JP2002294271A - 潤滑油組成物 - Google Patents

潤滑油組成物

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JP2002294271A
JP2002294271A JP2002015351A JP2002015351A JP2002294271A JP 2002294271 A JP2002294271 A JP 2002294271A JP 2002015351 A JP2002015351 A JP 2002015351A JP 2002015351 A JP2002015351 A JP 2002015351A JP 2002294271 A JP2002294271 A JP 2002294271A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い摩耗防止性を維持し、かつ極めて優れた
塩基価維持性、高温清浄性を有する潤滑油組成物を提供
する。 【解決手段】 潤滑油基油に一般式(1)で表されるチ
オリン酸エステル若しくはリン酸エステルの金属塩、及
び一般式(2)で表されるチオリン酸エステル若しくは
リン酸エステル、又はその金属塩又はアミン塩からなる
群より選ばれる少なくとも1種の化合物が含有されてい
ることを特徴とする潤滑油組成物。 【化1】 (式(1)のX1、X2、X3及びX4:酸素原子又は硫黄
原子で少なくとも1つが酸素原子を示し、Y1は2価の
金属原子を示す;式(2)のX11及びX12:酸素原子又
は硫黄原子で少なくとも一方が酸素原子を示し、Uはプ
ロトン、一価の金属原子又はアンモニウムイオンを示
す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は潤滑油組成物に関
し、詳しくはチオリン酸エステル若しくはリン酸エステ
ルの金属塩又はアミン塩を含有する、硫黄分が低減され
かつ優れた塩基価維持性を有する潤滑油組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ジアルキルジチオリン酸亜鉛(ZDT
P)は優れた摩耗防止性及び酸化防止性を有し、内燃機
関用潤滑油や油圧作動油を始め、数多くの潤滑油の添加
剤として使用されている。一方、ZDTPを使用しない
潤滑油としては、その摩耗防止性能を維持するためにジ
アルキルジチオカルバミン酸亜鉛や硫黄系添加剤を配合
した潤滑油組成物が知られている(例えば、特開昭52
−704号公報、特開昭62−253691号公報、特
表昭62−501572号公報、特表昭62−5019
17号公報、特開昭63−304095号公報、特表平
1−500912号公報、特開平6−41568号公報
等)。これらの公報に記載の潤滑油はZDTPを含有す
る潤滑油と同様に硫黄分を多く含有している。そしてこ
のような潤滑油は一般に酸化安定性が悪く、潤滑油の種
々の初期特性を著しく低下させる。特に金属系清浄剤や
無灰分散剤等を含有する組成物においては酸中和特性の
指標である全塩基価の消耗(劣化)が加速される傾向に
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、硫黄分を
多く含む潤滑油の塩基価維持性に着目し、鋭意研究を重
ねた結果、ZDTP等の硫黄を含有する化合物はそれ自
身が酸化あるいは熱分解すると潤滑油中に硫酸を生成し
てしまい、それにより塩基価が著しく消耗し、また特に
300℃を超える高温度では清浄性が悪化しやすいこと
が判明した。また特に内燃機関用潤滑油においては、近
年の低硫黄化されたガソリン、軽油、あるいは代替燃料
としてのLPG、天然ガスを燃料として使用する場合
に、ZDTP等の硫黄系添加剤自身の分解が潤滑油の塩
基価維持性及び高温清浄性に与える影響が顕在化してく
ることもわかった。このため、潤滑油の摩耗防止性能を
維持しつつ、ロングドレイン化を図るためにはZDTP
をはじめとする摩耗防止剤を最適化することが必要にな
ってきた。また、従来省燃費性を付与するためにはジチ
オカルバミン酸モリブデンやジチオリン酸モリブデン等
の有機モリブデン化合物が最も有効な添加剤として使用
されてきたが、これらの化合物は硫黄を多く含有するた
め、上記ZDTPと同様、塩基価維持性、高温清浄性を
高めることはできず、従ってロングドレイン性と省燃費
性能を両立することはできなかった。
【0004】従って、本発明の課題は、従来から使用さ
れているZDTPの使用量を低減しても、あるいは全く
使用しなくても高い摩耗防止性能を維持することがで
き、かつ潤滑油の劣化に伴う塩基価の消耗を抑え、優れ
たロングドレイン性能を有する潤滑油組成物を提供する
ことである。また、本発明の課題は、さらに高温清浄
性、省燃費性を付与した低硫黄の潤滑油組成物を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、一般式(1)
及び/又は一般式(2)で示される特定のリン含有化合
物を含有させることでZDTPとほぼ同等又はそれ以上
の摩耗防止性能を維持しつつ、かつ潤滑油の劣化に伴う
塩基価の消耗を著しく抑制でき、さらに高温清浄性、省
燃費性に優れる潤滑油組成物が得られることを見出し、
本発明を完成させるに至った。
【0006】本発明は、潤滑油基油に(A)一般式
(1)で表されるチオリン酸エステル若しくはリン酸エ
ステルの金属塩、及び一般式(2)で表されるチオリン
酸エステル若しくはリン酸エステル、又はその金属塩又
はアミン塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の化
合物が含有されていることを特徴とする潤滑油組成物に
ある。
【0007】
【化5】
【0008】(一般式(1)において、R1、R2、R3
及びR4はそれぞれ個別に水素原子又は炭素数1〜30
の炭化水素基を示し、X1、X2、X3及びX4はそれぞれ
個別に酸素原子又は硫黄原子を示し、かつこれらのうち
少なくとも1つが酸素原子であり、Y1は金属原子を示
す。)
【0009】
【化6】
【0010】(一般式(2)において、R11、及びR12
はそれぞれ個別に水素原子又は炭素数1〜30の炭化水
素基を示し、X11、及びX12はそれぞれ個別に酸素原子
又は硫黄原子を示し、かつ少なくとも一方が酸素原子で
あり、Uはプロトン、一価の金属イオン又はアンモニウ
ムイオンを示し、k1は1〜20の整数を示す。)
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の潤滑油組成物は、潤滑油
基油に(A)成分として一般式(1)及び/又は一般式
(2)で表される化合物が含有されてなるものである。
潤滑油基油は、特に制限はなく、通常の潤滑油に使用さ
れるものが使用できる。また基油の動粘度も特に制限は
ないが、潤滑油基油の100℃での動粘度の好ましい上
限値は、50mm2/s、より好ましくは40mm2/s
であり、内燃機関用潤滑油に使用する場合は、好ましく
は20mm2/s、より好ましくは10mm2/sであ
る。一方、潤滑油基油の100℃での動粘度の好ましい
下限値は、1mm2/s、より好ましくは2mm2/sで
ある。潤滑油基油の100℃での動粘度が50mm2
sを越える場合は、低温粘度特性が悪化し、一方、潤滑
油基油の100℃での動粘度が1mm2/s未満の場合
は、潤滑箇所での油膜形成が不十分であるため潤滑性に
劣り、また潤滑油基油の蒸発損失が大きくなるため、そ
れぞれ好ましくない。
【0012】潤滑油基油の粘度指数は特に制限はない
が、80以上であることが好ましい。潤滑油基油の粘度
指数が80未満である場合、低温粘度特性が悪化するた
め、好ましくない。また低温から高温まで優れた粘度特
性が得られるように潤滑油基油の粘度指数は100以上
であることが好ましく、110以上であることが更に好
ましく、特に120以上であることが好ましい。内燃機
関用潤滑油として使用する場合には特にこの特性が重要
である。また、潤滑油基油の硫黄分は特に制限はない
が、0.1質量%以下であることが好ましく、0.01
質量%以下であることがさらに好ましく、0.005質
量%以下、特に実質的に含有しない(0.001質量%
以下)ものが好ましい。
【0013】潤滑油基油の全芳香族含有量は、特に制限
はないが、好ましくは30質量%以下、より好ましくは
15質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下、特に
好ましくは2質量%以下である。基油の全芳香族含有量
が30質量%を越える場合は、酸化安定性が劣るため、
好ましくない。なお、上記全芳香族含有量とは、AST
M D2549に準拠して測定した芳香族留分(aro
matic fraction)含有量を意味する。通
常この芳香族留分には、アルキルベンゼン、アルキルナ
フタレンの他、アントラセン、フェナントレン、及びこ
れらのアルキル化物、ベンゼン環が四環以上縮合した化
合物、又はピリジン類、キノリン類、フェノール類、ナ
フトール類等のヘテロ芳香族を有する化合物等が含まれ
る。
【0014】本発明の潤滑油基油としては、鉱油系潤滑
油、合成油系潤滑油又はこれらの中から選ばれる2種以
上の潤滑油の任意混合割合の混合物等が使用できる。例
