JP2007072450A - 液晶表示装置、液晶表示装置の表示データ制御方法および記録媒体 - Google Patents

液晶表示装置、液晶表示装置の表示データ制御方法および記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】低コストで消費電力を低減できる、OCBモード液晶等の液晶を用いた液晶表示装置を提供する。
【解決手段】マトリックス状に配置された信号線および走査線を有する液晶表示パネル10と、走査線にゲート信号を供給するゲートドライバ12と、映像表示期間に映像データを出力するシフトレジスタ22、各画素電極に印加される、映像データと独立した第2のデータが格納された第2データ記憶部23、シフトレジスタ22および第2データ記憶部23から取得したデータをD/A変換して信号線に電圧を供給するD/A変換部21、を有するソースドライバ11と、入力される映像信号から映像データをシフトレジスタ22に入力させるタイミング、D/A変換部21がシフトレジスタ22から映像データを取得するタイミング、D/A変換部21が第2のデータを第2データ記憶部23から取得するタイミング、を制御するタイミング制御部32とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置、その表示データ制御方法および記録媒体に関する。例えば、OCBモード液晶を用いた液晶表示装置、その表示データ制御方法および記録媒体に関する。
液晶表示装置は薄型、軽量であり、従来のブラウン管に代替するものとして、近年一層用途が拡大されてきた。しかし、現在広く使用されているTN(Twisted Nematic)配向液晶表示パネルは視野角が狭く、また応答速度が遅く、動画表示時には尾を引くように見える等、ブラウン管より画質が劣る。
これに対して、近年、高速応答、高視野角という特徴を有するOCB(Optically Compensated Birefringence)モードの液晶表示素子を備える液晶表示装置が用いられるようになってきている。この液晶表示装置は、液晶をベンド配向させて視覚補償を行い、さらにこれに光学位相補償フィルムを組み合わせることにより広い視野角を得るようにしたものである。
図6は、OCBモードの液晶表示素子が有する液晶分子の配向状態を模式的に示した断面図である。図6(a)および図6(b)は、電圧印加状態を示した断面図であり、図6(c)は、電圧無印加状態を示した断面図である。
OCBモードの液晶表示素子を用いた液晶表示装置を構成する液晶表示パネルのガラス基板91の間には、図6(a)等に液晶分子92として示すように、ネマチック液晶が注入されている。そして、電圧を印加していない液晶の配向状態は、スプレイ状態93と呼ばれている。OCBモードの液晶表示素子を用いた液晶表示装置の電源投入時には転移駆動と呼ばれる駆動を行う必要がある。すなわち、転移駆動とは、液晶表示装置の電源投入時にこの液晶層に20ボルトから25ボルト程度の比較的大きな電圧を印加することにより、図6(c)に示すスプレイ状態93から図6(a)、図6(b)に示すベンド状態94a、94bに転移させる駆動のことである。このベンド状態94a、94bを用いて表示を行うのが、OCBモードの液晶表示素子を用いた液晶表示装置の特徴であり、電圧の大きさによってベンド状態を変化させることにより、パネルの透過率を変化させるものである。
図6(a)に示すベンド状態94aは、白表示をしている場合のベンド状態を示し、図6(b)のベンド状態94bは、黒表示をしている場合のベンド状態を示している。
また、OCBモードの液晶表示素子を用いた液晶表示装置では、その液晶表示パネルに2ボルト以下の電圧を印加し続けると、液晶の配向状態は、ベンド状態94a、94bからスプレイ状態93に徐々に移行してしまう(以下この移行を逆転移と呼ぶ)。このような逆転移を防止するために、OCBモードの液晶表示素子を用いた液晶表示装置では、逆転移防止駆動と呼ばれる駆動が行われる。
つまり、比較的低い電圧が印加されているときに白表示を行い、比較的高い電圧が印加されているときに黒表示を行うノーマリホワイトモードの液晶表示装置の場合、逆転移防止駆動とは、各画素に周期的に表示する映像信号とは別に黒色に対応する電圧を印加することにより、逆転移を防止する駆動である。逆転移防止駆動には、逆転移の防止のために画素に黒色に対応する電圧を印加する動作と、映像信号に対応する電圧を印加する動作とを交互に行う、2倍速変換と呼ばれる逆転移防止駆動がある(例えば、特許文献1参照)。従って、OCBモードの液晶表示素子を用いた液晶表示装置では、1フレーム(または1フィールド)の映像を表示する期間には、映像信号に対応する電圧を画素に印加している表示期間と、逆転移防止のために黒色に対応する電圧を画素に印加している黒挿入期間とが設けられている。
以下、2倍速変換による逆転移防止駆動の動作について説明する。
図7は、2倍速変換による逆転移防止駆動時の、映像信号、2倍速信号、およびゲートパルスのタイミングチャートの一例を示している。
RGBデータで入力される映像信号に対して、1水平期間(1H期間)毎に、その1H期間の前側に黒挿入用の黒色の階調のデータが、後ろ側に映像信号を2倍速に変換したRGBデータが、それぞれ格納されるように、ソースドライバのシフトレジスタに格納していく。なお、図7の斜線で示す部分は、黒挿入用の黒色の階調のデータを示している。
1H期間毎に、シフトレジスタには、これらの1行画素分のデータが順次入力されていき、ソースドライバからは1行画素分のデータが同時に出力されていく。したがって、図7に示すように、入力される映像信号に対して、1H期間遅れたタイミングでソースドライバから出力されていく。
図7のG1〜G10は、ゲートドライバから各ゲート線に出力されるゲート信号を示している。各ゲート信号の右側に示す符号は、各ゲート信号がハイになるタイミングに画像セルに書き込まれる表示信号または黒色の挿入用データ(B)の種別を示している。
