JP7246038B2 - 窒化物半導体レーザダイオード - Google Patents

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本発明は窒化物半導体レーザダイオードに関する。
窒化物半導体レーザダイオードには構造の違いにより様々な種類が存在するが、その中の一つに結晶の劈開面を反射ミラーとして用いるファブリーペロー型窒化物半導体レーザダイオードがある。劈開面を露出させる方法としては、一般的に結晶の劈開面に沿って切断する方法と、エッチング技術を用いる方法の二種類がある。エッチング技術を用いる方法は、基板と基板上の窒化物半導体の劈開面が異なる場合でも適用可能で汎用性が高いことから、一般的に実用化されている。
特許文献1には、サファイア基板上に3族窒化物半導体を積層させた構造に対し、ドライエッチングとウェットエッチングを組み合わせたエッチング方法を行うことで3族窒化物半導体を除去してサファイア基板を露出させることにより、3族窒化物半導体の側面に共振器面を有する構造のレーザダイオードを形成する方法および構造が開示されている。
特開平10-41585号公報
特許文献1に開示された構造を有するレーザダイオードは、レーザダイオードの組み立て時の洗浄工程の歩留まりの低下や、レーザダイオードの短寿命化の問題が発生するという問題を有している。
本発明の目的は、歩留まり向上および長寿命化を図ることができる窒化物半導体レーザダイオードを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様による窒化物半導体レーザダイオードは、基板上に設けられた基部と、前記基部の上面の一部に設けられた第一半導体層と、前記第一半導体層の上面の一部に設けられた発光部と、前記第一半導体層の上面の一部に設けられた第一電極と、前記発光部の上に設けられた第二電極と、を備え、前記基部は、前記第一半導体層が形成されていない領域であってAlx1Gay1N(x1+y1=1、0≦x1<1、0<y1≦1)で形成された前記上面を含む上部領域を有することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、歩留まり向上および長寿命化を図ることができる。
本発明の一実施形態による窒化物半導体レーザダイオードの構造の一例を模式的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態による窒化物半導体レーザダイオードを説明する図であって、窒化物半導体レーザダイオードに備えられた基部の上面を形成するAlGaNのAl組成比に対する、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液(25%)に85℃で5分浸漬した場合の、当該AlGaNのエッチング量の相関グラフである。 本発明の一実施形態の実施例1による窒化物半導体レーザダイオードを説明する図であって、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液(25%)に85℃で5分浸漬した場合の窒化物半導体レーザダイオードの断面のSEM画像である。 本発明の一実施形態による窒化物半導体レーザダイオードを説明する図であって、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液(25%)に85℃で15分浸漬した場合の比較例1による窒化物半導体レーザダイオードの断面のSEM画像である。 本発明の一実施形態による窒化物半導体レーザダイオードを説明する図であって、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液(25%)に85℃で30分浸漬した場合の比較例2による窒化物半導体レーザダイオードの断面のSEM画像である。
特許文献1に開示された構造を有するレーザダイオードの組み立て時の洗浄工程の歩留まりの低下や、レーザダイオードの短寿命化の問題が発生する原因について、本発明者らが鋭意検討した結果、当該構造のレーザダイオードは、耐薬品性や耐湿性に乏しく、特に塩基性の環境下においては窒化物半導体の溶解や腐食の侵攻が激しいことが分かった。そこで、本発明者らは、この知見に基づき、以下の窒化物半導体レーザダイオードの発明に至った。
本発明の一実施形態による窒化物半導体レーザダイオードについて図1から図5を用いて説明する。まず、本実施形態による窒化物半導体レーザダイオード(以下、「レーザダイオード」と略記する)1の構造の一例について図1を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態によるレーザダイオード1は、基板11と、基板11上に設けられた基部12と、基部12の上面12aの一部に設けられた第一半導体層311と、第一半導体層311上の一部に設けられたメサ部半導体層312とを備えている。レーザダイオード1は、メサ部半導体層312上に設けられた下部ガイド層321と、下部ガイド層321上に設けられた発光層322と、発光層322上に設けられた上部ガイド層323とを備えている。レーザダイオード1は、上部ガイド層323上に設けられた第二半導体層331と、第二半導体層331上に設けられたリッジ部半導体層332とを備えている。レーザダイオード1は、第一半導体部31上に設けられた第一電極14と、リッジ部半導体層332上に設けられた第二電極15とを備えている。
下部ガイド層321と、発光層322と、上部ガイド層323とを合わせて発光部32が構成されている。第二半導体層331と、リッジ部半導体層332とを合わせて第二半導体部33が構成されている。第一半導体層311は、基部12の上面12aの一部に配置されている。このため、基部12の上面12aには、第一半導体層311が形成されていない領域と、第一半導体層311が形成されている領域とが存在する。第一半導体層311と、メサ部半導体層312とを合わせて第一半導体部31が構成されている。第一半導体部31と、発光部32と、第二半導体部33とを合わせて窒化物半導体素子部13が構成されている。
レーザダイオード1は、第一半導体層311及び発光部4の側面を少なくとも含む光を外部へ出射する方向の側面に設けられた共振器面16を備えている。より具体的には、共振器面16は、第一半導体部31の側面と、発光部32の側面と、第二半導体部33の側面とによって形成される同一平面で構成されている。共振器面16は、Alx2Gay2N(x2+y2=1、0≦x2≦0.8、0.2≦y2≦1)で形成されている。共振器面16は、第一半導体部31、発光部32及び第二半導体部33という複数の層で構成されているが、第一半導体部31、発光部32及び第二半導体部33のそれぞれの側面が、Alx2Gay2N(x2+y2=1、0≦x2≦0.8、0.2≦y2≦1)で形成されている。
