JPH10333123A - 液晶装置 - Google Patents

液晶装置

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JPH10333123A
JPH10333123A JP13890197A JP13890197A JPH10333123A JP H10333123 A JPH10333123 A JP H10333123A JP 13890197 A JP13890197 A JP 13890197A JP 13890197 A JP13890197 A JP 13890197A JP H10333123 A JPH10333123 A JP H10333123A
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temperature
liquid crystal
crystal panel
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JP13890197A
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Shigeki Yabu
成樹 薮
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶パネルに対して最適な温度補償制御を行
うことのできる液晶装置を提供する。 【解決手段】 液晶パネル1の異なる位置に複数の温度
検知手段4,5を設けて液晶パネル1の温度を検知する
一方、液晶パネル温度補償制御手段6は、温度差演算手
段61により複数の温度検知手段4,5の検知温度の差
を演算した後、温度補正手段62により温度差演算手段
61にて演算された演算結果に応じて複数の温度検知手
段4,5のうちの第1温度検知手段4の検知温度を補正
し、この後メモリ手段63に格納された液晶パネル1の
温度に対応する適正な駆動条件が書き込まれた温度補償
テーブルと温度補正手段62により補正された検知温度
とにより液晶パネル1の温度分布に適した最適の駆動条
件を制御するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネルを備え
た液晶装置に関し、特に強誘電性液晶を使用した液晶パ
ネルの最適な駆動条件制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶装置において、液晶材料とし
て強誘電性液晶を用いた液晶(表示)パネルを備えたも
のがある。ここで、この強誘電性液晶の駆動時における
最適駆動条件(電圧、一水平走査期間)は強い温度特性
を有しているため、表示画質を最適にするためには、常
に液晶パネルの温度を検知して駆動条件を制御する温度
補償制御が必要である。
【0003】図8は、このような従来の液晶装置の構造
を示す断面図である。同図において、101はガラス等
からなる一対の透明基板間に強誘電性液晶を挟持してな
る液晶パネルであり、この液晶パネル101の両面には
偏光板102が貼り付けられている。そして、この液晶
パネル101はゴム等の弾性部材103を介してフレー
ム104に固定されている。なお、このフレーム104
の表示面側には外力からの保護を目的としたカバーガラ
ス105が設けられ、表示面と対向する側には液晶パネ
ル101を照明するためのバックライト100が設けら
れている。
【0004】ここで、このバックライト100は、光源
であるランプ106と、その光を液晶パネル101側に
反射するための反射板107と、光を均一にするための
拡散板108と、前面方向に光を集光させるためのレン
ズシート109と、輝度ムラを防ぐための拡散シート1
10と、これらを保持するバックライトフレーム111
とを有する一方、液晶パネル101と共にメインフレー
ム112に一体に保持されている。
【0005】ところで、このメインフレーム112の背
面側には液晶パネル101の温度補償及び表示動作等を
制御する制御回路基板113が設けられている。また、
この制御回路基板113には、発泡シリコン等の断熱性
を持った弾性部材115に接着固定されると共に、固定
部材116によって液晶パネル101のガラス基板の側
面に押し当て固定された、例えばサーミスタにより構成
