JP2001265253A - 電気光学装置 - Google Patents

電気光学装置

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JP2001265253A JP2000077177A JP2000077177A JP2001265253A JP 2001265253 A JP2001265253 A JP 2001265253A JP 2000077177 A JP2000077177 A JP 2000077177A JP 2000077177 A JP2000077177 A JP 2000077177A JP 2001265253 A JP2001265253 A JP 2001265253A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気光学装置において、画素開口率を高める
と同時に容量線の低抵抗化を図り、クロストークやゴー
ストを低減して高品位の画像表示を行う。 【解決手段】 電気光学装置は、TFTアレイ基板(1
0)上に、画素電極(9a)と、画素電極をスイッチン
グ制御するTFT(30)と、このTFTに接続された
走査線(3a)と、蓄積容量(70)を付加するための
第2容量線(3b)とを備える。画素電極とTFTとを
中継接続するバリア層(80)と、このバリア層と同一
膜からなる第1容量線(82)とを更に備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブマトリ
クス駆動方式の電気光学装置の技術分野に属し、特に画
素電極に対し蓄積容量を付加するための容量線を備える
と共に画素電極と画素スイッチング用の薄膜トランジス
タ(Thin Film Transistor:以下適宜、TFTと称す)
との間で、電気導通を良好にとるための中間導電層を基
板上の積層構造中に備えた形式の電気光学装置の技術分
野に属する。
【0002】
【背景技術】従来、TFT駆動によるアクティブマトリ
クス駆動方式の電気光学装置において、TFTのゲート
電極に走査線を介して走査信号が供給されると、TFT
はオン状態とされ、半導体層のソース領域にデータ線を
介して供給される画像信号が当該TFTを介して画素電
極に供給される。このような画像信号の供給は、画素電
極毎に極めて短時間しか行われないので、画像信号の電
圧をオン状態とされた時間よりも遥かに長時間に亘って
保持するために、各画素電極には蓄積容量が付加される
のが一般的である。
【0003】他方、この種の電気光学装置では、画素電
極を構成するITO(Indium Tin Oxide)膜等の導電膜
と画素スイッチング用のTFTを構成する半導体層との
間には、走査線、データ線等を構成する各種導電膜及び
これらの導電膜を相互から電気的に絶縁するためのゲー
ト絶縁膜や層間絶縁膜が複数積層されており、これらの
画素電極と半導体層との間の距離は例えば1000nm
程度に長い。従って、これらの画素電極と半導体層とを
一つのコンタクトホールによって電気的に接続するのは
技術的に困難である。そこで、層間絶縁膜間に画素電極
と半導体層とを電気的に接続する中間導電層を形成する
技術が開発されている。また、このような中間導電層を
用いれば、コンタクトホール開孔時におけるエッチング
の突き抜け防止にも役立つとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の電気光学装置
においては、表示画像の高品位化という一般的な要請が
強く、このためには、画素ピッチを微細化しつつ、画素
開口率を高める(即ち、各画素において、表示光が透過
する開口領域を広げる)と同時に、データ線、走査線、
容量線等の各種配線の配線抵抗を低くすることが重要と
なる。
【0005】しかしながら、微細ピッチな画素の高開口
率化により、データ線や走査線の線幅自体も狭められる
ことになるが、(i)走査線や容量線を形成後に高温の熱
処理工程が必要なこと、(ii)走査線は、薄膜トランジス
タのゲート電極としても使用されることなどを理由に、
走査線や容量線は導電性のポリシリコン膜から一般に形
成されている。従って、このように微細ピッチな画素の
高開口率化に伴い走査線幅や容量線幅が狭められたり、
高精細化に伴い駆動周波数が高められたりすると、容量
線における時定数の大きさが問題となってくる。即ち、
容量線の配線抵抗により走査線に沿った方向である横方
向のクロストークやゴーストの発生、コントラスト比の
低下等の表示画像の画質劣化が、画素の高開口率化に伴
って顕在化してくるという問題点がある。
【0006】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
であり、画素開口率を高めると同時に容量線の低抵抗化
を図ることができ、クロストークやゴーストが低減され
た高品位の画像表示が可能な電気光学装置を提供するこ
とを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電気光学装置は
上記課題を解決するために、基板上に、薄膜トランジス
タと、画素電極と、該画素電極と前記薄膜トランジスタ
を構成する半導体層とを中継接続する中間導電層と、前
記薄膜トランジスタに接続された走査線と、該走査線と
交差すると共に前記薄膜トランジスタに接続されたデー
タ線と、前記半導体層と同層なる第1容量電極に絶縁薄
膜を介して対向配置された第2容量電極と、前記中間導
電層と同一膜からなり、前記第2容量電極と接続された
前記第1容量線とを備える。
【0008】本発明の電気光学装置によれば、その動作
時に、データ線及び走査線を介して画像信号及び走査信
号が薄膜トランジスタに夫々供給されて、各画素電極が
駆動される。この際、第1容量電極と第2容量電極とが
絶縁薄膜を介して対向配置されることにより構築された
蓄積容量により、画素電極における画像信号の電圧保持
特性が格段に向上するので、当該電気光学装置によるコ
ントラスト比を高めることが可能となる。
【0009】本発明では、半導体層と画素電極とは、中
間導電層により中継接続されているので、両者間にある
走査線、データ線、層間絶縁膜等の合計膜厚が大きくて
も、両者間を比較的小径の2つのコンタクトホールによ
って良好に接続することが可能となり、画素開口率の向
上にも繋がる。しかも、このような中間導電層を用いれ
ば、中間導電層と画素電極を接続するためのコンタクト
ホール開孔時におけるエッチングの突き抜け防止にも役
立つ。ここで、中間導電層と同一膜で第2容量電極に接
続された第1容量線が設けられているので、容量線の低
抵抗化を図ることができる。これにより、走査線と同一
膜で容量線を形成する必要がなく、別層で第1容量線を
形成するので、画素ピッチが微細化しても画素開口率を
向上することができる。また、配線幅も太く形成できる
ので、容量線の低抵抗化が図れ、クロストークやゴース
トを効果的に低減することができる。これにより、画素
ピッチを微細化しつつ表示品位を向上できる。しかも、
上述の如き中継機能等を持つ中間導電層と同一膜から、
このような第1容量線を構成できるので、製造プロセス
において容量線を形成するための追加工程が不要であ
り、大変有利である。
【0010】本発明の電気光学装置の一の態様では、前
記第2容量電極と前記走査線とは、同一導電膜からな
る。
【0011】この態様によれば、第2容量電極と走査線
とは、例えばポリシリコン膜等の同一導電膜からなり、
この上に層間絶縁膜を介して中間導電層や第1容量線を
構成する例えば高融点金属膜等の導電膜が積層された積
層構造が得られる。このように、比較的単純な積層構造
中に、走査線及び第2容量電極を作り込むことができ
る。
【0012】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記第1容量線と前記第2容量電極との間には、第1層間
絶縁膜が形成されており、前記第1容量線と前記第2容
量電極とは、前記画素電極毎に前記第1層間絶縁膜に開
孔されたコンタクトホールを介して接続されている。
【0013】この態様によれば、第1層間絶縁膜を介し
て積層された第1容量線と第2容量電極とが画素電極毎
にコンタクトホールを介して電気的に接続されている。
従って、前述の如く第1層間絶縁膜の膜厚を、第1容量
線の電位が薄膜トランジスタの動作に悪影響を与えない
程度の大きさに設定しつつ、容量線の抵抗を効率良く下
げることが可能となる。
【0014】或いは本発明の電気光学装置の他の態様で
は、第1層間絶縁膜を介して積層された第1容量線と第
2容量電極とが複数の画素電極毎にコンタクトホールを
介して接続されている。
【0015】従って、前述の如く第1層間絶縁膜の膜厚
を、第1容量線の電位が薄膜トランジスタの動作に悪影
響を与えない程度の厚さに設定しつつ、容量線の抵抗を
下げることが可能となる。
【0016】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記中間導電層及び前記第1容量線は、前記第1層間絶縁
膜を介して前記走査線の上方且つ第2層間絶縁膜を介し
て前記データ線の下方の積層位置に形成されている。
【0017】この態様によれば、基板上には、走査線が
形成され、この上に第1層間絶縁膜を介して中間導電層
及び第1容量線が形成され、更にこの上に第2層間絶縁
膜を介してデータ線が形成された積層構造が得られる。
このように、走査線とデータ線の積層間に導電層を設け
ることにより、対向基板側から入射した光に対して、薄
膜トランジスタの直近に形成された導電層が光を遮光す
る役目をするので、大変有利である。
【0018】この態様では、前記第1容量線と前記第2
容量電極とは、前記第1層間絶縁膜に開孔されたコンタ
クトホールを介して接続されており、前記コンタクトホ
ールは、平面的に見て前記データ線の形成された領域内
に位置するように構成してもよい。
【0019】このように構成すれば、第1容量線と第2
容量電極を接続するコンタクトホールは、データ線下に
配置されているので、データ線に沿った遮光領域を利用
して、コンタクトホールの存在により各画素の開口率を
低めないようにしながら第1容量線と第2容量電極とを
電気的に接続できる。
【0020】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記第1容量線は、平面的に見て少なくとも部分的に前記
走査線に重ねられており、前記走査線に沿って前記画素
電極が配置された画像表示領域からその周囲に延設され
ている。
【0021】この態様によれば、平面的に見て走査線が
形成された各画素の遮光領域を利用して第1容量線を配
線することにより、各画素の開口率を低めないようにし
ながら、画像表示領域内から画像表示領域の周囲まで至
る第1容量線を設けることが可能となる。この際、第1
容量線を第1層間絶縁膜を介して走査線上に設けること
ができるため、第1容量線の配線幅を太く形成すること
ができ、更に容量線の低抵抗化が実現できる。
【0022】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記第1容量線は、平面的に見て少なくとも部分的に前記
第2容量電極に重ねられており、前記走査線方向に沿っ
て前記画像表示領域からその周囲に延設されている。
【0023】この態様によれば、平面的に見て第2容量
電極が形成された各画素の遮光領域を利用して第1容量
線を配線することにより、各画素の開口率を低めないよ
うにしながら、画像表示領域内から画像表示領域の周囲
まで至る第1容量線を設けることが可能となる。この
際、第1容量線を第1層間絶縁膜を介して第2容量電極
上に設けることができるため、第1容量線の配線幅を太
く形成することができ、更に容量線の低抵抗化が実現で
きる。尚、このような第1容量線は、平面的に見て走査
線及び第2容量電極の両方に重ねられていてもよい。
【0024】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記中間導電層及び前記第1容量線は、遮光性の導電膜か
らなり、前記第1容量線は、平面的に見て前記半導体層
の少なくともチャネル領域を覆う。
【0025】このような中間導電層及び第1容量線は、
例えば、Ti(チタン)、Cr(クロム)、W(タング
ステン)、Ta(タンタル)、Mo(モリブデン)、P
b(鉛)等の高融点金属のうちの少なくとも一つを含
む、金属単体、合金、金属シリサイド等からなる。この
ように例えば第2容量電極を走査線と同一のポリシリコ
ン膜から形成した場合にも、この材質と関係なく第1容
量線を低抵抗な金属膜から形成することにより、容量線
の低抵抗化を図ることが可能となる。更に、遮光性の第
1容量線により、半導体層の少なくともチャネル領域を
覆うので、チャネル領域に対向基板からの光が入射する
ことで生じるリーク電流を防ぐことができる。これによ
り、薄膜トランジスタのオフ状態でのトランジスタ特性
が変化する等の不具合を防止できる。更に、各画素の開
口領域の輪郭を少なくとも部分的に規定することも可能
となる。加えて、このようにデータ線と比べて薄膜トラ
ンジスタに近い積層位置にある第1容量線により遮光を
行うことにより、データ線で遮光するよりも、より確実
な遮光を行うことが可能となる。
【0026】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記中間導電層は、多層膜からなる。
【0027】この態様によれば、例えば、下層にポリシ
リコン膜、上層に高融点金属或いはその合金からなる導
電膜といった多層膜から中間導電層や第1容量線を構成
することにより、中間導電層や第1容量線として要求さ
れる抵抗値や遮光性を満足させるために用いる材料や構
造についての自由度が増す。この結果、装置信頼性の向
上や製造工程の容易化を図ることができ、更にコスト削
減にも繋がる。
【0028】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記第1層間絶縁膜の膜厚は、500nm以上である。
【0029】この態様によれば、第1容量線と第2容量
電極との間には、膜厚500nm以上の第1層間絶縁膜
が形成されているので、第2容量電極が形成されておら
ず且つ半導体層が形成されている平面領域に第1容量線
の一部が形成されても、第1容量線の電位が薄膜トラン
ジスタの動作に悪影響を及ぼすことは殆ど又は全くな
い。逆に、第1容量線で半導体層を覆うことにより、薄
膜トランジスタに対する遮光を効果的に施すことが可能
となる。
【0030】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記第1層間絶縁膜の膜厚は、500nm以下であり、平
面的に見て少なくとも前記半導体層のチャネル領域及び
その隣接領域には、前記第1容量線は重ねられていな
い。
【0031】この態様によれば、第1容量線と第2容量
電極との間には、膜厚500nm以下の第1層間絶縁膜
が形成されているので、仮に第2容量電極が形成されて
おらず且つ半導体層が形成されている平面領域に第1容
量線の一部が形成されていたとすれば、第1容量線の電
位が薄膜トランジスタの動作に悪影響を及ぼしかねな
い。しかるに本発明では、少なくとも半導体層のチャネ
ル領域及びその隣接領域には、第1容量線は重ねられて
いないので、このように第1層間絶縁膜の膜厚が比較的
薄くても、第1容量線の電位が薄膜トランジスタの動作
に悪影響を及ぼすことは殆ど又は全くない。
【0032】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記中間導電層及び前記第1容量線と同一膜からなり前記
第1層間絶縁膜を介して前記容量線と対向配置された第
3容量電極を更に備える。
【0033】この態様によれば、中間導電層及び第1容
量線と同一膜からなる第3容量電極と第2容量電極と
が、第1層間絶縁膜を介して対向配置されているので、
これら両者間にも蓄積容量を構築可能となる。即ち、第
1及び第2容量電極を用いて構築された蓄積容量に加え
て他の蓄積容量を立体的に構築し、全体として画素電極
に付与される蓄積容量を増大することが可能となる。即
ち、この場合には、第1層間絶縁膜の一部が蓄積容量の
誘電体膜としても機能するので、蓄積容量を増加させる
観点からは、第1層間絶縁膜の膜厚を薄膜トランジスタ
の動作に影響を与えないレベルで、できるだけ薄く形成
した方が良い。このように本発明によれば、中間導電
層、第1容量線及び第3容量電極を構成する導電膜を用
いて、蓄積容量の増大と容量線の低抵抗化とを同時に図
ることができるので、高精細で高開口率の電気光学装置
を実現する上で大変有利である。
【0034】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記第2容量電極は、前記走査線に沿って前記画像表示領
域からその周囲に延設されてなる第2容量線からなり、
前記第2容量線は前記第1容量線と接続されてなる。
【0035】この態様によれば、第2容量電極を走査線
に沿って延設して第2容量線を形成する。これにより、
第1容量線と第2容量線といった別層での多層配線が可
能になり、冗長構造になるばかりか、容量線の配線抵抗
を更に低減することができる。
【0036】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記基板上に、少なくとも前記半導体層のチャネル領域を
前記基板側から見て覆う遮光膜を更に備える。
【0037】この態様によれば、半導体層の下側に配置
された遮光膜により、当該電気光学装置における裏面反
射や、特にカラー表示用プロジェクタのライトバルブと
して複数の電気光学装置を組み合わせて用いる場合、合
成光学系を突き抜けてくる光や反射光に対してチャネル
領域を遮光できる。この結果、入射光のみならず反射光
によっても薄膜トランジスタの特性が変化する事態を効
果的に阻止可能となる。
【0038】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記遮光膜は、前記画素電極毎に前記第1容量線と接続さ
れ、前記画像表示領域からその周囲に延設されて定電位
源に接続されてなる。
【0039】この態様によれば、薄膜トランジスタを遮
光するための遮光膜を画像表示領域の周囲まで延設して
周辺回路等の定電位源に接続し、更に画素電極毎に第1
容量線と遮光膜を接続することにより、容量線の冗長構
造を実現する。即ち、遮光膜の配線を第3容量線として
機能させることにより、更に容量線を低抵抗化すること
ができる。
【0040】本発明のこのような作用及び他の利得は次
に説明する実施の形態から明らかにされる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。以下の各実施形態は、本発明の電気
光学装置を液晶装置に適用したものである。
【0042】(第1実施形態)本発明の第1実施形態に
おける液晶装置の構成について、図1から図3を参照し
て説明する。図1は、液晶装置の画像表示領域を構成す
るマトリクス状に形成された複数の画素における各種素
子、配線等の等価回路である。図2は、データ線、走査
線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板の相隣接
する複数の画素群の平面図であり、図3は、図2のA−
A’断面図である。尚、図3においては、各層や各部材
を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や
各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
【0043】図1において、本実施形態における液晶装
置の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された
複数の画素は、画素電極9aと当該画素電極9aを制御
するためのTFT30が形成されており、画像信号が供
給されるデータ線6aが当該TFT30のソースに電気
的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号
S1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給しても
構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対し
て、グループ毎に供給するようにしても良い。また、T
FT30のゲートに走査線3aが電気的に接続されてお
り、所定のタイミングで、走査線3aに走査信号G1、
G2、…、Gmを、この順に線順次で印加するように構
成されている。画素電極9aは、TFT30のドレイン
に電気的に接続されており、スイッチング素子であるT
FT30を一定期間だけそのスイッチを閉じることによ
り、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、
…、Snを所定のタイミングで書き込む。画素電極9a
を介して電気光学物質の一例として液晶に書き込まれた
所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、対向基
板(後述する)に形成された対向電極(後述する)との
間で一定期間保持される。液晶は、印加される電圧レベ
ルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、
光を変調し、階調表示を可能にする。ノーマリーホワイ
トモードであれば、印加された電圧に応じて入射光が通
過不可能とされ、ノーマリーブラックモードであれば、
印加された電圧に応じて入射光が通過可能とされ、全体
として電気光学装置からは画像信号に応じたコントラス
トを持つ光が出射する。ここで、保持された画像信号が
リークするのを防ぐために、画素電極9aと対向電極と
の間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70を付加
する。蓄積容量70は、画素電極9aと電気的に接続さ
れた容量電極と、定電位を供給する容量線300と電気
的に接続された容量電極との間に誘電体膜を介して形成
されている。
【0044】図2において、電気光学装置のTFTアレ
イ基板上には、マトリクス状に複数の透明な画素電極9
a(点線部9a’により輪郭が示されている)が設けら
れており、画素電極9aの縦横の境界に各々沿ってデー
タ線6a、走査線3aが設けられている。データ線6a
は、コンタクトホール5を介して例えばポリシリコン膜
からなる半導体層1aのうち後述のソース領域に電気的
に接続されている。画素電極9aは、中間導電層の一例
として図中右上がりの斜線領域で示した島状のバリア層
80を中継することにより、コンタクトホール83及び
84を介して半導体層1aのうち後述のドレイン領域に
電気的に接続されている。また、半導体層1aのうち図
中右下がりの斜線領域で示したチャネル領域1a’に対
向するように走査線3aが配置されており、走査線3a
はゲート電極として機能する。このように、走査線3a
とデータ線6aとの交差する個所には夫々、チャネル領
域1a’に走査線3aがゲート電極として対向配置され
た画素スイッチング用TFT30が設けられている。
【0045】本実施形態では特に、第1容量線82が、
図中右上がりの斜線領域で示した領域にバリア層80と
同一膜から形成されている。第1容量線82には、島状
のバリア層80を避けるように設けられており、第1容
量線82はバリア層80から分離されている。ストライ
プ状の第1容量線82は、TFT30に対向する位置か
らコンタクトホール5の手前まで図中下方に幅広に形成
されており、チャネル領域1a’に加えて、その隣接領
域の入射光に対する遮光を確実に行う。また、走査線3
aと同一膜で第2容量線3bを形成する。第2容量線3
bは半導体層1aから延設された第1容量電極1fと絶
縁薄膜(後述する)を介して重なっている部分(第2容
量電極)において図1の蓄積容量70を形成する。ここ
で、第1容量線82と第2容量線3bを各画素電極9a
毎にコンタクトホール85にて電気的に接続することに
より、図1で示した容量線300を低抵抗化することが
できる。あるいは、走査線3aに沿って配置される複数
の画素電極9a毎にコンタクトホール85にて電気的に
接続しても良い。第1容量線82は、画素電極9aが配
置された画像表示領域からその周囲に延設されて、定電
位源と電気的に接続される。定電位源としては、TFT
30を駆動するための走査信号を走査線3aに供給する
ための走査線駆動回路(後述する)や画像信号をデータ
線6aに供給するサンプリング回路を制御するデータ線
駆動回路(後述する)に供給される正電源や負電源の定
電位源でも良いし、対向基板に供給される定電位源でも
構わない。第2容量線3bも同様に画像表示領域からそ
の周囲に延設して定電位源に電気的に接続することで、
第1容量線82と第2容量線3bとで冗長構造の容量線
300を形成することができ、配線抵抗を更に低減する
ことができる。また、第1容量線82と第2容量線3b
を接続するコンタクトホール85は、データ線6a下に
配置するようにすると良い。これにより、データ線6a
に沿った遮光領域を利用することで、画素開口率を低め
ないようにすることができる。
【0046】更に、本実施形態では第2容量線3bの一
部である第2容量電極を各画素電極9a毎に島状に独立
に形成しても良い。この場合は、容量線300の配線と
して機能しないが、定電位を供給する配線として第1容
量線82と第2容量電極を各画素電極9a毎にコンタク
トホール85にて電気的に接続すれば良い。これによ
り、走査線3aと同一層で容量線300を形成する必要
がないため、画素開口率を向上させることができ、有利
である。
【0047】また図2において、太線で囲んだ走査線3
bに沿った各領域には、TFT30をTFTアレイ基板
側から覆う部分を含む第1遮光膜11aが走査線3a及
び第2容量線3bに沿ってストライプ状に形成されてい
る。第1遮光膜11aは、TFT30に対向する位置か
らコンタクトホール5を覆う位置まで図中下方に突出し
ている。第1遮光膜11aは、TFTアレイ基板の裏面
や投射光学系からの戻り光を遮光し、この光に基づく光
励起によりTFT30のオフ時のリーク電流が原因でT
FT30の特性が変化するのを有効に防止する。このよ
うな第1遮光層11aは、例えば、Ti、Cr、W、T
a、Mo、Pb等の高融点金属のうちの少なくとも一つ
を含む、金属単体、合金、金属シリサイド等やポリシリ
コン膜かなる。特に、複板式のカラー表示用のプロジェ
クタ等で複数の電気光学装置をプリズム等を介して組み
合わせて一つの光学系を構成する場合には、他の電気光
学装置からプリズム等を突き抜けてくる戻り光の影響を
受けるため、TFT30の下側に第1遮光膜11aを設
けることは大変有効である。第1遮光膜11aは、走査
線3aに沿った方向やデータ線6aに沿った方向にスト
ライプ状あるいはマトリクス状に配線を形成し、画素電
極9aが配置された画像表示領域からその周囲に延設さ
れて、定電位源と電気的に接続される。定電位源として
は、第1容量線82に供給される定電位と同じでも構わ
ないし、異なっていても良い。ここで、画素電極9a毎
に第1容量線82と第1遮光膜11aをコンタクトホー
ルを介して電気的に接続することにより、第1遮光膜1
1aを第3遮光膜として機能させることもできる。この
ような構成を採れば、容量線300を冗長構造で構築で
きるばかりでなく、更に配線抵抗を低減することが可能
になる。第1容量線82と第1遮光膜11aを接続する
ためのコンタクトホールは、データ線6aの下方に容易
に設けることができる。
【0048】次に図3の断面図に示すように、電気光学
装置は、透明なTFTアレイ基板10と、これに対向配
置される透明な対向基板20とを備えている。TFTア
レイ基板10は、例えば石英基板、ガラス基板、シリコ
ン基板からなり、対向基板20は、例えばガラス基板や
石英基板からなる。TFTアレイ基板10には、画素電
極9aが設けられており、その上側には、ラビング処理
等の所定の配向処理が施された配向膜16が設けられて
いる。画素電極9aは例えば、ITO膜などの透明導電
性薄膜からなる。また配向膜16は例えば、ポリイミド
薄膜などの有機薄膜からなる。
【0049】他方、対向基板20には、その全面に渡っ
て対向電極21が設けられており、その下側には、ラビ
ング処理等の所定の配向処理が施された配向膜22が設
けられている。対向電極21は例えば、ITO膜などの
透明導電性薄膜からなる。また配向膜22は、ポリイミ
ド薄膜などの有機薄膜からなる。
【0050】TFTアレイ基板10には、各画素電極9
aに隣接する位置に、各画素電極9aをスイッチング制
御する画素スイッチング用TFT30が設けられてい
る。
【0051】対向基板20には、更に図3に示すよう
に、第2遮光膜23を設けるようにしても良い。このよ
うな構成を採ることで、対向基板20側から入射光が画
素スイッチング用TFT30の半導体層1aのチャネル
領域1a’や低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン
領域1cに侵入することはない。更に、第2遮光膜23
は、入射光が照射される面を高反射な膜で形成すること
により、電気光学装置の温度上昇を防ぐ働きをする。
【0052】尚、本実施形態では、Al膜等からなる遮
光性のデータ線6aで、各画素の遮光領域のうちデータ
線6aに沿った部分を遮光してもよいし、第1容量線8
2を遮光性の膜で形成することにより、コンタクトホー
ル5の形成領域を除いたデータ線6a下方において遮光
することができる。
【0053】このように構成され、画素電極9aと対向
電極21とが対面するように配置されたTFTアレイ基
板10と対向基板20との間には、後述のシール材によ
り囲まれた空間に電気光学物質の一例である液晶が封入
され、液晶層50が形成される。液晶層50は、画素電
極9aからの電界が印加されていない状態で配向膜16
及び22により所定の配向状態をとる。液晶層50は、
例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液
晶からなる。シール材は、TFTアレイ基板10及び対
向基板20をそれらの周辺で貼り合わせるための、例え
ば光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂からなる接着剤であり、
両基板間の距離を所定値とするためのグラスファイバー
或いはガラスビーズ等のギャップ材が混入されている。
【0054】更に、第1遮光膜11aと画素スイッチン
グ用TFT30との間には、下地絶縁膜12が設けられ
ている。下地絶縁膜12は、TFTアレイ基板10の全
面に形成されることにより、第1遮光膜11aによるT
FT30の汚染を防止し、TFTアレイ基板10表面の
研磨時における荒れや、洗浄後に残る汚れ等で画素スイ
ッチング用TFT30の特性の変化を防止する機能を有
する。
【0055】本実施形態では、半導体層1aを高濃度ド
レイン領域1eから延設して第1容量電極1fとし、こ
れに対向する第2容量線3bの一部を第2容量電極と
し、ゲート絶縁膜を含んだ絶縁薄膜2を誘電体膜とする
ことにより、蓄積容量70が構成されている。図2及び
図3に示すように、データ線6aの下にも、第2容量線
3bを延設して蓄積容量70が形成されており、非開口
領域の有効利用が図られている。
【0056】図3において、画素スイッチング用TFT
30は、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有して
おり、走査線3a、当該走査線3aからの電界によりチ
ャネルが形成される半導体層1aのチャネル領域1
a’、走査線3aと半導体層1aとを絶縁するゲート絶
縁膜を含む絶縁薄膜2、データ線6a、半導体層1aの
低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1c、半
導体層1aの高濃度ソース領域1d並びに高濃度ドレイ
ン領域1eを備えている。高濃度ドレイン領域1eに
は、複数の画素電極9aのうちの対応する一つが、コン
タクトホール83及び84を介してバリア層80により
中継接続されている。また、走査線3a及び第2容量線
3bの上には、高濃度ソース領域1dへ通じるコンタク
トホール5及び高濃度ドレイン領域1eへ通じるコンタ
クトホール83が各々形成された第1層間絶縁膜81が
形成されている。
【0057】第1層間絶縁膜81上には、TFT30と
画素電極9aとをコンタクトホール83及び84を介し
て中継接続するバリア層80及びこれと同一膜からなる
第1容量線82が形成されている。このように、高濃度
ドレイン領域1eと画素電極9aとをコンタクトホール
83及び84を介してバリア層80を経由して電気的に
接続するので、画素電極9aからドレイン領域まで一つ
のコンタクトホールを開孔する場合と比較して、コンタ
クトホール83及びコンタクトホール84の径を夫々小
さくできる。更に、バリア層80及び第1容量線82
は、例えば、Ti、Cr、W、Ta、Mo、Pb等の高
融点金属等を少なくとも一つ含む、金属単体、合金、金
属シリサイド等から形成することができ、遮光領域を規
定するための遮光膜として代用できる。また、ポリシリ
コン膜等の導電膜で形成しても良いことは言うまでもな
い。これにより、コンタクトホール84を介してバリア
層80及び画素電極9a間で良好に電気的な接続がとれ
る。
【0058】バリア層80及び第1容量線82上には、
高濃度ソース領域1dへ通じるコンタクトホール5及び
バリア層80へ通じるコンタクトホール84が各々形成
された第2層間絶縁膜4が形成されている。
【0059】第2層間絶縁膜4上には、データ線6aが
形成されており、これらの上には更に、バリア層80へ
のコンタクトホール84が形成された第3層間絶縁膜7
が形成されている。前述の画素電極9aは、このように
構成された第3層間絶縁膜7の上面に設けられている。
【0060】本実施形態では特に、第1容量線82が低
抵抗な高融点金属を含んだ膜で構成できるため、図1に
おける容量線300の低抵抗化を図ることができる。よ
って、本実施形態の電気光学装置の動作時に、走査線3
aに沿った方向のクロストークやゴーストを効果的に低
減でき、コントラスト比を向上できる。しかも、上述の
如き中継機能等を持つバリア層80と同一膜から、第1
容量線82を構成しているので、後述する製造プロセス
において第1容量線82を形成するための追加工程が不
要であり、コスト面で非常に有利である。
【0061】本実施形態で、第1容量線82と第2容量
線3bとの間にある第1層間絶縁膜81の膜厚を500
nm以上で形成すれば、走査線3aやTFT30の上方
に第1容量線82が形成されても、第1容量線82の電
位がTFT30の動作に悪影響を及ぼすことは殆ど又は
全くない。これにより、走査線3aとデータ線6aの積
層間に第1層間絶縁膜81及び第2層間絶縁膜4を介し
て第1容量線82を形成できるので、この第1容量線8
2を遮光膜として代用し、TFT30の少なくともチャ
ネル領域1a’や走査線3a,第2容量線3bと平面的
にみて部分的に重ねることで、対向基板20側からの入
射光に対して確実に遮光できる。 したがって、TFT
アレイ基板10側の第1遮光膜11a及び第1容量線8
2による遮光で、チャネル領域1a’及びその隣接領域
に光が入射することによりTFT30のトランジスタ特
性が変化するのを防止できる。このように、第1容量線
82で、遮光領域の大部分を規定することができるた
め、対向基板20上の第2遮光膜23を取り除くことが
できる。これにより、TFTアレイ基板10と対向基板
20の貼り合わせズレによる透過率ばらつきを大幅に低
減することができる。更に、第1容量線82は、Al膜
と比べて、反射率が低い高融点金属膜から形成すること
ができるので、斜めの入射光や、データ線6aの裏面か
らの多重反射光がTFT30に至る事態を効率的に未然
防止できる。尚、このような500nm以上である第1
層間絶縁膜81の膜厚の具体的な値としては、TFT3
0に要求されるトランジスタ特性や画像品位或いは装置
仕様に応じて、経験的又は実験的に若しくは理論計算や
シミュレーション等により個別具体的に設定すればよ
い。
【0062】以上説明した実施形態では、TFTアレイ
基板10、下地絶縁膜12、第1層間絶縁膜81、第2
層間絶縁膜4に溝を掘って、データ線6a等の配線やT
FT30等を埋め込むことにより平坦化処理を行っても
よいし、第3層間絶縁膜7や第2層間絶縁膜4の上面の
段差をCMP(Chemical Mechanical Polishing)処理
等で研磨することにより、或いは有機SOG膜を用いて
平坦化処理を行ってもよい。
【0063】更に以上説明した実施形態では、画素スイ
ッチング用TFT30は、好ましくは図3に示したよう
にLDD構造を持つが、低濃度ソース領域1b及び低濃
度ドレイン領域1cに不純物の打ち込みを行わないオフ
セット構造を持ってよいし、走査線3aの一部からなる
ゲート電極をマスクとして高濃度で不純物を打ち込み、
自己整合的に高濃度ソース及びドレイン領域を形成する
セルフアライン型のTFTであってもよい。また本実施
形態では、画素スイッチング用TFT30のゲート電極
を高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1e間
に1個のみ配置したシングルゲート構造としたが、これ
らの間に2個以上のゲート電極を配置してもよい。この
ようにデュアルゲート或いはトリプルゲート以上でTF
Tを構成すれば、チャネルとソース及びドレイン領域と
の接合部のリーク電流を防止でき、オフ時の電流を低減
することができる。
【0064】(第1実施形態の製造プロセス)次に、以
上のような構成を持つ第1実施形態の電気光学装置の製
造プロセスについて、図4及び図5を参照して説明す
る。ここに、図4及び図5は各工程におけるTFTアレ
イ基板側の各層を、図3と同様に図2のA−A’断面に
対応させて順を追って示す工程図である。
【0065】先ず図4の工程(1)に示すように、石英
基板、ガラス基板、シリコン基板等のTFTアレイ基板
10を用意する。ここで、好ましくはN2(窒素)等の
不活性ガス雰囲気且つ約900〜1300℃の高温で熱
処理し、後に実施される高温プロセスにおけるTFTア
レイ基板10に生じる歪みが少なくなるように前処理し
ておく。即ち、製造プロセスにおける最高温で処理され
る温度に合わせて、事前にTFTアレイ基板10を同じ
温度かそれ以上の温度で熱処理しておく。そして、この
ように処理されたTFTアレイ基板10の全面に、T
i、Cr、W、Ta、Mo及びPb等の金属や金属シリ
サイド等の金属合金膜を、スパッタリングにより、10
0〜500nm程度の膜厚、好ましくは約200nmの
膜厚の第1遮光膜11aを形成する。尚、第1遮光膜1
1a上には、好ましくは表面反射を緩和するためにポリ
シリコン膜等の反射防止膜を形成しても良い。
【0066】次に図4の工程(2)に示すように、第1
遮光膜11aの上に、例えば、常圧又は減圧CVD法等
によりTEOS(テトラ・エチル・オルソ・シリケー
ト)ガス、TEB(テトラ・エチル・ボートレート)ガ
ス、TMOP(テトラ・メチル・オキシ・フォスレー
ト)ガス等を用いて、NSG(ノンドープト・シリケー
ト・ガラス)、PSG(リン・シリケート・ガラス)、
BSG(ボロン・シリケート・ガラス)、BPSG(ボ
ロンリン・シリケート・ガラス)などのシリケートガラ
ス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる下地
絶縁膜12を形成する。この下地絶縁膜12の膜厚は、
例えば、約500m〜2000nmとする。
【0067】次に図4の工程(3)に示すように、下地
絶縁膜12の上に、約450〜550℃、好ましくは約
500℃の比較的低温環境中で、流量約400〜600
cc/minのモノシランガス、ジシランガス等を用い
た減圧CVD(例えば、圧力約20〜40PaのCV
D)により、アモルファスシリコン膜を形成して、フォ
トリソグラフィ工程、エッチング工程等により、半導体
層1aを形成する。その後、窒素雰囲気中で、約600
〜700℃にて約1〜10時間、好ましくは、4〜6時
間の熱処理を施することにより、ポリシリコン膜を約5
0〜200nmの厚さ、好ましくは約100nmの厚さ
となるまで固相成長させる。固相成長させる方法として
は、RTA(Rapid Thermal Anneal)を使った熱処理で
も良いし、エキシマレーザー等を用いても良い。
【0068】この際、画素スイッチング用TFT30と
して、nチャネル型の画素スイッチング用TFT30を
作成する場合には、当該チャネル領域にSb(アンチモ
ン)、As(砒素)、P(リン)などのV族元素の不純
物を僅かにイオン注入等によりドープしても良い。ま
た、画素スイッチング用TFT30をpチャネル型とす
る場合には、B(ボロン)、Ga(ガリウム)、In
(インジウム)などのIII族元素の不純物を僅かにイオ
ン注入等によりドープしても良い。尚、アモルファスシ
リコン膜を経ないで、減圧CVD法等によりポリシリコ
