JP2004531333A - 粉末エアロゾル化装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、一般的には乾燥粉末薬剤及び/又はワクチンのような粉末医薬製剤のエアロゾル化の分野に関する。
【0002】
患者の有効な治療的処置への必要性から、患者に医薬製剤をデリバリーするための多様な技術が開発された。医薬製剤をデリバリーするための伝統的な技術は、針による注入及びピル、カプセルなどの形態の経口デリバリーを含む。患者の気道への製剤のデリバリーのためにエアロゾル化された医薬製剤が経口的に又は経鼻的に患者に吸入される、吸入式の薬剤デリバリーも、デリバリーの有効な方法であることが証明された。1の吸入技術において、医薬製剤は、それが血流中へ吸収される場所である患者の肺の奥までデリバリーされる。乾燥粉末医薬製剤をエアロゾル化する装置を含む、多くのタイプの吸入装置が存在する。しかしながら、これらの装置はしばしば厄介で、及び/又は困難、或いは製造にコストがかかり、及び/又は医薬製剤のデリバリーに不適である。
【0003】
肺へのデリバリーは、一定の治療のための医薬製剤のデリバリー技術として特に有望であることが示された。例えば、他の投与ルートではデリバリーが困難であり得る、タンパク及びポリペプチドのデリバリーは吸入によって有効にデリバリーされることができる。そのような肺へのデリバリーは、肺の病気の治療のための全身的なデリバリー及び局所的なデリバリーの両方に有効である。さらに、いくつかのワクチンの肺へのデリバリーは、針による注入よりも有効であることが示された。これは、この技術が全身的な免疫同様に粘膜の免疫を与えるためであると考えられている。例えば、吸入されたはしかワクチンは何百万ものメキシコ人及び何千人もの南アフリカ人の子供に安全に首尾よく、注射されたワクチンよりもより有効に投与された。
【0004】
したがって、厄介で高価、及び/又は効果的でない装置を必要としない肺へのデリバリーの利益を提供することが望ましい。作製及び/又は操作が単純で有効なエアロゾル化装置を提供できることがさらに望ましい。
【発明の開示】
【0005】
要約
本発明はこれらの必要性を満たすものである。本発明の1の側面において、エアロゾル化装置は、粉末医薬製剤を入れるために適したチャンバー、上記チャンバーを少なくとも部分的に覆う蓋、粉末医薬製剤へのアクセスを提供するために蓋を強制的に通る、少なくとも1の貫通要素、及びチャンバーから伸長する成形可能な表面であって、導管を形成するための変形に適した成形可能な表面を含む。その導管によって粉末医薬製剤が、上記導管を通じて吸入する患者によりチャンバーから抽出されることができる。
【0006】
本発明の別の側面においては、エアロゾル化装置は、粉末医薬製剤を入れるために適したチャンバー、上記チャンバーを少なくとも部分的に覆う蓋、及び上記チャンバーに接続された少なくとも1の貫通要素を含む。粉末医薬製剤へのアクセスを提供するために蓋を強制的に通る上記貫通要素によって、粉末医薬製剤はチャンバーに近接して吸入を行う使用者によりチャンバーから抽出されることができる。
【0007】
本発明の別の側面においては、蓋つきのチャンバー内に入れられた粉末医薬製剤をエアロゾル化するためのエアロゾル化装置は、導管を形成するための変形に適した成形可能な表面、及び成形可能な表面に接続された少なくとも1の貫通要素と含む。粉末医薬製剤へのアクセスを提供するために蓋を強制的に通ることができるように置かれた貫通要素によって、上記導管を通じて吸入を行う使用者により粉末医薬製剤がチャンバーから抽出されることができる。
【0008】
本発明の別の側面においては、医薬製剤をエアロゾル化する方法は、穴をあけることのできる蓋で少なくとも部分的に覆われた、粉末医薬製剤を入れるチャンバーを提供すること、導管の形態に成形可能な表面を提供すること、及び蓋が穴をあけられた後に、導管を通じて吸入を行う使用者に応じて粉末医薬製剤をエアロゾル化することを含む。
【0009】
本発明の別の側面においては、医薬製剤をエアロゾル化する方法は、成形可能な表面を導管の形態に成形すること、粉末医薬製剤を入れたチャンバーの蓋に穴をあけること、及び医薬製剤をエアロゾル化するために導管を通じて吸入すること、を含む。
【0010】
本発明の別の側面においては、医薬製剤をエアロゾル化する方法は、粉末医薬製剤を入れたチャンバーの蓋に穴をあけること、ここで、穴あけはチャンバーに結合した貫通要素によって実施され、そして医薬製剤をエアロゾル化するために導管を通じて吸入することを含む。
【0011】
本発明の別の側面においては、エアロゾル化装置の作製方法は、表面を提供すること、表面が導管の形態に成形されることができるように表面に1以上の穿孔を形成すること、及びそれによって医薬製剤が導管に近接して置かれることのできる、部材を表面中に形成することを含む。
【0012】
本発明の別の側面においては、エアロゾル化装置の作製方法は、表面を提供すること、チャンバーを表面中に形成すること、及びチャンバー内に粉末医薬製剤を提供すること、並びに、表面中にそれによって粉末医薬製剤がアクセスされることのできる、少なくとも1の貫通要素を形成することを含む。
【0013】
本発明の別の側面においては、エアロゾル化装置は、粉末医薬製剤を入れるために適したチャンバー、チャンバーを取り外し可能に少なくとも部分的に覆う蓋、及びチャンバーから伸びる成形可能な表面を含む。上記成形可能な表面は、導管を形成するための変形を行うことに適しており、それによって導管を通じて吸入を行う使用者により粉末医薬製剤がチャンバーから抜き取られることができる。
【0014】
本発明の1の実施態様によれば、吸入装置は、単位用量の粉末薬物を入れた、貫通可能な蓋で覆われたチャンバーを含む。曲げることのできる表面がチャンバーから伸びて、少なくとも1の貫通要素を含む。曲げることのできる表面は、それを通じて薬物が吸入中に抽出される導管を形成するために手引書に従って成形されることができる。貫通要素が蓋を押し通るなどの場合、貫通要素は、曲げることのできる表面が手引書に従って吸入用の導管を形成するために成形されるとき、チャンバーを覆う蓋が上記要素によって強制的に貫通されるというような構成で作動可能にチャンバーに連結される。
【0015】
他の実施態様においては、吸入装置は、明らかな導管を示す導管領域、及び単位用量の粉末薬物を入れた、貫通可能な蓋で覆われたチャンバーを有する貯蔵領域を有する装置本体を含む。少なくとも1の貫通要素が作動可能に装置本体に連結され、薬物へのアクセスを提供するために強制的に蓋を通るように構成される。この方法で、導管を通じて吸入することにより薬物がチャンバーから抽出可能である。簡便には、導管は、一枚の材料から装置本体が打ち抜かれた後、装置本体を機械を使って巻いて導管にするような製造の時点で形成されることができる。替わりに、装置本体は吸入の前に使用者によって導管に巻かれることができる。
【0016】
本発明はまた、粉末薬物のエアロゾル化のための技術と同様に、エアロゾル化装置の形成のための技術をも提供する。エアロゾル化装置は1の実施態様において、曲げることのできる表面、少なくとも1の貫通要素、及び貫通可能な蓋つきのチャンバーを含む容器から形成される。貫通要素は、蓋を貫通することによって粉末へのアクセスを得るために採用され、曲げることのできる表面は導管を形成するために処理される。使用者は、粉末をチャンバーから抽出するために導管を通じて吸入し、使用者によって作り出されたガス流中で粉末を伴出する。したがって、薬物を貯蔵するために使用されるのと同じ容器を利用して、患者に単位用量の薬物を投与するための比較的単純で安価な方法が提供される。
【0017】
いくつかの実施態様においては、エアロゾル化装置は、粉末を入れた容器から分離していることができる。この方法では、なお比較的単純で安価である一方、エアロゾル化装置は異なる容器と共に再使用されることができる。例えば、そのような吸入装置の1は、明らかな導管を示す導管領域、及び単位用量の粉末薬物を入れた、貫通可能な蓋で覆われたチャンバーを有する容器を保持することのできる保持領域を有する装置本体を含む。少なくとも1の貫通要素が作動可能に装置本体に連結され、薬物へのアクセスを提供するために強制的に蓋を通るように構成される。この方法によって、使用者は容器を装置の保持領域に単に挿入し、貫通要素を強制的に蓋を通るようにし、その後、薬物を抽出し、エアロゾル化するために導管を通じて吸入することができる。
【0018】
1の側面において、保持領域は容器のチャンバー受け入れのためのくぼみを含む。この方法においては、容器は開けられている間及びエアロゾル化の間、その場所に保持される。
【0019】