される温度検知素子114が電気的に接続されている。
【0006】ここで、温度検知素子114により検知さ
れた温度情報は、図9に示すようにサーミスタの抵抗−
温度特性に応じたアナログ電気信号に変換された後、制
御回路基板113のA/Dコンバーター113aに入力
されて検知温度に対応したデジタル電気信号に変換さ
れ、この後液晶パネル101の温度補償及び表示動作等
を制御するMPU113bに入力される。
【0007】ところで、MPU113bは、液晶パネル
101の温度に対応したデジタル電気信号値に対応する
適正な駆動条件(電圧、一水平走査期間)が書き込まれ
た温度補償テーブルが格納されているプログラマブルR
OM113cを備えており、MPU113bは、この検
知温度に対応したデジタル電気信号と温度補償テーブル
とに基づき適正な駆動条件に対応した電圧と一水平走査
期間を決定するデジタル信号を、一水平走査期間生成回
路(以下1H生成回路という)113e及びD/Aコン
バーター113dを介して駆動電圧生成回路113fに
出力する。
【0008】そして、駆動電圧生成回路113fは、こ
のD/A変換されたMPU113bからの電圧信号に応
じて駆動電圧Vopを生成し、1H生成回路113e
は、MPU113bからの一水平走査期間(以下1Hと
いう)に対応したデジタル信号に応じてフレーム周波数
をバス基板118を介して駆動用半導体素子119に出
力する。この後、この駆動用半導体素子119は、これ
ら駆動電圧Vop、フレーム周波数及びaddress
付き画像データ、その他の図示しない制御信号、電源に
基づいて駆動信号を生成し、液晶パネル101に印加す
る。
【0009】なお、温度検知素子114の設置位置は駆
動用半導体素子119やバス基板118のない液晶パネ
ル101の右辺側が好ましいが、この辺にはほぼ中央部
に液晶注入口117が存在するために温度検知素子11
4の設置位置は制限されることとなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の液晶装置において、強誘電性液晶を駆動して情報
を表示させる場合、液晶パネル自体が発熱し、またバッ
クライト、電源及び制御回路基板等からの発熱により、
液晶パネル面で特定の温度分布を生じる。ここで、この
温度分布は表示される情報によって変化し、また駆動波
形や駆動電圧、駆動時間によっても状態が異なる。一
方、バックライト100は、通常その輝度を調光するこ
とが可能なために調光状態によって発熱量が異なり、検
知温度に対するパネル面の温度分布の状態が変化する。
【0011】図10は強誘電性液晶の駆動温度特性を示
す図であり、横軸は温度を、縦軸は1H(Vop固定)
あるいはVop(1H固定)を示している。ここで、強
誘電性液晶は、高温になるほど動作速度が速くなり低電
圧でスイッチングするようになるため、同図のような駆
動温度特性を示す。
【0012】ところで、適正な駆動条件は液晶パネル全
面で液晶がスイッチングする閾値以上でかつクロストー
クが発生するよりも下の1HあるいはVopとなるた
め、もし液晶パネル全面が同一の温度であった場合、図
中のある特定の温度において閾値―クロストーク間の縦
軸方向でその駆動条件を制御するようにする。
【0013】しかし、実際の液晶パネルは全面が同一の
駆動条件であるため、閾値―クロストーク間の横軸方向
での温度範囲である温度マージンの範囲で駆動条件を制
御するようにする。ところが、この駆動条件で液晶パネ
ルを駆動し表示している時、温度マージンの範囲外に液
晶パネル面の温度分布があると、全面に均一な表示を行
うことができなくなる。
【0014】したがって、温度補償制御においては温度
検知素子の検知温度とその時の液晶パネル面の温度分布
の関係をあらかじめ測定しておき、液晶パネル面の温度
分布の変化が温度マージン内に納まるように検知温度に
対応する駆動条件を決定し、温度補償テーブルに書き込
む必要がある。
【0015】一方、強誘電性液晶パネルにおいては電気
的には平行平板コンデンサとみなされるため、駆動信号
の切り替わりによってコンデンサヘ充電電流が流れ込む
ようになり、その消費電力に相当する発熱により温度分
布が形成される。
【0016】図11は駆動信号波形の一例を示す図であ
