JP4873116B2 - 窒化物半導体レーザ素子、及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は窒化物半導体(InAlGa1−a−bN、0≦a、0≦b、a+b≦1)よりなるレーザ素子に関し、特に劈開による共振面の形成を再現性よく行い、寿命特性及び量産性に優れた窒化物半導体レーザ素子に関する。
近年、窒化物半導体レーザ素子は、小型、軽量、高信頼性及び高出力化が期待されており、DVD等の光ディスク用途の光源や医療機器等の光源として利用されている。このような窒化物半導体レーザ素子に関する様々な研究開発が行われている。
例えば、実用可能なレーザ素子として、サファイア基板の上部に、選択成長されたGaNよりなる窒化物半導体基板の上に、レーザ素子構造を形成する窒化物半導体層を複数積層し、サファイア基板を除去して、劈開により共振面を形成することにより、室温での連続発振1万時間以上を可能とする窒化物半導体レーザ素子の報告がある(非特許文献1参照)。このレーザ素子は、p−GaNよりなるp側コンタクト層からp−Al0.14Ga0.86N/GaNの超格子構造よりなるp側クラッド層まで部分的にエッチングして形成されたリッジ形状のストライプを有し、このストライプ上部にp電極が形成され、劈開により共振面を形成してなる窒化物半導体レーザ素子である。
Jpn.J.Appl.Phys.Vol.37(1998)pp.L309-L312、Part2,No.3B,15 March 1998
しかしながら、上記に示すレーザ素子では再現性よく劈開できないものや、寿命特性の良くない、つまり熱の放散が十分でないために劣化すると思われるものがウェーハ内で多数、生じる場合がある。この原因としては、例えサファイア等の窒化物半導体と異なる材料よりなる異種基板を除去したとしても、窒化物半導体基板と、その上に成長させる窒化物半導体とは劈開面が完全に一致していないため、共振面を劈開により形成する際の衝撃により、リッジ形状のストライプの最上層に欠けや粉砕が発生すると考えられる。前記リッジの幅は窒化物半導体レーザ素子のチップサイズと比較すると小さいためにダメージが集中しやすく、また劈開時には欠け等が見られなくても、レーザ装置として発振させることでリッジの劣化が進行し、長時間の連続発振ができないとの問題があった。
また、p電極とn電極とをウェーハの同一面上に形成するには、チップサイズが大きくなるがn電極を窒化物半導体基板の裏面側に形成した対向電極構造のレーザ素子とすればチップサイズを小さくすることができ、ウェーハ内でのチップの形成数が大幅に増加する。しかしながら、今だに基板の裏面側に良好なオーミック特性を示すn電極を形成する窒化物半導体レーザ素子は実用化されていない。
そこで、本発明の目的は、共振面を劈開により形成してもリッジの欠け等の発生しない、信頼性の高い寿命特性の良好な窒化物半導体レーザ素子を提供することである。
即ち、本発明の目的は、下記(1)〜(5)の構成により達成することができる。
(1) 第1の主面と第2の主面とを有する窒化物半導体基板と、該窒化物半導体基板の第1の主面上に積層された窒化物半導体層と、該窒化物半導体層に形成されたリッジ形状のストライプとを有し、前記リッジ形状のストライプ長さ方向に対して垂直な方向に光導波路を構成する共振面を有する窒化物半導体レーザ素子において、
前記窒化物半導体基板には、結晶成長面が(0001)面からなる第1の領域と、少なくとも第1の領域と異なる結晶成長面を有する第2の領域とを備えており、前記第2の主面の第2の領域には凹部溝を形成していることを特徴とする窒化物半導体レーザ素子。
(2) 前記窒化物半導体基板の第1の主面の上部にリッジ形状のストライプを有することを特徴とする前記(1)に記載の窒化物半導体レーザ素子。
(3) 前記第1の領域と第2の領域とは交互にストライプ形成されていることを特徴とする(1)または(2)に記載の窒化物半導体レーザ素子。
(4) 前記窒化物半導体基板の結晶成長面を矩形とし、該窒化物半導体基板の第2の主面に形成される前記凹部溝は、前記矩形を形成する四隅の中で少なくとも一箇所に形成されていることを特徴とする前記(1)〜(3)に記載の窒化物半導体レーザ素子。
(5) 前記第1の領域は、第2の領域より転位が少ないことを特徴とする(1)〜(4)に記載の窒化物半導体レーザ素子。
また本発明の目的は、下記(6)〜(7)の構成により達成することができる。
(6) 第1の主面と第2の主面とを有する窒化物半導体基板と、該窒化物半導体基板の第1の主面上に積層された窒化物半導体層と、該窒化物半導体層に形成されたリッジ形状のストライプとを有し、前記リッジ形状のストライプ長さ方向に対して垂直な方向に共振面を有する窒化物半導体レーザ素子において、
前記窒化物半導体基板の第2の主面には、結晶成長面が(000−1)面からなる第1の領域と、少なくとも第1の領域と異なる結晶成長面を有する第2の領域とを備えており、該第2の主面には電極を形成していることを特徴とする窒化物半導体レーザ素子。
(7) 前記第2の領域は、結晶成長面が(0001)面からなる領域を有することを特徴とする(6)に記載の窒化物半導体レーザ素子。
(8) 前記窒化物半導体基板の第1の主面と第2の主面とは対向した面であって、該第1の主面における第1の領域の下部には第2の主面における第1の領域があることを特徴とする(1)又は(6)に記載の窒化物半導体レーザ素子。
つまり、本発明は、窒化物半導体基板を用い、該基板に発生する応力や歪みを解消するために部分的に結晶成長面を異なる面としている。具体的には前記窒化物半導体基板内には第1の主面と第2の主面とを有し、該第1の主面を(0001)面とし、また第2の主面を(0001)面と異なる結晶成長面とする。第2の主面は(000−1)面や(11−20)面、(10−15)面、(10−14)面、(11−24)面等である。また第2の主面には少なくとも2以上の異なる結晶成長面を有し、第1の領域を(000−1)面とすれば、第2の領域は(0001)面等になる。
