JP2009186629A - 表示駆動装置、表示装置及びその表示駆動方法 - Google Patents

表示駆動装置、表示装置及びその表示駆動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009186629A
JP2009186629A JP2008024759A JP2008024759A JP2009186629A JP 2009186629 A JP2009186629 A JP 2009186629A JP 2008024759 A JP2008024759 A JP 2008024759A JP 2008024759 A JP2008024759 A JP 2008024759A JP 2009186629 A JP2009186629 A JP 2009186629A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
area
row
designated
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008024759A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4753096B2 (ja
Inventor
Takeshi Ozaki
剛 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2008024759A priority Critical patent/JP4753096B2/ja
Priority to US12/365,258 priority patent/US8482494B2/en
Publication of JP2009186629A publication Critical patent/JP2009186629A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4753096B2 publication Critical patent/JP4753096B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of El Displays (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

【課題】 アクティブマトリックス型の駆動方式に対応した表示パネルにおいて、フリッカーや表示領域の境界が認識されにくくすることができるとともに、製品コストを抑制することができる表示駆動装置、及び、該表示駆動装置を備えた表示装置、並びに、その表示駆動方法を提供する。
【解決手段】 表示パネル110に2次元配列された複数の表示画素EMのうち、表示データの書込動作のために選択ドライバ120により選択状態に設定された行の表示画素EM、及び、当該書込動作が実行される行から所定の行数だけ離間した行の表示画素EMに対して、各行の電源ラインVLを介してローレベルの電源電圧Vscが同時に印加されて非発光状態に設定され、それ以外の全ての行の表示画素EMに対しては、各行の電源ラインVLを介してハイレベルの電源電圧Vscが印加されて発光状態に設定される。
【選択図】 図10

Description

本発明は、表示駆動装置、表示装置及びその表示駆動方法に関し、特に、アクティブマトリックス型の駆動方式に対応した表示パネルを駆動するための表示駆動装置、及び、該表示駆動装置を備えた表示装置、並びに、その表示駆動方法に関する。
近年、パーソナルコンピュータや映像機器のモニタやディスプレイとして、また、携帯電話やデジタルオーティオプレーヤー、デジタルカメラ、電子辞書等の携帯機器(モバイル機器)の表示デバイスとして、液晶表示装置(LCD)や、有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)等の自発光素子を2次元配列した表示パネルを備えた表示装置(発光素子型の表示装置)が広く適用されている。
特に、アクティブマトリックス型の駆動方式を適用した発光素子型の表示装置においては、液晶表示装置に比較して、表示応答速度が速く、視野角依存性も小さいという優れた表示特性を有しているとともに、液晶表示装置のようにバックライトや導光板を必要としないという装置構成上の特徴を有している。そのため、次世代の表示デバイスとして、今後様々な電子機器への適用が期待されている。
一般に、液晶表示装置や発光素子型の表示装置のようなアクティブマトリックス型の表示装置における駆動制御方法は、各行の表示画素を順次選択状態に設定し、当該選択タイミングに同期して、表示データに応じた階調電圧を印加(表示データを書込み)することにより、各表示画素に保持される電圧成分に基づいて階調制御が行われる。すなわち、液晶表示装置においては液晶分子の配向状態が制御され、発光素子型の表示装置においては、発光素子の発光輝度が制御されることにより、表示パネルに表示データに応じた所望の画像情報が表示される。
ここで、この表示動作を、次の表示データが各行の表示画素に書き込まれるまで、例えば1フレーム期間継続して実行した場合(ホールド型の表示駆動制御)には、1フレーム期間のほとんどの期間において、表示データに応じた表示動作(発光動作)が継続されることになるため、静止画像の表示動作においてはちらつきが生じにくいという特性を有しているものの、動画像の表示動作においては前のフレーム期間に表示された画像情報が残像として視認されやすくなり、画像情報のボケやにじみを生じ、表示画質の劣化を招くという問題を有していた。
そこで、液晶表示装置や発光素子型の表示装置において、上述した動画像の表示動作におけるボケやにじみを抑制して表示画質を向上させる表示駆動方法として、例えば1フレーム期間に、上記表示データに応じた表示動作(発光動作期間)に加え、各行の表示画素を非表示又は低階調表示状態に設定する黒表示動作(非発光動作期間)を実行することにより、動画像の表示品質を向上させる手法(擬似インパルス型の表示駆動方法)が知られている。このような表示装置の駆動制御方法については、例えば、特許文献1等に詳しく記載されている。
特開2004−264481号公報 (第17頁〜第18頁、図6)
上述した擬似インパルス型の表示駆動方法においては、例えば30Hz程度の比較的低いフレーム周波数で駆動した場合、表示(発光)領域中に挿入される黒表示(非発光)領域がフリッカーとして人間の視覚に認識されてしまうため、一般に、60Hz以上の比較的高いフレーム周波数で駆動する手法が適用されている。
しかしながら、フレーム周波数(すなわち、表示装置の駆動周波数)を高く設定した場合であっても、人間の視線が素早く移動した場合等においては、フリッカーや表示領域の境界(発光領域と非発光領域の境界)が認識されてしまう場合があるという問題を有していた。また、ドライバコストの上昇を招いたり、表示パネルの仕様が制約されたりする等の問題も有していた。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑み、アクティブマトリックス型の駆動方式に対応した表示パネルにおいて、フリッカーや表示領域の境界が認識されにくくすることができるとともに、製品コストを抑制することができる表示駆動装置、及び、該表示駆動装置を備えた表示装置、並びに、その表示駆動方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、複数の行及び複数の列に沿って複数の表示画素が2次元配列された表示パネルを表示データに基づいて表示駆動する表示駆動装置であって、各行に配列された前記各表示画素に選択信号を順次印加して、各行の前記各表示画素を順次選択状態に設定する選択駆動部と、前記表示データに基づく駆動信号を生成し、前記選択状態に設定された各行の前記各表示画素に供給するデータ駆動部と、少なくとも前記選択駆動部により前記選択状態に設定される行を含み、前記選択駆動部による前記各行の前記各表示画素への前記選択信号の印加動作に対応して順次移動する、少なくとも1行の領域を書込領域に設定し、前記書込領域から1行以上の行数だけ離間し、少なくとも1行の領域からなり、前記書込領域の移動に対応して順次移動する少なくとも1つの領域を指定領域に設定し、前記各表示画素を動作させるための電源電圧を供給し、前記書込領域の行に対応する前記各表示画素、及び、前記指定領域の行に対応する前記各表示画素を同時に非表示動作させる電源駆動部と、を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の表示駆動装置において、前記電源駆動部は、前記表示パネルに配列された前記表示画素の行数よりも少ない数のシフト信号を順次出力するシフトレジスタ回路と、前記シフト信号を、前記表示画素を非表示動作させるための前記電源電圧に応じた電圧レベルに変換して、前記選択信号の印加タイミングに同期して、前記書込領域及び前記指定領域の行に対応する前記各表示画素に同時に印加する出力回路と、を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の表示駆動装置において、前記電源駆動部は、前記選択信号の印加タイミングに同期して、前記出力回路より、前記書込領域及び前記指定領域以外の行に対応する前記各表示画素に、表示レベルの前記電源電圧を印加することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の表示駆動装置において、前記書込領域及び前記指定領域は1行の領域からなり、前記指定領域は1つであり、前記表示パネルの行数をnとしたとき、前記書込領域と前記指定領域とはn/2−1の行数だけ離間していることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の表示駆動装置において、前記書込領域及び前記指定領域は1行の領域からなり、前記指定領域は複数であり、該各指定領域は、前記表示パネルの行数をnとし、前記書込領域と前記指定領域の総数をqとしたとき、前記書込領域からn/q−1の行数だけ離間するとともに、互いにn/q−1の行数だけ離間していることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の表示駆動装置において、前記電源駆動部は、前記表示パネルの前記複数の行を、2行以上の所定の数の行を1つのグループとする複数のグループに分け、前記複数のグループにおける、前記選択状態に設定される行を含む1つのグループからなり、前記選択信号の印加動作に対応して移動する領域を前記書込領域に設定し、前記書込領域に対応するグループから1以上のグループ数だけ離間し、1つのグループからなり、前記書込領域の移動に対応して移動する、少なくとも1つの領域を前記指定領域に設定し、前記書込領域のグループに対応する前記各表示画素及び前記指定領域のグループに対応する前記各表示画素に対して、当該各表示画素を非表示動作させるための前記電源電圧を同時に印加し、前記書込領域及び前記指定領域に対応するグループ以外のグループに対応する前記各表示画素に、表示レベルの前記電源電圧を印加することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の表示駆動装置において、前記指定領域は複数であり、該各指定領域は、前記書込領域から所定のグループ数だけ離間しているとともに、互いに前記所定のグループ数だけ離間していることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、複数の行及び複数の列に沿って複数の表示画素が配列された表示パネルを備えて、該表示パネルに表示データに基づく画像情報を表示する表示装置において、前記表示パネルの各行に配列された前記各表示画素に選択信号を順次印加して、各行の前記各表示画素を順次選択状態に設定する選択駆動部と、前記表示データに基づく駆動信号を生成し、前記選択状態に設定された各行の前記各表示画素に供給するデータ駆動部と、前記表示パネルの、少なくとも前記選択駆動部により前記選択状態に設定される行を含み、前記選択駆動部による前記各行の前記各表示画素への前記選択信号の印加動作に対応して順次移動する、少なくとも1行の領域を書込領域に設定し、前記書込領域から1行以上の行数だけ離間し、少なくとも1行の領域からなり、前記書込領域の移動に対応して順次移動する少なくとも1つの領域を指定領域に設定し、前記各表示画素を動作させるための電源電圧を供給し、前記書込領域の行に対応する前記各表示画素、及び、前記指定領域の行に対応する前記各表示画素を同時に非表示動作させる電源駆動部と、を有する表示駆動装置を備えることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の表示装置において、前記電源駆動部は、前記選択信号の印加タイミングに同期して、前記書込領域及び前記指定領域の行に対応する前記各表示画素に、非表示レベルの前記電源電圧を印加し、前記書込領域及び前記指定領域以外の行に対応する前記各表示画素に、表示レベルの前記電源電圧を印加することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項8又は9記載の表示装置において、前記書込領域及び前記指定領域は1行の領域からなり、前記指定領域は1つであり、前記表示パネルの行数をnとしたとき、前記書込領域と前記指定領域とはn/2−1の行数だけ離間していることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項8又は9記載の表示装置において、前記書込領域及び前記指定領域は1行の領域からなり、前記指定領域は複数であり、該各指定領域は、前記表示パネルの行数をnとし、前記書込領域と前記指定領域の総数をqとしたとき、前記書込領域からn/q−1の行数だけ離間するとともに、互いにn/q−1の行数だけ離間していることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項8又は9記載の表示装置において、前記電源駆動部は、前記表示パネルの前記複数の行を2行以上の所定の数の行を1つのグループとする複数のグループに分け、前記複数のグループにおける、前記選択状態に設定される行を含む1つのグループからなり、前記選択信号の印加動作に対応して移動する領域を前記書込領域に設定し、前記書込領域に対応するグループから1以上のグループ数だけ離間し、1つのグループからなり、前記書込領域の移動に対応して移動する、少なくとも1つの領域を前記指定領域に設定し、前記書込領域に設定されたグループに対応する前記各表示画素及び前記指定領域に設定されたグループに対応する前記各表示画素に対して、当該各表示画素を非表示動作させるための前記電源電圧を同時に印加し、前記複数のグループにおける、前記書込領域及び前記指定領域に設定されたグループ以外のグループに対応する前記各表示画素に、表示レベルの前記電源電圧を印加することを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項12記載の表示装置において、前記指定領域は複数であり、該各指定領域は、前記書込領域から所定のグループ数だけ離間しているとともに、互いに前記所定のグループ数だけ離間していることを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項8乃至13のいずれかに記載の表示装置において、前記表示パネルにおける前記各表示画素は、発光素子と、前記発光素子の発光動作を制御する駆動回路と、を備え、前記駆動回路は、少なくとも前記電源駆動部から前記電源電圧が印加される電源線と前記発光素子との間に、前記データ駆動部から供給された前記駆動信号に基づいて所定の電流値を有する発光駆動電流を生成し、前記発光素子に供給する発光制御素子を有することを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項14記載の表示装置において、前記発光素子は、有機エレクトロルミネッセンス素子であることを特徴とする。
