JP3371830B2 - 窒化物半導体発光素子 - Google Patents

窒化物半導体発光素子

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発光ダイオード(LE
D)、レーザダイオード(LD)等に使用される窒化物
半導体(InXAlYGa1-X-YN、0≦X、0≦Y、X+Y
≦1)よりなる発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】InXAlYGa1-X-YN(0≦X、0≦
Y、X+Y≦1)で示される窒化物半導体はMOVPE
(有機金属気相成長法)、MBE(分子線ビーム気相成
長法)、HDVPE(ハライド気相成長法)等の気相成
長法を用いて基板上にエピタキシャル成長されている。
また、この半導体材料は直接遷移型の広ワイドギャップ
半導体であるため、紫外から赤色までの発光素子の材料
として知られており、最近この材料で高輝度な青色LE
D、緑色LEDが実現され、次の目標としてレーザダイ
オード(LD)の実現が望まれている。
【0003】窒化物半導体を用いた発光素子として、例
えば特開平6−21511号公報にLED素子が示され
ている。この公報ではInGaNよりなる膜厚100オ
ングストロームの井戸層と、GaNよりなる膜厚100
オングストローム障壁層とを積層した多重量子井戸構造
の活性層を備えるLED素子が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記公報によると、I
nGaNとGaNよりなる多重量子井戸構造の活性層を
GaNと、AlGaNよりなるクラッド層で挟んだ分離
閉じ込め型のダブルへテロ構造を有するLED素子が示
されている。活性層を多重量子井戸構造とすることによ
り、発光出力に優れたLED素子を得ることができる。
しかしながら、さらに発光出力を高める必要がある。従
って、本発明はこのような事情を鑑みて成されたもので
あって、その目的とするところは、窒化物半導体よりな
る発光素子の新規な構造を提供することにより、発光出
力を高めることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の発光素子は、窒
化物半導体(InAlGa1−X−YN、0≦X、
0≦Y、X+Y≦1)よりなる発光素子であって、Ga
Nからなるn型コンタクト層の上に、Inを含むn型の
窒化物半導体からなり、膜厚100Å以上、0.5μm
以下の第1のn型エピタキシャル成長層と、AlGaN
から成る第2のn型エピタキシャル成長層と、Inを含
む窒化物半導体からなる井戸層を有し、膜多重量子井戸
構造を有する活性層とが積層され、ダブルへテロ構造を
有することを特徴とする。
【0006】第1のn型エピタキシャル層を成長させる
ことにより、次に成長させるn型AlGaN層を厚膜で
成長させることが可能となる。LDのように出力を高め
る必要がある場合は、光閉じ込め層、光ガイド層となる
層を、例えば0.1μm以上の膜厚で成長させる必要が
ある。従来ではGaN、AlGaN層の上に直接厚膜の
AlGaNを成長させると、後から成長させたAlGa
Nにクラックが入るので素子作製が困難であったが、第
1のn型エピタキシャル層がバッファ層として作用す
る。つまり、この層がバッファ層となり次に成長させる
n型AlGaN層にクラックが入るのを防止することが
できる。しかも次に成長させるn型AlGaN層を厚膜
で成長させても膜質良く成長できる。なお第1のn型エ
ピタキシャル層は100オングストローム以上、0.5
μm以下の膜厚で成長させる。100オングストローム
よりも薄いと前記のようにバッファ層として作用しにく
く、0.5μmよりも厚いと、結晶自体が黒変する傾向
にある。
【0007】また、本発明において、前記第2のn型エ
ピタキシャル成長層と前記活性層の間に、GaNから成
る第3のn型エピタキシャル成長層を有することが好ま
しい。この第3のn型エピタキシャル層はLDの場合、