表示信号S1がソースドライバから出力されるタイミングに、ゲート線G1のゲート信号がハイになり、ゲート線G1上の画像セルに表示信号S1が書き込まれる。次に、表示信号S1と表示信号S2との間に挿入された黒色の挿入用データがソースドライバから出力されるタイミングに、ゲート線G7のゲート信号がハイになり、ゲート線G7上の画像セルに黒色の挿入用データが書き込まれる。次に、表示信号S2がソースドライバから出力されるタイミングに、ゲート線G2のゲート信号がハイになり、ゲート線G2上の画像セルに表示信号S2が書き込まれる。次に、表示信号S2と表示信号S3との間に挿入された黒色の挿入用データがソースドライバから出力されるタイミングに、ゲート線G8のゲート信号がハイになり、ゲート線G8上の画像セルに黒色の挿入用データが書き込まれる。以下同様にして、各ゲート線のゲート信号がハイになるタイミングにあわせて、表示信号または黒色の挿入用データが各画像セルに書き込まれていく。
このように、各ゲート線G1〜G10が1フィールド期間にそれぞれ2回ずつ選択され、各ゲート線G1〜G10上の画像セルには、表示信号と黒色の挿入用データが1回ずつ書き込まれる。したがって、表示信号を書き込む一方で周期的に黒色の挿入用データを書き込む逆転移防止駆動を実現することができる。
この結果、図7に示す例では、映像表示期間T1と黒色挿入期間T2との比率が9:11に設定されることになる。各ゲート線G1〜G10のゲート信号の、表示信号を書き込むパルスと黒色の挿入用データを書き込むパルスのタイミングを変化させることにより、映像表示期間T1と黒色挿入期間T2との比率を調整することができる。
図8は、従来の2倍速変換による逆転移防止駆動を行う液晶表示装置のブロック図を示している。図9は、図8の液晶表示装置で2倍速変換による逆転移防止駆動を行う際の、表示データの流れを示すタイミングチャートを示している。
この液晶表示装置は、液晶表示パネル110、ソースドライバ111、ゲートドライバ112、コントローラ113、入力電源114、液晶駆動電圧発生回路115を備えている。
液晶表示パネル110は、信号線と走査線がマトリックス状に配置され、それらの交点にOCBモードの液晶表示素子が設けられている液晶表示パネルである。
ゲートドライバ112は、液晶表示パネル110の走査線にゲート信号を供給し、ソースドライバ111は、液晶表示パネル110の信号線に表示データに対応する電圧を供給する。
入力電源114は、コントローラ113および液晶駆動電圧発生回路115に電力を供給し、液晶駆動電圧発生回路115は、表示データを液晶表示パネル110に表示させるタイミングに応じて、液晶表示パネル110、ソースドライバ111、ゲートドライバ112に供給する電圧を調整する。
コントローラ113は、信号処理部131、ラインメモリ133、タイミング制御部132を備えており、ソースドライバ111は、D/Aコンバータ121およびシフトレジスタ122を備えている。また、コントローラ113の信号処理部131は、黒色階調記憶部134を有している。黒色階調記憶部134は、EEPROMなどの記憶素子であり、逆転移防止のために挿入する黒色表示データの階調情報が格納されている。
以下、図8および図9を用いて、2倍速変換による逆転移防止駆動の動作の詳細について説明する。
RGBデータである映像信号が信号処理部131に入力されると、信号処理部131は、入力された映像信号に対して階調補正やガンマ補正処理を行なうとともに、2倍速信号に変換してラインメモリ133に格納する。図9に示すように、1水平期間(1H期間)のデータ毎に、1H期間の前側が黒挿入用の黒色データとなるようにし、後ろ側が2倍速の映像信号となるようにして、ラインメモリ133に格納していく。このとき、信号処理部131は、黒色階調記憶部134に格納されている階調情報に基づいて1H期間の前側に格納する黒挿入用の黒色データを生成して、ラインメモリ133に格納していく。
また、コントローラ113のタイミング制御部132は、映像信号に含まれる表示信号(S1〜S4)が入力開始されるタイミングにスタートパルスを出力して、ラインメモリ133に格納された1行画素分のデータの、ソースドライバ111のシフトレジスタ122への転送を開始させる。ここで、2倍速のクロックを用いることにより、ラインメモリ133からシフトレジスタ122へ、1行画素分のデータが2倍速で順次転送されていく。
次に、コントローラ113のタイミング制御部132は、映像信号に含まれる次の表示信号を転送開始させるスタートパルスを出力するタイミングより前に、ソースドライバ111のD/Aコンバータ121に対してロードパルスを出力する。D/Aコンバータ121は、ロードパルスが入力されたタイミングに、シフトレジスタ122に格納されたデータを1行画素分同時に取得し、D/A変換して各表示用データに対応した電圧を液晶表示パネル110の信号線に出力する。
ロードパルスは次の表示信号が入力される直前のタイミングで出力されるので、ソースドライバ111から液晶表示パネル110の信号線に出力されるタイミングは、図9に示すように、コントローラ113に入力される映像信号に対して1H期間遅れたタイミングで出力されていく。
このようにして、2倍速変換による逆転移防止駆動が実現されている。
なお、上記では、2倍速変換駆動を、OCBモード液晶の逆転移防止のための黒色データ挿入の実現を目的に使用することとして説明したが、図9〜図11で説明した2倍速変換駆動は、OCBモード液晶の逆転移防止のためだけではなく、動画視認性の向上のためにも使用される。
つまり、動画視認性の向上を目的とする場合には、OCBモード液晶以外の液晶を用いた液晶表示装置、例えばTN配向液晶表示パネルを用いた液晶表示装置においても、上述した2倍速変換駆動が用いられる。2倍速変換駆動を用いることにより、表示用データを表示する間に黒色のデータが挿入されて表示されるため、動画表示時の尾を引くように見える等の現象を緩和させることができる。
