JP2000277724A - 電界効果トランジスタとそれを備えた半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスタとそれを備えた半導体装置及びその製造方法

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JP2000277724A
JP2000277724A JP11084933A JP8493399A JP2000277724A JP 2000277724 A JP2000277724 A JP 2000277724A JP 11084933 A JP11084933 A JP 11084933A JP 8493399 A JP8493399 A JP 8493399A JP 2000277724 A JP2000277724 A JP 2000277724A
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effect transistor
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Inventor
Takashi Egawa
孝志 江川
Hiroyasu Ishikawa
博康 石川
Masayoshi Umeno
正義 梅野
Nakao Akutsu
仲男 阿久津
Isao Matsumoto
功 松本
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Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Nagoya Institute of Technology NUC
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Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Nagoya Institute of Technology NUC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソース電極−ゲート電極間及びドレイン電極
−ゲート電極間の寄生抵抗、及びソース電極及びドレイ
ン電極における接触抵抗を低減することができ、しきい
値電圧の異なるノーマリオン型とノーマリオフ型を同一
基板上に形成することができる電界効果トランジスタと
それを備えた半導体装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 基板1上に窒化ガリウム系の化合物半導
体からなるチャネル層23を備え、チャネル層23上に
ソース電極25、ドレイン電極26及びゲート電極27
を備えてなる電界効果トランジスタにおいて、チャネル
層23上に、チャネル層23より不純物濃度の高い窒化
ガリウム系の化合物半導体からなるコンタクト層24を
連続して形成してなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界効果トランジ
スタとそれを用いた半導体装置及びその製造方法に関
し、特に、窒化ガリウム系化合物半導体を用いることに
より高速・高温で動作可能な電界効果トランジスタとそ
れを備えた半導体装置及びその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、GaN(窒化ガリウム)系化合物
半導体を用いたMESFET(MetalSemiconductor Fie
ld Effect Transistor)や高電子移動度トランジスタ
(HEMT:High Electron Mobility Transistor)等
の電界効果トランジスタ(以下、FETと称する)の開
発が盛んに行われている。このFETは、Siに比べて
電子移動度及び飽和速度が大きいために高速動作が可
能、高温でも安定した動作が可能等の優れた特徴があ
る。
【0003】図13は、従来のGaN系化合物半導体を
用いたMESFETを示す断面図であり、M.Asif
Khan等により提案されたものである(参考文献
1;M.Asif Khan, J.N.Kuznia, A.R.Bhattarai and D.
T.Olson: Appl. Phys. Lett. Vol.62, No.15, 12April,
1786(1993))。このMESFETは、サファイア基板
1上に、AlNバッファ層2、膜厚が0.6μmで不純
物濃度が1×1017cm-3のn−GaNチャネル層3が
順次積層され、n−GaNチャネル層3上に、オーム性
電極TiAuからなるソース電極4及びドレイン電極
5、及びショットキー性電極Agからなるゲート電極6
が形成されている。
【0004】次に、このMESFETの製造方法につい
て説明する。低圧有機金属気相成長法(low-pressure
MOCVD)を用いて、サファイア基板1上にAlNバ
ッファ層2、n−GaNチャネル層3を順次成長した
後、標準的なフォトリソグラフィ技術及びイオンインプ
ランテーションを用いて素子間分離を行う。次いで、真
空蒸着法により、n−GaNチャネル層3上のソース領
域及びドレイン領域にオーム性電極TiAuを形成し、
その後、250℃で30秒アニールを行い、ソース電極
4及びドレイン電極5とする。次いで、真空蒸着法によ
り、n−GaNチャネル層3上のゲート領域にショット
キー性電極Agを形成し、ゲート電極6とする。
【0005】図14は、従来のGaN系化合物半導体を
用いた絶縁ゲート型HFET(Heterostructure Field
Effect Transistor)を示す断面図であり、H.Kaw
ai等により提案されたものである(参考文献2;H.Ka
wai, M.Hara, F.Nakamura and S.Imanaga:Electron. Le
tt. Vol.34, No.6, 19th March, 592(1998))。このH
FETは、サファイア基板1の(0001)面上に、膜
厚が30nmのGaNバッファ層11、膜厚が2.5μ
mのアンドープAl0.15Ga0.85N層12、膜厚が15
nmのSiドープn+−GaNチャネル層13が順次積
層され、n+−GaNチャネル層13上のゲート領域に
膜厚が4nmのアンドープAlN絶縁層14が形成され
るとともに、ソース領域及びドレイン領域に膜厚が15
0nmのSiドープn+−GaNコンタクト層15が形
成され、このn+−GaNコンタクト層15上にオーム
性電極Ti/Al/Auからなるソース電極16及びド
レイン電極17が形成され、アンドープAlN絶縁層1
4上にショットキー性電極Al/Pt/Auからなるゲ
ート電極18が形成されている。
【0006】次に、このHFETの製造方法について説
明する。低圧有機金属気相成長法(low-pressure MO
CVD)を用いて、サファイア基板1の(0001)面
上に、GaNバッファ層11、アンドープAl0.15Ga
0.85N層12、n+−GaNチャネル層13、アンドー
プAlN絶縁層14を順次成長する。その後、MOCV