えば、1種以上の鉱油系潤滑油、1種以上の合成油系潤
滑油、1種以上の鉱油系潤滑油と1種以上の合成油系潤
滑油との混合油等を挙げることができる。
【0015】鉱油系潤滑油としては、具体的には、原油
を常圧蒸留して得られる常圧残油を減圧蒸留して得られ
た潤滑油留分を、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、
溶剤脱ろう、水素化精製等の処理を1つ以上行って精製
したもの等が例示できる。
【0016】合成油系潤滑油としては、具体的には、ポ
リブテン又はその水素化物;1−オクテンオリゴマー、
1−デセンオリゴマー等のポリ−α−オレフィン又はそ
の水素化物;ジトリデシルグルタレート、ジ−2−エチ
ルヘキシルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジト
リデシルアジペート、ジ−2−エチルヘキシルセバケー
ト等のジエステル;トリメチロールプロパンカプリレー
ト、トリメチロールプロパンペラルゴネート、ペンタエ
リスリトール−2−エチルヘキサノエート、ペンタエリ
スリトールペラルゴネート等のポリオールエステル;ア
ルキルナフタレン、アルキルベンゼン等の芳香族系合成
油又はこれらの混合物等が例示できる。
【0017】次に、(A)成分を説明する。下記一般式
(1)で表されるチオリン酸エステル若しくはリン酸エ
ステルの金属塩。
【0018】
【化7】
【0019】上記R1、R2、R3及びR4はそれぞれ個別
に水素原子又は炭素数1〜30の炭化水素基を示す。X
1、X2、X3及びX4はそれぞれ個別に酸素原子又は硫黄
原子を示す。そしてこれらのうち少なくとも1つは酸素
原子である。Y1は金属原子を示す。
【0020】上記R1、R2、R3及びR4で表される炭素
数1〜30の炭化水素基としては、例えば、直鎖状又は
分枝を有してもよいアルキル基、あるいは置換基を有し
ていてもよい環状のアルキル基、直鎖状又は分枝を有し
てもよいアルケニル基、無置換又はアルキル置換アリー
ル基、及びアリールアルキル基を挙げることができる。
直鎖状又は分枝を有してもよいアルキル基としては、具
体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、
トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキ
サデシル基、ヘプタデシル基及びオクタデシル基等を挙
げることができる。
【0021】置換基を有していてもよい環状のアルキル
基としては、具体的には、シクロペンチル基、シクロヘ
キシル基、シクロヘプチル基等の炭素数5〜7のシクロ
アルキル基;メチルシクロペンチル基、ジメチルシクロ
ペンチル基、メチルエチルシクロペンチル基、ジエチル
シクロペンチル基、メチルシクロヘキシル基、ジメチル
シクロヘキシル基、メチルエチルシクロヘキシル基、ジ
エチルシクロヘキシル基、メチルシクロヘプチル基、ジ
メチルシクロヘプチル基、メチルエチルシクロヘプチル
基、ジエチルシクロヘプチル基等の炭素数6〜11のア
ルキルシクロアルキル基(アルキル基の置換位置も任意
である)を挙げることができる。
【0022】直鎖状又は分枝を有してもよいアルケニル
基としては、具体的には、ブテニル基、ペンテニル基、
ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基、ノネニル
基、デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、トリ
デセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、ヘ
キサデセニル基、ヘプタデセニル基、及びオクタデセニ
ル基等の炭素数2〜30のアルケニル基(これらのアル
ケニル基の二重結合の位置も任意である)を挙げること
ができる。
【0023】無置換又はアルキル置換アリール基として
は、具体的には、フェニル基、ナフチル基等の炭素数6
〜18のアリール基;トリル基、キシリル基、エチルフ
ェニル基、プロピルフェニル基、ブチルフェニル基、ペ
ンチルフェニル基、ヘキシルフェニル基、ヘプチルフェ
ニル基、オクチルフェニル基、ノニルフェニル基、デシ
ルフェニル基、ウンデシルフェニル基、ドデシルフェニ
ル基、ジエチルフェニル基、ジブチルフェニル基、及び
ジオクチルフェニル基等の炭素数7〜26のアルキルア
リール基(アルキル基は直鎖状でも分枝状でもよく、ま
たアリール基への置換位置も任意である)を挙げること
ができる。
【0024】アリールアルキル基としては、具体的に
は、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル
基、フェニルブチル基、フェニルペンチル基、及びフェ
ニルヘキシル基等の炭素数7〜12のアリールアルキル
基(これらのアルキル基は直鎖状でも分枝状でもよい)
を挙げることができる。
【0025】前記炭化水素基の中では、直鎖状又は分枝
状の炭素数3〜18のアルキル基、炭素数6〜18のア
リール基又は直鎖状若しくは分枝状アルキルアリール基
である場合が特に好ましい。
【0026】X1、X2、X3及びX4はそれぞれ個別に酸
素原子又は硫黄原子を示し、かつこれらのうち少なくと
も1つが酸素原子である。酸素原子は好ましくは、2以
上であり、更に好ましくは全てが酸素原子の場合であ
る。少なくとも一つの酸素原子を含むことにより、酸素
原子が0(即ち、4つの全てが硫黄原子)の場合(例え
ば、ZDTP)と比べ、潤滑油組成物中の硫黄分を低減
でき、また酸化又は熱分解を受けた際に硫酸の発生量を
低減でき、従って塩基価の消耗を著しく抑制することが
できる。
【0027】Y1で表される金属原子としては、具体的
には、亜鉛、銅、鉄、鉛、ニッケル、銀、マンガン、カ
ルシウム、マグネシウム、バリウム等が挙げられる。よ
り高い塩基価維持特性、高温清浄性及び摩耗防止性能を
得られる点から、Y1は亜鉛、カルシウムであることが
好ましい。下記一般式(2)で表されるチオリン酸エス
テル若しくはリン酸エステル、又はその金属塩又はアミ
ン塩。
【0028】
【化8】
【0029】上記R11、及びR12はそれぞれ個別に水素
原子又は炭素数1〜30の炭化水素基を示す。X11、及
びX12はそれぞれ個別に酸素原子又は硫黄原子を示し、
かつ少なくとも一方が酸素原子である。Uはプロトン
(水素)、一価の金属イオン又はアンモニウムイオンを
示す。k1は1〜20の整数を示す。k1は1〜10の
整数であることが好ましい。より好ましくは1〜8の整
数である。
【0030】上記R11、及びR12で表される炭素数1〜
30の炭化水素基は、前記一般式(1)におけるR1
2、R3、及びR4と同義である。またその好ましい範
囲も同じである。X11、及びX12はそれぞれ個別に酸素
原子又は硫黄原子を示し、かつ少なくとも一方が酸素原
子である。Uで表される一価の金属イオンとしては、塩
を形成できる金属原子であり、例えば、リチウム、ナト
リウム、カリウム、セシウムなどのアルカリ金属を挙げ
ることができる。アンモニウムイオンは、このイオン由
来の化合物、例えば、アミン塩を形成できる含窒素化合
物を挙げることができる。
【0031】含窒素化合物としては、例えば、アンモニ
ア、モノアミン、ジアミン、ポリアミンが挙げられる。
より具体的には、メチルアミン、エチルアミン、プロピ
ルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルア
ミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノニルアミ
ン、デシルアミン、ウンデシルアミン、ドデシルアミ
ン、トリデシルアミン、テトラデシルアミン、ペンタデ
シルアミン、ヘキサデシルアミン、ヘプタデシルアミ
ン、オクタデシルアミン、ジメチルアミン、ジエチルア
ミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、ジペンチル
アミン、ジヘキシルアミン、ジヘプチルアミン、ジオク
チルアミン、ジノニルアミン、ジデシルアミン、ジウン
デシルアミン、ジドデシルアミン、ジトリデシルアミ
ン、ジテトラデシルアミン、ジペンタデシルアミン、ジ
ヘキサデシルアミン、ジヘプタデシルアミン、ジオクタ
デシルアミン、メチルエチルアミン、メチルプロピルア
ミン、メチルブチルアミン、エチルプロピルアミン、エ
チルブチルアミン、プロピルブチルアミン等の炭素数1
〜30のアルキル基(これらのアルキル基は直鎖状でも
分枝状でもよい)を有するアルキルアミン;
【0032】エテニルアミン、プロペニルアミン、ブテ
ニルアミン、オクテニルアミン、オレイルアミン等の炭
素数2〜30のアルケニル基(これらのアルケニル基は
直鎖状でも分枝状でもよい)を有するアルケニルアミ
ン;メタノールアミン、エタノールアミン、プロパノー
ルアミン、ブタノールアミン、ペンタノールアミン、ヘ
キサノールアミン、ヘプタノールアミン、オクタノール
アミン、ノナノールアミン、メタノールエタノールアミ
ン、メタノールプロパノールアミン、メタノールブタノ
ールアミン、エタノールプロパノールアミン、エタノー
ルブタノールアミン、プロパノールブタノールアミン等
