JP2000122596A - 表示装置 - Google Patents
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- Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
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Abstract
分に分けることなくそして2つのデータ線駆動回路を必
要とすることなく、先行フレーム期間の表示イメージの
残像と現フレーム期間の表示イメージとの重なりに基づ
いて表示イメージが不鮮明になることを防止して動画の
質を改善することができる表示装置を実現することであ
る。 【解決手段】 本発明に従う表示装置は、複数の画素ラ
インを有する表示面と、複数の画素ラインのそれぞれに
イメージを逐次的に書き込む書き込み手段とを有し、書
き込み手段は、イメージを少なくとも1つの画素ライン
に書き込む期間に、他の画素ラインに黒色を書き込むこ
とを特徴とする。他の画素ラインは、少なくとも1つの
画素ラインから予定の距離だけ離されていることを特徴
とする。書き込み手段は、少なくとも1つの画素ライン
から予定の距離だけ離されている複数の画素ラインに黒
色を書き込むことを特徴とする。
Description
の表示イメージの残像と現フレーム期間の表示イメージ
との重なりに基づいて表示イメージが不鮮明になること
を防止して動画の質を改善することができる例えば液晶
表示(LCD)装置、プラズマ表示装置、フィールド・
エミッション表示装置等の高応答速度の表示装置に関す
る。
ような高応答速度のLCD装置が、動画の画質を改善す
るために使用され始めている。動画においては表示イメ
ージが高速度で変化される。図1(A)及び(B)を参
照して高応答速度のLCD装置の問題点について説明す
ると、図1(A)は、LCDアレイ1、データ線駆動回
路2及びゲート線駆動回路3を含む従来のLCD装置の
概略的な構成を示す。例えば、LCDアレイ1はVGA
(ビデオ・グラフィック・アレイ)方式の640×48
0画素を有する。この場合、データ線駆動回路2は1画
素ラインの640個の画素にそれぞれ接続されている6
40本のデータ線にイメージ・データを供給し、そして
ゲート線駆動回路3は480本のゲート線にゲート・パ
ルスを逐次的に供給する。更に具体的にいうと、ゲート
線G1に沿う第1の画素ラインにデータが書き込まれる
時には、第1画素ラインの640個の画素に対するイメ
ージ・データがデータ線駆動回路2からデータ線に供給
され、そしてゲート線駆動回路3はゲート線G1へゲー
ト・パルスを供給する。このゲート・パルスは、第1画
素ラインの各画素の薄膜トランジスタをターン・オン
し、その結果このイメージ・データは、この分野で周知
なように、画素電極、液晶層及び共通電極により形成さ
れる各画素のキャパシタに記憶される。ゲート線G2に
沿う第2の画素ラインにデータが書き込まれる時には、
第2画素ラインの640個の画素に対するイメージ・デ
ータがデータ線駆動回路2からデータ線に供給され、そ
してゲート線駆動回路3はゲート線G2へゲート・パル
スを供給し、そして以下、この動作が繰り返される。
ト・パルスを逐次的に供給するためのタイミング図を示
す。図1(B)に示すように、1つのフレーム期間に、
ゲート・パルスが480本のゲート線に逐次的に供給さ
れ、その結果この1つのフレーム期間の間にイメージ・
データが画素ラインに逐次的に書き込まれる。隣接する
2つのフレーム期間相互間にブランキング期間が設けら
れている。ゲート・パルスは期間TAで表される幅を有
し、そしてこの期間は(フレーム期間の長さ)/(ゲー
ト線の数)で表される。期間TAは、各画素のキャパシ
タンスにイメージ・データを十分に書き込むように各画
素の薄膜トランジスタをターン・オンするように設計さ
れている。
動画を表示するために表示イメージがフレーム期間毎に
変更される時に、1つのフレーム期間の表示イメージが
残像として人間の目に残り、そして次のフレーム期間の
表示イメージと重なることであり、その結果表示イメー
ジの質が低下する。
解決するための従来の方式のタイミング図である。1つ
のフレーム期間は、1/2フレーム期間A及び1/2フ
レーム期間Bに分けられている。第1番目の1/2フレ
ーム期間Aの間、480本のゲート線が逐次的に付勢さ
れてイメージ・データをLCDアレイの全ての画素ライ
ンに書き込み、そして第2番目の1/2フレーム期間B
の間に、480本のゲート線が逐次的に付勢されて黒色
データをLCDアレイの全ての画素ラインに書き込む。
この動作は図1(A)に示したLCD装置の制御方式を
修正することにより行われる。第2番目の1/2フレー
ム期間Bの書き込み動作について説明すると、ゲート線
G1に沿う第1の画素ラインに黒色データが書き込まれ
る時には、第1画素ラインの640個の画素に対する黒
色データがデータ線駆動回路2に記憶され、そしてゲー
ト線駆動回路3はゲート線G1へゲート・パルスを供給
する。このゲート・パルスは、第1画素ラインの各画素
の薄膜トランジスタをターン・オンし、その結果この黒
色データは各画素のキャパシタに記憶される。ゲート線
G2に沿う第2の画素ラインに黒色データが書き込まれ
る時には、第2画素ラインの640個の画素に対するイ
メージ・データがデータ線駆動回路2に記憶され、そし
てゲート線駆動回路3はゲート線G2へゲート・パルス
を供給し、そしてこの動作が繰り返される。このように
して、人間の目は第2番目の1/2フレーム期間Bの間
に黒色イメージを認識し、そして第1番目のフレーム期
間Aに表示されたイメージの残像は1/2フレーム期間
Bの間に、人間の目から消去され、次のフレーム期間の
イメージと重ならない。この方式は残像の問題を解決す
るが、この方式では、図1(B)に比べて1フレーム期
間に2倍の数のゲート・パルスが必要となるためにゲー
ト・パルスの幅がTA/2に減少され、これによりイメ
ージ・データは画素のキャパシタンスに十分に書き込ま
れず、従って十分な階調の制御ができないという新たな
問題点を生じる。
来のLCD装置を示す。LCDアレイは、ゲート線G1
乃至G240を含むLCDアレイAと、ゲート線G24
1乃至G480を含むLCDアレイBに分割され、そし
てデータ線駆動回路4がLCDアレイAにデータを供給
するために使用され、そしてデータ線駆動回路5がLC
DアレイBにデータを供給するために使用される。図3
(B)はLCDアレイの動作のタイミング図である。1
つのフレーム期間は1/2フレーム期間Aと、1/2フ
レーム期間Bとに分割されている。第1フレーム期間の
1/2フレーム期間Aの間に、LCDアレイAの240
本のゲート線が逐次的に付勢されてイメージ・データを
LCDアレイAの全ての画素ラインに書き込む。第1フ
レーム期間の1/2フレーム期間Bの間に、LCDアレ
イAの240本のゲート線が逐次的に付勢されて黒色デ
ータをLCDアレイAの全ての画素ラインに書き込み、
そしてLCDアレイBの240本のゲート線が逐次的に
付勢されてイメージ・データをLCDアレイBの全ての
画素ラインに書き込む。第1フレーム期間にイメージが
書き込まれたLCDアレイBに対する黒色データは、第
2フレーム期間の1/2フレーム期間Aに書き込まれ
る。
いるので、上側半分A及び下側半分Bへのイメージ・デ
ータ及び黒色データの書き込み動作は、互いに独立的に
行われ、そしてゲート・パルスの幅は各画素のキャパシ
タンスにイメージ・データ又は黒色データを十分に書き
込める期間TAに維持され、これによりこの方式は図2
の方式の問題点を解決する。しかしながら、この方式
は、LCDアレイを2つの半部分に分割することそして
2つのデータ線駆動回路4及び5を必要とし、これによ
りデータ線駆動回路4及び5へのデータの供給が複雑と
なり、そして製造コストが増大するという新たな問題点
を生じる。
アレイを2つの半部分に分けることなくそして2つのデ
ータ線駆動回路を必要とすることなく、先行フレーム期
間の表示イメージの残像と現フレーム期間の表示イメー
ジとの重なりに基づいて表示イメージが不鮮明になるこ
とを防止して動画の質を改善することができる表示装置
を実現することである。
ンを有する表示面と、複数の画素ラインのそれぞれにイ
メージを逐次的に書き込む書き込み手段とを有し、書き
込み手段は、イメージを少なくとも1つの画素ラインに
書き込む期間に、他の画素ラインに黒色を書き込むこと
を特徴とする。
ラインから予定の距離だけ離されていることを特徴とす
る。
インから予定の距離だけ離されている複数の画素ライン
に黒色を書き込むことを特徴とする。
配列された複数のデータ線及び1つの方向に交差する他
の方向に沿って配列された複数のゲート線を有し、そし
て複数のデータ線と複数のゲート線との交点のそれぞれ
に1つの画素が形成されている表示面と、黒色信号部分
及びイメージ信号部分を含むデータ信号を複数のデータ
線のそれぞれに供給するデータ線駆動回路と、複数のゲ
ート線のそれぞれにゲート・パルスを逐次的に供給する
ゲート線駆動回路とを有し、このゲート線駆動回路は、
データ信号を書き込む書き込み期間に、データ信号の黒
色信号部分及びイメージ信号部分の両方をゲートする広
いゲート・パルスを少なくとも1つのゲート線に供給す
ると共に、データ信号の黒色信号部分をゲートする狭い
ゲート・パルスを他のゲート線に供給することを特徴と
する。
線から予定の距離だけ離されていることを特徴とする。
れていることを特徴とする。
ート線から予定の距離だけ離されている複数のゲート線
に狭いゲート・パルスを供給することを特徴とする。
配列された複数のデータ線及び1つの方向に交差する他
の方向に沿って配列された複数のゲート線を有し、そし
て複数のデータ線と複数のゲート線との交点のそれぞれ
に1つの画素が形成されている表示面と、黒色信号部分
及びイメージ信号部分を含むデータ信号を複数のデータ
線のそれぞれに供給するデータ線駆動回路と、複数のゲ
ート線のそれぞれにゲート・パルスを逐次的に供給する
ゲート線駆動回路とを有し、このゲート線駆動回路は、
データ信号を書き込む書き込み期間の間に、データ信号
のイメージ信号部分をゲートする第1ゲート・パルスを
少なくとも1つのゲート線に供給すると共に、データ信
号の黒色信号部分をゲートする第2ゲート・パルスを他
のゲート線に供給することを特徴とする。
含まれていることを特徴とする。
配列された複数のデータ線及び1つの方向に交差する他
の方向に沿って配列されたY本のゲート線を有し、ここ
でYは1以上の整数であり、そして複数のデータ線と複
数のゲート線との交点のそれぞれに1つの画素(画素)
が形成されており、そしてY本のゲート線のそれぞれに
沿った複数の画素は1つの画素ラインを形成する表示面
と、黒色信号部分及びイメージ信号部分を含むデータ信
号を複数のデータ線のそれぞれに供給するデータ線駆動
回路と、Y本のゲート線のそれぞれにゲート・パルスを
逐次的に供給するゲート線駆動回路とを有し、このゲー
ト線駆動回路は、データ信号を書き込む書き込み期間
に、データ信号の黒色信号部分及びイメージ信号部分の
両方をゲートする広いゲート・パルスを少なくとも1つ
のゲート線に供給すると共に、データ信号の黒色信号部
分をゲートする狭いゲート・パルスを上記の少なくとも
1つのゲート線から離された他のゲート線に供給し、ゲ
ート線駆動回路は、期間T1乃至TNを含むフレーム期間
にY本のゲート線のそれぞれに広いゲート・パルスを逐
次的に供給し(ここで、Nは1乃至Yである)、1つの
フレーム期間と次のフレーム期間とはブランキング期間
により分けられており、そして1つのフレーム期間のう
ちの最後の期間TNに黒色が書き込まれた画素ラインに
続く少なくとも1つの画素ラインに、ブランキング期間
に黒色信号部分が書き込まれることを特徴とする。
性はフレーム期間毎に反転され、ブランキング期間は偶
数個の期間TB1乃至TBEを含み(ここで、期間TB1乃至
TBEのそれぞれの長さは期間T1乃至TNのそれぞれの長
さに等しい)、そして先行フレーム期間に供給されたデ
ータ信号の極性と反対の極性を与えるようにデータ信号
の極性がブランキング期間に調整されることを特徴とす
る。
性はフレーム期間毎に反転され、ブランキング期間は奇
数個の期間TB1乃至TBOを含み(ここで、期間TB1乃至
TBOのそれぞれの長さは期間T1乃至TNのそれぞれの長
さに等しい)、そして期間TB1乃至TBOの数に等しい数
の画素ラインに、ブランキング期間の間に黒色信号部分
が書き込まれることを特徴とする。
D装置7を示す。LCD装置7は、LCDアレイ即ち表
示面8、データ線駆動回路9、ゲート線駆動回路10及
びクロック発生回路11を含む。例えば、LCDアレイ
8はVGA方式の640×480画素を有し、即ち、6
40個の画素がゲート線に沿って水平方向に配列され、
そして480個の画素が垂直方向に配列されている。も
しもカラー・イメージを表示することが要求されるなら
ば、画素の数は(640×3)×480に増大され、こ
の場合1つの画素毎に3つのセル、即ち赤色のセル、緑