レーザダイオード1の基部12は、第一半導体層311が形成されていない領域であってAlx1Gay1N(x1+y1=1、0≦x1<1、0<y1≦1)で形成された前記上面を含む上部領域121を有している。また、レーザダイオード1は、窒化物半導体素子部13及び基部12の露出面を被覆する絶縁層を備えていてもよい。この絶縁層は、例えばSiNや、SiO2、SiON、Al、ZrO層などの酸化物や窒化物が挙げられるが、この限りでは無い。絶縁層を被覆することにより、レーザダイオード1の耐久性を向上させて、長寿命のレーザダイオード1を実現することが可能である。
次に、レーザダイオード1を構成する各構成要件の詳細について図1を参照しつつ図2を用いて説明する。
(基板)
基板11を形成する材料の具体例としては、Si、SiC、MgO、Ga、Al、ZnO、GaN、InN、AlN、あるいはこれらの混晶等が挙げられる。これらの材料うち、GaNおよびAlNおよびAlGaN等の窒化物半導体で形成された基板を用いると、基板11と基部12との間の格子定数差および熱膨張係数差が小さく、欠陥の少ない窒化物半導体層を成長できる。さらに、AlN基板も用いた場合、圧縮応力下で基部12を成長させることができ、基部12にクラックの発生を抑制することができる。また、基板11を形成する上記材料には不純物が混入していてもよい。
基板11は、薄板の四角形状を有していることが組立上好ましいが、これに限らない。
(基部)
基部12を形成する材料は、AlN、GaN、およびその混晶である。つまり、基部12は、AlNを含んでいてもよい。具体例としてはAlN、AlGa(1-x)N(0≦x<1)が挙げられる。また、これらの材料には、P、As、SbといったN以外のV族元素や、C、H、F、O、Mg、Siなどの不純物が含まれていてもよい。また、基部12の上部領域121のうちの少なくとも上面12aは、第一半導体層311が形成されていない領域がAlGaNで形成されている。基部12は、III族元素としてAl、Ga以外の例えばBやInを含んでいてもよいが、BやInを含む箇所において欠陥の形成や耐久性の変化が生まれることから、Al、Ga以外のIII族元素を含まないことが好ましい。基部12は、導電性を有していても絶縁体であっても良い。基部12をn型半導体にする場合、例えばSiをドープ(例えば1×1019cm-3)することで基部12をn型化させる。基部12をp型半導体にする場合、例えばMgをドープする(例えば3×1019cm-3)ことで基部12をp型化させる。
基部12は、単層構造を有していても、積層構造を有していてもよい。基部12は、積層構造として例えば基板11上に設けられたAlN層と、当該AlN層上に設けられたAlGaN層(0≦x<1)との積層構造を有していてもよい。また、基部12は、積層構造として例えばAlx3Gay3N層(0≦x3<1)と、当該Alx3Gay3N層上に設けられたAlx1Gay1N層(0≦x1<x3<1)とを含む構造を有していてもよい。さらに、基部12は、積層構造として例えばAlN層と、当該AlN層上に設けられたAlx3Gay3N層(0≦x3<1)と、当該Alx3Gay3N層上に設けられたAlx1Gay1N層(0≦x1<x3<1)とを含む構造を有していてもよい。また、基部12は、組成を傾斜させた構造を有していても良い。例えば、基部12は、xを1から0.6まで連続的又は階段状に変化させたAlGaN層(0≦x<1)層を有していても良い。
基部12が、AlN層と、当該AlN層上に設けられたAlx1Gay1N層(0≦x1<1)とが積層され、当該Alx1Gay1N層の上面に上部領域121を備えている場合、上部領域121がAlx1Gay1N(x1+y1=1、0≦x1<1、0<y1≦1)で形成された部分の厚みをtナノメートル(nm)とすると、以下の式(1)を満たしていてもよい。
2×exp(7×(x1))<t<10000 ・・・(1)
ここで、本実施形態における、上部領域121がAlx1Gay1Nで形成された部分の厚み(以下、「膜厚」と称する場合もある)t(nm)は、共振器面16と垂直な仮想平面において、リッジ部半導体層332を共振器面16方向から見て中心で二分割する断面と、基部12の上面12aとの交点において、その交点を通り基板11と垂直方向での基部12の長さと定義する。換言すると、上部領域121がAlx1Gay1Nで形成された部分の膜厚t(nm)は、上面12aと直交し、かつ上面12aから基板11に向かう方向における基部12の長さである。
上部領域121の厚みは、AlGaNが複数層を有していたり,組成に分布があったりする場合も、連続するAlGaN組成の層の厚み全体を指す。つまり、上部領域121は、上面12aの組成と全く同じ組成で形成された層のみの領域で形成されているとは限られない。
上部領域121がAlx1Gay1Nで形成された部分の厚みt(nm)が式(1)に示す範囲を満たすことにより、レーザダイオード1の製造時の洗浄工程において基部12が薬液により溶解除去され、Alx1Gay1Nの下に形成されたAlN層や基板11が露出することが防止される。また、上部領域121がAlx1Gay1Nで形成された部分の厚みt(nm)が式(1)に示す範囲を満たすことにより、レーザダイオード1が使用環境下において長期間使用されたりするときに大気中の水分等により基部12が腐食された場合でも、Alx1Gay1Nの下に形成されたAlN層や基板11が露出することが防止される。製造工程においてAlN層や基板11が露出されることが防止されることによって、洗浄以降の工程におけるレーザダイオード1の歩留まりの向上を図ることができる。また、使用環境下においてAlN層や基板11が露出されることが防止されることによって、寿命の長いレーザダイオード1を実現することが可能になる。