り、同図において(a)は走査信号、(b)は選択、非
選択の対称な波形を有し、走査信号に対して印加される
情報信号、(c)は走査信号及び情報信号の合成波形で
あり、この合成波形により白、黒表示を行うようにして
いる。
【0017】ここで、走査信号は1/走査線本数しか電
圧が切り替わらず、走査していない時は共通電位(以下
Vc)しか印加されないために液晶パネルの発熱に与え
る影響はごくわずかであると考えられるので、液晶パネ
ルの発熱に関しては情報信号のV3、V4の電位の切換
のみに着目すれば良い。
【0018】次に、表示する情報によって液晶パネル面
の温度分布が変化することを例を用いて説明する。
【0019】全白あるいは全黒表示の時は情報信号は選
択あるいは非選択の全て同一の電位しか印加されていな
いために、充電電流は情報信号側より走査信号側に流れ
ることになる。また、選択時は情報信号のV3より走査
信号のVcへ、非選択時は走査信号のVcより情報信号
のV4に流れることとなる。したがって、充電電流は図
12(a)に示すような電流密度になるため、液晶パネ
ルの温度分布は図12(b)に示すようになる。
【0020】一方、1ビットおきに選択、非選択の信号
が印加されるような場合は、情報信号と走査信号との電
位差よりも、情報信号同士の電位差の方が2倍あるため
に走査信号側には充電電流は流れず、隣り合う情報信号
間で流れることとなる。したがって、充電電流は図12
(d)に示すような電流密度となるため、液晶パネルの
温度分布は図12(e)に示すようになる。
【0021】また、この液晶パネルを液晶装置内に納め
た場合には、図8に示したように、バックライト100
や制御回路基板113等の発熱による温度分布が重畳さ
れるが、バックライト等の発熱は液晶装置内で空気対流
により上方へと向かうために、温度分布としては上方の
温度が高くなり、これによりそれぞれ図12(c)、
(f)に示すような温度分布が形成されることとなる。
なお、この時の液晶パネル面の温度分布とサーミスタの
検知温度との関係は図13に示すようになる。
【0022】すなわち、表示パターンによって液晶パネ
ル面の温度分布とサーミスタが検知する温度との関係が
変わるため、液晶パネル面の温度分布以上の温度マージ
ンが必要となるとともに、全白/全黒表示では駆動条件
が閾値側に、単ビットではクロストーク側にずれること
となる。
【0023】このように、強誘電性液晶を用いた液晶装
置においては、温度検知素子によって検知した温度と液
晶パネル面の温度分布の関係が常に一定ではないために
温度補償制御のズレが生じる場合があり、この場合、実
際の液晶パネル面の温度分布よりも広い温度マージンを
必要としたり、最適駆動条件で駆動できないなどの問題
があった。
【0024】そこで、本発明は、このような問題を解決
するためになされたものであり、液晶パネルに対して最
適な温度補償制御を行うことのできる液晶装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対の基板間
に液晶を挟持してなる液晶パネルを備えると共に、前記
液晶パネルの温度を検知し、該検知温度に応じて該液晶
パネルの駆動条件を制御するようにした液晶装置におい
て、前記液晶パネルの温度を検知するよう該液晶パネル
の異なる位置に設けられた複数の温度検知手段と、前記
複数の温度検知手段の検知温度の差を演算する温度差演
算手段と、前記液晶パネルの温度に対応する適正な駆動
条件が書き込まれた温度補償テーブルを格納するメモリ
手段と、前記温度差演算手段にて演算された演算結果に
応じて前記複数の温度検知手段のうちの所定の温度検知
手段の検知温度を補正する温度補正手段とを備えると共
に、前記温度補正手段により補正された検知温度及び前
記温度補償テーブルにより前記液晶パネルの温度分布に
適した最適の駆動条件を制御する液晶パネル温度補償制
御手段と、を有することを特徴とするものである。
【0026】また本発明は、一対の基板間に液晶を挟持
してなる液晶パネルを備えると共に、前記液晶パネルの
温度を検知し、該検知温度に応じて該液晶パネルの駆動
条件を制御するようにした液晶装置において、前記液晶
パネルの温度を検知するよう該液晶パネルの異なる位置
に設けられた複数の温度検知手段と、前記複数の温度検
知手段の検知温度の差を演算する温度差演算手段と、前
記液晶パネルの温度に対応する適正な駆動条件が書き込
まれた温度補償テーブルを格納するメモリ手段と、前記
温度差演算手段にて演算された演算結果に応じて前記複
数の温度検知手段のうちの所定の温度検知手段の検知温
度を補正する補正値が書き込まれた補正テーブルが格納
された補正用メモリ手段とを備えると共に、前記補正テ
ーブルの補正値により補正された検知温度及び前記温度
補償テーブルにより前記液晶パネルの温度分布に適した
最適の駆動条件を制御する液晶パネル温度補償制御手段
と、を有することを特徴とするものである。
【0027】また本発明は、前記温度検知素子がサーミ
スタであることを特徴とするものである。
【0028】また本発明は、前記液晶が強誘電性液晶で
あることを特徴とするものである。
【0029】また本発明のように、液晶パネルの異なる
位置に複数の温度検知手段を設けて液晶パネルの温度を
検知する一方、液晶パネル温度補償制御手段は、温度差
演算手段により複数の温度検知手段の検知温度の差を演
算した後、温度補正手段により温度差演算手段にて演算
された演算結果に応じて複数の温度検知手段のうちの所
定の温度検知手段の検知温度を補正し、この後メモリ手
段に格納された液晶パネルの温度に対応する適正な駆動
条件が書き込まれた温度補償テーブルと温度補正手段に
より補正された検知温度とにより液晶パネルの温度分布
に適した最適の駆動条件を制御するようにする。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0031】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
液晶装置の液晶パネルの平面図である。同図において、
1は液晶パネルであり、この液晶パネル1にはバス基板
3を介して駆動用半導体素子2が接続されている。ま
た、4、5は液晶パネル1の温度を検知する複数の温度
検知手段である第1温度検知素子及び第2温度検知素子
である。なお、本実施の形態において、これら2つの温
度検知素子4,5は、サーミスタで構成されている。
【0032】ここで、第1温度検知素子4は、液晶パネ
ル1の駆動用半導体素子2やバス基板3が接続されてい
ない一辺に設置されており、これにより全白/全黒表示
の時の液晶パネル面の温度分布のうち、ほぼ最低温度を
検知することができるようになっている。一方、第2温
度検知素子5は、液晶パネル1の左上角に設置されてお
り、これにより全白/全黒表示の時の液晶パネル面の温
度分布のうち、ほぼ最高温度を検知することができるよ
うになっている。
【0033】ところで、図2は、液晶パネル1の駆動時
における液晶パネル面の温度分布の概略を示す図であ
り、図3は液晶パネル面の温度分布と2つの温度検知素
子4,5の検知温度との関係の概略を示すものである。
【0034】ここで、全白/全黒表示の時は、図2の
(a)に示すように液晶パネル面の温度分布のうち、ほ
ぼ最低温度を第1温度検知素子4で検知し、ほぼ最高温
度を第2温度検知素子5で検知するため、2つの温度検
知素子4,5の検知温度の温度差は、図3の(a)に示
すように最大となり、また最適駆動条件はこれらの検知
温度の範囲内となる。
【0035】これに対し、単ビット表示の時には、第1
温度検知素子4は図2の(b)に示すように液晶パネル
面の温度分布のうち、最低温度よりも高い温度を検知
し、第2温度検知素子5は最高温度よりも低い温度を検
知するため、図3(b)に示すように液晶パネル面の温
度分布のうち、最適駆動条件よりも下を示し、かつ温度
差も少ない検知温度となる。このように、液晶パネル1
の表示パターンに対応して、2つの温度検知素子4,5
のそれぞれの検知温度に特定の温度差を生じるようにな
る。
【0036】図4は、本実施の形態に係る液晶装置の温
度補償制御の構成を示すブロック図であり、同図におい
て、6は2つの温度検知素子4,5により検知された温
度情報が入力されると共に、この温度情報に応じて温度
補償制御を行う液晶パネル温度補償制御手段である制御
回路基板である。
【0037】次に、この制御回路基板6における温度補
償制御動作について同図を用いて説明する。
【0038】第1及び第2温度検知素子4,5で検知さ
れた温度は、まずサーミスタの抵抗―温度特性に応じた
アナログ電気信号に変換された後、それぞれ制御回路基
板6のA/Dコンバーター6a,6bに入力されてそれ
ぞれ個別にA/D変換され、検知温度に対応したデジタ
ル電気信号D1,D2となる。
【0039】この後、MPU6cに設けられた温度差演
算手段である演算部61にて第1温度検知素子4の検知
温度に対応したデジタル電気信号値D1と第2温度検知
素子5の検知温度に対応したデジタル電気信号値D2と
の差を演算され、2つの温度検知素子4,5の温度差に
対応したデジタル電気信号値(以下差分デジタル電気信
号値という)AD1が得られる。
【0040】次に、この差分デジタル電気信号値AD1
は、MPU6cの温度補正手段であるファームウェア6
2に入力される。ここで、このファームウェア62には
制御用プログラムが格納される一方、検知温度差が例え
ば−10℃〜0℃〜+10℃の範囲に対応する差分デジ
タル電気信号値AD1と、この差分デジタル電気信号値
AD1に対応して、所定の温度検知素子、本実施の形態
においては第1の温度検知素子4の検知温度に対応した
デジタル信号値D1を最適な駆動条件が得られる温度補
償テーブル上のデジタル信号値に補正するためのデジタ
ル電気信号値(以下補正デジタル電気信号値という)A
D2を特定の値にする条件式が書き込まれている。
【0041】なお、差分デジタル電気信号値AD1は、
予め液晶パネル1の温度分布と、所定の、例えば第1温
度検知素子4の検知温度の関係を測定して求められたも
のであり、補正デジタル電気信号値AD2も第1温度検
知素子4の検知温度と最適な駆動条件が得られる温度補
償テーブル上のデジタル信号値との差を測定して求めら
れたものである。
【0042】次に、ファームウェア62において第1温
度検知素子4の検知温度に対応したデジタル信号値D1
と、補正デジタル電気信号値AD2とが演算され、最適
な温度補償のための駆動条件を得るためメモリ手段であ
るプログラマブルROM63に書き込まれた温度補償テ
ーブルを参照するためのデジタル信号値D3が得られ
る。
【0043】なお、図5は、これらの関係の一例を示す
ものである。ここで、温度補償テーブル毎に検知温度差
と差分デジタル電気信号値AD1の関係は一義的に決ま
っているため、差分デジタル電気信号値AD1がある値
の範囲の場合は、補正デジタル電気信号値AD2をファ
ームウェア62に記述しておくことにより、温度補償テ
ーブルを参照するためのデジタル信号値を得ることがで
きる。
【0044】次に、MPU6cは、このデジタル信号値
D3によって温度補償テーブルを参照し、駆動条件の駆
動電圧Vop、1Hを決定するデジタル信号値を得た
後、このデジタル信号値を1H生成回路6f及びD/A
コンバーター6dを介して駆動電圧発生回路6eに出力
する。そして、このデジタル信号値により駆動電圧発生
回路6eは駆動電圧Vopを、また1H生成回路6fは
1Hをそれぞれ生成する。
【0045】この後、これら駆動電圧Vop及び1H
は、address付き画像データとその他の制御信号
及び電源とともにバス基板3を介して駆動用半導体素子
2に供給され、駆動用半導体素子2により図11に一例
を示した駆動波形が生成され、液晶パネル1に印加され
る。
【0046】このように、2つの温度検知素子4,5の
検知温度差より、液晶パネル面の温度分布に対応して予
め定められた補正値AD2により第1温度検知素子4の
検知温度を補正し、この補正した検知温度を参照して温
度補償テーブル上の最適な駆動条件を決定することによ
り、温度補償制御のズレを最小限にすることができ、常
に最適な駆動条件で表示することが可能となる。
【0047】なお本実施の形態における温度検知素子の
数、設置位置、検知温度差と第1及び差分デジタル電気
信号値AD1,AD2の関係はあくまでも一例であって
本実施の形態に限定されるものではない。
【0048】一方、これまでの説明において、検知温度
差に基づいて検知温度を補正する補正デジタル信号値A
D2の演算を予めファームウェア内に書き込むようにし
た場合について述べてきたが、このような構成にした場
合、製品毎に温度検知素子の設置位置が異なり温度検知
素子の検知温度差と液晶パネル面の温度分布の関係が異
なる場合には、ファームウェア62のメインプログラム
自体を書き直さねばならず煩雑である。
【0049】そこで、差分デジタル信号値AD1と補正
デジタル信号値AD2との関係を、書換が簡単なプログ
ラマブルROMに書き込み、このプログラマブルROM
を用いて補正デジタル信号値AD2を得るようにするこ
ともできる。
【0050】次に、このような本発明の第2の実施の形
態に係る液晶装置の温度補償制御について、図6を用い
て説明する。なお、以下の説明において、差分デジタル
信号値AD1を得るまでは前記第1の実施の形態と同じ
であるため詳細な説明は省略する。また、同図におい
て、図4と同一符号は、同一部分を示しており、ファー
ムウェアは図示していない。
【0051】同図において、64は、差分デジタル信号
値AD1と補正デジタル信号値AD2との関係を示す補
正テーブルが書き込まれた補正用プログラマブルROM
であり、MPU6cは、演算部61にて差分デジタル信
号値AD1を演算した後、補正用プログラマブルROM
64に書き込まれた補正テーブルを参照し補正デジタル
信号値AD2を得るようにする。
【0052】ここで、差分デジタル信号値AD1と補正
デジタル信号値AD2はいずれもデジタル値で整数のた
め、差分デジタル信号値AD1と補正デジタル信号値A
D2の関係は1対1の一覧表にすることができる。その
後の処理は第1の実施の形態と同じであるためここでは
詳細な説明は省略する。
【0053】このように、温度検知素子4,5による検
知温度差と検知温度を補正するデジタル信号値の対応を
一覧表にして補正用ブログラマブルROM64に書き込
むことにより、ファームウェアのメインプログラム自体
は書き換えることなく、製品毎に補正テーブルのみ書き
換えれば良いため製品毎の対応がより容易になる。
【0054】一方、前記2つの実施の形態においては2
つの温度検知素子を用いたが、温度検知素子を3つ以上
用いることにより温度補償制御をより正確にすることが
できる。
【0055】次に、このような本発明の第3の実施の形
態を図7を用いて説明する。なお、同図において、図1
と同一符号は、同一部分を示している。同図において、
7は第3温度検知素子であり、この第3温度検知素子7
は第1温度検知素子4が設置されている辺の上方に設置
されている。
【0056】ここで、本実施の形態においては、第1温
度検知素子4と第2温度検知素子5との検知温度差のデ
ジタル信号値を第1差分デジタル信号値AD11とし、
第2温度検知素子5と第3温度検知素子7との検知温度
差のデジタル信号値を第2差分デジタル信号値AD12
とし、第3温度検知素子7と第1温度検知素子4との検
知温度差の第3差分デジタル信号値をAD13としてい
る。
【0057】また、検知温度を補正するためのデジタル
信号値を補正デジタル信号値AD2とした場合、前記第
1、第2の実施の形態の温度検知素子が2つの場合と比
較して、補正デジタル信号値AD2を決定するためのパ
ラメーターが3倍となるため、条件式は複雑となるもの
の補正デジタル信号値AD2をよりきめ細かく設定する
ことができ、温度補償補償制御をさらに正確に行うこと
ができる。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、複数
の温度検知素子を異なる位置に設け、その検知温度差よ
り液晶パネルの温度分布に対応した値だけ検知温度を補
正し、この補正された検知温度と温度補償テーブルとに
より最適の駆動条件を得ることができるので、液晶パネ
ル面の温度分布と温度検知素子の検知温度の関係が変化
しても、温度補償制御のズレを最小限におさえ、最適な
温度補償制御を行うことができる。
【0059】また、検知温度差と検知温度を補正する補
正テーブルを補正用プログラマブルROMに書き込むよ
うに構成すれば、製品毎に温度検知素子の設置位置が異
なり温度検知素子の検知温度差と液晶パネル面の温度分
布の関係が異なる場合でも、補正用プログラマブルRO
Mの内容のみ書き換えればよいため、製品毎の対応が容
易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る液晶装置の液
晶パネルの平面図。
【図2】上記液晶パネルの駆動時における液晶パネル面
の温度分布の概略を示す図。
