JP2001051661A - D/a変換回路および半導体装置 - Google Patents
D/a変換回路および半導体装置Info
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Abstract
示データの書き込みの高精度化および高速化を図ること
のできるD/A変換回路および半導体装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】本発明のD/A変換回路は、スイッチsw
Dを設けることによって、抵抗素子を通さずに供給され
た第1の電圧(本来の階調電圧に近い電圧)を出力線に
印加した後、出力線に抵抗素子を通して供給された第2
の電圧(本来の階調電圧)を印加することで電圧(本来
の階調電圧)の書き込み動作を高速にした。
Description
タル/アナログ変換)回路に関する。特に、半導体装置
の駆動回路に用いられるD/A変換回路に関する。
は、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般を
指し、電気光学装置、半導体回路および電子機器は全て
半導体装置である。
形成した半導体装置、例えば薄膜トランジスタ(TF
T)を作製する技術が急速に発達してきている。その理
由は、アクティブマトリクス型半導体表示装置(特にア
クティブマトリクス型液晶表示装置)の需要が高まって
きたことによる。
マトリクス状に配置された数十〜数百万個もの画素領域
にそれぞれTFTが配置され、各画素電極に出入りする
電荷をTFTのスイッチング機能により制御するもので
ある。
化に伴い、高速駆動が可能なデジタル駆動方式のアクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置が注目されてきている。
リクス型液晶表示装置を図19に示す。従来のデジタル
駆動方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置は、図
19に示すようにソース信号線側シフトレジスタ140
1、デジタルデコーダのアドレス線(a〜d)140
2、ラッチ回路(LAT1)1403、ラッチ回路(L
AT2)1404、ラッチパルス線1405、D/A変
換回路1406、階調電圧線1407、ソース信号線1
408、ゲイト信号線側シフトレジスタ1409、ゲイ
ト信号線(走査線)1410、および画素TFT141
1などによって構成されている。ここでは、4ビットの
デジタル駆動方式のアクティブマトリクス型液晶表示装
置を例にとっている。なお、ラッチ回路(LAT1およ
びLAT2)は、4個のラッチ回路が便宜上一まとめに
示されている。
1402に供給されるデジタル信号(デジタル階調信
号)が、ソース信号線側シフトレジスタからのタイミン
グ信号によりLAT1群に順次書き込まれる。
みが一通り終了するまでの時間は、1ライン期間と呼ば
れる。すなわち、一番左側のLAT1に対してデジタル
デコーダからのデジタル信号の書き込みが開始される時
点から、一番右側のLAT1に対してデジタルデコーダ
からのデジタル信号の書き込みが終了する時点までの時
間間隔が1ライン期間である。
みが終了した後、ラッチ1群に書き込まれたデジタル信
号は、シフトレジスタの動作タイミングに合わせて、ラ
ッチパルス線にラッチパルスが流れた時にLAT2群に
一斉に送出され、書き込まれる。
LAT1群には、ソース信号線側シフトレジスタからの
信号により、再びデジタルデコーダに供給されるデジタ
ル信号の書き込みが順次行なわれる。
の1ライン期間の開始に合わせてLAT2群に送出され
たデジタル信号に応じた電圧がソース信号線に供給され
る。ここで例に挙げている駆動回路は、デジタル信号の
階調電圧への変換を、D/A変換回路によって16本の
階調電圧線のうち、一つを選択することによって実行し
ている。
対応するソース信号線に供給される。ゲイト信号線側シ
フトレジスタからの走査信号によって対応するTFTの
スイッチングが行われ、液晶分子が駆動される。
とによって1画面(1フレーム)が形成される。一般
に、アクティブマトリクス型液晶表示装置装置では、1
秒間に60フレームの画像の書き換えが行われている。
タル駆動回路に用いられている従来のD/A変換回路を
説明する。図20を参照する。
のスイッチ(sw0〜sw15)および階調電圧線(V
0〜V15)を備えている。LAT2群から供給される
4ビットのデジタル信号によって複数のスイッチ(sw
0〜sw15)のうち1つが選択され、選択されたスイ
ッチに接続されている階調電圧線からソース信号線14
07に電圧が供給される仕組みになっている。
ス信号線に対して実質的に1つ備えられている。
A変換回路の場合、スイッチの数は16個であり、階調
電圧線の数は16本である。さらに、ビット数が増える
と、スイッチの数は指数関数的に増加していく。つま
り、nビットのデジタル信号を扱う従来のD/A変換回
路においては、2n 個のスイッチが必要となってしま
う。したがって、実際のアクティブマトリクス型液晶表
示装置においては、スイッチの面積は大きく、駆動回路
全体の面積が大きくなってしまい、小型化の妨げの原因
の一つとなっている。
A変換回路の別の例を取りあげてみる。図21を参照す
る。図21に示されている4ビットのD/A変換回路
は、先に説明した4ビットのD/A変換回路と同じよう
に、LAT2群から供給される4ビットのデジタル信号
によって複数のスイッチ(sw0〜sw15)のうち1
つが選択され、選択されたスイッチに接続されている階
調電圧線からソース信号線に電圧が供給される仕組みに
なっている。
電圧線の本数は、5本(V0〜V4)であり、先に説明
した図20に示されるような4ビットのD/A変換回路
よりも少ない。
は、V0〜V4間に印加される電圧を抵抗分割すること
によって、異なる電圧が供給されるようになっている。
また、最も高い電圧がV4に印加されており、最も低い
電圧がV0に印加されている。
換回路は、抵抗分割することによって抵抗が大きくな
り、液晶パネルへの十分な表示データの書き込み時間が
得られないという問題が生じていた。
よび配線抵抗が増加してしまう。
は、画素数の増加、つまりはソース信号線の増加が必要
となってくる。しかし、上述したように、ソース信号線
が増加すると、D/A変換回路が占める面積や配線抵抗
および素子抵抗も増加することになり、このことが高精
細化への妨げの原因の一つとなっている。
る際の、液晶セルへの表示データの書き込みの高精度化
および高速化を図ることのできるD/A変換回路および
半導体装置を提供することを目的とする。
の構成は、入力されるnビット(nは2以上の自然数)
のデジタル信号に対応する階調電圧が出力線に供給され
るD/A変換回路であって、前記nビットのデジタル信
号を上位xビットと下位yビットとに分割し(x+y=
n;x、yは共に自然数)、前記nビットのデジタル信
号の上位xビットによって(2x +1)本の階調電圧線
のうち隣り合う2本の階調電圧線が選択され、選択され
た前記隣り合う2本の階調電圧線のうち、いずれか一方
の階調電圧線に印加された第1階調電圧が出力線に供給
された後、前記nビットのデジタル信号の下位yビット
によって、選択された前記隣り合う2本の階調電圧線の
電位差から2y 通りの第2階調電圧が作り出され、前記
2y 通りの第2階調電圧のうち、いずれか一つの第2階
調電圧が出力線に供給されることを特徴とするD/A変
換回路である。
ット(nは2以上の自然数)のデジタル信号に対応する
階調電圧が出力線に供給されるD/A変換回路であっ
て、前記nビットのデジタル信号を上位xビットと下位
yビットとに分割し(x+y=n;x、yは共に自然
数)、前記nビットのデジタル信号の上位xビットによ
って(2x +1)本の階調電圧線のうち、第zおよび第
(z+1)の階調電圧線が選択され(1≦z≦2x;z
は自然数)、選択された前記第zおよび第(z+1)の
階調電圧線のうち、いずれか一方の階調電圧線に印加さ
れた第1階調電圧が出力線に供給された後、前記nビッ
トのデジタル信号の下位yビットによって、選択された
前記第zおよび第(z+1)の階調電圧線の電位差か
ら、2y 通りの第2階調電圧が作り出され、前記2y 通
りの第2階調電圧のうち、いずれか一つの第2階調電圧
が出力線に供給されることを特徴とするD/A変換回路
である。
換回路は、薄膜トランジスタを用いて絶縁基板上に形成
されることを特徴としている。
電圧は、選択された前記隣り合う2本の階調電圧線のう
ち、もう一方の階調電圧線に印加された電圧値より低い
ことを特徴としている。
配置された複数のTFTと、前記複数のTFTを駆動す
るソース信号線側駆動回路とゲイト信号線側駆動回路
と、を備えた半導体装置であって、前期ソース信号線側
駆動回路は、入力されるnビット(nは2以上の自然
数)のデジタル信号に対応する階調電圧が出力線に供給
されるD/A変換回路を備えており、前記nビットのデ
