JP2005183733A - 高電子移動度トランジスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ゲート電極Gに電圧を加えていない状態では、ソース電極Sとドレイン電極D間に電流が流れないいわゆるノーマリーオフの動作する高電子移動度トランジスタの実現を目的とする。
【解決手段】窒化物系化合物半導体からなる電子走行層3と電子供給層4のヘテロ接合構造を有する高電子移動度トランジスタにおいて、少なくともゲート直下に相当する部分の電子供給層4の厚さが、前記少なくともゲート直下に相当する部分以外の電子供給層4の厚さよりも薄いことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、窒化物系化合物半導体からなる高電子移動度トランジスタに関するものである。
GaN,InGaN,AlGaN,AlInGaNなどの窒化物系化合物半導体材料は、GaAs系の材料に比べてそのバンドギャップエネルギーが大きいので、これを用いた電子デバイスは耐熱温度が高く高温動作に優れている。そして特にGaNを用いたFET等の電子デバイスを電源デバイスとして応用することが期待されている。
ここで、FETを電源デバイスとして用いることを考える。既存の回路を用いてコンバータやインバータといった電源回路を構成する場合には、そのFETはノーマリーオフの特性を示すことが必要とされている。図6に従来技術に係るGaNを用いたFETの一である高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electorn Mobility Transistor)を示した。この高電子移動度トランジスタにおいては、例えばサファイア基板のような基板1の上に、GaNからなるバッファ層2、アンドープGaNからなる電子走行層3、および前記電子走行層3に比べて薄いアンドープAlGaNからなる電子供給層4を順次積層してなる層構造(ヘテロ接合構造)が形成されている。そして、電子供給層4の上には、ソース電極S、ゲート電極G、ドレイン電極Dが平面配置されている(特許文献1の従来技術の記載を参照)。
特開2003−179082
図6で示した高電子移動度トランジスタの場合、アンドープGaNからなる電子走行層3のバンドギャップエネルギーはアンドープAlGaNからなる電子供給層4のバンドギャップエネルギーよりも小さい。そして、アンドープGaNは二元結晶であるが、アンドープAlGaNはAlNとGaNの混晶になっている。そのため、電子走行層3と電子供給層4のヘテロ接合界面においては、結晶歪みに基づくピエゾ圧電効果でピエゾ電界が発生し、両者の接合界面の直下に2次元電子ガス層6が形成される。
この高電子移動度トランジスタにおいて、電子供給層4は電子走行層3へ電子を供給する層として機能する。そして、ソース電極Sとドレイン電極Dを作動すると、電子走行層3に供給された電子は2次元電子ガス層6中で高速移動する。このとき、ゲート電極Gに電圧を加えて、当該ゲート電極Gの直下に所望の厚さの空乏層を発生させることにより、ソース電極Sとドレイン電極D間を走行する電子の制御を行なっている。
既に説明したように、電子走行層3と電子供給層4のヘテロ接合構造の接合界面の電子走行層3側においては、ピエゾ電界の作用により常時2次元電子ガス層6が形成される。 そのため、このヘテロ接合構造を有する高電子移動度トランジスタは、ゲート電極Gに電圧を加えない状態では、ソース電極Sとドレイン電極D間に電流が流れ続けるいわゆるノーマリーオンの動作をし、ゲート電極Gに電圧を加えない状態で、ソース電極Sとドレイン電極D間に電流が流れないいわゆるノーマリーオフの動作は実現できないという問題がある。
請求項1に係る発明は、窒化物系化合物半導体からなる電子走行層と電子供給層のヘテロ接合構造を有する高電子移動度トランジスタにおいて、少なくともゲート直下に相当する部分の電子供給層の厚さが、前記少なくともゲート直下に相当する部分以外の電子供給層の厚さよりも薄いことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、窒化物系化合物半導体からなる電子走行層と電子供給層のヘテロ接合構造を有する高電子移動度トランジスタにおいて、前記電子供給層には凹部が形成され、少なくともゲート直下に相当する部分の電子供給層の上面が前記凹部の底平面を構成することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