D装置から取り出してゲート領域をSiO2膜でマスク
し、ウエットエッチングによりアンドープAlN絶縁層
14を部分的に除去し、さらにMOCVD装置を用いて
この上に膜厚150nmのn+−GaNコンタクト層1
5を選択的に再成長させる。
【0007】その後、反応性イオンエッチング(RI
E)により素子間分離を行い、真空蒸着法により、n+
−GaNコンタクト層15上のソース領域及びドレイン
領域にオーム性電極Ti/Al/Auを形成し、その
後、N2中で900℃、30秒の条件にてアニールを行
い、ソース電極16及びドレイン電極17とする。次い
で、真空蒸着法により、アンドープAlN絶縁層14上
にショットキー性電極Al/Pt/Auを形成し、ゲー
ト電極18とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したM
ESFETでは、ゲート領域にアンドープAlN絶縁層
14を形成しているために、ソース電極4とゲート電極
6との間及びドレイン電極5とゲート電極6との間の寄
生抵抗が大きくなってしまうという問題点があった。ま
た、オーム性電極にTiAuを用いているために、ソー
ス電極4及びドレイン電極5における接触抵抗が大きく
なってしまい、相互コンダクダンスが低下したり、発生
した熱によりトランジスタ特性が劣化する等の問題点が
あった。
【0009】また、上述したHFETでは、オーム性電
極にTi/Al/Auを用いていることから、ソース電
極16及びドレイン電極17の接触抵抗を低減すること
ができるものの、製造工程が複雑になるために製造コス
トが高くなってしまうという問題点があった。また、n
+−GaNチャネル層13の厚みは、成膜時の厚みで決
まってしまい、後工程でこの厚みを変えることはできな
い。したがって、このn+−GaNコンタクト層15の
厚みを所望の厚みに制御することが困難であり、HFE
Tとしての特性が十分に改善されていない等の問題点が
あった。
【0010】また、FETには、しきい値電圧の違いに
よりノーマリオン型(しきい値電圧が負)とノーマリオ
フ型(しきい値電圧が正)の2種類があるが、従来の製
造方法では、ノーマリオン型とノーマリオフ型の両方を
同一基板上に形成することは不可能である。
【0011】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、ソース電極−ゲート電極間及びドレイン電
極−ゲート電極間の寄生抵抗、及びソース電極及びドレ
イン電極における接触抵抗を低減することができ、その
結果、電界効果トランジスタとしての特性及び信頼性を
向上させることができ、さらに、しきい値電圧の異なる
ノーマリオン型とノーマリオフ型を同一基板上に形成す
ることができる電界効果トランジスタとそれを備えた半
導体装置及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の様な電界効果トランジスタとそれを備
えた半導体装置及びその製造方法を提供した。すなわ
ち、請求項1記載の電界効果トランジスタは、基板上に
窒化ガリウム系の化合物半導体からなるチャネル層を備
え、該チャネル層上にソース電極、ドレイン電極及びゲ
ート電極を備えてなる電界効果トランジスタにおいて、
前記チャネル層上に、該チャネル層より不純物濃度の高
い窒化ガリウム系の化合物半導体からなるコンタクト層
を連続して形成してなることを特徴としている。
【0013】請求項2記載の電界効果トランジスタは、
請求項1記載の電界効果トランジスタにおいて、前記コ
ンタクト層が選択除去されて前記チャネル層のゲート領
域が露出され、このゲート領域にゲート電極が形成され
ていることを特徴としている。
【0014】請求項3記載の電界効果トランジスタは、
請求項2記載の電界効果トランジスタにおいて、前記チ
ャネル層の膜厚を制御することにより、しきい値電圧が
負であるノーマリオン型またはしきい値電圧が正である
ノーマリオフ型のいずれかとしたことを特徴としてい
る。
【0015】請求項4記載の電界効果トランジスタは、
基板上に窒化ガリウム系の化合物半導体からなるアンド
ープ層及び電子供給層を備え、前記アンドープ層内に二
次元電子ガス層を形成するとともに、前記電子供給層上
にソース電極、ドレイン電極及びゲート電極を備えてな
る電界効果トランジスタにおいて、前記電子供給層上
に、該電子供給層より不純物濃度の高い窒化ガリウム系
の化合物半導体からなるコンタクト層を連続して形成し
てなることを特徴としている。
【0016】請求項5記載の電界効果トランジスタは、
請求項4記載の電界効果トランジスタにおいて、前記コ
ンタクト層が選択除去されて前記電子供給層のゲート領
域が露出され、このゲート領域にゲート電極が形成され
ていることを特徴としている。
【0017】請求項6記載の電界効果トランジスタは、
請求項5記載の電界効果トランジスタにおいて、前記電
子供給層の膜厚を制御することにより、しきい値電圧が
負であるノーマリオン型またはしきい値電圧が正である
ノーマリオフ型のいずれかとしたことを特徴としてい
る。
【0018】請求項7記載の電界効果トランジスタは、
基板上に窒化ガリウム系の化合物半導体からなる電子供
給層及びアンドープ層を備え、内部に二次元電子ガス層
を形成した該アンドープ層上にソース電極、ドレイン電
極及びゲート電極を備えてなる電界効果トランジスタに
おいて、前記アンドープ層上に、該アンドープ層より不
純物濃度の高い窒化ガリウム系の化合物半導体からなる
コンタクト層を連続して形成してなることを特徴として
いる。
【0019】請求項8記載の電界効果トランジスタは、
請求項7記載の電界効果トランジスタにおいて、前記コ
ンタクト層が選択除去されて前記アンドープ層のゲート
領域が露出され、このゲート領域にゲート電極が形成さ
れていることを特徴としている。
【0020】請求項9記載の電界効果トランジスタは、
請求項8記載の電界効果トランジスタにおいて、前記ア
ンドープ層の膜厚を制御することにより、しきい値電圧
が負であるノーマリオン型またはしきい値電圧が正であ
るノーマリオフ型のいずれかとしたことを特徴としてい
る。
【0021】請求項10記載の半導体装置は、基板上
に、請求項1ないし9のいずれか1項記載の電界効果ト
ランジスタを複数個備え、各電界効果トランジスタは、
前記コンタクト層の下に連続して形成されたチャネル
層、電子供給層またはアンドープ層の膜厚が制御される
ことにより、しきい値電圧が負であるノーマリオン型ま
たはしきい値電圧が正であるノーマリオフ型のいずれか
とされていることを特徴としている。
【0022】請求項11記載の電界効果トランジスタの
製造方法は、基板上に、窒化ガリウム系の化合物半導体
のチャネル層、電子供給層、アンドープ層のいずれか1
種からなる半導体層を備え、該半導体層上にソース電
極、ドレイン電極及びゲート電極を備えてなる電界効果
トランジスタの製造方法において、前記半導体層の上
に、該半導体層より不純物濃度の高い窒化ガリウム系の
化合物半導体からなるコンタクト層を連続して成長させ
ることを特徴としている。
【0023】請求項12記載の電界効果トランジスタの
