JP2000106344A - ステ―ジ装置、露光装置およびデバイス製造方法ならびにステ―ジ駆動方法 - Google Patents

ステ―ジ装置、露光装置およびデバイス製造方法ならびにステ―ジ駆動方法

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JP2000106344A JP11197470A JP19747099A JP2000106344A JP 2000106344 A JP2000106344 A JP 2000106344A JP 11197470 A JP11197470 A JP 11197470A JP 19747099 A JP19747099 A JP 19747099A JP 2000106344 A JP2000106344 A JP 2000106344A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速高精度な位置決め装置を提供する。 【解決手段】 本発明のステージ装置は、所定方向に移
動可能なステージと、該ステージに該所定方向の力を与
える第1のユニットと、該第1のユニット又は該第1の
ユニットを備えた構造体を移動させるための移動装置
と、該ステージの位置又は移動量を計測するための第1
の計測器と、該第1のユニット又は該構造体の位置又は
移動量を計測するための第2の計測器とを備え、前記ス
テージは、前記第1の計測器の計測値に基いて制御さ
れ、前記移動装置は、前記第2の計測器の計測値に基い
て制御されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精密な位置決めが
要求されるステージ装置に関する。また、このステージ
装置にレチクルやウエハを搭載して露光を行う露光装置
およびこれを用いたデバイス製造方法に関する。また、
精密な位置決めを行うためのステージ駆動方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図15に従来の第1のステージ装置の概
略図を示す。
【0003】不図示ベースにガイド802が固定され、
ガイド802に対して1軸方向に滑動自在に工作物80
0を載置するステージ801が支持されている。ステー
ジ801の両サイドにはリニアモータ可動子804が固
定され、各リニアモータ可動子804にはリニアモータ
固定子805が非接触で対面し、各リニアモータ固定子
805は不図示ベースに固定されている。リニアモータ
可動子804は4極の磁石804aと磁石の磁束を循環
させるためのヨーク804bを一体にしたものを上下に
配置して構成される。
【0004】リニアモータ固定子805は複数(この場
合6個)のコイル805aを1列に並べたものを固定子
枠805bで固定したもので構成される。
【0005】リニアモータ803は一般的なブラシレス
DCモータの展開タイプで磁石804aとコイル805
aの相対位置関係に応じて駆動コイルおよびその電流の
方向を切り替えて、所望の方向に所望の力を発生するも
のである。
【0006】上記構成において、まずステージ801を
静止させた状態でステージ801または磁石804aの
位置に応じて所定のリニアモータコイルに所定方向の電
流を所定時間だけ流してステージ801を加速し、所望
の速度に達したら加速をやめて一定の速度に制御して露
光や検査等の仕事を行い、一定速度期間を過ぎると所定
のリニアモータコイルに所定方向の電流を所定時間だけ
流してステージを減速しステージを停止させる。
【0007】ステージ位置は不図示のレーザ干渉計等の
高精度位置センサで計測され、目標位置との誤差をゼロ
にするように加減速とは別にリニアモータコイルに電流
を流すようにしており、加減速中・一定速度期間中とに
かかわらず常に高精度な位置制御を行うようになってい
る。
【0008】また、図16に第2の従来のステージ装置
の概略図を示す。本ステージ装置は特開平7−1831
92号公報に係る発明のステージ装置とほぼ同様であ
る。
【0009】ベース903上にガイド909が固定さ
れ、ガイド909に対して滑動自在にステージ907が
支持されている。
【0010】また、ベース903にはアクチュエータユ
ニット901が設けられ、アクチュエータユニット90
1はロッド905を伸縮することで位置決めを行う。ロ
ッド905の端部とステージ907との間にはボイスコ
イルモータ906とクラッチ904が設けられている。
ボイスコイルモータ906は、不図示のコイルと磁石が
設けられており、コイルに電流が流れるとローレンツ力
を発生し、ロッド905とステージ907との間で駆動
力を発揮する。
【0011】上記の構成において、ステージの駆動を行
う際は、まずクラッチ904を機械的な接触によって繋
げ、ロッド905とステージとの間を固定し、アクチュ
エータユニット901の駆動力をステージに伝達し、ス
テージの粗動を行う。ステージの粗動後、クラッチ90
4を切り、ボイスコイルモータ906の駆動力によりロ
ッド905に対してステージ907を駆動し、ステージ
907の位置決めを行う。
【0012】クラッチ904をボイスコイルモータ90
6と並列に設けることで、アクチュエータユニット90
1による長ストロークのステージ駆動時に、ボイスコイ
ルモータ906を作動させる必要がなく、ボイスコイル
モータ906からの発熱を軽減することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の第1の従来例の
ようにリニアモータのみでステージを駆動する場合、常
時高精度な位置制御がかかるという点では良いが、ステ
ージを加減速するときのコイルの発熱が大きく、また、
発熱源が工作物の近くに位置してしまう。さらに上述よ
うな多相型リニアモータはコイルを切り替えて電流を流
しているため、リニアモータ固定子全体を冷却するのは
困難である。よって工作物周辺の部材が熱膨張で変形し
たり、計測基準が熱膨張で変形したり、またレーザ干渉
計の光路の空気密度の擾乱となったりして工作物の位置
精度を低下させるという解決すべき課題があった。ま
た、コイルを切換える際に発生する推力リップルは、ス
テージの精密な位置決めの妨げとなる。
【0014】また、第2の従来例のようにアクチュエー
タユニットとステージとの間にボイスコイルモータとク
ラッチを並列に設けたステージ装置の場合、アクチュエ
ータユニットによるステージの駆動時は、クラッチが繋
がった状態になっているため、ボイスコイルモータを作
動することができない。そのため、アクチュエータユニ
ットの粗動時にステージの目標位置偏差が蓄積され、そ
の後のボイスコイルモータによる位置決め時間が長くな
ってしまう。また、クラッチが摩擦等による機械的な接
触を行っているため、ステージの精密な位置決めには限
界があった。
【0015】また、アクチュエータユニットの駆動時に
クラッチを切ってボイスコイルモータを動作させると、
ボイスコイルモータは大きな推力を発生させる必要があ
るため、発熱が大きくなり、ステージの位置精度を低下
させていた。
【0016】加えて、ボイスコイルモータの駆動ストロ
ークが短い場合、ステージに設けられた可動子に対して
ボイスコイルモータの固定子を精密に位置決めしなけれ
ばならない。この場合、アクチュエータユニットによる
ロッドの位置決めは、高精度に行う必要がある。しか
し、アクチュエータユニットによるロッドの位置制御
は、レーザ干渉計によるステージの現在位置に基いて制
御されているため、ロッドの位置決めを高精度に行うこ
とは困難である。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明のステージ装置は、所定方向に移動可能なス
テージと、該ステージに該所定方向の力を与える第1の
ユニットと、該第1のユニット又は該第1のユニットを
備えた構造体を移動させるための移動装置と、該ステー
ジの位置又は移動量を計測するための第1の計測器と、
該第1のユニット又は該構造体の位置又は移動量を計測
するための第2の計測器とを備え、前記ステージは、前
記第1の計測器の計測値に基いて制御され、前記移動装
置は、前記第2の計測器の計測値に基いて制御されるこ
とを特徴とする。
【0018】また、前記第1のユニットは、前記第1の
計測値に基いて制御されることが望ましい。
【0019】また、前記第1のユニットは、ステージの
目標位置に関する指令に基いて制御されることが望まし
い。
【0020】また、前記第1のユニットは、リニアモー
タを有することが望ましい。
【0021】また、前記第1のユニットは、前記ステー
ジの重心に力を作用させることが望ましい。
【0022】また、前記移動装置は、ステージの目標位
置に関する指令に基いて制御されることが望ましい。
【0023】また、前記移動装置は、リニアモータまた
はボールネジを有することが望ましい。
【0024】また、前記ステージは、3自由度方向に移
動可能であることが望ましい。さらに、前記第1のユニ
ットは、前記ステージに3自由度方向の力を与えること
が好ましく、前記移動装置は、前記第1のユニット又は
前記構造体を1自由度方向に移動させることが好まし
い。
【0025】また、前記ステージは、6自由度方向に移
動可能であることが望ましい。さらに、前記第1のユニ
ットは、前記ステージに6自由度方向の力を与えること
が好ましく、前記移動装置は、XYステージであること
が好ましい。
【0026】また、前記第1のユニットとは別の第2の
ユニットを有することが望ましい。
【0027】また、前記第2のユニットは、前記ステー
ジの目標位置に関する指令に基いて制御されることが望
ましい。さらに、前記第2のユニットは、前記ステージ
の目標位置に関する指令に基いて、フィードフォワード
制御されることが好ましい。加えて、前記ステージの目
標位置に関する指令は、該ステージの加速に関する指令
であることが好ましい。
【0028】また、前記第2のユニットは、前記ステー
ジの重心に力を作用させることが望ましい。
【0029】また、前記第2のユニット又は前記第2の
ユニットを備えた構造体を移動させるための第2の移動
装置を有することが望ましく、前記第2のユニットは、
前記移動装置によって前記第1のユニットと一体的に移
動しても良い。
【0030】また、前記第2のユニットは、電磁石を有
することが望ましく、前記第2のユニットは、前記所定
方向と平行で互いに逆向きの力を発生する少なくとも一
組の電磁石を有することが好ましい。
【0031】また、前記第2のユニットは、1自由度方
向に前記ステージに力を与えることが望ましく、前記第
2のユニットは、2自由度方向に前記ステージに力を与
えてもよい。
【0032】また、上記の課題を解決するための本発明
のステージ装置は、所定方向に移動可能なステージと、
該ステージに該所定方向の力を与える第1のユニット
と、該ステージに該所定方向の力を与える該第1のユニ
ットとは別の第2のユニットと、該第2のユニット又は
該第2のユニットを備えた構造体を移動させるための移
動装置とを備え、該ステージの位置決めは、該第1のユ
ニットを利用し、該ステージの加減速は、該第2のユニ
ットを利用することを特徴とする。
【0033】また、前記第2のユニットは、前記第1の
ユニットよりも大きな力を発生できることが望ましい。
また、前記第2のユニットは、同じ駆動力を発生したと
きの発熱量が前記第1のユニットよりも小さいことが望
ましい。
【0034】また、前記第1のユニットはコイルと磁石
を利用して電磁力を発生し、前記第2のユニットは磁性
体と電磁石を利用して吸引力を発生することが望まし
い。
【0035】また、前記第2のユニットは、前記所定方
向と平行で互いに逆向きの力を発生する少なくとも一組
の電磁石を有することが望ましい。
【0036】また、前記ステージの位置を計測する第1
の計測器を有することが望ましく、前記第1のユニット
は、前記第1の計測器の計測値に基いて制御されること
が好ましい。
【0037】また、前記第2のユニットの位置又は移動
量を計測する第2の計測器を有することが望ましく、前
記移動装置は、前記第2の計測器の計測値に基いて制御
されることが好ましい。
【0038】また、前記第2のユニットは、前記ステー
ジの移動ストローク全体にわたって力をステージに与え
ることが望ましく、前記移動装置は、前記第2のユニッ
トも前記第1のユニットと一体的に移動させても良い。
【0039】また、前記第1のユニット又は該第1のユ
ニットを備えた構造体を移動させるための別の移動装置
を更に有することが望ましい。
【0040】また、前記第1のユニット又は該第1のユ
ニットを備えた構造体の位置又は移動量を計測する第3
の計測器を有することが望ましく、前記第2の移動装置
は、前記第3の計測器の計測値に基いて制御されること
が好ましい。
【0041】また、前記ステージの加速に関する指令を
出力する加速情報生成手段と、前記ステージの位置に関
する指令を出力する位置情報生成手段とを有し、前記第
1のユニットは、該位置情報生成手段からの信号に基い
て制御され、前記第2のユニットは、該加速情報生成手
段からの信号に基いて制御されることが望ましい。さら
に、前記第2のユニットは、前記加速情報生成手段から
の信号に基いて、フィードフォワード制御されることが
好ましい。加えて、前記移動装置は、位置情報生成手段
からの信号に基いて制御されることが好ましい。
【0042】また、前記ステージは、3自由度方向に移
動可能であることが望ましく、前記第1のユニットは、
3自由度方向に前記ステージに力を与えることが好まし
い。さらに、前記第2のユニットは、1自由度方向に前
記ステージに力を与えることが好ましい。また、前記移
動装置は、1自由度方向に前記第1のユニット又は該第
1のユニットを備えた構造体を移動することが良い。
【0043】また、前記ステージは、6自由度方向に移
動可能であることが望ましく、前記第1のユニットは、
6自由度方向に前記ステージに力を与えることが好まし
い。さらに、前記第2のユニットは、2自由度方向に前
記ステージに力を与えることが好ましい。また、前記移
動装置は、2自由度方向に前記第2のユニット又は該第
2のユニットを備えた構造体を移動することが良い。
【0044】また、前記移動装置は、XYステージであ
ることが望ましい。
【0045】また、前記第1のユニットは、前記ステー
ジの重心に力を作用させることが望ましく、前記第2の
ユニットは、前記ステージの重心に力を作用させること
が望ましい。
【0046】また、上記の課題を解決するための本発明
のステージ装置は、所定方向に移動可能なステージと、
該ステージに該所定方向の力を与えるユニットと、該ユ
ニット又は該ユニットを備えた構造体を移動させるため
の移動装置と、該ステージの位置又は移動量を計測する
ための第1の計測器と、該ユニット又は該ユニットを備
えた構造体の位置又は移動量を計測するための第2の計
測器と、該ステージの目標位置に基いて指令を出力する
手段とを備え、該ユニットは、該手段からの信号と該第
1の位置計測器からの信号に基いて制御され、該移動装
置は、該手段からの信号と該第2の位置計測器からの信
号に基いて制御されることを特徴とする。
【0047】また、前記ユニットは、前記手段からの信
号と前記第1の計測器からの信号との差分に基いて制御
されることが望ましい。
【0048】また、前記移動装置は、前記手段からの信
号と前記第2の計測器からの信号との差分に基いて制御
されることが望ましい。
【0049】また、前記手段からの信号は、前記ステー
ジの位置に関する信号であることが望ましい。
【0050】また、前記ユニットは、リニアモータを有
することが望ましい。
【0051】また、前記ステージに力を与える前記ユニ
ットとは別の第2のユニットを備えることが望ましく、
前記第2のユニットは、前記手段からの信号に基いてフ
ィードフォワード制御されることが好ましい。
【0052】また、前記第2のユニットは、前記移動装
置又は前記移動装置とは別の移動装置によって移動可能
であることが望ましい。
【0053】また、前記第2のユニットは、電磁石を有
することが望ましい。
【0054】また、上記の課題を解決するための本発明
のステージ装置は、所定方向に移動可能なステージと、
磁性体と、該磁性体を挟むように配置した少なくとも一
組の電磁石とを有するユニットとを備え、該ユニットの
該磁性体および該電磁石のうちの一方はステージに保持
されるとともに、該ステージが回転方向に移動しても該
磁性体と該電磁石は対向するように配置されていること
を特徴とする。
【0055】また、前記磁性体と前記電磁石の対向する
面は、円筒状または球面状であることが望ましい。