光ガイド層として作用し、通常100オングストローム
〜1μmの膜厚で成長させることが望ましい。
【0008】さらに、前記活性層に接して、膜厚10オ
ングストローム以上、0.5μm以下のp型AlGaN
層を形成することが好ましい。このp型AlGaN層を
活性層に接して形成することにより、素子の出力が格段
に向上する。逆に活性層に接するクラッド層をGaNと
すると素子の出力が約1/3に低下してしまう。これは
AlGaNがGaNに比べてp型になりやすく、またp
型AlGaN層成長時に、InGaNが分解するのを抑
える作用があるためと推察されるが、詳しいことは不明
である。
【0009】
【実施例】以下、MOVPE法によりLD素子を作成す
る方法を述べるが、本発明の発光素子はMOVPE法だ
けではなく、例えばMBE、HDVPE等の他の知られ
ている窒化物半導体の気相成長法を用いて成長させるこ
とができ、またLDだけでなくLEDにも適用可能であ
る。
【0010】[実施例1] (バッファ層) よく洗浄されたサファイア基板1(0001面)をMO
VPE装置の反応容器内に設置した後、原料ガスにTM
G(トリメチルガリウム)と、アンモニアを用い、温度
500℃でサファイア基板の表面にGaNよりなるバッ
ファ層2を200オングストロームの膜厚で成長させ
た。
【0011】このバッファ層は基板と窒化物半導体との
格子不整合を緩和する作用があり、他にAlN、AlG
aN等を成長させることも可能である。また基板にはサ
ファイアの他にスピネル111面(MgAl)、
SiC、MgO、Si、ZnO等の単結晶よりなる従来
より知られている基板が用いられる。このバッファ層を
成長させることにより、基板の上に成長させるn型窒化
物半導体の結晶性が良くなることが知られているが、成
長方法、基板の種類等によりバッファ層が成長されない
場合もある。
【0012】(n型GaNコンタクト層) 続いて温度を1050℃に上げ、原料ガスにTMG、ア
ンモニア、ドナー不純物としてSiH(シラン)ガス
を用いて、SiドープGaNよりなるn型コンタクト層
3を4μmの膜厚で成長させた。n型コンタクト層3は
GaNとすることによりキャリア濃度の高い層が得ら
れ、電極材料と好ましいオーミック接触が得られる。
【0013】(Inを含むn型窒化物半導体層:第1の
n型エピタキシャル層) 次に温度を750℃まで下げ、原料ガスにTMG、TM
I(トリメチルインジウム)、アンモニア、不純物ガス
にシランガスを用い、SiドープIn0.1Ga0.9
Nよりなる第1のn型エピタキシャル層4を500オン
グストロームの膜厚で成長させた。
【0014】この第1のn型エピタキシャル層4はIn
を含むn型の窒化物半導体、好ましくはInGaNで成
長させることにより、次に成長させるAlを含む窒化物
半導体を厚膜で成長させることが可能となる。LDのよ
うに出力を高める必要がある場合は、光閉じ込め層、光
ガイド層となる層を、例えば0.1μm以上の膜厚で成
長させる必要がある。従来ではGaN、AlGaN層の
上に直接厚膜のAlGaNを成長させると、後から成長
させたAlGaNにクラックが入るので素子作製が困難
であったが、第1のn型エピタキシャル層がバッファ層
として作用する。つまり、この層がバッファ層となり次
に成長させるAlを含む窒化物半導体層にクラックが入
るのを防止することができる。しかも次に成長させるA
lを含む窒化物半導体層を厚膜で成長させても膜質良く
成長できる。なお第1のn型エピタキシャル層は100
オングストローム以上、0.5μm以下の膜厚で成長さ
せる。100オングストロームよりも薄いと前記のよう
にバッファ層として作用しにくく、0.5μmよりも厚
いと、結晶自体が黒変する傾向にある。
【0015】(n型AlGaN層:第2のn型エピタキ
シャル層) 次に、温度を1050℃にして、原料ガスにTEG、T
MA(トリメチルアルミニウム)、アンモニア、不純物
ガスにシランガスを用いて、Siドープn型Al0.3
0.7Nよりなる第2のn型エピタキシャル層5を0.
