JPH10189979A - 薄膜トランジスタの製造方法および薄膜トランジスタ - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法および薄膜トランジスタ

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JPH10189979A
JPH10189979A JP34221196A JP34221196A JPH10189979A JP H10189979 A JPH10189979 A JP H10189979A JP 34221196 A JP34221196 A JP 34221196A JP 34221196 A JP34221196 A JP 34221196A JP H10189979 A JPH10189979 A JP H10189979A
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layer
film transistor
substrate
thin film
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JP34221196A
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Hidekazu Kato
秀和 加藤
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ポリシリコンTFTを用いたアクティブマト
リックス型液晶表示装置の製造方法において、簡易なプ
ロセスで素子特性を向上させたLDD構造の薄膜トラン
ジスタの形成方法を提供する。 【解決手段】基板1上にTFTの動作層となるポリシリ
コン層2を形成し、ゲート絶縁膜及びゲート電極4を形
成した後、イオン打ち込みの際のバリア層5となる保護
膜をイオン打ち込み条件との関係で与め設定された所定
の厚みに形成し、これをその外形がLDD構造のソース
・ドレイン領域となる低濃度領域6aと高濃度領域6b
との境界に合致するようにパターニングしてから、これ
をマスクとして上記ポリシリコン層2に対してイオン打
ち込みを行なうようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LDD(Lightly
Doped Drain)構造の薄膜トランジスタの製造技術に関
し、例えば画素電極に選択的に電圧を印加するスイッチ
素子としてポリシリコンTFT(薄膜トランジスタ)を
使用したアクティブマトリックス型液晶表示装置の製造
プロセスに利用して好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アクティブマトリクス型液晶表示
装置としては、ガラス基板上にマトリックス状に画素電
極を形成すると共に、各画素電極に対応してポリシリコ
ンを用いたTFTを形成して、各画素電極にTFTによ
り電圧を印加して液晶を駆動するようにした構成のLC
D(液晶表示装置)が実用化されている。
【0003】一方、MOSFETを能動素子とした半導
体集積回路においては、バイアス電圧を印加したとき
に、ゲート電極に対して自己整合して形成されたソース
・ドレイン領域のチャネル側の境界に電界集中が起きて
素子の耐圧が低下するという欠点を防止するため、ゲー
ト電極の近傍に低濃度のソース・ドレイン領域をまたそ
の外側に高濃度のソース・ドレイン領域を形成してなる
LDD構造のMOSFETを使用したものが実用化され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ポリシリコンTF
Tを用いたアクティブマトリックス型LCDにおいて
は、素子特性を向上させるためLDD構造のTFTを用
いようとすると、低濃度のソース・ドレイン領域と高濃
度のソース・ドレイン領域を別々に形成しなければなら
ないので、プロセスが複雑になるという問題点があっ
た。
【0005】この発明の目的は、アクティブマトリック
ス型LCDにおいて、極めて簡単なプロセスによってL
DD構造のTFTを形成することができる技術を提供す
ることにある。
【0006】この発明の他の目的は、アクティブマトリ
ックス型LCDにおけるゲート線の抵抗を下げることが
できる技術を提供することにある。
【0007】この発明のさらに他の目的は、アクティブ
マトリックス型LCDにおいてゲート線の抵抗を下げる
ためゲート線を多層構造としたときに層間の剥がれを有
効に防止することができる技術を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するため、ガラス基板のような基板上にTFTの動