上部領域121は、レーザダイオード1の製造過程の洗浄工程において一部が溶解除去される。このため、完成品のレーザダイオード1に設けられた上部領域121は、第一半導体層311が形成されていない基部12の上面の全ての領域を含んで形成されてはいるものの、全ての領域で式(1)の関係を満たす厚みt(nm)(但し、tはゼロでない(t≠0))を有していない場合もある。つまり、完成品のレーザダイオード1に設けられた上部領域121は、少なくとも一部の領域では式(1)の範囲を満たす厚みt(nm)を有しているが、残余の領域では式(1)の範囲を満たす厚みt(nm)を有していない(具体的には式(1)の下限値よりも薄い厚みを有する)場合がある。しかしながら、上部領域121が外部から受けるダメージは、洗浄環境下と比較すると使用環境下では極めて小さい。このため、上部領域121の一部が式(1)の範囲を満たす厚みt(nm)を有していなくても、レーザダイオード1は、使用環境下において、AlN層や基板11が露出することを十分に防止でき、長寿命化を図ることができる。
一方、上部領域121は、レーザダイオード1の製造過程において、上部領域121の形成後であって洗浄工程の前までは、全ての領域で式(1)の範囲を満たす厚みt(nm)を有している。これにより、当該洗浄工程において、上部領域121を構成するAlx1Gay1N層の下に形成されたAlN層や基板11が露出することが防止される。
ここで、上述の式(1)について図2を用いて詳細に説明する。図2中に示すグラフの横軸は、基部12の上部領域121を構成するAlx1Gay1N(x1+y1=1、0≦x1<1、0<y1≦1)のAl組成比x1を示している。図2中に示すグラフの縦軸は、基部12の上部領域121を構成するAlx1Gay1N(x1+y1=1、0≦x1<1、0<y1≦1)のエッチング量(nm)を示している。
発明者らが鋭意検討を行った結果、TMAH水溶液(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液)を濃度25%、温度85℃、5分の条件下では、図2に示すように、基部12のAl組成比x1と積層方向に溶解除去される基部12の除去膜厚(すなわちエッチング量)は、2×exp(7×(x1))の関係式があることを見出した。つまり、上部領域121がAlx1Gay1Nで形成された部分の厚みt(nm)が2×exp(7×(x1))より大きいことにより、基部12が積層方向に貫通除去されることを防止することができる。したがって、例えば上部領域121の全体がAlx1Gay1Nで形成されている場合、基部12の上部領域121の下層が露出することを防止することができる。
また、上部領域121がAlx1Gay1Nで形成された部分の厚みt(nm)は、10000nmより小さいことが望ましい。厚みt(nm)が10000nmより小さいことで基部12を形成する際にレーザダイオード1を基板11の水平方向に2分割するようなクラックの発生を抑制することができる。
従来のレーザダイオードは、本実施形態によるレーザダイオード1と異なり、基部12を有していない。つまり、図1に示す参照符号を用いると、従来のレーザダイオードは、基板11上に窒化物半導体素子部13が形成された構造を有している。このため、従来のレーザダイオードでは、基板11上に第一半導体層311が直接、形成されている。このため、従来のレーザダイオードでは、第一半導体層311の形成時に、第一半導体層311を形成するための成長薄膜と、基板11との隙間から薬液が染み込み、当該成長薄膜が基板11から剥離する不良が多発する。
これに対し、本実施形態によるレーザダイオード1では、基板11上に基部12が形成されているので、第一半導体層311を形成するための成長薄膜の形成時に、基板11が露出されることが防止され、当該成長薄膜と基板11との隙間に薬液が染み込まなくなる。その結果、レーザダイオード1の製造工程において、成長薄膜が基部12から剥離する不良の発生が極めて少ない数に抑制される。
(第一半導体層)
第一半導体層311は、基部12の上であって基部12の一部に形成されている。第一半導体層311は、発光部32へ電子あるいは正孔を供給するために、導電性を有していてもよい。第一半導体層311を形成する材料として、AlN、GaN、およびその混晶が挙げられる。第一半導体層311を形成する材料の具体例は、AlGa(1-x)N(0≦x≦1)である。第一半導体層311を形成するAlGa(1-x)NのAl組成比xは、基部12の上面12aのAlx1Gay1NのAl組成比x1と同じであってもよいし、上面12aのAlx1Gay1NのAl組成比x1よりも小さくてもよい。これにより、基部12と第一半導体層311との積層界面での欠陥の発生を抑制することが可能となる。また、第一半導体層311を形成する材料には、P、As又はSbといったN以外のV族元素や、In又はBといったIII族元素、C、H、F、O、Si、Cd、Zn又はBeなどの不純物が含まれていてもよい。
第一半導体層311がn型半導体の場合、例えばSiを1×1019cm-3ドープすることでn型化させることが可能である。第一半導体層311がp型半導体の場合、例えばMgを3×1019cm-3ドープすることでp型化させることが可能である。第一半導体層311は、組成を傾斜させた構造を有していてもよい。例えば、第一半導体層311は、AlGa(1-x)NのAl組成比xが0.8から0.6に連続的又は階段状に変化させた層構造を有していてもよい。第一半導体層311の厚さは、特に制限されない。例えば、第一半導体層311の抵抗を低減させるために100nm以上であってもよいし、第一半導体層311の形成時のクラックの発生を抑制する観点から10μm以下であってもよい。
(メサ部第一半導体層)
メサ部半導体層312は、第一半導体層311の上であって第一半導体層311の一部に形成されている。メサ部半導体層312が第一半導体層311の一部に形成されることにより、第一半導体層311の上面に第一電極14を配置する領域を確保することができる。メサ部半導体層312は、発光部32へ電子あるいは正孔を供給するために、導電性を有していてもよい。メサ部半導体層312を形成する材料として、AlN、GaN、およびその混晶が挙げられる。メサ部半導体層312を形成する材料の具体例は、AlGa(1-x)N(0≦x≦1)である。メサ部半導体層312のAlGa(1-x)NのAl組成比xは、第一半導体層311のAlGa(1-x)NのAl組成比xと同じであってもよいし、第一半導体層311の上面よりも小さくてもよい。ここで、第一半導体層311の上面は、メサ部半導体層312が形成される面である。これにより、メサ部半導体層312と第一半導体層311との積層界面での欠陥の発生を抑制することが可能となる。また、メサ部半導体層312を形成する材料には、P、As又はSbといったN以外のV族元素や、In又はBといったIII族元素、C、H、F、O、Si、Cd、Zn又はBeなどの不純物が含まれていてもよい。