のセル及び青のセルが形成される。SVGA(スーパー
・ビデオ・グラフィック・アレイ)方式の800×60
0画素、又はXGA(エクステンディッド・グラフィッ
ク・アレイ)方式の1024×768等の画素を有する
LCDアレイを使用することも可能である。しかしなが
ら説明及び図面を簡単にするために、水平方向に24個
の画素を有し、そして垂直方向に20個の画素を有する
LCDアレイ即ち表示面を使用して本発明を説明する。
に、表示されるべきイメージを表す電荷を貯蔵するため
に1つの画素が接続されている。図4(B)は、1つの
画素の回路を示し、ここで、薄膜トランジスタ(TF
T)12のソース電極はデータ線に接続され、TFT1
2のゲート電極はゲート線に接続され、そしてTFT1
2のドレイン電極は一方のガラス基板に形成されている
画素電極13に接続される。一方のガラス基板に形成さ
れた画素電極13と、他方のガラス基板に掲載された共
通電極15と、画素電極13及び共通電極15の間に挟
まれた液晶層14とは、表示されるべきイメージを表す
電荷を貯蔵するためのキャパシタを形成する。イメージ
・データが画素に書き込まれるときには、ゲート線に印
加されるゲート・パルスがTFT12をターン・オン
し、これによりデータ線に印加されているイメージ・デ
ータを表す電圧がTFT12を介してキャパシタに印加
されて、イメージを表すレベルまでこのキャパシタを充
電する。
されると、液晶材料が劣化される。周知のように、この
劣化を防止するために、液晶材料に印加されるデータ信
号の極性は周期的に反転される。本発明の実施例では、
いわゆるH/V反転(Horizontal/vert
ical inversion)が使用される。図5及
び6を参照してH/V反転について説明すると、図5
(A)は奇数フレーム期間に24×20個の画素に印加
される、共通電極に対するデータ信号の極性を示し、そ
して図5(B)は偶数フレーム期間に24×20個の画
素に印加される、共通電極に対するデータ信号の極性を
示す。図6(A)は図5(A)のゲート線に沿った奇数
画素ラインのデータ信号及び図5(B)のゲート線に沿
った偶数画素ラインのデータ信号を示す。図6(B)は
図5(A)の偶数画素ラインのデータ信号及び図5
(B)の奇数画素ラインのデータ信号を示す。データ信
号の極性は、共通電極15に印加される電圧であるVC
OM(この例の場合には0V)に対して交互に変化され
る。一例として、データ線DL1及びDL2とゲート線
G1及びG2の交点にある4つの画素に注目すると、水
平方向において隣接する画素の極性は互いに反対であ
り、そして垂直方向において隣接する画素の極性は互い
に反対である。又、奇数フレーム期間における4つの画
素の極性は、偶数フレーム期間における極性と反対であ
る。このようにして、1つの画素の極性は奇数又は偶数
フレーム期間毎に変更され、そして隣接する画素の極性
は互いに反対である。
ータ信号は、図6(A)に示すように、(a)残像を消
去するために電圧レベル+VB又は−VBに固定された
フル・ブラック・カラー(黒色)を規定する第1部分即
ち黒色信号部分16及び(b)ユーザに対して表示され
るイメージ、例えば動画を規定する第2部分即ちイメー
ジ信号部分17を含み、そしてイメージ信号部分17の
電圧レベル+VI、−VIは、画素のイメージの輝度に
依存して電圧レベル0Vから電圧レベル+VB又は−V
Bまで変化する。イメージ信号が+VB又は−VBを有
するということは、イメージ自体がフル・ブラックであ
ることを表す。図を簡略化するために、電圧レベル+V
I又は−VIを有するイメージ信号部分17が示されて
いる。
ては、データ線DL1に接続された第1番目の画素位置
に正の極性の信号を有する1つの画素ラインのデータ信
号を、“+I又は+B信号”と呼び、そして第1番目の
画素位置に負の極性の信号を有する1つの画素ラインの
データ信号を、“−I又は−B信号”と呼ぶ。従って、
図5(A)及び(B)に示すように、+I又は+B信号
は奇数番目のフレーム期間に奇数番目の画素ラインにそ
して偶数番目のフレーム期間に偶数番目の画素ラインに
書き込まれ、そして−I又は−B信号は奇数番目のフレ
ーム期間に偶数番目の画素ラインにそして偶数番目のフ
レーム期間に奇数番目の画素ラインに書き込まれる。
照して説明する。図7及び8は、イメージ及び残像消去
用のフル・ブラック・カラーをLCDアレイに書き込む
第1実施例のタイミング図を示す。図9はイメージをL
CDアレイに書き込むためのゲート・パルスを示す。図
10はフル・ブラック・カラーを1つの画素に書き込む
ためのゲート・パルスを示し、そしてこの1つの画素に
黒色が時間の経過とともに3回書き込まれることを示
す。前述のように、説明及び図面を簡略化するために、
水平方向に24個の画素及び垂直方向に20個の画素を
有するLCDアレイを使用して本発明の動作を説明す
る。従って、この場合には画素ライン即ちゲート線の数
Yは20である。
る書き込み動作が図7及び8に示されている。偶数個の
期間TB1乃至TBE、例えば4つの期間TB1乃至TB4、を
有するブランキング期間が奇数フレーム期間と偶数フレ
ーム期間との間に設けられている。表示装置の表示面に
イメージを表示する1フレーム期間Fは、複数のイメー
ジ書き込み期間T1乃至TYを有し、そしてこの場合には
T1乃至T20である。以下、イメージ書き込み期間を単
に期間という。LCDアレイの全ての画素のキャパシタ
がリセットされ、そして図7及び8に示す奇数フレーム
期間が第1番目のフレーム期間であり、そして偶数フレ
ーム期間が第2番目のフレーム期間であるとする。この
場合には、図7に示されている先行フレーム期間に対す
る黒色の書き込み動作は行われない。この動作について
は後述する。
と、ユーザに対して表示されるイメージ(以下、単にイ
メージという)は、図9に示すように、データ信号の黒
色信号部分16及びイメージ信号部分17の両方をゲー
トすることにより1つのフレーム期間の1つの期間の間
に1画素ラインの全ての画素に書き込まれ、そして次の
フレーム期間にこの1画素ラインに再びイメージが書き
込まれる前に、図10に示すように黒色信号部分16だ
けをゲートすることにより残像消去用の黒色がこの1画
素ラインの全ての画素に書き込まれる。
ルスGI及びGBを使用する。ゲート・パルスGIは図
9に示され、そしてデータ信号の黒色信号部分16及び
イメージ信号部分17の両方をゲートするための広い幅
を有する。図9(A)において、正のデータ信号18の
黒色信号部分16及びイメージ信号部分17の両方が、