OCBモード液晶を用いた液晶表示装置で動画視認性向上を目的とする場合には、一般的に、逆転移防止のみを目的とする場合よりも黒色挿入期間の比率(図7のT2の期間の長さ)が長くなるように設定される。
特開2003−280617号公報
しかしながら、上述した従来の2倍速変換駆動では、コントローラ113で2倍速変換の処理が必要であり、ラインメモリ133からシフトレジスタ122への表示データの転送も高速に行われるために、コントローラ113およびソースドライバ111における消費電力が大きくなっていた。
また、信号処理部131で2倍速変換の処理を高速に行う必要があるので、コントローラ113には高い性能が要求され、またラインメモリ133を設けなければならないために、コストアップとなっていた。
また、ラインメモリ133からシフトレジスタ122へのデータ転送速度を高速にするのに伴い、高周波によるノイズの問題も発生していた。実際に、高画素パネルにおいては、ソースドライバへの転送バス幅を2倍にするなどの公知の技術を用いて転送速度を下げる工夫がなされているのが一般的であり、単純にクロックを2倍にすることは高画素パネルにおいては望ましくない。
本発明は、上述した従来の課題を解決するもので、消費電力を低減できる、液晶表示装置およびその表示データ制御方法等を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、第1の本発明は、
マトリックス状に配置された信号線および走査線、および前記信号線および前記走査線の交点に対応して設けられた画素電極を有する液晶表示パネルと、
前記走査線にゲート信号を供給するゲートドライバと、
映像表示期間に表示させるための映像データを1行画素分順次に入力し、一行画素分同時に出力するシフトレジスタと、前記各画素電極に印加される、前記映像データと独立した第2のデータが格納された第2データ記憶部と、前記シフトレジスタから取得する前記映像データおよび前記第2データ記憶部から取得する前記第2のデータをD/A変換して前記信号線に電圧を供給するD/A変換部とを有するソースドライバと、
入力される映像信号に含まれる前記映像データを前記シフトレジスタに入力させる第1のタイミング、前記D/A変換部が、前記映像データを前記シフトレジスタから取得してD/A変換して前記信号線に電圧を供給する第2のタイミング、および、前記D/A変換部が、前記第2のデータを前記第2データ記憶部から取得してD/A変換して前記信号線に電圧を供給する第3のタイミングを制御するタイミング制御部と、を備えた液晶表示装置である。
また、第2の本発明は、
前記第2のデータは、少なくとも1種類以上の所定の映像階調を表示させるためのデータである、第1の本発明の液晶表示装置である。
また、第3の本発明は、
前記第2のデータは、ノーマリホワイトモードで、黒挿入期間に表示させるための黒色のデータである、第1の本発明の液晶表示装置である。
また、第4の本発明は、
前記液晶表示パネルに用いられている液晶は、OCBモード液晶である、第3の本発明の液晶表示装置である。
また、第5の本発明は、
さらに、前記第2のデータを生成する第2データ生成部を備え、
前記タイミング制御部は、前記入力される映像信号のブランキング期間に、前記第2データ生成部で生成された前記第2のデータを前記第2データ記憶部に入力させるように制御する、第1の本発明の液晶表示装置である。
また、第6の本発明は、
前記第2データ生成部は、個別に設定されたR、G、Bの各階調データから前記第2のデータを生成する、第5の本発明の液晶表示装置である。
また、第7の本発明は、
電源がONされた際に、前記映像信号の入力とは関係なく、前記第2のデータを生成して前記第2データ記憶部に入力する第2データ生成部をさらに備えた、第1の本発明の液晶表示装置である。
また、第8の本発明は、
前記第2データ生成部は、個別に設定されたR、G、Bの各階調データから前記第2のデータを生成する、第7の本発明の液晶表示装置である。
また、第9の本発明は、
前記第2データ記憶部の前記第2のデータは、予め格納されている、第1の本発明の液晶表示装置である。
また、第10の本発明は、
マトリックス状に配置された信号線および走査線、および前記信号線および前記走査線の交点に対応して設けられた画素電極を有する液晶表示パネルと、前記走査線にゲート信号を供給するゲートドライバと、映像表示期間には、前記信号線に映像データの階調に対応する第1の電圧を供給し、前記映像表示期間を含まない所定期間には、前記信号線に前記映像データと独立した第2のデータの階調に対応する第2の電圧を供給するソースドライバとを備えた液晶表示装置の表示データ制御方法であって、
前記映像表示期間に表示させるための前記映像データを1行画素分順次に入力し一行画素分同時に出力する、前記ソースドライバが有するシフトレジスタに、入力される映像信号に含まれる前記映像データを入力するタイミングを制御する映像データ入力タイミング制御ステップと、
前記映像表示期間には、前記シフトレジスタに格納された前記映像データをD/A変換して前記信号線に前記第1の電圧を供給させ、前記所定期間には、前記ソースドライバが有する第2データ記憶部に格納されている第2のデータをD/A変換して前記信号線に前記第2の電圧を供給させるように、タイミングを制御する出力タイミング制御ステップとを備えた、液晶表示装置の表示データ制御方法である。
また、第11の本発明は、
前記第2のデータは、少なくとも1種類以上の所定の映像階調を表示させるためのデータである、第10の本発明の液晶表示装置の表示データ制御方法である。
また、第12の本発明は、
前記第2のデータは、ノーマリホワイトモードで、黒挿入期間に表示させるための黒色のデータである、第10の本発明の液晶表示装置の表示データ制御方法である。
また、第13の本発明は、
前記液晶表示パネルに用いられている液晶は、OCBモード液晶である、第12の本発明の液晶表示装置の表示データ制御方法である。
また、第14の本発明は、
第10の本発明の液晶表示装置の表示データ制御方法の、前記映像表示期間には、前記シフトレジスタに格納された前記映像データをD/A変換して前記信号線に前記第1の電圧を供給させ、前記所定期間には、前記第2データ記憶部に格納されている第2のデータをD/A変換して前記信号線に前記第2の電圧を供給させるようにタイミングを制御する前記出力タイミング制御ステップを実行するためにコンピュータを機能させるためのプログラムを記録した記録媒体である。
また、本発明に関連する発明は、
第10の本発明の液晶表示装置の表示データ制御方法の、前記映像表示期間には、前記シフトレジスタに格納された前記映像データをD/A変換して前記信号線に前記第1の電圧を供給させ、前記所定期間には、前記第2データ記憶部に格納されている第2のデータをD/A変換して前記信号線に前記第2の電圧を供給させるようにタイミングを制御する前記出力タイミング制御ステップを実行するためにコンピュータを機能させるためのプログラムである。
本発明により、消費電力を低減できる、液晶表示装置およびその表示データ制御方法等を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の液晶表示装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態1の液晶表示装置は、液晶表示パネル10、ソースドライバ11、ゲートドライバ12、コントローラ13、入力電源14、液晶駆動電圧発生回路15を備えている。
液晶表示パネル10は、信号線と走査線がマトリックス状に配置され、それらの各交点の対応する位置に画素電極およびOCBモードの液晶表示素子が設けられている、ノーマリホワイトモードの液晶表示パネルである。
ゲートドライバ12は、液晶表示パネル10の走査線にゲート信号を供給し、ソースドライバ11は、液晶表示パネル10の信号線に表示データに対応する電圧を供給する。
入力電源14は、コントローラ13および液晶駆動電圧発生回路15に電力を供給し、液晶駆動電圧発生回路15は、表示データを液晶表示パネル10に表示させるタイミングに応じて、液晶表示パネル10、ソースドライバ11、ゲートドライバ12に供給する電圧を調整する。
コントローラ13は、信号処理部31とタイミング制御部32を備えており、ソースドライバ11は、D/A変換部21、シフトレジスタ22および黒表示用レジスタ23を備えている。また、コントローラ13の信号処理部31は、黒色階調記憶部33を有している。黒色階調記憶部33は、EEPROMなどの記憶素子であり、逆転移防止のために挿入する黒色表示データの階調情報が格納されている。黒色階調記憶部33に格納されている黒色表示データの階調情報は、R、G、Bの各階調情報が個別に設定されている。このEEPROMなどの記憶素子には、この黒色表示データの階調情報以外に、各レジスタの設定値や、駆動タイミングを変更するためのデータなどが格納されている。
なお、逆転移防止のために挿入する黒色表示データが、本発明の第2のデータの一例にあたり、黒表示用レジスタ23が、本発明の第2データ記憶部の一例にあたる。また、信号処理部31が、本発明の第2データ生成部の一例にあたる。
図2は、図1に示す本実施の形態1の液晶表示装置で、黒色表示を挿入する逆転移防止駆動を行う際の表示データの流れを示すタイミングチャートを示している。
以下、図1および図2を用いて、本実施の形態1の液晶表示装置における逆転移防止駆動の動作について説明する。
RGBデータの映像信号がコントローラ13の信号処理部31に入力されると、信号処理部31は、入力された映像信号に対して階調補正やガンマ補正処理を行なう。
コントローラ13のタイミング制御部32は、映像信号に含まれる各表示信号(S1〜S4)が入力開始されるタイミングに、スタートパルス1を出力して、信号処理部31で処理された表示信号のシフトレジスタ22への転送を開始させる。ここで、信号処理部31で処理された表示信号は、2倍速変換の処理を行なわずそのままシフトレジスタ22に順次転送される。したがって、コントローラ13に入力された映像信号と同じ速度(1倍速)で、信号処理部31からシフトレジスタ22に表示信号が転送されていく。
なお、信号処理部31で処理された表示信号が、本発明の映像データの一例にあたる。また、タイミング制御部32がスタートパルス1を出力するタイミングが、本発明の第1のタイミングの一例にあたる。また、タイミング制御部32がスタートパルス1を出力して表示信号をシフトレジスタ22に転送開始させる処理が、本発明の映像データ入力タイミング制御ステップの一例にあたる。
また、コントローラ13のタイミング制御部32は、入力される映像信号に含まれるブランキング期間の開始タイミングに、スタートパルス2を出力して、逆転移防止のための黒挿入用の黒色表示データを、信号処理部31から黒表示用レジスタ23に転送させる。このとき、黒色階調記憶部33に格納されている階調情報に基づいて信号処理部31で生成された黒挿入用の黒色表示データが、黒表示用レジスタ23に転送される。ここで、黒表示用レジスタ23は、各画素毎の入力データを順次格納していき出力時には同時に出力するというシフトレジスタ22が備えているようなシフト機能を備えていないレジスタであってもよい。
次に、コントローラ13のタイミング制御部32は、映像信号に含まれる次の表示信号を転送開始させるスタートパルス1を出力するタイミングより前に、ソースドライバ11のD/A変換部21に対してロードパルス1を出力する。D/A変換部21は、ロードパルス1が入力されたタイミングに、シフトレジスタ22に格納された表示信号を1行画素分同時に取得し、D/A変換して各表示信号に対応した電圧を液晶表示パネル10の信号線に出力する。