製造方法は、請求項11記載の電界効果トランジスタの
製造方法において、前記コンタクト層のゲート領域を選
択除去して前記半導体層のゲート領域を露出させ、次い
で、該ゲート領域を膜厚方向に部分的に除去して所望の
膜厚とし、このゲート領域にゲート電極を形成すること
により、しきい値電圧が負であるノーマリオン型または
しきい値電圧が正であるノーマリオフ型のいずれかとす
ることを特徴としている。
【0024】請求項13記載の電界効果トランジスタの
製造方法は、請求項12記載の電界効果トランジスタの
製造方法において、前記半導体層のゲート領域を膜厚方
向に部分的に除去し、その後前記コンタクト層上に形成
されたソース電極とドレイン電極との間の電流−電圧特
性を測定する、という操作を繰り返し、前記半導体層の
膜厚を所望の膜厚に制御することを特徴としている。
【0025】本発明の請求項1記載の電界効果トランジ
スタでは、チャネル層上に、該チャネル層より不純物濃
度の高い窒化ガリウム系の化合物半導体からなるコンタ
クト層を連続して形成したことにより、チャネル層と各
電極との間にチャネル層より低抵抗のコンタクト層を介
在させることで、ソース電極−ゲート電極間及びドレイ
ン電極−ゲート電極間の寄生抵抗、及びソース電極及び
ドレイン電極における接触抵抗が低減する。これによ
り、金属−半導体電界効果トランジスタ(MESFE
T)としての特性が向上する。
【0026】請求項4記載の電界効果トランジスタで
は、電子供給層上に、該電子供給層より不純物濃度の高
い窒化ガリウム系の化合物半導体からなるコンタクト層
を連続して形成したことにより、電子供給層と各電極と
の間に電子供給層より低抵抗のコンタクト層を介在させ
ることで、ソース電極−ゲート電極間及びドレイン電極
−ゲート電極間の寄生抵抗、及びソース電極及びドレイ
ン電極における接触抵抗が低減する。これにより、順構
造高電子移動度トランジスタ(順HEMT)としての特
性及び信頼性が向上する。
【0027】請求項7記載の電界効果トランジスタで
は、アンドープ層上に、該アンドープ層より不純物濃度
の高い窒化ガリウム系の化合物半導体からなるコンタク
ト層を連続して形成したことにより、アンドープ層と各
電極との間にアンドープ層より低抵抗のコンタクト層を
介在させることで、ソース電極−ゲート電極間及びドレ
イン電極−ゲート電極間の寄生抵抗、及びソース電極及
びドレイン電極における接触抵抗が低減する。これによ
り、逆構造高電子移動度トランジスタ(逆HEMT)と
しての特性及び信頼性が向上する。
【0028】請求項10記載の半導体装置では、基板上
に形成された各電界効果トランジスタのコンタクト層の
下に連続して形成されたチャネル層、電子供給層または
アンドープ層の膜厚を制御することにより、それぞれの
電界効果トランジスタはしきい値電圧が負であるノーマ
リオン型またはしきい値電圧が正であるノーマリオフ型
のいずれかとなる。これにより、同一基板上にノーマリ
オン型とノーマリオフ型の電界効果トランジスタを設け
ることが可能になり、半導体装置としての機能が大幅に
拡大する。また、従来の製造工程を変更する必要がほと
んど無いので、製造コストが増大する虞も無い。
【0029】請求項11記載の電界効果トランジスタの
製造方法では、半導体層上に、該半導体層より不純物濃
度の高い窒化ガリウム系の化合物半導体からなるコンタ
クト層を連続して成長させるので、半導体層上に形成さ
れた該半導体層より低抵抗のコンタクト層により、ソー
ス電極−ゲート電極間及びドレイン電極−ゲート電極間
の寄生抵抗、及びソース電極及びドレイン電極における
接触抵抗を低減することが可能になる。これにより、特
性・信頼性の向上した電界効果トランジスタが得られ
る。
【0030】請求項12記載の電界効果トランジスタの
製造方法では、コンタクト層のゲート領域を選択除去し
て半導体層のゲート領域を露出させ、次いで、該ゲート
領域を膜厚方向に部分的に除去して所望の膜厚とし、こ
のゲート領域にゲート電極を形成することにより、ノー
マリオン型とノーマリオフ型の電界効果トランジスタを
同一基板上に形成することが可能になる。
【0031】請求項13記載の電界効果トランジスタの
製造方法では、半導体層のゲート領域を膜厚方向に部分
的に除去し、その後コンタクト層上に形成されたソース
電極とドレイン電極との間の電流−電圧特性を測定す
る、という操作を繰り返すことにより、前記半導体層の
ゲート領域の膜厚を高精度で制御することが可能にな
り、その結果、得られた電界効果トランジスタの特性・
信頼性が大幅に向上する。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の電界効果トランジスタと
それを備えた半導体装置及びその製造方法の各実施形態
について、図面に基づき説明する。 [第1の実施形態]図1は本発明の第1の実施形態のG
aN系化合物半導体を用いたMESFETを示す断面図
である。このMESFETは、ノーマリオン型のもの
で、サファイア基板1の(0001)面上に、膜厚が3
0nmの低温GaNバッファ層21、膜厚が2.4μm
のアンドープGaN層22、膜厚が0.2μmで不純物
濃度が2×1017cm-3のSiドープn−GaNチャネ
ル層23、膜厚が20nmで不純物濃度がn−GaNチ
ャネル層23より高い2×1018cm-3のSiドープn
+−GaNコンタクト層24が順次積層されている。
【0033】このn+−GaNコンタクト層24上には
オーム性電極のソース電極25及びドレイン電極26が
形成されている。また、ゲート領域直下のn+−GaN
コンタクト層24が除去されてn−GaNチャネル層2
3のゲート領域が露出され、このゲート領域にはショッ
トキー電極のゲート電極27が形成されている。オーム
性電極としては、Tiを25nm、Alを150nm順
次積層したTi/Alが好適に用いられる。ショットキ
ー電極としては、Ptを10nm、Tiを40nm、A
uを100nm順次積層したPt/Ti/Auが好適に
用いられる。
【0034】次に、このMESFETの製造方法につい
て説明する。MOCVDを用いて、サファイア基板1の
(0001)面上に、550℃の成長温度で低温GaN
バッファ層21を成長させる。次いで、この低温GaN
バッファ層21上に、1080℃の成長温度でアンドー
プGaN層22、n−GaNチャネル層23、n+−G
aNコンタクト層24を順次成長させる。次いで、この
+−GaNコンタクト層24上にソース電極25及び
ドレイン電極26を形成し、ゲート領域直下のn+−G
aNコンタクト層24をエッチングしてn−GaNチャ
ネル層23のゲート領域を露出させ、このゲート領域に
ゲート電極27を形成し、MESFETとする。
【0035】本実施形態のMESFETによれば、n−
GaNチャネル層23上に、不純物濃度がn−GaNチ
ャネル層23より高いn+−GaNコンタクト層24を
形成したので、ソース電極25−ゲート電極27間及び
ドレイン電極26−ゲート電極27間の寄生抵抗、及び
ソース電極25及びドレイン電極26における接触抵抗
を低減することができ、MESFETとしての特性及び
