JP2001512744A - C型肝炎ウイルス阻害ペプチドアナログ - Google Patents

C型肝炎ウイルス阻害ペプチドアナログ

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Abstract

(57)【要約】 C型肝炎ウイルスに対して活性のある式(I)の化合物。 (式中、Bはアシル誘導体;aは0又は1;R6は存在する場合はカルボキシ(低級)アルキル;bは0または1;R5は存在する場合はC1-6アルキル又はカルボキシ(低級)アルキル;YはH又はC1-6アルキル;R4はC1-10アルキル;R3はC1-10アルキル;Wは-NH-CH(R2)-C(O)-(式中、R2はC1-6アルキル;C6又はC10アリール;C7-16アラルキル;又はカルボキシ(低級)アルキル);又は、Wはプロリン誘導体;Qは式-Z(R1)-C(O)-R13の基であって、ZがCHまたはN;R1はCHまたはN;R1はC1- 6アルキル又はC1-6アルケニルであり、両者ともチオ又はハロで置換されていてもよく;及び、R13は活性カルボニル置換基、又は、Qは式-CH(R1)-P(O)R15R16のホスホネート基であって、R15及びR16は独立にC6-20アリールオキシ;及び、R1は上で定義した基。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明はC型肝炎ウイルス(HCV)感染の治療のための化合物、組成物および方法 に関する。特に、本発明は新規なペプチドおよびそのアナログ、そのようなペプ
チドを含む医薬組成物、およびHCV感染の治療におけるそれらのペプチドの使用 方法を提供する。
【0002】発明の背景 C型肝炎ウイルス(HCV)は輸血後および市中感染性非A-非B肝炎の世界的に主要
な病原である。世界中で100万人以上の人々がこのウイルスに感染していると
見積もられている。高いパーセンテージのキャリアーが慢性感染を起し、その多
くはいわゆる慢性C型肝炎と言われる慢性肝疾患へ進行する。そうなるとこのグ
ループは肝硬変、肝細胞癌および死に至る末期肝疾患のハイリスクを負う。
【0003】 HCVがウイルス持続性を確立し慢性肝疾患を高率で生じさせるメカニズムは充 分に明らかにされていない。HCVがどのように宿主の免疫系と相互作用し、これ を侵略するかは知られていない。加えて、細胞性および液性免疫応答のHCV感染 および疾患に対する防御における役割はいまだ確立していない。免疫ブロブリン
が輸血関連ウイルス性肝炎の予防処置に関して報告されている。しかしながら、
疾病管理センター(Center for Disease Control)は現在この目的の免疫グロブリ
ンを推奨していない。 効果的な防御免疫応答が欠けていることがワクチンの開発または充分な曝露後
予防方法の開発の邪魔となっており、従って、近い将来の抗ウイルス干渉への願
いが強くかけられている。
【0004】 種々の臨床的研究がC型慢性肝炎に苦しむ患者のHCV感染を効果的に治療できる
医薬の同定を目指して行われている。これらの研究にはインターフェロン−αの
単独または他の抗ウイルス剤と組合わせての使用が含まれる。そのような研究に
より、かなりの数の参加者はこれらの治療法には応答しないことが示され、有望
に応答する人たちのうち、かなりの割合の人は治療後に再発することが分かった
。 最近まで、インターフェロン(IFN)は慢性C型肝炎の患者に関する臨床におい て有効であると認められた唯一の利用可能な治療法であった。しかしながら、持
続応答率は低く、インターフェロン治療は治療される患者の生活の質を減じる重
大な副作用(すなわち、網膜症、甲状腺炎、急性膵臓炎、鬱病)も誘導する。最
近、リバビリンと組み合わせたインターフェロンがIFN単独に応答しない患者に 認められてきた。しかしながら、IFNによって引き起こされる副作用はこの併用 療法で緩和されない。
【0005】 従って、既存の医薬療法の限界を克服するHCV感染の治療法のための効果的な 抗ウイルス剤の開発に対する需要が存在する。 HCVはフラビウイルスファミリーのエンベロープを有する+鎖RNAウイルスであ
る。一本鎖HCV RNAゲノムはおよそ9500ヌクレオチドの長さであり、約3000アミ ノ酸の単一の大きなポリタンパク質をコードする単一のオープンリーディングフ
レーム(ORF)を有している。感染細胞中でこのポリタンパク質は細胞およびウイ ルスのプロテアーゼにより複数の部位で切断され構造タンパク質および非構造(N
S)タンパク質を生み出す。HCVの場合は成熟非構造タンパク質(NS2、NS3、NS4A 、NS4B、NS5A、およびNS5B)の生成は2つのウイルスプロテアーゼによってなさ
れる。第1のものは、あまり特性が明らかでないが、NS2-NS3結合部を切断し;第
2のものはNS3のN-末端領域に含まれるセリンプロテアーゼであって(それゆえ、
NS3プロテアーゼと言われる)、NS3の下流の、全てのその後に続く切断を、NS3-
NS4A切断部位においてはcisに、残りのNS4A-NS4B、NS4B-NS5A、NS5A-NS5B部位に
おいてはtransの両方に媒介する。NS4Aタンパク質は、NS3プロテアーゼの補因子
およびおそらくはNS3の膜局在性および他のウイルスレプリカーゼ成分の膜局在 性を補助するなど、多機能に働くように見える。NS3タンパク質とNS4Aとの複合 体形成は、全ての部位におけるタンパク質分解効率を増強させることによりこの
プロセッシングに必要なようである。NS3タンパク質はまたヌクレオシドトリホ スファターゼおよびRNAヘリカーゼ活性を阻害する。NS5BはHCVの複製に関与する
RNA-依存性RNAポリメラーゼである。
【0006】 抗ウイルス剤の開発のための一般的ストラテジーは、ウイルスがコードするウ
イルスの複製に必須の酵素を不活性化することである。この流れで、特許出願WO
97/06804にはヌクレオシドアナログ、シトシン-1,3-オキサチオラン(3TC)と
しても知られる)の(-)エナンチオマーがHCVに対して活性であると記載されてい
る。この化合物はHIVおよびHBVに対する臨床試験において安全であると報告され
ているものの、なおHCVに対して活性であると臨床的に証明しなければならず、 このウイルスに対する作用機序は報告されなければならない。 HCVのNS3プロテアーゼまたはRNAヘリカーゼを阻害する化合物を発見しようと うする多大な努力は以下の開示につながった: 米国特許第5,633,388号は複素環置換カルボキサミドおよびアナログをHCVに対し
て活性であるとして記載している。これらの化合物はこのウイルスのNS3タンパ ク質の活性に向けられているが、臨床試験はまだ報告されていない。 Chuら(Tet. Lett.,(1996)、7229-7232)によってフェナントレンキノンがin vi
troでHCV NS3プロテアーゼに対して活性を有するとして報告されている。この化
合物に関するさらなる進展は報告されていない。 第9回国際抗ウイルス研究会議(Ninth International Conference on Antivira
l Research)(日本、福島、裏磐梯(1996))(Antiviral Research, 30,1, 199
6:A23(abstract 19))ではチアゾリン誘導体がHCVプロテアーゼに阻害的である という論文が報告されている。
【0007】 いくつかの研究では、ヒト白血球エラスターゼのような他のセリンプロテアー
ゼに阻害的な化合物が報告されている。これらの化合物の1つのファミリーがWO
95/33764(Hoechst Marion Roussel, 1995) で報告されている。この出願で開示
されているペプチドは、本発明のペプチドと構造的に異なるモルホリニルカルボ
ニル-ベンゾイル-ペプチドアナログである。 ・Vertex Pharmaceuticals社のWO 98/17679はセリンプロテアーゼ、特にC 型肝炎ウイルスNS3プロテアーゼの阻害剤を開示している。これらの阻害剤はC- 末端アルデヒド、α-ケトアミドおよびフッ化ケトンを含む、NS5A/5B天然基質に
基づくペプチドアナログである。 Hoffman LaRocheもHCV感染の治療のための抗ウイルス剤として有用なプロテイナ
ーゼ阻害剤であるヘキサペプチドを報告している。これらのペプチドはそのC-末
端にアルデヒド又はボロン酸を有している。 ・SteinkuhlerらおよびIngallinellaらはNS4A-4B産物阻害に関して発表している
(Biochemistry(1998), 37, 8899-8905および8906-8914)。しかしながら、これ
らのペプチドおよびアナログは本出願の優先日以降に公表されたものである。 本発明の利点の一つは、本発明がC型肝炎ウイルスのNS3プロテアーゼに対し て阻害的であるペプチドを提供していることである。
【0008】 (発明の概要) 我々はNS3プロテアーゼに阻害的であろうペプチドを研究した。NS3プロテアー
ゼの天然基質のアナログのN-末端切断産物(Ac-D-D-I-V-P-C-OH)が阻害的である という発見が我々を本発明へと導いた。 本発明の範囲に含まれる化合物は式(I)の化合物である。
【化30】
【0009】 式中、Bは式R11-C(O)-のアシル誘導体であり(式中、R11はカルボキシルで置
換されていてもよいC1-10アルキルC3-10シクロアルキル;またはR11はC1-6アル キルで置換されていてもよい、C6またはC10アリールまたはC7-16アラルキル); aは0または1; R6は、存在する場合にはカルボキシ(低級)アルキル; bは0または1; R5は、存在する場合はC1-6アルキル、またはカルボキシ(低級)アルキル; YはHまたはC1-6アルキル; R4はC1-10アルキル;シクロアルキルC3-10; R3はC1-10アルキル;シクロアルキルC3-10; Wは式IIの基であり;
【0010】
【化31】 (式中R2はカルボキシルで置換されていてもよいC1-10アルキルまたはC3-7シク ロアルキル;C6またはC10アリール;またはC7-16アラルキル);または Wは式II'の基であり;
【0011】
【化32】 (式中XはCHまたはN;および R2 'はXと結合して5-または6-員環を形成するC3-4アルキレンであり、前記環はOH
;SH;NH2;カルボキシル;R12;OR12、SR12、SR12、NHR12またはNR12R12 'で置換
されていてもよい; (式中、 R12およびR12 'は独立に、環式C3-16アルキルまたは非環式C1-16アルキルま たは環式C3-16アルケニルまたは非環式C2-16アルケニルであり、前記アルキルま
たはアルケニルはNH2、OH、SH、ハロまたはカルボキシルで置換されていてもよ く;前記アルキルまたはアルケニルはO、S、およびNからなる群より選ばれる少
なくとも一つのヘテロ原子を含んでいてよく;または R12およびR12 'は独立に、C1-6アルキル、NH2、OH、SH、ハロ、カルボキシル
またはカルボキシ(低級)アルキルで置換されていてもよい、C6またはC10アリ ールまたはC7-16アラルキルであり;前記アリールまたはアラルキルはO、S、お よびNからなる群より選ばれる少なくとも一つのヘテロ原子を含んでいてもよく ;前記環式アルキル、環式アルケニル、アリールまたはアラルキルは第2の5-、
6-、または7-員環と融合して環式系または複素環を形成していてもよく、前記第
2の環はNH2、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシル(低級)アルキ ルで置換されていてもよく;前記第2の環はO、S、およびNからなる群より選ば れる少なくとも1つのヘテロ原子を含んでいてもよい));
【0012】 Qは以下の式の基であり、
【化33】
【0013】 (式中、ZはCHまたはN; XはOまたはS; R1はH、C1-6アルキルまたはC1-6アルケニルであり、双方共チオまたはハロで 置換されていてもよく;および、 ZがCHである場合はR13はH;CF3;CF2CF3;CH2-R14;CH(F)-R14;CF2-R14 ; NR 14 R14 ' S-R14;またはCO-NH-R14であり、 (式中、 R14およびR14 'は独立に水素,環式C3-10アルキルまたは非環式C1-10アル キルまたは環式C3-10アルケニルまたは非環式C2-10アルケニルであり、前記アル
キルまたはアルケニルはNH2、OH、SH、ハロまたはカルボキシルで置換されてい てもよく;前記アルキルまたはアルケニルはO、S、およびNからなる群より選ばれ
る少なくとも一つのヘテロ原子を含んでいてもよい; または、
【0014】 R14およびR14 'は独立に、C1-6アルキル、NH2、OH、SH、ハロ、カルボキシ
ルまたはカルボキシ(低級)アルキルで置換されていても、場合によってはさら
にC3-7シクロアルキル、C6またはC10アリールまたは複素環で置換されていても よい、C6またはC10アリールまたはC7-16アラルキルであり;前記アリールまたは
アラルキルはO、S、およびNからなる群より選ばれる少なくとも1つのヘテロ原 子を含んでいてもよく; 前記環式アルキル、環式アルケニル、アリールまたはアラルキルは場合により第
2の5-、6-、7-員環と融合して環式系または複素環を形成してもよく、前記第2
の環はNH2、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキルで 置換されていてもよく、または、場合によりさらにC3-7シクロアルキル、C6また
はC10アリールまたは複素環で置換されていてもよく;前記第2の環は場合によ りO、S、およびNよりなる群から選ばれる少なくとも一つのヘテロ原子を含んで いてよい;または、
【0015】 R14およびR14 'は独立にC1-4アルキルであり、Nと一緒に結合している場合
は、さらに場合によりC3-7シクロアルキル、C6またはC10アリールまたは複素環 と融合していてもよい3〜6-員窒素含有環を形成する;) 但し、ZがCHである場合は、R13はα-アミノ酸またはそのエステルではなく;
【0016】 ZがNである場合は、R13はH;カルボキシ;カルボキシで置換されていてもよい
C1-6アルキル;CH2-R14;CHR14R14 ';CH(F)-R14;O-R14;NR14R14 'またはS-R14 (R14およびR14 'は上で定義した基));または、
【0017】 Qは以下の式のホスホネート基である:
【化34】 (式中R15およびR16は独立にC6-20アリールオキシであり;かつR1は上記で定義 した基。)
【0018】 抗C型肝炎ウイルス効果のある量の、式Iの化合物、または治療的に許容でき るそれらの塩またはエステルを含む、製薬的に許容できる担体媒体または補助剤
との混合物となった医薬組成物は本発明の範囲に含まれる。 本発明の重要な側面には、哺乳動物においてC型肝炎ウイルス感染を式Iの化合
物、またはそれらの製薬的に許容できる塩若しくはエステルまたは上述の組成物
の抗C型ウイルス効果量を哺乳動物に投与することにより治療する方法が含まれ る。 本発明の他の重要な側面には、C型肝炎ウイルスを式Iの化合物、または製薬的
に許容できるそれらの塩若しくはエステル、または上述の組成物のC型肝炎ウイ ルスNS3プロテアーゼ阻害量に曝露することによってC型肝炎ウイルスの複製を阻
害する方法が含まれる。 さらに別の側面には、式Iの化合物、またはそれらの製薬的に許容できる塩若 しくはエステルの組合せの抗C型肝炎ウイルス効果量、およびインターフェロン を哺乳動物に投与することによって、哺乳動物においてC型肝炎ウイルス感染を 治療する方法が含まれる。製薬的に許容できるキャリアー媒体または補助剤との
混合物の形で前記の組み合わせを含む医薬組成物も本発明の範囲内である。
【0019】 (発明の詳細な説明) 本明細書において、断りが無い限り以下の定義が適用される: 例を参照するにあたって、(R)または(S)は基の立体配置を称するために使用さ
れる。例えば、式Iの化合物のR4の立体配置を表すのに使用される。この命名は 化合物中の情況においてなされるものであり、その基単独の情況においてなされ
るものではない。 天然のアミノ酸はグリシンを除いてキラル炭素原子を有している。特に示さな
い限り、L-配置の天然アミノ酸を含む化合物が好ましい。しかしながら、出願人
は、特定した場合には式Iのいくつかのアミノ酸はD-またはL-配置のいずれであ ってもよく、あるいは、ラセミ混合物を含むD-およびL-アイソマーの混合物であ
ってもよいと考えている。
【0020】 本明細書で使用する「P1、P2、P3」等の名称はペプチドアナログのC-末端から
開始しN-末端方向へ伸びるアミノ酸残基の位置を示す(すなわち、P1はC-末端か
ら1位を指し、P2:C-末端から2位を指す、等)(Berger A. & Schechter I.,
Transactions of the Royal Society London シリーズ、(1970)、B257、249-2
64を参照せよ)。 α-アミノ酸の略号は表Aに述べる。
【0021】
【表1】 表A.