なお、このときに、液晶表示パネル10の信号線に出力される各表示信号に対応した電圧が、本発明の第1の電圧の一例にあたる。また、タイミング制御部32がD/A変換部21に対してロードパルス1を出力するタイミングが、本発明の第2のタイミングの一例にあたる。
また、コントローラ13のタイミング制御部32は、1H期間内で逆転移防止用の黒色表示を挿入するタイミングに、ソースドライバ11のD/A変換部21に対してロードパルス2を出力する。D/A変換部21は、ロードパルス2が入力されたタイミングに、黒表示用レジスタ23に格納された黒色表示データを1行画素分同時に取得し、D/A変換して黒の階調に対応した電圧を液晶表示パネル10の信号線に出力する。
なお、このときに、液晶表示パネル10の信号線に出力される黒の階調に対応した電圧が、本発明の第2の電圧の一例にあたる。また、タイミング制御部32がD/A変換部21に対してロードパルス2を出力するタイミングが、本発明の第3のタイミングの一例にあたる。また、タイミング制御部32が、ロードパルス1およびロードパルス2を出力してD/A変換部21を制御する処理が、本発明の出力タイミング制御ステップの一例にあたる。
このように処理することにより、図2に示すように、ソースドライバ11から液晶表示パネル10へは、各表示信号間に黒色表示データが挿入されて出力されていく。
ロードパルス1は、次の表示信号が入力される直前のタイミングで出力されるので、図2に示すように、映像信号に含まれる表示信号S2の入力開始のタイミングに、一つ前の表示信号S1がソースドライバ11から出力される。このように、ソースドライバ11から液晶表示パネル10の信号線に出力されるタイミングは、コントローラ13に入力される映像信号に対して1H期間遅れたタイミングで出力されていく。
ロードパルス2の出力タイミングにより黒挿入期間が決まるので、ロードパルス2の出力タイミングを変化させることにより、表示期間に対する黒挿入期間の比率を調整することができる。1H期間におけるロードパルス2の出力タイミングを早くすると黒挿入期間の比率は大きくなり、遅くすると黒挿入期間の比率は小さくなる。
なお、表示期間が、本発明の映像表示期間の一例にあたり、黒挿入期間が、本発明の、映像表示期間を含まない所定期間の一例にあたる。
OCBモードの液晶素子は、温度が高くなるにしたがって逆転移が発生し易くなることが知られている。例えば、タイミング制御部32が、液晶表示パネル10の温度に基づいてロードパルス2の出力タイミングを変化させ、黒挿入期間の比率を変化させることにより、温度が変化しても逆転移を防止できる液晶表示装置を実現することができる。
また、各黒挿入期間におけるソースドライバ11からの出力は同じなので、一旦黒表示用レジスタ23に格納した黒色表示データを、D/A変換部21が繰り返し取得するようにしてソースドライバ11から出力させるようにしてもよい。つまり、図2では、各1H期間のブランキング期間に取得した黒色表示データを次に挿入する黒色データとして使用しているが、例えば、表示信号S1の前のブランキング期間から取得した「黒1」の黒色表示データを、それ以降の表示信号(S2、S3、…)の後に挿入する黒色データに使用するようにしてもよい。
図3は、本実施の形態1の液晶表示装置の他の構成を示すブロック図である。図1と同じ構成部分には、同じ符号を用いている。
図3の液晶表示装置は、電源ON時に黒挿入用の黒表示用データを黒表示用レジスタ23に格納しておき、その黒表示用データを液晶表示パネル10に表示させる構成の液晶表示装置である。
図3に示す液晶表示装置の動作について、主に図1に示す液晶表示装置と異なる点について説明する。
コントローラ13の信号処理部34は、この液晶表示装置の電源がONされると、映像信号入力の有無に関係なく、黒色階調記憶部33に格納されている階調情報に基づいて黒挿入用の黒色表示データを生成し、その生成した黒色表示データを黒表示用レジスタ23に転送する。つまり、電源ON時に1回だけ、コントローラ13からソースドライバ11の黒表示用レジスタに黒色表示データが転送され、格納される。なお、信号処理部34が、本発明の第2データ生成部の一例にあたる。
そして、RGBデータの映像信号がコントローラ13の信号処理部34に入力されると、信号処理部34は、入力された映像信号に対して階調補正やガンマ補正処理を行なう。
コントローラ13のタイミング制御部32は、映像信号に含まれる各表示信号(S1〜S4)が入力開始されるタイミングに、スタートパルス1を出力して、信号処理部34で処理された表示信号のシフトレジスタ22への転送を開始させる。ここで、信号処理部34で処理された表示信号は、2倍速変換の処理を行なわずそのままシフトレジスタ22に順次転送される。したがって、コントローラ13に入力された映像信号と同じ速度(1倍速)で、信号処理部34からシフトレジスタ22に表示信号が転送されていく。
次に、コントローラ13のタイミング制御部32は、映像信号に含まれる次の表示信号を転送開始させるスタートパルス1を出力するタイミングより前に、ソースドライバ11のD/A変換部21に対してロードパルス1を出力する。D/A変換部21は、ロードパルス1が入力されたタイミングに、シフトレジスタ22に格納された表示信号を1行画素分同時に取得し、D/A変換して各表示信号に対応した電圧を液晶表示パネル10の信号線に出力する。
また、コントローラ13のタイミング制御部32は、1H期間内で逆転移防止用の黒色表示を挿入するタイミングに、ソースドライバ11のD/A変換部21に対してロードパルス2を出力する。D/A変換部21は、ロードパルス2が入力されたタイミングに、黒表示用レジスタ23に格納された黒色表示データを1行画素分同時に取得し、D/A変換して黒の階調に対応した電圧を液晶表示パネル10の信号線に出力する。
