JPH095713A - 液晶駆動方法 - Google Patents

液晶駆動方法

Info

Publication number
JPH095713A
JPH095713A JP17404795A JP17404795A JPH095713A JP H095713 A JPH095713 A JP H095713A JP 17404795 A JP17404795 A JP 17404795A JP 17404795 A JP17404795 A JP 17404795A JP H095713 A JPH095713 A JP H095713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
transparent electrode
temperature
display panel
crystal display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17404795A
Other languages
English (en)
Inventor
Takatoshi Suzuki
隆敏 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP17404795A priority Critical patent/JPH095713A/ja
Publication of JPH095713A publication Critical patent/JPH095713A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は応答性良く液晶温度に適切な液晶駆
動電圧を供給することができる液晶駆動方法を提供する
ことを目的とする。 【構成】 液晶表示パネル2内に液晶温度検出用のIT
O3からなる透明電極パターンを形成する。抵抗変化検
出回路10は、ITO3の透明電極パターンの両端部と
接続して、基準電源11からの基準電圧を供給すること
により、降下した電圧値をコンパレータ12に出力す
る。コンパレータ12では、その降下電圧値と基準電圧
とを比較することにより、液晶の温度を表す電位差デー
タを取り出して、その電位差データを電源回路13に出
力する。電源回路13では、その電位差データに応じて
セグメントドライバ5に供給する液晶駆動電圧を制御す
ることにより、液晶温度に適した駆動電圧を供給するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶駆動方法に関し、
詳細には、液晶表示パネル内の液晶の温度を検出して液
晶駆動電圧を制御する液晶駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、液晶に所定の電圧を印
加して液晶分子の配向を制御し、光学特性を変化させて
表示制御を行っている。この液晶分子の配向制御による
輝度と印加電圧との関係を示す特性曲線は、液晶の温度
条件に伴って変化する。これは、液晶に印加される駆動
電圧が同じであっても、温度条件によってコントラスト
が変化することから、非常に視認性の悪い画像となる。
このため、液晶表示装置は、液晶の温度に応じて液晶駆
動電圧を制御することにより、常に適正なコントラスト
からなる画像表示を行う必要がある。
【0003】そこで、従来の液晶駆動方法では、例え
ば、液晶表示パネルのプリント配線基板(PCB:Prin
ted Circuit Board )上に温度検出素子(サーミスタ)
を配置し、そのサーミスタで検出した温度に基づいて液
晶駆動電圧を制御することにより、液晶表示装置の温度
補償を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の液晶駆動方法にあっては、液晶表示パネルの
温度を検出する温度検出素子としてサーミスタが使用さ
れ、このサーミスタが液晶から離れた液晶表示パネルの
プリント配線基板(PCB)上に取り付けられており、
液晶表示パネルの周囲の温度しか検出できなかった。
【0005】このため、液晶駆動装置を含む液晶モジュ
ール全体が熱的に飽和している状態、すなわち、熱平衡
が保たれている状態では、液晶表示装置(LCD:Liqu
id Crystal Display)の視野角やコントラストを一定に
保つことができる。しかし、周辺温度が急激に変化した
場合や液晶モジュールの電源をオンしてから熱平衡が保