に係る高電子移動度トランジスタにおいて、前記少なくともゲート直下に相当する部分の電子供給層の面は、4.0nm以下の高低差であることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3に係る高電子移動度トランジスタにおいて、前記少なくともゲート直下に相当する部分の電子供給層は、半導体層の一部を酸化した後、その酸化した層を除去したものであることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜3に係る高電子移動度トランジスタにおいて、前記少なくともゲート直下に相当する部分の電子供給層とゲート電極の間に酸化層が介在することを特徴とする請求項1〜3記載の高電子移動度トランジスタ。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5に係る高電子移動度トランジスタにおいて、前記電子供給層はAlxGa1-xN(0<x≦1)、前記電子走行層はGaNであり、前記少なくともゲート直下に相当する部分の電子供給層の厚さは1〜20nmであることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1〜4に係る高電子移動度トランジスタにおいて、前記電子供給層はAlxGa1-xN(0<x<1)、前記電子走行層はGaNであって、前記電子走行層と前記電子供給層の間にAlNからなる中間層が挿入され、かつ、前記少なくともゲート直下に相当する部分の電子供給層の厚さは1〜20nmであることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1〜3または、請求項5に係る高電子移動度トランジスタにおいて、前記電子供給層はAlxGa1-xN(0<x<1)、前記電子走行層はGaNであって、前記電子走行層と前記電子供給層の間にAlNからなる中間層が挿入され、かつ、前記少なくともゲート直下に相当する部分の電子供給層以外の電子供給層の厚さは1〜10nmであることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、窒化物系化合物半導体からなる電子走行層と電子供給層を成膜する工程及びゲート電極を形成する工程を含む高電子移動度トランジスタの製造方法において、前記電子供給層を成膜した後、前記少なくともゲート直下に相当する部分の電子供給層を構成する半導体層の厚さ方向の一部の層を酸化して酸化層を形成し、しかる後、その酸化層をウエットエッチングにより除去した後、前記少なくともゲート直下に相当する部分の電子供給層の表面にゲート電極を形成することを特徴とする。
請求項10に係る発明は、窒化物系化合物半導体からなる電子走行層と電子供給層を成膜する工程及びゲート電極を形成する工程を含む高電子移動度トランジスタの製造方法において、前記電子供給層を成膜した後、前記少なくともゲート直下に相当する部分の電子供給層に相当する部分の電子供給層を構成する半導体層の厚さ方向の一部の層を酸化して酸化層を形成し、しかる後、前記酸化層の表面にゲート電極を形成することを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項9又は請求項10に係る高電子移動度トランジスタの製造方法において、前記酸化層は、酸素又は水により窒化物系化合物半導体が熱酸化されて形成されたことを特徴とする。
本発明に係る高電子移動度トランジスタ及び本発明に係る高電子移動度トランジスタの製造方法により製造された高電子移動度トランジスタは、ゲート電極Gに電圧を加えていない状態では、ソース電極Sとドレイン電極D間に電流が流れない、いわゆるノーマリーオフの動作の実現が可能である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係る高電子移動度トランジスタの一実施形態の断面図である。
例えばサファイア基板のような基板1の上にバッファ層2が形成され、電子走行層3とその電子走行層3に比べて薄い電子供給層4を順次積層したヘテロ接合構造がバッファ層2上に形成されている。そして、ソース電極S、ゲート電極G、ドレイン電極Dが平面配置されている。
ここで、バッファ層2、電子走行層3、電子供給層4は窒化物系化合物半導体から構成され、電子供給層4を構成する窒化物系化合物半導体のバンドギャップエネルギーは、電子供走行層3を構成する窒化物系化合物半導体のバンドギャップエネルギーよりも大きい。
バンドギャップエネルギーが互いに異なる窒化物系化合物半導体は、それぞれ格子定数が異なる。そのため、電子走行層3と電子供給層4両層のヘテロ接合界面においては、結晶歪みに基づくピエゾ圧電効果でピエゾ電界が発生し、両者の接合界面の直下に2次元電子ガス層6が形成される。
2次元電子ガス層6の働きにより、ソース電極Sとドレイン電極Dを作動すると、電子走行層3に供給された電子が2次元電子ガス層6中で高速移動する。このとき、ゲート電極Gに加える電圧を変化させると、当該ゲート電極Gの直下の空乏層の厚さが変化するので、ソース電極Sとドレイン電極D間を走行する電子の制御を行なうことができる。
また、ソース電極S、ドレイン電極Dはコンタクト抵抗を低くして動作時のオン抵抗を下げて大電流動作を実現させるため、電子供給層4の表面のうち、これらの電極を形成する領域に例えばn型不純物がドーピングされてなる窒化物系化合物半導体のコンタクト層5を形成してある。
ここで本発明に係る高電子移動度トランジスタは、電子供給層4を構成する半導体層の厚さは一様ではなく、厚さの薄い部分がある。すなわち、その半導体層の厚さの薄い部分は、少なくともゲート直下に相当する部分8となっており、また、当該少なくともゲート直下に相当する部分8以外の電子供給層4を構成する半導体層の厚さよりも薄い。さらに、言い換えると、図2において、凹部7が形成された電子供給層4の凹部7の底平面が、当該少なくともゲート直下に相当する部分8の電子供給層を構成する半導体層の上面に相当することを意味している。
ゲート直下に相当する部分8の電子供給層4を構成する半導体層の厚さを薄くすることで、その部分のピンチオフ電圧VTが上昇する。そのため、ゲート電極に電圧を加えていない状態においては、その部分の2次元電子ガス層6が消失して空乏化する。これにより、ゲート電極Gに電圧を加えない状態では、ソース電極Sとドレイン電極D間に電流が流れないいわゆるノーマリーオフの動作をする高電子移動度トランジスタの実現が可能となる。
なお、ピンチオフ電圧VTは以下の式から求められ、この電圧が0V以上になるように少なくともゲート直下に相当する部分8の電子供給層4を構成する半導体層の厚さを当該少なくともゲート直下に相当する部分8以外の電子供給層4を構成する半導体層の厚さよりも薄くする。なお、少なくともゲート直下に相当する部分8の電子供給層4の厚さを薄くするとは、ゲート直下に相当する部分の電子供給層4の厚さを薄くするだけでなく、図1のように、ゲート直下に相当する部分の電子供給層4以外の電子供給層4の厚さを薄くすることを含むとも解釈して良い。
Figure 2005183733
(ΦBはゲート電極Gを構成する金属と電子供給層を構成する半導体との接合におけるショットキーバリア高さ、ΔECは、電子供給層と電子走行層界面の伝導帯のバンドオフセット、Nは2次元電子ガス層の電子ガスの濃度、dはゲート直下に相当する部分8の電子供給層を構成する半導体層の厚さである。)
具体的なものとして、ゲート直下に相当する部分8の電子供給層4の厚さdは、電子供給層4がAlxGa1-xN(0<x≦1)、電子走行層3がGaNの場合は、上記式よりd=1〜20nmの範囲であることが望ましい。さらにこの場合、図2に示したように(図1と共通する符号の説明は既に行っている)AlxGa1-xNからなる電子供給層4とGaNからなる電子走行層3の間にAlNからなる中間層9を挿入してもよい(この場合、電子供給層4はAlxGa1-xN(0<x<1)となる。)。AlNからなる中間層9を挿入することにより、ゲート直下に相当する部分8以外の電子供給層4と電子走行層3の界面における2次元電子ガス層6の電子ガスの濃度を高めることができる。
本発明に係る高電子移動度トランジスタにおいて、ゲート直下に相当する部分8の電子供給層4を構成する半導体層の厚さをゲート直下に相当する部分8以外の電子供給層4を構成する半導体層の厚さよりも薄くする際、その制御にはnmオーダーの微妙な精度が要求される。すなわち、上記式の積分項における積分範囲の変数は、ゲート直下に相当する部分8の電子供給層4を構成する半導体層の厚さdであるので、電子供給層4に設けられた凹部7の底平面に4.0nm以上の高低差さらに場合によっては、2.0nm以上の高低差があると、ゲート直下に相当する部分、およびその部分以外のゲート直下に相当する部分8において2次元電子ガス層が発生する場合もある。そのため、電子供給層4に設けられた凹部7の底平面は、4.0nm以下の高低差、好ましくは、2.0nm以下の高低差であることが望ましい。
このような高低差の底平面を有する凹部7をエッチングにより形成することを考える。エッチングには主としてエッチング液を用いたウエットエッチング(例えばKOH溶液のアルカリエッチャントを用いてUVを照射する条件でエッチング)、塩素系、塩化物系又はメタン系のエッチングガスを用いたドライエッチング装置を用いたドライエッチングの手法がある。ウエットエッチングではエッチングに選択性がないため、エッチングの面内均一性に乏しく、4.0nm以下の高低差または2.0nm以下の高低差でエッチングするのは困難である。さらに、エッチング面内におけるスループットも悪い。一方、ドライエッチングでは、エッチングされた底平面の高低差を少なくすることができるが、エッチングされた底平面にはエッチングガスが叩きつけられているのでその面にダメージが生ずるという問題がある。
そのため、窒化物系化合物半導体からなる半導体層の一部の層を厚さ方向に酸化して酸化層を形成し、しかる後、その酸化層をエッチング等の手法により除去した残余の半導体層からなる層の最上面を電子供給層4の凹部7の底平面とする。そして、酸化層を除去した残余の半導体層をゲート直下に相当する部分8の電子供給層4を構成する半導体層としてもよい。
このようにすることで、電子供給層4に設けられた凹部7の底平面を、4.0nm以下の高低差または2.0nm以下の高低差にすることができる。しかも、この手法を用いることで、酸化した層のみを選択的にエッチングすることができ、エッチングによるダメージも発生しない。したがって、良好なピンチオフの特性を得ることができ、またウェハ面内の均一性も良好になる。
なお、底平面の高低差は例えばAFM(Atomoic Force Microscope)等を用いて測定することができ、4.0nm以下の高低差とは、測定した電子供給層4の凹部7の底平面の最高地点(電子供給層4の凹部7における最も厚い箇所)と最低地点(電子供給層4の凹部7における最も薄い箇所)の差が4.0nm以下であるということを意味する。
また、電子供給層4を構成する半導体層において、ゲート直下に相当する部分8の電子供給層4を構成する窒化物系化合物半導体の層の一部を厚さ方向に酸化して酸化層を形成することにより、そのゲート直下に相当する部分8の半導体層の厚さを酸化前の半導体層よりも薄くしてもよい。これにより、その部分8の半導体層の厚さは、その部分8以外の電子供給層4を構成する半導体層の厚さよりも薄くなる。この場合は、酸化させた層と酸化されていない半導体層との界面が、電子供給層4の凹部7の底平面となる。
この形態の場合、図5に示したように、ゲート直下に相当する部分8の電子供給層4とゲート電極Gの間に酸化層11が介在することになる。また、ゲート直下に相当する部分8の電子供給層4を構成する窒化物系化合物半導体の層の一部が厚さ方向に酸化されているので、ゲート直下に相当する部分8以外の電子供給層4の厚さをも薄くすることができる。すなわち、ゲート直下に相当する部分8の電子供給層4を構成する半導体層の厚さを単純に薄くする形態では、高電子移動度トランジスタを駆動した場合にゲート電極G−ソース電極S間のリーク電流が大きくなる。そのため、半導体を酸化させた酸化層11をゲート直下に相当する部分8の半導体層の上に形成することでリーク電流を減らしつつ、ピンチオフ電圧VTを高くすることが可能である。特に酸化層11は半導体が酸化された緻密な層であるため、ゲート直下に相当する部分8の電子供給層4を構成する半導体層との密着性が良くなるのでリーク電流を一層小さくすることができる。
ゲート直下に相当する部分8の電子供給層4以外の電子供給層の厚さの具体的な例として、電子供給層4にAlxGa1-xN(0<x<1)、電子走行層3にGaN、電子走行層3と電子供給層4の間にAlNからなる中間層9を挿入した場合には、ゲート直下に相当する部分8の電子供給層4以外の電子供給層4の厚さを1〜10nmとすることができる。
なお、窒化物系化合物半導体からなる半導体層の一部の層を酸化させて酸化層を形成する際は、酸素を用いても良いし、また、水を用いてもよい。酸化は800〜1000℃の範囲の温度(望ましくは900℃程度)で熱酸化を行う。なお、この温度は、基板上に成長される窒化物系半導体の成長温度以下であることが望ましい。
半導体層を酸化させて酸化層を形成する方法として熱酸化以外に、酸素プラズマやオゾンプラズマ等を用いて半導体層を酸化させる方法も考えられる。しかし、これらの方法では酸化された半導体層にプラズマによるダメージが誘起されるので、電流値が劣化し、また一度に酸化できる厚さが1nm以下と薄く、所望の厚さの酸化層を得るためには酸化工程とエッチングの工程を何回も繰り返さなければならないため、実用的ではない。
