JP3314641B2 - 窒化物半導体レーザ素子 - Google Patents
窒化物半導体レーザ素子Info
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Description
lYGa1-X-YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)よりなるレ
ーザ素子に関する。
色LEDの材料として、フルカラーLEDディスプレ
イ、交通信号等で最近実用化されたばかりである。ま
た、本出願人は、最近この材料を用いてパルス電流にお
いて、室温での410nmのレーザ発振を発表した(例
えば、Jpn.J.Appl.Phys. Vol.35 (1996) pp.L217-L22
0)。またp層がリッジ形状を有する窒化物半導体レー
ザ素子も発表した。(Appl.Phys.Lett.69(10),2 Sep.19
96 pp1477-1479)
構造を示す。このレーザ素子はサファイア基板の上にG
aNバッファ層、n−GaN、n−In0.05Ga0.95
N、n−Al0.05Ga0.95N、n−GaN、InGaN
よりなる多重量子井戸構造(MQW)の活性層、p−A
l0.2Ga0.8N、p−GaN、p−Al0.05Ga0.95
N、p−GaNが順に積層されてなり、p−Al0.05G
a0.95Nより、p−GaNまでが10μmのストライプ
幅を有するリッジ形状にされたレーザ素子である。この
レーザ素子はパルス電流(パルス幅1μs、パルス周期
1ms、デューティー0.1%)において、閾値電流1
90mA、閾値電流密度3kA/cm2、閾値電圧23V
と、閾値での電流、電圧が高い。室温で連続発振させる
ためには、さらに閾値での電流、電圧を下げる必要があ
る。
うな事情を鑑みて成されたものであって、その目的とす
るところは、窒化物半導体よりなるレーザ素子の閾値電
流、閾値電圧を低下させて室温で連続発振できるレーザ
素子を提供することにある。
基板上にn型窒化物半導体層と活性層とp型窒化物半導
体層とを順に有し、p型窒化物半導体層がリッジ形状の
ストライプを有し、さらに同一面側にn電極と、p電極
とが形成されてなる窒化物半導体レーザ素子において、
前記p電極は共振器側のリッジ部を除くリッジストライ
プの平面と側面とに渡って形成されており、p型窒化物
半導体層がリッジ部側面で、p電極とショットキーバリ
ア接触するAlを含む窒化物半導体層およびp電極とオ
ーミック接触するAlを含まない窒化物半導体層を有す
ることを特徴とする。
ョットキーバリア接触する層はAlYGa1−YN(0
<Y≦1)よりなるクラッド層であり、前記オーミック
接触する層はInXGa1−XN(0≦X≦1)である
ことを特徴とする。
電極と前記p電極との間には絶縁膜が形成されており、
p電極には、その絶縁膜を介して、p電極の表面積を広
げるパッド電極が形成されていることを特徴とする。
造を示す模式的な断面図であり、共振面に平行な方向で
素子を切断した際の図を示している。このレーザ素子
は、基板1の上に、バッファ層2、n型コンタクト層
3、クラック防止層4、n型クラッド層5、n型光ガイ
ド層6、多重量子井戸構造の活性層7、p型キャップ層
8、p型光ガイド層9、p型クラッド層10、p型コン
タクト層11が順に積層された構造を有しており、p型
クラッド層10とp型コンタクト層11とがストライプ
状のリッジ形状とされている。さらに、p電極20がそ
のリッジストライプの側面とリッジ最上部のp型コンタ
クト層11の平面とに渡って形成されている。なお、p
電極は共振面側面には形成されていない。
をリッジストライプにすると、リッジの下部にある活性
層に光が集中しやすくなり、閾値を低下させる上で非常
に好ましい。図1と図3とを比較してもわかるように、
従来ではリッジストライプに設けられるオーミック用の
p電極はそのリッジの最表面のみであった。しかしなが
ら本発明では、本発明ではp電極20をリッジ側面にま
で形成しているためにp層とコンタクト抵抗が低い実質
的なp電極の面積が大きくなるので、単位面積あたりの
電流密度が小さくなり、閾値が低下する。
ッジの平面と側面とに連続して形成されていればよく、
p型クラッド層10の平面にまで連続して形成されてい
ても良い。この場合、リッジを構成するpクラッド層1
0、及びp型コンタクト層11において、特に好ましく