【0022】 本明細書で使用する「アミノ酪酸」は以下の式の化合物である:
【化35】
【0023】 本明細書で使用する「アリルグリシン」とは以下の式の化合物をいう:
【化36】
【0024】 本明細書で使用する「tert-ブチルグリシン」とは以下の式の化合物をいう:
【化37】
【0025】 アミノ酸またはアミノ酸誘導体についていう「残基」とは、対応するα-アミ ノ酸からカルボキシル基の水酸基、およびα-アミノ基の水素を1個除去するこ とによって導かれる基をいう。例えば、用語、Gln、Ala、Gly、Ile、Arg、Asp、
Phe、Ser、Leu、Cys、Asn、Sar、およびTyrは、それぞれ、L-グルタミン、L-ア ラニン、L-グリシン、L-イソロイシン、L-アルギニン、L-アスパラギン酸、L-フ
ェニルアラニン、L-セリン、L-ロイシン、L-システイン、L-アスパラギン、サ ルコシンおよびL-チロシンの「残基」を表す。
【0026】 アミノ酸またはアミノ酸残基についていう用語「側鎖」とは、α-アミノ酸の α-炭素に結合している基をいう。例えば、グリシンのR-基側鎖は水素、アラニ ンについてはメチル、バリンについてはイソプロピルである。α-アミノ酸の特 定のR-基または側鎖に関してはA. L. Lehningerのテキスト「生化学」(第4章 参照)において言及されている。
【0027】 本明細書で使用する「ハロ」の語は、ブロモ、クロロ、フルオロまたはヨード
から選ばれるハロゲン基をいう。 本明細書で使用する用語「C1-6アルキル」または「(低級)アルキル」は、単
独または他の基と組合わさった、6個までの炭素原子を有する直鎖または分枝ア
ルキル基をいい、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、1-メ
チルエチル、1-メチルプロピル、2-メチルプロピル、1,1-ジメチルエチルである
。 同様に、用語「C1-3アルキル」、「C1-4アルキル」および「C1-10アルキル」 はそれぞれ、3個、4個および10個までの炭素原子を有するアルキル基を表すた
めに使用される。
【0028】 本明細書で使用する用語「C3-7シクロアルキル」は、単独または他の基と一緒
になって、3から7個の炭素原子を有するシクロアルキル基を意味し、シクロプ
ロピル、シクロブチル、チクロペンチル、シクロヘキシル、およびシクロヘプチ
ルが含まれる。 本明細書で使用する用語「C4-10(アルキルシクロアルキル)」はアルキル基 に結合した3から7個の炭素原子を含むシクロアルキル基をいい、結合した基が
10個までの炭素原子を含むものを意味する;例えば、シクロプロピルメチル、シ
クロペンチルエチル、シクロヘキシルメチル、シクロヘキシルエチルまたはシク
ロヘプチルエチルである。 本明細書で使用する用語「C2-10アルケニル」とは、単独または他の基と一緒に なって、2から10個の炭素原子を有する、上記で定義したアルキル基であって、
さらに少なくとも1つの二重結合を有する基を意味する。例えば、アルケニルは
アリルを含む。
【0029】 本明細書で使用する用語「C3-4アルキレン」は3から4個の炭素を有する直鎖ま
たは分枝脂肪族炭化水素から2個の水素原子を除去することによって導かれる2 価のアルキル基を意味し、例えば、-CH2CH2CH2-、-CH(CH3)CH2CH2-、CH2C(CH3)2 -、および-CH2CH2CH2CH2-が含まれる。 本明細書で使用する用語「C1-6アルコキシ」とは、単独または他の基と一緒に
なった、-O-C1-6アルキルであって、アルキルは上記で定義した6個までの炭素 原子を有する基を意味する。アルコキシには、メトキシ、エトキシ、プロポキシ
、1-メチルエトキシ、ブトキシおよび1,1-ジメチルエトキシが含まれる。この最
後の基はtert-ブトキシとして一般に知られている。 本明細書で使用する用語「C6またはC10アリール」は単独または他の基と一緒 になった、6個の炭素原子を有する単環式芳香族または10個の炭素原子を有する
芳香族環式糸を意味する。 本明細書で使用する用語「C7-16アラルキル」とは、単独または他の基と一緒 になり、アルキル基に結合した、上記で定義したアリールであって、アルキル基
が上記で定義した1から6個の炭素原子を有する基を意味する。アラルキルには例
えばベンジルおよびブチルフェニルが含まれる。 本明細書で使用する用語「カルボキシ(低級)アルキル」とは、単独または他
の基と一緒になった、上記で定義した(低級)アルキル基に結合したカルボキシ
ル基(COOH)を意味し、たとえば酪酸あるいは以下のグループの基が含まれる:
【0030】
【化38】
【0031】 本明細書で使用する「環式」または「環式系」とは、単独または他の基といっ
しょになった、飽和または不飽和の3から7個の炭素原子を有する環状炭化水素
から水素を除去することによって誘導される1価の基を意味し、特に示さない限
り1以上のヘテロ原子を有していてよい。用語「環式」または「環式系」には、
例えば、シクロプロパン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘキセン、
デカリン、テトラリン、インデンおよびナフタレンが含まれる。 本明細書で使用する「複素環」とは、単独または他の基といっしょになった、
窒素、酸素、およびイオウからなる群より選ばれる1個から4個のヘテロ原子を
有する5-、6-または7-員の飽和若しくは不飽和の複素環から1個の水素を除去す
ることによって誘導される1価の基を意味する。適切な複素環には以下のものが
含まれる:ピロリジン、テトラヒドロフラン、チアゾリジン、ピロール、チオフ
ェン、ジアゼピン、1H-イミダゾール、1-メチル-1Hイミダゾール、イソキサゾー
ル、チアゾール、2-メチルチアゾール、2-アミノチアゾール、ピペリジン、1,4-
ジオキサン、4-モルホリン、ピリジン、2-メチルピリジン、ピリミジン、4-メチ
ルピリミジンおよび2,4-ジメチルピリミジン。
【0032】 本明細書で使用する用語「複素環式系」とは、単独または他の基といっしょに
なった、1以上の環(複素環であるか他の環であるかを問わない)と融合した、
上で定義した複素環を意味する。適切な複素環式系には以下が含まれる:チアゾ
ロ[4,5-b]-ピリジン、キノリンまたはインドール。
【0033】(好ましい実施態様) 化合物のさらなる好ましいグループは、Bが好ましくは式R11C(O)のアシル誘導
体である式Iによって表される。式中、R11は以下の基である: 場合によりカルボキシル、C1-6アルカノイルオキシまたはC1-6アルコキシで置
換されていてもよいC1-6アルキル; カルボキシル、MeOC(O)、EtOC(O)またはBnOC(O)で置換されていてもよいC3-7 アルキル; 3-カルボキシプロピオニル(DAD)または4-カルボキシブチリル(DAE);または、
【0034】
【化39】
【0035】 より好ましくは、Bはアセチル、3-カルボキシプロピオニル、4-カルボキシブ
チリル、AcOCH2C(O)、Me3COC(O)、
【0036】
【化40】 である。
【0037】 さらに好ましくは、Bはアセチルまたは3-カルボキシプロピオニル(DAD)、4
-カルボキシブチリル(DAE)、AcOCH2C(O)、
【化41】 である。
【0038】 最も好ましくは、Bはアセチル、または4-カルボキシブチリル(DAE)である。好
ましくは、Bはアセチルである。 好ましくは、R6は、存在する場合には、AspまたはGluの側鎖である。 最も好ましくは、R6は、存在する場合には、Aspの側鎖である。 あるいは、好ましくはaは0であり、従って、R6は存在しない。 好ましくは、R5は、存在する場合には、D-Asp、L-Asp、D-Glu、L-Glu、D-Val 、L-Val、D-tert-ブチルグリシン(Tbg)およびL-Tbgからなる群より選ばれるアミ
ノ酸側鎖である。 より好ましくは、R5は、存在する場合には、D-Asp、D-ValまたはD-Gluの側鎖 である。 最も好ましくは、R5は、存在する場合には、D-Gluの側鎖である。 あるいは、好ましくはaは0であり、かつbが0であり、従って、R5およびR6 はいずれも存在しない。
【0039】 好ましくは、YはHまたはC1-3アルキルである。より好ましくは、YはMeである 。あるいは、より好ましくはYはHである 好ましくは、R4はVal、シクロヘキシルグリシン(Chg)、Tbg、IleまたはLeuか らなる群より選ばれるアミノ酸側鎖である。より好ましくは、R4はChgまたはIle
の側鎖である。最も好ましくは、R4はChgの側鎖である。 好ましくは、R3はIle、Chg、Cha、ValまたはGluからなる群より選ばれるアミ ノ酸側鎖である。より好ましくは、R3はValまたはChgの側鎖である。最も好まし
くは、R3はValの側鎖である。
【0040】 好ましくは、Wは以下の式IIの基である:
【化42】 (式中、R2は場合によりカルボキシルで置換されていてもよいC1-8アルキルま
たはC3-6シクロアルキル;またはベンジルである。より好ましくは、R2はAsp、 アミノ酪酸(Abu)またはValの側鎖である。)
【0041】 さらに、より好ましくは、Wは以下の式II'の基である:
【化43】 (式中、好ましくはXはCHまたはNである。)
【0042】 より好ましくは、R2 'はXと結合して式IIIの5-または6-員環を形成するC3また はC4アルキレンである:
【化44】
【0043】 R2 'はR17によりどの位置で置換されていてもよく、XはCHまたはNであり;nは
1または2、かつR17は以下で定義する基である。 最も好ましくは、XはNである。例えば、好ましくはR2 'はXに結合したプロピレ
ンであり、Xは窒素であってP2においてR17で置換されたプロリンを形成する。 最も好ましくはR2 'は3-、4-または5-位においてR17(R17は上記で定義した基 )で置換されたプロリンの側鎖である。 さらに、最も好ましくはR2 'は4-位において式III'に示した立体化学でR17で置
換されたプロリン側鎖である:
【化45】 (式中、R17は好ましくはOH;SH;NH2;カルボキシル;R12;OR12;SR12;NHR 12 またはNR12R12 'であって、式中、R12およびR12 'は独立に以下の基である: 環式C3-16アルキルまたは非環式C1-16アルキルまたは環式C3-16アルケニルま たは非環式C2-16アルケニルであって、前記アルキルまたはアルケニルは場合に よりNH2、OH、SH、ハロまたはカルボキシで置換されていてもよく;前記アルキ ルまたはアルケニルは場合によりO、S、およびNからなる群より独立に選ばれる 少なくとも1個のヘテロ原子を有していてもよい;または、 R12およびR12 'は独立に、場合によりC1-6アルキル、NH2、OH、SH、ハロ、カル
ボキシル、またはカルボキシ(低級)アルキルで置換されていてよい、C6または
C10アリールまたはC7-16アラルキルであり;前記アルキルまたはアラルキルは場
合によりO、S、およびNからなる群より独立に選ばれる少なくとも1個のヘテロ 原子を有していてもよく; 前記環式アルキル、環式アルケニル、アリールまたはアラルキルは場合によって
第2の5-、6-または7-員環と融合して環式系または複素環を形成してもよく、前
記第2の環は場合によりNH2、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ( 低級)アルキルで置換されていてよく;前記第2の環はO、S、およびNからなる 群より選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を有していてよい。)
【0044】 より好ましくはR17はOR12であって、R12はC6またはC10アリールまたはC7-16
ラルキルであり、前記第1のアリールまたはアラルキルは場合によりC1-6アルキ
ル、C3-7シクロアルキル、NH2、OH、SH、ハロ、C1-6アルコキシ、カルボキシル 、カルボキシ(低級)アルキル、あるいは、第2のアリールまたはアルキルで置
換されていてもよく;前記第1および第2のアリールまたはアラルキルは場合に
よりO、S、およびNからなる群より選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を有し ていてもよい。
【0045】 最も好ましくは、R17はBn;PhCH2CH2;PhCH2CH2CH2;O-Bn;o-トリルメトキシ
;m-トリルメトキシ;p-トリルメトキシ;1-ナフチルオキシ;2-ナフチルオキシ
;1-ナフタレニルメトキシ;2-ナフタレニルメトキシ;(4-tert-ブチル)メトキ シ;(3I-Ph)CH2O;(4Br-Ph)O;(2Br-Ph)O;(3Br-Ph)O;(4I-Ph)O;(3Br-Ph)CH2O
;(3,5-Br2-Ph)CH2O;
【0046】
【化46】
【0047】 さらに好ましくは、R17はBn;PhCh2CH2;PhCH2CH2CH2;O-Bn;1-ナフチルオキ
シ;2-ナフチルオキシ;1-ナフタレニルメトキシ;2-ナフタレニルメトキシ;
【化47】 である。
【0048】 さらに最も好ましくは、R17はO-Bn、1-ナフタレニルメトキシ、または2-ナル タレニルメトキシである。 好ましくは、Qは、
【化48】 (式中、Zは好ましくはCHまたはN) である。
【0049】 好ましくは、ZがCHである場合には: R13はH;CF3;CF2CF3;CH2-R14;C(O)NH-R14、NR14R14 '(式中、R14およびR 14 ' は上記で定義したものであるが、但し、R13はα-アミノ酸またはそのエステ ルではない)である。より好ましくは、R13はH;NH-R14またはC(O)NH-R14である
。最も好ましくは、R13はH;またはC(O)NH-R14である。好ましくはR14はフェニ ルまたはC7-16アラルキルである。より好ましくはR14はベンジルまたはCH(Me)Ph
である。
【0050】 あるいは、ZがNである場合は: R13は好ましくはフェニル、またはC7-16アラルキル、
【化49】
【0051】 より好ましくは、R13はナフチル、NH-CH(Me)Ph、NH-CH(Et)Ph、
【化50】
【0052】 最も好ましくは、R13は、HN-CH(Me)Ph、または
【化51】
【0053】 あるいは、Qは好ましくは以下の式のホスホネート基である:
【化52】 (式中、R15およびR16は独立に好ましくはC6-12アリールオキシである。より好 ましくは、R15およびR16はそれぞれフェノキシである。)
【0054】 上記のすべての場合において、R1は好ましくはハロで置換されていてもよい、
C1-6アルキルまたはC1-6アルケニルである。 より好ましくは、R1はフルオロで置換されていてもよい、C1-5アルキルまたは
C1-4アルケニルである。最も好ましくは、R1はエチル、プロピル、イソペンチル
またはアリルである。
【0055】 他の実施態様によれば、本発明の医薬組成物はさらに抗ウイルス剤を追加的に
含んでいてもよい。抗ウイルス剤の例にはリバビリン(ribavirin)およびアマン タジン(amantadine)が含まれる。 また別の実施態様によれば、本発明の医薬組成物は、HCVプロテアーゼの他の 阻害剤を追加的に含んでいてもよい。 さらにまた別の実施態様においては、本発明の医薬組成物は、ヘリカーゼ、ポ
リメラーゼ、またはメタロプロテアーゼのような、HCVライフサイクルにおける 他のターゲットの阻害剤を追加的に含んでいてもよい。
【0056】 本発明の医薬組成物は、経口的、非経口的、あるいは埋め込みのリザーバーに
よって投与することができる。経口投与または注射による投与が好ましい。本発
明の医薬組成物は従来の非毒性の製薬的に許容できるキャリアー、アジュバント
またはビヒクルを含んでいてもよい。ある場合には、製剤のpHは製薬的に許容で
きる酸、塩基またはバッファーで調整され、製剤化さた化合物またはそのデリバ
リー形態の安定性を増すことがある。本明細書で使用する用語、非経口とは、皮
下、皮内、静脈内、筋肉内、関節内、滑液包内、胸骨内(intrasternal)、髄こう
内、および病巣内注入またはインフュージョン技術を含む。 本医薬組成物は滅菌注射調製物の形態、例えば滅菌した注射可能な水性または
油性懸濁液の形態であってもよい。この懸濁液はこの技術分野で知られた技法に
従って、適切な分散または湿潤剤(例えばツイーン80のような)および懸濁化
剤を用いて製剤化されてよい。
【0057】 本発明の医薬組成物は、カプセル、錠剤、および水性懸濁液および溶液(これ
らに限定されない)を含む経口的に許容できるどんな投与形態で経口的に投与さ
れでもよい。経口使用のための錠剤の場合、一般に使用されるキャリアーにはラ
クトースおよびトウモロコシデンプンが含まれる。ステアリン酸マグネシウムの
ような潤滑剤も典型的には添加される。カプセル形態の経口投与については有用
な希釈剤にはラクトースおよび乾燥トウモロコシデンプンが含まれる。水性懸濁
液が経口的に投与される場合は、活性成分は乳化剤および懸濁化剤と一緒にされ
る。所望であれば、ある種の甘味料および/または香料および/または着色剤が
添加されることもある。 上述の剤形および組成物のための他の適切なビヒクルまたはキャリアーは標準
的な製薬学の教科書、たとえば、"Remington's Pharmaceutical Sciences", The
Science and Practice of Pharmacy, 第19版、Mack Publishing Company, East
on, Penn., (1995)に見つけることができる。
【0058】 本明細書に記載したプロテアーゼ阻害剤の、1日あたり約0.01から約100mg/kg
体重、好ましくは1日あたり約0.5から約75mg/kg体重の投与レベルはHCV媒介疾病
の予防および治療のための単独療法において有用である。典型的には、本発明の
医薬組成物は1日あたり約1から約5回、あるいは、連続インフュージョンとし
て投与されるであろう。そのような投与は慢性または急性治療に使用することが
できる。キャリアー物質と一緒になって単一の投与用形態となる活性成分の量は
治療する宿主および投与の特定のモードに依存して変動するであろう。典型的な
調製物は約5%から約95%(w/w)の活性化合物を含むであろう。好ましくは、そ のような調製物は約20%から約80%の活性化合物を含む。
【0059】 当業者は上述したよりも低いまたは高い投与量が必要なこともあることを理解
するであろう。どの特定の患者に対する具体的な投与量および治療レジメンも種
々の要因に依存するであろう。その要因には、使用する特定の化合物の活性、年
齢、体重、一般的な健康状態、性別、食餌、投与時間、排泄率、薬剤の組合せ、
感染の重篤度および経過、患者の感染に対する体質および治療医師の判断が含ま
れる。一般に、治療はペプチドの最適投与量よりもずっと少ない投与量から開始
される。その後、その状況下で到達する最適効果に至るまで投与量は少しずつ増
加される。一般には、この化合物はいかなる有害または有毒な副作用を生じさせ
ずに広範に抗ウイルス効果を与えるであろう濃度レベルで投与されるのが最も望
ましい。 本発明の組成物が式Iの化合物と1以上の追加の治療用または予防用薬剤の組合
せを含む場合、その化合物および追加の薬剤はどちらも単独療法レジメンにおい
て通常投与される投薬量の約10〜100%の範囲、より好ましくは約10〜80%の投 与量で存在していなければならない。
【0060】 これらの化合物またはその製薬的に許容できる塩は製薬的に許容できるキャリ
アーと一緒に製剤化され、得られた組成物はin vivoでヒトのような哺乳動物に 投与されてよく、HCV NS3プロテアーゼを阻害し、またはHCVウイルス感染を治療
または予防することがある。そのような治療も本発明の化合物を以下の薬剤と組
み合わせて使用して達成することができる。それらの薬剤は以下のものであるが
、これらに限定されない:α-、β-、γ-インターフェロンのような免疫調節剤 ;リバビリン、アマンタジンのような他の抗ウイルス剤;HCV NS3プロテアーゼ の他の阻害剤;ヘリカーゼ、ポリメラーゼ、メタロプロテアーゼ、または内部リ
ボソームエントリーのようなHCV生活環における他のターゲットの阻害剤;また はこれらの組合わせ。追加の薬剤を本発明の化合物を組み合わせて単一投薬形態
を作製してもよい。あるいは、これらの追加の薬剤は複数薬剤形態の一部として
哺乳動物に別個に投与してもよい。
【0061】 従って、本発明の他の実施態様は式Iの化合物を投与することによるHVC NS3プ
ロテアーゼを阻害する方法を提供する。ここで式Iの化合物の置換基は上記で定 義したものである。 好ましい実施態様において、これらの方法はHCV NS3プロテアーゼ活性を哺乳 動物において減少させるのに有用である。本医薬組成物が構成活性成分として本
発明の1の化合物のみを含む場合は、そのような方法は、前記哺乳動物に、免疫
調節剤、抗ウイルス剤、HCVプロテアーゼ阻害剤、またはヘリカーゼ、ポリメラ ーゼまたはメタロプロテアーゼのような他の標的の阻害剤からなる群より選ばれ
る薬剤を投与するステップをさらに含むことがある。そのような追加の薬剤は本
発明の組成物の投与に先だって、あるいは同時に、あるいはその後に投与されて
よい。
【0062】 他の好ましい実施態様において、これらの方法は哺乳動物におけるウイルス複
製を阻害するために有用である。そのような方法はHCV疾病の治療または予防に 有用である。本医薬組成物が活性成分として本発明の1の化合物のみを含む場合
は、そのような方法は前記哺乳動物に免疫調節剤、抗ウイルス剤、HCVプロテア ーゼ阻害剤、またはHCV生活環における他のターゲットの阻害剤から選ばれる薬 剤を投与するステップをさらに含むことがある。そのような追加の薬剤は本発明
による組成物の投与に先だって、あるいは同時に、あるいはその後に投与されて
よい。 本明細書で述べる化合物は実験室用試薬としても使用することができる。本発
明の化合物は材料のウイルスコンタミネーションを処置し、または防ぎ、従って
、そのような材料(例えば、血液、組織、外科的器具および衣料、実験器具およ
び衣服、および血液採取器具および材料)と接触する研究所職員または医学職員
または患者のウイルス感染の危険性を低減する。
【0063】(プロセス) P6-P2断片の合成 本発明の化合物のP2-P6断片をスキームIに示したプロセスに従って合成した(
図中、PG1はカルボキシル保護基であり、PG2はアミノ保護基である);
【化53】
【0064】 簡単に言うと、P2、P3、P4および場合によってはP5およびP6はよく知られたペ
プチドカップリング技術によって結合することができる。P2、P3、P4およびP5お
よびP6部分は最終化合物が式Iのペプチドに対応する限りどんな順番に結合して もよい。例えば、P6はP5に結合して、P4-P3-P2に結合したP5-P6を生じさせても よく;または、P6がP5-P4-P3に結合し、次に適当なC-末端保護されたP2に結合さ
れてもよい。
【0065】 一般に、ペプチドはN-末端残基のα-アミノ基を脱保護し、記載されている方法
を用いて次の適切なN-保護アミノ酸の脱保護したカルボキシル基にペプチド結合
を通してカップリングすることによって伸長される。この脱保護およびカップリ
ング手順は望みの配列が得られるまで繰り返される。このカップリングは段階的
な様式で構成アミノ酸によって、スキーム1に示したように行なうことができ、
または、断片(2または幾つかのアミノ酸)の縮合、または両方の方法の組み合
わせによって、あるいは、Merrifield, J. Am. Chem. Soc., (1963), 85, 2149-
2154に最初に記載された方法に従って、固相ペプチド合成によって行なうことが
できる。この文献の開示は本明細書に含まれるものとする。
【0066】 2つのアミノ酸間、アミノ酸とペプチド、または2つのペプチド断片のカップ
リングはアジド法、混合炭酸−カルボン酸無水物(mixed carbonic-carboxylic a
cid anhydride)(イソブチルクロロホルメート)法、カルボジイミド(ジシクロ
ヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、または水溶性カルボ
ジイミド)法、活性エステル(p-ニトロフェニルエステル、N-ヒドロキシコハク
酸イミドエステル)法、ウッドワード試薬K-法、カルボニルジイミダゾール法、
リン試薬(phosphorus reagents)または酸化還元法のような標準的なカップリン グ法を使用して行なうことができる。これらの方法の幾つかは(特にカルボジイ