実施例1に係る高電子移動度トランジスタを図2に示した。サファイア基板のような基板1の上に厚さ50nmのGaNからなるバッファ層2が形成され、厚さ400nmのGaNからなる電子走行層3、厚さ30nmのアンドープAl0.2Ga0.8Nからなる電子供給層4を順次積層したヘテロ接合構造がバッファ層2上に形成されている。そして、ソース電極S、ゲート電極G、ドレイン電極Dが平面配置されている。
また、GaNからなる電子走行層3とAl0.2Ga0.8Nからなる電子供給層4の間には、厚さ1nmのAlNからなる中間層9が挿入されている。ここで、電子走行層3と電子供給層4両層のヘテロ接合界面においては、結晶歪みに基づくピエゾ圧電効果でピエゾ電界が発生し、両者の接合界面の直下に2次元電子ガス層6が形成されようとする。さらに本実施例において、AlNからなる中間層9が挿入されているので、中間層9と電子走行層3の結晶歪みの差が一層大きくなるので、2次元電子ガス層6の電子ガスの濃度が一層高くなる。
本実施例に係る高電子移動度トランジスタは、図2に示したようにゲート直下に相当する部分8の電子供給層4を構成する半導体層の厚さがゲート直下に相当する部分8以外の電子供給層4を構成する半導体層の厚さである30nmよりも薄く、5nmとなっている。
ここで、ゲート電極Gの金属材料はPt/Auなので、PtとGaNとのショットキー接合におけるショットキーバリア高さは、ΦB=1.2eVとなる。また、GaNからなる電子走行層3とAl0.2Ga0.8Nからなる電子供給層4との界面のバンドオフセットはΔEC=0.9eV(中間層9は非常に薄いので、バンドオフセットに与える影響を無視する。)、2次元電子ガス層6の電子ガスの濃度はN=1×1020 /cm3、ゲート直下に相当する部分8の電子供給層4を構成する半導体層の厚さはd=5nm、そして、ゲート電極Gの面積は800μm2なので、上記式を用いてVT=0.1Vと計算される。そのため、ゲート電極Gに電圧を加えていない状態では、ゲート直下に相当する部分8の電子供給層4は空乏化し、2次元電子ガス層6が存在しない。
図2で示した本実施例に係る高電子移動度トランジスタ(A)を以下のようにして製造した。
成長装置はMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)装置を用い、基板はサファイア基板1を用いた。
まず、サファイア基板1をMOCVD装置内に導入し、ターボポンプでMOCVD装置内の真空度を1×10-6hPa以下になるまで真空引きした後、真空度を100hPaとし基板を1100℃に昇温した。温度が安定したところで、基板1を900rpmで回転させ、原料となるトリメチルガリウム(TMG)を100cm3/min、アンモニアを12リットル/minの流量で基板1の表面に導入しGaNからなるバッファ層2の成長を行った。成長時間は4minでバッファ層2の膜厚は50nm程度である。
その後、トリメチルガリウム(TMG)を100cm3/min、アンモニアを12リットル/minの流量でバッファ層3の上に導入してGaNからなる電子走行層3の成長を行った。成長時間は1000secで、電子走行層3の膜厚は400nmであった。
次に、トリメチルアルミニウム(TMA)を50cm3/min、アンモニアを12リットル/minの流量で導入し、アンドープのAlNからなる中間層9を成長し、トリメチルアルミニウム(TMA)を50cm3/min、トリメチルガリウム(TMG)を100cm3/min、アンモニアを12リットル/minの流量で導入し、Al0.2Ga0.8Nからなる電子供給層4の成長を行った。成長時間は40secで、電子供給層4の膜厚は20nmである。このようにして、図3(a)に示した層構造A0が完成する。
層構造A0のエピタキシャル成長が終了した後、A0の全面にSiO2膜10を形成し、ゲート直下に相当する部分8に相当する電子供給層4にSiO2膜10の開口を設け、その部分の電子供給層4を露出させる。そして、常圧において、酸素流量5リットル/minの流量下900℃の温度で、厚さが30nmからなる電子供給層4のうち、その表面から25nmの深さまでを酸化して酸化層11を形成する(図3(b)の層構造A1を参照)。