このような窒化物半導体基板であれば、第1の領域内には該第1の領域内で発生した応力や歪みからのみ影響を受けるのであって、隣接する第2の領域内で発生した応力や歪みからの影響を受けることはない。そのため、第1の領域の上部にリッジ形状のストライプを有する窒化物半導体レーザ素子は、リッジ内にかかる応力を抑制しており、劈開時におけるダメージに耐えることが可能である。
前記第1の領域と第2の領域とは交互にストライプ形成されていれば、窒化物半導体基板内に応力を緩和させる作用がはたらくため、該基板上に応力緩和層を形成することなく窒化物半導体素子を膜厚5μm以上で積層することが可能となる。第1の領域は幅100μm以上であって、第2の領域は幅1μm以上とする。第1の領域は少なくとも(0001)面を有し、第2の領域は(000−1)面であることが応力緩和には好ましい。ここで、第1の領域は(0001)面の他に(11−20)面等を有するものであってよい。
また、凹部溝を窒化物半導体基板の表面、及び/又は裏面に有することで、該凹部溝によってFFPのリップルを抑制する効果を有します。そのためレーザ光のビーム形状が改善され、光ディスクや光ピックアップ等の用途を実現することができる。更には、凹部溝を窒化物半導体基板の裏面に有することで、前記基板の裏面に形成したn電極の剥がれ防止効果がある。
リッジ形状のストライプを有する窒化物半導体レーザ素子の特性は、窒化物半導体の結晶性に依存する。特にリッジ部分は窒化物半導体の結晶性が顕著に影響する。例えば、窒化物半導体の劈開時にリッジ部分に割れ筋等が存在すれば、連続発振時に該割れ筋からの劣化が急速に進み、長時間の連続発振が可能なレーザ素子を実現することは困難である。本発明は、各領域内でのみ応力を有しているため、劈開時には、劈開方向と異なる方向に窒化物半導体結晶が割れることを抑制することができる。また第2の主面内に凹部溝を形成することで、該第2の主面にn電極を形成することが容易になる。また凹部溝を形成することで、共振面に端面保護膜やミラーを形成することが容易になる。
また、上記窒化物半導体とは、III族元素であるB、Ga、Al、In等と窒素との化合物であるGaN、AlN、その他に3元や4元の混晶化合物である。更に、n型不純物やp型不純物をドープしたものを含む。該窒化物半導体の結晶構造をGaNを一例として示す。前記窒化物半導体基板の表面にオフ角を形成したり、エッチング等で研削することで該表面に新たに露出した面を形成してもよい。前記オフ角が0.02°以上90°以下であることを特徴とする。
前記窒化物半導体基板は、2軸結晶法による(0002)回折X線ロッキングカーブの半値幅(Full Width at Half Maximun)が2分以下、好ましくは1分以下であることを特徴とする。その理由としては、貫通転位等が少ない低欠陥である窒化物半導体を基板として、その基板上に活性層又は発光層を有する窒化物半導体を成長させることで高出力レーザ素子や高輝度LED等を実現できるからである。
前記窒化物半導体基板の第2の主面には電極が形成されていることが好ましい。該電極は、少なくともTi、Ni、Au、Pt、Al、Pd、W、Rh、Ag、Mo、V、Hfから成る群より選ばれる少なくとも1つを有する。また該電極はn電極であることが好ましい。該電極は、多層構造であって窒化物半導体と接する第1の層はTi、W、Mo、V、Hfから成る群より選ばれる少なくとも1つである。対向電極構造の窒化物半導体素子においては、窒化物半導体内では縦方向にのみ電流が流れるため、大電流を投入することが可能となるが、窒化物半導体と電極との界面での劣化やオーミック特性等が新たな課題となる。そこで、本発明では、電極を多層構造として窒化物半導体の(000−1)面、及び/又は(000−1)面以外とのオーミック特性等に優れた電極として前記Ti、W、Mo、V、Hf等を用いる。また前記電極における多層構造の最上層はPtまたはAuであることで電極からの放熱性を向上させることが可能となり好ましい。
また本発明の目的は、下記(9)、(10)の構成により達成することができる。
(9) 第1の主面と第2の主面とを有する窒化物半導体基板と、該窒化物半導体基板の第1の主面上に積層された窒化物半導体層と、該窒化物半導体層に形成されたリッジ形状のストライプとを有し、前記リッジ形状のストライプ長さ方向に対して垂直な方向に共振面を有する窒化物半導体レーザ素子の製造方法であって、前記窒化物半導体基板をバー状に分割する工程は、前記第1の主面、及び/又は第2の主面に凹部溝を形成する工程と、ブレイク工程とを備えていることを特徴とする窒化物半導体レーザ素子の製造方法。
(10) 前記凹部溝は、ポイントスクライブ、レーザスクライブ、RIEから選ばれる方法を用いて形成されることを特徴とする(9)に記載の窒化物半導体レーザ素子の製造方法。
本発明は、実用性の更なる向上のために、共振面を劈開により形成してもp電極の剥がれやリッジの欠けを防止し、生産性よく信頼性の高い寿命特性のよい窒化物半導体レーザ素子を提供することができる。また、本発明の製造方法を用いることで、劈開時に前記共振面に傷が発生することを抑制することができる。更に本発明ではオーミック特性を示す対向電極構造をした窒化物半導体素子を形成することができる。本発明は、接触抵抗が低減された対向電極構造の窒化物半導体素子を提供することができる。接触抵抗率は1.0E−3Ωcm以下、好ましくは5.0E−4Ωcm以下である。
本発明の窒化物半導体レーザ素子は、第1の主面と第2の主面とを有する窒化物半導体基板と、該窒化物半導体基板の第1の主面上に積層された窒化物半導体層と、該窒化物半導体層に形成されたリッジ形状のストライプとを有し、前記リッジ形状のストライプ長さ方向に対して垂直な方向に共振面を有する窒化物半導体レーザ素子であって、前記窒化物半導体基板には、結晶成長面が(0001)面からなる第1の領域と、少なくとも第1の領域と異なる結晶成長面を有する第2の領域とを備えており、前記第1の主面、及び/又は第2の主面の第2の領域には凹部溝を形成している。前記共振面で光導波路を構成している。第1の主面と第2の主面とを有する窒化物半導体基板において、第1の主面を窒化物半導体層を積層する成長面とすれば第2の主面は電極、好ましくはn電極を形成する面となる。また第1の主面と第2の主面とは対向面となっており、例えば第1の主面における第1の領域は第2の主面における第1の領域とほぼ対向した位置にある。これは第2の領域についても同様である。