ジタル信号を上位xビットと下位yビットとに分割し
(x+y=n;x、yは共に自然数)、前記nビットの
デジタル信号の上位xビットによって(2x +1)本の
階調電圧線のうち隣り合う2本の階調電圧線が選択さ
れ、選択された前記隣り合う2本の階調電圧線のうち、
いずれか一方の階調電圧線に印加された第1階調電圧が
出力線に供給された後、前記nビットのデジタル信号の
下位yビットによって、選択された前記隣り合う2本の
階調電圧線の電位差から2y 通りの第2階調電圧が作り
出され、前記2y 通りの第2階調電圧のうち、いずれか
一つの第2階調電圧が出力線に供給されることを特徴と
する半導体装置である。
配置された複数のTFTと、前記複数のTFTを駆動す
るソース信号線側駆動回路とゲイト信号線側駆動回路
と、を備えた半導体装置であって、前期ソース信号線側
駆動回路は、入力されるnビット(nは2以上の自然
数)のデジタル信号に対応する階調電圧が出力線に供給
されるD/A変換回路を備えており、前記nビットのデ
ジタル信号を上位xビットと下位yビットとに分割し
(x+y=n;x、yは共に自然数)、前記nビットの
デジタル信号の上位xビットによって(2x +1)本の
階調電圧線のうち、第zおよび第(z+1)の階調電圧
線が選択され(1≦z≦2x;zは自然数)、選択され
た前記第zおよび第(z+1)の階調電圧線のうち、い
ずれか一方の階調電圧線に印加された第1階調電圧が出
力線に供給された後、前記nビットのデジタル信号の下
位yビットによって、選択された前記第zおよび第(z
+1)の階調電圧線の電位差から、2y 通りの第2階調
電圧が作り出され、前記2y 通りの第2階調電圧のう
ち、いずれか一つの第2階調電圧が出力線に供給される
ことを特徴とする半導体装置である。
と、前記複数のTFTを駆動するソース信号線側駆動回
路とゲイト信号線側駆動回路と、を備えた半導体装置で
あって、前記ソース信号線側駆動回路は、入力されるn
ビット(nは2以上の自然数)のデジタル信号に対応す
る階調電圧が出力線に供給されるD/A変換回路を備え
た駆動回路を有する半導体装置であって、前記nビット
のデジタル信号を上位xビットと下位yビットとに分割
し(x+y=n;x、yは共に自然数)、前記nビット
のデジタル信号の上位xビットによって(2x +1)本
の階調電圧線のうち、第zおよび第(z+1)の階調電
圧線が選択され(1≦z≦2x;zは自然数)、選択さ
れた前記第zおよび第(z+1)の階調電圧線のうち、
いずれか一方の階調電圧線に印加された第1階調電圧が
出力線に供給された後、前記nビットのデジタル信号の
下位yビットによって、選択された前記第zおよび第
(z+1)の階調電圧線の電位差から、2y 通りの第2
階調電圧が作り出され、前記2y 通りの第2階調電圧の
うち、いずれか一つの第2階調電圧が出力線に供給され
ることを特徴とする半導体装置である。
FTと、前記ソース信号線側駆動回路と、前記ゲイト信
号線側駆動回路とは、薄膜トランジスタを用いて絶縁基
板上に一体形成される記載の半導体装置であることを特
徴としている。
電圧は、選択された前記隣り合う2本の階調電圧線のう
ち、もう一方の階調電圧線に印加された電圧値より低い
ことを特徴としている。
下に説明する。
さずに供給された第1の電圧(本来の階調電圧に近い電
圧)を出力線に印加した後、出力線に抵抗素子を通して
供給された第2の電圧(本来の階調電圧)を印加するこ
とで電圧(本来の階調電圧)の書き込み動作を高速にし
ている。
電圧を予備的に書き込み、その後、第1の電圧から本来
の階調電圧まで変化させる第2の電圧を印加すればよい
ため、非常に高速な表示電圧の書き込みが可能になる。
ビット(nは2以上の自然数)のデジタル信号に対応す
る階調電圧が出力線に供給されるD/A変換回路であっ
て、前記nビットのデジタル信号を上位xビットと下位
yビットとに分割し(x+y=n;x、yは共に自然
数)、前記nビットのデジタル信号の上位xビットによ
って(2x +1)本の階調電圧線のうち隣り合う2本の
階調電圧線が選択される第1のD/A変換回路と、直列
に接続された複数の抵抗によって接続され、異なる電位
を有するデジタル信号が印加された複数の入力線と、印
加された前記デジタル信号に応じて、複数のスイッチの
うち、いずれか一つのスイッチだけが閉じるように設計
された第1のスイッチ回路と、前記第1のスイッチが閉
じる直前に、スイッチが閉じ、ある電圧値を印加した
後、そのスイッチを開くように設計された第2のスイッ
チ回路とを備えている第2のD/A変換回路とで形成さ
れていることを特徴としている。
回路によって隣り合う2本の階調電圧線のいずれか一方
に印加されている電圧値と等しい。省電力化を考慮する
場合、隣り合う2本の階調電圧線のうち、低い電圧値が
印加された一方の階調電圧線と抵抗素子を介さずに接続
するとよい。
る際、省電力化を図るために第1のD/A変換回路で選
択される階調電圧線(低い電圧の方)を1本のみ選択す
る構成としてもよい。
例を示したが、図16に示したように第1のスイッチ回
路の機能を兼ねた第2のスイッチ回路構成としてもよい
し、図17に示したように第2のスイッチ回路の機能を
兼ねた第1のスイッチ回路構成としてもよい。また、異
なる電圧値が印加された入力線のどちらとも接続が可能
であるが、消費電力の点から考えると印加された電圧値
が低い方の入力線と第2のスイッチ回路を接続すること
が好ましい。また、一般にC2CタイプのD/A変換回
路に適用してもよい。
換回路の配置及び接続を適宜変更してもよい。
に示す実施例でもってさらに詳細な説明を行うこととす
る。
変換回路のある実施形態について説明する。本実施例で
は、画素数が、横800×縦600であるアクティブマ
トリクス型液晶表示装置を用いて、そのソース信号線側
駆動回路に備えられたデジタル信号をアナログ階調信号
(階調電圧)に変換するD/A変換回路の詳細について
説明する。
号を処理するD/A変換回路を例にとって説明するが、
本発明のD/A変換回路は、これに限定されるわけでは
なく、2ビット以上のデジタル信号を処理するD/A変
換回路が実現される。
のアクティブマトリクス型液晶表示装置の概略構成図が
示されている。
示装置は、第1のソース信号線側シフトレジスタ10
1、デジタルデコーダのアドレス線(a、b)102、
ラッチ回路(LAT1, 0〜LAT1, 799)10
3、ラッチ回路(LAT2, 0〜LAT2, 799)1
04、ラッチパルス線105、第1のD/A変換回路
(1st−D/A, 0〜799)106、階調電圧線
(V0〜V4)107、第1の出力線108、第2のソ
ース信号線側シフトレジスタ109、デジタルデコーダ
のアドレス線(c、d)110、ラッチ回路(LAT
3, 0〜LAT3, 799)111、ラッチ回路(LA
T4, 0〜LAT4, 799)112、ラッチパルス線
113、第2のD/A変換回路(2nd−D/A, 0〜
2nd−D/A, 799)114、第2の出力線11
5、ゲイト信号線側駆動回路としてゲイト信号線側シフ
トレジスタ116、ソース信号線117、ゲイト信号線
(走査線)118、および画素TFT119などによっ
て構成されている。
ッファやアナログスイッチなどが適時設けられる。
号のうち、上位2ビットのデジタル信号がアドレス線1
02のaおよびbに供給され、下位2ビットのデジタル
信号がアドレス線110のcおよびdに供給されるよう
になっている。
は、V0〜V4間に印加される電圧を抵抗分割すること
によって、異なる電圧が供給されるようになっている。
また、最も高い電圧がV4に印加されており、最も低い
電圧がV0に印加されている。
圧線を第1の階調電圧線とし、最も高い電圧が供給され
る階調電圧線を第5の階調電圧線とする。よって、5本
の階調電圧線は、第1〜第5の階調電圧線に向かってよ
り高い電圧が供給されていることがわかる。
は、ラッチ回路LAT1, 0〜LAT1, 799にラッ
チ信号(タイミング信号)を順次供給する。ラッチ回路
LAT1, 0〜LAT1, 799は、第1のソース線側
シフトレジスタから供給されるラッチ信号により、アド
レス線102のaおよびbからデジタル信号を順次取り
込み、保持する。
信号の取り込みが終了した瞬間に、ラッチパルス線10
5にラッチ信号が供給され、LAT2, 0〜LAT2,
799の全てのラッチ回路に、LAT1, 0〜LAT
1, 799からデジタル信号が同時に取り込まれ、保持
される。LAT2, 0〜LAT2, 799に取り込まれ
たデジタル信号は、1ライン期間の間、第1のD/A変
換回路106に送出される。
およびLAT2, 0)の回路図を図2に示す。ラッチ回
路(LAT1, 0)およびラッチ回路(LAT2, 0)
は、それぞれ同じ回路から成っている。
01、203、204および206、ならびにインバー
タ202および205から成り、 アドレス線102のa
およびbよりデジタル信号を取り込み、保持する。クロ
ックドインバータ201、203、204および206
