JP3292083B2 - 窒化物半導体基板の製造方法及び窒化物半導体素子の製造方法 - Google Patents

窒化物半導体基板の製造方法及び窒化物半導体素子の製造方法

Info

Publication number
JP3292083B2
JP3292083B2 JP5604797A JP5604797A JP3292083B2 JP 3292083 B2 JP3292083 B2 JP 3292083B2 JP 5604797 A JP5604797 A JP 5604797A JP 5604797 A JP5604797 A JP 5604797A JP 3292083 B2 JP3292083 B2 JP 3292083B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nitride semiconductor
layer
substrate
thickness
grown
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5604797A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10256662A (ja
Inventor
徳也 小崎
修二 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichia Corp
Original Assignee
Nichia Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichia Corp filed Critical Nichia Corp
Priority to JP5604797A priority Critical patent/JP3292083B2/ja
Publication of JPH10256662A publication Critical patent/JPH10256662A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3292083B2 publication Critical patent/JP3292083B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Led Devices (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は窒化物半導体(InX
YGa1-X-YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)よりなる基
板の製造方法と、窒化物半導体基板を用いた発光ダイオ
ード(LED)、レーザダイオード(LD)等の発光素
子、太陽電池、光センサー等の受光素子、あるいはトラ
ンジスタ等の電子デバイスに使用される窒化物半導体素
子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に半導体を基板上に成長させる際、
その成長させる半導体と格子整合した基板を用いると半
導体の結晶欠陥が少なくなって結晶性が向上することが
知られている。しかし、窒化物半導体は格子整合する基
板が現在世の中に存在しないことから、一般にサファイ
ア、スピネル、炭化ケイ素のような窒化物半導体と格子
整合しない基板の上に成長されている。
【0003】一方、窒化物半導体と格子整合するGaN
バルク結晶を作製する試みは、様々な研究機関において
成されているが、未だに数ミリ程度のものしか得られた
という報告しかされておらず、実用化には程遠い状態で
ある。
【0004】GaN基板を作製する技術として、例えば
特開平7−202265号公報、特開平7−16549
8号に、サファイア基板の上にZnOよりなるバッファ
層を形成して、そのバッファ層の上に窒化物半導体を成
長させた後、バッファ層を溶解除去する技術が記載され
ている。しかしながらサファイア基板の上に成長される
ZnOバッファ層の結晶性は悪く、そのバッファ層の上
に窒化物半導体を成長させても良質の窒化物半導体結晶
を得ることは難しい。さらに、薄膜のZnOよりなるバ
ッファ層の上に、基板となるような厚膜の窒化物半導体
を連続して成長させることも難しい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】LED素子、LD素
子、受光素子等の数々の電子デバイスに使用される窒化
物半導体素子を作製する際、窒化物半導体よりなる基板
を作製することができれば、その基板の上に新たな窒化
物半導体を成長させて、格子欠陥が少ない窒化物半導体
が成長できるので、それら素子の結晶性が飛躍的に良く
なり、従来実現されていなかった素子が実現できるよう
になる。従って本発明の目的とするところは、まず結晶
性の良い窒化物半導体よりなる基板の製造方法と、窒化
物半導体基板を用いた素子の新規な製造方法とを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】まず、本発明の窒化物半
導体基板の製造方法は、窒化物半導体と異なる材料より
なる厚さ1mm以上の基板の上に、後工程で成長させる
窒化物半導体の成長温度より低温で0.3μm以下の膜
厚を有するInGa1−x(0<X≦0.3)より
なるバッファ層を成長させた後、窒化物半導体を100
μm以上の膜厚で成長させた後、その基板を除去するこ
とを特徴とする。基板としては、サファイア(Al2O
3)若しくはスピネル(MgAl24)を用いることが
最も望ましい。また成長させる窒化物半導体はn型不純
物をドープしない(ノンドープ)GaNか、若しくはn
型不純物を1×1019/cm3以下の範囲で含むGaNを
成長させることが最も望ましい。基板の厚さは1mm以
上のものを使用する必要があり、1mmよりも薄いと、
成長中に高温のため基板が反って厚膜の窒化物半導体基
板を成長できない。
【0007】本発明では窒化物半導体基板の成長法がハ
イドライド気相成長法(HVPE)であることを特徴と
する。HVPE法とは、ガリウム、アルミニウム、イン