請求項16記載の発明は、複数の行及び複数の列に沿って複数の表示画素が配列された表示パネルを備えて、該表示パネルに表示データに基づく画像情報を表示する表示装置の表示駆動方法において、前記表示パネルの各行に配列された前記各表示画素に選択信号を順次印加して、各行の前記各表示画素を順次選択状態に設定し、前記表示データに基づく駆動信号を前記選択状態に設定された各行の前記各表示画素へ順次供給し、前記表示パネルの、少なくとも前記選択状態に設定された行を含む、少なくとも1行の領域を書込領域に設定し、前記書込領域から1行以上の行数だけ離間し、少なくとも1行の領域を指定領域に設定し、前記各行の前記各表示画素への前記選択信号の供給動作に対応して、前記書込領域及び前記指定領域を順次移動させ、順次移動する前記書込領域及び前記指定領域の行に対応する前記各表示画素を同時に非表示動作状態とし、前記書込領域及び前記指定領域以外の行に対応する前記各表示画素を表示動作状態とすることを特徴とする。
請求項17記載の発明は、請求項16記載の表示装置の表示駆動方法において、前記書込領域及び前記指定領域は1行の領域からなり、前記指定領域は1つであり、前記表示パネルの行数をnとしたとき、前記書込領域と前記指定領域とはn/2−1の行数だけ離間した行に設定されることを特徴とする。
請求項18記載の発明は、請求項16記載の表示装置の表示駆動方法において、前記書込領域及び前記指定領域は1行の領域からなり、前記指定領域は複数であり、該各指定領域は、前記表示パネルの行数をnとし、前記書込領域と前記指定領域の総数をqとしたとき、前記書込領域からn/q−1の行数だけ離間するとともに、互いにn/q−1の行数だけ離間した領域に設定されることを特徴とする。
請求項19記載の発明は、請求項16記載の表示装置の表示駆動方法において、前記書込領域及び前記指定領域を設定する動作は、前記表示パネルの前記複数の行を2行以上の所定の数の行を1つのグループとする複数のグループに分け、前記複数のグループにおける前記選択状態に設定される行を含む1つのグループからなり、前記選択信号の印加動作に対応して移動する領域を前記書込領域に設定し、前記書込領域に対応するグループから1以上のグループ数だけ離間し、1つのグループからなり、前記書込領域の移動に対応して移動する、少なくとも1つの領域を前記指定領域に設定する動作を含み、前記非表示動作及び表示レベルの前記電源電圧を前記各表示画素に印加する動作は、前記書込領域に設定したグループに対応する前記各表示画素及び前記指定領域に設定したグループに対応する前記各表示画素に対して、当該各表示画素を非表示動作させるための前記電源電圧を同時に印加し、前記複数のグループにおける前記書込領域及び前記指定領域に設定されたグループ以外のグループに対応する前記各表示画素に表示レベルの前記電源電圧を印加する動作を含むことを特徴とする。
請求項20記載の発明は、請求項19記載の表示装置の表示駆動方法において、前記指定領域は複数であり、該各指定領域は、前記書込領域から所定のグループ数だけ離間しているとともに、互いに前記所定のグループ数だけ離間した領域に設定されることを特徴とする。
本発明に係る表示駆動装置、表示装置及びその表示駆動方法によれば、アクティブマトリックス型の駆動方式に対応した表示パネルにおいて、フリッカーや表示領域の境界が認識されにくくすることができるとともに、製品コストを抑制することができる。
以下、本発明に係る表示駆動装置、表示装置及びその表示駆動方法について、実施の形態を示して詳しく説明する。
<第1の実施形態>
<表示装置>
まず、本発明に係る表示装置の概略構成について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る表示装置の全体構成の一例を示す概略ブロック図であり、図2は、第1の実施形態に係る表示装置に適用される表示パネル及びその周辺回路(選択ドライバ、データドライバ、電源ドライバ)の一例を示す要部構成図である。
なお、以下に示す実施形態においては、表示パネルとして、発光素子を備えた複数の表示画素を2次元配列した構成を有し、各表示画素が表示データ(映像データ)に応じた輝度階調で発光動作することにより画像情報を表示する発光素子型の表示装置について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、液晶表示装置のように、各表示画素が表示データに応じて階調制御(階調状態に設定)され、透過光や反射光により所望の画像情報を階調表示(表示動作)する表示装置であってもよい。
図1、図2に示すように、本実施形態に係る表示装置100は、概略、行、列方向に相互に直交するように配設された複数の選択ラインSLと複数のデータラインDLとの各交点近傍に、後述する画素駆動回路DC及び発光素子(有機EL素子OLED)を備えた複数の表示画素EMが配列された表示パネル110と、該表示パネル110の各選択ラインSLに接続され、各選択ラインSLごとに所定のタイミングで選択レベル(ハイレベル)の選択信号Vselを順次印加することにより、行ごとの表示画素EMを選択状態に設定する選択ドライバ(選択駆動部)120と、各行の選択ラインSLに並行に配設された複数の電源ラインVLに接続され、各電源ラインVLごとに所定のタイミングで電源電圧Vscを印加する電源ドライバ(電源駆動部)130と、表示パネル110の各データラインDLに接続され、表示データに応じた階調信号(階調電流Idata;駆動信号)を、各データラインDLを介して表示画素EMへ供給するデータドライバ(データ駆動部)140と、後述する表示信号生成回路160から供給されるタイミング信号に基づいて、少なくとも上記選択ドライバ120及び電源ドライバ130、データドライバ140の動作状態を制御して、表示パネル110における所定の表示駆動制御を実行するための選択制御信号及び電源制御信号、データ制御信号を生成して出力するシステムコントローラ150と、例えば、表示装置100の外部から供給される映像信号に基づいて、表示データ(輝度階調データ)を生成してデータドライバ140に供給するとともに、該表示データに基づいて表示パネル110に所定の画像情報を表示するためのタイミング信号(システムクロック等)を抽出、又は、生成してシステムコントローラ150に供給する表示信号生成回路160と、を備えて構成されている。
以下、上記各構成について具体的に説明する。
(表示パネル・表示画素)
図3は、本実施形態に係る表示装置に適用される表示画素(画素駆動回路及び発光素子)の一実施形態を示す回路構成図である。なお、本実施形態においては、表示画素として、表示データに応じた電流値を有する階調電流を供給することにより、各表示画素に設けられた発光素子に表示データに応じた電流値を有する発光駆動電流を流して、所望の輝度階調で発光動作(表示動作)させる電流指定型の階調制御方式に対応した回路構成(画素駆動回路)を備えた場合について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、表示データに応じた電圧値を有する階調電圧を印加することにより、各表示画素の発光素子に表示データに応じた電流値を有する発光駆動電流を流して、所望の輝度階調で発光動作させる電圧指定型の階調制御方式に対応した回路構成を備えたものであってもよい。
本実施形態に係る表示装置100に適用される表示パネル110は、行、列方向に2次元配列(n行×m列;n、mは正の整数)された複数の表示画素EMが、後述する表示駆動方法に示すように、選択状態に設定された各行の表示画素EMに対して、非表示状態(非発光状態)で表示データの書込動作が順次実行されるとともに、当該書込動作に同期して、当該書込動作が実行される行(便宜的に「書込ライン」と記す;書込行)から所定の行数だけ離間した行(便宜的に「指定ライン」と記す;指定行)の表示画素EMを非表示状態(非発光状態)とし、その他の(書込動作がすでに終了している)行の表示画素EMを表示状態(発光状態)に設定するように制御される。ここで、表示画素EMの表示状態(発光状態)又は非表示状態(非発光状態)は、各行ごとの表示画素EMに対して供給される電源電圧Vscを所定の表示レベル又は非表示レベルに切り換えることにより、もしくは、オン(供給)又はオフ(遮断)制御することにより設定される。
また、本実施形態に係る表示パネル110に配列される表示画素EMは、例えば、図3に示すように、概略、選択ドライバ120から印加される選択信号Vselに基づいて表示画素EMを選択状態に設定し、当該選択状態においてデータドライバ140から供給される階調電流Idataを取り込み、該階調信号に応じた発光駆動電流を生成する画素駆動回路DCと、該画素駆動回路DCから供給される発光駆動電流に基づいて、所定の輝度階調で発光動作する周知の有機EL素子(電流制御型の発光素子)OLEDと、を備えた構成を適用することができる。
本実施形態に係る画素駆動回路DCは、例えば図3に示すように、ゲート端子が選択ラインSLに、ドレイン端子が電源ラインVLに、ソース端子が接点N11に各々接続されたトランジスタTr11と、ゲート端子が選択ラインSLに、ソース端子がデータラインDLに、ドレイン端子が接点N12に各々接続されたトランジスタTr12と、ゲート端子が接点N11に、ドレイン端子が電源電圧ライン(電源線)VLに、ソース端子が接点N12に各々接続されたトランジスタ(発光制御素子)Tr13と、接点N11及び接点N12間(トランジスタTr13のゲート−ソース間)に接続されたキャパシタCsと、を備えている。
有機EL素子OLEDは、アノード端子(アノード電極)が上記画素駆動回路DCの接点N12に接続され、カソード端子(カソード電極)には所定の低電位の共通電圧Vcomが印加されている。ここで、共通電圧Vcomは、表示データに応じた階調信号(階調電流Idata)が当該表示画素EM(画素駆動回路DC)に供給される書込動作期間においては、ローレベルに設定される電源電圧Vsc(=Vs)と等電位であるか、あるいは、当該電源電圧Vscよりも高い電位であって、かつ、有機EL素子(発光素子)OLEDに発光駆動電流が供給されて所定の輝度階調で発光動作する発光動作期間においては、ハイレベルに設定される電源電圧Vsc(=Ve)よりも低電位となる、任意の電位(例えば、接地電位Vgnd)に設定されている(Vs≦Vcom<Ve)。また、共通電圧Vcomは、表示パネル110にマトリクス状に配列された複数の表示画素EMに対して共通に印加される。
なお、図3において、トランジスタTr11〜Tr13については、特に限定するものではないが、例えば全て同一のチャネル型を有する周知の薄膜トランジスタ構造を有する電界効果型トランジスタを適用することができる。トランジスタTr11〜Tr13は、アモルファスシリコン薄膜トランジスタであっても、ポリシリコン薄膜トランジスタであってもよい。
ここで、図3に示したように、トランジスタTr11〜Tr13をnチャネル型アモルファスシリコン薄膜トランジスタにより構成することにより、すでに確立されたアモルファスシリコン製造技術を適用して、動作特性(電子移動度等)が均一で安定したトランジスタからなる画素駆動回路を、比較的簡易な製造プロセスで製造することができる。また、キャパシタCsは、トランジスタTr13のゲート−ソース間に形成される寄生容量であってもよいし、該寄生容量に加えて接点N11及び接点N12間に容量素子を付加的に接続したものであってもよい。
また、上述した表示画素EMにおいては、画素駆動回路DCとして3個のトランジスタTr11〜Tr13を備えた回路構成を示したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、2個以上のトランジスタを備えた他の回路構成を有するものであってもよい。また、画素駆動回路DCにより発光駆動される発光素子として有機EL素子OLEDを適用した場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電流制御型の発光素子であれば、例えば、発光ダイオード等の他の発光素子であってもよい。さらに、本実施形態においては、画素駆動回路DCにより電流制御型の発光素子を発光駆動する場合について説明するが、表示データに応じた電圧成分を生成して、電圧制御型の発光素子を発光駆動する構成や、液晶分子の配向状態を変化させる回路構成を有するものであってもよい。
(選択ドライバ)
選択ドライバ120は、システムコントローラ150から供給される選択制御信号に基づいて、各選択ラインSLに選択レベル(上述した表示画素EMにおいては、ハイレベル)の選択信号Vselを印加することにより、各行の表示画素EMを選択状態に設定する。具体的には、各行の選択ラインSLに選択信号Vselを印加する動作を、所定のタイミングで順次ずらして実行することにより、表示パネル110に配列された各行の表示画素EMを順次選択状態に設定する。