ミド法)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾールを添加することによって向上させる
ことができる。これらのカップリング反応は溶液中(液体相)でも固相において
も行なうことができる。
【0067】 より明確には、このカップリングステップは一方の反応基質の遊離のカルボキ
シルともう一方の反応基質の遊離のアミノ基との、カップリング剤存在下におけ
る、アミド結合リンキングを形成する脱水カップリングを含む。そのようなカッ
プリング剤の記載はペプチド化学に関する一般的な教科書、例えば、M. Bodansz
ky, "Peptide Chemistry" 改訂第2版、Springer-Verlag, Berlin, Germany, (1
993)に見ることができる。適切なカップリング剤の例として、N,N'-ジシクロヘ キシルカルボジイミド、N,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミドまたはN-エチル-
N'-[(3-ジメチルアミノ)プロピル]カルボジイミド存在下における1-ヒドロキシ ベンゾトリアゾールが挙げられる。非常に実用的で有用なカップリング剤は、商
業的に入手可能な(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリス-(ジメチルアミ
ノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(これ自体、または1-ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール存在下で)である。他の非常に実用的で有用なカップリング
剤は、商業的に入手可能な2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'-テト ラメチルウロニウムテトラフルオロボレートである。さらに他の非常に実用的で
有用なカップリング剤は商業的に入手可能な、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-
イル)-N,N,N',N'-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートである。
【0068】 カップリング反応は不活性溶媒、例えばジクロロメタン、アセトニトリル、ま
たはジメチルホルムアミド中で行なわれる。過剰の第3アミン、例えばジイソプ
ロピルエチルアミン、N-メチルモルホリンまたはN-メチルピロリジンが反応混合
物をpH約8に維持するために添加される。反応温度は通常0℃〜50℃であり、
反応時間は通常15分間〜24時間である。 固相合成手段が用いられる場合は、C-末端カルボン酸は不溶性キャリアー(通
常はポリスチレン)に接着される。これらの不溶性キャリアーはカルボキシル基
と反応して、伸長条件においては安定であるが後に容易に切断される結合を形成
する基を有している。それらの例としては以下のものがある:クロロ-またはブ ロモメチル樹脂、ヒドロキシメチル樹脂、およびアミノメチル樹脂。これらの樹
脂の多くは望みのC-末端アミノ酸が既に取り込まれて商業的に入手可能である。
前述した方法に加えて、ペプチド合成の他の方法はStewartとYoung, "Solid Pha
se Peptide Synthesis"第2版、Pierce Chemical Co., Rockford, IL(1984);Gr
oss, Meienhofer, Udenfriend編集、"The Peptides: Analysis, Synthesis, Bio
logy",第1、2,3,5および9巻,Academic Press, New-York, (1980-1987) ;Bodanskyら、"The Practice of Peptide Synthesis" Springer-Verlag, New-Y
ork(1984)に記載されている。これらの開示は本明細書に含まれるものとする。
【0069】 構成アミノ酸の官能基は一般にはカップリング反応の間は望ましくない結合の
形成を避けるために保護されなければならない。使用できる保護基はGreen, "Pr
otective Groups in Organic Chemistry", John Wiley & Sons, New York(1981)
および"The Peptides: Analysis, Synthesis, Biology" 第3巻、Academic Pres
s, New York(1981)に列挙されている。これらの開示は本明細書に含まれるもの とする。 C-末端残基のα-カルボキシル基は通常エステル(PG1)として保護されており、
切断してカルボン酸を生じ得る。使用できる保護基には以下が含まれる:1)メ
チル、トリメチルシリルエチルおよびt-ブチルのようなアルキルエステル、2 )ベンジルおよび置換ベンジルのようなアラルキルエステル、または3)トリク
ロロエチルおよびフェナシルエステルのような温和な塩基処理または温和な還元
手段で切断し得るエステル。
【0070】 伸長しているペプチド鎖にカップリングすべき各アミノ酸のα-アミノ基は保 護されていなければならない(PG2)。この分野で既知のどんな保護基も使用する ことができる。そのような基の例には以下が挙げられる:1)ホルミル、トリフ
ルオロアセチル、フタリル、およびp-トルエンスルホニルのようなアシル基;2
)ベンジルオキシカルボニル(CbzまたはZ)および置換ベンジルオキシカルボニル
、および9-フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)のような芳香族カルバメ
ート基;3)tert-ブチルオキシカルボニル(Boc)、エトキシカルボニル、ジイソ
プロピルメトキシカルボニルおよびアルリオキシカルボニルのような脂肪族カル
バメート基;4)シクロペンチルオキシカルボニルおよびアダマンチルオキシカ
ルボニルのような環式アルキルカルバメート基;5)トリフェニルメチルおよび
ベンジルのようなアルキル基;6)トリメチルシリルのようなトリアルキルシリ
ル;および7)フェニルチオカルボニルおよびジチアスクシノイルのようなチオ
ール含有基。好ましいα-アミノ保護基はBocあるいはFmocのいずれかである。ペ
プチド合成のために適切に保護された多数のアミノ酸誘導体が商業的に入手可能
である。
【0071】 新たに加わったアミノ酸残基のα-アミノ保護基は次のアミノ酸のカップリン グに先だって切断される。Boc基が使用される場合は、選択対象となる方法は純 粋なまたはジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸、またはジオキサン若しくは酢
酸エチル中のHClである。生じたアンモニウム塩は次に水性バッファー、または ジクロロメタン若しくはアセトニトリル若しくはジメチルホルムアミド中の第3 アミンのような塩基性溶液でカップリングに先だって、またはin situで中和さ れる。Fmoc基が使用される場合は、選択される試薬はジメチルホルムアミド中の
ピペリジンまたは置換ピペリジンであるが、どんな第2アミンも使用することが
できる。脱保護は0℃から室温(RT)の範囲で行なわれる。
【0072】 側鎖官能性を有するどのアミノ酸も、ペプチド調製の間上述のいずれかの基を
用いて保護されなければならない。当業者はこれらの側鎖官能性に関する適切な
保護基の選択と使用はアミノ酸およびそのペプチド中の他の保護基の存在に依存
することを理解するであろう。そのような保護基の選択は、その基がα-アミノ 基の脱保護およびカップリングの間除去されてはならないという点で重要である
。 例えば、Bocがα-アミノ保護基として使用される場合は、p-トルエンスルホニ
ル(トシル)がLysおよびArgのようなアミノ酸のアミノ酸側鎖を保護するために適
しており;アセトアミドメチル、ベンジル(Bn)、またはt-ブチルスルホニル部分
がシステインのスルフィド含有側鎖を保護するために使用することができ;ベン
ジル(Bn)エーテルはセリン、スレオニンまたはヒドロキシプロリンの水酸基含有
側鎖を保護するために使用することができ;ベンジルエステルはアスパラギン酸
およびグルタミン酸のカルボキシ含有側鎖を保護するために使用することができ
る。
【0073】 Fmocがα-アミン保護に選ばれる場合は、通常tert-ブチルベースの保護基が満
足のゆくものである。例えば、Bocはリジンおよびアルギニンに使用することが でき、tert-ブチルエーテルをセリン、スレオニンおよびヒドロキシプロリンに 、tert-ブチルエステルをアスパラギン酸およびグルタミン酸に使用することが できる。トリフェニルメチル(トリチル)部分はシステインのスルフィド含有側
鎖の保護に使用することができる。 ひとたびペププチドの伸長が完了したならば、全ての保護基が除去される。液
相合成が使用される場合は、保護基は保護基の選択によって指定される方法で除
去される。これらの手順は当業者によく知られたものである。
【0074】 固相合成が使用される場合は、ペプチドは保護基の除去と同時に樹脂から切り
離される。Boc保護法が合成で使用される場合は、ジメチルスルフィド、アニソ ール、チオアニソールまたはp-クレゾールのような添加剤を含む無水HFの0℃に おける処理が樹脂からペプチドを切断するための好ましい方法である。ペプチド
の切断はトリフルオロメタンスルホン酸/トリフルオロ酢酸混合物のような他の
酸試薬によっても達成される。Fmoc保護が使用される場合は、N-末端Fmoc基は初
めの方に記載した試薬で切断できる。他の保護基とペプチドはトリフルオロ酢酸
およびアニソールなどの種々の添加剤を含む溶液を用いて樹脂から切断される。
【0075】キャッピング基BおよびP6、P5、P4およびP3部分の合成 商業的に入手可能あるいはその合成がこの技術分野でよく知られた、適切なア
シルクロリドを有する保護されたP6、P5、P4、ペプチド全体またはいずれかのペ
プチド断片に、種々のキャッピング基Bが導入される。種々のP6からP3部分が商 業的に入手可能であるか、またはその合成がこの技術分野でよく知られている。
【0076】P2部分の合成 1.前駆体の合成: A)ハロアリールメタン誘導体の合成 ハロメチル-8-キノリンIIdの調製はK.N.Campbellら、J. Amer. Chem. Soc., (
1946), 68, 1844の方法に従って行なった。
【化54】 (halo:ハロ)
【0077】 簡単に言うと、8-キノリンカルボン酸IIaは、対応するハロゲン化アシルIIbを
水素化リチウムアルミニウムのような還元剤で還元することにより対応するアル
コールIIcに変換される。アルコールIIbの適切なハロゲン化水素酸処理により所
望のハロゲン化誘導体IIdが生じる。この処理の特定の実施態様は実施例1に示さ
れている。
【0078】2.P2の合成: A)以下の4-置換プロリンの合成(ここでR17は(示した立体化学で)炭素原子 により環に結合している)をJ.Ezquerraら(Tetrahedron,(1993), 38, 8665-8678
)およびC.Pedregalら(Tetrahedron Lett., (1994), 35, 2053-2056)によって記 載された方法に従って、スキームIIIに示したように行なった:
【化55】
【0079】
【化56】
【0080】 簡単に言うと、Boc-ピログルタミン酸をベンジルエステルとして保護する。リ
チウムジイソプロピルアミドのような強塩基による処理に続くアルキル化剤(Br-
R17またはI-R17)処理は、アミドの還元およびエステルの脱保護後に所望の化合 物IIIeを生じさせる。このプロセスの具体的な実施態様は実施例2に示されてい
る。
【0081】 B)以下のO-アルキル化4-(R)-ヒドロキシプロリンの合成は以下に記載する種
々のプロセスを用いて行なうことができる:
【化57】
【0082】 B.1)R12がアラルキルの場合は、このプロセスはE.M.Smithら(J. Med. Chem.
(1988), 31, 875-885)によって記載された方法に従って行なうことができる。 簡単に言うと、商業的に入手可能なBoc-4(R)-ヒドロキシプロリンは水素化ナト リムのような塩基で処理され、生じたアルコキシドはアルキル化剤(Br-R12また はI-R12)と反応して所望の化合物を生じさせる。このプロセスの具体的な実施態
様は実施例3および4に示されている。
【0083】 B.2)R12がアリールの場合は、この化合物はMitsunobu反応(Mitsunobu(1981
), Synthesis, January, 1-28; Ranoら、(1995), Tet. Lett. 36(22), 3779-379
2;Krchnakら、(1995), Tet. Lett. 36(5), 62193-6196;Richterら、(1994), T
et. Lett. 35(27), 4705-4706)によって調製することができる。簡単に言うと 、商業的に入手可能なBoc-4(S)-ヒドロキシプロリンメチルエステルがトリフェ ニルホスフィンおよびジエチルアゾジカルボキシレート(DEAE)の存在下で適切な
アリールアルコールまたはチオールで処理され、生じたエステルは酸へ加水分解
される。このプロセスの具体的な実施態様は実施例5に示されている。
【0084】
【化58】
【0085】 あるいは、Mitsunobu反応は固相で行なうこともできる(スキームIVに示した ように)。モデル396合成機の96穴ブロック(advanced ChemTech)へ樹脂結合化
合物(IVa)のアリコットが供給され、種々のアリールアルコールまたはチオール と適切な試薬が添加される。インキュベーション後、各樹脂結合産物(IVb)は洗 浄され、乾燥され、樹脂から切り離される。
【0086】 B.2.a) Suzuki反応(Miyauraら、(1981), Synth. Comm. 11, 513;Satoら、(19
89), Chem. Lett., 1405;Watanabeら、(1992), Synlett., 207;Takayukiら、(
1993), J. Org. Chem. 58, 2201;Frenetteら、(1994), Tet. Lette. 35(49), 9
177-9180;Guilesら、(1996), J. Org. Chem. 61, 5169-5171)もアリール置換 基を更に官能化するために使用することができる。
【0087】 C)Qが以下の基である式Iの化合物の合成:
【化59】 式中、ZはCH;R1は上で定義した基、および、R13はCF3、CF2CF3またはC(O)NH-
R14である。合成はスキームVIIIに記載したように行なった。
【0088】 必要なP1部分の合成は以下のように行なった: i)式Vdのトリフルオロメチルアルコールの合成についてはJ.W. Skilesら、(
J. Med. Chem. (1992), 35, 641-662)に記載された方法を示したように使用した
【化60】 (式中、R1は上で定義した基である。)
【0089】 簡単に言うと、商業的に入手可能なトリフルオロアセトアルデヒドエチルヘミ
アセタールVaと適切なニトロアルカンの縮合は対応するニトロアルコールVbを与
える。ニトロ基は(好ましくはRa-Niで)還元され、Boc-誘導体Vcとして保護さ れて、断片の容易な精製を可能とする。Boc-アミンの無水HCl処理は塩酸塩Vdを 与える。
【0090】 ii)式VIdのペンタフルオロエチルアルコールの合成のためには、M.R. Angelastr
oら、(J.Med. Chem., (1994), 37, 4538-4554)によって記載された方法がスキー
ムVIに示したように使用された:
【化61】 (式中R1は上で定義した基。)
【0091】 簡単にいうと、Boc-アミノ酸VIaはCatro, Bら(Synthesis, (1983), 676-678 )に記載された方法に従ってワインレブアミド(Weinreb amide)VIbに変換され、
リチウムペンタフルオロエタンで処理された。得られたペンタフルオロエチルケ
トンVIcは還元され、Boc保護基は無水HClで除去されて所望のアミノアルコールV
Idの塩酸塩を生じさせた。
【0092】 iii)式VIIfのヒドロキシアミドの合成に関しては、Peeら、(Tet. Lett. (1988),
3433)によって記載された方法がスキームVIIに示したように使用された:
【化62】 (式中、R1は上で定義した基。)
【0093】 簡単に言うと、塩基条件におけるエチルグリオキシレートVIIaおよびニトロア
ルカンの縮合は対応するニトロアルコールVIIbを与えた。ニトロ基は(好ましく
はRa-Niで)還元され、Boc-誘導体VIIcとして保護された。エステル基のケン化 と、それに続くアミンとの標準的カップリングはヒトロキシアミドVIIeを与えた
。無水HClでのBoc保護基の除去は所望のアミノヒドロキシアミドVIIfの塩酸塩を
与えた。
【0094】 iv) P2-P6へのカップリングはスキームVIIIに図示したように行なわれた:
【化63】
【0095】 a)P6からP2断片はアミノアルコール誘導体VIIIaの遊離のアミノ基へ前述のス キームIに記載したように結合してペプチドアルコールVIIIbを生じさせることが
できる。 b)このペプチドアルコールVIIIbのアルコール性官能基は次に当業者によく知 られ高く評価されている技法、例えば、Swern酸化(Tidwell, T.T., Synthesis,
(1990), 857-870)、または更に具体的には、Pfitzner-Moffatt酸化(K.E. Pfitzn
erとJ.G. Moffatt,J. Am. Chem. Soc., (1965), 5670-5678)およびDess-Martin
ペルイオジナン(periodinane)法(D.B. DessまたはJ.C. Martin, (J. Org. Chem.
, (1983),48, 4155-4156)により酸化されて式Iの化合物(式中Qは活性化された カルボニルを有する)を与える。
【0096】 D)Qが以下の基である式Iの化合物の合成:
【化64】 式中、ZはN;およびR13はNHR14、NR14R14 '、CH2-R14、CHR14R14 '、またはO-R1 4 であり;R14およびR1は上で定義した基である。合成はスキームXに記載したよ
うに行なった。
【0097】 i)アザ-含有P1断片の合成に関しては、図解したようにA.S. Duttaら(J. Chem.
Soc. Perkin I, (1975), 1712)に記載された方法に従った。
【化65】 (式中、R1およびR14は上で定義した基。)
【0098】 簡単に言うと、商業的に入手可能なBocヒドラジンIXaは適切なアルデヒドまた
はケトンで処理されて対応するヒドラゾンIXbを与えた。ヒドラゾンは(好まし くはDIABLで)還元されてアルキルカルバゼートIXcを生じさせた。イソシアネー
トによるアルキルカルバゼートの処理は対応するアザペプチド断片(IXd、式中Z=
NH)を与える。アルキルカルボゼートのカルバモイルクロリドによる処理は対応 するアザペプチド断片(IXd、式中z=NR14R14 ')を与える。クロロホルメートによ るアルキルカルバゼートの処理はアザ−カルバメート(IXd、式中z=O)を与えるが
、塩酸による処理はカルボンアナログを与える(IXd、式中z=CH2)。 あるいは、標準的なカップリング条件を用いたカルボン酸によるアルキルカル
バゼートの処理は対応するアザペプチド断片(IXd、式中Z=CHR14 '、またはCH2
を与える。最後に、Boc-保護基は無水HClで除去されて所望のアザ-誘導体IXeを 生じさせた。
【0099】 ii)P2-P6のカップリングはスキームXに従って行なわれた:
【化66】 (式中、zはO、NH、CH2、CHR14 '、またはNR14 ') P6からP2断片は前述のスキームIに記載したように誘導体Xaの遊離のアミノ基 へ結合して、ZがNである式Iのアザ-誘導体を生じさせることができる。
【0100】 E)Qが以下の基である式Iの化合物の合成:
【化67】 式中R15およびR16は上で定義した基。 スキームXIに記載したように、J. Ole
ksyszynら(Synthesis, (1979), 985-986)によって記載された方法が使用された :
【化68】 (式中、R1は上記定義した基。)
【0101】 簡単に言うと、ジフェニルエステルの2段階合成は適切なアルデヒドXIa、ベ ンジルカルバメートXIbおよびトリフェニルホスファイトの酢酸存在下での縮合 によって達成される。HBr/AcOHを用いたXIcのベンジルオキシカルボニル保護基 の除去は所望の臭化水素酸塩XIdを与える。 P6からP2断片は前述のスキームIに記載したように式XIdのホスホネート誘導体
の遊離のアミノ基に結合してQがホスホネート部分となる式Iのホスホノペプチド
を生じさせることができる。 以下の実施例は、本発明を更に詳細に記載するために提供される。これらの実
施例は、現時点で本発明を実施するために考えられる最良の実施態様を記載する
ものだが、例示のためであって本発明を限定することを意図していない。
【0102】(実施例) 本発明は以下の非限定的実施例によってさらに詳細に説明される。温度はセル
シウス度(℃)で与えてある。断りのない限り、溶液パーセンテージは体積質量
関係を表し、溶液割合は体積体積関係を表す。核磁気共鳴(NMR)スペクトルはBru
ker 400MHz分光計で記録した;化学シフト(δ)は100万分率(ppm)で報告 した。フラッシュクロマトグラフィーはシリカゲル(SiO2)上でStillのフラッシ ュクロマトグラフィー技法(W.C. Stillら、J. Org. Chem., (1978), 43, 2923) に従って行なった。
【0103】 実施例中で使用した略号は以下を含む。Bn:ベンジル;Boc:tert-ブチルオキ
シカルボニル(Me3COC(O));BSA:ウシ血清アルブミン;CHAPS:3-[(3-コラミド プロピル)-ジメチルアンモニオ]-1-プロパンスルホネート;DBU:1,8-ジアザビ シクロ[5.4.0]ウンデク-7-エン;CH2Cl2= DCM:メチレンクロリド;DIAD:ジイ ソプロピルアゾジカルボキシレート;DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン;DMA
P:ジメチルアミノピリジン;DCC:1,3-ジシクロヘキシル-カルボジイミド;DME
:1,2-ジメチオキシエタン(dimethyoxyethane);DMF:ジメチルホルムアミド;DM
SO:ジメチルスルホキシド;DTT:ジチオスレイトールまたはスレオ-1,4-ジメル
カプト-2,3-ブタンジオール;EDTA:エチレンジアミンテトラ酢酸;Et:エチル ;EtOH:エタノール;EtOAc:酢酸エチル;Et2O:ジエチルエーテル;HPLC:高 性能液体クロマトグラフィー;MS:質量分光測定法(MALDI-TOF:マトリックス補 助レーザー脱離イオン化−飛行時間法、FAB:高速原子衝撃法(Fast Atom Bombar
dment); LAH:水素化リチウムアルミニウム;Me:メチル;MeOH:メタノール;MES:(2-(N
-モルホリノ)エタン-スルホン酸);NaHMDS;ビス(トリメチルシリル)ナトリム
アミド;NMM:N-メチルモルホリン;NMP:N-メチルピロリジン;Pr:プロピル;
Succ:4-ヒドロキシ-1,4-ジオキソブチル;PNA:4-ニトロフェニルアミノまたは
p-ニトロアナリド(p-nitroanalide);TBAF:テトラ-n-ブチルアンモニウムフルオ
リド;TCEP:トリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩;TFA:トリフルオ ロ酢酸;THF:テトラヒドロフラン;TIS:トリイソプロピルシラン;TLC:薄層 クロマトグラフィー;TMSE:トリメチルシリルエチル;Tris/HCl:トリス(ヒド
ロキシメチル)アミノメタン塩酸塩。
【0104】実施例1 ブロモメチル-8-キノリン(1)の合成:
【化69】
【0105】 商業的に入手可能な8-キノリンカルボン酸(2.5g、14.4mmol)を清浄なチオニル
クロリド(10ml、144mmol)に添加した。この混合物を80℃に1時間加熱し、そ の後過剰のチオニルクロリドを減圧下で蒸留して除いた。得られた褐色がかった
固体に無水EtOH(15ml)を加え、これを1時間80℃に加熱し、その後、真空下
で濃縮した。残渣をEtOAcと飽和水性NaHCO3との間に分配し、有機相を乾燥させ(
MgSO4)、濾過し、濃縮して褐色がかったオイル(2.8g)を得た。この物質(ca.14.