1つの画素のキャパシタに書き込まれ、これによりこの
画素のキャパシタの電位は点線で示すように変化する。
図9(B)において、負のデータ信号19の黒色信号部
分16及びイメージ信号部分17の両方が、1つの画素
のキャパシタに書き込まれ、これによりこの画素のキャ
パシタの電位は点線で示すように変化する。ゲート・パ
ルスGBは図10に示され、そしてデータ信号の黒色信
号部分16だけをゲートするために、ゲート・パルスG
Iの幅よりも狭い幅を有する。黒色信号部分16はデー
タ信号の前部に配置され、そしてこの後にイメージ信号
部分17が続く。この理由は、イメージの書き込み動作
の間に、フル・ブラック・カラー電圧+VB又は−VB
に固定される黒色信号部分16が、キャパシタの電位を
図9の点線に沿って迅速に変動するように助け、これに
より、高解像度の表示装置のデータ・パルスの幅が狭く
された場合にも所望のイメージ電圧+VI又は−VIが
画素のキャパシタに書き込まれるようにするためであ
る。図10(A)において、1つの画素のキャパシタに
対して、連続する3つの正のデータ信号18の黒色信号
部分16を3回に亘って供給するために3つのゲート・
パルスGBが使用される。3つのゲート・パルスGBを
使用する理由は、1つのゲート・パルスGBの期間内
に、画素のキャパシタが、フル・ブラック電圧+VBま
で充電されないからである。1つのゲート・パルスGB
の期間内に、キャパシタをフル・ブラック・レベルまで
書き込めるようにTFTの特性又はデータ信号の黒色信
号部分16を設計できるならば、1つのゲート・パルス
GBだけを使用することができる。しかしながら、高解
像度の表示装置の場合には、ゲート・パルスGI及びG
Bの期間は解像度の増大に比例して短くなり、従って、
画素のキャパシタを1つのゲート・パルスGBの期間内
にフル・ブラック・レベルまで書き込むことが困難にな
る。従って、高解像度の表示装置においては複数回に亘
ってキャパシタをフル・ブラック・レベルにまで書き込
むことが望ましい。本実施例は、3つのゲート・パルス
GBを使用する。この場合には、画素のキャパシタの電
位は、点線で示すように+VBに向かって徐々に増大す
る。図10(B)においては、1つの画素のキャパシタ
に対して、連続する3つの負のデータ信号19の黒色信
号部分16を3回に亘って供給するために3つのゲート
・パルスGBが使用される。この場合には、画素のキャ
パシタの電位は、点線で示すように−VBに向かって徐
々に増大する。
れるクロック・パルス(図示せず)の制御のもとに、後
述のように、図4のデータ線駆動回路9及びゲート線駆
動回路10は、データ線及びゲート線にイメージ信号、
即ち+Iと+Bとの組み合わせ又は−Iと−Bとの組み
合わせ、そしてゲート・パルス、即ちGI又はGBをそ
れぞれ供給する。
作)図7及び8を再び参照すると、データ信号+Iは、
図6(A)に示した+I又は+B信号に対応し、そして
データ信号−Iは、図6(B)に示した−I又は−B信
号に対応する。図7の第1フレーム期間の期間T1に、
広い幅のゲート・パルスGIがゲート線G1に供給さ
れ、LCDアレイの第1画素ラインにデータ信号+Iを
ゲートし、これによりデータ信号+Iのイメージが表示
される。
ゲート・パルスGIがゲート線G2に供給され、LCD
アレイの第2画素ラインにデータ信号−Iをゲートし、
これによりデータ信号−Iのイメージが表示される。
ゲート・パルスGIがゲート線G3に供給され、LCD
アレイの第3画素ラインにデータ信号+Iをゲートし、
これによりデータ信号+Iのイメージが表示される。以
下、この動作が繰り返される。このような動作はゲート
線G10に関連する第10番目の画素ラインまで繰り返
される。この時点で、ゲート線G1乃至G10に関連す
る10本の画素ラインにイメージだけが書き込まれてい
る。
用してゲート線G11に関連する画素ラインにイメージ
+Iを書き込み、そしてこれと同時に、狭いゲート・パ
ルスGBを使用してゲート線G1に関連する画素ライン
に黒色+Bを書き込む動作が行われ、これによりゲート
線G11に関連する画素ラインはイメージ+Iを表示
し、そしてゲート線G1に関連する画素ラインは、図1
0(A)に示す第1黒色電圧レベル20の黒色+Bを表
示する。ゲート線G1に関連する画素ラインにイメージ
を書き込む動作は期間T1に行われ、そしてこの画素ラ
インに黒色を書き込む動作は期間T11に開始されること
が明らかである。
用してゲート線G12に関連する画素ラインにイメージ
−Iを書き込み、そしてこれと同時に、狭いゲート・パ
ルスGBを使用してゲート線G2に関連する画素ライン
に黒色−Bを書き込む動作が行われ、これによりゲート
線G12に関連する画素ラインはイメージ−Iを表示
し、そしてゲート線G2に関連する画素ラインは、図1
0(B)に示す第1黒色電圧レベル22の黒色−Bを表
示する。
用してゲート線G13に関連する画素ラインにイメージ
+Iを書き込み、そしてこれと同時に、狭いゲート・パ
ルスGBを使用してゲート線G1に関連する画素ライン
に黒色+Bを書き込む動作と、狭いゲート・パルスGB
を使用してゲート線G3に関連する画素ラインに黒色+
Bを書き込む動作とが行われ、これによりゲート線G1
3に関連する画素ラインはイメージ+Iを表示し、そし
てゲート線G1に関連する画素ラインは、図10(A)
に示す第2黒色電圧レベル21の黒色+Bを表示し、そ
してゲート線G3に関連する画素ラインは、第1黒色電
圧レベル20の黒色+Bを表示する。
用してゲート線G14に関連する画素ラインにイメージ
−Iを書き込み、そしてこれと同時に、狭いゲート・パ
ルスGBを使用してゲート線G2に関連する画素ライン
に黒色−Bを書き込む動作と、狭いゲート・パルスGB
を使用してゲート線G4に関連する画素ラインに黒色−
Bを書き込む動作とが行われ、これによりゲート線G1
4に関連する画素ラインはイメージ−Iを表示し、そし
てゲート線G2に関連する画素ラインは、図10(B)
に示す第2黒色電圧レベル23の黒色−Bを表示し、そ
してゲート線G4に関連する画素ラインは、第1黒色電
圧レベル22の黒色−Bを表示する。
用してゲート線G15に関連する画素ラインにイメージ
+Iを書き込み、そしてこれと同時に、狭いゲート・パ
ルスGBを使用してゲート線G1に関連する画素ライン
に黒色+Bを書き込む動作と、狭いゲート・パルスGB
を使用してゲート線G3に関連する画素ラインに黒色+
Bを書き込む動作と、狭いゲート・パルスGBを使用し
てゲート線G5に関連する画素ラインに黒色+Bを書き
込む動作とが行われ、これによりゲート線G15に関連
する画素ラインはイメージ+Iを表示し、そしてゲート
線G1に関連する画素ラインは、図10(A)に示す最
終黒色電圧レベル+VBの黒色を表示し、そしてゲート
線G3に関連する画素ラインは、第2黒色電圧レベル2
1の黒色+Bを表示し、そしてゲート線G5に関連する
画素ラインは、第1黒色電圧レベル20の黒色+Bを表
示する。
面に表示されている内容は次の通りである。
黒色電圧レベル+VBの黒色+B ゲート線G2に関連する画素ライン:第2黒色電圧レベ
ル23の黒色−B ゲート線G3に関連する画素ライン:第2黒色電圧レベ
ル21の黒色+B ゲート線G4に関連する画素ライン:第1黒色電圧レベ
ル22の黒色−B ゲート線G5に関連する画素ライン:第1黒色電圧レベ
ル20の黒色+B 偶数ゲート線G6乃至G14に関連する画素ライン:イ
メージ−I 奇数ゲート線G7乃至G15に関連する画素ライン:イ
メージ+I 書き込み手段即ち回路9、10及び11は、複数本の画
素ラインのそれぞれにイメージを逐次的に書き込み、そ
して書き込み手段は、1つの画素ラインにイメージを書
き込む期間に他の画素ラインに黒色を書き込むことが明
らかである。例えば、期間T11に、データ信号+Iは、
広いゲート・パルスGIが供給されるゲート線G11に
関連する画素ラインにイメージ+Iを書き込むために使
用され、そして又狭いゲート・パルスGBが供給される
ゲート線G1に関連する画素ラインに黒色+Bを書き込
むために使用され、又、期間T13では、データ信号+I
は、広いゲート・パルスGIが供給されるゲート線G1
3に関連する画素ラインにイメージ+Iを書き込むため
に使用され、そして又狭いゲート・パルスGBが供給さ
れるゲート線G1及びG3に関連する画素ラインに黒色
+Bを書き込むために使用され、又、期間T15では、デ
ータ信号+Iは、広いゲート・パルスGIが供給される
ゲート線G15に関連する画素ラインにイメージ+Iを
書き込むために使用され、そして又狭いゲート・パルス
GBが供給されるゲート線G1、G3及びG5に関連す
る画素ラインに黒色+Bを書き込むために使用される。
GI及びGBが、関連する画素ラインにイメージと黒色
との両方を同時に書き込むために選択的にゲート線に供
給される。
のフレーム期間の期間T16乃至T20に繰り返される。第
1番目のフレーム期間の最後(T20)に、ゲート線G1
乃至G6に関連する画素ラインは最終レベル即ち+VB
又は−VBの各黒色を表示し、そしてゲート線G7乃至
G20に関連する残りの画素ラインは、第2若しくは第
1レベルの黒色、又はイメージ+I若しくは−Iを表示
している。更に具体的に言うと、ゲート線G7及びG8
に関連する画素ラインは、第2黒色電圧レベル21又は
23の黒色をそれぞれ表示しており、ゲート線G9及び
G10に関連する画素ラインは、第1黒色電圧レベル2
0又は22の黒色をそれぞれ表示しており、そしてゲー
ト線G11乃至G20に関連する画素ラインは、イメー
ジ+I又は−Iをそれぞれ表示している。
インのキャパシタを最終黒色電圧レベル、即ち+VB又
は−VBにまで充電する書き込み動作は、この第1番目
のフレーム期間の後に行われる。この実施例においては
図8に示すように、偶数個の期間TB1乃至TBE、例えば
TB1乃至TB4を含むブランキング期間が、第1フレーム
期間と第2フレーム期間との間に設けられている。ブラ
ンキング期間に含まれる各期間の長さは、フレーム期間
に含まれる各期間の長さに等しい。
おいては、期間TB1乃至TB4を含むブランキング期間
に、2つの動作が行われる。1つの動作は、第2番目の
フレーム期間に画素に供給されるデータ信号の極性を反
転するように、極性を調整することである。そしてデー
タ信号がデータ線駆動回路9に供給される。極性を反転
する理由は、周知のようにもしも液晶材料にDC電圧が
連続的に印加されると、液晶材料が損傷されるからであ
る。この実施例では、データ信号の極性の反転は、期間
TB3に行われ、ここでデータ信号の極性は図8に示すよ
うに、期間TB3の間負の極性に維持され、この結果、第
2フレーム期間に画素ラインに供給されるデータ信号の
極性は、第1フレーム期間に画素ラインに供給されるデ
ータ信号の極性に比べて反転される。データ信号の極性
の調整は、ブランキング期間の他の期間、例えばTB1、
TB2又はTB4に行われることができる。
乃至TB4のうちの1つの期間に、第1フレーム期間の最
後の期間T20に書き込まれた黒色の極性(−B)と反対
極性(+B)の黒色を、第1フレーム期間の画素ライン
G6、G8及びG10にそれぞれ続く画素ラインG7、
G9及びG11に書き込むことである。このようにし
て、黒色は、奇数フレーム期間の最後の期間TN即ちT
20に黒色が書き込まれた画素ラインに続く画素ラインの
少なくとも1つに書き込まれる。ブランキング期間のう
ちの1つの期間に黒色+Bを書き込む理由は、第2番目
のフレーム期間の最初の期間T1に供給されるデータ信
号の極性(−I)が、第1番目のフレーム期間にゲート
線G20に関連する最後の画素ラインに供給されるデー
タ信号の極性(−I)と同じであり、従って、第2フレ
ーム期間T2まで、そしてゲート線G7、G9及びG1
1に関連する画素ラインの画素のキャパシタに黒色+V
Bを再書き込みできないからである。ブランキング期間
が4つの期間を含む場合には、黒色を書き込むために、
期間TB1又はTB4の1つを選択できる。本実施例の場合
には、ゲート線G7、G9及びG11に狭いゲート・パ
ルスGBを供給してこれらに関連する画素ラインにデー
タ信号+Iの黒色信号部分16を供給するために期間T
B4が使用される。
のように、各画素ラインに供給されるデータ信号の極性
が第2番目のフレーム期間では反転されるという点を除
いて、第1番目のフレーム期間と同様な動作が第2番目
のフレーム期間で行われる。図8の第2番目のフレーム
期間の期間T1において、広いゲート・パルスGIがゲ
ート線G1に供給されてLCDアレイの第1画素ライン
にイメージ−Iをゲートしてイメージ−Iを表示し、そ
して、狭いゲート・パルスGBがゲート線G8、G10
及びG12に供給されて、これらのゲート線に関連する
画素ラインに黒色−Bをゲートしてこれを表示する。
動作は第2番目のフレーム期間T10まで続く。
Iを使用してゲート線G11に関連する画素ラインにイ
メージ−Iを書き込み、そしてこれと同時に、狭いゲー
ト・パルスGBを使用してゲート線G18、G20及び
G1に関連する画素ラインに黒色−Bを書き込む動作が
