもバン
ドギャップエネルギーの小さい第1の窒化物半導体層
を、前記第1の障壁層の近くに設けられている窒化物半
導体素子。
【0033】従来AlGaN系活性層において、それを
はさみ、キャリア注入層となる各導電型の層には、井戸
層よりも大きなバンドギャップエネルギーが通常必要と
されるが、この構成では、活性層内の第1の障壁層より
もバンドギャップエネルギーの小さい第1の窒化物半導
体層を第1導電型層に設けることで、結晶性良く活性層
を形成し、なおかつ、第1の障壁層でもって、第2導電
型層からのキャリアを井戸層内に閉じ込める働きを有す
る新規な素子構造を提供するものとなる。
【0034】井戸層については、少なくともGaNと同
じか、それよりも大きなバンドギャップエネルギーを持
つAlを含む窒化物半導体を用い、具体的には上記組成
のものを用いることができる。第1の障壁層について
も、上記組成の窒化物半導体を用いることができる。
【0035】第1の窒化物半導体層については、好まし
くは井戸層よりもバンドギャップエネルギーの大きな窒
化物半導体を用いることで、活性層及び井戸層への良好
なキャリア注入層として機能し、具体的にはAlを含む
窒化物半導体が用いられ、好ましくはAlGa1−x
N(0≦x<1)を用いると好ましい結晶性で活性層が
形成できる。
【0036】(11)上記構成において、前記第1の障
壁層が、活性層内で、最も第1導電型層側の近くに配置
され、前記第1の窒化物半導体層が活性層に接している
ことを特徴とすることが好ましい。
【0037】この構成により、第1の障壁層が、第1導
電型層側の近くに、すなわち、活性層内の他の障壁層よ
りも最も第1導電型層の近くに配置させることで、上述
したように、第1の障壁層が第1導電型層側でキャリア
閉込め層として好適に機能し、井戸層における発光効率
を高めることができる。この時、好ましくは、活性層内
で最も外側で、第1導電型層側に配置されることが上記
キャリア閉込めにおいて好ましく機能できる。
【0038】(12)上記構成において、前記第1導電
型層がn型であり、前記第2導電型がp型であることが
好ましい。
【0039】この構成により、上記第1の障壁層はホー
ルの閉込めとして機能させることを特徴としていること
で、上記第1の窒化物半導体層では、第1導電型層の電
子(第1導電型のキャリア)注入として機能できる一方
で、ホール(第2導電型のキャリア)の閉込めとして機
能することが困難であるため、第1の障壁層でもって、
ホールの閉込めを実現する活性層構造とできる。
【0040】(13)上記構成において、前記第1の障
壁層のAl混晶比XB1が、井戸層のAl混晶比をX
とが、XB1―X≧0.05の関係を満たすことが好
ましい。
【0041】すなわち、上記式の関係に、Al混晶比を
設定することで、第2導電型のキャリア(好ましくはホ
ール)の閉込めとして、第1の障壁層を好適に機能させ
ることができる。更に好ましくは、XB1―X≧0.
1とすることで、上記キャリア閉込めに十分に機能する
オフセット(電位障壁)を形成することが可能となる。
この時Al混晶比の差(XB1―X)、上限は閉込め
効果において限定されるものではないが、結晶性を考慮
すると、0.5以下とすることが好ましく、更に好まし
くは、0.3以下とすることで良好な結晶性で且つ十分
な光閉込めでもって活性層、及び第1導電型層を含めた
素子構造を形成することができる。
【0042】(14)上記構成において、前記第1の障
壁層の膜厚が30Å以上であることが好ましい。
【0043】この構成により、第1の障壁層をキャリア
閉込めが可能な膜厚とでき、好ましくは50Å以上とす
ることで、閉込め効率を高めた構造とできる。これは、
第1の障壁層の膜厚が小さいと、図14(b)に示すよ
うに、キャリアのトンネル現象が発生するためであり、
50Å以上とすることで、閉込め効率を高めることがで
きる。上限としては、閉込め効果について特に限定され
るものではないが、結晶性を考慮すると、300Å以下
とすることであり、更に好ましい結晶性とするには、2
00Å以下とすることであり、150Å以下とすると結
晶性も良好であり、且つ上記トンネル効果を好適に抑え
た第1の障壁層が形成できる。
【0044】(15)上記構成において、光ガイド層で
挟持された活性層により導波路が形成された窒化物半導
体発光素子において、第1導電型層内に設けられた光ガ
イド層が、前記第1の窒化物半導体層を有することが好
ましい。
【0045】これは、上記第1の窒化物半導体層を光ガ
イド層、若しくはその一部として機能させることによ
り、光の導波に必要な膜厚のガイド層を形成しても、A
l混晶比を抑えた第1の窒化物半導体層が用いられるこ
とで、良好な結晶性でもって、活性層を形成することが
できる。このような導波路有する発光素子としては、レ
ーザ素子、端面発光素子、スーパールミネッセントダイ
オードなどを挙げることができる。
【0046】(16)上記構成において、375nm以
下で発振可能であって、AlGa 1−xN量子井戸層
(但し、x≧0)を挟む障壁層がAlInGa
1−y− N(但し、z≧0)で、井戸層のバンドギャ
ップEが障壁層のバンドギャップEbより0.2eV
以上、さらに0.3eV以上大きいのが好ましい。
【0047】量子井戸層がGaNである場合は上記バン
ドギャップ差を考慮してAlGa 1−yN組成、Al
InGa1−y−zN組成を決定するのが好まし
い。量子井戸層がAlGaNである場合も同様に、上記
バンドギャップ差を考慮してAlGa1−yN組成、
AlInGa1−y−zN組成を決定するのが好ま
しい。
【0048】上記量子井戸層だけで活性層を形成しても
よいが、量子井戸層の両側を上記障壁層で挟んで単一量
子井戸層を形成してもよい。
【0049】多重量子井戸層を形成する場合は量子井戸
層と障壁層とを組み合わせて活性層を形成するが、最終
層は井戸層で形成しても障壁層で形成してもよい。活性
層に連なる層構造(キャップ層、ガイド層、クラッド
層)との関係により調整することができる。多重量子井
戸の積層数は2又は3程度で十分であるが、活性層の内
部量子効率を阻害しない範囲で、井戸層数をより多くし
たり、又はp側に近い領域の井戸層での再結合率が高い
場合が多いので、p側に近い領域はノンドープ層とし、
n側に近い領域の井戸層にシリコン等をドーピングする
ように変形しても良い。
【0050】(17)上記構成において、井戸層膜厚は
300Å以下であることが好ましく、より好ましくは2
00Å以下である。
【0051】(18)また上記構成において、障壁層膜
厚は300Å以下であることが好ましく、より好ましく
は200Å以下である。
【0052】(19)上記構成において、光ガイド層と
クラッド層とを分離して設けるSCH構造であって、ガ
イド層バンドギャップEgが発振時の光子エネルギーE
pより0.05eV大きいのが好ましい。
【0053】(20)また上記構成において、光ガイド
層はAlGa1−aN単独で形成しても良いが、Al
Ga1−aN/AlGa1−bN(a≠b)超格子
層から形成するのが好ましい。
【0054】(21)また上記構成において、クラッド
層はAlGa1−cN単独で形成しても良いが、Al
Ga1−cN/AlGa1−dN(c≠d)超格子
層からなり、クラッド層のバンドギャップEはガイド
層のバンドギャップEより大きいのが好ましい。
【0055】(22)上記構成において、量子井戸層の
外側に屈折率を階段状に変化させた光閉じ込め層を形成
するGRIN構造である場合は、活性層の上下層にノン
ドープ層を設けるのが好ましい。このGRIN構造は上
記SCHと併用し、GRIN−SCH構造とすることが
できる。
【0056】上述した各構成は、単独で又は適宜組み合
わせて使用することができる。
【0057】こうした構成の実施形態の1つとして、G
aN基板上に形成されたAlGa 1−xN量子井戸層
(但し、x≧0)を活性層とする375nm以下で発振
可能なことを特徴とするAlGaN系半導体発光素子で
あり、別の実施形態としては上記結晶性、クラック発生
の問題を回避した短波長域の発光素子、導波路を有する
レーザ素子にも用いることができる素子構造を得るもの
である。
【0058】GaN基板は一般に、サファイア基板又は
炭化珪素基板よりもその上に形成するエピ層の欠陥密度
を減少させることができる。特に、GaN基板の結晶欠
陥が10/cm以下、さらに10/cm以下が
好ましい。この時、結晶欠陥は主に貫通転位によるもの
であり、この低欠陥領域に導波路、若しくは電流注入領
域を形成した発光素子とすることが好ましい。これ以下
で導波路中に欠陥のないレーザ素子を作製することがで
きることになる。
【0059】ここで、GaN基板とはELO(epitaxici
al lateral overgrowth)法でサファイア基板等の異種基
板上にGaNを選択成長により横方向成長させ、形成さ
れたGaN基板(例えば、GaN層上に形成した複数の
SiOストライプ領域とその領域間に露出するGaN
領域との選択成長によりGaNを横方向成長させて形成
するGaN層からなる)、この基板の上にHVPE法
で、又はMOCVD法との組み合わせでGaN層を積層
し、気相成長させたGaN基板、この基板上に上記EL
O法でGaNを気相成長させたGaN基板、NH3超臨
界流体中でGaN種結晶上にGaNを再結晶させて形成
したGaN基板等のGaNがMOCVD又はMBE法で
気相成長させることができる基板を意味する。
【0060】GaN基板が、上記ELO法を利用して形
成したGaN基板であって、該基板上に形成した発光素
子がリッジ型半導体レーザである場合は、上記量子井戸
層から形成される導波路が上記SiOストライプに平
行に形成されているのが好ましい。結晶欠陥はSiO
ストライプに平行に集積して発達し、粗密のストライプ
形状を形成するから、欠陥密度の粗の領域に導波路を形
成することにより導波路中の欠陥をなくすることができ
るからである。
【0061】
【発明の実施の形態】本発明の窒化物半導体素子に用い
る窒化物半導体としては、GaN、AlN、もしくはI
nN、又はこれらの混晶であるIII−V族窒化物半導
体(InαAlβGa1−α−βN、0≦α、0≦β、
α+β≦1)であり、またこれに加えて、III族元素
としてBを用いたり、V族元素としてNの一部をP、A
sで置換した、混晶でもよい。また、Alを含む窒化物
半導体はβ>0であり、Inを含む窒化物半導体はα>
0である。
【0062】また、窒化物半導体層に用いるn型不純物
としては、Si、Ge、Sn、S、O、Ti、Zr等の
IV族、若しくはVI族元素を用いることができ、好ま
しくはSi、Ge、Snを、さらに最も好ましくはSi
を用いる。また、p型不純物としては、特に限定されな
いが、Be、Zn、Mn、Cr、Mg、Caなどが挙げ
られ、好ましくはMgが用いられる。これにより、各導
電型の窒化物半導体層を形成し、後述する各導電型層を
構成する。
【0063】[実施形態1A(量子井戸構造)]本発明
の窒化物半導体素子は、少なくとも第1導電型層、第2
導電型層との間に活性層を有する構造であり、以下、本
発明の窒化物半導体素子について、詳説する。
【0064】(活性層)本発明における活性層として
は、量子井戸構造を有するものであり、少なくともIn
とAlを含む窒化物半導体からなる井戸層を有し、Al
を含む窒化物半導体からなる障壁層を有する。また、特
に、活性層における波長が、380nm以下の発光を有
する短波長に好ましく用いられ、具体的には前記井戸層
のバンドギャップエネルギーが波長380nm以下であ
るものである。このとき、活性層に用いられる窒化物半
導体は、ノンドープ、n型不純物ドープ、p型不純物ド
ープのいずれでもよいが、好ましくはノンドープ若しく
はアンドープ、又はn型不純物ドープの窒化物半導体を
活性層内に設けることで、レーザ素子、発光素子などの
窒化物半導体素子において、高出力化が図れる。好まし
くは、井戸層をアンドープとし、障壁層をn型不純物ド
ープとすることで、レーザ素子、発光素子が高出力で発
光効率の高い素子となる。ここで、量子井戸構造として
は、多重量子井戸構造、単一量子井戸構造のどちらでも
良い。好ましくは、多重量子井戸構造とすることで、出
力の向上、発振閾値の低下などが図ることが可能とな
る。活性層の量子井戸構造としては、前記井戸層、障壁
層を少なくとも1層ずつ積層したものを用いることがで
きる。この時、量子井戸構造である場合に、井戸層数と
しては、1以上4以下とすることで、例えばレーザ素
子、発光素子においては、閾値電流を低くすることが可
能となり好ましく、更に好ましくは、井戸層数を2又は
3とした多重量子井戸構造とすることで、高出力のレー
ザ素子、発光素子が得られる傾向にある。
【0065】(井戸層)本発明における井戸層として
は、InとAlを含む窒化物半導体を用いることが好ま
しく、InとAlを含む窒化物半導体からなる井戸層を
活性層内に少なくとも1層有することであり、多重量子
井戸構造においては、好ましくは、すべての井戸層がI
nとAlを含む窒化物半導体からなる井戸層とすること
で、短波長化され、高出力、高効率の発光素子、レーザ
素子が得られる。発光スペクトルがほぼ単一ピークの場
合は、この構成が好ましいが、一方で複数のピークを有
する多色発光素子においては、前記InとAlを含む窒
化物半導体からなる井戸層を少なくとも1層有すること
で、短波長域の発光ピークを得ることができ、様々な発
光色の発光素子、もしくは、その短波長域で励起される
蛍光体と組み合わせた発光装置に得ることが可能であ
る。この時、多色発光の素子とする場合に、井戸層の具
体的な組成としては、InαGa1−αN(0<α≦
1)を用いることで、紫外域から可視光域までの良好な
発光・発振を可能とする井戸層となる。この時、In混
晶比により、発光波長を決めることができる。
【0066】本発明のInとAlを含む窒化物半導体か
らなる井戸層は、従来のInGaNの井戸層では困難な
波長域、具体的には、GaNのバッドギャップエネルギ
ーである波長365nm付近、若しくはそれより短い波
長を得るものであり、特に波長380nm以下の発光・
発振が可能なバンドギャップエネルギーを有する井戸層
である。これは、従来のInGaNの井戸層では、Ga
Nのバンドギャップエネルギーの波長365nm付近で
は、例えば370nmでは、In組成比が1%以下程度
に調整する必要があり、このようにIn組成比が極端に
小さくなると、発光効率が低下し、十分な出力の発光素
子、レーザ素子が得られがたく、またIn組成比が1%
以下では、その成長を制御することも困難である。本発
明では、InとAlを含む窒化物半導体からなる井戸層
を用いていることで、従来効率的な発光が困難であった
380nmの波長域において、Al組成比xを大きくす
ることでバンドギャップエネルギーを大きくし、一方で
Inを含有することで、良好な内部量子効率、発光効率
の発光素子、レーザ素子に用いることが可能である。
【0067】ここで、井戸層に用いられるInとAlを
含む窒化物半導体の具体的な組成としては、AlIn
Ga1−x−yN(0<x≦1、0<y≦1、x+y
<1)で表される組成である。これは、窒化物半導体の
成長に用いられているMOCVD等の気相成長法では、
構成元素が多くなると、構成元素間での反応が発生しや
すくなり、このため、叙述したようにB、P、As、S
b等を用いて、5元混晶以上の多元化も可能であるが、
好ましくはAlInGaNの4元混晶とすることで、こ
の元素同士の反応を防いで、良好な結晶性で成長させる
ことができる。ここで、In組成比yは、0.02以上
とすることで、上述したように0.02未満である場合
に比べて、良好な発光効率、内部量子効率が実現され、
更にy≧0.03とすることで、更にその効率が向上す
るため、波長380nm以下の井戸層において優れた特
性の発光素子、レーザ素子が得られ好ましい。また、I
n組成比yの上限としては、特に限定されないが、y≦
0.1とすることで、Inを含有することによる結晶性
の悪化を抑え、更に好ましくは、y≦0.05とするこ
とで、結晶性を悪化させずに井戸層を形成でき、多重量
子井戸構造のように複数の井戸層を設ける場合に、各井
戸層の結晶性を良好なものとできる。従って、In組成
比yは、好ましくは0.02以上0.1以下の範囲であ
り、より好ましくは0.03以上0.05以下の範囲で
あり、また、上記InAlGaNの4元混晶において、
適用することが好ましい。ここで、Al組成比xは、特
に限定されず、Al組成比を変化させることにより、所
望のバンドギャップエネルギー、波長を得ることであ
る。
【0068】本発明のAlInGa1−x−y
(0<x≦1、0<y≦1、x+y<1)からなる井戸
層において、窒化物半導体のIn組成比yは、図9
(a),(b)に示すように、0から0.1の範囲にお
いて各特性が大きく変化する。発光効率において、図9
(a)に示すように、In組成比yが0.02付近から
大幅に上昇し、0.05付近からなだらかな下降曲線を
示す。一方で、閾値電流密度Jthでは、図9(b)に
示すように、0.02付近からなだらかな下降曲線を示
し、0.03〜0.05の範囲で極小値をとり、0.0
5を超える領域では、急激な上昇曲線を示す。ここで、
図9(a)(b)は、AlInGa1−x −y
(0<x≦1、0<y≦1、x+y<1)の井戸層とA
InGa −u−vN(0<u≦1、0≦v≦
1、u+v<1)の障壁層において、各特性の傾向を定
性的に示すものであり、y軸は任意の単位である。
【0069】本発明において、好ましくは、AlとIn
を含む窒化物半導体の井戸層でもって、波長380nm
以下となるバンドギャップエネルギーを設けることであ
り、このため、Al組成比xを0.02以上とする。ま
た、GaNのバンドギャップエネルギーである波長36
5nm以下の領域では、xを0.05以上とすること
で、短波長で良好な発光、発振が可能となる。
【0070】また、井戸層の膜厚及び井戸層の数として
は、膜厚及び井戸層の数を任意に決めることが可能であ
る。具体的な膜厚としては、1nm以上30nm以下の
範囲であり、膜厚1nm未満で井戸層として良好に機能
させることが困難な傾向にあり、30nmを超える膜厚
では、InとAlを含む窒化物半導体の成長を結晶性良
くすることが困難となり、素子特性が低下する。好まし
くは2nm以上20nm以下の範囲とすることで、V
f、しきい値電流密度を低減させることができる。ま
た、結晶成長の観点からは、2nm以上であると、膜厚
に大きなむらがなく比較的均一な膜質の層が得られ、2
0nm以下とすることで結晶欠陥の発生を低く抑えて結
晶成長が可能となる。更に好ましくは、井戸層の膜厚
を、3.5nm以上とすることで、高出力のレーザ素
子、発光素子が得られる傾向にあり、これは井戸層の膜
厚を大きくすることで、大電流で駆動させるレーザ素子
のように、多量のキャリア注入に対して、高い発光効
率、内部量子効率でもって発光再結合が成されることに
よると考えられ、特に多重量子井戸構造において効果が
あると考えられる。単一量子井戸構造では、膜厚を5n
m以上とすることで、上記と同様な効果が得られる。活
性層内の井戸層数としては特に限定されず、1以上であ
り、この時、井戸層の数が4以上である場合には、活性
層を構成する各層の膜厚が厚くなると、活性層全体の膜
厚が厚くなって、Vfの上昇を招くこととなるため、井
戸層の膜厚を10nm以下の範囲として、活性層の膜厚
を低く抑えることが好ましい。多重量子井戸構造におい
ては、複数の井戸層の内、上記範囲の膜厚にある井戸層
を少なくとも1つ設けることであり、好ましくは、全て
の井戸層を上記範囲内とすることである。また、各井戸
層の膜厚が異なっていても良く、ほぼ同一でも良い。
【0071】本発明の井戸層には、p型不純物若しくは
n型不純物がドープされていても、アンドープでも良
い。井戸層にドープする不純物としては、好ましくはn
型不純物とすることで、発光効率の向上に寄与するもの
となる。しかしながら、井戸層はInとAlを含む窒化
物半導体が用いられ、不純物濃度が大きくなると結晶性
が悪化する傾向にあるため、不純物濃度を低く抑えて結
晶性の良好な井戸層とすることが好ましい。具体的に
は、結晶性を最大限に良好なものとするために井戸層を
アンドープで成長させることであり、この時、不純物濃
度は5×1016/cm以下と実質的に不純物を含ま
ない井戸層とすることである。また、井戸層に、例えば
n型不純物をドープする場合には、n型不純物濃度が1
×1018/cm以下5×1016/cm以上の範
囲でドープされていると、結晶性の悪化を低く抑え、な
おかつキャリア濃度を高くすることができ、しきい値電
流密度、Vfを低下させることができる。この時、井戸
層のn型不純物濃度としては、障壁層のn型不純物濃度
とほぼ同じか、若しくは小さくすることで、井戸層での
発光再結合を促し、発光出力が向上する傾向にあるため
好ましい。この時、井戸層、障壁層をアンドープで成長
させて、活性層の一部を構成しても良い。また、井戸層
が活性層内に複数設けられる多重量子井戸構造において
は、各井戸層の不純物濃度をほぼ同様なものとしても良
く、異なるものとしても良い。
【0072】特に、大電流で素子を駆動させた場合(高
出力のLD、ハイパワーLED、スーパーフォトルミネ
センスダイオードなど)では、井戸層がアンドープで、
実質的にn型不純物を含有しないことで、井戸層でのキ
ャリアの再結合が促進され、高い効率での発光再結合が
実現され、逆にn型不純物が井戸層にドープすると、井
戸層でのキャリア濃度が高いため、かえって発光再結合
の確率が減少し、一定出力下で駆動電流、駆動電流の上
昇を招く悪循環が発生し、素子の信頼性(素子寿命)が
低下する傾向にある。このため、このような高出力の素