のスイッチングには、第1のソース信号線側シフトレジ
スタ101からのラッチ信号(lat1, 0)およびそ
の反転信号(反転lat1,0)が使用される。
07、209、210および212、ならびにインバー
タ208および211から成り、 LAT1,0からデジタ
ル信号を取り込み、保持する。クロックドインバータ2
07、209、210および212のスイッチングに
は、ラッチパルス線105からのラッチ信号(lat
2)およびその反転信号(反転lat2)が使用され
る。LAT2, 0は、第1のD/A変換回路にデジタル
信号を送出する。
給されるデジタル信号が2段のラッチ回路を経て第1の
D/A変換回路106に供給されることから、本実施例
では、説明の便宜上、第1のD/A変換回路に接続され
る信号線をaおよびbと呼んでいる。
0〜1st−D/A, 799)106には、LAT2,
0〜LAT2, 799から2ビットのデジタル信号がそ
れぞれ供給される。第1のD/A変換回路(1st−D
/A, 0〜1st−D/A, 799)106は、供給さ
れる2ビットのデジタル信号をアナログ信号(階調電
圧)に変換し、第1の出力線108(108−1および
108−2)を通じて第2のD/A変換回路(2nd−
D/A, 0〜2nd−D/A, 799)114に供給す
る。
LAT1, 0〜799へラッチ信号を順次送出するタイ
ミングに同期して、第2のソース線側シフトレジスタ1
09は、LAT3, 0〜799へラッチ信号を順次送出
する。つまり、第1のソース信号線側シフトレジスタが
LAT1, 0にラッチ信号を送出するタイミングと、第
2のソース信号線側シフトレジスタがLAT3, 0にラ
ッチ信号を送出するタイミングとは同じである。また、
第1のソース信号線側シフトレジスタがLAT1, 1に
ラッチ信号を送出するタイミングと、第2のソース信号
線側シフトレジスタがLAT3, 1にラッチ信号を送出
するタイミングとも同じである。
9からのラッチ信号によって、LAT3, 0〜LAT
3. 799は、アドレス線110のcおよびdから2ビ
ットのデジタル信号を順次取り込み、保持する。ラッチ
回路LAT3, 799へデジタル信号の取り込みが終了
した瞬間に、ラッチパルス線113にラッチ信号が供給
され、LAT4, 0〜LAT4, 799の全てのラッチ
回路がLAT3, 0〜LAT3, 799からデジタル信
号を同時に取り込み、保持する。LAT4, 0〜LAT
4, 799に取り込まれたデジタル信号は、第2のD/
A変換回路114に送出される。
0〜2nd−D/A, 799)は、第1のD/A変換回
路の出力線108から供給される階調電圧と、供給され
る2ビットのデジタル信号とに基づき、ソース信号線に
つながる第2の出力線115へ階調電圧を供給する。
は、バッファ(図示せず)などを通してソース信号線1
17に供給される。ゲイト信号線側シフトレジスタ11
6からの走査信号に応じて、対応するゲイト信号線11
8に接続されている画素TFT119がONとなり、階
調電圧が液晶分子に印加される。
されている全ての画素TFTが一度にONとなり、液晶
分子が駆動される。そして、全ての走査線が順次選択さ
れ、1フレームの画像が形成される。本実施例では、1
秒間に60フレームの画像の形成を行う。
び第2のD/A変換回路114について、図3を用いて
詳しく説明する。
換回路106および第2のD/A変換回路114の概略
図である。まず、図3を用いて第1のD/A変換回路1
06および第2のD/A変換回路114の動作を説明す
る。
部スイッチ(swA1〜swA4)を含むスイッチ回路
swAと、4つの内部スイッチ(swB1〜swB4)
を含むスイッチ回路swBと、階調電圧線107(V0
〜V4)とによって構成される。第2のD/A変換回路
114は、4つの内部スイッチ(swC1〜swC4)
を含むスイッチ回路swCと、4つの抵抗(R1〜R
4)と、スイッチ回路swDとによって構成される。な
お、ここでは、配線自体が有する固有抵抗は便宜上考慮
していない。
続されている。swA3およびswB4はV3に接続さ
れている。swA2およびswB3はV2に接続されて
いる。swA1およびswB2はV1に接続されてい
る。また、swB1はV0に接続されている。
ラッチ回路を経てアドレス線aおよびbから供給される
2ビットのデジタル信号が、swAおよびswBを制御
する。ラッチ回路を経てアドレス線aおよびbから供給
されるデジタル信号に応じて、swAの4つの内部スイ
ッチ(swA1〜swA4)のうち、いずれか一つのス
イッチだけが閉じるように設計されており、同時に2以
上のスイッチが閉じることはない。また、アドレス線a
およびbから供給されるデジタル信号に応じて、swB
の4つの内部スイッチ(swB1〜swB4)のうち、
いずれか一つのスイッチだけが閉じるように設計されて
おり、 これらも同時に2以上のスイッチが閉じることは
ない。さらに、swAの4つの内部スイッチ(swA1
〜swA4)とswBの4つの内部スイッチ(swB1
〜swB4)とが閉じるタイミングには、次のような関
係がある。すなわち、swA1が閉じる時はswB1が
閉じ、swA2が閉じる時はswB2が閉じ、swA3
が閉じる時はswB3が閉じ、かつswA4が閉じる時
はswB4が閉じるように設計されている。従って、s
wAとswBとによって、常に隣り合う2本の階調電圧
線が選択されることになる。このようにして、いかなる
2ビットのデジタル信号が入力された場合でも、swA
とswBとによって2つの隣り合う階調電圧線が選択さ
れ、階調電圧が第1の出力線108(108−1および
108−2)に供給される。ここで、swAの4つの内
部スイッチによって選択される第1の出力線を、第1の
出力線(H)108−1と呼ぶことにし、swBの4つ
の内部スイッチによって選択される第1の出力線を、第
1の出力線(L)108−2と呼ぶことにする。
ラッチ回路を経てアドレス線cおよびdから供給される
2ビットのデジタル信号が、swCを制御する。ラッチ
回路を経てアドレス線cおよびdから供給されるデジタ
ル信号に応じて、swCの4つの内部スイッチ(swC
1〜swC4)のうち、いずれか一つのスイッチだけが
閉じる(ON状態となる)ように設計されている。
4)のうち、いずれか一つのスイッチが閉じる(ON状
態となる)際には、少なくとも一時的にスイッチ(sw
D)が開く(OFF状態となる)ように設計されてい
る。なお、スイッチ(swD)が閉じる際には、内部ス
イッチ(swC1〜swC4)が閉じていても構わな
い。
力線(L)108−2とに供給されている階調電圧が第
2のD/A変換回路114に印加される。また、第1の
出力線(H)108−1と第1の出力線(L)108−
2とは、4つの直列に接続された抵抗(R1〜R4)に
よって接続されている。
1の出力線(L)108−2とに供給されている階調電
圧から、第2のD/A変換回路の4つの抵抗(R1〜R
4)によって異なる4つの階調電圧が作られる。
する階調電圧に近い電圧が第2の出力線に供給された
後、スイッチswDを開け、swCの4つの内部スイッ
チ(swC1〜swC4)のうち、いずれか一つのスイ
ッチが閉じることで対応する階調電圧が第2の出力線1
15に供給される。第2の出力線115へ供給される階
調電圧は、バッファ(図示せず)などを通してソース信
号線117に供給される。
1の出力線(L)108−2に印加される電圧を予め第
2の出力線に供給しているが、特に限定されず、第1の
出力線(H)108−1に印加される電圧を予め第2の
出力線に供給した後、抵抗を通じて印加される電圧値を
差し引く回路として本来の階調電圧になるように設計し
てもよい。
信号を上位2ビットと下位2ビットとに分割し、それぞ
れがswAおよびswBとswCとのスイッチングを制
御するようにしたが、4ビットのデジタル信号の分割は
これに限定されるわけではない。
Bのスイッチングに使用し、下位1ビットをswCのス
イッチングに使用することもできる。この場合、swA
およびswBの内部スイッチの数は、それぞれ8個とな
り(swA1〜swA8、swB1〜swB8)、階調
電圧線の本数は9本(V0〜V8)となる。また、sw
Cの内部スイッチの数は2個(swC1およびswC
2)となり、抵抗の数は2個(R1およびR2)とな
る。スイッチswDが閉じ、予め対応する階調電圧に近
い電圧が第2の出力線に供給された後、スイッチswD
を開け、swAに3ビットのデジタル信号が入力され、
swAの8個の内部スイッチのうち1つが閉じ、1つの
階調電圧線が選択され、その電圧が第1の出力線(H)
に供給される。また、スイッチswDが閉じ、予め対応
する階調電圧に近い電圧が第2の出力線に供給された
後、スイッチswDを開け、swBに3ビットのデジタ
ル信号が入力され、swBの8個の内部スイッチのうち
1つが閉じ、1つの階調電圧線が選択され、その電圧が
第1の出力線(L)に供給される。swCには1ビット
のデジタル信号が入力され、swCの2個の内部スイッ
