JPH0964744A - デジタル・アナログ変換回路 - Google Patents

デジタル・アナログ変換回路

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JPH0964744A
JPH0964744A JP7219019A JP21901995A JPH0964744A JP H0964744 A JPH0964744 A JP H0964744A JP 7219019 A JP7219019 A JP 7219019A JP 21901995 A JP21901995 A JP 21901995A JP H0964744 A JPH0964744 A JP H0964744A
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conversion circuit
digital
bit
node
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JP7219019A
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Hiroshi Mitani
浩 三谷
Nobutaka Kitagawa
信孝 北川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/66Digital/analogue converters
    • H03M1/68Digital/analogue converters with conversions of different sensitivity, i.e. one conversion relating to the more significant digital bits and another conversion to the less significant bits
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    • H03M1/66Digital/analogue converters
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    • H03M1/76Simultaneous conversion using switching tree
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    • HELECTRICITY
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  • Theoretical Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】変換ビット数が多い場合でも所望のアナログ電
圧を高精度で出力でき、小さなパターン面積で実現し得
るDA変換回路を提供する。 【解決手段】nビットのデジタルコード入力B0〜B9
のうちの上位i(i<n)ビットのコードB4〜B9が
その最下位ビットB4の重みを有する1ビットのオフセ
ット入力BRofs 、BLofs とともに入力し、互いに異
なる入力をDA変換して異なる値のDA変換電圧を出力
する2個のラダー抵抗方式DA変換回路部11、12
と、2個のラダー抵抗方式DA変換回路部の各DA変換
出力ノード11a、12a間に挿入接続され、デジタル
コード入力のうちの残りの下位j(j<n、j=n−
i)ビットB0〜B3をDA変換するストリング抵抗方
式DA変換回路部13とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路に
形成されるデジタル・アナログ(DA)変換回路に係
り、特にストリング抵抗方式DA変換回路部とラダー抵
抗方式DA変換回路部とを用いた複合型のDA変換回路
に関するもので、例えばCMOS構造の1チップ・マイ
クロコンピュータ/コントローラ(以下、マイコンと記
す)に用いられる。
【0002】
【従来の技術】一般に、マイコン内部で種々のデジタル
信号の処理を行った後にアナログ量に変換するためにD
A変換回路が使用される。マイコンに内蔵されるDA変
換回路には、主に、R−2Rラダー抵抗方式とストリン
グ抵抗方式とがある。
【0003】マイコンに内蔵されるDA変換回路に要求
されるのは、高い変換精度、小さなパターン面積(低コ
スト)、ノイズ強度などであり、最近は変換ビット数が
多い多ビット構成のDA変換に対する要求が強い。
【0004】変換ビット数が少ないDA変換回路として
は、どの方式も有効であるが、変換ビット数が多いDA
変換回路を構成する場合には、高精度の実現の困難性と
パターン面積の増大が問題になる。例えば8ビット以上
のDA変換回路を構成する際、ラダー抵抗方式は、スト
リング抵抗方式と比較して、単調増加性は劣るがパター
ン面積(チップ上の占有面積)は小さいという利点があ
り、性能とパターン面積とはトレードオフの関係があ
る。
【0005】なお、DA変換回路の性能としては、主
に、分解能、絶対精度、単調増加性の3要素が重要であ
り、これらについて簡単に説明する。DA変換回路の分
解能とは、デジタル入力のバイナリコードのビット数が
nである場合に、デジタル入力の全領域(20 〜2n
でアナログ出力を供給することができる能力を示す。
【0006】DA変換回路の絶対精度とは、変換出力の
実際の値と理想値からの誤差であり、主に使用環境や製