子では、井戸層のn型不純物濃度を、少なくとも1×1
18/cm以下にすることであり、好ましくはアン
ドープ若しくは実質的にn型不純物を含有しない濃度と
することで、高出力で安定した駆動が可能な窒化物半導
体素子が得られる。また、井戸層にn型不純物をドープ
したレーザ素子では、レーザ光のピーク波長のスペクト
ル幅が広がる傾向にあるため、好ましくなく1×1018
/cm3、好ましくは1×1017/cm以下とする
ことである。
【0073】(障壁層)本発明において、障壁層の組成
としては、Alを含む窒化物半導体からなる障壁層を用
いることである。ここで、本発明の活性層において、活
性層内の少なくとも1つの障壁層が、Alを含む窒化物
半導体からなることを必要とするものであり、活性層内
の全ての障壁層が、Alを含む窒化物半導体からなるも
のであっても良く、Alを含まない窒化物半導体からな
る障壁層を活性層内に設けても良い。障壁層は、井戸層
よりもバンドギャップエネルギーの大きな窒化物半導体
とする必要があり、井戸層の発光波長が380nm以下
の領域では、それに対応する障壁層には、Alを含む窒
化物半導体を用いることが好ましい。
【0074】Alを含む窒化物半導体の障壁層として、
好ましくはAlInGa1−u −vN(0<u≦
1、0≦v≦1、u+v<1)で表される窒化物半導体
を用いることである。具体的には、Alを含み窒化物半
導体の障壁層は、上記組成式で表されるAlInGaN
の4元混晶、AlGaNの3元混晶を用いることができ
る。また、障壁層のAl組成比uは、AlとInを含む
窒化物半導体の井戸層のAl組成比xよりも大きく、u
>xとして、井戸層と障壁層との間に十分なバンドギャ
ップエネルギー差を設けることで、レーザ素子、発光素
子として良好な発光効率を有する量子井戸構造が形成さ
れる。
【0075】また、障壁層がInを含有する場合(v>
0)、In組成比vについては、好ましくは0.1以下
とすることで、結晶性の悪化を抑え、更に好ましくは
0.05以下の範囲を適用することができる。これは、
In組成比vが0.1を超える場合には、成長時にAl
とInとの反応が促進し、結晶性が悪化して良好な膜が
形成されないためであり、さらにv≦0.05とするこ
とで、さらに良好な結晶性で障壁層を形成できる。
【0076】また、上述したように、障壁層のIn組成
比は井戸層に比べて、広い組成比を適用でき、主にAl
組成比によりバンドギャップエネルギー差を設けること
から、v≧yとすることも可能であり、このようなIn
組成比とすることで、井戸層、障壁層の臨界膜厚を変化
させることができ、量子井戸構造において比較的自由に
膜厚を設定でき、所望の特性の活性層を設計できる。
【0077】また、量子井戸構造の活性層において、障
壁層は、井戸層と交互に形成しても良く、1つの井戸層
に対して複数の障壁層を設けても良い。具体的には、井
戸層に挟まれた障壁層を2層以上とすることであり、多
層膜の障壁層と井戸層を交互に積層した構造を設けるこ
ともできる。
【0078】また、障壁層には、上述した井戸層と同様
に、p型不純物、n型不純物がドープされていても、ノ
ンドープであっても良いが、好ましくはn型不純物がド
ープされているかノンドープ若しくはアンドープとされ
ていることである。この時、障壁層中に例えばn型不純
物をドープする場合にはその濃度として、少なくとも5
×1016/cm以上ドープされていることである。
具体的には、例えばLEDである場合には、5×10
16/cm以上2×1018/cm以下の範囲でn
型不純物を有することであり、また、より高出力のLE
D及び高出力のLDでは、5×1017/cm以上1
×1020/cm以下の範囲、好ましくは1×10
18/cm以上5×1019/cm以下の範囲でド
ープされていることが好ましく、このように高濃度で障
壁層にドープする場合には、井戸層がn型不純物を実質
的に含まないか、アンドープで成長させることが好まし
い。
【0079】また、障壁層にn型不純物をドープする場
合には、活性層内の全ての障壁層にドープしても良く、
一部をドープ、一部をアンドープとした構成でも良い。
一部の障壁層にn型不純物をドープする場合には、活性
層内で、n型層側配置された障壁層にドープすることが
好ましく、具体的には、n型層側から数えてn番目の障
壁層B(n=1,2,3・・・)にドープすること
で、電子が効率的に活性層内に注入され、発光効率、内
部量子効率に優れた素子となる。これは、障壁層に限ら
ず、井戸層についても同様であり、また両方にドープす
る場合には、n型層から数えてn番目の障壁層B(n
=1,2,3・・・)、m番目の井戸層W (m=1,
2,3・・・)にドープすること、すなわち、n型層に
近い側からドープすることで、上記効果が得られる傾向
にある。
【0080】また、後述の実施例に示すように、Mgド
ープのp側電子閉込め層を設ける場合、特に活性層及び
/又は障壁層に接して設ける場合には、Mgが拡散する
ため、活性層内で最もp型層側に配置されたp側障壁層
にn型不純物をドープすると、コドープとなり活性層の
機能が悪化される傾向にある。このため、Mgドープの
p側電子閉込め層を設ける場合、好ましくは、このp側
障壁層はn型不純物を実質的に含まないことでこれを回
避でき、具体的には5×1016/cm未満となるよ
うにする。
【0081】障壁層の膜厚としては、特に限定されない
が、50nm以下として量子井戸構造を構成することで
あり、好ましくは井戸層と同様に1nm以上30nm以
下の範囲することであり、これは30nm以下とするこ
とで結晶性の悪化を抑えて、1nm以上とすることで、
障壁層として良好に機能しうる膜厚となるからである。
更に好ましくは2nm以上20nm以下とすることであ
り、これにより、2nm以上であることで比較的均一な
膜が形成され、より良好に障壁層の機能が備わり、20
nm以下とすることで結晶性が良好なものとなる。
【0082】本発明の量子井戸構造の活性層において、
好ましい実施形態としては、上記4元混晶のAlIn
Ga1−x−yN(0<x<1、0<y<1、x+y
<1)からなる井戸層と、4元混晶のAlInGa
1−u−vN(0<u<1、0<v<1、u+v<1)
若しくは3元混晶のAlGa1−uN(0<u<1)
からなる障壁層と、を1対以上有するものである。具体
的には、図7の活性層12として示すように、InAl
GaNの井戸層1を1層以上、InAlGaN若しくは
AlGaNの障壁層2を1層以上有することであり、こ
れにより、Inを含む窒化物半導体の井戸層により、内
部量子効率、発光効率に優れた井戸層となり、さらにA
lを含む窒化物半導体により、そのAl組成比を調整す
ることで、図10に示すように、380nm以下の短波
長域での発光が可能な井戸層とできる。また、その井戸
層1よりも大きなバンドギャップエネルギーの障壁層2
を、InAlGaN若しくはAlGaNとすることで、
上記短波長域においても、優れた障壁層を提供できる。
【0083】図11からわかるように、波長370nm
以上の領域において、井戸層のIn混晶比xをAl混晶
比y以上に大きくしても(x≧y)、閾値電流密度が大
きく変化せず、良好な発振特性のレーザ素子が得られ、
すなわちAl混晶比yが0<y≦0.1の範囲におい
て、x≧yとすることで、良好な発光素子、レーザ素子
が得られる。一方で、図10に示すように、井戸層のA
l混晶比yをIn混晶比x以上に大きくすること(y≧
x)により、発光波長(発振波長)を380nm以下の
範囲と短波長の発光が得られ、すなわち、井戸層のIn
混晶比xが0<x≦0.1の範囲において、Al混晶比
yをxに比べて大きくすること(y≧x)で、短波長の
発光が得られる。これら井戸層におけるAl混晶比とI
n混晶比の関係において、上記4元混晶InAlGaN
の井戸層で、Gaの混晶比z(z=1−x−y)は、I
n混晶比x、Al混晶比yよりも大きくすること、z>
x、z>yであることにより、上記の傾向を示す井戸
層、活性層が得られる。好ましくは、0<x≦0.1,
0<y≦0.1において、z>x、z>yとなるよう
に、4元混晶のInAlGaNを用いることである。
【0084】[実施形態1B(レーザ素子、導波路構
造)]本発明のもう1つの実施形態1Bは、窒化物半導
体素子構造として、実施形態1Aの活性層を、第1導電
型層、第2導電型層とで、挟み込む構造を有するレーザ
素子である。具体的には、図2(a)に示すように、基
板上に、第1導電型層11、活性層12、第2導電型層
13とが積層された構造を有し、さらには、第1導電型
層11内に第1の光ガイド層26、第2導電型層13内
に第2の光ガイド層29、が少なくとも設けられ、これ
ら第1、第2の光ガイド層26,29とで、活性層を挟
み込む構造を有し、第1,2の光ガイド層とその間の活
性層とで導波路を形成する。更に、後述するように、第
1導電型層が下部クラッド層25、第2導電型層が上部
クラッド層30をそれぞれ有する場合には、この上部、
下部クラッド層25,30とで挟み込まれ、活性層を含
む領域が、導波路となる。上部クラッド層25、下部ク
ラッド層30とで、挟まれた導波路内に光ガイド層を設
けると、閾値電流密度を低減させ、高出力のレーザ素子
が得られる。以下に、導波路に光ガイド層を有する素子
構造について、説明する。
【0085】本発明の実施形態1Bにおいて、図2
(a)に示すように、導波路として、活性層12と、第
1導電型層11内の第1の光ガイド層29、第2導電型
層内の第2の光ガイド層26とが、設けられた構造を有
し、特に上述した波長380nm以下の活性層を用いた
導波路が設けられた構造を特徴とする素子である。
【0086】この導波路は、主に活性層からの光を導波
させるものであり、この導波路構造によりレーザ素子、
端面発光素子において、発光効率、閾値電流密度、その
他の素子特性が様々に変化する。光ガイド層は、このよ
うに、活性層を挟んで形成されるが、第1導電型層、第
2導電型層の少なくとも一方のみに光ガイド層を形成す
ること、すなわち、第1の光ガイド層若しくは第2の光
ガイド層だけでもよいが、好ましくは活性層の両側に、
光ガイド層を設けることで、閾値電流密度が低下し、高
出力のレーザ素子が得られる。
【0087】本発明の第1の光ガイド層26、第2の光
ガイド層29としては、Alを含む窒化物半導体が用い
られ、また、図3(b)〜図6のバンド構造41として
示すように、少なくとも量子井戸構造の活性層27内の
井戸層1よりも大きなバンドギャップエネルギーとし、
また活性層27と光ガイド層26,29との屈折率差を
小さくして、導波路構造とする。また、光ガイド層は、
図6に示すように、障壁層よりもバンドギャップエネル
ギーが小さくても良く、図3(b)〜5に示すように、
大きくても良い。光ガイド層の組成として具体的には、
InαAlβGa1−α−βN(0≦α、0<β、α+
β≦1)が用いられる。好ましくは、Inを含まない窒
化物半導体とすること、すなわち、In組成比が0の窒
化物半導体とすることで、Inを含むことによる光の吸
収を防ぎ、光の損失を低く抑えた導波路とできる。さら
に、好ましくはAlβGa1−βN(0≦β≦1)を用
いることで、紫外域から赤色域までの幅広い波長域に適
用できる導波路となる。特に上記波長380nm以下の
短波長域の光を導波させるには、好ましくはAlβGa
1−βN(0<β≦1)が用いられる。これは、GaN
では、上記短波長域の光を吸収し、それが損失となっ
て、閾値電流密度、電流−光出力特性を悪化させるから
である。特に、光ガイド層のAl組成比βは、光ガイド
層のバンドギャップエネルギーE、活性層の発光の光
子エネルギーEに比べて、0.05eV以上大きくな
るように(E−E≧0.05eV)、調整すること
が好ましい。これにより、上記短波長域において、ガイ
ド層による光の損失が抑えられた導波路となるからであ
り、更に好ましくはE−E≧0.1とすることで、
更に優れた導波路が形成される。
【0088】ここで、図3(a),(b)は、本発明の
窒化物半導体素子において、素子の積層構造40と、そ
れに対応したバンド構造41を示すものであり、積層構
造40は、井戸層1と障壁層2とを有する量子井戸構造
の活性層27を、第1導電型層11と第2導電型層13
とで挟み込む構造を示すものである。図4〜6は、図3
(b)と同様にバンド構造41を示すものである。
【0089】また第1の光ガイド層26、第2の光ガイ
ド層29は、どちらか一方若しくは両方が、単一膜で形
成されていても良く、多層膜で形成されていても良い。
単一膜の窒化物半導体からなる光ガイド層を形成する場
合には、図3(a)に示すように、活性層27を挟む第
1の光ガイド層26、第2の光ガイド層29の積層構造
40が設けられ、そのバンド構造41は、活性層よりも
バンドギャップエネルギーが大きくなるようにする。具
体的には、上記AlβGa1−βN(0≦β≦1)を用
いることであり、上記短波長域においてはAlβGa
1−βN(0<β≦1)を用い、さらに好ましくは上述
したように第1の光ガイド層及び第2の光ガイド層のバ
ンドギャップエネルギーEが、光子エネルギーE
比べて、0.05eV以上大きいこと(E−E
0.05eV、好ましくはE−E≧0.1)となる
ように、Al組成比βを調節する。
【0090】第1の光ガイド層、第2の光ガイド層の膜
厚としては、特に限定されず、具体的には、10nm以
上5μm以下の範囲であり、好ましくは20nm以上1
μm以下の範囲であり、更に好ましくは50nm以上3
00nm以下の範囲とする。これにより、10nm以上
でガイド層として機能し、20nm以上とすることで閾
値電流密度を低下させる導波路が形成される傾向にあ
り、50nm以上とすることで更に閾値電流密度を低下
させる傾向にあるためである。また、5μm以下ではガ
イド層として機能し、1μm以下で光が導波する際の損
失を減少させ、300nm以下とすることで光の損失を
更に抑えられる傾向にあるためである。
【0091】本発明の光ガイド層を多層膜の窒化物半導
体で構成しても良く、その場合も上記と同様に、Inを
含まない窒化物半導体を用いることが好ましく、さらに
上記AlβGa1−βN(0≦β≦1)を用いることが
好ましく、上記短波長域においてはAlβGa1−β
(0<β≦1)を用いることが好ましく、この窒化物半
導体を用いて少なくとも互いに組成の異なる窒化物半導
体層を各々の光ガイド層に1層以上用いた多層膜とす
る。具体的には、第1の光ガイド層26に、第1の層、
第1の層と異なる組成の第2の層、第2の光ガイド層2
9に、第3の層と、第3の層と異なる組成の第4の層、
を用いる。ここで、第1〜4の層は、窒化物半導体から
なる。これにより、各ガイド層内の第1の層と第2の層
との間、第3の層と第4の層との間、において、Al組
成比を異なるようにして、バンドギャップエネルギー、
屈折率の異なる多層膜構造としても良い。
【0092】例えば、第1導電型層、活性層、第2導電
型層が積層された構造で、第1の光ガイド層が、第1の
層と第2の層とを有し、第2の光ガイド層が第3の層
と、第4の層とを有し、第2の層と第3の層とを活性層
側に配置して、第1の層と第4の層とを活性層から遠い
位置に配置した構造として、バンドギャップエネルギー
を活性層に近づくに従って段階的に小さくした構造とす
る。
【0093】具体的には、活性層側の第2の層、第3の
層のAl組成比β2、β2を、活性層から遠い第1の
層、第4の層のAl組成比β1,β4よりも小さくする
こと、β1>β2、β4>β3とすることで、段階的な
バンド構造となり、導波路内の活性層にキャリアが効率
的に注入され、また活性層及び活性層付近が屈折率が大
きくなることから、導波路内で活性層付近に光が多く分
布した構造とできる。このように、光ガイド層を多層膜
とするのには、Al組成比を大きくすると結晶性の悪化
する傾向にあり、単一膜で光ガイド層を形成することが
結晶性の悪化により困難な場合、若しくは特性悪化が発
生する場合に、多層膜で形成して結晶性の悪化を小さく
抑えることができるからである。
【0094】また、上記、β1>β2、β4>β3とは
逆に、β1<β2、β4<β3として、活性層に近いガ
イド層(第2の層、第3の層)のバンドギャップエネル
ギーを大きくし、屈折率を小さくし、遠いガイド層(第
1の層、第4の層)を小さくし、屈折率を大きくするこ
とも可能であるが、好ましくは上記キャリア注入、光の
分布が良好となることから、β1>β2、β4>β3と
することである。また、多層膜の光ガイド層とする場合
に、上記第1〜4の層に限らず、各光ガイド層を3層以
上で構成しても良く、第1の層(第3の層)と第2の層
(第4の層)と交互に複数積層した、すなわち第1の層
と第2の層とを1対として複数の対を積層してガイド層
を構成しても良い。
【0095】また、多層膜の光ガイド層とする場合に
は、上記条件式、E−E≧0.05eV、を計算す
る場合には、光ガイド層全体の平均組成により算出す
る。例えば、Alβ1Ga1−β1N(0<β1≦1)
からなる膜厚dの第1の層、Alβ2Ga1−β2
(0<β2≦1、β1≠β2)からなる膜厚dの第2
の層、で第1の光ガイド層を構成する場合には、Alの
平均組成βが、β=(d×β1+d×β2)/
(d+d)、で得られる。
【0096】また、本発明の光ガイド層において、図4
に示すように、活性層に近づくに従ってバンドギャップ
エネルギーが小さくなるように、組成傾斜させたGRI
N構造としてもよい。具体的には、Al組成比βを傾斜
させること、すなわち活性層に近づくに従ってAl組成
比βが小さくなるように組成傾斜させることで、GRI
N構造とできキャリアの注入効率が向上する。この時、
組成傾斜は、図4に示すように連続的に組成を傾斜させ
ても良く、不連続で段階的に組成を傾斜させても良い。
また、超格子多層膜構造のように、例えば、上記第1の
光ガイド層の第1の層/第2の層を交互に積層した複数
対を有する構造においても、Alを組成傾斜させて、活
性層に近づくに従ってバンドギャップエネルギーが小さ
くなるようにしても良く、この場合、少なくともいずれ
か一方の層だけ、例えば第1の層だけを組成傾斜させて
も良く、対を構成する全ての層、例えば第1の層及び第
2の層を組成傾斜させても良い。また、光ガイド層の膜
厚方向において、部分的に組成傾斜が設けられていても
良く、好ましくは膜厚方向における全ての領域で組成傾
斜させる方がキャリアの注入効率が向上する傾向にあ
る。
【0097】更に、多層膜の光ガイド層において、図5
に示すように、多層膜の超格子構造としても良く、超格
子構造を用いることで、上記Alを含む窒化物半導体に
よる結晶性の悪化を抑制して、良好な結晶性の導波路を
形成することができる。具体的には、第1の光ガイド層
26において、前記第1の層と、第2の層とを交互に積
層して、少なくとも一方を2層以上、好ましくは各層を
2層以上とすること、若しくは第1の層と第2の層とを
1対として複数対積層した構造とする。この時、各層の
窒化物半導体の組成は上記と同様であるが、好ましく
は、第1の層/第2の層が、Alβ1Ga1−β1
(0≦β1≦1)/Alβ2Ga1−β2N(0≦β2
≦1、β1≠β2)、上記短波長域においてはAlβ1
Ga1−β1N(0<β1≦1)/Alβ2Ga
1−β2N(0<β2≦1、β1≠β2)を用いること
で、光の損失を抑えて、なおかつ超格子構造により結晶
性の悪化も抑えた導波路が形成される。光ガイド層を超
格子構造とするには、多層膜を構成する各層の膜厚が超
格子となるように設定することであり、組成及び各層の
組み合わせによりその膜厚は異なるが、具体的には、1
0nm以下とすることであり、好ましくは7.5nm以
下とすることで結晶性を良好に保つことができ、更に好
ましくは5nm以下とすることで、より良好な結晶性と
することができる。
【0098】また、本発明の光ガイド層において、各導
電型の不純物は、少なくともドープされることがキャリ
アの移動・注入が良好となるため好ましく、この時導電
型の不純物は、光ガイド層の一部若しくは部分的にドー
プする形態、全体にドープする形態、のいずれかでも良
い。また、多層膜の光ガイド層においては、例えば前記
第1の層、第2の層を有する第1の光ガイド層におい
て、両方にドープしても良く、又は第1の層と第2の層
とで異なるドープ量とするか、一方にドープして、他方
をアンドープとした変調ドープとしても良い。例えば上
記第1の光ガイド層において第1の層と第2の層とを交
互に積層した、若しくは、複数対設けた構造のような超
格子多層膜構造において好ましくは、一方の層、例えば
第1の層にのみドープした変調ドープとすることで、不
純物ドープによる結晶性の悪化を抑えることができる。
更に好ましくは、Al組成比の低い層にのみドープする
ことで、結晶性の良好な層にドープすることができ、不
純物ドープによる結晶性の悪化を抑えて、不純物ドープ
による活性化も良好なものとなり好ましい。これは、例
えば、前記第1の層/第2の層が、Alβ1Ga
1−β1N(0≦β1≦1)/Alβ2Ga1−β2
(0<β2≦1、β1<β2)の超格子多層膜構造であ
る第1の光ガイド層において、Al組成比の小さい第2
の層に不純物ドープして、第1の層をアンドープとする
ことで、Al組成比の小さい第2の層は第1の層より結
晶性が良く、このためこの結晶性の良い層に不純物ドー
プすることで、良好な活性化が実現され、キャリアの移
動・注入に優れた光ガイド層となる。
【0099】更に、本発明の光ガイド層の不純物ドープ
について、図6(a)〜図6(d)に、ドープ量変化4
2として示すように、第1,2の光ガイド層26,29
において、不純物ドープ量を、活性層に近づくに従って
ドープ量を小さくする、若しくは、活性層から遠い領域
に比べて活性層に近い領域のドープ量を小さくすると、
導波路、特に光ガイド層内において、光の損失を更に減