たれるまでの間は、液晶表示パネルの周囲と液晶表示パ
ネル内の液晶との温度変化率が異なることから、サーミ
スタの検出温度と液晶温度とに差が生じ、視野角やコン
トラストが変化するという問題がある。
【0006】そこで、従来の液晶表示装置において、サ
ーミスタの取り付け位置をプリント配線基板から液晶に
より近い液晶表示パネルの端面に移した場合は、温度変
化率の差を縮めることができる。しかし、この場合の液
晶表示装置は、液晶表示パネルの端面にサーミスタを取
り付けても、液晶との間にガラス基板やシール材が介在
しているため、やはり外部温度しか検出できず、液晶自
体の温度を正確に検出できないことから、液晶駆動電圧
を最適値に制御することができないという問題がある。
特に、大きな温度変化が生じた場合は、やはり、サーミ
スタの検出温度と液晶温度とに差が生じるため、視野角
やコントラストが変化するという問題がある。
【0007】そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなさ
れたものであり、応答性良く液晶温度に適切な駆動電圧
を供給して、適切なコントラストや視野角を得ることが
できる液晶駆動方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の液晶駆動
方法は、液晶表示パネルの一対の透明基板の対向面に透
明電極が配設され、前記透明電極の任意の2点間の電気
抵抗を検出し、該検出された透明電極の抵抗値に応じて
前記液晶表示パネルの液晶に印加される液晶駆動電圧を
可変制御することにより、上記目的を達成する。
【0009】また、請求項2記載の液晶駆動方法は、前
記電気抵抗を検出する透明電極が、前記液晶表示パネル
の液晶を駆動する対向電極以外の抵抗検出用の透明電極
パターンであって、該透明電極パターンが液晶表示パネ
ル内に配設されるようにしてもよい。
【0010】また、請求項3記載の液晶駆動方法は、前
記透明電極パターンが、前記液晶表示パネルの液晶を駆
動する対向電極群の外周部を囲うように配設され、該透
明電極パターンの両端部間の電気抵抗を検出するように
してもよい。
【0011】また、請求項4記載の液晶駆動方法は、前
記透明電極の任意の2点間に基準電圧を印加した際の降
下電圧値を検出し、前記降下電圧値と前記基準電圧値と
を比較して基準電圧に対する電圧降下量を検出し、前記
検出された電圧降下量から前記透明電極の抵抗分の変化
量を求めて液晶温度を検出するようにしてもよい。
【0012】
【作用】請求項1記載の液晶駆動方法では、液晶表示パ
ネルの一対の透明基板の対向面に透明電極が配設され、
その透明電極の任意の2点間の電気抵抗を検出し、その
検出された透明電極の抵抗値に応じて前記液晶表示パネ
ルの液晶に印加される液晶駆動電圧を可変制御する。従
って、液晶表示パネル内に配設されている透明電極の温
度と抵抗値との関係を利用して液晶の温度を検出するよ
うにしたため、新たな構成を付加することなく、液晶の
温度を直接、かつ正確に検出することが可能となり、そ
の検出した液晶温度に基づいて駆動電圧を制御すること
により、適切なコントラストや視野角が得られる。
【0013】請求項2記載の液晶駆動方法では、電気抵
抗を検出する透明電極が、前記液晶表示パネルの液晶を
駆動する対向電極以外の抵抗検出用の透明電極パターン
であって、その透明電極パターンが液晶表示パネル内に
配設される。従って、液晶の温度を検出するための透明
電極パターンは、液晶駆動用の対向電極の透明電極とは
別に設けられているため、液晶を駆動する表示時や液晶
を駆動しない非表示時に関わらず、透明電極パターンの
抵抗値から液晶温度を検出して、駆動電圧制御を行うこ
とが可能である。
【0014】請求項3記載の液晶駆動方法では、透明電
極パターンが液晶表示パネルの液晶を駆動する対向電極
群の外周部を囲うように配設され、その透明電極パター
ンの両端部間の電気抵抗を検出する。従って、透明電極
パターンは、液晶表示パネル全体に配置されているた
め、液晶の温度変化に迅速に対応可能であって、液晶の
表示領域の外周部に配設されていることから表示に与え
る影響が少なくて済み、透明電極パターンがループを形
成しているため、電極との接続を容易に行って抵抗を検
出することができる。
【0015】請求項4記載の液晶駆動方法では、透明電
極の任意の2点間に基準電圧を印加した際の降下電圧値
が検出され、その降下電圧値と前記基準電圧値とを比較
して基準電圧に対する電圧降下量を検出し、その検出さ
れた電圧降下量から前記透明電極の抵抗分の変化量を求
めて液晶温度を検出する。従って、透明電極の任意の2
点間の抵抗値を検出する場合は、予め分かっている基準
電圧を印加した際の電圧降下量から透明電極の抵抗分の
変化量を求めることにより、液晶表示パネル内に形成さ
れた透明電極を使って正確に液晶温度を検出することが
できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図を参照して
説明する。図1〜図7は、本発明に係る液晶駆動方法の
一実施例を示す図である。まず、本実施例の構成を説明
する。図1は、本実施例の温度補償回路を備えた液晶表
示装置1の構成を説明するブロック図である。図1にお
いて、液晶表示装置1は、液晶表示パネル2、透明電極
(ITO)3、コモンドライバ4、セグメントドライバ
5、リニア回路6、同期分離回路7、制御回路8、A/
D変換回路9、抵抗変化検出回路10、基準電源11、
コンパレータ12、および電源回路13などから構成さ
れている。
【0017】液晶表示パネル2は、ここでは単純マトリ
クス型の液晶表示パネルであって、一対の透明ガラス基
板の対向面にそれぞれ複数の走査電極と信号電極とがI
TOによってマトリクス状に形成され、双方の電極が交
差した領域に画素が形成されて、両ガラス基板の間には
液晶が封入されている。なお、液晶表示パネル2は、上
記以外に、TFT(Thin Film Transistor)などのスイ
ッチング素子を用いたアクティブマトリクス型の液晶表
示パネル、あるいは、それ以外のタイプの液晶表示パネ
ルを採用してもよい。
【0018】透明電極3は、ここでは、酸化インジウム
膜(ITO:Indium Tin Oxide)で形成されており、液
晶表示パネル2のガラス基板の対向面に配設されている
走査電極あるいは信号電極などがある。また、これらの
電極以外に、抵抗値に基づいて温度を検出するための液
晶温度検出用のITOを液晶表示パネル2内に形成して
もよい。このITOは、抵抗分として用いて、任意の2
点間の抵抗を温度を変えて検出すると、温度が上昇する
に連れて抵抗値が下がる反比例の関係にある(図7参
照)。このため、ITO3自体の温度は、その抵抗値を
検出することによって容易に求めることができる。本実
施例では、液晶表示パネル2内でITO3と液晶とが隣
接していることから、ITOの抵抗値から求められる温
度を液晶自体の温度と同一視して検出するようにしたも
のである。
【0019】コモンドライバ4は、液晶表示パネル2の
水平方向に複数設けられた走査電極を選択状態にする走
査信号を生成し、後述する制御回路8からの垂直同期信
号に基づいて、走査信号を走査する順序で走査電極に供
給する。セグメントドライバ5は、後述するA/D変換
回路9から入力される各水平走査ライン毎のディジタル
データを、後述する制御回路8から入力される水平同期
信号を用いてシフトレジスタでデータを順次シフトさせ
て各信号電極毎の表示データに分離し、後述する電源回
路13から供給される複数の基準電圧に基づいて交流化
された液晶駆動電圧を作成して各信号電極に供給する。
そして、各信号電極に上記液晶駆動電圧が印加される
と、コモンドライバ4で選択状態とした走査電極上の画
素の液晶が駆動されて表示制御が行われる。
【0020】リニア回路6は、映像検波回路、映像増幅
回路、クロマ回路、等により構成されていて、入力され
るビデオ信号を映像検波回路により映像検波を行って、
カラー映像信号を取り出し、このカラー映像信号の中か
ら音声信号を取り出して図示しない音声回路に出力し、
映像増幅回路によりカラー映像信号を増幅してクロマ回
路に出力する。クロマ回路では、カラー映像信号から
R,G,Bの各色映像信号を分離してA/D変換回路9
に出力する。同期分離回路7は、入力されるカラー映像
信号の中から水平同期信号Hsyncと垂直同期信号V
syncを取り出して制御回路8に出力する。
【0021】制御回路8は、液晶表示装置1の全体の動
作を制御するするもので、例えば、同期分離回路7から
入力される水平同期信号(Hsync)と垂直同期信号
(Vsync)とをコモンドライバ4やセグメントドラ
イバ5に供給して、液晶表示パネル2で表示制御を行っ
たり、A/D変換回路9でアナログデータをディジタル
化するためのサンプリングクロックを生成して供給した
りする。上記した垂直同期信号には、走査電極走査開始
タイミングと走査電極の選択幅を決定するCDB信号
と、液晶をフレーム毎に交流駆動するための走査反転信
号であるCFB信号と、前記CDB信号をコモンドライ
バ4内で順次シフトするCNB信号などがある。また、
上記した水平同期信号には、信号電極に表示信号をラッ
チしてセグメントドライバ5に蓄えた表示信号を液晶表
示パネル2に出力するCKN信号と、表示信号をサンプ
リング開始するSTI信号と、液晶をフレーム毎に交流
駆動するためのCKF信号と、セグメントドライバ5の
基本クロック信号であるCK1,CK2信号などがあ
る。
【0022】A/D変換回路9は、図示していないがサ
ンプリング回路とコンパレータ回路とエンコーダ回路か
ら構成されている。機能的にはR,G,Bのアナログ信
号をサンプリングしてコンパレータによってA/D変換
(アナログ/ディジタル変換)した後、エンコーダ回路
によりここでは3ビットのデジタル表示データに変換す
る。
【0023】抵抗変化検出回路10は、ITO3の電気
抵抗の変化を検出する回路である。基準電源11は、上
記抵抗変化検出回路10でITO3の抵抗値を検出する
際の基準電圧を供給するとともに、次段のコンパレータ
12に対して抵抗変化検出回路10から出力される電圧
値と比較するための基準電圧を供給する。コンパレータ
12は、抵抗変化検出回路10から出力される電圧値
と、基準電源11からの基準電圧値とを比較して、両者
の電位差を取り出す。
【0024】電源回路13は、セグメントドライバ5か
ら液晶表示パネル2の信号電極に供給する表示信号に応
じた駆動電圧を作成するための電圧源であり、上記コン
パレータ12から出力される電位差データに基づいて、
セグメントドライバ5への供給電圧を調整するものであ
る。具体的には、上記の電位差データは、ITO3の抵
抗分の変化に基づいて検出される液晶の温度を示すもの
で、液晶の駆動電圧と輝度との特性曲線が液晶の温度に
応じてシフトすることから(図6参照)、電源回路13
からの供給電圧を液晶の温度に応じて制御するようにし
たものである。
【0025】図2は、液晶表示パネル2にコモンドライ
バ4とセグメントドライバ5を取り付けた液晶モジュー
ル20を表面側から見た構成図である。液晶表示パネル
は、上下2枚のガラス基板21,22の間に液晶が封入
されていて、下側のガラス基板21上には、走査信号を
走査電極に出力するコモンドライバ4の駆動回路チップ
がCOG(Chip On Glass) 方式により実装されてい
る。そして、ガラス基板21の画像表示領域23には、
複数の走査電極が水平方向に複数本配設されている。
【0026】また、上側のガラス基板22上には、表示
信号を信号電極に出力するセグメントドライバ5a,5
bの駆動回路チップがCOG(Chip On Glass)方式に
より実装されている。そして、ガラス基板22の画像表
示領域23には、信号電極が上記した走査電極と直交方
向に複数本配設されている。図3は、液晶表示パネル2
にコモンドライバ4とセグメントドライバ5が設けられ
た液晶モジュール20の裏面側から見た走査電極32と
透明電極パターン31の配置構成図である。
【0027】図3に示すように、下側のガラス基板21
には、コモンドライバ4から走査信号を順次供給して選
択状態とする走査電極32が水平方向に多数配列されて
いる。そして、本実施例では、液晶表示パネル内に配列
された走査電極32の周囲を囲うように透明電極パター
ン31が形成されており、この透明電極パターン31の
両端部がコモンドライバ4に取り込まれ、コモンドライ
バ4の駆動回路チップに形成されている抵抗変化検出回
路10、コンパレータ12、および電源回路13に接続
されている。
【0028】図4は、図1のITO3の抵抗を検出する
抵抗変化検出回路10と基準電源11との接続状態を示
す等価回路図であり、図5は、図4の回路をさらに簡略
化した等価回路図である。図4に示すように、抵抗変化
検出回路10は、液晶表示パネル2に形成されたITO
(Zo)3を抵抗分として接続して、その抵抗値を検出
する。具体的には、ITO3の一方端が基準電源11の
正側と接続されるとともに、基準電源11の負側がグラ
ウンドと接続されている。また、ITO3の他方端は、
コンパレータ12に接続されるとともに、基準抵抗Rを
介して上記した基準電源11の負側に接続されている。
【0029】図4の回路構成をさらに簡略化した図5
は、温度によって抵抗値が変化するITOからなる透明
電極3を可変抵抗器として表示し、基準電源11と基準