5μmの膜厚で成長させた。この第2のn型エピタキシ
ャル層は例えば光閉じ込め層として作用し、通常0.1
μm〜1μmの膜厚で成長させることが望ましい。
【0016】(n型GaN層:第3のn型エピタキシャ
ル層) 続いて、原料ガスにTMG、アンモニア、不純物ガスに
シランガスを用い、Siドープn型GaNよりなる第3
のn型エピタキシャル層6を500オングストロームの
膜厚で成長させた。この第三のn型層6はLDの場合、
光ガイド層として作用し、通常100オングストローム
〜1μmの膜厚で成長させることが望ましく、GaNの
他にInGaN等のInを含むn型窒化物半導体で成長
させることもでき、特にInGaN、GaNとすること
により次の活性層を量子井戸構造とすることが可能にな
る。
【0017】(活性層) 次に原料ガスにTMG、TMI、アンモニアを用いて活
性層7を成長させた。活性層7は温度を750℃に保持
して、まずノンドープIn0.2Ga0.8Nよりなる井戸層
を25オングストロームの膜厚で成長させる。次にTM
Iのモル比を変化させるのみで同一温度で、ノンドープ
In0.01Ga0.95Nよりなる障壁層を50オングストロ
ームの膜厚で成長させる。この操作を13回繰り返し、
最後に井戸層を成長させ総膜厚0.1μmの膜厚の多重
量子井戸構造よりなる活性層7を成長させた。井戸層の
好ましい膜厚は100オングストローム以下、障壁層は
150オングストローム以下の膜厚で成長することによ
り、井戸層、障壁層が弾性的に変形して結晶欠陥が少な
くなり、素子の出力が飛躍的に向上するので、レーザ発
振が可能となる。さらに井戸層はInGaN等のInG
aNを含む窒化物半導体、障壁層はGaN、InGaN
等で構成することが望ましく、特に井戸層、障壁層とも
InGaNとすると、成長温度が一定に保持できるので
生産技術上非常に好ましい。
【0018】活性層について、さらに詳細に説明する。
本発明の発光素子において、多重量子井戸構造(MQ
W:Multi-quantum-well)を構成するInを含む窒化物
半導体よりなる井戸層には、三元混晶のInXGa1−X
N(0<X≦1)が好ましく、また障壁層も同様に三元
混晶のInYGa1-YN(0<Y<1)が好ましい。三元
混晶のInGaNは四元混晶のものに比べて結晶性が良
い物が得られるので、発光出力が向上する。また障壁層
は井戸層よりもバンドギャップエネルギーを大きくし
て、多重量子井戸構造を構成する。このように活性層を
InGaNを積層したMQWとすると、量子準位間発光
で約365nm〜660nm間での高出力な発光素子を
実現することができる。
【0019】尚、特開平6−21511号は障壁層がG
aNであり、各層に係るストレスが違う。井戸層の上に
InGaNよりなる障壁層を積層すると、InGaNよ
りなる障壁層はGaN、AlGaN結晶に比べて結晶が
柔らかい。そのためクラッド層のAlGaNの厚さを厚
くできるのでレーザ発振が実現できる。一方、障壁層を
GaNとすると、活性層の上にAlGaNよりなるクラ
ッド層を成長させると、そのクラッド層にクラックが発
生しやすい傾向にある。
【0020】さらにInGaNとGaNとでは結晶の成
長温度が異なる。例えばMOVPE法ではInGaNは
600℃〜800℃で成長させるのに対して、GaNは
800より高い温度で成長させる。従って、InGaN
よりなる井戸層を成長させた後、GaNよりなる障壁層
を成長させようとすれば、成長温度を上げてやる必要が
ある。成長温度を上げると、先に成長させたInGaN
井戸層が分解してしまうので結晶性の良い井戸層を得る
ことは難しい。さらに井戸層の膜厚は数十オングストロ
ームしかなく、薄膜の井戸層が分解するとMQWを作製
するのが困難となる。それに対し本発明では、障壁層も
InGaNであるため、井戸層と障壁層が同一温度で成
長できる。従って、先に形成した井戸層が分解すること
がないので結晶性の良いMQWを形成することができ
る。