チのうち1つが閉じ、対応する階調電圧が第2の出力線
に供給される。第2の出力線へ供給される階調電圧は、
バッファなどを通してソース信号線に供給される。
信号を扱うD/A変換回路について説明したが、本発明
によると、nビット(nは2以上の自然数)のデジタル
信号を扱うD/A変換回路が実現され得る。この場合、
nビットのデジタル信号を、上位xビットと下位yビッ
トとに分割して捉えることができる(x+y=n)。こ
の場合、swAの内部スイッチの数は2x 個(swA1
〜swA2x )となり、swBの内部スイッチの数も同
じく2x 個(swB1〜swB2x )となる。また、階
調電圧線の本数は(2x +1)本となる。さらに、sw
Cの内部スイッチの数は2y 個(swC1〜swC
2y )となり、抵抗の数も2y 個(R1〜R2 y )とな
る。
たアクティブマトリクス型液晶表示装置の製造方法につ
いて以下に述べることにする。なお、以下の製造方法
は、本発明の一実施例にすぎず、他の製造方法によって
も本発明のD/A変換回路が実現され得る。
域の周辺に設けられる駆動回路のTFTを同一基板上に
作製する方法について工程に従って詳細に説明する。但
し、説明を簡単にするために、制御回路ではシフトレジ
スタ回路、バッファ回路などの基本回路であるCMOS
回路と、サンプリング回路を形成するnチャネル型TF
Tとを図示することにする。
ルカリガラス基板や石英基板を用いることができる。本
実施例では低アルカリガラス基板を用いた。この場合、
ガラス歪み点よりも10〜20℃程度低い温度であらか
じめ熱処理しておいても良い。この基板601のTFT
を形成する表面には、基板601からの不純物拡散を防
ぐために、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化
窒化シリコン膜などの下地膜602を形成する。例え
ば、プラズマCVD法でSiH4、NH3、N2Oから作
製される酸化窒化シリコン膜を100nm、同様にSi
H4、N2Oから作製される酸化窒化シリコン膜を200
nmの厚さに積層形成する。
〜80nm)の厚さで非晶質構造を有する半導体膜60
3aを、プラズマCVD法やスパッタ法などの公知の方
法で形成する。本実施例では、プラズマCVD法で非晶
質シリコン膜を55nmの厚さに形成した。非晶質構造
を有する半導体膜としては、非晶質半導体膜や微結晶半
導体膜があり、非晶質シリコンゲルマニウム膜などの非
晶質構造を有する化合物半導体膜を適用しても良い。ま
た、下地膜602と非晶質シリコン膜603aとは同じ
成膜法で形成することが可能であるので、両者を連続形
成しても良い。下地膜を形成した後、一旦大気雰囲気に
晒さないことでその表面の汚染を防ぐことが可能とな
り、作製するTFTの特性バラツキやしきい値電圧の変
動を低減させることができる。(図6(A))
質シリコン膜603aから結晶質シリコン膜603bを
形成する。例えば、レーザー結晶化法や熱結晶化法(固
相成長法)を適用すれば良いが、ここでは、特開平7−
130652号公報で開示された技術に従って、触媒元
素を用いる結晶化法で結晶質シリコン膜603bを形成
した。結晶化の工程に先立って、非晶質シリコン膜の含
有水素量にもよるが、400〜500℃で1時間程度の
熱処理を行い、含有水素量を5atom%以下にしてから結
晶化させることが望ましい。非晶質シリコン膜を結晶化
させると原子の再配列が起こり緻密化するので、作製さ
れる結晶質シリコン膜の厚さは当初の非晶質シリコン膜
の厚さ(本実施例では55nm)よりも1〜15%程度
減少した。(図6(B))
に分割して、島状半導体層604〜607を形成する。
その後、プラズマCVD法またはスパッタ法により50
〜100nmの厚さの酸化シリコン膜によるマスク層6
08を形成する。(図6(C))
ャネル型TFTを形成する島状半導体層605〜607
の全面にしきい値電圧を制御する目的で1×1016〜5
×1017atoms/cm3程度の濃度でp型を付与する不純物
元素としてボロン(B)を添加した。ボロン(B)の添
加はイオンドープ法で実施しても良いし、非晶質シリコ
ン膜を成膜するときに同時に添加しておくこともでき
る。ここでのボロン(B)添加は必ずしも必要でない
が、ボロン(B)を添加した半導体層610〜612は
nチャネル型TFTのしきい値電圧を所定の範囲内に収
めるために形成することが好ましかった。(図6
(D))
域を形成するために、n型を付与する不純物元素を島状
半導体層610、611に選択的に添加する。そのた
め、あらかじめレジストマスク613〜616を形成し
た。n型を付与する不純物元素としては、リン(P)や
砒素(As)を用いれば良く、ここではリン(P)を添
加すべく、フォスフィン(PH3)を用いたイオンドー
プ法を適用した。形成された不純物領域617、618
のリン(P)濃度は2×1016〜5×1019atoms/cm3
の範囲とすれば良い。本明細書中では、ここで形成され
た不純物領域617〜619に含まれるn型を付与する
不純物元素の濃度を(n-)と表す。また、不純物領域
619は、画素マトリクス回路の保持容量を形成するた
めの半導体層であり、この領域にも同じ濃度でリン
(P)を添加した。(図7(A))
除去して、図6(D)と図7(A)で添加した不純物元
素を活性化させる工程を行う。活性化は、窒素雰囲気中
で500〜600℃で1〜4時間の熱処理や、レーザー
活性化の方法により行うことができる。また、両者を併
用して行っても良い。本実施例では、レーザー活性化の
方法を用い、KrFエキシマレーザー光(波長248n
m)を用い、線状ビームを形成して、発振周波数5〜5
0Hz、エネルギー密度100〜500mJ/cm2と
して線状ビームのオーバーラップ割合を80〜98%と
して走査して、島状半導体層が形成された基板全面を処
理した。尚、レーザー光の照射条件には何ら限定される
事項はなく、実施者が適宣決定すれば良い。
VD法またはスパッタ法を用いて10〜150nmの厚
さでシリコンを含む絶縁膜で形成する。例えば、120
nmの厚さで酸化窒化シリコン膜を形成する。ゲート絶
縁膜には、他のシリコンを含む絶縁膜を単層または積層
構造として用いても良い。(図7(B))
導電層を成膜する。この第1の導電層は単層で形成して
も良いが、必要に応じて二層あるいは三層といった積層
構造としても良い。本実施例では、導電性の窒化物金属
膜から成る導電層(A)621と金属膜から成る導電層
(B)622とを積層させた。導電層(B)622はタ
ンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(M
o)、タングステン(W)から選ばれた元素、または前
記元素を主成分とする合金か、前記元素を組み合わせた
合金膜(代表的にはMo−W合金膜、Mo−Ta合金
膜)で形成すれば良く、導電層(A)121は窒化タン
タル(TaN)、窒化タングステン(WN)、窒化チタ
ン(TiN)膜、窒化モリブデン(MoN)で形成す
る。また、導電層(A)621は代替材料として、タン
グステンシリサイド、チタンシリサイド、モリブデンシ
リサイドを適用しても良い。導電層(B)は低抵抗化を
図るために含有する不純物濃度を低減させると良く、特
に酸素濃度に関しては30ppm以下とすると良かっ
た。例えば、タングステン(W)は酸素濃度を30pp
m以下とすることで20μΩcm以下の比抵抗値を実現
することができた。
ましくは20〜30nm)とし、導電層(B)622は
200〜400nm(好ましくは250〜350nm)
とすれば良い。本実施例では、導電層(A)621に3
0nmの厚さの窒化タンタル膜を、導電層(B)622
には350nmのTa膜を用い、いずれもスパッタ法で
形成した。このスパッタ法による成膜では、スパッタ用
のガスのArに適量のXeやKrを加えておくと、形成
する膜の内部応力を緩和して膜の剥離を防止することが
できる。尚、図示しないが、導電層(A)621の下に
2〜20nm程度の厚さでリン(P)をドープしたシリ
コン膜を形成しておくことは有効である。これにより、
その上に形成される導電膜の密着性向上と酸化防止を図
ると同時に、導電層(A)または導電層(B)が微量に
含有するアルカリ金属元素がゲート絶縁膜620に拡散
するのを防ぐことができる。(図7(C))
成し、導電層(A)621と導電層(B)622とを一
括でエッチングしてゲート電極628〜631と容量配
線632を形成する。ゲート電極628〜631と容量
配線632は、導電層(A)から成る628a〜632
aと、導電層(B)から成る628b〜632bとが一
体として形成されている。この時、駆動回路に形成する
ゲート電極629、630は不純物領域617、618
の一部と、ゲート絶縁膜620を介して重なるように形
成する。(図7(D))
ソース領域およびドレイン領域を形成するために、p型
を付与する不純物元素を添加する工程を行う。ここで
は、ゲート電極628をマスクとして、自己整合的に不
純物領域を形成する。このとき、nチャネル型TFTが