そのようなエアロゾル化装置は、先に記載された一体化されたチャンバーを有するエアロゾル化装置の特徴の多くを取り込むことができ、そしてその逆も成り立つ。例えば、導管領域は導管の形成に適した一枚の材料を含むことができる。これは製造の時点で行われることができ、又は使用者によって行われることができる。さらに、装置本体は打ち抜き過程から簡便に形成されることができる。別の実施例のように、蓋を通した貫通要素の押し込みを容易にするために、貫通要素は導管から離れてあることができる。さらなる実施例のとおり、別の貫通要素がチャンバーの反対側のような装置本体上に作動可能に接続される。この方法によって、1以上の穴が蓋に与えられることができる。貫通要素はまた、1の点、複数の点、曲線、及び平面のような多様な形とサイズを有することができる。
【0020】
1の特別な側面においては、開口のサイズが各操作で一致するために、貫通要素が既知の距離で貫入を停止するように、いかなる装置も構成されることができる。これは、適切な貫入が到達された時に使用者に触感によるフィードバックを与えることによって達成されることができる。例えば、貫通要素は、貫通要素がチャンバーの底に接するまで蓋を強制的に通るように構成されることができる。さらに、貫通要素は、穴が完全に開いた状態でいるように解除されたとき、チャンバーの外から跳ね返ってくるように構成されることができる。これは、押し込まれた後、最初の形に戻る弾性材料で貫通要素を作成することによって達成されることができる。
【0021】
説明
本発明は、薬物及び/又はワクチンのような医薬製剤のエアロゾル化に関する。その過程が乾燥粉末医薬製剤をデリバリーすることに関して説明されているにもかかわらず、本発明は他の過程において使用されることができ、本明細書中に提供された実施例に限定されるべきではない。
【0022】
本発明は、例えば乾燥粉末薬剤及び/又はワクチンのような医薬製剤を、単純で安価で有効なやり方でデリバリーする単純で容易な方法を提供する。開示された装置及び方法は、口、鼻などを通る吸入投与ルートを介した単位用量のデリバリーに特別に有用である。本発明の1の実施態様によれば、肺へのデリバリーは、粉末を貯蔵するために使用される容器からエアロゾル化装置を作り出すことによって達成されることができる。エアロゾル化装置は使用者が吸入するときに医薬製剤をエアロゾル化することに適していることができる。この方法で、使用者は単位用量の乾燥粉末を入れた比較的安価な容器を提供され、上記容器を吸入装置に変換し、そして、上記用量をデリバリーするために粉末を吸入する。いくつかの場合において、使用者に必要とされるのはチャンバーを開け、そして装置を通じて吸入するのみであるように、容器は製造の時点において吸入器の形に作成されることができる。他の場合には、成形は使用者によって装置を通じた吸入の直前に実施されることができる。
【0023】
1の実施例として、一体化された容器を有するエアロゾル化装置は、明らかな導管を示す導管領域、及び単位用量又は他の量の粉末医薬製剤を入れたチャンバーであって貫通可能な蓋のような蓋で覆われたチャンバーを有する貯蔵領域を含む。少なくとも1の貫通要素が作動可能に装置本体に連結し、薬物へのアクセスを提供するために蓋を強制的に通るように構成されている。その後に、使用者は粉末を抽出し、エアロゾル化するために導管を通じて吸入することができる。したがって、そのような構成により、使用者は容器からエアロゾル化装置を容易に作ることができ、容器を貫通し、そして医薬を受容するために吸入することができる。
【0024】
別の実施態様においては、エアロゾル化装置は分離した容器とともに使用されることができ、一体化した容器を有するエアロゾル化装置と同じ特徴を多く含むことができる。この変形において、エアロゾル化装置は、なお使用するのに単純で比較的安価である一方、再使用されることができる。分離した容器を使用するエアロゾル化装置は、明らかな導管を示す導管領域、及び、貫通可能な蓋で覆われており、単位用量の粉末薬物を入れたチャンバーを有する容器を保持するための保持領域を含むことができる。少なくとも1の貫通要素が作動可能に装置本体に結合され、そして薬物へのアクセスを提供するために強制的に蓋を通されるように構成される。そのような構成によって、使用者は、単に容器を挿入し、蓋を貫通し、そして薬物を抽出し、エアロゾル化するために導管を通じて吸入すればよい。
【0025】
したがって、本発明の吸入装置は統合された容器を含むか否かに拘らず、多様な共通の特徴を有することができる。例えば、それらは両方とも導管を前もって形成するように作られ、又は使用者がそこから導管を形成するシートとして得られることができる。別の実施例として、吸入装置は同様の貫通要素、導管デザイン等を含むことができる。容器チャンバーも同様のサイズと形を有することができる。
【0026】
本発明は、エアロゾル化装置に変換されるか、又は分離したエアロゾル化装置とともに使用されることができる多様な容器を利用する。そのような容器は、密封された粉末の単位用量を有するくぼみ又はチャンバーを有することができる。密封されたチャンバーは粉末をその環境から保護し、その貯蔵寿命を増加させる。チャンバーは、チャンバーの上を通る導管を形成するために使われるなんらかのタイプの物質に接続される。この方法では、単位用量の粉末が箱詰めされ、容器の形態で比較的安価な方法で輸送される。用量を受け入れる準備ができたとき、使用者は単にくぼみを開き、(必要ならば)導管を形成し、そして吸入によって作り出されたガス流中に粉末を抽出するために導管を通じて吸入する。使用者が吸入を続けると、エアロゾル化された粉末が使用者の肺に流れる。替わりに、そのような容器は、分離した吸入装置であって同様のやり方で蓋を貫通するために使用される装置中に単に置かれることができる。
【0027】
1の変形においては、エアロゾル化装置は、”ブリスターパッケージ”タイプの容器のような、医薬製剤を貯蔵するために使用されることのできる容器を含むか、又は入れることができ、その容器においては”ブリスター”又はくぼみが一片の材料中に形成され、粉末をくぼみの中に密封するために蓋又はシールが置かれる。そのような容器の実施例は、米国特許第5,785,049号;同第5,740,794号;同第5,865,012号、及び同第6,809,228号並びに係属中の1999年5月14日に出願された米国特許出願第09/312,434号、及び2000年12月6日に出願された同第09/731,318号中に記載され、そのすべての開示が本明細書中にそっくりそのまま参考文献として援用されている。ブリスターパッケージをエアロゾル化装置に改変することの1の利益は、商業的に入手可能な装置及び既知の技術が、費用効果の適切なやり方でそのような容器を形成し、充填するのに使用されることができることである。そのような容器はまた、ハイスループットなやり方で形成され、充填されることもできる。例えば、そのような容器を充填する技術は、米国特許第5,826,663号及び同第6,182,712号に記載され、その両方とも本明細書中に参考文献としてそっくりそのまま援用されている。
【0028】
本発明のエアロゾル化装置は、広く多様な材料で作成されることができる。例えば、装置はくぼみを形成するために抜き打ちされることができるいかなるタイプの材料からも形成されることができる。型押しの材料もまた、くぼみ又は装置の他のいずれかの部分を形成するのに使用されることができる。材料はまた、入れられる医薬製剤のタイプにも望ましいものでなければならない。使用されることができる材料の例は、上記の特許及び特許出願中に記載されたものを含むことができる。導管を形成するのに使用される成形可能で曲げることのできる材料は、アルミニウム及びステンレス・スチールのような金属、紙製品等を含む、本質的にその形を保持するいずれのタイプの変形可能な材料も含むことができる。さらに、貫通要素は、くぼみに挿入された後でそれらの本来の位置に戻るように、ばねに関連した特徴を有する材料から形成されることができる。この方法によって、貫通要素はエアロゾル化及びデリバリーの過程を妨害しないであろう。
【0029】
容器を組み立てる1の便利な方法は、1以上の縁がくぼみから伸びるように、打ち抜かれたくぼみを有する金属の底を使用することによる。箔の覆いは粉末を密封するためにくぼみの上に封をされることができる。縁はその後、導管を形成するために曲げられるか又は巻かれる。導管の形成は、製造の時点で縁を導管の形に巻くために設計された設備を使用して行われることができる。替わりに、導管が使用者によって形成され、それによってさらに吸入装置のコストを低下させる。
【0030】
医薬製剤へのアクセスを提供するために、多様な技術が使用されることができる。例えば、医薬製剤へのアクセスを得る1の方法は、1以上の場所でチャンバーを貫通することによる。チャンバーが貫通可能な蓋で覆われている場合、粉末へのアクセスは、蓋を貫通する先の尖った、又は鋭利な表面を使用することによって得られる。例えば1以上の先の尖ったタブが、蓋を貫通又は切るのに使用されることができる。これらは、その尖った先端が蓋に向いて蓋を強制的に押し通るように、タブを操作することによって単純に貫通されるチャンバーに作動可能に接続されることができる。例えば、使用者は単に、装置を親指と人差し指の間に置き、蓋を通してタブを押し込む。簡便には、貫通するタブは導管を形成するのに使用される容器の縁から切られることができる。この構成中で、タブは曲げられ、そして導管を形成する前に箔を貫通するように蓋に押し入れられることができる。別の実施例としては、容器は、使用者が容器から道具を取り外し、蓋を貫通、又は取り外すことができるように取り外し可能な開通道具を含むことができる。例えば、その道具は、刻み目をつけることによって分離されたタブによって決まった場所に保持された容器の部分を含むことができる。この方法によって、その道具は使用に先立って、容器から切り離されることができる。別の選択として、開通道具が容器を入れるために使用される個装とともに提供されることができる。
【0031】
くぼみ中に形成された開口の数とサイズはアプリケーションと粉末のタイプによって異なる。例えば、粉末を分散し、エアロゾル化するために十分な気流を与えるのに好適なサイズの1又は複数の開口が形成されることができる。場合により、1以上の通気口を形成することもできる。開口は、ガス流がベンチュリ効果によってくぼみから粉末を引き出すことができるように、導管を通じて流れるガス流に接する位置に形成される。
【0032】
導管を形成するために多様な技術が使用されることができる。例えば、くぼみは、容器の対向する縁が導管を形成するために、お互いに接触するまで又は重なるまで、巻かれるか又は曲げられることができるように、容器の中心軸に沿って置かれることができる。替わりに、くぼみは、導管を形成するために1の側のみが曲げられるか又は巻かれればよいように1の側に向かってオフセットされることができる。導管は約0.5mm〜3mmの断面を有することができる。さらに、導管の断面はその長さにそって可変であることができる。例えば、チャンバーの最も近くでより小さな開口を有することができる。導管の長さは、約2.5cm〜約10cmの範囲にあることができる。1の側面において、導管は、親指と人差し指の間のウイングを単に押し込み、そして人差し指が蓋を貫通してチャンバーをあけるように、包装機械及びチャンバーの近くで直接その上に置かれた貫通要素によって前もって形成されることができる。
【0033】
導管を通って流れるガス流は、導管の1の先端で吸入することによって使用者により作り出されることができる。ガス流はチャンバー内で医薬製剤をエアロゾル化するのに十分であることができる。例えば、粉末を抽出するために作り出されることのできる流速は、約10L/分〜約90L/分の範囲にあることができる。この変形において、医薬製剤は経口で又は鼻を通じて吸入されることができる。
【0034】
広く多様な医薬製剤粉末が、本発明の技術を用いてエアロゾル化されることができる。エアロゾル化されることのできる薬剤及びワクチンの例は、抗生物質、抗体、抗ウイルス剤、抗てんかん剤、及び気管支拡張剤、並びにウイルス、そして末梢神経、アドレナリン受容体、コリン作動性の受容体、骨格筋、心臓血管系、平滑筋、血液循環系、シナプス部位、神経作動体交差部位、内分泌及びホルモン系、免疫系、生殖系、骨格系、オータコイド系、消化器及び排泄系、ヒスタミン系、並びに中枢神経系などに作用する薬剤を含む、制限のない無機又は有機化合物であることができる。粉末は約0.5μm〜約10μm、より好ましくは約0.5μm〜5μmの範囲の粒子サイズであることができる。鼻に又は頬側に置くような、いくつかの場合には、粒子サイズは約10μm〜約50μmの範囲内にあることができる。容器内のチャンバーは、約0.5mg〜約50mgの範囲の単位用量を保持するように構成されることができる。本発明は、デリバリーされる用量の可変性が許容される場合に、薬剤又はワクチンの特別な使用を見出すであろう。そのような可変性は、吸入後にいくらかの粉末がチャンバー内に残る場合に起こるかもしれない。そのような場合、余分の粉末がチャンバー内に貯蔵されることができる。
【0035】
したがって、本発明の1の有益な使用においては、感染性の作用物質の相互汚染の危険を伴わずに、大きな集団が単純で有効なやり方でワクチン接種されることができる。本発明のエアロゾル化装置は単位用量又は他の量の投与に備えることができ、そしていくつかの実施態様においては、装置が安価で単位用量が吸入された後に捨てられるように、薬剤容器ユニット及びエアロゾル化装置は相互に一体化される。エアロゾル化装置はまた、装置の輸送及び保管が容易であるように、比較的小さく且つ軽いものであることもできる。それらは、広く多様な患者に使用されることができるように、組み立て及び操作が容易である。
【0036】
図1は、エアロゾル化装置100の実施態様の底面図を示す。エアロゾル化装置100は、少なくとも1の成形可能な部分102を有する。図1のこの変形においては、成形可能な部分102は、プラスチック又は金属のような曲げることのできる容器材料104を含む。その容器材料全体の形は、例えば、末端120及び末端124を有する、2の長辺を有する矩形であることができる。この曲げることのできる容器材料104は、所望の形に曲げられ、型抜きされ、成形され及び/又は巻かれるのに十分な直径又は厚さである。曲げることのできる容器材料104は、平面シートの底側から突き出た用量チャンバー108を含むか、又はこれに接続している。簡便には、内容物である、粉末医薬製剤のような所定の医薬製剤を保持するのに好適である限り、用量チャンバー108はどんな形及びサイズであっても利用できる。示した変形では、用量チャンバー108の配置は曲げることのできる容器材料104と長手方向の中心軸112について対称である。この方法では、その質量中心は中心軸112上でかつ短軸116の1方の側にある。他の実施態様では、投薬チャンバー108の質量中心の配置は中心長軸112全体のどこでもよい。成形可能な部分102はエアロゾル化装置全体又はその部分だけであることができ、そして、1を超える成形可能な部分があることができる。成形可能な部分102は、引き続く製造過程で成形されるように設計されることができ、又は使用の直前に装置の使用者によって成形されるように設計されることができる。
【0037】
投薬チャンバー108は、図2のエアロゾル化装置100の断面図に示すとおり、乾燥粉末用量204を内部に閉じ込めるために、曲げることのできる容器材料104を蓋被覆材208と結合させることによって形成されることができる。接合212は、接着された2の材料104、208の間にある。接合212は、接着剤、両面テープのような接着フィルム、化学反応及び熱接着などを含む製造過程から得られた層のような接着物質であることができる。接着接合212は、縁120のさらなる処理が可能であるような方法で形成される。
【0038】
エアロゾル化装置100は、成形可能な部分が所望の形になるように促進する1以上の手段を含むことができる。例えば、図3の変形に示すように、1以上の穿孔が蓋被覆材208及び/又は曲げることのできる容器材料104を通して切り抜かれることができる。巻いた穿孔312は、接着された2の材料104、208を通して切り抜かれる点線で示した一連の長軸方向の切り目として含まれることができる。巻き穿孔308は、接着された2の材料104、208がより容易に管状のような形の導管に巻かれるようなやり方で、曲げることのできる材料の剛性を弱めるために使用されることができる。或いは、成形可能な部分が所望の形になることを促進する他の方法が含まれることができる。例えば、成形可能な部分は、形状記憶材料で作られるか、又は所望の構成にバイアスされることができる。
【0039】
さらに、又は或いは、1以上の穿孔が1以上の貫通要素を明らかにするために提供される。例えば、図3に示すように、貫通要素用の穿孔308が、接着された2の材料104、208を2箇所において切り抜く穿孔ラインの形態で提供される。穿孔308に沿って分離される場合、貫通点306を有する貫通要素304が形成される。この変形において、貫通要素用の穿孔308は、単一の終点において同じ長さの穿孔を合わせることによって、貫通要素304を形成する。得られる貫通要素304は、2の貫通要素用の穿孔308によって形成される2の辺及び1又は両方の接着された材料104、208に結合したままの1の辺を有する三角形である。貫通点306は投薬チャンバー108の蓋被覆材208を貫通するように設計され、乾燥粉末用量204の抽出に備える。
【0040】
2の貫通要素304が、図3の実施態様中に示され、投薬チャンバーの各側に一つ、中心長軸112に対して対称にある。同様に、2の巻き穿孔312が、変換可能な保存容器100中へ長軸方向に、そして、使用者がその2の接着された材料104、208を導管又は管状の形に巻くことを助けるように中心長軸112に対して対称に切られる。或いは、巻き穿孔312は、エアロゾル化装置100の長さの一部分に沿ってのみ伸長してはならない。例えば、チャンバー108の下流部分のみが成形されるように、巻き穿孔312は使用者によって契合され、貫通要素の直前で終端する装置の先端から伸長することができる。縁120、124から巻き穿孔312までの切り目は、下流部分のこの成形を容易にすることができる。使用される材料104、208のタイプによって、いずれの巻き穿孔312を使用することも必要でないかも知れない。
【0041】