また前記窒化物半導体基板101の第1の主面の上部にはリッジ形状のストライプを有する。該リッジ形状のストライプは、光導波路を形成する。また前記第1の主面において、第1の領域の上部にリッジ形状のストライプを有することが好ましい。ここでリッジ形状のストライプ側面には絶縁膜300を有することで光閉じ込め効果や電流漏れ防止効果を奏する。またリッジ形状のストライプの最上層にはp電極301を有する。更にp電極に電気的に接続して形成されたpパッド電極303を有する。
前記窒化物半導体基板は第2の主面側にn電極401を有することで対向電極構造の窒化物半導体レーザ素子を実現することができる。該窒化物半導体基板の第1の領域は転位密度が1×10/cm以下、好ましくは1×10/cm以下である。この低転位領域の上部にリッジを形成し光導波路を有することで寿命特性を向上させることができる。
前記窒化物半導体基板の第2の主面にはn電極との接触面に凹凸形状を形成することもできる。また、該凹凸形状をテーパー形状とすることで凹凸段差側面である傾斜面を露出させることができる。上記傾斜面とは例えば(000−1)面以外の面を意味するのでその面指数等は一面に指定されず、(10−15)、(10−14)、(11−24)面等である。また凹凸形状の深さも特に指定されない。また、(000−1)面以外の傾斜面は、n極性を示す面における表面積の0.5%以上であることが好ましい。前記0.5%未満であれば、接触抵抗が高くなりオーミック特性を示さない。
前記窒化物半導体基板には第1の領域、その他の結晶成長面として第2の領域を有し、第1の領域に対して第2の領域は極性が反転しているものが好ましい。窒化物半導体基板に生じる応力を緩和することができるからである。例えば、第1の領域を(0001)面とすれば第2の領域は(000−1)面となる。そのため、前記窒化物半導体基板において、第1の主面と第2の主面とが対向面を形成していれば、第1の主面での第1の領域は(0001)面であって、極性が反転している第2の領域は(000−1)面となり、更には第2の主面での第1の領域は(000−1)面、第2の領域は(0001)面となる。
前記窒化物半導体基板において、第1の領域と第2の領域とは交互にストライプ形成されていることが好ましい。第1の領域が(0001)面であって、第2の領域を(000−1)面とすれば、第1の主面上において極性が異なる領域が存在する。このような基板の表面をウェットエッチング、ドライエッチング、又はCMP処理をすることで、面上に凹凸を形成することができる。その理由は、各極性によってエッチングレートが異なるからである。これは第1の主面であっても、第2の主面であっても同様である。前記窒化物半導体基板の第1の主面と第2の主面とが対向面を形成していれば、第1の面とは反対に、第2の主面における第1の領域は(000−1)面であって、第2の領域は(0001)面となるのであって、このような窒化物半導体基板の第2の主面側からエッチングを行えばエッチングレートの違いから第2の領域を凸部、第1の領域を凹部とする凹凸が形成される。
また前記第1の領域と第2の領域とは交互にストライプ形成されていれば、窒化物半導体基板内に応力を緩和させる作用がはたらくと考えられる。第1の領域と第2の領域とは極性が異なるため同一面において均一に応力が発生するのではなく、各領域内で応力が分断されている。そのため、該基板上に積層される窒化物半導体に応力緩和層を形成することなく窒化物半導体素子を膜厚5μm以上で成長することが可能となる。窒化物半導体レーザ素子におけるリッジ形状のストライプは(0001)面上に形成されるのが好ましく、前記基板の第1の主面上に窒化物半導体レーザ素子を形成するには、該第1の主面での(0001)面のストライプ幅は50μm以上とする。また該第1の主面での第1の領域を(0001)面、第2の領域を(000−1)面とすれば、前記第1の領域のストライプ幅は100μm以上、好ましくは200μm以上、より好ましくは300μm以上である。また第2の領域のストライプ幅は1μm以上40μm以下、好ましくは10μm以上30μm以下とする。これは窒化物半導体基板のサイズによって限定されるものではない。また窒化物半導体基板の外周形状は特に限定されず、ウェハー状であっても、矩形状等であってもよい。
更には、前記窒化物半導体基板において前記第1の領域と第2の領域が前記範囲のストライプ幅で交互に形成されており、且つストライプ幅の比(第1の領域/第2の領域)を5以上、更に好ましくは10以上とする。これにより窒化物半導体レーザ素子の共振面を劈開で形成する場合であっても、劈開を容易に再現性よく行うことができ、また共振面をクラックの発生を抑制した鏡面とすることができる。
前記窒化物半導体基板の膜厚は50μm以上500μm以下であって、好ましくは200μm以下とする。さらに好ましくは50μm以上150μm以下とする。この範囲であれば、窒化物半導体レーザ素子を形成した後の劈開が再現性よくすることができる。また窒化物半導体基板の膜厚が50μm未満であればデバイス工程でのハンドリングが困難となる。
前記窒化物半導体基板は、Si、O、Ge、C等の不純物濃度(キャリア濃度)が1×1018cm−3以上である。好ましくは5×1018cm−3以上5×1020cm−3以下である。この範囲の不純物濃度(キャリア濃度)があれば、第2の主面に形成する電極がオーミック性を示す。
前記窒化物半導体基板は、例えばハライド気相成長法(以下、HVPE法)によりサファイアやSiC、GaAs等の異種基板上に窒化物半導体を100μm以上に厚膜成長させ、その後異種基板を除去することによって形成する。ここで、異種基板を除去した面は窒化物半導体の(000−1)面であって、(000−1)面以外の傾斜面はドライエッチングやウェットエッチング、ケミカルメカニカルポリッシュ(以下、CMPという。)によって形成される。さらに、前記窒化物半導体の2軸結晶法による(0002)回折X線ロッキングカーブの半値幅が3分以内、さらに望ましくは2分以内の結晶性の窒化物半導体とすれば、異種基板を除去する工程においても、窒化物半導体にダメージを与えにくく、100μm以上の窒化物半導体を良好な結晶性を保ったまま得ることができる。その後、前記窒化物半導体の(0001)面上に新規な窒化物半導体素子を作製する。