形成される領域はレジストマスク633で被覆してお
く。そして、ジボラン(B2H6)を用いたイオンドープ
法で不純物領域634を形成した。この領域のボロン
(B)濃度は3×1020〜3×1021atoms/cm3となる
ようにする。本明細書中では、ここで形成された不純物
領域634に含まれるp型を付与する不純物元素の濃度
を(p+)と表す。(図8(A))
ス領域またはドレイン領域として機能する不純物領域の
形成を行った。レジストのマスク635〜637を形成
し、n型を付与する不純物元素が添加して不純物領域6
38〜642を形成した。これは、フォスフィン(PH
3)を用いたイオンドープ法で行い、この領域のリン
(P)濃度を1×1020〜1×1021atoms/cm3とし
た。本明細書中では、ここで形成された不純物領域63
8〜642に含まれるn型を付与する不純物元素の濃度
を(n+)と表す。(図8(B))
程で添加されたリン(P)またはボロン(B)が含まれ
ているが、それに比して十分に高い濃度でリン(P)が
添加されるので、前工程で添加されたリン(P)または
ボロン(B)の影響は考えなくても良い。また、不純物
領域638に添加されたリン(P)濃度は図8(A)で
添加されたボロン(B)濃度の1/2〜1/3なのでp
型の導電性が確保され、TFTの特性に何ら影響を与え
ることはなかった。
型TFTのLDD領域を形成するためのn型を付与する
不純物添加の工程を行った。ここではゲート電極631
をマスクとして自己整合的にn型を付与する不純物元素
をイオンドープ法で添加した。添加するリン(P)の濃
度は1×1016〜5×1018atoms/cm3であり、図7
(A)および図8(A)と図8(B)で添加する不純物
元素の濃度よりも低濃度で添加することで、実質的には
不純物領域643、644のみが形成される。本明細書
中では、この不純物領域643、644に含まれるn型
を付与する不純物元素の濃度を(n--)と表す。(図8
(C))
またはp型を付与する不純物元素を活性化するために熱
処理工程を行う。この工程はファーネスアニール法、レ
ーザーアニール法、またはラピッドサーマルアニール法
(RTA法)で行うことができる。ここではファーネス
アニール法で活性化工程を行った。熱処理は酸素濃度が
1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下の窒素雰囲
気中で400〜800℃、代表的には500〜600℃
で行うものであり、本実施例では550℃で4時間の熱
処理を行った。また、基板601に石英基板のような耐
熱性を有するものを使用した場合には、800℃で1時
間の熱処理としても良く、不純物元素の活性化と、該不
純物元素が添加された不純物領域とチャネル形成領域と
の接合を良好に形成することができた。
631と容量配線632形成する金属膜628b〜63
2bは、表面から5〜80nmの厚さで導電層(C)6
28c〜632cが形成される。例えば、導電層(B)
628b〜632bがタングステン(W)の場合には窒
化タングステン(WN)が形成され、タンタル(Ta)
の場合には窒化タンタル(TaN)を形成することがで
きる。また、導電層(C)628c〜632cは、窒素
またはアンモニアなどを用いた窒素を含むプラズマ雰囲
気にゲート電極628〜631を晒しても同様に形成す
りことができる。さらに、3〜100%の水素を含む雰
囲気中で、300〜450℃で1〜12時間の熱処理を
行い、島状半導体層を水素化する工程を行った。この工
程は熱的に励起された水素により半導体層のダングリン
グボンドを終端する工程である。水素化の他の手段とし
て、プラズマ水素化(プラズマにより励起された水素を
用いる)を行っても良い。
媒元素を用いる結晶化の方法で作製された場合、島状半
導体層中には微量の触媒元素が残留した。勿論、そのよ
うな状態でもTFTを完成させることが可能であるが、
残留する触媒元素を少なくともチャネル形成領域から除
去する方がより好ましかった。この触媒元素を除去する
手段の一つにリン(P)によるゲッタリング作用を利用
する手段があった。ゲッタリングに必要なリン(P)の
濃度は図8(B)で形成した不純物領域(n+)と同程
度であり、ここで実施される活性化工程の熱処理によ
り、nチャネル型TFTおよびpチャネル型TFTのチ
ャネル形成領域から触媒元素をゲッタリングすることが
できた。(図8(D))
での工程におけるTFTの上面図であり、A−A'断面
およびC−C'断面は図8(D)のA−A'およびC−
C'に対応している。また、B−B'断面およびD−D'
断面は図8(A)および図9(A)の断面図に対応して
いる。図11および図12の上面図はゲート絶縁膜を省
略しているが、ここまでの工程で少なくとも島状半導体
層604〜607上にゲート電極628〜631と容量
配線632が図に示すように形成されている。
ゲート配線とする第2の導電膜を形成する。この第2の
導電膜は低抵抗材料であるアルミニウム(Al)や銅
(Cu)を主成分とする導電層(D)と、にチタン(T
i)やタンタル(Ta)、タングステン(W)、モリブ
デン(Mo)から成る導電層(E)とで形成すると良
い。本実施例では、チタン(Ti)を0.1〜2重量%
含むアルミニウム(Al)膜を導電層(D)645と
し、チタン(Ti)膜を導電層(E)646として形成
した。導電層(D)645は200〜400nm(好ま
しくは250〜350nm)とすれば良く、導電層
(E)146は50〜200(好ましくは100〜15
0nm)で形成すれば良い。(図9(A))
を形成するために導電層(E)646と導電層(D)1
45とをエッチング処理して、ゲート配線647、64
8と容量配線649を形成した。エッチング処理は最初
にSiCl4とCl2とBCl 3との混合ガスを用いたド
ライエッチング法で導電層(E)の表面から導電層
(D)の途中まで除去し、その後リン酸系のエッチング
溶液によるウエットエッチングで導電層(D)を除去す
ることにより、下地との選択加工性を保ってゲート配線
を形成することができた。
態の上面図を示し、A−A'断面およびC−C'断面は図
9(B)のA−A'およびC−C'に対応している。ま
た、B−B'断面およびD−D'断面は図8(B)および
図9(B)のB−B'およびD−D'に対応している。図
11(B)および図12(B)において、ゲート配線6
47、648の一部は、ゲート電極628、629、6
31の一部と重なり電気的に接触している。この様子は
B−B'断面およびD−D'断面に対応した図8(B)お
よび図9(B)の断面構造図からも明らかで、第1の導
電層を形成する導電層(C)と第2の導電層を形成する
導電層(D)とが電気的に接触している。
0nmの厚さで酸化シリコン膜または酸化窒化シリコン
膜で形成され、その後、それぞれの島状半導体層に形成
されたソース領域またはドレイン領域に達するコンタク
トホールを形成し、ソース配線651〜654と、ドレ
イン配線655〜658を形成する。図示していない
が、本実施例ではこの電極を、Ti膜を100nm、T
iを含むアルミニウム膜300nm、Ti膜150nm
をスパッタ法で連続して形成した3層構造の積層膜とし
た。
窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、または窒化酸化シリ
コン膜を50〜500nm(代表的には100〜300
nm)の厚さで形成する。この状態で水素化処理を行う
とTFTの特性向上に対して好ましい結果が得られた。
例えば、3〜100%の水素を含む雰囲気中で、300
〜450℃で1〜12時間の熱処理を行うと良く、ある
いはプラズマ水素化法を用いても同様の効果が得られ
た。なお、ここで後に画素電極とドレイン配線を接続す
るためのコンタクトホールを形成する位置において、パ
ッシベーション膜659に開口部を形成しておいても良
い。(図9(C))
状態の上面図を示し、A−A'断面およびC−C'断面は
図9(C)のA−A'およびC−C'に対応している。ま
た、B−B'断面およびD−D'断面は図8(C)および
図9(C)のB−B'およびD−D'に対応している。図
11(C)と図12(C)では第1の層間絶縁膜を省略
して示すが、島状半導体層604、605、607の図
示されていないソースおよびドレイン領域にソース配線
651、652、654とドレイン配線655、65
6、658が第1の層間絶縁膜に形成されたコンタクト
ホールを介して接続している。
膜660を1.0〜1.5μmの厚さに形成する。有機
樹脂としては、ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポ
リイミドアミド、BCB(ベンゾシクロブテン)等を使
用することができる。ここでは、基板に塗布後、熱重合
するタイプのポリイミドを用い、300℃で焼成して形
成した。そして、第2の層間絶縁膜660にドレイン配
線658に達するコンタクトホールを形成し、画素電極
661、662を形成する。画素電極は、透過型液晶表