ここで、選択ドライバ120は、例えば図2に示すように、後述するシステムコントローラ150から選択制御信号として供給される走査クロック信号SCK及び走査スタート信号SSTに基づいて、各行の選択ラインSLに対応するシフト信号を順次出力する周知のシフトレジスタ121と、該シフトレジスタ121から出力されるシフト信号を所定の信号レベル(選択レベル)に変換して、システムコントローラ150から選択制御信号として供給される出力制御信号SOEに基づいて、各選択ラインSLに選択信号Vselとして出力する出力回路部(出力バッファ)122と、を備えている。
(電源ドライバ)
図4は、本実施形態に係る表示装置に適用される電源ドライバの一例を示す概略構成図である。
電源ドライバ130は、システムコントローラ150から供給される電源制御信号に基づいて、各行の表示画素EMに対して、発光動作時(表示動作時)のみハイレベルの電源電圧Vsc(=Ve)を当該行の電源ラインVLに印加し、非発光動作時(非表示動作時)にはローレベルの電源電圧Vsc(=Vs)を印加する。
すなわち、本実施形態に係る表示装置においては、表示パネル110に2次元配列された複数の表示画素EMのうち、表示データの書込動作のために上記選択ドライバ120により選択状態に設定された行(書込ライン)に対応する領域(書込領域)の表示画素EM、及び、当該書込動作が実行される行から所定の行数だけ離間した行(指定ライン)に対応する領域(指定領域)の表示画素EMに対して、当該各行の電源ラインVLを介してローレベルの電源電圧Vsc(=Vs)を同時に印加する動作が、表示パネル110の全ての行に対して順次実行される。これにより、表示データの書込動作が実行される書込ラインの表示画素EM、及び、当該行から所定の行数だけ離間した指定ラインの表示画素EMが、当該書込動作期間中は非発光状態(非表示状態)に設定され、それ以外の(書込動作が終了した)全ての行の表示画素EMに対しては、各行の電源ラインVLを介してハイレベルの電源電圧Vsc(=Ve)が印加されて発光状態(階調表示状態)に設定される。
ここで、電源ドライバ130は、例えば図2に示すように、上述した選択ドライバ120と同様に、システムコントローラ150から電源制御信号として供給されるクロック信号VCK及びスタート信号VSTに基づいて、各行の電源ラインVLに対応するシフト信号を順次出力する周知のシフトレジスタ回路131と、シフト信号を所定の電圧レベル(電圧値Ve、Vs)に変換して、システムコントローラ150から電源制御信号として供給される出力制御信号VOEに基づいて、各電源ラインVLに電源電圧Vscとして出力する出力回路部(出力バッファ)132と、を備えている。
特に、本実施形態においては、上述したように、表示データの書込動作が実行される行(書込ライン)の表示画素EM、及び、当該行から所定の行数だけ離間した行(指定ライン)の表示画素EMに対して、ローレベルの電源電圧Vsc(=Vs)が同時に印加されるように、例えば図4に示すように、シフトレジスタ回路131は、表示パネル110に配設される電源ラインVLの本数(行数nと同等)の1/2に相当する数(n/2)のシフト信号の出力端子を有し、また、出力回路部132は、各行の電源ラインVLに対応してn個の増幅器APを有し、シフトレジスタ回路131から出力される各シフト信号が分岐された信号線を介して、n/2−1行だけ離間した、x行目とn/2+x行目に対応する各増幅器APに入力されて所定の電圧値に増幅(電圧レベルに変換)され、x行目及びn/2+x行目の電源ラインVLに印加されるように構成されている。ここで、xは1〜n/2の範囲の整数である。また、図示を省略したが、出力回路部132には、出力制御信号VOEに基づいて、各増幅器APの出力電圧(電源電圧Vsc)を各行の電源ラインVLに出力するスイッチング手段が設けられている。
すなわち、シフトレジスタ回路131から出力される1番目のシフト信号は、1行目及びn/2+1行目に対応する増幅器APに入力され、2番目のシフト信号は、2行目及びn/2+2行目に対応する増幅器APに入力され、3番目のシフト信号は、3行目及びn/2+3行目に対応する増幅器APに入力され、・・・x番目のシフト信号は、x行目及びn/2+x行目に対応する増幅器APに入力され、・・・n/2番目のシフト信号は、n/2行目及びn(=n/2+n/2)行目に対応する増幅器APに入力される。
なお、図4においては、表示データの書込動作が実行される行(例えばx行目)の表示画素EMに対して、n/2−1行だけ離間した行(n/2+x行目)の表示画素EMにローレベルの電源電圧Vsc(=Vs)を印加して非発光状態に設定する場合の電源ドライバの構成について示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、n/2−1行と異なり、n/2−1行に近似する行数だけ離間した行の表示画素EMにローレベルの電源電圧Vscを印加するものであってもよい。
(データドライバ)
図5は、本実施形態に係る表示装置に適用可能なデータドライバの一例を示す概略ブロック図である。なお、図5に示すデータドライバの内部構成については、表示データに応じた電流値を有する階調電流を生成することができる一例を示したものに過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。
データドライバ140は、概略、図1、図2に示すように、システムコントローラ150から供給されるデータ制御信号に基づいて、後述する表示信号生成回路160から供給される、デジタル信号からなる表示データ(輝度階調データ)を1行分ごとに所定のタイミングで順次取り込んで保持し、該表示データの階調値に対応する電流値を有する階調電流Idataを生成して、書込動作期間に選択状態に設定された行の表示画素EMに対して、各列のデータラインDLを介して一斉に供給する。
データドライバ140は、例えば図5に示すように、システムコントローラ150から供給されるデータ制御信号(シフトクロック信号CLK、サンプリングスタート信号STR)に基づいて、順次シフト信号を出力するシフトレジスタ回路141と、該シフト信号の入力タイミングに基づいて、表示信号生成回路160から供給される1行分の表示データD0〜Dmを順次取り込むデータレジスタ回路142と、データ制御信号(データラッチ信号STB)に基づいて、データレジスタ回路142により取り込まれた1行分の表示データD0〜Dmを保持するデータラッチ回路143と、図示を省略した電源供給手段から供給される階調基準電圧V0〜VPに基づいて、上記保持された表示データD0〜Dmを、所定のアナログ信号電圧(階調電圧Vpix)に変換するD/Aコンバータ144と、アナログ信号電圧に変換された表示データに対応する階調電流Idataを生成し、システムコントローラ150から供給されるデータ制御信号(出力イネ−ブル信号OE)に基づくタイミングで、当該表示データに対応する列のデータラインDLに一斉に出力する電圧電流変換・階調電流供給回路145と、を備えた構成を有している。
(システムコントローラ)
システムコントローラ150は、少なくとも、選択ドライバ120及び電源ドライバ130、データドライバ140の各々に対して、動作状態を制御するタイミング制御信号として、選択制御信号及び電源制御信号、データ制御信号を生成して出力することにより、各ドライバを所定のタイミングで動作させて、所定の電圧レベルを有する選択信号Vsel及び電源電圧Vsc、並びに、表示データに応じた階調電流Idataを生成して出力させ、各表示画素EM(画素駆動回路DC)における駆動制御動作(非発光動作である書込動及び保持動作、発光動作)を連続的に実行させて、映像信号に基づく所定の画像情報を表示パネル110に表示させる制御(後述する表示装置の表示駆動制御)を行う。
(表示信号生成回路)
表示信号生成回路160は、例えば、表示装置100の外部から供給される映像信号から輝度階調信号成分を抽出し、表示パネル110の1行分ごとに、該輝度階調信号成分をデジタル信号からなる表示データ(輝度階調データ)としてデータドライバ140のデータレジスタ回路142に供給する。ここで、上記映像信号が、テレビ放送信号(コンポジット映像信号)のように、画像情報の表示タイミングを規定するタイミング信号成分を含む場合には、表示信号生成回路160は、上記輝度階調信号成分を抽出する機能のほか、タイミング信号成分を抽出してシステムコントローラ150に供給する機能を有するものであってもよい。この場合においては、上記システムコントローラ150は、表示信号生成回路160から供給されるタイミング信号に基づいて、選択ドライバ120や電源ドライバ130、データドライバ140に対して個別に供給する各制御信号を生成する。
<表示画素の駆動方法>
次に、本実施形態において、上述した表示パネルに適用される表示画素(図3参照)の基本動作について説明する。
図6は、本実施形態に係る表示装置に適用される表示画素における基本動作を示すタイミングチャートである。図6においては、表示パネル110に2次元配列(n行×m列からなるマトリクス状に配列)された表示画素EMのうち、特定の表示画素EMに着目して動作を説明する。また、図7は、本実施形態に係る表示画素における書込動作及び発光動作を示す概念図であり、図8は、本実施形態に係る表示画素における非発光動作を示す概念図である。
本実施形態に適用される表示画素EM(画素駆動回路DC)における有機EL素子OLEDの発光駆動制御は、概略、図6(a)に示すように、所定の1処理サイクル期間Tcyc内に、選択ラインSLに接続された表示画素EMを選択状態に設定して、表示データに応じた電流値を有する階調電流Idataを供給することにより、画素駆動回路DCに設けられた発光駆動用のトランジスタTr13のゲート−ソース間(キャパシタCs)に、当該表示データに応じた電圧成分を保持させる書込動作期間Twrtと、当該書込動作期間TwrtにトランジスタTr13のゲート−ソース間に保持された電圧成分に基づいて、表示データに応じた電流値を有する発光駆動電流Ibを有機EL素子OLEDに流して、所定の輝度階調で発光動作させる発光動作期間(表示動作期間)Temと、を含むように設定されている(Tcyc≧Twrt+Tem)。
また、本実施形態においては、上記書込動作が実行される行(書込ライン)の表示画素EMが、図6(a)に示すように、上記書込動作期間Twrt中、有機EL素子OLEDを発光動作させない非発光状態に設定され、また、当該書込ラインから所定の行数だけ離間した行(指定ライン)の表示画素EMも、図6(b)に示すように、上記書込動作期間Twrt中、有機EL素子OLEDを発光動作させない非発光状態に設定される。
なお、本実施形態に係る1処理サイクル期間Tcycは、例えば、表示画素EMが1フレーム(1画面)の画像のうちの1画素分の画像情報を表示するのに要する期間に設定される。すなわち、複数の表示画素EMを行方向及び列方向に2次元配列した表示パネル110に、1フレームの画像を表示する場合、上記1処理サイクル期間Tcycは、1行分の表示画素EMが1フレームの画像のうちの1行分の画像を表示するのに要する期間に設定される。詳しくは、後述する表示装置の表示駆動方法において説明する。
(書込動作)
まず、表示画素EMにおける書込動作(書込動作期間Twrt)においては、図6に示すように、選択ドライバ120から選択ラインSLに対して、選択レベル(ハイレベル)の選択信号Vselを印加して当該表示画素EMを選択状態に設定するとともに、電源ドライバ130から電源ラインVLに対して、ローレベルの電源電圧Vsc(=Vs)を印加する。また、この選択タイミングに同期して、データドライバ140からデータラインDLに対して、表示データに応じた電流値を有する階調電流Idataを供給する。
これにより、画素駆動回路DCに設けられたトランジスタTr11及びTr12がオン動作して、ローレベルの電源電圧VscがトランジスタTr11を介してトランジスタTr13のゲート端子(接点N11;キャパシタCsの一端側)に印加されるとともに、トランジスタTr13のソース端子(接点N12;キャパシタCsの他端側)がトランジスタTr12を介して、データラインDLに電気的に接続される。
ここで、本実施形態においては、データラインDLに供給される階調電流Idataは、各表示画素に書き込まれる表示データに含まれる輝度階調値に応じて負極性又は正極性を有する電流値に設定される。負極性の電流値に設定された場合には、表示画素EMからデータラインDLを介してデータドライバ140方向に階調電流Idataが引き抜かれる(引き込む)ように流れ、一方、正極性の電流値に設定された場合には、データドライバ140からデータラインDLを介して表示画素EM方向に階調電流Idataが押し込まれる(流し込む)ように流れる。以下の説明では、表示画素EMの基本動作として負極性の電流値を設定して表示画素EMからデータラインDLを介してデータドライバ140方向に階調電流Idataを引き込む場合について説明する。
このように、データラインDLに負極性の電流値を有する階調電流Idataが供給され、データラインDL側からデータドライバ140方向に階調電流Idataを引き込む動作が行われることにより、ローレベルの電源電圧Vscよりもさらに低電位の電圧レベルがトランジスタTr13のソース端子(接点N12;キャパシタCsの他端側)に印加される。
したがって、接点N11及びN12間(トランジスタTr13のゲート−ソース間)に電位差が生じることによりトランジスタTr13がオン動作して、図7(a)に示すように、電源ラインVLからトランジスタTr13、接点N12、トランジスタTr12、データラインDLを介してデータドライバ140方向に、階調電流Idataに対応した書込電流Iaが流れる。
このとき、キャパシタCsには、接点N11及びN12間(薄膜トランジスタのTr13のゲート−ソース間)に生じた電位差に対応する電荷が蓄積され、電圧成分として保持される(図6中、キャパシタCsの両端電位Vc参照)。また、電源ラインVLには、低電位の共通電圧Vcom(接地電位Vgnd)以下の電圧レベルを有する電源電圧Vsc(=Vs)が印加され、さらに、書込電流IaがデータラインDLを介してデータドライバ140方向に流れるように制御されていることから、有機EL素子OLEDのアノード端子(接点N12)に印加される電位はカソード端子の電位(共通電圧Vcom)よりも低くなり、有機EL素子OLEDには電流が流れず発光動作は行われない(非発光動作)。