の炭素数1〜30のアルカノール基(これらのアルカノ
ール基は直鎖状でも分枝状でもよい)を有するアルカノ
ールアミン;
【0033】メチレンジアミン、エチレンジアミン、プ
ロピレンジアミン、ブチレンジアミン等の炭素数1〜3
0のアルキレン基を有するアルキレンジアミン;ジエチ
レントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチ
レンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン等のポリア
ミン;ウンデシルジエチルアミン、ウンデシルジエタノ
ールアミン、ドデシルジプロパノールアミン、オレイル
ジエタノールアミン、オレイルプロピレンジアミン、ス
テアリルテトラエチレンペンタミン等の上記モノアミ
ン、ジアミン、ポリアミンに炭素数8〜20のアルキル
基又はアルケニル基を有する化合物やN−ヒドロキシエ
チルオレイルイミダゾリン等の複素環化合物;これらの
化合物のアルキレンオキシド付加物;及びこれらの混合
物等が例示できる。
【0034】(A)成分は、一般式(1)において、X
1、X2、X3及びX4のうちの1〜3つ(更に好ましくは
2〜3)が酸素原子である化合物、あるいはX1、X2
3及びX4の全てが酸素原子である化合物であることが
好ましい。X1、X2、X3及びX4のうちの1〜3つが酸
素原子である化合物の好ましい具体例としては、ジプロ
ピルチオリン酸亜鉛、ジブチルチオリン酸亜鉛、ジペン
チルチオリン酸亜鉛、ジヘキシルチオリン酸亜鉛、ジヘ
プチルチオリン酸亜鉛、ジオクチルチオリン酸亜鉛など
の炭素数3〜18の直鎖状若しくは分枝状アルキル基を
有するジアルキルチオリン酸亜鉛、及びジフェニルチオ
リン酸亜鉛、ジトリルチオリン酸亜鉛等の炭素数6〜1
8のアリール基若しくはアルキルアリール基を有するジ
((アルキル)アリール)チオリン酸亜鉛を挙げること
ができる。
【0035】X1、X2、X3及びX4の全てが酸素原子で
ある化合物の好ましい具体例としては、ジプロピルリン
酸亜鉛、ジブチルリン酸亜鉛、ジペンチルリン酸亜鉛、
ジヘキシルリン酸亜鉛、ジヘプチルリン酸亜鉛、ジオク
チルリン酸亜鉛などの炭素数3〜18の直鎖状若しくは
分枝状アルキル基を有するジアルキルリン酸亜鉛、及び
ジフェニルリン酸亜鉛、ジトリルリン酸亜鉛等の炭素数
6〜18のアリール基若しくはアルキルアリール基を有
するジ((アルキル)アリール)リン酸亜鉛を挙げるこ
とができる。
【0036】また上記亜鉛塩の他に銅、鉄、鉛、ニッケ
ル、銀、マンガン、カルシウム、マグネシウム、バリウ
ム等の金属塩も好ましいものとして挙げることができ
る。(A)成分として一般式(2)で表される化合物
は、チオリン酸エステル若しくはリン酸エステルのアミ
ン塩が好ましく、具体的には、例えば、ジプロピルチオ
リン酸エステル、ジブチルチオリン酸エステル、ジペン
チルチオリン酸エステル、ジヘキシルチオリン酸エステ
ル、ジヘプチルチオリン酸エステル、及びジオクチルチ
オリン酸エステル等の炭素数3〜18の直鎖状若しくは
分枝状アルキル基を有するジアルキルチオリン酸エステ
ル;ジプロピルリン酸エステル、ジブチルリン酸エステ
ル、ジペンチルリン酸エステル、ジヘキシルリン酸エス
テル、ジヘプチルリン酸エステル、及びジオクチルリン
酸エステル等の炭素数3〜18の直鎖状若しくは分枝状
アルキル基を有するジアルキルリン酸エステル;ジフェ
ニルチオリン酸エステル、及びジトリルチオリン酸エス
テル等の炭素数6〜18のアリール若しくはアルキルア
リール基を有する((アルキル)アリール)チオリン酸
エステル;ジフェニルリン酸エステル、及びジトリルリ
ン酸エステル等の炭素数6〜18のアリール基若しくは
アルキルアリール基を有するジ((アルキル)アリー
ル)リン酸エステル;等と、前記含窒素化合物、中でも
デシルアミン、ドデシルアミン、トリデシルアミン、ヘ
プタデシルアミン、オクタデシルアミン、及びステアリ
ルアミン等の炭素数10〜20のアルキル基又はアルケ
ニル基を有する脂肪族アミン(これらは直鎖状でも分枝
状でもよい)との塩が好ましい例として挙げることがで
きる。
【0037】本発明の潤滑油組成物において(A)成分
の含有量は特に限定されないが、潤滑油組成物全量基準
で、好ましくは0.01〜5質量%、より好ましくは
0.05〜4質量%、特に好ましくは0.1〜3質量%
である。その含有量が0.01質量%未満の場合は耐摩
耗性に対して充分な効果が得られにくく、一方、5質量
%を超える場合は酸化安定性が悪化しやすくなるため好
ましくない。
【0038】本発明の潤滑油組成物においては、更に
(B)成分である一般式(3)で表されるジチオリン酸
エステルの金属塩及び/又は一般式(4)で表されるジ
チオリン酸エステル、又はその金属塩又はアミン塩を含
有していることが好ましい。(A)成分に更に(B)成
分を用いることにより(A)成分のみを用いた場合に比
べ塩基価維持性は若干劣るものの磨耗防止性が向上し、
(B)成分のみを用いた場合に比べると塩基価維持性が
著しく向上し、両性能をバランス良く満たす組成物が得
られる。
【0039】
【化9】
【0040】上記R21、R22、R23及びR24はそれぞれ
個別に水素原子又は炭素数1〜30の炭化水素基を示
し、Y2は金属原子を示す。
【0041】
【化10】
【0042】上記R31、及びR32はそれぞれ個別に水素
原子又は炭素数1〜30の炭化水素基を示す。Uはプロ
トン、一価の金属イオン又はアンモニウムイオンを示
す。k2は1〜20の整数を示す。(B)成分を説明す
る。一般式(3)のR21、R22、R23及びR24は、それ
ぞれ一般式(1)におけるR1、R2、R3及びR4と同義
であり、またその好ましい範囲も同じである。また一般
式(3)のY2は、一般式(1)におけるY1と同義であ
り、またその好ましい範囲も同じである。一般式(4)
のR31、及びR32は、それぞれ一般式(2)におけるR
11、及びR12と同義であり、またその好ましい範囲も同
じである。一般式(4)のU、及びk2は、それぞれ一
般式(2)におけるU、k1と同義であり、またそれら
の好ましい範囲も同じである。
【0043】(B)成分の一般式(3)で表される化合
物としては、具体的には、ジプロピルジチオリン酸亜
鉛、ジブチルジチオリン酸亜鉛、ジペンチルジチオリン
酸亜鉛、ジヘキシルジチオリン酸亜鉛、ジヘプチルジチ
オリン酸亜鉛、ジオクチルジチオリン酸亜鉛等の炭素数
3〜18の直鎖状若しくは分枝状アルキル基を有するジ
アルキルジチオリン酸亜鉛;ジフェニルジチオリン酸亜
鉛、ジトリルジチオリン酸亜鉛などの炭素数6〜18の
アリール基若しくはアルキルアリール基を有するジ
((アルキル)アリール)ジチオリン酸亜鉛、及びこれ
らの亜鉛塩に代えて、銅、鉄、鉛、ニッケル、銀、マン
ガン等を用いた金属塩も好ましい例として挙げられる。
【0044】(B)成分の一般式(4)で表される化合
物は、ジチオリン酸エステルのアミン塩が好ましく、具
体的には、例えば、ジプロピルジチオリン酸エステル、
ジブチルジチオリン酸エステル、ジペンチルジチオリン
酸エステル、ジヘキシルジチオリン酸エステル、ジヘプ
チルジチオリン酸エステル、及びジオクチルジチオリン
酸エステル等の炭素数3〜18の直鎖状若しくは分枝状
アルキル基を有するジアルキルジチオリン酸エステル;
ジフェニルジチオリン酸エステル、及びジトリルジチオ
リン酸エステル等の炭素数6〜18のアリール若しくは
アルキルアリール基を有する((アルキル)アリール)
ジチオリン酸エステル;等と、前記含窒素化合物、中で
もデシルアミン、ドデシルアミン、トリデシルアミン、
ヘプタデシルアミン、オクタデシルアミン、及びステア
リルアミン等の炭素数10〜20のアルキル基又はアル
ケニル基を有する脂肪族アミン(これらは直鎖状でも分
枝状でもよい)との塩が好ましい例として挙げることが
できる。
【0045】なお、(A)成分と(B)成分を混合する
と、化合物間で配位子交換が起る。具体的には、例え
ば、一般式(5)で表される化合物と一般式(6)で表
される化合物とを混合すると下記のようにそれらと共に
下記一般式(7)で表される化合物が生成する。
【0046】
【化11】
【0047】
【化12】
【0048】
【化13】
【0049】即ち、(A)成分と(B)成分を混合する
と、化合物間で配位子交換が起り、一般式(1)におけ
るX1、X2、X3及びX4のうち、酸素原子が0〜4の化
合物が混在することがあるが、本発明の潤滑油組成物に
はこのような化合物が混在していてもよい。このように
(A)成分と(B)成分を混合使用することにより、
(B)成分の分解を抑えることができ、結果的に(B)
成分単独使用の場合よりも本発明のような塩基価維持性
等の性能を向上させることが可能となる。
【0050】本発明の潤滑油組成物において、(B)成
分を含有させる場合、その含有量は特に限定されない
が、潤滑油組成物全量基準で、好ましくは0.01〜5
質量%、より好ましくは0.05〜4質量%、特に好ま
しくは0.1〜3質量%である。(B)成分の含有量が
0.01質量%未満、あるいは(B)成分を含有しない
場合は、酸化安定性(高温あるいはNOx共存下におけ
る塩基価維持特性)に極めて優れた組成物を得ることが
できるが、耐摩耗性に対しては(A)成分との相乗効果