行われ、これによりゲート線G11に関連する画素ライ
ンはイメージ−Iを表示し、そしてゲート線G1に関連
する画素ラインは、図10(B)に示す第1黒色電圧レ
ベル22の黒色を表示し、そしてゲート線G18に関連
する画素ラインは、最終黒色電圧レベル−VBの黒色−
Bを表示し、そしてゲート線G20に関連する画素ライ
ンは、第2黒色電圧レベル23の黒色−Bを表示する。
CDアレイの全ての画素ラインに最終黒色電圧レベル、
即ち+VB又は−VBの黒色を書き込む動作が完了さ
れ、これにより、第1フレーム期間に全ての画素ライン
に表示されたイメージが完全に消去される。
する黒色の書き込み動作について説明すると、この書き
込み動作は、図7のフレーム期間が第1フレーム期間以
外の期間、例えば第3、第5又は第7フレーム期間の場
合に、先行フレーム期間に全ての画素ラインに表示され
たイメージを消去するために行われる。
例の、図7及び8に示した、偶数個の期間TB1乃至TB4
を含むブランキング期間により分けられている奇数及び
偶数フレーム期間のある選択された期間TNにおいて、
幅の広い1つのゲート・パルスGI及び幅の狭い複数の
ゲート・パルスGBが供給されるゲート線は、次式によ
り規定される。
間T1乃至T9に関連する。例えば、奇数(例えば第3番
目)フレーム期間の期間T1においては、ゲート線G1
に広いゲート・パルスGIが供給され、そしてゲート線
G8、G10及びG12に狭いゲート・パルスGBが供
給される。
関連する。
て期間T15乃至T20に関連する。期間T15においては、
ゲート線G15に広いゲート・パルスGIが供給され、
そしてゲート線G1、G3及びG5に狭いゲート・パル
スGBが供給される。
て、1つのゲート線に広いゲート・パルスGIが供給さ
れて黒色信号部分16及びイメージ信号部分17の両方
をゲートし、これによりイメージがこのゲート線に関連
する1画素ラインに書き込まれ、そして他の選択された
ゲート線には黒色信号部分16だけをゲートする狭いゲ
ート・パルスGBが供給され、これによりこれらのゲー
ト線に関連する画素ラインに黒色が書き込まれる。
のフル・ブラック・カラーをLCDアレイに書き込む第
2実施例のタイミング図を示す。LCDアレイの全ての
画素のキャパシタがリセットされ、そして図11及び1
2に示す奇数フレーム期間が第1番目のフレーム期間で
あり、そして偶数フレーム期間が第2番目のフレーム期
間であるとする。この場合には、図11に示されている
先行フレーム期間に対する黒色の書き込み動作は行われ
ない。第2実施例においては、奇数個の期間TB1乃至T
BO、例えば5つの期間TB1乃至TB5、を有するブランキ
ング期間が奇数フレーム期間と偶数フレーム期間との間
に設けられている。
1及び12に示す第1フレーム期間の期間T1乃至T20
の間の動作は図7及び8に示した第1フレーム期間の動
作と同じである。
期間例えば5つの期間TB1乃至TB5を有するブランキン
グ期間の間、データ信号の極性は交互に反転され、そし
てデータ線駆動回路9に供給され、そして更にデータ信
号+I,−I,+I,−I及び+Iを使用して、黒色が
ゲート線G7乃至G15に関連する画素ラインに連続的
に供給される。即ち、黒色信号部分16は、奇数フレー
ム期間の最後の期間TN即ちT20に黒色が書き込まれた
画素ラインのそれぞれに続く画素ラインに書き込まれ、
そしてブランキング期間に黒色信号部分16は、数4と
ブランキング期間の期間TB1乃至TB0の数との和に等し
い数の画素ラインに書き込まれる。更に具体的にいう
と、図9(A)に示す黒色信号部分16の黒色+Bが期
間TB1にゲート線G7、G9及びG11に関連する画素
ラインに供給され、図9(B)に示す黒色信号部分16
の黒色−Bが期間TB2にゲート線G8、G10及びG1
2に関連する画素ラインに供給され、黒色+Bが期間T
B3にゲート線G9、G11及びG13に関連する画素ラ
インに供給され、以下この動作が繰り返される。奇数個
の期間を有するブランキング期間を使用することによ
り、データ信号の極性は各期間TB1乃至TB5において反
転され、これによりデータ信号−Iが第2フレーム期間
の最初の期間T1に最初の画素ラインに供給される。
のように、各画素ラインに供給されるデータ信号の極性
が第2番目のフレーム期間では反転されるという点を除
いて、第1番目のフレーム期間と同様な動作が第2番目
のフレーム期間で行われる。図12に示す第2フレーム
期間の期間T1において、広いゲート・パルスGIがゲ
ート線G1に供給されてLCDアレイの第1画素ライン
にイメージ−Iをゲートしてイメージ−Iを表示し、そ
して、狭いゲート・パルスGBがゲート線G12、G1
4及びG16に供給されて、これらのゲート線に関連す
る画素ラインに黒色−Bをゲートしてこれを表示する。
目のフレーム期間T10まで続く。
Iを使用してゲート線G11に関連する画素ラインにイ
メージ−Iを書き込み、そしてこれと同時に、狭いゲー
ト・パルスGBを使用してゲート線G1に関連する画素
ラインに黒色−Bを書き込む動作が行われ、これにより
ゲート線G11に関連する画素ラインはイメージ−Iを
表示し、そしてゲート線G1に関連する画素ラインは、
図10(B)に示す第1黒色電圧レベル22の黒色を表
示する。このようにして、イメージ及び黒色の書き込み
動作は第2フレーム期間の間繰り返される。1つの画素
ラインに対してイメージを書き込む動作と、この画素ラ
インに対して黒色を書き込む動作の開始との間の時間遅
延はF/2に等しいことが明らかである。ここで、Fは
1フレーム期間の長さである。
ることにより、黒色は、第1フレーム期間、ブランキン
グ期間及び第2フレーム期間に亘ってゲート線G1乃至
G20に関連する画素ラインに連続的に書き込まれ、こ
れにより、イメージの表示開始時刻と黒色の表示開始時
刻との間の時間遅延の長さは各画素ライン毎に一定の値
F/2に維持される。このことは、全ての画素ラインの
イメージ表示期間がF/2に等しいことを意味し、これ
によりF/2の期間に亘って表示されるイメージの入射
光の積分値で表される人間の目に入るイメージの輝度が
全ての画素ラインに対して一定に維持される。
対する黒色の書き込み動作について説明すると、この書
き込み動作は、図11のフレーム期間が第1フレーム期
間以外の期間、例えば第3、第5又は第7フレーム期間
の場合に、先行フレーム期間に全ての画素ラインに表示
されたイメージを消去するために行われる。
複数画素ラインに連続的に書き込まれるので、奇数及び
偶数フレーム期間のうちのある選択された期間TNにお