信頼性を向上させることができる。
【0036】また、本実施形態のMESFETの製造方
法によれば、n−GaNチャネル層23上に、不純物濃
度がn−GaNチャネル層23より高いn+−GaNコ
ンタクト層24を連続して形成するので、特性及び信頼
性に優れたMESFETを作製することができる。ま
た、従来の製造工程を殆ど変更することなく用いること
ができるので、製造工程が複雑になる虞が無く、製造コ
ストが高くなってしまうことも無い。なお、本実施形態
では、ノーマリオン型のMESFETとしたが、n−G
aNチャネル層23のゲート領域の膜厚を変えることに
より、ノーマリオフ型のMESFETとすることもでき
る。
【0037】[第2の実施形態]図2は本発明の第2の
実施形態のGaN系化合物半導体を用いた順HEMTを
示す断面図であり、二次元電子ガスの濃度を制御するた
めのゲート電極をAlGaN/GaNヘテロ接合のAl
GaN側に形成した構造である。この順HEMTは、ノ
ーマリオン型のもので、サファイア基板1の(000
1)面上に、膜厚が30nmの低温GaNバッファ層2
1、膜厚が2.4μmのアンドープGaN層22、膜厚
が50nmで不純物濃度が1×1018cm-3のSiドー
プn−AlxGa1-xN電子供給層31(0≦x≦1)、
膜厚が20nmで不純物濃度がn−AlxGa1-xN電子
供給層31より高い5×1018cm-3でありかつAl組
成比がn−AlxGa1-xN電子供給層31より小さいS
iドープn+−AlyGa1-yNコンタクト層32(0≦
y≦1、y≦x)が順次積層されている。なお、33は
アンドープGaN層22中に形成される二次元電子ガス
層である。
【0038】このn+−AlyGa1-yNコンタクト層3
2上にはソース電極25及びドレイン電極26が形成さ
れ、ゲート領域直下のn+−AlyGa1-yNコンタクト
層32が除去されてn−AlxGa1-xN電子供給層31
のゲート領域が露出され、このゲート領域にはゲート電
極27が形成されている。ソース電極25、ドレイン電
極26及びゲート電極27それぞれの組成は、上述した
第1の実施形態の組成と全く同様である。
【0039】次に、この順HEMTの製造方法について
説明する。MOCVDを用いて、サファイア基板1の
(0001)面上に、550℃の成長温度で低温GaN
バッファ層21を成長させる。次いで、この低温GaN
バッファ層21上に、1080℃の成長温度でアンドー
プGaN層22、n−AlxGa1-xN電子供給層31、
+−AlyGa1-yNコンタクト層32を順次成長させ
る。次いで、このn+−AlyGa1-yNコンタクト層3
2上にソース電極25及びドレイン電極26を形成し、
ゲート領域直下のn+−AlyGa1-yNコンタクト層3
2をエッチングしてn−AlxGa1-xN電子供給層31
のゲート領域を露出させ、このゲート領域にゲート電極
27を形成し、順HEMTとする。
【0040】本実施形態の順HEMTによれば、n−A
xGa1-xN電子供給層31上に、不純物濃度がn−A
xGa1-xN電子供給層31より高いn+−AlyGa
1-yNコンタクト層32を形成したので、ソース電極−
ゲート電極間及びドレイン電極−ゲート電極間の寄生抵
抗、及びソース電極及びドレイン電極における接触抵抗
を低減することができ、順HEMTとしての特性及び信
頼性を向上させることができる。
【0041】また、本実施形態の順HEMTの製造方法
によれば、n−AlxGa1-xN電子供給層31上に、不
純物濃度がn−AlxGa1-xN電子供給層31より高い
+−AlyGa1-yNコンタクト層32を連続して形成
するので、特性及び信頼性に優れた順HEMTを作製す
ることができる。また、従来の製造工程を殆ど変更する
ことなく用いることができるので、製造工程が複雑にな
る虞が無く、製造コストが高くなってしまうことも無
い。なお、本実施形態では、ノーマリオン型の順HEM
Tとしたが、n−AlxGa1-xN電子供給層31のゲー
ト領域の膜厚を変えることにより、ノーマリオフ型の順
HEMTとすることもできる。
【0042】[第3の実施形態]図3は本発明の第3の
実施形態のGaN系化合物半導体を用いた逆HEMTを
示す断面図であり、二次元電子ガスの濃度を制御するた
めのゲート電極をAlGaN/GaNヘテロ接合のGa
N側に形成した構造である。この逆HEMTは、ノーマ
リオン型のもので、サファイア基板1の(0001)面
上に、膜厚が30nmの低温GaNバッファ層21、膜
厚が50nmで不純物濃度が2×1018cm-3のSiド
ープn−AlxGa1-xN電子供給層31(0≦x≦
1)、膜厚が50nmのアンドープGaN層41、膜厚
が20nmで不純物濃度がアンドープGaN層41より
高い2×1018cm-3のSiドープn+−GaNコンタ
クト層42が順次積層されている。なお、43はアンド
ープGaN層41中に形成される二次元電子ガス層であ
る。
【0043】このn+−GaNコンタクト層42上には
ソース電極25及びドレイン電極26が形成され、ゲー
ト領域直下のn+−GaNコンタクト層42が除去され
てアンドープGaN層41のゲート領域が露出され、こ
のゲート領域にはゲート電極27が形成されている。ソ
ース電極25、ドレイン電極26及びゲート電極27そ
れぞれの組成は、上述した第1の実施形態の組成と全く
同様である。
【0044】次に、この逆HEMTの製造方法について
説明する。MOCVDを用いて、サファイア基板1の
(0001)面上に、550℃の成長温度で低温GaN
バッファ層21を成長させる。次いで、この低温GaN
バッファ層21上に、1080℃の成長温度でn−Al
xGa1-xN電子供給層31、アンドープGaN層41、
+−GaNコンタクト層42を順次成長させる。次い
で、このn+−GaNコンタクト層42上にソース電極
25及びドレイン電極26を形成し、ゲート領域直下の
+−GaNコンタクト層42をエッチングしてアンド
ープGaN層41のゲート領域を露出させ、このゲート
領域にゲート電極27を形成し、逆HEMTとする。
【0045】本実施形態においても、第2の実施形態の
順HEMTと同様に、ソース電極25−ゲート電極27
間及びドレイン電極26−ゲート電極27間の寄生抵
抗、及びソース電極25及びドレイン電極26における
接触抵抗を低減することができ、逆HEMTとしての特
性及び信頼性を向上させることができる。また、従来の
製造工程を殆ど変更することなく用いることができるの
で、製造工程が複雑になる虞が無く、製造コストが高く
なってしまうことも無い。
【0046】[第4の実施形態]図4は本発明の第4の
実施形態のGaN系化合物半導体を用いたMESFET
が複数個形成された半導体デバイス(半導体装置)を示
す断面図であり、本実施形態のMESFETが上述した
第1の実施形態のMESFETと異なる点は、サファイ
ア基板1上に複数個(図4では2個)のノーマリオン型
MESFET51、52を形成し、これらMESFET
51、52が形成される部分以外を選択的にアンドープ
GaN層22の途中までエッチング53することにより