が得られず、一方、5質量%を超える場合は酸化安定性
が悪化し易くなりそれぞれ好ましくない。
【0051】また、本発明の潤滑油組成物に(B)成分
を含有させる場合、上記含有量の中でも、(A)成分の
含有量に対する(B)成分の含有量の質量比の上限値
は、特に制限はないが、組成物における硫黄分の低減及
び塩基価維持性の観点から、5以下であることが好まし
く、2以下であることがより好ましく、1.5以下であ
ることがさらに好ましく、1以下であることが特に好ま
しい。一方、(A)成分の含有量に対する(B)成分の
含有量の質量比の下限値は、特に制限はないが、摩耗防
止性、塩基価維持性の相乗効果が期待できることから、
0.1以上であることが好ましく、0.3以上であるこ
とがより好ましく、0.5以上であることが特に好まし
い。特に(A)成分のうち、一般式(1)において
1、X2、X3及びX4の全てが酸素原子である化合物と
酸素原子が2つの化合物を含有させ、かつ(A)成分の
含有量に対する(B)成分の含有量の質量比を0.5以
上とすることで、塩基価維持性及び摩耗防止性を相乗的
に向上させることができる。
【0052】本発明の潤滑油組成物には(A)成分又は
(A)成分と(B)成分に加え、さらに(C)金属系清
浄剤、(D)無灰分散剤、及び(E)酸化防止剤からな
る群より選ばれる少なくとも1種の添加剤を含有させる
ことが好ましい。以下に順に説明する。 (C)金属系清浄剤 金属系清浄剤は、酸中和性能、高温清浄性及び磨耗防止
性等を高めるために使用することが好ましい。金属系清
浄剤としては、潤滑油に用いられる任意の金属系清浄剤
が使用可能であるが、具体的には例えば、アルカリ金属
スルホネート又はアルカリ土類金属スルホネート、アル
カリ金属フェネート又はアルカリ土類金属フェネート、
アルカリ金属サリシレート又はアルカリ土類金属サリシ
レート等の中から選ばれる1種以上の金属系清浄剤が挙
げられる。アルカリ金属スルホネート又はアルカリ土類
金属スルホネートとしては、分子量300〜1500、
好ましくは400〜700のアルキル芳香族化合物をス
ルホン化することによって得られるアルキル芳香族スル
ホン酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩、特に
ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等の
塩であり、マグネシウム塩、カルシウム塩が好ましく用
いられる。
【0053】上記アルキル芳香族スルホン酸としては、
具体的にはいわゆる石油スルホン酸や合成スルホン酸等
が挙げられる。石油スルホン酸としては、一般に鉱油の
潤滑油留分のアルキル芳香族化合物をスルホン化したも
のやホワイトオイル製造時に副生する、いわゆるマホガ
ニー酸等が用いられる。また合成スルホン酸としては、
例えば洗剤の原料となるアルキルベンゼン製造プラント
から副生したり、ポリオレフィンをベンゼンにアルキル
化することにより得られる、直鎖状や分枝状のアルキル
基を有するアルキルベンゼンをスルホン化したもの、あ
るいはジノニルナフタレン等のアルキルナフタレンをス
ルホン化したもの等が用いられる。またこれらのアルキ
ル芳香族化合物をスルホン化する際のスルホン化剤とし
ては特に制限はないが、通常発煙硫酸や無水硫酸が用い
られる。
【0054】アルカリ金属フェネート又はアルカリ土類
金属フェネートとしては、アルキルフェノール、アルキ
ルフェノールサルファイド、アルキルフェノールのマン
ニッヒ反応物のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属
塩、特にナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシ
ウム等の塩が挙げられ、例えば下記一般式(8)〜(1
0)で表されるものを挙げることができる。
【0055】
【化14】
【0056】
【化15】
【0057】
【化16】
【0058】一般式(8)〜(10)において、R41
42、R43、R44、R45及びR46はそれぞれ同一でも異
なっていてもよく、それぞれ炭素数4〜30、好ましく
は6〜18の直鎖又は分枝のアルキル基を示し、M1
2及びM3は、それぞれアルカリ金属又はアルカリ土類
金属、好ましくはカルシウム、マグネシウムを示し、x
は1または2を示す。上記R41、R42、R43、R44、R
45及びR46としては、具体的には、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、
デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、
テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘ
プタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシ
ル基、ヘンイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、テ
トラコシル基、ペンタコシル基、ヘキサコシル基、ヘプ
タコシル基、オクタコシル基、ノナコシル基、トリアコ
ンチル基等が挙げられる。これらは直鎖でも分枝でもよ
い。これらはまた1級アルキル基、2級アルキル基又は
3級アルキル基でもよい。アルカリ金属サリシレート又
はアルカリ土類金属サリシレートとしては、アルキルサ
リチル酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩、特
にナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等
の塩が挙げられる。例えば下記一般式(11)で表され
るものを挙げることができる。
【0059】
【化17】
【0060】一般式(11)において、R47は炭素数4
〜30、好ましくは6〜18の直鎖又は分枝のアルキル
基を示し、nは1又は2を示し、M4はアルカリ金属又
はアルカリ土類金属、好ましくはカルシウム、マグネシ
ウムを示し、より好ましくはカルシウムである。R47
しては、具体的には、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウ
ンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル
基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル
基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘン
イコシル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコシル
基、ペンタコシル基、ヘキサコシル基、ヘプタコシル
基、オクタコシル基、ノナコシル基、及びトリアコンチ
ル基等が挙げられる。これらは直鎖でも分枝でもよい。
これらはまた1級アルキル基、2級アルキル基又は3級
アルキル基でもよい。
【0061】アルカリ金属スルホネート又はアルカリ土
類金属スルホネート、アルカリ金属フェネート又はアル
カリ土類金属フェネート及びアルカリ金属サリシレート
又はアルカリ土類金属サリシレートは、上記のアルキル
芳香族スルホン酸、アルキルフェノール、アルキルフェ
ノールサルファイド、アルキルフェノールのマンニッヒ
反応物、及びアリキルサリチル酸等を直接、アルカリ金
属又はアルカリ土類金属の酸化物や水酸化物等のアルカ
リ金属又はアルカリ土類金属の塩基と反応させることに
より得られる。
【0062】本発明の潤滑油組成物においてはアルカリ
土類金属系清浄剤が好ましく、上記のようにして得られ
た中性(正塩)アルカリ土類金属スルホネート、中性
(正塩)アルカリ土類金属フェネート及び中性(正塩)
アルカリ土類金属サリシレートだけでなく、中性アルカ
リ土類金属スルホネート、中性アルカリ土類金属フェネ
ート又は中性アルカリ土類金属サリシレートと過剰のア
ルカリ土類金属塩やアルカリ土類金属塩基を水の存在下
で加熱することにより得られる塩基性アルカリ土類金属
スルホネート、塩基性アルカリ土類金属フェネート及び
塩基性アルカリ土類金属サリシレート、中性アルカリ土
類金属スルホネート、中性アルカリ土類金属フェネート
又は中性アルカリ土類金属サリシレートの存在下で、ア
ルカリ土類金属の水酸化物と炭酸ガス又はホウ酸とを反
応させることにより得られる過塩基性(超塩基性)アル
カリ土類金属スルホネート、過塩基性(超塩基性)アル
カリ土類金属フェネート及び過塩基性(超塩基性)アル
カリ土類金属サリシレートも含まれる。
【0063】本発明においては、上記のアルカリ金属
塩、中性アルカリ土類金属塩、塩基性アルカリ土類金属
塩、過塩基性(超塩基性)アルカリ土類金属塩及びこれ
らの混合物等を用いることができる。本発明で用いるア
ルカリ金属系清浄剤又はアルカリ土類金属系清浄剤の全
塩基価は任意であるが、優れた清浄性を達成するため
に、通常全塩基価が0〜500mgKOH/gのものが
使用可能であるが、塩基価維持特性及び高温清浄性に優
れ、かつ特に磨耗防止性に優れた性能の組成物とするた
めにはその全塩基価は、好ましくは150〜400mg