造時の抵抗値の変動により生じる。この絶対精度は、デ
ジタル入力の値がiの場合のアナログ出力電圧をV
(i)、アナログ出力電圧の下限値をVREFL、アナログ
出力電圧の上限値をVREFH、デジタルコード入力のビッ
ト数をnで表わすと、VREFL=0である時には次式
(1)、VREFL=0でない時には次式(2)で表され
る。
【0007】 V(i)−{VREFH/2n}×i ……(1) V(i)−[VREFL+{(VREFH−VREFL)/2n}×i] ……(2) DA変換回路の単調増加性とは、デジタル入力の全領域
で、デジタル入力の値がiの場合のアナログ出力電圧V
(i)とデジタル入力の値が(i+1)の場合のアナロ
グ出力電圧V(i+1)との関係が次式(3)を満たす
ことができる能力を示す。
【0008】 V(i)≦V(i+1) ……(3) 上述した分解能、絶対精度、単調増加性の3要素のうち
どれが最も重要であるかは、DA変換回路の用途に依存
する。例えばカラー液晶表示装置の表示制御に使用され
るRGB成分のそれぞれ多ビットの各デジタル信号をそ
れぞれアナログ量に変換してカラー液晶表示駆動回路に
出力して多彩な色を表示する場合には、単調増加性が最
も重要である。即ち、RGB成分の各デジタル信号の値
を徐々に大きくしていく場合、DA変換回路の単調増加
性が良好であれば表示画面上の色は徐々に明るくなる
が、DA変換回路の単調増加性が損なわれていれば表示
画面上の色は一時的に暗くなるという不具合が生じる。
【0009】次に、前記ラダー抵抗方式とストリング抵
抗方式とについて簡単に説明する。図9は、例えば6ビ
ット用のラダー抵抗方式DA変換回路の一例を示す。こ
こで、80はCMOSインバータ回路、81は抵抗値R
を持つ抵抗素子、82は抵抗値2Rを持つ抵抗素子、B
0〜B5はデジタル入力である。
【0010】次に、上記ラダー抵抗型DA変換回路のパ
ターン面積について簡単に説明する。デジタル入力のバ
イナリコードのビット数がn、オフセット入力のビット
数が1である場合に、CMOSインバータ回路80の必
要数は2(n+1)個であり、抵抗値Rを持つ抵抗素子
81に換算した場合の必要数はn+2(n+1)=(3
n+2)個である。
【0011】また、デジタルコード入力が1ビット増加
する毎に、常に、CMOSインバータ回路80の必要数
が2個増加し、抵抗素子81に換算した場合の必要数が
3個増加する。
【0012】このことから、ラダー抵抗方式DA変換回
路は、パターン面積が小さく、変換ビット数の増加に対
するパターン面積の増加は少ないことが分るまた、ラダ
ー抵抗方式DA変換回路の特性として、単調増加性を保
つためには、抵抗素子81と抵抗素子82との抵抗値の
比率を厳密に1:2に保つ必要がある。しかし、実際に
は、抵抗素子82には、抵抗値2RのほかにCMOSイ
ンバータ回路80中のMOSトランジスタのオン抵抗値
が加算され、抵抗値2Rに誤差が含まれるので変換誤差
が生じる。しかも、上記トランジスタのオン抵抗値の影
響は変換ビット数が多くなるほど大きくなる。
【0013】図10は、ラダー抵抗方式DA変換回路の
単調増加性を保証可能な範囲内における抵抗素子82の
抵抗値2Rの誤差とデジタルコード入力のビット数nと
の関係を示す。このグラフから、デジタルコード入力の
ビット数nが例えば10程度になるとすれば、抵抗値2
Rの誤差が0.2%以内の範囲でないと単調増加性を保
証できないことが分る。
【0014】この場合、抵抗値2Rの誤差に関連するM
OSトランジスタのオン抵抗値は、マイコンの使用条件
(周囲温度や電源電圧など)により変動するので、ラダ
ー抵抗方式DA変換回路を多ビット構成で実現するのは
不適である。もし、ラダー抵抗方式DA変換回路を多ビ
ット構成で実現するには、前記MOSトランジスタのオ
ン抵抗値の変動も含めた誤差を0.2%以内の範囲内に
抑える必要があり、それを実現するためには、前記MO
Sトランジスタを並列接続構成にしてそのオン抵抗値を
下げる必要があるが、これに伴ってパターン面積が増加
してしまう。
【0015】つまり、ラダー抵抗型DA変換回路はデジ
タルコード入力のビット数nが少ない場合にはパターン
面積が小さいが、ビット数nが多い場合には単調増加性
あるいはパターン面積の観点から使用することが困難で
ある。
【0016】一方、図11は、例えば10ビット用のス
トリング抵抗方式DA変換回路の一例を示す。ここで、
100はそれぞれ10ビット入力用のナンド回路からな
るデコーダ回路、101はそれぞれCMOSインバータ
回路、102はそれぞれCMOSトランスファゲート回
路、Rstr はそれぞれ抵抗値Rを持つ抵抗素子である。
上記抵抗素子Rstr は、アナログ出力電圧の上限値VRE
FHが印加される第1の電圧ノードとアナログ出力電圧の
下限値VREFLが印加される第2の電圧ノードとの間に直
列に接続されて抵抗ストリングを構成している。
【0017】上記ストリング抵抗方式DA変換回路は、
抵抗ストリングにより複数に分割された電圧を選択的に
取り出すので、精度は高く、単調増加性が優れている。
次に、上記ストリング抵抗方式DA変換回路のパターン
面積について簡単に説明する。CMOSトランスファゲ
ート回路102のMOSトランジスタをCMOSインバ
ータ回路101の1個分、10ビット入力用のナンド回
路100をCMOSインバータ回路101の10個分と
して換算すると、デジタル入力のバイナリコードのビッ
ト数がnである場合に、CMOSインバータ回路101
に換算した場合の必要数は(n+2)×2n個であり、