前記窒化物半導体基板は、GaN、又はAlGa1−aN(0.01≦a≦0.5)で示されるバッファ層を介して異種基板上に形成されるのが好ましい。これは結晶性を向上させるためである。該バッファ層の成長温度としては、800℃以下の低温成長とする。これにより、窒化物半導体上の転位やピットを低減させることができる。有機金属気相成長法(以下、MOCVD法)で前記異種基板上にバッファ層を成長後、更にELO(Epitaxial Lateral Overgrowth)法によりAlGa1−xN(0≦X≦1)層を成長させてもよい。このELO法とは窒化物半導体を横方向成長させることで貫通転位を曲げて、更には該貫通転位同士を収束させることにより表面上の貫通転位を低減させ結晶性を向上させるものである。窒化物半導体基板内に第1の領域と第2の領域を形成するには上記構成を組み合わせることが好ましい。
窒化物半導体レーザ素子のウェーハ状態からチップ化までの各工程を図7、図8によって以下に説明するが、本発明は以下に限定させるわけではない。
[実施形態1]
(第1の工程)
まず、窒化物半導体基板101を準備する(図7a)。該窒化物半導体基板101はサファイア、GaAs等の異種基板上にバッファ層を介して窒化物半導体を成長させる。その後、前記異種基板を研磨、電磁波照射(エキシマレーザー照射等)、又はCMP等により除去することで窒化物半導体基板101を得る。該窒化物半導体の異種基板の除去面にはn極性を示す面が露出される。このn極性面には、異種基板を研磨やエキシマレーザ照射により除去することでダメージ層が形成されるが、CMPやドライエッチングにより該ダメージ層は除去することができる。この処理によりダメージ層の除去の他に、窒化物半導体層の厚み、表面の面粗さの調整ができる。ここで得られる窒化物半導体基板101は第1の主面と第2の主面とを有し、膜厚0.2〜10mmである。
前記異種基板としては、窒化物半導体をエピタキシャル成長させることができる基板であればよく、大きさや厚さ等は特に限定されない。この異種基板としては、C面、A面のいずれかを主面とするサファイアやスピネル(MgA124)のような絶縁性基板、また炭化珪素(6H、4H、3C)、シリコン、ZnS、ZnO、GaAs、ダイヤモンド、及び窒化物半導体と格子接合するニオブ酸リチウム、ガリウム酸ネオジウム等の酸化物基板が挙げられる。また、デバイス加工が出来る程度の厚膜(数十μm以上)であればGaN、AlNなど窒化物半導体基板を用いることもできる。
(第2の工程)
前記窒化物半導体基板101上に窒化物半導体層200を成長させる(図7b)。本実施形態では、該窒化物半導体層200は前記窒化物半導体基板101の第1の主面上に成長させるものとする。窒化物半導体層はInを含有する活性層を有する分離光閉じ込め型(SCH)構造を形成する。活性層よりバンドギャップの大きい光ガイド層で活性層の両サイドを挟んで光導波路を構成している。
前記窒化物半導体層200の一実施形態としては、バッファ層201、n側コンタクト層202としてn型不純物ドープAlGa1−xN(0≦x≦1)、クラック防止層203としてn型不純物ドープInGaN、n側クラッド層204としてn型不純物ドープAlGa1−xN(0≦x≦1)とノンドープAlGa1−xN(0≦x≦1)から成る超格子構造、n側光ガイド層205としてAlGa1−xN(0≦x≦1)をn側層として成長する。前記n側クラッド層204はn型不純物ドープAlGa1−xN(0≦x≦1)から成る単一層としてもよい。前記バッファ層201、n側コンタクト層202、クラック防止層203は省略可能である。前記活性層としては、InAlGa1−x−yN(0<x≦1、0≦y<1、0<x+y≦1)で表される。Al含有量を高くすることで紫外域の発光が可能となる。また長波長側の発光も可能であり360nm〜580nmまでが発光可能となる。また、活性層206を量子井戸構造で形成すると発光効率が向上する。単一量子井戸構造または多重量子井戸構造である。発光層となる井戸層にはInを含むが、障壁層はInを含まなくてもよい。ここで、井戸層の組成はInの混晶が0<x≦0.5である。次に、p側電子閉じ込め層207としてp型不純物ドープAlGa1−xN(0≦x≦1)、p側光ガイド層208としてAlGa1−xN(0≦x≦1)、p側クラッド層209としてp型不純物ドープAlGa1−xN(0≦x≦1)とノンドープAlGa1−xN(0≦x≦1)から成る超格子構造、p側コンタクト層210としてp型不純物ドープAlGa1−xN(0≦x≦1)から成るp側層を形成することで窒化物半導体層としている。
ここで、前記n側コンタクト層202は単一層、または多層である。多層で成長させるには、超格子構造としては第1の層であるAlGa1−xN(0≦x≦1)と第2の層であるAlGa1−yN(0≦y≦1)との積層構造とする。また、第2の層はアンドープであってもよい。前記窒化物半導体基板101をn型不純物ドープすれば、前記n側コンタクト層は省略可能である。
前記n型不純物としてはSi、Ge、Sn、S、O、Ti、Zr、Cd等が挙げられ、またp型不純物としてはMgの他にBe、Zn、Mn、Ca、Sr等が挙げられる。不純物の濃度は5×1016/cm3以上1×1021/cm3以下の範囲でドープされることが好ましい。不純物の濃度は1×1021/cm3よりも多いと窒化物半導体層の結晶性が悪くなって、逆に出力が低下する傾向がある。これは変調ドープの場合も同様である。前記窒化物半導体層は有機金属化学気相成長(MOCVD)法、やハライド気相エピタキシャル成長(HVPE)法、分子線エピタキシー(MBE)法等の気相成長法を用いて成長させる。
(第3の工程)
次に、光導波路領域を構成するためにリッジ形状のストライプを形成する(図7c)。前記窒化物半導体層200の最上層であるp側コンタクト層210の表面にSiOよりなる保護膜を形成して、RIE(反応性イオンエッチング)を用いてエッチングすることでリッジが形成される。リッジのストライプ幅は1.0μm〜50.0μmとする。シングルスポットのレーザー光とする場合のリッジのストライプ幅は1.0μm〜2.0μmとするのが好ましい。また、本発明では電流は縦方向に流すため、大電流を投入することが可能となる。そこでリッジ幅を10μm以上とすることができるので、150mW以上の出力が可能となる。リッジストライプの高さ(エッチングの深さ)は、p側光ガイド層208を露出する範囲であればよい。大電流を流すことでリッジ以下では電流が急激に横方向に広がる。そのため、リッジを形成するためのエッチング深さはp側光ガイド層208まであるのが好ましい。