【図3】上記液晶パネル面の温度分布と2つの温度検知
素子の検知温度との関係の概略を示す図。
【図4】本実施の形態に係る液晶装置の温度補償制御の
構成を示すブロック図。
【図5】上記温度検知素子の検知温度差から温度補償テ
ーブルを参照するための演算に必要な条件式のための対
応表の一例を示す図表。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る液晶装置の温
度補償制御の構成を示すブロック図。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る液晶装置の液
晶パネルの平面図。
【図8】従来の液晶装置の構造を示す断面図。
【図9】従来の液晶装置の温度補償制御の構成を示すブ
ロック図。
【図10】従来の液晶装置の液晶パネルに用いられる強
誘電性液晶の駆動温度特性を示す図。
【図11】上記強誘電性液晶を駆動する駆動信号波形の
一例を示す図。
【図12】従来の液晶装置の液晶パネル面の電流密度及
び温度分布を示す図。
【図13】上記液晶パネル面の温度分布と温度検知素子
の検知温度及び必要温度マージンの関係を示す図。
【符号の説明】
1,101 液晶パネル 2,119 駆動用半導体素子 4 第1温度検知素子 5 第2温度検知素子 6 制御回路基板 61 演算部 62 ファームウェア 63 プログラマブルROM 64 補正用プログラマブルROM 6c MPU 7 第3温度検知素子 AD1,AD11,AD12,AD13差分デジタル電
気信号値 AD2 補正デジタル電気信号値

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の基板間に液晶を挟持してなる液晶
    パネルを備えると共に、前記液晶パネルの温度を検知
    し、該検知温度に応じて該液晶パネルの駆動条件を制御
    するようにした液晶装置において、 前記液晶パネルの温度を検知するよう該液晶パネルの異
    なる位置に設けられた複数の温度検知手段と、 前記複数の温度検知手段の検知温度の差を演算する温度
    差演算手段と、前記液晶パネルの温度に対応する適正な
    駆動条件が書き込まれた温度補償テーブルを格納するメ
    モリ手段と、前記温度差演算手段にて演算された演算結
    果に応じて前記複数の温度検知手段のうちの所定の温度
    検知手段の検知温度を補正する温度補正手段とを備える
    と共に、前記温度補正手段により補正された検知温度及
    び前記温度補償テーブルにより前記液晶パネルの温度分
    布に適した最適の駆動条件を制御する液晶パネル温度補
    償制御手段と、 を有することを特徴とする液晶装置。
  2. 【請求項2】 一対の基板間に液晶を挟持してなる液晶
    パネルを備えると共に、前記液晶パネルの温度を検知
    し、該検知温度に応じて該液晶パネルの駆動条件を制御
    するようにした液晶装置において、 前記液晶パネルの温度を検知するよう該液晶パネルの異
    なる位置に設けられた複数の温度検知手段と、 前記複数の温度検知手段の検知温度の差を演算する温度
    差演算手段と、前記液晶パネルの温度に対応する適正な
    駆動条件が書き込まれた温度補償テーブルを格納するメ
    モリ手段と、前記温度差演算手段にて演算された演算結
    果に応じて前記複数の温度検知手段のうちの所定の温度
    検知手段の検知温度を補正する補正値が書き込まれた補
    正テーブルが格納された補正用メモリ手段とを備えると
    共に、前記補正テーブルの補正値により補正された検知
    温度及び前記温度補償テーブルにより前記液晶パネルの
    温度分布に適した最適の駆動条件を制御する液晶パネル
    温度補償制御手段と、 を有することを特徴とする液晶装置。
  3. 【請求項3】 前記温度検知素子がサーミスタであるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の液晶装置。
  4. 【請求項4】 前記液晶が強誘電性液晶であることを特
    徴とする請求項1又は2記載の液晶装置。
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