JP2001517691A5

JP2001517691A5 -

Info

Publication number: JP2001517691A5
Application number: JP2000513557A
Authority: JP
Filing date: 1998-09-29
Publication date: 2009-12-03
Anticipated expiration: 2018-09-29

Description

【特許請求の範囲】
【請求項１】１回の呼吸で肺の気道へと治療有効量の生理活性剤を送達するシステムであって、該システムは：
多くの粒子を含む容器であって、該粒子は、生理活性剤を含み、かつ０．５ｇ／ｃｍ ^３未満のかさ密度の多孔性微細構造物を有する、リザーバ；および
該リザーバから患者の気道へと該粒子をエアロゾルとして投与するための手段；
を備え、
ここで、該粒子は、該多くの粒子の少なくとも５０％が該患者の気道へと送達されるようなサイズおよび形状にされており、そしてここで該エアロゾルの粒子の微細粒子の比は、６０％ｗ／ｗよりも大きい、システム。
【請求項２】前記粒子が５μｍ未満の平均の空気力学的直径を有する、請求項１に記載のシステム。
【請求項３】前記粒子が１〜３０μｍの平均の幾何学的直径を有する、請求項２に記載のシステム。
【請求項４】前記粒子がリン脂質を含む、請求項３に記載のシステム。
【請求項５】前記粒子がさらにカルシウムを含む、請求項４に記載のシステム。
【請求項６】前記肺に沈着する粒子が、少なくとも６０％ｗ／ｗである発せられた用量を提供する、請求項３に記載のシステム。
【請求項７】前記肺に沈着する粒子が、少なくとも７０％ｗ／ｗである発せられた用量を提供する、請求項３に記載のシステム。
【請求項８】前記粒子が５μｍ未満の平均の幾何学的直径を有する、請求項４に記載のシステム。
【請求項９】前記かさ密度が０．１ｇ／ｃｍ ^３未満である、請求項８に記載のシステム。
【請求項１０】複数の粒子微細構造物を含む吸入可能な粉末組成物であって、該粒子微細構造物は：
（ａ）リン脂質およびカルシウムを含む構造マトリクスであって、該粒子微細構造物が約５０％よりも多くのリン脂質を含む、構造マトリクス；
（ｂ）活性剤；
（ｃ）１〜３０μｍの平均の幾何学的直径；
（ｄ）５μｍ未満の平均の空気力学的直径；および
（ｅ）約０．５ｇ／ｃｍ ^３未満のかさ密度
を含む、組成物。
【請求項１１】前記粒子微細構造物が多孔性であり、０．５％〜８０％の平均的な空隙率を有する、請求項１０に記載の組成物。
【請求項１２】前記粒子微細構造物が２％〜４０％の平均的な空隙率を有する、請求項１１に記載の組成物。
【請求項１３】前記粒子微細構造物が２０〜２００ｎｍの平均細孔サイズを有する、請求項１２に記載の組成物。
【請求項１４】前記組成物中の粒子微細構造物の微細粒子の比が２０％ｗ／ｗよりも大きい、請求項１０に記載の組成物。
【請求項１５】前記組成物中の粒子微細構造物の微細粒子の比が約３０％ｗ／ｗ〜７０％ｗ／ｗである、請求項１４に記載の組成物。
【請求項１６】前記粒子微細構造物が０．１ｇ／ｃｍ ^３未満のかさ密度を有する、請求項１０に記載の組成物。
【請求項１７】前記粒子微細構造物が多孔性微細構造物を含む、請求項１０に記載の組成物。
【請求項１８】前記粒子微細構造物が０．５μｍ〜５μｍの間の平均の空気力学的直径を有する、請求項１０に記載の組成物。
【請求項１９】前記粒子微細構造物が１０μｍ未満の平均の幾何学的直径を有する、請求項１０に記載の組成物。
【請求項２０】前記粒子微細構造物が５μｍ未満の平均の幾何学的直径を有する、請求項１９に記載の組成物。
【請求項２１】肺送達医薬であって、
複数の粒子であって、該粒子は、リン脂質構造マトリクスおよび活性剤を含み、該リン脂質構造マトリクスは約５０％ｗ／ｗよりも多くのリン脂質を含み、該粒子は、０．５〜５０μｍの平均の幾何学的直径を有し、
ここで該医薬はラクトースを含まず、２０％ｗ／ｗよりも大きな微細粒子の比を有する、医薬。
【請求項２２】前記リン脂質構造マトリクスは、約７０％ｗ／ｗよりも多くのリン脂質を含む、請求項２１に記載の医薬。
【請求項２３】前記リン脂質構造マトリクスは、約８０％ｗ／ｗよりも多くのリン脂質を含む、請求項２１に記載の医薬。
【請求項２４】前記リン脂質構造マトリクスは、約９５％ｗ／ｗよりも多くのリン脂質を含む、請求項２１に記載の医薬。
【請求項２５】前記粒子は１０μｍ未満の平均の幾何学的直径を有する、請求項２１に記載の医薬。
【請求項２６】前記粒子は５μｍ未満の平均の幾何学的直径を有する、請求項２１に記載の医薬。
【請求項２７】前記粒子は０．５ｇ／ｃｍ ^３未満のかさ密度を有する、請求項２１に記載の医薬。

分散能力、分散安定性および投与における最適な分布を最大にするために、多孔性微細構造物の平均的な幾何学的形状の粒子サイズは、好ましくは約０．５〜５０ｍであり、より好ましくは１〜３０ｍである。大型の粒子（すなわち、５０ｍよりも大きい）は、バルブまたは小型開口部が使用される適用においては好ましくないかもしれない。なぜなら大型粒子は、デバイスを潜在的に塞ぎ得る懸濁物を凝集させるかまたは分離する傾向にあるからである。特に好ましい実施態様において、多孔性微細構造物の平均的な幾何学的粒子サイズ（または直径）は、２０ｍ未満かまたは１０ｍ未満である。より好ましくは、平均的な幾何学的直径は、約７ｍまたは５ｍ未満、そしてなおより好ましくは２．５ｍ未満である。他の好ましい実施態様は調製物を含み、ここで多孔性微細構造物の平均的な幾何学的直径は約１ｍ〜５ｍの間である。特に好ましい実施態様において、多孔性微細構造物は、殻の厚さが約０．１ｍ〜約０．５ｍである、直径が約１〜１０ｍまたは１〜５ｍの中空で、多孔性で、多孔微小球体の殻を含む。本発明の特定の利点は、分散物および構造マトリクス成分の粒子性濃度が選択された粒子サイズの送達の特徴を最適化するために調節され得る。

より詳細には、これらの高い空隙率により、粒子の密度が１．０ｇ／ｃｍ³未満、代表的には０．５ｇ／ｃｍ³未満、よりしばしば０．１ｇ／ｃｍ³に類似して、そして０．０１ｇ／ｃｍ³までも優意に低い。幾何学的な粒子サイズとは異なり、空気力学的な粒子サイズは、ｄ_aerであり、多孔性微細構造物は実質的に粒子濃度に依存して、ρ：ｄ_aer＝ｄ_geoρであり、ここでｄ_geoは幾何学的な直径である。０．１ｇ／ｃｍ³の粒子直径について、ｄ_aerはｄ_geoよりもおおまかには３倍小さく、肺の抹消組織への粒子の沈着の増加を導き、従って喉への沈着を僅かに導く。この点について、多孔性微細構造物の平均的な空気力学的な直径は、好ましくは約５μｍ未満であり、より好ましくは約３μｍ未満であり、そして特に好ましい実施態様では、約２μｍ未満である。このような粒子の分布は、ＤＰＩ、ＭＤＩまたは噴霧器を使用して投与されるか否かにより生理活性剤の肺深部の沈着を増加させるように作用する。さらに、空気力学的直径よりもより大きな幾何学的な直径を有することにより、肺胞壁に対して粒子をより接近させ、従って小型の空気力学的直径の粒子を増加させる。