JP3282175B2 - 窒化物半導体素子 - Google Patents

窒化物半導体素子

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JP3282175B2
JP3282175B2 JP2155797A JP2155797A JP3282175B2 JP 3282175 B2 JP3282175 B2 JP 3282175B2 JP 2155797 A JP2155797 A JP 2155797A JP 2155797 A JP2155797 A JP 2155797A JP 3282175 B2 JP3282175 B2 JP 3282175B2
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慎一 長濱
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  • Led Devices (AREA)
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  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はLED(発光ダイオー
ド)、LD(レーザダイオード)等の発光素子、あるい
は太陽電池、光センサー等の受光素子、あるいはトラン
ジスタ、集積回路等に使用される窒化物半導体(InX
AlYGa1-X-YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)よりなる
素子に関する。
【0002】
【従来の技術】窒化物半導体は高輝度青色LED、純緑
色LEDの材料として、フルカラーLEDディスプレ
イ、交通信号等で最近実用化されたばかりである。これ
らの各種デバイスに使用されるLEDは、n型窒化物半
導体層とp型窒化物半導体層との間に、単一量子井戸構
造(SQW:Single-Quantum- Well)のInGaNより
なる活性層を有するダブルへテロ構造を有している。青
色、緑色等の波長はInGaN活性層のIn組成比を増
減することで決定されている。
【0003】また、本出願人は、最近この材料を用いて
パルス電流において、室温での410nmのレーザ発振
を発表した(例えば、Jpn.J.Appl.Phys. Vol35 (1996)
pp.L74-76)。このレーザ素子はパルス電流(パルス幅
2μs、パルス周期2ms)において、閾値電流610
mA、閾値電流密度8.7kA/cm2、閾値電圧21V
において発振する。
【0004】図3は、例えば特開平8−83956号公
報に示されている、窒化物半導体よりなるレーザ素子の
基本的な構造を示す模式断面図であり、具体的にはレー
ザの共振方向に垂直な方向で素子を切断した際の図を示
している。レーザ素子は通常ダブルへテロ構造を有し、
この公報では、例えばサファイアよりなる基板30の上
に、0.01〜0.2μm程度のGaN、AlN等より
なる低温バッファ層31、例えばn型GaNよりなる2
〜5μm程度のn型コンタクト層32、バンドギャップ
エネルギーが活性層よりも大きいn型窒化物半導体より
なる0.1〜0.3μm程度のn型クラッド層33、例
えば0.01〜1μm程度のInXGa1-XNよりなる活
性層34、バンドギャップエネルギーが活性層よりも大
きい0.1〜0.3μm程度のp型窒化物半導体よりな
るp型クラッド層35、例えばp型GaNよりなる0.
3〜2μm程度のp型コンタクト層36が順に積層され
た構造が開示されている。p型コンタクト層36の表面
にはp電極37が設けられ、エッチングにより露出され
たn型コンタクト層32の表面にはn電極38が設けら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】レーザ素子を色々な用
途に使用するためには横モードが単一になっていること
が望ましい。図1のレーザ素子では活性層から上のp型
層をリッジ形状とすることにより、リッジストライプ部
とリッジストライプ外との屈折率差を大きくして、水平
横モードの安定化を図っている。しかしながら、例えば
前記レーザ素子において、さらに垂直横モードの安定化
を図るため、クラッド層のAl混晶比を小さくすると、
横モードは単一となりやすい傾向にあるが、活性層とク
ラッド層とのバンドオフセットが不十分となり、ホール
と電子が活性層で再結合せずリーク電流が増加してしま
う傾向にある。逆に、クラッド層のAl混晶比を大きく
して活性層とクラッド層との屈折率差を大きくすると、
閾値電流は低下する傾向にあるが、横モードが多モード
となりやすい傾向にある。
【0006】従って、本発明はこのような事情を鑑みて
成されたものであって、その目的とするところは、主と
して単一の横モードが得られて、さらに閾値電流の低い
レーザ素子を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】 我々はLD、LED等
の窒化物半導体素子について、活性層を挟んだp型層、
及び/又はn型層を改良することにより前記問題が解決
できることを新たに見いだし本発明を成すに至った。即
ち、本発明の窒化物半導体素子は、n型窒化物半導体層