【0056】また、前記磁性体は、円弧状または椀状の
磁性体であることが望ましい。
【0057】また、前記電磁石は、E字型電磁石である
ことが望ましく、前記E字型の端面が、円弧状または椀
形状であることが好ましい。
【0058】また、前記ステージは、XY方向に移動可
能であり、前記ユニットは、磁性体をXY方向から挟む
ように配置した少なくとも2組の電磁石を有することが
望ましい。
【0059】また、前記ユニットの前記磁性体および前
記電磁石のうちの前記ステージに保持されていない方を
移動装置により移動させ、該ステージが移動しても該磁
性体と該電磁石が対向するようにしていることが望まし
い。
【0060】また、前記ステージ側に磁性体を配置する
ことが望ましい。
【0061】また、前記一対の電磁石の合力を所定の大
きさにするための調整手段を有することが望ましい。
【0062】また、前記ユニットは、ステージの重心に
力を作用させることが望ましい。
【0063】また、上記のステージ装置を備えた露光装
置、およびこの露光装置を用いたデバイス製造方法も本
発明の範疇である。
【0064】さらに、上記の課題を解決するための本発
明のステージ駆動方法は、所定方向に移動可能なステー
ジの位置又は移動量を計測するための第1の計測工程
と、アクチュエータを有するユニット又は該ユニットを
備えた構造体の位置又は移動量を計測するための第2の
計測工程と、該ユニットによりステージに力を与える工
程と、該ユニットを移動装置により所定方向に移動する
工程と、該第1の計測工程の第1の計測値に基いて該ス
テージを制御する工程と、該第2の計測工程の第2の計
測値に基いて該ユニットまたは該構造体の位置又は移動
量を制御する工程とを有することを特徴とする。
【0065】また、前記ステージを制御する工程は、前
記ユニットを制御する工程を含むことが望ましい。
【0066】また、前記ユニットを制御する工程は、前
記第1の計測値と目標値に基いて前記ユニットを制御す
る工程であることが望ましい。
【0067】また、前記ユニットとは別の第2のユニッ
トによりステージに力を与える工程を有することが望ま
しく、目標値に基いて前記第2のユニットをフィードフ
ォワード制御することが好ましい。
【0068】また、本発明のステージ駆動方法は、所定
方向に移動可能なステージの位置又は移動量を計測する
ための第1の計測工程と、アクチュエータを有するユニ
ット又は該ユニットを備えた構造体の位置又は移動量を
計測するための第2の計測工程と、該ユニットによりス
テージに力を与える工程と、該ユニットを移動装置によ
り所定方向に移動する工程と、ステージの目標位置に基
いて指令を出力する工程と、該第1の計測工程の第1の
計測値と該指令に基いて該ステージを制御する工程と、
該第2の計測工程の第2の計測値と該指令に基いて該ユ
ニットまたは該構造体の位置又は移動量を制御する工程
とを有することを特徴とする。
【0069】また、前記指令と前記第1の計測値との差
分をとる工程を有することが望ましい。
【0070】また、前記指令と前記第2の計測値との差
分をとる工程を有することが望ましい。
【0071】
【発明の実施の形態】<実施形態1>図1は本発明のス
テージ装置に係る第1の実施形態の概略図である。
【0072】不図示ベースにガイド102が固定され、
ガイド102に対して1軸方向(所定方向)に往復滑動
自在に工作物を載置するステージ101が支持されてい
る。ステージ101の片サイドにはリニアモータ可動子
104が固定され、リニアモータ可動子104にはリニ
アモータ固定子105が非接触で対面し、リニアモータ
固定子105は不図示ベースに固定されている。
【0073】リニアモータ103の機構は、前述の従来
のリニアモータとほぼ同様であるが、後述する通り、本
実施形態のリニアモータは、従来のリニアモータと比べ
て小さな出力のものでも良い。このリニアモータは制御
系においてソフト的またはハード的な電流のリミッタが
設けられており発熱が問題になるような電流を流さない
ようになっている。また後で説明するように制御系が正
常に動作していればこのリミッタにたよらずとも発熱が
問題になるような電流は流れないように制御される。
【0074】さらに、ステージ101のもう片側には磁
性体板107が設けられる。この磁性体板107を両側
から挟むように対向して、1対の電磁石108が設けら
れる。1対の電磁石108はナット111上に固定され
ている。ナット111はモータ112と送りネジ113
によってステージ101と略同一方向に移動できる。こ
の結果、ナット111、モータ112および送りネジ1
13を有する送りネジ系110によって、1対の電磁石
108がステージ101と略同一方向に移動できるよう
になっている。
【0075】この電磁石108を移動するための送りネ
ジ系110(移動機構)も、不図示ベースに固定されて
いる。また1対の電磁石を構成する各々の電磁石108
と磁性体107の間はわずかな空隙を介して互いに非接
触が保たれている。各々の電磁石108は円弧状のヨー
ク108bとそれに巻きまわしたコイル108aとから
構成され、コイル108aに電流を流すと、ヨーク10
8bと磁性体板107の間に吸引力が働くようになって
いる。各々の電磁石108のコイル108aは別々に電
流を制御出来るようになっている。このため、両コイル
に流す電流を調整することにより、各々の電磁石108
と磁性体板107の間に働く吸引力を調整することがで
き、この結果、1対の電磁石から磁性体板に作用する合
力とその合力の方向を調整することができるようになっ
ている。
【0076】図2は上述のステージ装置を駆動制御する
ための制御系のブロック図である。
【0077】ステージ101の移動目標を発生する移動
目標指示手段121、該目標をもとに時間とその時間に
おけるステージの目標位置との関係を生成する位置プロ
ファイル生成手段122、および該目標をもとに時間と
その時間に発生すべき加速度との関係を生成する加速プ
ロファイル生成手段123が設けられている。
【0078】位置プロファイル生成手段122の出力
は、微動リニアモータ103を制御する微動リニアモー
タ位置サーボ系125と、送りネジ系110のモータ1
12をフィードバック制御する移動FB系135に入力
される。また加速プロファイル生成手段123の出力
は、電磁石108の吸引力をフィードフォワード制御す
る吸引FF系131に入力される。
【0079】微動リニアモータ位置サーボ系125は、
演算部126、モータ電流アンプ127、リニアモータ
103および干渉計128から構成される。演算部12
6は、上記位置プロファイル生成手段122による現在
いるべきステージの位置(目標位置)と干渉系128で
測定したステージ101の現在いる位置との偏差にPI
D等に代表される制御演算を施し、その結果をアナログ
電圧でアンプ127に出力する。モータ電流アンプ12
7は、該アナログ出力電圧に比例する電流をリニアモー
タに供給する微動電流アンプである。リニアモータ10
3は、前述の通りに構成され、該電流によりステージ1
01に推力を付与する。干渉計128は、ステージ10
1に設けられた反射ミラー129の位置を計測し、ステ
ージ(またはステージと一体に設けられた可動子)の位
置を計測する。微動リニアモータ位置サーボ系125
は、位置プロファイル生成手段122の出力を指令値と
する通常の位置サーボ系であるが、大推力が必要なとき
は後述の吸引FF系131が推力を発生するようになっ
ており、リニアモータ103は目標位置とのわずかな位
置偏差をとるための小さい推力を発生するだけなので、
発熱が問題になるような電流が流れないようになってい
る。またソフト的またはハード的にリニアモータの電流
を制限しており、吸引FF系131との連動が誤動作し
た場合でも発熱が問題になるような電流が流れないよう
になっている。
【0080】吸引FF系131は、1対の電磁石108
と磁性体板107との間に加速プロファイル生成手段1
23の出力に比例した合成推力を発生させるための制御
系である。吸引FF系131は、補正手段132、調整
手段133、および2つの電磁石用電流アンプ134と
から構成される。電磁石用電流アンプ134は、それぞ
れの電磁石108のコイル108aをそれぞれ独立に駆
動している。
【0081】補正手段132は、電磁石108の電流と
吸引力との非線型関係を補正するためのものであり、符
号を保存する平方根演算器を有している。一般に電磁石
の吸引力は電磁石の電流の二乗に比例する。ステージ1
01を駆動するために発生すべき吸引力は、加速プロフ
ァイル生成手段の出力に比例する力であるため、加速プ
ロファイル生成手段123の出力の平方根をとってそれ
を電流指令とすれば、加速プロファイル生成手段123
の出力の平方根の2乗に比例する吸引力が働く。つまり
加速プロファイル生成手段123の出力に比例した吸引
力が働く。また加速プロファイル生成手段123の出力
はプラスまたはマイナスの符号を含んでいるので、平方
根演算は出力の絶対値に対して行い、演算後に符号を付
加して調整手段にわたすようになっている。
【0082】調整手段133は、1対の電磁石108と
磁性体板107との間に働く各々の吸引力を調整し、両
者の合力の大きさと向きを所望のものにするためのもの
である。電磁石は電流の向きによらず磁性体板を吸引す
る力しか出せない。そこで1対の電磁石で磁性体板を挟
むように対向して配置し、各々の電磁石が磁性体板に対
してそれぞれ逆向きの力を発生するようにし、その2つ
の力を調整することで磁性体板に働く合力の大きさと方
向を制御するようにしている。前記補正手段132の出
力の符号により1対の電磁石のうちのどちらに電流を与
えるかを選択し、前記補正手段132の出力に比例した
値を電流アンプ134に入力し、他方の電磁石108の
電流はゼロに制御するようにするのがもっとも簡単な構
成である。補正手段132の出力がゼロの場合はどちら
の電磁石の電流もゼロに制御される。この結果、1対の
電磁石108から磁性体板107に対して加速プロファ
イル生成手段123の出力の大きさに比例した推力が所
望の方向に付与されることになる。
【0083】補正手段132の出力がゼロのときに2つ
の電磁石108に等しいバイアス電流を流しておくこと
もできる。これは電磁石のBH曲線の動作中心を電流す
なわち磁界の強さと磁束密度の関係がより線形にする効
果がある。この場合、補正手段132と調整手段133
は一体となって、加速プロファイル123の出力をうけ
て2つの電磁石に適当な電流を指令する動作をする。具
体的には加速プロファイル生成手段の出力がプラス移動
方向にVa、バイアス電流がIbのとき、プラス移動方向に
吸引力を発生する電磁石のコイル電流をIp、マイナス移
動方向に吸引力を発生する電磁石のコイル電流をImとす
ると、あらかじめ定めた比例定数Kに対してVa=K((Ip-I
b)^2-(Im-Ib)^2)を満たすようなIp、Imを出力する。
【0084】電磁石の吸引力は、リニアモータのローレ
ンツ力と比べて小さいアンペアターンで大きな推力を得
ることができるので、従来のリニアモータのみのステー
ジの加減速時の発熱と比較すると、電磁石の発熱はほと
んど問題にならない。
【0085】また、一定速度で走行中は電磁石108の
電流はゼロに制御する。このため床振動等の外乱が電磁
石を通してステージ系に伝わることはない。この状態で
は微動のリニアモータだけがステージを高精度に制御す
る。
【0086】移動FB系135は、1対の電磁石108
の位置を位置プロファイルにならうように移動させるも
のである。電磁石はきわめて小さい発熱で大きな吸引力
を発生できる利点があるが、相手の磁性体との空隙を小
さい寸法に保たなければならない。電磁石108から磁
性体板107ひいてはステージ101に所望の力を与え
続けるには、ステージ101の移動に基いて電磁石10
8を移動させて上記空隙を一定に保つ必要がある。そこ
で電磁石108の位置をモータ112のエンコーダ13
8でフィードバックする位置制御系135に位置プロフ
ァイルを入力し、モータ112と送りネジ113により
電磁石108をステージ101とほぼ同じ位置プロファ
イルに従うよう移動させ、電磁石108とステージ10
1の相対位置がほぼ一定になるようにしている。
【0087】モータ112は、電磁石108およびネジ
系110のナット111を加減速するために必要なトル
クに加え、ステージ101の加減速時に電磁石108が
発生する吸引力の合力に相当するトルクを発生する必要
がある。これは、ステージに対して与えている吸引力
が、電磁石を介してナットにも伝達されるためである。
【0088】また、ステージ101の加速時に位置制御
系125にステージ101の位置偏差が蓄積されると、
加速終了後の位置制御(または速度制御)のための制定
時間が長くなるため望ましくない。そこで、図2の構成
に加えて加速プロファイル生成手段123の出力を制御
演算器の出力に加算してモータ電流アンプ137に入れ
てやれば、加速度をフィードフォワード的にモータ11
2に指令することができ、ステージ101の加速中に位
置偏差をためずに電磁石108を移動できる。いずれに
してもモータ112には相応の発熱があるが、熱源が局
所的に集中して存在するので冷却が比較的容易であり、
ステージ101やその上に載置される工作物とは距離を
離して配置できるので、ステージ101や工作物に発熱
の影響が伝わりにくい。ステージ101の加速が終了し
てステージ101が一定速度で走行している間は、ネジ
送り系110は電磁石108と磁性体板107が接触し
ないようにナット111の位置をステージ101とほぼ
同じ速度で走行させる。
【0089】以上のように送りネジ系110と電磁石1
08によりステージ101を加速し、加速が終了したら
電磁石108は電流をゼロにして床振動を絶縁すると同
時にネジ送り系110で電磁石108と磁性体板107
が接触しないようステージの移動に同期して電磁石10
8の位置を制御し、これらの動作と平行して微動リニア
モータ103により常時高精度な位置制御(または速度
制御)を行うようにすることにより大推力と低発熱と高
精度位置制御を同時に達成するようにした。
【0090】本実施形態によれば、電磁石と磁性体板と
の間に発生する吸引力を利用してステージを駆動するた
め、非接触で低い発熱でステージを駆動することができ
る。
【0091】また、電磁石を移動させる送りネジ駆動系
を備えることにより、長いストロークにわたって吸引力
を利用してステージを駆動することができる。また、送
りネジ駆動系により電磁石が移動している時は、電磁石
と磁性体板との間に発生する吸引力により送りネジ駆動
系の駆動力がステージに伝達されている。そのため、電
磁石と磁性体板は、送りネジ駆動系の駆動力をステージ
に伝達する非接触クラッチの役割を果たしているという
ことができる。
【0092】また、リニアモータを並列に設けることに
より、電磁石による吸引力を利用したステージの駆動
と、リニアモータのローレンツ力によるステージの駆動
を併用することができる。そのため、大きな推力を必要
とするステージの加減速時は、発熱の少ない電磁石の吸
引力を利用したステージの駆動を行い、あまり大きな推
力を必要としないステージの定速運動時または位置決め
制御時は、リニアモータを用いることが望ましい。
【0093】本実施形態によれば、電磁石による吸引力
を利用したステージ駆動手段と、リニアモータとを併用
しているが、リニアモータはステージの駆動・位置決め
に必ずしも必要ない。電磁石と磁性体板および電磁石を
移動させる駆動系があれば、ステージの位置決め動作を
行うことができる。また、電磁石を移動させる駆動系
は、電磁石と磁性体板との間隙をほぼ一定に保つ程度の
位置決め精度を有していれば良く、送りネジ駆動系はス
テージの位置決め精度と同様な高精度な位置決め精度を
要求されるものではない。
【0094】また、本実施形態によれば、電磁石と磁性
体板との間に吸引力を発生させているため、磁性体とし
ては鉄を含んでいることが望ましい。しかし、これに限
るものではなく、例えば磁性体に永久磁石や電磁石を利
用すれば、吸引力ではなく反発力を用いてステージを駆
動することができる。しかし、電磁石による吸引力は反
発力よりも効率が良いので、吸引力を利用する方が望ま
しい。
【0095】また、本実施形態によれば、吸引力を利用
したステージの駆動を非接触で行えるため、電磁石によ
るステージの加減速時に、リニアモータを同時に作動さ
せ、加減速中も高精度な位置決め動作を行うことができ
る。
【0096】また、本実施形態では、電磁石を送りネジ
側に、磁性体をステージ側に配置しているが、逆に配置