素子間分離を行った点である。ソース電極25、ドレイ
ン電極26及びゲート電極27の構造及び組成は、上述
した第1の実施形態と全く同様である。なお、54はS
iO2絶縁膜である。
【0047】次に、この半導体デバイスの製造方法につ
いて図4及び図5に基づき説明する。第1の実施形態の
MESFETと同様に、サファイア基板1上に、低温G
aNバッファ層21〜n+−GaNコンタクト層24を
順次成長させた後に、n+−GaNコンタクト層24の
全面に膜厚が約100nmのSiO2絶縁膜54を形成
する(図5(a))。次いで、通常のホトリソグラフィ
ーと三塩化ホウ素(BCl3)を用いた反応性イオンエ
ッチング(RIE)(圧力:3Pa)により、FETが
形成される部分以外を選択的にアンドープGaN層22
の途中までエッチング53し、素子間分離を行う(図5
(b))。
【0048】次いで、n+−GaNコンタクト層24上
にソース電極25及びドレイン電極26を形成する。こ
こでは、ホトリソグラフィーにより、全面に塗布したホ
トレジストを露光して所定のパターンとし、このパター
ンをマスクとしてフッ酸系のウエットエッチングにより
SiO2絶縁膜54を選択的に完全に除去する。次い
で、電子ビームを用いた真空蒸着法(真空度:1×10
-6Torr以下)によりn+−GaNコンタクト層24の上
にオーム性電極Ti/Al(25nm/150nm)を
蒸着・リフトオフし、N2雰囲気中で900℃、30秒
間アニールし、ソース電極25及びドレイン電極26を
形成する(図5(c))。
【0049】次いで、n−GaNチャネル層23の上に
ゲート電極27を形成する。ここでは、ホトリソグラフ
ィーにより、再度全面に塗布されたホトレジストを露光
して所定のパターンを形成し、このパターンをマスクと
してフッ酸系のウエットエッチングによりSiO2絶縁
膜54を選択的に完全に除去する。次いで、三塩化ホウ
素(BCl3)を用いたRIE(圧力:3Pa)により
ゲート領域直下のn+−GaNコンタクト層24を除去
してn−GaNチャネル層23のゲート領域を露出さ
せ、電子ビームを用いた真空蒸着法(真空度:1×10
-6Torr以下)により該ゲート領域上にショットキー電極
Pt/Ti/Au(10nm/40nm/100nm)
を蒸着・リフトオフし、ゲート電極27を形成する(図
4)。
【0050】本実施形態においても、第1の実施形態の
MESFETと同様に、ソース電極25−ゲート電極2
7間及びドレイン電極26−ゲート電極27間の寄生抵
抗、及びソース電極25及びドレイン電極26における
接触抵抗を低減することができ、MESFET51、5
2としての特性及び信頼性を向上させることができる。
したがって、MESFET51、52の特性及び信頼性
が優れた半導体デバイスを提供することができる。
【0051】しかも、サファイア基板1上にMESFE
T51、52を形成し、アンドープGaN層22の途中
までエッチング53することによりMESFET51、
52各々を素子間分離したので、同一のサファイア基板
1上にノーマリオン型のMESFET51、52を形成
することができ、半導体デバイスとしての機能を大幅に
拡大することができる。
【0052】また、この半導体デバイスの製造方法は、
従来の製造工程を変更する必要がほとんど無いので、製
造コストが増大する虞も無い。なお、本実施形態では、
ノーマリオン型のMESFET51、52としたが、n
−GaNチャネル層23のゲート領域の膜厚を変えるこ
とにより、ノーマリオフ型のMESFETとすることも
できる。
【0053】[第5の実施形態]図6は本発明の第5の
実施形態のGaN系化合物半導体を用いたMESFET
が複数個形成された半導体デバイス(半導体装置)を示
す断面図であり、本実施形態のMESFETが上述した
第4の実施形態のMESFETと異なる点は、第4の実
施形態のMESFETでは、同一のサファイア基板1上
に複数のノーマリオン型のMESFET51、52を形
成したのに対し、本実施形態のMESFETでは、ノー
マリオン型のMESFET51とノーマリオフ型のME
SFET61を同一のサファイア基板1上に形成した点
である。
【0054】次に、この半導体デバイスの製造方法につ
いて図6〜図10に基づき説明する。まず、図7(a)
に示すように、第1の実施形態のMESFETと同様
に、サファイア基板1上に、低温GaNバッファ層21
〜n+−GaNコンタクト層24を順次成長させた後
に、n+−GaNコンタクト層24の全面に膜厚が約1
00nmのSiO2絶縁膜54を形成する。次いで、ホ
トリソグラフィーと三塩化ホウ素(BCl3)を用いた
反応性イオンエッチング(RIE)(圧力:3Pa)に
より、FETが形成される部分以外を選択的にアンドー
プGaN層22の途中までエッチング53し、素子間分
離を行う。
【0055】次いで、n+−GaNコンタクト層24上
にソース電極25及びドレイン電極26を形成する。通
常のホトリソグラフィーにより、全面に塗布されたホト
レジストを露光して所定のパターンとし、このパターン
をマスクとしてフッ酸系のウエットエッチングによりS
iO2絶縁膜54を選択的に完全に除去する。次いで、
電子ビームを用いた真空蒸着法(真空度:1×10-6To
rr以下)によりn+−GaNコンタクト層24の上にオ
ーム性電極Ti/Al(25nm/150nm)を蒸着
・リフトオフし、N2雰囲気中で900℃、30秒間ア
ニールし、ソース電極25及びドレイン電極26を形成
する。
【0056】次いで、図7(a)中左側のMESFET
のn−GaNチャネル層23の上にゲート電極27を形
成し、ノーマリオン型MESFET51とする。ホトリ
ソグラフィーにより、全面に塗布されたホトレジスト6
2を露光して所定のパターンを形成し、このパターンを
マスクとしてフッ酸系のウエットエッチングによりSi
2絶縁膜54を選択的に完全に除去し、さらに三塩化
ホウ素(BCl3)を用いたRIE(圧力:3Pa)に
よりゲート領域直下のn+−GaNコンタクト層24を
除去する。
【0057】次いで、(1)RIEを用いてゲート領域
直下のn−GaNチャネル層23をその膜厚方向にエッ
チングする、(2)ソース電極25とドレイン電極26
との間の電流−電圧特性を測定する、という操作を繰り
返し、n−GaNチャネル層23を所望の厚みまでエッ
チングする。図8は、このノーマリオン型MESFET
のソース電極25とドレイン電極26との間の電流−電
圧特性を示す特性図であり、ソース・ドレイン電流が正
の値(しきい値電圧は負の値)を有し、かつ飽和特性を
示している。
【0058】ソース電極25とドレイン電極26との間
の電流−電圧の測定は、図9に示すように、ホトレジス
ト62の上からプローブ63、64を任意の1つのノー
マリオン型MESFETのソース電極25及びドレイン
電極26それぞれに接触させて行う。なお、図9では、
ノーマリオン型MESFETの測定法について説明して
いるが、この測定法はノーマリオフ型MESFETに対
しても全く同様に適用することができる。次いで、電子
ビームを用いた真空蒸着法(真空度:1×10-6Torr以
下)により、ショットキー電極Pt/Ti/Au(10