ジウム等の3族元素蒸気と、塩化水素等のハロゲンガス
とを反応させて、3族元素の塩化物、臭化物、ヨウ化物
等のハロゲン化物を得て、そのハロゲン化物をアンモニ
ア、ヒドラジン等のN源と高温で反応させて窒化物半導
体を得る方法である。塩化ガリウムとアンモニアとを反
応させてGaNを得る方法が、従来より良く用いられ
る。また基板をMOVPE法で成長させることもできる
が、HVPE法に比較して長時間を要する。
【0008】本発明の基板の製法は、窒化物半導体層を
成長させる前に、その窒化物半導体層の成長温度よりも
低温で0.3μm以下の膜厚を有する窒化物半導体より
なるバッファ層を成長させることを特徴とする。
【0009】本発明の基板の製法は、成長された窒化物
半導体基板は、2軸結晶法によるX線ロッキングカーブ
の半値幅(Full Width at Half Maximun、以下、単に半
値幅という。)が5分以下であることを特徴とする。さ
らに望ましくは、窒化物半導体基板は、2軸結晶法によ
るX線ロッキングカーブの半値幅が3分以下であること
を特徴とする。半値幅が5分よりも大きいと、窒化物半
導体基板の上に成長する新規な窒化物半導体の結晶性が
悪くなる。
【0010】さらに、本発明の基板の製法は、窒化物半
導体と異なる材料よりなる前記基板は、研磨によって除
去されることを特徴とする。溶解(ウエットエッチン
グ)、ドライエッチング等の手段では、基板を除去しに
くく、窒化物半導体基板にダメージを与えやすい傾向に
ある。
【0011】本発明の窒化物半導体素子の製造方法は、
窒化物半導体と異なる材料よりなる厚さ1mm以上の
板の上に、後工程で成長させる窒化物半導体の成長温度
より低温で0.3μm以下の膜厚を有するInGa
1−x(0<X≦0.3)よりなるバッファ層を成長
させ、その上に窒化物半導体を100μm以上の膜厚で
成長させる第1の工程と、第1の工程後、前記基板を除
去することによって窒化物半導体基板を作製する第2の
工程と、第2の工程後、表面の凹凸差が±1μm以下に
なるまで窒化物半導体基板を研磨する第3の工程と、第
3の工程後、窒化物半導体基板の研磨面に新たに窒化物
半導体を成長させる第4の工程とを備えることを特徴と
する。
【0012】さらに、第1の工程は窒化物半導体をHV
PE法で成長させ、前記第4の工程は窒化物半導体を有
機金属気相成長法(MOVPE)で成長させることを特
徴とする。MOVPE法とは3族元素の有機金属化合物
よりなるガスと、アンモニア、ヒドラジン等の5族元素
よりなるガスとを反応させて窒化物半導体を得る方法で
ある。なお第4の工程において、新たな窒化物半導体の
成長面は、窒化物半導体と異なる材料よりなる基板が接
していた窒化物半導体基板の研磨面であることを特徴と
する。つまり研磨によって除去した基板側を窒化物半導
体の成長面側とすると、結晶性の良い半導体素子が作製
できやすい傾向にある。
【0013】前記窒化物半導体素子の製造方法におい
て、前記窒化物半導体はノンドープGaN、若しくはn
型不純物を1×1019/cm以下の範囲で含むGa
Nであることを特徴とする。前記n型不純物は、Si、
Ge、Sn、Sの中から選ばれる少なくとも1つである
ことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の窒化物半導体基板の製造
方法において、異種材料よりなる基板の上に窒化物半導
体を成長させるには、ハイドライド気相成長法(HVP
E)、有機金属気相成長法(MOVPE)、分子線気相
成長法(MBE)等の気相成長法があるが、100μm
以上の膜厚で成長させるには、好ましくはHVPE法を
用いる。MOVPE、MBE法を用いても良いが、10
0μm以上の膜厚で成長させるには10時間以上の長時
間を要するため、工業的にはあまり好ましくない。
【0015】窒化物半導体基板の製造方法において重要
なことは、1mm以上の異種基板の上に窒化物半導体を
成長させることである。窒化物半導体は通常800℃以
上、好ましくは1000℃以上の温度で成長される。こ
のような高温で窒化物半導体を成長させると、成長中に
異種基板が反ってしまう。反った異種基板の上に100
μm以上の厚膜で窒化物半導体を成長させると、成長中
に窒化物半導体にクラックが入ってしまい、結晶性の良
い窒化物半導体を成長させることができない。しかしな
がら、1mm以上の異種基板を使用することにより、高
温においても異種基板が反りにくくなるため、結晶性が
良いままで厚膜の窒化物半導体膜を成長できる。基板の
厚さは1mm以上、好ましくは1.2mm以上、さらに
好ましくは1.5mm以上の基板を用いる。上限として
は特に限定するものではないが、3mm以下のものを用
いることが望ましい。3mmよりも厚いと、後で基板を
除去するのに長時間を要する。基板としては、サファイ
ア、スピネル、ZnO、GaAs、Si、GaP、Si
C等が挙げられるが、先にも述べたように、サファイ
ア、スピネルは高温に対しても非常に安定であり、窒化
物半導体を厚膜で成長させるのに適している。異種基板
の上に成長させる窒化物半導体は100μm以上で、で
きるだけ厚く成長させることが望ましい。好ましくは1
50μm以上、さらに好ましくは200μm以上の膜厚
で成長させる。上限については500μm以下が望まし
い。500μm以上で成長させると窒化物半導体中に再
びクラックが入りやすくなって結晶性が悪くなる傾向に
ある。
【0016】さらに、異種基板の上に窒化物半導体層を
成長させる前に、窒化物半導体層の成長温度よりも低温
で0.3μm以下の膜厚を有するバッファ層を成長させ
ると結晶性の良い窒化物半導体が成長できる。バッファ
層としては例えばGaN、AlGaN、AlN、InG
aN等を成長させるが、好ましくはGaN、Al組成Y
が0.5以下のAlYGa1-YN、またIn組成Xが0.
3以下のInXGa1-XNを成長させることが望ましい。
成長温度は窒化物半導体の成長温度よりも低温で成長さ
せ、例えば200℃〜900℃の範囲でバッファ層を成
長させることができる。
【0017】異種基板の上に成長させる窒化物半導体