作層となる半導体層(ポリシリコン層)を形成し、その
表面にゲート絶縁膜を形成しさらにこのゲート絶縁膜の
上にゲート電極(ゲート線を含む)を形成した後、イオ
ン打ち込みの際の弱いバリア層となる酸化シリコンのよ
うな保護膜をイオン打ち込み条件との関係で与め設定さ
れた所定の厚みに形成し、これをその外形がLDD構造
のソース・ドレイン領域となる低濃度領域と高濃度領域
との境界に合致するようにパターニングしてから、これ
をマスクとして上記半導体層に対して所定のエネルギー
でイオン打ち込みを行なうようにしたものである。
【0009】上記手段によれば、1回のイオン打ち込み
によって、ゲート電極の近傍に低濃度のソース・ドレイ
ン領域を、またその外側に高濃度のソース・ドレイン領
域を有するLDD構造のTFTを形成することができ
る。
【0010】また、上記ゲート電極およびゲート線は、
例えばポリシリコン層の上に金属のシリサイド層を形成
した多層構造とするのが望ましい。これによって、ゲー
ト線の低抵抗化を図ることができる。しかもこのとき、
上記バリア層がゲート電極およびゲート線の上を被覆し
ているため、ゲート電極およびゲート線を構成するポリ
シリコン層とメタルシリサイド層との剥がれを防止する
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
面に基づいて説明する。
【0012】図1〜図3は本発明が適用されたプロセス
の要部を工程順に示す。このうち図2および図3は、そ
れぞれ本発明を適用してポリシリコンTFTを形成する
プロセスにおけるイオン打ち込み前と、イオン打ち込み
後の状態を示す。
【0013】図1において、1はガラス基板である。こ
の実施例では、先ずガラス基板1上にTFTの動作層と
なるのポリシリコン層2をCVD法等により例えば10
00オングストロームのような厚さに形成する。次に、
これを熱酸化することによって、ポリシリコン層2の表
面に700〜1500オングストローム好ましくは12
50オングストローム程度の厚さのゲート酸化膜3を形
成する。これによって、ポリシリコン層2は最終的に3
50〜450オングストロームのような厚みとされる。
【0014】次に、上記ゲート絶縁膜3の上に例えばリ
ンをドープした第2層目のポリシリコン層4aを、また
その上に例えばタングステンシリサイド(WSi)のよ
うな金属のシリサイド層4bを形成し、これらをパター
ニングすることで図1に示すように、上記ポリシリコン
層2のほぼ中央に位置するゲート電極4を形成する。上
記ゲート電極4を構成する2層目のポリシリコン層4a
は、例えばCVD法等により1000オングストローム
のような厚さに形成される。またその上のシリサイド層
(WSi)4bは例えばスパッタ法により1000オン
グストロームのような厚さに形成される。
【0015】次に、上記ゲート電極4およびゲート絶縁
膜3を覆うように、酸化シリコン膜をCVD法等により
形成した後、上記ゲート電極4の周囲のみを覆うように
パターニングを行なってイオン打ち込みの際の弱いバリ
ア層5を形成する。このとき、酸化シリコンからなるバ
リア層5の端部の段差部5aの幅dは、後に形成される
低濃度のソース・ドレイン領域の幅に応じて0.5〜
2.5μm、より好ましくは1.5μm程度にされる。
バリア層5を構成する酸化シリコン膜の厚みは、その材
料や使用するイオン種、イオン打ち込みエネルギー、ゲ
ート絶縁膜3の材質や厚み、低濃度のソース・ドレイン
領域および高濃度のソース・ドレイン領域の設計濃度等
との関係で決定されるが、一応の目安としては500〜
1500オングストロームの範囲が妥当である。
【0016】一例として、リンイオンを90eV程度の
エネルギーで打ち込み、低濃度のソース・ドレイン領域
を1×1013/cm3、高濃度のソース・ドレイン領域
を1×1015/cm3のような濃度にする場合には、上
記バリア層5は約1000オングストロームのような厚
みとされる。リン以外のイオン種としては例えばヒ素な
どがある。打ち込みエネルギーは90eVに限定され
ず、バリア層5の厚み、ゲート絶縁膜3の材質や厚み、
低濃度のソース・ドレイン領域および高濃度のソース・
ドレイン領域の設計濃度等との関係で決定される。
【0017】上記実施例によれば、バリア層5の中央部
の下にはゲート電極4があるため打ち込まれたイオンは
ポリシリコン層2に達しないとともに、バリア層5の端
部においてはその段差部5aが弱いバリア層となりリン
イオンの一部のみが貫通するため、図2に示されている
ように、段差部5aの下方のポリシリコン層2に低濃度
のソース・ドレイン領域6aが形成される。また、バリ
ア層5によって覆われていないポリシリコン層2の外側