図4については、エアロゾル化装置100の等角図が使用可能な形態に変換されて示される。この図は、接着された2の材料104、208を巻くことによって、どのように使用者による吸入のための導管を形成するかが示される。図4はまた、蓋被覆材208を貫通し、投薬チャンバーの内容物にアクセスするために、どのように貫通要素304が前縁120、124から別れて巻かれるかを示す。簡便には、導管は、接着された2の材料104、208の縁120を中心軸112から時計回りに回転する方向に巻くことによって、そして、接着された2の材料104、208の縁124を中心軸112から反時計回りに回転する方向に巻くことによって形成されることができる。
【0042】
投薬チャンバー108へのアクセスを提供するために、貫通要素は貫通要素用の穿孔308で前縁120、124から離され、貫通点が蓋被覆材208を貫通することができるように、十分にきつく弓型に巻かれることができる。或いは、部分的に巻かれた貫通要素304はフィンガーチップ又は何らかの他のメカニズムを使用して貫通要素304による蓋被覆材208の貫通が達成されるまで押し込まれることができる。貫通要素304を解除した場合、それらは、好ましくは、蓋中の穴を粉末が抽出されるのを許容するために残してチャンバー108の外から跳ね返ってくる。図5は、貫通要素304がアクセスの穴を形成し、導管が形成された後の使用可能な構成400にあるエアロゾル化装置の端面図である。
【0043】
図6については、そのエアロゾル化構成400で使用されるエアロゾル化装置100が示される。貫通要素304がアクセスの穴を投薬チャンバー308中に形成し、接着された2の材料104、208が導管508を形成するために巻かれ、使用者が唇の間に吸入装置400を持ち、吸入する。チャンバー108の開口を横切る気流が粉末医薬製剤をチャンバーから引き出し、使用者により吸入されるようにする。さらに、エアロゾル化装置100は、医薬製剤を集め、及び/又は医薬製剤をチャンバーから引き出すことを援助するベンチュリが形成されるように、ガス流の一部がチャンバーを通るように設計されることができる。
【0044】
図7は、分離した容器602が取り外し可能にその上に置かれたエアロゾル化装置600の変形を示す。しかしながら、容器602が、他の実施態様と同様なやり方で吸入装置600に取り込まれ得ることは、理解されるであろう。装置600は、保持領域606及び導管領域608を有する装置本体604を含む。保持領域606は、容器602を受け入れるように構成されたくぼみ609を含む。より特別には、容器602は、貫通可能な蓋612で覆われたチャンバー610及び一定量の吸入される粉末薬物を含む。容器602は、チャンバー610が保持領域606のくぼみ609内に収まるまで、矢印で示した方向に挿入される。別の変形では、くぼみ609は、チャンバー610を受け入れるように形成された開口で置き換えられることができる。
【0045】
装置本体604は、くぼみ609のいずれかの側に便利に配置された、1対の貫通要素614及び616をさらに含む。図8に最もよく示されるとおり、蓋612を貫通するように押し込まれることのできる貫通要素614及び616は、保持領域606上に置かれる。そのような過程は、矢印が貫通要素614及び616の動きの方向をあらわしている図9に示される。貫通要素614及び616は、蓋612が貫通された後、図8に示された位置に跳ね返ってくることができるような材料で作成されることができる。この方法によれば、貫通要素614及び616は、エアロゾル化過程を妨害しないだろう。貫通要素614及び616に蓋612を押し通らせるための1の便利な方法は、保持領域606を使用者の人差し指及び親指の間にはさみ、そして貫通要素614及び616が蓋612押し通るように押し込むことによる。
【0046】
使用者は、装置600が操作されるごとに繰り返し一定のサイズの穴が作られるような貫通要素614及び616の貫入の深さについての指導を受けることができる。例えば、使用者は、貫通要素がチャンバー610の底に接触したと感じるまで、貫通要素614及び616を押し下げるように指導されることができる。替わりに、要素614及び616に、いつ貫通要素614及び616が適切な深さまで押し込まれたかを示すマーカー、タブ、つめ等を与えることができる。
【0047】
導管領域608は、装置本体604の巻いた2の面620及び622から示された形に形成される導管608を明示する。導管618は、製造時に便利に形成されるか、又は使用者によって、薬物治療を受ける準備のできた時に、示された形に巻かれることができる。面620及び622は、好ましくは、導管618がその形を延長された期間保持できるようにその形を保つ材料で作成される。
【0048】
容器602が保持領域606に挿入され、そして穴が蓋612中に形成された後、使用者は装置600の先端624にその口をあて、吸入する。そうすることによって、導管618を通じてガス流が作り出され、蓋612の上を通り抜ける。そうすることによって、粉末は、チャンバー610から抽出され、上記のようにエアロゾル化され、先端624を通じて患者にデリバリーされるところのガス流中に引き込まれる。
【0049】
図10は、図7に示される形に作られる前の装置600を表す。図10は、くぼみ609をも形成する打ち抜き過程によって、1枚の材料から装置本体604を打ち抜くことによって、便利に形成されることができることを示すために提供される。面620及び622は、その後導管618を形成するために巻かれることができる。同様に、貫通要素614及び616は、図7に示すように、くぼみ609の上に位置するように曲げられることができる。
【0050】
本明細書中に記載されるすべての実施態様のとおり、導管618は多様な形を有することができる。いくつかの実施態様において、導管618は蓋612の上を流れるガス流が粉末の抽出を容易にするために吸入中に最大化されるように作られることができる。そのような構成の1の実施例は、1対の導管626及び628を形成するように面620及び622が形成された、図11に表される。これらの導管は、エアロゾル化を容易にするために蓋612を横切るガス流に道を開くのに役立つ。そのような実施態様は、チャンバー610の対向面上のアクセス穴を提供する貫通要素614及び616の構成とともに特に有用に役立つ。
【0051】
容器上のガス流量を増加させる別の方法は、導管を容器の方向に向かって先細りにすることである。そのような実施例は図12及び13に表される。これらの図は、装置600との関係で先に記載されたと同様のやり方で、分離した容器とともに使用されるように構成されたエアロゾル化装置630を表す。しかしながら、装置630が他の実施態様に類似の一体化された容器を有する装置本体634を含むことができることは、理解されるであろう。装置630は、保持領域636及び導管領域638を有する装置本体634を含む。導管領域638は、装置本体634の2の面642及び644を巻くことによって形成される導管640を含む。図14に最もよく表されるとおり、装置本体634は、面642及び644が巻かれるときに一緒になって先細りの導管を形成するように構成される。この方法により、使用者が先端646から吸入するとき、ガス流は容器を横切る流速を増加するために加速される。
【0052】
エアロゾル化装置630はさらに、先に装置600に関して記載されたのと同様のやり方で蓋の中に穴を開けるように構成された貫通要素648及び650を含む。示されるとおり、貫通要素648及び650は、装置600と同じに、尖った先端よりも平らな先端を含む。この方法により、貫通要素が蓋を押し通る時に伸長したスリットが提供される。以後、この明細書においてより詳細に記載されるように、本明細書に記載される各吸入装置には、容器の蓋の中に作られる所望の穴のサイズ及び形によって多様な貫通要素が提供されることができる。
【0053】
図7及び12の実施態様では、アクセス穴を形成するための貫通要素の押し込みをより簡単にするために、貫通要素は一般的に導管から離れている。いくつかの場合には、貫通要素は導管自体の内に提供されることができる。そのような1の実施例は、エアロゾル化装置652が示される図15中に表される。エアロゾル化装置652は、他の実施態様に類似したやり方で容器を保持するためのくぼみ656を有する保持領域654を含む。さらに、貫通要素658はくぼみ656のいずれかの側に位置する。示されるとおり、導管660は、装置652の長さに沿って伸長するが、保持領域654に沿っては部分的にのみ伸長する。この構成は、他の実施態様についての記載に類似したやり方で、容器の蓋を貫通要素658が押し通ることを可能にする。同時に、導管660は、粉末薬物を抽出し、エアロゾル化するときに容器の蓋を気流が横切ることを容易にするために装置の長さに沿って形成される。
【0054】