しても良い。しかし、本実施形態のように磁性体をステ
ージ側に配置した方が、電磁石をステージ側に配置した
場合と比べ、ステージに配線をする必要がないので、ス
テージへの外乱を減らすことができる。
【0097】また、本実施形態では、電磁石の移動に送
りネジを用いているが、これに限るものではなく、ステ
ージの移動に同期して電磁石を移動するものならば良
く、例えばベルトやシリンダを用いて電磁石を移動させ
ても良い。
【0098】<実施形態2>図3に本発明のステージ装
置に係る第2の実施形態を示す。
【0099】不図示ベースに平面ガイドが固定され、平
面ガイド上を2軸並進(XY)および回転方向(θ)に
滑動自在に工作物を載置するステージ201が支持され
ている。ステージ201の2つの辺にはリニアモータ可
動子204が固定され、リニアモータ可動子204には
リニアモータ固定子205が非接触で対面し、リニアモ
ータ固定子205は支持枠206によりナット211A
に固定されている。
【0100】リニアモータは少なくとも3組用意され
る。それぞれのリニアモータの構成は、従来のリニアモ
ータから2極磁石と1つのコイルを取り出したもので、
コイル電流と磁石磁束の相互作用でローレンツ力を発生
するものである。リニアモータの可動子は2極の磁石と
ヨークとを一体に構成されたものであり、リニアモータ
固定子は長円形状の3個のコイルで構成される。コイル
に電流を流すと長円コイルの直線部に直角な方向に推力
が発生する。
【0101】コイル205Xは、磁石204Xと作用し
てX方向の力を発生し、ステージ201に力を付与す
る。また、コイル205Y1、205Y2は、それぞれ
磁石204Y1、204Y2と作用して各々Y方向の力
を発生し、ステージ201に力を付与する。さらに、コ
イル205Y1と205Y2により発生する力の向きを
互いに逆方向にすれば、ステージ201にθ方向の力を
付与することができる。コイル205Y1、205Y
2、205Xに流す電流を制御することでステージ20
1にX方向、Y方向、回転方向の力を制御することがで
きる。ステージ201の重心のX座標はコイル205Y
1、205Y2が発生する力の作用線の間にくるように
設計され、ステージの重心のY座標はコイルXが発生す
る力の作用線上にくるように設計されている。コイル2
05Y1とステージ重心のX座標の間の距離と、コイル
205Y2とステージ重心のX座標の間の距離が、等距
離であればさらに望ましい。
【0102】第1実施形態と異なり、本実施形態はステ
ージ201の回転を機械的に規制するガイドがない。そ
のため、ステージ201にX、Y方向の並進力を与える
ための駆動力の作用線は、ステージの重心を通ることが
望ましい。各リニアモータの配置を上記のようにすれ
ば、205Y1、205Y2コイルに同じ電流、Xコイ
ル205Xに適当な電流を与えれば並進力は重心を通り
回転力が発生せず、同一並進力に対する発熱が最小に出
来る。また、ステージ201に回転力を与えたいときは
コイル205Y1,205Y2に大きさが同じで向きが
逆の電流を加算して流せばよい。
【0103】リニアモータ固定子205は、ナット21
1Aに固定されている。ナット211Aは送りネジ21
3Aとモータ212AによりY方向に移動可能になって
いる。前述の第1の実施形態におけるリニアモータと異
なり、本実施形態のリニアモータは、固定子205と可
動子204との相対的なストロークが短く、そのままで
は長ストロークにわたって可動子に力を付与することが
できない。そのため、本実施形態では、リニアモータ可
動子に対して長ストロークにわたって力を付与すること
ができるように、リニアモータ固定子205を送りネジ
系210AでY方向に移動可能にし、ステージ201が
移動可能なストローク中において、ステージ201に対
してY方向並進力と回転力をリニアモータ固定子205
からリニアモータ可動子204に付与できるようになっ
ている。X方向は、リニアモータのストロークでカバー
できる微小な距離しか動かさないようになっているの
で、リニアモータ固定子はX方向には動く機構は設けて
いない。この構成により、コイルの切換を行わずに、ス
テージの長ストロークの移動が可能となる。
【0104】このリニアモータは、制御系においてソフ
ト的またはハード的に電流のリミッタが設けられており
発熱が問題になるような電流を流さないようになってい
る。また後で説明するように制御系が正常に動作してい
ればこのリミッタにたよらずとも発熱が問題になるよう
な電流は流れないように制御される。
【0105】さらに、ステージ201のもう1辺には磁
性体板207が設けられる。この磁性体板207をY方
向の両側から挟むように対向して、1対の電磁石208
が設けられる。1対の電磁石208はナット211B上
に固定されている。ナット211Bはモータ212Bと
送りネジ213Bによってステージ201と略同一方向
に移動できる。この結果、ナット211B、モータ21
2Bおよび送りネジ213Bを有する送りネジ駆動系2
10Bによって、1対の電磁石208がステージと略同
一方向に移動できるようになっている。送りネジ系21
0Bによって電磁石208を移動させることで、電磁石
208と磁性体板207との空隙をY方向の長いストロ
ークにわたって磁性体207と電磁石208のギャップ
を保つことができ、Y方向のストロークにわたって磁性
体207と電磁石208との吸引力によりステージを駆
動することができる。
【0106】この電磁石208を移動するための送りネ
ジ系210Bもまた不図示ベースに固定されている。ま
た1対の電磁石を構成する各々の電磁石と磁性体の間は
わずかな空隙を介して互いに非接触が保たれている。各
々の電磁石208は、円弧状のヨーク208bと、それ
に巻きまわしたコイル208aとを備えている。コイル
208aに電流を流すとヨーク208bと磁性体板20
7の間に吸引力が働くようになっている。各々の電磁石
のコイルは、それぞれ別々に電流を制御できるようにな
っている。このため、両コイルに流す電流を調整するこ
とにより、各々の電磁石と磁性体板の間に働く吸引力を
調整することができ、この結果、1対の電磁石から磁性
体板に作用する合力とその合力の方向を調整することが
できるようになっている。
【0107】本実施形態は、前述の第1の実施形態と異
なり、ステージの回転を機械的に規制するガイドがな
い。そのため、電磁石の吸引力の合力の作用線がステー
ジの重心からずれていると、ステージに回転力が発生し
てしまう。そこで、2つの電磁石の吸引力の合力の作用
線をステージの重心を通るようにすれば、電磁石でステ
ージをY方向に加速したときにステージに回転力が発生
せず、Y1、Y2コイルに無用の回転防止の力を発生さ
せることもない。
【0108】また、このような3軸制御系のリニアモー
タは少なくともステージの2辺あるいは2個所からステ
ージに力を及ぼせるようにするのが望ましい。本実施形
態の場合、直交する2辺からステージに力を及ぼすよう
になっているが、もし1辺から3軸方向の力を発生させ
ようとすると、並進のXまたはY方向の力の作用線のど
ちらかはステージの重心を通ることができなくなる。そ
の結果、ステージに回転力が発生し、これを押さえるた
めの無用の補正回転力が必要となる。
【0109】図4は上述のステージ装置を駆動制御する
ための制御系のブロック図である。
【0110】ステージ201の移動目標を発生する移動
目標指示手段221、該目標をもとに時間とその時間に
おけるステージの目標位置との関係を生成する位置プロ
ファイル生成手段222、および該目標をもとに時間と
その時間に発生すべき加速度との関係を生成する加速プ
ロファイル生成手段223が設けられている。
【0111】位置プロファイル生成手段222の出力
は、微動リニアモータ203を制御する微動リニアモー
タ位置サーボ系225、リニアモータ固定子205をY
方向に移動させる送りネジ系210Aのモータをフィー
ドバック制御する移動FB系235A、および電磁石2
08をY方向に移動させる送りネジ系210Bのモータ
をフィードバック制御する移動FB系235Bに入力さ
れる。また加速プロファイル生成手段223の出力は、
電磁石208の吸引力をフィードフォワード制御する吸
引FF系231に入力される。
【0112】微動リニアモータ位置サーボ系225は、
演算部226、モータ電流アンプ227、リニアモータ
203および干渉計228から構成される。演算部22
6は、上記位置プロファイル生成手段222による現在
いるべきステージのX,Y,θ位置(目標位置)と干渉
系228で測定したステージ201の現在いるX,Y,
θ位置との偏差にPID等に代表される制御演算を施
し、その結果をアナログ電圧でアンプ227に出力す
る。モータ電流アンプ227は、該アナログ出力電圧に
比例する電流をリニアモータY1,Y2,Xに供給する
微動電流アンプである。リニアモータ203は、前述の
通り構成され、該電流によりステージに推力を付与す
る。干渉計228は、ステージ201に設けられた反射
ミラー229の位置を計測し、ステージ(またはステー
ジと一体に設けられた可動子)のX,Y,θ位置を計測
する。図4において、干渉計の計測ラインが太い線で書
いてあるのは3軸を計測していることを表現している。
実際には、Y方向に2本のビーム、X方向1本のビーム
をもつ3軸の干渉計を設けるのが一般的である。微動リ
ニアモータ位置サーボ系225は、位置プロファイル生
成手段222の出力を指令値とする通常の3軸位置サー
ボ系であるが、大推力が必要なときは後述の吸引FF系
231が推力を発生するようになっている。そのため、
リニアモータ203は目標位置とのわずかな位置偏差を
とるための小さい推力を発生するだけでよく、発熱が問
題になるような電流が流れないようになっている。ま
た、吸引FF系231が推力を発生するときは、それに
起因する回転力はステージに発生しないようになってい
る。またソフト的またはハード的にリニアモータの電流
を制限しており、吸引FF系231との連動が誤動作し
た場合でも発熱が問題になるような電流が流れないよう
になっている。
【0113】吸引FF系231は、1対の電磁石208
と磁性体板207との間に加速プロファイル生成手段2
23の出力に比例したY方向の合成推力を発生させるた
めの制御系である。吸引FF系231は、補正手段23
2、調整手段233、および2つの電磁石用電流アンプ
234とから構成される。2つの電磁石用電流アンプ2
34は、それぞれの電磁石のコイルをそれぞれ独立に駆
動している。
【0114】補正手段232は、電磁石の電流と吸引力
との非線型関係を補正するためのものであり、符号を保
存する平方根演算器を有している。一般に電磁石の吸引
力は電磁石の電流の二乗に比例する。ステージを駆動す
るために発生すべき吸引力は、加速プロファイル生成手
段の出力に比例する力であるため、加速プロファイル生
成手段の出力の平方根をとってそれを電流指令とすれ
ば、加速プロファイル生成手段の出力の平方根の2乗に
比例する吸引力が働く。つまり加速プロファイル生成手
段の出力に比例した吸引力が働く。また加速プロファイ
ル生成手段223の出力はプラスまたはマイナスの符号
を含んでいるので、平方根演算は出力の絶対値に対して
行い、演算後に符号を付加して調整手段にわたすように
なっている。
【0115】調整手段233は、1対の電磁石208と
磁性体板207との間に働く各々の吸引力を調整し、両
者の合力の大きさと向きを所望のものにするためのもの
である。電磁石は電流の向きによらず磁性体板を吸引す
る力しか出せない。そこで1対の電磁石208で磁性体
板207を挟むように対向して配置し、各々の電磁石が
磁性体板に対してそれぞれ逆向きの力を発生するように
し、その2つの力を調整することで磁性体板207に働
く合力の大きさと方向を制御するようにしている。前記
補正手段232の出力の符号により1対の電磁石のうち
のどちらに電流を与えるかを選択し、前記補正手段23
2の出力に比例した値を電流アンプ234に入力し、他
方の電磁石の電流はゼロに制御するようにするのがもっ
とも簡単な構成である。補正手段の出力がゼロの場合は
どちらの電磁石の電流もゼロに制御される。この結果、
1対の電磁石208から磁性体板207に対して加速プ
ロファイル生成手段223の出力の大きさに比例した推
力が所望の方向に付与されることになる。
【0116】補正手段232の出力がゼロのときに2つ
の電磁石に等しいバイアス電流を流しておくこともでき
る。これは電磁石のBH曲線の動作中心を電流すなわち
磁界の強さと磁束密度の関係がより線形にする効果があ
る。この場合、補正手段と調整手段は一体となって、加
速プロファイル出力をうけて2つの電磁石に適当な電流
を指令する動作をする。具体的には加速プロファイル生
成手段の出力がプラス移動方向にVa、バイアス電流がIb
のとき、プラス移動方向に吸引力を発生する電磁石のコ
イル電流をIp、マイナス移動方向に吸引力を発生する電
磁石のコイル電流をImとすると、あらかじめ定めた比例
定数Kに対してVa=K((Ip-Ib)^2-(Im-Ib)^2)を満たすよう
なIp、Imを出力する。
【0117】電磁石の吸引力は、リニアモータのローレ
ンツ力と比べて小さいアンペアターンで大きな推力を得
ることができるので、従来のリニアモータのみのステー
ジの加減速時の発熱と比較すると、電磁石の発熱はほと
んど問題にならない。
【0118】また、一定速度で走行中は電磁石の電流は
ゼロに制御する。このため床振動等の外乱が電磁石を通
してステージ系に伝わることはない。この状態では微動
のリニアモータだけがステージを高精度に制御する。
【0119】移動FB系235Aは、リニアモータ固定
子205の位置を位置プロファイルにならうように移動
させるものである。本実施形態のリニアモータは、固定
子205と可動子204との相対的な移動範囲が短いの
で、そのままでは長距離にわたって力を可動子に付与す
ることができない。本実施形態はリニアモータ可動子2
04をY方向に長距離移動させるため、リニアモータ固
定子205を送りネジ駆動系210でY方向に移動可能
にし、ステージ201が移動可能なストローク中におい
て、リニアモータ固定子205からステージ201に対
してY方向の並進力と回転力を付与できるようになって
いる。これを実現するために、リニアモータ固定子20
5の位置をモータ212Aのエンコーダ238Aでフィ
ードバックする位置制御系に位置プロファイルを入力
し、リニアモータ固定子205をモータ212と送りネ
ジ213によりステージ201とほぼ同じ位置プロファ
イルに基いて移動させ、リニアモータ固定子205とス
テージ201との相対位置がほぼ一定になるようにして
いる。モータ212は、リニアモータ固定子205およ
び送りネジ系210Aのナット211Aを加速するため
のトルクを発生する必要がある。また、加速終了時に位
置制御系に位置偏差がたまるのは望ましくない。そこ
で、図4の構成に加えて加速プロファイル生成手段の出
力を制御演算器の出力に加算してモータ電流アンプに入
れてやれば、加速度をフィードフォワード的にモータに
指令することができ、位置偏差をためずにステージを加
速することができる。ステージ201の加速が終了し、
ステージ201の位置制御または速度制御を行う間は、
ネジ送り系210Aはリニアモータ固定子205をステ
ージとほぼ同じ速度で走行させる。
【0120】移動FB系Bは、1対の電磁石の位置を位
置プロファイルに基いてY方向に移動させるものであ
る。電磁石208はきわめて小さい発熱で大きな吸引力
を発生できる利点があるが、相手の磁性体207との空
隙を小さい寸法に保たなければならない。電磁石208
から磁性体板207ひいてはステージ201に所望の力
を与え続けるには、ステージ201が移動したときに電
磁石208も移動させて上記空隙を一定に保つ必要があ
る。そこで電磁石208の位置をモータ212Bのエン
コーダ238Bでフィードバックする位置制御系に位置
プロファイルを入力し、モータ212Bと送りネジ21
3Bにより電磁石208をステージ201とほぼ同じ位
置プロファイルに基いて移動させ、電磁石208とステ
ージ201の相対位置がほぼ一定になるようにしてい
る。モータ212Bは、ステージの加減速時に電磁石の
合力に相当するトルクに加え、電磁石208および送り
ネジ駆動系210Bのナット211Bを加減速するため
のトルクを発生する必要がある。
【0121】また、ステージ201の加速時に位置制御
系225にステージの位置偏差が蓄積されると、加速終
了後の位置制御(または速度制御)のための制定時間が
長くなるため望ましくない。そこで、図4の構成に加え