KOH/g、更に好ましくは200〜300mgKOH
/gのものを用いる。なお、全塩基価は、JIS K2
501(1992)の「石油製品及び潤滑油−中和価試
験方法」の7.に準拠して測定される過塩素酸法による
全塩基価を意味する。
【0064】本発明においては、その塩基価維持性、及
び高温清浄性、並びに磨耗防止性に優れた組成物を得る
ためには、アルカリ金属又はアルカリ土類金属サリシレ
ート及び/又はアルカリ金属又はアルカリ土類金属スル
ホネートを使用することが好ましい。得られる組成物に
所望の性能を付与するためには、具体的には下記のよう
な金属清浄剤を選択して使用することが好ましい。 (1)特に塩基価維持特性及び高温清浄性に優れ、かつ
磨耗防止性、省燃費性にも優れた組成物を得るために
は、金属系清浄剤として、アルカリ金属又はアルカリ土
類金属サリシレートを使用する。そして特に内燃機関の
動弁系の磨耗防止性に優れたものを得るためには、好ま
しくは全塩基価が150〜400mgKOH/g、さら
に好ましくは200〜350mgKOH/gのアルカリ
金属又はアルカリ土類金属サリシレートを使用する。 (2)特に内燃機関の動弁系の磨耗防止性に優れ、かつ
NOx存在下における塩基価維持特性、特に酸価抑制効
果、粘度増加抑制効果にも優れた組成物を得るために
は、金属系清浄剤として、アルカリ金属又はアルカリ土
類金属スルホネート、好ましくは全塩基価が150〜4
00mgKOH/g、さらに好ましくは200〜300
mgKOH/g、特に好ましくは250〜350mgK
OH/gのアルカリ金属又はアルカリ土類金属スルホネ
ートを使用する。なお、これら金属系清浄剤は、その金
属含有量及び石鹸基(アルキルサリチル酸基)含有量と
の関係から、金属比(金属元素の価数×金属元素含有量
(mol)/石鹸基含有量(mol))で表すことがで
きる。
【0065】金属系清浄剤は、通常軽質潤滑油基油等で
希釈された状態で市販されており、また入手可能である
が、一般的にその金属含有量が1.0〜20質量%、好
ましくは2.0〜16質量%のものを用いる。
【0066】本発明の潤滑油組成物における金属系清浄
剤の含有量は任意であるが、通常、組成物全量基準で、
0.1〜15質量%、好ましくは0.1〜10質量%、
より好ましくは0.5〜8.0質量%、特に好ましくは
1.0〜5.0質量%である。この含有量が0.1質量
%未満である場合、高温清浄性、磨耗防止性が劣りやす
くなる。一方、15質量%を超える場合は、含有量に見
合うだけの効果が得られない。
【0067】(D)無灰分散剤 無灰分散剤は酸中和性能、塩基価維持性能、高温清浄性
能、および磨耗防止性能等を高めるために使用すること
が好ましい。無灰分散剤としては、潤滑油に用いられる
任意の無灰分散剤を用いることができるが、例えば、炭
素数40〜400の直鎖若しくは分枝状のアルキル基又
はアルケニル基を分子中に少なくとも1個有する含窒素
化合物又はその誘導体、あるいはアルケニルコハク酸イ
ミドの変性品等が挙げられる。これらの中から任意に選
ばれる1種類あるいは2種類以上を配合することができ
る。このアルキル基又はアルケニル基の炭素数は40〜
400、好ましくは60〜350である。アルキル基又
はアルケニル基の炭素数が40未満の場合は化合物の潤
滑油基油に対する溶解性が低下し、一方、その炭素数が
400を越える場合は、潤滑油組成物の低温流動性が悪
化するため、それぞれ好ましくない。このアルキル基又
はアルケニル基は、直鎖状でも分枝状でもよいが、好ま
しいものとしては、具体的には、プロピレン、1−ブテ
ン、イソブチレン等のオレフィンのオリゴマーやエチレ
ンとプロピレンのコオリゴマーから誘導される分枝状ア
ルキル基や分枝状アルケニル基等が挙げられる。(D)
成分の1例として挙げた含窒素化合物の窒素含有量は任
意であるが、塩基価維持特性、高温清浄性、及び磨耗防
止性等の点から、通常その窒素含有量が0.01〜10
質量%、好ましくは0.1〜10質量%のものが用いら
れる。
【0068】(D)成分の具体的としては、例えば、下
記の化合物が挙げられる。これらのの中から選ばれる1
種又は2種以上の化合物を用いることができる。 (D−1)炭素数40〜400のアルキル基又はアルケ
ニル基を分子中に少なくとも1個有するコハク酸イミ
ド、あるいはその誘導体 (D−2)炭素数40〜400のアルキル基又はアルケ
ニル基を分子中に少なくとも1個有するベンジルアミ
ン、あるいはその誘導体 (D−3)炭素数40〜400のアルキル基又はアルケ
ニル基を分子中に少なくとも1個有するポリアミン、あ
るいはその誘導体
【0069】上記(D−1)コハク酸イミドとしては、
より具体的には、下記の式(12)及び(13)で示さ
れる化合物等が例示できる。
【0070】
【化18】
【0071】上記式(12)において、R95は炭素数4
0〜400、好ましくは60〜350のアルキル基又は
アルケニル基を示し、bは1〜5、好ましくは2〜4の
整数を示す。
【0072】
【化19】
【0073】上記式(13)において、R96及びR
97は、それぞれ個別に炭素数40〜400、好ましくは
60〜350のアルキル基又はアルケニル基を示し、ポ
リブテニル基であることが好ましい。cは0〜4、好ま
しくは1〜3の整数を示す。なお、コハク酸イミドは、
イミド化に際しては、ポリアミンの一端に無水コハク酸
が付加した、式(12)のようないわゆるモノタイプの
コハク酸イミドと、ポリアミンの両端に無水コハク酸が
付加した、式(13)のようないわゆるビスタイプのコ
ハク酸イミドがあるが、本発明で用いる化合物は、その
いずれでも、またこれらの混合物でもよい。これらのコ
ハク酸イミドの製法は特に制限はないが、例えば炭素数
40〜400のアルキル基又はアルケニル基を無水マレ
イン酸と100〜200℃で反応させて得たアルキル又
はアルケニルコハク酸をポリアミンと反応させることに
より得ることができる。ポリアミンとしては、具体的に
は、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、
テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン
等が例示できる。
【0074】上記(D−2)ベンジルアミンとしては、
より具体的には、下記の式(14)で表せる化合物等が
例示できる。
【0075】
【化20】
【0076】上記式(14)において、R98は、炭素数
40〜400、好ましくは60〜350のアルキル基又
はアルケニル基を示し、dは1〜5、好ましくは2〜4
の整数を示す。このベンジルアミンの製造方法は何ら限
定されるものではないが、例えば、プロピレンオリゴマ
ー、ポリブテン、及びエチレン−α−オレフィン共重合
体等のポリオレフィンをフェノールと反応させてアルキ
ルフェノールとした後、これにホルムアルデヒドとジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエ
チレンペンタミン、及びペンタエチレンヘキサミン等の
ポリアミンをマンニッヒ反応により反応させることによ
り得ることができる。
【0077】上記(D−3)ポリアミンとしては、より
具体的には、下記の式(15)で表せる化合物等が例示
できる。
【0078】
【化21】
【0079】上記式(15)において、R99は、炭素数
40〜400、好ましくは60〜350のアルキル基又
はアルケニル基を示し、eは1〜5、好ましくは2〜4
の整数を示す。このポリアミンの製造法は何ら限定され
るものではないが、例えば、プロピレンオリゴマー、ポ
リブテン、及びエチレン−α−オレフィン共重合体等の
ポリオレフィンを塩素化した後、これにアンモニアやエ
チレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレン
テトラミン、テトラエチレンペンタミン、及びペンタエ
チレンヘキサミン等のポリアミンを反応させることによ
り得ることができる。
【0080】また、(D)成分の1例として挙げた含窒
素化合物の誘導体としては、具体的には例えば、前述の
含窒素化合物に炭素数1〜30のモノカルボン酸(脂肪
酸等)やシュウ酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロメ
リット酸等の炭素数2〜30のポリカルボン酸を作用さ
せて、残存するアミノ基及び/又はイミノ基の一部又は
全部を中和したり、アミド化した、いわゆる酸変性化合
物;前述の含窒素化合物にホウ酸を作用させて、残存す
るアミノ基及び/又はイミノ基の一部又は全部を中和し
たり、アミド化した、いわゆるホウ素変性化合物;前述
の含窒素化合物に硫黄化合物を作用させた硫黄変性化合
物;及び前述の含窒素化合物に酸変性、ホウ素変性、硫
黄変性から選ばれた2種以上の変性を組み合わせた変性
化合物;等が挙げられる。これらの誘導体の中でもアル
ケニルコハク酸イミドのホウ酸変成化合物は耐熱性、酸
化防止性に優れ、本発明の潤滑油組成物においても塩基
価維持性等をより高めるために有効である。
【0081】本発明の潤滑油組成物において(D)成分
を含有させる場合、その含有量は特に限定されないが、
通常潤滑油組成物全量基準で、0.01〜20質量%で
あり、好ましくは0.1〜10質量%である。(D)成