nm/40nm/100nm)をn−GaNチャネル層
23の上に蒸着・リフトオフし、ゲート電極27を形成
する。その後、再度全面にホトレジスト65を塗布す
る。
【0059】次いで、図7(b)中右側のMESFET
のn−GaNチャネル層23の上にゲート電極27を形
成し、ノーマリオフ型MESFET61とする。ホトリ
ソグラフィーにより、全面に塗布されたホトレジスト6
5を露光して所定のパターンを形成し、このパターンを
マスクとしてフッ酸系のウエットエッチングによりSi
2絶縁膜54を選択的に完全に除去し、さらに三塩化
ホウ素(BCl3)を用いたRIE(圧力:3Pa)に
よりゲート領域直下のn+−GaNコンタクト層24を
除去する。
【0060】次いで、(1)RIEを用いてゲート領域
直下のn−GaNチャネル層23をその膜厚方向にエッ
チングし、(2)ソース電極25とドレイン電極26と
の間の電流−電圧特性を測定する、という操作を繰り返
し、n−GaNチャネル層23を所望の厚みまでエッチ
ングする。図10は、このノーマリオフ型MESFET
のソース電極25とドレイン電極26との間の電流−電
圧特性を示す特性図であり、ソース・ドレイン電流が零
付近の値(しきい値電圧は正の値)を有し、かつ飽和特
性を示している。
【0061】ソース電極25とドレイン電極26との間
の電流−電圧の測定は、ノーマリオン型MESFET5
1と同様に、ホトレジスト62の上からプローブ63、
64を任意の1つのノーマリオフ型MESFETのソー
ス電極25及びドレイン電極26それぞれに接触させて
行う。次いで、電子ビームを用いた真空蒸着法(真空
度:1×10-6Torr以下)により、ショットキー電極P
t/Ti/Au(10nm/40nm/100nm)を
n−GaNチャネル層23の上に蒸着・リフトオフし、
ゲート電極27を形成する。
【0062】このように、ノーマリオン型及びノーマリ
オフ型のMESFETのしきい値電圧は、RIEを用い
たゲート領域直下のn−GaNチャネル層23のエッチ
ング量、つまりソース電極25とドレイン電極26との
間の電流を測定することにより、調整することができ
る。
【0063】本実施形態においても、第1及び第4の実
施形態のMESFETと同様に、MESFETとしての
特性及び信頼性を向上させることができる。さらに、ゲ
ート領域直下のn−GaNチャネル層23をその膜厚方
向に所望の厚みまでエッチングし、厚みが制御されたn
−GaNチャネル層23上にゲート電極27を形成した
ので、ノーマリオン型MESFET51とノーマリオフ
型MESFET61を同一のサファイア基板1上に形成
することができ、半導体デバイスの機能を大幅に拡大す
ることができる。
【0064】[第6の実施形態]図11は本発明の第6
の実施形態のGaN系化合物半導体を用いた順HEMT
が複数個形成された半導体デバイスを示す断面図であ
り、本実施形態の順HEMTが上述した第2の実施形態
の順HEMTと異なる点は、サファイア基板1上に複数
個(図11では2個)のノーマリオン型順HEMT7
1、72を形成し、これらノーマリオン型順HEMT7
1、72が形成される部分以外を選択的にアンドープG
aN層22の途中までエッチング53することにより素
子間分離を行った点である。ソース電極25、ドレイン
電極26及びゲート電極27の構造及び組成は、上述し
た第2の実施形態と全く同様である。
【0065】この順HEMTを作製するには、サファイ
ア基板1上に、低温GaNバッファ層21〜n+−Aly
Ga1-yNコンタクト層32を順次成長させた後に、n+
−AlyGa1-yNコンタクト層32の全面にSiO2
縁膜54を形成し、RIEにより素子間分離を行い、n
+−AlyGa1-yNコンタクト層32上にソース電極2
5及びドレイン電極26を形成し、RIEによりゲート
領域直下のn+−AlyGa1-yNコンタクト層32を除
去してn−AlxGa1-xN電子供給層31のゲート領域
を露出させ、このゲート領域の上にゲート電極27を形
成する。
【0066】本実施形態の順HEMTにおいても、第2
の実施形態の順HEMTと同様に、ソース電極25−ゲ
ート電極27間及びドレイン電極26−ゲート電極27
間の寄生抵抗、及びソース電極25及びドレイン電極2
6における接触抵抗を低減することができ、順HEMT
としての特性及び信頼性を向上させることができる。ま
た、本実施形態の順HEMTの製造方法によれば、ゲー
ト領域直下のn+−AlyGa1-yNコンタクト層32を
除去してn−AlxGa1-xN電子供給層31のゲート領
域を露出させ、このゲート領域の上にゲート電極27を
形成するので、特性及び信頼性の向上した順HEMTを
作製することができる。なお、本実施形態では、ノーマ
リオン型順HEMT71、72としたが、n−Alx
1-xN電子供給層31のゲート領域の膜厚を変えるこ
とにより、ノーマリオフ型の順HEMTとすることもで
きる。
【0067】[第7の実施形態]図12は本発明の第7
の実施形態のGaN系化合物半導体を用いた逆HEMT
が複数個形成された半導体デバイスを示す断面図であ
り、本実施形態の逆HEMTが上述した第3の実施形態
の逆HEMTと異なる点は、サファイア基板1上に複数
個(図12では2個)のノーマリオン型逆HEMT8
1、82を形成し、これらノーマリオン型逆HEMT8
1、82が形成される部分以外を選択的にアンドープG
aN層22の途中までエッチング53することにより素
子間分離を行った点である。ソース電極25、ドレイン
電極26及びゲート電極27の構造及び組成は、上述し
た第3の実施形態と全く同様である。
【0068】このノーマリオン型逆HEMT81、82
を作製するには、サファイア基板1上に、低温GaNバ
ッファ層21〜n+−GaNコンタクト層42を順次成
長させた後に、n+−GaNコンタクト層42の全面に
SiO2絶縁膜54を形成し、RIEにより素子間分離
を行い、n+−GaNコンタクト層42上にソース電極
25及びドレイン電極26を形成し、RIEによりゲー
ト領域直下のn+−GaNコンタクト層42を除去して
アンドープGaN層41のゲート領域を露出させ、この
ゲート領域の上にゲート電極27を形成する。
【0069】本実施形態の逆HEMTにおいても、第3
の実施形態の逆HEMTと同様に、ソース電極25−ゲ
ート電極27間及びドレイン電極26−ゲート電極27
間の寄生抵抗、及びソース電極25及びドレイン電極2
6における接触抵抗を低減することができ、逆HEMT
としての特性及び信頼性を向上させることができる。ま
た、ゲート領域直下のn+−GaNコンタクト層42を
除去してアンドープGaN層41のゲート領域を露出さ
せ、このゲート領域の上にゲート電極27を形成するの
で、特性及び信頼性の向上した逆HEMTを作製するこ
とができる。なお、本実施形態では、ノーマリオン型逆
HEMT81、82としたが、アンドープGaN層41
のゲート領域の膜厚を変えることにより、ノーマリオフ
型の逆HEMTとすることもできる。
【0070】[第8の実施形態]本実施形態の半導体デ
バイスは、第6の実施形態の半導体デバイスにおいて、