抵抗Rとでループを形成して、基準電源からの基準電圧
Eを可変抵抗器ZoのITO3に印加し、降下した電圧
値がコンパレータ12に出力される。そして、コンパレ
ータ12では、基準電圧Eと降下電圧とを比較すること
により、電位差を求めることができる。
【0030】図6は、液晶を駆動する駆動電圧Vopと
輝度との関係を示す特性線図であって、液晶の温度がt
1 、t2 、t3 の場合の線図を示しており、図7は、I
TOの抵抗値(R)と液晶の温度(T)との関係を示す
線図である。図6に示すように、液晶の温度t1 、t2
、t3 の温度の高低は、t3 >t2>t1 の関係にあっ
て、温度が上昇するほど、所定の輝度Pを表示するのに
必要な実効電圧Vn(n=1,2,3)が低下するとい
う特性を有している。これは、温度が上昇するのに伴っ
て液晶の特性曲線が左方向にシフトすることを意味して
おり、液晶の温度が上昇する場合は、駆動電圧Vopを
V1 →V2 →V3 と低下させるように駆動電圧を制御す
る必要がある。
【0031】また、図7に示すように、ITO3を抵抗
分として見たときは、そのITO3の抵抗値と液晶温度
とが反比例する関係にあり、上記したように、液晶とI
TOとの温度を同一視できることから、図7の特性線図
を用いてITO3の抵抗値を検出することにより、液晶
温度を求めることができる。
【0032】次に、本実施例の動作を説明する。本実施
例の液晶表示装置1は、その液晶表示パネル2を構成す
る一対のガラス基板21,22のうち、下側のガラス基
板21上にコモンドライバ4の駆動回路チップが実装さ
れており、この駆動回路チップ内にITO3の抵抗変化
を検出する抵抗変化検出回路10やコンパレータ12、
および電源回路13などが組み込まれている。
【0033】そして、上記の駆動回路チップに組込まれ
た抵抗変化検出回路10は、図3に示すように、走査電
極32の外周を囲むように形成されたITOからなる透
明電極パターン31の両端部に接続されている。これを
図4及び図5で見ると、液晶表示パネル2内に配設され
たITO3は、抵抗体Zoとして作用し、このITO3
の一端に基準電源11による基準電圧Eが印加される
と、抵抗体Zoによって降下した電圧がコンパレータ1
2へ出力される。
【0034】このコンパレータ12への出力電圧値は、
ITO3の抵抗値が下がると出力電圧値が高くなり、逆
に、ITO3の抵抗値が上がると出力電圧値が低くなる
関係にある。そして、図7に示すように、前記したIT
O3の抵抗値が低下する場合は、液晶温度が高く、逆
に、ITO3の抵抗値が上がる場合は、液晶温度が低い
場合である。これを図5で見ると、ITO3の抵抗体Z
oが温度によって抵抗値が変化し、抵抗値の変化に応じ
てコンパレータ12へ出力される電圧値が変化すること
になる。したがって、コンパレータ12へ出力される電
圧値は、液晶の温度を表している。
【0035】本実施例では、図1に示すように、図4の
抵抗変化検出回路10からの出力電圧値と基準電源11
からの基準電圧Eとをコンパレータ12で比較し、基準
電圧Eとの電位差から液晶温度(T)を正確に求めるこ
とができる。そして、図1のオペアンプからなる電源回
路13は、コンパレータ12からの電位差データ(=液
晶温度)に基づいて、図6に示す液晶温度、例えば、t
3 に応じた特性曲線を選択し、表示信号が輝度Pを表示
する場合は、駆動電圧をV3とするように、コモンドラ
イバ4とセグメントドライバ5に対して電圧制御が行わ
れる。
【0036】また、上記液晶の温度がt3 からt1 に急
激に低下した場合は、電源回路13において、図6に示
すように、輝度Pを表示する表示信号であれば、駆動電
圧をV3 からV1 に上昇するように、コモンドライバ4
とセグメントドライバ5に対して電圧制御が行われる。
このように、本実施例の液晶駆動方法は、液晶温度を正
確に検出することができるとともに、その液晶の温度変
化に追従して適切な輝度からなる画像表示を行うことが
できる。
【0037】特に、本実施例では、液晶表示パネル2内
の液晶近傍に設けられている既存のITO3や温度検出
用のITOを用いて、液晶温度を検出するようにしたた
め、新たな温度検出器を設置する必要がないため、低コ
スト化できるとともに、急激に外気温が変化したとして
もITOと液晶の温度変化率がほぼ同じであるため、I
TOの抵抗値を検出するだけで、液晶の温度を正確に検
出することができる。このように、本実施例では、液晶
の温度を正確に検出することができるため、その検出し
た液晶温度に基づいて液晶駆動電圧を制御する温度補償
動作を行うことにより、温度変化によるコントラストや
視野角の変化に追従して、安定した液晶表示を行うこと
ができる。
【0038】すなわち、本実施例の液晶駆動方法は、液
晶温度に適合した液晶駆動電圧を速やかに供給すること
によって、コントラストを適切な状態に速やかに調整す
ることができるとともに、適切な視野角を得ることがで
きる。以上、本発明者によってなされた発明を好適な実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0039】例えば、本実施例では、液晶の温度を測定
するための透明電極材料として、ITOを用いたが、こ
れに限定されるものではなく、透明で導電性のあるもの
であれば種々の材料を用いることができる。また、上記
実施例では、抵抗値から温度を検出する透明電極とし
て、液晶駆動するための信号電極や走査電極とは別の温
度検出専用の透明電極パターン31(図3参照)を用い
て実施したが、既存の信号電極や走査電極のITOを使
って温度を検出するように構成することもできる。
【0040】さらに、上記実施例では、ITO3を使っ
て検出した液晶温度に基づいて電源回路13の行う液晶
駆動電圧の調整は、液晶に印加される実効電圧を変化さ
せればよいため、駆動電圧の電圧値自体の大きさを変化
させて行う他、液晶駆動電圧の印加時間を変化させて行
ってもよい(例えば、PWM:パルス幅制御方式)。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の液晶駆動方法によれば、
液晶表示パネルの一対の透明基板の対向面に透明電極が
配設され、その透明電極の任意の2点間の電気抵抗を検
出し、その検出された透明電極の抵抗値に応じて前記液
晶表示パネルの液晶に印加される液晶駆動電圧を可変制
御する。従って、液晶表示パネル内に配設されている透
明電極の温度と抵抗値との関係を利用して液晶の温度を
検出するようにしたので、新たな構成を付加することな
く、液晶の温度を直接、かつ正確に検出することが可能
となり、その検出した液晶温度に基づいて駆動電圧を制
御することにより、適切なコントラストや視野角が得ら
れる。
【0042】請求項2記載の液晶駆動方法によれば、電
気抵抗を検出する透明電極が、前記液晶表示パネルの液
晶を駆動する対向電極以外の抵抗検出用の透明電極パタ
ーンであって、その透明電極パターンが液晶表示パネル
内に配設される。従って、液晶の温度を検出するための
透明電極パターンは、液晶駆動用の対向電極の透明電極
とは別に設けられているので、液晶を駆動する表示時や
液晶を駆動しない非表示時に関わらず、透明電極パター
ンの抵抗値から液晶温度を検出して、駆動電圧制御を行
うことが可能である。
【0043】請求項3記載の液晶駆動方法によれば、透
明電極パターンが液晶表示パネルの液晶を駆動する対向
電極群の外周部を囲うように配設され、その透明電極パ
ターンの両端部間の電気抵抗を検出する。従って、透明
電極パターンは、液晶表示パネル全体に配置されている
ため、液晶の温度変化に迅速に対応可能であって、液晶
の表示領域の外周部に配設されていることから表示に与
える影響が少なくて済み、透明電極パターンがループを
形成しているので、電極との接続を容易に行って抵抗を
検出することができる。
【0044】請求項4記載の液晶駆動方法によれば、透
明電極の任意の2点間に基準電圧を印加した際の降下電
圧値が検出され、その降下電圧値と前記基準電圧値とを
比較して基準電圧に対する電圧降下量を検出し、その検
出された電圧降下量から前記透明電極の抵抗分の変化量
を求めて液晶温度を検出する。従って、透明電極の任意
の2点間の抵抗値を検出する場合は、予め分かっている
基準電圧を印加した際の電圧降下量から透明電極の抵抗
分の変化量を求めるので、液晶表示パネル内に形成され
た透明電極を使って正確に液晶温度を検出することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の温度補償回路を備えた液晶表示装置
の構成を説明するブロック図。
【図2】液晶表示パネルにコモンドライバとセグメント
ドライバを取り付けた液晶モジュールを表面側から見た
構成図。
【図3】液晶表示パネルにコモンドライバとセグメント
ドライバが設けられた液晶モジュールの裏面側から見た
走査電極と透明電極パターンの配置構成図。
【図4】図1のITOの抵抗を検出する抵抗変化検出回
路と基準電源との接続状態を示す等価回路図。
【図5】図4の回路をさらに簡略化した等価回路図。
【図6】液晶を駆動する駆動電圧と輝度との関係を示す
特性線図。
【図7】ITOの抵抗値と液晶の温度との関係を示す線
図。
【符号の説明】
1 液晶表示装置 2 液晶表示パネル 3 透明電極(ITO) 4 コモンドライバ 5 セグメントドライバ 6 リニア回路 7 同期分離回路 8 制御回路 9 A/D変換回路 10 抵抗変化検出回路 11 基準電源 12 コンパレータ 13 電源回路 20 液晶モジュール 21,22 ガラス基板 22 カラーフィルタ 23 画像表示領域 31 透明電極パターン 32 走査電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶表示パネルの一対の透明基板の対向面
    に透明電極が配設され、 前記透明電極の任意の2点間の電気抵抗を検出し、 該検出された透明電極の抵抗値に応じて前記液晶表示パ
    ネルの液晶に印加される液晶駆動電圧を可変制御するこ
    とを特徴とする液晶駆動方法。
  2. 【請求項2】前記電気抵抗を検出する透明電極が、前記
    液晶表示パネルの液晶を駆動する対向電極以外の抵抗検
    出用の透明電極パターンであって、 該透明電極パターンが液晶表示パネル内に配設されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の液晶駆動方法。
  3. 【請求項3】前記透明電極パターンが、前記液晶表示パ
    ネルの液晶を駆動する対向電極群の外周部を囲うように
    配設され、 該透明電極パターンの両端部間の電気抵抗を検出するこ
    とを特徴とする請求項2記載の液晶駆動方法。
  4. 【請求項4】前記透明電極の任意の2点間に基準電圧を
    印加した際の降下電圧値を検出し、 前記降下電圧値と前記基準電圧値とを比較して基準電圧
    に対する電圧降下量を検出し、 前記検出された電圧降下量から前記透明電極の抵抗分の
    変化量を求めて液晶温度を検出することを特徴とする請
    求項1、請求項2または請求項3の何れかに記載の液晶
    駆動方法。
JP17404795A 1995-06-15 1995-06-15 液晶駆動方法 Pending JPH095713A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17404795A JPH095713A (ja) 1995-06-15 1995-06-15 液晶駆動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17404795A JPH095713A (ja) 1995-06-15 1995-06-15 液晶駆動方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH095713A true JPH095713A (ja) 1997-01-10

Family

ID=15971699

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17404795A Pending JPH095713A (ja) 1995-06-15 1995-06-15 液晶駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH095713A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005316460A (ja) * 2004-04-01 2005-11-10 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 液晶表示装置、及び液晶表示装置の駆動方法
JP2009103780A (ja) * 2007-10-22 2009-05-14 Seiko Epson Corp 電気光学装置
WO2009075029A1 (ja) * 2007-12-11 2009-06-18 Hitachi, Ltd. プラズマディスプレイ装置
US8773347B2 (en) 2009-12-15 2014-07-08 Seiko Epson Corporation Electro-optical device, electronic apparatus and projection display device
US9039276B2 (en) 2011-01-13 2015-05-26 Seiko Epson Corporation Temperature detecting device, electro-optic device and electronic apparatus

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005316460A (ja) * 2004-04-01 2005-11-10 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 液晶表示装置、及び液晶表示装置の駆動方法
JP4559899B2 (ja) * 2004-04-01 2010-10-13 東芝モバイルディスプレイ株式会社 液晶表示装置、及び液晶表示装置の駆動方法
JP2009103780A (ja) * 2007-10-22 2009-05-14 Seiko Epson Corp 電気光学装置
WO2009075029A1 (ja) * 2007-12-11 2009-06-18 Hitachi, Ltd. プラズマディスプレイ装置
JPWO2009075029A1 (ja) * 2007-12-11 2011-04-28 株式会社日立製作所 プラズマディスプレイ装置
US8773347B2 (en) 2009-12-15 2014-07-08 Seiko Epson Corporation Electro-optical device, electronic apparatus and projection display device
US9039276B2 (en) 2011-01-13 2015-05-26 Seiko Epson Corporation Temperature detecting device, electro-optic device and electronic apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6731259B2 (en) Driving circuit of a liquid crystal display device
US6930667B1 (en) Liquid crystal panel driving method, liquid crystal device, and electronic apparatus
US20130057808A1 (en) Liquid crystal device, temperature detection method, and electronic apparatus
JP5895412B2 (ja) 液晶表示装置、液晶表示装置の駆動方法および電子機器
JP2002506540A (ja) ディスプレイ装置
JP2007148369A (ja) 表示制御回路、表示制御方法及び表示回路
JP3870954B2 (ja) 液晶パネルの駆動方法、液晶装置および電子機器
KR100599756B1 (ko) 액정표시장치 및 그의 구동방법
JP2006078974A (ja) 光源装置
US6741229B1 (en) Display device and method for driving the same
KR101137844B1 (ko) 액정표시장치
WO2020087645A1 (zh) 信号控制电路及包含信号控制电路的显示装置
JP2006349931A (ja) 液晶表示装置
JPH095713A (ja) 液晶駆動方法
KR20040081275A (ko) 표시 장치용 광원 구동 장치 및 그 방법
JP2009014769A (ja) プロジェクションシステム
JP2008185932A (ja) 液晶表示装置
JPH10333123A (ja) 液晶装置
JPH095712A (ja) 液晶駆動方法
JPH03126070A (ja) 液晶駆動装置および液晶パネルの駆動方法
KR101244504B1 (ko) 액정표시장치 및 그의 구동방법
KR20070053887A (ko) 액정표시장치
KR100984347B1 (ko) 액정 표시 장치 및 그 구동 방법
KR101035925B1 (ko) 시분할 방식 칼라 액정표시장치 및 그의 구동방법
JP2007304234A (ja) 液晶装置用駆動回路及び駆動方法並びに液晶装置及び電子機器