4mmol)を35分間にわたって-60℃に冷却したLAH(0.76g、20.2mmol)/Et2O懸 濁物に滴下して加えた。反応混合物を1.5時間かけてゆっくりと加温し、反応を 完結させた。反応をMgSO4・10H2Oで30分間にわたってゆるやかに、次に湿潤THFで
停止させた。
【0106】 この混合物をEt2Oと10%NaHCO3水溶液の間に分配した。有機相を乾燥させ(MgS
O4)、濾過し、濃縮し、アルコールに対応する黄色がかった固体(2.31g、2ステ ップにわたって80%)を得た。このアルコール(2.3g、11.44mmol)をAcOH/HBr(Ald
richより、30%溶液、20ml)に溶解し、2.5時間、70℃にて加熱した。この混合物
を真空下で濃縮して乾燥させ、EtOAc(100ml)と飽和NaHCO3水溶液の間で分配し、
その後乾燥させ(MgSO4)、溶解し、濃縮して所望の化合物(1)を褐色がかった 固体(2.54g、100%)を得た。
【0107】実施例2 Boc-4(R)-(3-フェニルプロピル)プロリン(2d)の合成
【化70】
【0108】 a)化合物2bの合成: THF(10ml)中の-78℃のBoc-ピログルタミン酸ベンジルエステル(2a)(500mg、1.
57mmol)(A.L Johnsonら、J. Med. Chem. (1985), 28, 1596-1602に記載された ように調製)溶液に、リチウムヘキサメチジシリルアジド(hexamethydisilylazi
de)(1.72ml、1M THF溶液)をゆっくりと添加した。-78℃にて1時間撹拌した後、 シンナミルブロミド(278μl、1.88mmol)を添加し、撹拌をさらに2時間続けた
。この反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液で停止させ、エチルエーテルで抽
出した(3x20ml)。合わせた有機抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮し た。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(8:2 ヘキサン:酢酸エチル)に
より精製し、オフホワイトの固体(367mg、54%収率)として化合物2bを得た。1H
NMR (CDCl3): 7.35-7.19 (m, 10H), 6.43 (d, J=15 Hz, 1H), 6.11 (ddd, J=15
, J'=J"=8 Hz, 1 H), 5.26 (d, J=16 Hz, 1H), 5.17 (d, J=16 Hz, 1H), 4.59 (
dd, J=9.5, J'=2 Hz, 1 H), 2.83-2.70 (m, 2H), 2.41-2.34 (m, 1H), 2.22-2.1
6 (m, 1H), 2.10-2.02 (m, 1H) 1.42 (s, 9 H)。
【0109】 b)化合物2cの合成: -78℃にて、リチウムトリエチルボロヒドリド(THF中の1M溶液、1.01ml、1.01m
mol)を化合物2b(367mg、0.834mmol)のTHF(5ml)溶液へ、窒素雰囲気下で加えた
。30分後、反応混合物を飽和NaHCO3水溶液(2ml)で抑え、0℃まで加温した。30%
H2O2(5滴)を加え、この混合物を0℃にて20分間撹拌した。有機揮発物を真空
下で除去し、水性相をCH2Cl2で抽出した(3x10ml)。合わせた有機抽出物を乾
燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮した。残渣とトリエチルシラン(134μl、0.843mm
ol)の冷(-78℃)CH2Cl2(3ml)溶液へ、三フッ化ホウ素エテラート(118μl、0
.927mmol)を窒素雰囲気下で滴下して加えた。30分後、さらにトリエチルシラン(
134μl)および三フッ化ホウ素エテラート(118μl)を添加した。-78℃にて2時間
撹拌後、反応混合物を飽和NaHCO3水溶液(2ml)で抑え、DCMで抽出した(3x10
ml)。一緒に合わせた有機抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮した。粗生 成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(8:2 ヘキサン:酢酸エチル)で 精製し、化合物2cを無色のオイル(140mg、収率40%)として得た。
【0110】 1H NMR(CDCl3)は2種の回転異性体の存在を示した: 7.34-7.22 (m, 10H), 6.
38 (d, J=15.5 Hz, 1H), 6.15-6.08 (m, 1H), 5.29-5.07 (m, 2H), 4.44 (d, J=
7 Hz, 1/3H), 4.33 (d, J=7 Hz, 2/3H), 3.76 (dd, J=10.5, J'=8.5 Hz, 2/3H),
3.69 (dd, J=10.5, J'=8.5 Hz, 1/3H), 3.13 (dd, J=9, J'=8.5 Hz, 2/3H), 3.
05 (dd, J=9, J'=8.5 Hz, 1/3H), 2.47-2.40 (m, 1H), 2.35-2.22 (m, 2H) 2.15
-1.85 (m, 2H), 1.45 (s, (3/9) 9H), 1.33 (s, (6/9) 9H)。
【0111】 c)化合物2dの合成: エタノール中の化合物2c(140mg、0.332mmol)溶液(4ml)へチャコール(30m
g)上の10%パラジウムを添加した。この混合物を窒素雰囲気下で2時間撹拌し た。この混合物をミリポア:Millex-HV 0.45μmフィルターに通して触媒を除去 した。透明化した溶液を濃縮して所望の化合物2dを無色のオイルとして得た(11
5mg、quant. 収率)。1H NMR(DMSO-d6)は2種の回転異性体の存在を示した: 7.
28-7.14 (m, 5H), 4.33 (br.s, 1H), 4.06-4.10, (m, 1H), 3.56-3.42 (m, 3H),
2.89-2.79 (m, 1H), ), 2.53-2.49 (m, 1H, under DMSO-d6), 2.24-2.10 (m, 1
H), 2.03-1.93 (m, 1H), 1.87-1.75 (m, 1H), 1.62-1.45 (m, 2H), 1.38 (s, (3
/9) 9H), 1.33 (s, (6/9) 9H)。
【0112】実施例3 Boc-4-(R)-(ナフタレン-1-イルメトキシ)プロリン(3)の合成:
【化71】
【0113】 商業的に入手可能なBoc-4(R)-ヒドロキシプロリン(5.00g、21.6mmol)をTHF(10
0ml)に溶解し、0℃に冷却した。水素化ナトリウム(60%オイル分散液、1.85g、
45.4mmol)を10分間かけて少しずつ添加し、この懸濁液をRTにて1時間撹拌した 。次に、1-(ブロモメチル)ナフタレン(8.00g、36.2mmol)(E.A. Dixonら、Can
. J. Chem.(1981), 59, 2629-2641に記載されているように調製)を添加し、こ の混合物を灌流しながら18時間加熱した。この混合物を水中(300ml)に注ぎ、 ヘキサンで洗浄した。水性相を10% HCl水溶液で酸性化し、酢酸エチルで2回抽
出した。有機相を合わせ、食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮し た。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(49:49:2 ヘキサン:酢酸エチル:酢
酸)で精製して表題の化合物を無色のオイルとして得た(4.51g、収率56%)。
【0114】 1H NMR(DMSO-d6)は2種の回転異性体の存在を示した: 8.05 (m, 1H), 7.94 (
m, 1H), 7.29 (d, J=14 Hz, 1H), 7.55-7.45 (m, 4H), 4.96 (m, 2H), 4.26 (br
. s, 1H), 4.12 (dd, J=J=8 Hz, 1H), 3.54-3.42 (m, 2H), 2.45-2.34 (m, 1H),
2.07-1.98 (m, 1H) 1.36 (s, (3/9) 9H), 1.34 (s, (6/9) 9H)。
【0115】実施例4 Boc-4(R)-(8-キノリン−メチルオキシ)プロリン(4)の合成:
【化72】
【0116】 無水THF(20ml)中のBoc-4(R)-ヒドロキシプロリン(1.96g、8.5mmol)をNaH(
1.4g、オイル中60%、34mmol)のTHF(100ml)懸濁液に添加した。この混合物を30 分間撹拌し、その後THF(30ml)中の実施例1のブロモメチル-8-キノリン(2.54g、
11.44mmol)を添加した。反応混合物を70℃に加熱し(5時間)、その後過剰のNaH
を湿潤THFで注意深く分解した。この反応物を真空下で濃縮し、得られた物質をE
tOAcとH2Oに溶解した。塩基性水性相を分離し、10%HCl水溶液でpH〜5まで酸
性化し、その後EtOAc(15o0ml)で抽出した。有機相を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、
濃縮して褐色のオイルを得た。フラッシュクロマトグラフィーによる精製(溶出
:10%MeOH/CHCl3)によって所望の化合物を薄い黄色の固体として得た(2.73g 、86%)。
【0117】 HPLC(97.5%);1H NMR(DMSO-d6)は6:4の割合で回転異性体の分布を示した: 1
2-11.4 (bs, 1H), 8.92 (2 x d, J = 4.14 and 4.14 Hz, 1H), 8.38 (2 x d, J
= 8.27 and 8.27 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 7.94 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 7.0 Hz,
1H), 7.63-7.54 (m, 2H), 5.14 (2 x s, 2H), 4.32-4.29 (m, 1H), 4.14-4.07
(m, 1H), 3.52-3.44 (m, 2H), 2.43-2.27 (m, 1H), 2.13-2.04 (m, 1H), 1.36 a
nd 1.34 (2 x s, 9H)。
【0118】実施例5 Boc-4(R)-(7-クロロキノリン-4-オキソ)プロリン(5)の合成:
【化73】
【0119】 商業的に入手可能なBoc-4-(S)-ヒドロキシプロリンメチルエステル(500mg、2.
04mmol)および7-クロロ-4-ヒドロキシキノリン(440mg、2.45mmol)を0℃にて 乾燥THF(10ml)中に入れた。トリフェニルホスフィン(641mg、2.95mmol)を添加し
、続いてゆっくりとDIAD(426mg、2.45mmol)を添加した。この混合物をRTにて2 0時間撹拌した。次にこの反応混合物を濃縮し、酢酸エチル中に溶解し、1N HCl
で3回抽出した。水性相をNa2CO3で塩基性にし、酢酸エチルで2回抽出した。有
機層を合わせ、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して黄色のオイルを得た。この オイルをフラッシュクロマトグラフィーで精製し化合物(5)メチルエステルを
白色の固体として得た(498mg、収率58%)。
【0120】 このメチルエステル(400mg、0.986mmol)をメタノール(4ml)中1M水素化ナト リウム水溶液(1.7ml、1.7mmol)で0℃にて3時間水素化した。この溶液を濃縮し てメタノールを除去し、1M HCl水溶液で中和した。この懸濁液を濃縮し、乾燥さ
せメタノール(20ml)に溶解した。この塩を濾過し、濾液を濃縮して所望の化合
物(5)を白色の固体387mgとして得た(定量的(quant.)収率)。 MP2168-117:1H NMR (DMSO-d6) (計算値 1:1 回転異性体混合物) 8.74 (d, J
= 5 Hz, 1 H), 8.13-8.09 (m, 1 H), 7.99 および 7.98 (s, 1 H), 7.58 (d, J
= 9 Hz, 1 H), 7.02 (d, J = 5 Hz, 1 H), 5.26-5.20 (m, 1 H), 4.10- 4.01 (m
, 1 H), 3.81-3.72 (m, 1 H), 3.59 (dd, J = 12, 10 Hz, 1 H), 2.41-2.31 (m,
2 H), 1.34 and 1.31 (s, 9H)。
【0121】実施例6 固体支持体上で行うカップリング反応の一般的手順 合成は96ウェルのブロックを備えたAdvanced ChemTechR社の並行合成機モデル
ACT396で行った。典型的には、24のペプチドを標準的な固相技術を使用して並行
して合成した。出発Fmoc-Nva-Wang樹脂および1-(Fmoc-アミノ)シクロプロパンカ
ルボン酸-Wang樹脂はDCC/DMAPカップリング法(Atherton, E; Scheppard, R.C.
Solid Phase Peptide Synthesis, a Pratical Approach; IRL Press: Oxford 19
89; pp 131-148)に従って調製した。他のアミノ酸-Wang樹脂は商業的供給源よ り得た。 各ウェルに100mgの出発樹脂(およそ0.05mmol)を装荷した。樹脂を連続的に1
.5mlずつのNMP(1 x)とDMF(3 x)で洗浄した。Fmoc保護基はDMF中のピペリジン25
%(v/v)溶液1.5mlで20分間処理することにより除去した。樹脂を1.5mlずつのDMF
(4 x)、MeOH(3 x)、およびDMF(3x)で洗浄した。カップリングはDMF(300μl)中で
400μl(0.2mmol)の0.5M Fmoc-アミノ酸/HOBt水化物DMF溶液、400μl(0.4mmol)の
DIPEAの0.5M DMF溶液、および400μl(0.2mmol)のTBTUの0.5M DMF溶液を用いて行
った。1時間振盪したのち、ウェルを排水し、樹脂を1.5mlのDMFで洗浄し、カッ プリングを同じ条件でもう一度繰り返した。次に樹脂を上述のように洗浄し、こ
のサイクルを次のアミノ酸で繰り返した。
【0122】 カップリング基は2つの方法で導入した: 1.上述のプロトコルを使用してカルボン酸(例えば、酢酸)の形で、 または、 2.酸無水物または酸塩化物のようなアシル化剤として。 以下の実施例はコハク酸無水物によるキャッピングを例示したものである:Fm
oc脱保護および続く洗浄プロトコルの後、DMF(350μl)を添加し、続いてそれぞ れ400μlのコハク酸無水物(0.5M、0.2mmol)およびDIPEA(1.0M、0.4mmol)のDMF溶
液を添加した。この樹脂を2時間撹拌し、再カップリングステップを行った。
【0123】 合成の終わりにこの樹脂を1.5mlずつのDCM(3 x),MeOH(3 x),DCM(3 x)で洗浄
し、真空下で2時間乾燥させた。 樹脂からの切り離しおよび付随する側鎖の脱保護は1.5mlのTFA、H2O、DTTおよ
びTIS(92.5:2.5:2.5:2.5)の混合物を加えることによって行った。2.5時間の 振盪後、樹脂を濾過し、1.5mlのDCMで洗浄した。濾液を合わせ真空遠心によって
濃縮した。各化合物を調製用逆相HPLCでC18カラム(22mmx500mm)を用いて精製し
た。産物を含有する画分をMALDI-TOF質量分光法で同定し、一緒に合わせ、凍結 乾燥した。
【0124】実施例7 溶液中で行うカップリング反応のための一般的手順(R. Knorrら、Tetrahedron L etters, (1989),30, 1927も参照せよ) 反応基質、すなわち遊離のアミン(1当量)(またはその塩酸塩)および遊離のカ
ルボン酸(1当量)をCH2Cl2、CH3CNまたはDMFに溶解した。窒素雰囲気下、4当
量のN-メチルモルホリンと1.05当量のカップリング剤を撹拌したこの溶液に添加
した。20分後、1当量の第2の反応基質、すなわち、遊離のカルボン酸を加えた。
この目的のための実際的かつ効果的なカップリング剤は(ベンゾトリアゾール-1
-イルオキシ)トリス-(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェー
ト(HOBT)または、好ましくは、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N',N'- テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)またはO-(7-アザベンゾ トリアゾール-1-イル)-N,N,N'.N'-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレ ート(HATU)である。反応はTLCでモニターした。反応完結後、溶媒を減圧下でエ バポレーションした。残渣をEtOAcに溶解した。溶液を次々に10%クエン酸水溶 液、飽和NaHCO3水溶液および食塩水で洗浄した。有機相を乾燥させ(MgSO4)、濾 過し、減圧下で濃縮した。残渣を精製する場合は上述のようにフラッシュクロマ
トグラフィーで行った。
【0125】実施例8 セグメント:Ac-Chg-Chg-Pro(4(R)-ナフタレン-1-イルメトキシ)-OH(8g)の合成
【化74】
【0126】 化合物8a(4.45g、11.98mmol)を無水CH3CN(60ml)に溶解した。DBU(2.2ml、14.3
8mmol)および臭化アリル(1.1ml、13.18mmol)を次々に加え、この反応混合物を24
時間RTにて撹拌した。混合物を濃縮し、生じたオイルをEtOAcと水で希釈し、順 次、水(2x)および食塩水(1x)で洗浄した。EtOAc相を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、
エバポレーションして乾燥させた。黄色のオイルをフラッシュクロマトグラフィ
ーで精製(溶出液:ヘキサン:EtOAc;90:10から85:15)し、生成物8bを黄色の オイルとして得た(2,4.17g;収率85%)。MS(FAB)412MH+
【0127】 1H NMR (CDCl3)、回転異性体の混合物、計算値(ca.)1:2 , (d, J= 8Hz, 1H),
7.87 (d, J= 8Hz, 1H), 7.82 (d, J= 8Hz, 1H), 7.55-7.41 (m, 4H), 5.95-5.8
5 (m, 1H), 5.34-5.21 (m, 2H), 5.03-4.88 (m, 2H), 4.70-4.56 (m, 2H), 4.48
& 4.39 (t, J= 8, 15Hz, 1H), 4.28-4.23 (m, 1H), 3.81-3.55 (m, 2H), 2.46-
2.36 (m, 1H), 2.13-2.05 (m, 1H), 1.44 & 1.41 (s, 9H)。
【0128】 化合物8b(2.08g、5.05mmol)を4N HCl/ジオキサンでRTにて30分間処理した。エ
バポレーションして乾燥させると対応するアミン-HClがオイルとして得られた。
アミン-HCl 8cを無水DCM(25ml)に溶解し、NMM(2.2ml、20.22mmol)、Boc-Chg-OH・
H2O(1.53g、5.56mmol)、および、TBTU(1.95g、6.07mmol)を順番に添加した。反 応混合物をRTにて一晩撹拌し、次に、EtOAcで希釈し、順番に10%クエン酸水溶 液(2x)、飽和NaHCO3水溶液(2x)、水(2x)およひ食塩水(1x)で洗浄した。EtOAc層 を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、エバポレーションして乾燥させて粗生成物8dを黄 色がかったフォーム(計算値2.78g、収率100%)として得た。MS(FAB) 551.4 MH +
【0129】 1H NMR (CDCl3) 8.03(d, J= 8Hz, 1H), 7.86 (b d, J= 8.5Hz, 1H), 7.84 (d
, J= 8Hz, 1H), 7.56-7.40 (m, 4H), 5.92-5.85 (m, 1H), 5.31 (dd, J= 1, 17H
z, 1H), 5.22 (dd, J= 1, 10Hz, 1H), 5.17 (d, J= 9Hz, 1H), 5.05 (d, J= 12H
z, 1H), 4.91 (d, J= 12Hz, 1H), 4.67-4.60 (m, 3H), 4.31-4.27 (m, 2H), 4.1
6 (b d, J= 11Hz, 1H), 3.71 (dd, J= 4, 11Hz, 1H), 2.47-2.41 (m, 1H), 2.08
-1.99 (m,1H), 1.85-1.63 (m, 5H), 1.44-1.40 (m, 1H), 1.36 (s, 9H), 1.28-1
.00 (m, 5H)。
【0130】 未精製ペプチド8d(計算値5.05mmol)を化合物8cについて記載したように4NのHC
l/ジオキサン(25ml)で処理した。未精製塩酸塩を化合物8dについて記載したよう
にDCM(25ml)中でNMM(2.22ml、20.22mmol)およびTBTU(1.95g、6.07mmol)でBoc-Ch
g-OH・H2O(1.53g、5.55mmol)にカップリングして黄色のオイルフォームを得た。 粗生成物質をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(溶出液:ヘキサン
:EtOAc;80:20から75:25)、トリペプチド8eを白色のフォームとして得た(2.75
g;収率、2ステップにわたって79%)。MS(FAB) 690.5MH+
【0131】 1H NMR (CDCl3)、主として1種の回転異性体, 8.06 (d, J= 8Hz, 1H), 7.87 (
b d, J= 8.5Hz, 1H), 7.82 (d, J= 8Hz, 1H), 7.57-7.40 (m, 4H), 6.41 (d, J=
8.5Hz, 1H), 5.92-5.84 (m, 1H), 5.31 (dd, J= 1, 17Hz, 1H), 5.23 (dd, J=
1, 10.5Hz, 1H), 5.04 (d, J= 12Hz, 1H), 4.98 (b d, J= 7Hz, 1H), 4.93 (d,
J=12Hz, 1H), 4.63-4.58 (m, 4H), 4.29-4.25 (m, 1H), 4.10-4.07 (m, 1H), 3.