これにより、ゲート直下に相当する部分8の電子供給層4の半導体層の厚さが5nmとなり、ゲート直下に相当する部分8以外の電子供給層4を構成する半導体層の厚さよりも薄くなる。これにより、電子供給層4に凹部7が形成される。そして、図3(c)の層構造A2に示したように、酸化層11が形成されている部分の電子走行層3では2次元電子ガス層6が消失する。
そして、燐酸系、塩酸系、フッ酸系若しくは硝酸系のエッチャントを用いて、酸化層11のウエットエッチングを行う。そしてエッチングにより形成された電子供給層4の凹部7の底平面の高低差をAFMで測定した。その結果、最高地点と最低地点の差が1.0nm以下であることが確認された。
エッチング終了後、EB蒸着法により、ソース電極Sとドレイン電極D、ソース電極S(Al/Ti/Au,厚さは100nm/100nm/200nm)とドレイン電極Dの間にゲート電極G(Pt/Au,厚さは100nm/200nm)を形成することにより、図2で示した高電子移動度トランジスタが得られる。
実施例2に係る高電子移動度トランジスタを図4に示した。サファイア基板のような基板1の上に厚さ50nmのGaNからなるバッファ層2が形成され、厚さ400nmのGaNからなる電子走行層3、厚さ30nmのアンドープAl0.2Ga0.8Nからなる電子供給層4を順次積層したヘテロ接合構造がバッファ層2上に形成されている。そして、ソース電極S、ゲート電極G、ドレイン電極Dが平面配置されている。
また、GaNからなる電子走行層3とAl0.2Ga0.8Nからなる電子供給層4の間には、厚さ1nmのAlNからなる中間層9が挿入されている。ここで、電子走行層3と電子供給層4両層のヘテロ接合界面においては、結晶歪みに基づくピエゾ圧電効果でピエゾ電界が発生し、両者の接合界面の直下に2次元電子ガス層6が形成されようとする。さらに本実施例において、AlNからなる中間層9が挿入されているので、中間層9と電子走行層3の結晶歪みの差が一層大きくなるので、両者の接合界面の直下に2次元電子ガス層6の濃度が一層高くなる。
また、ソース電極S、ドレイン電極Dはコンタクト抵抗を低くして動作時のオン抵抗を下げて大電流動作を実現させるため、電子供給層4の表面のうち、これらの電極を形成する領域にn型不純物が高濃度にドーピングされた窒化物系化合物半導体のn−GaNからなるコンタクト層5を形成してある。
本実施例に係る高電子移動度トランジスタは、図4に示したようにゲート直下に相当する部分8の電子供給層4を構成する半導体層の厚さがゲート直下に相当する部分8以外の電子供給層4を構成する半導体層の厚さよりも薄く、5nmとなっている。
ここで、ゲート電極Gの金属材料はPt/Auなので、PtとGaNとのショットキー接合におけるショットキーバリア高さは、ΦB=1.2eVとなる。また、GaNからなる電子走行層3とAl0.2Ga0.8Nからなる電子供給層4との界面のバンドオフセットはΔEC=0.9eV(中間層9は非常に薄いので、バンドオフセットに与える影響を無視する。)、2次元電子ガス層6の電子ガスの濃度はN=1×1020 /cm3 、ゲート直下に相当する部分8の電子供給層4を構成する半導体層の厚さはd=5nm、そして、ゲート電極Gの面積は800μm2なので、上記式を用いてVT=0.1Vと計算される。そのため、ゲート電極Gに電圧を加えていない状態では、ゲート直下に相当する部分8の電子供給層4は空乏化し、2次元電子ガス層6が存在しない。
図4で示した本実施例に係る高電子移動度トランジスタ(A)を以下のようにして製造した。まず、実施例1に係る高電子移動度トランジスタと同様にして、図3(a)に示した層構造A0をエピタキシャル成長した。
層構造A0のエピタキシャル成長が終了した後、A0の全面にSiO2膜10を形成し、ゲート直下に相当する部分8に相当する電子供給層4にSiO2膜10の開口を設け、その部分の電子供給層4を露出させる。そして、常圧において、酸素流量5リットル/minの流量下900℃の温度で、厚さが30nmからなる電子供給層4のうち、その表面から25nmの深さまでを酸化して酸化層11を形成する(図3(b)の層構造A1を参照)。
これにより、ゲート直下に相当する部分8の電子供給層4の半導体層の厚さが5nmとなり、ゲート直下に相当する部分8以外の電子供給層4を構成する半導体層の厚さよりも薄くなる。このとき、電子供給層4に凹部7が形成される。そして、図3(c)の層構造A2に示したように、エッチングされた部分の電子走行層3には2次元電子ガス層6が消失する。