示装置とする場合には透明導電膜を用いれば良く、反射
型の液晶表示装置とする場合には金属膜を用いれば良
い。本実施例では透過型の液晶表示装置とするために、
酸化インジウム・スズ(ITO)膜を100nmの厚さ
にスパッタ法で形成した。(図10)
と表示領域の画素TFTとを有した基板を完成させるこ
とができた。駆動回路にはpチャネル型TFT701、
第1のnチャネル型TFT702、第2のnチャネル型
TFT703、表示領域には画素TFT704、保持容
量705が形成した。本明細書では便宜上このような基
板をアクティブマトリクス基板と呼ぶ。
は、島状半導体層604にチャネル形成領域706、ソ
ース領域707a、707b、ドレイン領域708a,
708bを有している。第1のnチャネル型TFT70
2には、島状半導体層605にチャネル形成領域70
9、ゲート電極629と重なるLDD領域710(以
降、このようなLDD領域をLovと記す)、ソース領域
711、ドレイン領域712を有している。このLov領
域のチャネル長方向の長さは0.5〜3.0μm、好ま
しくは1.0〜1.5μmとした。第2のnチャネル型
TFT703には、島状半導体層606にチャネル形成
領域713、LDD領域714,715、ソース領域7
16、ドレイン領域717を有している。このLDD領
域はLov領域とゲート電極630と重ならないLDD領
域(以降、このようなLDD領域をLoffと記す)とが
形成され、このLoff領域のチャネル長方向の長さは
0.3〜2.0μm、好ましくは0.5〜1.5μmで
ある。画素TFT704には、島状半導体層607にチ
ャネル形成領域718、719、Loff領域720〜7
23、ソースまたはドレイン領域724〜726を有し
ている。Loff領域のチャネル長方向の長さは0.5〜
3.0μm、好ましくは1.5〜2.5μmである。さ
らに、容量配線632、649と、ゲート絶縁膜と同じ
材料から成る絶縁膜と、画素TFT704のドレイン領
域726に接続し、n型を付与する不純物元素が添加さ
れた半導体層227とから保持容量705が形成されて
いる。図10では画素TFT704をダブルゲート構造
としたが、シングルゲート構造でも良いし、複数のゲー
ト電極を設けたマルチゲート構造としても差し支えな
い。
ィブマトリクス基板をもとに、図13に示したアクティ
ブマトリクス型液晶表示装置を作成する工程を説明す
る。
ス基板に配向膜801を形成する。次に、対向基板80
2を用意する。対向基板は、遮光膜803、対向電極8
04、配向膜805とで構成される。
が基板に対して平行に配向するようなポリイミド膜を用
いた。なお、配向膜形成後、ラビング処理を施すことに
より、液晶分子がある一定のプレチルト角を持って平行
配向するようにした。
クス基板と対向基板とを公知のセル組み工程によって、
シール材(ここでは図示しない)やスペーサ(ここでは
図示しない)などを介して貼り合わせる。その後、両基
板の間に液晶材料806を注入し、封止剤によって完全
に封止する。こうして透過型のアクティブマトリクス型
液晶表示装置が完成する。
(ツイストネマチック)モードによって表示を行うよう
にした。そのため、1対の偏光板がクロスニコル(1対
の偏光板が、それぞれの偏光軸を直交させるような状
態)で、液晶パネルを挟持するように配置された。
圧が印加されていないとき白表示となる、いわゆるノー
マリホワイトモードで表示を行うことが理解される。
取り付ける端面のみアクティブマトリクス基板が外部に
出ており、残りの3つの端面は揃っている。
/A変換回路は、アクティブマトリクス液晶表示装置の
他の駆動回路、他の周辺装置と共に、石英基板やガラス
基板などの絶縁基板上に一体形成され得ることが理解さ
れる。
/A変換回路に様々な特徴を有しており、これらの相乗
効果によって明るく高精細な画像が得られ、動作性能お
よび信頼性の高い電気光学装置を得る。そして、そのよ
うな電気光学装置を部品として搭載した高性能な電子機
器を得る。
挙げて説明しているが、アクティブマトリクス型の表示
装置であればEL(エレクトロルミネッセンス)表示装
置やEC(エレクトロクロミックス)表示装置に本願発
明を適用することも可能であることは言うまでもない。
A変換回路の別の実施形態について説明する。なお、本
実施例では8ビットのD/A変換回路を例にとって説明
するが、本発明はこれに限定されるわけではなく、2ビ
ット以上の信号を扱うD/A変換回路が実現される。
1920×縦1080である液晶表示装置の駆動回路に
備えられたD/A変換回路を例にとって説明する。
表示装置の概略構成図が示されている。本実施例の液晶
表示装置は、第1のソース信号線側シフトレジスタ50
1、デジタルデコーダのアドレス線(a、b、c、d)
502、ラッチ回路(LAT1, 0〜LAT1, 191
9)503、ラッチ回路(LAT2, 0〜LAT2,1
919)504、ラッチパルス線505、スイッチング
回路506、第1のD/A変換回路(1st−D/A,
0〜1st−D/A, 479)507、階調電圧線(V
0〜V16)508、第1のD/A変換回路の第1の出
力線509(509−1および509−2)、第2のソ
ース信号線側シフトレジスタ510、デジタルデコーダ
のアドレス線(e、f、g、h)511、ラッチ回路
(LAT3, 0〜LAT3, 1919)512、ラッチ
回路(LAT4, 0〜LAT4, 1919)513、ラ
ッチパルス線514、スイッチング回路515、第2の
D/A変換回路(2nd−D/A, 0〜2nd−D/
A, 479)516、第2のD/A変換回路の第2の出
力線517、スイッチング回路518、ゲイト信号線側
シフトレジスタ519、ソース信号線520、ゲイト信
号線(走査線)521、および画素TFT522などに
よって構成されている。
号のうち、上位4ビットのデジタル信号がアドレス線
a、b、cおよびdに供給され、下位4ビットのデジタ
ル信号がアドレス線e、f、gおよびhに供給されるよ
うになっている。
8には、V0〜V16間に印加される電圧を抵抗分割す
ることによって、それぞれ異なる電圧が供給されるよう
になっている。また、V16の方がV0よりも高い電圧
がに印加されている。つまり、本実施例においても、実
施例1と同様にV16、V15、………、V1、V0の
順に高い電圧が印加されている。
1が、ラッチ回路503(LAT1, 0〜LAT1, 1
919)にラッチ信号を順次供給し、ラッチ信号が入力
されるタイミングでラッチ回路503がアドレス線50
2(a、b、c、d)からデジタル信号が取り込まれ、
保持されるステップ、およびラッチ回路504(LA
2, 0〜LAT2, 1919)にラッチ信号が入力さ
れ、ラッチ回路503からデジタル信号が取り込まれ、
保持されるステップは、実施例1に従うのでここでは省
略する。
2, 1919)に取り込み、保持された4ビットのデジ
タル信号は、スイッチング回路506に入力される。本
実施例では、第1のD/A変換回路501および第2の
D/A変換回路510がソース信号線4本に1つの割合
で備わっている。そのため、スイッチング回路506に
よる、ラッチ回路の選択が必要となっている。実際に
は、それぞれのラッチ回路は、4分の1ライン期間づつ
選択されることになる。なお、スイッチング回路506
の機能の詳細については、本出願人による特願平9−2
86098号の実施例1に記載されているので参照され
たい。
て1組のD/A変換回路(第1のD/A変換回路および
第2のD/A変換回路)が備わっているので、4つのラ
ッチ回路LAT2, 0〜3においては、それぞれ1ライ
ン期間の4分の1の期間ずつだけ、スイッチング回路5
06によって選択され、 第1のD/A変換回路(1st
−D/A, 0)に4ビットのデジタル信号を供給する。
変換回路507によって、階調電圧に変換され、第2の
D/A変換回路516に供給される。
が、ラッチ回路512(LAT3, 0〜LAT3, 19
19)にラッチ信号を順次供給し、ラッチ信号が入力さ
れるタイミングでアドレス線511(e、f、g、h)
からデジタル信号を取り込み、保持するステップは、お
よびラッチ回路513(LAT4, 0〜LAT4, 19
19)にラッチ信号が入力され、ラッチ回路512から
デジタル信号が取り込まれ、保持されるステップは、実
施例1に従うのでここでは省略する。なお、本実施例に
おいても、第1のソース信号線側シフトレジスタがラッ
チ回路503(LAT1, 0〜LAT1, 1919)に
ラッチ信号を送出するタイミングと、第2のソース信号
線側シフトレジスタがラッチ回路512(LAT3, 0
〜LAT3, 1919)にラッチ信号を送出するタイミ
ングとは同じである。
919)に取り込み、保持された4ビットのデジタル信
号は、スイッチング回路515に入力される。ここで
も、スイッチング回路506による、ラッチ回路の選択
が必要となっている。ここでも、ラッチ回路は、4分の
1ライン期間づつ選択される。こうして、第2のD/A