少させて、良好な光の導波を実現でき、閾値電流密度の
低減、駆動電流の低減化を図ることができる。これは、
不純物ドープした領域を光が導波すると、不純物により
光の吸収が発生しするために光の損失が起こるからであ
る。
【0100】これに加えて、導波路は上述したように、
第1の光ガイド層26と第2の光ガイド層29とで活性
層27を挟む構造を少なくとも有しており、さらにその
ガイド層の外側若しくは導波路を、ガイド層より屈折率
の小さい上部・下部クラッド層25,30とで挟む構造
でもって光が導波路内に閉じこめられた構造となり、導
波路内の活性層及び活性層近傍に多くの光が分布するた
め、その活性層近傍の領域において不純物ドープ量を少
なくすることで、光が多く分布する領域での光の損失が
減少することとなり、光の損失の少ない導波路となる。
【0101】具体的には、第1の光ガイド層、第2の光
ガイド層において、各層の膜厚の半分で領域を区切り活
性層に近い領域と遠い領域を考えた場合、活性層に近い
領域の導電型不純物濃度を、活性層に遠い領域の不純物
濃度よりも小さくすることである。光ガイド層の不純物
濃度としては、特に限定されないが、具体的には活性層
に近い領域において5×1017/cm以下とするこ
とである。ここで、上記不純物ドープとは、第1の光ガ
イド層に第1導電型の不純物ドープ、第2の光ガイド層
に第2導電型の不純物ドープ、することを指すものであ
る。
【0102】光ガイド層内でドープ量を変化させる形態
としては、具体例として、図6(b)〜図6(d)にド
ープ量変化42a、42b、42cとして示すように、
各光ガイド層内において、活性層に近づくに従ってなだ
らかに、連続的にドープ量を小さくする形態(42
a)、不連続で段階的にドープ量を小さくする形態(4
2b)、またその段階的なドープ量変化を細かくし、光
ガイド層内で部分的にドープ量変化を設ける形態(42
c)、のいずれかでも良く、またこれらを組み合わせて
用いても良い。
【0103】好ましくは、光ガイド層内において、活性
層側からの距離が、50nm以下の領域をアンドープと
することで光の損失低減が可能となり、好ましくは10
0nm以下の領域をアンドープとすることで良好な光損
失の低減、閾値電流密度、駆動電流の低減が可能とな
る。この時、光ガイド層の膜厚は、アンドープ領域を5
0nm以下の領域とする場合には、50nm以上の膜厚
とし、100nm以下の領域とする場合には、100n
m以上の膜厚とすることはいうまでもない。この時、上
記アンドープ領域を光ガイド層内に設ける場合、好まし
くは、上述した組成傾斜構造の光ガイド層と組み合わせ
て用いることであり、これは図4に示すように、バンド
ギャップエネルギーが、活性層に近づくに従って小さく
なるバンド構造であることにより、不純部ドープされな
い領域が活性層近傍に設けられても、キャリアの注入効
率の低下を抑えた光ガイド層が形成されるためである。
この時、組成傾斜の光ガイド層は、上述したようにGR
IN構造が好ましく、また上記多層膜構造で、バンドギ
ャップエネルギーが活性層に近づくに従って小さくなる
構造であっても、アンドープ領域の形成に効果がある。
ここで、各光ガイド層内において、成長時に不純物ドー
プしなくても、すなわちアンドープで光ガイド層を成長
させても、隣接層から不純物が拡散する場合があり、そ
の場合にはアンドープで成長させた上記領域において
も、不純物がドープされたものとなる。
【0104】具体的には、p型不純物として好ましく用
いられるMgは、このような拡散現象が起こりやすく、
実施例1で示すように、アンドープでp側光ガイド層を
形成しても、隣接層の電子閉込め層とクラッド層からの
拡散により、p型不純物がドープされる。このように、
拡散により不純物ドープが成される場合には、上述した
ように活性層に近い領域の不純物濃度を、遠い領域より
も小さくすることである。このようなドープ領域は、少
なくとも一方の光ガイド層に設けることが好ましく、更
に好ましくは両方の光ガイド層に設けることで光の損失
を低減させた導波路となる。
【0105】また、上記光ガイド層における層構成、不
純物ドープの形態、組成、膜厚などは、第1の光ガイド
層、第2の光ガイド層とで同様なものとしても良く、異
なるようにしても良い。例えば、第1の光ガイド層を単
一膜とし、第2の光ガイド層を多層膜として、両光ガイ
ド層の層構成を異なるようにした形態などがある。
【0106】(クラッド層)上記実施形態1A、実施形
態1Bにおいて、第1導電型層、活性層、第2導電型層
とが積層された構造で、第1導電型層が下部クラッド層
を有し、第2導電型層が上部クラッド層を有する窒化物
半導体素子としても良い。具体的には、図2(a)に示
すように、基板上に、第1導電型層11、活性層12、
第2導電型層13とが積層された構造を有し、さらに
は、第1導電型層11内に下部クラッド層25、第2導
電型層13内に上部クラッド層30、が少なくとも設け
られ、これら上部、下部クラッド層25,30とで、活
性層を挟み込む構造を有している。上部クラッド層2
5、下部クラッド層30とで、挟まれた導波路内に、上
述した光ガイド層を設けても良い。以下に、クラッド層
を有する素子構造について、説明する。
【0107】上部、下部クラッド層25,30の組成
は、図3(b)〜図6(a)のバンド構造41に示すよ
うに、活性層よりもバンドギャップエネルギーが大きく
なるようにするものであり、また上記レーザ素子、端面
発光素子において第1,2の光ガイド層26,29を有
する場合には、光ガイド層と同等若しくはそれより大き
くする。これは、上部・下部クラッド層をキャリア閉込
め、光閉込めとして機能させるものであり、光ガイド層
を有する場合には光閉込め層として機能させる。クラッ
ド層に用いられる窒化物半導体としては、Alを含む窒
化物半導体が好ましく用いられ、InAlGa
1−a−bN(0≦a、0<b、a+b≦1)で表され
る窒化物半導体が用いられる。好ましくは、In組成比
aが0の窒化物半導体を用いることで、Inを含む窒化
物半導体ではクラッド層内で光の吸収による損失が発生
しやすい傾向にあるからである。このため、好ましくは
AlGa1−bN(0<b≦1)で表される窒化物半
導体を用いることで、良好な光閉込め、更にガイド層を
設けない場合には、良好なキャリア閉込めが可能とな
る。
【0108】レーザ素子、端面発光素子において、導波
路を上部、下部クラッド層で挟む構造において、導波路
とクラッド層との間、具体的には活性層及び/又は光ガ
イド層との間、に十分な屈折率差を設けて、導波路内に
光が閉じこめられて、光が導波する構成とする。このよ
うな屈折率差を設けるには、AlGa1−bN(0<
b≦1)が好ましく用いられ、光ガイド層のAl組成
(平均組成)比βとの間で、少なくともβ≦bの関係を
満たすようにし、好ましくはb−β≧0.05となるよ
うにすることで十分な屈折率差が設けられる。また、ク
ラッド層による光の閉込めは、クラッド層の膜厚にも依
存するため、膜厚も考慮して窒化物半導体の組成を決定
する。
【0109】本発明のクラッド層は、上記光ガイド層と
同様に、単一膜で形成しても良く、多層膜で形成しても
良く、また多層膜超格子構造としても良い。単一膜でク
ラッド層を形成する場合には、上記窒化物半導体からな
る単一膜を形成することで、多層膜で形成する場合に比
べて、光、キャリア閉込め構造の設計が容易であり、ま
たクラッド層の成長にかかる時間を短縮できる。一方
で、AlGaNなどのAlを含む窒化物半導体は、結晶
性良く成長させることが困難で、特に単一膜のように、
ある一定以上の膜厚で成長させるとクラックが発生しや
すくなる。
【0110】クラッド層を多層膜で形成する場合には、
組成の異なる窒化物半導体を複数積層するものであり、
具体的にはAl組成比の異なる窒化物半導体を複数積層
する。このように多層膜で形成すると、単一膜の場合に
おける結晶性の悪化、クラックの発生を、抑制すること
が可能となる。
【0111】具体的には、多層膜として、第1の層と、
それと異なる組成の第2の層とを積層し、屈折率、バン
ドギャップエネルギーの異なる層を複数設ける。例え
ば、Al組成比b1の第1の層と、Al組成比b2(b
1≠b2)の第2の層とを積層した構造の多層膜でも良
く、この時Al組成比をb1<b2(0≦b1、b2≦
1)とした構成とすると、Al組成比の大きな第1の層
で屈折率、バンドギャップエネルギーを大きくし、Al
組成比の小さい第2の層で、第1の層を形成することに
よる結晶性の悪化を抑えることができる。また、第1の
層、第2の層を積層し、第2の層と組成の異なる第3の
層を積層するなどして、更に複数の組成の異なる層を積
層しても良い。また、第1の層、第2の層を交互に複数
積層した構造であっても良く、少なくとも第1の層、第
2の層を有する対を、複数対形成した構造としても良
い。このような、多層膜構造では、Alを含む窒化物半
導体の結晶性悪化を抑えて、膜厚を大きくすることがで
きるため、光閉込めにおいて重要となる膜厚を得ること
が可能となる。
【0112】多層膜構造のクラッド層において、超格子
構造とすることで、更に結晶性を良好なものとして、ク
ラッド層を形成することができ好ましい。ここで、超格
子構造は、クラッド層の少なくとも一部に設けることで
あり、好ましくは全てにおいて超格子構造を設けること
で、結晶性良くクラッド層を形成できる。この時、著格
子構造としては、光ガイド層の場合と同様に、少なくと
も第1の層と、第2の層とを交互に複数積層したり、少
なくとも第1の層と第2の層とを有する対を、複数対設
けた構造とする。超格子構造を構成する各層の膜厚とし
ては、組成及び各層の組み合わせによりその膜厚は異な
るが、具体的には、10nm以下とすることであり、好
ましくは7.5nm以下とすることで結晶性を良好に保
つことができ、更に好ましくは5nm以下とすること
で、より良好な結晶性とすることができる。
【0113】クラッド層には、少なくとも各導電型の不
純物をドープすることが好ましく、光ガイド層と同様
に、全体にドープしても、部分的にドープしても良い。
また、多層膜の場合にも光ガイド層と同様に、例えば前
記第1の層、第2の層を有する多層膜で、両方にドープ
しても良く、又は第1の層と第2の層とで異なるドープ
量とするか、一方にドープして、他方をアンドープとし
た変調ドープとしても良い。例えば、前記第1の層/第
2の層が、Alb1Ga1−b1N(0≦b1≦1)/
Alb2Ga1−b2N(0<b2≦b1、b1<b
2)の超格子多層膜構造である場合に、Al組成比の小
さい第2の層に不純物ドープして、第1の層をアンドー
プとすることで、光ガイド層と同様に結晶性を良くする
ことができる。
【0114】クラッド層の膜厚としては特に限定されな
いが、10nm以上2μm以下、50nm以上1μm以
下の範囲で形成する。これは、10nm以上とすること
でキャリアの閉込めが可能で、2μm以下とすること
で、結晶性の悪化を抑え、更に50nm以上とすること
で光閉込めが可能となりレーザ素子、端面発光素子など
に用いることができ、1μm以下とすることで、結晶性
良くクラッド層を形成することができる。
【0115】ここで、上部クラッド層、下部クラッド層
としては、Alを含む窒化物半導体が好ましく用いら
れ、このことにより、導波路と両クラッド層との間で、
屈折率差を大きくとることができる。このとき、クラッ
ド層の窒化物半導体には、Inを含まないことが好まし
く、なぜなら、Inを含む窒化物半導体は、Inを含ま
ない場合に比べて、結晶性が悪化する傾向にあり、特
に、活性層の上にp側クラッド層を有する構造では、そ
のp側クラッド層にInを含む窒化物半導体を用いる
と、結晶性の悪化が大きく、素子特性を大きく悪化させ
るものとなる。このとき、クラッド層に用いる窒化物半
導体として具体的には、AlbGa1-bN(0<b<1)
が好ましく用いられる。
【0116】(キャリア閉込め層<p側電子閉込め層
>)本発明において、図3(b)、図4のバンド構造4
1に示すように、活性層27内部、若しくは活性層近傍
にキャリア閉込め層28を設けても良い。図に示すよう
に、レーザ素子、端面発光素子のように、光ガイド層2
6,29、クラッド層25,30を有する構造の場合に
は、光ガイド層26,29と活性層27との間、又は、
活性層若しくは光ガイド層の一部として設けると良い。
ここで、このキャリア閉込め層は、キャリアを活性層若
しくは井戸層内に閉じ込めるもので、レーザ素子、高出
力の発光素子などにおいて、素子駆動などによる温度上
昇、電流密度増大によって、キャリアが活性層をオーバ
ーフローすることを防ぐことが可能となり、活性層内に
キャリアが効率的に注入される構造とできる。
【0117】具体的には、図4に示すように、第2導電
型層側に配置されたキャリア閉込め層28bにより、第
1導電型層からのキャリアを閉込め、第1導電型層側の
キャリア閉込め層28aにより、第2導電型層からのキ
ャリアを閉込める。このキャリアを閉込め層は、少なく
とも一方に設けることが好ましく、実施例1に示すよう
に、第1導電型層をn型、第2導電型層をp型とした素
子において、少なくともp型層側にキャリアを閉込め層
を設けることが好ましい。これは、窒化物半導体におい
て、電子の拡散長がホールの拡散長に比べて長いため、
電子の方が活性層をオーバーフローしやすく、このため
電子を閉じ込めるキャリア閉込め層28をp型層側に設
けることで、高出力のレーザ素子、発光素子が得られ
る。以下p型層側にキャリアを閉込め層を、p側電子閉
込め層として設ける例を説明するが、それは導電型層を
代えることでn型層側にも適用できるものである。特
に、p側電子閉込め層を少なくとも設けることが好まし
く、これは、電子がホールに比べて、キャリア拡散長が
長く、活性層をオーバーフローしやすいためである。
【0118】このp側電子閉込め層としては、Alを含
む窒化物半導体を用いるものであり、具体的にはAl
Ga1−cN(0<c<1)を用いる。この時、Al組
成比cとしては、キャリア閉込め層として機能するよう
に、活性層より十分に大きなバンドギャップエネルギー
を有する(オフセットをとる)必要があり、少なくとも
0.1≦c<1の範囲とすることであり、好ましくは
0.2≦s<0.5の範囲とすることである。なぜな
ら、cが0.1以下であるとレーザ素子において、十分
な電子閉込め層として機能せず、0.2以上であると十
分に電子閉込め(キャリアの閉込め)がなされ、キャリ
アのオーバーフローを抑え、加えて0.5以下であると
クラックの発生を低く抑えて成長させることができ、更
に好ましくはcを0.35以下とすることで良好な結晶
性で成長できる。また、上記光ガイド層を有する場合に
は、それよりも大きいバンドギャップエネルギーのキャ
リアを閉込め層とすることが好ましく、上記クラッド層
を有する場合には、クラッド層とほぼ同じかそれよりも
大きなバンドギャップエネルギーのキャリアを閉込め層
とすることである。これはキャリアの閉込めには光の閉
込めとなるクラッド層より高い混晶比の窒化物半導体が
必要となるからである。
【0119】このp側電子閉込め層は、本発明の窒化物
半導体素子に用いることができ、特にレーザ素子のよう
に、大電流で駆動させ、多量のキャリアを活性層内に注
入する場合において、p側電子閉込め層を有していない
場合に比べて、効果的なキャリアの閉込めを可能とし、
レーザ素子だけでなく、高出力のLEDにも用いること
ができる。
【0120】本発明のキャリア閉込め層の膜厚として
は、少なくとも100nm以下とすることであり、好ま
しくは40nm以下とすることである。これは、Alを
含む窒化物半導体は、他の窒化物半導体(Alを含まな
い)に比べて、バルク抵抗が大きく、更にp側電子閉込
め層のAl混晶比は上述したように高く設定されるた
め、100nmを超えて素子内に設けると、極めて高抵
抗な層となり、順方向電圧Vfの大幅な増加を招くこと
となるためであり、40nm以下であるとVfの上昇を
低く抑えることが可能で、更に好ましくは20nm以下
とすることで更に低く抑えることが可能となる。ここ
で、p側電子閉込め層の膜厚の下限としては、少なくと
も1nm以上、好ましくは5nm以上とすることで、電
子閉込めとして良好に機能する。ここで、キャリアを閉
込め層は、単一膜で形成して良く、組成異なる多層膜で
形成しても良い。
【0121】また、本発明の窒化物半導体素子におい
て、光ガイド層を設けずに、クラッド層だけを設ける場
合には、活性層とクラッド層との間に上述したようにキ
ャリアを閉込めに十分なバンドオフセットが存在すれ
ば、キャリアを閉込め層を、クラッド層とは別に設ける
必要はないが、光ガイド層を有する構造のように、クラ
ッド層が活性層から離間して配置される場合には、活性
層とクラッド層との間に、好ましくは活性層近傍にキャ
リアを閉込め層を設けること良い。これは、活性層から
離れた位置にキャリアを閉込め層を設けると上記キャリ
アのオーバーフローを抑制する効果がなくなるからであ
る。具体的には、活性層とp側電子閉込め層(キャリア
閉込め層)との距離は、100nm以下とすることでキ
ャリアの閉込めとして機能し、更に好ましくは500Å
以下とすることで良好なキャリアの閉込めが可能とな
る。活性層外部にキャリアを閉込め層を配置する場合に
は、最も好ましくは活性層に接して配置することで、最
も効率よくキャリアが活性層内に閉じ込められる。活性
層内部に配置する場合には、障壁層若しくはその一部と
して設けることができ、具体的には、活性層内で各導電
型層に最も近い位置に、すなわち活性層内で最も外側の
層として、配置することで、活性層内部の井戸層内に、
キャリアが効率的に注入される。
【0122】例えば、図4において、キャリアを閉込め
層28を、活性層内で最も外側の障壁層として設け、各
導電型層に最も近い層となる。このように、活性層内に
キャリアを閉込め層を設ける場合には、活性層内部の障
壁層に比べてバンドギャップエネルギーを大きくするも
のであり、活性層内部の障壁層は、最も外側を除く障壁
層であり、井戸層に挟まれた障壁層である。
【0123】本発明のp側電子閉込め層(キャリア閉込
め層)には、アンドープであっても、p型不純物(各導
電型の不純物)がドープされても良い。好ましくは、各
導電型の不純物がドープされることであり、例えばp側
電子閉込め層ではp型不純物がドープされることで、こ
れはドープすることでキャリアの移動度が高まりVfを
低下できるためである。
【0124】さらにレーザ素子、ハイパワーLEDなど
の大電流で駆動させる場合には、キャリアの移動度を高
めるため、高濃度でドープすることが好ましい。具体的
なドープ量としては、少なくとも5×1016/cm
以上ドープすることで、好ましくは1×1018/cm
以上ドープすることであり、前記大電流駆動の素子に
あっては、1×1018/cm以上、好ましくは1×
1019/cm以上ドープすることである。p型不純
物量の上限は特に限定されないが、1×10 /cm
以下とすることである。但し、p型不純物量が多くな
ると、バルク抵抗が大きくなる傾向にあり、結果として
Vfが上昇することになるため、これを回避する場合に
好ましくは、必要なキャリア移動度を確保しうる最低限
のp型不純物濃度とすることである。また、アンドープ
でキャリア閉込め層を形成して、隣接層からの不純物拡
散によりドープすることも可能である。
【0125】また、n側にp型キャリアの閉込め層を設
ける場合には、上記p側電子閉込め層のように、活性層
・障壁層との間に大きなバンドオフセットを設ける必要
はない。これは、素子に電圧を印可すると、電子を閉じ
込めるオフセットが小さくなり、Al組成比の大きな窒
化物半導体の閉込め層を必要とするが、ホールを閉じ込
めるオフセットは殆ど変化しないため、p側電子閉込め
層ほどAl組成比を高くする必要がない。具体的には、
活性層内で最もn側に配置されたn側障壁層でもって、
ホールの閉込め層として機能させることができ、特に膜
厚を10nm以上とすることで、優れたホール閉込め機
能を有することになる。
【0126】すなわち、実施例に示すように、n側障壁
層2aは、他の障壁層に比べて、膜厚を大きくすること
で、キャリアを閉込めの機能を好適に引き出すことがで
きる。これは、多重量子井戸構造において、他の障壁層
2b、2cは、井戸層に挟まれた構造であるため、膜厚
を大きくするとキャリアが効率よく井戸層に注入される
のを妨げる場合が有るためであり、一方n側障壁層2a
は、井戸層に挟まれずに形成されるため、キャリア閉込
めの機能を強くすることで、良好な活性層の構造とな
る。このn側障壁層は、好ましくは活性層内で最も外側
に配置された層であることにより、キャリア閉込めが有
効に機能し、また膜厚の上限は特に限定されないが、3
0nm以下とすることであり、多層膜で形成しても良
い。単一量子井戸構造においても同様に、n側障壁層2
aをキャリア閉込めとして機能させることで、井戸層内
にキャリアを好適に注入できる。
【0127】本発明の窒化物半導体のレーザ素子、端面
発光素子では、実施例に示すように、ストライプ状の導
波路として、リッジを設けた後、リッジ側面に埋込層と
なる絶縁膜を形成する。この時、埋込層としては、ここ
で、第2の保護膜の材料としてはSiO2以外の材料、
好ましくはTi、V、Zr、Nb、Hf、Taよりなる
群から選択された少なくとも一種の元素を含む酸化物、
SiN、BN、SiC、AlNの内の少なくとも一種で
形成することが望ましく、その中でもZr、Hfの酸化
物、BN、SiCを用いることが特に好ましい。更に、
埋込層として、半絶縁性、i型の窒化物半導体、リッジ
部とは逆の導電型、実施例においてはn型の窒化物半導
体、を用いることができ、AlGaNなどのAlを含む
窒化物半導体により屈折率差を設けたり、電流阻止層と