て加速プロファイル生成手段の出力を制御演算器の出力
に加算してモータ電流アンプに入力すれば、加速度をフ
ィードフォワード的にモータに指令することができ、ス
テージの加速中に位置偏差をためずに電磁石を移動でき
る。いずれにしてもモータには相応の発熱があるが、熱
源が局所的に集中して存在するので冷却が比較的容易で
あり、ステージやその上に載置される工作物とは距離を
離して配置できるので、ステージや工作物に発熱の影響
が伝わりにくい。ステージの加速が終了してステージが
一定速度で走行している間は、ネジ送り系は電磁石と磁
性体板が接触しないようにナット位置をステージとほぼ
同じ速度で走行させる。
【0122】以上のように本実施形態においては、送り
ネジ系と電磁石によりステージを加速し、加速が終了し
たら電磁石系は電流をゼロにして床振動を絶縁すると同
時にネジ送り系で電磁石と磁性体板が接触しないようス
テージの移動に同期して電磁石の位置を制御し、これら
の動作と平行して微動リニアモータにより常時高精度な
位置制御を行うようにすることにより大推力と低発熱と
高精度3軸位置制御を同時に達成するようにした。
【0123】また、リニアモータの固定子およびステー
ジに設けられた可動子が、位置プロファイルに基いてそ
れぞれ移動し、固定子と可動子がほぼ同じ位置に制御さ
れるので、リニアモータのコイルを切りかえる必要がな
く、推力むらを発生させずにステージを駆動できるので
高精度な位置決めを行うことができる。
【0124】また、リニアモータが発生する推力の合力
の作用線が重心を通るように配置し、また、電磁石によ
る吸引力の合力の作用線が重心を通るように配置すれ
ば、ステージの駆動時に、ステージに無用な回転力が発
生しないで済み、効率の良いステージの駆動を行うこと
ができる。
【0125】また、本実施形態では、リニアモータの固
定子の移動に送りネジを用いているが、これに限るもの
ではなく、ステージの移動に同期してリニアモータ固定
子を移動できるものならば良く、例えばベルトやシリン
ダを用いてリニアモータ固定子を移動させても良い。
【0126】また、本実施形態でも、前述の実施形態で
述べた効果も得ることができる。
【0127】<実施形態3>図5に本発明のステージ装
置に係る第3の実施形態を示す。
【0128】本実施形態は、前述の第2の実施形態の変
形であり、Y軸方向に長ストローク移動可能で、Xおよ
びθ方向に微小量だけ移動可能な3軸制御ステージであ
る。
【0129】前述の第2の実施形態では、ステージの直
交する2辺からリニアモータの力を与えたが、本実施形
態では、ステージの対辺から与えるようにしている。
【0130】リニアモータ303のコイル305aはY
1,Y2およびX1,X2,X3,X4の6個設けられ
ている。[コイルX1とコイルX2]、[コイルX3と
コイルX4]、[コイルY1とコイルY2]の2つのコ
イルの力の作用線は各々同一線上にあり、コイルX1
(あるいはコイルX2)の力の作用線とコイルX3(あ
るいはコイルX4)の力の作用線の両者の中心線、およ
びコイルY1の力の作用線は、おのおのステージ301
の重心を通るようになっている。
【0131】単にステージの3軸を制御するため必要な
コイルは、図6のようにX1,X2,Yの3つでよく、
Yコイルの作用線と、X1,X2コイルの作用線の中心
線がステージ重心を通ればよい。しかし、このような構
成では、X軸,Y軸、回転軸まわりの質量の対称性が崩
れ、図心と重心が一致しないので、冗長なコイルとそれ
に対応する可動磁石を設けてステージの質量分布を対称
にする必要がある。よって、質量分布を対称にするた
め、図5のように6つのコイルを対称的に配置すること
が望ましい。ただし,コイルの配置はこれに限るもので
はない。
【0132】[コイルX1,コイルX2]は同一のドラ
イバで駆動するようになっている。また、[コイルX
3,コイルX4]も同一のドライバで駆動するようにな
っている。また、[コイルY1,コイルY2]も同一の
ドライバで駆動するようになっている。これにより、ス
テージ301に作用する力の自由度は、X,Yおよびθ
方向の3自由度である。
【0133】また前述の実施形態では、磁性体板を挟む
ように対向して1対の電磁石を設けていたが、本実施形
態では、磁性体板307をY方向の前後に2つ配置し、
ステージ全体を挟むように1対の電磁石308を設けて
いる。これもステージ301の質量分布の対称性を保つ
ためであり、制御演算を容易なものとすることができ
る。
【0134】また、前述の第2の実施形態では、リニア
モータ固定子移動用送りネジと電磁石移動用送りネジを
別々に設けていたが、本実施例ではリニアモータ固定子
と電磁石を共通の支持枠で保持して簡略化を図ってい
る。
【0135】このように3軸制御系のリニアモータ30
3は、少なくともステージ301の2辺あるいは2個所
からステージに力を及ぼせるようにするのがよい。本実
施形態の場合、対向する2辺からステージ301に力を
及ぼすようになっているが、もし1辺から3軸方向の力
を発生させようとすると、並進のXまたはY方向の力の
作用線のどちらかはステージの重心を通ることができな
くなる。その結果、ステージに回転力が発生し、これを
押さえるため無用の補正回転力が必要となってしまう。
【0136】図7は上述の本実施形態のステージ装置を
駆動制御するための制御系のブロック図である。
【0137】ステージの移動目標を発生する移動目標指
示手段321、該目標をもとに時間とその時間における
ステージの目標位置との関係を生成する位置プロファイ
ル生成手段322、および該目標をもとに時間とその時
間に発生すべき加速度との関係を生成する加速プロファ
イル生成手段323が設けられている。
【0138】位置プロファイル生成手段322の出力
は、微動リニアモータ303を制御する微動リニアモー
タ位置サーボ系325と、リニアモータ固定子305お
よび電磁石308を固定する支持枠306をY方向に移
動させる送りネジ系310のモータ312をフィードバ
ック制御する移動FB系335に入力される。また加速
プロファイル生成手段323の出力は、電磁石308の
吸引力をフィードフォワード制御する吸引FF系331
に入力される。
【0139】微動リニアモータ位置サーボ系325は、
演算部326、モータ電流アンプ327、リニアモータ
303および干渉計328から構成される。演算部32
6は、上記位置プロファイル生成手段322による現在
いるべきステージのX,Y,θ位置(目標位置)と干渉
系328で測定したステージ301の現在いるX,Y,
θ位置との偏差にPID等に代表される制御演算を施
し、その結果をアナログ電圧でアンプ327に出力す
る。モータ電流アンプ327は、該アナログ出力電圧に
比例する電流を[リニアモータY1とY2],[リニア
モータX1とX2]、[リニアモータX3とX4]に供
給する微動電流アンプである。リニアモータ303は前
述の通り構成され,該電流によりステージに推力を付与
する。干渉計328は、ステージ301に設けられた反
射ミラー329の位置を計測し,ステージ(またはステ
ージと一体に設けられた可動子)のX,Y,θ位置を計
測する。図7において、干渉計の計測ラインが太い線で
書いてあるのは、3軸を計測していることを表現してい
る。実際には、Y方向に2本のビーム、X方向1本のビ
ームをもつ3軸の干渉計を設けるのが一般的である。微
動リニアモータ位置サーボ系325は、位置プロファイ
ル生成手段322の出力を指令値とする通常の3軸位置
サーボ系であるが、大推力が必要なときは後述の吸引F
F系331が推力を発生するようになっており、リニア
モータ303は目標位置とのわずかな位置偏差をとるた
めの小さい推力を発生するだけなので、発熱が問題にな
るような電流が流れないようになっている。また、吸引
FF系331が推力を発生するときは、それに起因する
回転力はステージに発生しないようになっている。また
ソフト的またはハード的にリニアモータの電流を制限し
ており、吸引FF系331との連動が誤動作した場合で
も発熱が問題になるような電流が流れないようになって
いる。
【0140】吸引FF系331は、1対の電磁石308
と磁性体板307との間に加速プロファイル生成手段3
23の出力に比例したY方向の合成推力を発生させるた
めの制御系である。吸引FF系331は、補正手段33
2、調整手段333、および2つの電磁石用電流アンプ
334とから構成される。電磁石用電流アンプ334
は、それぞれの電磁石のコイルをそれぞれ独立に駆動し
ている。
【0141】補正手段332は、電磁石の電流と吸引力
との非線型関係を補正するためのものであり、符号を保
存する平方根演算器を有している。一般に電磁石の吸引
力は電磁石の電流の二乗に比例する。ステージを駆動す
るために発生すべき吸引力は、加速プロファイル生成手
段の出力に比例する力であるため、加速プロファイル生
成手段の出力の平方根をとってそれを電流指令とすれ
ば、加速プロファイル生成手段の出力の平方根の2乗に
比例する吸引力が働く。つまり加速プロファイル生成手
段の出力に比例した吸引力が働く。また加速プロファイ
ル生成手段323の出力はプラスまたはマイナスの符号
を含んでいるので、平方根演算は出力の絶対値に対して
行い、演算後に符号を付加して調整手段332にわたす
ようになっている。
【0142】調整手段332は、1対の電磁石308と
磁性体板307との間に働く各々の吸引力を調整し、両
者の合力の大きさと向きを所望のものにするためのもの
である。電磁石は電流の向きによらず磁性体板を吸引す
る力しか出せない。そこで1対の電磁石でステージをY
方向から挟むように配置し、各々の電磁石が対向する磁
性体板に対してそれぞれ逆向きの力を発生するように
し、その2つの力を調整することで磁性体板に働く合力
の大きさと方向を制御するようにしている。前記補正手
段332の出力の符号により1対の電磁石のうちのどち
らに電流を与えるかを選択し、前記補正手段332の出
力に比例した値を電流アンプ334に入力し、他方の電
磁石の電流はゼロに制御するようにするのがもっとも簡
単な構成である。補正手段の出力がゼロの場合はどちら
の電磁石の電流もゼロに制御される。この結果、1対の
電磁石から磁性体板に対して加速プロファイル生成手段
の出力の大きさに比例した推力が所望の方向に付与され
ることになる。
【0143】補正手段の出力がゼロのときに2つの電磁
石に等しいバイアス電流を流しておくこともできる。こ
れは電磁石のBH曲線の動作中心を電流すなわち磁界の
強さと磁束密度の関係がより線形にする効果がある。こ
の場合、補正手段と調整手段は一体となって、加速プロ
ファイル出力をうけて2つの電磁石に適当な電流を指令
する動作をする。具体的には加速プロファイル生成手段
の出力がプラス移動方向にVa、バイアス電流がIbのと
き、プラス移動方向に吸引力を発生する電磁石のコイル
電流をIp、マイナス移動方向に吸引力を発生する電磁石
のコイル電流をImとすると、あらかじめ定めた比例定数
Kに対してVa=K((Ip-Ib)^2-(Im-Ib)^2)を満たすようなI
p、Imを出力する。
【0144】電磁石の吸引力は、リニアモータのローレ
ンツ力と比べて小さいアンペアターンで大きな推力を得
ることができるので、従来のリニアモータのみのステー
ジの加減速時の発熱と比較すると、電磁石の発熱はほと
んど問題にならない。
【0145】また、一定速度で走行中は電磁石の電流は
ゼロに制御する。このため床振動等の外乱が電磁石を通
してステージ系に伝わることはない。この状態では微動
のリニアモータだけがステージを高精度に制御する。
【0146】移動FB系335は、支持枠306の位置
を位置プロファイルにならうように移動させるものであ
る。本実施形態のリニアモータの固定子と可動子との相
対的な移動範囲および電磁石と磁性体板との吸引力によ
る相対的な移動範囲は短いので、そのままでは長距離に
わたって力を可動子に付与することができない。本実施
形態はステージ301をY方向に長距離移動させるた
め、リニアモータ固定子305と電磁石308とを支持
する支持枠306を送りネジ系310でY方向に移動可
能にし、ステージ301が移動可能なストローク中にお
いて、リニアモータ固定子305および電磁石308か
らステージ301に対して力を付与できるようになって
いる。これを実現するために、モータのエンコーダでフ
ィードバックする位置制御系に位置プロファイルを入力
し、支持枠をモータと送りネジによりステージとほぼ同
じ位置プロファイルに基いて移動させ、リニアモータ固
定子305とリニアモータ可動子304、および電磁石
308と磁性体板307の相対位置が、ほぼ一定になる
ようにしている。モータ312は支持枠306および送
りネジ駆動系310のナット311を加速するためのト
ルクを発生する必要がある。また、加速終了時に位置制
御系に位置偏差がたまるのは望ましくない。そこで、図
7の構成に加えて加速プロファイル生成手段の出力を制
御演算器の出力に加算してモータ電流アンプに入力すれ
ば、加速度をフィードフォワード的にモータに指令する
ことができ、位置偏差をためずにステージを加速するこ
とができる。ステージの加速が終了し、ステージの位置
制御または速度制御を行う間は、ネジ送り系は支持枠を
ステージとほぼ同じ速度で走行させる。
【0147】以上のように送りネジ系と電磁石によりス
テージを加速し、加速が終了したら電磁石系は電流をゼ
ロにして床振動を絶縁すると同時にネジ送り系で電磁石
と磁性体板が接触しないよう電磁石の位置を制御し、こ
れらの動作と平行して微動リニアモータにより常時高精
度な位置制御を行うようにすることにより大推力と低発
熱と高精度3軸位置制御を同時に達成するようにした。
【0148】本実施形態では、ステージを駆動する際に
必要なリニアモータ固定子の移動量と電磁石の移動量と
がほぼ等しいことから、リニアモータ固定子と電磁石を
同一の保持枠で支持し、同一の駆動機構によって移動す
るようにした。これにより、ステージ装置の構成を省略
でき、低コスト化や小型化を図ることができる。
【0149】また、ステージの重心に対して、対象にリ
ニアモータや電磁石等を設けることで、装置の質量分布
を対称にすることができ、ステージの駆動時に無駄な回
転方向の力が発生しないようにできる。
【0150】また、本実施形態では、前述の実施形態で
述べた効果を得ることができる。
【0151】また以上の実施形態ではY方向にのみ長ス
トロークをもつ例を示したが、Y駆動用の送りネジ全体
をXに駆動する送りネジ系を設け平面ガイドを略正方形
にしてXY両方向に長ストロークを持つようにすること
もできる。
【0152】<実施形態4>図8は、本発明の第4の実
施形態であり、本発明の基本構成をウエハステージに適
用した例の斜視図である。
【0153】(XYステージの説明)ベース定盤502
上にYヨーガイド550が固定されている。Yヨーガイ
ド550の側面とベース定盤502の上面でガイドされ
るYステージ551が、Yステージ551に設けられた
不図示エアスライドによりY方向に沿って滑動自在に支
持されている。
【0154】Yステージ551は、主に2本のXヨーガ
イド552とYスライダ大553、Yスライダ小554
の4部材から構成される。Yスライダ大553は、その
側面及び下面に設けた不図示エアパッドを介してYヨー
ガイド550側面及びベース定盤502上面と対面して
いる。また、Yスライダ小554は、その下面に設けた
不図示エアパッドを介してベース定盤502上面と対面
している。この結果Yステージ全体としては前述のよう
にYヨーガイド550の側面とベース定盤502の上面
でY方向に滑動自在に支持されることになる。
【0155】一方、Xステージ561は、主に2枚のX
ステージ側板562と、上のXステージ上板563、下
のXステージ下板564の4部材から構成され、Yステ
ージ551のXヨーガイド552をX軸まわりに囲むよ
うに設けられる。Xステージ561は、X方向に不図示
のエアスライドにより滑動自在に支持されている。Xス
テージ561は、Yステージ551の構成部材である2
本のXヨーガイド552の側面とベース定盤502の上
面とでガイドされる。Xステージ下板564はその下面
に設けた不図示エアパッドを介してベース定盤502上
面と対面し、2枚のXステージ側板562はその側面に
設けた不図示エアパッドを介してYステージ551の構
成部材である2本のXヨーガイド552の側面と対面し
ている。Xステージ上板563の下面とXヨーガイド5
52の上面、およびXステージ下板564の上面とXヨ
ーガイド552の下面は非接触になっている。この結
果、Xステージ561全体としては、前述のように2本
