JP4559899B2 - 液晶表示装置、及び液晶表示装置の駆動方法 - Google Patents

液晶表示装置、及び液晶表示装置の駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、OCBモード液晶を用いた液晶表示装置、及び液晶表示装置の駆動方法に関するものである。
液晶表示装置は薄型、軽量であり、従来のブラウン管に代替するものとして、近年一層用途が拡大されてきた。しかし、現在広く使用されているTN(Twisted Nematic)配向液晶パネルは視野角が狭く、また応答速度が遅く、動画表示時には尾を引くように見える等、ブラウン管より画質が劣る。
これに対して、近年、高速応答、広視野角という特徴を有するOCB(Optically Compensated Bend)モードを用いた液晶表示装置が用いられるようになってきている。この液晶表示装置は、液晶をベンド配向させて視覚補償を行い、さらにこれに光学位相補償フィルムを組み合わせることにより広い視野角を得るようにしたものである。
図12にOCBモードを用いた液晶表示装置の概略断面図を示す。図12(a)、(b)は、OCBモードを用いた液晶表示装置の電圧印加状態の概略断面図であり、図12(c)は、OCBモードを用いた液晶表示装置の電圧無印加状態の概略断面図である。
OCBモードを用いた液晶表示装置を構成するガラス基板51の間には、図12(a)等に液晶分子52として示すように、ネマチック液晶が注入されており、電圧を印加していない液晶の配向状態は、スプレイ状態53と呼ばれている。液晶表示装置の電源投入時にこの液晶層に比較的大きな電圧を印加することにより、図12(c)に示すスプレイ状態53から図12(a)、(b)に示すベンド状態54a、54bに転移させる。このベンド状態54a、54bを用いて表示を行うのが、OCBモードの特徴であり、電圧の大きさを変化させることでパネルの透過率を変化させるものである。図12(a)に示すベンド状態54aは、白表示をしている場合のベンド状態を示し、図12(b)のベンド状態54bは、黒表示をしている場合のベンド状態を示している。
図13に、OCBモードを用いた液晶表示装置の電圧と輝度との関係を示す。55は、温度が摂氏30度である場合の電圧と輝度との関係を示し、56は、温度が摂氏55度である場合の電圧と輝度との関係である。温度が摂氏30度の場合には、電圧と輝度との関係については、55に示すように、電圧が増加するにつれて輝度が低下して行き、輝度はQの位置で最小となりその後電圧が増加するにつれて若干輝度が増加する。このようにQの位置より電圧が増加した場合、輝度は増加に転じるが、この傾向は、TN液晶にも見られるが、TN液晶よりもはるかに輝度の増加の程度が大きい。温度が摂氏55度の場合には、電圧と輝度との関係については、56に示すように、電圧が増加するにつれて輝度が低下して行き、輝度はP点の位置で最小となりその後電圧が増加するにつれて若干輝度が増加する。このようにPの位置より電圧が増加した場合、輝度は増加に転じるが、この傾向は、TN液晶にも見られるが、TN液晶よりもはるかに輝度の増加の程度が大きい。このように輝度と電圧との関係は温度が変わると変化していく。
図14に、摂氏30度、45度、55度の場合の輝度が最小となる電圧付近の階調と輝度との関係を示す。輝度が最小となる階調は温度が増加するにつれて大きくなっている。OCBモードを用いた液晶表示装置は、ノーマリーホワイトであるので、電圧について言えば、輝度が最小となる電圧は温度が増加するにつれて小さくなっている。このように、OCBモードを用いた液晶表示装置の電圧と輝度との関係は温度が変わると変化し、特に輝度が最小となる階調(電圧)は温度が増加するにつれて大きく(小さく)なってゆく。
また、輝度が最小となる階調より値が小さい階調では、階調が小さくなるにつれて、輝度が大きくなっており、この傾向はTN液晶にもみられるが、TN液晶よりもこの傾向ははるかに大きい。電圧について言えば上述したように、輝度が最小となる電圧より大きい電圧では、電圧が増加するにつれて、輝度が増加する。そして、この傾向は、TN液晶にもみられるが、TN液晶よりもはるかに輝度の増加の程度が大きい。
しかしながら、TN配向液晶表示装置にも見られるが、特にOCBモードを用いた液晶表示装置では、温度が増加した場合、輝度が最小となる電圧が小さくなるので、例えば黒表示を行う場合であるにも関わらず、明るく表示されてしまうことが起こる。すなわち、温度が増加する前に印加していた、輝度が最小となる電圧を、温度が増加した後に印加すると、温度が増加した後には輝度が最小となる電圧が小さくなるので、明るく表示されることになる。
また、輝度と電圧との関係が温度に応じて変化するので、温度が変化した場合、実際に表示したい輝度とは異なった輝度が表示されることになる。
すなわち、従来のOCBモードを用いた液晶表示装置では、温度が増加した場合、黒表示をする場合であっても、光学補償が出来ず黒色が明るく表示されてしまい、コントラストが減少するという課題がある。
また、従来のOCBモードを用いた液晶表示装置では、温度が変化した場合実際に表示したい輝度とは異なった輝度が表示されるという課題がある。
本発明は、上記課題を考慮し、温度が増加しても最小輝度の黒表示をすることが出来る液晶表示装置、及び液晶表示装置の駆動方法を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、上記課題を考慮し、温度が変化しても表示したい輝度を表示することが出来る液晶表示装置、及び液晶表示装置の駆動方法を提供することを目的とするものである。
上述した課題を解決するために、第1の本発明は、
マトリックス状に配置されたソース信号線及びゲート信号線、及び前記ソース信号線及びゲート信号線の交点に設けられたOCBモード液晶を使用した液晶表示素子を有する液晶表示パネルと、
前記ゲート信号線にゲート信号を供給するゲートドライバと、
前記ソース信号線にソース信号を供給するソースドライバと、
前記液晶表示パネルの温度を検出する温度検出手段と、
ソースドライバ用駆動電圧発生回路とを備え、
前記ソースドライバ用駆動電圧発生回路は、前記温度検出手段により検出された前記温度に応じた温度に関する情報を含む温度検出信号の入力に対応し、前記温度で黒を表示するのに対応したソースドライバ駆動電圧を決定し、前記温度で黒を表示するのに対応した前記ソースドライバ用駆動電圧を最大値とし、前記温度で黒を表示するのに対応した前記ソースドライバ用駆動電圧を抵抗を用いて分割し、各表示すべき階調に対応し、かつその階調が要求する電圧に等しい駆動電圧を生成し、
前記ソースドライバは、前記ソース信号線に対し表示すべき階調に対応した電圧を順次供給する液晶表示装置である。
また、第2の本発明は、
マトリックス状に配置されたソース信号線及びゲート信号線、及び前記ソース信号線及びゲート信号線の交点に設けられたOCBモード液晶を使用した液晶表示素子を有する液晶表示パネルと、
前記ゲート信号線にゲート信号を供給するゲートドライバと、
前記ソース信号線にソース信号を供給するソースドライバと
ソースドライバ用駆動電圧発生回路とを備えた液晶表示装置を駆動する液晶表示装置の駆動方法であって、
前記液晶表示パネルの温度を検出する温度検出ステップと、
前記ソースドライバ用駆動電圧発生回路が、前記温度検出ステップにより検出された前記温度に応じた温度に関する情報を含む温度検出信号の入力に対応し、前記温度で黒を表示するのに対応したソースドライバ駆動電圧を決定し、前記温度で黒を表示するのに対応した前記ソースドライバ用駆動電圧を最大値とし、前記温度で黒を表示するのに対応した前記ソースドライバ用駆動電圧を抵抗を用いて分割し、各表示すべき階調に対応し、かつその階調が要求する電圧に等しい駆動電圧を生成する駆動電圧発生ステップと、
前記ソースドライバが、前記ソース信号線に対し表示すべき階調に対応した電圧を順次供給する駆動電圧供給ステップとを備えた、液晶表示装置の駆動方法である。
また、本発明に関連する第1の発明は、
マトリックス状に配置されたソース信号線及びゲート信号線、及び前記ソース信号線及びゲート信号線の交点に設けられた液晶表示素子を有する液晶表示パネルと、
前記ゲート信号線にゲート信号を供給するゲートドライバと、
前記ソース信号線にソース信号を供給するソースドライバと、
温度を検出する温度検出手段と、
前記ソース信号を生成するための表示データを検出された前記温度に応じた表示データに補正する補正手段とを備え、
前記ソース信号は、その補正された表示データに基づいて生成される液晶表示装置である。
また、本発明に関連する第2の発明は、
前記補正手段が前記表示データを補正するとは、検出された前記温度に応じたガンマ補正を行うことである、本発明に関連する第1の発明の液晶表示装置である。
また、本発明に関連する第3の発明は、
前記補正手段が前記表示データを補正するとは、前記表示データのうちその値が0であった前記表示データの値を検出された温度に応じた値である第1の値に補正し、
前記表示データのうちその信号レベルが0以外であった前記表示データの値である第2の値を、前記表示データの値の最大値を第3の値として、第3の値から第1の値を減算した値を第3の値で割った値に第2の値をかけ算した値に第1の値を加算した値に補正することである、本発明に関連する第1の発明の液晶表示装置である。
また、本発明に関連する第4の発明は、
前記補正手段が前記表示データを補正するとは、前記表示データのうちその値が所定の値以下である前記表示データを補正することである、本発明に関連する第1の発明の液晶表示装置である。
また、本発明に関連する第5の発明は、
前記液晶表示素子は、OCBモード液晶を使用した液晶表示素子である、本発明に関連する第1の発明の液晶表示装置である。
また、本発明に関連する第6の発明は、
マトリックス状に配置されたソース信号線及びゲート信号線、及び前記ソース信号線及びゲート信号線の交点に設けられた液晶表示素子を有する液晶表示パネルと、
前記ゲート信号線にゲート信号を供給するゲートドライバと、
前記ソース信号線にソース信号を供給するソースドライバとを備えた液晶表示装置を駆動する液晶表示装置の駆動方法であって、
温度を検出する温度検出ステップと、
前記ソース信号を生成するための表示データを検出された前記温度に応じた表示データに補正する補正ステップとを備え、
前記ソース信号は、その補正された表示データに基づいて生成される液晶表示装置の駆動方法である。
また、本発明に関連する第7の発明は、
前記液晶表示素子は、OCBモード液晶を使用した液晶表示素子である、本発明に関連する第6の発明の液晶表示装置の駆動方法である。
本発明は、温度が増加しても最小輝度の黒表示をすることが出来る液晶表示装置、及び液晶表示装置の駆動方法を提供することが出来る。
また、本発明は、温度が変化しても表示したい輝度を表示することが出来る液晶表示装置、及び液晶表示装置の駆動方法を提供することが出来る。
以下に、本発明および本発明に関連する発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明に関連する発明の第1の実施の形態について説明する。
図1に、第1の実施の形態の液晶表示装置1のブロック図を示す。
液晶表示装置1は、OCBモード液晶を用いた液晶表示装置である。
液晶表示装置1は、液晶表示パネル2、ゲートドライバ3、ソースドライバ4、液晶駆動電圧発生回路5、コントローラ回路6、温度検出手段7、入力電源8、及び表示データ生成手段9から構成される。
液晶表示パネル2は、マトリックス状に配置されたソース信号線及びゲート信号線、及びソース信号線及びゲート信号線の交点に設けられ、OCBモード液晶を使用した液晶表示素子を有する表示パネルである。
ゲートドライバ3は、液晶表示パネル2の各ゲート信号線に線順次走査を行うための選択走査信号を供給する回路である。
ソースドライバ4は、液晶表示パネル2の各ソース信号線に画像信号電圧を供給する回路である。
液晶駆動電圧発生回路5は、ソースドライバ4に対してはソースドライバ用駆動電圧(AVDD)を供給し、ゲートドライバ3に対してはゲートドライバ用駆動電圧(VGG,VEE)を供給し、対向信号電極に対しては対向信号電極用駆動電圧(VCOM)を供給する回路である。
コントローラ回路6は、画像信号処理や駆動タイミングを制御する回路である。コントローラ回路6は、図2に示すように、画像信号処理回路10とタイミング制御回路11とから構成される。画像信号処理回路10は、表示データ生成手段9で生成された入力表示データを入力し、その入力表示データを温度検出手段7で検出された温度に応じた表示データに補正し、補正した表示データに対応する表示信号を出力する回路である。また、タイミング制御回路11は、ソースドライバ4、ゲートドライバ3、液晶駆動電圧発生回路5に対しタイミング制御信号を送る回路である。
温度検出手段7は、液晶表示パネル2の温度を検出する手段である。
入力電源8は、液晶表示装置1が動作するための電源を供給する手段である。
表示データ生成手段9は、液晶表示パネル2に表示される表示データを生成する手段であり、例えばフレームバッファに格納されている画像データを読みとり読みとった画像データを出力する手段である。
なお、本実施の形態の画像信号処理回路10は本発明に関連する発明の補正手段の例である。
次に、このような本実施の形態の動作を説明する。
入力電源8は、コントローラ回路6と液晶駆動電圧発生回路5に供給され、まず、コントローラ回路6が立ち上がる。そしてコントローラ回路6はソースドライバ4に対し画像表示信号とタイミング制御信号を送り、ゲートドライバ3に対しタイミング制御信号を送り、液晶駆動電圧発生回路5に対しタイミング制御信号を送る。
液晶駆動電圧発生回路5は、ソースドライバ4に対してはソースドライバ用駆動電圧(AVDD)を供給し、ゲートドライバ3に対してはゲートドライバ用駆動電圧(VGG,VEE)を供給し、対向信号電極に対しては対向信号電極用駆動電圧(VCOM)を供給することにより表示動作が可能となる。
一方、温度検出手段7は、液晶表示パネル2の温度を検出しており、温度検出結果を画像信号処理回路10に出力する。画像信号処理回路10は、表示データ生成手段9で生成された入力表示データを入力し、その入力表示データを温度検出手段7で検出された温度に応じた表示データに補正し、補正した表示データに対応する表示信号を出力する。
すなわち、画像信号処理回路10は、温度検出手段7で検出された液晶表示パネル2の温度に応じたガンマ補正を行うための、ガンマ補正テーブルを保持しており、検出された温度に応じたガンマ補正テーブルを用いて、入力表示データのガンマ補正を行う。図3に検出された温度に応じたガンマ補正テーブルの一例を示す。図3では、一例として、液晶表示パネル2の温度が摂氏30度の場合を基準として、液晶表示パネル2の温度が摂氏60度に増加した場合に各階調がどのように変換されるかを示すガンマ補正テーブルを示している。図3のガンマ補正テーブルは、温度が摂氏30度の場合を基準として、温度が摂氏60度に増加した場合に、温度が変わっても同じ輝度を表示するためには表示データの各階調をどのように変化させればよいかを予め測定して求めたものである。
図14で説明したように、温度が上昇すると、階調と輝度との関係において、輝度が最小となる階調は大きくなる。従って、液晶表示パネル2の温度が摂氏30度の場合を基準にすると、液晶表示パネル2の温度が摂氏60度に上昇した場合には、入力表示データの階調が大きくなるようにガンマ補正する必要がある。例えば、図3から明らかなように、液晶表示パネルの温度が摂氏60度の場合には、階調が0である入力表示データの階調は、階調が32に変換されている。また、階調が64の表示データの階調は、階調が74に変換されている。
液晶表示パネル2の温度が摂氏60度以外の場合にも、液晶表示パネルの温度が摂氏30度の場合を基準として、温度が変わった場合に、温度が変わっても同じ輝度を表示するためには表示データの各階調をどのように変化させればよいかを予め測定しておけば、温度に応じたガンマ補正テーブルを得ることが出来る。
画像信号処理回路10は、このような温度に応じたガンマ補正テーブルを用いて入力表示データのガンマ補正を行うので、温度が増加しても黒表示をすることが出来、また、温度が変化しても表示したい輝度を表示することが出来る。
なお、本実施の形態では、ガンマ補正テーブルを作成する際に、温度が摂氏30度の場合を基準として、温度が変わった場合に、温度が変わっても同じ輝度を表示するためには表示データの各階調をどのように変化させればよいかを予め測定するとして説明したが、基準とする温度は摂氏30度に限らずこれ以外の温度であっても構わない。
なお、本実施の形態では、入力表示データの全階調に渡ってガンマ補正を行うとして説明したが、これに限らない。入力表示データの階調のうち、低階調部のみガンマ補正しても構わない。
すなわち、黒色の階調だけをガンマ補正した場合には、ガンマ補正することによって、入力表示データの連続性がなくなってしまう。従って、入力表示データの連続性を保つために、入力表示データの階調のうち、低階調部のみをガンマ補正しても構わない。
また、高階調部をガンマ補正すると、低階調部に比べて白色が色付いてしまうという問題が起こりやすい。従って、図4に示すように、入力表示データのうちその値が所定の値以下である入力表示データを補正することにより、高階調部で白色表示が色付くなどの問題を避けることが出来る。
例えば、図4では、入力表示データの階調が128未満である低階調部(高電圧部)のみがガンマ補正されていることがわかる。
さらに、本実施の形態では、入力表示データに対して液晶表示パネル2の温度に応じたガンマ補正を行うとして説明したが、ガンマ補正以外の補正を入力表示データに施すことも出来る。図5にこのような入力表示データの補正の方法を示す。
すなわち、図5では、液晶表示パネル2の温度が30度である場合を基準とし、液晶表示パネル2の温度が摂氏60度である場合に、入力表示データの階調をどのように補正するかを示すものである。すなわち、図5の温度が摂氏30度の場合の階調が0すなわち黒表示の階調は、図13で説明した摂氏30度における電圧と輝度との関係55のQ点に相当する。図13において、温度が増加すると輝度が最小となるQ点は、例えばP点のように電圧(階調)が小さい(大きい)方向に移動する。また、温度が増加した場合に、黒表示を行うためには、輝度が最小となる点に対応する電圧(階調)とする必要がある。図5では、温度が摂氏30度において黒表示を行うために入力表示データの階調が0であった場合には、温度が変わっても黒表示を行うことが出来るためには、その階調を32に変換する必要があることを示している。このように、温度が摂氏30度の場合の黒表示に対応する階調は0であるが、温度が摂氏60度に増加した場合には、黒表示に対応する階調は32になる。
そして、黒表示以外の入力表示データの階調の変換は、次のように行う。例えば、温度が摂氏30度の場合の階調64は、階調0から階調64までの長さをBとし、階調0から階調255までの長さをAとし、階調32から階調255までの長さをA’とし、階調32から変換後の階調までの長さをB’とした場合、次の数1が成立するように摂氏30度の場合の階調64が変換される。
(数1)
A:A’=B:B’
数1から階調64は階調88に変換されることがわかる。なお、階調64以外の他の階調も数1に従って変換される。
数1を言い換えると、摂氏30度における黒表示の階調が0であり、摂氏60度における黒表示の階調をL1とし、摂氏30度における変換前の階調をX1とし、階調の最大値をLmaxとすると、変換前の階調X1は、摂氏60度において変換後の階調X2に以下の数2に基づいて変換される。
(数2)
X2=L1+(Lmax−L1)×X1/Lmax
また、数2は温度が摂氏60度以外の場合にも階調を変換する場合に用いることが出来る。すなわち、温度が摂氏60度以外の温度Tの場合にも、その温度Tにおける黒表示の階調をL1とし、すなわち摂氏30度における階調0がその温度Tで階調L1に変換されるとし、摂氏30度における変換前の階調をX1とし、階調の最大値をLmaxとすると、温度がTの場合の変換後の階調X2は数2を用いて求めることが出来る。
このように、数2を用いることにより、温度が摂氏30度の場合を基準とし、液晶表示パネル2の温度が変化した場合に、温度が変化した後の階調を求めることが出来る。画像信号処理回路10は、数2を用いて温度が摂氏30度の場合の階調を基準として温度が変化した場合に変換後の入力表示データの階調を求める、表示信号として出力する。このように画像信号処理回路10が入力表示データの階調を温度に応じて変換することにより、入力表示データをガンマ補正するのと同様の効果を得ることが出来る。また、ガンマ補正する場合にガンマ補正する前の階調をガンマ補正した後の階調に変換するためのテーブルを用いた場合には、液晶表示装置のコントローラ内などにこのテーブルを格納するためにメモリを設け、このメモリの中にこのテーブルを格納する必要がある。ところが、本実施の形態では、このようなテーブルを用いず、数2を用いて、温度が変化した後の階調を求めるので、液晶表示装置のコントローラ内などにメモリを設ける必要がなく、メモリの節約をすることが出来る。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図6に、第2の実施の形態の液晶表示装置12のブロック図を示す。
液晶表示装置12は、第1の実施の形態と同様にOCBモード液晶を用いた液晶表示装置である。
液晶表示装置12は、液晶表示パネル2、ゲートドライバ3、ソースドライバ4、液晶駆動電圧発生回路13、コントローラ回路14、温度検出手段7、入力電源8から構成される。なお、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様に表示データ生成回路も備えているが、簡単のために図示していない。
第2の実施の形態の液晶表示装置12は、第1の実施の形態の液晶表示装置1とコントローラ回路及び液晶駆動電圧発生回路13が相違している。
すなわち、コントローラ回路14は、画像信号処理や駆動タイミングを制御する回路であるが、第1の実施の形態とは異なり、温度に応じた入力データの補正を行わない回路である。
また、液晶駆動電圧発生回路13は、図7に示すように、ソースドライバ用駆動電圧発生回路15、ゲートドライバ用駆動電圧発生回路16,及び対向信号電圧発生回路17からなる多出力構成の回路である。すなわち、液晶駆動電圧発生回路13のソースドライバ用駆動電圧発生回路15は、ソースドライバに対してソースドライバ用駆動電圧(AVDD)を供給する回路である。液晶駆動電圧発生回路13のゲートドライバ用駆動電圧発生回路16は、ゲートドライバに対してゲートドライバ用駆動電圧(VGG,VEE)を供給する回路である。液晶駆動電圧発生回路13の対向信号電圧発生回路17は、対向信号電極に対して対向信号電極用駆動電圧(VCOM)を供給する回路である。