抵抗素子Rstr の必要数は2n個であることが分る。
【0018】従って、10ビット用のストリング抵抗方
式DA変換回路の場合には、CMOSインバータ回路1
01に換算した場合の必要数=12288、抵抗素子R
strの必要数=1024である。
【0019】また、11ビット用のストリング抵抗方式
DA変換回路の場合には、CMOSインバータ回路10
1に換算した場合の必要数=24576、抵抗素子Rst
r の必要数=2048であり、デジタルコード入力が1
ビット増加する毎に、CMOSインバータ回路、抵抗素
子の必要数がそれぞれ2倍に増加する。
【0020】上記したようにストリング抵抗方式DA変
換回路は、デジタルコード入力のビット数nが多い場合
には使用素子数が大幅に増加し、これに伴って配線も大
幅に増加し、パターン面積が著しく増大する。しかも、
上記配線に存在する抵抗成分の変動に伴い、誤差が増加
する。つまり、ストリング抵抗方式DA変換回路は、デ
ジタルコード入力のビット数nが少ない場合には精度が
高いが、デジタルコード入力のビット数nが多い場合に
はパターン面積および精度の観点から使用することが困
難である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
ストリング抵抗方式あるいはラダー抵抗方式のDA変換
回路は、変換ビット数が少ない場合には精度・パターン
面積の問題は少ないが、変換ビット数が多い場合にはパ
ターン面積および精度の観点から使用することが困難で
あるという問題があった。
【0022】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、変換ビット数が多い場合でも所望のアナログ
電圧を高精度で出力でき、小さなパターン面積で実現し
得るDA変換回路を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明のDA変換回路
は、nビットのデジタルコード入力のうちの上位i(i
<n)ビットのコードが上記iビット入力のうちの最下
位ビットの重みを有する1ビットのオフセット入力とと
もに入力し、これをDA変換して第1のノードにDA変
換電圧を出力する第1のラダー抵抗方式DA変換回路部
と、同じく前記nビットのデジタルコード入力のうちの
上位i(i<n)ビットが1ビットのオフセット入力と
ともに入力し、これをDA変換して第2のノードに前記
第1のノードのDA変換電圧とは異なる値のDA変換電
圧を出力する第2のラダー抵抗方式DA変換回路部と、
上記2個のラダー抵抗方式DA変換回路部の第1のノー
ド・第2のノード間に挿入接続され、前記nビットのデ
ジタルコード入力のうちの残りの下位j(j<n、j=
n−i)ビットをDA変換するストリング抵抗方式DA
変換回路部とを具備することを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態に係る複合型DA変換回路の一例を示してい
る。
【0025】図1に示すDA変換回路は、nビット(本
例ではn=10)のデジタルコード入力B0〜B9をD
A変換するものであり、第1のラダー抵抗方式DA変換
回路部11と、第2のラダー抵抗方式DA変換回路部1
2と、上記2個の抵抗ストリング方式DA変換回路部の
各DA変換出力ノード相互間に挿入接続されたストリン
グ抵抗方式DA変換回路部13とを具備する。
【0026】上記2個のラダー抵抗型DA変換回路部1
1、12は、それぞれ前記デジタルコード入力B0〜B
9のうちの上位i(1≦i<n、本例ではi=6)ビッ
トB4〜B9が1ビットのオフセット入力とともに入力
し、これをDA変換し、それぞれのDA変換出力を対応
して第1のノード11aおよび第2のノード12aに出
力する役割を有する。
【0027】この場合、オフセット入力は、上記iビッ
ト入力のうちの最下位ビットB4と同じ影響をDA変換
出力に及ぼす(最下位ビットと同じ重みを有する)もの
であり、第1のラダー抵抗方式DA変換回路部11に入
力するオフセット入力BRofs は電源電圧Vcc(本例で
は5V)に固定されており、第2のラダー抵抗方式DA
変換回路部12に入力するオフセット入力BLofs は接
地電位Vss(0V)に固定されている。
【0028】これにより、第1のノード11aおよび第
2のノード12aのDA変換出力は前記iビットB4〜
B9に応じて電圧レベルが決まり、かつ、第1のノード
11aのDA変換出力は常に第2のノード12aのDA
変換出力より高くなり、その電位差は上記iビット入力
のうちの最下位ビットB4の重みに対応する大きさにな
る。
【0029】つまり、前記オフセット入力のVccとVss
との電位差が上記iビット入力B4〜B9にしたがって
i等分されたうちの1つ分の大きさの電位差が第1の
ノード11aと第2のノード12aとの間に生じる。
【0030】一方、前記抵抗ストリング方式DA変換回
路部13は、前記デジタルコード入力B0〜B9のうち
の残りの下位j(1≦j<n、j=n−i、本例ではj
=4)ビットB0〜B3をDA変換する役割を有する。
【0031】上記抵抗ストリング方式DA変換回路部1
3において、抵抗ストリング14は、前記第1のノード
11aと第2のノード12aとの間にそれぞれの抵抗値
が等しい2j個の抵抗素子Rstr が直列に接続されたも
のであり、抵抗ストリング14による2j−1個の電圧
分割ノードには、第2のノード12aから第1のノード
11aに向かって順に一定間隔で大きくなる電圧が生成
される。
【0032】なお、上記抵抗ストリング14は、それぞ
れの抵抗値が等しい2j−1個の抵抗素子Rstr の両端
に、上記抵抗素子Rstr の抵抗値の1/2の抵抗値を有
する2個の抵抗素子が接続される場合もある。
【0033】選択回路15は、上記第2のノード12
a、抵抗ストリング14の各電圧分割ノード、第1のノ
ード11aの電圧を選択的に取り出す(本例では、抵抗
ストリング14の各電圧分割ノード、第1のノード11
aの電圧を選択的に取り出す)ものであり、上記各ノー
ドに対応して各一端が接続され、各他端が電圧出力端2
0に共通に接続されてなる複数(2j個)のスイッチ回
路SWが用いられている。上記複数のスイッチ回路SW
は、前記jビットのデジタル信号入力B0〜B3がデコ
ーダ回路16によりデコードされた出力により択一的に
オン状態に制御される。
【0034】つまり、前記iビットB4〜B9の内容に
応じてそれぞれの電圧レベルが決まる第1のノード11
aと第2のノード12aとの間の電位差が前記jビット
B0〜B3により2j等分された中で、上記jビットの
内容に応じたノードの電圧が選択されて出力される。結
果として、オフセット入力BRofs の電圧Vccが2n
分された中でnビットの内容に応じた電圧が出力され
る。
【0035】即ち、上記第1の実施の形態のDA変換回
路は、nビットのデジタルコード入力のうちの上位iビ
ットのDA変換を受け持つラダー抵抗方式DA変換回路
部11、12と下位jビットのDA変換を受け持つスト
リング抵抗方式DA変換回路部13とで結果としてnビ
ットのDA変換を行うことが可能になる。
【0036】従って、ラダー抵抗方式DA変換回路部1
1、12およびストリング抵抗方式DA変換回路部13
をそれぞれnビット入力に比べて変換ビット数が少ない
iビットおよびjビットに対応するように構成できるよ
うになるので、精度・パターン面積の問題が生じにく
い。
【0037】結果として、変換ビット数が多いDA変換
回路を実現する場合に、ラダー抵抗方式DA変換回路単
体あるいはストリング抵抗方式DA変換回路単体で構成
する場合と比べて、所望のアナログ電圧を高精度で出力
でき、小さなパターン面積で実現することが可能にな
る。
【0038】ところで、図2は、図1のDA変換回路の
nビット入力の大きさとDA変換出力Vout との関係に
不都合が生じた場合の一例を示す。ここで、図2中の実
線は、iビット入力B4〜B9の内容が大きくなるにつ
れて第2のノード12aのDA変換出力がステップ状に
変化する様子の一例を示しており、図2中の点線は、i
ビット入力B4〜B9の内容が大きくなるにつれて第1
のノード11aのDA変換出力がステップ状に変化する
様子の一例を示しており、図2中の矢印線は、jビット
入力B0〜B3の内容が大きくなるにつれてDA変換出
力Vout が順次大きくなる様子の一例を示している。
【0039】前記2個のラダー抵抗方式DA変換回路部
11、12のDA変換特性が理想的であれば、iビット
入力B4〜B9のデジタル値(2a+1)に対応する第
1のノード11aのDA変換出力とデジタル値(2a+
2)に対応する第2のノード12aのDA変換出力とが
等しくなり、入力範囲内の全ての領域で単調増加性が確
保される。
【0040】しかし、ラダー抵抗方式DA変換回路部1
1、12の抵抗素子の抵抗値R、2Rは製造プロセスに
より微妙に変動することがあり、2個のラダー抵抗方式
DA変換回路部11、12の抵抗素子の抵抗値が相似的
に変動した場合には問題がないが、一方のラダー抵抗方
式DA変換回路部の抵抗素子の抵抗値のみが変動してR
−2Rの比率関係が崩れる場合がある。
【0041】この場合には、図2中の矢印線Aで示すよ
うに、デジタル値(2a+4)に対応する第1のノード
11aのDA変換出力よりもデジタル値(2a+5)に
対応する第2のノード12aのDA変換出力が低くなっ
て単調増加性が崩れる現象が生じる。
【0042】また、図2中の矢印線Bで示すように、デ
ジタル値(2a+5)に対応する第1のノード11aの
DA変換出力よりもデジタル値(2a+6)に対応する
第2のノード12aのDA変換出力が著しく高くなって
出力不能な電圧範囲が拡大する現象が生じる。
【0043】このような性質はより高精度のDA変換回
路を構成する場合には好ましくなく、製造プロセスによ
る抵抗値の変動や使用条件等に制約が生じる場合もあ
る。次に、上記したような特性に鑑みてより確実に単調
増加性を保証し、高精度のDA変換回路を実現するため
のDA変換制御方式(以下、馬とび制御方式と記す)を
説明する。
【0044】図3は、本発明の第2の実施の形態に係る
複合型DA変換回路の一例を示している。図4(a)
は、図3中の2個のラダー抵抗方式DA変換回路部1
1、12のiビットのコード入力B4〜B9のうちの馬
とび制御を行うための最下位ビットB4およびオフセッ
ト入力BRofs 、BLofs の関係の一例を示す。
【0045】図5は、図3のDA変換回路のnビット入
力の大きさとDA変換出力Vout との関係の一例を示
す。図3に示すDA変換回路は、前記第1の実施の形態
のDA変換回路と比べて、(1)2個のラダー抵抗方式
DA変換回路部11、12に対するオフセット入力BR
ofs 、BLofs の与え方、(2)ストリング抵抗方式D
A変換回路部13の選択回路13aおよびデコーダ回路
16aの構成、(3)スタンバイモード制御回路30が
付加されている点が異なり、これらの点について以下に
詳述し、その他は同じであるので第1の実施の形態のD
A変換回路と同じ符号を付している。