の部位にはリンイオンが充分に打ち込まれるため、高濃
度のソース・ドレイン領域6bが形成される。このよう
に実施例の方法によれば、1回のイオン打ち込みによっ
て、ゲート電極の近傍に低濃度のソース・ドレイン領域
6aを、またその外側に高濃度のソース・ドレイン領域
6bを有するLDD構造のTFTを形成することができ
る。
【0018】なお、上記実施例では、バリア層5を酸化
シリコンで形成した場合ついて説明したが、バリア層5
の材料は酸化シリコンに限定されず、ポリシリコン等で
あってもよい。その場合の膜厚としては、およそ130
0オングストロームが妥当であるが、それに限定され
ず、使用するイオン種、イオン打ち込みエネルギー、ゲ
ート絶縁膜3の材質や厚み、低濃度のソース・ドレイン
領域および高濃度のソース・ドレイン領域の設計濃度等
との関係で決定すればよい。
【0019】また、上記実施例では、ゲート電極4をポ
リシリコン層4aとWSi層4bの2層構造としたが、
これに限定されず、さらにアルミ等のメタル層を重ねた
3層構造としたり、シリサイド層としてタングステン以
外の例えばタンタル等の金属とシリコンとの合金を用い
るようにしても良い。このようにゲート電極4を、ポリ
シリコン層とメタルシリサイド層との多層構造とするこ
とによって、ゲート線の低抵抗化を図ることができる。
しかもこのとき、上記バリア層5が少なくともゲート電
極4の上を被覆しているため、ゲート電極を構成するポ
リシリコン層4aとシリサイド層4bとの剥がれを防止
することができる。
【0020】すなわち、ゲート電極形成後にアニール等
の熱処理を行なうとシリサイドは露出面で異常酸化を起
こし易くその際に急激な堆積膨張を伴う。その結果、シ
リサイド層4bと下層のポリシリコン層4aとの間に応
力差が生じ、膜剥がれの原因となるが、上記実施例で
は、シリサイド層4bの上にバリア層5が形成されてい
るため、シリサイド層4bの表面が雰囲気中の酸素に触
れるのを防止でき、これによってその後の熱処理におけ
るシリサイドの酸化による堆積膨張を抑制してポリシリ
コン層4aとの剥がれを防止することができる。
【0021】図4には上記実施例のポリシリコンTFT
を使用した液晶パネル用基板の1画素部分の完成状態で
の断面構造を示す。
【0022】図4において、7は酸化シリコン等からな
る第1層間絶縁膜、8はBPSG(ボロンおよびリンを
含んだ酸化シリコンガラス)等からなる第2層間絶縁
膜、9はアルミニウム等の導電層からなる信号線、10
はITO膜からなる画素電極である。上記第1層間絶縁
膜7は、例えばCVD法等により8000オングストロ
ームのような厚さに形成される。第2層間絶縁膜8は、
第1層間絶縁膜7の上にアルミニウムからなる信号線9
を形成した後に形成される。信号線9は第1層間絶縁膜
7およびゲート絶縁膜3にコンタクトホール11を開口
してから蒸着等により約3500オングストロームのよ
うな厚さに形成され、上記ポリシリコン層2に接触され
る。
【0023】画素電極10は、上記ポリシリコン層2の
ドレイン領域上方のゲート絶縁膜3、第1層間絶縁膜7
および第2層間絶縁膜8にかけてコンタクトホール12
をドライエッチングで開口してから、ITO膜をスパッ
タリングで1500オングストロームのような厚さに形
成し選択エッチングによりパターニングを行なうことで
形成される。
【0024】さらに、上記画素電極10および第2層間
絶縁膜8上にかけてはポリイミド等からなる配向膜を約
2000〜3000オングストロームのような厚さに形
成して、ラビング(配向処理)を行なうことで液晶パネ
ル用基板とされる。
【0025】図5は、上記実施例のTFTを含む画素の
平面レイアウト構成例を示す。図5において、ハッチン
グAが付されているゲート線4と信号線9との交差箇所
が、TFTのチャネル部分である。
【0026】なお、特に限定されないが、この実施例で
は、トランジスタ(TFT)のドレインに接続される容
量を増加させるため、動作層を構成する1層目のポリシ
リコン層2を、2aのように信号線9および隣接する画
素(図では上側)のゲート線4を構成する2層目のポリ
シリコン層に沿って延設するとともに、当該ゲート線4
を構成する2層目のポリシリコン層の一部を、4aのよ
うに信号線9に沿って延設するように構成されている。
これによって、信号線9の下方に形成された1層目と2
層目のポリシリコン層間の容量(ゲート絶縁膜3を誘電
体とする)が、保持容量として各画素電極に電圧を印加
するTFTのドレイン(ソースと呼ばれることもある)
に接続されることとなる。
【0027】上記のごとく構成された液晶パネル用基板
は、その表面側に、LCコモン電位が印加される透明導
電膜(ITO)からなる共通電極(必要に応じてカラー