はp型クラッド層10はAlを含むp型窒化物半導体、
好ましくはAlYGa1-YN(0<Y≦1)で構成し、p
型コンタクト層はAlを含まないp型窒化物半導体層、
好ましくはInXGa1-XN(0≦X≦1)で構成する。
この理由は、次の通りである。最も好ましい組み合わせ
としては、活性層をInを含む窒化物半導体で構成し、
活性層よりも上にあるp型層の内のリッジを構成するp
型層を、Alを含む窒化物半導体よりなるp型層とし、
そのp型層よりも上にあるコンタクト層をp型GaNと
すると、Alを含むp型層が光閉じ込め層、キャリア閉
じ込め層両方に作用し、コンタクト層とp層との接触抵
抗が低いp電極を構成できるため最も好ましい。
体材料であることが知られている。窒化物半導体はノン
ドープの状態でその結晶中にできる窒素空孔のためにn
型の導電型を示す。この窒化物半導体にp型となるp型
不純物をドープしてもp型とならずに高抵抗なi型とな
るのが通常であった。これは窒化物半導体成長中に、原
料ガスとして用いられる水素化物のガスが分解してp型
不純物と結合し、その水素が窒化物半導体中に取り込ま
れて、p型不純物が正常なアクセプターとして作用する
のを妨げていることによる。そのためp型不純物をドー
プした窒化物半導体成長後に、熱的アニーリングを加え
ることにより、窒化物半導体層中の水素を除去して、低
抵抗なp型が得られる。しかしながら、同一p型不純物
濃度、同一条件でアニールを行っても、その窒化物半導
体の組成が異なれば、キャリア濃度が異なる。具体的に
はAlの組成が大きい窒化物半導体ほどキャリア濃度が
小さく、抵抗率も高くなる傾向にある。逆にAlを含ま
ない窒化物半導体、特にGaNは高キャリア濃度のp型
が得やすい傾向にある。そこで、p型GaNよりなるp
型コンタクト層と、p型AlGaNよりなるp型クラッ
ド層に跨ってp電極を設けると、p型コンタクト層に接
しているp電極はオーミックが得やすく、p型クラッド
層に接しているp電極はショットキーバリアに近くな
る。そのため、p電極から電流を注入しても、接触抵抗
の低いオーミックが得られたp型コンタクト層の方に電
流が多く流れるために、発光は電流の多く流れるリッジ
の下に集中する。これは組成の異なるp型窒化物半導体
に跨ってp電極を形成した窒化物半導体レーザ素子特有
の性質である。従ってp型クラッド層10の表面に形成
したp電極はp電極全体の電極面積を広げて、その平面
からワイヤーボンディングできるようにする作用もあ
る。
して高電流域で使用され、その発熱量も桁違いに大き
い。そのため電流を上げるに従って、本来はショットキ
ーバリアであるp型クラッド層平面に形成したp電極か
らも、電流が注入されて、閾値が上昇する可能性があ
る。それを防止する手段として、本発明では図2に示す
レーザ素子が提供される。
p電極20との間に絶縁膜30が形成されて、さらに、
その絶縁膜30を介して、p電極20に電極の表面積を
広げるパッド電極21が形成されている。p電極20は
リッジストライプの側面と、p型コンタクト層11の平
面とに渡って形成されているが、p型クラッド層の平面
部にはほとんど形成されておらず、p型クラッド層の平
面部には絶縁膜30が形成されている。つまり、p電極
20はストライプリッジ部のみに形成されている。この
ような構造とすると、p電極30がp型クラッド層30
とショットキーバリア接触している箇所が、絶縁膜30
によってほとんどなくなっているため、高電流を注入し
ても、素子は安定した出力を維持することができる。し
かも、絶縁膜30が形成されているので、その絶縁膜3
0を介してp電極20と電気的に接続したパッド電極2
1を設けることにより、実質的にp電極の表面積を広げ
ることができる。p電極の表面積を広げることができる
と、前記のようにワイヤーボンドが可能となると共に、
レーザ素子をp電極21側を下にしたフェースダウンボ
ンディングが行える。窒化物半導体素子の場合、放熱性
を高めるためにフェースダウンボンディングを行うと、
活性層とヒートシンクとの距離が近くなって効果的に熱
を放熱できるので長寿命になる。
イプ幅は0.5μm以上、20μm以下、さらに好まし
くは10μm以下、最も好ましくは5μm以下に調整す
る。なお、ストライプ幅とは、図に示すように順メサ形
のリッジの場合、活性層に近い側のリッジのストライプ
幅を指すものとする。ストライプ幅が20μmよりも大