【0021】LDを実現する場合、活性層の膜厚、つま
り井戸層と障壁層を積層した活性層の総膜厚は200オ
ングストローム以上に調整することが好ましい。200
オングストロームよりも薄いと、十分に出力が上がら
ず、レーザ発振しにくい傾向にある。また活性層の膜厚
も厚すぎると出力が低下する傾向にあり、0.5μm以
下に調整することが望ましい。
【0022】さらに井戸層の膜厚は70オングストロー
ム以下、さらに望ましくは50オングストローム以下に
調整することが好ましい。図2は井戸層の膜厚と発光出
力との関係を示す図であり、発光出力はLED素子につ
いて示している。出力に関してはLDでも同様のことが
云える。これはこの膜厚がInGaN井戸層の臨界膜厚
以下であることを示している。InGaNでは電子のボ
ーア半径が約30オングストロームであり、このためI
nGaNの量子効果が70オングストローム以下で現れ
る。
【0023】また障壁層の厚さも150オングストロー
ム以下、さらに望ましくは100オングストローム以下
の厚さに調整することが望ましい。図3は障壁層と膜厚
と発光出力との関係を示す図であり、発光出力は図2と
同様に、LED素子について示すものであるが、LDに
関しても同様のことが云える。
【0024】(第1のp型層) 活性層7成長後、温度を1050℃にしてTMG、TM
A、アンモニア、アクセプター不純物源としてCp2
g(シクロペンタジエニルマグネシウム)を用い、Mg
ドープp型Al0.2Ga0.8Nよりなる第一のp型層8を
100オングストロームの膜厚で成長させた。この第1
のp型層8は1μm以下、さらに好ましくは0.1μm
以下の膜厚で成長させることにより、InGaNよりな
る活性層が分解するのを防止するキャップ層としての作
用があり、また活性層の上にAlを含むp型窒化物半導
体よりなる第1のp型層8を成長させることにより、発
光出力が向上する。またp型窒化物半導体層はZn、M
g、Cd、Ca、Be、C等のアクセプター不純物を成
長中にドープすることにより得られるが、その中でもM
gが最も好ましいp型特性を示す。さらに、アクセプタ
ー不純物をドープした後、不活性ガス雰囲気中で400
℃以上のアニーリングを行うとさらに好ましいp型が得
られる。
【0025】このように本発明の発光素子では活性層に
接して少なくともAlを含むp型の窒化物半導体、好ま
しくは三元混晶若しくは二元混晶のAlZGa1-ZN(0
<Z≦1)よりなるp型層が形成されていることが望ま
しい。さらにこのAlGaNは1μm以下、さらに好ま
しくは10オングストローム以上、0.5μm以下に調
整する。このp型層を活性層に接して形成することによ
り、素子の出力が格段に向上する。逆に活性層に接する
p型層をGaNとすると素子の出力が約1/3に低下し
てしまう。これはAlGaNがGaNに比べてp型にな
りやすく、またp型層成長時に、InGaNが分解する
のを抑える作用があるためと推察されるが、詳しいこと
は不明である。またp型層の膜厚は1μmよりも厚い
と、p型層自体にクラックが入りやすくなり素子作製が
困難となる傾向にあるからである。
【0026】(第2のp型層) 次に温度を1050℃に保持しながら、TMG、アンモ
ニア、Cp2Mgを用いMgドープp型GaNよりなる
第2のp型層9を500オングストロームの膜厚で成長
させた。この第2のp型層9はLDの場合、光ガイド層
として作用し、通常100オングストローム〜1μmの
膜厚で成長させることが望ましく、GaNの他にInG
aN等のInを含むp型窒化物半導体で成長させること
もでき、特にInGaN、GaNとすることにより次の
Alを含む第3のp型層10を結晶性良く成長できる。
【0027】(第3のp型層) 続いて、TMG、TMA、アンモニア、Cp2Mgを用
いてMgドープAl0.3Ga0.7Nよりなる第3のp型層
10を0.5μmの膜厚で成長させた。この第3のp型
層10はLDの場合、光閉じ込め層として作用し、0.