そして、燐酸系、塩酸系、フッ酸系若しくは硝酸系のエッチャントを用いて、酸化層11のウエットエッチングを行う。そしてエッチングにより形成された電子供給層4の凹部7の底平面の高低差をAFMで測定した。その結果、最高地点と最低地点の差が1.0nm以下であることが確認された。
エッチング終了後、再び層構造A2の全面にSiO2膜を形成し、ソース電極Sとドレイン電極Dが形成される領域に相当する部分のSiO2膜を除去する。そして、MOCVD法により、TMGa(100cm3/min)、アンモニア(12リットル/min)、n型不純物としてのSiH4(10cm3/min)を用い、成長温度1050℃でSiが高濃度でドーピングされてなるn−GaNのコンタクト層5を形成した。コンタクト層2の膜厚は50nm程度、キャリア濃度は1×1019 /cm3以上である。
最後にEB蒸着法により、コンタクト層5上にソース電極Sとドレイン電極D、ソース電極S(Al/Ti/Au,厚さは100nm/100nm/200nm)とドレイン電極Dの間にゲート電極G(Pt/Au,厚さは100nm/200nm)を形成することにより、図4で示した高電子移動度トランジスタが得られる。
実施例3に係る高電子移動度トランジスタを図5に示した。本実施例に係る高電子移動度トランジスタは、ゲート直下に相当する部分8の電子供給層4の箇所が異なるのみで他は実施例1に係る高電子移動度トランジスタと共通するので、共通する部分については説明を省略する。
実施例3に係る高電子移動度トランジスタと実施例1に係る高電子移動度トランジスタとの相違点は、ゲート直下に相当する部分8の電子供給層4とゲート電極Gの間にAl0.2Ga0.8Nを酸化させた酸化層11が介在し形成されていることである。
本実施例の場合では、ゲート直下に相当する部分8の電子供給層4を構成する半導体層の厚さがゲート直下に相当する部分8以外の電子供給層4を構成する厚さ10nmの半導体層よりも薄く、5nmとなっており、酸化層11の厚さは5nmである。酸化層11とその直下の半導体からなる電子供給層4の最上面は、電子供給層4の凹部7の底平面となっている。
このような場合であっても、ゲート直下に相当する部分8の電子供給層4を構成する半導体層を、ゲート直下に相当する部分8以外の電子供給層4を構成する厚さ10nmの半導体層よりも薄くすることができる。本実施例では、ゲート直下に相当する部分8の電子供給層4を構成する半導体層の厚さはd=5nmなので(他の条件は実施例1と同じ)、上記の式よりVT=0.1Vと計算される。そのため、ゲート電極Gに電圧を加えていない状態では、ゲート直下に相当する部分8の電子供給層4は空乏化し、2次元電子ガス層6が消失している。
図5で示した本実施例に係る高電子移動度トランジスタを以下のようにして製造した。
まず、実施例1に係る高電子移動度トランジスタと同様にして、図3(a)に示した層構造A0をエピタキシャル成長した。
そして、A0の全面にSiO2膜10を形成し、ゲート直下に相当する部分8に相当する電子供給層4にSiO2膜10の開口を設け、その部分の電子供給層4を露出させる。そして、常圧において、酸素流量5リットル/minの流量下900℃の温度で、厚さが10nmの電子供給層4のうち、その表面から5nmの深さまでを酸化して酸化層11を形成する(図3(b)の層構造A1を参照)。
次にEB蒸着法により、ソース電極Sとドレイン電極D(Al/Ti/Au,厚さは100nm/100nm/200nm)を形成し、そしてドレイン電極D間の酸化層11の表面にゲート電極G(Pt/Au,厚さは100nm/200nm)を形成することにより、図5で示した高電子移動度トランジスタが得られる。
本実施例3の場合では、ソース電極S,ドレイン電極Dを電子供給層4上に直接形成していたが、図4で示した実施例2の場合のように、コンタクト層5を介して形成しても良い。すなわち、図3(b)の層構造A1において、SiO2膜10を除去した後、再び層構造A1の全面にSiO2膜を形成し、ソース電極Sとドレイン電極Dが形成される領域に相当する部分のSiO2膜を除去する。そして、MOCVD法により、トリメチルガリウム(TMG)を100cm3/min、アンモニアを12リットル/min、n型不純物としてSiH4を10cm3/minの流量で導入し、Siが高濃度でドーピングされたGaNからなるコンタクト層5の成長を行った。バッファ層2の成長を行った。成長温度は1050℃でコンタクト層2の膜厚は50nm程度、キャリア濃度は1×1019 /cm3以上である。
以上のようにして製造された実施例1、実施例2及び実施例3の高電子移動度トランジスタは、ゲート電極Gに電圧を加えていない状態では、ソース電極Sとドレイン電極D間に電流が流れない、いわゆるノーマリーオフの動作が確認された。