メサ部半導体層312がn型半導体の場合、例えばSiを1×1019cm-3ドープすることでn型化させることが可能である。メサ部半導体層312がp型半導体の場合、例えばMgを3×1019cm-3ドープすることでp型化させることが可能である。メサ部半導体層312は、AlGa(1-x)NのAl組成比を傾斜させた構造を有していてもよい。例えば、メサ部半導体層312は、AlGa(1-x)NのAl組成比xを0.8から0.6に連続的又は階段状に変化させる層構造を有していてもよい。メサ部半導体層312の厚さは、特に制限されない。メサ部半導体層312の厚さは、発光層322からの発光を効率よく発光部32へ閉じ込めるために10nm以上であってもよい。また、メサ部半導体層312の厚さは、メサ部半導体層312の抵抗を低減させる観点から5μm以下であってもよい。
(下部ガイド層)
下部ガイド層321は、メサ部半導体層312の上に形成されている。下部ガイド層321は、発光層322で発光した光を発光部32に閉じ込めるために、メサ部半導体層312と屈折率差をつけている。下部ガイド層321を形成する材料として、AlN、GaN、およびその混晶が挙げられる。下部ガイド層321を形成する材料の具体例は、AlGa(1-x)N(0≦x≦1)である。下部ガイド層321を形成するAlGa(1-x)NのAl組成比xは、メサ部半導体層312を形成するAlGa(1-x)NのAl組成比xよりも小さくてもよい。これにより、下部ガイド層321は、メサ部半導体層312よりも屈折率が大きくなり、発光層322で発光した光を発光部32に閉じ込めることが可能となる。また、下部ガイド層321を形成する材料には、P、As又はSbといったN以外のV族元素や、In又はBといったIII族元素、C、H、F、O、Si、Cd、Zn又はBeなどの不純物が含まれていてもよい。
下部ガイド層321がn型半導体の場合、例えばSiを1×1019cm-3ドープすることでn型化させることが可能である。下部ガイド層321がp型半導体の場合、例えばMgを3×1019cm-3ドープすることでp型化させることが可能である。下部ガイド層321は、アンドープ層であってもよい。下部ガイド層321は、組成を傾斜させた構造を有していてもよい。例えば、下部ガイド層321は、AlGa(1-x)NのAl組成比xを0.6から0.5に連続的又は階段状に変化させる層構造を有していてもよい。下部ガイド層321の厚さは、特に制限されない。下部ガイド層321の厚さは、発光層322からの発光を効率よく発光部32へ閉じ込めるために10nm以上であってもよい、また、下部ガイド層321の厚さは、下部ガイド層321の抵抗を低減させる観点から2μm以下であってもよい。
(発光層)
発光層322は、レーザダイオード1の発光が得られる層である。発光層322を形成する材料として、AlN、GaN、およびその混晶が挙げられる。発光層322を形成する材料の具体例は、AlGa(1-x)N(0≦x≦1)である。発光層322のAlGa(1-x)NのAl組成比xは、第一電極14および第二電極15から注入したキャリアを効率よく発光部32に閉じ込めるために、下部ガイド層321のAlGa(1-x)NのAl組成比xよりも小さくてもよい。また、発光層322を形成する材料には、P、As又はSbといったN以外のV族元素や、In又はBといったIII族元素、C、H、F、O、Si、Cd、Zn又はBeなどの不純物が含まれていてもよい。
発光層322がn型半導体の場合、例えばSiを1×1019cm-3ドープすることでn型化させることが可能である。発光層322がp型半導体の場合、例えばMgを3×1019cm-3ドープすることでp型化させることが可能である。発光層322は、アンドープ層でもよい。発光層322は、AlGa(1-x)NのAl組成比xを傾斜させた構造を有していてもよい。例えば、発光層322は、AlGa(1-x)NのAl組成比xを0.5から0.4に連続的又は階段状に変化させる層構造を有していてもよい。
発光層322は、例えばAlGaNで形成された障壁層を有し、井戸層及び障壁層が1つずつ交互に積層された多重量子井戸(MQW:Multiple Quantum Well)構造を有していてもよい。レーザダイオード1は、多重量子井戸構造の発光層322を有することにより、発光層322の発光効率や発光強度の向上を図ることができる。発光層322は、例えば「障壁層/井戸層/障壁層/井戸層/障壁層」という二重量子井戸構造を有していてもよい。これら井戸層のそれぞれの膜厚は例えば3nmであってよく、これらの障壁層のそれぞれの膜厚は例えば10nmであってよく、発光層322の膜厚は36nmであってもよい。
(上部ガイド層)
上部ガイド層323は、発光層322の上に形成されている。上部ガイド層323は、発光層322で発光した光を発光部32に閉じ込めるために、第二半導体層331と屈折率差をつけている。上部ガイド層323を形成する材料として、AlN、GaN、およびその混晶が挙げられる。上部ガイド層323を形成する材料の具体例は、AlGa(1-x)N(0≦x≦1)である。上部ガイド層323のAlGa(1-x)NのAl組成比xは、発光層322のAlGa(1-x)NのAl組成比xよりも大きくてもよい。これにより、発光層322へキャリアを閉じ込めることが可能となる。また、上部ガイド層323を形成する材料には、P、As又はSbといったN以外のV族元素や、In又はBといったIII族元素、C、H、F、O、Si、Cd、Zn又はBeなどの不純物が含まれていてもよい。
上部ガイド層323がn型半導体の場合、例えばSiを1×1019cm-3ドープすることでn型化させることが可能である。上部ガイド層323がp型半導体の場合、例えばMgを3×1019cm-3ドープすることでp型化させることが可能である。上部ガイド層323は、アンドープ層でもよい。上部ガイド層323は、AlGa(1-x)NのAl組成比を傾斜させた構造を有していてもよい。例えば、上部ガイド層323は、AlGa(1-x)NのAl組成比xを0.5から0.6に連続的又は階段状に変化させる層構造を有していてもよい。上部ガイド層323の厚さは、特に制限されない。上部ガイド層323の厚さは、発光層322からの発光を効率よく発光部32へ閉じ込めるために10nm以上であってもよい。また、上部ガイド層323の厚さは、上部ガイド層323の抵抗を低減させる観点から2μm以下であってもよい。上部ガイド層323及び下部ガイド層321のそれぞれのAlGa(1-x)N(0≦x≦1)のAl組成比xは、同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。