【0046】(1)第1のラダー抵抗方式DA変換回路
部11に入力するオフセット入力BRofs は、前記iビ
ット入力B4〜B9のうちの最下位ビットB4の反転信
号が用いられ、第2のラダー抵抗方式DA変換回路部1
2に入力するオフセット入力BLofs は上記iビット入
力B4〜B9のうちの最下位ビットB4と同じ信号が用
いられている。これにより、ラダー抵抗方式DA変換回
路部11、12のiビット入力B4〜B9の大きさとD
A変換出力との関係は例えば図5中に示すようになる。
【0047】即ち、第1のラダー抵抗方式DA変換回路
部の第1のノード11aのDA変換出力は、iビット入
力のうちの最下位ビットB4が“0”の場合と“1”の
場合とで等しくなる。
【0048】また、第2のラダー抵抗方式DA変換回路
部の第2のノード12aのDA変換出力は、iビット入
力のうちの最下位ビットB4が“0”の場合には前記第
1のノード11aのDA変換出力より低く、上記最下位
ビットB4が“1”の場合には前記第1のノード11a
のDA変換出力よりも高くなる。
【0049】つまり、第1のノード11aの電圧と第2
のノード12aの電圧とは常に異なり、iビット入力の
うちの最下位ビットB4の“0”、“1”に応じて第1
のノード11aのDA変換出力と第2のノード12aの
DA変換出力との高低関係が逆転する。
【0050】(2)前記ストリング抵抗方式DA変換回
路部13において、前記選択回路13aは、前記抵抗ス
トリング14の各電圧分割ノード、第1のノード11a
の電圧を選択的に取り出すための2j個のスイッチ回路
SW0〜SW15のほかに、前記第2のノード12aの
電圧を選択的に取り出し得るように上記第2のノード1
2aと前記電圧出力端20との間に接続されたスイッチ
回路SWAが付加されている。
【0051】また、前記デコーダ回路16aは、前記し
たようにiビット入力のうちの最下位ビットB4の
“0”、“1”に応じて第1のノード11aのDA変換
出力と第2のノード12aのDA変換出力との高低関係
が逆転することに対応して、上記2個のノードのうちで
電圧基準側となるノードを切り換えるようなデコード出
力を生成するように、例えば図6に示すように構成され
ている。
【0052】つまり、図6に示すように、最下位ビット
信号B4が“0”の場合には、第1のデコーダ回路51
群をデコード不能状態に制御し、最下位ビット信号B4
をインバータ回路54により反転した信号“1”により
第2のデコーダ回路52群をデコード可能状態に制御す
る。また、前記最下位ビット信号B4が“1”の場合に
は、第1のデコーダ回路51群をデコード可能状態に制
御し、上記最下位ビット信号の反転信号“0”により第
2のデコーダ回路52群をデコード不能状態に制御す
る。
【0053】そして、第1のデコーダ回路51群の出力
と第2のデコーダ回路52群の出力とをオア回路53群
により論理和をとって前記スイッチ回路SW0〜SW1
4制御用の出力を生成し、第1のデコーダ回路51群の
出力の一部を前記スイッチ回路SWA制御用の出力を生
成し、第2のデコーダ回路52群の出力の一部を前記ス
イッチ回路SW15制御用の出力を生成している。
【0054】この際、上記デコード出力よりストリング
抵抗方式DA変換回路部13の抵抗ストリング14から
電圧が取り出されるノードは、前記最下位ビットB4が
“0”の場合には第2のノード12aを始点として順番
が付与された所定番号の位置とすれば、前記最下位ビッ
トB4が“1”の場合には第1のノード11aを始点と
して順番が付与された所定番号の位置となるようにデコ
ードが行われる。
【0055】つまり、ストリング抵抗方式DA変換回路
部13のデコーダ回路16aの入力(下位jビットB0
〜B3)が一定の状態においては、前記最下位ビットB
4が“0”の場合には第2のノード12aの電圧より高
いDA変換電圧Vout が出力し、前記最下位ビットB4
が“1”の場合には第1のノード11aの電圧より高い
DA変換電圧Vout が出力する。
【0056】(3)前記スタンバイモード制御回路30
は、通常動作モードにおいて前記ストリング抵抗方式D
A変換回路部13に定常電流が流れることに鑑み、スタ
ンバイモードおよびDA変換回路を使用しない時に上記
定常電流(スタンバイ電流)を抑制するために設けられ
ている。即ち、通常動作モードにおいて、前記したよう
に2個のラダー抵抗方式DA変換回路部11、12に対
する入力が互いに異なることに伴い、前記第1のノード
11aの電圧と第2のノード12aの電圧とは常に異な
り、ストリング抵抗方式DA変換回路部13に定常電流
が流れる。
【0057】図3中、スタンバイ制御信号入力はスタン
バイモードにおいて活性状態“1”、通常動作モードに
おいて非活性状態“0”になるものとする。スタンバイ
モード制御信号と前記iビット入力B4〜B9のうちの
最下位ビット信号B4とが二入力のノア回路31に入力
し、その出力が前記第1のラダー抵抗方式DA変換回路
部11に対するオフセット入力BRofs となる。
【0058】そして、スタンバイ制御信号がインバータ
回路34により反転された信号と前記iビット入力B4
〜B9のうちの最下位ビット信号B4とが二入力のアン
ド回路32に入力し、その出力が前記第1のラダー抵抗
方式DA変換回路部11に対するコード入力BR4〜B
R9の一部(最下位ビットBR4)になると共に、前記
第2のラダー抵抗方式DA変換回路部12に対するオフ
セット入力BLofs およびコード入力BL4〜BL9の
一部(最下位ビットBL4)となる。
【0059】そして、スタンバイ制御信号の反転信号と
前記iビット入力B4〜B9のうちの最下位ビット信号
B4以外の各ビット信号B5〜B9とがそれぞれ二入力
のアンド回路33に入力し、それぞれの出力が前記ラダ
ー抵抗方式DA変換回路部11、12に対するコード入
力の一部(最下位以外のビットBR5〜BR9、BL5
〜BL9)となる。
【0060】これにより、スタンバイモード制御信号入
力が“1”(スタンバイ状態)の時には、第1のラダー
抵抗方式DA変換回路部11に対するデジタル入力(コ
ード入力BR4〜BR9およびオフセット入力BRofs
)の各ビットは全て“0”、同様に、第2のラダー抵
抗方式DA変換回路部12に対するコード入力BL4〜
BL9およびオフセット入力BLofs は全て“0”にな
り、前記第1のノード11aの電圧と第2のノード12
aの電圧とは等しくなり、ストリング抵抗方式DA変換
回路部13に定常電流が流れなくなる。
【0061】なお、スタンバイモード制御信号入力が
“0”(通常動作モード)の時には、前記第1のラダー
抵抗方式DA変換回路部11に対するデジタル入力と第
2のラダー抵抗方式DA変換回路部12に対するデジタ
ル入力とは互いに異なる。
【0062】ここで、前記スタンバイモード制御回路3
0の回路構成を変更して、前記スタンバイモード制御信
号入力が“1”(スタンバイ状態)の時に、第1のラダ
ー抵抗方式DA変換回路部11に対するデータ入力の各
ビットおよび第2のラダー抵抗方式DA変換回路部12
に対するデータ入力の各ビットが全て“1”になるよう
にした場合でも、上記と同様にストリング抵抗方式DA
変換回路部13に定常電流が流れなくなる。
【0063】なお、前記したように馬とび制御を行う
際、図4(a)に示した第1のラダー抵抗方式DA変換
回路部11の最下位ビット入力BR4とオフセット入力
BRofs との関係は、互いに反転した信号であればよ
く、図4(b)乃至図4(d)に示すように変更しても
よい。
【0064】図4(b)は、iビットのデジタル入力の
最下位ビットB4の反転信号をBR4として用い、上記
最下位ビットB4をBRofs として用いた場合を示して
いる。 つまり、図4(a)および図4(b)は、iビ
ットのデジタル入力の最下位ビットB4の“0”、
“1”に対応して“0”、“1”または“1”、“0”
をオフセット入力BRofs として入力している。
【0065】図4(c)は、iビットのデジタル入力の
最下位ビットB4が“1”、“0”のいずれであって
も、BR4を“1”、BRofs を“0”にした場合を示
しており、図4(d)は、iビットのデジタル入力の最
下位ビットB4が“1”、“0”のいずれであっても、
BR4を“0”、BRofs を“1”にした場合を示して
いる。
【0066】つまり、図4(c)および図4(d)は、
iビットのデジタル入力の最下位ビットB4の“0”、
“1”に関係なく“0”または“1”をオフセット入力
BRofs として入力している。
【0067】図7は、本発明の第3の実施の形態に係る
複合型DA変換回路の一例を示している。図7に示すD
A変換回路は、前記第1の実施の形態のDA変換回路と
比べて、2個のラダー抵抗方式DA変換回路部11、1
2に対するコード入力およびオフセット入力の与え方が
異なり、その他は同じであるので第1の実施の形態のD
A変換回路と同じ符号を付している。
【0068】即ち、第1のラダー抵抗方式DA変換回路
部11に対するコード入力BR4〜BR9のうち、上位
の例えば2ビットBR8、BR9が“1”に固定されて
おり、コード入力の残りのビットBR5、BR6および
オフセット入力BRofs が任意に与えられる。
【0069】同様に、第2のラダー抵抗方式DA変換回
路部12に対するコード入力BL4〜BL9のうち、上
位の例えば2ビットBL8、BL9が“0”に固定され
ており、コード入力の残りのビットBL5、BL6およ
びオフセット入力BLofs が任意に与えられる。
【0070】このように2個のラダー抵抗方式DA変換
回路部11、12に対する入力のうちで制御する必要の
ないビット以外のビット(BR8、BR9、BRofs
)、(BL8、BL9、BLofs )をラダー抵抗方式
DA変換回路部毎に独立に制御することにより、第1の
ノード11aと第2のノード12aとの間の電圧差(ス
トリング抵抗方式DA変換回路部13の出力可能な電圧
範囲)を任意に決定することが可能になる。
【0071】この際、DA変換回路全体のDA変換出力
の変化範囲に占めるストリング抵抗方式DA変換回路部
13のDA変換出力の変化範囲の割合が相対的に大きく
なるので、変換精度の向上が見込まれる。
【0072】従って、ストリング抵抗方式DA変換回路
部13の出力可能な電圧範囲が予め判明している場合と
か、上記判明している電圧範囲以外を出力禁止にする場
合に有効である。
【0073】図8は、本発明の第4の実施の形態に係る
複合型DA変換回路の一例を示している。図8に示すD
A変換回路は、前記第1の実施の形態のDA変換回路と
比べて、2個のラダー抵抗方式DA変換回路部に対する
コード入力およびオフセット入力の与え方として、第1
のラダー抵抗方式DA変換回路部11に対する入力の大
きさが第2のラダー抵抗方式DA変換回路部12に対す
る入力の大きさの例えば2倍になるように設定されてい
る点が異なり、その他は同じであるので第1の実施の形
態のDA変換回路と同じ符号を付している。
【0074】即ち、第1のラダー抵抗方式DA変換回路
部11に対して上位5ビットBR5〜BR9の入力とし
てコード入力B4〜B8が与えられ、最下位ビットBR
4の入力およびオフセット入力BRofs が“0”に固定
されている。これに対して、第2のラダー抵抗方式DA
変換回路部12に対して最上位ビットBL9の入力が
“0”に固定され、最上位ビット以外の残り5ビットB
L4〜BL8の入力としてコード入力B4〜B8が与え
られ、オフセット入力BLofs が“0”に固定されてい
る。
【0075】これにより、第1のノード11aの電圧が
第2のノード12aの電圧の2倍になり、5ビットのコ
ード入力B4〜B8が大きくなるほど第1のノード11
aの電圧と第2のノード12aの電圧との間の電圧差が
大きくなる。換言すれば、コード入力B4〜B8の大き
さとDA変換出力Vout との対応関係として二乗特性を
持たせることが可能になるので、DA変換出力Vout に
より制御される装置の特性によっては都合が良い場合が
ある。
【0076】なお、コード入力の大きさとDA変換出力
との対応関係として直線性以外の特性を持たせるために
は、上記したように2個のラダー抵抗方式DA変換回路
部に対するコード入力およびオフセット入力の与え方を
ずらすしたり、セグメント抵抗方式DA変換回路部にお
けるセグメント抵抗の抵抗素子の各抵抗値の大きさ関係
を調節することにより可能になる。
【0077】
【発明の効果】上述したように本発明のDA変換回路に
よれば、変換ビット数が多い場合でも所望のアナログ電
圧を高精度で出力でき、小さなパターン面積で実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る複合型DA
変換回路の一例を示す回路図。
【図2】 図1のDA変換回路のnビット入力の大きさ
とDA変換出力との関係に不都合が生じた場合の一例を
示す特性図。
【図3】 本発明の第2の実施の形態に係る複合型DA
変換回路の一例を示す回路図。
【図4】 図3中のラダー抵抗方式DA変換回路部のi
ビットのコード入力のうちの最下位ビットおよびオフセ
ット入力の関係を示す図。
【図5】 図3のラダー抵抗方式DA変換回路部のiビ
ット入力の大きさとDA変換出力との関係の一例を示す
図。
【図6】 図3中のストリング抵抗方式DA変換回路の
選択回路のデコーダ回路の一例を示す回路図。
【図7】 本発明の第3の実施の形態に係る複合型DA
変換回路の一例を示す回路図。
【図8】 本発明の第4の実施の形態に係る複合型DA
変換回路の一例を示す回路図。
【図9】 従来の6ビット用のラダー抵抗方式DA変換
回路の一例を示す回路図。
【図10】 従来のラダー抵抗方式DA変換回路の単調
増加性を保証可能な範囲内における抵抗素子の抵抗値2
Rの誤差とデジタルコード入力のビット数nとの関係を
示す特性図。
【図11】 従来の10ビット用のストリング抵抗方式
DA変換回路の一例を示す回路図。
【符号の説明】 20…電圧出力端、B0〜B9…デジタルコード入力、
B4〜B9…上位iビット、B0〜B3…下位jビッ
ト、BRofs 、BLofs …オフセット入力、11…第1
のラダー抵抗方式DA変換回路部、12…第2のラダー
抵抗方式DA変換回路部、11a…第1のノード、12
a…第2のノード、13…ストリング抵抗方式DA変換
回路部、14…抵抗ストリング、Rstr …抵抗素子、1
5…選択回路、SW、SWA、SW0〜SW15…スイ
ッチ回路、16、16a…デコーダ回路、20…DA変
換出力端子、30…スタンバイモード制御回路。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 nビットのデジタルコード入力のうちの
    上位i(i<n)ビットのコードが上記iビット入力の
    うちの最下位ビットの重みを有する1ビットのオフセッ
    ト入力とともに入力し、これをDA変換して第1のノー
    ドにDA変換電圧を出力する第1のラダー抵抗方式DA
    変換回路部と、同じく前記nビットのデジタルコード入
    力のうちの上位i(i<n)ビットが1ビットのオフセ
    ット入力とともに入力し、これをDA変換して第2のノ
    ードに前記第1のノードのDA変換電圧とは異なる値の
    DA変換電圧を出力する第2のラダー抵抗方式DA変換
    回路部と、上記2個のラダー抵抗方式DA変換回路部の
    第1のノード・第2のノード間に挿入接続され、前記n
    ビットのデジタルコード入力のうちの残りの下位j(j
    <n、j=n−i)ビットをDA変換するストリング抵
    抗方式DA変換回路部とを具備することを特徴とするデ
    ジタル・アナログ変換回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデジタル・アナログ変換
    回路において、前記ストリング抵抗方式DA変換回路部
    は、前記第1のノード・第2のノード間にそれぞれの抵
    抗値が等しい2j個の抵抗素子が直列に接続された抵抗
    ストリングと、上記第1のノードの電圧および抵抗スト
    リングの各抵抗素子間接続ノードの電圧および第2のノ
    ードの電圧を選択的に取り出す選択回路とを具備するこ
    とを特徴とするデジタル・アナログ変換回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のデジタル・アナログ変換
    回路において、前記第1のラダー抵抗方式DA変換回路
    部のオフセット入力は、所定の第1の電圧に固定されて
    おり、第2のラダー抵抗方式DA変換回路部のオフセッ
    ト入力は所定の第2の電圧に固定されていることを特徴
    とするデジタル・アナログ変換回路。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のデジタル・アナログ変換
    回路において、前記第1のラダー抵抗方式DA変換回路
    部の最下位ビット入力およびオフセット入力として互い
    に反転した信号が入力し、第2のラダー抵抗方式DA変
    換回路部の最下位ビット入力およびオフセット入力とし
    て互いに同じ信号が入力し、前記ストリング抵抗方式D
    A変換回路部は、前記iビット入力のうちの最下位ビッ
    トの“0”、“1”に応じて前記第1のノードのDA変
    換出力と第2のノードのDA変換出力との高低関係が逆
    転することに対応して上記2個のノードのうちの電圧基
    準側となるノードが切り換えられたDA変換電圧を出力
    することを特徴とするデジタル・アナログ変換回路。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のデジタル・アナログ変換
    回路において、前記第1のラダー抵抗方式DA変換回路
    部のオフセット入力として、前記iビット入力のうちの
    最下位ビットの信号の“0”、“1”に対応して
    “1”、“0”または“0”、“1”が入力することを
    特徴とするデジタル・アナログ変換回路。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のデジタル・アナログ変換
    回路において、前記第1のラダー抵抗方式DA変換回路
    部のオフセット入力として、前記iビット入力のうちの
    最下位ビットの信号の“0”、“1”に関係なく“0”
    または“1”が入力することを特徴とするデジタル・ア
    ナログ変換回路。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のデジタル・アナログ変換
    回路において、前記第1のラダー抵抗方式DA変換回路
    部に対するコード入力のうち上位の所定ビットが“1”
    に固定され、コード入力の残りのビットおよびオフセッ
    ト入力が任意に与えられ、前記第2のラダー抵抗方式D
    A変換回路部に対するコード入力のうち上位の所定ビッ
    トが“0”に固定され、コード入力の残りのビットおよ
    びオフセット入力が任意に与えられることを特徴とする
    デジタル・アナログ変換回路。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のデジタル・アナログ変換
    回路において、前記第1のラダー抵抗方式DA変換回路
    部に対する入力の大きさが第2のラダー抵抗方式DA変
    換回路部に対する入力の大きさの整数倍になるように設
    定されていることを特徴とするデジタル・アナログ変換
    回路。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに1項に記載
    のデジタル・アナログ変換回路において、前記2個のラ
    ダー抵抗方式DA変換回路部の各入力として、通常動作
    モードには互いに異なるデジタル入力を与え、スタンバ
    イモードには各ビットが全て“0”のデジタル入力を与
    えるように制御するスタンバイモード制御回路が付加さ
    れていることを特徴とするデジタル・アナログ変換回
    路。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至8のいずれかに1項に記
    載のデジタル・アナログ変換回路において、前記2個の
    ラダー抵抗方式DA変換回路部の各入力として、通常動
    作モードには互いに異なるデジタル入力を与え、スタン
    バイモードには各ビットが全て“1”のデジタル入力を
    与えるように制御するスタンバイモード制御回路が付加
    されていることを特徴とするデジタル・アナログ変換回
    路。
  11. 【請求項11】 請求項4乃至6、9のいずれか1項に
    記載のデジタル・アナログ変換回路において、前記スタ
    ンバイモード制御回路は、スタンバイモードにおいて活
    性状態、通常動作モードにおいて非活性状態になるスタ
    ンバイモード制御信号と前記iビット入力のうちの最下
    位ビット信号とが入力し、出力を前記第1のラダー抵抗
    方式DA変換回路部に対するオフセット入力として供給
    する二入力のノア回路と、前記スタンバイモード制御信
    号の反転信号と前記iビット入力のうちの最下位ビット
    信号とが入力し、出力を前記第2のラダー抵抗方式DA
    変換回路部に対するコード入力のうちの最下位ビット入
    力およびオフセット入力として供給する第1のアンド回
    路と、前記スタンバイモード制御信号の反転信号と前記
    iビット入力のうちの最下位ビット以外の各ビット信号
    とがそれぞれ入力し、それぞれの出力を前記2個のラダ
    ー抵抗方式DA変換回路部に対するコード入力のうちの
    最下位ビット以外の入力として供給する複数個の第2の
    アンド回路とを有することを特徴とするデジタル・アナ
    ログ変換回路。
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