先に記載したように、本明細書に記載される各吸入装置は多様な貫通要素を採用することができる。そのような貫通要素の多様な非制限的実施例は、図16A−16Fに表され、符号662a−662fで示される。例えば、貫通要素は、単一の点662a;先を切った領域662b;2重の点662c、662d;湾曲した領域662e;及び2を超える点662fを有することができる。各貫通要素では、容器の蓋の貫通を容易にするために、縁は鋭利又は比較的薄くあることができる。さらに、多様な穴のサイズ及び/又は型がつくられることができるように、各吸入装置が1以上の同一及び/又は異なる貫通要素を有することができることは、理解されるであろう。
【0055】
単に例示として、いくつかの穴の型が図17A−17F中に表される。示されるとおり、穴のサイズは準円形、円形、卵型、細長い形などであることができる。さらに、穴は、容器の蓋中の多様な位置に置かれることができる。いくつかの場合、穴のサイズもまた、同じ蓋内で異なることができる。例えば、穴は、長軸方向にオフセットされ、準円形である665a;短軸方向にオフセットされた細長い665b;長軸方向にオフセットされ、短軸方向に細長い665c;長軸方向にオフセットされ、長軸方向に細長い665d;単一の665e;及び複数の異なる形の665fであることができる。
【0056】
さらに、チャンバーの形が粉末の抽出を容易にするために多様であることができることは理解されるであろう。図18A及び18Bに示されるとおり、異なる穴の構成及び位置の設置を容易にするために、容器の蓋670は直線の縁部672及び2の湾曲した縁部674を有する。さらに、他の穴の形及び/又はサイズ及び/又は位置と同様に、粉末薬物の抽出を容易にするために、他のチャンバー構成が作られることができる。
【0057】
他の変形では、チャンバー108、602内の薬物製剤は、蓋の貫通以外の他の手段でアクセスされることができる。例えば、図19の変形に示されるとおり、容器108はチャンバー108内の医薬製剤を露出させるためにチャンバー108から引き剥がされることのできる蓋700で覆われることができる。そのような剥離可能な蓋は当業者に共通に知られている。図19の変形は実質的には、図3の変形と同一であるが、貫通要素が剥離可能な蓋700に置き換わっている。同様に、図20に示されるとおり、図7に示される変形の貫通要素は、取り外し可能に置かれることのできるブリスターパッケージ上の剥離可能な蓋700に置き換えられることができる。
【0058】
好ましい変形においては、本発明は、医薬製剤のエアロゾル化及び使用者の肺への医薬製剤のデリバリ−のための方法を提供する。医薬製剤は粉末薬物、液体溶液又は懸濁液などを含むことができ、そして、活性作用物質を含むことができる。
【0059】
本明細書に記載の活性作用物質は、薬理学的にしばしば有益な効果を提供する作用物質、薬剤、化合物、組成物又はそれらの混合物を含む。これは、食品、食品補助剤、栄養剤、薬剤、ワクチン、ビタミン、及び他の有益な作用物質を含む。本明細書中で使用されるとおり、用語は、局所的な又は全身的な効果を患者に及ぼす生理学的又は薬理学的に活性のあるいかなる物質をもさらに含む。本明細書に記載された薬物製剤に混合されるための活性作用物質は、無制限に以下の:末梢神経、アドレナリン作用性の受容体、コリン作用性の受容体、骨格筋、心臓血管系、平滑筋、血液循環系、シナプス部位、神経効果器接合部、内分泌及びホルモン系、免疫系、生殖器系、骨格系、オータコイド系、消化器及び排泄系、ヒスタミン系、及び中枢神経系に作用する薬剤を制限されることなく含む、無機及び有機化合物であることができる。好適な活性作用物質は、例えば、催眠剤、及び鎮静剤、精神興奮剤、トランキライザー、呼吸器の薬剤、抗痙攣薬、筋肉弛緩剤、抗パーキンソン剤(ドパミンアンタゴニスト)、鎮痛薬、抗炎症剤、抗鬱薬(抗不安薬)、食欲抑制剤、抗片頭痛剤、筋肉収縮剤、抗感染剤(抗生物質、抗ウイルス剤、抗カビ剤、ワクチン)、抗関節炎剤、抗マラリア剤、鎮吐剤、抗てんかん剤、気管支拡張剤、サイトカイン、成長因子、抗癌剤、抗血栓剤、降圧剤、心臓血管の薬剤、抗不整脈剤、抗酸化剤、抗喘息剤、避妊薬を含むホルモン剤、交感神経模倣薬、利尿剤、脂質調節剤、抗アンドロゲン剤、駆虫薬、抗凝固剤、腫瘍、抗腫瘍剤、血糖低下剤、栄養剤及び補助剤、成長補助剤、抗腸炎剤、ワクチン、抗体、診断薬、並びに対照薬から選ばれることができる。活性作用物質は、吸入により投与された場合、局所的又は全身的に作用することができる。
【0060】
活性作用物質は、低分子、ペプチド、ポリペプチド、タンパク、ポリサッカライド、ステロイド、生理学的効果を引き出すことのできるタンパク、ヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、ポリヌクレオチド、脂肪、電解質等を含むがこれらに限定されない多くの構造的クラスの一つに分類されることができる。
【0061】
本発明において使用されるのに好適な活性作用物質の実施例は、1以上のカルシトニン、エリスロポエチン(EPO)、第8因子、第9因子、セレダーゼ(ceredase)、セレチーム(cerezyme)、シクロスポリン(cyclosporin)、顆粒球コロニー刺激因子(GCSF)、スロンボポエチン(TPO)、アルファ−1プロテイナーゼインヒビター、エルカトニン(elcatonin)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GMCSF)、成長ホルモン、ヒト成長ホルモン(HGH)、成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)、ヘパリン、低分子ヘパリン(LMWH)、インターフェロンα、インターフェロンβ、インターフェロンγ、インターロイキン−1受容体、インターロイキン−2、インターロイキン−1受容体アンタゴニスト、インターロイキン−3、インターロイキン−4、インターロイキン−6、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)、第9因子、インシュリン、プロ−インシュリン、インシュリンアナログ(例えば、本明細書中にそっくりそのまま参考文献として援用されている、米国特許第5,922,675号に記載のモノ−アシル化インシュリン)、アミリン(amylin)、C−ペプチド、ソマトスタチン、オクトレオチド(octreotide)を含むソマトスタチンアナログ、バソプレシン、卵胞刺激ホルモン(FSH)、インシュリン様成長因子(IGF)、インシュリントロピン、マクロファージコロニー刺激因子(M−CSF)、神経成長因子(GCF)、組織成長因子、ケラチノサイト成長因子(KGF)、グリア成長因子(GGF)、腫瘍壊死因子(TNF)、内皮成長因子、副甲状腺ホルモン(PTH)、グルカゴン様ペプチドチモシンα−1、IIb/IIIaインヒビター、α−1アンチトリプシン、ホスホジエステラーゼ(PDE)化合物、VLA−4インヒビター、2リン酸塩、呼吸器合胞体ウイルス抗体、嚢胞性線維症膜制御因子(CFTR)遺伝子、デオキシリボヌクレアーゼ(Dnase)、殺菌性/透過性増加タンパク(BPI)、抗−CMV抗体、13−シスレチノイン酸、エリスロマイシン(erythromycin)、オレアンドマイシン(oleandomycin)、トロレアンドマイシン(troleandomycin)、ロキシトロマイシン(roxithromycin)、クラリスロマイシン(clarithromycin)、ダベルシン(davercin)、アジスロマイシン(azithromycin)、フルリスロマイシン(flurithromycin)、ジリスロマイシン(dirithromycin)、ジョサマイシン(josamycin)、スピロマイシン(spiromycin)、ミデカマイシン(midecamycin)、ロイコマイシン(leucomycin)、ミオカマイシン(miocamycin)、ロキタマイシン(rokitamycin)、アンダジスロマイシン(andazithromycin)、及びスウィノリドA(swinolide A)のようなマクロライド;シプロフロキサシン(ciprofloxacin)、オフロキサシン(ofloxacin)、レボフロキサシン(levofloxacin)、トロバフロキサシン(trovafloxacin)、アラトロフロキサシン(alatrofloxacin)、モキシフロキシン(moxifloxicin)、ノルフロキサシン(norfloxacin)、エノキサシン(enoxacin)、グレパフロキサシン(grepafloxacin)、ガチフロキサシン(gatofloxacin)、ロメフロキサシン(lomefloxacin)、スパルフロキサシン(sparfloxacin)、テマフロキサシン(temafloxacin)、ペフロキサシン(pefloxacin)、アミフロキサシン(amifloxacin)、フレロキサシン(fleroxacin)、トスフロキサシン(tosufloxacin)、プラリフロキサシン(prulifloxacin)、イルロキサシン(irloxacin)、パズフロキサシン(pazufloxacin)、クリナフロキサシン(clinafloxacin)、及びシタフロキサシン(sotafloxacin)のようなフルオロキノロン、ゲンタマイシン(gentamicin)、ネチルミシン(metilmicin)、パラメシン(paramecin)、トブラマイシン(tobramycin)、アミカシン(amikacin)、カナマイシン(kanamycin)、ネオマイシン(meomycin)、及びストレプトマイシン(streptomycin)のようなアミノグリコシド、バンコマイシン(vancomycin)、テイコプラニン(teicoplanin)、ランポラニン(rampolanin)、ミデプラニン(medeplanin)、コリスチン(colistin)、ダプトマイシン(daptomycin)、グラミシジン(gramicidin)、コリスチメテート(colistimethate)、ポリミキシンB(polymixin