は、ノンドープのGaN、若しくはn型不純物を1×1
19/cm3以下の範囲で含むGaNを成長させると、最
も結晶性の良い窒化物半導体基板を作製できる。n型不
純物濃度は1×1019/cm3を超えると結晶性が悪くな
り、窒化物半導体のX線ロッキングカーブの半値幅も長
くなるし、また結晶中にクラックが入りやすくなる。但
し、HVPE法のような反応容器に石英ガラスを用いる
方法では、石英からの不純物としてSi、O等のn型不
純物が混入する。しかしながら、不純物の混入をできる
だけ少なくして前記範囲に抑えることにより結晶性の良
い窒化物半導体基板が作製できる。一方、MOVPE法
を用いて意図的にドープする不純物としては第4族元
素、例えばSi、Ge、Sn、S等が挙げられる。
【0018】さらに、窒化物半導体のX線ロッキングカ
ーブの半値幅が5分以内、さらに望ましくは3分以内の
窒化物半導体結晶を成長させることにより、異種基板を
除去する工程においても、窒化物半導体層にダメージを
与えにくく、100μm以上の窒化物半導体が良好な結
晶性を保ったまま、新規な窒化物半導体素子を作製する
際の基板として用いることができる。
【0019】本発明の基板の製造方法では、窒化物半導
体と異なる材料よりなる基板を、研磨によって除去する
ことが望ましい。研磨にはダイヤモンド、SiC等の微
粉末を研磨剤に用いる。一方、ドライエッチング、ウエ
ットエッチング等の、エッチング手段では窒化物半導体
基板にダメージを与えやすい傾向にあり、研磨に比較し
てさらに長時間を要するため、あまり好ましくはない。
【0020】一方、本発明の窒化物半導体素子の製造方
法は、窒化物半導体基板を用いた素子の製造方法であ
り、本発明の素子の製造方法では異種基板の厚さは特に
限定しない。重要なことは、基板を除去した後に、窒化
物半導体基板の表面の凹凸差が±1μm以下になるまで
窒化物半導体基板表面を研磨する第3の工程である。凹
凸差が±1μm以上あると、窒化物半導体基板の上に成
長させる窒化物半導体の膜質が不安定になりやすく、結
晶性の良い素子が作製できない。
【0021】次に、本発明の素子の製造方法の第1の工
程において、異種基板の上に窒化物半導体を100μm
以上成長させるには、HVPE、MOVPE、MBE等
があるが、好ましくはHVPE、MOVPEを用い、最
も好ましくはHVPE法で成長させる。HVPE法であ
れば、迅速に厚膜の窒化物半導体基板が成長させやす
い。また前記第4の工程において、窒化物半導体基板の
上に素子を作製するには、HVPE方を用いても良い
が、最も好ましくはMOVPE法を用いる。MOVPE
は窒化物半導体の膜厚を制御しやすく、さらに、AlG
aNのようなAlを含む窒化物半導体を成長させる際
に、HVPE方に比べてクラックが入りにくくできる。
さらにHVPE方ではAlの塩化物はHVPE装置に使
用される石英ガラスと激しく反応するため、Alを含む
窒化物半導体を成長させることは困難である。そのた
め、第1の工程の窒化物半導体基板はAlを含まないG
aNよりなる基板を作製することが最も望ましい。
【0022】さらに、本発明の製造方法において、好ま
しくは窒化物半導体の成長面を、窒化物半導体と異なる
材料よりなる基板が接していた窒化物半導体基板の研磨
面とする。この際、異種基板の上に成長させてあるバッ
ファ層は研磨によって除去し、バッファ層を除去した窒
化物半導体基板の研磨面を成長面とすることは当然であ
る。なお研磨後の窒化物半導体基板のX線ロッキングカ
ーブの半値幅は5分以下、さらに好ましくは3分以下で
あることが望ましい。窒化物半導体の結晶性を評価する
この半値幅は、予め第1の工程において窒化物半導体基
板を成長させた時にほとんど決まっている。しかしなが
ら、異種基板に近い側に成長させた側の窒化物半導体の
結晶性は、異種基板に遠いに成長させた窒化物半導体よ
りもクラックが少なく、さらに結晶欠陥が少ない傾向に
ある。そのため、異種基板を除去した側の方の窒化物半
導体の結晶が良くなるため、その側を新たな窒化物半導
体素子の成長面とすることにより結晶性の良い窒化物半
導体素子が得られる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の窒化物半導体基板の製造方法
を説明する。 [実施例1](HVPE) 石英よりなる反応容器管の内部にGaメタルを入れた石
英ボートを設置する。さらに石英ボートから離れた位置
に、斜めに傾けた厚さ1.2mm、2インチφのサファ
イア基板を設置する。なお、反応容器内のGaメタルに
接近した位置にはハロゲンガス供給管が設けられ、ハロ
ゲンガス供給間とは別に、サファイア基板に接近した位
置にはN源供給管が設けられている。
【0024】ハロゲンガス管より窒素キャリアガスと主
に、HClガスをガスを導入する。この際Gaメタルの
ボートは900℃に加熱し、サファイア基板側は510
℃に加熱してある。そして、HClガスとGaを反応さ
せてGaCl3を生成させ、サファイア基板側に接近し
たN源供給管からはアンモニアガスを同じく窒素キャリ
アガスと主に供給し、サファイア基板上にGaNよりな
るバッファ層を300オングストロームの膜厚で成長さ
せる。
【0025】バッファ層成長後、サファイア基板側の温
度を1050℃に上昇させ、成長速度0.5μm/分で
10時間成長を行い、厚さ300μmのGaNを成長さ
せる。
【0026】成長後、ウェーハを反応容器から取り出
し、さらにGaNウェーハをGaNの分解圧以上に加圧
した密閉容器中で、1100℃で5分間アニーリングす
る。このように、GaNの分解圧以上に加圧した窒素雰
囲気中でアニーリングすることによりGaNの結晶欠陥
が少なくなって結晶性が良くなる傾向にある。
【0027】アニーリング後、ウェーハを研磨装置に移
送し、ダイヤモンド研磨剤を用いて、サファイア基板側
をラッピングし、サファイア基板とバッファ層を除去す
る。続いて、さらに細かいダイヤモンド研磨剤を用いて
ポリシングして、厚さ295μmのGaN基板を得る。
【0028】以上のようにして得られた窒化物半導体基
板を研磨装置より取り出し、研磨側の窒化物半導体基板
の凹凸を測定したところ、±0.5μm以内であった。
さらに研磨面からX線ロッキングカーブの半値幅を測定
するとおよそ3分であり、結晶性の良いGaN基板が得
られていることが判明した。なおこのGaN基板には不
純物としてSiが5×1017/cm3以下、Oが1×10
16/cm3以下含まれていることがSIMSにより判明し
た。これは原料ガスのHCl、及び石英反応容器から混
入したものと推察される。
【0029】[実施例2](MOVPE) 特開平4−164895号公報、第2図に示すMOVP
E装置を用い、厚さ1.0mm、2インチφのサファイ
ア(C面)基板を、この装置の反応容器内にセットし、
容器内を水素で十分置換した後、水素を流しながら、基
板の温度を1050℃まで上昇させ、基板のクリーニン
グを行う。
【0030】続いて、温度を510℃まで下げ、キャリ
アガスに水素、原料ガスにアンモニアとTMG(トリメ
チルガリウム)とを用い、基板上にGaNよりなるバッ
ファ層を200オングストロームの膜厚で成長させる。
【0031】次に、温度を1050℃まで上昇させ、原
料ガスにTMG、アンモニアを用い、成長速度0.1μ
m/分で、24時間成長させ、膜厚144μmのノンド
ープGaN層を成長させる。
【0032】成長後、ウェーハを反応容器から取り出
し、実施例1と同様にして、GaNウェーハをGaNの
分解以上に加圧した密閉容器中で、1100℃で5分間
アニーリングした後、サファイア基板側をラッピング、
ポリシングして、厚さ140μmのGaN基板を得る。
さらに、研磨側の窒化物半導体基板の凹凸を測定したと
ころ、±0.5μm以内であった。さらに研磨面からX
線ロッキングカープの半値幅を測定するとおよそ2分で
あり、結晶性の良いGaN基板が得られていることが判
明した。
【0033】[比較例1] 実施例1において、厚さ900μmのサファイア基板を
用いる他は、同様にしてGaNを成長させたところ、研
磨側のGaN層のX線ロッキングカーブの半値幅が8分
であり、実施例1に比較して、GaN基板の結晶性が倍
以上劣っていることが判明した。さらに、800μmの
ものは成長中に基板が割れてしまった。
【0034】次に、以下の実施例は本発明の素子につい
て説明する。 [実施例3] 実施例1で得られたGaN基板を特開平4−16489
5号公報、第2図に示すMOVPE装置を用い、この装
置の反応容器内にセットし、1050℃にて、Siを1
×1019/cm3ドープしたn型GaN層を5μmの膜厚
で成長させる。なお、n型GaNの成長面は、基板研磨
面であることは言うまでもない。
【0035】次に、n型GaNの上に、Siを1×10
19/cm3ドープしたn型Al0.2Ga0.8Nよりなる第1
の層を20オングストロームの膜厚で成長させ、続いて
ノンドープのGaNよりなる第2の層を20オングスト
ロームの膜厚で成長させ、総膜厚0.4μmの超格子よ
りなるn側クラッド層を成長させる。このようにn型窒
化物半導体層を含む超格子層を活性層を成長させる前に
成長させることにより窒化物半導体素子の出力が飛躍的
に向上する。
【0036】次に800℃で、In0.4Ga0.6Nよりな
る膜厚30オングストロームの単一量子井戸構造よりな
る活性層を成長させる。
【0037】次に、活性層の上にMgを1×1020/cm
3ドープしたp型Al0.2Ga0.8Nよりなる第1の層を
20オングストロームの膜厚で成長させ、続いてMgを
1×1019/cm3ドープしたp型GaNよりなる第2の
層を20オングストロームの膜厚で成長させ、総膜厚
0.4μmの超格子よりなるp側クラッド層を成長させ
る。このようにp型窒化物半導体層を含む超格子層を活
性層を成長させた後に成長させることにより窒化物半導
体素子の出力が飛躍的に向上する。なお超格子層はn型
層側、p型層側のいずれか一方、若しくは両方の層に存
在させることができる。
【0038】次にこのp側クラッド層5の上にMgを1
×1020/cm3ドープしたp型GaN層を0.5μmの
膜厚で成長させる。
【0039】反応終了後、温度を室温まで下げ、さらに
窒素雰囲気中、ウェーハを反応容器内において、700
℃でアニーリングを行い、p型層をさらに低抵抗化す
る。
【0040】アニーリング後、ウェーハを反応容器から
取り出し、最上層のp型GaN層にNiとAuとを含む
正電極、基板裏面側にWとSiとAuよりなる負電極と
を設けた後、350μm角のチップに分離してLED素
子としたところ、If20mAにおいて520nmの緑
色発光を示し、Vfは3.2V、出力は8mWもあっ
た。
【0041】[比較例2] 実施例1で得られたGaN基板の研磨面の凹凸が±1.
5μmのものを用いる他は実施例3と同様にしてLED
素子を作製したところ、同じくIf20mAにおいて、
Vf3.2Vであったが、出力が3mWでしかなかっ
た。これは基板凹凸が直接窒化物半導体の結晶性に影響
したものであると推定する。
【0042】[実施例4] 図1は実施例4により得られたレーザ素子の構造を示す
模式的な断面図であり、レーザ光の共振方向に垂直な方
向で素子を切断した際の図を示している。以下、この図
面を元に本発明のレーザ素子について説明する。
【0043】実施例1で得られたGaN基板21を、特
開平4−164895号公報、第2図に示すMOVPE
装置の反応容器内にセットし、容器内を水素で十分置換
した後、水素を流しながら、基板の温度を1050℃ま
で上昇させ、基板のクリーニングを行う。
【0044】続いて、温度を510℃まで下げ、キャリ
アガスに水素、原料ガスにアンモニアとTMGを用い、
基板21上にGaNよりなるバッファ層22を約200
オングストロームの膜厚で成長させる。バッファ層22
はAlN、GaN、AlGaN、InGaN等が900
℃以下の温度で、膜厚数十オングストローム〜数百オン
グストロームで形成できる。このバッファ層は窒化物半
導体の成長方法によっては省略することも可能である。
【0045】(n側コンタクト層23) バッファ層22成長後、TMGのみ止めて、温度を10
50℃まで上昇させる。1050℃になったら、TMA
とアンモニア、シランガスを用い、Siを1×1019
cm3ドープしたn型GaNよりなるn側コンタクト層4
μmの膜厚で成長させる。
【0046】(クラック防止層24) 次に、温度を800℃にして、原料ガスにTMG、TM
I(トリメチルインジウム)、アンモニア、不純物ガス
にシランガスを用い、Siを5×1018/cm3ドープし
たIn0.1Ga0.9Nよりなるクラック防止層24を50
0オングストロームの膜厚で成長させる。このクラック
防止層24はInを含むn型の窒化物半導体、好ましく
はInGaNで成長させることにより、Alを含む窒化
物半導体層中にクラックが入るのを防止することができ
る。なおこのクラック防止層は100オングストローム
以上、0.5μm以下の膜厚で成長させることが好まし
い。100オングストロームよりも薄いと前記のように
クラック防止として作用しにくく、0.5μmよりも厚
いと、結晶自体が黒変する傾向にある。なお、このクラ
ック防止層24は、省略することもできる。
【0047】(n側クラッド層25) 次に、温度を1050℃にして、原料ガスにTMA(ト
リメチルアルミニウム)、TMG、NH3、SiH4を用
い、Siを1×1019/cm3ドープしたn型Al0.2Ga
0.8Nよりなる第1層を20オングストロームの膜厚で
成長させ、続いてシランガス、TMAを止め、ノンドー
プのGaNよりなる第2層を20オングストロームの膜
厚で成長させる。そして第1層+第2層+第1層+第2
層+・・・というように超格子層を構成し、それぞれ第
1層を100層、第2層を100層交互に積層し、総膜
厚0.4μmの超格子よりなるn側クラッド層25を形
成する。このように単一膜厚が100オングストローム
以下、さらに好ましくは70オングストローム以下、最
も好ましくは40オングストローム以下の互いに組成が
異なる窒化物半導体を積層した超格子層は、その単一層
が弾性臨界膜厚以下となっているため、結晶性が非常に
良くなる。そのためクラックの入っていない非常に結晶
性の良い膜が成長できるためレーザ素子の、n型窒化物
半導体層側及びp型窒化物半導体層側の少なくとも一方
の層側に形成することによりレーザ素子の寿命が飛躍的
に良くなる。なお、超格子層はキャリア閉じ込め、若し
くは光閉じ込め層として作用する層に形成することが最
も望ましい。
【0048】(n側光ガイド層26) 続いて、1050℃でSiを5×1018/cm3ドープし
たn型GaNよりなるn側光ガイド層26を0.1μm
の膜厚で成長させる。このn側光ガイド層26は、活性
層の光ガイド層として作用し、GaN、InGaNを成
長させることが望ましく、通常100オングストローム
〜5μm、さらに好ましくは200オングストローム〜
1μmの膜厚で成長させることが望ましい。なお、この
光ガイド層26も超格子層にすることができる。n側光
ガイド層15、n側クラッド層14を超格子層にする場
合、超格子層を構成する窒化物半導体層の平均的なバン
ドギャップエネルギーは活性層よりも大きくする。超格
子層とする場合には、第1の層及び第2の層の少なくと
も一方にn型不純物をドープしてもよいし、またノンド
ープでも良い。
【0049】(活性層27) 次に、原料ガスにTMG、TMI、アンモニア、シラン
ガスを用いて活性層16を成長させる。活性層16は温
度を800℃に保持して、まずSiを8×1018/cm3
でドープしたIn0.2Ga0.8Nよりなる井戸層を25オ
ングストロームの膜厚で成長させる。次にTMIのモル
比を変化させるのみで同一温度で、Siを8×1018
cm3ドープしたIn0.01Ga0.95Nよりなる障壁層を5
0オングストロームの膜厚で成長させる。この操作を2
回繰り返し、最後に井戸層を積層した総膜厚175オン
グストロームの多重量子井戸構造(MQW)の活性層2
7を成長させる。活性層にドープする不純物は本実施例
のように井戸層、障壁層両方にドープしても良く、いず
れか一方にドープしてもよい。なおn型不純物をドープ
すると閾値が低下する傾向にある。なお活性層を多重量
子井戸構造とする場合には必ずバンドギャップエネルギ
ーの小さい井戸層と、井戸層よりもバンドギャップエネ
ルギーが小さい障壁層とを積層するため、超格子層とは
区別する。
【0050】(キャップ層28) 次に、温度を1050℃に上げ、TMG、TMA、アン
モニア、Cp2Mg(シクロペンタジエニルマグネシウ
ム)を用い、活性層27よりもバンドギャップエネルギ
ーが大きく、Mgを1×1020/cm3ドープしたp型A
0.1Ga0.9Nよりなるキャップ層28を300オング
ストロームの膜厚で成長させる。このキャップ層28は
p型不純物をドープしたが、膜厚が薄いため、n型不純
物をドープしてキャリアが補償されたi型としても良
く、最も好ましくはp型不純物をドープした層とする。
キャップ層28の膜厚は0.1μm以下、さらに好まし
くは500オングストローム以下、最も好ましくは30
0オングストローム以下に調整する。0.1μmより厚
い膜厚で成長させると、キャップ層28中にクラックが
入りやすくなり、結晶性の良い窒化物半導体層が成長し
にくいからである。またキャリアがこのエネルギーバリ
アをトンネル効果により通過できなくなる。また、Al
の組成比が大きいAlGaN程薄く形成するとLD素子
は発振しやすくなる。例えば、Y値が0.2以上のAlY
Ga1-YNであれば500オングストローム以下に調整
することが望ましい。キャップ層28の膜厚の下限は特
に限定しないが、10オングストローム以上の膜厚で形
成することが望ましい。
【0051】(p側光ガイド層29) 続いて1050℃で、バンドギャップエネルギーがキャ
ップ層28よりも小さい、Mgを1×1020/cm3ドー
プしたp型GaNよりなるp側光ガイド層29を0.1
μmの膜厚で成長させる。この層は、活性層の光ガイド
層として作用し、n側光ガイド層15と同じくGaN、
InGaNで成長させることが望ましい。また、この層
はp側クラッド層を成長させる際のバッファ層としても
作用し、100オングストローム〜5μm、さらに好ま
しくは200オングストローム〜1μmの膜厚で成長さ
せることにより、好ましい光ガイド層として作用する。
このp側光ガイド層は通常はMg等のp型不純物をドー
プしてp型の導電型とするが、特に不純物をドープしな
くても良い。なお、このp側光ガイド層を超格子層とす
ることもできる。超格子層とする場合には第1の層及び
第2の層の少なくとも一方にp型不純物をドープしても
よいし、またp型不純物をドープしないノンドープでも
良い。
【0052】(p型超格子層=p側クラッド層30) 続いて、1050℃でMgを1×1020/cm3ドープし
たp型Al0.2Ga0.8Nよりなる第1の層を20オング
ストロームの膜厚で成長させ、続いてTMAのみを止
め、Mgを1×1020/cm3ドープしたp型GaNより
なる第2の層を20オングストロームの膜厚で成長させ
る。そしてこの操作をそれぞれ100回繰り返し、総膜
厚0.4μmの超格子層よりなるp側クラッド層30を
形成する。この層はn側クラッド層25と同じくキャリ
ア閉じ込め層として作用し、特にp型層の抵抗率を低下
させるための層として作用する。このp側クラッド層の
膜厚も特に限定しないが、100オングストローム以
上、2μm以下、さらに好ましくは500オングストロ
ーム以上、1μm以下で成長させることが望ましい。
【0053】本実施例のようにInGaNよりなる量子
構造の井戸層を有する活性層の場合、その活性層27に
接して、膜厚0.1μm以下のAlを含む窒化物半導体
よりなるp型キャップ層28を設け、そのp型キャップ
層28よりも活性層から離れた位置に、p型キャップ層
28よりもバッドギャップエネルギーが小さいp側光ガ
イド層29を設け、そのp側光ガイド層29よりも活性
層から離れた位置に、p側光ガイド層29よりもバンド
ギャップが大きいAlを含む窒化物半導体を含む超格子
層よりなるp側クラッド層30を設けることは非常に好
ましい。しかもp型キャップ層17の膜厚を0.1μm
以下と薄く設定してあるため、キャリアのバリアとして
作用することはなく、p層から注入された正孔が、トン
ネル効果によりp型キャップ層17を通り抜けることが
できて、活性層で効率よく再結合し、LDの出力が向上
する。つまり、注入されたキャリアは、p型キャップ層
17のバンドギャップエネルギーが大きいため、半導体
素子の温度が上昇しても、あるいは注入電流密度が増え
ても、キャリアは活性層をオーバーフローせず、p型キ
ャップ層17で阻止されるため、キャリアが活性層に貯
まり、効率よく発光することが可能となる。従って、半
導体素子が温度上昇しても発光効率が低下することが少
ないので、閾値電流の低いLDを実現することができ
る。
【0054】(p側コンタクト層31) 最後に、1050℃で、p側クラッド層30の上に、M
gを2×1020/cm3ドープしたp型GaNよりなるp
側コンタクト層31を150オングストロームの膜厚で
成長させる。p側コンタクト層31はp型のInXAlY
Ga1-X-YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)で構成するこ
とができ、好ましくはMgをドープしたGaNとすれ
ば、p電極32と最も好ましいオーミック接触が得られ
る。なお、p側コンタクト層31も超格子層とすること
もできる。超格子層とする場合には、特にバンドギャッ
プエネルギーが異なる第1の層と第2の層とを積層し、
第1+第2+第1+第2+・・・というように積層して
いき、最後にバンドギャップエネルギーが小さい方の層
が露出するようにすると、p電極32と好ましいオーミ
ック接触が得られる。p電極32の材料としては、例え
ばNi、Pd、Ni/Au等を挙げることができる。ま
た本発明の素子ではp型AlYGa1-YNを含むp側クラ
ッド層30に接して、バンドギャップエネルギーの小さ
い窒化物半導体をp側コンタクト層31として、その膜
厚を400オングストローム以下と薄くしているため
に、実質的にp側コンタクト層30のキャリア濃度が高
くなりp電極32と好ましいオーミックが得られて、素
子の閾値電流、電圧が低下する。
【0055】反応終了後、温度を室温まで下げ、さらに
窒素雰囲気中、ウェーハを反応容器内において、700
℃でアニーリングを行い、p型層をさらに低抵抗化す
る。
【0056】アニーリング後、ウェーハを反応容器から
取り出し、図1に示すように、RIE装置により最上層
のp側コンタクト層31と、p側クラッド層30とをエ
ッチングして、4μmのストライプ幅を有するリッジ形
状とする。このように、活性層よりも上部にあるp側の
層をストライプ状のリッジ形状とすることにより、活性
層の発光がストライプリッジの下に集中するようになっ
て閾値が低下する。特に活性層よりも上にあるAlを含
むp型窒化物半導体層以上の層をリッジ形状とすること
が好ましい。
【0057】次にp側コンタクト層31のリッジ最表面
にNiとAuよりなるp電極32をストライプ状に形成
する。一方、TiとAlよりなるn電極33を基板21
の裏面のほぼ全面に形成する。なおほぼ全面とは80%
以上の面積をいう。
【0058】電極形成後、電極裏面側をスクライブし
て、ストライプ状のp電極32に垂直な方向でバー状に
劈開し、劈開面に共振器を作製する。なお劈開面は窒化
物半導体のM面(101−0)とする。さらに、共振器
面にSiO2とTiO2よりなる誘電体超格子を形成し、
最後にp電極に平行な方向で、バーを切断してレーザチ
ップとした。次にチップをフェースアップ(基板とヒー
トシンクとが対向した状態)でヒートシンクに設置し、
それぞれの電極をワイヤーボンディングして、室温でレ
ーザ発振を試みたところ、室温において、閾値電流密度
2.5kA/cm2、閾値電圧4.2Vで、発振波長40
5nmの連続発振が確認され、100時間以上の寿命を
示した。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
ると、従来では作製できなかったGaN基板ができるよ
うになるので、GaN素子が従来のように絶縁性基板を
使用しなくても良くなる。そのため同一面側に正電極と
負電極とを取り出すフリップチップ形式ではなくて、G
aAsを基板にしたデバイスのように基板側から電極が
取り出せる構造となる。この窒化物半導体素子を発光デ
バイスにした際には、他の基板側から電極が取り出され
る構造のデバイスと同じ構造にできるため、端面発光型
ディスプレイのような高精細画面も実現できる。またレ
ーザ素子のような高温デバイスに使用した場合には、素
子の結晶性、放熱性が良くなり素子寿命が飛躍的に向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るレーザ素子の構造を
示す模式断面図。
【符号の説明】
21・・・・GaN基板 22・・・・バッファ層 23・・・・n側コンタクト層 24・・・・クラック防止層 25・・・・n側クラッド層(超格子層) 26・・・・n側光ガイド層 27・・・・活性層 28・・・・キャップ層 29・・・・p側光ガイド層 30・・・・p側クラッド層(超格子層) 31・・・・p側コンタクト層 32・・・・p電極 33・・・・n電極
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−267796(JP,A) 特開 平9−23026(JP,A) 特開 平4−297023(JP,A) 特開 平7−249795(JP,A) 特開 平8−208395(JP,A) 特開 平9−8412(JP,A) 特開 昭51−50899(JP,A) 特開 昭51−3779(JP,A) 特開 昭61−7621(JP,A) Appl.Phys.Lett.,V ol.61 No.22(1992),p.2688 −1690 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50 H01L 33/00 H01L 21/02 H01L 21/205,21/365,21/31 JICSTファイル(JOIS)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化物半導体と異なる材料よりなる厚さ
    1mm以上の基板の上に、後工程で成長させる窒化物半
    導体の成長温度より低温で0.3μm以下の膜厚を有す
    るInGa1−x(0<X≦0.3)よりなるバッ
    ファ層を成長させた後、窒化物半導体を100μm以上
    の膜厚で成長させた後、その基板を除去することを特徴
    とする窒化物半導体基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記窒化物半導体基板の成長法がハイド
    ライド気相成長法であることを特徴とする請求項1に記
    載の窒化物半導体基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記窒化物半導体基板は、2軸結晶法に
    よるX線ロッキングカーブの半値幅が5分以下であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体基板の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記窒化物半導体基板は、2軸結晶法に
    よるX線ロッキングカーブの半値幅が3分以下であるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の窒化物半導体基板の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 窒化物半導体と異なる材料よりなる厚さ
    1mm以上の基板の上に、後工程で成長させる窒化物半
    導体の成長温度より低温で0.3μm以下の膜厚を有す
    るInGa1−x(0<X≦0.3)よりなるバッ
    ファ層を成長させ、その上に窒化物半導体を100μm
    以上の膜厚で成長させる第1の工程と、第1の工程後、
    前記基板を除去することによって窒化物半導体基板を作
    製する第2の工程と、第2の工程後、表面の凹凸差が±
    1μm以下になるまで窒化物半導体基板を研磨する第3
    の工程と、第3の工程後、窒化物半導体基板の研磨面に
    新たに窒化物半導体を成長させる第4の工程とを備える
    ことを特徴とする窒化物半導体素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記窒化物半導体はノンドープGaN、
    若しくはn型不純物を1×1019/cm以下の範囲
    で含むGaNであることを特徴とする請求項5に記載の
    窒化物半導体素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記n型不純物は、Si、Ge、Sn、
    Sの中から選ばれる少なくとも1つであることを特徴と
    する請求項6に記載の窒化物半導体素子の製造方法。
JP5604797A 1997-03-11 1997-03-11 窒化物半導体基板の製造方法及び窒化物半導体素子の製造方法 Expired - Fee Related JP3292083B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5604797A JP3292083B2 (ja) 1997-03-11 1997-03-11 窒化物半導体基板の製造方法及び窒化物半導体素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5604797A JP3292083B2 (ja) 1997-03-11 1997-03-11 窒化物半導体基板の製造方法及び窒化物半導体素子の製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001363030A Division JP4131101B2 (ja) 2001-11-28 2001-11-28 窒化物半導体素子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10256662A JPH10256662A (ja) 1998-09-25
JP3292083B2 true JP3292083B2 (ja) 2002-06-17

Family

ID=13016181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5604797A Expired - Fee Related JP3292083B2 (ja) 1997-03-11 1997-03-11 窒化物半導体基板の製造方法及び窒化物半導体素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3292083B2 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2273572B1 (en) 1998-03-12 2015-04-29 Nichia Corporation A nitride semiconductor device
US6690700B2 (en) 1998-10-16 2004-02-10 Agilent Technologies, Inc. Nitride semiconductor device
US6150674A (en) * 1998-11-06 2000-11-21 Matsushita Electronics Corporation Semiconductor device having Alx Ga1-x N (0<x<1) substrate
EP1076388B1 (en) * 1999-02-26 2009-03-11 The Furukawa Electric Co., Ltd. Semiconductor laser
JP4396793B2 (ja) 2000-04-27 2010-01-13 ソニー株式会社 基板の製造方法
US6780239B2 (en) 2000-10-19 2004-08-24 Ricoh Company, Ltd. Crystal growth method, crystal growth apparatus, group-III nitride crystal and group-III nitride semiconductor device
EP1244139A2 (en) 2001-03-23 2002-09-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Manufacturing method of semiconductor film
US7001457B2 (en) 2001-05-01 2006-02-21 Ricoh Company, Ltd. Crystal growth method, crystal growth apparatus, group-III nitride crystal and group-III nitride semiconductor device
KR100387242B1 (ko) * 2001-05-26 2003-06-12 삼성전기주식회사 반도체 발광소자의 제조방법
US6949140B2 (en) 2001-12-05 2005-09-27 Ricoh Company, Ltd. Crystal growth method, crystal growth apparatus, group-III nitride crystal and group-III nitride semiconductor device
JP4932121B2 (ja) 2002-03-26 2012-05-16 日本電気株式会社 Iii−v族窒化物系半導体基板の製造方法
JP2005112641A (ja) 2003-10-03 2005-04-28 Sumitomo Electric Ind Ltd 窒化物半導体基板および窒化物半導体基板の製造方法
US7345297B2 (en) 2004-02-09 2008-03-18 Nichia Corporation Nitride semiconductor device
JP4476174B2 (ja) * 2005-06-02 2010-06-09 国立大学法人東京農工大学 アルミニウム系iii族窒化物結晶の製造方法および結晶積層基板
US8771552B2 (en) 2005-06-23 2014-07-08 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Group III nitride crystal substrate, epilayer-containing group III nitride crystal substrate, semiconductor device and method of manufacturing the same
US9708735B2 (en) 2005-06-23 2017-07-18 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Group III nitride crystal substrate, epilayer-containing group III nitride crystal substrate, semiconductor device and method of manufacturing the same
JP4277826B2 (ja) 2005-06-23 2009-06-10 住友電気工業株式会社 窒化物結晶、窒化物結晶基板、エピ層付窒化物結晶基板、ならびに半導体デバイスおよびその製造方法
JP4560497B2 (ja) * 2006-07-13 2010-10-13 株式会社リコー Iii族窒化物結晶の製造方法
CN101517134A (zh) * 2006-09-20 2009-08-26 日矿金属株式会社 GaN单晶的制造方法、GaN薄膜模板衬底及GaN单晶生长装置
JP2011091442A (ja) * 2011-02-03 2011-05-06 Panasonic Corp 窒化ガリウム系化合物半導体発光ダイオード
JP5768027B2 (ja) 2012-09-20 2015-08-26 株式会社東芝 窒化物半導体層の形成方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Appl.Phys.Lett.,Vol.61 No.22(1992),p.2688−1690

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10256662A (ja) 1998-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3292083B2 (ja) 窒化物半導体基板の製造方法及び窒化物半導体素子の製造方法
JP4131101B2 (ja) 窒化物半導体素子の製造方法
AU738480B2 (en) Nitride semiconductor device
JP3456413B2 (ja) 窒化物半導体の成長方法及び窒化物半導体素子
JPH10145000A (ja) 窒化物半導体素子及びその製造方法
US8477818B2 (en) Gallium nitride-based semiconductor laser device, and method for fabricating gallium nitride-based semiconductor laser device
JP2900990B2 (ja) 窒化物半導体発光素子
JP3551751B2 (ja) 窒化物半導体の成長方法
JP3087829B2 (ja) 窒化物半導体素子の製造方法
JP3446660B2 (ja) 窒化物半導体発光素子
JP3395631B2 (ja) 窒化物半導体素子及び窒化物半導体素子の製造方法
JP3275810B2 (ja) 窒化物半導体発光素子
JP3282175B2 (ja) 窒化物半導体素子
JP2891348B2 (ja) 窒化物半導体レーザ素子
JPH10145006A (ja) 化合物半導体素子
US20060203871A1 (en) Nitride semiconductor light emitting device and fabrication method thereof
JP3794530B2 (ja) 窒化物半導体レーザ素子
JP3434162B2 (ja) 窒化物半導体素子
JP2004104088A (ja) 窒化物半導体素子
JP3859356B2 (ja) 窒化物半導体素子の製造方法
JP3371830B2 (ja) 窒化物半導体発光素子
JP3441883B2 (ja) 窒化物半導体レーザ素子
JPH11195812A (ja) 窒化物半導体発光素子
JP4628651B2 (ja) 窒化物半導体発光素子の製造方法
JP2001024223A (ja) 窒化物半導体発光ダイオード

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080329

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090329

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090329

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090329

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100329

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100329

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110329

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110329

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120329

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120329

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130329

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130329

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140329

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees