JP2000501764A - バッチ反応器を用いるラジカル塊重合 - Google Patents

バッチ反応器を用いるラジカル塊重合

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、フリーラジカル重合性ビニルモノマーを、本質的な断熱条件下のバッチ反応器内で重合させるための方法を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】 バッチ反応器を用いるラジカル塊重合 技術分野 本発明は、バッチ反応器内でのフリーラジカル重合性のビニルモノマーの重合 方法を提供するものである。 背景技術 純粋なモノマーのフリーラジカル塊(すなわち質量)重合は一般に、高い反応 熱(すなわち高い発熱)を伴い、重合が進むにつれて溶液粘度を増加させ、反応 物質の伝熱係数がそれに対応して減少する。 これらの問題のために、塊重合プロセスの温度を制御することは非常に難しい 。 しかし、所望の温度を維持することは、フリーラジカル反応速度論が反応温度 に強く依存し、分子量分布および分子量のようなポリマー特性に直接に影響を与 えるために、非常に重要である。 反応により放出される熱が、伝熱の減少のために熱除去性能を超える場合は、 温度が発熱反応のために漸増するにつれて反応速度が増加する非制御暴走が結果 として生ずる。 これらの問題を回避するために、フリーラジカル溶液重合が一般に行なわれ、 モノマーおよびポリマーが共に可溶の非反応性の溶媒を用い、反応混合物の熱負 荷を減少させると共に伝熱係数を増加させて温度制御を容易にする。 あるいは、熱負荷および粘度/伝熱の問題は一般に、懸濁重合および乳化重合 の方法によって処理される。 溶液重合、懸濁重合および乳化重合の方法は、それらが特別な設備と特別な処 理とを必要とするという点で、不利である。 溶液重合、懸濁重合および乳化重合は、反応器比容のために塊重合よりも収量 が減少する。 乳化重合と懸濁重合とは、汚染物質が重合プロセスで用いられる界面活性剤お よび/または乳化剤からポリマーに混入する可能性がある。汚染物質はまた、溶 液重合において溶媒中の不純物を介して混入することもある。 さらに、溶液重合の場合、溶媒の取り扱いは、火災および/または爆発の恐れ があり、危険性がある。 溶媒の取り扱いは、特別な設備が、熱酸化剤のような再利用または他の捕獲法 のための溶媒を得るために必要なことがあり、化合物が大気に放出されるのを防 ぐために必要とされることがあるので、費用がかさむ可能性がある。 フリーラジカル塊重合の伝熱の支障はしばしば、連続プロセスにおいて処理す ることができる。 例えば、単位反応体積当たりの伝熱面積が大きいために伝熱性能が高く、また 混合性能が非常に高いので、有用な塊重合プロセスとして反応押出しが開示され ている(米国特許第 4,619,979 号、4,843,134 号、および 3,234,303 号)。 同様に、温度制御したフリーラジカル塊重合のために大きい伝熱面積を有する 連続スタティックミキサ反応器が、米国特許第4,275,177号において開示されて いる。 フリーラジカル重合の暴走反応は、原則として、それらが被害甚大な結果をも たらす可能性があるので(『Principles of Polymerization』、オディアン、G 著、第3版、Wiley-Interscience、301ページ、1991年)、行なわない。 一般に、バッチ塊重合反応温度を制御するために、暴走を止める方法が用いら れる(すなわち、米国特許第 4,220,744 号、5,252,662号、特開昭 56-185709)。 バイエセンバーガーらは、バッチ暴走重合を調べた(『A Study of Chain Add ition Polymerizations with Temperature Variations: I.Thermal Drift and Its Effect on Polymer Properties』、J.A.バイエセンバーガーおよびR. キャピンピン著、Polymer Engineering and Science 、1974年11月、Vol .14、No.11、『A Study of Chain Addition Polymerizations with Temper ature Variations: II.Thermal Runaway and Instability−A Computer Study 』、J.A.バイエセンバーガー、R.キャピンピンおよびJ・C・ヤン著、Polym er Engineering and Science、1976年2月、Vol.16、No.2、『 A Study of Chain Addition Polymerizations with Temperature Variations: III Ther mal Runaway and Instability in Styrene Polymerization − An Experimen tal Study』、D・H・セバスチャンおよびJ.A.バイエセンバーガー著、Poly mer Engineering and Science 、1976年2月、Vol.16、No.2、『 A St udy of Chain-Addition Polymerizations with Temperature Variatio ns. IV.Copolymerizations−Experiments with Styrene-Acrylonitrile』、D ・H・セバスチャンおよびJ.Aバイエセンバーガー著、Polymer Engineering and Science 、1979年2月、Vol.19、No.3、『 Thermal Ignition Phenomena in Chain Addition Polymerizations』、J.A.バイ エセンバーガー、R.キセピンピンおよびD・セバスチャン著、Applied Polyme r Symposium、No.26、211〜236ページ、ジョン ・ワイリー &サンズ 、1975年)。 バイエセンバーガーらの刊行物の第2部において、暴走重合に利点がある可能 性が示唆された。 しかし、同刊行物の目的は、暴走重合を止めるためにこれを理解することであ る。上記の刊行物は、本発明で開示したように、産業場面で有用な暴走重合の実 用的な態様を教示するものではない。断熱条件は、バイエセンバーガー らの暴 走重合においては使用されない。 管形反応器内での断熱重合を伴うフリーラジカル重合の連続プロセスが開示さ れている(米国 特許第 3,821,330 号、ドイツ特許公開第 4235785 号)。 これらの方法は、バッチ反応器よりいっそう複雑な設備を用いる。 工業的に重要だが、バッチ(非連続)反応器は、フリーラジカル塊重合のために はあまり頻繁に使われない。 バッチ反応器について支障となる主たるものは、単位反応体積当たりの伝熱面 積が不十分であり、反応器の寸法が大きくなるとさらに不足するということであ る。 バッチ反応器内でアクリレート感圧粘着剤( PSA )を製造するためのフリー ラジカル重合において、重合の化学的性質を調節し、反応温度を制御できるよう に反応速度を遅くする方法が開示されている(米国 特許第 5,252,662 号、特開 昭 56-185709)。 これらの方法に関して支障となるのは、反応熱を除くことによって反応温度を 制御し、暴走を止めることは、バッチ反応器の伝熱面積に依然として依存すると いうことである。 それ故に、これらの重合方法は、バッチ反応器の大きさによって伝熱性能が変 わるからといって比例して拡大することはなく、反応器の寸法の単位体積当たり の伝熱はますます不足するため、大きいバッチ反応設備内で行うのは難しくなる 。 さらに、反応速度を遅くすることによって熱負荷を制御する時に、サイクル時 間が減少し、したがって反応容器の産出能力も減少する。バッチ反応器はある特 定の事例における連続反応器については望ましい。 例えば、化学薬品専門メーカーは、よく複数製品を製造する。 この場合、バ ッチ反応器はそれらの多目的に使える性質(すなわち、必ずしも、連続設備につ いてよくあるように特定の生成物または化学品用に設計されていない)のために 有利である。 さらに、しばしばバッチ反応器の経済的側面は、バッチ反応器設備が相対的に 簡素なので連続プロセスよりも好ましい。 一般に、連続プロセスは、大量の汎用生成物(すなわちポリスチレン)に対し て経済的になる。 加えるに、それらの一般的な製造量の経済的側面の理由から、粘着剤を製造す るために、普通、バッチ反応器を用いる。 感圧粘着剤の組成物に主に寄与する一般的なモノマー(下を参照のこと)は、 比較的高い沸点を有すると共に、それらが比較的高分子量であるために、単位質 量当たりの反応熱が比較的低い。 それ故に、断熱温度の上昇時に、反応中に得られた混合物の蒸気圧が約100 〜300psig(792.9〜2171.8kPa)未満、すなわち、一般的なバッチ 反応器設備によって処理される圧力になる。 他の従来の重合方法によってホットメルト粘着剤を生じる塊重合の利点は、米 国特許第 4,619,979 号に記載されている。 発明の開示 本発明は、バッチ反応器内でフリーラジカル塊重合によってポリマーを作製す るための新規な方法を提供するものである。本発明に 関してここで用いた用語「重合」は、テロメリゼーションも含む。反応温度を直 接制御する従来の方法と異なり、本発明は適切に選択したフリーラジカル開始剤 および本質的に断熱性の暴走反応サイクルの反応を利用する。 ここに記載するように、「反応サイクル」は、開始剤、モノマー類(最初の反 応サイクルにおいては任意ではないが、次の反応サイクルでは任意であってもよ い)および任意の(諸)成分をバッチに添加し、引き続いて1回以上の本質的な 断熱反応を行ない、その本質的な断熱反応の間に任意に加熱することができる処 理順序として定義される。 ここに定義するように、「本質的に断熱性」の意味は、反応の進行中にバッチ へまたはバッチから交換された全てのエネルギーの絶対値の合計が、重合が起こ っている間に生じたそれに対応する量の重合の反応により放出された総エネルギ ーの約15%未満になることである。数学的に表すと、本質的断熱基準は次のよ うになる。 [式中、fは約0.15であり、ΔHpは重合熱であり、x=モノマー変換=(M0- M)/M0 (Mはモノマーの濃度であり、M0はモノマーの初期濃度である)、x,は、 反応開始時のポリマー画分であり、X2は、反応終了時の重合のポリマー画分であ り、tは時間である。t1は反応開始の時間であり、t2は反応終了の時間であり、 qj(t)[式中、j=1...N]は、反応系にエネルギーを流入させるN個の全供給源の 周囲環境から同反応系に移動するエネルギー率である。qj(t)[j =1...N] のエネルギー移動源の具体例は、バッチへ、またはバッチから伝えられる反応器 ジャケットの熱エネルギー、撹拌器ブレードおよびシャフトのような反応設備内 の内部構成要素を昇温するのに 必要とされるエネルギーおよび反応混合物を混合することにより導入される仕事 エネルギーを含むが、これに制限されるものではない。本発明の実施において、 fを可能な限りゼロに近づけることは、反応中、バッチ内の均一な条件を維持し (すなわち、バッチ全体を均一な温度条件に維持する)、反応を異なった寸法の バッチ反応器内で行なう場合、バッチ間の変動を最小にすると共に、特定の設備 内でのバッチ間の変動を最小にする(すなわち、反応の均一なスケールアップま たはスケールダウン)のに役立つ。 1つの本質的断熱反応を使用することができるが、モノマーをポリマーへ本質 的に完全に変換することが望ましい場合は、一般に2つ以上の本質的断熱反応サ イクルを使用する。一般に、反応サイクル間に、冷却がある。一般に、反応サイ クル間に反応混合物の冷却を行ない、反応混合物の温度が生成物が不安定な温度 に上昇するのを防ぐ。この不安定性は、ポリマー変色、ポリマー酸化、望ましく ない低分子量オリゴマーを生じる解重合などによって明白になる。不安定性を避 けるために必要な温度は、一部は、使用されるモノマーに依存する。このような 不安定性を避けるために、反応混合物の温度は一般に、約300℃未満、好まし くは、約250℃未満に保持される。反応条件はまた一般に、最終反応サイクル の終了時に生成物の粘度が、反応容器からドレン抜きすることができる粘度(ド レン抜き温度においてブルックフィールド粘度が約500,000センチポアズ 未満)であるように選択される。 任意に、一連の1つ以上の本質的な断熱反応サイクルを使用して、モノマーお よびポリマーの全重量に対して一般に約40〜95重量%の範囲において、モノ マーに溶けたポリマーのシロップを提供することができるが、未反応のモノマー を任意に前記のポリマーから取り除き、前記の反応を完了させずに最終ポリマー 生成物を得る ことができる。 本発明の方法は、本質的な断熱反応条件による上昇反応温度プロフィール下で 、ポリマーの狭い分子量分布が得られるような速度においてフリーラジカルを提 供する1種以上のフリーラジカル熱開始剤を用いる。上昇温度プロフィール中に 生じるフリーラジカルの量は、用いられた各々の開始剤の量と選択された開始剤 の温度分解特性によって制御される。この発明のプロセスは、等温液重合法と本 質的に同じまたはそれより狭いポリマー分子量分布を得ることができることを、 経験は示している。 ここに開示するように、適切に重合させる時、バッチ反応器内の本質的な断熱 フリーラジカル暴走塊重合は、いろいろな利点がある: 1)断熱重合する時、反応設備を反応混合物を冷却するために用いていないた め、反応設備の壁部に有意の温度勾配がない。このような温度勾配は、当業者に は周知のフリーラジカル反応速度論のために、反応器の壁部付近の冷たい境界層 において高分子量の生成物を生じることによってポリマーの分子量分布を有害な 程度まで広げるかもしれない。例えば、このような高分子量の成分はホットメル ト粘着剤のコーティング性能を損なう場合がある。 2)本発明の方法に従って利用された反応設備は、簡素である。 3)反応中の伝熱必要条件が除かれるので、本発明の方法は、反応温度を制御 するために有効伝熱面積に依存する温度-制御された重合法よりも容易に、研究 室 規模の設備から大量生産規模の設備まで拡大される。 4)連続重合反応の設備は、反応設備内に反応物質の滞留時間分布がある種々 の段階の「逆混合」を含む。反応物質の一部が長時間、反応設備内に残留して、 架橋重合体を形成するフリーラジカル開始 剤による継続的な攻撃によって生成物の性能が落ちることがある。