リッジを形成するエッチング手段としては、ウエットエッチングやドライエッチング等が用いられるが、制御のし易いドライエッチングが好ましく用いられる。例えばRIE(反応性イオンエッチング)のようなドライエッチングを用いることができ、この場合、窒化物半導体をエッチングするには他のIII−V族化合物半導体で良く用いられているCl2、CCl4、SiCl4のような塩素系のガスが用いられる。
次に、リッジストライプ形成後、埋め込み膜300をリッジの両サイドに形成する。前記埋め込み膜の材料はSiO、その他にTi、Zr、V、Nb、Hf、Ta等の酸化物である。その後、リッジ最表面であるp側コンタクト層210上にp電極301を形成する。p電極は例えばNi/Auである。
また、本発明において、上記のような幅の狭いリッジ形状のストライプを有す得る場合、p電極上に形成されるpパッド電極303としては、特に限定されないが、好ましくは、ストライプ長さと同一の長さで、且つ保護膜302との密着性の良好な材料を用いる。劈開時のpパッド電極、p電極の剥離を防止することができる。
(第4の工程)
次に、前記窒化物半導体基板1の裏面である(000−1)面に段差を形成することにより(000−1)面以外の傾斜面を露出する。前記窒化物半導体基板1の裏面とは第2の主面である。まず(000−1)面にRIE等のドライエッチングで凹凸段差を形成する。ここで、段差とは界面段差が0.1μm以上であって、段差形状はテーパー形状や逆テーパー形状である。また、前記段差の平面形状のパターンはストライプ状、格子状、島状、円状や多角形状、矩形状、くし形状、メッシュ形状から選ばれる凸部及び/又は凹部を有する。例えば、円状の凸部を形成すれば、該円状凸部の直径幅は5μm以上とする。また、凹部溝部の幅は少なくとも3μm以上であると電極の剥がれ等がなくなり好ましい。(000−1)面以外の傾斜面を露出するには、オフ角を0.2〜90°の範囲で形成してもよい。
尚、前記窒化物半導体基板1の第2の主面に形成する凹凸段差は省略してもよい。
前記窒化物半導体基板には第1の主面、該第1の主面に対向した第2の主面を有し、結晶成長面が異なる第1の領域と第2の領域とを有する。第2の主面における第1の領域を(000−1)面とすれば、第2の領域は(000−1)面以外の傾斜面であって、(0001)面等である。本発明は、リッジ形状のストライプを有する窒化物半導体レーザ素子であるため、前記第1の領域と第2の領域とは交互にストライプ形成されていることが好ましい。同一結晶成長面上にリッジ形状のストライプを有することで共振面にかかる転位を少なくできる。また段差の発生が抑制された劈開面が得られるため、信頼性の高い窒化物半導体レーザ素子とする事ができる。
その後、前記窒化物半導体基板1の裏面にn電極401をCVDやスパッタ、蒸着等で形成する(図7d)。n電極の膜厚としては10000Å以下、好ましくは6000Å以下とする。n電極を多層構造とする場合には、第1の層をTiまたはMoとすれば、該第1の層の膜厚は100Å以下とする。また第1の層をWとすれば300Å以下とすることが良好なオーミック特性を得ることができ好ましい。その他には第1の層をVとすることもできる。前記窒化物半導体基板の第2の主面に形成するn電極を多層構造とする場合には、第1の層をVとすれば耐熱性が向上するため好ましい。ここで、Vの膜厚は50Å以上300Å以下、好ましくは70Å以上200Åとすることで良好なオーミック特性を得ることができる。
前記n電極がTi/Alであれば該n電極の総膜厚は10000Å以下であって、例えば膜厚は100Å/5000Åとなる。またn電極としては窒化物半導体側からTi/Pt/Auの順に積層すれば膜厚は60Å/1000Å/3000Åである。その他のn電極としては窒化物半導体側からTi/Mo/Pt/Auとすれば、例えばTi(60Å)/Mo(500Å)/Pt(1000Å)/Au(2100Å)となる。n電極がTi/Hf/Pt/Auであれば、例えばTi(60Å)/Hf(60Å)/Pt(1000Å)/Au(3000Å)となり、Ti/Mo/Ti/Pt/Auであれば、Ti(60Å)/Mo(500Å)/Ti(500Å)/Pt(1000Å)/Au(2100Å)の順に積層することができる。またはW/Pt/Au、W/Al/W/Au等であれば上記特性を示す。その他のn電極としては、窒化物半導体側からHf/Al、Ti/W/Pt/Au、Ti/Pd/Pt/Au、Pd/Pt/Au、Ti/W/Ti/Pt/Au、Mo/Pt/Au、Mo/Ti/Pt/Au、W/Pt/Au、V/Pt/Au、V/Mo/Pt/Au、V/W/Pt/Au、Cr/Pt/Au、Cr/Mo/Pt/Au、Cr/W/Pt/Au等がある。またn電極を形成した後、300℃以上でアニールしてもよい。
前記n電極は、スクライブライン上及び/または劈開線を除く範囲にパターンをつけて形成してもよい。更にメタライズ電極(省略可能)もn電極と同様のパターン形状でn電極上に形成されると、スクライブし易くなり劈開性が向上する。メタライズ電極としてはTi−Pt−Au−(Au/Sn)、Ti−Pt−Au−(Au/Si)、Ti−Pt−Au−(Au/Ge)、Ti−Pt−Au−In、Au/Sn、In、Au/Si、Au/Ge等を用いることができる。
(第5の工程)
前記窒化物半導体レーザ素子はn電極を形成後、ストライプ状の電極に垂直な方向であって、窒化物半導体基板のM面(1−100)で第1の主面側、及び/又は第2の主面側からスクライブによりバー状に分割する。前記n電極は、窒化物半導体基板の第2の主面に部分的、又は全面に形成されていればよく、リッジ形状のストライプの直下である第1の領域のみならず第2の領域に形成されていても構わない。