1μm〜1μmの膜厚で成長させることが望ましく、A
lGaNのようなAlを含むp型窒化物半導体とするこ
とにより、好ましく光閉じ込め層として作用する。
【0028】(p型コンタクト層) 続いて、TMG、アンモニア、Cp2Mgを用い、Mg
ドープp型GaNよりなるp型コンタクト層11を0.
5μmの膜厚で成長させた。このp型コンタクト層はM
gを含むGaNとすると、最もキャリア濃度の高いp型
層が得られて、正電極の材料と良好なオーミック接触が
得られる。
【0029】(電極形成) 以上のようにして窒化物半導体を積層したウェーハを反
応容器から取り出し、図1に示すように最上層のp型コ
ンタクト層11より選択エッチングを行い、n型コンタ
クト層3の表面を露出させ、露出したn型コンタクト層
3と、p型コンタクト層11の表面にそれぞれストライ
プ状の電極を形成した後、ストライプ状の電極に直交す
る方向から、さらにエッチングを行い垂直なエッチング
端面を形成して、そのエッチング面に常法に従って反射
鏡を形成して共振面とした。共振面側から見たレーザ素
子の断面図が図1に示す断面図である。このレーザ素子
をヒートシンクに設置し、LDとしたところ、非常に優
れた結晶が積層できていたため、常温において、しきい
値電流密度4.0kA/cm2で発光波長410nm、半
値幅2nmのレーザ発振を示した。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の発光素子
は、GaNからなるn型コンタクト層の上に、Inを含
むn型の窒化物半導体からなり、膜厚100Å以上、
0.5μm以下の第1のn型エピタキシャル成長層と、
AlGaNから成る第2のn型エピタキシャル成長層
と、Inを含み、多重量子井戸構造を有する活性層とが
積層されたダブルへテロ構造を有することを特徴とす
る。このように本発明の新規な構造により、高出力の窒
化物半導体発光素子が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るLDの構造を示す模
式断面図。
【図2】 本発明の一実施例に係る素子の活性層の井戸
層と発光出力との関係を示す図。
【図3】 本発明の一実施例に係る素子の活性層の障壁
層と発光出力との関係を示す図。
【符号の説明】
1・・・基板 2・・・GaNバッファ層 3・・・n型GaN(n型コンタクト層) 4・・・n型InGaN(第1のn型エピタキシャル
層) 5・・・n型AlGaN(第2のn型エピタキシャル
層) 6・・・n型GaN(第3のn型エピタキシャル層) 7・・・活性層 8・・・p型AlGaN(第1のp型層) 9・・・p型GaN(第2のp型層) 10・・・p型AlGaN(第3のp型層) 11・・・p型GaN(p型コンタクト層)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−268259(JP,A) 特開 平6−21511(JP,A) 特開 平7−249795(JP,A) 特開 平6−268257(JP,A) 特開 平6−164055(JP,A) 中村修二,InGaN系III−V族 LEDの進展と半導体レーザー,光学, 1995年11月15日,24/11,673−678 岸野克巳,可視光半導体レーザの物 理,光学,1995年11月15日,24/11, 660−665 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50 H01L 33/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化物半導体(InAlGa
    1−X−YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)よりなる
    発光素子であって、 GaNからなるn型コンタクト層の上に、 Inを含むn型の窒化物半導体からなり、膜厚100Å
    以上、0.5μm以下の第1のn型エピタキシャル成長
    層と、 AlGaNから成る第2のn型エピタキシャル成長層
    と、 Inを含む窒化物半導体からなる井戸層を有し、多重量
    子井戸構造を有する活性層とが積層され、 ダブルへテロ構造を有する窒化物半導体発光素子。
  2. 【請求項2】 前記第2のn型エピタキシャル成長層と
    前記活性層の間に、GaNから成る第3のn型エピタキ
    シャル成長層を有することを特徴とする請求項1記載の
    窒化物半導体発光素子。
  3. 【請求項3】 前記活性層に接して、膜厚10オングス
    トローム以上、0.5μm以下のp型AlGaN層を形
    成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の窒化物
    半導体発光素子。
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