変換回路516には、ラッチ回路から4ビットのデジタ
ル信号が順次取り込まれる。
るデジタル信号に応じた階調電圧を出力線517に供給
する。
A変換回路について説明する。図5を参照する。図5
は、第1のD/A変換回路507および第2のD/A変
換回路516の概略図である。まず、図5を用いて第1
のD/A変換回路507および第2のD/A変換回路5
16の動作を説明する。
スイッチ(swA1〜swA16)を含むスイッチ回路
swAと、16個のスイッチ(swB1〜swB16)
を含むスイッチ回路swBと、17本の階調電圧線(V
0〜V16)とによって構成される。第2のD/A変換
回路516は、16個のスイッチ(swC1〜swC1
6)を含むスイッチ回路swCと、スイッチ回路swD
と、16個の抵抗(R1〜R16)とによって構成され
る。各抵抗(R1〜R16)の値は、第1の出力線
(H)509−1と第1の出力線(L)509−2との
間に大電流が印加され素子破壊するのを防止するため、
大きく設計するとよい。加えて、各抵抗値を大きくする
ことにより消費電力を抑えることもできる。一方、スイ
ッチ回路swDは、スイッチング機能を有する回路であ
れば特に限定されない。なお、ここでは、配線自体が有
する固有抵抗については便宜上考慮していない。
イッチング回路506によって選択されたラッチ回路を
経てアドレス線a、b、cおよびdから供給される4ビ
ットのデジタル信号が、swAおよびswBを制御す
る。swAの16個のスイッチ(swA1〜swA1
6)において、ラッチ回路を経てアドレス線a、b、c
およびdから供給されるデジタル信階調号に応じて、い
ずれか一つのスイッチだけが閉じるようになっており、
同時に2以上のスイッチが閉じることはない。また、s
wBの16個のスイッチ(swB1〜swB16)にお
いても、ラッチ回路を経てアドレス線a、b、cおよび
dから供給されるデジタル信号に応じて、いずれか一つ
のスイッチだけが閉じるようになっており、 同時に2以
上のスイッチが閉じることはない。さらに、swAの4
つのスイッチとswBの4つのスイッチとが閉じるタイ
ミングには、次のような関係がある。すなわち、swA
1が閉じる時はswB1が閉じ、swA2が閉じる時は
swB2が閉じ、swA3が閉じる時はswB3が閉
じ、かつswA4が閉じる時はswB4が閉じるように
設計されている。他のスイッチに関しても、swAnと
swBnと(1≦n≦16;nは自然数)が同時に閉じ
るようになっている。従って、swAとswBとによっ
て、常に2つの隣り合う階調電圧線が選択されることに
なる。このようにして、swAとswBとによって2つ
の隣り合う階調電圧線が選択され、第1の出力線(H)
509−1と第1の出力線(L)509−2とに供給さ
れる。
ッチ回路を経てアドレス線e、f、gおよびhから供給
される4ビットのデジタル信号が、swCを制御する。
swCの16個のスイッチ(swC1〜swC16)に
おいて、アドレス線e、f、gおよびhから供給される
デジタル信号に応じて、いずれか一つのスイッチだけが
閉じるようになっている。
路swDが閉じ対応する階調電圧に近い電圧が予めソー
ス信号線520に供給される。また、swCが閉じてい
る間は、スイッチ回路swDが少なくとも一時的に開く
よう設計されている。なお、ここでは図示しないが、ス
イッチ回路swDの開閉をコントロールする信号が印加
される信号線は別に設けられている。
ている階調電圧と、第1の出力線(L)509−2に供
給されている階調電圧から、16個の抵抗(R1〜R1
6)によって16の異なる階調電圧が作られる。スイッ
チswDが閉じ、予め対応する階調電圧に近い電圧が第
2の出力線に供給された後、スイッチswDを開け、1
6個のスイッチ(swC)のうち、いずれか一つのスイ
ッチが閉じ、対応する階調電圧が第2の出力線517に
供給される。第2の出力線517へ供給される階調電圧
は、バッファ(図示せず)などを通してソース信号線5
20に供給される。
ル信号のうち上位4ビットによって16通りの階調電圧
を選択することができ、下位4ビットによって選択され
た階調電圧から更に16通りの階調電圧を出力すること
ができる。よって、16(上位4ビット)×16(下位
4ビット)=256通りの階調電圧を選択することがで
きる。
なるD/A変換回路の例を図16に示す。なお、図3に
示した回路構成とはスイッチ回路の一部が異なるだけで
その他は同一であるので、同じ構成については同一の符
号を用いることとする。
Dのスイッチ回路にswC(swC1〜swC4)のう
ち、一つのスイッチ回路の機能を兼ね備えた回路構成と
してもよい。本実施例では、図16中に示したswD
(swC1)は、予め本来の階調電圧に近い電圧値を印
加するタイミングをコントロールする信号と、swC1
を開閉するタイミングをコントロールする信号とによっ
て開閉するように設計されている。こうすることでスイ
ッチング素子の数を低減することができるため、回路の
小型化を図ることができる。
なるD/A変換回路の例を図17に示す。なお、図3に
示した回路構成とはスイッチ回路の一部が異なるだけで
その他は同一であるので、同じ構成については同一の符
号を用いることとする。
C(swC1〜swC4)のうち一つのスイッチ回路に
swDのスイッチ回路の機能を兼ね備えた回路構成とし
てもよい。本実施例では、図17中に示したswC1
(swD)は、swC1を開閉するタイミングをコント
ロールする信号と、予め本来の階調電圧に近い電圧値を
印加するタイミングをコントロールする信号とによって
開閉するように設計されている。こうすることでスイッ
チング素子の数を低減することができるため、回路の小
型化を図ることができる。
なるD/A変換回路の例を図18に示す。なお、図3に
示した回路構成とはバッファ回路の有無が異なるだけで
その他は同一であるので、同じ構成については同一の符
号を用いることとする。
の出力線1115にバッファ回路(オペアンプ、ソース
フォロワ等)1113を設けた第2のD/A変換回路1
114を示した。このような回路構成とすると、このバ
ッファ回路の入力を高インピーダンスにすることが可能
であるので、アナログスイッチに関する要求が緩和され
るため好ましい。
般に適用することが可能である。即ち、現在市場に流通
している全ての半導体回路に適用できる。例えば、ワン
チップ上に集積化されたRISCプロセッサ、ASIC
プロセッサ等のマイクロプロセッサに適用しても良い
し、D/Aコンバータ等の信号処理回路から携帯機器
(携帯電話、PHS、モバイルコンピュータ)用の高周
波回路に適用しても良い。
TFTは様々な電気光学装置に用いることができる。即
ち、それら電気光学装置を表示媒体として組み込んだ電
子機器全てに本発明を実施できる。
ラ、デジタルカメラ、ヘッドマウントディスプレイ(ゴ
ーグル型ディスプレイ)、ウエアラブルディスプレイ、
カーナビゲーション、パーソナルコンピュータ、携帯情
報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話または電子書
籍等)などが挙げられる。それらの一例を図14に示
す。
あり、本体2001、画像入力部2002、表示装置2
003、キーボード2004で構成される。本願発明を
画像入力部2002、表示装置2003やその他の信号
制御回路に適用することができる。
2101、表示装置2102、音声入力部2103、操
作スイッチ2104、バッテリー2105、受像部21
06で構成される。本願発明を表示装置2102、音声
入力部2103やその他の信号制御回路に適用すること
ができる。
ービルコンピュータ)であり、本体2201、カメラ部
2202、受像部2203、操作スイッチ2204、表
示装置2205で構成される。本願発明は表示装置22
05やその他の信号制御回路に適用できる。
あり、本体2301、表示装置2302、アーム部23
03で構成される。本発明は表示装置2302やその他
の信号制御回路に適用することができる。
媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであ
り、本体2401、表示装置2402、スピーカ部24
03、記録媒体2404、操作スイッチ2405で構成
される。なお、この装置は記録媒体としてDVD(Di
gtial Versatile Disc)、CD等
を用い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネット
を行うことができる。本発明は表示装置2402やその
他の信号制御回路に適用することができる。
体2501、表示装置2502、接眼部2503、操作
スイッチ2504、受像部(図示しない)で構成され
る。本願発明を表示装置2502やその他の信号制御回
路に適用することができる。
広く、あらゆる分野の電子機器に適用することが可能で
ある。また、本実施例の電子機器は実施例1〜6のどの
ような組み合わせからなる構成を用いても実現すること