また、ソースドライバ用駆動電圧発生回路15は、温度検出手段が検出した液晶表示パネル2の温度に応じたソースドライバ用駆動電圧(AVDD)をソースドライバに供給する回路である。
それ以外は第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
なお、本実施の形態のソースドライバ用駆動電圧発生回路15は本発明のソースドライバ駆動手段の例である。
次に、このような本実施の形態の動作を説明する。
入力電源8は、コントローラ回路14と液晶駆動電圧発生回路13に供給され、まず、コントローラ回路14が立ち上がる。そしてコントローラ回路14はソースドライバ4に対して画像表示信号とタイミング制御信号を送り、ゲートドライバ3に対してタイミング制御信号を送り、液晶駆動電圧発生回路13に対してタイミング制御信号を送る。
液晶駆動電圧発生回路13のソースドライバ用駆動電圧発生回路15は、ソースドライバ4に対してソースドライバ用駆動電圧(AVDD)を供給する。また、液晶駆動電圧発生回路13のゲートドライバ用駆動電圧発生回路16は、ゲートドライバ3に対してゲートドライバ用駆動電圧(VGG,VEE)を供給する。また、液晶駆動電圧発生回路13の対向信号電圧発生回路17は、対向信号電極に対して対向信号電極用駆動電圧(VCOM)を供給する。以上により液晶表示装置12の表示動作が可能となる。
一方、温度検出手段7は、液晶表示パネル2の温度を検出しており、温度検出結果を液晶駆動電圧発生回路13のソースドライバ用駆動電圧発生回路15に出力する。ソースドライバ用駆動電圧発生回路15は、温度検出手段7で検出された温度に応じたソースドライバ用駆動電圧(AVDD)をソースドライバ4に供給する。なお、ソースドライバ用駆動電圧(AVDD)とは、ソースドライバ4のアナログ電圧である。
図8に、入力表示データの階調とソースドライバ4の出力電圧との関係及びソースドライバ用駆動電圧(AVDD)を示す。また、図8には、液晶表示パネルの温度が摂氏30度である場合のソースドライバ用駆動電圧(AVDD)がAVDD(30度)18として示されている。また、図8には、液晶表示パネルの温度が摂氏60度である場合のソースドライバ用駆動電圧(AVDD)がAVDD(60度)19として示されている。そして、AVDD(30度)18よりAVDD(60度)19の方が電圧が低い。つまり、図13で説明したように、温度が上昇すると、電圧と輝度との関係において、輝度が最小となる電圧は小さくなる。従って、液晶表示パネル2の温度が摂氏30度の場合より液晶表示パネル2の温度が摂氏60度の場合の方が、輝度が最小となる電圧は小さくなる。そして、輝度が最小となる電圧は黒表示の場合すなわち、電圧では、ソースドライバ用駆動電圧(AVDD)に相当する電圧である。従って、ソースドライバ用駆動電圧発生回路15は、AVDD(30度)18よりAVDD(60度)19の方を低い電圧に設定する。
このように、AVDD(30度)18及びAVDD(60度)19を、それぞれの液晶表示パネル2の温度において輝度が最小となる電圧に設定することにより、黒表示の場合であっても、光学補償が出来ず黒色が明るく表示されてしまい、コントラストが減少するという不具合を改善することが出来る。
また、ソースドライバ用駆動電圧発生回路15がソースドライバ用駆動電圧(AVDD)を温度検出手段7で検出された液晶表示パネル2の温度に応じた電圧にすることにより、各階調におけるソースドライバ4への出力電圧が変化する。例えば図8に示すように、液晶表示パネル2の温度が摂氏30度の場合より、液晶表示パネル2の温度が摂氏60度の場合の方がソースドライバ用駆動電圧(AVDD)を低く設定することにより、液晶表示パネル2の温度が摂氏30度の場合より、液晶表示パネル2の温度が摂氏60度の場合の方が各階調におけるソースドライバ4への出力電圧も低くなる。このようにソースドライバ用駆動電圧(AVDD)を温度に応じて変化させることにより、各階調におけるソースドライバ4への出力電圧も変化させることが出来る。従って、液晶表示パネル2の温度が変化しても表示したい輝度を表示することが出来るようになる。
図9に、ソースドライバ用駆動電圧(AVDD)を温度検出手段7で検出された液晶表示パネル2の温度に応じた電圧にすることが出来るソースドライバ用駆動電圧発生回路15の構成の一例を示す。
ソースドライバ用駆動電圧発生回路15は、電圧制御回路42と、n−1個の抵抗43a、43b、・・・43n−1とから構成されている。電圧制御回路42は、入力電源8から端子40によって電源電圧の供給を受け、また、端子41によって温度検出手段7が検出した、温度に関する情報を含む温度検出信号を入力し、温度に応じたソースドライバ用駆動電圧(AVDD)を出力する回路である。電圧制御回路42の出力は、n個の抵抗43a、43b、・・・43nによって電圧制御回路42の出力の電圧を抵抗分割する回路に接続されている。電圧制御回路42の出力の電圧を抵抗分割する回路からは、ソースドライバ用駆動電圧(AVDD)を抵抗分割したn通りの電圧Vref0、Vref1、・・・、Vrefn−1が出力される。
次に、このような図9に示すソースドライバ用駆動電圧発生回路15の動作を説明する。
入力電源8から供給される電源電圧は、端子40に供給される。また、温度検出手段7が検出した、温度に関する情報を含む温度検出信号は、端子41に入力される。
電圧制御回路42は、入力電源40から供給される電圧を、例えば図8に示すように、液晶表示パネル2の温度が摂氏30度の場合より、液晶表示パネル2の温度が摂氏60度の場合の方がソースドライバ用駆動電圧(AVDD)を低く設定する。すなわち、液晶表示パネル2の温度が摂氏30度の場合より、液晶表示パネル2の温度が摂氏60度の場合の方が各階調におけるソースドライバ4への出力電圧も低くなる。このように電圧制御回路42は、ソースドライバ用駆動電圧(AVDD)を温度に応じて変化させる。
電圧制御回路42の出力であるソースドライバ用駆動電圧(AVDD)は、n個の抵抗43a、43b、・・・43n−1から構成される回路で電圧が抵抗分割され、ソースドライバ用駆動電圧発生回路15からは、ソースドライバ用駆動電圧(AVDD)とともに、電圧が抵抗分割されたn通りの電圧Vref0、Vref1、・・・Vrefn−1が出力される。出力されたこれらの電圧は、図示していないフレキシブルプリント基板を経由してソースドライバ4に供給される。
ソースドライバ4は、AVDD、n通りの電圧Vref0、Vref1、・・・Vrefn−1を利用して、各階調に対応する電圧を発生する。
このように図9に示すソースドライバ用駆動電圧発生回路15の電圧制御回路42は、黒色の電圧に対応するソースドライバ用駆動電圧(AVDD)のみを温度に応じて補正するだけで、黒色以外の階調に対応するVref0、Vref1などの各電圧についてはバランスよく自動的に決定することが出来る。しかも、ソースドライバ用駆動電圧発生回路15は、温度が上昇するにつれて、ソースドライバ用駆動電圧(AVDD)、Vref0、Vref1、・・・Vrefn−1等の各出力電圧を低下させる、つまり、温度が上昇するにつれて、液晶表示装置12が消費する平均電力を低下させることが出来るので、温度が上昇した場合であっても、液晶表示装置12からの熱の発生を防止することも出来る。
また、第1の実施の形態では、表示データの階調を補正するというデジタル的な処理を行ったが、この場合には、温度が上昇した場合には、補正された結果、表示されるデータが取り得る階調数が少なくなるということが起こる場合がある。例えば、図5に示す場合には、パネル温度が摂氏30度の時には、表示データの階調数は256階調あるが、パネル温度が摂氏60度に上昇した時には、表示データは、階調が32から255の範囲に補正される。つまり階調数が224になり実際に表示される表示データの階調数が少なくなる。
これに対して、第2の実施の形態では、ソースドライバ4に供給するAVDD、n通りの電圧Vref0、Vref1、・・・Vrefn−1をアナログ的に補正するので、表示データの各階調間の電圧値の差は小さくなることはあっても、表示データの階調数が少なくなってしまうことはない。
なお、図9で、電圧制御回路42及び温度検出手段7を設ける代わりに、端子40を抵抗43aに直接接続し、抵抗43aとしてサーミスタを用いることも可能である。すなわち、抵抗43aには、温度に応じて電圧が変化しない固定電圧のソースドライバ用駆動電圧(AVDD)が供給されるが、抵抗43aはサーミスタであるので、温度に応じてその抵抗値が変化する。従って、抵抗43aによりVref0、Vref1、・・・Vrefn−1等の電圧が温度に応じて変化することになる。従って、このような構成であっても、図9と同等の効果を得ることが出来る。
なお、ソースドライバ用駆動電圧発生回路15として、図9で説明したように、ソースドライバ用駆動電圧(AVDD)を温度に応じて補正する物に限らず、ソースドライバ用駆動電圧(AVDD)を固定にしてVref0等を温度に応じて補正することも出来る。
図10に、Vref0を温度検出手段7で検出された液晶表示パネル2の温度に応じた電圧にするソースドライバ用駆動電圧発生回路15の構成の一例を示す。
図10に示すソースドライバ用駆動電圧発生回路15は、第1電圧制御回路42aと、第2電圧制御回路42bと、n−1個の抵抗43a、43b、・・・43n−1とから構成されている。
第1電圧制御回路42aは、入力電源8から端子40aによって電源電圧の供給を受け、温度に応じて変化しない、固定電圧であるソースドライバ用駆動電圧(AVDD)を発生する回路である。第2電圧制御回路42bは、入力電源8から端子40bによって電源電圧の供給を受け、また、端子41によって温度検出手段7が検出した、温度に関する情報を含む温度検出信号を入力し、温度に応じた電圧Vref0を出力する回路である。第1電圧制御回路42aの出力は、n個の抵抗43a、43b、・・・43nによって電圧制御回路42の出力の電圧を抵抗分割する回路の抵抗43aに接続され、また、第2電圧制御回路42bの出力は、抵抗43aと抵抗43bとの接続点に接続されている。
次に、このような図10に示すソースドライバ用駆動電圧発生回路15の動作を説明する。
入力電源8から供給される電源電圧は、端子40aと端子40bに供給される。また、温度検出手段7が検出した、温度に関する情報を含む温度検出信号は、端子41に入力される。
第1電圧制御回路42aは、端子40aから供給される電源電圧から温度によって電圧値が変化しない、固定電圧のソースドライバ用駆動電圧を生成し、抵抗43aに供給する。
これに対して、第2電圧制御回路42bは、端子40bから供給される電源電圧を、端子41から入力される温度検出信号を利用して、液晶表示パネル2の温度が摂氏30度の場合より、液晶表示パネル2の温度が摂氏60度の場合の方がその出力電圧を低く設定する。すなわち、液晶表示パネル2の温度が摂氏30度の場合より、液晶表示パネル2の温度が摂氏60度の場合の方が第2電圧制御回路42bからの出力電圧も低くなる。このように第2電圧制御回路42bは、その出力電圧を温度に応じて変化させる。
従って、第1電圧制御回路42aが供給するソースドライバ用駆動電圧(AVDD)は、温度に応じて変化しない、固定電圧ではあるが、第2電圧制御回路42bが供給するVref0は、温度に応じて変化する電圧であるので、n個の抵抗43a、43b、・・・43n−1から構成される回路で電圧が抵抗分割され、ソースドライバ用駆動電圧発生回路15からは、ソースドライバ用駆動電圧(AVDD)とともに、電圧が抵抗分割されたn通りの電圧Vref0、Vref1、・・・Vrefn−1が出力される。出力されたこれらの電圧は、図示していないフレキシブルプリント基板を経由してソースドライバ4に供給される。
ソースドライバ4は、AVDD、n通りの電圧Vref0、Vref1、・・・Vrefn−1を利用して、各階調に対応する電圧を発生する。
このように図10に示すソースドライバ用駆動電圧発生回路15の第2電圧制御回路42bは、Vref0を温度に応じて補正するだけで、各階調に対応するVref1などの各電圧についてもバランスよく自動的に決定することが出来る。しかも、ソースドライバ用駆動電圧発生回路15は、温度が上昇するにつれて、Vref0、Vref1、・・・Vrefn−1等の各出力電圧を低下させる、つまり、温度が上昇するにつれて、液晶表示装置12が消費する平均電力を低下させることが出来るので、温度が上昇した場合であっても、液晶表示装置12からの熱の発生を防止することも出来る。
また、第1の実施の形態では、表示データの階調を補正するというデジタル的な処理を行ったが、この場合には、温度が上昇した場合には、補正された結果、表示されるデータの階調数が少なくなるということが起こり得る。例えば、図5に示す場合には、パネル温度が摂氏30度の時には、表示データの階調数は256階調あるが、パネル温度が摂氏60度に上昇した時には、表示データは、階調が32から255の範囲に補正される。つまり階調数が224になり実際に表示される表示データが取り得る階調数が少なくなる。
これに対して、第2の実施の形態では、ソースドライバ4に供給するAVDD、n通りの電圧Vref0、Vref1、・・・Vrefn−1をアナログ的に補正するので、表示データの各階調間の電圧値の差は小さくなることはあっても、表示データの階調数が少なくなってしまうことはない。
また、図10のソースドライバ用駆動電圧発生回路15では、温度に応じてVref0を補正したが、温度に応じてVref0のみならず、Vrefn−1をも補正することも出来る。
図11に、Vref0及びVrefn−1を両方とも補正するソースドライバ用駆動電圧発生回路15の構成の一例を示す。
図11に示すソースドライバ用駆動電圧発生回路15は、第1電圧制御回路42aと、第2電圧制御回路42cと、n−1個の抵抗43a、43b、・・・43n−1とから構成されている。
第1電圧制御回路42aは、入力電源8から端子40aによって電源電圧の供給を受け、温度に応じて変化しない、固定電圧であるソースドライバ用駆動電圧(AVDD)を発生する回路である。第2電圧制御回路42cは、入力電源8から端子40bによって電源電圧の供給を受け、また、端子41によって温度検出手段7が検出した、温度に関する情報を含む温度検出信号を入力し、温度に応じた電圧Vref0及び温度に応じたVrefn−1を出力する回路である。第1電圧制御回路42aの出力は、n個の抵抗43a、43b、・・・43nによって電圧制御回路42の出力の電圧を抵抗分割する回路の抵抗43aに接続され、また、第2電圧制御回路42cの出力は、抵抗43aと抵抗43bとの接続点と、抵抗42n−1に接続されている。
次に、このような図11に示すソースドライバ用駆動電圧発生回路15の動作を説明する。
入力電源8から供給される電源電圧は、端子40aと端子40bに供給される。また、温度検出手段7が検出した、温度に関する情報を含む温度検出信号は、端子41に入力される。
第1電圧制御回路42aは、端子40aから供給される電源電圧から温度によって電圧値が変化しない、固定電圧のソースドライバ用駆動電圧を生成し、抵抗43aに供給する。
これに対して、第2電圧制御回路42cは、端子40bから供給される電源電圧を、端子41から入力される温度検出信号を利用して、液晶表示パネル2の温度が摂氏30度の場合より、液晶表示パネル2の温度が摂氏60度の場合の方がVref0とVrefn−1との差分が小さくなるようにする。すなわち、液晶表示パネル2の温度が摂氏30度の場合より、液晶表示パネル2の温度が摂氏60度の場合の方が第2電圧制御回路42cからの出力であるVref0とVrefn−1との差分が小さくなる。このように第2電圧制御回路42cは、その出力電圧であるVref0とVrefn−1との差分を温度に応じて変化させる。
従って、第1電圧制御回路42aが供給するソースドライバ用駆動電圧(AVDD)は、温度に応じて変化しない、固定電圧ではあるが、第2電圧制御回路42cが供給するVref0とVrefn−1との差分は、温度に応じて変化する電圧であるので、n個の抵抗43a、43b、・・・43n−1から構成される回路で電圧が抵抗分割され、ソースドライバ用駆動電圧発生回路15からは、ソースドライバ用駆動電圧(AVDD)とともに、電圧が抵抗分割されたn通りの電圧Vref0、Vref1、・・・Vrefn−1が出力される。出力されたこれらの電圧は、図示していないフレキシブルプリント基板を経由してソースドライバ4に供給される。
ソースドライバ4は、AVDD、n通りの電圧Vref0、Vref1、・・・Vrefn−1を利用して、各階調に対応する電圧を発生する。
このように図11に示すソースドライバ用駆動電圧発生回路15の第2電圧制御回路42cは、Vref0とVrefn−1との差分を温度に応じて補正するだけで、各階調に対応するVref1などの各電圧についてもバランスよく自動的に決定することが出来るなど、図10のソースドライバ用駆動電圧発生回路15と同様の効果を得ることが出来る。
さらに、図11のソースドライバ用駆動電圧発生回路15は、温度に応じて、Vref0とVrefn−1の両方を補正するので、図10のソースドライバ用駆動電圧発生回路15と比べてよりダイナミックレンジを広くとることも出来る。
本発明に係る液晶表示装置、及び液晶表示装置の駆動方法は、温度が増加しても最小輝度の黒表示をすることが出来るという効果を有し、OCBモード液晶を用いた液晶表示装置、及び液晶表示装置の駆動方法等に有用である。
また、本発明に係る液晶表示装置、及び液晶表示装置の駆動方法は、温度が変化しても表示したい輝度を表示することが出来るという効果を有し、OCBモード液晶を用いた液晶表示装置、及び液晶表示装置の駆動方法等に有用である。
本発明に関連する発明の第1の実施の形態における液晶表示装置の構成を示すブロック図 本発明に関連する発明の第1の実施の形態におけるコントローラ回路6の詳細な構成を示すブロック図 本発明に関連する発明の第1の実施の形態におけるガンマ補正テーブルの一例を示す図 本発明に関連する発明の第1の実施の形態における入力表示データのうちその値が所定の値以下である入力表示データを補正する場合のガンマ補正テーブルの一例を示す図 本発明に関連する発明の第1の実施の形態における入力表示データの補正の方法を示す図 本発明の第2の実施の形態における液晶表示装置の構成を示すブロック図 本発明の第2の実施の形態における液晶駆動電圧発生回路の詳細な構成を示す図 本発明の第2の実施の形態における入力表示データの階調とソースドライバ4の出力電圧との関係及びソースドライバ用駆動電圧(AVDD)を示す図 本発明の第2の実施の形態におけるソースドライバ用駆動電圧発生回路15の構成の一例を示す図 本発明の第2の実施の形態におけるソースドライバ用駆動電圧発生回路15の構成の別の一例を示す図 本発明の第2の実施の形態におけるソースドライバ用駆動電圧発生回路15の構成のもう一つの一例を示す図 (a)従来のOCBモードを用いた液晶表示装置の電圧印加状態(白表示状態)の場合の概略断面図 (b)従来のOCBモードを用いた液晶表示装置の電圧印加状態(黒表示状態)の場合の概略断面図 (c)従来のOCBモードを用いた液晶表示装置の電圧無印加状態の場合の概略断面図 OCBモード液晶表示装置の電圧と輝度との関係を示す図 OCBモード液晶表示装置の輝度が最小となる付近の階調と輝度との関係を示す図
符号の説明
1 液晶表示装置
2 液晶表示パネル
3 ゲートドライバ
4 ソースドライバ
5 液晶駆動電圧発生回路
6 コントローラ回路
7 温度検出手段
8 入力電源
9 表示データ生成手段
10 画像信号処理回路
11 タイミング制御回路
12 液晶表示装置
13 液晶駆動電圧発生回路
14 コントローラ回路
15 ソースドライバ用駆動電圧発生回路
16 ゲートドライバ用駆動電圧発生回路
17 対向信号電圧発生回路

Claims (2)

  1. マトリックス状に配置されたソース信号線及びゲート信号線、及び前記ソース信号線及びゲート信号線の交点に設けられたOCBモード液晶を使用した液晶表示素子を有する液晶表示パネルと、
    前記ゲート信号線にゲート信号を供給するゲートドライバと、
    前記ソース信号線にソース信号を供給するソースドライバと、
    前記液晶表示パネルの温度を検出する温度検出手段と、
    ソースドライバ用駆動電圧発生回路とを備え、
    前記ソースドライバ用駆動電圧発生回路は、前記温度検出手段により検出された前記温度に応じた温度に関する情報を含む温度検出信号の入力に対応し、前記温度で黒を表示するのに対応したソースドライバ駆動電圧を決定し、前記温度で黒を表示するのに対応した前記ソースドライバ用駆動電圧を最大値とし、前記温度で黒を表示するのに対応した前記ソースドライバ用駆動電圧を抵抗を用いて分割し、各表示すべき階調に対応し、かつその階調が要求する電圧に等しい駆動電圧を生成し、
    前記ソースドライバは、前記ソース信号線に対し表示すべき階調に対応した電圧を順次供給する液晶表示装置。
  2. マトリックス状に配置されたソース信号線及びゲート信号線、及び前記ソース信号線及びゲート信号線の交点に設けられたOCBモード液晶を使用した液晶表示素子を有する液晶表示パネルと、
    前記ゲート信号線にゲート信号を供給するゲートドライバと、
    前記ソース信号線にソース信号を供給するソースドライバと
    ソースドライバ用駆動電圧発生回路とを備えた液晶表示装置を駆動する液晶表示装置の駆動方法であって、
    前記液晶表示パネルの温度を検出する温度検出ステップと、
    前記ソースドライバ用駆動電圧発生回路が、前記温度検出ステップにより検出された前記温度に応じた温度に関する情報を含む温度検出信号の入力に対応し、前記温度で黒を表示するのに対応したソースドライバ駆動電圧を決定し、前記温度で黒を表示するのに対応した前記ソースドライバ用駆動電圧を最大値とし、前記温度で黒を表示するのに対応した前記ソースドライバ用駆動電圧を抵抗を用いて分割し、各表示すべき階調に対応し、かつその階調が要求する電圧に等しい駆動電圧を生成する駆動電圧発生ステップと、
    前記ソースドライバが、前記ソース信号線に対し表示すべき階調に対応した電圧を順次供給する駆動電圧供給ステップとを備えた、液晶表示装置の駆動方法。
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