このように、図1に示す液晶表示装置では、黒表示用データをブランキング期間に黒表示用レジスタ23に転送したのに対し、図3に示す液晶表示装置では、映像信号の入力に関係なく電源ON時に、黒表示用データを黒表示用レジスタ23に転送する点が異なる。電源ON時に1回だけ黒表示用データを転送するので、表示データをシフトレジスタ22に転送するタイミングと黒表示用データを黒表示用レジスタ23に転送するタイミングとのタイミング制御を行う必要がないので、タイミング制御が容易に行える。
図1および図3のいずれの本実施の形態1の液晶表示装置においても、挿入する黒色表示に対する各画素の黒色表示データは同じなので、1ライン分に満たない画素数分の黒色表示データを黒表示用レジスタ23に格納しておき、その黒色表示データを、他の画素の挿入用の黒色表示データとして繰り返し使用するようにしてもよい。したがって、この場合には、黒表示用レジスタ23が少なくとも1画素分の黒色表示データを格納できれば、本実施の形態1の黒挿入による逆転移防止方法に対応できることになる。
また、黒色階調記憶部33に格納している黒色表示データの階調情報を、R、G、Bの各階調ごとに個別に設定できるので、異なる液晶表示パネル10であっても、その液晶表示パネル10の特性に合わせた黒挿入用の黒色表示データの階調情報を設定することができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2の液晶表示装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態2の液晶表示装置は、図1および図3に示す実施の形態1のソースドライバ11が黒表示用レジスタ23を備える代わりに、黒色データ記憶部24を備えるようにした点が実施の形態1と異なる。
黒色データ記憶部24は、1行画素分の黒挿入用の黒色表示データが予め格納されているROMである。その他の構成は、図1に示す実施の形態1の液晶表示装置と同じなので、説明を省略する。なお、黒色データ記憶部24が、本発明の、第2のデータが予め格納されている第2データ記憶部の一例にあたる。
図5は、図4に示す本実施の形態2の液晶表示装置で、黒色表示を挿入する逆転移防止駆動を行う際の表示データの流れを示すタイミングチャートを示している。
以下、図4および図5を用いて、本実施の形態2の液晶表示装置における逆転移防止駆動の動作について説明する。
RGBデータの映像信号がコントローラ13の信号処理部35に入力されると、信号処理部35は、入力された映像信号に対して階調補正やガンマ補正処理を行なう。
コントローラ13のタイミング制御部32は、映像信号に含まれる各表示信号(S1〜S4)が入力開始されるタイミングに、スタートパルス1を出力して、信号処理部35で処理された表示信号のシフトレジスタ22への転送を開始させる。ここで、信号処理部35で処理された表示信号は、2倍速変換の処理を行なわずそのままシフトレジスタ22に順次転送される。したがって、コントローラ13に入力された映像信号と同じ速度(1倍速)で、信号処理部35からシフトレジスタ22に表示信号が転送されていく。なお、タイミング制御部32がスタートパルス1を出力するタイミングは、実施の形態1でタイミング制御部32がスタートパルス1を出力するタイミングと同じタイミングである。
なお、タイミング制御部32がスタートパルス1を出力して表示信号をシフトレジスタ22に転送開始させる処理が、本発明の映像データ入力タイミング制御ステップの一例にあたる。
次に、コントローラ13のタイミング制御部32は、映像信号に含まれる次の表示信号を転送開始させるスタートパルス1を出力するタイミングより前に、ソースドライバ11のD/A変換部21に対してロードパルス1を出力する。D/A変換部21は、ロードパルス1が入力されたタイミングに、シフトレジスタ22に格納された表示信号を1行画素分同時に取得し、D/A変換して各表示信号に対応した電圧を液晶表示パネル10の信号線に出力する。
また、コントローラ13のタイミング制御部32は、1H期間内で逆転移防止用の黒色表示を挿入するタイミングに、ソースドライバ11のD/A変換部21に対してロードパルス2を出力する。D/A変換部21は、ロードパルス2が入力されたタイミングに、黒色データ記憶部24に予め格納されている1行画素分の黒色表示データを取得し、D/A変換して黒の階調に対応した電圧を液晶表示パネル10の信号線に出力する。なお、タイミング制御部32がロードパルス1およびロードパルス2を出力するタイミングは、実施の形態1でタイミング制御部32がロードパルス1およびロードパルス2を出力するタイミングと同じタイミングである。
なお、タイミング制御部32が、ロードパルス1およびロードパルス2を出力してD/A変換部21を制御する処理が、本発明の出力タイミング制御ステップの一例にあたる。
このように処理することにより、図5に示すように、ソースドライバ11から液晶表示パネル10へは、各表示信号間に黒色表示データが挿入されて出力されていく。
ロードパルス1は、図5に示すように、次の表示信号が入力される直前のタイミングで出力されるので、ソースドライバ11から液晶表示パネル10の信号線に出力されるタイミングは、コントローラ13に入力される映像信号に対して1H期間遅れたタイミングで出力されていく。
ロードパルス2の出力タイミングにより黒挿入期間が決まるので、ロードパルス2の出力タイミングを変化させることにより、表示期間に対する黒挿入期間の比率を調整することができる。1H期間におけるロードパルス2の出力タイミングを早くすると黒挿入期間の比率は大きくなり、遅くすると黒挿入期間の比率は小さくなる。