(発光動作)
次いで、書込動作期間Twrt終了後の発光動作(発光動作期間Tem)においては、図6に示すように、選択ドライバ120から選択ラインSLに対して、非選択レベル(ローレベル)の選択信号Vselを印加して当該表示画素EMを非選択状態に設定するとともに、電源ドライバ130から電源ラインVLに対して、ハイレベルの電源電圧Vsc(=Ve)を印加する。また、この非選択タイミングに同期して、データドライバ140からの階調電流Idataの供給を遮断して、当該階調電流Idataの引き込み動作を停止する。
これにより、画素駆動回路DCに設けられたトランジスタTr11及びTr12がオフ動作して、トランジスタTr13のゲート端子(接点N11;キャパシタCsの一端側)への電源電圧Vscの印加が遮断されるとともに、トランジスタTr13のソース端子(接点N12;キャパシタCsの他端側)への階調電流Idataの引き込み動作に起因する電圧レベルの印加が遮断されるので、キャパシタCsには、上述した書込動作期間Twrtにおいて蓄積された電荷が保持される。
このように、接点N11及びN12間(トランジスタのTr13のゲート−ソース間;キャパシタCsの両端)の電位差が保持されることになり、トランジスタTr13はオン状態を維持する。また、電源ラインVLには、共通電圧Vcom(接地電位Vgnd)よりも高電位の電源電圧Vscが印加されるので、有機EL素子OLEDのアノード端子(接点N12)に印加される電位はカソード端子の電位(接地電位)よりも高くなる。
したがって、図7(b)に示すように、電源ラインVLからトランジスタTr13、接点N12を介して、有機EL素子OLEDに順バイアス方向に所定の発光駆動電流Ibが流れ、有機EL素子OLEDが発光動作する。ここで、キャパシタCsにより保持される電圧成分(キャパシタCsの両端電位Vc)は、トランジスタTr13において階調電流Idataに対応する書込電流Iaを流す場合の電位差に相当するので、有機EL素子OLEDに流れる発光駆動電流Ibは、上記書込電流Iaと略同等の電流値(Ib≒Ia)を有することになる。
これにより、書込動作期間Twrtに書き込まれた表示データ(階調電流Idata)に対応する電圧成分に基づいて、発光動作期間Tem中、トランジスタTr13を介して発光駆動電流Ibが継続的に流れることになり、有機EL素子OLEDは当該表示データに応じた輝度階調で発光する動作を継続する。
(非発光動作)
また、上記書込動作が実行される表示画素EMの行(書込ライン)から所定の行数だけ離間した行(指定ライン)の表示画素EMにおいて実行される非発光動作においては、図6(b)に示すように、選択ドライバ120から選択ラインSLに対して、非選択レベル(ローレベル)の選択信号Vselを印加して当該表示画素EMを非選択状態に設定するとともに、図4に示した電源ドライバ130から電源ラインVLに対して、ローレベルの電源電圧Vsc(=Vs)を印加する。
これにより、画素駆動回路DCに設けられたトランジスタTr11及びTr12がオフ動作して、トランジスタTr13のゲート端子(接点N11;キャパシタCsの一端側)への電源電圧Vscの印加が遮断されるとともに、トランジスタTr13のソース端子(接点N12;キャパシタCsの他端側)とデータラインDLとの電気的な接続も遮断される。ここで、直前に上述した発光動作が実行されていた場合には、キャパシタCsには、当該発光動作に先立って実行された書込動作において蓄積された電荷が保持される。
そのため、接点N11及びN12間(トランジスタのTr13のゲート−ソース間;キャパシタCsの両端)に保持される電位差に基づいて、トランジスタTr13のオン、オフ状態が設定されることになるが、このトランジスタTr13の動作状態に関わらず、電源ラインVLにはローレベル(接地電位Vgnd以下)の電源電圧Vsc(=Vs)が印加され、また、接点N12がデータラインDLから遮断された状態に設定されていることから、有機EL素子OLEDのアノード端子(接点N12)に印加される電位はカソード端子の電位Vcom(共通電圧Vcom;接地電位Vgnd)に対して同等以下に設定されるので、有機EL素子OLEDには電流が流れず、発光動作は行われない(非発光動作)。
<表示装置の表示駆動方法>
次に、本実施形態に係る表示装置における表示駆動方法(画像情報の表示動作)について説明する。
図9は、本実施形態に係る表示装置の表示駆動方法の一例を示すタイミングチャートであり、図10は、本実施形態に係る表示装置の表示駆動方法を説明するための動作概念図ある。
本実施形態に係る表示装置100の表示駆動方法は、表示パネル110に配列された各行ごとの表示画素EM(画素駆動回路DC)に対して、表示データに応じた階調電流Idataを書き込む動作を全行について順次繰り返し、当該書込動作が実行される行(書込ライン)及び当該行から所定の行数だけ離間した行(指定ライン)の表示画素EMを非発光動作させるとともに、他の行の表示画素EMをすでに書き込まれた表示データ(階調電流Idata)に応じた所定の輝度階調で発光動作させることにより、表示パネル110一画面分の画像情報を表示する。
本実施形態に係る表示駆動方法は、具体的には図9に示すように、1フレーム期間Tfr内の1走査期間(書込動作期間Twrt)において、選択ドライバ120から表示パネル110の特定の行(例えば、i行目;1≦i≦n)の選択ラインSLに対して、図6(a)に示したように、選択レベル(ハイレベル)の選択信号Vselを印加することにより、当該i行の表示画素EMを選択状態に設定する。
この選択タイミングに同期して、データドライバ140から表示データに応じた電流値を有する階調電流Idataを、各データラインDLに供給することにより、当該i行の各表示画素EMの画素駆動回路DCに設けられたトランジスタTr13のゲート−ソース端子間(キャパシタCsの両端)に、階調電流Idataに応じた電圧成分が保持(電荷が蓄積)される。
ここで、i行目の表示画素EMに対する書込動作期間Twrtにおいては、図4に示した電源ドライバ130により、図6(a)、(b)に示したように、書込動作が行われているi行目の電源ラインVL、及び、当該i行から所定の行数(例えば、n/2−1行)だけ離間したn/2+i行目の電源ラインVLに対して、ローレベルの電源電圧Vsc(=Vs)が印加されることにより、i行目及びn/2+i行目の表示画素EMにおいて有機EL素子OLEDに電流が流れないので非発光状態に設定される。なお、このとき、書込動作が実行されるi行から所定の行数(例えば、n/2−1行)だけ離間したn/2+i行目の表示画素EMには、図6(b)に示したように、非選択レベル(ローレベル)の選択信号Vselが印加されて非選択状態に設定されている。
次いで、書込動作期間Twrt終了後の発光動作期間Temにおいては、図6(a)に示したように、選択ドライバ120から当該i行の選択ラインSLに対して、非選択レベル(ローレベル)の選択信号Vselを印加することにより、当該i行の各表示画素EMを非選択状態に設定する。また、データドライバ140から各データラインDLへの階調電流Idataの供給が遮断される。
そして、このタイミングに同期して、電源ドライバ130から当該i行の電源ラインVLに対して、ハイレベルの電源電圧Vsc(=Ve)が印加されることにより、i行の各表示画素EM(発光駆動用のトランジスタTr13のゲート−ソース間)に充電された電圧成分に基づいて、表示データ(階調電流Idata)に応じた発光駆動電流Ibが有機EL素子OLEDに供給されて、所定の輝度階調で発光動作が行われる。
また、このとき、発光動作が行われるi行から所定の行数(例えば、n/2−1行)だけ離間したn/2+i行目の電源ラインVLには、図6(b)に示したように、図4に示した電源ドライバ130により、ハイレベルの電源電圧Vsc(=Ve)が印加されることにより、n/2+i行の書込動作がすでに終了している場合には、各表示画素EM(発光駆動用のトランジスタTr13のゲート−ソース間)に充電された電圧成分に基づいて、表示データ(階調電流Idata)に応じた輝度階調で有機EL素子OLEDが発光動作する。
このような発光動作は、当該i行について次の書込動作、又は、書込動作と同期して実行される非発光動作の開始タイミングまで継続して実行される。すなわち、表示パネル110にn行の表示画素EMが配列されている場合、1フレーム期間Tfrにおいて、例えば1行目の表示画素EMは、当該1行目及びn/2+1行目の表示画素EMへの書込動作期間Twrt中、1行目及びn/2+1行目の電源ラインVLに、電源ドライバ130からローレベルの電源電圧Vsc(=Vs)が印加されて非発光状態に設定され、それ以外の期間では、電源ドライバ130からハイレベルの電源電圧Vsc(=Ve)が印加されて発光状態に設定される。
そして、上述したような表示駆動動作を表示パネル110の全行について順次繰り返し実行するとともに、書込動作を各行の表示画素EMについて相互に時間的に重ならないようにしつつ、発光動作を各行の表示画素EM間で一部時間的に重なるように設定することにより、図10に示す動作概念図のように、書込動作を実行する行(書込ライン)と、当該行から所定行数だけ離れた行(指定ライン)が非発光状態に設定され、書込動作が順次次の行に移行することに伴って、非発光状態に設定された書込ラインと指定ラインが、発光状態に設定された表示パネル110の表示領域内を一定の間隔を保ちつつ下方に移動するように制御される(図10(a)〜(e)参照)。また、図10(e)に示すように、書込動作が実行される書込ラインがn/2行目に達し、指定ラインがn行目に達した後、n/2+1行目に書込動作が実行される場合には、図10(f)に示すように、指定ラインは表示パネル110の1行目に移動し、書込動作が順次次の行に移行することに伴って、書込ラインとの間隔を保ちつつ下方に移動するように制御される(図10(f)〜(j)参照)。
このような表示装置の表示駆動方法によれば、書込ラインの表示画素に書込動作を実行する期間、及び、指定ラインに設定されている期間中、当該書込ライン及び指定ラインの表示画素(発光素子)は発光動作が行われず、非発光状態(非表示状態)に設定されるので、1フレーム期間のうち、一定期間のみ表示データに応じた輝度階調で発光動作する擬似インパルス型の表示駆動制御を実現することができる。
特に、本実施形態に係る表示駆動方法によれば、表示パネル110の表示領域に画像情報を表示する際のフレーム周波数を例えば「f」とした場合、書込ライン及び指定ラインに設定される非発光領域が、発光状態に設定された表示領域内を移動する周波数は2倍の「2f」に相当することになる。したがって、フレーム周波数を一般的な60Hz以上の高い値から30Hz程度の低い値に設定した場合であっても、表示領域に表示された画像情報の明暗変化の周波数を実質的に高くすることができるので、低いフレーム周波数であってもフリッカーが認識されにくい画像表示を実現することができる。また、フレーム周波数を低く設定することができるので、表示装置に適用するドライバ(表示駆動装置)の消費電力を低減させることができるとともに、コストを低減することができ、また、ドライバを比較的小さくすることができて、表示パネルの仕様の自由度を向上させることができる。
なお、本実施形態においては、列方向に沿って書込ラインと指定ラインとが離間する行数と、指定ラインと書込ラインとが離間する行数とが、同じn/2−1行に設定されるものとし、この場合には、書込ライン及び指定ラインに設定される非発光領域が発光状態に設定された表示領域内を移動する周波数が、正確にフレーム周波数の2倍になるため、上述の効果を最も効果的に生じさせることができる。しかしながら、列方向に沿って書込ラインと指定ラインとが離間する行数と、指定ラインと書込ラインと行とが離間する行数とがn/2−1に近似する行数であれば、互いに全く同じ行数でなくとも、概ね同様の効果を生じさせることができ、離間する行数は、n/2−1行に近似する行数であればよい。
<第2の実施形態>
次に、本発明に係る表示装置の第2の実施形態について説明する。
上述した第1の実施形態においては、表示パネルの各行の表示画素への書込動作を実行する際に、当該書込動作が実行される行(書込ライン)から所定の行数だけ離間した行(指定ライン)の表示画素を、書込ラインとともに非発光状態に設定する場合について説明したが、第2の実施形態においては、表示パネルが連続する複数行の表示画素ごとにグループ分けされ、当該グループ単位で各行の書込動作を実行するとともに、当該書込動作が実行される行(書込ライン)を含むグループ(以下、便宜的に「書込グループ」と記す)から所定のグループ数だけ離間したグループ(以下、便宜的に「指定グループ」と記す)の表示画素を、書込グループとともに非発光状態に設定するように制御される。
<表示装置>
まず、本実施形態に係る表示装置の概略構成について、図面を参照して説明する。
図11は、第2の実施形態に係る表示装置に適用される表示パネル及びその周辺回路(選択ドライバ、データドライバ、電源ドライバ)の一例を示す要部構成図である。ここで、上述した第1の実施形態と同等の構成については同一の符号を付してその説明を簡略化又は省略する。
図11に示すように、本実施形態に係る表示装置100においては、表示パネル110の行、列方向に2次元配列された複数の表示画素EMが、予め任意の複数行ごとにグループ分けされ、後述する表示駆動方法に示すように、書込動作が実行される行(書込ライン)が含まれるグループ(書込グループ)に含まれる全ての行に対応する領域(書込領域)の表示画素EMが非表示状態(非発光状態)に設定されるとともに、当該書込動作に同期して、当該書込動作が実行される行が含まれるグループに隣接するグループ以外の、所定のグループ数だけ離間したグループ(指定グループ)に含まれる全ての行に対応する領域(指定領域)の表示画素EMを非表示状態(非発光状態)とし、その他の(書込動作がすでに終了している)グループに含まれる全ての行の表示画素EMを表示状態(発光状態)に設定するように制御される。