(第二半導体層)
第二半導体層331は、上部ガイド層323の上に形成されている。第二半導体層331は、発光部32へ電子あるいは正孔を供給するために、導電性を有していてもよい。第二半導体層331を形成する材料として、AlN、GaN、およびその混晶が挙げられる。第二半導体層331を形成する具体例は、AlGa(1-x)N(0≦x≦1)である。第二半導体層331のAlGa(1-x)NのAl組成比xは、上部ガイド層323のAlGa(1-x)NのAl組成比xよりも大きくてもよい。これにより、上部ガイド層323と第二半導体層331との間に屈折率差が生じ、発光層322からの発光を効率よく発光部32へ閉じ込めることができる。また、第二半導体層331のAlGa(1-x)NのAl組成比xが、上部ガイド層323のAlGa(1-x)NのAl組成比xよりも大きいと、第二電極15から注入したキャリアを効率よく発光部32へ閉じ込めることができる。
また、第二半導体層331には、P、As又はSbといったN以外のV族元素や、In又はBといったIII族元素、C、H、F、O、Si、Cd、Zn又はBeなどの不純物が含まれていてもよい。第二半導体層331がn型半導体の場合、例えばSiを1×1019cm-3ドープすることでn型化させることが可能である。第二半導体層331がp型半導体の場合、例えばMgを3×1019cm-3ドープすることでp型化させることが可能である。第二半導体層331は、AlGa(1-x)NのAl組成比を傾斜させた構造を有していてもよい。例えば、第二半導体層331は、AlGa(1-x)NのAl組成比xを0.8から0.3に連続的又は階段状に変化させる層構造を有していてもよい。第二半導体層331の厚さは、特に制限されない。第二半導体層331の厚さは、発光層322からの発光を効率よく発光部32へ閉じ込めるために10nm以上であってもよい。また、第二半導体層331の厚さは、第二半導体層331の抵抗を低減させる観点から5μm以下であってもよい。第二半導体層331は、単層構造でもよく、積層構造でもよい。第二半導体層331が積層構造を有する場合、例えばu-Al0.8Ga0.2Nで形成されて厚さが20nmの層の上にp-AlxGaNの組成を傾斜させて形成されて厚さが150nmの層を有していてもよい。p-AlxGaNの組成を傾斜させ層(組成傾斜層)は、u-Al0.8Ga0.2Nで形成された層側から例えばAl組成比xが0.8から0.3に傾斜し、Ga組成比yが0.2から0.7に傾斜してもよい。
(リッジ部半導体層)
リッジ部半導体層332は、第二半導体層331の上であって第二半導体層331の一部に形成されている。リッジ部半導体層332が第二半導体層331の一部に形成されることにより、第二電極15から注入されるキャリアがリッジ部半導体層332中で基板11の水平方向に拡散することが抑制される。これにより、発光層322での発光が、リッジ部半導体層332の下方に位置する領域に制御される。その結果、レーザダイオード1は、高電流密度を実現し、レーザ発振の閾値を低減させることが可能になる。リッジ部半導体層332は、発光部32へ電子あるいは正孔を供給するために、導電性を有していてもよい。リッジ部半導体層332を形成する材料として、AlN、GaN、およびその混晶が挙げられる。リッジ部半導体層332を形成する材料の具体例は、AlGa(1-x)N(0≦x≦1)である。リッジ部半導体層332のAlGa(1-x)NのAl組成比xは、第二半導体層331のAlGa(1-x)NのAl組成比xと同じであってもよいし、大きくてもよい。これにより、第二半導体部33は、第二電極15から注入されたキャリアを効率よく発光部32へ運搬することができる。また、リッジ部半導体層332を形成する材料には、P、As又はSbといったN以外のV族元素や、In又はBといったIII族元素、C、H、F、O、Si、Cd、Zn又はBeなどの不純物が含まれていてもよい。
リッジ部半導体層332がn型半導体の場合、例えばSiを1×1019cm-3ドープすることでn型化させることが可能である。リッジ部半導体層332がp型半導体の場合、例えばMgを3×1019cm-3ドープすることでp型化させることが可能である。リッジ部半導体層332は、AlGa(1-x)NのAl組成比を傾斜させた構造を有していてもよい。例えば、リッジ部半導体層332は、AlGa(1-x)NのAl組成比xを0.8から0.3に連続的又は階段状に変化させる層構造を有していてもよい。リッジ部半導体層332の厚さは、特に制限されない。リッジ部半導体層332の厚さは、発光層322からの発光を効率よく発光部32へ閉じ込めるために10nm以上であってもよい。また、リッジ部半導体層332の厚さは、リッジ部半導体層332の抵抗を低減させる観点から5μm以下であってもよい。リッジ部半導体層332は、単層構造を有していてもよく、積層構造を有していてもよい。リッジ部半導体層332が積層構造を有する場合は、例えばp-Al0.3Ga0.2Nで形成されて厚さが20nmの層の上にp-GaNで形成されて厚さが10nmの層が積層されていてもよい。
(第一電極)
第一電極14は、第一半導体層311の上に形成されている。第一電極14がn型電極の場合、第一電極14を形成する材料としては、第一電極14が第一半導体層311に電子を注入する目的で用いられるのであれば、一般的な窒化物半導体発光素子のN型電極に対応する材料を使用することが可能である。例えば、第一電極14がn型電極の場合の形成材料として、Ti、Al、Ni、Au、Cr、V、Zr、Hf、Nb、Ta、Mo、Wおよびその合金、またはITO等が適用される。
第一電極14がp型電極の場合、第一電極14を形成する材料としては、第一電極14が窒化物半導体発光素子に正孔(ホール)を注入する目的で用いられるのであれば、一般的な窒化物半導体発光素子のp型電極層と同じ材料を使用することが可能である。例えば、第一電極14がp型電極の場合の形成材料として、Ni、Au、Pt、Ag、Rh、Pd、Cuおよびその合金、またはITO等が適用される。第一電極14がp型電極の場合は、第一電極14と窒化物半導体素子部13の第一半導体層311とのコンタクト抵抗が小さいNi、Au若しくはこれらの合金、又はITOであってもよい。
第一電極14は、第一電極14の全域に電流を均等に拡散させる目的で、上部にパッド電極を有していてもよい。パッド電極を形成する材料としては、例えばAu、Al、Cu、Ag又はWなどが挙げられる。当該パッド電極は、導電性の観点から、これらの材料のうち導電性が高いAuで形成されていてもよい。具体的には、第一電極14の構造として、例えばTi、Al、Ni及びAuの中から選択された素材の合金で形成された第一コンタクト電極を第一半導体層311上に形成し、Auで形成された第一パッド電極を第一コンタクト電極上に形成した構造が挙げられる。
(第二電極)
第二電極15は、リッジ部半導体層332上に形成されている。第二電極15がn型電極の場合、第二電極15を形成する材料としては、第二電極15がリッジ部半導体層332に電子を注入する目的で用いられるのであれば、一般的な窒化物半導体発光素子のn型電極に対応する材料を使用することが可能である。例えば、第二電極15がn型電極の場合の形成材料として、Ti、Al、Ni、Au、Cr、V、Zr、Hf、Nb、Ta、Mo、Wおよびその合金、又はITO等が適用される。
第二電極15がp型電極の場合、第二電極15を形成する材料としては、第二電極15が窒化物半導体発光素子に正孔(ホール)を注入する目的で用いられるのであれば、一般的な窒化物半導体発光素子のp型電極層と同じ材料を使用することが可能である。例えば、第二電極15がp型電極の場合の形成材料として、Ni、Au、Pt、Ag、Rh、Pd、Cuおよびその合金、又はITO等が適用される。第二電極15がp型電極の場合は、第二電極15と窒化物半導体素子部13のリッジ部半導体層332とのコンタクト抵抗が小さいNi、Au若しくはこれらの合金、又はITOであってもよい。
第二電極15は、第二電極15の全域に電流を均等に拡散させる目的で、上部にパッド電極を有していてもよい。パッド電極を形成する材料としては、例えばAu、Al、Cu、Ag又はWなどが挙げられる。当該パッド電極は、導電性の観点から、これらの材料のうち導電性が高いAuで形成されていてもよい。具体的には、第二電極15の構造として、例えばNi及びAuの合金で形成された第二コンタクト電極をリッジ部半導体層332上に形成し、Auで形成された第二パッド電極を第二コンタクト電極上に形成した構造が挙げられる。
(共振器面)
共振器面16は、第一半導体部31、発光部32及び第二半導体部33のそれぞれの側面によって形成される同一平面で構成されている。共振器面16は、発光部32の発光を共振器面16で反射させることを目的として設けられている。共振器面16で反射した光を発光部32に閉じ込めるために、共振器面16は、レーザダイオード1の光の出射側と、出射側の反対の側面に、対を成して備えられていてもよい。共振器面16において、発光部32からの発光を反射させるために、共振器面16は、発光部32と上部ガイド層323との接触面に対して垂直かつ平坦であってもよい。しかしながら、共振器面16は、全体にあるいは部分的に傾斜部あるいは凹凸部を有していてもよい。
共振器面16に露出しているAlGa(1-x)NのAl組成比xは、0≦x≦0.8であってもよく、0≦x≦0.6であってもよい。本発明者らが鋭意検討を行った結果、共振器面16は、洗浄工程における化学耐性、及び大気中の水分による耐湿性が乏しいことが分かり、AlGa(1-x)NのAl組成比xが0≦x≦0.8又は0≦x≦0.6の範囲内であると、凹凸の発生が少ないことが分かった。
共振器面16の上には、誘電体多層膜等の絶縁保護膜、及び反射膜が形成されていてもよい。具体的には、当該絶縁保護膜は、SiOで形成されていてよく、その他にAl、SiN、SnO、ZrO又はHfO等で形成されていてもよい。また、当該絶縁保護膜は、これらの材料が積層された構造を有していてもよい。当該絶縁保護膜は、レーザダイオード1の共振器面16の光の出射側、及び光の反対側両方の面において形成されていてもよい。共振器面16の光の出射側に形成された絶縁保護膜と、光の反射側に形成された絶縁保護膜は、同じ構造を有していてもよいし、異なる構造を有していてもよい。
(解析方法・観察方法)
本実施形成におけるレーザダイオード1の材料特定及び組成比は、エネルギー分散型X線分析(Energy dispersive X-ray spectrometry:EDX)やオージェ電子分光法(Auger Electron Spectroscopy:AES)等の手法で分析が可能である。また、レーザダイオード1を構成する各膜の膜厚及び距離は、共振器面16と垂直な面でレーザダイオード1を分割及び研磨あるいは集束イオンビーム(Focused Ion Beam:FIB)加工し、その断面を走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope:SEM)観察あるいは透過電子顕微鏡(Transmission Electron Microscope:TEM)観察することによって測長することが可能である。高画質な画像を広範囲かつ簡易に得られるため、SEMを用いて観察することが好ましい。
(製法)
本実施形態によるレーザダイオード1の製造方法について説明する。レーザダイオード1を形成するためには、基板11上に基部12、第一半導体層311、メサ部半導体層312、下部ガイド層321、発光層322、上部ガイド層323、第二半導体層331及びリッジ部半導体層332をそれぞれ形成するためのAlGaNをこの順で積層させる。これらのAlGaNを積層させる方法としては特に限定されないが、例えば有機金属化合物気相成長法(MOVPE法)で形成することができる。この成長方法においては、例えばトリメチルガリウム(TMG)、トリエチルガリウム(TEG)、トリメチルアルミニウム(TMA)、トリエチルアルミニウム(TEA)とアンモニア(NH3)を適当な温度に加熱された基板上に供給して、熱分解反応させることでAlGaNの混晶薄膜を成長させることが出来る。この他にも、III族原料としてGa、Alの固体金属を用い、V族原料としてNHやN等の気体を原料として用いた分子線エピタキシー法(MBE法)などを用いることが出来る。
AlGaNで形成された半導体層を積層させた構造をエッチング技術により部分的に段階的に除去することで、基部12、第一半導体層311及び第二半導体層331の上面を各々部分的に露出させることが可能である。エッチング技術としては、誘導結合型反応性イオンエッチングを用いることでAlGaN層を除去することが出来る。例えば、雰囲気ガスとして塩素を用い、アンテナ電力とバイアス電力を適切な値とすることで半導体層を除去することが出来る。この際、処置時間を適切な時間とすることでエッチング深さを制御することが可能であり、基部12、第一半導体層311及び第二半導体層331のそれぞれの膜厚を所定の厚さに制御することが可能である。
共振器面16の形成方法としては、上述のエッチング技術を用いるだけで形成することも可能であるが、さらに薬液を用いたウェットエッチングを追加で行うことにより、共振器面16を平坦化させることが可能である。このウェットエッチングには、例えばKOH水溶液やTMAH水溶液を用いることが出来、薬液の温度、処置時間、濃度等を適切な値とすることで平坦化が可能である。
第一電極14及び第二電極15の形成方法としては、電子ビーム蒸着法や熱蒸着法、スパッタ法などの各種技術を用いることが出来る。また、第一電極14及び第二電極15と、窒化物半導体素子部13とのコンタクト抵抗を低減させる目的で、第一電極14及び第二電極15のそれぞれを形成するための金属薄膜の形成後に熱処理を行ってもよい。この熱処理温度、時間、雰囲気を適切な条件に設定することで、駆動電圧が低く電力変換効率の高いレーザダイオード1を実現できる。
共振器面16上、及び窒化物半導体素子部13上に絶縁層を形成する方法は特に限定されないが、例えばスパッタ法を用いることで絶縁膜を成膜することが出来る。
ウェハ状態のレーザダイオード1は、例えばレーザスクライブ法、レーザアブレーション法等のレーザ加工技術又はスクライブ法、ダイシング法等の加工技術と、エキスパンド法やブレーキング法などの劈開技術とを組み合わせることで個片化されることが可能である。レーザダイオード1を個片化した後には、加工傷やデブリ、パーティクルが残ることから、水あるいはアルカリ溶液での洗浄を行ってもよい。
<実施例>
次に、本実施形態の実施例による窒化物半導体レーザダイオードについて図1及び図2を参照しつつ図3から図5を用いて説明する。なお、図3から図5に示すSEM画像の右下にはそれぞれ、SEM画像のスケールを示す数値と、スケールバーとが図示されている。
(実施例1)
c面サファイア基板上に、有機金属化合物気相成長装置(大陽日酸製、SR4338KS-HT)を用いてトリメチルガリウム、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、アンモニア、シラン、シクロペンタジエニルマグネシウムを原料ガスとして、厚さが2μmのAlN層を形成し、当該AlN層の上層に当該AlN層とともに基部を構成しかつ上部領域に相当するn-Al0.6GaN層を形成し、第一半導体層として厚さが1.9μmのn-Al0.6GaN層を形成し、当該n-Al0.6GaN層の上層に下部ガイド層として厚さが150nmのu-Al0.5GaN層を形成した。次いで、当該u-Al0.5GaN層の上層に障壁層として厚さが8nmのu-Al0.5GaN層、当該障壁層の上層に第一井戸層として厚さが4nmのu-Al0.3GaN層、当該第一井戸層の上層に障壁層として厚さが8nmのu-Al0.5GaN層、当該障壁層の上層に第二井戸層として厚さが4nmのu-Al0.3GaN層、当該第二井戸層の上層に障壁層として厚さが8nmのu-Al0.5GaN層、をこの順に形成して発光層を形成した。次いで、発光層の上層に上部ガイド層として厚さが150nmのu-Al0.5GaN層を形成し、当該u-Al0.5GaN層の上に第二半導体層としてAl組成を0.8から0.3へ連続的に変化させたAlGaNを組成傾斜層として150nmの厚さに形成し、その上層に厚さが10nmのp-GaN層を形成し、AlN層からp-GaN層を積層させたウェハを用意する。
当該ウェハに対して、各工程において所定のパターニングマスクを用いて電子ビーム蒸着装置で100nmの膜厚のNiを蒸着し、当該Niをマスクとして誘導結合型反応性イオンエッチング装置を用いて、塩素ガスを反応ガスとしてエッチングを行うことでリッジ構造、メサ構造、共振器構造を作製する。この際、基部のAlGaN層としてn-Al0.6GaNが200nm残るようにエッチングを行った。
露出した第一半導体層の上面に電子ビーム蒸着装置を用いて第一電極として、Ti,Al,Ti及びAuをそれぞれ30nm、100nm、20nm、150nmの厚さに蒸着し、その後、高温熱処理装置を用いて窒素雰囲気下で900℃3分加熱を行った。第二半導体層の上面にも電子ビーム蒸着装置を用いて第二電極として、Pd、Pt及びAuをそれぞれ10nm,10nm、40nmの厚さに蒸着し、その後、高温熱処理装置を用いて窒素雰囲気下で600℃5分加熱を行った。第一電極及び第二電極のそれぞれの上層に、パッド電極としてTi及びAuをそれぞれ50nm、400nmの厚さに蒸着し、波長285nmのレーザダイオードを作製した。
このレーザダイオードを洗浄するために濃度25%のテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)水溶液に85℃で5分浸漬させた。
図3中に破線の楕円で囲んで示すように、基部の上部領域に相当するn-Al0.6GaN層が薄膜成長方向に沿ってエッチングされた。しかしながら、エッチング量は、125nmであり、基部の上部領域に相当するn-Al0.6GaN層が75nmの厚さで残った。このため、第一半導体層を形成するための薄膜の剥離等の不良は発生しなかった。
(実施例2)
c面サファイア基板上に有機金属化合物気相成長装置(大陽日酸製、SR4338KS-HT)を用いてトリメチルガリウム、トリメチルアルミニウム、アンモニアを原料ガスとして、厚さが2μmのAlN層を形成し、当該AlN層の上層に当該AlN層とともに基部を構成しかつ上部領域に相当するu-Al0.7GaN層(厚さは2μm)を形成し、AlN層とu-Al0.7GaN層とを積層させたウェハを用意する。当該ウェハに対して、電子ビーム蒸着装置を用いて100nmの膜厚のNiを蒸着し、当該Niをマスクとして誘導結合型反応性イオンエッチング装置を用いて、塩素ガスを反応ガスとしてエッチングを行うことでu-Al0.7GaN層を一部除去する。この際、基部の上部領域に相当するAlGaN層としてu-Al0.7GaN層が250nm残るようにエッチングを行った。
このウェハを洗浄するために濃度25%のテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)水溶液に85℃で5分浸漬させたところ、u-Al0.7GaN層が薄膜成長方向に沿ってエッチングされた。しかしながら、エッチング量は、225nmであり、基部の上部領域に相当するu-Al0.7GaN層が25nmの厚さで残った。このため、基板上に形成された薄膜の剥離等の不良は発生しなかった。
図2は、本実施例での同様の実験をu-AlGaN層のAl組成比を変化させて行い、エッチング量を測長して得た結果である。図2に示すように、基板上に形成されたu-AlGaN層は、膜厚t(nm)が上述の式(1)を満たす範囲内であればエッチングによって貫通されることはないことが分かる。
(比較例1)
基部を構成するAlGaN層として、100nmのn-Al0.6GaN層が残るようにエッチングを行った点以外は、上記実施例1と同じ方法で形成したウェハを用意した。当該ウェハを洗浄するために濃度25%のテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)水溶液に85℃で15分浸漬させた。
本比較例では、AlN層上に形成されたn-Al0.6GaN層の厚みは、100nmであり、上述の式(1)の範囲に含まれていない。このため、図4中に下向きの直線矢印で示すように、エッチング端面から1.5μmまでの距離においてn-Al0.6GaN層が貫通して除去されて、さらに下層のAlNも除去されて、サファイア基板が露出する結果が得られた。
(比較例2)
c面サファイア基板上に有機金属化合物気相成長装置(大陽日酸製、SR4338KS-HT)を用いてトリメチルガリウム、トリメチルアルミニウム、アンモニアを原料ガスとして厚さが1.7μmのAlN層を形成し、当該AlN層の上層に厚さが100nmのu-Al0.7Ga0.3N層を形成し、当該u-Al0.7Ga0.3N層の上層に厚さが150nmのu-Al0.3Ga0.7N層を形成し、当該u-Al0.3Ga0.7N層の上層に厚さが300nmのu-Al0.1Ga0.9N層を形成し、これらの層が積層させたウェハを用意する。
当該ウェハに対して、電子ビーム蒸着装置を用いて100nmの膜厚のNiを蒸着し、当該Niをマスクとして誘導結合型反応性イオンエッチング装置を用いて、塩素ガスを反応ガスとしてエッチングを行った。この際、基部を構成するAlGaN層としてu-Al0.7Ga0.3N層が50nm残るようにエッチングを行った。このウェハを洗浄するために濃度25%のテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)水溶液に85℃で30分浸漬させた結果を図5に示す。
図5中の左側には、当該ウェハのサファイア基板からu-Al0.1Ga0.9N層までのエッチング部の断面のSEM像が示されている。図5中の中央には、当該ウェハのAlN層からu-Al0.1Ga0.9N層までのエッチング部の断面のSEM像が拡大されて示されている。図5中の右側には、ウェハの層構造が模式的に示されている。
本変形例においても、AlN層上に形成されたu-Al0.7Ga0.3N層の厚みは、50nmであり、上述の式(1)の範囲に含まれていない。このため、図5中の左側に示すように、u-Al0.7Ga0.3N層は、薄膜成長方向に沿ってエッチング除去され、さらに下層のAlNも除去され、サファイア基板が露出した。さらに、図5中の中央に示すように、AlN層の側面が非常に大きく凹み、さらにu-Al0.7Ga0.3Nの側面も大きく凹み、サイドエッチングが進行していることが分かった。
以上の結果から、窒化物半導体レーザダイオードの共振器面は、Alx2Gay2N(x2+y2=1、0≦x2≦0.8、0.2≦y2≦1)で形成されていることが好ましく、またAlx2Gay2N(x2+y2=1、0≦x2<0.7、0.3<y2≦1)で形成されていることがより好ましい。
以上説明したように、本実施形態によるレーザダイオード1は、基板11上に設けられた基部12と、基部12の上面の一部に設けられた第一半導体層311と、第一半導体層311の上面の一部に設けられた発光部32と、を備え、基部12は、第一半導体層311が形成されていない領域であってAlx1Gay1N(x1+y1=1、0≦x1<1、0<y1≦1)で形成された上面12aを含む上部領域121を有している。
当該構成を備えたレーザダイオード1は、製造工程においてAlN層や基板11が露出することを防止できるので、製造歩留まりの向上を図ることができる。さらに、当該構成を備えたレーザダイオード1は、使用環境下においてAlN層や基板11が露出することを防止できるので、長寿命化を図ることができる。
1 窒化物半導体レーザダイオード(レーザダイオード)
4 発光部
11 基板
12 基部
12a 上面
13 窒化物半導体素子部
14 第一電極
15 第二電極
16 共振器面
31 第一半導体部
32 発光部
33 第二半導体部
121 上部領域
311 第一半導体層
312 メサ部半導体層
321 下部ガイド層
322 発光層
323 上部ガイド層
331 第二半導体層
332 リッジ部半導体層

Claims (5)

  1. 基板上に設けられた基部と、
    前記基部の上面の一部に設けられた第一半導体層と、
    前記第一半導体層の上面の一部に設けられた発光部と、
    前記第一半導体層の上面の一部に設けられた第一電極と、
    前記発光部の上に設けられた第二電極と、
    を備え、
    前記基部は、前記第一半導体層が形成されていない領域であってAlx1Gay1N(x1+y1=1、0≦x1<1、0<y1≦1)で形成された前記上面を含む上部領域を有する
    窒化物半導体レーザダイオード。
  2. 前記第一半導体層及び前記発光部の側面を少なくとも含み、レーザー光を外部へ出射する方向の側面に設けられた共振器面を備え、
    前記上部領域の上面は前記共振器面の最下端で接するように繋がっていて、上面視で、少なくとも1つの前記共振器面が前記上部領域の端面より内側に配置されている
    請求項1に記載の窒化物半導体レーザダイオード。
  3. 前記上部領域がAlx1Gay1N(x1+y1=1、0<x1<1、0<y1<1)で形成された部分の厚みをtナノメートルとすると、
    2×exp(7×(x1))<t<10000
    を満たす
    請求項1又は2に記載の窒化物半導体レーザダイオード。
  4. 前記基部は、AlNを含んでいる
    請求項1から3までのいずれか一項に記載の窒化物半導体レーザダイオード。
  5. 前記第一半導体層及び前記発光部の側面を少なくとも含み、光を外部へ出射する方向の側面に設けられた共振器面を備え、
    前記共振器面は、Alx2Gay2N(x2+y2=1、0≦x2≦0.8、0.2≦y2
    ≦1)で形成されている
    請求項1から4のいずれか一項に記載の窒化物半導体レーザダイオード。
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