のXヨーガイド552の側面とベース定盤502の上面
でX方向に滑動自在に支持されることになる。結果的
に、Xステージ561は、Yステージ551がY方向に
移動するときは共にY方向に移動し、Yステージ551
に対してはX方向に移動可能であるため、XYの2次元
に滑動自在となる。
【0156】XYステージ(移動装置)の駆動機構は、
X駆動用に1本、Y駆動用に2本の多相コイル切り替え
方式の長距離リニアモータ510が用いられている。X
駆動用の長距離Xリニアモータ510Xの固定子512
XはYステージ551に設けられ、長距離Xリニアモー
タ510Xの可動子511XはXステージ561に設け
られており、Xステージ561とYステージ551との
間でX方向に駆動力を発生する。長距離Yリニアモータ
510Yの固定子512Yは、ベース定盤502と一体
的に設けても良いし、ベース定盤502と振動的に独立
した部材に設けても良い。長距離Yリニアモータ510
Yの可動子511Yは、連結板555を介してYステー
ジ551と一体的に設けられている。これにより、Y駆
動用の長距離Yリニアモータ510Yは、Yステージ5
51をベース定盤502に対してY方向に駆動する。
【0157】長距離リニアモータ510の固定子512
は、ストローク方向に並べた複数個のコイル513をコ
イル固定枠514に保持した物である。長距離リニアモ
ータ510の可動子511は、磁極ピッチが上記コイル
のコイルスパンに等しい4極の磁石をヨーク板の上にな
らべたもので上記コイルを挟むように対向させて形成し
た箱形の磁石で構成される。長距離リニアモータは、可
動子の位置によって固定子のコイルに選択的に電流を流
すことにより推力を発生する。
【0158】(ウエハ天板501の説明)ウエハ天板5
01(移動可能なステージ)は、工作物であるウエハを
ウエハチャック571により載置し、並進XYZ方向及
び回転ωxωyωz方向の6自由度方向に位置決めするも
のである。ウエハ天板501は、矩形の板状の形をして
おり中央に窪み572が設けられ、窪み部分572にウ
エハを載置するためのウエハチャック571が設けられ
ている。ウエハ天板501の側面には干渉計(第1の計
測器)のレーザーを反射するためのミラー529が設け
られウエハ天板501の位置を計測できるようになって
いる。
【0159】(位置計測の説明)次に、図9を用いて、
Xステージ561の位置計測とウエハ天板501の位置
計測について説明する。
【0160】Xステージ561の上板563の側面に
は、Xステージ561の位置計測を行う干渉計(第2の
計測器)の計測光を反射するためのミラーが形成されて
いる。X方向およびY方向からレーザ干渉計の計測光が
Xステージ側面ミラー539に照射され、Xステージ5
61のXY方向の位置をレーザ干渉計で精密に計測でき
るようになっている。
【0161】ウエハ天板501の側面には、干渉計のレ
ーザーを反射するためのミラー529が設けられ、ウエ
ハ天板501の位置を計測できるようになっている。ウ
エハ天板501には6本の光ビームが照射され、ウエハ
天板501の6自由度の位置を計測している。X軸に平
行でZ位置の異なる2本の干渉計ビームにより、ウエハ
天板501のX方向の位置およびωy方向の回転量が計
測できる。また、Y軸に平行でX位置およびZ位置の異
なる3本の干渉計ビームにより、Y方向の位置およびω
xωy方向の回転量が計測できる。さらにウエハチャッ
ク571に載置されたウエハに斜めに計測光を入射し、
この計測光の反射位置を計測することにより、ウエハの
Z方向の位置(つまりウエハ天板のZ方向の位置)が計
測できる。
【0162】以上のように、Xステージ561及びウエ
ハ天板501の位置を計測することにより、Xステージ
561の位置計測とウエハ天板501の位置計測は、互
いに独立して位置をレーザ干渉計で精密に計測できるよ
うになっている。
【0163】(微動アクチュエータの説明)次に、図1
0を用いて、Xステージ561とウエハ天板501との
間で駆動力を発生する微動アクチュエータユニットの説
明を行う。図10は、Xステージ561とウエハ天板5
01との間に設けられた微動リニアモータ503および
電磁石508等を用いたアクチュエータの分解図を表し
ている。
【0164】ウエハ天板501の下方にはウエハ天板5
01に推力や吸引力を作用する基準となる前述のXYス
テージが配置される。
【0165】ウエハ天板501の下面には8個の微動リ
ニアモータ可動子504が取り付けられている。各可動
子504は、厚み方向に着磁された2極の磁石574お
よびヨーク575を2組み有している。この2組の磁石
574およびヨーク575は、側板576で連結して箱
状の構造を形成し、後述の微動リニアモータ固定子50
5を非接触で挟み込むように対面する。
【0166】8個の可動子504のうちの4個の可動子
505Zは、矩形状天板501の辺のほぼ中央部に配置
され、ウエハ天板501をXステージ561に対してZ
方向に微動駆動するためのZ可動子を形成する。Z可動
子505Zにおいては、前記2極の磁石574ZがZ方
向に沿って配列されており、後述のZ方向に直角な直線
部をもつZ固定子505Zの長円コイル578Zに流れ
る電流と相互作用してZ方向の推力を発生する。これを
Z1〜Z4可動子と名づける。
【0167】残りの4個の可動子504Xのうち矩形状
天板の対角の隅部に配置される2個の可動子は、ウエハ
天板501をXステージ561に対してX方向に微動駆
動するためのX可動子を形成する。X可動子504Xに
おいては、前記2極の磁石574XがX方向に沿って配
列されており、後述のX方向に直角な直線部をもつX固
定子505Xの長円コイル578Xに流れる電流と相互
作用してX方向の推力を発生する。これをX1、X2可
動子と名づける。
【0168】残りの2個の可動子504Yもまた矩形状
天板501の対角の隅部に配置され、ウエハ天板501
をXステージ561に対してY方向に微動駆動するため
のY可動子を形成する。Y可動子504Yにおいては、
前記2極の磁石574がY方向に沿って配列されてお
り、後述のY方向に直角な直線部をもつY固定子505
Yの長円コイル578Yに流れる電流と相互作用してY
方向の推力を発生する。これをY1、Y2可動子と名づ
ける。
【0169】また、ウエハ天板501の下面の矩形のほ
ぼ中央部には、円筒形状の磁性体支持筒580が設けら
れている。そしてこの磁性体支持筒580の外周部には
4つの円弧状の磁性体ブロック507が固定されてい
る。このうち2個の円弧状磁性体ブロック507Xは、
X方向に沿うように配置され、やはりX方向に沿うよう
に配置された後述のE形状電磁石508Xと非接触で対
面し、E形状電磁石508XからX方向の大きな吸引力
を受けられるようになっている。この、X方向に沿って
配置された円弧状の磁性体ブロック507XをX1、X
2ブロックと名づける。
【0170】残りの2個の円弧状磁性体ブロック507
Yは、Y方向に沿うように配置され、やはりY方向に沿
うように配置された後述のE形状電磁石508Yと非接
触で対面し、E形状電磁石508YからY方向の大きな
吸引力を受けられるようになっている。この、Y方向に
沿って配置された円弧状の磁性体ブロック507YをY
1、Y2ブロックと名づける。
【0171】円筒形状の磁性体支持筒580の中空部分
には、自重補償ばね581が配置され、その上端がウエ
ハ天板501の下面中央部と結合され、ウエハ天板50
1の自重を支持するようになっている。自重補償ばね5
81は自重支持方向および他の5自由度方向のばね定数
が極めて小さく設計されており、ばね581を介してX
ステージ561からウエハ天板501への振動伝達がほ
ぼ無視できるようになっている。
【0172】X1X2可動子504Xが発生する力の作
用線のZ座標は概ね一致している。X1X2可動子50
4Xが発生する力の作用線のZ座標は、X1X2可動子
504X、Y1Y2可動子504Y、Z1Z2Z3Z4
可動子504Zおよび磁性体支持筒580および4つの
円弧状磁性体ブロック507を含むウエハ天板501の
重心のZ座標と概ね一致するようになっている。このた
めX1X2可動子504Xに発生するX方向の推力によ
って、Y軸まわりの回転力がほとんどウエハ天板501
に作用しないようになっている。
【0173】Y1Y2可動子504Yが発生する力の作
用線のZ座標は概ね一致している。Y1Y2可動子50
4Yが発生する力の作用線のZ座標は、X1X2可動子
504Y、Y1Y2可動子504Y、Z1Z2Z3Z4
可動子504Zおよび磁性体支持筒580および4つの
円弧状磁性体ブロック507を含むウエハ天板501の
重心のZ座標と概ね一致するようになっている。このた
めY1Y2可動子504Yに発生するY方向の推力によ
って、X軸まわりの回転力がほとんどウエハ天板501
に作用しないようになっている。
【0174】X1X2ブロック507Xに作用する吸引
力の作用線のZ座標は概ね一致している。X1X2ブロ
ック507Xに作用する吸引力の作用線のZ座標は、X
1X2可動子504X、Y1Y2可動子504Y、Z1
Z2Z3Z4可動子504Zおよび磁性体支持筒580
および4つの円弧状磁性体ブロック507を含むウエハ
天板501の重心のZ座標と概ね一致するようになって
いる。このためX1X2ブロック507Xに作用するX
方向の吸引力によって、Y軸まわりの回転力がほとんど
ウエハ天板501に作用しないようになっている。
【0175】また、このX1X2ブロック507Xに作
用するX方向の吸引力の作用線のX座標は、X1X2可
動子504X、Y1Y2可動子504Y、Z1Z2Z3
Z4可動子504Zおよび磁性体支持筒580および4
つの円弧状磁性体ブロック507を含むウエハ天板50
1の重心のX座標と概ね一致するようになっている。こ
のためX1X2ブロックに作用するX方向の吸引力によ
って、Z軸まわりの回転力がほとんどウエハ天板501
に作用しないようになっている。
【0176】Y1Y2ブロック507Yに作用する吸引
力の作用線のZ座標は概ね一致している。Y1Y2ブロ
ック507Yに作用する吸引力の作用線のZ座標は、X
1X2可動子504X、Y1Y2可動子504Y、Z1
Z2Z3Z4可動子504Zおよび磁性体支持筒580
および4つの円弧状磁性体ブロック507を含むウエハ
天板501の重心のZ座標と概ね一致するようになって
いる。このためY1Y2ブロック507Yに作用するY
方向の吸引力によって、X軸まわりの回転力がほとんど
ウエハ天板501に作用しないようになっている。
【0177】また、このY1Y2ブロック507Yに作
用するY方向の吸引力の作用線のX座標は、X1X2可
動子504X、Y1Y2可動子504Y、Z1Z2Z3
Z4可動子504Zおよび磁性体支持筒580および4
つの円弧状磁性体ブロック507を含むウエハ天板50
1の重心のX座標と概ね一致するようになっている。こ
のためY1Y2ブロック507Yに作用するY方向の吸
引力によって、Z軸まわりの回転力がほとんどウエハ天
板501に作用しないようになっている。
【0178】Xステージ上板563の上部には、ウエハ
天板501を6軸方向に位置制御するための8個の微動
リニアモータ503の固定子505、ウエハ天板501
にXY方向の加速度を与えるための電磁石支持円筒58
3に支持された4個のE形電磁石508、ウエハ天板5
01の自重を支持するための自重支持ばねの一端が固定
されている。
【0179】各固定子505は、長円形のコイル578
をコイル固定枠579で支持する構造になっており、前
述のウエハ天板501下面に固定されたリニアモータ可
動子504と非接触で対面するようになっている。
【0180】8個の固定子505のうちの4個の固定子
505Zは、矩形状のXステージ上板563の辺のほぼ
中央部に配置され、ウエハ天板501をXステージ56
1に対してZ方向に微動駆動するためのZ固定子を形成
する。Z固定子505Zは、前記長円コイル578Zの
直線部がZ方向と直角になるように配置されており、前
記Z可動子504ZのZ方向に沿って配置された2極の
磁石574ZにZ方向の推力を作用できるようになって
いる。このコイルをZ1〜Z4コイルと名づける。
【0181】残りの4個の固定子のうち2個の固定子5
05Xは、矩形状のXステージ上板563の対角の隅部
に配置され、X固定子を形成する。X固定子505Xで
は、前記長円コイル578Xの2つの直線部がX方向と
直角になり、2つの直線部がX方向に沿うように配置さ
れており、前記X可動子504XのX方向に沿って配置
された2極の磁石574XにX方向の推力を作用できる
ようになっている。このコイルをX1X2コイルと名づ
ける。
【0182】残りの2個の固定子505Yも矩形状のX
ステージ上板563の対角の隅部に配置され、Y固定子
を形成する。Y固定子505Yでは、前記長円コイル5
78Yの2つの直線部がY方向と直角になり、2つの直
線部がY方向に沿うように配置されており、前記Y可動
子504YのY方向に沿って配置された2極の磁石50
4YにY方向の推力を作用できるようになっている。こ
のコイルをY1Y2コイルと名づける。
【0183】また、電磁石支持円筒583は、矩形状の
Xステージ上板563のほぼ中央部に配置され、電磁石
支持円筒583の内部には4つのE形電磁石508が設
けられている。E形電磁石508は、Z方向からみたと
き概ねE形の断面を有する磁性体ブロック585と、コ
イル586とを具備している。コイル585は、Eの字
の中央の突起の周りに巻きまわされる。Eの字の3つの
突起部の端面は、直線ではなく円弧になっている。この
E形電磁石508の3つの突起部の端面は、前記ウエハ
天板501に固定された円弧状磁性体ブロック507と
数十ミクロン程度以上の空隙を介して非接触で対面し、
コイルに電流を流すことによって円弧状磁性体ブロック
585に吸引力を作用するようになっている。
【0184】4個のE形電磁石508のうち2個は、X
1X2ブロック507Xに対面するようにX方向に沿っ
て配置され、X1X2ブロック507XにそれぞれX方
向および−X方向の吸引力を与える。これをX1X2電
磁石508Xと名づける。
【0185】E形電磁石508のうち残りの2個は、Y
1Y2ブロック507Yに対面するようにY方向に沿っ
て配置され、Y1Y2ブロック507YにそれぞれY方
向および−Y方向の吸引力を与える。これをY1Y2電
磁石508Yと名づける。
【0186】電磁石508は吸引力しか発生できないの
で、XYそれぞれの駆動方向について+方向に吸引力を
発生する電磁石508と−方向に吸引力を発生する電磁
石508を設けているのである。
【0187】また、磁性体ブロック507およびE形電
磁石の各々の対向面をZ軸まわりの円筒面とし、4つの
磁性体ブロックと4つのE形電磁石508が、Z軸周り
(ωx方向)に互いに接触することなく、自由に回転で
きるようにしている。つまり、ウエハ天板501とXス
テージ561が、ωx方向に相対移動可能となる。ま
た、ωx方向に回転しても、E形電磁石508の端面と
磁性体ブロック507との間の空隙に変化がなく、同一
電流に対して電磁石508の発生する吸引力が変化しな
い。
【0188】本実施形態では、4つの磁性体ブロックと
4つのE形電磁石の各々の対向面は円筒面としたが、こ
れに対向面の形状はこれに限るものではなく、球面形状
や、椀形状にしても良い。磁性体ブロックと電磁石の対
抗面を球面形状や椀形状にしても、ωxωyωzの回転3
軸方向について相対回転自在となり、相対回転しても対
向する面の空隙に変化がなく、電磁石の吸引力が変化す
ることもない。
【0189】また、円弧状磁性体ブロック507および
E形磁性体ブロック585は層間が電気的に絶縁された
薄板を積層して形成されており、磁束変化にともなって
ブロック内に渦電流が流れることを防止しており、E形
電磁石508の吸引力を高い周波数まで制御することが
できる。
【0190】以上の構成により、Xステージ561から
ウエハ天板501に対して、リニアモータにより6軸方
向の推力を与えることができ、電磁石508によりXY
方向の大きな吸引力を与えることができる。
【0191】並進Z方向および回転ωxωyωz方向は
長いストロークを動かす必要はないが、XY方向は長い
ストロークにわたって推力や吸引力を作用させる必要が
ある。しかし、リニアモータ503も電磁石508もX
Y方向のストロークが極めて短い。一方、Xステージ5
61はXY方向に長いストロークを有する。そこで、X
ステージ561をXY方向に移動させながらウエハ天板
501にXY方向の推力や吸引力を作用させることによ
り、XY方向の長きにわたってウエハ天板501にXY
方向の推力や吸引力を作用させるようにしている。
【0192】(制御系の説明)一例として、図11に、
Y方向にのみ長距離移動し、他の5軸方向は現在位置に
保持するような動作を行う場合の制御ブロック図を示
す。
【0193】移動目標指示手段521は、ウエハ天板5
01の6軸方向の位置等の目標値を位置プロファイル生
成手段522と加速プロファイル生成手段523に出力
する。位置プロファイル生成手段522は、目標指示手
段521からの目標値に基いて、時間とウエハ天板50
1がいるべき位置との関係を、並進XYZ方向および回
転ωxωyωz方向の6軸方向についてそれぞれ生成す
る。加速プロファイル生成手段523は、目標指示手段
521からの目標値に基いて、時間と発生すべき加速度
の関係を、並進XY方向の2軸についてそれぞれ生成す
る。これらのプロファイルは、ウエハ天板501を剛体
とみなしてその代表位置に対して与えられる。代表位置
としては、ウエハ天板501の重心を用いるのが一般的
である。
【0194】つまり本実施形態の場合、時間とウエハ天
板501がいるべき重心の位置および重心周りの回転の
関係が位置プロファイル生成手段522により与えら
れ、ウエハ天板501の重心のXY方向の加速プロファ
イルについては加速プロファイル生成手段523により
与えられる。
【0195】本実施形態では、Y軸方向のみ長距離移動
するので、Y軸に関してのみ目標位置まで移動する位置
プロファイルが与えられ、他の軸に関しては現在位置に
とどまるよう一定値の位置プロファイルがあたえられ
る。また加速プロファイルもY軸は移動に伴う加減速パ
ターンが加速プロファイル生成手段により与えられ、移
動のないX軸は常にゼロである。
【0196】6軸方向のウエハ天板501の重心位置お
よび重心周りの回転の位置プロファイル生成手段522
の出力は、微動リニアモータ503を制御する微動LM
位置サーボ系に入力される。このうちの重心のX位置プ
ロファイル生成手段522Xの出力とY位置プロファイ
ル生成手段522Yの出力は、Xステージ561をXY
方向に移動させるXYステージの長距離リニアモータ5
10の電流をフィードバック制御する長距離LM位置サ
ーボ系535にも入力される。
【0197】またX加速プロファイル生成手段523X
の出力とY加速プロファイル生成手段523Yの出力
は、電磁石508の吸引力をフィードフォワード制御す
る吸引FF系531に入力される。
【0198】微動LM位置サーボ系525は、差分器5
41と、演算部526と、出力座標変換部542と、微
動電流アンプ527と、ウエハ天板位置計測系528
と、入力座標変換部543とを有する。差分器541
は、上記位置プロファイル生成手段522が出力するウ
エハ天板501の重心の現在いるべきXYZωxωyω
z位置(目標位置)とウエハ天板501の重心が実際に
いるXYZωxωyωz位置(計測位置)との偏差を出
力する。演算部526は、差分器541からの偏差信号
に基いて、PID等に代表される制御演算を施し、6軸
分の駆動指令を計算する。出力座標変換部542は、6
軸分の駆動指令をX1X2Y1Y2Z1Z2Z3Z4リ
ニアモータ503に分配する演算を行い、その結果をア
ナログ電圧で出力する。微動電流アンプ527は、該ア
ナログ出力電圧に比例する電流をX1X2Y1Y2Z1
Z2Z3Z4リニアモータ503に供給する。ウエハ天
板501位置計測系は、ウエハ天板501の概ね露光点
のXYZωxωyωzの位置を計測する干渉計等を備え
た前述の計測手段を有する。入力座標変換部543は、
ウエハ天板位置計測系からの信号に基いて、ウエハ天板
501の概ね露光点のXYZωxωyωzの位置をウエ
ハ天板501の重心のXYZωxωyωz位置に換算す
る。
【0199】微動LM位置サーボ系525は、各軸ごと
にみると、位置プロファイル生成手段522の出力を指
令値とする通常の位置サーボ系であるが、大推力が必要
なときは、後述の吸引FF系531から力をもらうよう
になっている。また、上述のように電磁石508の吸引
力は、その作用線とウエハ天板501の重心を一致させ
ることにより、ウエハ天板501に回転力を発生しない
ように構成されている。そのため、微動リニアモータ5
03は、目標位置とのわずかな位置偏差を解消するため
の小さい推力を発生するだけでよいので、発熱が問題に
なるような電流が流れないようになっている。またソフ
ト的またはハード的にリニアモータの電流を制限して吸
引FF系531との連動が誤動作した場合でも発熱が問
題になるような電流が流れないようにすることもでき
る。
【0200】吸引FF系531は、1対のX1X2電磁
石508XとX1X2ブロック507Xとの間に加速プ
ロファイル生成手段523の出力に比例したX方向の合
成推力を発生させるための制御系と、1対のY1Y2電
磁石508YとY1Y2ブロック507Yとの間に加速
プロファイル生成手段523の出力に比例したY方向の
合成推力を発生させるための制御系とを有する。各制御
系は、補正手段532と、調整手段533と、1対の電
磁石508のコイル586を各々独立に駆動する2つの
電磁石用電流アンプ534とから構成される。
【0201】補正手段532は、電磁石508の電流と
推力の非線型関係を補正するためのものである。多くの
場合、補正手段532は符号を保存する平方根演算器で
ある。一般に電磁石の吸引力は電磁石の電流の二乗に比
例する。要求される力は、加速プロファイル生成手段5
23の出力に比例する力であるから、この出力の平方根
をとってそれを電流指令とすれば、加速プロファイル生
成手段523の出力の平方根の2乗に比例する吸引力が
働く。つまり加速プロファイル生成手段523の出力に
比例した吸引力が働く。また、加速プロファイル生成手
段523の出力は、符号を含んでいるが、平方根演算は
出力の絶対値に対して行い、演算後に符号を付加して調
整手段に出力するようになっている。
【0202】また、調整手段533は、1対の電磁石5
08を構成する各々の電磁石508と磁性体507の間
に働く吸引力を調整し、両者の合力の大きさと向きを所
望のものにするためのものである。電磁石508は電流
の向きによらず磁性体507を吸引する力しか出せな
い。そこで、1対の電磁石508で磁性体507を挟
み、各々の電磁石508で磁性体板に対して逆向きの力
を発生するようにし、その2つの力を調整することで磁
性体507に働く合力の大きさと方向を制御するように
している。前記補正手段532の出力の符号に基いて、
1対の電磁石508のうちのどちらに電流を与えるかを
選択し、前記補正手段532の出力に比例した値を電流
アンプ534に入力し、他方の電磁石508の電流はゼ
ロに制御するようにするのがもっとも簡単な構成であ
る。補正手段532の出力がゼロの場合は、どちらの電
磁石508の電流もゼロに制御される。この結果、1対
の電磁石508から磁性体507に対して、加速プロフ
ァイル生成手段523の出力の大きさに比例した推力が
所望の方向に付与されることになる。また、補正手段5
32の出力がゼロのときに2つの電磁石508に等しい
バイアス電流を流しておくこともできる。これは電磁石
508のBH曲線の動作中心を電流すなわち磁界の強さ
と磁束密度の関係をより線形にする効果がある。この場
合、補正手段と調整手段は一体となって、加速プロファ
イル出力に基いて、2つの電磁石508に適当な電流を
指令する動作をする。
【0203】具体的には加速プロファイル生成手段52
3の出力がプラス移動方向にVa、バイアス電流がIbのと
き、プラス移動方向に吸引力を発生する電磁石508の
コイル電流をIp、マイナス移動方向に吸引力を発生する
電磁石508のコイル電流をImとすると、あらかじめ定
めた比例定数Kに対してVa=K((Ip-Ib)^2-(Im-Ib)^2)を満
たすようなIp、Imを出力する動をする。電磁石508は
小さいアンペアターンで大きな推力を得ることができ発
熱はほとんど問題にならない。
【0204】また、一定速度で走行中は電磁石508の
電流はゼロに制御する。このため床振動等の外乱が電磁
石508を通してウエハ天板501側に伝わることはな
い。この状態においては、微動リニアモータを用いてウ
エハ天板501の6軸方向の位置決めを高精度に制御す
る。
【0205】本実施形態において、ウエハ天板501に
連結された微動リニアモータおよび電磁石508はスト
ロークが短いので、そのままでは長距離にわたって力を
付与することができない。そこで、ウエハ天板501に
力を付与する基準となるXステージ561をXY方向に
移動させながらウエハ天板501にXY方向の推力や吸
引力を作用させることにより、XY方向の長きにわたっ
てウエハ天板501にXY方向の推力や吸引力を作用さ
せるようにしている。これを実現するために、長距離L
M位置サーボ系と、それに接続される2本のYリニアモ
ータおよび1本のXリニアモータが設けられている。
【0206】長距離LM位置サーボ系535は、X制御
系とY制御系とを有する。X制御系は、1本のXリニア
モータによってXステージ561のX位置をX位置プロ
ファイルにならうように制御する。Y制御系は、2本の
YリニアモータによってXステージ561およびYステ
ージ551のY位置をY位置プロファイルに基いて制御
する。
【0207】長距離LM位置サーボ系535のXおよび
Y制御系は、XまたはY方向の位置プロファイルと、X
ステージ上板563の側面に構成された反射ミラーに照
射した干渉計ビームにより計測されるXまたはY方向の
Xステージ561の現在位置との差分を出力し、この偏
差信号にPID等に代表される制御演算を施し、Xまた
はY方向の加速指令を計算し、これをXまたはYリニア
モータ電流アンプ537を介してXリニアモータ510
XまたはYリニアモータ510Yに出力するようになっ
ている。
【0208】この結果、Yリニアモータ510YはYス
テージ551、Xステージ561、およびウエハ天板5
01等の全体質量をY方向に加速するための推力を発生
し、Xリニアモータ510XはXステージ561および
ウエハ天板501等の全体質量をX方向に加速するため
の推力を発生する。
【0209】本実施形態では、加速プロファイル生成手
段522の出力を、長距離LM位置サーボ系の制御演算
器の出力に加算してモータ電流アンプに入力することに
よって、加速度をフィードフォワード的に長距離リニア
モータ510に指令し、加速中に位置偏差がたまらない
ようにしている。
【0210】本実施形態では、加速プロファイルは吸引
FF系531と長距離LM位置サーボ系535にフィー
ドフォワード的に与えているが、これに加えて、微動L
M位置サーボ系525にフィードフォワード的に与える
ようにしてもよい。また、加速プロファイルをXY方向
だけでなく6軸方向すべて生成し、微動LM位置サーボ
系525にフィードフォワード的に与えるようにしても
よい。
【0211】Xステージ561やウエハ天板501の加
速終了後も、Xステージ561およびYステージ551
はX位置およびY位置プロファイルに基いて移動する。
加速終了後は2本のYリニアモータと1本のXリニアモ
ータはX1X2Y1Y2の微動リニアモータが発生する
推力の反力を発生しているだけである。
【0212】以上のように本実施形態によれば、リニア
モータで移動されるXステージ561およびYステージ
551とXステージ561を基準とする電磁石508の
吸引力によってウエハ天板501を加速し、ウエハ天板
501の加速が終了したら電磁石は電流をゼロにして床
振動を絶縁し、長距離LM位置サーボ系はXステージ5
61およびYステージ551をXおよびYの位置プロフ
ァイルに基いて移動させ、電磁石508や微動リニアモ
ータの可動子固定子が接触しないようにしつつ、これら
の動作と平行して微動リニアモータによって常時高精度
な位置制御を行うようにすることにより、大推力と低発
熱とウエハ天板501に対する高精度6軸位置制御を同
時に達成するようにした。
【0213】(独立計測独立制御の利点)本実施形態で
は、電磁石508や微動リニアモータの推力発生の基準
であるXステージ561の位置をウエハ天板501の位
置とは全く独立に計測し、全く独立した制御系で位置制
御している。
【0214】このようなXステージ561位置の独立計
測独立制御は、相対センサを用いた制御と比較して、以
下のような利点がある。
【0215】まず第1の利点は、実装上の不利益が多い
相対位置センサを用いないで済むことが挙げられる。X
ステージ561とウエハ天板501の相対位置を計測す
る相対位置センサを設ける場合、Xステージ561また
はウエハ天板501に固定しなければならない。センサ
取り付け部が振動しないように強固に固定しようとする
と、取り付け部の寸法が増加し、周囲の部品との干渉や
質量の増加が懸念される。またプリアンプも近くに搭載
する必要があり、これも周囲の空間を圧迫し質量増加を
招く。また、センサのケーブルをXステージ561やウ
エハ天板501がひきずることになり、ケーブルの引き
回しによる外乱力が増加する。つまり、本実施形態のX
ステージ561とウエハ天板501の計測および制御を
独立にすることによって、ウエハ天板501の質量を軽
減させることができるので、ウエハ天板501に駆動力
を与えたときの応答が速くなり、ウエハ天板501の高
速な位置決めに有利である。また、ケーブルの引き回し
がなく、高精度な位置決めに適している。
【0216】第2の利点は、演算の負荷が減ることであ
る。これは、上記の実装の問題とも関わっている。ギャ
ップセンサ等の相対位置センサでXY方向だけの相対変
位を計測しようとした場合、ウエハ天板501の重心に
相当する位置をXステージ561から相対的に測定でき
るようにセンサを配置するのは困難である。例えば、本
実施形態では重心の付近には電磁石508や磁性体ブロ
ックがあり、相対位置センサを設けるとするとこれを避
けて配置しなければならない。すると、ウエハ天板50
1の回転に起因するいわゆるアッベ誤差が相対センサに
入ってくる。この誤差を取り除くためには、前記ウエハ
天板501の重心位置計測結果のωxωyωxの値と、
相対位置センサの取付位置とウエハ天板501の重心位
置との隔たり量からXY方向の変位を計算し、または相
対位置センサを6個設けて座標変換を行うことによりX
Y方向の変位を計算したりしなければならず、演算の負
荷が増える。本実施形態では、このような演算の負荷が
軽減されているため、高速な位置決めには非常に適して
いる。
【0217】第3の利点は、Xステージ561およびウ
エハ天板501の制御系に入る外乱を減らすことができ
る。相対位置センサを用いた制御方式では、長距離LM
位置サーボ系に入る外乱が増える。相対位置センサを用
いた制御方式では、長距離LM位置サーボ系に対する位
置指令は常にゼロであり、ウエハ天板501とXステー
ジ561が相対変位するとそれが外乱となる。つまり、
ウエハ天板501の応答遅れがあると外乱がふえる。さ
らに、相対位置センサを用いた制御方式では、ウエハ天
板501の微動LMサーボが有効でないとXYステージ
を駆動することができない。そのため相対位置センサを
用いた制御方式では、例えば試験のためにXYステージ
位置のみを移動させることはできない。一方、本実施形
態の独立計測独立制御方式では、Xステージ561の位
置計測に干渉計を用いており、これはXステージ561
の側面にミラーを形成するだけですむ。
【0218】つまり、本実施形態の独立計測独立制御に
より、ウエハ天板501周辺の空間を圧迫したり、ケー
ブルを引きまわしたり、相対位置センサのアンプを搭載
することによって質量が増加することもない。また、本
実施形態の独立計測独立制御方式では、干渉計で計測し
たXYの位置信号に、ウエハ天板501の回転量は混入
してこないので、位置信号に対して複雑な演算を施す必
要もない。また、ウエハ天板501に応答遅れがあって
も長距離LM位置サーボ系には混入してこないので無用
の外乱が増えることもない。また、ウエハ天板501の
微動LMサーボ系を立ち上げることなく長距離LM位置
サーボ系に位置指令を与えることでXステージ561を
任意位置に移動させることができる。
【0219】本実施形態では、ウエハ天板501の6軸
方向の微動制御に8個の微動リニアモータを用いる例を
示したが、これに限るものではなく、微動リニアモータ
は6軸方向の推力が出せるように最低6個のアクチュエ
ータがあればよい。アクチュエータの配置も本実施形態
のものに限定されないことは言うまでもない。
【0220】電磁石508は吸引力しか出せないので、
本実施形態ではXY方向の加速減速を行うのに4個の電
磁石508を必要とした。しかし、電磁石508の数
も、XY方向に区別することを考慮に入れなければ、少
なくとも3個の電磁石508があればXY方向の駆動を
行うことができる。また、電磁石508は、コイルに電
流を流したとき磁性体に吸引力を発生できるものであれ
ばなんでもよく、本実施形態のようなE形状に限定され
るものではない。
【0221】また独立計測独立制御において、Xステー
ジ561位置計測を行うのにXステージ561の側面ミ
ラーを利用して干渉計で計測したが、これに限るもので
はなく、XおよびYリニアモータにリニアエンコーダを
設け、これによりXステージ561位置を計測してもよ
い。また、リニアエンコーダのかわりに長尺を測定でき
る任意のセンサを使うこともできる。
【0222】また、本実施形態では、Xステージ561
をXY方向に長ストローク駆動するためにリニアモータ
を用いたが、これに限るものではなく、ボールネジ、ピ
ストン、ロボットアーム等を用いても良い。
【0223】また、本実施形態では、ウエハ天板501
の自重支持に自重補償ばねを用いたが、これに限るもの
ではなく、エアによる浮上力を利用したり、磁石の反発
力を利用したり、Z方向に力を発生するアクチュエータ
を利用しても良い。Z方向に力を発生させるアクチュエ
ータとして、前述の微動リニアモータを用いても良い
が、リニアモータの発熱は大きいため、発熱の小さなア
クチュエータを微動リニアモータとは別に設けても良
い。
【0224】<実施形態5>次に前述した実施形態のス
テージ装置をウエハステージまたはレチクルステージと
して搭載した走査型露光装置の実施形態を、図12を用
いて説明する。
【0225】鏡筒定盤696は床または基盤691から
ダンパ698を介して支持されている。また鏡筒定盤6
96は、レチクルステージベース694を支持すると共
に、レチクルステージ695とウエハステージ693の
間に位置する投影光学系497を支持している。
【0226】ウエハステージ693は、床または基盤か
ら支持されたステージ定盤上に支持され、ウエハを載置
して位置決めを行う。また、レチクルステージ695
は、鏡筒定盤696に支持されたレチクルステージベー
ス上に支持され、回路パターンが形成されたレチクルを
搭載して移動可能である。レチクルステージ695上に
搭載されたレチクルをウエハステージ693上のウエハ
を露光する露光光は、照明光学系699から発生され
る。
【0227】なお、ウエハステージ693は、レチクル
ステージ695と同期して走査される。レチクルステー
ジ695とウエハステージ693の走査中、両者の位置
はそれぞれ干渉計によって継続的に検出され、レチクル
ステージ695とウエハステージ693の駆動部にそれ
ぞれフィードバックされる。これによって、両者の走査
開始位置を正確に同期させるとともに、定速走査領域の
走査速度を高精度で制御することができる。投影光学系
に対して両者が走査している間に、ウエハ上にはレチク
ルパターンが露光され、回路パターンが転写される。
【0228】本実施形態では、前述の実施形態のステー
ジ装置をウエハステージおよびレチクルステージとして
用いているため、大きな推力でステージを駆動しても発
熱を低減することが可能であるとともに、さらに高速・
高精度な露光が可能となる。
【0229】<実施形態6>次に上記説明した露光装置
を利用した半導体デバイスの製造方法の実施例を説明す
る。図13は半導体デバイス(ICやLSI等の半導体
チップ、あるいは液晶パネルやCCD等)の製造フロー
を示す。ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの
回路設計を行なう。ステップ2(マスク製作)では設計
した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステッ
プ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエ
ハを製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程
と呼ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソ
グラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成す
る。ステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステッ
プ14によって作製されたウエハを用いて半導体チップ
化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボ
ンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の
工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製
された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト
等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイス
が完成し、これが出荷(ステップS7)される。
【0230】図14は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明した露光装置によって
マスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステッ
プ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステッ
プ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部
分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッ
チングが済んで不要となったレジストを取り除く。これ
らのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上
に多重に回路パターンが形成される。本実施例の製造方
法を用いれば、従来は製造が難しかった高集積度の半導
体デバイスを製造することができる。
【0231】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のステージ装置に
よれば、2つの計測器を用いて2つの対象(ステージと
移動装置)を独立に計測し、独立の制御することができ
る。これにより、演算の負荷を軽減するとともに、制御
系に入る外乱を減らし、高速高精度なステージ装置を提
供することができる。
【0232】また、本発明の請求項4記載のステージ装
置によれば、リニアモータのコイルの切換をなくすこと
で推力ムラをなくすことができる。
【0233】また、本発明の請求項14記載のステージ
装置によれば、ステージを第1のユニットおよび第2の
ユニットを用いて駆動制御することができるので、第1
のユニットと第2のユニットとを併用することが可能で
ある。
【0234】また、本発明の請求項21記載のステージ
装置によれば、ステージの発熱を軽減させることができ
る。
【0235】また、本発明の請求項25記載のステージ
装置によれば、第1のユニットと第2のユニットを状況
により使い分けることができる。
【0236】また、本発明の請求項53記載のステージ
装置によれば、ステージと移動装置を独立して制御する
ことができる。これにより、演算の負荷を軽減するとと
もに、制御系に入る外乱を減らし、高速高精度なステー
ジ装置を提供することができる。
【0237】また、本発明の請求項62記載のステージ
装置によれば、一方向しか力を発生することができない
電磁石を対向させることにより、回転移動自在のステー
ジの往復駆動制御を行うことができる。
【0238】また、本発明の請求項78記載のステージ
装置によれば、ステージと移動装置の制御を独立して行
うことができる。これにより、演算の負荷を軽減すると
ともに、制御系に入る外乱を減らし、高速高精度なステ
ージ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のステージ装置の概略図
【図2】第1実施形態のステージ装置の制御系ブロック
【図3】第2実施形態のステージ装置の概略図
【図4】第2実施形態のステージ装置の制御系ブロック
【図5】第3実施形態のステージ装置の概略図
【図6】第3実施形態のステージ装置の変形例の概略図
【図7】第3実施形態のステージ装置の制御系ブロック
【図8】第4実施形態のウエハステージの斜視図
【図9】第4実施形態のウエハステージの計測器の説明
【図10】第4実施形態のウエハステージの分解図
【図11】第4実施形態のウエハステージの制御図
【図12】第5実施形態の露光装置の概略図
【図13】半導体デバイスの製造工程を説明するフロー
【図14】ウエハプロセスを説明するフロー図
【図15】従来の第1のステージ装置の概略図
【図16】従来の第2のステージ装置の概略図
【符号の説明】
101 ステージ 102 ガイド 103 リニアモータ 104 リニアモータ可動子 105 リニアモータ固定子 107 磁性体板 108 電磁石 108a 電磁石コイル 108b 電磁石ヨーク 110 送りネジ駆動系 111 ナット 112 モータ 113 送りネジ 114 軸受け 121 移動目標指示手段 122 位置プロファイル生成手段 123 加速プロファイル生成手段 125 微動リニアモータ位置サーボ系 126 演算部 127 モータ電流アンプ 128 干渉系 129 反射ミラー 131 吸引FF系 132 補正手段 133 調整手段 134 電磁石電流アンプ 135 移動FB系 136 演算部 137 モータ電流アンプ 138 エンコーダ 201 ステージ 202 平面ガイド 203 リニアモータ 204 リニアモータ可動子 204X、204Y1、204Y2 磁石 205 リニアモータ固定子 205X、205Y1、205Y2 コイル 206 支持枠 207 磁性体板 208 電磁石 208a 電磁石コイル 208b 電磁石ヨーク 209 連結部材 210 送りネジ駆動系 211 ナット 212 モータ 213 送りネジ 214 軸受け 221 移動目標支持手段 222 位置プロファイル生成手段 223 加速プロファイル生成手段 225 微動リニアモータ位置サーボ系 226 演算部 227 モータ電流アンプ 228 干渉系 229 反射ミラー 231 吸引FF系 232 補正手段 233 調整手段 234 電磁石電流アンプ 235 移動FB系 236 演算部 237 モータ電流アンプ 238 エンコーダ 301 ステージ 302 平面ガイド 303 リニアモータ 304 リニアモータ可動子 304a 磁石 304b ヨーク 305 リニアモータ固定子 305a コイル 306 支持枠 307 磁性体板 308 電磁石 308a 電磁石コイル 308b 電磁石ヨーク 309 側板 310 送りネジ駆動系 311 ナット 312 モータ 313 送りネジ 314 軸受け 321 移動目標支持手段 322 位置プロファイル生成手段 323 加速プロファイル生成手段 325 微動リニアモータ位置サーボ系 326 演算部 327 モータ電流アンプ 328 干渉系 331 吸引FF系 332 補正手段 333 調整手段 334 電磁石電流アンプ 335 移動FB系 336 演算部 337 モータ電流アンプ 338 エンコーダ 501 ウエハ天板 502 ベース定盤 503 微動リニアモータ 504 微動リニアモータ可動子 505 微動リニアモータ固定子 506 コイル固定枠 507 ブロック 508 電磁石 509 自重補償ばね 510 長距離リニアモータ 511 長距離リニアモータ可動子 512 長距離リニアモータ固定子 513 長距離リニアモータコイル 514 コイル固定枠 521 目標値指示手段 522 位置プロファイル生成手段 523 加速プロファイル生成手段 525 微動LM位置サーボ系 526 演算部 527 微動電流アンプ 528 ウエハ天板位置計測系 529 ウエハ天板側面ミラー 531 吸引FF系 532 補正手段 533 調整手段 534 電磁石用電流アンプ 535 長距離LM位置サーボ系 537 リニアモータ電流アンプ 538 ステージ位置計測器 539 Xステージ側面ミラー 541 差分器 542 出力座標変換部 543 入力座標変換部 550 Yヨーガイド 551 Yステージ 552 Xヨーガイド 553 Yスライダ大 554 Yスライダ小 555 連結板 561 Xステージ 562 Xステージ側板 563 Xステージ上板 564 Xステージ下板 571 ウエハチャック 572 窪み 574 磁石 575 ヨーク 576 側板 578 コイル 579 コイル固定枠 580 磁性体支持筒 581 自重補償ばね 583 電磁石支持円筒 585 E形磁性体 586 コイル 691 床・基盤 692 ステージ定盤 693 ウエハステージ 694 レチクル定盤 695 レチクルステージ 696 鏡筒定盤 697 投影光学系 698 ダンパ 699 照明光学系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 41/03 H02K 41/03 A // B23Q 1/30 B23Q 1/30 1/56 G01B 11/00 G G01B 11/00 B23Q 1/18 Z

Claims (85)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能なステージと、 該ステージに力を与える第1のユニットと、 該第1のユニット又は該第1のユニットを備えた構造体
    を移動させるための移動装置と、 該ステージの位置又は移動量を計測するための第1の計
    測器と、 該第1のユニット又は該構造体の位置又は移動量を計測
    するための第2の計測器とを備え、 前記ステージは、前記第1の計測器の計測値に基いて制
    御され、 前記移動装置は、前記第2の計測器の計測値に基いて制
    御されることを特徴とするステージ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のユニットは、前記第1の計測
    値に基いて制御されることを特徴とする請求項1記載の
    ステージ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のユニットは、ステージの目標
    位置に関する指令に基いて制御されることを特徴とする
    請求項1または2記載のステージ装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のユニットは、リニアモータを
    有することを特徴とする請求項1〜3記載のステージ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1のユニットは、前記ステージの
    重心に力を作用させることを特徴とする請求項1〜4い
    ずれか記載のステージ装置。
  6. 【請求項6】 前記移動装置は、ステージの目標位置に
    関する指令に基いて制御されることを特徴とする請求項
    1〜5いずれか記載のステージ装置。
  7. 【請求項7】 前記移動装置は、リニアモータまたはボ
    ールネジを有することを特徴とする請求項1〜6いずれ
    か記載のステージ装置。
  8. 【請求項8】 前記ステージは、3自由度方向に移動可
    能であることを特徴とする請求項1〜7いずれか記載の
    ステージ装置。
  9. 【請求項9】 前記第1のユニットは、前記ステージに
    3自由度方向の力を与えることを特徴とする請求項8記
    載のステージ装置。
  10. 【請求項10】 前記移動装置は、前記第1のユニット
    又は前記構造体を1自由度方向に移動させることを特徴
    とする請求項8または9記載のステージ装置。
  11. 【請求項11】 前記ステージは、6自由度方向に移動
    可能であることを特徴とする請求項1〜7いずれか記載
    のステージ装置。
  12. 【請求項12】 前記第1のユニットは、前記ステージ
    に6自由度方向の力を与えることを特徴とする請求項1
    1記載のステージ装置。
  13. 【請求項13】 前記移動装置は、XYステージである
    ことを特徴とする請求項11または12記載のステージ
    装置。
  14. 【請求項14】 前記第1のユニットとは別の第2のユ
    ニットを有することを特徴とする請求項1〜13いずれ
    か記載のステージ装置。
  15. 【請求項15】 前記第2のユニットは、前記ステージ
    の目標位置に関する指令に基いて制御されることを特徴
    とする請求項14記載のステージ装置。
  16. 【請求項16】 前記第2のユニットは、前記ステージ
    の目標位置に関する指令に基いて、フィードフォワード
    制御されることを特徴とする請求項15記載のステージ
    装置。
  17. 【請求項17】 前記ステージの目標位置に関する指令
    は、該ステージの加速に関する指令であることを特徴と
    する請求項15または16記載のステージ装置。
  18. 【請求項18】 前記第2のユニットは、前記ステージ
    の重心に力を作用させることを特徴とする請求項14〜
    17記載のステージ装置。
  19. 【請求項19】 前記第2のユニット又は前記第2のユ
    ニットを備えた構造体を移動させるための第2の移動装
    置を有することを特徴とする請求項14〜18いずれか
    記載のステージ装置。
  20. 【請求項20】 前記第2のユニットは、前記移動装置
    によって前記第1のユニットと一体的に移動することを
    特徴とする請求項14〜18いずれか記載のステージ装
    置。
  21. 【請求項21】 前記第2のユニットは、電磁石を有す
    ることを特徴とする請求項14〜20いずれか記載のス
    テージ装置。
  22. 【請求項22】 前記第2のユニットは、互いに逆向き
    の力を発生する少なくとも一組の電磁石を有することを
    特徴とする請求項21記載のステージ装置。
  23. 【請求項23】 前記第2のユニットは、1自由度方向
    に前記ステージに力を与えることを特徴とする請求項1
    4〜22いずれか記載のステージ装置。
  24. 【請求項24】 前記第2のユニットは、2自由度方向
    に前記ステージに力を与えることを特徴とする請求項1
    4〜23記載のステージ装置。
  25. 【請求項25】 移動可能なステージと、 該ステージに力を与える第1のユニットと、 該ステージに力を与える該第1のユニットとは別の第2
    のユニットと、 該第2のユニット又は該第2のユニットを備えた構造体
    を移動させるための移動装置とを備え、 該ステージの位置決めは、該第1のユニットを利用し、 該ステージの加減速は、該第2のユニットを利用するこ
    とを特徴とするステージ装置。
  26. 【請求項26】 前記第2のユニットは、前記第1のユ
    ニットよりも大きな力を発生できることを特徴とする請
    求項25記載のステージ装置。
  27. 【請求項27】 前記第2のユニットは、同じ駆動力を
    発生したときの発熱量が前記第1のユニットよりも小さ
    いことを特徴とする請求項25または26記載のステー
    ジ装置。
  28. 【請求項28】 前記第1のユニットはコイルと磁石を
    利用して電磁力を発生し、前記第2のユニットは磁性体
    と電磁石を利用して吸引力を発生することを特徴とする
    請求項25〜27いずれか記載のステージ装置。
  29. 【請求項29】 前記第2のユニットは、互いに逆向き
    の力を発生する少なくとも一組の電磁石を有することを
    特徴とする請求項28記載のステージ装置。
  30. 【請求項30】 前記ステージの位置を計測する第1の
    計測器を有することを特徴とする請求項25〜29いず
    れか記載のステージ装置。
  31. 【請求項31】 前記第1のユニットは、前記第1の計
    測器の計測値に基いて制御されることを特徴とする請求
    項29記載のステージ装置。
  32. 【請求項32】 前記第2のユニットの位置又は移動量
    を計測する第2の計測器を有することを特徴とする請求
    項25〜31いずれか記載のステージ装置。
  33. 【請求項33】 前記移動装置は、前記第2の計測器の
    計測値に基いて制御されることを特徴とする請求項32
    記載のステージ装置。
  34. 【請求項34】 前記第2のユニットは、前記ステージ
    の移動ストローク全体にわたって力をステージに与える
    ことを特徴とする請求項25〜33いずれか記載のステ
    ージ装置。
  35. 【請求項35】 前記移動装置は、前記第2のユニット
    も前記第1のユニットと一体的に移動させることを特徴
    とする請求項25〜33いずれか記載のステージ装置。
  36. 【請求項36】 前記第1のユニット又は該第1のユニ
    ットを備えた構造体を移動させるための別の移動装置を
    更に有することを特徴とする請求項25〜33いずれか
    記載のステージ装置。
  37. 【請求項37】 前記第1のユニット又は該第1のユニ
    ットを備えた構造体の位置又は移動量を計測する第3の
    計測器を有することを特徴とする請求項36記載のステ
    ージ装置。
  38. 【請求項38】 前記第2の移動装置は、前記第3の計
    測器の計測値に基いて制御されることを特徴とする請求
    項37記載のステージ装置。
  39. 【請求項39】 前記ステージの加速に関する指令を出
    力する加速情報生成手段と、 前記ステージの位置に関する指令を出力する位置情報生
    成手段とを有し、 前記第1のユニットは、該位置情報生成手段からの信号
    に基いて制御され、 前記第2のユニットは、該加速情報生成手段からの信号
    に基いて制御されることを特徴とする請求項25〜38
    いずれか記載のステージ装置。
  40. 【請求項40】 前記第2のユニットは、前記加速情報
    生成手段からの信号に基いて、フィードフォワード制御
    されることを特徴とする請求項39記載のステージ装
    置。
  41. 【請求項41】 前記移動装置は、位置情報生成手段か
    らの信号に基いて制御されることを特徴とする請求項3
    9または40記載のステージ装置。
  42. 【請求項42】 前記ステージは、3自由度方向に移動
    可能であることを特徴とする請求項25〜41いずれか
    記載のステージ装置。
  43. 【請求項43】 前記第1のユニットは、3自由度方向
    に前記ステージに力を与えることを特徴とする請求項4
    2記載のステージ装置。
  44. 【請求項44】 前記第2のユニットは、1自由度方向
    に前記ステージに力を与えることを特徴とする請求項4
    2または43記載のステージ装置。
  45. 【請求項45】 前記移動装置は、1自由度方向に前記
    第1のユニット又は該第1のユニットを備えた構造体を
    移動することを特徴とする請求項42〜44いずれか記
    載のステージ装置。
  46. 【請求項46】 前記ステージは、6自由度方向に移動
    可能であることを特徴とする請求項25〜41いずれか
    記載のステージ装置。
  47. 【請求項47】 前記第1のユニットは、6自由度方向
    に前記ステージに力を与えることを特徴とする請求項4
    6記載のステージ装置。
  48. 【請求項48】 前記第2のユニットは、2自由度方向
    に前記ステージに力を与えることを特徴とする請求項4
    6または47記載のステージ装置。
  49. 【請求項49】 前記移動装置は、2自由度方向に前記
    第2のユニット又は該第2のユニットを備えた構造体を
    移動することを特徴とする請求項45〜48いずれか記
    載のステージ装置。
  50. 【請求項50】 前記移動装置は、XYステージである
    ことを特徴とする請求項25〜49いずれか記載のステ
    ージ装置。
  51. 【請求項51】 前記第1のユニットは、前記ステージ
    の重心に力を作用させることを特徴とする請求項25〜
    50いずれか記載のステージ装置。
  52. 【請求項52】 前記第2のユニットは、前記ステージ
    の重心に力を作用させることを特徴とする請求項25〜
    51いずれか記載のステージ装置。
  53. 【請求項53】 移動可能なステージと、 該ステージに力を与えるユニットと、 該ユニット又は該ユニットを備えた構造体を移動させる
    ための移動装置と、 該ステージの位置又は移動量を計測するための第1の計
    測器と、 該ユニット又は該ユニットを備えた構造体の位置又は移
    動量を計測するための第2の計測器と、 該ステージの目標位置に基いて指令を出力する手段とを
    備え、 該ユニットは、該手段からの信号と該第1の位置計測器
    からの信号に基いて制御され、 該移動装置は、該手段からの信号と該第2の位置計測器
    からの信号に基いて制御されることを特徴とするステー
    ジ装置。
  54. 【請求項54】 前記ユニットは、前記手段からの信号
    と前記第1の計測器からの信号との差分に基いて制御さ
    れることを特徴とする請求項53記載のステージ装置。
  55. 【請求項55】 前記移動装置は、前記手段からの信号
    と前記第2の計測器からの信号との差分に基いて制御さ
    れることを特徴とする請求項53または54記載のステ
    ージ装置。
  56. 【請求項56】 前記手段からの信号は、前記ステージ
    の位置に関する信号であることを特徴とする請求項53
    〜55いずれか記載のステージ装置。
  57. 【請求項57】 前記ユニットは、リニアモータを有す
    ることを特徴とする請求項53〜56いずれか記載のス
    テージ装置。
  58. 【請求項58】 前記ステージに力を与える前記ユニッ
    トとは別の第2のユニットを備えることを特徴とする請
    求項53〜57いずれか記載のステージ装置。
  59. 【請求項59】 前記第2のユニットは、前記手段から
    の信号に基いてフィードフォワード制御されることを特
    徴とする請求項58記載のステージ装置。
  60. 【請求項60】 前記第2のユニットは、前記移動装置
    又は前記移動装置とは別の移動装置によって移動可能で
    あることを特徴とする請求項58または59いずれか記
    載のステージ装置。
  61. 【請求項61】 前記第2のユニットは、電磁石を有す
    ることを特徴とする請求項58〜60いずれか記載のス
    テージ装置。
  62. 【請求項62】 移動可能なステージと、 磁性体と、該磁性体を挟むように配置した少なくとも一
    組の電磁石とを有するユニットとを備え、 該ユニットの該磁性体および該電磁石のうちの一方はス
    テージに保持されるとともに、該ステージが回転方向に
    移動しても該磁性体と該電磁石は対向するように配置さ
    れていることを特徴とするステージ装置。
  63. 【請求項63】 前記磁性体と前記電磁石の対向する面
    は、円筒状または球面状であることを特徴とする請求項
    62記載のステージ装置。
  64. 【請求項64】 前記磁性体は、円弧状または椀状の磁
    性体であることを特徴とする請求項62または63記載
    のステージ装置。
  65. 【請求項65】 前記電磁石は、E字型電磁石であるこ
    とを特徴とする請求項62〜64いずれか記載のステー
    ジ装置。
  66. 【請求項66】 前記E字型の端面が、円弧状または椀
    形状であることを特徴とする請求項65記載のステージ
    装置。
  67. 【請求項67】 前記ステージは、XY方向に移動可能
    であり、 前記ユニットは、磁性体をXY方向から挟むように配置
    した少なくとも2組の電磁石を有することを特徴とする
    請求項62〜66いずれか記載のステージ装置。
  68. 【請求項68】 前記ユニットの前記磁性体および前記
    電磁石のうちの前記ステージに保持されていない方を移
    動装置により移動させ、該ステージが移動しても該磁性
    体と該電磁石が対向するようにしていることを特徴とす
    る請求項62〜67いずれか記載のステージ装置。
  69. 【請求項69】 前記ステージ側に磁性体を配置するこ
    とを特徴とする請求項62〜68いずれか記載のステー
    ジ装置。
  70. 【請求項70】 前記一対の電磁石の合力を調整するた
    めの手段を有することを特徴とする請求項62〜69い
    ずれか記載のステージ装置。
  71. 【請求項71】 前記ユニットは、ステージの重心に力
    を作用させることを特徴とする請求項62〜70いずれ
    か記載のステージ装置。
  72. 【請求項72】 請求項1〜71いずれか記載のステー
    ジ装置を備えたことを特徴とする露光装置。
  73. 【請求項73】 前記ステージ装置をウエハステージと
    して備えたことを特徴とする請求項72記載の露光装
    置。
  74. 【請求項74】 前記ステージ装置をレチクルステージ
    として備えたことを特徴とする請求項73記載の露光装
    置。
  75. 【請求項75】 レチクルパターンを投影光学系を介し
    てウエハ上に投影する露光装置において、 該投影光学系を支持する支持体と前記ステージを支持す
    る定盤が、振動的に独立していることを特徴とする請求
    項72〜74いずれか記載の露光装置。
  76. 【請求項76】 請求項72〜75いずれか記載の露光
    装置を用意する工程と、 該露光装置を用いてレチクルパターンをウエハに転写す
    る工程とを有することを特徴とするデバイス製造方法。
  77. 【請求項77】 ウエハに感光材を塗布する工程と、 露光されたウエハを現像する工程とをさらに有すること
    を特徴とする請求項76記載のデバイス製造方法。
  78. 【請求項78】 移動可能なステージの位置又は移動量
    を計測するための第1の計測工程と、 アクチュエータを有するユニット又は該ユニットを備え
    た構造体の位置又は移動量を計測するための第2の計測
    工程と、 該ユニットによりステージに力を与える工程と、 該ユニットを移動装置により移動する工程と、 該第1の計測工程の第1の計測値に基いて該ステージを
    制御する工程と、 該第2の計測工程の第2の計測値に基いて該ユニットま
    たは該構造体の位置又は移動量を制御する工程とを有す
    ることを特徴とするステージ駆動方法。
  79. 【請求項79】 前記ステージを制御する工程は、前記
    ユニットを制御する工程を含むことを特徴とする請求項
    78記載のステージ駆動方法。
  80. 【請求項80】 前記ユニットを制御する工程は、前記
    第1の計測値と目標値に基いて前記ユニットを制御する
    工程であることを特徴とする請求項79記載のステージ
    駆動方法。
  81. 【請求項81】 前記ユニットとは別の第2のユニット
    によりステージに力を与える工程を有することを特徴と
    する請求項78〜80いずれか記載のステージ駆動方
    法。
  82. 【請求項82】 目標値に基いて前記第2のユニットを
    フィードフォワード制御することを特徴とする請求項8
    1記載のステージ駆動方法。
  83. 【請求項83】 移動可能なステージの位置又は移動量
    を計測するための第1の計測工程と、 アクチュエータを有するユニット又は該ユニットを備え
    た構造体の位置又は移動量を計測するための第2の計測
    工程と、 該ユニットによりステージに力を与える工程と、 該ユニットを移動装置により移動する工程と、 ステージの目標位置に基いて指令を出力する工程と、 該第1の計測工程の第1の計測値と該指令に基いて該ス
    テージを制御する工程と、 該第2の計測工程の第2の計測値と該指令に基いて該ユ
    ニットまたは該構造体の位置又は移動量を制御する工程
    とを有することを特徴とするステージ駆動方法。
  84. 【請求項84】 前記指令と前記第1の計測値との差分
    をとる工程を有することを特徴とする請求項83記載の
    ステージ駆動方法。
  85. 【請求項85】 前記指令と前記第2の計測値との差分
    をとる工程を有することを特徴とする請求項83または
    84記載のステージ駆動方法。
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