また、本実施の形態2では、黒色データ記憶部24は、1行画素分の黒挿入用の黒色表示データを格納していることとしたが、挿入する黒色表示に対する各画素の黒色表示データは同じなので、1ライン分に満たない画素数分の黒色表示データを黒色データ記憶部24に予め格納しておき、その黒色表示データを繰り返し使用するようにしてもよい。したがって、この場合には、黒色データ記憶部24は、少なくとも1画素分の黒色表示データが予め格納されていれば対応できることになる。
また、本実施の形態2では、黒色データ記憶部24はROMであるとしたが、挿入する黒色表示に対応する予め格納された黒色表示データを取得さえできれば、その他の素子等であってもよい。例えば、黒色表示データの値が固定的に出力される回路構成とするなどのハード的な構成で実現してもよい。
以上に説明したように、本発明の液晶表示装置およびその表示データ制御方法を用いると、従来の2倍速変換による逆転移防止駆動では、コントローラからソースドライバへの表示信号の転送を高速(2倍速)に行わなければならなかったのに対し、その転送を低速(1倍速)で行うことができるので、コントローラおよびソースドライバの消費電力を低減できる。また、従来の、コントローラとソースドライバ間の高速な転送によって発生していた高周波によるノイズの問題も生じない。
また、従来の2倍速変換による逆転移防止駆動で必要だったラインメモリを設ける必要がなく、回路構成の少しの変更で対応できる黒挿入用データ記憶部の追加のみで対応可能なので、コストを低減できる。また、2倍速変換という高速な処理を行なう必要がないので、コントローラに高性能な素子を使用しなくてもよく、この点からもコストを低減できる。
なお、各実施の形態では、OCBモードの液晶表示素子を用いた液晶表示パネルにおける、逆転移防止のための黒挿入用の黒色データを表示させる場合について説明したが、これらの構成の液晶表示装置およびその制御方法は、動画視認性向上のための黒色データを挿入する場合についても適用できる。OCBモードの液晶表示素子を用いた液晶パネルに限らず、他の液晶表示素子を用いた液晶パネルにおいても、図1、図3、図4のような各実施の形態で示した構成で、動画視認性向上のための黒色データを挿入させることができる。
動画視認性向上のために黒色データを挿入させる場合には、表示データを表示させる表示期間に対する黒色データを表示する黒挿入期間の比率を大きくすると、動画視認性が向上する。
また、各実施の形態で説明した黒色データとして、映像表示の黒に対応した1種類の映像階調のデータだけではなく、複数種類の所定の映像階調のデータを備えさせるようにしてもよい。黒色のデータの挿入割合を大きくすると動画視認性は向上するが、それにしたがって輝度が低下する。例えば、静止画を表示させる際には、挿入する黒色データの代わりに他の映像階調のデータを挿入するようにすれば、輝度を明るくすることができる。つまり、表示データに対して挿入するデータとして複数の映像階調のデータを備えさせておき、必要に応じて挿入するデータの映像階調を変えることにより、その場面に適した表示をさせることが可能となる。
なお、本発明に関連する発明のプログラムは、上述した本発明の液晶表示装置の表示データ制御方法の、前記映像表示期間には、前記シフトレジスタに格納された前記映像データをD/A変換して前記信号線に前記第1の電圧を供給させ、前記所定期間には、前記第2データ記憶部に格納されている第2のデータをD/A変換して前記信号線に前記第2の電圧を供給させるようにタイミングを制御する前記出力タイミング制御ステップの動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
また、本発明の記録媒体は、上述した本発明の液晶表示装置の表示データ制御方法の、前記映像表示期間には、前記シフトレジスタに格納された前記映像データをD/A変換して前記信号線に前記第1の電圧を供給させ、前記所定期間には、前記第2データ記憶部に格納されている第2のデータをD/A変換して前記信号線に前記第2の電圧を供給させるようにタイミングを制御する前記出力タイミング制御ステップの動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能かつ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協働して利用される記録媒体である。
また、本発明に関連する発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
また、記録媒体としては、ROM等が含まれる。
また、上述した本発明のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
なお、以上説明したように、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
本発明にかかる液晶表示装置およびその表示データ制御方法等は、消費電力を低減できるので、OCBモード液晶等の液晶を用いた液晶表示装置およびその表示データ制御方法等に有用である。
本発明の実施の形態1の液晶表示装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1の液晶表示装置で逆転移防止駆動を行う際の、表示データの流れを示すタイミングチャートを示す図 本発明の実施の形態1の液晶表示装置の他の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2の液晶表示装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2の液晶表示装置で逆転移防止駆動を行う際の、表示データの流れを示すタイミングチャートを示す図 (a)OCB液晶の、白表示の場合のベンド状態を示す図、(b)OCB液晶の、黒表示の場合のベンド状態を示す図、(c)OCB液晶のスプレイ状態を示す図 従来の液晶表示装置における、2倍速変換による逆転移防止駆動時の、映像信号、2倍速信号、およびゲートパルスのタイミングチャートの一例を示す図 従来の、2倍速変換による逆転移防止駆動を行う液晶表示装置のブロック図 従来の液晶表示装置で2倍速変換による逆転移防止駆動を行う際の、表示データの流れを示すタイミングチャートを示す図
符号の説明
10 液晶表示パネル
11 ソースドライバ
12 ゲートドライバ
13 コントローラ
14 入力電源
15 液晶駆動電圧発生回路
21 D/A変換部
22 シフトレジスタ
23 黒表示用レジスタ
24 黒色データ記憶部
31、34、35 信号処理部
32 タイミング制御部
33 黒色階調記憶部

Claims (14)

  1. マトリックス状に配置された信号線および走査線、および前記信号線および前記走査線の交点に対応して設けられた画素電極を有する液晶表示パネルと、
    前記走査線にゲート信号を供給するゲートドライバと、
    映像表示期間に表示させるための映像データを1行画素分順次に入力し、一行画素分同時に出力するシフトレジスタと、前記各画素電極に印加される、前記映像データと独立した第2のデータが格納された第2データ記憶部と、前記シフトレジスタから取得する前記映像データおよび前記第2データ記憶部から取得する前記第2のデータをD/A変換して前記信号線に電圧を供給するD/A変換部とを有するソースドライバと、
    入力される映像信号に含まれる前記映像データを前記シフトレジスタに入力させる第1のタイミング、前記D/A変換部が、前記映像データを前記シフトレジスタから取得してD/A変換して前記信号線に電圧を供給する第2のタイミング、および、前記D/A変換部が、前記第2のデータを前記第2データ記憶部から取得してD/A変換して前記信号線に電圧を供給する第3のタイミングを制御するタイミング制御部と、を備えた液晶表示装置。
  2. 前記第2のデータは、少なくとも1種類以上の所定の映像階調を表示させるためのデータである、請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記第2のデータは、ノーマリホワイトモードで、黒挿入期間に表示させるための黒色のデータである、請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記液晶表示パネルに用いられている液晶は、OCBモード液晶である、請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. さらに、前記第2のデータを生成する第2データ生成部を備え、
    前記タイミング制御部は、前記入力される映像信号のブランキング期間に、前記第2データ生成部で生成された前記第2のデータを前記第2データ記憶部に入力させるように制御する、請求項1に記載の液晶表示装置。
  6. 前記第2データ生成部は、個別に設定されたR、G、Bの各階調データから前記第2のデータを生成する、請求項5に記載の液晶表示装置。
  7. 電源がONされた際に、前記映像信号の入力とは関係なく、前記第2のデータを生成して前記第2データ記憶部に入力する第2データ生成部をさらに備えた、請求項1に記載の液晶表示装置。
  8. 前記第2データ生成部は、個別に設定されたR、G、Bの各階調データから前記第2のデータを生成する、請求項7に記載の液晶表示装置。
  9. 前記第2データ記憶部の前記第2のデータは、予め格納されている、請求項1に記載の液晶表示装置。
  10. マトリックス状に配置された信号線および走査線、および前記信号線および前記走査線の交点に対応して設けられた画素電極を有する液晶表示パネルと、前記走査線にゲート信号を供給するゲートドライバと、映像表示期間には、前記信号線に映像データの階調に対応する第1の電圧を供給し、前記映像表示期間を含まない所定期間には、前記信号線に前記映像データと独立した第2のデータの階調に対応する第2の電圧を供給するソースドライバとを備えた液晶表示装置の表示データ制御方法であって、
    前記映像表示期間に表示させるための前記映像データを1行画素分順次に入力し一行画素分同時に出力する、前記ソースドライバが有するシフトレジスタに、入力される映像信号に含まれる前記映像データを入力するタイミングを制御する映像データ入力タイミング制御ステップと、
    前記映像表示期間には、前記シフトレジスタに格納された前記映像データをD/A変換して前記信号線に前記第1の電圧を供給させ、前記所定期間には、前記ソースドライバが有する第2データ記憶部に格納されている第2のデータをD/A変換して前記信号線に前記第2の電圧を供給させるように、タイミングを制御する出力タイミング制御ステップとを備えた、液晶表示装置の表示データ制御方法。
  11. 前記第2のデータは、少なくとも1種類以上の所定の映像階調を表示させるためのデータである、請求項10に記載の液晶表示装置の表示データ制御方法。
  12. 前記第2のデータは、ノーマリホワイトモードで、黒挿入期間に表示させるための黒色のデータである、請求項10に記載の液晶表示装置の表示データ制御方法。
  13. 前記液晶表示パネルに用いられている液晶は、OCBモード液晶である、請求項12に記載の液晶表示装置の表示データ制御方法。
  14. 請求項10に記載の液晶表示装置の表示データ制御方法の、前記映像表示期間には、前記シフトレジスタに格納された前記映像データをD/A変換して前記信号線に前記第1の電圧を供給させ、前記所定期間には、前記第2データ記憶部に格納されている第2のデータをD/A変換して前記信号線に前記第2の電圧を供給させるようにタイミングを制御する前記出力タイミング制御ステップを実行するためにコンピュータを機能させるためのプログラムを記録した記録媒体。
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