して機能させたりすることで横方向の光の閉込めが実現
され、Inを含む窒化物半導体により光吸収係数差を設
けて、レーザ素子の光学特性が実現される。。また、エ
ッチングなどによりリッジを設けずに、B、Alなどの
イオンを注入して、非注入領域をストライプ状として、
電流が流れる領域とする構造をとることもできる。
【0128】また、リッジ幅としては、1μm以上3μ
m以下、好ましくは1.5μm以上2μm以下とするこ
とで、光ディスクシステムの光源として、優れたスポッ
ト形状、ビーム形状のレーザ光が得られる。
【0129】[実施形態2]次に、本発明の他の実施形
態2について説明するが、この実施形態2は、上述した
各実施形態と組み合わせて用いることもできる。
【0130】(活性層)本発明における活性層として
は、好ましくは量子井戸構造を有するものであり、Ga
N若しくはAlを含む窒化物半導体からなる井戸層を有
し、Alを含む窒化物半導体若しくはInとAlを含む
窒化物半導体からなる障壁層を有する。また、特に、活
性層における波長が、375nm以下の発光を有する短
波長に好ましく用いられ、具体的には前記井戸層のバン
ドギャップエネルギーが波長375nm以下であるもの
である。このとき、活性層に用いられる窒化物半導体
は、ノンドープ、n型不純物ドープ、p型不純物ドープ
のいずれでもよいが、好ましくはノンドープ若しくはア
ンドープ、又はn型不純物ドープの窒化物半導体を活性
層内に設けることで、レーザ素子、発光素子などの窒化
物半導体素子において、高出力化が図れる。好ましく
は、井戸層をアンドープとし、障壁層をn型不純物ドー
プとすることで、レーザ素子、発光素子が高出力で発光
効率の高い素子となる。ここで、量子井戸構造として
は、多重量子井戸構造、単一量子井戸構造のどちらでも
良い。好ましくは、多重量子井戸構造とすることで、出
力の向上、発振閾値の低下などが図ることが可能とな
る。活性層の量子井戸構造としては、前記井戸層、障壁
層を少なくとも1層ずつ積層したものを用いることがで
きる。この時、量子井戸構造である場合に、井戸層数と
しては、1以上4以下とすることで、例えばレーザ素
子、発光素子においては、閾値電流を低くすることが可
能となり好ましく、更に好ましくは、井戸層数を2又は
3とした多重量子井戸構造とすることで、高出力のレー
ザ素子、発光素子が得られる傾向にある。
【0131】(井戸層)本発明における井戸層として
は、GaN若しくはAlを含む窒化物半導体を用いるこ
とが好ましく、該GaN、Alを含む窒化物半導体から
なる井戸層を活性層内に少なくとも1層有することであ
り、多重量子井戸構造においては、好ましくは、すべて
の井戸層が上記窒化物半導体からなる井戸層とすること
で、短波長化され、高出力、高効率の発光素子、レーザ
素子が得られる。発光スペクトルがほぼ単一ピークの場
合は、この構成が好ましいが、一方で複数のピークを有
する多色発光素子においては、前記GaN若しくはAl
を含む窒化物半導体からなる井戸層を少なくとも1層有
することで、短波長域の発光ピークを得ることができ、
様々な発光色の発光素子、もしくは、その短波長域で励
起される蛍光体と組み合わせた発光装置に得ることが可
能である。この時、多色発光の素子とする場合に、井戸
層の具体的な組成としては、InαGa1−αN(0<
α≦1)を用いることで、紫外域から可視光域までの良
好な発光・発振を可能とする井戸層となる。この時、I
n混晶比により、発光波長を決めることができる。
【0132】本発明のAlを含む窒化物半導体からなる
井戸層は、従来のInGaNの井戸層では困難な波長
域、具体的には、GaNのバンドギャップエネルギーで
ある波長365nm付近、若しくはそれより短い波長を
得るものであり、特に波長375m以下の発光・発振が
可能なバンドギャップエネルギーを有する井戸層であ
る。これは、従来のInGaNの井戸層では、GaNの
バンドギャップエネルギーの波長365nm付近では、
例えば370nmでは、In組成比が1%以下程度に調
整する必要があり、このようにIn組成比が極端に小さ
くなると、発光効率が低下し、十分な出力の発光素子、
レーザ素子が得られがたく、またIn組成比が1%以下
では、その成長を制御することも困難である。本発明で
は、好ましくはGaN若しくはAlを含む窒化物半導体
からなる井戸層を用いていることで、従来効率的な発光
が困難であった375nmの波長域において、Al組成
比xを大きくすることでバンドギャップエネルギーを大
きくし、短波長のレーザ素子に用いることが可能であ
る。
【0133】ここで、井戸層に用いられるAlを含む窒
化物半導体の具体的な組成としては、AlInGa
1−x−yN(0<x≦1、0≦y≦1、x+y<1)
で表される組成であり、好ましい組成としては、Al
Ga1−xN(0<x≦1)であり、上記井戸層がGa
Nである場合を含めて、本発明での好ましい井戸層の組
成は、AlGa1−xN(0≦x≦1)で表される窒
化物半導体を用いることである。これは、窒化物半導体
の成長に用いられているMOCVD等の気相成長法で
は、構成元素が多くなると、構成元素間での反応が発生
しやすくなり、このため、上述したようにB、P、A
s、Sb等を用いて、5元混晶以上の多元化も可能であ
るが、好ましくはAlInGaNの4元混晶とすること
で、この元素同士の反応を防いで、良好な結晶性で成長
させる。さらに、上記組成式AlInGa
1−x−yNの4元混晶にあっては、成長時にAlとI
nとの反応により結晶性悪化の問題となる傾向があるた
めに、好ましくはAlGa1−xNとすることでさら
に良好な結晶性での井戸層の形成が可能となり、これら
Alを含む窒化物半導体では、Al混晶比を大きくする
ことで上記短波長域(λ≦375nm)において発光、
発振が可能な素子とできる。ここで、Al組成比xは、
特に限定されず、Al組成比を変化させることにより、
所望のバンドギャップエネルギー、波長を得ることであ
る。
【0134】本実施形態における量子井戸構造の活性層
は、上記2元、3元混晶のAlGa1−xN(0≦x
≦1)からなる井戸層と、4元混晶のAlInGa
1− u−vN(0<u<1、0<v<1、u+v<1)
若しくは3元混晶のAlGa1−uN(0<u<1)
からなる障壁層と、を1対以上有することが好ましい。
【0135】具体的には、図12(a)(b)および図
14(a)(b)の活性層12として示すように、Al
GaNの井戸層1を1層以上、InAlGaN若しくは
AlGaNの障壁層2を1層以上有することであり、こ
れにより内部量子効率、発光効率に優れた井戸層とな
り、さらにAlを含む窒化物半導体により、そのAl組
成比を調整することで、図12(a)に示すように、3
75nm以下の短波長域での発光が可能な井戸層とでき
る。また、その井戸層1よりも大きなバンドギャップエ
ネルギーの障壁層2を、InAlGaN若しくはAlG
aNとすることで、上記短波長域においても、優れた障
壁層を提供できる。
【0136】(活性層と隣接層)本実施形態2におい
て、活性層を挟む第1導電型層、第2導電型層の積層構
造で、特に、活性層の近くに配置される層、具体的には
活性層に接して隣接して配置される層と、活性層との関
係について、以下詳しく述べる。
【0137】従来提案されているレーザ素子構造は、図
13(a)(b)にそのバンド構造を、図16に、図2
(a)の積層構造におけるAl混晶比の変化を示しすよ
うに、活性層を挟む光ガイド層26,29、更にその両
外側を挟むクラッド層25,30の順にバンドギャップ
エネルギーが大きくなる構造が採られてきた。例えば、
波長410nmのAlGaN/InGaN系窒化物半導
体レーザ素子では、図16において、光ガイド層26、
29のAl組成比を0の基点とし、それよりもバンドギ
ャップエネルギーの小さい活性層においては、In混晶
比に置き換えることで、従来のレーザ素子のバンドギャ
ップ構造となる。また、従来の紫外域の短波長における
AlGaN系半導体レーザ素子では、図16に示すよう
に、活性層の外側の光ガイド層26,39、更にその外
側のクラッド層の順に、Al混晶比を大きくし、それに
より図13(a)(b)に示すように活性層から外側に
向かってバンドギャップエネルギーを大きくした構造が
提案されてきた。また、従来の紫外域発光のAlGaN
系窒化物半導体発光素子においては、上記レーザ素子に
おいて、クラッド層、若しくは光ガイド層を除いた構造
が提案されており、具体的には、図16に示す光ガイド
層26,29、クラッド層25,30を、キャリア閉込
め層に用いた構造、すなわち、発光層(活性層27)よ
りもAl組成比を大きくし、バンドギャップエネルギー
の大きな層を形成してきた。しかしながら、このよう
に、Al混晶比を活性層の外側に向かって、順に大きく
していく構造では、結晶性の悪化、特にクラックの発生
が深刻な問題を生むものとなっていた。
【0138】本発明では、図2(a)に示すように、活
性層27を挟む両光ガイド層26,29が、活性層内の
障壁層2よりもバンドギャップエネルギーを小さくし、
Al混晶比を小さくした構造とすることで、上述した従
来の構造におけるクラックの発生を好適に抑制し、室温
において連続発振可能な構造とできる。具体的には、第
1導電型層内に、第1の窒化物半導体層が設けられ、該
第1の窒化物半導体層を活性層内の障壁層よりもバンド
ギャップエネルギーが小さくなるように、すなわち、A
lGaN系活性層においては、障壁層のAl混晶比より
小さい第1の窒化物半導体層のAl混晶比を小さくする
ことである。この時、井戸層と第1の窒化物半導体層と
の関係は、活性層の井戸層において、発光再結合させる
ために、井戸層よりも第1の窒化物半導体層のバンドギ
ャップエネルギーを大きくする。また、この関係は、第
2導電型層にも適用でき、具体的には、第2導電型層内
の第2の窒化物半導体層を、活性層中の障壁層よりもバ
ンドギャップエネルギーを小さく、またAl混晶比を小
さくすることである。これら障壁層よりもAl混晶比の
小さい第1の窒化物半導体層(第2の窒化物半導体層)
を用いて、活性層の近く、好ましくは隣接して配置する
ことで、良好なキャリア閉込め、及び結晶性の良好な活
性層が実現でき、並びに、これらの層を光ガイド層に用
いることで、短波長域において好適な導波路構造が形成
される。以下このことについて、詳しく説明する。
【0139】本実施形態2における窒化物半導体素子
は、図2(a)および図12(a)に示すように、第1
導電型層11、第2導電型層13との間に活性層12が
設けられた構造で、具体的な積層構造としては、図に示
すように、第1導電型層11として、コンタクト層2
3、下部クラッド層25、下部光ガイド層26が順に積
層され、その上に活性層27、活性層の上に、第2導電
型層13として、キャリア閉込め層28、上部光ガイド
層29、上部クラッド層30、コンタクト層24が順に
積層された構造を有している。ここで、キャリア閉込め
層、光ガイド層、クラッド層、コンタクト層、の互いに
隣り合う層は、図に示すように接する場合に限定され
ず、各層間に別の層を設けて離間されていても良い。
【0140】ここで、図2(a)は本発明における導波
路構造を有する素子の積層構造を示す断面図であり、図
12(a)(b)は活性層及びそれを挟んで配置された
活性層の近くの層の積層構造40と、その積層構造40
に対応したバイアス状態のバンド構造41、特に第1導
電型層11をn型層側、第2導電型層13をp型層側と
した場合を示すものである。図13(a)(b)および
図14(a)(b)のバンド構造41についても図12
(b)と同様であり、図中の白丸(白抜きの円)はホー
ルを、黒丸(黒で塗りつぶした円)は電子を示し、矢印
は、各キャリアの動きを模式的に示すものであり、実線
は導電帯E、価電子帯Eを示し、点線は擬フェルミ
準位Eを示している。図12(b)からわかるよう
に、井戸層1を挟む障壁層2a,2bよりも、バンドギ
ャップエネルギーの小さい第1の窒化物半導体層26、
第2の窒化物半導体層29、が活性層を挟んで配置さ
れ、上部・下部光ガイド層として用いられている。
【0141】ここでは、第2導電型層(p型層側)内
に、活性層の近く、好ましくは隣接して、キャリア閉込
め層28が設けられ、第2の窒化物半導体層29と活性
層27との間に設けられている。すなわち、活性層内の
障壁層2aによりホールが井戸層内に閉じ込められ、電
子は障壁層2b及び/又は活性層27に隣接するキャリ
ア閉込め層28により閉じ込められた構造となってい
る。従来の構造である図13(a)(b)では、キャリ
ア閉込めるためのオフセットが第1導電型層中の層26
と活性層27、障壁層2aとの間に設けられ、活性層2
7、障壁層2aよりもバンドギャップエネルギーの大き
な窒化物半導体層若しくは光ガイド層26が活性層に隣
接して設けられて、キャリア閉込めとして機能するが、
活性層27、障壁層2aに隣接する第1の窒化物半導体
層26では、活性層にキャリア閉込める構造となってお
らず、最も第1導電型層側に配置された第1の障壁層2
aでもって、井戸層1a内に閉じ込められる。
【0142】以下、井戸層、障壁層、及び第1の窒化物
半導体層(第2の窒化物半導体層)の関係について説明
する。本発明の窒化物半導体素子は、上述したように第
1導電型層、活性層、第2導電型層とが積層させれた構
造であるが、ここでは、第1導電型層をn型の窒化物半
導体を有するn型層、第2導電型層をp型の窒化物半導
体を有するp型層として説明する。上述したように、量
子井戸構造の活性層において、n型層側に最も近くに配
置されたn側障壁層を第1の障壁層、一方で、p型層側
に最も近くに配置されたp側障壁層を第2の障壁層とし
て説明する。ここで、本発明では、好ましくはn側障壁
層の近くで、第1導電型層(n型層)内に設けられた第
1の窒化物半導体層との関係において、第1の障壁層よ
り第1の窒化物半導体層がバンドギャップエネルギーが
大きくすることであるから、少なくとも、第1の障壁層
と井戸層を有する活性層とする。この時、第1の障壁層
は、井戸層よりもn型層側に設けられる必要がある。こ
のため、本発明においては、活性層は少なくとも井戸層
と、井戸層よりもn型層側に設けられた第1の障壁層を
有する。好ましくは、井戸層よりもp型層側に設けられ
た第2の障壁層(p側障壁層)を設けて、少なくとも第
1の障壁層と、第2の障壁層とで井戸層を挟み込む構造
が設けられていることが好ましい。なぜなら、井戸層を
挟んで設けられた第1の障壁層と、第2の障壁層は、そ
れぞれ最もn型層の近く、最もp型層の近くに設けられ
た障壁層であるため、異なる機能を有するためである。
【0143】第1の障壁層は、活性層中で最もn型層の
近くに配置された障壁層であり、更に好ましくは、活性
層内で最も外側で、最もn型層の近くに設けられること
であり、更に好ましくは、n型層、第1の窒化物半導体
層に接して、設けられることである。これは、井戸層を
介して、n型層に離間して第1の障壁層が設けられる
と、例えば図13(b)に示す形態では、第1の障壁層
2aよりもn型層側にある井戸層では、キャリアの注入
があり、n型層側へオーバーフローするキャリアが発生
し、一方で第1の障壁層を厚膜としてn型層側へのオー
バーフローを抑えると、それよりもn型層側にある井戸
層において、キャリアが注入されず、発光再結合などの
井戸層としての機能を損なうものとなるためである。逆
に、第1の障壁層は、第1の障壁層と、p型層とで挟ま
れる活性層内の井戸層へキャリアを閉じ込めるための障
壁として機能し、また、第2の障壁層も同様に第2の障
壁層とn型層間の井戸層にキャリアを閉込めとして機能
する一方で、井戸層に挟まれた障壁層、例えば図14
(a)(b)の障壁層2c、2dは、各井戸層にキャリ
アを分散して閉じ込める機能を有し、第1の障壁層、第
2の障壁層と井戸層の間の障壁層とでは異なる機能を有
するものとなる。そのため、第1の障壁層の機能を最大
限活用するには、活性層内の最も外側に第1の障壁層、
第2の障壁層を配置することで、活性層内へキャリアを
好適に閉じ込めることが可能となる。
【0144】また、第2の障壁層(第2のp側障壁層)
については、これを設ける代わりに、後述するキャリア
閉込め層を活性層の外部、好ましくは活性層に接して、
第2導電型層(p型層)中に設けることで、キャリアを
活性層中の井戸層に閉じ込めることもできる。好ましく
は、このキャリア閉込め層28に加えて、活性層内に、
第2の障壁層を設けることで、窒化物半導体において、
ホールに比べて、電子は拡散しやすい性質にあり、キャ
リア拡散長も大きい傾向にあるが、これを改善して、活
性層内、特に井戸層内に好適にキャリアを閉込め、注入
できる構造となる。ここで、第2の障壁層は、第1の障
壁層と同様に、井戸層よりもp型層(第2導電型層)側
に配置され、更に好ましくは最もp型層の近くに配置さ
れた障壁層とし、最も好ましくは、活性層において最も
外側で、p型層側に配置させることで、好適なキャリア
注入が可能となる。また、キャリア閉込め層との関係か
ら、キャリア閉込め層と離間して、配置されせることも
できるが、好ましくは、p型層中のキャリア閉込め層2
8に接して第2の障壁層を形成することで、キャリア閉
込め層に対して、補助的に、第2の障壁層によるキャリ
アの閉込め、井戸層への注入を可能とでき好ましい。
【0145】また、上述した第1の障壁層、第2の障壁
層のように、活性層内で井戸層よりも、第1導電型層、
第2導電型層の近くに配置され、活性層中の障壁層の中
でも最も外側の障壁層以外の障壁層は、例えば、図14
(a)(b)に示すように、井戸層1aと井戸層1b、
井戸層1bと井戸層1cとに挟まれた障壁層2c、2d
を設けることもできる。特に多重量子井戸構造において
は、このような井戸層に挟まれた障壁層を用いること
で、複数存在する井戸層において、キャリアが好適に各
井戸層に分配され、注入・閉込められる。すなわち、上
記第1の障壁層2a、第2の障壁層2bと異なる機能を
有するものであり、第1の障壁層、第2の障壁層よりも
膜厚を薄くすることしても、井戸層に挟まれた障壁層の
機能を損なわない量子井戸構造とでき、活性層全体の膜
厚を抑えて、Vfの上昇を抑えることができ好ましい。
また、図14(a)に示すように、第1の障壁層2a、
第2の障壁層2bよりも、井戸層に挟まれた障壁層2c
とすると、各導電型層から注入されたキャリアに対し、
井戸層間に介在する障壁の大きなこの障壁層2cによ
り、隣接する井戸層に直接的に好適に閉じ込めて、注入
させることができ好ましい。また図14(b)に示すよ
うに、第1の障壁層2a、第2の障壁層2bよりも、井
戸層に挟まれた障壁層2c、2dとすると、これら内部
に位置する障壁層での閉込め機能を弱めて、外部に位置
する第1の障壁層2a、第2の障壁層2bをこれら障壁
層に比較して強めることで、井戸層数が多くなっても、
外部の障壁層が大きな障壁を形成することから、各井戸
層へのキャリアの注入・閉込めを好適に実現しうる構造
とできる。
【0146】以上説明したように、外部の障壁層である
第1の障壁層2a、第2の障壁層2cは、内部の井戸層
に挟まれた障壁層と異なる機能を有することから、内部
の障壁層と外部の障壁層との間で、膜厚、バンドギャッ
プエネルギー、組成を異なるものとした構成として、所
望の素子特性の素子を得ることが可能となる。また、内
部障壁層が図14(b)に示すように、複数有する活性
層では、各内部障壁層間で、異なる組成、バンドギャッ
プエネルギー、膜厚とすることも可能であり、ほぼ同一
の組成、バンドギャップエネルギー、膜厚とすることも
でき、好ましくは、ほぼ同一の組成、バンドギャップエ
ネルギー、膜厚とすることで、内部障壁層でほぼ均等な
機能を付与することができ、各井戸層へのキャリアの注
入が好適になされる。
【0147】また、上述したように、各障壁層への不純
物ドープとしては、最もn型層側に位置する第1の障壁
層2bには、n型不純物をドープすることが上述した理
由により好ましく、最もp型層側に配置される第2の障
壁層には、n型不純物をドープするよりも、実質的n型
不純物がドープされていない状態、具体的には、5×1
16/cm以下の不純物濃度とすることが好まし
い。これは、窒化物半導体に用いられるp型不純物は、
拡散性の高い不純物が多く、例えば良く用いられるM
g、Znなどは、積層構造内を広く拡散する傾向にあ
り、障壁層にp型不純物がドープされるとそれに隣接す
る井戸層への拡散が起こり、井戸層でのキャリアの発光
再結合を阻害する傾向にあるためである。また、p型層
側に近い第2の障壁層をアンドープとすることで、p型
層からの不純物の拡散をその障壁層内に留める作用が付
与され、井戸層へのさらなる不純物の拡散を防止でき好
ましい。特に、キャリア閉込め層28をp型層中に有
し、第2の障壁層に近接して、好ましくは第2の障壁層
に接して配置される場合には、キャリア閉込め層は比較
的高抵抗な層となる傾向にあるため、高濃度でp型不純
物がドープされる傾向にあり、この不純物の拡散が問題
となるが、第2の障壁層をアンドープとすることでこの
拡散による井戸層の機能低下を防ぐことができ好まし
い。また、キャリア閉込め層近傍において、p−n接合
が形成され、図12(b),図14(a)等に示すよう
に、キャリア閉込め層では、素子構造内において、最も
大きなAl混晶比で形成される傾向にあることから、高
Al混晶比の窒化物半導体による大きな圧電がかかり、
井戸層に悪影響を及ぼす傾向にあるが、キャリア閉込め
層よりもAl混晶比の小さい第2の障壁層をアンドープ
で形成することで、井戸層への悪影響を抑制できる傾向
にあり、好ましい。
【0148】また、第1の障壁層、第2の障壁層との比
較において、第1の障壁層を第2の障壁層よりも大きな
膜厚とする場合には、第2導電型層中にキャリア閉込め
層28を設けることで、第2の障壁層による活性層内へ
のキャリア閉込め機能を低下させ、すなわち、上記内部
障壁層に近い働きをする障壁層とし、キャリア閉込め層
28でもって、主に活性層へのキャリア閉込めを実現す
る構造とでき、活性層全体の膜厚が小さくできるため、
Vf低下に寄与でき、また窒化物半導体においては、ホ
ールの拡散長が、電子の拡散長よりも十分に小さいた
め、ホールの注入口となる第1の障壁層の膜厚が小さい
ことで、井戸層へのキャリア注入が効率よくなされ好ま
しい。一方で、p型不純物がドープされたキャリア閉込
め層28を有する場合、若しくは、活性層の近く、好ま
しくは活性層に接して配置された第2の窒化物半導体層
29が、第1の障壁層よりも大きなバンドギャップエネ
ルギーを有する場合には、Al混晶比の高い層が活性層
に隣接して設けられることとなる。このため、Al混晶
比の高い層は高抵抗であることから、この層では素子動
作中に大きな発熱を生み、それが井戸層に接近している
と、井戸層への熱による悪影響が発生し、素子特性を低
下させる傾向にある。また、このようなAl混晶比の大
きな層と活性層との界面、若しくはAl混晶比の大きい
層の活性層側界面、若しくはその近傍において、図12
(b),図14(a)(b)に示すように、p−n接合
が形成され、その近くに活性層の井戸層が設けられてい
ると、井戸層での発光再結合において、バイアスが悪影
響を及ぼす傾向にある。すなわち、第1の障壁層は、井
戸層とAl高混晶層との間をあけて、上記Al高混晶層
による悪影響が井戸層に及ばないように離間させるスペ
ーサーとして機能させると好ましい。この場合、第1の
障壁層の具体的な膜厚としては、少なくとも20Å以上
とすることで上記スペーサーの機能を発現でき、好まし
くは、40Å以上の膜厚で井戸層への影響を抑えた活性
層とでき好ましい。
【0149】本発明の第1の光ガイド層26、第2の光
ガイド層29としては、Alを含む窒化物半導体が用い
られ、また、図12(b),図14(a)(b)のバン
ド構造41として示すように、少なくとも量子井戸構造
の活性層27内の井戸層1よりも大きなバンドギャップ
エネルギーとし、また活性層27と光ガイド層26,2
9との屈折率差を小さくして、導波路構造とする。ま
た、光ガイド層は、図12(b),図14(a)(b)
に示すように、障壁層よりもバンドギャップエネルギー
が小さくても良く、図13(a)(b)に示すように、
光ガイド層の一部が障壁層よりも大きくても良い。この
場合、第1の障壁層を除く光ガイド層、若しくはその一
部が障壁層よりもバンドギャップエネルギーを大きくす
るか、若しくは図14(a)(b)に示すように、内部
障壁層、すなわち活性層中の障壁層の一部より光ガイド
層のバンドギャップエネルギーを大きくすることができ
る。
【0150】すなわち、好ましくは、光ガイド層が、第
1の障壁層よりもバンドギャップエネルギーの小さい第
1の窒化物半導体層を有すること、さらに好ましくは第
1の窒化物半導体層からなる光ガイド層とすること、若
しくは第1の窒化物半導体層以外の層を有する多層膜の
光ガイド層において、光ガイド層全体を第1の障壁層よ
りもバンドギャップエネルギーより小さくすることで、
上記第1の障壁層のキャリア閉込め層としての機能を好
適に発現でき、更に、Al混晶比の小さい光ガイド層を
形成することで、例えば、それにより下部光ガイド層が
形成されると、Alを含む窒化物半導体による結晶性悪
化を抑えて、活性層を形成でき、発光素子、レーザ素子
特性に優れた素子を得ることができる。また、第1の窒
化物半導体層を、第1導電型層中の光ガイド層を設ける
のと同様に、第2導電型層に光ガイド層を設ける場合に
おいて、上述したように、第2の障壁層よりもバンドギ
ャップエネルギーの小さい第2の窒化物半導体層を設け
ることもでき、この時の作用についても第1の窒化物半
導体層と同様である。
【0151】更に、第2の窒化物半導体層が上部光ガイ
ド層に設けられる場合において、光ガイド層の組成とし
て具体的には、InαAlβGa1−α−βN(0≦
α、0<β、α+β≦1)が用いられる。好ましくは、
Inを含まない窒化物半導体とすること、すなわち、I
n組成比が0の窒化物半導体とすることで、Inを含む
ことによる光の吸収を防ぎ、光の損失を低く抑えた導波
路とできる。さらに、好ましくはAlβGa1−β
(0≦β≦1)を用いることで、紫外域から赤色域まで
の幅広い波長域に適用できる導波路となる。特に上記波
長380nm以下の短波長域の光を導波させるには、好
ましくはAlβGa1−βN(0<β≦1)が用いられ
る。これは、GaNでは、上記短波長域の光を吸収し、
それが損失となって、閾値電流密度、電流−光出力特性
を悪化させるからである。特に、光ガイド層のAl組成
比βは、光ガイド層のバンドギャップエネルギーE
活性層の発光の光子エネルギーEに比べて、0.05
eV以上大きくなるように(E −E≧0.05e
V)、調整することが好ましい。これにより、上記短波
長域において、ガイド層による光の損失が抑えられた導
波路となるからであり、更に好ましくはE−E
0.1とすることで、更に優れた導波路が形成される。
【0152】第1窒化物半導体層が光ガイド層である場
合、超格子構造でも単一膜で形成しても構わない。単一
膜で形成することで、超格子とする場合と比べて、電流
が流れやすくなり、Vfを下げることができる。その
際、単一膜の膜厚は、少なくとも量子効果がない程度の
膜厚で、好ましくは第1の障壁層(第2の窒化物半導体
層層の場合は、第2の障壁層)よりも大きい膜厚で、よ
り好ましくは300Å以上の膜厚で形成することが好ま
しい。
【0153】一方、光ガイド層を超格子とする場合、超
格子を構成する全ての層にAlを含むことが好ましい。
あるいは超格子を構成する少なくとも1つの層がAlを
含み、この層のバンドギャップエネルギーが活性層の外
部障壁層より小さく、かつ活性層の内部障壁層より大き
いことが好ましい。これにより活性層内でのキャリア閉
じ込め機能が充分に発揮できる。
【0154】第1導電型層と第1の障壁層との界面は、
格子不整合性であることが好ましい。具体的には、第1
の障壁層がAlInGa1−u−vN(0<u<
1、0<v<1、u+v<1)から成るとき、第1の窒
化物半導体層はAlGa1− N(0≦x<1)とす
る。第1導電型層を第1の障壁層と格子整合させるべ
く、上記4元混晶の窒化物半導体とすると、Inを混晶
させることになるが、Inを入れた4元混晶の窒化物半
導体は例えば300Å以上の膜厚を形成しにくい。よっ
て、第1導電型層をInを含まない格子不整合性のAl
GaNとすることが好ましい。
【0155】[実施形態3]次に、本発明のさらに他の
実施形態3として、より具体的な素子構造を例示する。
【0156】(実施形態3−1)活性層(AlGaN障
壁層/GaN井戸層/AlGaN障壁層)SCH構造 p−GaNコンタクト層 p−Al0.1Ga0.9N/Al0.05Ga
0.95N超格子クラッド層(上部クラッド層30) p−Al0.04Ga0.96Nガイド層(上部ガイド
層29) p−Al0.3Ga0.7N(キャリア閉込め層28) 活性層(Al0.15Ga0.85N障壁層(第1の障
壁層)(100Å)/GaN井戸層(100Å)/Al
0.15Ga0.85N障壁層(第2の障壁層)(45
Å)) n−Al0.04Ga0.96Nガイド層(下部ガイド
層26) n−Al0.1Ga0.9N/Al0.05Ga
0.95N超格子クラッド層(下部クラッド層25) n−InGaNクラック防止層 n−Al0.020.03GaN(Siドープ:キャ
リア濃度 2×10 cm−3) 基板(欠陥密度5×10/cm:ELOG基板上に
HVPE法でGaNを結晶成長させた基板)
【0157】(実施形態3−2)活性層(AlInGa
N障壁層/GaN井戸層/AlInGaN障壁層)SC
H構造 実施形態3−1において、活性層を以下に示すものと
し、その他は同様な構造とする。 活性層(Al0.15In0.03Ga0.82N障壁
層(第1の障壁層)(100Å)/GaN井戸層(10
0Å)/Al0.15In0.03Ga0.8 N障壁
層(第2の障壁層)(45Å))
【0158】(実施形態3−3)活性層(AlGaN障
壁層/AlGaN井戸層/AlGaN障壁層)SCH構
造(発振波長360nm) 実施形態3−1において、活性層を以下に示すものと
し、その他は同様な構造とする。 活性層(Al0.20Ga0.80N障壁層(第1の障
壁層)(100Å)/Al0.05Ga0.95N井戸
層(100Å)/Al0.20Ga0.80N障壁層
(第2の障壁層)(45Å))
【0159】(実施形態3−4)活性層(AlInGa
N障壁層/AlGaN井戸層/AlInGaN障壁層)
SCH構造(発振波長360nm) 実施形態3−1において、活性層を以下に示すものと
し、その他は同様な構造とする。 活性層(Al0.15In0.03Ga0.82N障壁
層(第1の障壁層)(100Å)/GaN井戸層(10
0Å)/Al0.15In0.03Ga0.8 N障壁
層(第2の障壁層)(45Å))
【0160】(実施形態3−5)活性層(AlGaN障
壁層/GaN井戸層/AlGaN障壁層)GRIN構造 p−GaNコンタクト層 実施形態3−1において、光ガイド層を用いずに、クラ
ッド層を以下に示すものとし、その他は同様な構造とす
る。 p−AlGa1−aN/AlGa1−bN超格子ク
ラッド層(上部クラッド層30) n−AlGa1−cN/AlGa1−dN超格子ク
ラッド層(下部クラッド層25)
【0161】(実施形態3−6)活性層(AlInGa
N障壁層/GaN井戸層/AlInGaN障壁層)GR
IN構造 実施形態3−1において、光ガイド層を用いずに、クラ
ッド層と活性層を以下に示すものとし、その他は同様な
構造とする。 p−AlGa1−aN/AlGa1−bN超格子ク
ラッド層(上部クラッド層30) 活性層(Al0.15In0.03Ga0.82N障壁
層(第1の障壁層)(45Å)/GaN井戸層(100
Å)/Al0.15In0.03Ga0.82N障壁層
(第2の障壁層)(45Å)) n−AlGa1−cN/AlGa1−dN超格子ク
ラッド層(下部クラッド層25)
【0162】(実施形態3−7)活性層(AlGaN障
壁層/AlGaN井戸層/AlGaN障壁層)GRIN
構造(発振波長360nm) 実施形態3−1において、光ガイド層を用いずに、クラ
ッド層と活性層を以下に示すものとし、その他は同様な
構造とする。 p−AlGa1−aN/AlGa1−bN超格子ク
ラッド層(上部クラッド層30) 活性層(Al0.20Ga0.80N障壁層(第1の障
壁層)(100Å)/Al0.05Ga0.95N井戸
層(100Å)/Al0.20Ga0.80N障壁層
(第2の障壁層)(45Å)) n−AlGa1−cN/AlGa1−dN超格子ク
ラッド層(下部クラッド層25)
【0163】(実施形態3−8)活性層(AlInGa
N障壁層/AlGaN井戸層/AlInGaN障壁層)
GRIN構造(発振波長360nm) 実施形態3−1において、光ガイド層を用いずに、クラ
ッド層と活性層を以下に示すものとし、その他は同様な
構造とする。p−AlGa1−eN組成傾斜クラッド
層(上部クラッド層30) 活性層(Al0.15In0.03Ga0.82N障壁
層(第1の障壁層)(100Å)/GaN井戸層(10
0Å)/Al0.15In0.03Ga0.8 N障壁
層(第2の障壁層)(45Å)) n−AlGa1−fN組成傾斜クラッド層(下部クラ
ッド層25)
【0164】(実施形態3−9)活性層(AlGaN障
壁層/GaN井戸層/AlGaN障壁層)GRIN−S
CH構造 実施形態3−1において、光ガイド層を以下に示すもの
とし、その他は同様な構造とする。 p−AlGa1−gN組成傾斜ガイド層(上部ガイド
層29) 活性層(Al0.15Ga0.85N障壁層(第1の障
壁層)(100Å)/GaN井戸層(100Å)/Al
0.15Ga0.85N障壁層(第2の障壁層)(45
Å)) n−AlGai―hN組成傾斜ガイド層(下部ガイド
層26)
【0165】(実施形態3−10)活性層(AlInG
aN障壁層/GaN井戸層/AlInGaN障壁層)G
RIN−SCH構造(発振波長360nm) 実施形態3−1において、光ガイド層と活性層を以下に
示すものとし、その他は同様な構造とする。 p−AlGa1−gN組成傾斜ガイド層(上部ガイド
層29) 活性層(Al0.15In0.03Ga0.82N障壁
層(第1の障壁層)(100Å)/GaN井戸層(10
0Å)/Al0.15In0.03Ga0.8 N障壁
層(第2の障壁層)(45Å)) n−AlGai―hN組成傾斜ガイド層(下部ガイド
層26)
【0166】(実施形態3−11)活性層(AlGaN
障壁層/AlGaN井戸層/AlGaN障壁層)GRI
N−SCH構造(発振波長360nm) 実施形態3−1において、光ガイド層と活性層を以下に
示すものとし、その他は同様な構造とする。 p−AlGa1−gN組成傾斜ガイド層(上部ガイド
層29) 活性層(Al0.20Ga0.80N障壁層(第1の障
壁層)(100Å)/Al0.05Ga0.95N井戸
層(100Å)/Al0.20Ga0.80N障壁層
(第2の障壁層)(45Å)) n−AlGai―hN組成傾斜ガイド層(下部ガイド
層26)
【0167】(実施形態3−12)活性層(AlInG
aN障壁層/AlGaN井戸層/AlInGaN障壁
層)GRIN−SCH構造(発振波長360nm) 実施形態3−1において、光ガイド層と活性層を以下に
示すものとし、その他は同様な構造とする。 p−AlGa1−gN組成傾斜ガイド層(上部ガイド
層29) 活性層(Al0.15In0.03Ga0.82N障壁
層(第1の障壁層)(100Å)/GaN井戸層(10
0Å)/Al0.15In0.03Ga0.8 N障壁
層(第2の障壁層)(45Å)) p−AlGa1−gN組成傾斜ガイド層(下部ガイド
層26)
【0168】上記実施形態3−1〜12の特徴について
以下にそれぞれ示す。
【0169】実施形態3−1は、活性層を上部、下部ク
ラッド層で挟み、各クラッド層と活性層の間には、上部
光ガイド層と下部光ガイド層が設けられ、クラッド層
は、一方に変調ドープした超格子構造で、各光ガイド層
は、第1の障壁層、第2の障壁層よりもバンドギャップ
エネルギーが小さく、また、Al混晶比が小さいもので
あり、障壁層はAlGaNの3元混晶で形成されてい
る。
【0170】実施形態3−2は、実施形態3−1と異な
る点は、第1の障壁層、第2の障壁層をAlInGaN
の4元混晶で形成しているところにある。
【0171】実施形態3−3は、実施形態3−1、3−
2と異なる点は、井戸層をAlGaNの3元混晶として
いるところである。実施形態3−4は、実施形態3−
1、2、3と異なる点は、井戸層をAlGaNの3元混
晶とし、障壁層をAlInGaNの4元混晶としている
ところである。
【0172】実施形態3−5は、実施形態3−1,2,
3,4と異なる点は、上部、下部クラッド層を一方の層
にドープされた変調ドープの超格子クラッド層とし、一
方の層のAl組成比a,cを活性層に近づくにつれて小
さくし、活性層近傍(活性層からの距離が0.1μm以
下の領域)のバンドギャップエネルギーEがEより
も0.05eV以上となるようにし、一方でこの近傍に
おいて、第1の障壁層、第2の障壁層よりもAl混晶
比、バンドギャップエネルギーを小さくする。この時、
Al組成比a>b、c>dである。
【0173】実施形態3−8は、実施形態3−1〜7と
異なる点は、上部、下部クラッド層としてAlGaN層
において、Al混晶比e,fを活性層に近づくにつれて
小さくし、活性層近傍(活性層からの距離が0.1μm
以下の領域)のバンドギャップエネルギーEがE
りも0.05eV以上となるようにし、一方でこの近傍
において、第1の障壁層、第2の障壁層よりもAl混晶
比、バンドギャップエネルギーを小さくする。
【0174】実施形態3−9は、実施形態3−1〜8と
異なる点は、ガイド層を組成傾斜構造とし、Al混晶比
g,hを活性層に近づくにつれて小さくし、そのガイド
層の一部が、第1の障壁層、第2の障壁層よりもAl混
晶比、バンドギャップエネルギーが小さくなるようにす
る。
【0175】
【実施例】[実施例1]以下、実施例として、図1に示
すようなレーザ素子構造、また図1に示す導波路構造に
ついて、窒化物半導体を用いたレーザ素子について、説
明する。ここでは、第1導電型層としてn型の窒化物半
導体を、第2導電型層としてp型の窒化物半導体を形成
しているが、本発明はこれに限らず、逆に第1導電型層
をp型に、第2導電型層をn型とした構造でも良い。
【0176】ここで、本実施例では、GaN基板を用い
ているが、基板として窒化物半導体と異なる異種基板を
用いても良い。異種基板としては、例えば、C面、R
面、及びA面のいずれかを主面とするサファイア、スピ
ネル(MgA124のような絶縁性基板、SiC(6
H、4H、3Cを含む)、ZnS、ZnO、GaAs、
Si、及び窒化物半導体と格子整合する酸化物基板等、
窒化物半導体を成長させることが可能で従来から知られ
ており、窒化物半導体と異なる基板材料を用いることが
できる。好ましい異種基板としては、サファイア、スピ
ネルが挙げられる。また、異種基板は、オフアングルし
ていてもよく、この場合ステップ状にオフアングルした
ものを用いると窒化ガリウムからなる下地層の成長が結
晶性よく成長させるため好ましい。更に、異種基板を用
いる場合には、異種基板上に素子構造形成前の下地層と
なる窒化物半導体を成長させた後、異種基板を研磨など
の方法により除去して、窒化物半導体の単体基板として
素子構造を形成してもよく、また、素子構造形成後に、
異種基板を除去する方法でも良い。GaN基板の他に、
AlN等の窒化物半導体の基板を用いても良い。
【0177】異種基板を用いる場合には、バッファ層
(低温成長層)、窒化物半導体(好ましくはGaN)か
らなる下地層を介して、素子構造を形成すること、窒化
物半導体の成長が良好なものとなる。また、異種基板上
に設ける下地層(成長基板)として、その他に、ELOG(E
pitaxially Laterally Overgrowth)成長させた窒化物半
導体を用いると結晶性が良好な成長基板が得られる。E
LOG層の具体例としては、異種基板上に、窒化物半導
体層を成長させ、その表面に窒化物半導体の成長が困難
な保護膜を設けるなどして形成したマスク領域と、窒化
物半導体を成長させる非マスク領域を、ストライプ状に
設け、その非マスク領域から窒化物半導体を成長させる
ことで、膜厚方向への成長に加えて、横方向への成長が
成されることにより、マスク領域にも窒化物半導体が成
長して成膜された層などがある。その他の形態では、異
種基板上に成長させた窒化物半導体層に開口部を設け、
その開口部側面から横方向への成長がなされて、成膜さ
れる層でもよい。
【0178】(基板101)基板として、異種基板に成
長させた窒化物半導体、本実施例ではGaN、を厚膜
(100μm)で成長させた後、異種基板を除去して、
80μmのGaNからなる窒化物半導体基板を用いる。
基板の詳しい形成方法は、以下の通りである。2インチ
φ、C面を主面とするサファイアよりなる異種基板をM
OVPE反応容器内にセットし、温度を500℃にし
て、トリメチルガリウム(TMG)、アンモニア(NH
3)を用い、GaNよりなる低温成長バッファ層を20
0Åの膜厚で成長させ、その後、温度を上げて、アンド
ープのGaNを1.5μmの膜厚で成長させて、下地層
とする。次に、下地層表面にストライプ状のマスクを複
数形成して、マスク開口部(窓部)から窒化物半導体、
本実施例ではGaNを選択成長させて、横方向の成長を
伴った成長(ELOG)により成膜された窒化物半導体
層(横方向成長層)を形成し、続いて、HVPEにより
100μmの膜厚のGaNを成長させて、異種基板、バ
ッファ層、下地層を除去して、GaNからなる窒化物半
導体基板を得る。
【0179】この時、選択成長時のマスクは、SiO2
からなり、マスク幅15μm、開口部(窓部)幅5μm
とすることで、貫通転位を低減できる。具体的には、マ
スク上部のように横方向に成長した領域では貫通転位が
低減され、マスク開口部ではほぼ膜厚成長により成膜さ
れるため、貫通転位に変化なく、これにより、貫通転位
密度の大きい領域と小さい領域とが分布した層となる。
厚膜の窒化物半導体層の形成には、HVPE法が成長速
度を大きくでき好ましく、HVPEで成長させる窒化物
半導体としては、GaN、AlNを用いると、良好な結
晶性でもって厚膜成長ができる。GaN基板をHVPE
で形成すると、生成された核から核成長したドメインが
膜厚方向に成長するに伴って各ドメインが結合して成膜
される3次元の成長形態となる傾向にあり、このような
場合には、核成長に伴って貫通転位も伝搬するため、上
記横方向成長層による分布した貫通転位が分散される傾
向にある。
【0180】(バッファ層102)窒化物半導体基板の
上に、温度を1050℃にして、TMG(トリメチルガ
リウム)、TMA(トリメチルアルミニウム)、アンモ
ニアを用い、Al0.05Ga0.95Nよりなるバッ
ファ層102を4μmの膜厚で成長させる。この層は、
AlGaNのn側コンタクト層と、GaNからなる窒化
物半導体基板との間で、バッファ層として機能する。
【0181】具体的には、横方向成長層若しくはそれを
用いて形成した基板がGaNである場合に、それよりも
熱膨張係数の小さい窒化物半導体のAlGa1−a
(0<a≦1)からなるバッファ層102を用いること
で、ピットを低減させることができる。好ましくは、窒
化物半導体の横方向成長層であるGaNの上に設ける。
更にバッファ層102のAl混晶比aが、0<a<0.
3であると、結晶性を良好なものとしてバッファ層を形
成することができる。このバッファ層をn側コンタクト
層として形成しても良く、バッファ層102を形成した
後、前記バッファ層の組成式で表されるn側コンタクト
層を形成して、バッファ層102とその上のn側コンタ
クト層104にもバッファ効果を持たせる形態でも良
い。すなわち、このバッファ層102は、横方向成長を
用いた窒化物半導体基板、若しくはその上に形成した横
方向成長層と素子構造との間、又は素子構造中の活性層
と横方向成長層(基板)、若しくはその上に形成した横
方向成長層(基板)との間に設けること、さらに好まし
くは素子構造中の基板側、下部クラッド層と横方向成長
層(基板)との間に、少なくとも1層以上設けること
で、ピットを低減し、素子特性を向上させることができ
る。
【0182】また、n側コンタクト層をバッファ層とす
る場合には、電極との良好なオーミックコンタクトが得
られるように、n側コンタクト層のAl混晶比aを0.
1以下とすることが好ましい。この第1の窒化物半導体
層、若しくはその上に形成した横方向成長層の上に設け
るバッファ層は、上述した異種基板上に設けるバッファ
層と同様に300℃以上900℃以下の低温で成長させ
ても良く、800℃以上1200℃以下の温度で成長さ
せても良く、好ましくは800℃以上1200℃以下の
温度で単結晶成長させると、上述したピット低減効果が
得られる傾向にある。このバッファ層は、n型、p型不
純物をドープしても良く、アンドープでも良いが、結晶
性を良好なものとするためにはアンドープで形成するこ
とが好ましい。2層以上のバッファ層を設ける場合に
は、n型、p型不純物濃度、Al混晶比を変化させて設
けることができる。
【0183】次に、窒化物半導体からなる下地層の上
に、素子構造となる各層を積層する。ここで、第1導電
型層として、n側コンタクト層110〜n側光ガイド層
を設け、第2導電型層として、p側電子閉込め層108
〜p側コンタクト層111を設ける。
【0184】(n側コンタクト層103)次に得られた
バッファ層102上にTMG、TMA、アンモニア、不
純物ガスとしてシランガスを用い、1050℃でSiド
ープしたAl0.05Ga0.95Nよりなるn側コンタクト層
103を4μmの膜厚で成長させる。n側コンタクト
層、若しくはバッファ層などの下地層に、Alを含む窒
化物半導体、具体的にはAl xGa1-xN(0<x≦
1)、を用いることで、GaNなどのAlを含まない窒
化物半導体に比べて、ELOGを用いたことによる結晶
性の悪化、特にピットの発生を抑えて、良好な下地層表
面を提供できる傾向にあり、Alを含む窒化物半導体を
用いることが好ましい。
【0185】(クラック防止層104)次に、TMG、
TMI(トリメチルインジウム)、アンモニアを用い、
温度を800℃にしてIn0.06Ga0.94Nより
なるクラック防止層104を0.15μmの膜厚で成長
させる。なお、このクラック防止層は省略可能である。
【0186】(n側クラッド層105(下部クラッド層
25))次に、温度を1050℃にして、原料ガスにT
MA、TMG及びアンモニアを用い、アンドープのAl
0.14Ga0.86NよりなるA層を25Åの膜厚で
成長させ、続いて、TMAを止め、不純物ガスとしてシ
ランガスを用い、Siを5×1018/cmドープし
たGaNよりなるB層を25Åの膜厚で成長させる。そ
して、A層、B層を交互に積層する操作をそれぞれ12
0回繰り返してA層とB層を積層し、総膜厚0.6μm
の多層膜(超格子構造)よりなるn側クラッド層106
を成長させる。
【0187】(n側光ガイド層106(第1の光ガイド
層26))次に、同様の温度で、原料ガスにTMG及び
アンモニアを用い、SiをドープしたGaNよりなる膜
厚25ÅのA層、原料ガスにTMAを加えて、Al
0.0 Ga0.95Nからなる膜厚25ÅのB層を、
交互に30回繰り返して積層し、超格子多層膜からなる
膜厚0.15μmのn側光ガイド層106で成長させ
る。
【0188】(活性層107)次に、温度を800℃に
して、図7に示すように、原料ガスにTMI(トリメチ
ルインジウム)、TMG、TMAを用い、Siドープの
Al0.1Ga0.9Nよりなる障壁層、その上に、ア
ンドープのIn0.03Al0.02Ga0. 95Nよ
りなる井戸層を、障壁層2a/井戸層1a/障壁層2b
/井戸層1b/障壁層2cの順に積層する。この時、図
7に示すように、障壁層2aを200Å、障壁層2b,
2cを40Åの膜厚で、井戸層1a、1bを70Åの膜
厚で形成する。活性層107は、総膜厚約420Åの多
重量子井戸構造(MQW)となる。
【0189】(p側電子閉込め層108(キャリア閉込
め層28))次に、同様の温度で、原料ガスにTMA、
TMG及びアンモニアを用い、不純物ガスとしてCp2
Mg(シクロペンタジエニルマグネシウム)を用い、M
gを1×1019/cmドープしたAl0.3Ga
0.7Nよりなるp側電子閉込層108を10nmの膜
厚で成長させる。この層は、特に設けられていなくても
良いが、設けることで電子閉込めとして機能し、閾値の
低下に寄与するものとなる。
【0190】(p側光ガイド層109(第2の光ガイド
層29))次に、温度を1050℃にして、原料ガスに
TMG及びアンモニアを用い、MgドープのGaNより
なる膜厚25ÅのA層、原料ガスにTMAを加えて、A
0.06Ga0.94Nよりなる膜厚25ÅのB層、
を交互に30回繰り返し積層して、膜厚0.15μmで
超格子多層膜構造のp側光ガイド層109を成長させ
る。
【0191】このp側光ガイド層109は、p側電子閉
込め層108、p側クラッド層109等の隣接層からの
Mgの拡散により、Mgがドープされるため、アンドー
プで形成しても、Mgドープ層とできる。
【0192】(p側クラッド層110(上部クラッド層
30))続いて、1050℃でアンドープAl0.14
Ga0.86NよりなるA層を25Åの膜厚で成長さ
せ、続いてCp2Mgを用いて、MgドープAl
0.14Ga0.86NよりなるB層を25Åの膜厚で
成長させ、A層、B層を交互に積層する操作を100回
繰り返して総膜厚0.5μmの超格子多層膜よりなるp
側クラッド層110を成長させる。
【0193】(p側コンタクト層111)最後に、10
50℃で、p側クラッド層110の上に、Mgを1×1
20/cmドープしたp型GaNよりなるp側コン
タクト層111を150Åの膜厚で成長させる。p側コ
ンタクト層111はp型のInXAlYGa1-X-YN(0
≦X、0≦Y、X+Y≦1)で構成することができ、好まし
くはp型不純物をドープしたGaN、若しくはAl組成
比0.3以下のAlGaNとすれば、p電極120と最
も好ましいオーミック接触が得られ、最も好ましくはG
aNとすれば最良のオーミックコンタクトが可能とな
る。コンタクト層111は電極を形成する層であるの
で、1×1017/cm以上の高キャリア濃度とする
ことが望ましい。1×1017/cmよりも低いと電
極と好ましいオーミックを得るのが難しくなる傾向にあ
る。さらにコンタクト層の組成をGaNとすると、電極
材料と好ましいオーミックが得られやすくなる。反応終
了後、反応容器内において、ウエハを窒素雰囲気中、7
00℃でアニーリングを行い、p型層を更に低抵抗化す
る。
【0194】以上のようにして窒化物半導体を成長させ
各層を積層した後、ウエハを反応容器から取り出し、最
上層のp側コンタクト層の表面にSiO2よりなる保護
膜を形成して、RIE(反応性イオンエッチング)を用
いSiCl4ガスによりエッチングし、図1に示すよう
に、n電極を形成すべきn側コンタクト層103の表面
を露出させる。このように窒化物半導体を深くエッチン
グするには保護膜としてSiO2が最適である。
【0195】次に上述したストライプ状の導波路領域と
して、リッジストライプを形成する。まず、最上層のp
側コンタクト層(上部コンタクト層)のほぼ全面に、P
VD装置により、Si酸化物(主として、SiO2)よ
りなる第1の保護膜161を0.5μmの膜厚で形成し
た後、第1の保護膜の上に所定の形状のマスクをかけ、
RIE(反応性イオンエッチング)装置により、CF4
ガスを用い、フォトリソグラフィー技術によりストライ
プ幅1.6μmの第1の保護膜161とする。この時、
リッジストライプの高さ(エッチング深さ)は、p側コ
ンタクト層111、およびp側クラッド層109、p側
光ガイド層110の一部をエッチングして、p側光ガイ
ド層109の膜厚が0.1μmとなる深さまでエッチン
グして、形成する。
【0196】次に、リッジストライプ形成後、第1の保
護膜161の上から、Zr酸化物(主としてZrO2
よりなる第2の保護膜162を、第1の保護膜の上と、
エッチングにより露出されたp側光ガイド層109の上
に0.5μmの膜厚で連続して形成する。
【0197】第2の保護膜162形成後、ウエハを60
0℃で熱処理する。このようにSiO2以外の材料を第
2の保護膜として形成した場合、第2の保護膜成膜後
に、300℃以上、好ましくは400℃以上、窒化物半
導体の分解温度以下(1200℃)で熱処理することに
より、第2の保護膜が第1の保護膜の溶解材料(フッ
酸)に対して溶解しにくくなるため、この工程を加える
ことがさらに望ましい。
【0198】次に、ウエハをフッ酸に浸漬し、第1の保
護膜161をリフトオフ法により除去する。このことに
より、p側コンタクト層111の上に設けられていた第
1の保護膜161が除去されて、p側コンタクト層が露
出される。以上のようにして、図1に示すように、リッ
ジストライプの側面、及びそれに連続する平面(p側光
ガイド層109の露出面)に第2の保護膜(埋込層)1
62が形成される。
【0199】このように、p側コンタクト層112の上
に設けられた第1の保護膜161が、除去された後、図
1に示すように、その露出したp側コンタクト層111
の表面にNi/Auよりなるp電極120を形成する。
但しp電極120は100μmのストライプ幅として、
図1に示すように、第2の保護膜162の上に渡って形
成する。第2の保護膜162形成後、既に露出させたn
側コンタクト層103の表面にはTi/Alよりなるス
トライプ状のn電極121をストライプと平行な方向で
形成する。
【0200】次に、n電極を形成するためにエッチング
して露出された面でp,n電極に、取り出し電極を設け
るため所望の領域にマスクし、SiO2とTiO2よりな
る誘電体多層膜164を設けた後、p,n電極上にNi
−Ti−Au(1000Å−1000Å−8000Å)
よりなる取り出し(パット)電極122,123をそれ
ぞれ設けた。この時、活性層107の幅は、200μm
の幅(共振器方向に垂直な方向の幅)であり、共振器面
(反射面側)にもSiO2とTiO2よりなる誘電体多層
膜が設けられる。以上のようにして、n電極とp電極と
を形成した後、ストライプ状の電極に垂直な方向で、窒
化物半導体のM面(GaNのM面、(11- 0 0)など)
でバー状に分割して、更にバー状のウエハを分割してレ
ーザ素子を得る。この時、共振器長は、650μmであ
る。
【0201】バー状にする際に、エッチング端面に挟ま
れた導波路領域内で劈開して、得られた劈開面を共振器
面としても良く、導波路領域の外で劈開してエッチング
端面を共振器面としても良く、一方をエッチング端面、
他方を劈開面とした1対の共振器面を形成しても良い。
また、上記エッチング端面の共振面には誘電体多層膜か
らなる反射膜が設けられるが、劈開面の共振器面にも、
劈開後に反射膜を設けても良い。この時、反射膜として
は、SiO、TiO、ZrO、ZnO、Al
、MgO、ポリイミドからなる群の少なくとも一種用
いることであり、λ/4n(λは波長、nは材料の屈折
率)の膜厚で積層した多層膜としても良く、1層だけ用
いても良く、反射膜と同時に共振器端面の露出を防ぐ表
面保護膜としても機能させても良い。表面保護膜として
機能させるには、λ/2nの膜厚で形成すると良い。ま
た、素子加工工程で、エッチング端面を形成せずに、す
なわち、n電極形成面(n側コンタクト層)だけを露出
させ、一対の劈開面を共振器面とするレーザ素子として
も良い。
【0202】バー状のウエハを更に分割する際にも、窒
化物半導体(単体基板)の劈開面を用いることができ、
バー状に劈開したときの劈開面に垂直な窒化物半導体
(GaN)を六方晶系で近似したM面、A面({101
0})で劈開して、チップを取り出しても良く、また、
バー状に劈開する際に、窒化物半導体のA面を用いても
良い。
【0203】得られるレーザ素子は、波長370nmで
室温にて連続発振する窒化物半導体素子が得られる。ま
た、n側、p側の光ガイド層は、Alの平均組成比が
0.03のAlGaNで構成され、第1の光ガイド層及
び第2の光ガイド層のバンドギャップエネルギーE
と、レーザ光(活性層の発光波長)の光子エネルギー
との差、E−Eが、0.05eV以上となる導
波路が形成されている。
【0204】[実施例2]実施例1において、活性層を
以下のように形成する他は、実施例1と同様にしてレー
ザ素子を得る。
【0205】(活性層107)SiドープのIn
0.01Al0.1Ga0.89Nよりなる障壁層、そ
の上に、アンドープのIn0.03Al0.02Ga
0.95Nよりなる井戸層を、障壁層2a/井戸層1a
/障壁層2b/井戸層1b/障壁層2cの順に積層す
る。この時、図7に示すように、障壁層2aを200
Å、障壁層2b,2cを40Åの膜厚で、井戸層1a、
1bを70Åの膜厚で形成する。活性層107は、総膜
厚約420Åの多重量子井戸構造(MQW)となる。
【0206】得られるレーザ素子は、実施例1と同様
に、波長370nmで室温にて連続発振する窒化物半導
体素子が得られる。
【0207】[実施例3]実施例1において、活性層、
光ガイド層、クラッド層を以下のように形成する他は、
実施例1と同様にしてレーザ素子を得る。
【0208】(n側クラッド層105(下部クラッド層
25))25Åの膜厚でアンドープのAl0.3Ga
0.7NよりなるA層と、25Åの膜厚でSiを5×1
018/cm3ドープしたAl0.2Ga0.8Nより
なるB層とを、交互に積層する操作をそれぞれ120回
繰り返してA層とB層を積層し、総膜厚0.6μmの多
層膜(超格子構造)よりなるn側クラッド層106を形
成する。
【0209】(n側光ガイド層106(第1の光ガイド
層26))SiドープAl0.1Ga0.9Nよりなる
膜厚25ÅのA層、Al0.03Ga0.1Nからなる
膜厚25ÅのB層を、交互に30回繰り返して積層し、
超格子多層膜からなる膜厚0.15μmのn側光ガイド
層106で成長させる。
【0210】(活性層107)SiドープのAl0.2
Ga0.8Nよりなる障壁層、その上に、アンドープの
In0.03Al0.02Ga0.95Nよりなる井戸
層を、障壁層2a/井戸層1a/障壁層2b/井戸層1
b/障壁層2cの順に積層する。この時、図7に示すよ
うに、障壁層2aを200Å、障壁層2b,2cを40
Åの膜厚で、井戸層1a、1bを70Åの膜厚で形成す
る。活性層107は、総膜厚約420Åの多重量子井戸
構造(MQW)となる。
【0211】(p側光ガイド層109(第2の光ガイド
層29))MgドープAl0.1Ga0.9Nよりなる
膜厚25ÅのA層と、Al0.1Ga0.9Nよりなる
膜厚25ÅのB層と、を交互に30回繰り返し積層し
て、膜厚0.15μmで超格子多層膜構造のp側光ガイ
ド層109を成長させる。
【0212】(p側クラッド層110(上部クラッド層
30))アンドープAl0.3Ga0.7NよりなるA
層を25Åの膜厚で成長させ、MgドープAl0.1
0.9NよりなるB層を25Åの膜厚で成長させ、A
層、B層を交互に積層する操作を100回繰り返して総
膜厚0.5μmの超格子多層膜よりなるp側クラッド層
110を成長させる。
【0213】得られるレーザ素子は、実施例1よりも短
い波長領域の、波長350nmで室温にて連続発振する
窒化物半導体素子が得られる。また、n側、p側の光ガ
イド層は、Alの平均組成比が0.2のAlGaNで構
成され、第1の光ガイド層及び第2の光ガイド層のバン
ドギャップエネルギーEと、レーザ光の光子エネルギ
ーEとの差、E−Eが、0.05eV以上となる
導波路が形成されている。
【0214】[実施例4]実施例1において、各光ガイ
ド層を以下のように形成する他は、実施例1と同様にし
てレーザ素子を得る。
【0215】(n側光ガイド層106(第1の光ガイド
層26))SiドープのAl0.03Ga0.97
(実施例1のAl平均組成)を膜厚0.15μmでn側
光ガイド層106を形成し、単一膜で光ガイド層を設け
る。
【0216】(p側光ガイド層109(第2の光ガイド
層29))MgドープのAl0.03Ga0.97
(実施例1のAl平均組成)よりなる膜厚0.15μm
でp側光ガイド層109を形成し、単一膜で光ガイド層
を設ける。
【0217】得られるレーザ素子は、実施例1に比較し
て、Alの平均組成は同じものの、単一膜で光ガイド層
を設けたことにより結晶性が悪化する傾向にあり、ま
た、光ガイド層のドープ領域を大きくしたため、不純物
ドープしたことによる光の損失が多く発生する傾向にあ
り、閾値電流密度が増大する傾向にある。
【0218】また、これとは異なる単一膜の光ガイド層
として、実施例1において、p側光ガイド層、n側光ガ
イド層を、それぞれアンドープのAl0.035Ga
0.9 65N、75nmの膜厚で形成し、障壁層2cと
井戸層1bを設けない単一量子井戸構造の活性層を形成
する。得られるレーザ素子は、実施例1に比較して光ガ
イド層が単一膜であることにより、結晶性が悪化する
が、一方で膜厚を約半分とすることで、結晶性悪化によ
る素子劣化を抑制しうる。また光ガイド層をアンドープ
で形成することにより、導波路内での光の損失を抑制し
た構造となり、加えて活性層が単一量子井戸構造である
ことにより、活性層内の結晶性悪化を抑えることで、実
施例1とほぼ同等のレーザ素子が得られる。ここで、ア
ンドープは、成長時に意図的にドープしないことを指す
ものであり、p側光ガイド層は、上述したように、隣接
層のp側電子閉込め層、p側クラッド層からのMg拡散
により僅かにMgがドープされたそうとなる。n側光ガ
イド層は、Siは殆ど拡散せずノンドープ層となるが、
窒化物半導体において、n型キャリアの拡散長はp型に
比較して大きく、またノンドープの窒化物半導体はN原
子空孔により高抵抗ながら、n型を示すため、アンドー
プのn側光ガイド層としても、キャリアを活性層内に注
入できる。
【0219】[実施例5]実施例1において、図4に示
すように、光ガイド層を以下のように組成傾斜させて形
成する他は、実施例1と同様にしてレーザ素子を得る。
【0220】(n側光ガイド層106(第1の光ガイド
層26))AlGa1−xNを膜厚0.15μmで形
成し、この時、成長するに従ってAl組成比xを、0.
05から0.01へと変化させて、膜厚方向に組成傾斜
させたn側光ガイド層106を設ける。この時、n側光
ガイド層は、最初の膜厚50nmの領域はSiドープで
形成し、残りの膜厚0.1μmの領域(活性層側0.1
μmの領域)で、アンドープで形成する。
【0221】(p側光ガイド層109(第2の光ガイド
層29))AlGa1−xNを膜厚0.15μmで形
成し、この時、成長するに従ってAl組成比xを、0.
01から0.05へと変化させて、膜厚方向に組成傾斜
させたp側光ガイド層109を設ける。ここで、p側光
ガイド層は、最初の膜厚0.1μm(活性層側0.1μ
mの領域)はアンドープで形成し、残りの膜厚50nm
の領域ではMgドープで形成する。
【0222】得られるレーザ素子は、実施例1に比較し
て、Alの平均組成はほぼ同じものの、図4に示すよう
に、バンドギャップエネルギーが傾斜された光ガイド層
を設けることにより、キャリアの活性層への注入効率が
良好となり、内部量子効率が向上する傾向にある。ま
た、光ガイド層内の活性層に近い側(活性層側)にアン
ドープ領域を設けたため、不純物ドープしたことによる
光の損失が低く抑えられた導波路構造となり、閾値電流
密度が減少する傾向にある。
【0223】[実施例6]実施例5において、図4に示
すように、光ガイド層を以下のように組成傾斜させて形
成する他は、実施例1と同様にしてレーザ素子を得る。
【0224】(n側光ガイド層106(第1の光ガイド
層26))AlGa1−xNからなる膜厚25ÅのA
層、AlGa1−yN(x>y)からなる膜厚25Å
のB層を交互に30回繰り返し積層して、膜厚0.15
μmの超格子多層膜構造でn側光ガイド層を形成する。
この時、成長するに従ってAl組成比xを、0.05か
ら0.03へと変化させ、Al組成比yを0.015で
一定とし、組成傾斜させたn側光ガイド層106を設け
る。このときn側光ガイド層は、最初の膜厚50nmの
領域は、A層、B層ともSiドープで形成し、残りの膜
厚0.1μm(活性層側0.1μmの領域)で、A層の
みをSiドープ、B層をアンドープで形成する変調ドー
プを用いる。
【0225】(p側光ガイド層109(第2の光ガイド
層29))AlGa1−xNからなる膜厚25ÅのA
層、AlGa1−yN(x>y)からなる膜厚25Å
のB層を交互に30回繰り返し積層して、膜厚0.15
μmの超格子多層膜構造でp側光ガイド層109を形成
する。ここで、p側光ガイド層は、最初の膜厚0.1μ
m(活性層側0.1μmの領域)は、A層のみをMgド
ープ、B層をアンドープで形成し、残りの膜厚50nm
の領域で、A層、B層ともMgドープで形成する。
【0226】得られるレーザ素子は、実施例4に比較し
て、Alの平均組成はほぼ同じものの、超格子構造とし
たことにより結晶性が良好になり、素子特性が向上す
る。また一方で、光ガイド層のアンドープ領域を、実施
例4に比べて小さくしたため、光の損失が大きくなり、
閾値電流密度が僅かに増大する傾向にある。
【0227】[実施例7]図8に示す面発光型のレーザ
素子について以下説明する。
【0228】(基板501)実施例1に用いた窒化物半
導体基板101と同様の基板501を用いる。
【0229】窒化物半導体基板501の上に、反射膜5
30として、AlGa1-xN(0≦x≦1)からなる
第1の層531と、第1の層と異なる組成のAlGa
1-yN(0<y≦1、x<y)からなる第2の層532
を交互にそれぞれ3層ずつ積層する。この時、各層は、
λ/(4n)(但し、λは光の波長、nは材料の屈折
率)の式を満たす膜厚で設ける。窒化物半導体の反射膜
は第1、2の層を、Al Ga1-xN(0≦x≦1)で
表される組成の異なる窒化物半導体を交互に積層した多
層膜を用いることができ、この時、各層を1層以上、第
1の層/第2の層の対を1対以上形成する。具体的には
第1の層/第2の層をAlGaN/AlGaN、GaN
/AlGaN、AlGaN/AlN、GaN/AlNな
どで形成できる。AlGa1-xN/AlGa1-y
(0<x、x<y<1)であるとAlGaN多層膜であ
るため熱膨張係数差を小さくでき結晶性良く形成でき、
GaN/AlGa1-yN(0<y<1)であるとGa
N層により結晶性が改善された多層膜とできる。また、
Al組成比の差(y−x)を大きくすると、第1の層と
第2の層との屈折率差が大きくなり反射率が高くなり、
具体的には、y−x≧0.3とし、好ましくはy−x≧
0.5とすることで反射率の高い多層膜反射膜が形成で
きる。また、実施例1と同様に、多層膜層として、Al
Ga1-yN(0<y≦1)を形成することにより、バ
ッファ層102として機能し、ピット低減効果が得られ
る。また、反射膜は、基板と活性層との間、活性層の上
に設けることができ、活性層の上の反射膜は、上記誘電
体多層膜を適応できる。更に、基板と活性層との間に反
射膜を設けた面発光型の発光素子にも適応できる。
【0230】続いて、実施例1と同様の条件で、n側コ
ンタクト層533、活性層534、p側電子閉込め層
(図示せず)、p側コンタクト層535を積層して、円
形状の開口部を有するSiO2からなるブロック層53
6を設けて、その円形状の開口部からMgドープGaN
を成長させて、第2のp側コンタクト層537を形成す
る。この時、p側コンタクト層535、第2のp側コン
タクト層537は、いずれか一方だけを形成したもので
も良い。その第2のp側コンタクト層537の上に、S
iO2/TiO2からなる誘電体多層膜を形成し反射膜5
38とし、前記ブロック層536の開口部の上に円形状
に設ける。そして、n側コンタクト層533が露出する
深さまでエッチングして、露出したn側コンタクト層5
33の上にリング状のn電極521、第2のp側コンタ
クト層537の上に、反射膜538の周りを囲むp電極
520をそれぞれ形成する。このようにして、得られる
面発光型のレーザ素子は、実施例1と同様に、短波長域
で発振するレーザ素子となる。
【0231】[実施例8]実施例1において、クラッド
層、光ガイド層、活性層を次の条件で形成した素子構造
のレーザ素子を形成する。
【0232】上部、下部クラッド層として、膜厚25Å
のAl0.1Ga0.9Nと膜厚25ÅのAl0.05
Ga0.95Nとを交互に100層ずつ積層した超格子
多層膜構造(500Å)とし、この時p側、n側のクラ
ッド層においてドーパントとしてそれぞれMg,Siを
超格子層の一方にドープする。
【0233】上部、下部光ガイド層として、アンドープ
のAl0.04Ga0.96Nを0.15μmで形成す
る。
【0234】活性層としてAl0.15In0.01
0.84N(200Å)の障壁層、膜厚100Åの井
戸層、Al0.15In0.01Ga0.84N(45
Å)の障壁層とを積層した量子井戸構造とする。
【0235】図10に示すAl混晶比x(x=0.0
3、0.06、0.08)の依存性については井戸層を
AlIn0.04Ga0.96−xNとし、図11の
In混晶比y(y=0.02、0.03、0.04、
0.07)の依存性については井戸層をAl0.03
Ga0.97−yNとし、それぞれパルス発振下で
の閾値電流密度、波長変化を示すものである。
【0236】図11に示すように、閾値電流密度Jth
では、In混晶比yが0.02付近からyが大きくなる
に従って下降曲線を示し、0.03〜0.05の範囲付
近で極小値をとり、0.05を超える領域では、上昇傾
向を示す。また、Al混晶比xについては、図10に示
すように、x≦0.1の範囲において、Al混晶比xの
増加により上昇傾向にあり、0<x≦0.6の範囲で好
ましく閾値電流を下げることができる。
【0237】[実施例9]再び、図1に示すリッジ型窒
化物半導体レーザを参照する。
【0238】基板101上には、バッファ層102を介
して、n型窒化物半導体層であるn型コンタクト層10
3、クラック防止層104、n型クラッド層105、及
びn型光ガイド層106が形成されている。n型クラッ
ド層105を除く他の層は、素子によっては省略するこ
ともできる。n型窒化物半導体層は、少なくとも活性層
と接する部分において活性層よりも広いバンドギャップ
を有することが必要であり、そのためにAlを含む組成
であることが好ましい。また、各層は、n型不純物をド
ープしながら成長させてn型としても良いし、アンドー
プで成長させてn型としても良い。
【0239】n型窒化物半導体層103〜106の上に
は、活性層107が形成されている。活性層107は、
前述の通り、Alx1Ga1−x2N井戸層(0≦x1
<1)とAlx2Ga1−x2N障壁層(0<x2<
1、x1<x2)が適当な回数だけ交互に繰り返し積層
されたMQW構造を有しており、活性層の両端はいずれ
も障壁層となっている。井戸層は、アンドープで形成さ
れており、全ての障壁層はSi、Sn等のn型不純物が
好ましくは1×1017〜1×1019cm−3の濃度
でドープして形成されている。
【0240】最終障壁層は、アンドープで形成されてお
り、次に成長させるp型電子閉じ込め層108からの拡
散によってMg等のp型不純物を1×1016〜1×1
cm−3含んでいる場合がある。尚、最終障壁層
を成長させるときに、Mg等のp型不純物を1×10
19cm−3以下の濃度でドープしながら成長させても
良い。また、最終障壁層に、他の障壁層と同様に、Si
などのn型不純物をドープしても良い。
【0241】最終障壁層の上には、p型窒化物半導体層
として、p型電子閉じ込め層108、p型光ガイド層1
09、p型クラッド層110、p型コンタクト層111
が形成されている。p型クラッド層110を除く他の層
は、素子によっては省略することもできる。p型窒化物
半導体層は、少なくとも活性層と接する部分において活
性層よりも広いバンドギャップを有することが必要であ
り、そのためにAlを含む組成であることが好ましい。
また、各層は、p型不純物をドープしながら成長させて
p型としても良いし、隣接する他の層からp型不純物を
拡散させてp型としても良い。
【0242】p型電子閉じ込め層108は、p型クラッ
ド層110よりも高いAl混晶比を持つp型窒化物半導
体から成り、好ましくはAlGa1−xN(0.1<
x<0.5)なる組成を有する。また、Mg等のp型不
純物が高濃度で、好ましくは5×1017〜1×10
19cm−3の濃度でドープされている。これにより、
p型電子閉じ込め層108は、電子を活性層中に有効に
閉じ込めることができ、レーザの閾値を低下させる。ま
た、p型電子閉じ込め層108は、30〜200Å程度
の薄膜で成長させれば良く、薄膜であればp型光ガイド
層109やp型光クラッド層110よりも低温で成長さ
せることができる。
【0243】また、p型電子閉じ込め層108は、アン
ドープで成長させた最終障壁層にp型不純物を拡散によ
って供給する役割を果たしており、両者は協働して、活
性層107を分解から保護すると共に、活性層107へ
のホール注入効率を高める役割を果たすようにしてもよ
い。
【0244】p型窒化物半導体層のうち、p型光ガイド
層109の途中までリッジストライプが形成され、さら
に、保護膜161、162、p型電極120、n型電極
121、pパット電極122、及びnパット電極123
が形成されて半導体レーザが構成されている。
【0245】本実施例は、実施例1の構成および製造プ
ロセスとほぼ同様であるが、実施例1の発振波長(37
0nm)より短い発振波長(366nm)に設定するた
め、下記のように活性層107の量子井戸層の組成をA
lGaNの3元材料に変えている。さらに、n側クラッ
ド層105、n側光ガイド層106、p側光ガイド層1
09、p側クラッド層110についても下記のように組
成を変えている。
【0246】(n側クラッド層105:下部クラッド層
25)次に、温度を1050℃にして、原料ガスにTM
A、TMG及びアンモニア、不純物ガスとしてシランガ
スを用い、Siを5×1018/cmドープしたAl
0.05Ga0.95NよりなるA層を25Åの膜厚で
成長させ、続いて、不純物ガスを止め、アンドープのA
0.1Ga0.9NよりなるB層を25Åの膜厚で成
長させる。そして、この操作をそれぞれ100回繰り返
してA層とB層の積層し、多層膜(超格子構造)よりな
るn型クラッド層106を成長させる。この時、アンド
ープAlGaNのAl混晶比としては、0.05以上
0.3以下の範囲であれば、十分にクラッド層として機
能する屈折率差を設けることができる。
【0247】(n側光ガイド層106:下部光ガイド層
26)次に、同様の温度で、原料ガスにTMA、TMG
及びアンモニアを用い、アンドープのアンドープのAl
0.05Ga0.95Nよりなるn型光ガイド層106
を0.15μmの膜厚で成長させる。また、n型不純物
をドープしてもよい。この層が第1の窒化物半導体層と
なる。
【0248】(活性層107(27,12))次に、同
様の温度で、原料ガスにTMA、TMG及びアンモニア
を用い、不純物ガスとしてシランガスを用い、Siを5
×1018/cmドープしたAl .15Ga
0.85Nよりなる障壁層(第1の障壁層2a)(B)
を100Åの膜厚で、TMA及びシランガスを止め、ア
ンドープのGaNよりなる井戸層(W)を100Åの膜
厚で、最後の障壁層(第2の障壁層2b)として、アン
ドープのAl0.15Ga0.85Nを45Åの膜厚
で、(B)/(W)/(B)の順に積層する。活性層1
07は、(B)/(W)/(B)の順に積層を繰り返
し、多重量子井戸構造(MQW)とすることもできる。
【0249】(p側光ガイド層109:上部光ガイド層
29)次に、温度を1050℃にして、原料ガスにTM
A、TMG及びアンモニアを用い、アンドープのAl
0.05Ga0.95Nよりなるp側光ガイド層109
を0.15μmの膜厚で成長させる。このp型光ガイド
層109は、アンドープとして成長させるが、p型電子
閉込め層108、p型クラッド層110等の隣接層から
のMgの拡散により、Mg濃度が5×1016/cm
となりp型を示す。またこの層は成長時に意図的にMg
をドープしても良い。この層が、第2の窒化物半導体層
となる。
【0250】(p側クラッド層110:上部クラッド層
30)続いて、TMAを止め、CpMgを用いて、1
050℃でMgドープAl .05Ga0.95Nより
なる層を25Åの膜厚で成長させ、続いて、CpMg
を止め、アンドープAl0.10Ga0.90Nよりな
る層を25Åの膜厚で成長させ、それを100回繰り返
して総膜厚0.45μmの超格子層よりなるp型クラッ
ド層110を成長させる。p型クラッド層は少なくとも
一方がAlを含む窒化物半導体層を含み、互いにバンド
ギャップエネルギーが異なる窒化物半導体層を積層した
超格子で作製した場合、不純物はいずれか一方の層に多
くドープして、いわゆる変調ドープを行うと結晶性が良
くなる傾向にあるが、両方に同じようにドープしても良
い。p側クラッド層110を超格子構造とすることによ
って、クラッド層全体のAl混晶比を上げることができ
るので、クラッド層自体の屈折率が小さくなり、さらに
バンドギャップエネルギーが大きくなるので、閾値を低
下させる上で非常に有効である。さらに、超格子とした
ことにより、クラッド層自体に発生するピットが超格子
にしないものよりも少なく、ショートの発生も低くな
る。
【0251】本実施例では、室温においてしきい値電流
53mA,電流密度3.5kA/cm、発振波長36
6nmの連続発振のレーザ素子が得られる。
【0252】[実施例10]本実施例では、活性層を以
下の通りとする他は、実施例9と同様にしてレーザ素子
を得る。
【0253】(活性層107(27,12))Siドー
プAl0.15Ga0.85N、膜厚200Åからなる
第1の障壁層2a、アンドープGaN、膜厚100Åか
らなる井戸層1b、アンドープAl .15Ga
0.85N、膜厚45Åからなる第2の障壁層2bを順
に積層した単一量子井戸構造の活性層とする。
【0254】得られるレーザ素子は、実施例9に比較し
て、第1の障壁層が厚膜化したことにより、井戸層の結
晶性が悪化する傾向にあり、しきい値電流Jthが10
0mAと大きくなる傾向にある。
【0255】[実施例11]本実施例では、活性層を以
下の通りとする他は、実施例9と同様にしてレーザ素子
を得る。
【0256】(活性層27)SiドープAl0.15
0.85N、膜厚100Åからなる第1の障壁層2
a、アンドープGaN、膜厚100Åからなる井戸層1
b、アンドープAl .15Ga0.85N、膜厚15
0Åからなる第2の障壁層2bを順に積層した単一量子
井戸構造の活性層とする。
【0257】得られるレーザ素子は、実施例9に比較し
て、第2の障壁層が厚膜化したことにより、Vfが上昇
する傾向にあり、閾値電流Jthが100mAと大きく
なる傾向にある。ここでは、第2の障壁層が第1の障壁
層よりも膜厚が大きく、また膜厚が100Å以上で形成
され、p−n接合付近であるp側電子閉込め層の高抵抗
で、発熱量の大きな層が井戸層から第2の障壁層により
離された構造となり、その影響を小さくできる一方で、
第2の障壁層による抵抗値の上昇が影響する構造とな
る。
【0258】[実施例12]本実施例では、活性層を以
下の通りとする他は、実施例9と同様にしてレーザ素子
を得る。
【0259】(活性層27)SiドープAl0.05
0.95N、膜厚100Åからなる第1の障壁層2
a、アンドープGaN、膜厚100Åからなる井戸層1
b、アンドープAl .05Ga0.95N、膜厚15
0Åからなる第2の障壁層2bを順に積層した単一量子
井戸構造の活性層とする。
【0260】得られるレーザ素子は、実施例9に比較し
て、第1の障壁層、第2の障壁層のAl混晶比を小さく
して、バンドギャップエネルギーを小さくし、井戸層と
のバンドギャップエネルギー差も小さくしたことによ
り、井戸層へのキャリア閉込めが悪くなる傾向にあり、
閾値電流Jthが200mAと大きくなる傾向にある。
ここで、井戸層と障壁層(第1の障壁層)とのAl混晶
比差、XB1―Xは、0.05であり、このAl混晶
比差を境として、障壁層と井戸層とのAl混晶比差を大
きくすることで、閾値が低下する傾向が観られる。
【0261】[実施例13]本実施例では、図6(b)
に示すように、光ガイド層を以下のように組成傾斜させ
て形成する他は、実施例9と同様にしてレーザ素子を得
る。
【0262】(n側光ガイド層106(第1の光ガイド
層26))AlGa1−xNを膜厚0.15μmで形
成し、この時、成長するに従って、すなわち活性層に近
づくに従って、Al組成比xを、0.1から0.02へ
と変化させて、膜厚方向に組成傾斜させたn側光ガイド
層106を設ける。この時、n側光ガイド層は、最初の
膜厚50nmの領域はSiドープで形成し、残りの膜厚
0.1μmの領域(活性層側0.1μmの領域)で、ア
ンドープで形成する。ここでは、活性層近傍の光ガイド
層において、第1の障壁層よりもバンドギャップエネル
ギーの小さい一部の領域が、第1の窒化物半導体層とな
る。
【0263】(p側光ガイド層109(第2の光ガイド
層29))AlGa1−xNを膜厚0.15μmで形
成し、この時、成長するに従ってAl組成比xを、0.