90-3.84 (m, 1H), 3.72 (dd, J= 4, 11Hz, 1H), 2.48-2.40 (m, 1H), 2.07-1.99
(m, 1H), 1.83-1.55 (m, 12H), 1.43 (s, 9H), 1.23-0.89 (m, 10H)。
【0132】 トリペプチド8e(2.75g、3.99mmol)を化合物8cについて記載したように4NのHCl
/ジオキサン(20ml)で処理した。未精製塩酸塩を無水DCM(20ml)に溶解し、NMM(1.
75ml、15.94mmol)および無水酢酸(752μl、7.97mmol)を順番に添加した。反応混
合物を一晩RTにて撹拌し、次にEtOAcで希釈した。有機層を順番に10%クエン酸 水溶液(2x)、飽和NaHCO3水溶液(2x)、水(2x)および食塩水(1x)で洗浄し
、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、エバポレーションして乾燥させ、粗ペプチド8fを 白色のフォームとして得た(2.48g、収率98%)。
【0133】 MS(FAB) 632.4 MH+1H NMR (CDCl3)、主として1種の回転異性体, 8.06(b d,
J= 8Hz, 1H), 7.87 (b d, J= 8Hz, 1H), 7.83 (d, J= 8Hz, 1H), 7.58-7.40 (m
, 4H), 6.36 (d, J= 9Hz, 1H), 6.01 (d, J= 9Hz, 1H), 5.94-5.83 (m, 1H), 5.
34-5.28 (m, 1H), 5.25-5.21 (m, 1H), 5.05 (d, J= 12Hz, 1H), 4.94 (d, J= 1
2Hz, 1H), 4.64-4.57 (m, 4H), 4.30-4.23 (m, 2H), 4.12-4.08 (m, 1H), 3.73
(dd, J= 4, 11Hz, 1H), 2.49-2.42 (m, 1H), 2.08-2.01 (m, 1H), 1.99 (s, 3H)
, 1.85-1.53 (m, 11H), 1.25-0.88 (m, 11H)。
【0134】 未精製トリペプチド8f(2.48g、3.93mmol)を無水のCH3CN:DCM混合物(20ml)中に
溶解した。トリフェニルホスフィン(53.5mg、0.200mmol)およびテトラキス(ト リフェニルホスフィン)-パラジウム(0)触媒(117.9mg、0.102mmol)を順番に加え
、続いてピロリジン(353.9μl、4.24mmol)を加えた。反応混合物をRTにて18時間
撹拌した。その後、溶媒をエバポレーションした。残渣をEtOAcおよび10%クエ ン酸水溶液に溶解し、次に、さらに10%クエン酸水溶液で2回、水(2x)、および 食塩水(1x)で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、エバポレーション した。未精製産物をEt2O:DCM(85:15)中で粉末化し、濾過後トリペプチド8gを白 色固体として得た(2.09g、収率90%)。
【0135】 MS(FAB) 592.4 MH+ 614.3(M+Na)+1H NMR (CDCl3), 主として1種の回転異性
、 8.08 (d, J= 8Hz, 1H), 7.93 (b d, J= 9Hz, 1H), 7.88 (b d, J= 8Hz, 1H
), 7.82 (d, J= 8Hz, 1H), 7.57-7.41 (m, 4H), 6.47 (d, J= 8.5Hz, 1H), 5.05
(d, J= 12.5Hz, 1H), 4.94 (d, J= 12.5Hz, 1H), 4.73 (t, J= 9.5, 19Hz, 1H)
, 4.44-4.35 (m, 2H), 4.26 (b s, 1H), 4.19 (d, J= 11.5Hz, 1H), 3.75 (dd,
J= 4, 11Hz, 1H), 2.47 (b dd, J= 7.5, 13.5Hz, 1H), 2.20-2.11 (m, 1H), 2.0
4 (s, 3H), 1.88-1.41 (m, 11H), 1.30-0.80 (11H)。
【0136】実施例9 セグメントAc-Chg-Val-Pro(4(R)-ナフタレン-1-イルメトキシ)-OH(9e)の合成
【化75】
【0137】 化合物9a(2.89g、7.02mmol)を4N HCl/ジオキサン(30ml)により化合物8cについ
て記載したように処理した。未精製塩酸塩をBoc-Val-OH(1.53g、7.73mmol)にNMM
(3.1ml、28.09mmol)とTBTU(2.71g、8.43mmol)でDCM(35ml)中、3.5h、化合物3に
ついて記載したようにカップリングさせ、未精製ジペプチド9bをアイボリーオイ
ルフォームとして得た(計算値3.60g、収率100%)。MS(FAB) 509.3MH- 511.
3MH+ 533.2(M+Na)+1H NMR ( CDCl3) 8.04 (b d, J= 8Hz, 1H), 7.87 (b d,
J= 7Hz, 1H), 7.82 (d, J= 8Hz, 1H), 7.56-7.40 (m, 4H), 5.93-5.85 (m, 1H),
5.34-5.28 (m, 1H), 5.24-5.19 (m, 2H), 5.04 (d, J= 12Hz, 1H), 4.92 (d, J
= 12Hz, 1H), 4.67-4.60 (m, 3H), 4.31-4.26 (m, 2H), 4.11-4.09 (m, 1H), 3.
72 (dd, J= 4, 11Hz, 1H), 2.48-2.41 (m, 1H), 2.07-1.99 (m, 1H), 1.44-1.36
(m, 1H), 1.37 (s, 9H), 1.01 (d, J= 7Hz, 3H), 0.93 (d, J= 7Hz, 3H)。
【0138】 未精製ジペプチド9b(計算値7.02mmol)を4N HCl/ジオキサン(30ml)により化 合物7cについて記載したように処理した。この未精製塩酸塩を、化合物3につい
て記載したように、Boc-Chg-OH・H2O(2.13g、7.73mmol)へNMM(3.1ml、28.09mmol)
およびTBTU(2.71g、8.43mmol)でCH2Cl2(35ml)中でカップリングし、未精製トリ ペプチド9cをアイボリーフォームとして得た(計算値4.6g、収率100%)。MS (F
AB) 648.5 MH- 672.4 (M+Na) +1H NMR (CDCl3) 8.06 (b d, J=8Hz, 1H),
7.87 (b d, J= 7.5 Hz, 1H), 7.82 (b d , J= 8Hz, 1H), 7.57-7.40 (m, 4H), 6
.46 (b d, J= 8.5Hz, 1H), 5.94-5.84 (m, 1H), 5.31 (dd, J= 1, 17Hz, 1H), 5
.23 (dd, J= 1, 10.5Hz, 1H), 5.03 (d, J= 12Hz, 1H), 5.00-4.97 (m, 1H), 4.
93 (d, J=, 12Hz, 1H), 4.63-4.59 (m, 4H), 4.29-4.27 (m, 1H), 4.10-4.07 (m
, 1H), 3.92-3.86 (m, 1H), 3.72 (dd, J= 5, 11Hz, 1H), 2.48-2.41 (m, 1H),
2.10-1.99 (m, 1H), 1.76-1.57 (m, 6H), 1.43 (s, 9H), 1.20-0.92 (m, 6H), 1
.00 (d, J= 7Hz, 3H), 0.93 (d, J= 7Hz, 3H)。
【0139】 未精製トリペプチド9c(計算値7.02mmol)を、化合物8cについて記載したように
4N HCl/ジオキサン(30ml)で処理した。未精製塩酸塩をさらに無水酢酸(1.33ml、
14.05mmol)およびNMM(3.1ml、28.09mmol)によりCH2Cl2(35ml)中で化合物8fにつ いて記載したように処理した。この粗生成物をフラッシュ精製し(溶出液:ヘキ
サン:EtOAc;30:70)、アセチル化保護トリペプチド9dを白色フォームとして得
た(3.39g、3ステップにわたって収率81%)。MS (FAB) 590.3 MH- 592.4 MH+ 614.4 (M+Na)+
【0140】1 H NMR (CDCl3), 主として1種の回転異性体、 8.06 (d, J= 8Hz, 1H), 7.88 (b
d, J= 8Hz, 1H), 7.83 (d, J= 8Hz, 1H), 7.58-7.41 (m, 4H), 6.37 (d, J= 9
Hz, 1H), 5.97 (d, J= 8.5 Hz, 1H), 5.94-5.84 (m, 1H), 5.31 (dd, J= 1, 17H
z, 1H), 5.24 (dd, J= 1, 10.5 Hz, 1H), 5.05 (d, J= 12Hz, 1H), 4.94 (d, J=
12Hz, 1H), 4.66-4.57 (m, 4H), 4.31-4.22 (m, 2H), 4.11-4.05 (m, 1H), 3.7
3 (dd, J= 4.5, 11Hz, 1H), 2.50-2.43 (m, 1H), 2.09-2.01 (m, 2H), 2.00 (s,
3H), 1.68-1.55 (m, 5H), 1.15-0.89 (m, 6H), 0.99 (d, J= 7Hz, 3H), 0.91 (
d, J= 7Hz, 3H)。
【0141】 アセチル化トリペプチド9d(3.39g、5.73mmol)を化合物8gについて記載したよ うに、テトラキス(トリフェニルホスフィン)-パラジウム(0)触媒(172.1mg、0.14
9mmol)により、無水CH3CN:DCMの1:1混合物(30ml)中、トリフェニルホスフィン(
78.1mg、0.298mmol)およびピロリジン(516μl、6.19mmol)で脱保護した。この未
精製の薄い黄色のフォーム産物をEt2O:DCM(85:15)中で粉末化し、濾過後、トリ ペプチド9eを黄色がかった白色の固体として得た(3.0g、収率95%)。MS (FAB)
550.3 MH-1H NMR (CDCl3) 8.08 (d, J= 8Hz, 1H), 8.04 (b d, J= 9Hz, 1H), 7.88 (b
d, J= 7.5Hz, 1H), 7.82 (d, J= 8Hz, 1H), 7.58-7.37 (m, 5H), 5.05 (d, J= 1
2Hz, 1H), 4.94 (d, J= 12Hz, 1H), 4.61 (t, J= 9.5, 19.5Hz, 1H), 4.46-4.37
(m, 2H), 4.27 (b s, 1H), 4.17 (d, J= 11Hz, 1H), 3.74 (dd, J= 4, 11Hz, 1
H), 2.49 (b dd, J= 7.5, 13Hz, 1H), 2.17-2.09 (m, 1H), 2.04 (s, 3H), 2.03
-1.94 (m, 1H), 1.79 (b d, J= 12.5Hz, 1H), 1.62-1.43 (m, 5H), 1.08-0.85 (
m, 5H), 1.00 (d, J= 7Hz, 3H), 0.90 (d, J= 7Hz, 3H)。
【0142】実施例10 ペンタペプチド10hの合成 合成は以下のように行った。
【化76】
【0143】 a)化合物10bの合成: 商業的に入手可能なBoc-4(R)-ベンジルオキシプロリン(10a)(20.0g、62.2mmol
)のアセトニトリル溶液(250ml)へ0℃にて逐次的にDBU(10.3ml、68.87mmol)およ び臭化アリル(6.0ml、69.3mmol)を加えた。反応混合物をRTにて一晩撹拌し、ア セトニトリルをエバポレーションし、残渣をEtOAcに溶解した。混合物を順番に1
0%クエン酸水溶液(2x)、水、飽和NaHCO3水溶液、水(2x)および食塩水で洗浄し た。EtOAc溶液を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮して所望のエステル10bを無色 のオイルとして得た(21.84g、60.42mmol、収率97%)。
【0144】 b)化合物10cの合成: アリルエステル10b(21.84g、60.42mmol)をジオキサン中の4N HCl(453ml、1812
.0mmol)で30分間処理し、その後真空中で濃縮した。アミン塩酸塩を実施例3に記
載した反応条件にさらした:未精製塩酸塩をBoc-Val-OH(13.3g、60.43mmol)、NMM
(26.6ml、241.93mmol)、およびTBTU(23.3g、72.56mmol)のCH2Cl2(300ml)溶液と 化合させた。反応混合物をRTにて16時間撹拌し、真空中で濃縮した。残渣をEtOA
cに溶解し、連続的に10%クエン酸水溶液(2x)、水、飽和NaHCO3(2x)、水(2x)、
食塩水で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮して未精製ジペプ チド10cを得た(30.23g)。
【0145】 MS (FAB) 461 (MH+)。 1H-NMR (CDCl3) 7.36-7.28 (m, 5H), 5.91-5.84 (m,
1H), 5.35-5.21 (m, 2H), 5.19 (bs, 1H), 4.66-4.62 (m, 3H), 4.56 (d, J = 1
1.8 Hz, 1H), 4.49 (d, J= 11.4 Hz, 1H), 4.28-4.24 (m, 2H), 4.04 (bd, J =
11.1 Hz, 1H), 3.70 (dd, J = 4.5, 11.1 Hz, 1H), 2.25-2.42 (m, 1H), 2.08-1
.98 (m, 1H), 1.45-1.40 (m, 1H), 1.41 (s, 9H), 1.01 (d, J = 6.7 Hz, 3H),
0.93 (d, J = 6.7 Hz, 3H)。
【0146】 c)化合物10dの合成: 未精製ジペプチド10c(計算値60mmol)をジオキサン溶液(453ml)中4N HClで
処理した。未精製塩酸塩をBoc-Ile-OH(14.0g、60.5mmol)、TBTU(23.3g、72.6mmo
l)およびNMM(26.6ml,241.9mmol、4.0当量)とCH2Cl2(300ml)中で化合物10cにつ
いて記載したように化合させて未精製トリペプチド10dを得た。フラッシュクロ マトグラフィー(ヘキサン中の30%EtOAc混合物を使用)により所望の化合物10d
を得た(25.61g、44.64mmol、化合物10aからの収率72%)。
【0147】 MS (FAB) 574 (MH+); 1H-NMR (CDCl3) 7.37-7.28 (m, 5H), 6.44 (d, J = 8.
6 Hz, 1H), 5.95-5.84 (m, 1H), 5.35-5.23 (m, 2H), 5.99(d, J = 8.4 Hz, 1H)
, 4.65-4.47 (m, 3H), 4.56 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 4.49 (d, J = 12.1 Hz, 1H
), 4.27-4.21 (m, 1H), 4.03 (bd, J = 10.8 Hz, 1H), 3.97-3.88 (m, 1H), 3.7
1 (dd, J = 4.1 Hz, J = 10.8 Hz, 1H), 2.49-2.41 (m, 1H), 2.12-2.00 (m, 2H
), 1.85-1.74 (m, 1H), 1.55-1.40 (m, 2H), 1.43 (s, 9H), 1.16-1.04 (m, 1H)
, 1.00 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 0.93 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 0.89-0.82 (m, 6H).