本発明に係る高電子移動度トランジスタの実施の形態を示す断面図である。 本発明に係る高電子移動度トランジスタの実施例1(A)を示す断面図である。 本発明に係る高電子移動度トランジスタを製造中の層構造であり、(a)はA0、(b)はA1、(c)はA2の断面図である。 本発明に係る高電子移動度トランジスタの実施例2を示す断面図である。 本発明に係る高電子移動度トランジスタの実施例3を示す断面図である。 従来技術に係る高電子移動度トランジスタを示す断面図である。
符号の説明
1 基板
2 バッファ層
3 電子走行層
4 電子供給層
5 コンタクト層
6 2次元電子ガス層
7 凹部
8 ゲート直下に相当する部分
9 中間層
10 SiO2
11 酸化層

Claims (11)

  1. 窒化物系化合物半導体からなる電子走行層と電子供給層のヘテロ接合構造を有する高電子移動度トランジスタにおいて、少なくともゲート直下に相当する部分の電子供給層の厚さが、前記少なくともゲート直下に相当する部分以外の電子供給層の厚さよりも薄いことを特徴とする高電子移動度トランジスタ。
  2. 窒化物系化合物半導体からなる電子走行層と電子供給層のヘテロ接合構造を有する高電子移動度トランジスタにおいて、前記電子供給層には凹部が形成され、少なくともゲート直下に相当する部分の電子供給層の上面が前記凹部の底平面を構成することを特徴とする高電子移動度トランジスタ。
  3. 前記少なくともゲート直下に相当する部分の電子供給層の面は、4.0nm以下の高低差であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の高電子移動度トランジスタ。
  4. 前記少なくともゲート直下に相当する部分の電子供給層は、半導体層の一部を酸化した後、その酸化した層を除去したものであることを特徴とする請求項1〜3記載の高電子移動度トランジスタ。
  5. 前記少なくともゲート直下に相当する部分の電子供給層とゲート電極の間に酸化層が介在することを特徴とする請求項1〜3記載の高電子移動度トランジスタ。
  6. 前記電子供給層はAlxGa1-xN(0<x≦1)、前記電子走行層はGaNであり、前記少なくともゲート直下に相当する部分の電子供給層の厚さは1〜20nmであることを特徴とする請求項1〜5記載の高電子移動度トランジスタ。
  7. 前記電子供給層はAlxGa1-xN(0<x<1)、前記電子走行層はGaNであって、前記電子走行層と前記電子供給層の間にAlNからなる中間層が挿入され、かつ、前記少なくともゲート直下に相当する部分の電子供給層の厚さは1〜20nmであることを特徴とする請求項1〜4記載の高電子移動度トランジスタ。
  8. 前記電子供給層はAlxGa1-xN(0<x<1)、前記電子走行層はGaNであって、前記電子走行層と前記電子供給層の間にAlNからなる中間層が挿入され、かつ、前記少なくともゲート直下に相当する部分の電子供給層以外の電子供給層の厚さは1〜10nmであることを特徴とする請求項1〜3又は請求項5記載の高電子移動度トランジスタ。
  9. 窒化物系化合物半導体からなる電子走行層と電子供給層を成膜する工程及びゲート電極を形成する工程を含む高電子移動度トランジスタの製造方法において、前記電子供給層を成膜した後、前記少なくともゲート直下に相当する部分の電子供給層を構成する半導体層の厚さ方向の一部の層を酸化して酸化層を形成し、しかる後、その酸化層をウエットエッチングにより除去した後、前記少なくともゲート直下に相当する部分の電子供給層の表面にゲート電極を形成することを特徴とする高電子移動度トランジスタの製造方法。
  10. 窒化物系化合物半導体からなる電子走行層と電子供給層を成膜する工程及びゲート電極を形成する工程を含む高電子移動度トランジスタの製造方法において、前記電子供給層を成膜した後、前記少なくともゲート直下に相当する部分の電子供給層に相当する部分の電子供給層を構成する半導体層の厚さ方向の一部の層を酸化して酸化層を形成し、しかる後、前記酸化層の表面にゲート電極を形成することを特徴とする高電子移動度トランジスタの製造方法。
  11. 前記酸化層は、酸素又は水により窒化物系化合物半導体が熱酸化されて形成されたことを特徴とする請求項9又は請求項10記載の高電子移動度トランジスタの製造方法。
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