ゲート領域直下のn−AlxGa1-xN電子供給層31を
所望の厚みにエッチングし、厚みが制御されたn−Al
xGa1-xN電子供給層31上にゲート電極27を形成
し、順HEMTとしたものである。本実施形態の順HE
MTでは、厚みが制御されたn−AlxGa1-xN電子供
給層31上にゲート電極27を形成したので、ノーマリ
オン型あるいはノーマリオフ型の順HEMTを同一サフ
ァイア基板1上に形成することができ、半導体デバイス
の機能を大幅に拡大することができる。
【0071】[第9の実施形態]本実施形態の半導体デ
バイスは、第7の実施形態の半導体デバイスにおいて、
ゲート領域直下のアンドープGaN層41を所望の厚み
にエッチングし、厚みが制御されたアンドープGaN層
41上にゲート電極27を形成し、逆HEMTとしたも
のである。本実施形態の逆HEMTでは、厚みが制御さ
れたアンドープGaN層41上にゲート電極27を形成
したので、ノーマリオン型あるいはノーマリオフ型の逆
HEMTを同一サファイア基板1上に形成することがで
き、半導体デバイスの機能を大幅に拡大することができ
る。
【0072】以上、本発明の実施形態について図面に基
づき説明してきたが、具体的な構成は本実施形態に限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
設計の変更等が可能である。例えば、第5の実施形態で
は、ノーマリオン型を形成した後に、ノーマリオフ型を
形成する構成としたが、ノーマリオン型及びノーマリオ
フ型の形成順序は上記実施形態に限定されるものではな
く、先にノーマリオフ型を形成し、後からノーマリオン
型を形成する構成としてもかまわない。また、ソース電
極25、ドレイン電極26及びゲート電極27の構造及
び組成においても、上述した各実施形態に限定されず、
適宜変更可能である。
【0073】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の請求項1記
載の電界効果トランジスタによれば、チャネル層上に、
該チャネル層より不純物濃度の高い窒化ガリウム系の化
合物半導体からなるコンタクト層を連続して形成したの
で、ソース電極−ゲート電極間及びドレイン電極−ゲー
ト電極間の寄生抵抗、及びソース電極及びドレイン電極
における接触抵抗を低減することができ、電界効果トラ
ンジスタとしての特性を向上させることができる。
【0074】請求項4記載の電界効果トランジスタによ
れば、電子供給層上に、該電子供給層より不純物濃度の
高い窒化ガリウム系の化合物半導体からなるコンタクト
層を連続して形成したので、ソース電極−ゲート電極間
及びドレイン電極−ゲート電極間の寄生抵抗、及びソー
ス電極及びドレイン電極における接触抵抗を低減するこ
とができ、順構造高電子移動度トランジスタとしての特
性を向上させることができる。
【0075】請求項7記載の電界効果トランジスタによ
れば、アンドープ層上に、該アンドープ層より不純物濃
度の高い窒化ガリウム系の化合物半導体からなるコンタ
クト層を連続して形成したので、ソース電極−ゲート電
極間及びドレイン電極−ゲート電極間の寄生抵抗、及び
ソース電極及びドレイン電極における接触抵抗を低減す
ることができ、逆構造高電子移動度トランジスタとして
の特性を向上させることができる。
【0076】請求項10記載の半導体装置によれば、基
板上に形成された各電界効果トランジスタを、コンタク
ト層の下に連続して形成されたチャネル層、電子供給層
またはアンドープ層の膜厚を制御することで、しきい値
電圧が負であるノーマリオン型またはしきい値電圧が正
であるノーマリオフ型のいずれかとしたので、同一基板
上にノーマリオン型とノーマリオフ型の電界効果トラン
ジスタを形成することができ、半導体装置の機能を大幅
に拡大することができる。また、従来の製造工程を殆ど
変更することなく用いることができるので、製造工程が
複雑になる虞が無く、製造コストが高くなってしまうこ
とも無い。
【0077】請求項11記載の電界効果トランジスタの
製造方法によれば、窒化ガリウム系の化合物半導体のチ
ャネル層、電子供給層、アンドープ層のいずれか1種か
らなる半導体層上に、該半導体層より不純物濃度の高い
窒化ガリウム系の化合物半導体からなるコンタクト層を
連続して成長させるので、ソース電極−ゲート電極間及
びドレイン電極−ゲート電極間の寄生抵抗、及びソース
電極及びドレイン電極における接触抵抗を低減させるこ
とができ、特性・信頼性の向上した電界効果トランジス
タを作製することができる。
【0078】請求項12記載の電界効果トランジスタの
製造方法によれば、コンタクト層のゲート領域を選択除
去して半導体層のゲート領域を露出させ、次いで、該ゲ
ート領域を上方から膜厚方向に除去して所望の膜厚と
し、このゲート領域にゲート電極を形成するので、ノー
マリオン型とノーマリオフ型の電界効果トランジスタを
同一基板上に形成することができる。
【0079】請求項13記載の電界効果トランジスタの
製造方法によれば、半導体層のゲート領域を膜厚方向に
部分的に除去し、その後コンタクト層上に形成されたソ
ース電極とドレイン電極との間の電流−電圧特性を測定
する、という操作を繰り返すので、前記半導体層のゲー
ト領域の膜厚を高精度で制御することができ、特性・信
頼性が大幅に向上した電界効果トランジスタを作製する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態のMESFETを示
す断面図である。
【図2】 本発明の第2の実施形態の順HEMTを示す
断面図である。
【図3】 本発明の第3の実施形態の逆HEMTを示す
断面図である。
【図4】 本発明の第4の実施形態の半導体デバイスを
示す断面図である。
【図5】 本発明の第4の実施形態の半導体デバイスの
製造方法を示す過程図である。
【図6】 本発明の第5の実施形態の半導体デバイスを
示す断面図である。
【図7】 本発明の第5の実施形態の半導体デバイスの
製造方法を示す過程図である。
【図8】 ノーマリオン型MESFETのソース電極と
ドレイン電極との間の電流−電圧特性を示す特性図であ
る。
【図9】 ノーマリオン型MESFETのソース電極と
ドレイン電極との間の電流−電圧特性の測定法を示す説
明図である。
【図10】 ノーマリオフ型MESFETのソース電極
とドレイン電極との間の電流−電圧特性を示す特性図で
ある。
【図11】 本発明の第6の実施形態の半導体デバイス
を示す断面図である。
【図12】 本発明の第7の実施形態の半導体デバイス
を示す断面図である。
【図13】 従来のGaN系化合物半導体を用いたME
SFETを示す断面図である。
【図14】 従来のGaN系化合物半導体を用いた絶縁
ゲート型HFETを示す断面図である。
【符号の説明】