いて、イメージが書き込まれる画素に関連するゲート線
と、黒色が書き込まれる画素ラインに関連するゲート線
とは次式により規定される。20本のゲート線を使用す
るこの実施例では、ゲート線の数Y=20であり、そし
て、数Nは、1乃至Y(=20)である。”数”n”
は、ブランキング期間に含まれる期間の数である。この
実施例では,n=5である。更に実際のゲート線G1乃
至G20の後に、n=5に等しい仮想的ゲート線G21
乃至G25があるものとする。即ち、ここで考慮するゲ
ート線の数は(Y+n)であり、即ち25本のゲート線
である。そして、ゲート線G(Y+n+1)即ち仮想的
な26番目のゲート線G26は、LCDアレイの表示面
のゲート線G1として扱われる。
T1乃至T5の間、次のゲート線が選択される。
が選択される。
22はLCDアレイに実際に存在しない仮想ゲート線で
あり、従って期間T6ではゲート線G6、G17及びG
19だけが選択され、そして期間T7ではゲート線G
7、G18及びG20だけが選択される。仮想ゲート線
を記号*で表す。
次のゲート線が選択される。
そして期間T9ではゲート線G9及びG20だけが選択
される。
ート線が選択される。
間、次のゲート線が選択される。
そして期間T12ではゲート線G12及びG2だけが選択
される。
間、次のゲート線が選択される。
され、そして期間T14ではゲート線G14、G2および
G4だけが選択される。このようにして、残りの期間の
ゲート線が選択されることができる。
に使用されうる代替的なデータ信号を示す。図13に示
すデータ信号においては、フル・ブラック・カラーを規
定する黒色信号部分16は2つのサブセクション16A
及び16Bに分割されている。図6、9及び10に示す
ように、黒色信号部分16の前縁がフル・ブラック・レ
ベル+VB又は−VBまで上昇される場合には、この急
激に立ち上がる黒色信号部分16が、イメージの書き込
み時に、画素のキャパシタをオーバー・チャージしてし
まい、このキャパシタを、所望のイメージ電圧レベルよ
りも大きな電圧レベルまで充電してしまうオーバー・シ
ュートが生じることがある。図6、9及び10に示した
黒色信号部分16の絶対値即ち振幅をフル・ブラック電
圧+VB、−VBよりも小さい値に減少することにより
このオーバーシュートを防止することも可能である。し
かしながら、黒色信号部分16の振幅の減少に基づい
て、残像を十分に消去できなくなり、従ってオーバーシ
ュートの防止と残像の消去との両方を達成できなくなる
望ましくない状況が生じることがある。2つのサブ・セ
クション16A及び16Bに分けられている図13の黒
色信号部分16は、このような望ましくない状況が生じ
た場合に有効であり、オーバーシュートの防止と残像の
消去との両方を達成することができる。更に具体的に説
明すると、サブ・セクション16Aの電圧レベルの絶対
値は、オーバー・シュートを防止するために、サブセク
ション16Bのフル・ブラック電圧レベル+VB又は−
VBの絶対値よりも小さな値に選択される。
の代わりに使用されうる代替的なゲート・パルスGIを
示す。図14(A)及び(B)に示すゲート・パルスG
Iは、データ信号18及び24のイメージ信号部分17
だけをゲートするようなパルス幅を有する。黒色信号部
分16によるバイアス動作の助けを必要とせずに、イメ
ージ信号部分17がゲート・パルスGIの期間内に画素
のキャパシタを所望のイメージ電圧レベルにまで十分に
充電できる場合にこのようなゲート・パルスGIが使用
されることができる。図14(A)及び(B)に示すゲ
ート・パルスGBは、図10の場合のように、データ信
号18及び24の黒色信号部分16だけをゲートする。
図14(B)においては、イメージ信号部分17は、デ
ータ信号24の前部に配置され、そしてこの後に黒色信
号部分16が続き、そしてゲート・パルスGBは、黒色
信号部分16をゲートするように整列されている。
て本発明を説明したが、本発明は、複数本のゲート線を
同時に付勢することができる例えばプラズマ表示装置、
フィールド・エミッション表示装置のような他の表示装
置においても使用されることができる。
作では、正の極性の黒色(+B)が同じ正の極性のイメ
ージ(+I)の後に書き込まれ、そして負の極性の黒色
(−B)が同じ負の極性のイメージ(−I)の後に書き
込まれたが、負の極性の黒色(−B)が反対極性のイメ
ージ(+I)の後に書き込まれ、そして正の極性の黒色
(+B)が反対極性のイメージ(−I)の後に書き込ま
れることができる。この理由は、人間の目は、極性に関
係なくイメージ及び黒色を認識するからである。
向に24個の画素を有しそして垂直方向に20個の画素
を有するLCDアレイについて本発明を説明したが、本
発明の書き込み動作は、VGA方式の640×480個
の画素、SVGA方式の800×600個の画素、又は
XGA方式の1024×768個等の画素を有する表示
画面を有する表示装置に対しても適用されることが明ら
かである。黒色信号部分16のフル・ブラック・レベル
+VB又は−VBの代わりに、先行フレーム期間のイメ
ージを十分に消去することができる任意の電圧レベルを
使用することができる。画素へのイメージの書き込み動
作の開始と、この画素への黒色の書き込み動作の開始と
の間の遅延は、図11及び12の場合にはF/2に選択
されたが、この遅延の値は、先行フレーム期間の表示イ
メージの残像と現フレーム期間の表示イメージとの重な
りに基づいて表示イメージが不鮮明になることを防止で
きる任意の値に選択されることができる。
に分けることなくそして2つのデータ線駆動回路を必要
とすることなく、先行フレーム期間の表示イメージの残
像と現フレーム期間の表示イメージとの重なりに基づい
て表示イメージが不鮮明になることを防止して動画の質
を改善することができる表示装置を実現することができ
る。
へゲート・パルスを逐次的に供給するためのタイミング
を示す図である。
ミングを示す図である。
置を示す図である。
信号の極性を示す図である。
ある。
ラーをLCDアレイに書き込む第1実施例のタイミング
を示す図である。
ある。
タ信号及びゲート・パルスを示す図である。
き込むためのデータ信号及びゲート・パルスを示す図で
ある。
カラーをLCDアレイに書き込む第2実施例のタイミン
グを示す図である。
図である。
うる代替的なデータ信号を示す図である。
用されうる代替的なゲート・パルスGIを示す図であ
る。
Claims (17)
- 【請求項1】複数の画素ラインを有する表示面と、 上記複数の画素ラインのそれぞれにイメージを逐次的に
書き込む書き込み手段とを有し、 上記書き込み手段は、上記イメージを少なくとも1つの
画素ラインに書き込む期間に、他の画素ラインに黒色を
書き込むことを特徴とする表示装置。 - 【請求項2】上記他の画素ラインは、上記少なくとも1
つの画素ラインから予定の距離だけ離されていることを
特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 【請求項3】上記書き込み手段は、上記少なくとも1つ
の画素ラインから上記予定の距離だけ離されている複数
の画素ラインに上記黒色を書き込むことを特徴とする請
求項2に記載の表示装置。 - 【請求項4】1方向に沿って配列された複数のデータ線
及び上記1つの方向に交差する他の方向に沿って配列さ
れた複数のゲート線を有し、そして上記複数のデータ線
と上記複数のゲート線との交点のそれぞれに1つの画素
が形成されている表示面と、 黒色信号部分及びイメージ信号部分を含むデータ信号を
上記複数のデータ線のそれぞれに供給するデータ線駆動
回路と、 上記複数のゲート線のそれぞれにゲート・パルスを逐次
的に供給するゲート線駆動回路とを有し、 該ゲート線駆動回路は、上記データ信号を書き込む書き
込み期間に、上記データ信号の上記黒色信号部分及び上
記イメージ信号部分の両方をゲートする広いゲート・パ
ルスを少なくとも1つの1つのゲート線に供給すると共
に、上記データ信号の上記黒色信号部分をゲートする狭
いゲート・パルスを他のゲート線に供給することを特徴
とする表示装置。 - 【請求項5】上記他のゲート線は、上記少なくとも1つ
のゲート線から予定の距離だけ離されていることを特徴
とする請求項4に記載の表示装置。 - 【請求項6】上記黒色信号部分は、上記データ信号の前
部に含まれていることを特徴とする請求項5に記載の表
示装置。 - 【請求項7】上記ゲート線駆動回路は、上記少なくとも
1つのゲート線から予定の距離だけ離されている複数の
ゲート線に上記狭いゲート・パルスを供給することを特
徴とする請求項6に記載の表示装置。 - 【請求項8】1方向に沿って配列された複数のデータ線
及び上記1つの方向に交差する他の方向に沿って配列さ
れた複数のゲート線を有し、そして上記複数のデータ線
と上記複数のゲート線との交点のそれぞれに1つの画素
が形成されている表示面と、 黒色信号部分及びイメージ信号部分を含むデータ信号を
上記複数のデータ線のそれぞれに供給するデータ線駆動
回路と、 上記複数のゲート線のそれぞれにゲート・パルスを逐次
的に供給するゲート線駆動回路とを有し、 該ゲート線駆動回路は、上記データ信号を書き込む書き
込み期間の間に、上記データ信号の上記イメージ信号部
分をゲートする第1ゲート・パルスを少なくとも1つの
ゲート線に供給すると共に、上記データ信号の上記黒色
信号部分をゲートする第2ゲート・パルスを他のゲート
線に供給することを特徴とする表示装置。 - 【請求項9】上記他のゲート線は、上記少なくとも1つ
のゲート線から予定の距離だけ離されていることを特徴
とする請求項8に記載の表示装置。 - 【請求項10】上記黒色信号部分は、上記データ信号の
前部に含まれていることを特徴とする請求項9に記載の
表示装置。 - 【請求項11】上記イメージ信号部分は、上記データ信
号の前部に含まれていることを特徴とする請求項9に記
載の表示装置。 - 【請求項12】上記ゲート線駆動回路は、上記少なくと
も1つのゲート線から予定の距離だけ離されている複数
のゲート線に上記第2ゲート・パルスを供給することを
特徴とする請求項10又は請求項11に記載の表示装
置。 - 【請求項13】1方向に沿って配列された複数のデータ
線及び上記1つの方向に交差する他の方向に沿って配列
されたY本のゲート線を有し、ここでYは1以上の整数
であり、そして上記複数のデータ線と上記複数のゲート
線との交点のそれぞれに1つの画素が形成されており、
そして上記Y本のゲート線のそれぞれに沿った複数の画
素は1つの画素ラインを形成する表示面と、 黒色信号部分及びイメージ信号部分を含むデータ信号を
上記複数のデータ線のそれぞれに供給するデータ線駆動
回路と、 上記Y本のゲート線のそれぞれにゲート・パルスを逐次
的に供給するゲート線駆動回路とを有し、 該ゲート線駆動回路は、上記データ信号を書き込む書き
込み期間に、上記データ信号の上記黒色信号部分及び上
記イメージ信号部分の両方をゲートする広いゲート・パ
ルスを少なくとも1つのゲート線に供給すると共に、上
記データ信号の上記黒色信号部分をゲートする狭いゲー
ト・パルスを上記少なくとも1つのゲート線から離され
た他のゲート線に供給し、上記ゲート線駆動回路は、期
間T1乃至TNを含むフレーム期間に上記Y本のゲート線
のそれぞれに上記広いゲート・パルスを逐次的に供給し
(ここで、Nは1乃至Yである)、1つのフレーム期間
と次のフレーム期間とはブランキング期間により分けら
れており、そして上記1つのフレーム期間のうちの最後
の期間TNに上記黒色が書き込まれた画素ラインに続く
少なくとも1つの画素ラインに、上記ブランキング期間
に上記黒色信号部分が書き込まれることを特徴とする表
示装置。 - 【請求項14】各画素ラインに供給されるデータ信号の
極性はフレーム期間毎に反転され、上記ブランキング期
間は偶数個の期間TB1乃至TBEを含み(ここで、上記期
間TB1乃至TBEのそれぞれの長さは上記期間T1乃至TN
のそれぞれの長さに等しい)、そして先行フレーム期間
に供給されたデータ信号の極性と反対の極性を与えるよ
うに上記データ信号の極性が上記ブランキング期間に調
整されることを特徴とする請求項13に記載の表示装
置。 - 【請求項15】各画素ラインに供給されるデータ信号の
極性はフレーム期間毎に反転され、上記ブランキング期
間は奇数個の期間TB1乃至TBOを含み(ここで、上記期
間TB1乃至TBOのそれぞれの長さは上記期間T1乃至TN
のそれぞれの長さに等しい)、そして上記期間TB1乃至
TBOの数に等しい数の画素ラインに、上記ブランキング
期間の間に上記黒色信号部分が書き込まれることを特徴
とする請求項13に記載の表示装置。 - 【請求項16】上記黒色信号部分は、上記データ信号の
前部に含まれていることを特徴とする請求項14又は請
求項15に記載の表示装置。 - 【請求項17】上記ゲート線駆動回路は、上記少なくと
も1つのゲート線から予定の距離だけ離されている複数
のゲート線に上記狭いゲート・パルスを供給することを
特徴とする請求項16に記載の表示装置。
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