02から0.1へと変化させて、膜厚方向に組成傾斜さ
せ、活性層に近づくに従ってAl混晶比が小さく、バン
ドギャップエネルギーが小さくしたp側光ガイド層10
9を設ける。ここで、p側光ガイド層は、最初の膜厚
0.1μm(活性層側0.1μmの領域)はアンドープ
で形成し、残りの膜厚50nmの領域ではMgドープで
形成する。この時、活性層及びp側電子閉込め層近傍の
p側光ガイド層29において、第2の障壁層よりもAl
混晶比が小さく、バンドギャップエネルギーの小さい一
部の領域が、第2の窒化物半導体層となる。
【0264】得られるレーザ素子は、実施例9に比較し
て、Alの平均組成はほぼ同じものの、図6(b)に示
すように、バンドギャップエネルギーが傾斜された光ガ
イド層を設けることにより、キャリアの活性層への注入
効率が良好となり、内部量子効率が向上する傾向にあ
る。また、光ガイド層内の活性層に近い側(活性層側)
にアンドープ領域を設けたため、不純物ドープしたこと
による光の損失が低く抑えられた導波路構造となり、閾
値電流密度が減少する傾向にある。
【0265】[実施例14]本実施例では、図6(b)
に示すように、光ガイド層を以下のように組成傾斜させ
て形成する他は、実施例9と同様にしてレーザ素子を得
る。
【0266】(n側光ガイド層106(第1の光ガイド
層26))AlGa1−xNからなる膜厚25ÅのA
層、AlGa1−yN(x>y)からなる膜厚25Å
のB層を交互に30回繰り返し積層して、膜厚0.15
μmの超格子多層膜構造でn側光ガイド層を形成する。
この時、成長するに従ってA層のAl組成比xを、0.
05から0.03へと変化させ、B層のAl組成比yを
0.015で一定とし、組成傾斜させたn側光ガイド層
106を設ける。このときn側光ガイド層は、最初の膜
厚50nmの領域は、A層、B層ともSiドープで形成
し、残りの膜厚0.1μmの領域(活性層側0.1μm
の領域)で、A層のみをSiドープ、B層をアンドープ
で形成する変調ドープを用いる。ここで、n側光ガイド
層は、活性層中の第1の障壁層よりもバンドギャップエ
ネルギー、及びAl混晶比が小さくなり、第1の窒化物
半導体層となる。
【0267】(p側光ガイド層109(第2の光ガイド
層29))AlGa1−xNからなる膜厚25ÅのA
層、AlGa1−yN(x>y)からなる膜厚25Å
のB層を交互に30回繰り返し積層して、膜厚0.15
μmの超格子多層膜構造でp側光ガイド層109を形成
する。この時、成長するに従って、A層のAl組成比x
を、0.03から0.05へと変化させ、B層のAl組
成比yを0.015で一定とし、組成傾斜させ、すなわ
ち活性層、p側電子閉込め層108から離れるに従って
バンドギャップエネルギーを大きくし、Al平均組成を
大きくしたp側光ガイド層109を設ける。ここで、p
側光ガイド層は、最初の膜厚0.1μm(活性層側0.
1μmの領域)は、A層のみをMgドープ、B層をアン
ドープで形成し、残りの膜厚50nmの領域で、A層、
B層ともMgドープで形成する。また、ここでは、A層
とB層とで周期的に積層された多層膜において、一方の
層のみを組成傾斜させたが、両方を組成傾斜させること
もできる。
【0268】得られるレーザ素子は、実施例13に比較
して、Alの平均組成はほぼ同じものの、超格子構造と
したことにより結晶性が良好になり、素子特性が向上す
る。また一方で、光ガイド層のアンドープ領域を、実施
例13に比べて小さくしたため、光の損失が大きくな
り、閾値電流密度が僅かに増大する傾向にある。
【0269】[比較例1]図14(a)に示すように、
光ガイド層を活性層の井戸層、障壁層のいずれよりも大
きなバンドギャップエネルギーとし、図16に示すよう
に、活性層よりも光ガイド層のAl混晶比を大きくし、
更に光ガイド層よりもクラッド層のAl混晶比を大きく
した構造で、レーザ素子を作製する。ここでは、光ガイ
ド層、クラッド層を下記の通りとする他は、実施例9と
同様にして、レーザ素子を得る。
【0270】(n側クラッド層[下部クラッド層2
5])Siドープしたn型のAl0.17Ga0.83
N、膜厚25ÅのA層と、Siドープしたn型のAl
0.20Ga0.75N、膜厚25ÅのB層と、交互に
100層ずつ繰り返し積層して、超格子多層膜のクラッ
ド層を形成する。
【0271】(n側光ガイド層[下部光ガイド層2
6])アンドープのAl0.17Ga0.8Nを膜厚
0.15μmで形成する。
【0272】(p側光ガイド層[上部光ガイド層2
9])アンドープのAl0.17Ga0.8Nを膜厚
0.15μmで形成する。
【0273】(p側クラッド層[上部クラッド層3
0])Mgドープしたn型のAl0.2Ga0.8N、
膜厚25ÅのA層と、Mgドープしたn型のAl
0.25Ga0.75N、膜厚25ÅのB層と、交互に
100層ずつ繰り返し積層して、超格子多層膜のクラッ
ド層を形成する。
【0274】得られるレーザ素子は、その殆どにクラッ
クが発生し、素子動作ができないものである。また、素
子動作が可能なものであっても、結晶性悪化によるリー
ク電流が多く発生し、レーザ発振するものが得られない
ものとなる。
【0275】[実施例15]図15(a)(b)を参照
して、本発明の発光素子200について説明する。ここ
では、200bに示すように、基板の同一面側に、正負
一対の電極を設ける構造の発光素子を作製する。
【0276】サファイア(C面)よりなる基板201を
MOVPEの反応容器内にセットし、水素を流しなが
ら、基板の温度を1050℃まで上昇させ、基板のクリ
ーニングを行う。
【0277】バッファ層(図示せず):続いて、温度を
510℃で、基板1上にGaNよりなる低温成長のバッ
ファ層を約100Åの膜厚で成長させる。この低温成長
層を次に成長させる層よりも低温で成長させて、基板と
の格子不整合を緩和させるものであり、基板の種類によ
っては省略できる。
【0278】下地層(図示せず):バッファ層成長後、
温度1050℃で、アンドープGaN層を1.5μmの
膜厚で成長させる。この層は、アンドープ層で成長させ
ることで、その上に形成する素子構造の下地層となり、
成長基板となる。
【0279】n型コンタクト層202:続いて1050
℃で、Siを4.5×1018/cm ドープしたAl
0.05Ga0.95Nよりなるn型コンタクト層(電
流注入層)202を2μmの膜厚で成長させる。ここで
は、n側コンタクト層202が第1の窒化物半導体層と
なる。
【0280】活性層203:アンドープAl0.15
0.85Nよりなる障壁層(第1の障壁層2a)を1
00Åの膜厚で成長させ、続いてアンドープAl
0.05Ga0.95Nよりなる井戸層を30Åの膜厚
で成長させる。続いて、膜厚30Å、Al0.1Ga
0.9Nからなる内部障壁層(図示せず)を成長させ、
井戸層1を4層(図示せず)と、内部障壁層を3層(図
示せず)と、を交互に積層して、最後に第2の障壁層2
bとして、膜厚40ÅのAl0.15Ga0.85Nを
成長させ、総膜厚380Åの多重量子井戸構造よりなる
活性層203を成長させる。この活性層では、図14
(b)に示すように、第1の障壁層2a及び第2の障壁
層2bよりも、Al混晶比が小さく、バンドギャップエ
ネルギーが小さい内部障壁層(2bなど)を形成した構
造である。
【0281】p側クラッド層204:アンドープのAl
0.2Ga0.8NよりなるA層204を40Åの膜厚
で成長させ、続いてMgを5×1019/cmドープし
たAl0.05Ga0.95NよりなるB層205を2
5Åの膜厚で成長させる。そしてこれらの操作を繰り返
し、A層、B層の順で交互に5層ずつ積層し、最後にA
層を40Åの膜厚で成長させた超格子構造の多層膜より
なるp側多層膜クラッド層204を365Åの膜厚で成
長させる。この時、最初のB層が第2の障壁層よりもバ
ンドギャップエネルギーが小さく、Al混晶比の小さい
第2の窒化物半導体層となる。
【0282】p側コンタクト層205:続いて、Mgを
1×1020/cmドープしたGaNよりなるp型コン
タクト層205を200Åの膜厚で成長させる。
【0283】反応終了後、温度を室温まで下げ、さらに
窒素雰囲気中、ウェーハを反応容器内において、700
℃でアニーリングを行い、p型層をさらに低抵抗化す
る。
【0284】アニーリング後、ウェーハを反応容器から
取り出し、最上層のp側コンタクト層205の表面に所
定の形状のマスクを形成し、RIE(反応性イオンエッ
チング)装置でp側コンタクト層205側からエッチン
グを行い、図15(a)に示すようにn側コンタクト層
202の表面を露出させる。
【0285】エッチング後、最上層にあるp側コンタク
ト層205のほぼ全面に膜厚200ÅのNiとAuを含
む透光性のp電極206と、そのp電極206の上にボ
ンディング用のAuよりなるpパッド電極(図示せず)
を0.5μmの膜厚で形成する。一方、エッチングによ
り露出させたn側コンタクト層202の表面にはWとA
lを含むn電極207を形成してLED素子とした。
【0286】このLED素子は波長355nmの紫外発
光を示し、特に、上記第1の窒化物半導体層を設けるこ
とで、結晶性良く活性層が形成でき、発光特性に優れる
発光素子が得られる。
【0287】
【発明の効果】本発明の窒化物半導体素子は、380n
m以下の短波長域において、レーザ発振可能な活性層、
導波路構造を得ることができる。特に、InAlGaN
の井戸層において、In混晶比を、0.02〜0.0
5、好ましくは0.03〜0.05の範囲とし、Al組
成比を変化させて所望の発光波長の禁制帯幅を形成し
て、短波長域の発光素子、レーザ素子を得ることによ
り、内部量子効率、発光効率に優れた素子となる。
【0288】また、本発明の窒化物半導体素子は、低い
閾値電流で375nm以下という短波長の発光素子、レ
ーザ素子を得ることができる。したがって、発光ダイオ
ードは所定の蛍光体と組み合わせて蛍光ランプの代替品
を提供することができる。他方、レーザ素子は優れたF
WHMを示し、優れた解像度が得られる結果、ホトリソ
グラフ素子として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るレーザ素子構造を
説明する模式断面図である。
【図2】 図2(a)は本発明の一実施形態に係る素子
の積層構造を説明する模式断面図であり、図2(b)は
各層のAl組成比を説明する模式図である。
【図3】 図3(a)は本発明の一実施形態に係る素子
の積層構造を説明する模式断面図であり、図3(b)は
該積層構造のエネルギーバンドを説明する模式図であ
る。
【図4】 本発明の一実施形態に係るエネルギーバンド
を説明する模式図である。
【図5】 本発明の一実施形態に係るエネルギーバンド
を説明する模式図である。
【図6】 図6(a)は本発明の一実施形態に係るエネ
ルギーバンドを説明する模式図であり、図6(b)〜図
6(d)は各導電型の不純物(ドーパント)のドープ量
変化を説明する模式図である。
【図7】 本発明の一実施形態に係る活性層の積層構造
を説明する模式断面図である。
【図8】 本発明の一実施形態に係る素子構造を説明す
る模式断面図である。
【図9】 図9(a)は本発明に係る活性層におけるI
n組成比と発光効率との関係を説明する模式図であり、
図9(b)はIn組成比と閾値電流密度との関係を説明
する模式図である。
【図10】 本発明に係る活性層において、パルス発振
下での閾値電流密度と波長に対するAl混晶比の依存性
を説明する模式図である。
【図11】 本発明に係る活性層において、パルス発振
下での閾値電流密度と波長に対するIn混晶比の依存性
を説明する模式図である。
【図12】 図12(a)は本発明の一実施形態に係る
素子の積層構造を説明する模式断面図であり、図12
(b)は該積層構造に対応してバイアス状態のバンド構
造を説明する模式図である。
【図13】 図13(a)および図13(b)は、従来
技術におけるレーザ素子のバイアス状態のバンド構造を
説明する模式図である。
【図14】 図14(a)および図14(b)は、本発
明の一実施形態に係る素子におけるバイアス状態のバン
ド構造を説明する模式図である。
【図15】 図15(a)は本発明の一実施形態に係る
発光素子の積層構造を説明する模式断面であり、図15
(b)は各層のAl組成比を説明する模式図である。
【図16】 従来技術におけるレーザ素子の積層構造に
対応した各層のAl組成比を説明する模式図である。
【符号の説明】
1・・・井戸層、2・・・障壁層、11・・・第1導電
型層、12・・・活性層、13・・・第2導電型層、2
5・・・下部クラッド、26・・・第1の光ガイド層、
28・・・キャリア閉込め層、29・・・第2の光ガイ
ド層、30・・・上部クラッド層、101・・・基板、
102・・・バッファ層、103・・・n側コンタクト
層、104・・・クラック防止層、105・・・n側ク
ラッド層、106・・・n側光ガイド層、107,27
・・・活性層、108・・・p側電子閉込め層、109
・・・p側光ガイド層、110・・・p側クラッド層、
111・・・p側コンタクト層、120・・・p電極、
121・・・n電極、122・・・pパッド電極、12
3・・・nパッド電極、162・・・第2の保護膜(埋
込層)、164・・・絶縁膜
フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願2001−230684(P2001−230684) (32)優先日 平成13年7月30日(2001.7.30) (33)優先権主張国 日本(JP) Fターム(参考) 5F041 AA11 AA40 CA04 CA05 CA12 CA40 CA46 CA57 CA60 CA65 CA73 CA74 CA77 CB11 CB36 FF11 5F073 AA20 AA45 AA46 AA51 AA55 AA73 AA74 AA76 AA77 AA89 BA06 BA07 BA09 CA02 CA07 CA17 CB05 CB07 CB10 CB14 DA05 DA16 DA25 DA35 EA07 EA23 EA29

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型層と第2導電型層との間に、
    活性層を有する窒化物半導体素子において、 前記活性層が、InとAlとを含む窒化物半導体からな
    る井戸層と、Alを含む窒化物半導体からなる障壁層
    と、を少なくとも有する量子井戸構造である窒化物半導
    体素子。
  2. 【請求項2】 前記井戸層が、AlInGa
    1−x−yN(0<x≦1、0<y≦1、x+y<1)
    であり、前記障壁層がAlInGa1−u−v
    (0<u≦1、0≦v≦1、u+v<1)である請求項
    1記載の窒化物半導体素子。
  3. 【請求項3】 前記井戸層の膜厚が、障壁層の膜厚より
    も小さい請求項1又は2記載の窒化物半導体素子。
  4. 【請求項4】 前記井戸層のIn組成比yが、0.02
    以上0.05以下の範囲である請求項2又は3記載の窒
    化物半導体素子。
  5. 【請求項5】 前記井戸層のIn組成比yが、0.03
    以上0.05以下の範囲である請求項2又は3記載の窒
    化物半導体素子。
  6. 【請求項6】 前記活性層の発光波長が、380nm以
    下である請求項2〜5のいずれかに記載の窒化物半導体
    素子。
  7. 【請求項7】 前記第1導電型層が第1の光ガイド層を
    有し、第2導電型層が第2の光ガイド層を有して、該第
    1の光ガイド層と第2の光ガイド層とで前記活性層を挟
    み込むレーザ素子構造を有し、該第1の光ガイド層及び
    第2の光ガイド層のバンドギャップエネルギーEが、
    レーザ光の光子エネルギーEに比べて、0.05eV
    以上大きい(E−E≧0.05eV)請求項1〜6
    のいずれかに記載の窒化物半導体素子。
  8. 【請求項8】 前記第1の光ガイド層及び/又は第2の
    光ガイド層が、Al Ga1−xN(0<x≦1)から
    なる請求項7記載の窒化物半導体素子。
  9. 【請求項9】 前記活性層の発光波長が380nm以下
    であり、前記第1導電型層及び/又は第2導電型層が、
    AlGa1−xN(0<x≦1)からなる請求項1〜
    8のいずれかに記載の窒化物半導体素子。
  10. 【請求項10】 第1導電型層と第2導電型層との間
    に、活性層を有する窒化物半導体素子において、 前記活性層が、Alを含む窒化物半導体からなる井戸層
    と、該井戸層よりも第1導電型層側にそれよりもバンド
    ギャップエネルギーの大きな窒化物半導体からなる第1
    の障壁層と、を少なくとも有する量子井戸構造であると
    共に、 前記第1導電型層が、前記第1の障壁層よりもバンドギ
    ャップエネルギーの小さい第1の窒化物半導体層を有
    し、前記第1の窒化物半導体層が前記第1の障壁層の近
    くに設けられている窒化物半導体素子。
  11. 【請求項11】 前記第1の障壁層が、活性層内で、最
    も第1導電型層側の近くに配置され、前記第1の窒化物
    半導体層が活性層に接している請求項10記載の窒化物
    半導体素子
  12. 【請求項12】 前記第1導電型層がn型であり、前記
    第2導電型がp型である請求項10又は11記載の窒化
    物半導体素子。
  13. 【請求項13】 前記第1の障壁層のAl混晶比XB1
    が、井戸層のAl混晶比をXとが、XB1―X
    0.05の関係を満たす請求項10〜12のいずれかに
    記載の窒化物半導体素子。
  14. 【請求項14】 前記第1の障壁層の膜厚が30Å以上
    である請求項10〜13のいずれかに記載の窒化物半導
    体素子。
  15. 【請求項15】 光ガイド層で挟持された活性層により
    導波路が形成された窒化物半導体発光素子において、第
    1導電型層内に設けられた光ガイド層が、前記第1の窒
    化物半導体層を有する請求項10〜14のいずれかに記
    載の窒化物半導体素子。
  16. 【請求項16】 375nm以下で発振可能であって、
    AlGa1−xN量子井戸層(但し、x≧0)を挟む
    障壁層がAlInGa1−y−zN(但し、z≧
    0)で、井戸層のバンドギャップEが障壁層のバンド
    ギャップEより0.2eV以上大きい請求項10〜1
    5のいずれかに記載の窒化物半導体素子。
  17. 【請求項17】 井戸層膜厚が300Å以下である請求
    項16記載の窒化物半導体素子。
  18. 【請求項18】 障壁層膜厚が300Å以下である請求
    項16記載の窒化物半導体素子。
  19. 【請求項19】 光ガイド層とクラッド層とを分離して
    設けるSCH構造であって、ガイド層バンドギャップE
    が発振時の光子エネルギーEより0.05eV大き
    い請求項16記載の窒化物半導体素子。
  20. 【請求項20】 光ガイド層がAlGa1−aN/A
    Ga1−bN(a≠b)超格子層からなる請求項1
    9記載の窒化物半導体素子。
  21. 【請求項21】 クラッド層がAlGa1−cN/A
    Ga1−dN(c≠d)超格子層からなり、クラッ
    ド層のバンドギャップEはガイド層のバンドギャップ
    より大きい請求項19記載の窒化物半導体素子。
  22. 【請求項22】 量子井戸層の外側に屈折率を階段状に
    変化させた光閉じ込め層を形成するGRIN構造であっ
    て、活性層の上下層にノンドープ層を設ける請求項16
    記載の窒化物半導体素子。
  23. 【請求項23】 380nm以下で発振可能であって、
    第1導電型層、第2導電型層との間に、活性層を有する
    窒化物半導体素子において、 前記活性層が、InとAlとを含む窒化物半導体からな
    る井戸層と、Alを含む窒化物半導体からなる障壁層
    と、を少なくとも有する量子井戸構造である請求項10
    〜15のいずれかに記載の窒化物半導体素子。
  24. 【請求項24】 前記井戸層が、AlInGa
    1−x−yN(0<x≦1、0<y≦1、x+y<1)
    であり、前記障壁層がAlInGa1−u−
    (0<u≦1、0≦v≦1、u+v<1)である請求項
    23記載の窒化物半導体素子。
  25. 【請求項25】 前記井戸層の膜厚が、障壁層の膜厚よ
    りも小さい請求項23又は24記載の窒化物半導体素
    子。
  26. 【請求項26】 前記井戸層のIn組成比yが、0.0
    2以上0.05以下の範囲である請求項24又は25記
    載の窒化物半導体素子。
  27. 【請求項27】 前記井戸層のIn組成比yが、0.0
    3以上0.05以下の範囲である請求項24又は25記
    載の窒化物半導体素子。
  28. 【請求項28】 前記第1導電型層が第1の光ガイド層
    を有し、第2導電型層が第2の光ガイド層を有して、該
    第1の光ガイド層と第2の光ガイド層とで前記活性層を
    挟み込むレーザ素子構造を有し、該第1の光ガイド層及
    び第2の光ガイド層のバンドギャップエネルギーE
    が、レーザ光の光子エネルギーEに比べて、0.0
    5eV以上大きい(E−E≧0.05eV)請求項
    23〜27のいずれかに記載の窒化物半導体素子。
  29. 【請求項29】 前記第1の光ガイド層及び/又は第2
    の光ガイド層が、AlGa1−xN(0<x≦1)か
    らなる請求項28記載の窒化物半導体素子。
  30. 【請求項30】 前記活性層の発光波長が380nm以
    下であり、前記第1導電型層及び/又は第2導電型層
    が、AlGa1−xN(0<x≦1)からなる請求項
    23〜29のいずれかに記載の窒化物半導体素子。
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