【0148】 d)化合物10eの合成: トリペプチド10d(25.60g、44.62mmol)をジオキサン溶液中4N HClで処理し(30
分間)、その後、真空中で濃縮し22.64gの塩酸塩を得た。この塩酸塩(14.97g、
29.35mmol)を化合物10cについて記載したように、Boc-(D)Glu(OTMSE)-OH(10.2g
、29.35 mmol)、TBTU(11.30g、35.23mmol)およびNMM(11.30g、35.23mmol))とCH2 Cl2中(150ml)で化合させた。化合物10eは黄色がかった白色のフォームとして得 られた(23.6g)。
【0149】 MS (FAB) 803.5 (MH+); 1H-NMR (CDCl3) 7.34-7.28 (m, 5H), 6.74 (d, J
= 8.26 Hz, 1H), 6.49 (d, J = 8.90 Hz, 1H), 5.93-5.86 (m, 1H), 5.44-5.36
(m, 1H), 5.35-5.22 (m, 2H), 4.64-4.48 (m, 6H), 4.27-4.15 (m, 4H), 4.02
(d, J = 11.13 Hz, 1H), 3.71 (dd, J = 11.13, 4.45 Hz, 2H), 2.49-2.41(m, 2
H), 2.40-2.34 (m, 1H), 2.18-2.00 (m, 3H), 1.96-1.71 (m, 2H), 1.50-1.40 (
m, 1H), 1.43 (s, 9H), 1.15-1.04 (m, 1H), 1.02-0.95 (m, 1H), 0.97 (d, J =
8.27 Hz, 3H), 0.90 (d, J = 7.00 Hz, 3H), 0.87-0.82 (m, 1H), 0.84 (d, J
= 6.67 Hz, 6H), 0.04 (s, 9H)。
【0150】 e)化合物10fの合成: 未精製テトラペプチド10e(計算値28.91mmol)をジオキサン溶液中4N HCl(150
ml)により30分間処理した。化合物10cについて記載したように、未精製塩酸塩を
Boc-Asp(OTMSE)-OH(10.15g、30.44mmol)、NMM(12.7ml、115.6mmol)、およびTBTU
(11.14g、34.70mmol)とCH2Cl2(150ml)中で化合させた。ペンタペプチド10fは薄 い黄色のフォームとして得られた(計算値29.5g)。
【0151】 MS (FAB) 1018 (MH+); 1H-NMR (CDCl3) 7.36-7.28 (m, 6H), 6.78 (d, J =
8.90 Hz, 1H), 6.72 (d, J = 8.58 Hz, 1H), 6.22 (d, J = 7.94 Hz, 1H), 5.9
3-5.83 (m, 1H), 5.33-5.21 (m, 2H), 4.62-4.57 (m, 6H), 4.49-4.36 (m, 2H),
4.30 (dd, J = 8.90, 6.35 Hz, 1H), 4.23-4.14 (m, 5H), 3.72 (dd, J = 11.1
3, 4.77 Hz, 2H), 2.89 (dd, J = 16.85, 6.36 Hz, 1H), 2.79 (dd, J = 16.85,
6.36 Hz, 1H), 2.48-2.27 (m, 3H), 2.21-1.94 (m, 5H), 1.46-1.42 (m, 1H),
1.45 (s, 9H) , 1.17-1.07 (m, 1H), 1.00-0.86 (m, 4H), 0.99 (d, J = 6.68 H
z, 3H), 0.93 (d, J = 6.68 Hz, 3H), 0.90 (d, J = 6.67 Hz, 6H), 0.04 (s,
9H), 0.02 (s, 9H)。
【0152】 f)化合物10gの合成: Boc-ペンタペプチド10f(計算値28.91mmol)をジオキサン溶液(150ml)中で4N HClで30分間処理し、真空中で濃縮した。未精製塩酸塩を無水DMF(150ml)に溶 解し、続いてピリジン(51.4ml、636.2mmol)および無水酢酸(51.6ml、546.5mmol
)を連続的に加えた。反応混合物を一晩RTにて撹拌し、食塩水中に注ぎ、EtOAc で抽出した(3x)。一緒に合わせた有機抽出物を順番に10%クエン酸水溶液(2x)、
飽和NaHCO3(2x)、水(2x)および食塩水(1x)で洗浄した。有機層を乾燥させ(MgSO4 )、濾過し、エバポレーションして乾燥させた。オイル/フォーム残渣をフラッ シュクロマトグラフィーで精製し(溶出液、ヘキサン:EtOAc;4:6)、アセ チル化ペンタペプチド10gを白色の無定形固体(17.56g、化合物10dからの収率63 %)。
【0153】 MS (FAB) 960.7 (MH+) 982.9 (MNa+); 1H-NMR (CDCl3) 7.72 (d, J = 9.22 H
z, 1H), 7.35-7.28 (m, 6H), 7.12 (d, J = 9.54 Hz, 1H) , 6.63 (d , J = 8.2
6 Hz, 1H) , 5.91-5.81 (m, 1H), 5.32-5.22 (m, 2H), 5.20-4.96 (m, 1H), 4.6
8-4.54 (m, 5H), 4.49-4.36 (m, 3H), 4.28-4.20 (m, 3H), 4.19-4.12 (m, 2H),
3.74 (dd , J = 11.76, 5.40 Hz , 2H), 2.93 (dd, J = 17.48, 4.45 Hz, 1H)
, 2.81 (dd, J = 17.49, 6.36 Hz, 1H), 2.47-2.39 (m, 2H), 2.33-2.24 (m, 1H
), 2.14-1.95 (m, 5H), 2.03 (s, 3H), 1.52-1.42 (m, 1H), 1.17-1.07 (m, 1H)
, 1.02-0.88 (m, 16H), 0.04 (s, 9H), 0.03 (s, 9H)。
【0154】 g)化合物10hの合成: ペンタペプチド10g(16.01g、16.67mmol)を無水アセトニトリル(100ml)中に懸 濁し、連続的にトリフェニルホスフィン(227.4mg、0.87mmol)およびテトラキス (トリフェニルホスフィン)-パラジウム(0)触媒(501mg、0.433mmol)で処理し、
続いて、ピロリジン(1.5ml、18.01mmol)で処理した。反応混合物を4時間RTに て機械的に撹拌し、真空中で濃縮した。残渣をEtOAcに溶解し、順番に10%クエ ン酸水溶液(3x)、水(3x)および食塩水(1x)で洗浄した。有機相を乾燥させ(MgSO4 )、濾過し、エバポレーションして乾燥させた。粗生成物をフラッシュクロマト グラフィーで精製し(溶出液、CHCl3中の1%HOAc、2.3%MeOH)、ペンタペプチ
ド10hを白色の無定形固体として得た(11.45g、収率75%)。
【0155】 MS (FAB) 920 (MH+), 942 (MNa+), 958.6 (M+K); 1H-NMR (CDCl3) 7.53(d, J
= 8.90 Hz, 1H), 7.40 ( d, J = 7.32 Hz, 1H), 7.35-7.28 (m, 5H), 7.22-7.1
7 (m, 1H), 6.83 (d, J = 7.31 Hz, 1H) 5.00-4.94 (m, 1H), 4.64-4.61 (m, 2H
), 4.53-4.44 (m, 3H), 4.35 (dd, J = 8.26, 6.04 Hz, 1H), 4.28-4.24 (m, 1H
), 4.18-4.09 (m, 5H), 3.72 (dd, J = 10.81, 4.14 Hz, 1H), 2.87-2.84 (m ,
2H), 2.47-2.41 (m, 2H), 2.34-2.24 (m, 1H), 2.16-1.97 (m, 5H), 2.06 (s, 3
H), 1.52-1.42 (m, 1H), 1.17-1.08 (m, 1H), 1.01-0.84 (m, 16H), 0.04 (s, 9
H), 0.03 (s, 9H)。
【0156】実施例11 化合物102の合成(表1)
【化77】
【0157】 合成は以下のように行った:
【化78】
【0158】 a)化合物11bの合成: 商業的に入手可能なヨウ化ペンタフルオロエチル(6.4g、26.02mmol)の乾燥エ ーテルの冷(-78℃)溶液(16.7ml)を-78℃のMeLi.LiBrのエーテル溶液(1.5Mの エーテル溶液14.0ml、21.0mmol)中へゆっくりと(10分間)カニュレーション(can
ulated)した。さらに-78℃にて10分間の後、エーテル中のWeinrebアミド11a(Ca
stro,B.ら、Synthesis, (1983), 676-678に従って商業的に入手可能なBoc-Nva-O
Hから調製)(2.02g、7.76mmol)(5ml)を加えた。反応混合物を1時間-78℃にて撹 拌し、次に-40℃にて15分間撹拌した。次に飽和NH4Cl水溶液を加えた。混合物を
EtOAcで3回抽出し、合わせた有機抽出物を食塩水で洗浄した。EtOAc溶液を最後
にMgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。
【0159】 未精製ペンタフルオロエチルケトンをTHF(38ml)およびMeOH(9.5ml)の混合物に
溶解し、得られた溶液をホウ化水素ナトリウム(323mg、8.54mmol、1.1当量)の添
加のために0℃に冷却した。15分後、エーテルを加え、この混合物を10%クエン 酸水溶液で洗浄した。水性層をエーテルで3回抽出し、合わせた有機層を順次飽
和NaHCO3水溶液(2x)、水および食塩水で洗浄した。このエーテル溶液を乾燥させ
(MgSO4)、濾過し、濃縮した。残渣をEtOAc(15%)およびヘキサン(85%)の混合物
を用いてフラッシュクロマトグラフィーにかけ、所望のアルコールを得た(1.30g
、4.05mmol、アミド11aからの収率52%)。1H NMR (CDCl3)(2種のジアステレオマ
ーの1:1の割合の混合物) 4.75 (bs, 1/2H), 4.54 (bs, 1/2H), 4.21-4.13 (m,
1H), 3.92 (dd, J= 6.0 Hz, J'= 14.6 Hz, 1H), 1.65-1.29 (m, 4H), 1.45 (m,
9H), 0.98-0.93 (m, 3H)。
【0160】 b)化合物11cの合成: 化合物11b(96mg、0.30mmol)をジオキサン中4N HCl溶液で30分間処理し、その 後真空中で濃縮した。未精製塩酸塩を乾燥DMF(1ml)に溶解した。ペンタペプチド
10h(204mg、0.22mmol)、NMM(0.1ml、0.91mmol、4当量)およびTBTU 85mg、0.26m
mol、1.2当量)を順次加えた。反応混合物をRTにて一晩撹拌し、次に食塩水中に
注ぎEtOAcで3回抽出した。合わせた有機抽出物を順次10%クエン酸水溶液(2x) 、水、飽和NaHCO3溶液、水(2x)および食塩水で洗浄した。EtOAc溶液を乾燥させ(
MgSO4)、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーでEtOAc(75 〜80%)とヘキサン(25〜20%)の混合物を用いて精製し、所望の化合物11cを得 た(154mg、0.137mmol、収率62%)。MS(FAB)1123(MH+)。
【0161】 c)化合物11dの合成: アルコール11c(52mg、0.047mmol)のDMSO(0.5ml)とトルエン(0.5ml)混合物溶液
にジクロロ酢酸(11.5ml、0.139mmol)とEDAC(89mg、0.464mmol)を順次加えた。こ
の反応混合物をRTにて一晩撹拌し、食塩水(30ml)に注ぎEtOAcで抽出した(3x15ml
)。合わせた有機抽出物を順次飽和NaHCO3水溶液、水(2x)および食塩水で洗浄し た。このEtOAc溶液を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮した。残渣をEtOAc(75〜8
0%)とヘキサン(25〜20%)の混合物を用いてフラッシュクロマトグラフィーに よって精製し、所望のケトン11dを得た(37mg、0.032mmol、収率70%)。MS(FAB
) 1121(MH+)。
【0162】 d)化合物102の合成: ケトン11dの混合物(37mg、0.032mmol)をTFA(1ml)に溶解し、得られた溶液を
RTにて1時間撹拌した。真空下における揮発物の除去後、所望のペプチドが得ら れた(29mg、0.031mmol、97%)。MS (FAB) 921 (MH+), 943 (MNa+)。 1H NMR
(CDCl3)(2種のジアステレオマーの1.35:1混合物) d 8.14 (d, J= 7.6 Hz, 1H),
8.07-8.02 (m, 2H), 7.80-7.78 (m, 1H), 7.35- 7.26 (m,5H), 4.77-4.56 (m,
1H), 4.56-4.38 (m, 5H), 4.34-4.09 (m, 5H), 2.68-2.59 (m, 2H), 2.26-2.15
(m, 3H), 2.02-1.82 (m, 3H), 1.82 (s, 3H), 1.78-1.28 (m, 6H), 1.07-0.95 (
m, 1H), 0.92-0.80 (m, 10H), 0.77-0.68 (m, 8H)。
【0163】実施例12 化合物205(表2)の合成:
【化79】
【0164】 化合物205は以下のスキームに従って調製した:
【化80】
【0165】 a)化合物12aの合成: Boc-ヒドラジン(3.0g、22.6mmol)のトルエン溶液(42ml)にプロピオンアルデ
ヒド(1.8ml、24.9mmol)を加えた。この溶液を50℃に1時間加熱し、次にRTにて24
時間撹拌した。この混合物を濃縮して12aを白色固体として得た(3.70g、95%)。
これはHPLC分析により均一であった(97.5%)。 MS (FAB) 173.1 (MH+); 1H-NMR
(DMSO-d6) d 10.33 (bs, 1H), 7.28 (bs, 1H), 2.19-2.09 (m, 2H), 1.42 and
1.41 (2 x s, 9H), 0.97 (dt, J = 7.6, 1.6 Hz, 3H)。
【0166】 b)化合物12bの合成: ヒドラゾン12a(3.7g、21.48mmol)のTHF(80ml)溶液に-78℃にてDIBAL(31ml、47
.25mmol)を1.5M溶液として加えた。この反応を-78℃に2時間維持し、次に-40℃
に2時間維持した。ロッシェル塩(Rochelle's salt)溶液(水性クエン酸カリウ ムナトリウム)を添加し、反応混合物をRTにて一晩撹拌した。有機相を分離し、
水性相をEt2Oで抽出した(2 x 75ml)。合わせた有機抽出物を食塩水で洗浄し、乾
燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のフラッシュクロマ
トグラフィーによる精製で12bを無色のオイルとして得た(3.4g、91%)。MS (CI-
NH3) 175.2 (MH+); 1H-NMR (DMSO-d6) d 8.10 (bs, 1H), 4.25 (bs, 1H), 2.6 (
t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.45-1.29 (m, 2H), 1.38 (s, 9H), 0.85 (t, J = 7.6 Hz
, 3H)。
【0167】 c)化合物12cの合成: ヒドラジン12b(0.20g、1.15mmol)を(S)-(-)-1-フェニルエチルイソシアネート
(0.162g、1.15mmol)とCH2Cl2(2.4ml)中でDIPEA(0.44ml、2.52mmol)とともに化合
させ、0℃にて1時間撹拌し、次に、RTにて3時間撹拌した。この混合物を真空中
で濃縮して白色固体を得た。これをフラッシュクロマトグラフィーで精製し、化
合物12cを得た(0.25g、68%)。MS (FAB) 322.3(MH+);1H-NMR (DMSO-d6) d 8
.90 および 8.48 (2 x bs, 1H), 7.35-7.23 (m, 5H), 6.84 (t, J = 7.0 Hz, 1H
), 6.50 (bs, 1H), 4.79 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 1.41 (s, 9H), 1.36 (d, J = 7
.0 Hz, 6H), 0.81 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。
【0168】 d)化合物12dの合成: 化合物12c(77mg、0.24mmol)を4N HCl/ジオキサン(1.2ml)で20分間処理し、そ の後真空中で濃縮した。この塩酸塩をペンタペプチド10h(0.20g、0.22mmol)、
TBTU(85mg、0.26mmol)、およびジイソプロピルエチルアミン(0.13ml、0.73mmol)
とDMF(2.5ml)中でRTにて16時間化合させた。この反応混合物を濃縮し、残渣をEt
OAcに溶解し順次飽和NaHCO3水溶液、10%HCl水溶液、および食塩水で洗浄し、そ
の後乾燥させ(MgSO4)、濾過し、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフ ィーによる精製で12dを白色の固体として得た(80mg、33%)。
【0169】 e)化合物205の合成: 保護ペプチド12d(75mg、0.067mmol)を清浄なTFA(1.5ml)で1.5時間処理し、そ の後真空中で濃縮した。調製用HPLCによる精製で205を白色固体として得た(17mg
、27%)。HPLC(98%);MS (FAB) 923.6 (MH+); HRMS C46H66N8O12 (MH+) に対す
る計算値、923.48785, 実測値: 923.49097。1H-NMR (DMSO-d6) d 12.5-11.9 (bs
, 2H), 10.31 (bs, 1H), 8.26 (d, J = 7.95 Hz, 1H), 8.14 (d, J = 7.6 Hz, 1
H), 7.98 (d, J = 8.26 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 8.58 Hz, 1H), 7.42-7.26 (m,
10H), 7.20 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 6.86 (bd, 1H), 4.85-4.77 (m, 1H), 4.55 (
d, J = 11.4 Hz, 1H), 4.50-4.40 (m, 1H), 4.46 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 4.36-
4.20 (m, 6H), 3.75-3.68 (m, 1H), 3.48-3.34 (bs, 1H), 3.18-3.07 (bs, 1H),
2.62 (dd, J = 16.5, 5.7 Hz, 1H), 2.44 (dd, J = 16.5, 5.7 Hz, 1H), 2.30-
2.22 (m, 1H), 2.17 (t, J = 7.95 Hz, 2H), 2.06-1.84 (m, 2H), 1.81 (s, 3H)
, 1.80-1.59 (m, 2H), 1.42-1.30 (m, 6H), 1.06-0.98 (m, 1H), 0.88 (t, J =
7.0 Hz, 6H), 0.78 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 0.71 (t, J = 7.0 Hz, 6H)。
【0170】実施例13 化合物231の合成 化合物231は化合物205のための手順に従って調製したが、但し、イソシアネー
トを、以下の様にしてピペロニルアミンから調製した対応するイソシアネートに
置き換えた。0℃にて、ホスゲンのトルエン(0.2ml、0.38mmol、4当量)およびTH
F(0.7ml) 溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(53μl、0.30mmol)を含むTHF(0.
7ml)中のピペロニルアミン(12μl、0.095mmol)を15分間かけて滴下して加えた。
この混合物を0℃にて30分間撹拌した後濃縮した。生成したイソシアネートを化 合物12cについて記載したようにカップリングした。Boc基を除去し(4N HCl/ジオ
キサン)、P1/P1'断片の塩酸塩を通常の方法でHATU、ジイソプロピルエチルアミ ンおよびペンタペプチド10h(0.10g、0.095mmol)とDMF中でカップリングした。反
応混合物を0℃にて1時間撹拌し、次にRTにて16時間撹拌した。この反応混合物を
濃縮し、残渣をEtOAcに溶解し、順次飽和NaHCO3水溶液、10% HCl水溶液、およ び食塩水で洗浄し、その後乾燥させ(MgSO4)、濾過し、真空中で濃縮した。フラ ッシュクロマトグラフィーによる精製により所望の保護ペプチドを得た(67mg、6
2.5%)。
【0171】 この保護ペプチド(63mg、0.056mmol)を化合物12dの合成のように処理し、調製
用HPLCによる精製後に化合物231を白色固体として得た(17mg、32%)。HPLC(100 %);MS (FAB) 953.05 (MH+); HRMS C46H64N8O14 (MH+)に対する計算値 953.462
04, 実測値: 953.46680。 1H-NMR (DMSO-d6) 10.35 (bs, 1H), 8.17 (d, J = 8
.6 Hz, 1H), 8.15 (d, J = 7.95 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 7.95 Hz, 1H), 7.76 (
d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.40-7.25 (m, 5H), 7.23-7.13 (bs, 1H), 6.82 (s, 1H),
6.79 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.72 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.95 (s, 2H), 4.57-
4.43 (m, 3H), 4.34-4.18 (m, 6H), 4.13-4.08 (m, 2H), 3.70 (d, J = 3.8 Hz,
1H), 3.67 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 2.68-2.58 (m, 2H), 2.48-2.42 (m, 1H), 2.
34-2.24 (m, 2H), 2.2-2.13 (m, 2H), 2.05-1.94 (m, 1H), 1.94-1.82 (m, 1H),
1.81 (s, 3H), 1.75-1.61 (m, 2H), 1.45-1.30 (m, 3H), 1.03-0.94 (m, 1H),
0.87-0.75 (m, 9H), 0.74-0.67 (m, 6H)。
【0172】実施例14 化合物232の合成 化合物12bをDMF中、TBTUおよびジイソプロピルエチルアミンを用いて通常の方
法で適切なカルボン酸(Maybridgeより)にカップリングさせた。P1/P1'断片からB
oc基を除去し(4N HCl/ジオキサン、30分間)、対応する塩酸塩(0.104mmol)をDMF(
0.95ml)中のHATU(39.5mg、0.104mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.07m
l、0.4mmol)によって、通常の方法で16時間、ペプチド10h(0.10g、0,095mmol)に
結合させた。この混合物を濃縮し、残渣をEtOAcへ抽出し、飽和NaHCO3水溶液、1
0%HCl水溶液、食塩水で洗浄し、その後乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃
縮し、保護ペプチドを得た(110mg、100%)。このペプチドの最後の脱保護はケン
化によって行った。脱保護したペプチド(0.105mg、0.09mmol)をTHF(3.3ml)、MeO
H(0.7ml)およびH2O(0.7ml)に溶解し、その後NaOH水溶液(0.18mlの2N溶液、0.
36mmol)で処理した。この混合物を3.5時間撹拌し、その後真空中で濃縮した。 粗残渣を調製用HPLCで精製し、化合物232を白色固体として得た(33mg、36%)。
【0173】 HPLC (97%); MS (FAB) 977.4 (MH+), 999.4 (MNa+); HRMS C47H64N10O13 (MH + )に対する計算値、 977.47327, 実測値: 977.47620。 1H-NMR (DMSO-d6) 10.6
1 (bs, 1H), 8.75 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 8.14 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.06 (d,
J = 7.6 Hz, 1H), 8.02-7.90 (m, 3H), 7.87 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.60-7.56
(m, 1H), 7.35-7.26 (m, 5H), 4.57-4.43 (m, 4H), 4.42-4.34 (m, 2H), 4.33-
4.25 (m, 2H), 4.25-4.17 (m, 2H), 3.70 (dd, J = 10.5, 10.5 Hz, 1H), 3.21-
3.10 (m, 2H), 2.96-2.80 (m, 1H), 2.69-2.60 (m, 2H), 2.48-2.41 (m, 1H), 2
.35-2.25 (m, 1H), 2.22-2.15 (m, 2H), 2.05-1.90 (m, 2H), 1.88-1.81 (m, 1H
), 1.80 (s, 3H), 1.77-1.61 (m, 2H), 1.53-1.40 (m, 2H), 1.39-1.28 (m, 1H)
, 1.06-0.95 (m, 1H), 0.91-0.81 (m, 7H), 0.79 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 0.75-0
.67 (m, 6H)。
【0174】実施例15 化合物233の合成
【化81】
【0175】化合物15bの合成: Boc-アラニン(15a)(5g、26.42mmol)を無水DMF(63ml)に0℃で溶解し、その後3-ア
ミノプロピオニトリル(1.9ml、26.42mmol)およびHOBt(3.5g、26.42mmol)を加え た。この溶液にDCC(26.4ml、26.4mmol、1.0Mジクロロメタン溶液)をシリンジで 加えた。この混合物を0℃で24時間撹拌した。生成したDCUをセライトパッドを通
して濾過し、冷ジクロロメタンで洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、残渣をEtOA
cに再溶解し、1N HCl(水性溶液)、飽和NaHCO3、および飽和食塩水で洗浄した 。有機相を乾燥させ(MgSO4)、濾過し真空中で濃縮し、薄茶色の固体6.3gを得た 。EtOAc/ヘキサン(7/3)を用いたフラッシュクロマトグラフィーによる生成で化 合物15bを白色固体として得た(3.94g、62%)。HPLC (95%); MS (FAB) 242.1 (MH + ), 264.1 (MNa+); 1H-NMR (DMSO-d6) 8.10 (bs, 1H), 6.88 (d, J = 7 Hz, 1H
), 3.86 (m, 1H), 3.35-3.2 (m, 2H), 1.37 (s, 9H), 1.18 (d, J = 7.3 Hz, 2H
)。
【0176】化合物15cの合成: 化合物15b(3.92g、17.5mmol)のTHF溶液(350ml)に0℃にて連続的にトリフェ ニルホスフィン(7.2g、35.4mmol)、DEAD(5.5ml、35.1mmol)、およびトリメチル シリルアジド(4.66ml、35.1mmol)を加えた。反応物をRTに加温し、16時間撹拌放
置した。次にこの混合物を70℃に4時間加熱し、さらにRTで48時間撹拌した。こ の溶液を0℃に冷却し、過剰の5.5%(NH4)2Ce(NO3)6水溶液で(注意深く、かつゆ
っくり滴下して)処理した。未精製混合物をEtOAcで抽出し(3 x 100ml)、飽和食
塩水で洗浄し、その後乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮した。EtOAc/ヘ
キサン(6/4)を用いたフラッシュクロマトグラフィーによる精製により化合物15c
を白色固体として得た(3.3g、76%)。MS (FAB) 267.1 (MH+); 1H-NMR (DMSO-d 6 ) 7.75 (d, J = , 1H), 5.1-5.02 (m, 1H), 4.73 (t, J = 2H), 3.18 (t, J =
2H), 1.49 (d, J = X, 3H), 1.36 (s, 9H)。
【0177】 テトラゾールとエステル官能性の最終的な脱保護はケン化によって行った。保
護ペプチド15d(38mg、0.033mmol)をTHF(0.5ml)、MeOH(0.25ml)およびH2O(0.25ml
)に溶解し、その後NaOH水溶液(0.1mlの2N溶液、0.198mmol)で4時間処理した。 この混合物を真空中で濃縮し、未精製産物を調製用HPLCで精製し、凍結乾燥後、
化合物233を白色固体として得た(7.5mg、25%)。HPLC (98%); MS (FAB) 913.5
(M-H-); HRMS C41H62N12O12 (MH+)に対する計算値、915.4688, 実測値: 915.4
7250。 1H-NMR (DMSO-d6) 10.32 (bs, 1H), 8.23 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.05
(d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.99 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 9.2 Hz, 1H),
7.35-7.27 (m, 5H), 6.99 (m, 1H), 5.12 (m, 1H), 4.56-4.42 (m, 4H), 4.41-
4.34 (m, 1H), 4.34-4.17 (m, 5H), 3.70 (dd, J = 10.5, 10.5 Hz, 1H), 3.15
(bm, 1H), 2.67-2.61 (m, 2H), 2.48-2.40 (m, 1H), 2.30-2.23 (m, 1H), 2.22-
2.15 (m, 2H), 2.02 -1.92 (m, 2H), 1.87-1.81 (m, 1H), 1.80 (s, 3H), 1.77-
1.67 (m, 1H), 1.67-1.57 (m, 1H), 1.51 (d, J = 7 Hz, 3H), 1.45-1.27 (m, 3
H), 1.06-0.94 (m, 1H), 0.87 (dd, J = 6.4, 6.4 Hz, 6H), 0.82 (t, J = 7.0
Hz, 3H), 0.72-0.62 (m, 6H)。
【0178】実施例16 化合物107の合成 Boc-(L)Nvl-OH(0.28g、1.28mmol)へDMF(10ml)中のベンジルアミン(0.163g、1
.53mmol)、TBTU(0.45g、1.41mmol)およびジイソプロピルアミン(0.45ml、2.56m
mol)を16時間の間添加した。この反応を濃縮し、残渣をEtOAc(80ml)に溶解し、 連続的に飽和NaHCO3水溶液、10%HCl水溶液、および食塩水で洗浄し、その後乾 燥させ(MgSO4)、濾過し、真空中で濃縮し白色固体を得た(0.18g、46%)。これ
は分析用HPLCにより91%均一であった。この物質(37mg、0.12mmol)を4N HCl/ ジオキサン(5ml)で30分間処理し、その後真空中で乾燥させた。塩酸塩(0.12mmol
)をペンタペプチド10h(0.10g、0.11mmol)、TBTU(39mg、0.12mmo)およびジイソプ
ロピルエチルアミン(0.07ml、0.38mmol)とDMF(8ml)中で化合させ、16時間撹拌し
た。反応混合物を濃縮し、残渣をEtOAcに溶解し、連続的に飽和NaHCO3水溶液、1
0%HCl水溶液、および食塩水で洗浄し、その後乾燥させ(MgSO4)、濾過し、真空 中で濃縮して白色固体を得た(0.12g、89%)。このペプチドを清浄なTFA(5ml) で1時間脱保護し、その後濃縮した。この化合物を調製用HPLCで精製し、化合物1
07を得た(39mg、39%)。
【0179】 HPLC (98.5%); FAB MS m/z: 908 (MH+); HRMS C46H65N7O12 (MH+)に対する計
算値、 908.47693, 実測値: 908.47230; AAA OK; 1H-NMR (DMSO-d6) ・12.5-11.