ができる。
TFTは様々な電気光学装置に用いることができる。即
ち、それら電気光学装置を表示媒体として組み込んだ電
子機器全てに本発明を実施できる。
ー(リア型またはフロント型)などが挙げられる。それ
らの一例を図15に示す。
であり、表示装置2601、スクリーン2602で構成
される。本発明は表示装置やその他の信号制御回路に適
用することができる。
り、本体2701、表示装置2702、ミラー270
3、スクリーン2704で構成される。本発明は表示装
置やその他の信号制御回路に適用することができる。
図15(B)中における表示装置2601、2702の
構造の一例を示した図である。表示装置2601、27
02は、光源光学系2801、ミラー2802、280
4〜2806、ダイクロイックミラー2803、プリズ
ム2807、液晶表示装置2808、位相差板280
9、投射光学系2810で構成される。投射光学系28
10は、投射レンズを含む光学系で構成される。本実施
例は三板式の例を示したが、特に限定されず、例えば単
板式であってもよい。また、図15(C)中において矢
印で示した光路に実施者が適宜、光学レンズや、偏光機
能を有するフィルムや、位相差を調節するためのフィル
ム、IRフィルム等の光学系を設けてもよい。
おける光源光学系2801の構造の一例を示した図であ
る。本実施例では、光源光学系2801は、リフレクタ
ー2811、光源2812、2813、2814、偏光
変換素子2815、集光レンズ2816で構成される。
なお、図15(D)に示した光源光学系は一例であって
特に限定されない。例えば、光源光学系に実施者が適
宜、光学レンズや、偏光機能を有するフィルムや、位相
差を調節するフィルム、IRフィルム等の光学系を設け
てもよい。
広く、あらゆる分野の電子機器に適用することが可能で
ある。また、本実施例の電子機器は実施例1〜5のどの
ような組み合わせからなる構成を用いても実現すること
ができる。
通さずに供給された第1の電圧(本来の階調電圧に近い
電圧)を出力線に印加した後、抵抗素子を通して供給さ
れた第2の電圧を印加することで電圧(本来の階調電
圧)の書き込み動作を高速にした。
電圧を予備的に書き込み、その後、第1の電圧から本来
の階調電圧まで変化させる第2の電圧を印加すればよい
ため、従来と比較して非常に高速に表示電圧の書き込み
が可能になった。
マトリクス型液晶表示装置の概略構成図である。
マトリクス型液晶表示装置の構成図である。
作製工程を示す断面図。
作製工程を示す断面図。
作製工程を示す断面図。
作製工程を示す断面図。
の断面図。
の作製工程を示す上面図。
の作製工程を示す上面図。
構成図である。
用いられているD/A変換回路である。
用いられているD/A変換回路である。
Claims (9)
- 【請求項1】入力されるnビット(nは2以上の自然
数)のデジタル信号に対応する階調電圧が出力線に供給
されるD/A変換回路であって、 前記nビットのデジタル信号を上位xビットと下位yビ
ットとに分割し(x+y=n;x、yは共に自然数)、 前記nビットのデジタル信号の上位xビットによって
(2x +1)本の階調電圧線のうち隣り合う2本の階調
電圧線が選択され、 選択された前記隣り合う2本の階調電圧線のうち、いず
れか一方の階調電圧線に印加された第1階調電圧が出力
線に供給された後、 前記nビットのデジタル信号の下位yビットによって、
選択された前記隣り合う2本の階調電圧線の電位差から
2y 通りの第2階調電圧が作り出され、 前記2y 通りの第2階調電圧のうち、いずれか一つの第
2階調電圧が出力線に供給されることを特徴とするD/
A変換回路。 - 【請求項2】入力されるnビット(nは2以上の自然
数)のデジタル信号に対応する階調電圧が出力線に供給
されるD/A変換回路であって、 前記nビットのデジタル信号を上位xビットと下位yビ
ットとに分割し(x+y=n;x、yは共に自然数)、 前記nビットのデジタル信号の上位xビットによって
(2x +1)本の階調電圧線のうち、第zおよび第(z
+1)の階調電圧線が選択され(1≦z≦2x;zは自
然数)、 選択された前記第zおよび第(z+1)の階調電圧線の
うち、いずれか一方の階調電圧線に印加された第1階調
電圧が出力線に供給された後、 前記nビットのデジタル信号の下位yビットによって、
選択された前記第zおよび第(z+1)の階調電圧線の
電位差から、2y 通りの第2階調電圧が作り出され、 前記2y 通りの第2階調電圧のうち、いずれか一つの第
2階調電圧が出力線に供給されることを特徴とするD/
A変換回路。 - 【請求項3】請求項1または請求項2において、前記D
/A変換回路は、薄膜トランジスタを用いて絶縁基板上
に形成されることを特徴とするD/A変換回路。 - 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか一において、前
記第1階調電圧は、選択された前記隣り合う2本の階調
電圧線のうち、もう一方の階調電圧線に印加された電圧
値より低いことを特徴とするD/A変換回路。 - 【請求項5】マトリクス状に配置された複数のTFT
と、 前記複数のTFTを駆動するソース信号線側駆動回路と
ゲイト信号線側駆動回路と、 を備えた半導体装置であって、 前期ソース信号線側駆動回路は、入力されるnビット
(nは2以上の自然数)のデジタル信号に対応する階調
電圧が出力線に供給されるD/A変換回路を備えてお
り、 前記nビットのデジタル信号を上位xビットと下位yビ
ットとに分割し(x+y=n;x、yは共に自然数)、 前記nビットのデジタル信号の上位xビットによって
(2x +1)本の階調電圧線のうち隣り合う2本の階調
電圧線が選択され、 選択された前記隣り合う2本の階調電圧線のうち、いず
れか一方の階調電圧線に印加された第1階調電圧が出力
線に供給された後、 前記nビットのデジタル信号の下位yビットによって、
選択された前記隣り合う2本の階調電圧線の電位差から
2y 通りの第2階調電圧が作り出され、 前記2y 通りの第2階調電圧のうち、いずれか一つの第
2階調電圧が出力線に供給されることを特徴とする半導
体装置。 - 【請求項6】マトリクス状に配置された複数のTFT
と、 前記複数のTFTを駆動するソース信号線側駆動回路と
ゲイト信号線側駆動回路と、 を備えた半導体装置であって、 前期ソース信号線側駆動回路は、入力されるnビット
(nは2以上の自然数)のデジタル信号に対応する階調
電圧が出力線に供給されるD/A変換回路を備えてお
り、 前記nビットのデジタル信号を上位xビットと下位yビ
ットとに分割し(x+y=n;x、yは共に自然数)、 前記nビットのデジタル信号の上位xビットによって
(2x +1)本の階調電圧線のうち、第zおよび第(z
+1)の階調電圧線が選択され(1≦z≦2x;zは自
然数)、 選択された前記第zおよび第(z+1)の階調電圧線の
うち、いずれか一方の階調電圧線に印加された第1階調
電圧が出力線に供給された後、 前記nビットのデジタル信号の下位yビットによって、
選択された前記第zおよび第(z+1)の階調電圧線の
電位差から、2y 通りの第2階調電圧が作り出され、 前記2y 通りの第2階調電圧のうち、いずれか一つの第
2階調電圧が出力線に供給されることを特徴とする半導
体装置。 - 【請求項7】複数のTFTと、 前記複数のTFTを駆動するソース信号線側駆動回路と
ゲイト信号線側駆動回路と、 を備えた半導体装置であって、 前記ソース信号線側駆動回路は、入力されるnビット
(nは2以上の自然数)のデジタル信号に対応する階調
電圧が出力線に供給されるD/A変換回路を備えた駆動
回路を有する半導体装置であって、 前記nビットのデジタル信号を上位xビットと下位yビ
ットとに分割し(x+y=n;x、yは共に自然数)、 前記nビットのデジタル信号の上位xビットによって
(2x +1)本の階調電圧線のうち、第zおよび第(z
+1)の階調電圧線が選択され(1≦z≦2x;zは自
然数)、 選択された前記第zおよび第(z+1)の階調電圧線の
うち、いずれか一方の階調電圧線に印加された第1階調
電圧が出力線に供給された後、 前記nビットのデジタル信号の下位yビットによって、
選択された前記第zおよび第(z+1)の階調電圧線の
電位差から、2y 通りの第2階調電圧が作り出され、 前記2y 通りの第2階調電圧のうち、いずれか一つの第
2階調電圧が出力線に供給されることを特徴とする半導
体装置。 - 【請求項8】 請求項5乃至7のいずれか一つにおい
て、前記複数のTFTと、前記ソース信号線側駆動回路
と、前記ゲイト信号線側駆動回路とは、薄膜トランジス
タを用いて絶縁基板上に一体形成される記載の半導体装
置。 - 【請求項9】 請求項5乃至8のいずれか一つにおい
て、前記第1階調電圧は、選択された前記隣り合う2本
の階調電圧線のうち、もう一方の階調電圧線に印加され
た電圧値より低いことを特徴とする半導体装置。
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