ここで、各グループに含まれる表示画素EMの表示状態(発光状態)又は非表示状態(非発光状態)は、各グループに含まれる全ての行の表示画素EMに対して供給される電源電圧Vscを所定の表示レベル又は非表示レベルに切り換えることにより、もしくは、オン(供給)又はオフ(遮断)制御することにより設定される。そのため、本実施形態に適用される表示パネル110においては、例えば連続する数行〜数十行の表示画素EMごとにグループ分けするように、単一の電源ライン(電源線)VLがグループ内の全ての行に対応するように分岐して配設され、後述する電源ドライバ130(出力回路部132)から出力される電源電圧Vscがグループ内の全ての表示画素EMに対して同時に共通して印加される。
また、本実施形態に適用される選択ドライバ120は、表示パネル110について予めグループ分けされた複数行ごとの表示画素EMに対して、各グループの各行の選択ラインSLに順次選択信号Vselを印加することにより、当該グループの各行の表示画素EMを順次選択状態に設定し、さらに、各グループについて同様の動作を実行することにより、結果的に、表示パネル110に配列された全ての表示画素EMが行ごとに順次選択状態に設定される。
図12は、本実施形態に係る表示装置に適用される電源ドライバの一例を示す概略構成図である。ここでは、表示パネル110に配列された表示画素EMが、例えば20行ごとにグループ分けされ、当該グループがg組設定されている場合について説明する。ここでgは1<g<nの範囲の整数であって、各グループが少なくとも2本以上の電源ラインVLに分岐されるとともに、表示パネル110が2以上のグループに分割されているものとする。
電源ドライバ130は、表示パネル110に2次元配列された複数の表示画素EMのうち、表示データの書込動作のために上記選択ドライバ120により選択状態に設定された行を含むグループ(書込領域)の表示画素EM、及び、当該書込動作が実行される行を含むグループに隣接するグループ以外の、所定のグループ数だけ離間したグループ(指定領域)の表示画素EMに対して、当該各グループに分岐して配設された電源ラインVLを介してローレベルの電源電圧Vsc(=Vs)を同時に印加する動作を、表示パネル110の各グループに対して順次実行する。
これにより、書込動作が実行されている行を含むグループ(書込グループ)の全ての表示画素EM、及び、当該書込グループに隣接するグループ以外の離間したグループに含まれる全ての表示画素EMに対して、分岐して配設された各電源ラインVLを介して、ローレベルの電源電圧Vsc(=Vs)が印加されて非発光状態(非表示状態)に設定され、それ以外の(全ての行の書込動作が終了した)グループの表示画素EMに対しては、各グループに対応して分岐して配設された各電源ラインVLを介してハイレベルの電源電圧Vsc(=Ve)が印加されて発光状態(階調表示状態)に設定される。
ここで、電源ドライバ130は、上述した第1の実施形態と同様に、シフトレジスタ回路131と、出力回路部(出力バッファ)132と、を備え、特に、本実施形態においては、同一のグループに含まれる各行の表示画素EM、及び、当該グループ(書込グループ)から離間したグループに含まれる各行の表示画素EMに対して、ローレベルの電源電圧Vsc(=Vs)が同時に印加されるように、例えば図12に示すように、シフトレジスタ回路131は、表示パネル110に設定されるグループの全数(g組)の1/2に相当する数(g/2)のシフト信号の出力端子を有し、また、出力回路部132は、各グループに対応してg個の増幅器APを有し、シフトレジスタ回路131から出力される各シフト信号が分岐された信号線を介して、z番目のグループとg/2+z番目のグループに対応する各増幅器APに入力されて所定の電圧値に増幅(電圧レベルに変換)された後、z番目のグループ及びg/2+z番目のグループに含まれる各電源ラインVLに同時に印加されるように構成されている。ここで、zは1〜g/2の範囲の整数である。また、図示を省略したが、出力回路部132には、電源制御信号(出力制御信号VOE)に基づいて、各増幅器APの出力電圧(電源電圧Vsc)を各グループの電源ラインVLに出力するスイッチング手段が設けられている。
すなわち、シフトレジスタ回路131から出力される1番目のシフト信号は、1番目のグループ1及びg/2+1番目のグループg/2+1に対応する増幅器APに入力され、2番目のシフト信号は、2番目のグループ2及びg/2+2番目のグループg/2+2に対応する増幅器APに入力され、3番目のシフト信号は、3番目のグループ3及びg/2+3番目のグループg/2+3に対応する増幅器APに入力され、・・・z番目のシフト信号は、z番目のグループz及びg/2+z番目のグループg/2+zに対応する増幅器APに入力され、・・・g/2番目のシフト信号は、g/2番目のグループg/2及びg(=g/2+g/2)番目のグループgに対応する増幅器APに入力される。
なお、図12においては、表示データの書込動作が実行される行を含むグループ(書込グループ)に対して、g/2−1グループ数分だけ離間したグループ(指定グループ)の表示画素EMにローレベルの電源電圧Vsc(=Vs)を印加して非発光状態に設定する場合の電源ドライバの構成について示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、隣接するグループ(書込グループがz番目の場合、z−1及びz+1番目のグループ)以外であれば、上記g/2−1グループ数以外の他のグループ数だけ離間したグループ(指定グループ)の表示画素EMにローレベルの電源電圧Vscを印加するものであってもよい。
また、図11、図12においては、表示パネル110に設定される各グループに対応して電源ドライバ130により生成された電源電圧Vscが、表示パネル110内で分岐して配設された電源ラインVLを介して、各グループに含まれる全ての行の表示画素EMに同時に印加される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、各グループに対応して設けられた増幅器APの出力(電源電圧Vsc)が、電源ドライバ130内で表示パネル110の各行に対応して分岐され、各行の電源ラインVLに接続された信号線を介して、各グループに含まれる全ての行の表示画素EMに同時に印加されるものであってもよい。
ここで、図11、図12に示したような前者の構成においては、表示パネル110と電源ドライバ130とをグループ単位で接続することができるので、相互の接続端子数を大幅に削減することができ、小型化や高精細化された表示パネルに適用可能な電源ドライバを提供することができる。一方、上記後者の構成においては、表示パネル110と電源ドライバ130とを行単位で接続することができるので、表示パネル110内の配線設計等を変更する必要がなく、既存の表示パネル110にそのまま適用可能な電源ドライバを提供することができる。
<表示装置の表示駆動方法>
次に、本実施形態に係る表示装置における表示駆動方法(画像情報の表示動作)について説明する。
図13は、本実施形態に係る表示装置の表示駆動方法の一例を示すタイミングチャートであり、図14は、本実施形態に係る表示装置の表示駆動方法を説明するための動作概念図ある。
本実施形態に係る表示装置100の表示駆動方法は、表示パネル110に配列された各行ごとの表示画素EM(画素駆動回路DC)に対して、表示データに応じた階調電流Idataを書き込む動作を全行について順次繰り返し、当該書込動作が実行される行を含むグループ(書込グループ)、及び、当該グループの隣接するグループ以外の、離間したグループ(指定グループ)に含まれる全ての行の表示画素EMを非発光動作させるとともに、他のグループの表示画素EMをすでに書き込まれた表示データ(階調電流Idata)に応じた所定の輝度階調で発光動作させることにより、表示パネル110一画面分の画像情報が表示される。
本実施形態に係る表示駆動方法は、具体的には図13に示すように、1フレーム期間Tfr内の1走査期間(書込動作期間Twrt)において、選択ドライバ120から表示パネル110の特定の行(例えば、i行目;1≦i≦n)の選択ラインSLに対して、図6(a)に示したように、選択レベル(ハイレベル)の選択信号Vselを印加することにより、当該i行の表示画素EMを選択状態に設定する。
この選択タイミングに同期して、データドライバ140から表示データに応じた電流値を有する階調電流Idataを、各データラインDLに供給することにより、当該i行の各表示画素EMの画素駆動回路DCに設けられたトランジスタTr13のゲート−ソース端子間(キャパシタCsの両端)に、階調電流Idataに応じた電圧成分が保持(電荷が蓄積)される。
ここで、i行目の表示画素EMに対する書込動作期間Twrtにおいては、図12に示した電源ドライバ130により、書込動作が行われているi行目の電源ラインVLを含むグループ(書込グループ)z内の全ての電源ラインVL、及び、当該書込グループzから所定のグループ数(例えばg/2−1グループ数)だけ離間したグループ(指定グループ)g/2+z内の全ての電源ラインVLに対して、ローレベルの電源電圧Vsc(=Vs)が印加されることにより、グループz及びグループg/2+zの表示画素EMにおいて有機EL素子OLED方向に電流が流れないので非発光状態に設定される。なお、このとき、グループg/2+z内の表示画素EMには、図13に示すように、非選択レベル(ローレベル)の選択信号Vselが印加されて非選択状態に設定されている。
次いで、書込動作期間Twrt終了後の発光動作期間Temにおいては、図13に示すように、選択ドライバ120から当該i行の選択ラインSLに対して、非選択レベル(ローレベル)の選択信号Vselを印加することにより、当該i行の各表示画素EMを非選択状態に設定する。また、データドライバ140から各データラインDLへの階調電流Idataの供給が遮断される。このような各行の表示画素EMに対する書込動作を、グループ(書込グループ)z内の全ての行に対して順次繰り返し実行されるとともに、各行の書込動作が相互に時間的に重ならないように実行される。
そして、書込グループz内の全ての行に対して書込動作が終了したタイミングに同期して、電源ドライバ130から当該書込グループz内の全ての電源ラインVL、及び、当該書込グループzから離間した指定グループg/2+z内の全ての電源ラインVLに対して、図12に示した電源ドライバ130により、ハイレベルの電源電圧Vsc(=Ve)が印加されることにより、書込グループz及び指定グループg/2+z内の全ての行の各表示画素EM(発光駆動用のトランジスタTr13のゲート−ソース間)に充電された電圧成分に基づいて、表示データ(階調電流Idata)に応じた発光駆動電流Ibが有機EL素子OLEDに供給されて、所定の輝度階調で発光動作が行われる。
このような発光動作は、当該i行が含まれるグループzについて次の書込動作、又は、書込動作と同期して実行される非発光動作の開始タイミングまで継続して実行される。すなわち、表示パネル110にn行の表示画素EMが配列され、例えば20行ごとにg組のグループが設定されている場合、1フレーム期間Tfrにおいて、グループ1の1〜20行目のいずれかの行の表示画素EMに書込動作が実行されている期間中、当該グループ1及びグループg/2+1の電源ラインVLに、図12に示した電源ドライバ130からローレベルの電源電圧Vsc(=Vs)が同時に印加されて非発光状態に設定され、それ以外の期間では、電源ドライバ130からハイレベルの電源電圧Vsc(=Ve)が印加されて各表示画素EMに書き込まれた表示データ(階調電流Idata)に基づいて発光状態に設定される。
そして、上述したような表示駆動動作を表示パネル110の全行について予め設定したグループ単位で順次繰り返し実行するとともに、書込動作を各行の表示画素EMについて相互に時間的に重ならないようにしつつ、発光動作を各グループの表示画素EM間で一部時間的に重なるように設定することにより、図14に示す動作概念図のように、書込動作を実行する行が含まれる書込グループと、当該グループから所定のグループ数だけ離れた指定グループが非発光状態に設定され、書込動作が順次次の行に移行し、当該行が含まれるグループが移行することに伴って、非発光状態に設定された書込グループと指定グループが、発光状態に設定された表示パネル110の表示領域内を一定の間隔(位置関係)を保ちつつ下方に移動するように制御される(図14(a)〜(d)参照)。また、図14(d)に示すように、書込動作(書込グループ)がグループg/2に達して、指定グループがグループgに達した後、グループg/2+1に書込動作が実行される場合には、図14(e)に示すように、指定グループは表示パネル110のグループ1に移動し、書込動作が順次次のグループに移行することに伴って、書込グループとの間隔を保ちつつ下方に移動するように制御される(図14(e)〜(h)参照)。
このような表示装置の表示駆動方法によれば、書込グループ内の各行の表示画素に書込動作を実行する期間、及び、指定グループに設定されている期間中、当該書込グループ及び指定グループに含まれる表示画素(発光素子)は発光動作が行われず、非発光状態(非表示状態)に設定されるので、1フレーム期間のうち、一定期間のみ表示データに応じた輝度階調で発光動作する擬似インパルス型の表示駆動制御を実現することができる。
特に、本実施形態に係る表示駆動方法によれば、上述した第1の実施形態と同様に、表示パネル110の表示領域に画像情報を表示する際のフレーム周波数を比較的低い値に設定した場合であっても、フリッカーが認識されにくい画像表示を実現することができる。具体的には、本実施形態に示したような画素駆動回路(図3、図6〜図8参照)を備えた表示画素を適用し、かつ、表示パネルの複数の表示画素を複数行ごとにグループ化して、各グループごとに電源ラインに印加される電源電圧を制御した場合、各グループは書込動作時には非発光状態に設定され、その他の期間においては発光状態に設定される。
すなわち、書込動作が行われている行を含むグループ(書込グループ)が非発光の領域となり、書込動作が各行ごとに順次実行されることにより、各グループに含まれる行数に応じたある一定の幅を持った非発光の領域が表示パネル110の上から下へと所定のタイミングで順次移移動行していくことになる。ここで、有機EL素子は電源電圧のオン(ハイレベル;Ve)、オフ(ローレベル;Vs)制御に対して高速なレスポンス特性を有するため、上記非発光領域は完全な黒レベルとなって表示される。