9 (bs, 2H), 8.30 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 8.15 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 8.02 (m,
3H), 7.79 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.37-7.19 (m, 10H), 4.57-4.39 (m, 3H), 4
.33-4.14 (m, 6H), 4.11 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 3.68 (dd, J = 10.8, 4.1 Hz,
1H), 2.63 (dd, J = 16.2, 6.2 Hz, 1H), 2.45 (dd, J = 16.2, 6.2 Hz, 1H),
2.23-2.15 (m, 3H), 2.02-1.85 (m, 3H), 1.82 (s, 3H), 1.79-1.67 (m, 2H), 1
.66-1.48 (m, 2H), 1.40-1.23 (m, 3H), 1.08-0.97 (m, 1H), 0.92-0.81 (m, 11
H), 0.73 (t, J = 7.95 Hz, 6H)。
【0180】実施例17 化合物108の合成 化合物108は化合物107のための手順に従って調製した。 BILN 03900 SE HPLC (99.9%); FAB MS m/z: 922 (MH+); HRMS C47H67N7O12 (
MH+) に対する計算値、922.49261, 実測値: 922.49560; 1H-NMR (DMSO-d6)・12.5
-11.9 (bs, 2H), 8.21 (d, J = 7.95 Hz, 1H), 8.15 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.0
5 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.91 (d, J = 7.95 Hz, 1H), 7.79 (8.9 Hz, 1H), 7.3
6-7.25 (m, 10H), 7.23-7.17 (m, 1H), 4.92-4.83 (m, 1H), 4.53 (m, 1H), 4.5
1 (d, J = 7.95 Hz, 1H), 4.44 (d, J = 7.95 Hz, 1H), 4.42 (m, 1H), 4.33-4.
25 (m, 2H), 4.24-4.14 (m, 3H), 4.11 (d, J = 11 Hz, 1H), 3.71 (m, 1H), 2.
63 (dd, J = 11.0, 4.0 Hz, 1H), 2.45 (dd, J = 11.0, 4.0 Hz, 1H), 2.23-2.1
4 (m, 3H), 2.04-1.86 (m, 3H), 1.82 (s, 3H), 1.80-1.66 (m, 2H), 1.62-1.42
(m, 2H), 1.33 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.30-1.17 (m, 2H), 1.07-0.96 (m, 1H)
, 0.88 (m, 6H), 0.81 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 0.73 (t, J = 7.6 Hz, 6H)。
【0181】実施例18 組換えHCV NS3プロテアーゼ放射アッセイ a)組換えHCV NS3 1b型プロテアーゼのクローニング、発現および精製 HCV-感染患者からの血清を外部協力(Bernard Willems医学博士、Hopital S
t-Luc. Montreal, Canada および Donald Murphy博士, Laboratoire de Sante P
ublique du Quebec, Ste-Anne de Bellevue, Canada)を通して入手した。血清R
NAの逆転写-PCR(RT-PCR)によって得られたDNA断片から、他のゲノム型1b株間 のホモロジーを基にして選択した特異的プライマーを用いて、HCVゲノムの操作 された完全長cDNA鋳型を構築した。全体のゲノム配列の決定によりSimonndsら(
J. Clin. Microbiol., (1993), 31, p.1493-1503)の分類に従ってこのHCV分離 株はゲノム型1bに帰属された。非構造領域NS2-NS4Bのアミノ酸配列はHCVゲノム 型1b(BK, JKおよび483単離株)に93%以上同一であり、HCV ゲノム型1a(HCV-1 単離株)と88%同一であった。ポリタンパク質前駆体(NS3/NS4A/NS4B/NS5A/N
S5B)をコードするDNA断片をPCRによって生成し、真核生物発現ベクターに導入 した。トランジェントトランスフェクションの後、HCV NS3プロテアーゼによっ て媒介されるポリタンパク質プロセッシングは、ウエスタンブロット分析を用い
て成熟NS3タンパク質の存在によって示された。成熟NS3タンパク質はS1165A変異
(NS3プロテアーゼを不活性化する変異)を有するポリタンパク質前駆体の発現 においては見られず、HCV NS3プロテアーゼの機能性が確認された。
【0182】 組換えHCV NS3プロテアーゼ(アミノ酸1027-1206)をコードするDNA断片をバ クテリア用発現ベクターpET11dにクローニングした。E.coli BL21(DE3)pLysSに おけるNS3プロテアーゼ発現は1mM IPTGとともに22℃にて3時間のインキュベー ションをすることにより誘導した。典型的な発酵(18L)はおよそ100gの湿潤細胞 ペーストを生み出した。この細胞を25mM リン酸ナトリウムpH7.5、10%グリセロ
ール(v/v)、1mM EDTA、0.01% NP-40を含む溶解バッファーに再懸濁し(3.0 ml/g
)、-80℃に保存した。細胞を融解し、5mM DTTを加えてホモゲナイズした。次に 塩化マグネシウムとDNaseをこのホモジネートにそれぞれ最終濃度20mMおよび20 μg/mlで加えた。4℃にて25分間インキュベーションした後、このホモジネート を超音波処理し15000 x gで4℃にて30分間遠心した。次にこの上清のpHを1Mリン
酸ナトリウム溶液を用いて6.5に調製した。
【0183】 WO 95/22985(本明細書に含まれるものとする)に記載された2段階の精製手順 に更にゲル濾過クロマトグラフィーステップを追加した。簡単に言うと、バクテ
リア抽出物からの上清を予め流速2ml/分のバッファーA(50mMリン酸ナトリム、p
H6.5、10%グリセロール、1mM EDTA、5mM DTT、0.01%NP-40)で平衡化しておい
たSP HiTrapカラム(Pharmacia)上に載せた。このカラムを次に0.15M NaClを含
むバッファーAで洗浄し、プロテアーゼを10カラム容量のNaCl 0.15M−0.3M直線 勾配を与えることによって溶出した。NS3プロテアーゼ含有画分をプールし、最 終NaCl濃度0.1Mに希釈した。この酵素をさらにバッファーB(25mMリン酸ナトリ ウム、pH7.5、10%グリセロール、5mM DTT、0.01% NP−40)で平衡化したHiT
rapヘパリンカラム(Pharmacia)で精製した。サンプルを流速3ml/分の流速で装填
した。次にこのカラムを0.15M NaClを含むバッファーBで流速1.5ml/分で洗浄し た。0.3または1M NaClを含むバッファーB存在下で2回の洗浄ステップを行なっ
た。プロテアーゼを0.3M NaCl洗浄において回収し、バッファーBで3倍に希釈し
、HiTrapヘパリンカラムに再装填し、0.4M NaClを含むバッファーBで溶出した。
最後に、NS3プロテアーゼ含有画分を0.3M NaClを含むバッファーBで平衡化したS
uperdex 75 HiLoad 16/60カラム(Pharmacia)にかけた。プールした画分から得た
HCV NS3プロテアーゼの純度はSDS-PAGEとその後のデンシトメーター解析によっ て95%よりも大きいと判定された。 この酵素を-80℃にて保存し、使用の直前に氷上で融解し希釈した。
【0184】実施例19 組換えHCV NS3プロテアーゼ/NS4Aコファクターペプチド放射アッセイ 実施例18に記載したプロトコルに従って、酵素をクローニングし、発現させ調
製した。この酵素を-80℃に保存し、使用の直前に融解し、NS4Aコファクターペ プチドを含むアッセイバッファー中で希釈した。 NS3プロテアーゼ/NS4Aコファクターペプチド放射アッセイのために使用する基
質、DDIVPC-SMSYTWはシステイン残基とセリン残基の間でこの酵素によって切断 される。配列DDIVPC-SMSYTWはP2内のシステイン残基がプロリンに置換されたNS5
A/NS5B天然切断部位に相当する。ペプチド基質DDIVPC-SMSYTWおよび痕跡量のビ オチン-DDIVPC-SMS[125I-Y]TWを組換えNS3プロテアーゼおよびNS4Aペプチドコフ
ァクターKKGSVVIVGRIILSGRKと共に(モル比、酵素:コファクター 1:100)、
阻害剤非存在下および存在下でインキュベーションした。生成物からの基質の分
離はアッセイ混合物にアビジン-被覆アガロースビーズを加え、続いて濾過する ことによって行なった。濾液中に見られるSMS[125I-Y]TW産物の量は基質転換の パーセンテージおよび阻害のパーセンテージの計算を可能とする。
【0185】 A.試薬 トリス(Tris)およびトリス-HCl(Tris-HCl)(UltraPure)はGibco-BRLから入 手した。グリセロール(UltraPure)、MESおよびBSAはSigmaより購入した。TCEPは
Pierceから、DMSOはAldrichから、NaOHはAnachemiaから入手した。 アッセイバッファー:50mM Tris HCl、pH7.5、30%(w/v)グリセロール、1mg/m
l BSA、1mM TCEP(TCEPは1Mストック水溶液から使用直前に加える)。 基質:DDIVPCSMSYTW、最終濃度25μM(酸化を避けるため、-20℃に保存したDM
SO中の2mMのストック溶液から)。 トレーサー:還元モノヨウ化基質ビオチンDDIVPC SMS[125IY]TW(最終濃度、〜
1nM)。 HCV NS3プロテアーゼ1b型、最終濃度25nM(50mMリン酸ナトリウムpH7.5、10%
グリセロール、300mM NaCl、5mM DTT、0.01% NP-40中のストック溶液より)。 NS4Aコファクターペプチド:KKGSVVIVGRIILSGRK、最終濃度2.5μM(-20℃に保
存したDMSO中の2mM ストック溶液より)
【0186】 B.プロトコル アッセイはCostarの96穴ポリプロピレンプレートで行なった。各ウェルは以下
を含む: ・アッセイバッファー中の基質/トレーサー20μl; ・20% DMSO/アッセイバッファー中の阻害剤10μl±; ・NS3プロテアーゼ 1b/NS4 コファクターペプチド(モル比 1:100)10μl。 ブランク(阻害剤なし、酵素無し)および対照(阻害剤無し)も同じアッセイ
プレート上に調製した。 酵素反応は酵素/NS4ペプチド溶液を添加することによって開始させ、アッセ イ混合物をゆるやかに振盪させながら23℃にて40分間インキュベーションした。
10μlの0.5N NaOHを加え、酵素反応を停止させるために10μlの1M MES、pH8.5を
添加した。 20μlのアビジン-被覆アガロースビーズ(Pierceから購入)をMillipore MADP
N65濾過プレート上に加えた。停止させたアッセイ混合物をこの濾過プレートに
移し、緩やかに振盪しながら23℃にて60分間インキュベーションした。
【0187】 このプレートをMillipore MultiScreeen Vacuum Manifold Filtration装置を
用いて濾過し、40μlの濾液をウェルあたり60μlのシンチレーション液を含む不
透明96穴プレートに移した。 125I-液体プロトコルを用いて、濾液をPackard TopCount装置で1分間カウント
した。 %阻害は以下の式で計算した: 100-[(カウント阻害―カウントフ゛ランク)/(カウント対照―カウントフ゛ランク)x100] Hillモデルによる非直線回帰を阻害−濃度データに適用し、50%効果濃度(IC 50 )をSASソフトウェア(Statistical Software System; SAS Institute 社, Car
y, N.C.)を用いて計算した。
【0188】実施例20 特異性アッセイ 種々のセリンプロテアーゼ(ヒト白血球エラスターゼ、ブタ膵臓エラスターゼ
およびウシ膵臓α−キモトリプシン)および1つのシステインプロテアーゼ(ヒ
ト肝臓カテプシンB)に対するこの化合物の特異性を決定した。全ての場合にお
いて、各酵素に特異的である発色性p-ニトロアニリド(pNA)基質を用いた96穴 プレート方式プロトコルを使用した。各アッセイは、30℃における1時間の酵
素−阻害剤予備インキュベーション、それに続く基質の添加、およびUV Thermom
axRマイクロプレート読取装置による測定で約30%転換までの加水分解を含む。 基質濃度は、基質の競合を低減するためKMに比較して可能な限り低く保った。
【0189】 化合物濃度はそれらの能力に依存して300〜0.06μMまで変動させた。各アッセ
イの最終濃度は以下の通りである: 50mM Tris-HCl pH8、0.5M Na2SO4、50mM NaCl、0.1mM EDTA、3% DMSO、0.01
%Tween-20で以下を含む; [100μM Succ-AAPF-pNAおよび250pM α-キモトリプシン]、[133μM Succ-AAA-pN
Aおよび8nM ブタエラスターゼ]、[133μM Succ-AAV-pNAおよび8nM白血球エラス
ターゼ];または、 [100mM NaHPO4 pH6、0.1mM EDTA、3% DMSO、1mM TCEP、0.01%Tween-20、30μ
M Z-FR-pNAおよび5nMカテプシンB(保存酵素は使用前に20mM TCEPを含むバッフ ァー中で活性化した)]。
【0190】 代表的な例を以下にブタ膵臓エラスターゼについて要約する: ポリスチレン平底96穴プレートにBiomek液体ハンドラー(Beckman)を用いて以 下を加えた: ・40μlのアッセイバッファー(50mM Tris-HCl pH8、50mM NaCl、0.1mM EDTA)
; ・20μlの酵素溶液(50mM Tris-HCl pH8、50mM NaCl、0.1mM EDTA、0.02% Twee
n-20、40nMブタ膵臓エラスターゼ);および、 ・20μlの阻害物質溶液(50mM Tris-HCl、pH8、50mM NaCl、0.1mM EDTA、0.02 % Tween-20、1.5mM-0.3μM阻害物質、15% v/v DMSO)。
【0191】 30℃にて60分間のプレインキュベーションの後、20μlの基質溶液(50mM Tris
-HCl、pH8、0.5M Na2SO4、50mM NaCl、0.1mM EDTA、665μM Succ-AAA-pNA)を各
ウェルに加え、この反応を更に30℃にて60分間インキュベーションし、その後吸
光度をUV ThermomaxRプレート読取機で読み取った。いくつかのウェル列は対照 (阻害剤無し)およびブランク(阻害剤無し、かつ酵素無し)に割り当てた。 別のプレート上で50mM Tris-HCl pH8、50mM NaCl、0.1mM EDTA、0.02% Twee
n-20、15% DMSOを用いて阻害剤溶液の2倍希釈列を液体ハンドラーで作製した 。その他の全ての特異性アッセイを同様な方法で行なった。 阻害のパーセンテージは以下の式を用いて計算した: [1-((UV阻害−UVフ゛ランク)/(UV対照−UVフ゛ランク))] x 100 Hillモデルによる非直線回帰を阻害−濃度データに適用し、50%効果濃度(IC5 0 )をSASソフトウェア(Statistical Software System;SAS Institute社、Cary,
N.C.)の使用によって計算した。
【0192】実施例21 化合物の表 以下の表は本発明の代表的な化合物のIC50値を列挙したものである。 以下の略号を使用した: IC50:実施例19によるNS3プロテアーゼ/NS4Aコファクターペプチド放射アッ セイにおいて50%阻害を達成するために必要な濃度; HLE:ヒト白血球エラスターゼアッセイにおいて50%阻害を達成するために必 要な濃度; PPE:ブタ膵臓エラスターゼアッセイにおいて50%阻害を達成するために必要 な濃度; その他:印のない数字はウシ膵臓α-キモトリプシンアッセイにおける50%阻 害を達成するために必要な濃度を示す;印**のついた数字はヒト肝臓カテプシン
Bアッセイにおいて50%阻害を達成するために必要な濃度を示す; MS:質量分光測定データ(FABによるMH+); AAA:%ペプチド回収率で表したアミノ酸分析データ; Acpr:1-アミノ-シクロプロピルカルボン酸; Acpe:1-アミノ-シクロペンチルカルボン酸; Abu:アミノ酪酸; Chg:シクロヘキシルグリシン(2-アミノ-2-シクロヘキシル-酢酸); Hyp:4(R)-ヒドロキシプロリン; Hyp(4-Bn):4(R)-ベンジルオキシプロリン; Pip:ピペコリン酸; Tbg:tert-ブチルグリシン; Ac:アセチル;Bn:ベンジル;O-Bn:ベンジルオキシ;DAD:3-カルボキシプロ
ピオニル;およびDAE:4-カルボキシブチリル。
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 45/00 A61K 37/02 A61P 31/14 37/66 G (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ハルモス テディー カナダ ケベック エイチ7ティー 2ケ イ4 ラヴァル ジャン リカール 1935 −#8 (72)発明者 プーパル マルク アンドレ カナダ ケベック エイチ7エム 1ビー 3 ヴィーモン ラヴァル エメ セギュ アン 101 (72)発明者 ツァントリーゾ ユーラ カナダ ケベック エイチ4エル 4ピー 7 サン ローラン シャンピニー 1590

Claims (49)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の式Iの化合物。 【化1】 (I) (式中、 Bは式R11-C(O)-のアシル誘導体(R11はカルボキシルで置換されていてもよいC 1 -10 アルキル;または、R11はC1-6アルキルで置換されていてもよい、C6またはC 10 アリールまたはC7-16アラルキル); aは0または1; R6は、存在する場合は、カルボキシ(低級)アルキル; bは0または1; R5は、存在する場合は、C1-6アルキル、またはカルボキシ(低級)アルキル; YはHまたは、C1-6アルキル; R4はC1-10アルキル;C3-10シクロアルキル; R3はC1-10アルキル;C3-10シクロアルキル; Wは以下の式IIの基であり: 【化2】 (式中、R2はカルボキシルで置換されていてもよい、C1-10アルキルまたはC3-7 シクロアルキル;C6またはC10アリール;またはC7-16アラルキルである);また
    は、 Wは以下の式II'の基: 【化3】 (式中、XはCHまたはN;および、 R2 'はXと結合して5-または6-員環を形成するC3-4アルキレンであり、前記環は
    、OH;SH;NH2;カルボキシル;R12;OR12、SR12、NHR12またはNR12R12 'で置換 されていてもよい(式中、 R12およびR12 'は独立して、環式C3-16アルキルまたは非環式C1-16アルキル または環式C3-16アルケニルまたは非環式C2-16アルケニルであって、前記アルキ
    ルまたはアルケニルはNH2、OH、SH、ハロまたはカルボキシルで置換されていて もよく;前記アルキルまたはアルケニルは、O、S、およびNからなる群より独立 に選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を有していてもよい; または、 R12およびR12 'は独立して、C1-6アルキル、NH2、OH、SH、ハロ、カルボキシ
    ルまたはカルボキシ(低級)アルキルで置換されていてもよい、C6またはC10ア リールまたはC7-16アラルキルであり;前記アリールまたはアラルキルはO、Sお よびNからなる群より独立に選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を有していて よく; 前記環式アルキル、環式アルケニル、アリールまたはアラルキルは、第2の5-、
    6-、7-員環と融合して環式系または複素環を形成していてもよく、前記第2の環
    はNH2、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキルで置換 されていてもよく;前記第2の環はO、SおよびNからなる群より独立に選ばれる 少なくとも1個のヘテロ原子を有していてもよい); Qは以下の式の基: 【化4】 (式中、ZはCHまたはN; XはOまたはS; R1はH、C1-6アルキルまたはC1-6アルケニルであって、両者ともチオまたはハ ロで置換されていてもよく; および、 ZがCHである場合は、R13はH;CF3;CF2CF3;CH2-R14;CH(F)-R14;CF2-R14;N
    R14R14 ' S-R14 ';または、CO-NH-R14であって、 R14およびR14 'は独立に水素、環式C3-10アルキルまたは非環式C1-10アルキ ルまたは環式C3-10アルケニルまたは非環式C2-10アルケニルであって、前記アル
    キルまたはアルケニルはNH2、OH、SH、ハロまたはカルボキシルで置換されてい てもよく;前記アルキルまたはアルケニルはO、S、およびNからなる群より独立 に選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を含んでいてもよい;または、 R14およびR14 'は独立に、C1-6アルキル、NH2、OH、SH、ハロ、カルボキシル
    またはカルボキシ(低級)アルキルで置換されていてもよい、C6またはC10アリ ールまたはC7-16アラルキルであり、または、更にC3-7シクロアルキル、C6若し くはC10アリールまたは複素環で置換されていてもよく;前記アリールまたはア ルキルはO、S、およびNからなる群より独立に選ばれる少なくとも1個のヘテロ 原子を有していてもよく; 前記環式アルキル、環式アルケニル、アリールまたはアラルキルは第2の5-
    、6-または7-員環と融合して環式系または複素環を形成していてもよく、前記第
    2の環はNH2、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキル で置換されていてもよく、または更にC3-7シクロアルキル、C6またはC10アリー ル、または複素環で置換されていてもよく;前記第2の環はO、S、およびNから なる群より独立に選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を有していてもよ い;または、 R14およびR14 'は独立に、Nと結合して一緒になる場合は、3-から6-員の窒素
    含有環を形成するC1-4アルキルであって、前記環は更にC3-7シクロアルキル、C6 またはC10アリールまたは複素環と融合していてもよい; 但し、ZがCHである場合は、R13はα-アミノ酸又はそのエステルではない; ZがNである場合は、R13はH;カルボキシ;カルボキシで置換されていてもよい
    C1-6アルキル;CH2-R14;CHR14R14 ';CH(F)-R14;O-R14;NR14R14 'またはS-R14 であって、R14およびR14 'は上で定義した基である);または、 Qは、以下のホスホネート基: 【化5】 (式中、R15およびR16は独立にC6-20アリールオキシであり;R1は上で定義した 基))
  2. 【請求項2】 Qが以下の基である、請求項1に記載の式Iの化合物。 【化6】 (式中、 ZはCHまたはN; R1は水素、チオールで置換されていてもよいC1-6アルキル、またはC1-6アルケ
    ニル; および、 ZがCHである場合は、R13はH;CF3;CF2CF3;CH2-R14;CH(F)-R14;CF2-R14;N
    R14R14 ' S-R14;CHR14R14 'またはCO-NH-R14 (式中、R14およびR14 'は独立に水素、環式C3-10アルキル、または非環式C1 -10 アルキル、または環式C3-10アルケニルまたは非環式C2-10アルケニルであり 、前記アルキルまたはアルケニルはNH2、OH、SH、ハロまたはカルボキシルで置 換されていてもよく;前記アルキルまたはアルケニルはO、S、およびNからなる 群より独立に選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を有していてもよい; または、 R14およびR14 'は独立に、C1-6アルキル、NH2、OH、SH、ハロ、カルボキシル
    またはカルボキシ(低級)アルキルで置換されていてもよい、C6またはC10アリ ールまたはC7-16アラルキルであり;前記アリールまたはアラルキルはO、S、お よびNからなる群より独立に選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を有していて もよく; 前記環式アルキル、環式アルケニル、アリールまたはアラルキルは第2の5-
    、6-、7-員環と融合して環式系または複素環を形成していてもよく、前記第2の
    環はNH2、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキルで置換 されていてもよく;前記第2の環はO、S、およびNからなる群より独立に選ばれ る少なくとも1個のヘテロ原子を有していてもよい; 但し、ZがCHである場合はR13はα-アミノ酸またはそのエステルではない); ZがNである場合は、R13はH;CH3;NH2;CH2-R14;CH(F)-R14;CHR14R14 ';O-R 14 ;NH-R14;NR14R14 'またはS-R14(式中R14およびR14 'は上で定義した基))
  3. 【請求項3】 XがNである場合にR2 'がOH;SH;NH2;カルボキシル;R12;O
    R12、SR12、NHR12またはNR12R12 '(式中R12およびR12 'は請求項1で定義した基 )で置換されている、請求項2に記載の式Iの化合物。
  4. 【請求項4】 Bが好ましくは式R11C(O)-のアシル誘導体である請求項1に 記載の式Iの化合物 (式中、 R11は、カルボキシル、C1-6アルカノイルオキシまたはC1-6アルコキシで置換 されていてもよいC1-6アルキル; カルボキシル、MeOC(O)、EtOC(O)またはBnOC(O)で置換されていてもよいC3-7 シクロアルキル; 3-カルボキシプロピオニル(DAD)または4-カルボキシブチリル(DAE);または、 【化7】 )。
  5. 【請求項5】 Bがアセチル、3-カルボキシプロピオニル、4-カルボキシブ チリル、AcOCH2C(O)、Me3COC(O)または以下の基である、請求項4に記載の式I の化合物。 【化8】
  6. 【請求項6】 Bが、アセチル、3-カルボキシプロピオニル(DAD)、4-カルボ
    キシブチリル(DAE)、AcOCH2C(O)、または以下の基である、請求項5に記載の式 Iの化合物。 【化9】
  7. 【請求項7】 Bがアセチルまたは4-カルボキシブチリル(DAE)である、請求
    項6に記載の式Iの化合物。
  8. 【請求項8】 Bがアセチルである、請求項7に記載の式Iの化合物。
  9. 【請求項9】 R6が、存在する場合には、AspまたはGluの側鎖である、請求
    項1に記載の式Iの化合物。
  10. 【請求項10】 R6が、存在する場合には、Aspの側鎖である、請求項9に 記載の式Iの化合物。
  11. 【請求項11】 aが0であり、したがって、R6が存在しない、請求項1に
    記載の式Iの化合物。
  12. 【請求項12】 R5が、存在する場合には、D-Asp、L-Asp、D-Glu、L-GLu、
    D-Val、L-Val、D-tert-ブチルグリシン(Tbg)、およびL-Tbgからなる群より選ば れるアミノ酸の側鎖である、請求項1に記載の式Iの化合物。
  13. 【請求項13】 R5が、存在する場合には、D-Asp、D-Val、またはD-Gluの 側鎖である請求項12に記載の式Iの化合物。
  14. 【請求項14】 R5が、存在する場合には、D-Gluの側鎖である請求項13 に記載の式Iの化合物。
  15. 【請求項15】 aが0であり、bが0であり、従って、R6もR5も存在しない
    、請求項1に記載の式Iの化合物。
  16. 【請求項16】 R4が、Val、シクロヘキシルグリシン(Chg)、Tbg、Ileまた
    はLeuからなる群より選ばれるアミノ酸の側鎖である、請求項1に記載の式Iの 化合物。
  17. 【請求項17】 R4がChgまたはIleの側鎖である請求項16に記載の式Iの
    化合物。
  18. 【請求項18】 R4がChgの側鎖である、請求項17に記載の式Iの化合物 。
  19. 【請求項19】 R3がIle、Chg、Cha、Val、またはGluからなる群より選ば れるアミノ酸の側鎖である、請求項1に記載の式Iの化合物。
  20. 【請求項20】 R3がVal、またはChgの側鎖である、請求項19に記載の式
    Iの化合物。
  21. 【請求項21】 R3がValの側鎖である、請求項20に記載の式Iの化合物 。
  22. 【請求項22】 Wが以下の式IIの基である、請求項1に記載の式Iの化合 物。 【化10】 (式中、R2はカルボキシルで置換されていてもよいC1-8アルキルまたはC3-6
    クロアルキル;またはベンジル。)
  23. 【請求項23】 R2がAsp、アミノ酪酸(Abu)またはValの側鎖である、請求 項22に記載の式Iの化合物。
  24. 【請求項24】 Wが以下の式II'である、請求項1に記載の式Iの化合物。 【化11】 (式中、好ましくは、XはCHまたはN;および R2 'はXと結合して以下の式IIIの5-または6-員環を形成するC3またはC4アルキ レン: 【化12】 R2 'はいずれの位置でR17によって置換されていてもよく; XはCHまたはN;nは1または2;および、 R17はOH;SH;NH2;カルボキシル;R12;OR12、SR12、NHR12またはNR12R12 '
    ある (式中、R12およびR12 'は独立に、 環式C3-16アルキルまたは非環式C1-16アルキルまたは環式C3-16アルケニル または非環式C2-16アルケニルであり、前記アルキルまたはアルケニルはNH2、OH
    、SH、ハロまたはカルボキシルで置換されていてもよく;前記アルキルまたはア
    ルケニルはO、S、およびNからなる群より独立に選ばれる少なくとも1個のヘテ ロ原子を有していてもよい;または、 R12およびR12 'は独立に、C1-6アルキル、NH2、OH、SH、ハロ、カルボキシル
    またはカルボキシ(低級)アルキルで置換されていてもよい、C6またはC10アリ ールまたはC7-16アラルキルであり;前記アリールまたはアラルキルはO、Sおよ びNからなる群より独立に選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を有していてよ く;前記環式アルキル、環式アルケニル、アリールまたはアラルキルは第2の5-
    、6-、7-員環と融合して環式系または複素環を形成していてもよく、前記第2の
    環はNH2、OH、SH、ハロ、カルボキシルまたはカルボキシ(低級)アルキルで置 換されていてもよく;前記第2の環はO、SおよびNからなる群より独立に選ばれ る少なくとも1個のヘテロ原子を有していてもよい。))
  25. 【請求項25】 XがNであり;R17が環の3-、4-または5-位にある、請求項
    24に記載の式Iの化合物。
  26. 【請求項26】 R2 'がプロリンの側鎖であり、以下の式IIIに示す立体化学
    で4位においてR17で置換されている、請求項25に記載の式Iの化合物。 【化13】 (式中、R17はOR12である(R12はC6またはC10アリールまたはC7-16アラルキルで
    あって、前記第1のアリールまたはアラルキルはC1-6アルキル、C3-7シクロアル キル、NH2、OH、SH、ハロ、C1-6アルコキシ、カルボキシル、カルボキシ(低級 )アルキルまたは第2のアリールまたはアラルキルで置換されていてもよく;前
    記第1および第2のアリールまたはアラルキルはO、SおよびNからなる群より独 立に選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を有していてもよい。))
  27. 【請求項27】 R17がBn、PhCH2CH2、PhCH2CH2CH2、O-Bn、o-トリルメトキ
    シ、m-トリルメトキシ、p-トリルメトキシ、1-ナフタレニルメトキシ、2-ナフタ
    レニルメトキシ、(4-tert-ブチル)メトキシ、(3I-Ph)CH2O、(4Br-Ph)O、(2Br-Ph
    )O、(3Br-Ph)O、(4I-Ph)O、(3Br-Ph)CH2O、(3,5-Br2-Ph)CH2Oまたは以下の基で ある、請求項26に記載の式Iの化合物。 【化14】
  28. 【請求項28】 R17がO-Bn、1-ナフタレニルメトキシ、2-ナフタレニルメ トキシ、または以下の基である、請求項27に記載の式Iの化合物。 【化15】
  29. 【請求項29】 R17がO-Bn、1-ナフタレニルメトキシ、または2-ナフタレ ニルメトキシである請求項27に記載の式Iの化合物。
  30. 【請求項30】 Qが以下の基である、請求項1に記載の式Iの化合物。 【化16】 (式中、Zは好ましくはCHまたはNであり; ZがCHである場合は、R13はH;CF3;CF2CF3;CH2-R14;C(O)NH-R14、NR14R14 ' (式中、R14およびR14 'は上で定義した基)であるが、但し、R13はα-アミノ酸 またはそのエステルではない;および、 ZがNである場合は、R13はフェニルまたはC7-16アラルキル、 【化17】
  31. 【請求項31】 ZがCHである場合に、R13がH;NH-R14、またはC(O)NH-R14 (式中、R14はフェニルまたはC7-16アラルキル)である、請求項30に記載の式
    Iの化合物。
  32. 【請求項32】 R13がHまたはC(O)NH-R14であり;かつR14がベンジルまた はCH(Me)Phである、請求項31に記載の式Iの化合物。
  33. 【請求項33】 ZがNである場合にR13がナフチル、NH-CH(Me)Ph、NH-CH(Et
    )Phまたは以下の基である、請求項30に記載の式Iの化合物。 【化18】
  34. 【請求項34】 R13が、NH-CH(Me)Phまたは以下の基である、請求項33に
    記載の式Iの化合物。 【化19】
  35. 【請求項35】 Qが以下の式のホスホネート基である請求項1に記載の式Iの化合物。 【化20】 (式中、R15およびR16は独立に、好ましくはC6-12アリールオキシ)
  36. 【請求項36】 R15およびR16がそれぞれフェノキシである、請求項35に
    記載の式Iの化合物。
  37. 【請求項37】 R1が、ハロで置換されていてもよいC1-6アルキルまたはC1 -6 アルケニルである、請求項1に記載の式Iの化合物。
  38. 【請求項38】 R1が、フルオロで置換されていてもよいC1-5アルキルまた
    はC1-4アルケニルである、請求項37に記載の式Iの化合物。
  39. 【請求項39】 R1がエチル、プロピル、イソペンチル、またはアリルであ
    る、請求項38に記載の式Iの化合物。
  40. 【請求項40】 請求項1に記載の式Iの化合物であって、式中、 Bは式R11C(O)-のアシル誘導体であり (式中R11は、カルボキシル、C1-6アルカノイルオキシまたはC1-6アルコキシ で置換されていてもよいC1-6アルキル;カルボキシル、MeOC(O)、EtOC(O)または
    BnOC(O)で置換されていてもよいC3-7シクロアルキル;3-カルボキシプロピオニ ル(DAD)または4-カルボキシブチリル(DAE)であるか;または、 【化21】 ); R6は、存在する場合には、AspまたはGluの側鎖; R5は、存在する場合には、D-Asp、L-Asp、D-Glu、L-GLu、D-Val、L-Val、D-te
    rt-ブチルグリシン(Tbg)およびL-Tbgからなる群より選ばれるアミノ酸の側鎖; YはHまたはC1-3アルキル; R4は、Val、シクロヘキシルグリシン(Chg)、Tbg、IleまたはLeuからなる群よ り選ばれるアミノ酸の側鎖; R3はIle、Chg、Cha、ValまたはGluからなる群より選ばれるアミノ酸の側鎖; Wは、 【化22】 (式中、R17はOR12(式中、 R12はC6またはC10アリールまたはC7-16アラルキルであって、前記第1のア リールまたはアラルキルはC1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、NH2、OH、SH、 ハロ、C1-6アルコキシ、カルボキシル、カルボキシ(低級)アルキル、または第
    2のアリールまたはアラルキルで置換されていてもよく;前記第1および第2の
    アリールまたはアラルキルはO、S、およびNからなる群より独立に選ばれる少な くとも1個のヘテロ原子を有していてもよい))であり; Qは、 【化23】 (式中、ZはNであり;R13はフェニル、C7-16アラルキル、 【化24】 であり;および、 R1はハロで置換されていてもよいC1-6アルキルまたはC1-6アルケニル)であ
    る前記化合物。
  41. 【請求項41】 請求項40に記載の式Iの化合物であって、式中、 Bはアセチル、3-カルボキシプロピオニル(DAD)、4-カルボキシプチリル(DAE) 、AcOCH2C(O)、 【化25】 であり; R6は、存在する場合は、Aspの側鎖であるか、またはR6は存在せず; R5は、存在する場合は、D-Gluの側鎖であるか、またはR5は存在せず; R4はChgの側鎖; R3はValの側鎖; Wは、 【化26】 (式中、R17はBn;PhCH2CH2;PhCH2CH2CH2;O-Bn;1-ナフチルオキシ;2-ナフチ
    ルオキシ;1-ナフタレニルメトキシ;2-ナフタレニルメトキシ; 【化27】 ); Qは、 【化28】 (式中、R13は、NH-CH(Me)Ph、または、 【化29】 であり;かつ、 R1はエチル、プロピル、イソペンチルまたはアリルである。) である、前記化合物。
  42. 【請求項42】 哺乳動物に抗C型肝炎ウイルス効果量の請求項1記載の式I
    の化合物を投与することを含む、哺乳動物におけるC型肝炎ウイルス感染の治療 のための請求項1に記載の化合物の使用。
  43. 【請求項43】 請求項1に記載の式Iの化合物、または治療的に許容でき
    るその塩若しくはエステルの抗C型肝炎ウイルス効果量を、製薬的に許容できる キャリアー媒体または補助剤との混合物として含む医薬組成物。
  44. 【請求項44】 哺乳動物に請求項1記載の式Iの化合物、または治療的に
    許容できるその塩若しくはエステルの抗C型肝炎ウイルス効果量を、哺乳動物に 投与することによる、哺乳動物におけるC型肝炎ウイルス感染の治療方法。
  45. 【請求項45】 C型肝炎ウイルスを請求項1記載の式Iの化合物、または治
    療的に許容できるその塩またはエステルのC型肝炎ウイルスNS3プロテアーゼ阻害
    量に曝露することによる、C型肝炎ウイルスの複製を阻害する方法。
  46. 【請求項46】 哺乳動物に請求項1に記載の式Iの化合物、または治療的 に許容できるその塩若しくはエステルの組み合わせの抗C型肝炎ウイルス効果量 を投与することによる、哺乳動物においてC型肝炎ウイルス感染を治療する方法
  47. 【請求項47】 更に、α-、β-およびδ-インターフェロンからなる群よ り選ばれる免疫調節物質を含む、請求項43に記載の医薬組成物。
  48. 【請求項48】 リバビリンおよびアマンタジンからなる群より選ばれる抗
    ウイルス剤を更に含む、請求項43に記載の医薬組成物。
  49. 【請求項49】 他のHCVプロテアーゼ阻害剤を更に含む、請求項43に記 載の医薬組成物。
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