きいと、閾値があまり低下せず、0.5μmよりも小さ
いと、発熱して素子が壊れやすい傾向にある。
法について述べる。 1) サファイア(C面)よりなる基板1の上に 2) GaNよりなるバッファ層2 3) Siドープn型GaNよりなるコンタクト層3 4) Siドープn型In0.1Ga0.9Nよりなるクラック
防止層4 5) Siドープn型Al0.2Ga0.8Nよりなるn型クラ
ッド層5 6) SiドープGaNよりなるn型光ガイド層6 7) SiドープIn0.2Ga0.8Nよりなる井戸層を25
オングストロームと、SiドープIn0.01Ga0.95Nよ
りなる障壁層を50オングストロームと3ペア積層して
最後に井戸層を積層した活性層7 8) Mgドープp型Al0.1Ga0.9Nよりなるp型キャ
ップ層8 9) Mgドープp型GaNよりなるp型光ガイド層9 10) Mgドープp型Al0.2Ga0.8Nよりなるp型ク
ラッド層10 11) Mgドープp型GaNよりなるp型コンタクト層
11 を順に積層する。
面、A面を主面とするサファイア、その他、スピネル
(MgA12O4)のような絶縁性の基板を用いることが
できる。その他SiC(6H、4H、3Cを含む)、Z
nS、ZnO、GaAs、GaN等の半導体基板を用い
て、本発明のような構造の素子とすることもできる。
lGaN等が、900℃以下の温度で、膜厚数十オング
ストローム〜数百オングストロームで形成できる。この
バッファ層は基板と窒化物半導体との格子定数不正を緩
和するために形成されるが、窒化物半導体の成長方法、
基板の種類等によっては省略することも可能である。
a1-X-YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)で構成すること
ができ、特にGaN、InGaN、その中でもSi若し
くはGeをドープしたGaNで構成することにより、キ
ャリア濃度の高いn型層が得られ、またn電極と好まし
いオーミック接触が得られる。
の窒化物半導体、好ましくはInGaNで成長させるこ
とにより、次に成長させるAlを含むn型クラッド層を
厚膜で成長させることが可能となり、非常に好ましい。
LDの場合は、光閉じ込め層となる層を、好ましくは
0.1μm以上の膜厚で成長させる必要がある。従来で
はGaN、AlGaN層の上に直接、厚膜のAlGaN
を成長させると、後から成長させたAlGaNにクラッ
クが入るので素子作製が困難であったが、このクラック
防止層が、次に成長させるAlを含むn型クラッド層に
クラックが入るのを防止することができる。クラック防
止層は100オングストローム以上、0.5μm以下の
膜厚で成長させることが好ましい。100オングストロ
ームよりも薄いと前記のようにクラック防止として作用
しにくく、0.5μmよりも厚いと、結晶自体が黒変す
る傾向にある。なお、このクラック防止層は成長方法、
成長装置等の条件によっては省略することもできるがL
Dを作製する場合には成長させる方が望ましい。このク
ラック防止層はn型コンタクト層内に成長させても良
い。
め層、及び光閉じ込め層として作用し、Alを含む窒化
物半導体、好ましくはAlGaNを成長させることが望
ましく、100オングストローム以上、2μm以下、さ
らに好ましくは500オングストローム以上、1μm以
下で成長させることにより、結晶性の良いキャリア閉じ
込め層が形成できる。
イド層として作用し、GaN、InGaNを成長させる
ことが望ましく、通常100オングストローム〜5μ
m、さらに好ましくは200オングストローム〜1μm
の膜厚で成長させることが望ましい。
ム以下のInを含む窒化物半導体よりなる井戸層と、膜
厚150オングストローム以下の井戸層よりもバンドギ
ャップエネルギーが大きい窒化物半導体よりなる障壁層
とを積層した多重量子井戸構造とするとレーザ発振しや
すい。
が薄いため、n型不純物をドープしてキャリアが補償さ
れたi型としても良く、最も好ましくはp型とする。p
型キャップ層の膜厚は0.1μm以下、さらに好ましく
は500オングストローム以下、最も好ましくは300
オングストローム以下に調整する。0.1μmより厚い
膜厚で成長させると、p型キャップ層中にクラックが入
りやすくなり、結晶性の良い窒化物半導体層が成長しに
くいからである。またキャリアがこのエネルギーバリア
をトンネル効果により通過できなくなる。Alの組成比
が大きいAlGaN程薄く形成するとLD素子は発振し
やすくなる。例えば、Y値が0.2以上のAlYGa1-Y
Nであれば500オングストローム以下に調整すること
が望ましい。p型キャップ層8の膜厚の下限は特に限定
しないが、10オングストローム以上の膜厚で形成する
ことが望ましい。
層と同じくGaN、InGaNで成長させることが望ま
しい。また、この層はp型クラッド層を成長させる際の
バッファ層としても作用し、100オングストローム〜
5μm、さらに好ましくは200オングストローム〜1
μmの膜厚で成長させることにより、好ましい光ガイド
層として作用する。
ド層と同じく、キャリア閉じ込め層、及び光閉じ込め層
として作用し、Alを含む窒化物半導体、好ましくはA
lGaNを成長させることが望ましく、100オングス
トローム以上、2μm以下、さらに好ましくは500オ
ングストローム以上、1μm以下で成長させることによ
り、結晶性の良いキャリア閉じ込め層が形成できる。さ
らに前記のようにこの層をAlを含む窒化物半導体層と
することにより、p型コンタクト層と、p電極との接触
抵抗差ができるので好ましい。
層を有する量子構造の活性層の場合、その活性層に接し
て、膜厚0.1μm以下のAlを含むp型キャップ層を
設け、そのp型キャップ層よりも活性層から離れた位置
に、p型キャップ層よりもバッドギャップエネルギーが
小さいp型光ガイド層を設け、そのp型光ガイド層より
も活性層から離れた位置に、p型光ガイド層よりもバン
ドギャップが大きいAlを含む窒化物半導体よりなるp
型クラッド層を設けることは非常に好ましい。しかもp
型キャップ層の膜厚を0.1μm以下と薄く設定してあ
るため、キャリアのバリアとして作用することはなく、
p層から注入された正孔が、トンネル効果によりp型キ
ャップ層を通り抜けることができて、活性層で効率よく
再結合し、LDの出力が向上する。つまり、注入された
キャリアは、p型キャップ層のバンドギャップエネルギ
ーが大きいため、半導体素子の温度が上昇しても、ある
いは注入電流密度が増えても、キャリアは活性層をオー
バーフローせず、p型キャップ層で阻止されるため、キ
ャリアが活性層に貯まり、効率よく発光することが可能
となる。従って、半導体素子が温度上昇しても発光効率
が低下することが少ないので、閾値電流の低いLDを実
現することができる。
nXAlYGa1-X-YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)で構
成することができ、好ましくはMgをドープしたGaN
とすれば、p電極20と最も好ましいオーミック接触が
得られる。
後、窒素雰囲気中、ウェーハを反応容器内において、ア
ニーリングを行い、p型層中に含まれる水素の一部を除
去し、p型層をさらに低抵抗化する。
所定の形状のマスクを形成し、RIE(反応性イオンエ
ッチング)装置で、図1に示すように、最上層のp型コ
ンタクト層11と、p型クラッド層10とをメサエッチ
ングして、4μmのストライプ幅を有するリッジ形状と
する。リッジ形成後、リッジ表面にマスクを形成し、図
1に示すようにストライプ状のリッジに対して左右対称
にして、n型コンタクト層22の表面を露出させる。こ
のようにn電極22を形成すべきn型コンタクト層3を
リッジストライプに対して左右対称に設けることによ
り、n層からの電流も活性層に対して均一に係るように
なり、図3に示すレーザ素子に比較して閾値が低下す
る。
n型コンタクト層3に渡って所定の形状のマスクを設
け、図1に示すような形状で、リッジ最上部のp型コン
タクト層10、及びp型クラッド層10に渡って連続し
た、NiとAuよりなるオーミック用のp電極20をス
トライプ状に形成する。一方、TiとAlよりなるオー
ミック用のn電極22をストライプ状のn型コンタクト
層のほぼ全面に形成する。なお、ほぼ全面とは80%以
上の面積をいう。このようにn電極も全面に形成するこ
とにより閾値が低下する。
0とを形成したウェーハを研磨装置に移送し、ダイヤモ
ンド研磨剤を用いて、窒化物半導体を形成していない側
のサファイア基板をラッピングし、基板の厚さを50μ
mとする。ラッピング後、さらに細かい研磨剤で1μm
ポリシングして基板表面を鏡面状とする。基板の厚さは
70μm以下、さらに好ましくは60μm以下、最も好
ましくは50μm以下とすることにより、素子の放熱性
が高まり素子が長寿命になる。
ストライプ電極に垂直な方向でバー状に劈開し、劈開面