B)、カプレオマイシン(capreomycin)、バシトラシン(bacitracin)、ペネム(penems)のようなポリミキシン;ぺニシリンG、ペニシリンVのようなペニシリナーゼ−感受性作用物質を含むペニシリン、メチシリン(methicillin)、オキサシリン(oxacillin)、クロキサシリン(cloxacillin)、ジクロキサシリン(dicloxacillin)、フロキサシリン(floxacillin)、ナフシリン(nafcillin)のようなペニシリナーゼ−耐性作用物質;アンピシリン(ampicillin)、アモキシシリン(amoxicillin)、及びヘタシリン(hetacillin)、シリン(cillin)並びにガランピシリン(galampicillin)のようなグラム陰性微生物活性作用物質;カルベニシリン(carbenicillin)、チカルシリン(ticarcillin)、アズロシリン(azlocillin)、メズロシリン(mezlocillin)、及びピペラシリン(piperacillin)のような抗シュードモナスペニシリン;セフポドキシーム(cefpodoxime)、セフプロジル(cefprozil)、セフトブテン(ceftbuten)、セフチゾキシーム(ceftizoxime)、セフトリアキソン(ceftriaxone)、セファロチン(cephalothin)、セファピリン(cephapirin)、セファレキシン(cephacephalexin)、セファラドリン(cepharadrine)、セフォキシチン(cefoxitin)、セファマンドール(cefamandole)、セファゾリン(cerazolin)、セファロリジン(cephaloridine)、セファクロール(cefaclor)、セファドロキシル(cephadroxil)、セファログリシン(cephaloglycin)、セフロキシム(cefuroxime)、セフォラニド(ceforanide)、セフォタキシム(cefotaxime)、セファトリジン(cefatrizine)、セファセトリール(cephacetrile)、セフェピーム(cefepime)、セフィキシム(cefuxime)、セフォニシド(cefonicid)、セフォペラゾン(cefoperazone)、セフォテタン(cefotetan)、セフメタゾール(cefmetazole)、セフタジジーム(ceftazidime)、ロラカルベフ(loracarbef)、及びモキサラクタム(moxxalactam)のようなセファロスポリン、アズトレオナム(aztreonam)のようなモノバクタム;及びイミペネム(imipenem)、メロペメネム(meropenem)、ペンタミジンイセチオエート(petamidine isethioate)、アルブテロール硫酸塩、リドカイン(lidocaine)、メタプロテレノール硫酸塩、ベクロメタソンジプレピオネート(beclomethasone diprepionate)、トリアンシノロンアセトアミド(triamcinolone acetamide)、ブデソニドアセトニド(budesonide acetonide),フルチカゾン(fluticasone),イプラトロピウムブロミド(ipratropium bromide),フルニソリド(flunisolide),ナトリウムクロモリン(cromolyn sodium)、酒石酸エルゴタミンそして適用可能な場合には、それらのアナログ、アゴニスト、アンタゴニスト、インヒビター、並びに薬剤として許容可能な塩の形態を含むが、これらに限定されない。ペプチド及びタンパクについては、本発明は合成の、自然の、グリコシル化、非グリコシル化、ペギレイテッド形態及び生物学的に活性のあるそれらのフラグメント並びにアナログをその範囲に含むことを意図する。
【0062】
本発明において使用するための活性作用物質は、さらに裸の核酸分子、ベクター、結合したウイルス粒子、プラスミドDNA又はRNAとしての核酸、或いは細胞の形質移入又は形質転換に好適な、すなわち、アンチセンスを含む遺伝子治療に好適なタイプの他の核酸構築物を含む。さらに、活性作用物質は、ワクチンとして使用されるための生きた弱毒ウイルス又は死んだウイルスを含む。他の有用な薬剤は、Physician's Desk Reference(最新版)中に列挙されたものを含む。
【0063】
医薬製剤中の活性作用物質の量は、所望の結果を達成するための単位用量あたりの活性作用物質の治療的な有効量をデリバリーするのに必要な量であろう。実際、これは、特定の作用物質、その活性、治療される症状の重篤度、患者の母集団、投与条件、及び所望の治療的効果に依存して広く可変であろう。組成物は、一般的に重量で約1%〜約99%のいずれかの活性作用物質、典型的には、重量で約2%〜約95%の活性作用物質、より典型的には、重量で約5%〜85%の活性作用物質を含み、そして上記組成物に含まれる添加剤の相対量にも依存するだろう。本発明の組成物は、0.001mg/日〜100mg/日の用量、好ましくは、0.01mg/日〜75mg/日の用量、そしてより好ましくは、0.10mg/日〜50mg/日の用量でデリバリーされる活性作用物質に特に有用である。1以上の活性作用物質が本明細書において記載された製剤に含まれ、用語”作用物質”が2以上のそのような作用物質の使用を除外するものでないことは、理解されるべきである。
【0064】
上記医薬製剤は、被検者への、そして特には被検者の肺への深刻で有害な毒性効果なしに肺に取り込まれることのできる、薬剤として許容可能な賦型剤又は担体を含むことができる。活性作用物質に加えて、医薬製剤は場合により、肺への投与に適した1以上の医薬賦型剤を含むことができる。存在する場合、これらの賦型剤は一般的には重量で約0.01%〜約95%、好ましくは、約0.5%〜80%、そしてより好ましくは約1%〜約60%の範囲の量で組成物中に存在する。好ましくは、そのような賦型剤は、例えばより有効で再現性のある活性作用物質のデリバリーを提供し、流動性及び粘稠性のような粉末の取り扱いの性質を改善し、及び/又は製造そして単位用量形態の充填を容易にすることによって、活性作用物質の特徴をさらに部分的に亢進する。特別には、賦型剤の材料は、さらに活性作用物質の物理的及び化学的安定性を改善し、残留水分含量を最小化し、水分の取り込みを阻害するため、そして粒子サイズ、凝集の程度、しわのような粒子表面の性質、吸入の容易性、及び肺への粒子のターゲティングを高めるためにしばしば機能することができる。製剤中の活性作用物質の濃度を減少させることが望ましい場合、1以上の賦型剤がバルク剤として提供されることもできる。
【0065】
本医薬製剤において有用な医薬賦型剤及び付加剤は、アミノ酸、ペプチド、タンパク、非生物学的ポリマー、生物学的ポリマー、糖のような炭水化物、アルジトール、アルドン酸、エステル化糖及び糖ポリマーのような誘導体化された糖であって、単独又は組み合わせで存在することができるものを含むが、これらに限定されない。好適な賦型剤は、PCT国際出願公開第WO96/32096号中に提供され、それは、本明細書中に参考文献としてそっくりそのまま援用されている。上記賦型剤は約35℃より高い、好ましくは約40℃より高い、より好ましくは45℃より高い、最も好ましくは約55℃より高いガラス転移温度(Tg)を有することができる。
【0066】
タンパク賦型剤の好例は、ヒト血清アルブミン(HSA)のようなアルブミン、組換えヒトアルブミン(rHA)、ゼラチン、カゼイン、ヘモグロビンなどを含む。好適なアミノ酸(本発明のジロイシル−ペプチド以外)であって緩衝能力内で機能することができるものは、アラニン、グリシン、アルギニン、ベタイン、ヒスチジン、グルタミン酸、アスパラギン酸、システイン、リジン、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、フェニルアラニン、アスパルテーム、チロシン、トリプトファンなどを含む。分散剤として機能するアミノ酸及びポリペプチドが好ましい。このカテゴリーに属するアミノ酸は、ロイシン、バリン、イソロイシン、トリプトファン、アラニン、メチオニン、フェニルアラニン、チロシン、ヒスチジン、及びプロリンのような疎水性のアミノ酸を含む。分散性を亢進するペプチド賦型剤は、上記のような疎水性アミノ酸を1以上含むダイマー、トリマー、テトラマー、及びペンタマーを含む。
【0067】
本発明において使用するために好適な炭水化物賦型剤は、例えば、フルクトース、マルトース、ガラクトース、グルコース、D-マンノース、ソルボース、などのようなモノサッカライド;ラクトース、シュークロース、トレハロース、セロビオースなどのジサッカライド;ラフィノース、メレジトース、マルトデキストリン、デキストラン、スターチなどのポリサッカライド;及びマンニトール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール、キシリトールソルビトール(グルシトール)、ピラノシルソルビトール、ミオイノシトールなどのアルジトールを含む。
【0068】
医薬製剤はまた、典型的には有機酸又は塩基から調製された塩である、緩衝液又はpH調節剤を含むこともできる。代表的な緩衝液は、クエン酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、カルボン酸、酒石酸、スクシニル酸、酢酸、又はフタル酸の有機酸塩、トリス、塩酸トロメタミンを含む緩衝液、或いは燐酸緩衝液を含む。
【0069】
医薬製剤はまた、例えば、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースのような誘導体化セルロース、フィコール(糖ポリマー)、ヒドロキシエチルスターチ、デキストレート(例えば、2−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン及びスルフォブチルエーテル−β−シクロデキストリンのようなシクロデキストリン)、ポリエチレングリコール及びペクチンである、ポリマー賦型剤/付加剤も含む。
【0070】
医薬製剤はさらに、フレーバー剤、味覚マスキング剤、無機塩(例えば、塩化ナトリウム)、抗菌剤(例えば、塩化ベンザルコニウム)、甘味料、抗酸化剤、帯電防止剤、界面活性剤(例えば、”TWEEN 20”及び”TWEEN 80”のようなポリソルベート)、ソルビタンエステル、脂質(例えば、レシチン及び他のホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミンのようなリン脂質)、脂肪酸及び脂肪酸エステル、ステロイド(例えば、コレステロール)、及びキレート剤(例えば、EDTA、亜鉛及び他の好適なカチオン)を含むことができる。本発明による組成物中で使用するのに好適な他の医薬賦型剤及び/又は付加剤は、"Remington: The Science & Practice of Pharmacy",19thed., Williams & Williams,(1995),及び"Physician's Desk Reference",52nded., Medical Economics, Montvale, NJ(1998)中に列挙されており、そのどちらも本明細書中にそっくりそのまま参考文献として援用されている。
【0071】
”マスメジアンダイアメーター”又は”MMD”は平均粒子サイズの測定値であり、それは、本発明の粉末は一般的に多分散であるためである(すなわち、粒子サイズの範囲から成る)。本明細書中に報告されるMMD値は、いかなる数の慣用技術も平均粒子サイズの測定に使用され得るにもかかわらず、遠心沈降によって決定される。”マスメジアン・エアロダイナミック・ダイアメーター”又は”MMAD”は、分散粒子の空気力学的サイズの測定値である。空気力学的直径は、エアロゾル化された粉末をその沈殿行動について表すために使用され、そして粒子としての、一般的に空気中における同じ沈殿速度を有する単位密度表面の直径である。空気力学的直径は、粒子形状、粒子の密度及び物理的サイズを含む。本明細書において使用されるとおり、MMADは、カスケード嵌入によって決定されたエアロゾル化粉末の空気力学的粒子サイズ分布の中点又は中央値を示す。
【0072】
1の変形において、本発明において使用するための粉末製剤は、肺の肺胞内への透過が可能であるように選択された粒子サイズ、すなわち、好ましくは10μmマスメジアンダイアメーター(MMD)、好ましくは7.5μm未満、そして最も好ましくは5μm未満、そして通常は0.1μm〜5μmの範囲の直径、を有する乾燥粉末を含む。これらの粉末のデリバリーされた用量有効性(DDE)は、30%より高くあることができ、より好ましくは40%より高く、より好ましくは50%より高く、最も好ましくは60%より高く、エアロゾル粒子サイズ分布は、約1.0−5.0μmマスメジアン・エアロダイナミック・ダイアメーター(MMAD)、通常は、1.5−4.5μmMMAD、及び好ましくは1.5−4.0μmMMADである。これらの乾燥粉末は、重量で約10%未満、通常は重量で約5%未満、そして好ましくは重量で約3%未満の水分含量を有する。そのような粉末は、そのすべてが本明細書中にそっくりそのまま参考文献として援用されている、PCT国際出願公開第WO95/24183号、同第WO96/32149号、同第99/16419号、及び同第WO/9916422号に記載されている。
【0073】
したがって、本発明の吸入器は、多くの重要な利点を提供する。例えば、本発明は乾燥粉末薬剤又はワクチンの肺へのデリバリーによって提供される利益を利用し、肺へのデリバリーを達成するユニークな方法を提供する。液体よりも粉末を使用することの利益は、肺の遠位(肺胞)領域に到達するより大きな分散、粘膜及び全身の免疫を与える能力、並びにタンパク及びポリペプチドの有望なデリバリーを含む。さらに、粉末は、コールド・チェーンのいらないこと、より単純な投与、より低い輸送コスト、より低い感染可能性、及び保存料がいらないことを含む、液体ワクチンに対する他の利点を有する。肺へのデリバリーを達成するためのユニークな方法について、本発明はいくつかの実施態様において、個装容器が単位用量を保存し、それを投与するために使用される吸入器を安価に作るように、粉末薬物の個装の利用を最大化する。そしてこれは、製造、輸送及び保管のコストを低下させる。他の実施態様においては、吸入装置は比較的安価な容器を用いて、再利用されることができる。
【0074】
本発明の原理を特定の装置及び方法との関係で説明したが、この記載は単に例示のためであって、本発明の範囲を制限するものでないことは、明らかに理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0075】
本発明のこれらの特徴、側面、及び利点は以下の説明、添付した請求項、及び本発明の好例の特徴を表す付随する図を考慮することによってよりよく理解されるであろう。しかしながら、各特徴は本発明において一般的に使用されることができ、単に、特定の図との関係で使用されるものではなく、そして、本発明がこれらの特徴のいかなる組み合わせも含むことは理解されるべきである。
【図1】図1は、本発明のエアロゾル化装置の略底面透視図である。
【図2】図2は、図1のエアロゾル化装置の略部分側面図である。
【図3】図3は、エアロゾル化装置の変形の略平面図である。
【図4】図4は、エアロゾル化構成へ変換されている途中の、図3のエアロゾル化装置の略透視図である。
【図5】図5は、エアロゾル化構成へ変換された後の図3のエアロゾル化装置の略端面図である。
【図6】図6は、使用中の図3−5のエアロゾル化装置の図である。
【図7】図7は、エアロゾル化装置の他の変形の略透視図である。
【図8】図8は、図7のエアロゾル化装置の略端面図である。
【図9】図9は、容器を保持する図7のエアロゾル化装置の略端面図である。
【図10】図10は、そのエアロゾル化構成へ変換される前の図7のエアロゾル化装置の略平面図である。
【図11】図11は、エアロゾル化装置の他の変形の略端面図である。
【図12】図12は、エアロゾル化装置の他の変形の略側面図である。
【図13】図13は、図12のエアロゾル化装置の略端面図である。
【図14】図14は、そのエアロゾル化構成へ変換される前の図12のエアロゾル化装置の略平面図である。
【図15】図15は、エアロゾル化装置の他の変形の略側面図である。
【図16】図16A−16Fは、本発明によるエアロゾル化装置とともに使用されることのできる貫通要素の多様な実施態様を表す。
【図17】図17A−17Fは、本発明による貫通要素によって容器の蓋中に形成されることのできる多様な穴の型を表す。
【図18】図18A及び18Bは、本発明による貫通要素によって蓋中に形成されることのできる別の多様な穴の型及び別の蓋の構成を表す。
【図19】図19は、エアロゾル化装置の他の変形の略平面図である。
【図20】図20は、エアロゾル化装置の他の変形の略透視図である。
Claims (55)
- エアロゾル化装置であって、以下の:
粉末医薬製剤を入れるために適したチャンバー;
上記チャンバーを少なくとも部分的に覆う蓋;
上記蓋を強制的に通って上記粉末医薬製剤へのアクセスを提供するための少なくとも1の貫通要素;および
上記チャンバーから伸長している成形可能な表面であって、導管を形成するための変形に適した前記成形可能な表面、
を含み、ここで、それによって上記粉末医薬製剤が上記導管を通じて吸入する使用者によって上記チャンバーから抽出される、前記装置。 - 上記成形可能な表面が、そこへ加えられた力に応じて変形するように適合された、請求項1に記載のエアロゾル化装置。
- 上記成形可能な表面が、使用者によってそこへ加えられた力に応じて変形することに適した、請求項1に記載のエアロゾル化装置。
- 上記成形可能な表面が、上記表面が上記導管を形成するのを促進するための手段を含む、請求項1に記載のエアロゾル化装置。
- 上記促進手段が1以上の穿孔を含む、請求項4に記載のエアロゾル化装置。
- 上記表面が、上記変形を行う前に実質的に平面である、請求項1に記載のエアロゾル化装置。
- 上記チャンバーが、上記成形可能な表面に統合された部分である、請求項1に記載のエアロゾル化装置。
- 上記チャンバーが、上記成形可能な表面中に形成されたくぼみである、請求項1に記載のエアロゾル化装置。
- 上記チャンバーが、上記成形可能な表面上に取り外し可能に位置付けられることのできる、表面中に形成される、請求項1に記載のエアロゾル化装置。
- 上記貫通要素が、上記成形可能な表面に統合された部分である、請求項1に記載のエアロゾル化装置。
- 上記貫通要素および上記成形可能な表面が一体である、請求項1に記載のエアロゾル化装置。
- 上記貫通要素の少なくとも1の部分が、上記成形可能な表面の穿孔部分によって上記成形可能な表面に接続されている、請求項1に記載のエアロゾル化装置。
- 上記貫通要素が、上記成形可能な表面から形成される先の尖ったタブを含む、請求項1に記載のエアロゾル化装置。
- 上記貫通要素が、上記チャンバーに隣接して配置され、かつ、上記先の尖ったタブが上記蓋を貫通することを許容するように曲がることができる、請求項13に記載のエアロゾル化装置。
- 上記成形可能な表面が長手方向の軸を有し、上記長手方向の軸の対向する側にある上記成形可能な表面の2の面が導管を形成するようにお互いの方向に曲がることができる、請求項1に記載のエアロゾル化装置。
- 上記蓋が箔を含む、請求項1に記載のエアロゾル化装置。
- 上記蓋、上記貫通要素及び上記成形可能な表面が、上記蓋の貫通及び上記導管の形成の前に共通の平面上にある、請求項1に記載のエアロゾル化装置。
- エアロゾル化装置であって、以下の:
粉末医薬製剤を入れるために適したチャンバー;
上記チャンバーを少なくとも部分的に覆う蓋;及び
上記チャンバーに接続された少なくとも1の貫通要素であって、上記蓋を強制的に通って上記粉末医薬製剤へのアクセスを提供するための、前記貫通要素
を含み、ここで、それによって上記粉末医薬製剤が上記導管を通じて吸入する使用者によって上記チャンバーから抽出される、前記装置。 - 上記チャンバーが、表面内に形成されたくぼみを含む、請求項18に記載のエアロゾル化装置。
- 上記貫通要素が上記表面とともに統合されて形成される、請求項19に記載のエアロゾル化装置。
- 上記貫通要素が上記表面と一体に成形される、請求項19に記載のエアロゾル化装置。
- 上記貫通要素の少なくとも1の部分が、上記表面の穿孔部分によって上記表面に接続されている、請求項19に記載のエアロゾル化装置。
- 上記貫通要素が、上記表面から成形された先の尖ったタブを含む、請求項19に記載のエアロゾル化装置。
- 上記貫通要素が、上記チャンバーに隣接して配置され、且つ、上記先の尖ったタブが上記蓋を貫通することを許容するように曲がることができる、請求項23に記載のエアロゾル化装置。
- 上記表面が長手方向の軸を有し、且つ、上記長手方向の軸の対向する側にある上記表面の2の面が、上記蓋を貫通するように、お互いの方向に曲がることができる、請求項19に記載のエアロゾル化装置。
- 上記蓋が箔を含む、請求項18に記載のエアロゾル化装置。
- 上記蓋及び上記貫通要素が、上記蓋の貫通の前に共通の平面内にある、請求項18に記載のエアロゾル化装置。
- 上記チャンバーから伸長する導管をさらに含む、請求項18に記載のエアロゾル化装置。
- 蓋つきのチャンバー内に入った粉末医薬製剤をエアロゾル化するためのエアロゾル化装置であって、以下の:
導管を形成するための変形に適した成形可能な表面;及び
上記成形可能な表面に接続された少なくとも1の貫通要素であって、上記蓋を強制的に通って上記粉末医薬製剤へのアクセスを提供することができるように位置付けられた上記貫通要素、
を含み、これによって、上記粉末医薬製剤が上記導管を通じて吸入する使用者によってチャンバーから抽出される、前記装置。 - 上記成形可能な表面が、上記使用者によってそこへ与えられた力に応じて変形を行うことに適した、請求項29に記載のエアロゾル化装置。
- 上記成形可能な表面が上記導管を形成するように上記表面を促進するための手段を含む、請求項29に記載のエアロゾル化装置。
- 上記促進手段が1以上の穿孔処理を含む、請求項31に記載のエアロゾル化装置。
- 上記チャンバーが、上記成形可能な表面上に取り外し可能に位置付けられることのできる、請求項29に記載のエアロゾル化装置。
- 上記貫通要素及び上記成形可能な表面が一体である、請求項29に記載のエアロゾル化装置。
- 上記貫通要素が、上記成形可能な表面から形成される先の尖ったタブを含む、請求項29に記載のエアロゾル化装置。
- 上記貫通要素及び上記成形可能な表面が、上記蓋の貫通及び上記導管の形成の前に、共通の平面内にある、請求項29に記載のエアロゾル化装置。
- 医薬製剤をエアロゾル化するための方法であって、以下のステップ:
粉末医薬製剤を入れたチャンバーを穴を開けることのできる蓋で少なくとも部分的に覆うこと;
導管の形態に成形可能な表面を提供すること;及び
上記蓋が穴をあけられた後、上記導管を通じて吸入する使用者に応じて上記粉末医薬製剤をエアロゾル化すること、
を含む、前記方法。 - 上記表面が、上記使用者によって与えられた力に応じて導管の形態に成形可能である、請求項37に記載の方法。
- 医薬製剤をエアロゾル化するための方法であって、以下のステップ:
成形可能な表面を導管の形態に成形すること;
粉末医薬製剤を入れたチャンバーの蓋に穴をあけること;及び
上記医薬製剤をエアロゾル化するために、上記導管を通じて吸入すること、
を含む、前記方法。 - 上記成形ステップが、上記成形可能な表面を曲げることを含む、請求項39に記載の方法。
- 上記成形ステップが、上記表面内の少なくとも1の穿孔の周りの上記成形可能な表面を曲げることを含む、請求項39に記載の方法。
- 医薬製剤をエアロゾル化するための方法であって、以下のステップ:
粉末医薬製剤を入れたチャンバーの蓋に穴をあけること、ここで、上記穴あけが上記チャンバーに結合した貫通要素によって行われる;及び
上記医薬製剤をエアロゾル化するために導管を通じて吸入すること
を含む、前記方法。 - 上記蓋に穴をあける上記ステップが、上記蓋の貫通及び上記導管の形成の前に、上記蓋及び上記貫通要素を含む共通の平面から上記貫通要素を移動させることを含む、請求項42に記載の方法。
- エアロゾル化装置の作製方法であって、以下のステップ:
表面を提供すること;
上記表面が導管の形態に成形されることができるように、上記表面に1以上の穿孔を形成すること;及び
それにより医薬製剤が上記導管に近接して置かれることができる部材を、上記表面に形成すること
を含む、前記方法。 - 上記部材が、上記表面内に形成されたチャンバーを含む、請求項44に記載の方法。
- 上記部材が、上記医薬製剤を入れたチャンバーがその中に置かれることのできる陥凹を含む、請求項44に記載の方法。
- エアロゾル化装置の作製方法であって、以下のステップ:
表面を提供すること;
上記表面内にチャンバーを形成すること、及び上記チャンバー内に粉末医薬製剤を提供すること;及び
それにより上記粉末医薬製剤がアクセスされることのできる、少なくとも1の貫通要素を、上記表面内に形成すること
を含む、前記方法。 - 上記貫通要素が、上記表面内に1以上の穿孔を提供することによって形成される、請求項47に記載の方法。
- 上記チャンバーを少なくとも部分的に覆う蓋を通じて上記貫通要素を強制的に通させるために、上記貫通要素が曲げられることのできる、請求項47に記載の方法。
- エアロゾル化装置であって、以下の:
粉末医薬製剤を入れることに適したチャンバー;
取り外し可能に上記チャンバーを少なくとも部分的に覆う、蓋;
上記チャンバーから伸びる成形可能な表面であって、導管を形成するための変形を行うことに適した、前記成形可能な表面、
を含み、それによって上記粉末医薬製剤が、上記導管を通じて吸入する使用者によって上記チャンバーから抽出されることのできる、前記装置。 - 上記成形可能な表面が、そこへ使用者によって与えられた力に応じて変形を行うことに適した、請求項50に記載のエアロゾル化装置。
- 上記成形可能な表面が、上記導管を形成するように上記表面を促進するための手段を含む、請求項50に記載のエアロゾル化装置。
- 上記促進手段が1以上の穿孔処理を含む、請求項52に記載のエアロゾル化装置。
- 上記表面が、上記変形の前に実質的に平坦である、請求項50に記載のエアロゾル化装置。
- 上記蓋が箔を含む、請求項50に記載のエアロゾル化装置。
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