以下、前記窒化物半導体レーザ素子をバー状に分割する工程を示す。第1工程としては、第1の領域504と第2の領域502とが交互にストライプ状に形成された窒化物半導体基板において、ストライプ状に延びた第2の領域に対して垂直方向に第1の主面側、及び/又は第2の主面側から凹部溝501を形成する(図4)。図4はウェハーを上面から見た図である。
ここで第1の領域504は第2の領域502間に形成されていればよく、第1の領域内にその他の領域として第3の領域503を有しても構わない。第1の領域内に更に結晶成長面が異なる第3の領域を有することで窒化物半導体基板に生じる応力がより緩和されることになる。具体的には、第3の領域は第1の領域に対して0.1°以上25°以下のオフ角が形成された面である。該第3の領域にも第2の領域に形成される凹部溝と同条件で凹部溝を形成してもよい。
前記凹部溝は、第2の領域のストライプ幅方向には、少なくとも第2の領域内であって、該第2の領域のストライプ幅に対して1/2以上の幅で形成される。具体的には20μm以上200μm以下である。また凹部溝は、第2の領域のストライプの長さ方向には2μm以上の幅で形成されることが好ましい。凹部溝の深さは0.5μm以上50μm以下、好ましくは0.5μm以上10μm以下とする。凹部溝を形成する方法としては、ダイヤモンド刃を用いるポイントスクライバー、その他にはレーザスクライバー、又は所望のパターン形状をしたマスキングを用いるRIE等がある。次に第2工程として、凹部溝を形成した後、ブレードブレイク、ローラーブレイク、又はプレスブレイクによってバー状に分割する。バー状に分割する工程と、凹部溝を形成する工程とは前後してもよいが、凹部溝を形成した後、バー状に分割することが共振面を鏡面として容易に形成することができるため好ましい。その場合には第2工程であるブレイクは、凹部溝を形成した主面とは対向した主面側から行うことが好ましい。凹部溝は光導波路の端面の上部、又は下部において左右に位置していればよい(図7e)。
窒化物半導体レーザ素子をチップ化した後の形状は矩形状であって、該矩形状の共振面の幅は500μm以下、好ましくは400μm以下とする。前記レーザ素子を矩形状とした後にも凹部溝を有する。ここで凹部溝は共振面方向に10μm以上、好ましくは20μm以上とする。深さ方向に0.5μm以上50μm以下とする。これによりFFPのリップルを抑制することができる。
また、該凹部溝を劈開補助溝とすれば、容易にバー状に劈開することができる。更に、該凹部溝を劈開補助溝とすれば、劈開時に劈開端面に発生する端面傷を光導波路領域には存在しない程度に低減させることができる(図5)。前記凹部溝を有さずに劈開を行った端面には端面傷が多数存在する(図6)。
ここで共振面に反射ミラーを形成することもできる。更にバー状のウェハーを電極のストライプ方向に平行に分割して窒化物半導体レーザ素子をチップ化する(図8)。この窒化物半導体レーザ素子の導波路方向の端面は、窒化物半導体基板の第1の領域、及び第2の領域において形成することが好ましい。これにより前記第1の領域にはチップ化を行うためのダメージが伝播することなく、歩留まりよくチップ化が可能となる。以上より、得られる窒化物半導体レーザ素子は長寿命等の特性を有する。
[実施形態2]
前記窒化物半導体素子は電流狭窄層が設けられている構造でもよい。窒化物半導体1上に前記n側コンタクト層202、クラック防止層203、n側クラッド層204、n側光ガイド層205を形成した後、幅0.5〜3.0μmのストライプ状開口部を持った厚さ3000Å以下の電流狭窄層を形成する。次に、前記電流狭窄層の開口部に露出したn側光ガイド層上に量子井戸構造をした前記活性層206を形成する。次に、前記p側電子閉じ込め層207、p側光ガイド層208、p側クラッド層209、p側コンタクト層210を形成する。前記電流狭窄層はi型の窒化物半導体、その他にSiO、Alのような絶縁性の材料で形成することができる。
前記電流狭窄層はn側光ガイド層を成長後に形成することに限らない。他のn側窒化物半導体層やp側窒化物半導体層の形成後、その表面に上記電流狭窄層を成長させた後、電流狭窄層に幅0.3〜20μm、好ましくは幅0.5〜3.0μmのストライプ幅で開口部を形成する。その後、窒化物半導体層を再成長させる。ここで、電流狭窄層は、窒化物半導体層の再成長が可能な膜厚0.01μm〜5μmとする。その他の工程は実施形態1と同様とする。
[実施例]
以下の本発明の一実施の形態である窒化物半導体レーザ素子の実施例を示す。しかし本発明はこれに限定されない。
[実施例1]
2インチφ、C面を主面とするサファイアよりなる異種基板をMOVPE反応容器内にセットし、温度を500℃にして、トリメチルガリウム(TMG)、アンモニア(NH3)を用い、GaNよりなるバッファ層を200オングストロームの膜厚で成長させる。バッファ層成長後、温度を1050℃にして、同じくGaNよりなる下地層を4μmの膜厚で成長させる。この下地層は保護膜を部分的に表面に形成して、次に窒化物半導体基板の選択成長を行うための下地層として作用する。
下地層の成長後、ウェーハを反応容器から取り出し、この下地層の表面に、ストライプ状のフォトマスクを形成し、PVD装置によりストライプ幅10〜300μm、ストライプ間隔(窓部)5〜300μmのSiO2よりなる保護膜を形成する。
(窒化物半導体基板)
保護膜形成後、ウェーハを再度MOVPEの反応容器内にセットし、温度を1050℃にして、TMG、アンモニアを用い、GaNよりなる窒化物半導体を20μmの膜厚で成長させる。この窒化物半導体基板は保護膜の上部において横方向に成長されたものであるため、結晶欠陥密度が10/cm2以下と下地層に比較して2桁以上少なくなる。その後、ウェーハをHVPE(ハイドライド気相成長法)装置に移送し、原料にGaメタル、HClガス、及びアンモニアを用い、GaNよりなる窒化物半導体を400μmの膜厚で成長させる。このようにMOVPE法により保護膜の上に窒化物半導体を成長させた後、HVPE法で100μm以上のGaN厚膜を成長させると結晶欠陥は更に一桁以上少なくなる。ここで、異種基板等を研磨、CMP等により剥離したGaN(400μm)を窒化物半導体基板とする。ここで該基板には低転位である第1の領域と多転位である第2の領域とが存在する。第1の領域21は(0001)面であってストライプ幅を100μm以上とする。光導波路は該第1の領域21の上部に形成する。また第2の領域22は(000−1)面であってストライプ幅を100μm以上とする。第1の領域21と第2の領域22とはストライプ状に交互に形成されている(図3)。
(n側コンタクト層202)
次に、アンモニアとTMG、不純物ガスとしてシランガスを用い、窒化物半導体基板1の上に、1050℃でSiを3×1018/cm3ドープしたGaNよりなるn側コンタクト層5を4μmの膜厚で成長させる。なお、このn側コンタクト層は窒化物半導体基板にn型の不純物がドーピング(含有)されていれば省略可能である。
(クラック防止層203)
次に、TMG、TMI(トリメチルインジウム)、アンモニアを用い、温度を800℃にしてIn0.06Ga0.94Nよりなるクラック防止層を0.15μmの膜厚で成長させる。なお、このクラック防止層は省略可能である。
(n側クラッド層204)
続いて、1050℃でTMA(トリメチルアルミニウム)、TMG、アンモニアを用い、アンドープAl0.16Ga0.84Nよりなる層を25オングストロームの膜厚で成長させ、続いてTMAを止めて、シランガスを流し、Siを1×1019/cm3ドープしたn型GaNよりなる層を25オングストロームの膜厚で成長させる。それらの層を交互積層して超格子層を構成し、総膜厚1.2μmの超格子よりなるn側クラッド層を成長させる。
(n側光ガイド層205)
続いて、シランガスを止め、1050℃でアンドープGaNよりなるn側光ガイド層を0.1μmの膜厚で成長させる。このn側光ガイド層にn型不純物をドープしても良い。
(活性層206)
次に、温度を800℃にして、SiドープIn0.05Ga0.95Nよりなる障壁層を100オングストロームの膜厚で成長させ、続いて同一温度で、アンドープIn0.2Ga0.8Nよりなる井戸層を40オングストロームの膜厚で成長させる。障壁層と井戸層とを2回交互に積層し、最後に障壁層で終わり、総膜厚380オングストロームの多重量子井戸構造(MQW)の活性層を成長させる。
(p側キャップ層207)
次に、温度を1050℃に上げ、TMG、TMA、アンモニア、Cp2Mg(シクロペンタジエニルマグネシウム)を用い、p側光ガイド層よりもバンドギャップエネルギーが大きい、Mgを1×1020/cm3ドープしたp型Al0.3Ga0.7Nよりなるp側キャップ層を300オングストロームの膜厚で成長させる。
(p側光ガイド層208)
続いてCp2Mg、TMAを止め、1050℃で、バンドギャップエネルギーがp側キャップ層よりも小さい、アンドープGaNよりなるp側光ガイド層を0.1μmの膜厚で成長させる。
(p側クラッド層209)
続いて、1050℃でアンドープAl0.16Ga0.84Nよりなる層を25オングストロームの膜厚で成長させ、続いてCp2Mg、TMAを止め、アンドープGaNよりなる層を25オングストロームの膜厚で成長させ、総膜厚0.6μmの超格子層よりなるp側クラッド層を成長させる。
(p側コンタクト層210)
最後に、1050℃で、p側クラッド層の上に、Mgを1×1020/cm3ドープしたp型GaNよりなるp側コンタクト層を150オングストロームの膜厚で成長させる。
以上のようにして窒化物半導体を成長させたウェーハを反応容器から取り出し、最上層のp側コンタクト層の表面にSiO2よりなる保護膜を形成して、RIE(反応性イオンエッチング)を用いSiCl4ガスによりエッチングする。以上よりリッジ形状のストライプを形成する。
次に、p側コンタクト層210の上の表面にNi/Auよりなるp電極301を形成する。p電極を形成した後、Si酸化膜(SiO2)からなる保護膜302をp電極の上に0.1μmの膜厚で、スパッタリング成膜により形成する。
次に、保護膜201で覆われていない露出しているp電極301上に連続して、Ti(1000オングストローム)/Au(8000オングストローム)で形成し、pパッド電極303を形成する。
pパッド電極形成後、窒化物半導体基板の第2の主面にはTi/Alよりなるn電極401を形成する。
以上のようにして、n電極とp電極及びpパッド電極とを形成したウェーハ状の窒化物半導体基板の第2の主面側に凹部溝を形成する。該凹部溝は深さを10μmとする。また共振面と平行方向に50μm、垂直方向に15μmの幅とする。次に、前記凹部溝を劈開補助線として窒化物半導体基板のn電極の形成面側からバー状に劈開し、劈開面(1−100面、六角柱状の結晶の側面に相当する面=M面)を共振面とする。
次に共振器面にSiO2とTiO2よりなる誘電体多層膜を形成し、最後にp電極に平行な方向で、バーをチップ化することで窒化物半導体レーザ素子(図2)とする。チップ化された前記窒化物半導体レーザ素子の斜視図を図1に示す。また、図2aは該窒化物半導体レーザ素子の斜視図を示す。図2bでは、前記窒化物半導体レーザ素子の凹部溝が、第1の領域と第2の領域とをストライプ状に交互に形成した基板の第2の領域に位置されることを示している。なお共振器長は300〜1000μmとする。ここで窒化物半導体レーザ素子の共振面側の左右の角には凹部溝を有する。該凹部溝は深さを10μmであって、共振面と平行方向に30μm、垂直方向に10μmの幅である。
このレーザ素子をヒートシンクに設置し、p電極をワイヤーボンディングして、室温でレーザ発振を試みたところ、発振波長400〜420nm、閾値電流密度2.9kA/cm2において室温で良好な連続発振を示す。更に、共振面を劈開により形成しても、劈開傷がなく、特に寿命特性の良いレーザ素子を再現性良く製造することができる。
[実施例2]
実施例1において、窒化物半導体基板101を作製する際にHVPE装置において原料にシランガスを加え、ケイ素(Si)又は酸素(O)を1×1018/cm3ドープしたGaNよりなる窒化物半導体基板を500μmの膜厚で成長させる。なおSi濃度は1×1017/cm3〜5×1019/cm3の範囲とすることが望ましい。窒化物半導体基板の成長後、実施例1と同様にしてサファイア基板、バッファ層等をレーザ照射又は研磨により除去し、窒化物半導体基板101とする。その他は同様の条件で窒化物半導体レーザ素子を形成することで効率良く実施例1と同等の特性を有するレーザ素子が得られる。