ン膜を直接形成しても良い。或いは、減圧CVD法等に
より堆積したポリシリコン膜にシリコンイオンを打ち込
んで一旦非晶質化し、その後、熱処理等により再結晶化
させてポリシリコン膜を形成しても良い。
【0069】次に図4の工程(4)に示すように、画素
スイッチング用TFT30を構成する半導体層1aを約
900〜1300℃の温度、好ましくは約1000℃の
温度により熱酸化することにより、約30nmの比較的
薄い厚さの熱酸化シリコン膜を形成し、更に、減圧CV
D法等により高温酸化シリコン膜(HTO膜)や窒化シ
リコン膜からなる絶縁膜2bを約50nmの比較的薄い
厚さに堆積し、熱酸化シリコン膜2a及び絶縁膜2bを
含む多層構造を持つ絶縁薄膜2を形成する。この結果、
半導体層1aの厚さは、約30〜150nmの厚さ、好
ましくは約35〜50nmの厚さとなり、絶縁薄膜2の
厚さは、約20〜150nmの厚さ、好ましくは約30
〜100nmの厚さとなる。このように高温熱酸化時間
を短くすることにより、特に10cm以上の大型基板を
使用する場合に熱によるそりを防止することができる。
但し、半導体層1aを熱酸化することのみにより、単一
層構造を持つ絶縁薄膜2を形成してもよい。
【0070】次に図4の工程(5)に示すように、フォ
トリソグラフィ工程、エッチング工程等によりレジスト
層500を第1容量電極1fとなる部分を除く半導体層
1a上に形成した後、例えばPイオンをドーズ量約3×
1012/cm2でドープして、第1容量電極1fを低抵抗
化しても良い。
【0071】次に図4の工程(6)に示すように、先ず
レジストマスクを用いたフォトリソグラフィ工程、エッ
チング工程等により、走査線3a及び第2容量電極を含
んだ第2容量線3bを形成する。更に、画素スイッチン
グ用TFT30をLDD構造を持つnチャネル型のTF
Tとする場合、半導体層1aに、先ず低濃度ソース領域
1b及び低濃度ドレイン領域1cを形成するために、走
査線3aをマスクとして、PなどのV族元素の不純物を
低濃度で(例えば、Pイオンを1〜3×1013/cm2
のドーズ量にて)ドープする。これにより走査線3a下
の半導体層1aはチャネル領域1a’となる。
【0072】次に図5の工程(7)に示すように、画素
スイッチング用TFT30を構成する高濃度ソース領域
1d及び高濃度ドレイン領域1eを形成するために、走
査線3aよりも幅の広いマスクでレジスト層600を走
査線3a上に形成した後、同じくPなどのV族元素の不
純物を高濃度で(例えば、Pイオンを1〜3×1015
cm2のドーズ量にて)ドープする。また、画素スイッ
チング用TFT30をpチャネル型とする場合、半導体
層1aに、低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領
域1c並びに高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン
領域1eを形成するために、BなどのIII族元素の不純
物を用いてドープする。
【0073】次に図5の工程(8)に示すように、レジ
スト層600を除去した後、走査線3a及び第2容量線
3b上に、減圧CVD法、プラズマCVD法等により高
温酸化シリコン膜(HTO膜)や窒化シリコン膜を約5
00nm以上の比較的厚い膜厚に堆積することにより、
第1層間絶縁膜81を形成する。但し、このように絶縁
膜を堆積する前に、石英基板等からなるTFTアレイ基
板10上における高温プロセスを利用して、高耐圧であ
り比較的薄くて欠陥の少ない酸化膜を形成して、係る酸
化膜を含めて吹く複数層構造を有する第1層間絶縁膜8
1を形成してもよい。
【0074】次に図5の工程(10)に示すように、バ
リア層80と高濃度ドレイン領域1eとを電気的に接続
するためのコンタクトホール83を、反応性イオンエッ
チング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッ
チングにより第1層間絶縁膜81に開孔する。これと同
時に第1容量線82と第2容量線3bとを接続するため
のコンタクトホール85を開孔することができる。この
ようなドライエッチングは、指向性が高いため、小さな
径のコンタクトホール83や85を開孔可能である。或
いは、ウエットエッチングを併用してもよい。このウエ
ットエッチングは、コンタクトホール83に対し、より
良好に電気的な接続をとるためのテーパを付与する観点
からも有効である。
【0075】次に図5の工程(10)に示すように、第
1層間絶縁膜81及びコンタクトホール83や85を介
して覗く高濃度ドレイン領域1eの全面に、第1遮光膜
11aと同じく、Ti、Cr、W、Ta、Mo及びPb
等の金属や金属シリサイド等の金属合金膜あるいはポリ
シリコン膜をスパッタリングやCVD法により堆積した
後、フォトリソグラフィ及びエッチング処理により、バ
リア層80を形成する。これと同時に第1層間絶縁膜8
1及びコンタクトホール85を介して覗く第2容量線3
bの少なくとも第2容量電極上に、第1容量線82を形
成する。尚、これらのバリア層80及び第1容量線82
上には、表面反射を緩和するためにポリシリコン膜等の
反射防止膜を形成しても良い。あるいは、下層にポリシ
リコン膜,上層に高融点金属膜というようにバリア層8
0及び第1容量線82を多層膜から形成しても良い。こ
のように、下層にポリシリコン膜を形成すれば、半導体
層1aと更に良好に電気的な接続をとることができる。
【0076】次に図5の工程(11)に示すように、第
1容量線82、第1層間絶縁膜81及び下地絶縁膜12
からなる積層体における段差のある上面を覆うように、
例えば、常圧又は減圧CVD法やTEOSガス等を用い
て、NSG、PSG、BSG、BPSGなどのシリケー
トガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からな
る第2層間絶縁膜4を形成する。尚、この熱焼成と並行
して或いは相前後して、半導体層1aを活性化するため
に約1000℃の熱処理を行ってもよい。
【0077】次に図5の工程(13)に示すように、第
2層間絶縁膜4の上に、スパッタリング等により、Al
膜等の低抵抗金属膜や金属シリサイド膜を約100〜5
00nmの厚さに堆積した後、フォトリソグラフィ工程
及びエッチング工程等により、データ線6aを形成す
る。次に、データ線6aに対するコンタクトホール5を
第2層間絶縁膜4、第1層間絶縁膜81及び絶縁薄膜2
に開孔し、その上にデータ線6aをスパッタリング等に
より約100〜500nmの厚さのAl膜等の低抵抗金
属膜や金属シリサイド膜から形成し、その上に第3層間
絶縁膜7を前述した第2層間絶縁膜4と同様にCVD法
等により形成する。
【0078】続いて、第3層間絶縁膜7及び第2層間絶
縁膜4に第2コンタクトホール84をエッチングにより
開孔し、最後にITO膜からなる画素電極9aを第2コ
ンタクトホール84を介してバリア層80と電気的な接
続がとれるように形成する。特にこの工程(12)にお
いては、コンタクトホール5の開孔時に、走査線3aや
第2容量線3bを基板周辺領域において図示しない配線
と接続するためのコンタクトホールも、第3層間絶縁膜
7や第2層間絶縁膜4に同時に開孔するとよい。また、
データ線6aは、約100〜500nm、好ましくは約
300nm程度に堆積し、第3層間絶縁膜7は、約50
0〜1500nm程度に堆積するとよい。また、コンタ
クトホール8bは、反応性イオンエッチング、反応性イ
オンビームエッチング等のドライエッチングにより形成
すればよいが、テーパー状にするためにウェットエッチ
ングを用いても良い。更に、画素電極9aは、約50〜
200nm程度の厚さに堆積するとよい。尚、当該電気
光学装置を反射型で用いる場合には、Al膜等の反射率
の高い不透明な材料から画素電極9aを形成してもよ
い。
【0079】以上説明したように本実施形態の製造プロ
セスによれば、上述した本実施形態の電気光学装置を比
較的容易に製造できる。加えて、画素スイッチング用T
FT30は半導体層1aをポリシリコン膜で形成するこ
とができるので、画素スイッチング用TFT30の形成
時にほぼ同一工程で、周辺回路を形成することも可能で
ある。
【0080】尚、以上説明した製造プロセスでは、デー
タ線6aが形成される第2層間絶縁膜4あるいは画素電
極9aが形成される第3層間絶縁膜7の表面を平坦化す
るためのCMP処理等を行ってもよい。或いはTFTア
レイ基板10の所定領域にエッチングを予め施して凹状
の窪みを形成して、その後の工程を同様に行うことによ
り結果的に第3層間絶縁膜7の表面が平坦化されるよう
にしてもよいし、第2層間絶縁膜4又は下地絶縁膜12
を凹状に窪めて形成してもよい。
【0081】以上のように本実施形態の製造方法によれ
ば、図1における容量線300を低抵抗化する機能及び
遮光膜としての機能を有する第1容量線82と、TFT
30及び画素電極9a間を中継接続する機能を有するバ
リア層80とは、同一膜からなるので、両者を同一工程
により同時に形成できる。
【0082】(第2実施形態)次に、図6及び図7を参
照して本発明の電気光学装置の第2実施形態について説
明する。ここに、図6は、データ線、走査線、画素電極
等が形成されたTFTアレイ基板の相隣接する複数の画
素群の平面図であり、図7は、図6のA−A’断面図で
ある。尚、図7においては、各層や各部材を図面上で認
識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮
尺を異ならしめてある。また、図6及び図7において、
図2及び図3と同様の構成要素には、同様の参照符号を
付し、その説明は省略する。
【0083】図6及び図7に示すように、第2実施形態
では、第1実施形態と比べて、島状のバリア層180
は、比較的大きく形成されており、第2容量線3bと対
向配置された第3容量電極として機能する部分を含む。
そして、第1容量電極1fと第2容量線3bと当該第3
容量電極とから、立体的な蓄積容量70が構築されてい
る。また、バリア層180と同一の高融点金属膜等から
なる第1容量線182は、バリア層180が大きくなっ
たのに対応して小さく形成されている。更に蓄積容量7
0を増大するには、第1層間絶縁膜81の膜厚を500
nm以下となるように設定しても良い。このように容量
電極を積層させることで、小さい領域で効率的に蓄積容
量70を増大させることができ、画素の高開口率化が可
能となる。更に、第1容量線82により容量線が低抵抗
化できるため、蓄積容量70が大きくなってもクロスト
ーク等の発生が無く、高いコントラスト比を示す電気光
学装置が実現できる。尚、第1層間絶縁膜81を薄膜化
した場合に、第1容量線180がチャネル領域1a’付
近に形成されると、TFT30の動作に影響を与えるた
め、チャネル領域1a’付近に平面的に見て重ならない
ように配線すればよい。その他の構成については、第1
実施形態の場合と同様である。
【0084】以上説明した各実施形態では、第1容量線
82(あるいは182)は、走査線3a方向に伸長して
いるが、データ線6a方向にも突出させて、データ線6
a下方において、第1容量線82(あるいは182)と
の間で蓄積容量70を形成しても良い。
【0085】以上説明した各実施形態では、第1容量線
180又は182を、第2容量線3bに代えて又は加え
て走査線3aの冗長配線として構成することも可能であ
る。
【0086】(電気光学装置の全体構成)以上のように
構成された各実施形態における電気光学装置の全体構成
を図8及び図9を参照して説明する。尚、図8は、TF
Tアレイ基板10をその上に形成された各構成要素と共
に対向基板20の側から見た平面図であり、図9は、図
8のH−H’断面図である。
【0087】図8において、TFTアレイ基板10の上
には、シール材52がその縁に沿って設けられており、
その内側に並行して、例えば第2遮光膜23と同じ或い
は異なる材料から成る画像表示領域10aの周辺を規定
する額縁としての第3遮光膜53が設けられている。シ
ール材52の外側の領域には、データ線6aに画像信号
を所定タイミングで供給することによりデータ線6aを
駆動するデータ線駆動回路101及び外部回路接続端子
102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられ
ており、走査線3aに走査信号を所定タイミングで供給
することにより走査線3aを駆動する走査線駆動回路1
04が、この一辺に隣接する2辺に沿って設けられてい
る。走査線3aに供給される走査信号遅延が問題になら
ないのならば、走査線駆動回路104は片側だけでも良
いことは言うまでもない。また、データ線駆動回路10
1を画像表示領域10aの辺に沿って両側に配列しても
よい。例えば奇数列のデータ線は画像表示領域の一方の
辺に沿って配設されたデータ線駆動回路から画像信号を
供給し、偶数列のデータ線は前記画像表示領域10aの
反対側の辺に沿って配設されたデータ線駆動回路から画
像信号を供給するようにしてもよい。この様にデータ線
6aを櫛歯状に駆動するようにすれば、データ線駆動回
路101の占有面積を拡張することができるため、複雑
な回路を構成することが可能となる。更にTFTアレイ
基板10の残る一辺には、画像表示領域10aの両側に
設けられた走査線駆動回路104間をつなぐための複数
の配線105が設けられている。また、対向基板20の
コーナー部の少なくとも1箇所においては、TFTアレ
イ基板10と対向基板20との間で電気的に導通をとる
ための導通材106が設けられている。そして、図9に
示すように、図8に示したシール材52とほぼ同じ輪郭
を持つ対向基板20が当該シール材52によりTFTア
レイ基板10に固着されている。
【0088】尚、TFTアレイ基板10上には、これら
のデータ線駆動回路101、走査線駆動回路104等に
加えて、複数のデータ線6aに画像信号を所定のタイミ
ングで印加するサンプリング回路、複数のデータ線6a
に所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行
して各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷時
の当該電気光学装置の品質、欠陥等を検査するための検
査回路等を形成してもよい。
【0089】以上図1から図9を参照して説明した各実
施形態では、データ線駆動回路101及び走査線駆動回
路104をTFTアレイ基板10の上に設ける代わり
に、例えばTAB(Tape Automated bonding)基板上に
実装された駆動用LSIに、TFTアレイ基板10の周
辺部に設けられた異方性導電フィルムを介して電気的及
び機械的に接続するようにしてもよい。また、対向基板
20の投射光が入射する側及びTFTアレイ基板10の
出射光が出射する側には各々、例えば、TNモード、V
A(Vertically Aligned)モード、PDLC(Polymer D
ispersed LiquidCrystal)モード等の動作モードや、ノ
ーマリーホワイトモード/ノーマリーブラックモードの
別に応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、偏光板な
どが所定の方向で配置される。
【0090】以上説明した各実施形態における電気光学
装置は、プロジェクタに適用されるため、3枚の電気光
学装置がRGB用のライトバルブとして各々用いられ、
各ライトバルブには各々RGB色分解用のダイクロイッ
クミラーを介して分解された各色の光が投射光として各
々入射されることになる。従って、各実施形態では、対
向基板20に、カラーフィルタは設けられていない。し
かしながら、第2遮光膜23の形成されていない画素電
極9aに対向する所定領域にRGBのカラーフィルタを
その保護膜と共に、対向基板20上に形成してもよい。
このようにすれば、プロジェクタ以外の直視型や反射型
のカラー電気光学装置について、各実施形態における電
気光学装置を適用できる。また、対向基板20上に1画
素1個対応するようにマイクロレンズを形成してもよ
い。あるいは、TFTアレイ基板10上のRGBに対向
する画素電極9a下にカラーレジスト等でカラーフィル
タ層を形成することも可能である。このようにすれば、
入射光の集光効率を向上することで、明るい電気光学装
置が実現できる。更にまた、対向基板20上に、何層も
の屈折率の相違する干渉層を堆積することで、光の干渉
を利用して、RGB色を作り出すダイクロイックフィル
タを形成してもよい。このダイクロイックフィルタ付き
対向基板によれば、より明るいカラー電気光学装置が実
現できる。
【0091】本発明は、上述した各実施形態に限られる
ものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れ
る発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能
であり、そのような変更を伴なう電気光学装置もまた本
発明の技術的範囲に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の電気光学装置における
画像表示領域を構成するマトリクス状の複数の画素に設
けられた各種素子、配線等の等価回路である。
【図2】第1実施形態の電気光学装置におけるデータ
線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板
の相隣接する複数の画素群の平面図である。
【図3】図2のA−A’断面図である。
【図4】第1実施形態の電気光学装置の製造プロセスを
順を追って示す工程図(その1)である。
【図5】第1実施形態の電気光学装置の製造プロセスを
順を追って示す工程図(その2)である。
【図6】本発明の第2実施形態の電気光学装置における
データ線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレ
イ基板の相隣接する複数の画素群の平面図である。
【図7】図6のA−A’断面図である。
【図8】各実施形態の電気光学装置におけるTFTアレ
イ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板
の側から見た平面図である。
【図9】図8のH−H’断面図である。
【符号の説明】
1a…半導体層 1a’…チャネル領域 1b…低濃度ソース領域 1c…低濃度ドレイン領域 1d…高濃度ソース領域 1e…高濃度ドレイン領域 1f…第1容量電極 2…絶縁薄膜 3a…走査線 3b…第2容量線 4…第2層間絶縁膜 5…コンタクトホール 6a…データ線 7…第3層間絶縁膜 8…コンタクトホール 9a…画素電極 10…TFTアレイ基板 12…下地絶縁膜 16…配向膜 20…対向基板 21…対向電極 22…配向膜 23…第2遮光膜 30…TFT 50…液晶層 70…蓄積容量 80、180…バリア層 81…第1層間絶縁膜 82、182…第1容量線 83、84、85…コンタクトホール 300…容量線
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Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、 薄膜トランジスタと、 画素電極と、 該画素電極と前記薄膜トランジスタを構成する半導体層
    とを中継接続する中間導電層と、 前記薄膜トランジスタに接続された走査線と、 該走査線と交差すると共に前記薄膜トランジスタに接続
    されたデータ線と、 前記半導体層と同層からなる第1容量電極に絶縁薄膜を
    介して対向配置された第2容量電極と、 前記中間導電層と同一膜からなり、前記第2容量電極と
    接続された第1容量線とを備えたことを特徴とする電気
    光学装置。
  2. 【請求項2】 前記第2容量電極と前記走査線とは、同
    一導電膜からなることを特徴とする請求項1に記載の電
    気光学装置。
  3. 【請求項3】 前記第1容量線と前記第2容量電極との
    間には、第1層間絶縁膜が形成されており、 前記第1容量線と前記第2容量電極とは、前記画素電極
    毎に前記第1層間絶縁膜に開孔されたコンタクトホール
    を介して接続されていることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の電気光学装置。
  4. 【請求項4】 前記第1容量線と前記第2容量電極との
    間には、第1層間絶縁膜が形成されており、 前記第1容量線と前記第2容量電極とは、複数の画素電
    極毎に前記第1層間絶縁膜に開孔されたコンタクトホー
    ルを介して接続されていることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の電気光学装置。
  5. 【請求項5】 前記中間導電層及び前記第1容量線は、
    前記第1層間絶縁膜を介して前記走査線の上方且つ第2
    層間絶縁膜を介して前記データ線の下方の積層位置に形
    成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれ
    か一項に記載の電気光学装置。
  6. 【請求項6】 前記第1容量線と前記第2容量電極と
    は、前記第1層間絶縁膜に開孔されたコンタクトホール
    を介して接続されており、 前記コンタクトホールは、平面的に見て前記データ線の
    形成された領域内に位置することを特徴とする請求項5
    に記載の電気光学装置。
  7. 【請求項7】 前記第1容量線は、平面的に見て少なく
    とも部分的に前記走査線に重ねられており、前記走査線
    に沿って前記画素電極が配置された画像表示領域からそ
    の周囲に延設されていることを特徴とする請求項1から
    6のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  8. 【請求項8】 前記第1容量線は、平面的に見て少なく
    とも部分的に前記第2容量電極に重ねられており、前記
    走査線方向に沿って前記画像表示領域からその周囲に延
    設されていることを特徴とする請求項1から7のいずれ
    か一項に記載の電気光学装置。
  9. 【請求項9】 前記中間導電層及び前記第1容量線は、
    遮光性の導電膜からなり、 前記第1容量線は、平面的に見て前記半導体層の少なく
    ともチャネル領域を覆うことを特徴とする請求項1から
    8のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  10. 【請求項10】 前記中間導電層は、多層膜からなるこ
    とを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の
    電気光学装置。
  11. 【請求項11】 前記第1層間絶縁膜の膜厚は、500
    nm以上であることを特徴とする請求項1から10のい
    ずれか一項に記載の電気光学装置。
  12. 【請求項12】 前記第1層間絶縁膜の膜厚は、500
    nm以下であり、平面的に見て少なくとも前記半導体層
    のチャネル領域及びその隣接領域には、前記第1容量線
    は重ねられていないことを特徴とする請求項1から10
    のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  13. 【請求項13】 前記基板上に、前記中間導電層及び前
    記第1容量線と同一膜からなり前記第1層間絶縁膜を介
    して前記容量線と対向配置された第3容量電極を更に備
    えたことを特徴とする請求項1から12のいずれか一項
    に記載の電気光学装置。
  14. 【請求項14】 前記第2容量電極は、前記走査線に沿
    って前記画像表示領域からその周囲に延設されてなる第
    2容量線からなり、前記第2容量線は前記第1容量線と
    接続されてなることを特徴とする請求項1から13のい
    ずれか一項に記載の電気光学装置。
  15. 【請求項15】 前記基板上に、少なくとも前記半導体
    層のチャネル領域を前記基板側から見て覆う遮光膜を更
    に備えたことを特徴とする請求項1から14のいずれか
    一項に記載の電気光学装置。
  16. 【請求項16】 前記遮光膜は、前記画素電極毎に前記
    第1容量線と接続され、前記画像表示領域からその周囲
    に延設されて定電位源に接続されてなることを特徴とす
    る請求項1から15のいずれか一項に記載の電気光学装
    置。
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