フィルタ層)を有する入射側のガラス基板が適当な間隔
をおいて配置され、周囲をシール材で封止された間隙内
にTN(Twisted Nematic)型液晶またはSH(SuperHo
meotropic)型液晶などが封入されて液晶パネルとして
構成される。本発明は透過型または反射型の液晶パネル
のいずれを構成する液晶パネル用基板に関しても適用す
ることができる。さらに、本発明は、液晶パネル用基板
以外の用途に使用される回路を構成する薄膜トランジス
タ一般に利用することができる。
【0028】図6は、上記各実施例の液晶パネルのTF
T側の基板のシステム構成例を示す。図において、90
は互いに交差するように配設されたゲート線2と信号線
3との交点に対応してそれぞれ配置された画素で、各画
素90はITO等からなる画素電極14とこの画素電極
14に信号線3上の画像信号に応じた電圧を印加するT
FT91とからなる。同一行(Y方向)のTFT91は
そのゲートが同一のゲート線2に接続され、ドレインが
対応する画素電極14に接続されている。また、同一列
(X方向)のTFT91はそのソースが同一の信号線3
に接続されている。この実施例においては、周辺回路
(X、Yシフトレジスタやサンプリング手段)50,6
0を構成するトランジスタが画素を駆動するTFTと同
様にポリシリコン層を動作層とするいわゆるポリシリコ
ンTFTで構成されており、周辺回路50,60を構成
するトランジスタは画素駆動用TFTとともに同一プロ
セスにより、同時に形成される。
【0029】この実施例では、画素領域(画素マトリッ
クス)20の一側(図では上側)に上記信号線3を順次
選択するシフトレジスタ(以下、Xシフトレジスタと称
する)51が配置され、画素マトリックスの他の一側に
は上記ゲート線2を順次選択駆動するシフトレジスタ
(以下、Yシフトレジスタと称する)61が設けられて
いる。また、Yシフトレジスタ61の次段には必要に応
じてバッファ63が設けられる上記各信号線3の他端に
はサンプリング用スイッチ(TFT)52が設けられて
おり、これらのサンプリング用スイッチ52は外部端子
74,75,76に入力される画像信号VID1〜VI
D3を伝送するビデオライン54,55,56との間に
接続され、上記Xシフトレジスタ51から出力されるサ
ンプリングパルスによって順次オン/オフされるように
構成されている。Xシフトレジスタ51は、端子72,
73を介して外部より入力されるクロックCLX1,C
LK2に基づいて1水平走査期間中にすべての信号線3
を順番に1回ずつ選択するようなサンプリングパルスX
1,X2,X3,‥‥‥Xnを形成してサンプリング用
スイッチ52の制御端子に供給する。一方、上記Yシフ
トレジスタ61は、端子77,78を介して外部から入
力されるクロックCLY1,CLY2に同期して動作さ
れ、各ゲート線2を順次駆動する。
【0030】図7(a)および(b)には上記液晶パネ
ル用基板を適用した液晶パネル30の断面構成および平
面レイアウト構成を示す。図に示すように、上記液晶パ
ネル用基板10の表面側にはLCコモン電位が印加され
る透明導電膜(ITO)からなる対向電極33およびカ
ラーフィルタ層(ブラックマトリックスを含む)13を
有する入射側のガラス基板35が適当な間隔をおいて配
置され、周囲をシール材36で封止された間隙内にTN
(Twisted Nematic)型液晶またはSH(SuperHomeotro
pic)型液晶37などが充填されて液晶パネル30とし
て構成されている。また、周辺回路50,60の上方
は、例えば対向基板31に設けられるブラックマトクッ
クス等により遮光されるように構成される。38は対向
基板31側に設けられる液晶注入口である。
【0031】上記実施例の液晶パネル用基板は、その表
面側に、LCコモン電位が印加される透明導電膜(IT
O)からなる対向電極および上記画素電極に対応するカ
ラーフィルタ層とその周囲を囲むブラックマトリックス
が形成された入射側のガラス基板が適当な間隔をおいて
配置され、周囲をシール材で封止された間隙内にTN
(Twisted Nematic)型液晶またはSH(Super Homeotr
opic)型液晶などが充填されて液晶パネルとして構成さ
れる。
【0032】図8は上記実施例の液晶パネルをライトバ
ルブとして応用した投射型表示装置の一例としてビデオ
プロジェクタの構成例が示されている。
【0033】図8において、370はハロゲンランプ等
の光源、371は放物ミラー、372は熱線カットフィ
ルター、373,375,376はそれぞれ青色反射、
緑色反射、赤色反射のダイクロイックミラー、374,
377は反射ミラー、378,379,380は上記実
施例の液晶パネルからなるライトバルブ、383はダイ
クロイックプリズムである。
【0034】この実施例のビデオプロジェクタにおいて
は、光源370から発した白色光は放物ミラー371に
より集光され、熱線カットフィルター372を通過して
赤外域の熱線が遮断されて、可視光のみがダイクロイッ
クミラー系に入射される。そして先ず、青色反射ダイク
ロイックミラー373により、青色光(概ね50nm以
下の波長)が反射され、その他の光(黄色光)は透過す
る。反射した青色光は、反射ミラー374により方向を
変え、青色変調ライトバルブ378に入射する。
【0035】一方、上記青色反射ダイクロイックミラー
373を透過した光は緑色反射ダイクロイックミラー3
75に入射し、緑色光(概ね500〜600nmの波
長)が反射され、その他の光である赤色光(概ね600
nm以上の波長)は透過する。ダイクロイックミラー3
75で反射した緑色光は、緑色変調ライトバルブ379
に入射する。また、ダイクロイックミラー375を透過
した赤色光は、反射ミラー376,377により方向を
変え、赤色変調ライトバルブ380に入射する。
【0036】ライトバルブ378,379,380は、
図示しないビデオ信号処理回路から供給される青、緑、
赤の原色信号でそれぞれ駆動され、各ライトバルブに入
射した光はそれぞれのライトバルブで変調された後、ダ
イクロイックプリズム383で合成される。ダイクロイ
ックプリズム383は、赤色反射面381と青色反射面
382とが互いに直交するように形成されている。そし
て、ダイクロイックプリズム383で合成されたカラー
画像は、投写レンズ384によってスクリーン上に拡大
投射され、表示される。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、絶縁
基板上にTFTの動作層となる半導体層(ポリシリコン
層)を形成し、その表面にゲート絶縁膜を形成しさらに
このゲート絶縁膜の上にゲート電極(ゲート線を含む)
を形成した後、イオン打ち込みの際の弱いバリア層とな
る保護膜をイオン打ち込み条件との関係で与め設定され
た所定の厚みに形成し、これをその外形がLDD構造の
ソース・ドレイン領域となる低濃度領域と高濃度領域と
の境界に合致するようにパターニングしてから、これを
マスクとして上記半導体層に対して所定のエネルギーで
イオン打ち込みを行なうようにしたので、1回のイオン
打ち込みによって、ゲート電極の近傍に低濃度のソース
・ドレイン領域を、またその外側に高濃度のソース・ド
レイン領域を有するLDD構造のTFTを形成すること
ができるという効果がある。
【0038】また、上記ゲート電極およびゲート線は、
例えばポリシリコン層の上に金属のシリサイド層を形成
した多層構造としたので、ゲート電極およびゲート線の
低抵抗化を図ることができるとともに、上記バリア層が
ゲート電極およびゲート線の上を被覆しているため、ゲ
ート電極およびゲート線を構成するポリシリコン層とシ
リサイド層との剥がれを防止することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用して液晶パネル用基板にポリ
シリコンTFTを形成するプロセスのゲート電極形成後
の状態を示す断面図。
【図2】本発明方法を適用して液晶パネル用基板にポリ
シリコンTFTを形成するプロセスにおけるイオン打ち
込み前の状態を示す断面図。
【図3】本発明方法を適用して液晶パネル用基板にポリ
シリコンTFTを形成するプロセスにおけるイオン打ち
込み後の状態を示す断面図。
【図4】本発明方法を適用して形成されたポリシリコン
TFTを有する画素の構造を示す断面図。
【図5】本発明方法を適用して形成されたポリシリコン
TFTを有する画素の平面レイアウト図。
【図6】本発明を適用して好適な液晶パネル用基板のシ
ステム構成例を示すブロック図。
【図7】本発明に係る液晶パネル用基板を用いた液晶パ
ネルの構成例を示す断面図および平面図。
【図8】実施例の液晶パネル用基板を用いたLCDをラ
イトバルブとして応用した投射型表示装置の一例として
ビデオプロジェクタの概略構成図。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 ポリシリコン層(TFTの動作層) 3 ゲート絶縁膜 4 ゲート電極(ゲート線) 5 バリア層 6a 低濃度ソース・ドレイン領域 6b 高濃度ソース・ドレイン領域 7 第1層間絶縁膜 8 第2層間絶縁膜 9 信号線 10 画素電極 11,12 コンタクトホール 20 画素領域 30 液晶パネル 31 対向基板 33 対向電極 36 シール材 37 液晶 50,60 周辺回路 51 Xシフトレジスタ 52 サンプリング用スイッチ 54〜56 ビデオライン 61 Yシフトレジスタ 72〜78 外部端子 90 画素 91 画素駆動用TFT 370 ランプ 373,375,376 ダイクロイックミラー 374,377 反射ミラー 378,379,380 ライトバルブ 383 ダイクロイックプリズム 384 投写レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/78 617J