[実施例3]
実施例1において、窒化物半導体基板101には第1の領域、第2の領域、更には第3の領域を有するものを用いる。第1の主面における第1の領域は(0001)面であって、第2の領域は(000−1)である。また第3の領域は(0001)面から25°以下の角度で傾斜した面である。これらの領域はストライプ状に形成されており、第1の領域同士の間には、第2の領域/第3の領域/第2の領域の順でストライプ状に形成されている。このウェハーをバー化する工程では、前記窒化物半導体基板の第1の主面側から第2の領域、及び第3の領域に凹部溝を形成する。該凹部溝はストライプの幅方向には200μm以下、ストライプの長さ方向には20μm以下で形成する。凹部溝の深さは10μm程度とする。その他は実施例1と同様の条件で窒化物半導体レーザ素子を形成することで効率良く実施例1と同等の特性を有するレーザ素子が得られる。
本発明は、レーザ素子や発光ダイオード(LED)等の発光素子、太陽電池、光センサー等の受光素子、あるいはトランジスタ等の電子デバイスに利用することができる。
本発明の一実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子の一部分を示す模式的斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子の模式的斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る窒化物半導体基板の模式的断面図である。 本発明の一実施の形態に係るウェハーの上面図である。 本発明の一実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子の端面写真である。 比較実験における窒化物半導体レーザ素子の端面写真である。 図7a〜図7eは本発明の一実施の形態に係る窒化物半導体レーザ素子の製造工程図である。 本発明の製造工程により得られる窒化物半導体レーザ素子の模式的斜視図である。
符号の説明
101・・・窒化物半導体基板
200・・・窒化物半導体層
300・・・絶縁性の保護膜
301・・・p電極
302・・・保護膜
303・・・pパッド電極
401・・・n電極

Claims (11)

  1. 第1の主面と第2の主面とを有する窒化物半導体基板と、該窒化物半導体基板の第1の主面上に積層された窒化物半導体層と、該窒化物半導体層に形成されたリッジ形状のストライプとを有し、前記リッジ形状のストライプ長さ方向に対して垂直な方向に光導波路を構成する共振面を有する窒化物半導体レーザ素子において、
    前記窒化物半導体基板の第1の主面には、結晶成長面が(0001)面からなる第1の領域と、少なくとも第1の領域と異なる結晶成長面を有する第2の領域と、さらに前記第1の領域と異なる結晶成長面を有する第3の領域とを備えており、且つ前記第1の主面、及び/又は第2の主面の第2の領域内に凹部溝が形成され、前記共振面は、前記凹部溝に沿って設けられ窒化物半導体基板の第1の領域、及び第2の領域に形成されていることを特徴とする窒化物半導体レーザ素子。
  2. 前記窒化物半導体基板の第1の主面の上部にリッジ形状のストライプを有することを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  3. 前記第1の領域と第2の領域とは交互にストライプ状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  4. 前記窒化物半導体基板の結晶成長面を矩形とし、該窒化物半導体基板の第2の主面に形成される前記凹部溝は、前記矩形を形成する四隅の中で少なくとも一箇所に形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  5. 前記第1の領域は、第2の領域より転位が少ないことを特徴とする請求項1乃至4に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  6. 前記窒化物半導体基板の第1の主面と第2の主面とは対向した面であって、該第1の主面における第1の領域の下部には第2の主面における第1の領域があることを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  7. 前記第3の領域にも前記凹部溝が形成されていることを特徴とする請求項1乃至6に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  8. 前記凹部溝は、ストライプ状に延びた前記第2領域に対して垂直方向に形成されることを特徴とする請求項1乃至7に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  9. 第1の主面と第2の主面とを有し、第1の主面には、結晶成長面が(0001)面からなる第1の領域と、少なくとも第1の領域と異なる結晶成長面を有する第2の領域と、さらに前記第1の領域と異なる結晶成長面を有する第3の領域とを備える窒化物半導体基板と、該窒化物半導体基板の第1の主面上に積層された窒化物半導体層と、該窒化物半導体層に形成されたリッジ形状のストライプとを有し、前記リッジ形状のストライプ長さ方向に対して垂直な方向に共振面を有する窒化物半導体レーザ素子の製造方法であって、
    前記窒化物半導体基板をバー状に分割する工程は、前記第1の主面、及び/又は第2の主面の第2の領域内に凹部溝を形成する工程と、前記共振面が窒化物半導体基板の第1の領域、及び第2の領域において形成されるように該凹部溝に沿って分割するブレイク工程とを備えていることを特徴とする窒化物半導体レーザ素子の製造方法。
  10. 前記凹部溝は、ポイントスクライブ、レーザスクライブ、RIEから選ばれる方法を用いて形成されることを特徴とする請求項9に記載の窒化物半導体レーザ素子の製造方法。
  11. 前記凹部溝を形成する工程において、前記第3の領域にも凹部溝を形成されていることを特徴とする請求項9又は10に記載の窒化物半導体レーザ素子の製造方法。
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