そのため、各グループに含まれる行数を多くして非発光領域の幅を大きくした場合や、製品コストの削減や消費電力の低減のためにフレーム周波数を低く設定した場合等においては、書込動作を各行ごとに実行し、かつ、当該書込ラインを非発光状態に設定する表示駆動方法に比較して、周期的に明るさが変化していること(フリッカー)が視覚的に認識されやすくなる。
そこで、本実施形態においては、書込動作が実行される行が含まれるグループ(書込グループ)、及び、当該書込グループに隣接しない、離間したグループ(指定グループ)に配設される電源ラインにローレベルの電源電圧を同時に印加して当該グループ内の表示画素EMを非発光状態に設定し、当該グループ間の位置関係を維持した状態で例えば表示パネル上方から下方へ走査するように制御する。
このとき、表示パネル110の表示領域に画像情報を表示する際のフレーム周波数を例えば「f」とした場合、書込グループ及び指定グループに設定される非発光領域が表示領域内を移動する周波数は2倍の「2f」に相当することになる。したがって、フレーム周波数を一般的な60Hz以上の高い値から30Hz程度の低い値に設定した場合であっても、表示領域に表示された画像情報(発光領域)に指定グループの非発光領域を挿入したことにより明暗変化の周波数を実質的に高くすることができるので、低いフレーム周波数であってもフリッカーが認識されにくい画像表示を実現することができる。また、これにより、表示装置に適用するドライバ(表示駆動装置)の消費電力を低減させることができるとともに、コストを低減することができ、また、ドライバを比較的小さくすることができて、表示パネルの仕様の自由度を向上させることができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明に係る表示装置の第3の実施形態について説明する。
上述した第1の実施形態においては、表示パネルの各行の表示画素への書込動作を実行する際に、当該書込動作が実行される行(書込ライン)から所定の行数だけ離間した行(指定ライン)の表示画素を、書込ラインとともに非発光状態に設定する場合について説明した。この場合、非発光状態とする行を、書込ラインと、該書込ラインから所定行数だけ離間した指定ラインの2行とした場合について説明したが、第3の実施形態においては、書込ラインから所定行数離間した行に加え、互いに当該所定行数だけ離間した複数の行を、指定ラインとして非発光状態に設定するように制御される。
図15は、本実施形態に係る表示装置に適用される電源ドライバの一例を示す概略構成図であり、図16は、本実施形態に係る表示装置の表示駆動方法を説明するための動作概念図ある。ここでは、説明の都合上、書込ラインから所定行数だけ離間するとともに、互いに所定行数だけ離間した複数の行(2つの行)を指定ラインとして設定する場合について説明する。ここで、上述した第1の実施形態と同等の構成については、同一の符号を付してその説明を簡略化又は省略する。また、必要に応じて適宜第1の実施形態の記載を参照して説明する。
本実施形態に係る表示装置は、後述する電源ドライバ130以外が、上述した第1の実施形態と略同等の構成(図2参照)を有し、本実施形態に特有の構成を有する電源ドライバ130が、図15に示すように、表示パネル110に配設される電源ラインVLの本数(行数nと同等)の1/3に相当する数(n/3)のシフト信号の出力端子を有するシフトレジスタ回路131と、シフトレジスタ回路131の各出力端子に対応してn/3個の増幅器APを有し、各増幅器APの出力電圧を分岐された信号線を介して、表示パネル110の、互いにn/3−1行だけ離間した、x行目及びn/3+x行目、2×n/3+x行目の各電源ラインVLに印加する出力回路部132と、を備えている。ここで、xは1〜n/3の範囲の整数である。また、図示を省略したが、本実施形態においても、出力回路部132には、出力制御信号VOEに基づいて、各増幅器APの出力電圧を各行の電源ラインVLに出力するスイッチング手段が設けられている。
すなわち、シフトレジスタ回路131から出力回路部132を介して出力される1番目の出力電圧は、1行目及びn/3+1行目、2×n/3+1行目の各電源ラインVLに分岐されて、各々電源電圧Vscとして出力され、2番目の出力電圧は、2行目及びn/3+2行目、2×n/3+2行目の各電源ラインVLに出力され、3番目の出力電圧は、3行目及びn/3+3行目、2×n/3+3行目の各電源ラインVLに出力され、・・・x番目の出力電圧は、x行目及びn/3+x行目、2×n/3+x行目の各電源ラインVLに出力され、・・・n/3番目の出力電圧は、n/3行目及び2×n/3(=n/3+n/3)行目、n(=2×n/3+n/3)行目の各電源ラインVLに出力される。
なお、図15においては、表示データの書込動作が実行される行(例えばx行目;書込ライン)の表示画素EMに対して、n/3−1行分だけ離間するとともに、互いにn/3−1行分だけ離間した2つの行(n/2+x行目、2×n/3+x行目;指定ライン)の表示画素EMにローレベルの電源電圧Vsc(=Vs)を印加して非発光状態に設定する場合の電源ドライバの構成について示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、書込ラインからn/4−1行分離間するとともに、互いにn/4−1行分だけ離間した3つの行の指定ラインや、書込ラインからn/5−1行分離間するとともに、互いにn/5−1行分だけ離間した4つの行の指定ラインの表示画素EMに分岐された出力信号(ローレベルの電源電圧Vsc)を印加するものであってもよく、書込ラインと指定ラインの総数をqとしたとき、指定ラインは書込ラインからn/q−1の行数だけ離間するとともに、互いにn/q−1の行数だけ離間するように設定される。この場合、シフトレジスタ回路131の出力端子の数、及び、出力回路部132に設けられる増幅器APの数は、同時に電源電圧Vscが印加される書込ライン及び複数の指定ラインの総数qに応じてn/q(qは例えば1<q<nとなる整数)に決定される。
また、図15に示した電源ドライバ130においては、電源ドライバ130の出力回路部132の各増幅器APから出力された出力信号が表示パネル110内で分岐(分配)されて、複数の電源ラインVL(書込ライン及び複数の指定ライン)を介して、各行の表示画素EMに電源電圧Vscとして同時に印加される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、各増幅器APの出力信号が、電源ドライバ130内で表示パネル110の各行に対応して分岐され、各電源ラインVLを介して、各行の表示画素EMに電源電圧Vscとして同時に印加されるものであってもよい。
ここで、図15に示したような前者の構成においては、表示パネル110と電源ドライバ130とを、同時に電源電圧Vscが印加される書込ライン及び複数の指定ラインの総数qに応じた数(n/q)の接続端子で接続することができるので、相互の接続端子数を第1及び第2の実施形態に比較して、さらに削減することができ、電源ドライバ130の小型化や低コスト化を図ることができる。一方、上記後者の構成においては、表示パネル110と電源ドライバ130とを行単位で接続することができるので、第2の実施形態の場合と同様に、表示パネル110内の配線設計等を変更する必要がなく、既存の表示パネル110にそのまま適用可能な電源ドライバを提供することができる。
上述したような構成を有する電源ドライバ130を備えた表示装置100の表示駆動方法は、表示パネル110に配列された各行ごとの表示画素EM(画素駆動回路DC)に対して、表示データに応じた階調電流Idataを書き込む動作を全行について順次繰り返し、当該書込動作が実行される行(書込ライン)、及び、当該書込ラインから所定行数だけ離間するとともに、互いに所定行数だけ離間した複数の行(指定ライン)の表示画素EMを非発光動作させるとともに、他の行の表示画素EMをすでに書き込まれた表示データ(階調電流Idata)に応じた所定の輝度階調で発光動作させることにより、表示パネル110一画面分の画像情報が表示される。
すなわち、図16に示す動作概念図のように、書込動作を実行するx番目の行(書込ライン)と、当該行からn/3−1行だけ離間するとともに、互いに所定行数(n/3−1行)だけ離間したn/3+x行目及び2×n/3+x行目の複数(2行)の指定ラインが非発光状態に設定され、書込動作が順次次の行に移行することに伴って、非発光状態に設定された書込ラインと複数の指定ラインが、発光状態に設定された表示パネル110の表示領域内を一定の間隔(位置関係)を保ちつつ下方に移動するように制御される(図16(a)〜(d)参照)。そして、図16(d)に示すように、書込動作(書込ライン)がn/3行目に達して、各指定ラインが2×n/3行目及びn行目に達した後、n/3+1行目に書込動作が実行される場合には、図16(e)に示すように、各指定ラインは表示パネル110の2×n/3+1行目及び1行目に移動し、書込動作が順次次の行に移行することに伴って、書込ラインとの間隔を保ちつつ下方に移動するように制御される(図16(e)〜(h)参照)。
このような表示装置の表示駆動方法によれば、上述した第1の実施形態と同様に、書込ラインの表示画素に書込動作を実行する期間、及び、指定ラインに設定されている期間中、当該書込ライン及び複数の指定ラインの表示画素(発光素子)は発光動作が行われず、非発光状態(非表示状態)に設定されるので、1フレーム期間のうち、一定期間のみ表示データに応じた輝度階調で発光動作する擬似インパルス型の表示駆動制御を実現することができる。
特に、本実施形態によれば、表示パネルにおける各行の表示画素の選択周期が一定である場合、非発光状態(非表示状態)となる行数を増やす程、見かけ上、黒線が画面上を移動する周期を短くすることができる。したがって、見かけ上の黒線移動周期をフリッカーが見えない一定周期に設定することにより、非発光状態となる行数(すなわち、指定ラインの行数)を増やす程、選択周期をより長くして(周波数を遅く)することができて、上記第1の実施形態の場合に比べて、表示装置に適用するドライバの消費電力を更に低減させ、コストを更に低減することができるとともに、ドライバを更に小さくすることができて、表示パネルの仕様の自由度を更に向上させることができる。また、本実施形態によれば、上述した第1の実施形態と同様に、非発光領域が各行により規定されるので、非発光領域の幅を狭く(細く)することができ、視認されにくいという特徴を有している。
なお、本実施形態においては、書込ラインと指定ラインの総数をqとしたとき、指定ライ
ンは書込ラインからn/q−1の行数だけ離間するとともに、互いにn/q−1の行数だけ離間するように設定されるとして、書込ラインと各指定ラインとが相互に離間する行数を同じとし、この場合に、上述の効果を最も効果的に生じさせることができる。しかしながら、書込ラインと各指定ラインとが相互に離間する行数がn/q−1の行数に近似するものであれば、全く同じ行数でなくとも、概ね同様の効果を生じさせることができ、離間する行数は、n/q−1行に近似する行数であればよい。
<第4の実施形態>
次に、本発明に係る表示装置の第4の実施形態について説明する。
上述した第2の実施形態においては、予め複数行の表示画素ごとにグループ分けされた表示パネルにおいて、表示画素への書込動作の際に、当該書込動作が実行される行(書込ライン)を含む書込グループから所定のグループ数だけ離間した指定グループの表示画素を、書込グループとともに非発光状態に設定する場合について説明したが、第4の実施形態においては、書込グループから所定のグループ数離間したグループに加え、互いに当該所定グループ数だけ離間した複数のグループを、指定グループとして非発光状態に設定するように制御される。
図17は、本実施形態に係る表示装置に適用される電源ドライバの一例を示す概略構成図であり、図18は、本実施形態に係る表示装置の表示駆動方法を説明するための動作概念図ある。ここでは、説明の都合上、書込グループから所定グループ数だけ離間するとともに、互いに所定グループ数だけ離間した複数のグループ(2つのグループ)を指定グループとして設定する場合について説明する。ここで、上述した第2又は第3の実施形態と同等の構成については、同一の符号を付してその説明を簡略化又は省略する。また、必要に応じて適宜第2又は第3の実施形態の記載を参照して説明する。
本実施形態に係る表示装置は、後述する電源ドライバ130以外が、上述した第2の実施形態と略同等の構成(図11参照)を有し、本実施形態に特有の構成を有する電源ドライバ130が、図17に示すように、表示パネル110に設定されるグループの全数(g組)の1/3に相当する数(g/3)のシフト信号の出力端子を有するシフトレジスタ回路131と、シフトレジスタ回路131の各出力端子に対応してg/3個の増幅器APを有し、各増幅器APの出力電圧を分岐された信号線を介して、表示パネル110のz番目及びg/3+z番目、2×g/3+z番目の各グループに含まれる全ての電源ラインVLに印加する出力回路部132と、を備えている。ここで、zは1〜g/3の範囲の整数である。
すなわち、シフトレジスタ回路131から出力回路部132を介して出力される1番目の出力電圧は、1番目及びg/3+1番目、2×g/3+1番目の各グループに含まれる全ての電源ラインVLに分岐されて、各々電源電圧Vscとして出力され、2番目の出力電圧は、2番目及びg/3+2番目、2×g/3+2番目の各グループに含まれる全ての電源ラインVLに出力され、3番目の出力電圧は、3番目及びg/3+3番目、2×g/3+3番目の各グループに含まれる全ての電源ラインVLに出力され、・・・z番目の出力電圧は、z番目及びg/3+z番目、2×g/3+z番目の各グループに含まれる全ての電源ラインVLに出力され、・・・g/3番目の出力電圧は、g/3番目及び2×g/3(=g/3+g/3)番目、g(=2×g/3+g/3)番目の各グループに含まれる全ての電源ラインVLに出力される。
