JP3441883B2 - 窒化物半導体レーザ素子 - Google Patents

窒化物半導体レーザ素子

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JP3441883B2 JP09516196A JP9516196A JP3441883B2 JP 3441883 B2 JP3441883 B2 JP 3441883B2 JP 09516196 A JP09516196 A JP 09516196A JP 9516196 A JP9516196 A JP 9516196A JP 3441883 B2 JP3441883 B2 JP 3441883B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は窒化物半導体(InX
YGa1-X-YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)よりなるレ
ーザ素子に関する。
【0002】
【従来の技術】紫外〜青色の領域に発光するレーザ素子
の材料として窒化物半導体が知られている。例えば本出
願人は、最近この材料を用いてパルス電流において、室
温での410nmのレーザ発振を発表した(例えば、Jp
n.J.Appl.Phys. Vol35 (1996)pp.L74-76)。このレーザ
素子はいわゆる電極ストライプ型のレーザ素子であり、
活性層を含む窒化物半導体層のストライプ幅を数十μm
にして、レーザ発振させたものである。しかしながら、
前記レーザ素子は未だパルス電流における発振であり、
窒化物半導体レーザ素子を実用化するためには、早急な
連続発振が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような事
情を鑑みて成されたものであって、その目的とするとこ
ろは、窒化物半導体よりなるレーザ素子の閾値電流、駆
動電圧を小さくできるレーザ素子を提供することによ
り、室温で連続発振可能な素子を実現することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る窒化物半導
体レーザ素子は、基板上に形成されたn型層、Inを含
む窒化物半導体よりなる多重量子井戸構造の活性層及び
p型層が順に積層された構造を有する窒化物半導体レー
ザ素子において、前記n型層は、SiドープのGaNか
らなるn型コンタクト層とAlGa1−YN(0<Y
≦1)からなるn型光閉じ込め層とInを含むn型の窒
化物半導体若しくはn型GaNからなるn型光ガイド層
とを含み、前記n型光閉じ込め層とn型光ガイド層の間
に電流狭窄層が設けられ、該電流狭窄層はp型又はi型
の窒化物半導体からなることを特徴とする。また、請求
項2に係る発明は、前記電流狭窄層は、AlGa
1−XN(0≦X≦1)からなるとしたものであり、請
求項3に係る発明は、該電流狭窄層のAl組成比Xが
0.4より大きいとしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例に係るレ
ーザ素子の構造を示す模式的な断面図であり、レーザ光
の共振方向に垂直な面で切断した際の断面を示してい
る。基本的な素子構造としては、基板1の上に、n型コ
ンタクト層2、n型光閉じこめ層3、n型光ガイド層
4、活性層5、p型光ガイド層6、p型光閉じ込め層
7、p型コンタクト層8が順に積層されている。なお、
20はn型コンタクト層2に設けられた共振方向に平行
なストライプ状の負電極、30はp型コンタクト層8の
ほぼ全面の設けられた正電極である。本発明の請求項で
いうn型層、p型層とは、活性層を直接的または間接的
に挟んだn型層またはp型層であり、この図では具体的
にn型コンタクト層2、n型光閉じ込め層3、n型光ガ
イド層4の内の少なくとも一層を指し、p型層とはp型
光ガイド層6、p型光閉じ込め層7、p型コンタクト層
8の内の少なくとも一層を指す。
【0006】本発明のレーザ素子ではn型層側に電流狭
窄層100を有している。電流狭窄層の作用は次の通り
である。窒化物半導体のn型層のキャリア濃度は通常1
×1018/cm3〜1020/cm3あり、抵抗率で10-2〜1
-3Ω・cm/と低抵抗である。一方、p型層のキャリア
濃度は通常1×1018/cm3以下であり、抵抗率で0.
1Ω・cm以上ある。このため、p型層側で電流狭窄を行
うと駆動電圧が極端に高くなり、レーザ素子の連続発振
のための妨げとなる。しかし抵抗率の低いn層側で電流
狭窄を行うことによりレーザ素子の駆動電圧を低くする
ことができるため、連続発振が可能となる。この本発明
のレーザ素子の電流狭窄層の作用は、窒化物半導体の特
有の性質によるものである。
【0007】図1では電流狭窄層100をn型コンタク
ト層2の内部に形成しているが、本発明では電流狭窄層
100はn型層側、つまり活性層を挟んだp型層と対向
する側で活性層から離れた位置にあれば、その位置は特
に限定するものではなく、例えばn型コンタクト層2と
n型光閉じ込め層3との間、n型光閉じ込め層3とn型
光ガイド層4との間、n型光閉じ込め層3内、n型光ガ
イド層4と活性層5との間、またn型層多層に渡っても
形成することができ、その位置は特に限定するものでは
ない。
【0008】さらに、電流狭窄層100の材料をp型あ
るいはi型(半絶縁性)の窒化物半導体とすることが望
ましい。p型の窒化物半導体とすることにより、電流狭
窄層に逆バイアスが係り、効果的に電流狭窄が行える。
あるいはi型の窒化物半導体でもよい。電流狭窄層を窒
化物半導体で形成すると、同一窒化物半導体よりなる電
流狭窄層の上に再度窒化物半導体を成長させることがで
きる。そのため、電流狭窄層の上に、n型層、活性層、
p型層等を成長させることができるので、例えばp型層
をリッジ形状のようなストライプ状にしたり、所望の形
状に加工、または選択成長することができる。p型また
はi型の窒化物半導体は、例えば窒化物半導体成長時に
Zn、Mg、Cd、Ba等のII族元素よりなるアクセプ
ター不純物をドープすることにより得られる。p型、i
型等の導電型は、例えばドープするアクセプター不純物
の量、種類を変えたり、また窒化物半導体の組成、成長
条件を変化させることにより、変えることができる。例
えばAl組成比が0.4より大きい窒化物半導体はi型
が得られやすく、Mgはp型が得やすい不純物である。
好ましくは電流狭窄層はp型AlXGa1-XN(0≦X≦
1)、さらに好ましくはp型GaNとする。なぜなら、
AlXGa1-XNは最も高い正孔キャリア濃度のp型層が
得られやすく、Al組成比を大きくするに従ってi型に
なりやすくなるからである。
【0009】また、本発明のレーザ素子では、p型層が
リッジ形状のストライプを有していてもよい。p型層を
リッジ形状とすると、活性層の発光がリッジの下部に集
中するので、レーザ光の横モードが制御できるようにな
り閾値が低下する。
【0010】
【実施例】[実施例1]図2乃至図5は本実施例の一工
程において得られる窒化物半導体ウェーハの主要部の構
造を示す模式的な断面図であり、具体的にはレーザ素子
の構造を示すものである。以下これらの図を元に、図1
に示すレーザ素子を得る方法を説明する。以下に示す方
法は、MOVPE(有機金属気相成長法)によるもので
あるが、本発明のレーザ素子はMOVPEだけではな
く、例えばMBE、HDVPE等、公知な窒化物半導体
を得るための他の方法でも製造可能である。また以下に
示すレーザ素子の構造は、あくまでも基本的な構造を示
すものであり、これらに示す層のいずれかを省略、ある
いは他の窒化物半導体よりなる層を挿入しても、本発明
の請求項に示す思想を逸脱しない範囲であれば、自由に
変更を加えることができる。
【0011】よく洗浄されたスピネル基板1(MgAl
24、111面)をMOVPE装置の反応容器内に設置
した後、原料ガスにTMG(トリメチルガリウム)と、
アンモニアを用い、温度500℃で基板1の表面にGa
Nよりなるバッファ層(図示せず)を200オングスト
ロームの膜厚で成長させる。基板1にはスピネルの他、
サファイア(Al23、A面、C面、R面)等の絶縁性
基板が多く用いられるが、その他、SiC、MgO、S
i、ZnO、GaN等の単結晶よりなる従来より知られ
ている基板が用いられる。バッファ層は基板と窒化物半
導体との格子不整合を緩和する作用があり、他にAl
N、AlGaN等を成長させることも可能である。この
バッファ層を成長させることにより、基板の上に成長さ
せるn型窒化物半導体の結晶性が良くなることが知られ
ているが、成長方法、基板の種類等によりバッファ層が
成長されない場合もあるので、特に図示していない。
【0012】続いて温度を1050℃に上げ、原料ガス
にTMG、アンモニア、ドナー不純物としてSiH
4(シラン)ガスを用いて、SiドープGaNよりなる
第1のn型コンタクト層2を2μmの膜厚で成長させ
る。第1のn型コンタクト層2はInXAlYGa1-X-Y
N(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)で構成することができ、
特にGaN、InGaN、その中でもSiをドープした
GaNで構成することにより、キャリア濃度の高いn型
層が得られ、また負電極と好ましいオーミック接触が得
られるので、レーザ素子の閾値電流を低下させることが
できる。負電極の材料としてはAl、Ti、W、Cu、
Zn、Sn、In等の金属若しくは合金が好ましいオー
ミックが得られる。
【0013】続いて、原料ガスにTMG、アンモニア、
不純物ガスにCp2Mg(シクロペンタジエニルマグネ
シウム)を用い、Mgドープp型GaNよりなる電流狭
窄層100を0.5μm成長させる。このp型GaN層
は、全面に形成しているため、まだ電流狭窄層としての
作用はないが、本明細書では統一した用語として電流狭
窄層と記載する。電流狭窄層100は、前記したように
i型の窒化物半導体でもよく、またその他にSiO2
Al23のような絶縁性の材料を形成することができる
が、好ましくは窒化物半導体とすることにより、その電
流狭窄層の上に他の窒化物半導体が成長できる。
【0014】電流狭窄層100成長後、ウェーハを反応
容器から取り出し、電流狭窄層100の表面に、5μm
のストライプ幅の開口部を有するSiO2よりなる第1
の保護膜51を、CVD装置にて形成する。このストラ
イプ状の開口部は、後に電流狭窄層をエッチングした際
の、電流の通り道になるところであり、10μm以下、
好ましくは5μm以下、さらに好ましくは3μm以下に
調整することが望ましい。また、第1の保護膜51の材
料としては、エッチング手段により、その保護膜がエッ
チングされにくく、窒化物半導体がエッチングされやす
いような材料を選択する必要があり、例えばSiO2
ような酸化ケイ素、Si34のような窒化ケイ素を形成
することができる。図2に第1の保護膜51を形成した
ウェーハの部分断面図を示す。
【0015】第1の保護膜51形成後、ウェーハをRI
E(反応性イオンエッチング)装置に移送し、先ほど形
成した第1の保護膜51の上から、開口部の電流狭窄層
100をエッチングし、n型コンタクト層2の表面を露
出させる。図3はエッチング終了後、第1の保護膜51
を除去したウェーハの構造を示す部分断面図である。こ
の図に示すように、エッチング側面の形状は順メサ形状
とすることが好ましい。なぜなら、この電流狭窄層10
0の表面に新たに窒化物半導体を積層する際、順メサ形
状であると、側面の角度が全て鈍角であるため、側面隅
部においても、窒化物半導体を均一な膜厚で成長させや
すい。またエッチングにより段差が発生している開口部
内にも窒化物半導体を成長させやすい。
【0016】第1の保護膜除去後、ウェーハを再び反応
容器内に移送し、電流狭窄層100および開口部のn型
コンタクト層2の上に、次のようにして新たにレーザ素
子の構造となる窒化物半導体層を積層する。
【0017】温度を1050℃にして、原料ガスにTM
G、アンモニア、ドナー不純物としてシランガスを用い
て、SiドープGaNよりなる第2のn型コンタクト層
2’(n型コンタクト層2の続き)を3μmの膜厚で成
長させる。このように、電流狭窄層100を挟んで、同
一組成の窒化物半導体を成長させることにより、開口部
内で格子整合した状態で窒化物半導体がつながるので、
結晶性のよい窒化物半導体が成長できる。また、同一組
成にすると、電流が流れる際にもヘテロ界面による障壁
がないので非常に電流も流れやすい。本実施例のよう
に、電流狭窄層100の上に直接成長する窒化物半導体
層の膜厚を、電流狭窄層の膜厚よりも厚くすることによ
り、開口部内に窒化物半導体が厚膜で成長できるため、
その開口部の段差が少なくなり、後に活性層、p型層を
積層する際に平坦な面ができ、特に好ましい。なお、本
発明でいう同一組成とは、必ずしも窒化物半導体に含ま
れるドナー不純物まで同一というのではなく。キャリア
濃度を変化させるために添加するドナー不純物は適宜変
更を加えることができる。なお前記した電流狭窄層10
0はストライプ状の開口部が形成されて、その上に他の
窒化物半導体が成長されることにより、電流狭窄層とし
て作用する。
【0018】次に温度を750℃まで下げ、原料ガスに
TMG、TMI(トリメチルインジウム)、アンモニ
ア、不純物ガスにシランガスを用い、SiドープIn
0.1Ga0.9Nよりなるクラック防止層(図示せず。)を
500オングストロームの膜厚で成長させる。クラック
防止層はInを含むn型の窒化物半導体、好ましくはI
nGaNで成長させることにより、次に成長させるAl
を含む窒化物半導体よりなるn型光閉じこめ層3をクラ
ックが入らないようにして厚膜で成長させることが可能
となる。クラック防止層は100オングストローム以
上、0.5μm以下の膜厚で成長させることが好まし
い。100オングストロームよりも薄いと前記のように
クラック防止として作用しにくく、0.5μmよりも厚
いと、結晶自体が黒変する傾向にある。クラック防止層
は成長方法、成長装置によっては省略することもできる
ので図示していないが、LDを製造する上では成長させ
る方が望ましい。なおクラック防止層も本発明でいうn
型層の一つである。
【0019】次に、温度を1050℃にして、原料ガス
にTEG、TMA(トリメチルアルミニウム)、アンモ
ニア、不純物ガスにシランガスを用いて、Siドープn
型Al0.07Ga0.93Nよりなるn型光閉じこめ層3を
0.6μmの膜厚で成長させる。n型光閉じこめ層3は
Alを含むn型の窒化物半導体で構成し、好ましくは二
元混晶あるいは三元混晶のAlYGa1-YN(0<Y≦
1)とすることにより、結晶性の良いものが得られ、ま
た活性層との屈折率差を大きくしてレーザ光の縦モード
の閉じ込めに有効である。この層は通常0.1μm〜1
μmの膜厚で成長させることが望ましい。0.1μmよ
りも薄いと光閉じ込め層として作用しにくく、1μmよ
りも厚いと、結晶中にクラックが入りやすくなり素子作
成が困難となる傾向にある。
【0020】続いて、原料ガスにTMG、アンモニア、
シランガスを用いて、Siドープn型GaNよりなるn
型光ガイド層4を500オングストロームの膜厚で成長
させる。n型光ガイド層4は、Inを含むn型の窒化物
半導体若しくはn型GaNで構成し、好ましくは三元混
晶若しくは二元混晶のInXGa1-XN(0≦X<1)と
する。この層は通常100オングストローム〜1μmの
膜厚で成長させることが望ましく、特にInGaN、G
aNとすることにより次の活性層5を量子井戸構造とす
ることが容易に可能になる。
【0021】次に原料ガスにTMG、TMI、アンモニ
アを用いて活性層5を成長させる。活性層は温度を75
0℃に保持して、まずノンドープIn0.2Ga0.8Nより
なる井戸層を25オングストロームの膜厚で成長させ
る。次にTMIのモル比を変化させるのみで同一温度
で、ノンドープIn0.01Ga0.95Nよりなる障壁層を5
0オングストロームの膜厚で成長させる。この操作を4
回繰り返し、最後に井戸層を成長させ、総膜厚325オ
ングストロームの膜厚の多重量子井戸構造よりなる活性
層5を成長させる。活性層5は、好ましくはInを含む
窒化物半導体よりなる多重量子井戸構造(MQW:Mult
i-quantum-well)として、さらに好ましくは三元混晶の
InXGa1-XN(0<X<1)を井戸層とするMQWと
することが望ましい。三元混晶のInGaNは四元混晶
のものに比べて結晶性が良い物が得られるので、発光出
力が向上する。その中でも特に好ましくは活性層をIn
XGa1-XNよりなる井戸層と、井戸層よりもバンドギャ
ップの大きい三元混晶の窒化物半導体よりなる障壁層と
を積層したMQWとするとレーザ発振しやすい。
【0022】活性層5成長後、温度を1050℃にして
TMG、TMA、アンモニア、アクセプター不純物源と
してCp2Mg(シクロペンタジエニルマグネシウム)
を用い、Mgドープp型Al0.2Ga0.8Nよりなるp型
キャップ層(図示せず。)を100オングストロームの
膜厚で成長させる。p型キャップ層は1μm以下、さら
に好ましくは10オングストローム以上、0.1μm以
下の膜厚で成長させることにより、InGaNよりなる
活性層が分解するのを防止するキャップ層としての作用
があり、また活性層の上にAlを含むp型窒化物半導体
よりなるp型キャップ層を成長させることにより、発光
出力が格段に向上する。これはAlGaNがGaNに比
べてp型になりやすく、またp型キャップ層成長時に、
InGaNが分解するのを抑える作用があるためと推察
されるが、詳しいことは不明である。p型キャップ層の
膜厚は1μmよりも厚いと、層自体にクラックが入りや
すくなり素子作製が困難となる傾向にある。p型キャッ
プ層も省略可能であるので図示していないが、LDを製
造する上では成長させる方が望ましい。
【0023】続いて、TMG、アンモニア、Cp2Mg
を用い、Mgドープp型GaNよりなるp型光ガイド層
6を500オングストロームの膜厚で成長させる。この
p型光ガイド層6もp型InGaN、p型GaNとする
ことにより次のAlを含むp型光閉じこめ層7を結晶性
良く成長できる。また、p型層をリッジ形状として、特
にp型光ガイド層6よりリッジ形状とする場合、そのp
型光ガイド層は、InYGa1-YN(0<Y≦1)にする
ことが最も好ましい。
【0024】続いて、TMG、TMA、アンモニア、C
p2Mgを用いてMgドープAl0.07Ga0.93Nよりな
るp型光閉じ込め層7を0.5μmの膜厚で成長させ
る。p型光閉じこめ層7は、Alを含むp型の窒化物半
導体で構成し、好ましくは二元混晶または三元混晶のA
YGa1-YN(0<Y≦1)とすることにより結晶性の
良いものが得られる。このp型光閉じこめ層7はn型光
閉じこめ層3と同じく、0.1μm〜1μmの膜厚で成
長させることが望ましく、AlGaNのようなAlを含
むp型窒化物半導体とすることにより、活性層との屈折
率差を大きくして、縦モードのレーザ光の光閉じ込め層
として有効に作用する。また、p型光閉じ込め層7よ
り、リッジ形状とする場合には、p型光閉じ込め層はp
型AlYGa1-YN(0<Y≦1)とすることが最も好ま
しい。
【0025】続いて、TMG、アンモニア、Cp2Mg
を用い、Mgドープp型GaNよりなるp型コンタクト
層8を0.2μmの膜厚で成長させる。p型コンタクト
層8はp型InXAlYGa1-X-YN(0≦X、0≦Y、X+
Y≦1)で構成することができ、特にInGaN、Ga
N、その中でもMgをドープしたp型GaNとすると、
最もキャリア濃度の高いp型層が得られて、正電極と良
好なオーミック接触が得られ、閾値電流を低下させるこ
とができる。正電極の材料としてはNi、Pd、Ir、
Rh、Pt、Ag、Au等の比較的仕事関数の高い金属
又は合金がオーミックが得られやすく、特に少なくとも
NiとAuとを含む材料、少なくともPdとAuとを含
む材料が好ましいオーミックが得られやすい。以上、窒
化物半導体層を積層したウェーハの構造を示す部分断面
図を図4に示す。
【0026】反応終了後、ウェーハを反応容器から取り
出し、図5に示すように、p型コンタクト層8の表面
に、SiO2よりなる第2の保護膜52を形成し、第2
の保護膜52の上からエッチングを行い負電極を形成す
べきn型コンタクト層2の表面を露出させる。図5にエ
ッチング終了後の断面図を示す。なお、図5では第1の
n型コンタクト層2と、第2のn型コンタクト層2’と
は同一の窒化物半導体よりなり、同じコンタクト層とし
て作用するため、これらの層の境界を特に示していな
い。
【0027】エッチング終了後、第2のマスク52を除
去し、p型コンタクト層8のほぼ全面にNi/Auより
なる正電極30を形成し、エッチングにより露出させた
n型コンタクト層2には共振方向に平行なストライプ状
のTi/Alよりなる負電極20を形成する。
【0028】以上のようにしたウェーハを、まずストラ
イプ状の負電極に平行な位置で切断した後、次に負電極
に垂直な方向で切断し、負電極に垂直な方向で切断した
面を研磨して鏡面状とした共振面を作製する。その共振
面に常法に従って誘電体多層膜を形成して、図1に示す
ようなレーザチップとする。このレーザチップをヒート
シンクに設置し、常温で連続発振させたところ、順方向
電圧10V、閾値電流100mAで、410nmのレー
ザ発振を示した。一方、本発明のようにn型層に電流狭
窄層を設けず、最上層のp型コンタクト層8の表面にの
み、5μmのストライプ溝を有する電流狭窄層を設けた
レーザ素子では、連続発振せず、パルス電流でのみレー
ザ発振した。
【0029】[実施例2]図6は本発明の他の実施例に
係るレーザ素子の構造を示す模式的な断面図である。基
本的な窒化物半導体層の積層構造は実施例1と同一であ
るが、このレーザ素子が実施例1のものと異なる点は、
p型層をリッジ形状のストライプとしていることであ
る。p型層をリッジ形状とすることにより、活性層の発
光がリッジの下に集中しやすくなるので、閾値電流を低
下させることができるが、実施例1のレーザ素子に比較
して、p型コンタクト層3の表面に形成した正電極30
の面積が小さくなるため、駆動電圧は上昇する傾向にあ
る。なおこのレーザ素子も実施例1と同様に連続発振を
示し、順方向電圧15V、閾値電流80mAで、410
nmのレーザ発振を示した。
【0030】図6ではリッジの側面が順メサ形状とされ
ているが、特に順メサ形状でなくとも、逆メサでも、あ
るいは垂直なリッジ側面でもよい。さらにp型光閉じ込
め層7よりリッジ形状としたが、p型キャップ層、p型
光ガイド層6、p型コンタクト層8からリッジとしても
よい。また活性層の光を集中させるために、p型層をリ
ッジ形状としたが、特にリッジ形状でなくても、他のレ
ーザ素子に用いられているような、活性層の一定部分に
光を集中させるような手法であれば、p型層はどのよう
な構造を用いてもよい。なお、リッジのように、p型層
を加工して活性層の一定部分に光を集中させる場合、図
7に示すようにリッジのストライプ下部と、電流狭窄さ
れたn型層のストライプ位置とを一致させるようにする
ことが望ましい。
【0031】[実施例3]図7は本発明のレーザ素子に
係る他の構造を示す模式的な断面図である。図8乃至図
11は図7のレーザ素子を得る際の工程において得られ
るウェーハの主要部の構造を示す模式的な断面図であ
る。以下、図8乃至図11を参照して図7のレーザ素子
を得る他の方法について説明する。
【0032】実施例1と同様にして、スピネル基板1の
上に、GaNよりなるバッファ層を200オングストロ
ーム(図示せず)と、SiドープGaNよりなるn型コ
ンタクト層2を4μmと、SiドープIn0.1Ga0.9
よりなるクラック防止層(図示せず。)を500オング
ストローム、Siドープn型Al0.07Ga0.93Nよりな
るn型光閉じこめ層3を0.6μmの膜厚で、連続して
成長させる。
【0033】n型光閉じ込め層3成長後、ウェーハを反
応容器から取り出し、SiO2よりなる第3のマスク5
3を5μm幅のストライプ形状で形成する。図8は第3
のマスク53をn型光閉じ込め層の表面に形成した際の
断面図であり、ストライプに垂直な方向で切断した際の
図を示している。なおこの第3のマスク53のストライ
プ幅も10μm以下、好ましくは5μm以下、さらに好
ましくは3μm以下に調整することが望ましい。
【0034】第3のマスク53を形成した後、ウェーハ
をRIE装置に移送し、マスクの上からn型光閉じ込め
層3をエッチングする。エッチング後、マスクを除去し
た断面図が図8である。このように図8では、n型光閉
じ込め層3のストライプのエッチング側面が逆メサ状に
なるようにエッチングしているが、順メサ状、あるいは
垂直方向でエッチングしてもよい。
【0035】第3のマスク53除去後、図10に示すよ
うにストライプ状にエッチングされたn型光閉じ込め層
3の表面に、CVD法を用いて、SiO2よりなる第4
のマスク54を形成する。第4のマスク54はその表面
に窒化物半導体が成長しにくい性質を有している。この
ような性質を有する材料としては、例えばSiO2のよ
うな酸化ケイ素、Si34のような窒化ケイ素等があ
る。次に第4のマスク54を形成したウェーハを再び反
応容器に移送し、次に電流狭窄層となる窒化物半導体の
成長を行う。
【0036】第4のマスク54が形成されたウェーハ
を、再度1050℃まで昇温し、TMG、TMA、アン
モニア、Cp2Mgを用い、Mgドープp型Al0.3Ga
0.7Nよりなる電流狭窄層100を0.5μmの膜厚で
成長させる。電流狭窄層100成長後の構造を示す断面
図が図10である。このように電流狭窄層はn型光閉じ
込め層3の内部にでも形成可能である。
【0037】電流狭窄層100成長後、ウェーハを反応
容器から取り出し、第4のマスク54を除去した後、再
び反応容器内にウェーハを移送し、電流狭窄層100お
よびストライプ状のn型光閉じ込め層3の上に窒化物半
導体を成長させる。
【0038】実施例1と同様にして、Siドープn型G
aNよりなるn型光ガイド層4を500オングストロー
ム、ノンドープIn0.2Ga0.8Nよりなる井戸層とノン
ドープIn0.01Ga0.95Nよりなる障壁層とを積層した
MQW構造の活性層を325オングストローム、Mgド
ープp型Al0.2Ga0.8Nよりなるp型キャップ層(図
示せず。)を100オングストローム、Mgドープp型
GaNよりなるp型光ガイド層6を500オングストロ
ーム、MgドープAl0.07Ga0.93Nよりなるp型光閉
じ込め層7を0.5μm、Mgドープp型GaNよりな
るp型コンタクト層8を0.2μmの膜厚で順に成長さ
せる。図11に反応終了後の断面図を示す。
【0039】後は実施例1と同様にして、p型コンタク
ト層8よりエッチングを行い、負電極を形成すべきn型
コンタクト層2の表面を露出させた後、p型コンタクト
層8のほぼ全面に正電極30を形成し、n型コンタクト
層2には共振方向に平行なストライプ状の負電極20を
形成することにより、図7に示すような本発明のレーザ
素子を得る。このレーザ素子も、実施例1のレーザ素子
と同様に、順方向電圧10V、閾値電流100mAで、
410nmの連続発振を示した。
【0040】このように本発明のレーザ素子は、大別し
て、実施例1に示すように、n型層と電流狭窄層とを成
長させてから、電流狭窄層の一部をストライプ状にエッ
チングして除去する製造方法と、実施例3に示すよう
に、n型層の表面に窒化物半導体が成長しにくい保護膜
をストライプ状に形成した後、保護膜の表面とn型層と
の表面とに窒化物半導体を選択成長させる製造方法とで
製造することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレーザ素
子では、n型層側に電流狭窄層を形成しているためにレ
ーザ素子の駆動電圧が下がり連続発振が可能となる。こ
れはn層がp層に比較してキャリア濃度が大きく、抵抗
率が小さいという窒化物半導体特有の性質を利用したこ
とによる。このように本発明のレーザ素子によると、窒
化物半導体で実用的な構造が提供できるので、短波長領
域のレーザ素子として、DVD、CD等の書き込み、読
みとり光源として、赤色半導体レーザに比較して、4倍
以上の容量が確保できその産業上の利用価値は非常に大
きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るレーザ素子の構造を
示す模式断面図。
【図2】 実施例1の一工程において得られるウェーハ
の主要部の構造を示す模式断面図。
【図3】 実施例1の一工程において得られるウェーハ
の主要部の構造を示す模式断面図。
【図4】 実施例1の一工程において得られるウェーハ
の主要部の構造を示す模式断面図。
【図5】 実施例1の一工程において得られるウェーハ
の主要部の構造を示す模式断面図。
【図6】 本発明のレーザ素子に係る他の構造を示す模
式断面図。
【図7】 本発明のレーザ素子に係る他の構造を示す模
式断面図。
【図8】 実施例3の一工程において得られるウェーハ
の主要部の構造を示す模式断面図。
【図9】 実施例3の一工程において得られるウェーハ
の主要部の構造を示す模式断面図。
【図10】 実施例3の一工程において得られるウェー
ハの主要部の構造を示す模式断面図。
【図11】 実施例3の一工程において得られるウェー
ハの主要部の構造を示す模式断面図。
【符号の説明】
1・・・・基板 2・・・・n型コンタクト層 3・・・・n型光閉じこめ層 4・・・・n型光ガイド層 5・・・・活性層 6・・・・p型光ガイド層 7・・・・p型光閉じこめ層 8・・・・p型コンタクト層 100・・・電流狭窄層 20、30・・・・電極
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−149498(JP,A) 特開 平2−94686(JP,A) 特開 平7−249820(JP,A) 特開 平2−219090(JP,A) Jpn.J.Appl.Phys.L ett.Part2 35[1B ](1996)P.L74−L76 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50 H01L 33/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成されたn型層、Inを含む
    窒化物半導体よりなる多重量子井戸構造の活性層及びp
    型層が順に積層された構造を有する窒化物半導体レーザ
    素子において、 前記n型層は、SiドープのGaNからなるn型コンタ
    クト層とAlGa1−YN(0<Y≦1)からなるn
    型光閉じ込め層とInを含むn型の窒化物半導体若しく
    はn型GaNからなるn型光ガイド層とを含み、前記n
    型光閉じ込め層とn型光ガイド層の間に電流狭窄層が設
    けられ、該電流狭窄層はp型又はi型の窒化物半導体か
    らなることを特徴とする窒化物半導体レーザ素子。
  2. 【請求項2】 前記電流狭窄層は、AlGa1−X
    (0≦X≦1)からなる請求項1記載の窒化物半導体レ
    ーザ素子。
  3. 【請求項3】 前記電流狭窄層のAl組成比Xが0.4
    より大きい請求項2記載の窒化物半導体レーザ素子。
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