1 サファイア基板 2 AlNバッファ層 3 n−GaNチャネル層 4 ソース電極 5 ドレイン電極 6 ゲート電極 11 GaNバッファ層 12 アンドープAl0.15Ga0.85N層 13 n+−GaNチャネル層 14 アンドープAlN絶縁層 15 n+−GaNコンタクト層 16 ソース電極 17 ドレイン電極 18 ゲート電極 21 低温GaNバッファ層 22 アンドープGaN層 23 n−GaNチャネル層 24 n+−GaNコンタクト層 25 ソース電極 26 ドレイン電極 27 ゲート電極 31 n−AlxGa1-xN電子供給層 32 n+−AlyGa1-yNコンタクト層 33 二次元電子ガス層 41 アンドープGaN層 42 n+−GaNコンタクト層 43 二次元電子ガス層 51、52 ノーマリオン型のMESFET 53 エッチング 54 SiO2絶縁膜 61 ノーマリオフ型のMESFET 62、65 ホトレジスト 63、64 プローブ 71、72 ノーマリオン型の順HEMT 81、82 ノーマリオン型の逆HEMT
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 博康 愛知県名古屋市昭和区御器所町 名古屋工 業大学内 (72)発明者 梅野 正義 愛知県名古屋市昭和区御器所町 名古屋工 業大学内 (72)発明者 阿久津 仲男 東京都港区西新橋1丁目16番7号 日本酸 素株式会社内 (72)発明者 松本 功 東京都港区西新橋1丁目16番7号 日本酸 素株式会社内 Fターム(参考) 5F004 BA04 DA11 DB03 DB19 EA10 EA17 EB02 EB04 FA01 5F102 FA03 FA09 GA02 GB01 GC01 GD01 GJ10 GK04 GL04 GM04 GN04 GQ01 GR01 GS02 GT03 GV07 HC01 HC11 HC15 HC19

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に窒化ガリウム系の化合物半導体
    からなるチャネル層を備え、該チャネル層上にソース電
    極、ドレイン電極及びゲート電極を備えてなる電界効果
    トランジスタにおいて、 前記チャネル層上に、該チャネル層より不純物濃度の高
    い窒化ガリウム系の化合物半導体からなるコンタクト層
    を連続して形成してなることを特徴とする電界効果トラ
    ンジスタ。
  2. 【請求項2】 前記コンタクト層が選択除去されて前記
    チャネル層のゲート領域が露出され、このゲート領域に
    ゲート電極が形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の電界効果トランジスタ。
  3. 【請求項3】 前記チャネル層の膜厚を制御することに
    より、しきい値電圧が負であるノーマリオン型またはし
    きい値電圧が正であるノーマリオフ型のいずれかとした
    ことを特徴とする請求項2記載の電界効果トランジス
    タ。
  4. 【請求項4】 基板上に窒化ガリウム系の化合物半導体
    からなるアンドープ層及び電子供給層を備え、前記アン
    ドープ層内に二次元電子ガス層を形成するとともに、前
    記電子供給層上にソース電極、ドレイン電極及びゲート
    電極を備えてなる電界効果トランジスタにおいて、 前記電子供給層上に、該電子供給層より不純物濃度の高
    い窒化ガリウム系の化合物半導体からなるコンタクト層
    を連続して形成してなることを特徴とする電界効果トラ
    ンジスタ。
  5. 【請求項5】 前記コンタクト層が選択除去されて前記
    電子供給層のゲート領域が露出され、このゲート領域に
    ゲート電極が形成されていることを特徴とする請求項4
    記載の電界効果トランジスタ。
  6. 【請求項6】 前記電子供給層の膜厚を制御することに
    より、しきい値電圧が負であるノーマリオン型またはし
    きい値電圧が正であるノーマリオフ型のいずれかとした
    ことを特徴とする請求項5記載の電界効果トランジス
    タ。
  7. 【請求項7】 基板上に窒化ガリウム系の化合物半導体
    からなる電子供給層及びアンドープ層を備え、内部に二
    次元電子ガス層を形成した該アンドープ層上にソース電
    極、ドレイン電極及びゲート電極を備えてなる電界効果
    トランジスタにおいて、 前記アンドープ層上に、該アンドープ層より不純物濃度
    の高い窒化ガリウム系の化合物半導体からなるコンタク
    ト層を連続して形成してなることを特徴とする電界効果
    トランジスタ。
  8. 【請求項8】 前記コンタクト層が選択除去されて前記
    アンドープ層のゲート領域が露出され、このゲート領域
    にゲート電極が形成されていることを特徴とする請求項
    7記載の電界効果トランジスタ。
  9. 【請求項9】 前記アンドープ層の膜厚を制御すること
    により、しきい値電圧が負であるノーマリオン型または
    しきい値電圧が正であるノーマリオフ型のいずれかとし
    たことを特徴とする請求項8記載の電界効果トランジス
    タ。
  10. 【請求項10】 基板上に、請求項1ないし9のいずれ
    か1項記載の電界効果トランジスタを複数個備え、 各電界効果トランジスタは、前記コンタクト層の下に連
    続して形成されたチャネル層、電子供給層またはアンド
    ープ層の膜厚が制御されることにより、しきい値電圧が
    負であるノーマリオン型またはしきい値電圧が正である
    ノーマリオフ型のいずれかとされていることを特徴とす
    る半導体装置。
  11. 【請求項11】 基板上に、窒化ガリウム系の化合物半
    導体のチャネル層、電子供給層、アンドープ層のいずれ
    か1種からなる半導体層を備え、該半導体層上にソース
    電極、ドレイン電極及びゲート電極を備えてなる電界効
    果トランジスタの製造方法において、 前記半導体層の上に、該半導体層より不純物濃度の高い
    窒化ガリウム系の化合物半導体からなるコンタクト層を
    連続して成長させることを特徴とする電界効果トランジ
    スタの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記コンタクト層のゲート領域を選択
    除去して前記半導体層のゲート領域を露出させ、次い
    で、該ゲート領域を膜厚方向に部分的に除去して所望の
    膜厚とし、このゲート領域にゲート電極を形成すること
    により、しきい値電圧が負であるノーマリオン型または
    しきい値電圧が正であるノーマリオフ型のいずれかとす
    ることを特徴とする請求項11記載の電界効果トランジ
    スタの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記半導体層のゲート領域を膜厚方向
    に部分的に除去し、その後前記コンタクト層上に形成さ
    れたソース電極とドレイン電極との間の電流−電圧特性
    を測定する、という操作を繰り返し、前記半導体層の膜
    厚を所望の膜厚に制御することを特徴とする請求項12
    記載の電界効果トランジスタの製造方法。
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