なお、図17においては、表示データの書込動作が実行される行を含むグループ(例えばz番目;書込グループ)の表示画素EMに対してg/3−1グループ数だけ離間するとともに、互いにg/3−1グループ数だけ離間した2つのグループ(g/2+z番目、2×g/3+z番目;指定グループ)の表示画素EMにローレベルの電源電圧Vsc(=Vs)を印加して非発光状態に設定する場合の電源ドライバの構成について示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、書込グループに対してg/4−1グループ数だけ離間するとともに、互いにg/4−1グループ数だけ離間した3つの指定グループや、書込グループに対してg/5−1グループ数だけ離間するとともに、互いにg/5−1グループ数だけ離間した4つの指定グループに含まれる表示画素EMに分岐された出力信号(ローレベルの電源電圧Vsc)を印加するものであってもよい。この場合、シフトレジスタ回路131の出力端子の数、及び、出力回路部132に設けられる増幅器APの数は、同時に電源電圧Vscが印加される書込グループ及び複数の指定グループの総数rに応じてg/r(rは例えば1<r<gとなる整数)に決定される。
また、図17に示した電源ドライバ130においては、電源ドライバ130の出力回路部132の各増幅器APから出力された出力信号が表示パネル110内で分岐(分配)されて、複数のグループ(書込グループ及び複数の指定グループ)に含まれる電源ラインVLを介して、各行の表示画素EMに電源電圧Vscとして同時に印加される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、各増幅器APの出力信号が、電源ドライバ130内で表示パネル110の各グループや各行に対応して分岐され、各電源ラインVLを介して、各行の表示画素EMに電源電圧Vscとして同時に印加されるものであってもよい。
ここで、図17に示したような前者の構成においては、表示パネル110と電源ドライバ130とを、同時に電源電圧Vscが印加される書込グループ及び複数の指定グループの総数rに応じた数(g/r)の接続端子で接続することができるので、相互の接続端子数を第1乃至第3の実施形態に比較して、さらに削減することができ、電源ドライバ130の一層の小型化や低コスト化を図ることができる。
上述したような構成を有する電源ドライバ130を備えた表示装置100の表示駆動方法は、表示パネル110に配列された各行ごとの表示画素EM(画素駆動回路DC)に対して、表示データに応じた階調電流Idataを書き込む動作を全行について順次繰り返し、当該書込動作が実行される行を含む書込グループ、及び、当該書込グループから所定のグループ数だけ離間するとともに、互いに所定のグループ数だけ離間した複数の指定グループに含まれる全ての行の表示画素EMを非発光動作させるとともに、他のグループの表示画素EMをすでに書き込まれた表示データ(階調電流Idata)に応じた所定の輝度階調で発光動作させることにより、表示パネル110一画面分の画像情報が表示される。
すなわち、図18に示す動作概念図のように、書込動作を実行するz番目の書込グループと、当該書込グループから所定のグループ数(g/3―1)だけ離間するとともに、互いに所定のグループ数(g/3―1)だけ離間したg/3+z番目及び2×g/3+z番目の複数(2つ)の指定グループが非発光状態に設定され、書込動作が順次次の行に移行し、当該行が含まれるグループが移行することに伴って、非発光状態に設定された書込グループと複数の指定グループが、発光状態に設定された表示パネル110の表示領域内を一定の間隔(位置関係)を保ちつつ下方に移動するように制御される(図18(a)〜(d)参照)。そして、図18(d)に示すように、書込動作(書込グループ)がg/3番目に達して、各指定グループが2×g/3番目及びg番目に達した後、g/3+1番目に書込動作が実行される場合には、図18(e)に示すように、各指定グループは表示パネル110の2×g/3+1番目及び1番目に移動し、書込動作が順次次のグループに移行することに伴って、書込グループとの間隔を保ちつつ下方に移動するように制御される(図18(e)〜(h)参照)。
このような表示装置の表示駆動方法によれば、上述した第2の実施形態と同様に、書込グループ内の各行の表示画素に書込動作を実行する期間、及び、指定グループに設定されている期間中、当該書込グループ及び複数の指定グループに含まれる表示画素(発光素子)は発光動作が行われず、非発光状態(非表示状態)に設定されるので、1フレーム期間のうち、一定期間のみ表示データに応じた輝度階調で発光動作する擬似インパルス型の表示駆動制御を実現することができる。
特に、本実施形態によれば、表示パネルにおける各行の表示画素の選択周期が一定である場合、非発光状態(非表示状態)となるグループ数を増やす程、見かけ上、黒線が画面上を移動する周期を短くすることができる。したがって、見かけ上の黒線移動周期をフリッカーが見えない一定周期に設定することにより、非発光状態となるグループ数(すなわち、指定グループの数)を増やす程、選択周期をより長くして(周波数を遅く)することができる。これにより、上記第2の実施形態の場合に比べて、表示装置に適用するドライバの消費電力を更に低減させ、コストを更に低減することができるとともに、ドライバを更に小さくすることができて、表示パネルの仕様の自由度を更に向上させることができる。
本発明に係る表示装置の全体構成の一例を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態に係る表示装置に適用される表示パネル及びその周辺回路(選択ドライバ、データドライバ、電源ドライバ)の一例を示す要部構成図である。 第1の実施形態に係る表示装置に適用される表示画素(画素駆動回路及び発光素子)の一実施形態を示す回路構成図である。 第1の実施形態に係る表示装置に適用される電源ドライバの一例を示す概略構成図である。 第1の実施形態に係る表示装置に適用可能なデータドライバの一例を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態に係る表示装置に適用される表示画素における基本動作を示すタイミングチャートである。 第1の実施形態に係る表示画素における書込動作及び発光動作を示す概念図である。 第1の実施形態に係る表示画素における非発光動作を示す概念図である。 第1の実施形態に係る表示装置の表示駆動方法の一例を示すタイミングチャートである。 第1の実施形態に係る表示装置の表示駆動方法を説明するための動作概念図ある。 第2の実施形態に係る表示装置に適用される表示パネル及びその周辺回路(選択ドライバ、データドライバ、電源ドライバ)の一例を示す要部構成図である。 第2の実施形態に係る表示装置に適用される電源ドライバの一例を示す概略構成図である。 第2の実施形態に係る表示装置の表示駆動方法の一例を示すタイミングチャートである。 第2の実施形態に係る表示装置の表示駆動方法を説明するための動作概念図ある。 第3の実施形態に係る表示装置に適用される電源ドライバの一例を示す概略構成図である。 第3の実施形態に係る表示装置の表示駆動方法を説明するための動作概念図ある。 第4の実施形態に係る表示装置に適用される電源ドライバの一例を示す概略構成図である。 第4の実施形態に係る表示装置の表示駆動方法を説明するための動作概念図ある。
符号の説明
100 表示装置
110 表示パネル
120 選択ドライバ
130 電源ドライバ
140 データドライバ
150 システムコントローラ
EM 表示画素
DC 画素駆動回路
SL 選択ライン
VL 電源ライン
DL データライン
Tr11〜Tr13 トランジスタ
Cs キャパシタ
OLED 有機EL素子

Claims (20)

  1. 複数の行及び複数の列に沿って複数の表示画素が2次元配列された表示パネルを表示データに基づいて表示駆動する表示駆動装置であって、
    各行に配列された前記各表示画素に選択信号を順次印加して、各行の前記各表示画素を順次選択状態に設定する選択駆動部と、
    前記表示データに基づく駆動信号を生成し、前記選択状態に設定された各行の前記各表示画素に供給するデータ駆動部と、
    少なくとも前記選択駆動部により前記選択状態に設定される行を含み、前記選択駆動部による前記各行の前記各表示画素への前記選択信号の印加動作に対応して順次移動する、少なくとも1行の領域を書込領域に設定し、前記書込領域から1行以上の行数だけ離間し、少なくとも1行の領域からなり、前記書込領域の移動に対応して順次移動する少なくとも1つの領域を指定領域に設定し、前記各表示画素を動作させるための電源電圧を供給し、前記書込領域の行に対応する前記各表示画素、及び、前記指定領域の行に対応する前記各表示画素を同時に非表示動作させる電源駆動部と、
    を備えることを特徴とする表示駆動装置。
  2. 前記電源駆動部は、前記表示パネルに配列された前記表示画素の行数よりも少ない数のシフト信号を順次出力するシフトレジスタ回路と、前記シフト信号を、前記表示画素を非表示動作させるための前記電源電圧に応じた電圧レベルに変換して、前記選択信号の印加タイミングに同期して、前記書込領域及び前記指定領域の行に対応する前記各表示画素に同時に印加する出力回路と、を有することを特徴とする請求項1記載の表示駆動装置。
  3. 前記電源駆動部は、前記選択信号の印加タイミングに同期して、前記出力回路より、前記書込領域及び前記指定領域以外の行に対応する前記各表示画素に、表示レベルの前記電源電圧を印加することを特徴とする請求項2記載の表示駆動装置。
  4. 前記書込領域及び前記指定領域は1行の領域からなり、前記指定領域は1つであり、前記表示パネルの行数をnとしたとき、前記書込領域と前記指定領域とはn/2−1の行数だけ離間していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の表示駆動装置。
  5. 前記書込領域及び前記指定領域は1行の領域からなり、前記指定領域は複数であり、該各指定領域は、前記表示パネルの行数をnとし、前記書込領域と前記指定領域の総数をqとしたとき、前記書込領域からn/q−1の行数だけ離間するとともに、互いにn/q−1の行数だけ離間していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の表示駆動装置。
  6. 前記電源駆動部は、
    前記表示パネルの前記複数の行を、2行以上の所定の数の行を1つのグループとする複数のグループに分け、
    前記複数のグループにおける、前記選択状態に設定される行を含む1つのグループからなり、前記選択信号の印加動作に対応して移動する領域を前記書込領域に設定し、前記書込領域に対応するグループから1以上のグループ数だけ離間し、1つのグループからなり、前記書込領域の移動に対応して移動する、少なくとも1つの領域を前記指定領域に設定し、
    前記書込領域のグループに対応する前記各表示画素及び前記指定領域のグループに対応する前記各表示画素に対して、当該各表示画素を非表示動作させるための前記電源電圧を同時に印加し、
    前記書込領域及び前記指定領域に対応するグループ以外のグループに対応する前記各表示画素に、表示レベルの前記電源電圧を印加することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の表示駆動装置。
  7. 前記指定領域は複数であり、該各指定領域は、前記書込領域から所定のグループ数だけ離間しているとともに、互いに前記所定のグループ数だけ離間していることを特徴とする請求項6記載の表示駆動装置。
  8. 複数の行及び複数の列に沿って複数の表示画素が配列された表示パネルを備えて、該表示パネルに表示データに基づく画像情報を表示する表示装置において、
    前記表示パネルの各行に配列された前記各表示画素に選択信号を順次印加して、各行の前記各表示画素を順次選択状態に設定する選択駆動部と、
    前記表示データに基づく駆動信号を生成し、前記選択状態に設定された各行の前記各表示画素に供給するデータ駆動部と、
    前記表示パネルの、少なくとも前記選択駆動部により前記選択状態に設定される行を含み、前記選択駆動部による前記各行の前記各表示画素への前記選択信号の印加動作に対応して順次移動する、少なくとも1行の領域を書込領域に設定し、前記書込領域から1行以上の行数だけ離間し、少なくとも1行の領域からなり、前記書込領域の移動に対応して順次移動する少なくとも1つの領域を指定領域に設定し、前記各表示画素を動作させるための電源電圧を供給し、前記書込領域の行に対応する前記各表示画素、及び、前記指定領域の行に対応する前記各表示画素を同時に非表示動作させる電源駆動部と、
    を有する表示駆動装置を備えることを特徴とする表示装置。
  9. 前記電源駆動部は、前記選択信号の印加タイミングに同期して、前記書込領域及び前記指定領域の行に対応する前記各表示画素に、非表示レベルの前記電源電圧を印加し、前記書込領域及び前記指定領域以外の行に対応する前記各表示画素に、表示レベルの前記電源電圧を印加することを特徴とする請求項8記載の表示装置。
  10. 前記書込領域及び前記指定領域は1行の領域からなり、前記指定領域は1つであり、前記表示パネルの行数をnとしたとき、前記書込領域と前記指定領域とはn/2−1の行数だけ離間していることを特徴とする請求項8又は9記載の表示装置。
  11. 前記書込領域及び前記指定領域は1行の領域からなり、前記指定領域は複数であり、該各指定領域は、前記表示パネルの行数をnとし、前記書込領域と前記指定領域の総数をqとしたとき、前記書込領域からn/q−1の行数だけ離間するとともに、互いにn/q−1の行数だけ離間していることを特徴とする請求項8又は9記載の表示装置。
  12. 前記電源駆動部は、
    前記表示パネルの前記複数の行を2行以上の所定の数の行を1つのグループとする複数のグループに分け、
    前記複数のグループにおける、前記選択状態に設定される行を含む1つのグループからなり、前記選択信号の印加動作に対応して移動する領域を前記書込領域に設定し、前記書込領域に対応するグループから1以上のグループ数だけ離間し、1つのグループからなり、前記書込領域の移動に対応して移動する、少なくとも1つの領域を前記指定領域に設定し、
    前記書込領域に設定されたグループに対応する前記各表示画素及び前記指定領域に設定されたグループに対応する前記各表示画素に対して、当該各表示画素を非表示動作させるための前記電源電圧を同時に印加し、
    前記複数のグループにおける、前記書込領域及び前記指定領域に設定されたグループ以外のグループに対応する前記各表示画素に、表示レベルの前記電源電圧を印加することを特徴とする請求項8又は9記載の表示装置。