架橋されたゲ ル微粒子は、ホットメルト粘着剤のコーティング平滑度のような生成物性能を落 とすことがある。 5)ポリマーおよび反応諸条件に依存するが、モノマーのポリマーへの本質的 に完全な変換が本発明の方法に従って可能である。一定の生成物必要条件に基づ いて、モノマーが減少するとき低分子量の成分の形成を最小にするために、モノ マーの最終の1〜15重量%をゆっくりと(1時間から数時間かけて)反応させ ることが必要であろう。押出機のような、連続反応設備内での滞留時間が数時間 になるのは、経済面で非実用的である。 本発明は、ビニルモノマーをフリーラジカル重合させる方法であって、 (a) (i)フリーラジカル(共)重合性ビニルモノマーと、 (ii)任意の連鎖移動剤と、 (iii)任意の架橋剤と、 (iv)少なくとも1種のフリーラジカル熱開始剤と、 (v) 任意に、重合したフリーラジカル重合性モノマーを含むポリ マーと、を含む混合物をバッチ反応器内に提供するステップと、 (b)該混合物を脱酸素するステップであって、ステップ(b)はステップ(c)と 任意に少なくとも一部分が重なることができるステップと、 (c)重合を開始するために十分な開始剤のフリーラジカルを少なくとも1種 のフリーラジカル熱開始剤から生じるのに十分な温度に、該混合物を加熱するス テップと、 (d)該混合物を本質的な断熱条件下で重合させて少なくとも一部分が重合し た混合物を生じるステップと、 (e)任意に、該混合物を加熱して、開始剤のフリーラジカルを生じていない 開始剤の一部または全てからフリーラジカルを生じさせ、引き続いて該混合物を 本質的な断熱条件下で重合させて、さらに重合した混合物を生じるステップと、 (f)任意にステップ (e)を1回以上繰り返すステップと、を含むビニルモノ マーをフリーラジカル重合させる方法を提供するものである。一般に、二種以上 の開始剤が、ステップ(a)の混合物に存在している。より一般的には、1〜5 種の異なった開始剤が、ステップ(a)の混合物に存在している。ある状態では 、2、3、4または5種の異なった開始剤が、ステップ(a)の混合物に存在し ている。 本発明は、ビニルモノマーをフリーラジカル重合させる方法であって、 (a) (i)フリーラジカル(共)重合性のビニルモノマーと、 (ii)任意の連鎖移動剤と、 (iii)任意の架橋剤と、 (iv)少なくとも1種のフリーラジカル熱開始剤と、 (v) 任意に、重合したフリーラジカル重合性モノマーを含むポリ マーと、を含む混合物をバッチ反応器内に提供するステップと、 (b)該混合物がまだ脱酸素されていない場合に該混合物を脱酸素するステッ プであって、ステップ(b)はステップ(c)と任意に少なくとも一部分が重なること ができるステップと、 (c)重合を開始するために十分な開始剤のフリーラジカルを少なくとも1種 のフリーラジカル熱開始剤から生じるのに十分な温度に、該混合物を加熱するス テップと、 (d)該混合物を本質的な断熱条件下で重合させて少なくとも一部分が重合し た混合物を生じさせるステップと、 (e)任意に、該混合物を加熱して、開始剤のフリーラジカルを生じていない 任意の開始剤の一部または全てからフリーラジカルを生じさせ、引き続いて該混 合物を本質的な断熱条件下で重合させて、さらに重合した混合物を生じるステッ プと、 (f)任意にステップ (e)を1回以上繰り返すステップと、 (g)任意に該混合物を冷却するステップと、 (h)バッチ反応器内の混合物に、ステップ(a)の開始剤と同一または異なって いてもよいステップ(h)の少なくとも1種のフリーラジカル熱開始剤と、任意に 、フリーラジカル重合性のモノマーと、任意に架橋剤と、任意に連鎖移動剤と、 任意に重合したフリーラジカル重合性モノマーを含むポリマーと、を添加するス テップにおいて、該混合物の温度が、ステップ(h)において添加された開始剤か ら開始剤のフリーラジカルを生ずる温度より低くてもよいステップと、 (i)該混合物がまだ脱酸素されていない場合に該混合物を脱酸素するステッ プと、 (j)任意に、該混合物の温度が、ステップ(h)の開始剤から開始剤のフリーラ ジカルを生ずる温度より低い場合には該混合物を加熱して開始剤のフリーラジカ ルを少なくとも1種の開始剤から生じさせ、該混合物をさらに重合させるステッ プと、 (k)該混合物を本質的な断熱条件下でさらに重合させてさらに重合した混合 物を生じさせるステップと、 (l)任意に、該混合物を加熱して、開始剤のフリーラジカルを生じていない 任意の開始剤の一部または全てからフリーラジカルを生じさせ、引き続いて該混 合物を本質的な断熱条件下で重合させて、さらに重合した混合物を生じるステッ プと、 (m)任意にステップ(l)を1回以上繰り返すステップと、 (n)任意にステップ(g)から(m)までを1回以上繰り返すステップと、を含む ビニルモノマーをフリーラジカル重合させる方法を提供するものである。 一般に、二種以上の開始剤が、ステップ(a)およびステップ(h)の混合物に 存在している。より一般的には、1または2種の異なった開始剤が、ステップ( a)の混合物に存在し、1〜5種の異なつた開始剤がステップ(h)に存在し、 1〜5種の異なった開始剤が、ステップ(n)が含まれる時にステップ(g)か らステップ(m)までの各繰り返しに存在する。最も一般的には、2〜5種の異 なった開始剤がステップ(h)に存在し、2〜5種の異なった開始剤が、ステッ プ(1)が含まれる時にステップ(g)からステップ(k)までの各繰り返しに存在す る。 図面の簡単な説明 図 la は、実施例 1の2番目の反応サイクルで用いられた開始剤の開始剤 の濃度の計算値を示す。 図 lb は、実施例 1の2番目の反応サイクルで用いられた開始剤 を示す。 図2は、実施例1の2つの反応サイクルのバッチ温度およびジャケット温度を示 す。 図3は、実施例9、10、および11の本質的断熱重合の温度プロフィールの測 定値を示す。 発明を実施するための最良の形態 バッチ反応器 バッチ反応器が本発明の方法において用いられる。バッチ反応法は、重合反応 を容器内で行ない、生成物は反応中に間断なくではなく、反応の終了においてド レン抜きする。原料は反応させる前に一度にか、反応中に何回かに分けて、また は反応中に間断なく容器に入れることができ、反応は、この場合、所望の重合量 、分子量などを含むポリマー特性を得るために必要な時間、進行させておくこと ができる。必要ならば、添加剤を、ドレン抜きする前にバッチ内に混合すること ができる。処理が完了すると、生成物を反応容器からドレン抜きする。 本発明の代表的なバッチ反応器は、多くのタイプのフリーラジカル重合のため に一般に用いられるステンレス鋼のような、重合に適した物質から作製された圧 力容器を含む。一般に、圧力容器は、原料の充填、生成物の除去、緊急圧力放出 、不活性ガスによる反応器の加圧、反応器ヘッドスペースを真空にするなどに用 いるポートを有する。一般に、容器は、伝熱流体(水など)を送り込んで容器の 内容物を加熱および冷却するジャケットに一部が囲まれている。一般に、容器は 、撹拌ブレードが取付けられる容器に挿入されたモーター駆動シャフトのような 撹拌機構を含む。市販のバッチ反応設備は一般に、約10〜約20,000ガロ ン(37.9〜75,708リットル)の範囲の寸法であり、ユーザー注文製であ るか、またはロチェスター、ニューヨーク州のプフォードラー・ユーエスのよう な販売業者から購入できる。 安全性の問題 反応容器が遭遇温度において、特に、開始剤を偶然に過剰充填/誤充填 した ために望ましい状態よりも反応が速くまたは追加的に進んだ場合、反応混合物の 蒸気圧の上昇に確実に耐えることができるように、細心の注意を払わなければな らない。確実に、反応混合物が遭遇温度において分解して危険な状態まで容器圧 を上げるガス生成物を生じないようにすることもまた非常に重要である。当業者 なら容易に行うことができる小規模の断熱熱量測定実験を、特定のモノマーおよ び開始剤の混合物の暴走特性を調べるために用いることができる。例えば、Reac tive System Screening Tool ( RSST )または Vent Sizing Package ( VSP )(共にイリノイ 州、バーリッジのフォースクアンドアソーシェイツインク製 )は、暴走反応の特性および過酷度を調べることができる装置である。他の安全 性問題は、別記する。 フリーラジカル重合性ビニルモノマー いろいろなフリーラジカル重合性ビニルモノマーを、本発明の方法に従って用 いることができる。本発明に適用できる代表的なモノマーは、アクリレート感圧 粘着剤( PSA )を作製するために一般に用いられるそれらのアクリレートモノ マーを含むが、これに制限されるものではない。このような成分の本質と相対量 は当業者には周知である。アクリレートモノマーの中で特に好ましいのは、アル キルアクリレートであり、好ましくは非第3アルキルアルコールの不飽和単官能 アクリレートエステル[アルキル基が1〜約18個の炭素原子を含有する]であ る。このモノマーの種類の中に含まれるのは、例えば、イソオクチルアクリレー ト、イソノニルアクリレー ト、2-エチルヘキシルアクリラート、デシルアクリレート、ドデシルアクリレ ート、n-ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、オクタデシルアクリレ ートおよびそれらの混合物である。 PSA を調製するときに任意に、また好ましくは、極性の共重合性モノマーは 、アクリレートモノマーと重合させて最終粘着剤組成物の金属に対する接着力を 改良し、また最終粘着剤組成物の粘着力を改良することができる。強い極性およ び中程度の極性の共重合性モノマーを用いることができる。 強い極性の共重合性モノマーは、アクリル酸、イタコン酸、ヒドロキシアルキ ルアクリレート、シアノアルキルアクリレート、アクリルアミド、置換アクリル アミドおよびそれらの混合物からなる群から選択されるモノマーを含むが、これ に制限するものではない。強い極性の共重合性モノマーは好ましくは、少量のモ ノマー、例えばモノマーの約25重量%まで、いっそう好ましくはモノマー混合 物の15重量%までを占める。強い極性の共重合性モノマーが存在するとき、ア ルキルアクリレートモノマーは一般に、アクリレート含有混合物の大部分、例え ば、モノマーの少なくとも約75重量%を占める。 中程度の極性の共重合性モノマーは、N-ビニルピロリドン、N,N-ジメチル アクリルアミド、アクリロニトリル、塩化ビニル、ジアリルフタラートおよびそ れらの混合物からなる群から選択されるモノマーを含むが、これに制限するもの ではない。中程度の極性の共重合性モノマーは好ましくは、モノマー混合物の少 量、例えば、約40重量%まで、いっそう好ましくは5重量%〜40重量%まで を占める。中程度の極性の共重合性モノマーが存在するとき、アルキルアクリレ ートモノマーは一般に、モノマー混合物の少なくとも約60重量%を占める。 ここで有用な更に別のモノマーは、マクロモノマである。 米国特許第 4,73 2,808 号(その内容を本願明細書に引用したものとする)には、一般式X−(Y)n −Z [式中、Xは、反応混合物中の他のモノマーと共重合可能なビニル基であり、 Yは、二価の結合基(nが0または1)であり、 Zは、ガラス転移温度、すなわち、Tgが約20℃を超え、重量平均分子 量が約2,000〜約30,000であり、共重合条件下で本質的に 未反応であ る一価の重合部分である。]によって表されるフリーラジカル共重合性マクロモ ノマの使用が記載されている。 これらのマクロモノマは一般に、他の(共)重合性モノマーと混合して用いら れる。米国 特許第 4,732,808 号に記載された好ましいマクロモノマはさら に、一般式: [式中、 Rは水素原子または -COOH 基であり、R’は水素原子またはメチル 基である]で表されるX基を有するマクロモノマとして規定される。炭素原子間 の二重結合は、反応混合物中で他のモノマーと共重合することができる共重合性 部分を提供する。 好ましいマクロモノマは、一般式: [式中、R2は水素原子または低級アルキル基(一般にC1〜C4)であり、 R3は低 級アルキル基(一般にC1〜C4)であり、nは20〜500の整数であり、R4は式 : および−COR6[式中、R5は水素原子または低級アルキル基(一般に C1 〜 C4) であり、R6は低級アルキル基(一般にC1 〜 C4)である]からなる群から選択さ れる一価のラジカルである]によって表されるZ基を含む。 好ましくは、マクロモノマは、式: [式中、R7は水素原子または低級アルキル基(一般にC1〜C4)である]からなる 群から選択される一般式によって表される。 好ましいマクロモノマは、単一官能基(ビニル基)を有する末端官能基ポリマ ーであり、時には「 セミテレケリック 」ポリマーとして同定される(Vol. 27「Functionally Terminal Polymers viaAnionic Methods」、D・N・ シュルツら著、427〜440ページ、Anionic Polymerization 、American Ch emical Society、1981年)。このマクロモノマは周知であり、末端ビニル基 マクロモノマの調製について記載したミルコビッチらの米国特許第 3,786,116 号および 3,842,059 号によって開示された方法によって調製することがで きる。そこに開示されるように、末端ビニル基マクロモノマは、リビングポリマ ーを形成するための重合性モノマーのアニオン重合によって調製される。このモ ノマーは、ビニル含有化合物のような、オレフィン基を有するモノマーを含む。 リビングポリマーは、重合 プロセスに関与またはこれを妨害しない不活性有機系溶媒の存在下でアルカリ金 属炭化水素またはアルコキシド塩と前記のモノマーとを接触させることによって 調製するのが便利である。アニオン重合しやすいモノマー類は、公知である。具 体的な種類は、スチレン、アルファ -メチルスチレン、ビニルトルエンとその 異性体のような芳香族ビニル化合物またはメチルメタクリレートのような非芳香 族ビニル化合物を含む。アニオン重合しやすい他のモノマーもまた、有用である 。 共重合性マクロモノマを用いる目的は、ポリマー骨格鎖にあるペンダントZ部 分の相互作用によって、PSA のホットメルトコーティングを可能にすると共に 、冷却押し出しシート PSA の粘着力を増すことを含む。用いられるマクロモ ノマの量は一般に、モノマーの全重量の約1%〜約30%、好ましくは1%〜7 %の範囲内である。前述の通り、「モノマー」はここでは、マクロモノマを含む ものとして規定される。このようなマクロモノマを任意に使用することは、本発 明の範囲内に含まれる。本発明の特有の利点は、前記マクロモノマをポリマー骨 格鎖中にうまく共重合させることができることである。従来の、より低い温度の 等温塊重合においては、重合が進むとき、マクロモノマは、蓄積ポリマーにマク ロモノマが非混和性であるために沈殿し、マクロモノマのポリマー骨格鎖中への 必要な重合を妨げることがある。本発明の実施において、高反応率において高温 になるため、フリーラジカル共重合性マクロモノマをうまく使用できることが示 された。 本発明の方法が適用可能であると考えられる他のモノマーは、スチレン、アル ファ-メチルスチレン、ビニルトルエン、パラ-メチルスチレン、第三ブチルスチ レンおよびそれらの混合物からなる群から選択されるモノマーを含むがこれに制 限されない芳香族モノ アルケニルモノマーのようなビニル群の他のメンバーを含む。 本発明のプロセ スが適用可能であると考えられる他の「アクリルモノマー」は、メチルメタクリ レート、n-ブチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレートおよびジ メチルアミノエチルメタクリレートのようなメタクリレートエステルと、メタク リル酸、およびそれらの塩とメタクリロニトリルのようなメタクリル誘導体とか らなる群から選択されたアクリルモノマーを含むが、これに制限されるものでは ない。他の好適な非アクリル系のエチレン モノマーは、酢酸ビニルおよびマレ イン酸のようなビニルエステルを含むと考えられる。 連鎖移動剤 重合技術において公知の連鎖移動剤もまた、分子量あるいは他のポリマー特性 を制御するために含んでもよい。ここで用いる用語「連鎖移動剤」は、「テロゲ ン」を含む。本発明のプロセスに用いる好適な連鎖移動剤は、カーボンテトラブ ロミド、ヘキサンブロモエタン、ブロモトリクロロメタン、2-メルカプトエタ ノール、tードデシルメルカプタン、イソオクチルチオグリコール酸、3-メル カプト-1,2-プロパンジオール、クメン、およびそれらの混合物からなる群か ら選択される連鎖移動剤を含むが、これに制限されるものではない。個々の連鎖 移動剤の反応性と所望の連鎖移動剤の量により、モノマーの総重量に対して一般 に0〜約5重量パーセント、好ましくは0〜約0.5重量パーセントの連鎖移動 剤が使用される。 架橋 架橋もまた、本発明の方法において用いることができる。 例えば、ホットメ ルト PSA 製造技術において、PSA は、それらに十分 な結合強さと靭性とを与えるために、シートの形に押し出された後に硬化ステッ プを必要とする。後硬化として周知のこのステップは、通常、押出しシートを化 学架橋剤を用いて電子線、または紫外光のような何らかの形の放射エネルギーに 露光することを含む。 好適な架橋剤の実施例は、ベンゾフェノン系、アヤトフェノン系、アントラキ ノン系などの光架橋剤のような水素引抜き型光架橋剤からなる群から選択される 架橋剤を含むが、これに制限されるものではない。これらの架橋剤は共重合性、 または非共重合性であってもよい。 好適な非共重合性の水素引抜き架橋剤の実施例は、ベンゾフェノン、アントラ キノン、および米国 特許第 5,407,971 号に記載されているような放射線-励 起性の架橋剤を含む。 この架橋剤は、一般式: [式中、Wが-O-、-N-、 または-S-を表し、Xが CH3-またはフェニルを表し 、Yがケトン、エステル、またはアミド官能基を表し、Zが、前記の架橋剤を用 いて形成されるポリマーの水素原子よりも光引抜き性(photoabstractable)が 大きい水素原子を含まない多官能性の有機部分を表し、mが0〜6の整数を表し 、「a」が0または1を表し、nが2以上の整数を表す]。所望の架橋の量と用 いられた個々の架橋剤の効率により、非共重合性の架橋剤が一般に、モノマーの 全重量に対して、約0%〜約10%の量、好ましくは約0.05%〜約2%の範 囲において含まれる。 好適な共重合性の水素引抜き架橋化合物の実施例 は、オルト芳香族水酸基を 含まないモノ-エチレン性不飽和芳香族ケトンモノマー を含む。 好適なフリーラジカル共重合性架橋剤の実施例は、4-アクリルオキシベンゾ フェノン( ABP )、パラ-アクリロキシエトキシベノフェノン、およびパラ-N- (メタクリルオキシエチル)-カルバモイルエトキシベノフェノンからなる群か ら選択される架橋剤を含むが、これに制限されるものではない。共重合性の化学 架橋剤は、モノマーの全重量に対して、一般に約0%〜約2%の量が含まれ、約 0.025%〜約0.5%の量が好ましい。他の有用な共重合性の架橋剤が、米国 特許第 4,737,559 号に記載されている。 溶媒 多くの場合、フリーラジカル重合、すなわち、モノマー自体だけでなく形成さ れるポリマーも全て混和性である真の塊重合は溶媒を用いずに行なうことができ る。しかし、モノマーはある場合には(共)重合するために溶媒を必要とするこ とがある。例えば、アクリルアミド類は、それらをイソオクチルアクリレートと 混和性にするために少量の溶媒に溶かされる。それ故に、本発明のプロセスは、 その範囲内にあるものとして、フリーラジカル重合を行なうときに非反応性の溶 媒を使用することを含む。この溶媒は通常、混合物の全重量に対して約20重量 パーセント未満を含む。有用な溶媒は、トルエン、ヘキサン、ペンタンおよび酢 酸エチルのような有機溶剤を含むがこれに限定されない、前記の混合物に混和性 の溶媒である。溶媒はまた、重合の終了時にポリマーの粘度を減少させてドレン 抜きまたは次の処理を容易にし、本発明のプロセスを向上させることができる。 しかし、必要がなければ、溶媒を添加することは、溶媒濃度が低い場合には程度 はより小さくなるが溶液重合と同じ不便な点があるので、好ましくない。 任意のポリマー 任意に、ポリマーを最初の本質的な断熱反応サイクルの前に反応混合物に溶か してもよい。あるいは、および/または加うるに次の本質的な断熱反応サイクル に任意のポリマーが含まれてもよい。このポリマーを、反応が完結した後の最終 ポリマー生成物の分子量分布、分子量、または特性を変えるために含むことがで き、一般に本発明のプロセスの重合の間、非反応性である。必要条件ではないが 、上記のポリマーは一般に、ポリマー、モノマー、開始剤などを含む反応混合物 と反応させられるモノマーと同じモノマー類から成る。最初の反応サイクルの前 にモノマーに溶かされるポリマーは一般に、モノマーおよびポリマーの全重量に 対して、約0重量%〜約50重量%、好ましくは約0%〜約30%未満の範囲に おいて含有される。アクリルポリマーを作製するためにポリマーシロップを使用 することが、米国 特許第 4,181,752 号に説明されている。 フリーラジカル開始剤 多くの使用可能なフリーラジカル熱開始剤がビニルモノマー重合技術において 周知であり、本発明において用いることができる。本発明に有用な代表的な熱フ リーラジカル重合開始剤は、有機過酸化物、有機ヒドロペルオキシドおよびフリ ーラジカルを生じる アゾ基開始剤である。有用な有機過酸化物は、過酸化ベン ゾイル、ジ-t-アミル ペルオキシド、t-ブチルペルオキシ安息香酸およびジ- クミル ペルオキシドのような化合物を含むが、これに制限するものではない。 有用な有機ヒドロペルオキシドは、t-アミルヒドロペルオキシドおよびt-ブチ ルヒドロペルオキシドのような化合物を含むが、これに制限するものではない。 有用な アゾ基開始剤は、VAZOTM52(2,2’-アゾビス (2,4-ジメチルペ ンタンニト リル))、VAZ0 TM64(2,2'-アゾビス (2-メチルプロパンニトリル))、VAZ O TM67(2,2'-アゾビス(2-メチルブタンニトリル))および VAZ0 TM88 (2,2’-アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル))などのようなデュポン 社によって製造された化合物 VAZOTMを含むが、これに制限するものではない。 開始剤がモノマー中に混合されるとき、混合物が本質的に反応し始める温度を 超える(温度上昇速度が本質的な断熱条件の場合は一般に約0.1℃/分を超え る)。 この温度は、反応させられるモノマー、モノマーの相対量、用いた個々 の開始剤、用いた開始剤の量、および反応混合物中の任意のポリマーおよび/ま たは任意の溶媒の量によって決まるが、ここでは「暴走開始温度」として規定さ れる。例えば、開始剤の量が増加するとき、反応混合物の暴走開始温度は低下す る。暴走開始温度未満の温度においては、進行する重合の量は実質的に無視でき る。暴走開始温度において、反応阻害剤が存在せず本質的な断熱反応条件下であ る場合は、フリーラジカル重合は有意な速度において進み始めて温度が加速的に 上昇し始め、暴走反応を開始する。 本発明によれば、十分な量の開始剤が一般に、所望の温度と反応率に重合を導 くために用いられる。用いる開始剤が多すぎる場合、過剰な低分子量のポリマー を生じるため分子量分布を広げることになる。低分子量成分は、ボリマ一生成物 の性能を落とす。 開始剤が少なすぎる場合、重合はあまり進まず、反応が止ま るか、または実際的でない速度において進む。用いた個々の開始剤の量は、その 効率、その分子量、モノマーの分子量、モノマーの反応熱、含まれる他の開始剤 の種類と量などを含む因子に依存する。全開始剤について、開始剤の総量は、モ ノマーの全重量に対して、一般に約0.0005重量%〜約0.5重量%、好まし くは約0.001重量% 〜約0.1重量%の範囲において用いられる。 二種以上の開始剤を反応に用いるとき、第一の開始剤は本質的な断熱反応の間 に減少し(これに対応する反応温度が増加する)、第二の開始剤は、第一の開始 剤が減少するとき熱活性化されるように選択することができる。すなわち、第一 の開始剤が減少しているとき、同反応は、反応混合物を反応混合物中の第二の開 始剤の暴走開始温度に導く。1種の開始剤が完全に消耗する前に別の開始剤が活 性化する(その暴走開始温度に達する)ように重複するのが好ましい。重複しな ければ、重合速度が落ちるか、または混合物を次の開始剤の暴走開始温度に連続 して導くために外部加熱しなければ本質的に停止する。この外部加熱を用いるこ とにより、外部加熱のために反応混合物の 不均一な温度分布を生じる可能性が 生まれ、本発明のプロセスの利点の1つを失うことになる。しかし、重合はなお 、本発明の重要な特徴である本質的な断熱条件下で起こる。 温度がバッチ内の個々の開始剤の暴走開始温度に向かって上昇するまで、開始 剤は不活動状態であり、あまり分解せず、フリーラジカルを形成することはない 。それは、反応温度が反応混合物のその暴走開始温度に向かって上昇するまで、 および/または外部熱が加えられるまで、不活動状態である。 反応系内の実質的に任意の数の熱開始剤について、温度が上昇するとき1つの 開始剤が減少すると連続して別の開始剤がその暴走開始温度に達することが、継 続する。限度内では、次々と実質的に無限数の異なった開始剤を用いて、連続し た隣合う開始剤間の活性温度域がほぼ完全に重複するように、重合および対応す る断熱温度上昇を引き起こすことができる。この場合、用いた各々の開始剤の量 は、有害なまでに分子量分布を広げないように実質的に無限小である必要がある 。 実質的に、原料取り扱いの必要条件を最小にするために、適正な最小量の開始 剤を、所望の量の断熱重合をおこなって必要なポリマー特性を得るために用いる べきである。一般に、1〜5(いっそう一般には2〜5)の異なった開始剤を特 定の反応サイクル中に用いる。成る環境では、反応サイクル毎に2、3、4また は5種の異なった開始剤を用いることが有利である。 本質的な断熱重合の間に、順次連続した開始剤間の重複量を推定するために、 標準重合モデリング技術を使用することができ(すなわち、『 On the Mathema tical Modeling of Polymerization Reactors』、W・H・レイ著、J.Macromol . Sci.Macromol. Chem.、C8 (1)、1、1972 年)、図 1a および 1b に示したグラフと同様のグラフを作ることができる。 あるいは、本質的な断熱重合を行うことができ(すなわち、小型断熱反応熱量 計を用いて)、一組の開始剤の温度プロフィールを測定することができる。開始 剤の周知の分解速度と温度プロフィール測定値に基づいて、各々の開始剤の濃度 対時間を計算することができる。計算は、本質的断熱重合の各々の開始剤iにつ いて、Ii対時間の次の微分方程式を解くことを含む(i=1〜n、nは反応系 の開始剤の数である): ここでIiが所定の時間における開始剤iの濃度の表し、tが時間を表し、kiは開 始剤iの温度依存性の分解速度定数である。速度定数k,は一般に、式ki=kref,i exp{-Ea,i(1/T-1/Tref)/R}[式中、Ea,iが開始剤iの分解の活性化エネルギ ーであり、Tが絶対温度であり、kref,iはTref=294Kのような選択された参 照温度における分解速度係数であり、Rは一般ガス定数である]のアレニウス関 係式によって表される。理解のためにいうと、各々の開始剤の指 標iは、各々の開始剤iについて半減期が1時間になる温度が最も低いものから 最も高いものまでの順に1〜nの番号を付けたものとして定義される。定数Ea,i およびkref,iは、一般にフリーラジカル開始剤の製造元から入手可能なデータの 開始剤iの温度依存性の分解特性を知ることによって推定することができる。 例えば、2つの異なった温度における 開始剤iの半減期を知ることにより、Ea ,i およびkref,iを推定できる。時間に対してIiが計算されると、各々の時間にお けるIiにその時間におけるkiを掛けることにより、開 各々の開始剤の温度重複範囲を示す。 実施例1の2番目の反応サイクルの温度プロフィール測定値を用いて得た。上記 の開始剤の消耗速度方程式は、開始剤製造元から入手できる半減期データに基づ いて推定した Vazo 52、Vazo 88、および ジ-t-アミルペルオキシドのEa,i およびkref,i値を用いて解いた(用いた値を下の表1に示す)。高い近似値 として、各々の開始剤について式2を、次の測温が得られるまで反応温度の測定 値が一定であるとみなして、1分間隔において解析的に解いた。この計算法は、 十分に小さい時間間隔において解くとき、正確である。あるいは、標準数値解法 技術を用いて、断熱重合温度プロフィールの測定値と周知の開始剤分解速度デー タ(すなわち カーナハンら、「アプライド・ニューメリカル・メソド」、ワイ リー (Wiley)、1969年)に基づいて開始剤の濃度の算定値Iiを計算する ことが できる。 本発明の方法において、本質的な断熱反応の間の2種以上の開始剤の活性温度 域の重複の好ましい最小値・最大値は、次の通りである。 開始剤の最小重複 本質的な断熱重合のために反応温度が上昇するにつれて、少なくとも1種の( 好ましくは各々の)開始剤i(j≦.n-1 n 〉1、i がその最大値の少なくとも約20%に増加するのが好ましい。このようにして反 応するときに、本質的な断熱重合は、開始剤の暴走開始温度間に加熱しなくても 進む。 開始剤の最大重複 本質的な断熱重合のために反応温度が上昇するにつれて、開始剤の系列中の少 なくとも1種の(好ましくは各々の)開始剤i(i>1、 達していることが好ましい。この方法で反応させるとき、用いる開始剤の数は適 正な最小の数になっている。 用いる個々の開始剤は、その熱分解特性に基づいて選択される。例えば、 ジ- クミルペルオキシドおよびジ-t-アミル ペルオキシドは、フリーラジカルを生じ る類似の温度分解特性(すなわち、いろいろな温度における類似した半減期)を 有し、いくつかの場合にはお互いに適当な代用になることができる。温度分解特 性の他に、開始剤を選択する上での他の問題点は、開始剤の毒性、コスト、およ び重合系において生じる可能性がある副反応(ポリマーの望ましくない架橋を最 小に抑えるような)を含んでもよい。 温度が上昇するとき活性化するように、代表的な開始剤は VazoTM52(2,2’ -アゾビス (2,4-ジメチルペンタンニトリル))、VazoTM88(2,2’-アゾ ビス(シクロヘキサンカルボニトリル))、ジ-t-アミルペルオキシド、およびt -アミルヒドロペルオキシドを含む。反応させられる 一般的なモノマーに対して 、これらの開始剤は一般に、外部加熱を必要とせず断熱重合を行うために十分に 重なり合うようににそれらの温度分解特性において「間隔を置いて配列されてい る」。使用したモノマーにより、異なった、あるいは追加の開始剤が必要である こともある。使用した開始剤に影響を与える因子は、モノマーの反応速度、モノ マーの反応熱、および反応混合物の熱容量の反応熱を含むが、これに制限される ものではない。 1つ以上の反応サイクルが存在する場合、1回目の本質的な断熱反応サイクル のための開始剤は一般に、反応を下記の温度/変換量 に導くように選択される: 1)重合反応は、開始剤が本質的に減少したとき(すなわち、99%以上の開始 剤が減少したとき実質的に停止する。 反応混合物の温度は、ポリマー/モノマ ー反応混合物中のモノマーの熱重合(付加フリーラジカル開始剤が存在しない場 合の重合)が実質的にごくわずかになる温度である。これは、反応が反応器ジャ ケットからの(および熱交換器などを通して反応液体を入れることによる外部冷 却などによって増大する可能性がある)有効伝熱によって止めることができるの で、重要である。 2)溶液粘度は、反応混合物が次の反応サイクルの前に冷却されるときに、次 の開始剤、任意の連鎖移動剤、任意の追加モノマー、任意のポリマーなどがバッ チ中に混合できる粘度である。この粘度は一般に、一般的なバッチ反応器系の場 合は約200,000センチポアズ未満(混合温度におけるブルックフィールド 粘度)である。 発明の方法 本発明のプロセスの代表的な(諸)反応は、次のように進む。モノマーは、所 望の量を反応器に入れる。反応容器の温度は、実質的にモノマーの熱重合が起こ らないように十分に冷却され、また、開始剤をバッチに添加したとき、実質的に 重合が起こらないように十分に冷却されていなくてはならない。また、確実に、 反応器が乾燥しており、特に、温度が重合熱のために上昇するとき反応容器の圧 力を危険な状態にまで上げる可能性がある(反応器洗浄用溶剤のような)望まし くないない揮発性の溶媒を少しも含まないように、注意すべきである。開始剤、 任意の連鎖移動剤、任意のポリマー、任意の架橋剤、任意の溶媒なども反応器に 入れる。 下に記載したように反応混合物を昇温する前に(あるいは任意に バッチを昇温する間に同時に)、上記のようにバッチにすべての成分を加えた後 、バッチから酸素、フリーラジカル重合防止剤を一掃する。脱酸素化法は、フリ ーラジカル重合の当業者にには公知である。例えば、脱酸素化は、窒素のような 不活性ガスをバッチに通気し、溶解した酸素と入れ替えることによって行なうこ とができる。 脱酸素化が完了した後、反応器中のヘッドスペースは一般に、反応中に温度が 上昇するとき反応混合物の煮沸を抑えるために必要なレベルに、窒素のような不 活性ガスで加圧される。不活性ガスによる加圧はまた、重合が進行している間に 反応設備内で起こり得るわずかな漏れによって、酸素が重合混合物に混入するの を妨ぐ。 反応器のジャケットによって加熱されるため、反応混合物の温度は一般に、バ ッチ内が本質的に均一な温度になるようにバッチを十分に混合することによって 、暴走開始温度よりも約1℃〜約5℃、またはこの範囲において高くなる。バッ チ温度調節器は一般に、バッチを暴走開始温度に維持するように一時設定されて いる。ジャケット温度が、バッチを暴走開始温度に保持するために必要なだけ下 がり始めるとき、これは重合が始まったことを示す。一般にモノマーと共に(出 荷および取り扱い中の不要重合を妨げるために)送られる反応阻害剤、他の微量 の不純物、反応混合物中にまだ溶けている酸素を減少させるのに時間を要する場 合があるので、反応は、バッチを暴走開始温度に導いた直後には進まないことが ある。ジャケット温度が下がるとすぐに、反応器ジャケット温度制御系は、反応 によってバッチ温度が上昇するときそれを追跡し、本質的な断熱反応条件を容易 にするように設定される。本発明のプロセスの実施において、バッチよりも約1 ℃〜約10℃高くなるようにジャケットに追跡させ、混合物の反応熱によって反 応器壁を昇温するのに対してジャケットによって反応器壁を昇温し、反応系の断 熱性をいっそ う高めるのが有利であることがわかった。完全な断熱性は、一般に反応媒体から 撹拌器の内部のブレードおよびシャフトならびに反応器内の混合用バッフルに移 る少量の熱が存在するので、恐らく得られないという事実が確認されている。こ の発明の実施において、撹拌器のシャフトおよびブレード、バッフル、温度プロ ーブなどを加熱することへの熱損失の影響は、無視できることがわかった。 別の加熱方法は、ジャケットから入熱して暴走開始温度以上にバッチをゆるや かに昇温し、約0.1℃/分〜約0.5℃の速度においてバッチを昇温して反応サ イクルの間中加熱を続ける(バッチ温度よりも約1℃〜約10℃高くなるように ジャケットに追跡させる上記の加熱方法と同様の)方法である。上記の加熱方法 のように、反応サイクルの間中ずっと継続して加熱することは、反応設備への熱 損矢を補い、本質的な断熱反応条件を維持するのに役立つであろう。本発明の実 施において、上記の第一の加熱方法は、バッチ間にいっそう再現性の高い生成物 を生じると考えられる反応が常に同じ温度において始まることを保証するので、 望ましい。 反応温度がピークに達すると、熱重合による熱開始剤の減少ならびにモノマー の無視できる程度の反応のために、この時点のポリマー含有量は一般に、モノマ ーおよびポリマーの全重量に対して約30〜80重量%である。 望むならば、重合サイクルはこの時点で止めることができ、未反応のモノマー は反応混合物から取り除くか、または他の設備でさらに重合される。残留モノマ ーを取り除くためのストリッピング装置は重合技術の当業者には公知である。利 用可能なストリッピング装置の1つはは、真空室へ通気された部分で稼働し、モ ノマーを濃縮して任意に次の重合において再利用することができる抽出器-押出 機である。代表的な抽出器-押出機は、『 Modern Plastics Encyclopedia 』(45巻、1968年10月、および46巻、1969年10 月、共にマグロー ・ ヒル刊行)に言及されている。 反応を終結させずに重合を止めることの予想しうる利点は、変換が終結に向か って増加するときに分子量分布が広くなることがわかったということである。生 成物の特性の必要条件を満たすために、反応を終結させることに対してストリッ ピングの特別な労力およびコストを加えることになるあろう。部分変換して重合 プロセスを終わらせる別の理由は、扱いやすいレベルに溶液粘度を抑えることで ある。例えば、ポリマー分子量が増加するとき、溶液粘度が増加する。もし高分 子量ポリマーが生じ、変換溶融粘度が100%、すなわち、約200,000〜 約500,000センチポアズ(温度においてのブルックフィールド粘度)を超 える粘度が扱いにくい場合は、変換が100%未満のときに反応を止めるのが、 有利であろう。 反応系が1回以上の本質的な断熱反応サイクルにおいてさらに重合できる場合 、バッチ温度は一般に、次の反応サイクルが始まる前に冷却される。一般にバッ チは、次の反応サイクルで用いられる開始剤の暴走開始温度よりも約5〜20℃ 低く冷却される。もし二種以上の開始剤を用いるなら、バッチ温度は一般に、暴 走開始温度が最も低い開始剤の暴走開始温度よりも少なくとも約5〜20℃低く 冷却される。 部分重合した反応混合物が冷却されるとき、その粘度が増加する。任意に、必 要であれば、さらにモノマーを、粘度増加を補償するためにそれが完全に冷却す る前に、バッチに添加することができる。一般に、必要であれば、比較的少量を 添加する。1回目の反応サイクルで添加したモノマーの量の約30重量%未満の 量の追加モノマーを入れるのが好ましい。バッチを冷却する間に、またはそれが 所望の温度に冷却されたとき、任意にさらにモノマーを添加してモノ マー比を調節し、前の反応サイクルのモノマーの不均等な反応性比を補償するこ とができる。同様に、以前の反応サイクルに含まれないモノマーを、必要に応じ て、ポリマー特性を調整するために添加することができる。モノマーの添加はま た、前の反応サイクルで得た反応変換量のわずかなバッチ間変動を補償するイン プロセス補正として行なうことができる。 バッチが所望の温度に冷却されたとき、開始剤をさらにバッチに加える。任意 に、連鎖移動剤をさらに添加することができる。連鎖移動剤の量を調節すること により、前の反応サイクルから得られた生成物の分子量のインプロセス補正を提 供することができる。任意の光架橋剤、任意のポリマー、任意の溶媒などを含む 他の添加剤も、この時に添加することができる。 バッチは、前の反応サイクルのために上に記載したように、脱酸素され、暴走 開始温度が最も低い開始剤の暴走開始温度に昇温され、本質的に断熱反応させら れる。 必要であれば、追加の反応サイクルを行ない、所望のレベルにまで変換を増加 させ続けることができる。 任意に、反応サイクルのすべてが完了するとき、未反応のモノマーを、真空ポ ンプのような外部真空設備によってバッチ反応器内の高温反応生成物を減圧する ことによって、および任意に、冷却によって外部熱交換器内でモノマー蒸気を濃 縮することによって、バッチから取り除くことができる。 任意に、可塑剤、粘着付与剤、酸化防止剤、安定剤、およびそれらの混合物か らなる群から選択される添加剤を含むがこれに制限されない添加剤を、それらの 1種以上を溶けたポリマー生成物中に混合することによって、このときに添加す ることができる。 このような成分の本質と相対量は、当業者には公知である。 例えば、チ バ・ガイギー・コーポレーション製の酸化防止剤/安定剤 IrganoxTM1010(テト ラキス (メチレン(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナ マート))メタン)を、ポリマーの温度安定度を増加させるためにポリマー中に 混合することができる。酸化防止剤は一般に、ポリマー生成物の全重量に対して 約0.01%〜約1.0%の範囲において用いられる。 最終の反応サイクルの終了時の温度における反応混合物の粘度は、溶けたポリ マーを反応器からドレン抜きし、任意に添加剤をバッチ中に混合することを可能 にするために、約200,000〜約500,000センチポアズ(ドレン抜き 温度おいてのブルックフィールド粘度)未満であることが好ましい。一般に、反 応器のヘッドスペースの不活性ガス(窒素など)圧を用いて、生成物を反応器か らドレン抜きするのを早めることができる。 反応混合物をドレン抜きした後、抽出器-押出機のような装置を用いて未反応 のモノマーおよび/または任意にバッチに加えられた任意の溶媒を取り除くこと ができ、または、可塑剤、粘着付与剤、酸化防止剤および/または安定剤を含む 添加剤を混合すると共にポリマーを使用目的の物理的形状(すなわち PSA 用 のシート状)に押し出すことによってポリマーをさらに処理することができる。 本発明はさらに、純粋に具体例を示すことが目的の以下の実施例を考察するこ とによって明確にされよう。 実施例および他の箇所において、特に指示しない 限り、すべて、重量部、重量パーセント、重量比などが用いられる。 粘着試験のための試料の調製 PSA 用に作られたコーポリマは、ポリマーに酢酸エチルを加えた50重量% の酢酸エチルに溶解した。同溶液を、38マイクロメー ターの厚さの下塗りしたポリエステル薄膜上に、約25マイクロメートルの乾燥 被膜厚さ(正確な厚さは以下の実施例で報告される)にナイフで製膜した。この ように製膜された PSA コーポリマを直ちに 65℃の炉内で10分間乾燥さ せ、引き続いて粘着性の試料を後硬化(下記の「UV硬化設備」を参照)するた めに紫外光(UV)に露光し、次いで約16時間、22℃において50%相対湿 度で老化させた。このように調製した製膜したシートは、「引き剥がし粘着力試 験」に記載した試験に対応させるためのものである。 UV硬化設備 異なった2つの設備を、以下の実施例の粘着性試料を硬化するためのUV放射 線源として用いた。それらは、PPGインダストリーズインク(ブレインフィー ルド、イリノイ州)製の PPG UVプロセッサ、およびフュージョン・システ ムズ・コーポレーション(ロックビル、メリーランド州)製の Fusion Systems Curing Unitであった。PPG UVプロセッサは、スペクトル出力が240nmと7 40nmの間で放射が主に270〜450nm の出力範囲である2つの中圧水銀ラ ンプを装備している。Fusion Systems Curing Unitは、電源が300ワット/イ ンチ(118.1ワット/cm)のUVランプを用いる。フュージョン・システムズ・ コーポレーション製の″H″球を用いた。UV放射線量は、それぞれの装置の電 力設定、コンベヤー設定および粘着性試料の紫外光下でのパス数によって制御し た。引き剥がし粘着力試験 引き剥がし粘着力は、製膜した可撓性のシート材を試験板から取り除くために 必要とされる力として測定され、剥離を特定の角度および速度において測定した 。