分の含有量が0.01質量%未満の場合は、塩基価維持
特性、高温清浄性及び磨耗防止性等をより高めることが
できず、一方、20質量%を越える場合は、潤滑油組成
物の低温流動性が大幅に悪化するため、それぞれ好まし
くない。
【0082】(E)酸化防止剤 酸化防止剤としては、フェノール系化合物やアミン系化
合物等、潤滑油に一般的に使用されているものであれば
使用可能である。酸化防止剤の添加により、潤滑油組成
物の酸化防止性をより高められるため、本発明における
塩基価維持性をより高めることができる。フェノール系
酸化防止剤としては、特に下記の化合物が好ましい具体
例として挙げられる。4,4’−メチレンビス(2,6
−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ビス
(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,
4’−ビス(2−メチル−6−tert−ブチルフェノ
ール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t
ert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス
(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、
4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert
−ブチルフェノール)、4,4’−イソプロピリデンビ
ス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,
2’−メチレンビス(4−メチル−6−ノニルフェノー
ル)、2,2’−イソブチリデンビス(4,6−ジメチ
ルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル
−6−シクロヘキシルフェノール)、2,6−ジ−te
rt−ブチル−4−メチルフェノール、2,6−ジ−t
ert−ブチル−4−エチルフェノール、2,4−ジメ
チル−6−tert−ブチルフェノール、2,6−ジ−
tert−α−ジメチルアミノ−p−クレゾール、2,
6−ジ−tert−ブチル−4(N,N’−ジメチルア
ミノメチルフェノール)、4,4’−チオビス(2−メ
チル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−
チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、2,2’−チオビス(4−メチル−6−tert
−ブチルフェノール)、ビス(3−メチル−4−ヒドロ
キシ−5−tert−ブチルベンジル)スルフィド、ビ
ス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)スルフィド、2,2’−チオ−ジエチレンビス
[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]、トリデシル−3−
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート、ペンタエリスリチル−テトラキ
ス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート。これらは二種以上を混合として
使用してもよい。
【0083】アミン系酸化防止剤としては、例えば、フ
ェニル−α−ナフチルアミン、アルキルフェニル−α−
ナフチルアミン、ジアルキルジフェニルアミンを挙げる
ことができる。これらは二種以上を混合して使用しても
よい。上記フェノール系酸化防止剤とアミン系酸化防止
剤は組み合せて配合しても良い。
【0084】本発明の潤滑油組成物において(E)成分
を含有させる場合、その上限値が、通常潤滑油組成物全
量基準で3.0質量%、好ましくは2.0質量%であ
り、この上限値を超える場合は、配合量に見合った十分
な酸化防止性が得られないため好ましくない。一方、そ
の下限値は、塩基価維持性、高温清浄性等をより高める
ためには潤滑油組成物全量基準で好ましくは0.01質
量%、より好ましくは0.1質量%、特に好ましくは
0.8質量%である。
【0085】本発明の潤滑油組成物は塩基価維持性及び
摩耗防止性に優れるものであるが、その性能又は各種潤
滑油として要求される各種性能をさらに向上させるため
に、その目的に応じて潤滑油に一般的に使用されている
任意の添加剤を本発明の潤滑油組成物の性能を著しく悪
化させない程度に添加することができる。このような添
加剤としては、例えば、粘度指数向上剤、(A)成分以
外の摩耗防止剤、摩擦調整剤、腐食防止剤、防錆剤、抗
乳化剤、金属不活性化剤、消泡剤、着色剤等の添加剤等
を挙げることができる。
【0086】粘度指数向上剤としては、具体的には、各
種メタクリル酸エステルから選ばれる1種又は2種以上
のモノマーの重合体又は共重合体若しくはその水添物な
どのいわゆる非分散型粘度指数向上剤、又はさらに窒素
化合物を含む各種メタクリル酸エステルを共重合させた
いわゆる分散型粘度指数向上剤、非分散型又は分散型エ
チレン−α−オレフィン共重合体(α −オレフィンと
してはプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン等が例示
できる)若しくはその水素化物、ポリイソブチレン若し
くはその水添物、スチレン-ジエン水素化共重合体、ス
チレン−無水マレイン酸エステル共重合体及びポリアル
キルスチレン等が挙げられる。これら粘度指数向上剤の
分子量は、せん断安定性を考慮して選定することが必要
である。具体的には、粘度指数向上剤の数平均分子量
は、例えば分散型及び非分散型ポリメタクリレートの場
合では、5,000〜1,000,000、好ましくは
10,000〜350,000のものが、ポリイソブチ
レン又はその水素化物の場合は800〜5,000、好
ましくは1,000〜4,000のものが、エチレン-
α-オレフィン共重合体又はその水素化物の場合は80
0〜500,000、好ましくは3,000〜200,
000のものが望ましい。またこれらの粘度指数向上剤
の中でもエチレン-α-オレフィン共重合体又はその水素
化物を用いた場合には、特にせん断安定性に優れた潤滑
油組成物を得ることができる。上記粘度指数向上剤の中
から任意に選ばれた1種類あるいは2種類以上の化合物
を任意の量で含有させることができる。粘度指数向上剤
の含有量は、通常潤滑油組成物基準で0.1〜20.0
質量%である。なお、本発明の潤滑油組成物には上記粘
度指数向上剤を含有させないか、あるいは少量含有(例
えば1質量%以下)させた場合、高温清浄性に極めて優
れた組成物を得ることができる。
【0087】(A)成分以外の摩耗防止剤としては、例
えば、亜リン酸エステル及びそのアミン塩、ジスルフィ
ド類、硫化オレフィン類、硫化油脂類等の硫黄系化合物
等が挙げられる。摩擦調整剤としては、例えば、モリブ
デンジチオカーバメート、モリブデンジチオホスフェー
ト、二硫化モリブデン、長鎖脂肪族アミン、長鎖脂肪
酸、長鎖脂肪酸エステル、及び長鎖脂肪族アルコール等
が挙げられる。腐食防止剤としては、例えば、ベンゾト
リアゾール系、トリルトリアゾール系、チアジアゾール
系、及びイミダゾール系化合物等が挙げられる。防錆剤
としては、例えば、石油スルホネート、アルキルベンゼ
ンスルホネート、ジノニルナフタレンスルホネート、ア
ルケニルコハク酸エステル、グリセリンモノオレエート
やソルビタンモノオレエート等の多価アルコールエステ
ル、及びアミン類等が挙げられる。抗乳化剤としては、
例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル、及びポリオキ
シエチレンアルキルナフチルエーテル等のポリアルキレ
ングリコール系非イオン系界面活性剤等が挙げられる。
金属不活性化剤としては、例えば、イミダゾリン、ピリ
ミジン誘導体、アルキルチアジアゾール、メルカプトベ
ンゾチアゾール、ベンゾトリアゾール又はその誘導体、
1,3,4−チアジアゾールポリスルフィド、1,3,
4−チアジアゾリル−2,5−ビスジアルキルジチオカ
ーバメート、2−(アルキルジチオ)ベンゾイミダゾー
ル、及びβ−(o−カルボキシベンジルチオ)プロピオ
ンニトリル等が挙げられる。消泡剤としては、例えば、
シリコーン、フルオロシリコール、及びフルオロアルキ
ルエーテル等が挙げられる。
【0088】これらの添加剤を本発明の潤滑油組成物に
含有させる場合には、その含有量は潤滑油組成物全量基
準で、(A)成分以外の摩耗防止剤、摩擦調整剤、腐食
防止剤、防錆剤、抗乳化剤ではそれぞれ0.01〜5質
量%、金属不活性化剤では0.005〜1質量%、消泡
剤では0.0005〜1質量%の範囲で通常選ばれる。
【0089】上記塩基価維持特性、高温清浄性及び低硫
黄化の観点から、硫黄含有添加剤(有効成分)の含有量
は0.15質量%以下であることが好ましく、0.1質
量%以下であることがさらに好ましく、硫黄含有添加剤
を含有しないことが特に好ましい。また組成物の硫黄含
有量としては、0.3質量%以下であることが好まし
く、0.2質量%以下であることがより好ましく、0.