とp型窒化物半導体層との間に活性層を有する窒化物半
導体素子において、前記n型窒化物半導体層、又はp型
窒化物半導体層の少なくとも一方の層側には、膜厚10
0オングストローム以下のGaNよりなる井戸層と、活
性層に接近するに従ってバンドギャップエネルギーが小
さくなるように調整されたAlGa1−YN(0<Y
≦1)よりなる障壁層とが積層された多層膜層よりなる
組成傾斜層が形成されており、さらに活性層に最も接近
した井戸層、若しくは障壁層のバンドギャップエネルギ
ーが活性層よりも大きいことを特徴とする。
【0008】 また、本発明の窒化物半導体素子は、n
型窒化物半導体層とp型窒化物半導体層との間に活性層
を有する窒化物半導体素子において、前記p型窒化物半
導体層側には、活性層に接して、活性層よりもバンドギ
ャップエネルギーが大きい膜厚0.1μm以下の窒化物
半導体よりなるキャップ層と、そのキャップ層よりも活
性層から離れた位置に、キャップ層よりも平均バンドギ
ャップエネルギーが小さい組成傾斜層とが形成されてお
り、その組成傾斜層は、膜厚100オングストローム以
下のGaNよりなる井戸層と、活性層に接近するに従っ
てバンドギャップエネルギーが小さくなるように調整さ
れたAlGa1−YN(0<Y≦1)よりなる障壁層
とが積層された多層膜層よりなり、さらに活性層に最も
接近した井戸層、若しくは障壁層のバンドギャップエネ
ルギーが活性層よりも大きいことを特徴とする。
【0009】 さらに、本発明の窒化物半導体素子は、
n型窒化物半導体層とp型窒化物半導体層との間に活性
層を有する窒化物半導体素子において、前記p型窒化物
半導体層側には、活性層に接して、活性層よりもバンド
ギャップエネルギーが大きい膜厚0.1μm以下の窒化
物半導体よりなるキャップ層と、そのキャップ層よりも
活性層から離れた位置に、キャップ層よりも平均バンド
ギャップエネルギーが小さい組成傾斜層と、その組成傾
斜層よりも活性層から離れた位置に、組成傾斜層よりも
バンドギャップエネルギーが大きい窒化物半導体よりな
るクラッド層とが形成されており、その組成傾斜層は、
膜厚100オングストローム以下のGaNよりなる井戸
層と、活性層に接近するに従ってバンドギャップエネル
ギーが小さくなるように調整されたAlGa1−Y
(0<Y≦1)よりなる障壁層とが積層された多層膜層
よりなり、さらに活性層に最も接近した井戸層、若しく
は障壁層のバンドギャップエネルギーが活性層よりも大
きいことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の窒化物半導体素子
の一構造を示す模式的な断面図を示す。この図は具体的
には本発明のレーザ素子の基本構造を示している。この
レーザ素子は、バンドギャップエネルギーの小さい窒化
物半導体よりなる活性層6を、活性層よりもバンドギャ
ップエネルギーが大きい、それぞれn型とp型の窒化物
半導体よりなるn型光ガイド層5、及びp型光ガイド層
7で挟み、さらにそれらの光ガイド層よりもバンドギャ
ップエネルギーが大きい、それぞれn型とp型の窒化物
半導体よりなるn型クラッド層4、及びp型クラッド層
8で挟んだダブルへテロ構造を有している。さらにn型
クラッド層4に接して電流注入層として、n型クラッド
層よりもバンドギャップエネルギーが小さいn型窒化物
半導体よりなるn型コンタクト層3が形成されており、
p型クラッド層8には同じく電流注入層としてp型クラ
ッド層よりもバンドギャップエネルギーが小さいp型の
窒化物半導体層よりなるp型コンタクト層9が形成され
ている。このような構造は分離閉じ込め型ダブルへテロ
構造と呼ばれている。
【0011】本発明において、組成傾斜層とする層は、
活性層を挟んだ層であればどの層でも良く、例えば図1
では、n型コンタクト層3、n型クラッド層4、n型光
ガイド層5、p型光ガイド層7、p型クラッド層8、p
型コンタクト層9等を組成傾斜層とすることができる。
特にレーザ素子ではn型クラッド層4、n型光ガイド層
5、p型光ガイド層7、p型クラッド層8を組成傾斜と
することが望ましい。特に好ましくは、活性層と接する
n型光ガイド層5、p型光ガイド層7を組成傾斜層とす
ることが望ましい。組成傾斜層は活性層から離れるに従
ってバンドギャップエネルギーが大きくなるように設定
される。これを窒化物半導体の屈折率で言い換えると、
組成傾斜層は活性層から離れるに従って屈折率が小さく
なるように設定されているのと同じである。従って、活
性層と接する光ガイド層とすると、活性層のレーザ光を
導くガイド層として、実質的な導波路領域が大きくな
り、さらに組成傾斜しているので、光の閉じ込め効果が
良くなって閾値電流を低下させることができる。
【0012】さらに、組成傾斜層を膜厚100オングス
トローム以下の窒化物半導体よりなる井戸層と、井戸層
よりもバンドギャップエネルギーが大きい窒化物半導体
よりなる障壁層とが積層された多層膜層とすると、多層
膜層が超格子構造となって窒化物半導体層の結晶性が飛
躍的に良くなり、閾値電流が低下する。つまり、多層膜
層を構成する井戸層の膜厚を100オングストローム以
下として、井戸層を弾性歪み限界以下の膜厚としてい
る。このように多層膜層を構成する少なくとも一方の層
の膜厚を弾性歪み限界以下の膜厚とすると、結晶中に微
細なクラック、結晶欠陥が入りにくくなり、結晶性の良
い窒化物半導体を成長できる。そのため、この多層膜層
の上に他の窒化物半導体層を成長させても、多層膜層が
結晶性が良いために他の窒化物半導体層の結晶性も良く
なる。従って全体の窒化物半導体に結晶欠陥が少なくな
って結晶性が向上するので、閾値電流が低下して、レー
ザ素子の寿命が向上する。
【0013】多層膜層を構成する井戸層の膜厚は100
オングストローム以下、さらに好ましくは70オングス
トローム以下、最も好ましくは50オングストローム以
下の膜厚に調整する必要がある。100オングストロー
ムよりも厚いと、井戸層が弾性歪み限界以上の膜厚とな
り、膜中に微少なクラック、あるいは結晶欠陥が入りや
すい傾向にある。一方、障壁層は井戸層よりもバンドギ
ャップエネルギーが大きい窒化物半導体層で構成する
が、その膜厚は特に限定するものではない。井戸層を弾
性歪み限界以下の膜厚で形成すると障壁層を井戸層より
も厚膜で成長させることができる。好ましくは障壁層の
膜厚を150オングストローム以下、さらに好ましくは
100オングストローム以下、最も好ましくは70オン
グストローム以下に調整すると、障壁層も弾性歪み限界
以下の膜厚となり、膜中に微小なクラック、結晶欠陥が
発生しにくい傾向にある。井戸層、障壁層の膜厚の下限
は特に限定せず1原子層以上であればよい。
【0014】多層膜層で組成傾斜層とする場合、井戸
層、障壁層とも組成傾斜させることができるが、特に障
壁層を構成する窒化物半導体層(InXAlYGa1-X-Y
N(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)のX値、Y値を調整して組
成傾斜層とすることが望ましい。例えば井戸層をGaN
として障壁層をAlYGa1-YNとして、活性層の上に多
層膜層を形成する場合、活性層の次に井戸+障壁+井戸
+障壁・・(障壁層が先でも良い。)というように積層
し、井戸層はGaN単独で構成し、障壁層を構成するA
YGa1-YNのY値を活性層から離れるに従って順に大
きくすることで、組成傾斜した多層膜層を構成すること
ができる。
【0015】多層膜層を構成する井戸層、障壁層の窒化
物半導体の組成は、障壁層のバンドギャップエネルギー
が井戸層よりも大きければ良く、特に限定するものでは
ない。但し、本発明の多層膜層は活性層の外側に形成す
る層であるため、多層膜層を構成する窒化物半導体の平
均バンドギャップエネルギーを活性層よりも大きくし
て、さらに活性層に最も接近した井戸層、若しくは障壁
層のバンドギャップエネルギーが活性層よりも大きくな
るように調整することが望ましい。好ましくは井戸層を
InXGa1-XN(0≦X≦1)とし、障壁層をAlYGa
1-YN(0≦Y≦1、X≠Y=0)で構成することにより、
結晶性のよい多層膜層を形成することができる。また、
AlGaNは結晶成長中にクラックが入りやすい性質を
有している。そこで、井戸層としてAlを含まない窒化
物半導体層を100オングストローム以下の膜厚で成長
させると、Alを含む窒化物半導体よりなる障壁層を成
長させる際のバッファ層として作用し、障壁層にクラッ
クを入りにくくする。そのため多層膜層を積層してもク
ラックのない多層膜を形成できるので、結晶性が良くな
り、素子の寿命が向上する。これもまた井戸層をInX
Ga1-XN(0≦X≦1)とし、障壁層をAlYGa1-Y
(0≦Y≦1、X≠Y=0)とした場合の利点である。
【0016】組成傾斜した多層膜層はその導電型を決定
するために、通常導電型を決定する不純物を多層膜層成
長中にドープする。n型であればSi、Ge、Sn等の
4族元素よりなるn型不純物をドープし、p型であれ
ば、Mg、Zn、Cd等の2族元素よりなるp型不純物
をドープする。これらの不純物は井戸層、障壁層両方に
ドープすることもできるが、いずれか一方にドープする
こともできる。不純物濃度は特に限定するものではない
が、p型不純物で通常、1×1016/cm3〜1×1022
/cm3の範囲に調整することが望ましい。1×1016/c
m3よりも少ないとVf、閾値電圧の低下が現れにくく、
1×1022/cm3よりも多いと多層膜層の結晶性が悪く
なる傾向にある。またn型不純物で1×1016/cm3
1×1022/cm3の範囲に調整することが望ましい。理
由は同じである。
【0017】さらに組成傾斜した多層膜層を活性層以外
の層に設けると、レーザ素子の閾値電圧も低下させるこ
とができる。例えばp層側にp導電型を有する組成傾斜
した多層膜層を設ける場合、多層膜層とすることにより
その多層膜層の抵抗率が、単一の厚膜のp型層よりも低
くなるので、レーザ素子の閾値電圧が低下する。詳しく
述べると、窒化物半導体はp型結晶が非常に得られにく
い半導体であることが知られている。p型結晶を得るた
めp型不純物をドープした窒化物半導体層をアニーリン
グして、水素を除去する技術が知られている(特許第2
540791号)。しかしp型が得られたといってもそ
の抵抗率は数Ω・cm以上もある。そこで、このp型層を
組成傾斜した多層膜層とすることにより結晶性が良くな
り、抵抗率が1桁以上低下するためVf、閾値電圧の低
下が顕著に現れる。
【0018】一方、多層膜層をn層側に形成した場合に
も同様に、前記のように結晶性が良くなってVf、閾値
電圧が低下する。即ちヘテロ接合を有する窒化物半導体
の場合、通常n型、p型のキャリア閉じ込め層は、活性
層よりもバンドギャップエネルギーが大きいAlGaN
で構成される。AlGaNは結晶成長が非常に難しく、
例えば単一組成で0.5μm以上の膜厚で成長させよう
とすると、結晶中にクラックが入りやすくなる性質があ
る。しかしながら、本発明のように井戸層と、障壁層と
を弾性歪み限界以下の膜厚で積層すると、単一の井戸
層、障壁層のみで結晶性の良いものが得られるため、全
体を膜厚の厚い多層膜層としても結晶性が良いままでク
ラッド層が成長できる。そのため全体の窒化物半導体の
結晶性が良くなって移動度が大きくなるので、その素子
をクラッド層とした素子でVfが低下する。
【0019】本発明に類似した技術として、例えば特開
平5−291618号に組成傾斜したクラッド層を有す
る窒化物半導体発光素子が記載されている。この技術で
はクラッド層を構成する窒化物半導体の組成が、連続的
に最終的に活性層の組成に合致するように設計されてい
る。一方、本発明では組成傾斜したクラッド層のバンド
ギャップエネルギーが活性層よりも大きくなるように設
計している点が異なる。実際に、窒化物半導体でレーザ
素子を作製すると、従来のように活性層のバンドギャッ
プエネルギーに合致するようにクラッド層、ガイド層等
を成長させると、バンド間のエネルギーギャップ差が急
峻でなくなるので活性層のキャリアが閉じ込めにくい傾
向にある。そのため、本発明のように活性層のバンドギ
ャップエネルギーよりも大きくすると、キャリアの閉じ
込め効果が良くなるため閾値電流が低下して、長時間連
続発振する。
【0020】
【実施例】以下実施例において本発明を詳説する。図2
は本発明の一実施例にレーザ素子の構造を示す模式的な
断面図であり、レーザ光の共振方向に垂直な方向で素子
を切断した際の構造を示すものである。以下この図面を
元に本発明の素子を説明する。なお、本明細書において
示す一般式InXAlYGa1-X-YNは単に窒化物半導体
の組成比を示すものであって、例えば異なる層が同一の
一般式で示されていても、それらの層のX値、Y値等が一
致しているものではない。
【0021】[実施例1]サファイア(C面)よりなる
基板1を反応容器内にセットし、容器内を水素で十分置
換した後、水素を流しながら、基板の温度を1050℃
まで上昇させ、基板のクリーニングを行う。基板1には
サファイアC面の他、R面、A面を主面とするサファイ
ア、その他、スピネル(MgA124)のような絶縁性
の基板の他、SiC(6H、4H、3Cを含む)、Zn
S、ZnO、GaAs、GaN等の半導体基板を用いる
ことができる。
【0022】(バッファ層2)続いて、温度を510℃
まで下げ、キャリアガスに水素、原料ガスにアンモニア
とTMG(トリメチルガリウム)とを用い、基板1上に
GaNよりなるバッファ層2を約200オングストロー
ムの膜厚で成長させる。バッファ層2はAlN、Ga
N、AlGaN等が、900℃以下の温度で、膜厚数十
オングストローム〜数百オングストロームで形成でき
る。このバッファ層は基板と窒化物半導体との格子定数
不正を緩和するために形成されるが、窒化物半導体の成
長方法、基板の種類等によっては省略することも可能で
ある。
【0023】(n型コンタクト層3)バッファ層2成長
後、TMGのみ止めて、温度を1050℃まで上昇させ
る。1050℃になったら、同じく原料ガスにTMG、
アンモニアガス、ドーパントガスにシランガスを用い、
n型コンタクト層3として、Siを2×1019/cm3
ープしたn型GaN層を5μmの膜厚で成長させる。n
型コンタクト層3はInXAlYGa1-X-YN(0≦X、0
≦Y、X+Y≦1)で構成することができ、特にGaN、
InGaN、その中でもSi若しくはGeをドープした
GaNで構成することにより、キャリア濃度の高いn型
層が得られ、n電極21と好ましいオーミック接触が得
られる。n電極21の材料としてはAl、Ti、W、C
u、Zn、Sn、In等の金属若しくは合金が好ましい
オーミックが得られる。
【0024】(クラック防止層10)次に、温度を80
0℃にして、原料ガスにTMG、TMI(トリメチルイ
ンジウム)、アンモニア、不純物ガスにシランガスを用
い、Siを1×1019/cm3ドープしたIn0.1Ga0.9
Nよりなるクラック防止層10を500オングストロー
ムの膜厚で成長させる。このクラック防止層10はIn
を含むn型の窒化物半導体、好ましくはInGaNで成
長させることにより、Alを含む窒化物半導体層中にク
ラックが入るのを防止することができる。なおこのクラ
ック防止層は100オングストローム以上、0.5μm
以下の膜厚で成長させることが好ましい。100オング
ストロームよりも薄いと前記のようにクラック防止とし
て作用しにくく、0.5μmよりも厚いと、結晶自体が
黒変する傾向にある。なお、このクラック防止層10は
成長方法、成長装置等の条件によっては省略することも
でき、特に、次に成長させるn型クラッド層4を組成傾
斜した多層膜層とする場合には成長しなくても良い。
【0025】(n型クラッド層4)次に温度を1050
℃にして、原料ガスにTMA(トリメチルアルミニウ
ム)、TMG、NH3、SiH4を用い、Siを1×10
19/cm3ドープしたSiドープn型Al0.25Ga0.75N
よりなるn型クラッド層4を0.5μmの膜厚で成長さ
せる。このn型クラッド層4はキャリア閉じ込め層、及
び光閉じ込め層として作用し、Alを含む窒化物半導
体、好ましくはAlGaNを成長させることが望まし
く、100オングストローム以上、2μm以下、さらに
好ましくは500オングストローム以上、1μm以下で
成長させることにより、結晶性の良いクラッド層が形成
できる。
【0026】(n型光ガイド層5=組成傾斜n型多層膜
層)続いて、温度を1050℃に保持したまま、原料ガ
スにTMA(トリメチルアルミニウム)、TMG、アン
モニア、シランガスを用い、Siを1×1019/cm 3
ープしたn型Al0.2Ga0.8N(AlYGa1-YN、Y=
0.2よりなる障壁層を60オングストロームの膜厚で成
長させ、続いてSiを同濃度でドープしたGaNよりな
る井戸層を40オングストロームの膜厚で成長させる。
続いて障壁層のTMA流量を少なくして、n型Al0.18
Ga0.82N層を60オングストローム成長させ、次にG
aNよりなる井戸層を40オングストロームの膜厚で成
長させる。そして、障壁層のAl組成のみ、約0.01ずつ
少なくなるようにして、障壁(Y=0.2)+井戸(Y=
0)+障壁(Y=0.19)+井戸(Y=0)+・・・・+障
壁(Y=0.01)+井戸(Y=0)というように成長させ、
総膜厚0.2μmの組成傾斜した多層膜よりなるn型光
ガイド層5を成長させる。この光ガイド層5は活性層に
接近するに従って、バンドギャップエネルギーが小さく
なるように設計されて、最後のGaN層は活性層のバン
ドギャップエネルギーよりも大きい。n型光ガイド層5
は、通常100オングストローム〜5μm、さらに好ま
しくは200オングストローム〜1μmの膜厚で成長さ
せることが望ましい。
【0027】(活性層6)次に、原料ガスにTMG、T
MI、アンモニア、シランガスを用いて活性層6を成長
させる。活性層6は温度を800℃に保持して、まずS
iを8×1018/cm3でドープしたIn0.2Ga0.8Nよ
りなる井戸層を25オングストロームの膜厚で成長させ
る。次にTMIのモル比を変化させるのみで同一温度
で、Siを8×1018/cm3ドープしたIn0.01Ga0.9
5Nよりなる障壁層を50オングストロームの膜厚で成
長させる。この操作を2回繰り返し、最後に井戸層を積
層した多重量子井戸構造とする。活性層にドープする不
純物は本実施例のように井戸層、障壁層両方にドープし
ても良く、いずれか一方にドープしてもよい。なおn型
不純物をドープすると閾値が低下する傾向にある。
【0028】(p型キャップ層11)次に、温度を10
50℃に上げ、TMG、TMA、アンモニア、Cp2M
g(シクロペンタジエニルマグネシウム)を用い、活性
層よりもバンドギャップエネルギーが大きい、Mgを1
×1020/cm3ドープしたp型Al0.1Ga0.9Nよりな
るp型キャップ層11を300オングストロームの膜厚
で成長させる。このp型キャップ層11はp型とした
が、膜厚が薄いため、n型不純物をドープしてキャリア
が補償されたi型としても良く、最も好ましくはp型と
する。p型キャップ層11の膜厚は0.1μm以下、さ
らに好ましくは500オングストローム以下、最も好ま
しくは300オングストローム以下に調整する。0.1
μmより厚い膜厚で成長させると、p型キャップ層11
中にクラックが入りやすくなり、結晶性の良い窒化物半
導体層が成長しにくいからである。またキャリアがこの
エネルギーバリアをトンネル効果により通過できなくな
る。Alの組成比が大きいAlGaN程薄く形成すると
LD素子は発振しやすくなる。例えば、Y値が0.2以
上のAlYGa1-YNであれば500オングストローム以
下に調整することが望ましい。p型キャップ層11の膜
厚の下限は特に限定しないが、10オングストローム以
上の膜厚で形成することが望ましい。
【0029】(p型光ガイド層7=組成傾斜p型多層膜
層)続いて、温度を1050℃にして、原料ガスにTM
A(トリメチルアルミニウム)、TMG、アンモニア、
Cp2Mgガスを用い、Mgを1×1020/cm3ドープし
たp型Al0.01Ga0.99N層よりなる障壁層を60オン
グストローム、続いてMgを同濃度でドープしたp型G
aNよりなる井戸層を40オングストロームの膜厚で成
長させ、続いてp型Al0.02Ga0.98N(Y=0.0
2)を60オングストローム、次にMgを同濃度でドー
プしたp型GaNよりなる井戸層を40オングストロー
ム成長させる。そして障壁層のAl組成のみ、約0.01ず
つ大きくなるようにして、障壁(Y=0.01)+井戸(Y=
0)+障壁(Y=0.02)+井戸(Y=0)+障壁(Y=0.0
3)+・・・・+障壁(Y=0.2)+井戸(Y=0)という
ように成長させ、総膜厚0.2μmの組成傾斜した多層
膜よりなるp型光ガイド層7を成長させる。この光ガイ
ド層7は活性層から離れるに従って、バンドギャップエ
ネルギーが大きくなるように設計されて、最初のAl0.
01Ga0.99N層は活性層のバンドギャップエネルギーよ
りも大きい。このp型光ガイド層7も、通常100オン
グストローム〜5μm、さらに好ましくは200オング
ストローム〜1μmの膜厚で成長させることが望まし
い。
【0030】(p型クラッド層8)続いて1050℃
で、Mgを1×1020/cm3ドープしたp型Al0.25G
a0.75Nよりなるp型クラッド層8を0.5μmの膜厚
で成長させる。この層はn型クラッド層4と同じく、キ
ャリア閉じ込め層、及び光閉じ込め層として作用し、A
lを含む窒化物半導体、好ましくはAlGaNを成長さ
せることが望ましく、100オングストローム以上、2
μm以下、さらに好ましくは500オングストローム以
上、1μm以下で成長させると結晶性の良いクラッド層
が成長できる。
【0031】本実施例のように量子構造の井戸層を有す
る活性層を有するダブルへテロ構造の半導体素子の場
合、その活性層6に接して、活性層よりもバンドギャッ
プエネルギーが大きい膜厚0.1μm以下の窒化物半導
体よりなるキャップ層、好ましくはAlを含む窒化物半
導体よりなるp型キャップ層11を設け、そのp型キャ
ップ層11よりも活性層から離れた位置に、p型キャッ
プ層11よりもバンドギャップエネルギーが小さいp型
光ガイド層(本実施例の場合、光ガイド層7が多層膜で
あるので平均のバンドギャップエネルギーを指す。)を
設け、そのp型光ガイド層7よりも活性層から離れた位
置に、p型光ガイド層7よりもバンドギャップが大きい
窒化物半導体、好ましくはAlを含む窒化物半導体より
なるp型クラッド層8を設けることは非常に好ましい。
しかもp型キャップ層11の膜厚を0.1μm以下と薄
く設定してあるため、キャリアのバリアとして作用する
ことはなく、p層から注入された正孔が、トンネル効果
によりp型キャップ層11を通り抜けることができて、
活性層で効率よく再結合し、LDの出力が向上する。つ
まり、注入されたキャリアは、p型キャップ層11のバ
ンドギャップエネルギーが大きいため、半導体素子の温
度が上昇しても、あるいは注入電流密度が増えても、キ
ャリアは活性層をオーバーフローせず、p型キャップ層
11で阻止されるため、キャリアが活性層に貯まり、効
率よく発光することが可能となる。これは多層膜層を構
成する最終層のバンドギャップエネルギーが活性層より
も大きくしていることもこの作用に類似している。この
ため、半導体素子が温度上昇しても発光効率が低下する
ことが少ないので、閾値電流の低いLDを実現すること
ができる。
【0032】(p型コンタクト層9)最後に、p型クラ
ッド層8の上に、1050℃でMgを2×1020/cm3
ドープしたp型GaNよりなるp型コンタクト層9を1
50オングストロームの膜厚で成長させる。p型コンタ
クト層20はp型のInXAlYGa1-X-YN(0≦X、0
≦Y、X+Y≦1)で構成することができ、好ましくはM
gをドープしたGaNとすれば、p電極20と最も好ま
しいオーミック接触が得られる。なお、p型コンタクト
層と好ましいオーミックが得られるp電極の材料として
は、例えばNi、Pd、Ni/Au等を挙げることがで
きる。さらに、p型コンタクト層の膜厚は500オング
ストローム以下、さらに好ましくは300オングストロ
ーム以下、最も好ましくは200オングストローム以下
に調整することが望ましい。なぜなら、抵抗率が高いp
型窒化物半導体層の膜厚を500オングストローム以下
に調整することにより、さらに抵抗率が低下するため、
閾値での電流、電圧が低下する。またp型層から除去さ
れる水素が多くなって抵抗率が低下しやすい傾向にあ
る。さらに、このコンタクト層9を薄くする効果には、
次のようなことがある。例えば、p型AlGaNよりな
るp型クラッド層に、膜厚が500オングストロームよ
り厚いp型GaNよりなるp型コンタクト層が接して形
成されており、仮にクラッド層とコンタクト層の不純物
濃度が同じで、キャリア濃度が同じである場合、p型コ
ンタクト層の膜厚を500オングストロームよりも薄く
すると、クラッド層側のキャリアがコンタクト層側に移
動しやすくなって、p型コンタクト層のキャリア濃度が
高くなる傾向にある。そのためキャリア濃度の高いコン
タクト層に電極を形成すると良好なオーミックが得られ
る。
【0033】以上、レーザ素子の構造として最も好まし
い構造を示したが、本発明では組成傾斜したn型の多層
膜層を活性層6から下のn型層側に少なくとも1層有し
ていれば良く、及び/又はp型の組成傾斜した多層膜層
を活性層16から上のp型層側に少なくとも1層有して
いれば良く、素子構成は特に規定するものではない。但
し、前記多層膜層は、光ガイド層、またはキャリア閉じ
込め層としてのクラッド層に形成されることが素子のV
f、閾値を低下させる上で最も好ましい。
【0034】反応終了後、温度を室温まで下げ、さらに
窒素雰囲気中、ウェーハを反応容器内において、700
℃でアニーリングを行い、p型層をさらに低抵抗化す
る。
【0035】アニーリング後、ウェーハを反応容器から
取り出し、図2に示すように、RIE装置でにより最上
層のp型コンタクト層9と、p型クラッド層8とをエッ
チングして、4μmのストライプ幅を有するリッジ形状
とする。特に活性層よりも上にあるAlを含むp型窒化
物半導体層以上の層をリッジ形状とすることにより、活
性層の発光がリッジ下部に集中して、横モードが単一化
しやすく、閾値が低下しやすい。リッジ形成後、リッジ
表面にマスクを形成し、図2に示すように、ストライプ
状のリッジに対して左右対称にして、n電極21を形成
すべきn型コンタクト層3の表面を露出させる。
【0036】次にp型コンタクト層9の表面にNiとA
uよりなるp電極20をストライプ状に形成する。一
方、TiとAlよりなるn電極21をストライプ状のn
型コンタクト層3のほぼ全面に形成する。なおほぼ全面
とは80%以上の面積をいう。このようにp電極に対し
て左右対称にn型コンタクト層を露出させて、そのn型
コンタクト層表面のほぼ全面にn電極を設けることも、
閾値を低下させる上で非常に有利である。
【0037】以上のようにして、n電極とp電極とを形
成したウェーハを研磨装置に移送し、ダイヤモンド研磨
剤を用いて、窒化物半導体を形成していない側のサファ
イア基板1をラッピングし、基板の厚さを50μmとす
る。ラッピング後、さらに細かい研磨剤で1μmポリシ
ングして基板表面を鏡面状とする。
【0038】基板研磨後、研磨面側をスクライブして、
ストライプ状の電極に垂直な方向でバー状に劈開し、劈
開面に共振器を作製する。共振器面にSiO2とTiO2
よりなる誘電体多層膜を形成し、最後にp電極に平行な
方向で、バーを切断してレーザチップとした。次にチッ
プをフェースアップ(基板とヒートシンクとが対向した
状態)でヒートシンクに設置し、それぞれの電極をボン
ディングして、室温でレーザ発振を試みたところ、室温
において、閾値電流密度3.0kA/cm2、閾値電圧
3.7Vで、発振波長405nmの連続発振が確認さ
れ、30時間以上の寿命を示した。さらに、レーザ光の
FFP(ファーフィールドパターン)の形状を測定した
図を図4に示す。この図はレーザ光のFFPの面積をX
軸とY軸とで示す図である。この図に示すように、本発
明のレーザ素子ではFFPが一つの楕円形状となってお
り、横モードが単一となっていることが確認できる。
【0039】[実施例2]実施例1において、n型光ガ
イド層5を単一のSiドープn型GaN層0.2μmと
し、p型光ガイド層7を単一のMgドープp型GaN層
0.2μmとする。代わりに、n型コンタクト層3を成
長させた後、クラック防止層10を成長させず、直接n
型コンタクト層の上に組成傾斜した次のような多層膜よ
りなるn型クラッド層4を成長させる。
【0040】Siを1×1019/cm3ドープしたSiド
ープn型Al0.3Ga0.7Nよりなる障壁層を60オング
ストローム、Siを同量でドープしたn型GaNよりな
る井戸層を40オングストローム、そして、障壁層のみ
のAl組成を徐々に低下させながら、Siドープn型A
l0.01Ga0.99Nの障壁層と、最後にSiドープn型G
aNよりなる井戸層を成長させて総膜厚0.5μmの組
成傾斜した多層膜層とする。
【0041】一方、p型クラッド層8も同様に、単一の
Mgドープp型GaNよりなるp型光ガイド層6の上
に、Mgを1×1020/cm3ドープしたp型Al0.01G
a0.99Nよりなる障壁層60オングストロームと、Mg
を同量ドープしたp型GaNよりなる井戸層を40オン
グストローム成長させ、徐々に障壁層のみのAl組成比
を上げながら、Mgドープp型Al0.3Ga0.7Nよりな
る障壁層60オングストロームと、最後にMgドープp
型GaNよりなる井戸層40オングストロームを成長さ
せて総膜厚0.5μmの組成傾斜した多層膜層とする。
【0042】後は、実施例1と同様にしてレーザ素子を
作製したところ実施例1とほぼ同等の特性を示すレーザ
素子が作製できた。
【0043】[実施例3]実施例1において、n型光ガ
イド層5を成長させる際に、原料のTMAの流量調整す
ることにより、n型クラッド層4側をSiドープn型A
l0.1Ga0.9Nとし、それからAl組成比を徐々に少な
くして活性層に接する側をSiドープn型GaNとした
膜厚0.2μmの組成傾斜層とする。
【0044】一方、p型光ガイド層7を成長させる場合
においても、キャップ層11と接する側をMgドープp
型Al0.1Ga0.9Nとした膜厚0.2μmの組成傾斜層
とする。その他は実施例1と同様にしてレーザ素子を作
製したところ、閾値電流密度3.2kA/cm2、閾値電
圧4.0Vと若干上昇したが、室温において発振波長4
05nmの連続発振が確認され、20時間以上の寿命を
示した。さらに、レーザ光のFFPも実施例1とほぼ同
じであり、横モードが単一になっていることが確認され
た。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
閾値電流、閾値電圧が低い、室温で連続発振する短波長
のレーザ素子を得ることができる。しかもレーザ光の横
モードは単一モードに近い。このようなレーザ素子が得
られたことにより、CVD、光ファイバー等の光通信用
の光源として、本発明のレーザ素子は非常に有意義であ
る。さらにまた本発明は窒化物半導体を用いたLED、
受光素子等の他の光デバイスにも適用可能である。例え
ばLED素子に本発明を適用すると、Vf(順方向電
圧)が低下した非常に効率の高いLEDを得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るレーザ素子の基本的
に構造を示す模式断面図。
【図2】 本発明の他の実施例に係るレーザ素子の構造
を示す模式断面図。
【図3】 従来の窒化物半導体発光素子の構造を示す模
式断面図。
【図4】 本発明のレーザ素子によるレーザ光のFFP
形状を測定した図。
【符号の説明】
1・・・・基板 2・・・・バッファ層 3・・・・n型コンタクト層 4・・・・n型クラッド層 5・・・・n型光ガイド層(組成傾斜多層膜層) 6・・・・活性層 7・・・・p型光ガイド層(組成傾斜多層膜層) 8・・・・p型クラッド層 9・・・・p型コンタクト層 20・・・・p電極 21・・・・n電極 10・・・・クラック防止層 11・・・・キャップ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−316581(JP,A) 特開 平5−167190(JP,A) 特開 平6−204605(JP,A) 特開 昭63−172483(JP,A) 特開 平8−203834(JP,A) 特開 平6−53549(JP,A) 特開 平8−228025(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n型窒化物半導体層とp型窒化物半導体
    層との間に活性層を有する窒化物半導体素子において、
    前記n型窒化物半導体層、又はp型窒化物半導体層の少
    なくとも一方の層側には、膜厚100オングストローム
    以下のGaNよりなる井戸層と、活性層に接近するに従
    ってバンドギャップエネルギーが小さくなるように調整
    されたAlGa1−YN(0<Y≦1)よりなる障壁
    層とが積層された多層膜層よりなる組成傾斜層が形成さ
    れており、さらに活性層に最も接近した井戸層、若しく
    は障壁層のバンドギャップエネルギーが活性層よりも大
    きいことを特徴とする窒化物半導体素子。
  2. 【請求項2】 n型窒化物半導体層とp型窒化物半導体
    層との間に活性層を有する窒化物半導体素子において、
    前記p型窒化物半導体層側には、活性層に接して、活性
    層よりもバンドギャップエネルギーが大きい膜厚0.1
    μm以下の窒化物半導体よりなるキャップ層と、そのキ
    ャップ層よりも活性層から離れた位置に、キャップ層よ
    りも平均バンドギャップエネルギーが小さい組成傾斜層
    とが形成されており、その組成傾斜層は、膜厚100オ
    ングストローム以下のGaNよりなる井戸層と、活性層
    に接近するに従ってバンドギャップエネルギーが小さく
    なるように調整されたAlGa1−YN(0<Y≦
    1)よりなる障壁層とが積層された多層膜層よりなり、
    さらに活性層に最も接近した井戸層、若しくは障壁層の
    バンドギャップエネルギーが活性層よりも大きいことを
    特徴とする窒化物半導体素子。
  3. 【請求項3】 n型窒化物半導体層とp型窒化物半導体
    層との間に活性層を有する窒化物半導体素子において、
    前記p型窒化物半導体層側には、活性層に接して、活性
    層よりもバンドギャップエネルギーが大きい膜厚0.1
    μm以下の窒化物半導体よりなるキャップ層と、そのキ
    ャップ層よりも活性層から離れた位置に、キャップ層よ
    りも平均バンドギャップエネルギーが小さい組成傾斜層
    と、その組成傾斜層よりも活性層から離れた位置に、組
    成傾斜層よりもバンドギャップエネルギーが大きい窒化
    物半導体よりなるクラッド層とが形成されており、その
    組成傾斜層は、膜厚100オングストローム以下のGa
    Nよりなる井戸層と、活性層に接近するに従ってバンド
    ギャップエネルギーが小さくなるように調整されたAl
    Ga1−YN(0<Y≦1)よりなる障壁層とが積層
    された多層膜層よりなり、さらに活性層に最も接近した
    井戸層、若しくは障壁層のバンドギャップエネルギーが
    活性層よりも大きいことを特徴とする窒化物半導体素
    子。
  4. 【請求項4】 前記キャップ層は、AlGa1−Y
    (0≦Y≦1)であることを特徴とする請求項2又は3
    に記載の窒化物半導体素子。
  5. 【請求項5】 前記クラッド層は、AlGa1−Y
    (0≦Y≦1)であることを特徴とする請求項3又は4
    に記載の窒化物半導体素子。
  6. 【請求項6】 前記障壁層は、150オングストローム
    以下の膜厚であることを特徴とする請求項1から5のい
    ずれかに記載の窒化物半導体素子。
  7. 【請求項7】 前記活性層と組成傾斜層との間にGaN
    よりなる光ガイド層を有することを特徴とする請求項1
    から6のいずれかに記載の窒化物半導体素子。
  8. 【請求項8】 前記組成傾斜層が、n型窒化物半導体層
    とp型窒化物半導体層の両方の層側に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の窒化
    物半導体素子。
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