この試験の詳細は、「Test Methods forPressure Sensitive Tapes」(第8 版、1980年8月改訂)に提 供されている。その方法を、以下に要約する: 1.12.7ミリ幅の製膜したシートを、きれいなガラス試験プレートの水平面 に縦方向に少なくとも12.7センチメートルがしっかりと接触するように適用 する。2キログラムの硬いゴムロールを用いてその細板を加圧する。 2.製膜した細板の自由端を、ほとんど触れるように折り返し、剥離角度が18 0゜になるようにした。自由端は粘着力試験機スケールに取付けられる。 3.ガラス製試験プレートは、インストルメンターズ・インク製の粘着力試験機 IMASSTMの台に取付けられるが、これは、台を前記のスケールから毎秒2.3 メートルの一定速度において離すことができる。 4.剥離のために必要とされる力は、テスト装置によって記録された範囲の数 の平均として報告される。この値は、PSTC-1に従って100ミリメートル幅毎 のニュートン(N/100mm)として報告される。 剪断強度−保持力試験( PSTC No.7 −第8版−1985) この試験は、標準定荷重の応力下で標準平面から同表面に平行な方向に PSA テープを引くのに必要とされる時間を測定する。 値は、単位面積当たりの時 間(分)の単位で表わされる。それは、ポリマー物質の粘着力の評価基準である 。この用途の実施例の測定条件は、以下の通りである。: 1. 表面=ステンレス鋼パネル 2. テープ面積=12.7mm×12.7mm 3. パネル部= 178゜* 4. 定荷重=1キログラム *180゜より2゜少なくし、これによって引き剥がし力を全て消し、確実に剪 断力だけを測定ようにする。 PSTC No.7は、「試験方法」(Pressure Sensitive Tape Council)、ピッ ックウィック・アヴェニュ−1800 、 オレンヴュー( O1enview)、イリ ノイ州60025(1985年8月))に記載されている。 分子量と分子量分布 ポリマーの分子量分布のキャラクタリゼーションを、ゲル浸透クロマトグラフ ィー( GPC )としても周知の粒径排除クロマトグラフィーによって実施した。 GPC 試験方法は、『 Modern Size Exclusion Liquid Chromatography,Prac tice of Gel Permeation Chromatography』(ジョン・ワイリー &サンズ、1 979年)に説明されている。 実施例において、 Mwという語は、重量−平均分子量を意味し、Mnという語は 、数-平均分子量を意味し、両者とも、ポリマー技術においてよく理解されてい る用語である。 多分散度という用語は、 Mw/Mnの比である。 GPCのために試料を、次のように 調製した: (1)ポリマー試料を、室温においてテトラヒドロフラン中に20mg/mlの濃 度において溶解し、合計約10ミリリットルの溶液を作製した。 (2)ポリマーがアクリル酸を含有する場合は、その溶液は、ジェチルエーテル に溶かした飽和ジアゾメタンを5ミリリットル、撹拌中滴下して処理した。アク リル酸がポリマー中に存在していない場合は、下記のステップ5にすぐに進む。 (3)得られた混合物を、空気流下で蒸発によって約1ミリリットルの体積に減 少させた。 (4)テトラヒドロフランを添加して、試料体積を10ミリリットルにした。 (5)得られた液体は、試料によって GPC カラムが塞がれることを妨ぐため に、シリンジ内の0.45マイクロメートルのテフロン(TeflonTM)フィルター を通して濾過した。 (6)得られた濾液は、クロマトグラフ分析のために用いた。 ミリポーコーポレーション( ミルフォード、マサチューセッツ州)製で、 45℃においてテトラヒドロフランのキャリア流の流動が1ml/分(200マ イクロリットルの試料注入量)で稼働するウォーターズ・モデル150-C ALC /GPC を、GPC 分析のために用いた。屈折率検出器を用いた。ポリマーラボラ トリーズリミテッド 製のポリスチレン標準液を、162〜3,150,000 の範囲分子量範囲で用いた。ポアサイズが100Å〜106Åの6つのカラム( フェノメネックスカンパニー製のフェノゲル( PhenogelTM)カラム)を用いた。 モノマーのボリマーへの変換 下記の実施例において、重合の大きさ、またはモノマーのポリマーへの変換の 量を、2つの方法、すなわち、ガスクロマトグラフィ( GC )または固形分測定 法のうちの1つによって測定した。 2つの異なった GC 方法を使用した。一 方の GC 方法は、IOA %(試料中のイソオクチルアクリレートモノマーの重 量%)だけが記録される時に用い、別の GC 方法は、IOA %と AA% (試 料中のアクリル酸モノマーの重量%)との両方が記録される時、用いた。 IOA の% ヒューレット・パッカードモデル5890ガスクロマトグラフを、未反応のイ ソオクチルアクリレートの重量%(IOA の%)を測定するために以下の条件で 用いた: カラム − 種類:ステンレス鋼 長さ: 12フィート(3.658m) 内径: 1/8インチ(0.3175cm) スペルコカンパニー(ベルフォンテ、ペンシルベニア州)製の充填 剤(液相20%の SP2100 、固形担体80/100メッシュSupelcoport ) 炉温度 − 210℃(等温) 検出器 − 熱伝導度( TCD ) 感度設定:高い インゼクター温度 − 250℃ 検出器温度−300℃ 試料サイズ−3マイクロリットル 実効時間−5分 キャリヤーガス −ヘリウム 検出されるモノマー(例えばイソオクチルアクリレート)とスパイク化合物( ISSC )と呼ばれる検出器応答が似ているが溶出時間が似ていない定量された物 質とを含む内部標準液がガラス瓶で調製される。試験されるモノマーの標準溶液 の濃度と ISSC の濃度は共に、好適な溶媒中で1.00重量%である。 標準液を注入する。次いで、標準液のクロマトグラフ実験の時間対検出器応答 のプロットの分析物ピーク域と ISSC ピーク域とを測定する。次に、2種の化 合物の相対検出器応答係数を求める計算を 行なう。 未知の残留モノマー試料の一部分を、試料の粘度を減らすために好適な溶媒で1 0重量%に希釈する。ISSC は、溶媒で希釈する前に試料の5重量%に等しい重 量を混合物に加える。 試料を注入する。 次いで、標準液のクロマトグラフ実験の時間対検出器応答のプロットの分析物 ピーク域と ISSC ピーク域を測定する。次に、前に求めた測定域と相対検出器 応答係数とを用いて前記の試料中のモノマーの残留量を求める計算を行なう。 I0Aの% と AAの% ヒューレット・パッカードモデル5890ガスクロマトグラフを、未反応のイ ソオクチルアクリレートの重量%(IOA%)と未反応のアクリル酸の重量%(AA の%)とを測定するために以下の条件で用いた: カラム − 種類:毛細管 長さ:15メートル 内径:0.53ミリメートル 液相:HP-FFAP(ヒューレット・パッカード社製) 薄膜厚さ:3マイクロメータ 分流 − 50℃において80ml/分 炉温度プログラム : 初期温度 − 50℃ 初期時間 − 0.5分 検出器 ー フレームイオン化(FID) インゼクター温度− 250℃ 検出器温度 − 300℃ 試料サイズ − 1マイクロリットル 実効時間 − 5分 キャリアガス − ヘリウム − 50℃において10ml/分 未知の残留モノマー試料の一部分を、試料の粘度を減らすためにアセトンで1 0重量%に希釈する。 残留モノマー(例えばイソオクチルアクリレート、アクリル酸)をアセトン中 に周知の濃度において含有する外部標準液を、ガラス瓶中で調製した。標準液中 のモノマーの濃度は、未知の残留モノマーを希釈した試料中のモノマーの予想濃 度の近くに選択される。 標準液と希釈した試料との等量を同一条件下で注入する。次いで、標準液およ び希釈した試料のクロマトグラフ実験の時間対検出器応答のプロットの分析物ピ ーク域を測定する。次に、試料中のモノマーの残留量を求める計算を行なう。 固形分の測定 約0.5〜1.0グラムのポリマー試料を小さい缶のなかに置いた。 ポリマーを入れた缶を、120〜130℃において少なくとも3時間、または蒸 発による重量減少が測定できなくなるまで、対流炉内 に置いた。蒸発したモノマーの重量減少の測定値によって、ポリマーに変換され たモノマーの量を計算することができる(下記の実施例に%で表した)。 インヘレント粘度 ここに記録したインヘレント粘度(IV)は、当業者によって用いられる従来 の方法によって得られた。IVは、25℃に制御した水浴において Cannon-Fen ske #50粘度計を用いて得られ、10ミリリットルのポリマー溶液(酢酸エ チル中にデシリットル当たり0.2g溶かしたポリマー)の流動度を測定した。 用いた試験方法および用いた装置は、『Textbook of Po1ymer Science』(F ・W・ビルメイヤー(F. W. Bil1meyer)著、ワイリー・インターサイエンス、第 2版、1971年、84ページおよび85ページ)に詳細に記載されている。 実施例1 この実施例は、アクリレートホットメルト感圧粘着剤(イソオクチルアクリレ ート/アクリル酸モノマー比:90/10)を作製するために本発明のプロセス を使用することについて説明する。2つの本質的な断熱反応サイクルが、反応サ イクルが完了した後、残留した未反応モノマーを真空除去することと組合せて用 いられる。 次の成分を、75ガロン(284リットル)のステンレス鋼バッチ反応器に入 れた:414.0ポンド(187.78kg)のイソオクチルアクリレート( IO A )、5.0グラムの VazoTM52(2,2'-アゾビス(2,4 −ジメチルペン タンニトリル))、208.7グラムの四臭化炭素、1605.0グラムの固形 分26重量%の4-アクリロキシベンゾフェノン( ABP )を酢酸エチルに溶かし た混合 物、および46.0ポンド(20.87 kg)のアクリル酸(AA)。上記の混合 物を7゜F(23.89℃)に保持して、窒素を20分間、溶液に通気して酸素 を混合物および反応器ヘッドスペース(反応混合物によって占められていない反 応器の容積)から取り除いた。反応器は、窒素によって約50psig(448.1 6kPa)に加圧し、密閉した。反応器の撹拌器(3ブレードの後退ブレード撹拌 器)を回転数が毎分約75で回転させて、混合物の温度を、温度制御水を反応器 上のジャケットを通して循環させることにより、150゜F(65.56℃)に 上げた。重合が始まると、温度制御系は、ジャケットを通って循環する水の温度 をバッチ温度よりも10゜F(5.56℃)高くなっているように設定した。約 3分反応させ、最終的な酸素除去として、反応器圧力を5 psig(137.89 kPa)に脱気し、次に窒素で約50psig(448.16 kPa )に圧力を再びか けた。図2に示すように、約10分反応させた後、バッチ温度は約286゜F( 141.11℃)に達し、ジャケット温度制御系は、バッチ温度の上昇速度に合 わせることができなかった。 この時点でジャケットをドレン抜きし、反応温度 は上昇し続けた。7分後に、反応温度は298゜F(147.78℃)において ピークに達し、この時に反応器のジャケットを冷却した。 試料を反応混合物から取り除いた。ポリマーIVは0.51 dl/グラムであり 、混合物中の未反応 I0A は、混合物の全重量に対して61重量%であった。 バッチ温度が125゜F(51.67℃)に冷却されると、反応器の窒素圧を 脱気した。次に、外部蒸気排出器を用いて、反応器ヘッドスペースの圧力を約7 .5psi(51.71 kPa)の絶対圧(ゲージ圧に対して)に下げ(反応器ヘッ ドスペースを真空にする)、反応器を密閉した。 次に、下記の混合物をディップチューブを通して反応混合物中に真空充填した( 反応器中に吸引させた): 5ポンド(2.27キログラム)の IOA に溶かした10.0グラムの Vaz o TM52(2,2-アゾビス (2,4-ジメチルペンタンニトリル))、6.0グ ラムの Vazo TM88(2,2-アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル))、1 0.0グラムの ジ-t-アミルペルオキシド、30.0グラムの四臭化炭素。 投入管に急速に流入させ、さらに5ポンド(2.27kg)の IOA をディッ プチューブを通して反応混合物に真空充填した。 反応器温度制御系は、バッチ温度を150゜F(65.56℃)に上げるように 設定した。バッチを150゜F(65.56℃)に昇温している間、撹拌を毎分約 75回転数に設定し、反応混合物を次の方法を用いて酸素を一掃した:反応器ヘ ッドスペースを真空にして約30秒間、最初の反応サイクルの捕獲窒素を反応混 合物に激しく通気し、混合物から放出させた。次に、反応器の圧力を窒素によっ て約3 psig(124.11 kPa)に上げ、約1分間保持した。再び、真空にし て約30秒間、捕獲窒素によって反応混合物から脱ガスした。次に、反応器ヘッ ドスペースを50 psig(448.16のkPa)に加圧し、約1分間保持した。反 応器の圧力を、約3 psig (124.11kPa)に脱気し、約1分間保持した。 最後に、反応器の圧力を窒素によって50psig (448.16 kPa)に上げ、 反応器を密閉した。 混合物が150゜F(65.56℃)に達し、重合が始まると、温度制御系は、 ジャケットを通って循環する水の温度をバッチ温度よりも10゜F(5.56℃) 高くなっているように設定した。バッチ温度は、図2に示すように、約1時間に わたって上昇した。バッチ温度が約328゜F(164.44℃)においてピーク に達すると、ジ ャケットをドレン抜きし、約110psig(861.84 kPa)の圧力の蒸気を ジャケットに適用し、約330゜F(165.56℃)においてさらに40分間、 反応混合物を保持した(直接蒸気を用いるときにジャケット温度を測定するよう に正しく温度プローブをジャケット配管内に配置していないので、直接蒸気を適 用する点を超えるジャケット温度は、図2で示されていない)。 この時点で、400グラムの酢酸エチルに溶かしたチバ・ガイギー・コーポレ ーション製の208.7グラムの IrganoxTMl010 の熱安定剤/酸化防止剤(テ トラキス(メチレン(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナ マート))メタン)を、ディップチューブを通して反応混合物中に加圧充填した 。 次に、さらに200グラムの酢酸エチルを投入管に急速に流入させ、ディッ プチューブを通して反応混合物に加圧充填した。 反応器ヘッドスペースの圧力 を、約5 psig (137.89 kPa)に脱気したバッチは330゜F(165 .56℃)において約12時間、約75回転/分で撹拌して混合した。 次に、未反応の残留したモノマーおよび残留した酢酸エチルを、330〜34 0゜F(165.56〜171.11℃)において低真空下で反応混合物から取り 除いた。蒸気を、外部熱交換器内で濃縮した。この時点において、ポリマー生成 物 のブルックフィールド粘度(180℃において測定した)は、約60,00 0センチポアズであった。 生成物は、わずかな窒素圧をヘッドスペースにかけると反応器から容易にドレ ン抜きされた。 得られたポリマー生成物は次の特性を有した: 未反応 IOA :混合物の全重量に対して2.1重量% 未反応AA: 混合物の全重量に対して0.2重量% IV: 0.61 dl/グラム Mn: 15,000 Mw: 270,000 Mw/Mn:18 ポリマー生成物の粘着特性を試験するために、粘着力および剪断試験を、製膜 した粘着性生成物(25マイクロメーターの乾燥皮膜厚さ)で行なった。粘着剤 の被膜は、非常に滑らかで、ガラス状の仕上げ面を有し、可視的なポリマーゲル 粒子を全く含まなかった。粘着剤は、紫外線に露光して後硬化した。 3つの異 なったレベルのUV放射線を、表2に示すように、粘着剤を硬化するために用い られた。後硬化をしない対照例もまた、表2の結果に含まれる。 実施例 2 この実施例は、ホットメルトアクリレート感圧粘着剤(イソオクチルアクリレ ート/アクリル酸モノマー比:93/7)を作製するために本発明のプロセスを 使用することについて説明する。2つの本質的な断熱反応サイクルを用い、残留 した未反応のモノマーを真空除去しない。 下記の成分を、実施例1で用いたのと同じ75ガロン(284リ ットル)のステンレス鋼バッチ反応器に入れた:427.8ポンド(194.0 5 kg)のイソオクチルアクリレート( IOA )、5.0グラムの VazoTM52( 2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルペンタンニトリル))、80.0グラムのイ ソオクチルチオグリコール酸、1605.0グラムの固形分26重量%の4-ア クリロキシベンゾフェノン( ABP )を酢酸エチルに溶かした混合物、および3 2.2ポンド(14.61 kg)のアクリル酸(AA)。反応混合物は酸素を一 掃し、重合反応を実施例 1と同様の方法で開始した。同反応を150゜F(65 .56℃)において開始し、約15分間、反応させた後に、実施例 1と同様の 方法でジャケット水温にバッチ温度を追跡させ、得られたバッチ温度のピークは 297゜F(147.22℃)であった。 試料を反応混合物から取り除いた。ポリマーIVは、0.62 dl/グラムであ り、混合物中の未反応 IOA は、混合物の全重量に対して47重量%であった。 ポリマー固形分を約50重量%に調節するためのインプロセス補正として、2 5.9ポンドのイソオクチルアクリレートおよび1.9ポンドのアクリル酸を、 バッチに添加した。 反応混合物を実施例1と同様に冷却した。バッチ温度が約130゜F(54.4 4℃)に達すると、下記の成分をバッチに添加した:10.0グラムの Vazo TM 52(2,2’-アゾビス (2,4-ジメチルペンタンニトリル))、6.0グラム の VazoTM88(2,2’-アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル))、および 12.0グラムの ジ-t-アミル ペルオキシド、20.0グラムのイソオクチル チオグリコール酸、および10.0ボンド(4.54 kg)のイソオクチルアク リレート。 混合物は、150゜F(65.56℃)に加熱しながら、毎分約10 0回転において撹拌した。バッチは、処理のこの段階において実施例1で用いた 方法と同様に、酸素を一掃した。反応器のヘッドスペースを、反応のために窒素 で約5Opsig (448.16 kPa )に加圧した。反応方法は、実施例 1と同 じである:同反応を150゜F(65.56℃)において開始し、約30分間、反 応させた後に、実施例1と同様の方法でジャケット水温にバッチ温度を追跡させ 、得られたバッチ温度のピークは約340゜F(171.11℃)であった。バッ チを約340゜F(171.11℃)において混合しながら2時間保持した後に、 208.7グラムの IrganoxTM1010 の熱安定剤/酸化防止剤(テトラキス(メ チレン(3,5 −ジ−tert-ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナマート))メ タン)を、実施例1と同様にバッチに添加した。次に、 200グラムの酢酸 エチルを投入管に急速に流入させ、バッチに添加した。次に、混合物は340〜 350゜F(171.11 〜176.67℃)において約4時間、約80回転/ 分で撹拌した。未反応の残留モノマーは、実施例 1の場合のように、バッチか ら取り除かれなかった。生成物は、反応器ヘッドスペースに10 psig(172 .37 kPa )の窒素圧を加えて16メッシュスクリーンを通して反応器から容 易にドレン抜きされた。 ドレン抜きされた得られた生成物は、以下の特性を有した: 未反応の IOA : 混合物の全重量に対して0.4重量% 未反応のAA: 混合物の全重量に対して0.1重量% IV: 0.69 dl/グラム Mn: 10,300 Mw: 312,300 Mw/Mn:30 ポリマー生成物の粘着特性を試験するために、粘着力および剪断試験を、製膜 した粘着性生成物(25マイクロメーターの乾燥皮膜厚さ)で行なった。粘着剤 の被膜は、非常に滑らかで、ガラス状の仕上げ面を有し、可視的なポリマーゲル 粒子を全く含まなかった。粘着剤は、紫外線に露光して後硬化した。3つの異な ったレベルのUV放射線を、表3に示すように、粘着剤を硬化するために用いら れた。後硬化をしない対照例もまた、表3の結果に含まれる。 実施例3 この実施例は、アクリレートホットメルト感圧粘着剤(イソオクチルアクリレ ート/アクリル酸モノマー比:90/10)を作製するために本発明のプロセス を使用することについて説明する。 5つの本質的な断熱反応サイクルが、反 応サイクルが完了した後、残留した未反応モノマーを真空除去することと組合せ て用いられる。 次の成分を、75ガロン(284リットル)のステンレス鋼バッチ反応器に入 れた:360.0ポンド(163.29 kg )のイソオクチルアクリレート( I 0A )、4.5グラム の VazoTM52(2,2'-アゾビス(2,4 -ジメチルペ ンタンニトリル))、181.4グラムの四臭化炭素、1047.0グラムの固 形分26重量%の4-アクリロキシベンゾフェノン( ABP )を酢酸エチルに溶か した混合物、および40ポンド(18.14 kg )のアクリル酸(AA)。 反応混合物は酸素を一掃し、重合反応を実施例 1と同様の方法で開始した。 同反応を150゜F(65.56℃)において開始し、約12分間、反応させた後 に、実施例1と同様の方法でジャケット水温にバッチ温度を追跡させ、得られた バッチ温度のピークは287゜F(141.67℃)であった。 試料を反応混合物から取り除いた。ポリマーIVは、0.52 dl/グラムであ り、混合物中の未反応 IOA は、混合物の全重量に対して63重量%であった。 反応混合物を実施例1と同様に冷却した。バッチ温度が約120゜F(48.8 9℃)に達すると、下記の成分をバッチに添加した:10.0グラムの Vazo TM 52(2,2’-アゾビス (2,4-ジメチルペンタンニトリル))、3.0グラム の VazoTM88(2,2-アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル))、および 14.0グラムの ジ-クミル ペルオキシド、10.0グラムの四臭化炭素、お よび40.0ポンド(18.14 kg )のイソオクチルアクリレート、4.4 ポンド(2.00 kg )のアクリル酸(AA)、および116.2グラムの固形 分26重量%の4-アクリロキシベンゾフェノン( ABP )を酢酸エチルに溶かし た混合物。 混合物は、150゜F(65.56℃)に加熱しながら、毎分約100回転にお いて撹拌した。バッチは、3回、約50psig(448.16 kPa)に加圧して 約2psig (117.21 kPa)に脱気することによって、酸素を一掃した。 反応器のヘッドスペースを、反応のために窒素で約50 psig(448.16 k Pa)に加圧し、密閉した。反応方法は、実施例 1と同じである:同反応を15 0゜F(65.56℃)において開始し、約35分間、反応させた後に、実施例 1と同様の方法でジャケット水温にバッチ温度を追跡させ、得られたバッチ温度 のピークは約323゜F(161.67℃)であっ た。 バッチを約320゜F(160.00℃)においてバッチを混合しながら30分 保持した後、試料を反応混合物から取り除いた。ポリマーIVは、0.59 dl/ グラムであり、混合物中の未反応の IOAは、混合物の全重量に対して19.5重 量%であった。 上記の試料を取った50分後に、400.0グラムの酢酸エチルに溶かした8 .0グラムのジ-t-アミルペルオキシドの混合物をバッチ内に加圧充填し、引き 続いて、200.0グラムの酢酸エチルを投入管に急速に流入させた。バッチは 、2回、約20〜30psig(241.31 〜310.26 kPa)に脱気して 窒素によって約50psig (448.16 kPa )に加圧することによって脱酸 素した。反応器を、約50psig (448.16 kPa )に加圧し、連続重合の ために密閉した。連続反応の間、バッチ温度は約323゜F(161.67℃)か ら約336゜F(168.89℃)に上昇した。1時間後、試料を反応混合物から 取り除いた。ポリマーIVは、0.58であり、混合物中の未反応のI0Aは、混合 物の全重量に対して12.2重量%であった。 上記の試料を取った50分後に、400.0グラムの酢酸エチルに溶かした1 0.0グラムのジ-t-アミルペルオキシドの混合物をバッチ内に加圧充填し、引 き続いて、200.0グラムの酢酸エチルを投入管に急速に流入させた。 バッ チは、2回、約20〜30psig(241.31 〜310.26kPa)に脱気し て窒素によって約50 psig(448.16 kPa)に加圧することによって脱酸 素した。反応器を、約50psig (448.16 kPa )に加圧し、連続重合の ために密閉した。バッチ温度は、この反応サイクル中、約335゜F(168. 33℃)であった。 上記の10グラムの開始剤を投入した40分後に、400.0グラムの酢酸エ チルに溶かした6.0グラムのジ-t-アミルペルオキシドの混合物をバッチ内に 加圧充填し、引き続いて、200.0グラムの酢酸エチルを投入管に急速に流入 させた。バッチは、2回、約20〜30 psig (241.31 〜310.2 6kPa)に脱気して窒素によって約50psig (448.16 kPa )に加圧する ことによって脱酸素した。反応器を、約50 psig (448.16 kPa )に加 圧し、連続重合のために密閉した。バッチ温度は、この反応サイクル中、約33 5゜F(168.33℃)であった。 1時間後に、試料を反応混合物から取り除いた。混合物中の未反応 IOA は、 混合物の全重量に対して6.3重量%であった。 さらに2時間後に、400グラムの酢酸エチル溶かした 201.6グラムの IrganoxTM1010(テトラキス(メチレン(3,5−ジ−tert−ブチル−4− ヒドロキシヒドロシンナマート))メタン)を、実施例1と同様にバッチに添加 した。 次に、200グラムの酢酸エチルを投入管に急速に流入させ、バッチに 添加した。バッチは約320゜F(160.00℃)において、約50〜60回転 /分で撹拌した。 9時間後に、試料を反応混合物から取り除いた。混合物中の未反応 I0A は、 混合物の全重量に対して4.4重量%であった。次に、未反応の残留したモノマ ーおよび残留した酢酸エチルを、310゜F(154.44℃)において低い真空 下で反応混合物から取り除いた。蒸気を、外部熱交換器内で濃縮した。 得られた生成物は、ヘッドスペースにわずかに窒素圧をかけて反応器から容易 にドレン抜きされた。ドレン抜きしたた生成物は、次の特性を有した: 未反応の IOA : 混合物の全重量に対して2.8重量% 未反応のAA: 混合物の全重量に対して0.3重量% IV: 0.56 dl /グラム Mn: 17,900 Mw: 284,000 Mw/Mn:16 ポリマー生成物の粘着特性を試験するために、粘着力および剪断試験を、製膜 した粘着性生成物(25マイクロメーターの乾燥皮膜厚さ)で行なった。粘着剤 の被膜は、非常に滑らかで、ガラス状の仕上げ面を有し、可視的なポリマーゲル 粒子を全く含まなかった。粘着剤は、紫外線に露光して後硬化した。3つの異な ったレベルのUV放射線を、表4に示すように、粘着剤を硬化するために用いら れた。後硬化をしない対照例もまた、表4の結果に含まれる。 実施例 4 この実施例は、アクリレートホットメルト感圧粘着剤(イソオクチルアクリレ ート/アクリル酸モノマー比:90/10)を作製するために本発明のプロセス を使用することについて説明する。 1つの本質的な断熱反応サイクルを用い、 ホットメルト感圧粘着剤を作製するために未反応モノマーを取り除くことができ るポリマーシロップを作製する。 次の成分を、75ガロン(284リットル)のステンレス鋼バッ チ反応器に入れた:414.0ポンド(187.79kg)のイソオクチルアクリ レート( I0A )、5.0グラム の VazoTM52(2,2'-アゾビス(2,4 - ジメチルペンタンニトリル))、135.0グラムのイソオクチルチオグリコー ル酸、1605.0グラムの固形分26重量%の4-アクリロキシベンゾフェノ ン( ABP )を酢酸エチルに溶かした混合物、および46.0ポンド(20.8 7 kg )のアクリル酸(AA)。 反応混合物は酸素を一掃し、重合反応を実施例 1と同様の方法で開始した。 同反応を150゜F(65.56℃)において開始し、約12分間、反応させた後 に、実施例 1と同様の方法でジャケット水温にバッチ温度を追跡させ、得られ たバッチ温度のピークは293゜F(145.00℃)であった。 得られたポリマー生成物を分析すると、以下のようになった: ポリマー固形分:混合物の全重量に対して42.9重量% (固形分測定による) 粘度@25℃:約30,000のセンチポアズ (ブルックフィールド粘度) IV:0.62 dl /グラム Mn: 104,000 Mw: 375,000 Mw/Mn: 3.6 処理のこの時点において、モノマーは、当業者には周知の技術と設備とを用い てポリマーから取り除くことができる。ポリマー生成物の粘着特性を試験するた めに、固形分が42.9重量%のポリマーシロップを、上記の方法を用いて乾燥 皮膜厚さが23.75マイクロメートルに、ナイフで製膜した。 粘着剤の被膜 は、非常に滑 らかで、ガラス状の仕上げ面を有し、可視的なポリマーゲル粒子を全く含まなか った。粘着剤は、紫外線に露光して後硬化した。表5に示すように、2つの異な ったレベルのUV放射線を用い、粘着特性の試験用の粘着剤を硬化した。後硬化 をしない対照例もまた、表5の結果に含まれる。 実施例 5 Reactive System Screening Tool ( RSST )を用いて、この実施例および下記 のいろいろな実施例の重合反応を行なった。 RSSTはフォースクアンドアソーシ ェイツインク(バーリッジ、イリノイ州)製の小さいカロリーメータであり、一 定のわずかな入熱により、試験セル内の試料温度を最小0.25℃/分で上げる 他に、この中で約10.0ミリリットルの試料をほとんど断熱状態で反応させる ことができる。非反応性の試料を加熱するときに、RSST 温度制御装置は、所望 の加熱 速度を維持するという仕事を十分に果たす。−すなわち、加熱器が自動 的に、周囲への熱損失に見合うようにその仕事率を増やし、所望の発熱率がよく 得られる。しかし、本発明の実施において、試料が加熱されてそれが発熱反応し 始めると、加熱器は、試料温度が上昇するとき、特に、高温において始めが速く 次第にゆっくりになる反応については必ずしも熱損失に見合うよう にその仕事率を増加させない。加熱器の仕事率は、試験セル内の物質の温度に比 例して増加する周囲への熱損失にわずかに遅れる。例えば、重合を RSSTにおい て行い、加熱器を最小発熱率の0.25℃/分に設定するとき、重合が開始剤の 減少のため終了するとき、試験セルの温度は瞬間的に上昇をやめ、しばしば数度 、やや冷却されるが、やがて加熱器の仕事率が RSST 温度制御プログラムによっ て増加し、結局、0.25℃/分において反応していない試料を加熱し続ける。 それ故に、反応条件をできるだけ断熱条件に近く維持するために、加熱器は13 5℃を超える反応温度において0.25℃/分〜0.5/分の範囲に設定し、断 熱重合を容易にするために反応中にいっそう正確に熱損矢を補うために加熱器の 入力パワーを増加させる。より高い発熱率は、反応をより速くするために用いら れる。RSST を用いるこの熱プログラム方法は、反応器ジャケット水温がよくバ ッチ温度を追跡するように設定されている RSST 重合と75ガロンの重合との 温度プロフィールを比較することによって検証された。ここで実施例のために用 いた RSST の特にこのバージョンは、測温のために二重底加熱器とステンレス 鋼製の燃料被覆熱電対とを含む。 この実施例は、ホットメルトアクリレート感圧粘着剤(イソオクチルアクリレ ート/メチルアクリレート/アクリル酸モノマー比:75/20/5)を作製する ために本発明のプロセスを使用することについて説明する。2つの本質的な断熱 反応サイクルを用い、残留した未反応のモノマーを真空除去しない。 下記の混合物を、 RSST 試験セルに入れた:5.92グラムのイソオクチルア クリレート、0.40グラムのアクリル酸、1.62グラムのメチルアクリレー ト、0.010グラムのイソオクチルチオグリコール酸、0.092グラムの固 形分26重量%の4-アクリロキ シベンゾフェノン( ABP )を酢酸エチルに溶かした混合物、0.20グラム の VazoTM52(2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルペンタンニトリル))を1 00グラムのイソオクチルアクリレートに溶かした0.08グラム。 RSST 試験セルに反応混合物を入れると、それを RSST 格納容器内に密閉した 。磁気撹拌バーで撹拌しながら、反応混合物は、格納容器を窒素によって約30 0 psig(2171.84 kPa )に加圧し、約1分間保持し、約5psig(13 7.89 kPa )に脱気し、および約1分間保持することによって脱酸素した。 加圧と脱気を、合計5回繰り返した。次に RSST 格納容器を、窒素によって約1 00 psig (792.89 kPa )に加圧し、反応温度が上昇するときに未反応 モノマーの沸騰を抑えた。 RSST 加熱器は、自動的に試験セル温度を室温から55℃まで1℃/分におい て上昇させ、次いで0.25℃/分において加熱するようにプログラムされてい る。重合は、約60℃において始まり(温度上昇速度が次第に増加することによ って示される)、約27分の間に、温度は160℃に上昇し、ピークに達した。 この時点において RSST 加熱器を切り、試料を約30℃に冷却した。 1回目の反応サイクルの反応生成物に、1.40グラムのイソオクチルアクリ レート、0.10グラムのアクリル酸、0.40グラムのメチルアクリレート、 0.023グラムの固形分26重量%の4-アクリロキシベンゾフェノン( ABP )を酢酸エチルに溶かした混合物、および0.10グラムの下記の混合物:10 0.0グラムのイソオクチルアクリレート、0.38グラムの VazoTM52(2 ,2’-アゾビス(2,-ジメチルペンタンニトリル))、0.28グラムの Vaz oTM88(2,2-アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル))、0.05グラ ムのジ-t-アミルペルオキシド、0.15グラムのt-アミル ヒドロペルオキシドを混合した。 試験セルは再び RSST 格納容器内に置かれ、 1回目の反応サイクルと同じ方法を用いて脱酸素され、反応のために約100ps ig (792.89 kPa )に加圧された。 この反応サイクルのために、RSSTは自動的に試験セルの温度を、1℃/分にお いて55℃まで、0.5℃/分において60℃まで、0.25℃/分において1 35℃まで、0.5℃/分において180℃まで、および最後に0.25℃/分 において185℃まで増加するように設定された。反応混合物が昇温して、それ が約65℃に達したとき、重合が始まった。約90分後に、反応温度は約165 ℃においてピークに達した。この時点において断熱反応条件が放棄され、上記の 前もってプログラムされた温度プロフィールによって、試料は185℃まで昇温 され続け、360分間この温度において保持された。得られたポリマーの特性を 分析すると、以下の通りであった: ポリマー固形分:混合物の全重量に対して96.0重量% (固形分測定による) IV:0.52 dl /グラム Mn:13,900 Mw: 222,200 Mw/Mn:16.0 ポリマー生成物の粘着特性を試験するために、粘着力および剪断試験を、製膜 した粘着性生成物(25マイクロメーターの乾燥皮膜厚さ)で行なった。粘着剤 の被膜は、非常に滑らかで、ガラス状の仕上げ面を有し、可視的なポリマーゲル 粒子を全く含まなかった。粘着剤は、紫外線に露光して後硬化した。2つの異な ったレベルのUV放射線を、表6に示すように、粘着剤を硬化するために用いら れた。後硬化をしない対照例もまた、表6の結果に含まれる。 実施例6 この実施例は、アクリレートホットメルト感圧粘着剤を作製するために本発明 のプロセスを使用することについて説明する。重合させられるモノマーの1つと して、末端がメタクリレートのスチレンマクロモノマを使用することについて明 らかにし、粘着剤を後硬化する必要性をなくして粘着剤の内部力を強化する(イ ソオクチルアクリレート/スチレンマクロモノマ/アクリル酸モノマー比:87 /6/7)。 下記の混合物を、 RSST 試験セルに添加した: 8.88グラムの以下の混合物:79.06グラムのイソオクチルアクリレート 、7.00グラムのアクリル酸、 0.127グラムのイソオクチルチオグリコ ール酸、および0.05グラム の VazoTM52(2,2’-アゾビス(2,4 - ジメチルペンタンニトリル))を90.0グラムのイソオクチルアクリレートに 溶かした2.50グラムの溶液。また末端がメタクリレートのスチレンマクロモ ノマをイソオクチルアクリレートに溶かした52.5重量%溶液の1.14グラ ムを試験セルに添加した。末端がメタクリレートのスチレンマクロモノマは、重 量平均分子量が約10,000、多分散度が約1.0であり、米国 特許第 4,73 2,808 号の実施例M-1に記載された方法で調製された。 RSST 試験セルに反応混合物を入れると、それを RSST 格納容器内に密閉した。 磁気撹拌バーで撹拌しながら、反応混合物は、格納容器を窒素によって約300 psig(2171.84 kPa )に加圧し、約1分間保持し、約5psig(137. 89 kPa )に脱気し、および約1分間保持することによって脱酸素した。 加 圧と脱気を、合計5回繰り返した。次に RSST 格納容器を、窒素によって約10 0 psig (792.89 kPa )に加圧し、反応温度が上昇するときに未反応モ ノマーの沸騰を抑えた。 RSST 加熱器は、試験セル温度を室温から55℃に1℃/分において上昇させ 、次いで55℃を超えた後、0.25℃/分において温度を上昇させるように設 定されている。重合は、約64℃において始まり、約23分の間に、温度は13 3℃に上昇し、ピークに達した。次に、RSST の 加熱器を切り、試料を約30℃ に冷却した。 1回目の反応サイクルの反応生成物に、0.10グラムの下記の混合物を混合 した:100.0グラムのイソオクチルアクリレート、0.4792グラムの V azoTM52(2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルペンタンニトリル))、0. 2815グラムの VazoTM88(2,2-アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリ ル))、0.1220グラムの ジ-t-アミルペルオキシド。 試験セルは再び R SST 格納容器内に置かれ、1回目の反応サイクルと同じ方法を用いて脱酸素され 、反応のために約50 psig (448.16 kPa )に加圧された。 RSST は自動的に試験セルの温度を、1℃/分において55℃まで、0.5℃ /分において60.0℃まで、および60.0℃を超えると0.25℃/分にお いて増加するように設定された。反応混合物が昇温して、それが約65℃に達し たとき、重合が始まった。約133分後に、反応温度は約160℃においてピー クに達した。 ポリマー生成物は、IV 値が0.53d1/グラムであった。ポリマー 生成物の粘着特性を試験するために、粘着力および剪断試験を、製膜した粘着性 生成物(21マイクロメーターの乾燥皮膜厚さ)で行なった。粘着剤の被膜は、 非常に滑らかで、ガラス状の仕上げ面を有し、可視的なポリマーゲル粒子を全く 含まなかった。 粘着剤は、紫外線への露光によって後硬化しなかった。ポリマ ー生成物の粘着剤特性は、粘着性が60.7N/100ミリメートル、剪断値が 1577分であった。ここに示した実施例において調製した他の粘着試料と比較 して、この剪断値は、紫外放射によって硬化しなかった他の対照用試料よりずっ と高い。 実施例 7 この実施例は、オクタデシルアクリレート/イソオクチルアクリレート/N、 N-ジメチルアクリルアミドのモノマー比を50/14.3/35.7にして用 い、ポリマーを作製するために本発明のプロセスを適用することについて説明す る。 以下の成分を10ガロン(37.9リットル)のステンレス鋼バッチ反応器に 入れた:17.7ポンド(8.03 kg )のオクタデシルアクリレート、5.1 ポンド(2.31 kg)のイソオクチルアクリレート、12.7ボンド(5.7 6 kg)のN、N−ジメチルアクリルアミド、0.47グラムの Vazo TM52( 2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルペンタンニトリル))、および79.4グラ ムの3−メルカプト-1,2−プロパンジオール。2ブレード、アンカー型の反 応器用撹拌器を回転数が毎分約75回に設定して、約20分間、窒素を反応混合 物に通気させることにより、反応混合物は酸素を一掃した。 次に、反応器のヘ ッドスペースを、窒素で約50 psig(448.16 kPa )に加圧し、反応のた めに密閉した。バッチを、140゜F(60℃)に加熱し、反応が始まると、反応 器のジャケット 内の水温がバッチ温度を追跡するように設定した。27分間反応させた後、バッ チ温度は276゜F(135.5℃)においてピークに達した。次いで、バッチを 125゜F(51.7℃)に冷却した。次に、窒素圧を脱気した後で、下記の成分 を反応器に添加した:1.08グラムの VazoTM52の(2,2’-アゾビス(2, 4-ジメチルペンタンニトリル))、0.60グラムの Vazo TM88(2,2’-ア ゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル))、0.51グラムの ジ-t-アミルペ ルオキシド、100.0グラムのオクタデシルアクリレート、28.6のグラム イソオクチルアクリレート、および71.4グラムのN、N-ジメチルアクリル アミド。 次に、反応混合物から酸素を一掃するために、ヘッドスペースを弱い 真空状態にし、約20秒間、捕獲窒素を反応混合物に通気させた。 次いで、バ ッチを約2psig(117.21 kPa)に加圧した。再びヘッドスペースを弱い 真空状態にし、捕獲窒素を約20秒間、反応混合物に通気させた。最後に、反応 器ヘッドスペースを約50psig (448.16kPa)に加圧した。次に、反応 混合物を、150゜F(65.56℃)に昇温し、反応が始まると、反応器のジャ ケット内の水温がバッチ温度を追跡するように設定した。55分間反応させた後 、バッチ温度は294゜F(145.5℃)においてピークに達した。反応混合物 は、次いで4時間、約280゜F〜290゜F(137.8℃〜143.3℃)に保 持した。ポリマー生成物は、反応器中の膠着が本質的になく、約270゜F(13 2.2℃)において40メッシュスクリーンを通して容易にドレン抜きした。得 られたポリマーの特性を分析すると、以下のようになった: ポリマー固形分:混合物の全重量に対して98.9重量% (固体形分測定による) Mn:16,300 Mw: 43,600 Mw/Mn: 2.81 実施例 8 この実施例は、オクタデシルアクリレート/エチルアクリレート/メチルメタ クリレートのモノマー比を30/33.4/36.6にして用い、ポリマーを作 製するために本発明のプロセスを適用することについて説明する。 10.0グラムの以下の混合物を RSST 試験セルに入れた:30%のオクタデ シルアクリレート、33.4%のエチルアクリレート、および36.6%のメチ ルメタクリレート(全て重量%に基づく)。また、試験セルに、0.05グラム の3−メルカプト−1,2 −プロパンジオールと、0.3グラムの Vazo TM5 2(2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルペンタンニトリル))および0.3グラム の VazoTM67(2,2'-アゾビス(2−メチルブタンニトリル))を25.0グラ ムのメチルメタクリレートに溶かした0.10グラムの混合物とを入れた。 RSST 試験セルに反応混合物を入れると、それを RSST 格納容器内に密閉した 。磁気撹拌バーで撹拌しながら、反応混合物は、格納容器を窒素によって約30 0psig(2171.84 kPa)に加圧し、約1分間保持し、約5psig(137. 89 kPa)に脱気し、および約1分間保持することによって脱酸素した。 加 圧と脱気を、合計5回繰り返した。次に RSST 格納容器を、窒素によって約50 psig (448.16 kPa)に加圧し、反応温度が上昇するときに未反応モノ マーの沸騰を抑えた。 RSST 加熱器は、試験セル温度を55℃にまで1℃/分において上昇させ、次 いで55℃を超えると、0.35℃/分において温度を 上昇させるように設定されている。重合は、約65℃において始まり、約49分 の間に、温度は149℃に上昇し、ピークに達した。次に、RSST の 加熱器を切 り、試料を約30℃に冷却した。 次に、0.10グラムの下記の混合物を1回目の反応サイクルの反応生成物中 に混合した:0.3グラムの Vazo TM52(2,2’-アゾビス (2,4ジメチル ペンタンニトリル))、0.3グラムの Vazo TM67 (2,2’-アゾビス( 2- メチルブタンニトリル))、および0.3グラムの Vazo TM88(2,2’-アゾビ ス(シクロヘキサンカルボニトリル))を25.0グラムのメチルメタクリレー トに溶かした混合物。 試験セルは再び RSST 格納容器内に置かれ、1回目の 反応サイクルと同じ方法を用いて脱酸素され、反応のために約50psig(448 .16 kPa)に加圧された。 RSST は試験セルの温度を、1℃/分において55℃まで、次いで0.35℃ /分において140℃まで上昇するようにプログラムされた。反応混合物が昇温 して、それが約74℃に達したとき、重合が始まった。約30分後に、反応温度 は約140℃においてピークに達した。この時点において、試料をさらに180 分間、140℃に保持した。得られたポリマー特性を分析すると、以下のように なった: ポリマー固形分:混合物の全重量に対して94.5重量% (固形分測定による) Mn:17,946 Mw: 43,390 Mw/Mn: 2.42 実施例9、10、11 一連のメチルメタクリレート( MMA )重合を、Reactive SystemScreening To ol ( RSST )において行なった。それぞれの場合において、試験セルに、表7 に示した量のメチルメタクリレート、n-オクチルメルカプタン、Vazo TM52( 2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルペンタンニトリル))、Vazo TM88(2,2’- アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル))、およびジ-t-アミル ペルオキシ ドを入れた。ICIアクリリックス (セントルイス (St.Louis)、ミズー リ州)から供給されるメチルメタクリレートを、10 ppm のMEHQ 阻害剤(4 −メトキシフェノール)とともに用いる。 RSST 試験セルに反応混合物を入れると、それを RSST 格納容器内に密閉した 。磁気撹拌バーで撹拌しながら、反応混合物は、格納容器を窒素によって約30 0psig(2171.84 kPa )に加圧し、約1分間保持し、約5psig(137 .89 kPa )に脱気し、および約1分問保持することによって脱酸素した。加 圧と脱気を、合計5回繰り返した。次に RSST 格納容器を、窒素によって加圧し 、反応温度が上昇するときに未反応モノマーの沸騰を抑えた。 RSST を実施例9および10のために約50psig (448.16kPa )に加 圧し、実施例 11のために約100 psig (792.8 9 kPa)に加圧した。RSST 加熱器は、試験セル温度を室温から55℃まで1℃ /分において上昇させ、次いで55℃を超えると0.25℃/分において加熱す るように設定されている。昇温中および重合中の反応混合物の温度を、図3に示 す。それぞれの場合において、温度上昇の速度が約0.25℃に落ちると、RSST の加熱器を止めた。それぞれの場合において、重合反応は約58〜60℃にお いて始まった(温度上昇の速度が0.25℃/分を超えた)。 固形分測定から求めた変換量、各々の実験の GPC データ、およびIV データを 表8に示す。示された変換値は、最終の反応混合物中のポリマーの重量%である 。GPC は、ポリ(スチレン)標準液で較正されたので、表8に示した分子量は、 絶対値であることを意味していない。表8に示すように、得られた多分散度値は非常に低い。実際、それらは MMA の フリーラジカル重合で得られる最小値の2.0に近い(『On the Mathematical Modeling of Polymerization Reactors』、レイ 、W.H著、J.Macromol. Sci .Macromol. Chem.、 C8 (1)、1、1972年)。ポリ(メチルメタクリレ ート)二次標準液が比較用に測定された。二次標準液は、サイエンティフィック ・ポリマー・プロダクツ・インク製であった。試料ジャー上に示されたその Mw は、93,300であり、同ジャー上に示されたその Mnは46, 400であった。実施例の多分散度の測定値はすべて、多分散度が2.01の二 次標準液よりも小さかった。 MMA の 等温重合は、分子量における増加を伴い、分子量分布を広げる重合速 度の 自動加速 を示すことが知られている。この自動加速 は、等温重合のため にモノマー中のポリマー含量が20重量%にしかならない(Principles of Poly mer Chemistry、P・J・Flory、コーネル大学出版、1953)。変換の増加に よって分子量分布の多分散度が約2.0になるので、これにより、温度プロフィ ールの上昇が 自動加速 現象を抑えて分子量分布を狭くできることが示される 。 理論的には、有意のゲル作用が存在しないとき、温度制御したフリーラジカル 重合は、重合が進むとき、分子量分布の拡大を最小限に抑えるために温度プロフ ィールを減少させなければならない(サツクス(Sacks)ら、『Effect of Tempe rature Variations Molecular Weight Distributions: Batch, Chain Addition Polymerizations』、Chem.Eng.Sci.、28、241、1973年)。 温度が 低下するにつれて、特に反応によってポリマー含量が増加することと組合わさる と粘度がますます扱いにくくなるので、温度プロフィールの減少はこの場合、望 ましくない結果を生むであろう。 この発明は、特定の実施態様に関して記載されるが、さらに修正が可能である と理解されるべきである。この請求の範囲は、当業者がここに記載された内容の 化学的同等物として理解するそれらの変種に及ぶものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 26/10 C08F 26/10 C09J 133/04 C09J 133/04 157/00 157/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN 【要約の続き】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a) (i)フリーラジカル(共)重合性ビニルモノマーと、 (ii)任意の連鎖移動剤と、 (iii)任意の架橋剤と、 (iv)少なくとも1種のフリーラジカル熱開始剤と、 (v)任意に、重合したフリーラジカル重合性モノマーを含むポリマ ーと、を含む混合物をバッチ反応器内に提供するステップと、 (b)該混合物を脱酸素するステップであって、ステップ(b)はステップ(c)と 任意に少なくとも一部分が重なることができるステップと、 (c)重合を開始するために十分な開始剤のフリーラジカルを少なくとも1種 のフリーラジカル熱開始剤から生じるのに十分な温度に、該混合物を加熱するス テップと、 (d)該混合物を本質的な断熱条件下で重合させて少なくとも一部分が重合し た混合物を生じるステップと、 (e)任意に、該混合物を加熱して、開始剤のフリーラジカルを生じていない 開始剤の一部または全てからフリーラジカルを生じさせ、引き続いて該混合物を 本質的な断熱条件下で重合させて、さらに重合した混合物を生じるステップと、 (f)任意にステップ(e)を1回以上繰り返すステップと、を含むビニルモノマ ーをフリーラジカル重合させる方法。 2.(a) (i)フリーラジカル(共)重合性のビニルモノマーと、 (ii)任意の連鎖移動剤と、 (iii)任意の架橋剤と、 (iv)少なくとも1種のフリーラジカル熱開始剤と、 (v)任意に、重合したフリーラジカル重合性モノマーを含むポリマ ーと、を含む混合物をバッチ反応器内に提供するステップと、 (b)該混合物がまだ脱酸素されていない場合に該混合物を脱酸素するステッ プであって、ステップ(b)はステップ(c)と任意に少なくとも一部分が重なること ができるステップと、 (c)重合を開始するために十分な開始剤のフリーラジカルを少なくとも1種 のフリーラジカル熱開始剤から生じるのに十分な温度に、該混合物を加熱するス テップと、 (d)該混合物を本質的な断熱条件下で重合させて少なくとも一部分が重合し た混合物を生じさせるステップと、 (e)任意に、該混合物を加熱して、開始剤のフリーラジカルを生じていない 俳#:開始剤の一部または全てからフリーラジカルを生じさせ、引き続いて該混 合物を本質的な断熱条件下で重合させて、さらに重合した混合物を生じるステッ プと、 (f)任意にステップ (e)を1回以上繰り返すステップと、 (g)任意に該混合物を冷却するステップと、 (h)バッチ反応器内の混合物に、ステップ(a)の開始剤と同一または異なって いてもよいステップ(h)の少なくとも1種のフリーラジカル熱開始剤と、任意に フリーラジカル重合性のモノマーと、任意に架橋剤と、任意に連鎖移動剤と、任 意に、重合したフリーラジカル重合性モノマーを含むポリマーと、を添加するス テップにおいて、該混合物の温度が、ステップ(h)において添加された開始剤か ら開始剤のフリーラジカルを生ずる温度より低くてもよいステップと、 (i)該混合物がまだ脱酸素されていない場合に該混合物を脱酸素するステッ プと、 (j)任意に、該混合物の温度が、ステップ(h)の開始剤から開始剤のフリーラ ジカルを生ずる温度より低い場合には該混合物を加熱して開始剤のフリーラジカ ルを少なくとも1種の開始剤から生じさせ、該混合物をさらに重合させるステッ プと、 (k)該混合物を本質的な断熱条件下でさらに重合させてさらに重合した混合 物を生じさせるステップと、 (1)任意に、該混合物を加熱して、始剤のフリーラジカルを生じていない開始 剤の一部または全てからフリーラジカルを生じさせ、引き続いて該混合物を本質 的な断熱条件下で重合させて、さらに重合した混合物を生じるステップと、 (m)任意にステップ(l)を1回以上繰り返すステップと、 (n)任意にステップ(g)から(m)までを1回以上繰り返すステップと、を含む ビニルモノマーをフリーラジカル重合させる方法。 3.前記フリーラジカル重合性モノマーが、イソオクチルアクリレート、イソ ノニルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリレート、デシルアクリレート、 ドデシルアクリレート、n-ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、オク タデシルアクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアク リレート、メチルメタクリレート、N-ブチルメタクリレート、N−ビニルピロ リドン、N、N-ジメチルアクリルアミド、アクリル酸およびそれらの混合物から なる群から選択される請求項1または2に記載の方法。 4.前記開始剤が、有機過酸化物、有機ヒドロペルオキシド、アゾ基開始剤お よびそれらの混合物からなる群から選択される請求項1または2に記載の方法。 5.二種以上の開始剤が、ステップ(a)の混合物中に存在する 請求項1または2に記載の方法。 6.1〜5種の異なった開始剤がステップ(a)の混合物中に存在し、1〜5 種の異なった開始剤がステップ(h)に存在し、1〜5種の異なった開始剤が、 ステップ(n)が含まれる時にステップ(g)からステップ(m)までの各繰り 返しに存在する請求項2に記載の方法。 7.二種以上の開始剤が前記混合物に含まれると共に、半減期が1時間になる各 々の開始剤iの温度が最も低いものから最も高いものまでの順に配列されたn種 の開始剤の系列中の少なくとも1種の開始剤iについて、時間に対する開始剤i の濃度の一次導関数の負値 が、反応温度が本質的な断熱重合のために上昇するにつれて、その最大値の約1 0%に減少するとき、前記系列中の次の開始剤の始剤の数であり、tは時間である)請求項1または2に記載の方法。 8.二種以上の開始剤が用いられると共に、n種の開始剤の系列中の少なくと も1種の開始剤iについて、時間に対する開始剤iの濃 およびi=1,...,n]が、反応温度が本質的な断熱重合のために上昇するにつれて その最大値の約30%に達するとき、半減期が1時間になる各々の開始剤iの温 度が最も低いものから最も高いものまでの順に配列された開始剤の前記系列中の 先行する開始剤が既にそ 時間である)請求項1または2に記載の方法。 9.請求項1または2に記載の方法に従って調製される感圧粘着剤。 10.重合が断熱条件下で行われる請求項1または2に記載の方法。
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