1質量%以下であることがさらに好ましく、0.05質
量%以下であることが特に好ましい。基油や各種添加剤
に含まれる希釈油又は溶剤として低硫黄あるいは硫黄を
含有しないものを選択すれば、さらに低硫黄化が可能と
なり、硫黄分が0.005質量%以下、更に実質的に硫
黄を含有しない(硫黄分が0.001質量%以下)組成
物も得ることができ、塩基価維持特性、高温清浄性をさ
らに高めることが可能となる。
【0090】本発明の潤滑油組成物は、二輪車、四輪
車、発電用、舶用等のガソリンエンジン、ディーゼルエ
ンジン、ガスエンジン等の内燃機関用潤滑油として好ま
しく使用することができるが、例えば、硫黄分が100
質量ppm以下、好ましくは50質量ppm以下、より
好ましくは20質量ppm以下、特に好ましくは10質
量ppm以下のガソリンや軽油や灯油、あるいは硫黄分
が1質量ppm以下の低硫黄燃料(例えば、LPG、天
然ガス、ジメチルエーテル、アルコール系燃料、GTL
(ガストゥリキッド)燃料(ガソリン留分、灯油留分、
軽油留分)等)を用いる内燃機関用潤滑剤として特に好
ましく使用することができる。またその他摩耗防止性能
及びロングドレイン性能が要求される潤滑油、例えば自
動又は手動変速機等の駆動系用潤滑油、湿式ブレーキ、
油圧作動油、タービン油、圧縮機油、軸受け油、冷凍機
油等の潤滑油としても好適に使用することができる。
【0091】
【実施例】以下に本発明の内容を実施例及び比較例によ
ってさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施
例になんら限定されるものではない。
【0092】(実施例1〜13及び比較例1〜3)本発
明の潤滑油組成物(実施例1〜13)、(A)成分を含
有せず、(B)成分のZDTPを含有する潤滑油組成物
(比較例1及び3)、及び(A)成分も(B)成分も含
有しない潤滑油組成物(比較例2)をそれぞれ調製し
た。それらの組成及び性状を表1及び表2に示す。
【0093】
【表1】
【0094】
【表2】
【0095】上記実施例1〜13及び比較例1〜3で得
られた潤滑油組成物の性能を下記の性能評価試験により
評価した。
【0096】(1)ISOTによる全塩基価の経時変化 JIS K 2514に準拠するISOT試験(150
℃)にて試験油を強制劣化させたときの全塩基価の残存
率の経時変化を測定した。その評価結果を図1及び図2
に示す。全塩基価の減少が小さいほど塩基価維持性能が
高く、より長時間使用できるロングドレイン油であるこ
とを示す。
【0097】図1に示すように、実施例1の潤滑油組成
物は、比較例1の潤滑油組成物((B)成分のZDTP
を含有し、(A)成分を含有しない組成物に比べ、塩基
価維持性が極めて向上しており、実施例2、3及び4の
潤滑油組成物((A)成分と(B)成分のZDTPを含
有する組成物)も比較例1の潤滑油組成物に比べ塩基価
維持性が向上していることがわかる。また、実施例5の
潤滑油組成物(実施例3の潤滑油組成物における(A)
成分のZPの半分をZMTPに置換)はさらに実施例3
の潤滑油組成物に比べ塩基価維持性が著しく向上してい
ることから、ZP、ZMTP及びZDTPを併用した場
合には、相乗的に塩基価維持性が向上し、優れたロング
ドレイン性を示すことがわかる。
【0098】また、図2に示すように実施例7及び8の
潤滑油組成物は、同様に、比較例1の潤滑油組成物に比
べ塩基価維持性が向上していることがわかる。なお、実
施例6、9及び10の潤滑油組成物についても比較例1
の潤滑油組成物に比べ塩基価維持性が向上していること
を確認している。
【0099】(2)NOx吸収試験による全塩基価の経
時変化 日本トライボロジー会議予稿集1992、10、465
に準拠した条件(135℃、NOx:1185ppm)
にて試験油にNOxガスを吹き込み、強制劣化させたと
きの全塩基価の経時変化を測定した。その評価結果を図
3、図4及び図5に示す。全塩基価の減少が小さいほど
内燃機関で使用されるようなNOx存在下においても塩
基価維持性能が高く、より長時間使用できるロングドレ
イン油であることを示す。
【0100】図3に示すように、実施例1〜3の潤滑油
組成物は上記ISOTでの結果と同様、比較例1の潤滑
油組成物よりも塩基価維持性に優れ、内燃機関用潤滑油
等のNOxに晒される雰囲気下においても優れたロング
ドレイン性を示すことがわかる。
【0101】また、図4及び図5に示すように、実施例
7〜10の潤滑油組成物は同様の結果が得られているこ
とがわかる。なお、実施例6の潤滑油組成物も同様に比
較例1に比べ塩基価維持性に極めて優れていることを確
認している。
【0102】(3)JASO 1GFE高温酸化試験に
よる全塩基価及び酸価の経時変化 JASO M 333−93に準拠した条件にて100
時間運転を行い、その全塩基価及び酸価増加並びに40
℃における組成物の粘度比(動粘度の増減率)の経時変
化を測定した。なお、本試験の燃料として、硫黄分10
質量ppmの低硫黄ガソリンを用いた。実施例11、1
3及び比較例3の潤滑油組成物を使用した場合の結果を
図6及び7に示す。
【0103】図6に示すように実施例11の潤滑油組成
物は100時間経過後もなお50%近い塩基価残存率を
示すのに対し、比較例3の潤滑油組成物は30%程度ま
で低下していることがわかる。実施例13の潤滑油組成
物は、30時間までに25%程度まで低下するが、その
後一定であり、試験時間を100時間以上に延長した場
合には比較例3の潤滑油組成物より優れた塩基価残存率
を示す可能性が示唆される。なお、実施例13の潤滑油
組成物のZPの代わりにZDTPを使用した場合には実
施例13の潤滑油組成物よりも塩基価維持特性が劣るこ
とを確認している。
【0104】また、図7に示すように実施例8の潤滑油
組成物は100時間経過後もなお酸価増加が1.5mg
KOH/g以下に抑えられているのに対し、比較例3の
潤滑油組成物は2.5mgKOH/gを超えていること
がわかる。このように同一の塩基価残存率(例えば50
%)あるいは酸価増加(例えば1.5mgKOH/g)
に達するまでの時間から見て、実施例11の潤滑油組成
物は比較例3の組成物に比べて2倍のロングドレイン性
能を有していると言うことができ、本発明の潤滑油組成
物が極めて酸化安定性に優れ、ロングドレイン性を有し
ていることがわかる。なお、実施例13の潤滑油組成物
は30時間までは比較例3と同等の酸価増加を示すが、
その後酸価増加率が低下していることが分かる。
【0105】さらに図8に示すように、40℃における
粘度比の経時変化は比較例3の潤滑油組成物に比べて実
施例11では同等であり、実施例13の潤滑油組成物で
は優れていることがわかり、本発明の潤滑油組成物は潤
滑油の粘稠化防止にも有効であることがわかる。
【0106】(4)ホットチューブ試験でみた高温清浄
性 JPI−5S−5599に準拠し、ホットチューブ試験
を行った。評点は無色透明(汚れなし)を10点、黒色
不透明を0点とし、この間をあらかじめ1刻みで作成し
た標準チューブを参照して評価した。290℃において
当該評点が6以上であれば、通常のガソリンエンジン
用、ディーゼルエンジン用の潤滑油として清浄性に優れ
たものであるが、ガスエンジン用の潤滑油としては、本
試験において300℃以上においても優れた清浄性を示
すことが好ましい。実施例7〜12及び比較例3の潤滑
油組成物を使用した場合の結果を表3に示す。
【0107】
【表3】
【0108】表3に示す通り、本発明の潤滑油組成物
は、300℃以上の高温においても極めて優れた清浄性
を示し、特に実施例10及び11の潤滑油組成物は極だ
った高温清浄性を示すことがわかる。なお、実施例10
及び11の組成物から粘度指数向上剤を除いたものは、
さらに極だった高温清浄性を示すことを確認している。
【0109】(5)摩耗防止性及び耐焼付き性を評価す
るために下記の高速四球試験及びFALEX(ファレッ
クス)試験並びに動弁摩耗試験を行った。 1)高速四球試験 ASTM D4172−94に準拠する高速四球試験に
おいて、回転数1800rpm、荷重392Nでの条件
下で室温にて30分間試験を行い、試験後の試験球の平
均摩耗痕径を測定した。その評価結果を表4及び5に示
す。摩耗痕径が小さいほど摩耗防止性能に優れているこ
とを示す。
【0110】
【表4】
【0111】
【表5】
【0112】2)ファレックス試験 ASTM D3233(A法)に準拠するファレックス
試験(290rpm、室温)において、試験片が焼付き
を生じた時の荷重を測定した。その評価結果を表4及び
5に示す。焼付き荷重が大きいほど耐焼付き性能に優れ
ていることを示す。
【0113】3)動弁摩耗試験 JASO M 328−95準拠した動弁摩耗試験を行
い100時間経過後のロッカーアームパッドスカッフ面
積、ロッカーアーム摩耗量、カム摩耗量を測定した。そ
れぞれ10以下の数値であれば、摩耗防止性に極めて優
れた組成物であることを示す。実施例12、13及び比
較例3の潤滑油組成物を使用した場合の結果を表6に示
す。
【0114】
【表6】
【0115】表4及び表5から、本発明の潤滑油組成物
は、(A)成分及び(B)成分を含有しない潤滑油組成
物(比較例2)に比べて、特にファレックス試験におい
ては耐焼付き性が極めて高くなっていることがわかる。
特に実施例3の潤滑油組成物のように(A)成分に対す
る(B)成分の含有量が0.3〜2となるように含有さ
せた場合顕著である。また、高速四球試験における摩耗
防止性能に関しては、実施例5の潤滑油組成物のように
ZP、ZMTP及びZDTPを含有させた場合、顕著な
効果を示していることがわかる。
【0116】また、表6に示すとおり、実施例12及び
13の潤滑油組成物は比較例3の潤滑油組成物と同等以
上の摩耗防止性能を示すことがわかり、本発明の潤滑油
組成物は、実際のエンジンの動弁系の摩耗防止性能にも
優れたものであることがわかる。
【0117】(6)エンジンモータリング試験でみた省
燃費性能 排気量1500ccの4気筒直打型DOHCエンジンを
用い、油温80℃及び95℃において、それぞれ75
0、1000及び1500rpmのエンジン回転数にて
エンジンモータリング試験を行った。実施例11及び比
較例3の潤滑油組成物を使用し、比較例3の組成物を基
準に評価した。その評価結果を表7に示す。
【0118】
【表7】
【0119】表7に示すとおり、実施例11の潤滑油組
成物は、比較例3の潤滑油組成物に比べ、エンジン全体
トルク低減率に優れ、特に高温、低速回転における省燃
費性に極めて優れた組成物であることがわかる。
【0120】(実施例14及び比較例4)表8に示すよ
うに本発明の潤滑油組成物(実施例14)及び比較用の
潤滑油組成物(比較例4)を調製した。そして得られた
組成物に対して、上記のような高速四球試験、及びFA
LEX(ファレックス)試験、並びに下記のような熱安
定性試験を行い、組成物の工業用油圧作動油としての性
能をそれぞれ評価した。それらの評価結果を表8に併記
する。
【0121】熱安定性試験 JIS K 2540「潤滑油熱安定性試験方法」に準
じて潤滑油の全酸価増加を評価した。即ち、100ml
ビーカーに試料油を50ml採り、試料油が入ったビー
カーを140℃の恒温槽中に240時間放置した。全酸
価増加は試験後の試料油をn−ヘキサンで希釈し、希釈
した油を0.8μmのメンブランフィルターにて濾過
し、濾過油の全酸価を測定し、新油のそれとの比較から
求めた。
【0122】
【表8】
【0123】表8の結果から、本発明の潤滑油組成物
(実施例14)は、(A)成分を含有しない潤滑油組成
物(比較例4)に比べて、高速四球試験及びファレック
ス試験においても良好な性能を示すと共に、熱的安定性
においても優れており、従って、油圧作動油としても優
れた性能を備えていることがわかる。
【0124】
【発明の効果】本発明の潤滑油組成物は、ZDTPの含
有量を低減しても、又は全く使用しなくても優れた摩耗
防止性を維持することができ、かつ極めて優れた塩基価
維持性能を有する。さらに本発明の潤滑油組成物は、3
00℃を超える高温での清浄性、そして省燃費性能にも
優れており、従って本発明により、ロングドレイン性と
省燃費性能等の諸性能にも優れた低硫黄の潤滑油組成物
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜5及び比較例1の潤滑油組成物のI
SOTによる全塩基価の経時変化を示すグラフである。
【図2】実施例7、8及び比較例1の潤滑油組成物IS
OTによる全塩基価の経時変化を示すグラフである。
【図3】実施例1〜3及び比較例1の潤滑油組成物のN
Ox吸収試験による全塩基価の経時変化を示すグラフで
ある。
【図4】実施例7、8及び比較例1の潤滑油組成物のN
Ox吸収試験による全塩基価の経時変化を示すグラフで
ある。
【図5】実施例9、10及び比較例1の潤滑油組成物の
NOx吸収試験による全塩基価の経時変化を示すグラフ
である。
【図6】実施例11、13及び比較例3の潤滑油組成物
のJASO 1GFE高温酸化試験による全塩基価の経
時変化を示すグラフである。
【図7】実施例11、13及び比較例3の潤滑油組成物
のJASO 1GFE高温酸化試験による酸価増加の経
時変化を示すグラフである。
【図8】実施例11、13及び比較例3の潤滑油組成物
のJASO 1GFE高温酸化試験による粘度比の経時
変化を示すグラフである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 133/56 C10M 133/56 135/10 135/10 135/30 135/30 137/06 137/06 137/08 137/08 137/10 137/10 A B 159/22 159/22 159/24 159/24 // C10N 10:02 C10N 10:02 10:04 10:04 20:00 20:00 Z 20:02 20:02 30:04 30:04 30:06 30:06 30:10 30:10 40:00 40:00 A 40:04 40:04 40:08 40:08 40:12 40:12 40:25 40:25 40:30 40:30 (72)発明者 小泉 武男 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地 日石三 菱株式会社内 Fターム(参考) 4H104 BB05 BB24 BE04 BE11 BG03 BG06 BH04 BH05 BH06 EA02 EA21A EA21Z EA22 FA01 FA02 LA02 LA03 LA05 PA03 PA05 PA07 PA09 PA20 PA41 PA44

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑油基油に(A)一般式(1)で表さ
    れるチオリン酸エステル若しくはリン酸エステルの金属
    塩、及び一般式(2)で表されるチオリン酸エステル若
    しくはリン酸エステル、又はその金属塩又はアミン塩か
    らなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物が含有さ
    れていることを特徴とする潤滑油組成物。 【化1】 (一般式(1)において、R1、R2、R3及びR4はそれ
    ぞれ個別に水素原子又は炭素数1〜30の炭化水素基を
    示し、X1、X2、X3及びX4はそれぞれ個別に酸素原子
    又は硫黄原子を示し、かつこれらのうち少なくとも1つ
    が酸素原子であり、Y1は金属原子を示す。) 【化2】 (一般式(2)において、R11、及びR12はそれぞれ個
    別に水素原子又は炭素数1〜30の炭化水素基を示し、
    11、及びX12はそれぞれ個別に酸素原子又は硫黄原子
    を示し、かつ少なくとも一方が酸素原子であり、Uはプ
    ロトン、一価の金属イオン又はアンモニウムイオンを示
    し、k1は1〜20の整数を示す。)
  2. 【請求項2】 さらに(B)一般式(3)で表されるジ
    チオリン酸エステルの金属塩及び一般式(4)で表され
    るジチオリン酸エステル、又はその金属塩又はアミン塩
    からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物が含有
    されていることを特徴とする請求項1に記載の潤滑油組
    成物。 【化3】 (一般式(3)において、R21、R22、R23及びR24
    それぞれ個別に水素原子又は炭素数1〜30の炭化水素
    基を示し、Y2は金属原子を示す。) 【化4】 (一般式(4)において、R31、及びR32はそれぞれ個
    別に水素原子又は炭素数1〜30の炭化水素基を示し、
    Uはプロトン、一価の金属イオン又はアンモニウムイオ
    ンを示し、k2は1〜20の整数を示す。)
  3. 【請求項3】 前記一般式(1)で表される化合物のY
    1及び/又は一般式(3)で表される化合物のY2が亜鉛
    又はカルシウムであることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の潤滑油組成物。
  4. 【請求項4】 さらに(C)金属系清浄剤、(D)無灰
    分散剤、及び(E)酸化防止剤から選ばれる少なくとも
    1種の添加剤が含有されていることを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかの項に記載の潤滑油組成物。
  5. 【請求項5】 前記(C)金属系清浄剤が、アルカリ金
    属又はアルカリ土類金属系サリシレート及びアルカリ金
    属又はアルカリ土類金属スルホネートから選ばれる少な
    くとも一つの添加剤であることを特徴とする請求項4に
    記載の潤滑油組成物。
  6. 【請求項6】 内燃機関用であることを特徴とする請求
    項1乃至5のいずれかの項に記載の潤滑油組成物。
  7. 【請求項7】 硫黄分が50質量ppm以下である燃料
    を使用する内燃機関用であることを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれかの項に記載の潤滑油組成物。
  8. 【請求項8】 ガスエンジン用であることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかの項に記載の潤滑油組成物。
  9. 【請求項9】 潤滑油基油の硫黄分が0.005質量%
    以下であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか
    の項に記載の潤滑油組成物。
  10. 【請求項10】 組成物の硫黄分が0.3質量%以下で
    あることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかの項に
    記載の潤滑油組成物。
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