に共振器を作製する。なお劈開面はサファイア基板の上
に成長した窒化物半導体面のM面とする。M面とは窒化
物半導体を正六角柱の六方晶系で近似した場合に、その
六角柱の側面に相当する四角形の面に相当する面であ
る。この他、RIE等のドライエッチング手段により端
面をエッチングして共振器を作製することもできる。ま
たこの他、劈開面を鏡面研磨して作成することも可能で
ある。
なる誘電体多層膜を形成し、最後にp電極に平行な方向
で、バーを切断して図1に示すようなレーザチップとし
た。次にチップをフェースアップ(基板とヒートシンク
とが対向した状態)でヒートシンクに設置し、それぞれ
の電極をワイヤーボンディングして、室温でレーザ発振
を試みたところ、室温において、閾値電流密度1.5k
A/cm2、閾値電圧6Vで、発振波長405nmの連続
発振が確認された。連続発振が達成できたのは、単にp
電極の構造を変えただけでなく、n電極面積、n電極形
状(左右対称)、基板厚さ等の改良によるものも大き
い。なお、p型コンタクト層11の最表面に形成したレ
ーザ素子も同様に連続発振を示したが、実施例1のもの
に比較して閾値がおよそ1割ほど高かった。
子について説明する。実施例1において、リッジ形成
後、図2に示すような形状で、リッジ最上部のp型コン
タクト層10、及びp型クラッド層10に渡って連続し
た、NiとAuよりなるオーミック用のp電極20をス
トライプ状に形成する。n電極22も実施例1と同様に
してn型コンタクト層のほぼ全面に形成する。
0とn電極22との間に露出した窒化物半導体層の表面
にSiO2よりなる絶縁膜30を形成し、この絶縁膜3
0を介してp電極20と電気的に接続したAuよりなる
パッド電極を150μmのストライプ幅で形成する。
た後、ウェーハをレーザチップにして同様に連続発振さ
せたところ、実施例1のものに比較して寿命は20倍に
向上した。
子は、リッジストライプに形成したp電極をストライプ
側面まで形成したことにより、閾値の低下を図ることが
できる。また、リッジ形状のストライプをp−GaN、
p−GaAlNに跨った構造とすると、窒化物半導体の
持つキャリア濃度の違い、抵抗率の違い等によるオーミ
ック接触抵抗による差が、同一p電極中に出てくるため
にp電極自身も広い面積で形成できる。さらに、絶縁膜
を介してp電極を形成すると信頼性も良くなりチップの
寿命が向上する。このように閾値が低下した本発明のレ
ーザ素子は、新しい書き込み光源、読みとり光源として
非常に重要であり、その産業上の利用価値は非常に大き
い。
造を示す模式断面図。
構造を示す模式断面図。
Claims (3)
- 【請求項1】 基板上にn型窒化物半導体層と活性層と
p型窒化物半導体層とを順に有し、p型窒化物半導体層
がリッジ形状のストライプを有し、さらに同一面側にn
電極と、p電極とが形成されてなる窒化物半導体レーザ
素子において、前記p電極は共振器側のリッジ部を除く
リッジストライプの平面と側面とに渡って形成されてお
り、p型窒化物半導体層がリッジ部側面で、p電極とシ
ョットキーバリア接触するAlを含むp型窒化物半導体
層およびp電極とオーミック接触するAlを含まないp
型窒化物半導体層を有することを特徴とする窒化物半導
体レーザ素子。 - 【請求項2】 前記ショットキーバリア接触する層はA
lYGa1−YN(0<Y≦1)よりなるクラッド層で
あり、前記オーミック接触する層はInXGa1−XN
(0≦X≦1)であることを特徴とする請求項1に記載
の窒化物半導体レーザ素子。 - 【請求項3】 前記n電極と前記p電極との間には絶縁
膜が形成されており、p電極には、その絶縁膜を介し
て、p電極の表面積を広げるパッド電極が形成されてい
ることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか
に記載の窒化物半導体レーザ素子。
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- 1996-11-29 JP JP31906796A patent/JP3314641B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10163571A (ja) | 1998-06-19 |
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