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に画素電極がマトリックス状に形成
    されるとともに各画素電極に対応して各々薄膜トランジ
    スタが形成され、前記薄膜トランジスタを介して前記画
    素電極に電圧が印加されるように構成された液晶パネル
    用基板の製造プロセスにおいて、 上記基板上に薄膜トランジスタの動作層となる半導体層
    を形成する工程と、前記半導体層の表面にゲート絶縁膜
    を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜の上にゲート電極
    を形成する工程と、前記ゲート電極を覆う所定の厚みの
    バリア層を形成する工程と、前記バリア層形成後に上記
    半導体層に達するように不純物のイオン打ち込みを行な
    う工程とを含むことを特徴とする薄膜トランジスタの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 上記ゲート電極およびゲート線は、少な
    くともポリシリコン層とその上に形成された金属のシリ
    サイド層とを含む多層構造であることを特徴とする請求
    項1に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記ゲート電極およびゲート線は少なく
    ともポリシリコン層を有し、該ポリシリコン層に含まれ
    る不純物と、上記イオン打ち込みされる不純物とは同一
    または異なる導電型を構成する不純物であることを特徴
    とする請求項1または2に記載の薄膜トランジスタの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 上記バリア層は酸化シリコンからなり、
    その厚みは500〜1500オングストロームであるこ
    とを特徴とする請求項1、2または3に記載の薄膜トラ
    ンジスタの製造方法。
  5. 【請求項5】 上記イオン打ち込みされる不純物はリン
    またはボロンであることを特徴とする請求項1、2、3
    または4に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  6. 【請求項6】 基板上にトランジスタの動作層となる半
    導体層が形成され、その表面にゲート絶縁膜を介してゲ
    ート電極が形成されているとともに、上記半導体層には
    上記ゲート電極の近傍に低濃度のソース・ドレイン領域
    が、またその外側に高濃度のソース・ドレイン領域が形
    成されてなることを特徴とする薄膜トランジスタ。
  7. 【請求項7】 上記ゲート電極の上には所定の厚みを有
    しその外形が上記ソース・ドレイン領域となる低濃度領
    域と高濃度領域との境界に合致するようにパターニング
    されたバリア層が形成されてなることを特徴とする請求
    項6に記載の薄膜トランジスタ。
  8. 【請求項8】 基板上に画素電極がマトリックス状に配
    列形成され、各画素電極に対応して各画素電極に電圧を
    引火するトランジスタが形成されてなる液晶パネル用基
    板において、 上記画素トランジスタが請求項6または7に記載の薄膜
    トランジスタにより構成されてなることを特徴とする液
    晶パネル用基板。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の液晶パネル用基板と、
    対向電極を有する透明基板とが適当な間隔をおいて配置
    されるとともに、上記液晶パネル用基板と上記透明基板
    との間隙内に液晶が封入されていることを特徴とする液
    晶パネル。
  10. 【請求項10】 光源と、前記光源からの光を変調して
    透過もしくは反射する請求項9に記載の構成の液晶パネ
    ルと、これらの液晶パネルにより変調された光を集光し
    拡大投写する投写光学手段とを備えていることを特徴と
    する投写型表示装置。
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