  13. 前記指定領域は複数であり、該各指定領域は、前記書込領域から所定のグループ数だけ離間しているとともに、互いに前記所定のグループ数だけ離間していることを特徴とする請求項12記載の表示装置。
  14. 前記表示パネルにおける前記各表示画素は、発光素子と、前記発光素子の発光動作を制御する駆動回路と、を備え、
    前記駆動回路は、少なくとも前記電源駆動部から前記電源電圧が印加される電源線と前記発光素子との間に、前記データ駆動部から供給された前記駆動信号に基づいて所定の電流値を有する発光駆動電流を生成し、前記発光素子に供給する発光制御素子を有することを特徴とする請求項8乃至13のいずれかに記載の表示装置。
  15. 前記発光素子は、有機エレクトロルミネッセンス素子であることを特徴とする請求項14記載の表示装置。
  16. 複数の行及び複数の列に沿って複数の表示画素が配列された表示パネルを備えて、該表示パネルに表示データに基づく画像情報を表示する表示装置の表示駆動方法において、
    前記表示パネルの各行に配列された前記各表示画素に選択信号を順次印加して、各行の前記各表示画素を順次選択状態に設定し、
    前記表示データに基づく駆動信号を前記選択状態に設定された各行の前記各表示画素へ順次供給し、
    前記表示パネルの、少なくとも前記選択状態に設定された行を含む、少なくとも1行の領域を書込領域に設定し、前記書込領域から1行以上の行数だけ離間し、少なくとも1行の領域を指定領域に設定し、
    前記各行の前記各表示画素への前記選択信号の供給動作に対応して、前記書込領域及び前記指定領域を順次移動させ、
    順次移動する前記書込領域及び前記指定領域の行に対応する前記各表示画素を同時に非表示動作状態とし、前記書込領域及び前記指定領域以外の行に対応する前記各表示画素を表示動作状態とすることを特徴とする表示装置の表示駆動方法。
  17. 前記書込領域及び前記指定領域は1行の領域からなり、前記指定領域は1つであり、前記表示パネルの行数をnとしたとき、前記書込領域と前記指定領域とはn/2−1の行数だけ離間した行に設定されることを特徴とする請求項16記載の表示装置の表示駆動方法。
  18. 前記書込領域及び前記指定領域は1行の領域からなり、前記指定領域は複数であり、該各指定領域は、前記表示パネルの行数をnとし、前記書込領域と前記指定領域の総数をqとしたとき、前記書込領域からn/q−1の行数だけ離間するとともに、互いにn/q−1の行数だけ離間した領域に設定されることを特徴とする請求項16記載の表示装置の表示駆動方法。
  19. 前記書込領域及び前記指定領域を設定する動作は、前記表示パネルの前記複数の行を2行以上の所定の数の行を1つのグループとする複数のグループに分け、前記複数のグループにおける前記選択状態に設定される行を含む1つのグループからなり、前記選択信号の印加動作に対応して移動する領域を前記書込領域に設定し、前記書込領域に対応するグループから1以上のグループ数だけ離間し、1つのグループからなり、前記書込領域の移動に対応して移動する、少なくとも1つの領域を前記指定領域に設定する動作を含み、
    前記非表示動作及び表示レベルの前記電源電圧を前記各表示画素に印加する動作は、前記書込領域に設定したグループに対応する前記各表示画素及び前記指定領域に設定したグループに対応する前記各表示画素に対して、当該各表示画素を非表示動作させるための前記電源電圧を同時に印加し、前記複数のグループにおける前記書込領域及び前記指定領域に設定されたグループ以外のグループに対応する前記各表示画素に表示レベルの前記電源電圧を印加する動作を含むことを特徴とする請求項16記載の表示装置の表示駆動方法。
  20. 前記指定領域は複数であり、該各指定領域は、前記書込領域から所定のグループ数だけ離間しているとともに、互いに前記所定のグループ数だけ離間した領域に設定されることを特徴とする請求項19記載の表示装置の表示駆動方法。
JP2008024759A 2008-02-05 2008-02-05 表示駆動装置、表示装置及びその表示駆動方法 Expired - Fee Related JP4753096B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008024759A JP4753096B2 (ja) 2008-02-05 2008-02-05 表示駆動装置、表示装置及びその表示駆動方法
US12/365,258 US8482494B2 (en) 2008-02-05 2009-02-04 Display drive apparatus, and display apparatus and display drive method thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008024759A JP4753096B2 (ja) 2008-02-05 2008-02-05 表示駆動装置、表示装置及びその表示駆動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009186629A true JP2009186629A (ja) 2009-08-20
JP4753096B2 JP4753096B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=41069951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008024759A Expired - Fee Related JP4753096B2 (ja) 2008-02-05 2008-02-05 表示駆動装置、表示装置及びその表示駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4753096B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009210757A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Casio Comput Co Ltd 表示駆動装置、表示装置及びその表示駆動方法
JP2010224573A (ja) * 2010-05-28 2010-10-07 Casio Computer Co Ltd 表示駆動装置、表示装置及びその表示駆動方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11109921A (ja) * 1997-09-12 1999-04-23 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 液晶表示装置における画像表示方法及び液晶表示装置
JP2000122596A (ja) * 1998-10-15 2000-04-28 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 表示装置
JP2001060076A (ja) * 1999-06-17 2001-03-06 Sony Corp 画像表示装置
WO2003023750A1 (en) * 2001-09-07 2003-03-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. El display panel, its driving method, and el display apparatus
JP2005321700A (ja) * 2004-05-11 2005-11-17 ▲ぎょく▼瀚科技股▲ふん▼有限公司 Lcdの快速グレースケール転換の方法
JP2006330323A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Casio Comput Co Ltd 表示装置及びその表示駆動方法
JP2006330138A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Casio Comput Co Ltd 表示装置及びその表示駆動方法
JP2007248800A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Casio Comput Co Ltd 表示装置及びその駆動制御方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11109921A (ja) * 1997-09-12 1999-04-23 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 液晶表示装置における画像表示方法及び液晶表示装置
JP2000122596A (ja) * 1998-10-15 2000-04-28 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 表示装置
JP2001060076A (ja) * 1999-06-17 2001-03-06 Sony Corp 画像表示装置
WO2003023750A1 (en) * 2001-09-07 2003-03-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. El display panel, its driving method, and el display apparatus
JP2005321700A (ja) * 2004-05-11 2005-11-17 ▲ぎょく▼瀚科技股▲ふん▼有限公司 Lcdの快速グレースケール転換の方法
JP2006330138A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Casio Comput Co Ltd 表示装置及びその表示駆動方法
JP2006330323A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Casio Comput Co Ltd 表示装置及びその表示駆動方法
JP2007248800A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Casio Comput Co Ltd 表示装置及びその駆動制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009210757A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Casio Comput Co Ltd 表示駆動装置、表示装置及びその表示駆動方法
JP2010224573A (ja) * 2010-05-28 2010-10-07 Casio Computer Co Ltd 表示駆動装置、表示装置及びその表示駆動方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4753096B2 (ja) 2011-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5110341B2 (ja) 表示装置及びその表示駆動方法
KR100962768B1 (ko) 표시 장치 및 그 구동 제어 방법
JP4111185B2 (ja) 電気光学装置、その駆動方法及び電子機器
US7944414B2 (en) Display drive apparatus in which display pixels in a plurality of specific rows are set in a selected state with periods at least overlapping each other, and gradation current is supplied to the display pixels during the selected state, and display apparatus
JP4852866B2 (ja) 表示装置及びその駆動制御方法
JP4314638B2 (ja) 表示装置及びその駆動制御方法
JP2006330138A (ja) 表示装置及びその表示駆動方法
JP4743485B2 (ja) 表示装置及びその表示駆動方法
JP2006003752A (ja) 表示装置及びその駆動制御方法
JP4329867B2 (ja) 表示装置
JP2004287349A (ja) 表示駆動装置及び表示装置並びにその駆動制御方法
KR20190048735A (ko) 표시패널
JP4952886B2 (ja) 表示装置及びその駆動制御方法
US8482494B2 (en) Display drive apparatus, and display apparatus and display drive method thereof
JP2005338653A (ja) 表示装置及びその駆動制御方法
JP3915907B2 (ja) 発光駆動回路及び表示装置並びにその駆動制御方法
JP4780121B2 (ja) 表示駆動装置、表示装置及びその表示駆動方法
JP4753096B2 (ja) 表示駆動装置、表示装置及びその表示駆動方法
JP5182382B2 (ja) 表示装置
JP4788819B2 (ja) 電気光学装置および電子機器
JP2011022241A (ja) 表示装置およびその駆動方法ならびに電子機器
JP4535198B2 (ja) 表示駆動装置及び表示装置
JP4517387B2 (ja) 表示駆動装置及び表示装置並びにその駆動制御方法
JP4329868B2 (ja) 表示装置
JP5077390B2 (ja) 表示駆動装置、表示装置及びその表示駆動方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100309

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110428

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110511

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4753096

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees