JPH07115053A - 移動ステージ装置 - Google Patents

移動ステージ装置

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JPH07115053A
JPH07115053A JP28162493A JP28162493A JPH07115053A JP H07115053 A JPH07115053 A JP H07115053A JP 28162493 A JP28162493 A JP 28162493A JP 28162493 A JP28162493 A JP 28162493A JP H07115053 A JPH07115053 A JP H07115053A
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JP
Japan
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stage
linear motors
moving
driving
gravity
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JP28162493A
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English (en)
Inventor
Nobushige Korenaga
伸茂 是永
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JPH07115053A publication Critical patent/JPH07115053A/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/70858Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature
    • G03F7/709Vibration, e.g. vibration detection, compensation, suppression or isolation

Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動ステージ装置を移動させるときの回転振
動を防ぐ。 【構成】 Yステージ2は、3個のYリニアモータ3a
〜3cによってベース1の案内面1a上をY軸方向へ往
復移動される。また、Xステージ4は3個のXリニアモ
ータ5a〜5cによってYステージ2の案内面2a,2
bに沿ってX軸方向へ往復移動される。各Yリニアモー
タ3a〜3cは、これらの駆動力の合力がYステージ2
の重心に作用するような比率に制御され、同様に各Xリ
ニアモータ5a〜5cも、これらの駆動力の合力がXス
テージ4の重心に作用するような比率に制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体露光装置、各種
精密加工機あるいは各種精密測定器等に用いられる移動
ステージ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体製造に用いられる露光装置や各種
精密加工機あるいは各種精密測定器においては、露光さ
れるウエハ等基板や被加工物あるいは被測定物を高精度
で位置決めすることが要求され、加えて、近年ではスル
ープットの向上のために位置決めの高速化が望まれてい
る。図15は縮小投影露光型の露光装置に用いられる移
動ステージ装置の従来例を示すもので、これは、水平な
案内面101aを有するベース101と、ベース101
と一体である一対のYガイド部材101b,101cに
沿って水平面内で直交する2軸の一方(以下、「Y軸」
という。)の方向に往復移動自在であるYステージ10
2と、これをY軸方向に移動させる一対のYリニアモー
タ103a,103bと、Yステージ102の一対の案
内面102a,102bに沿って前記2軸の他方(以
下、「X軸」という。)の方向に往復移動自在であるX
ステージ104と、これをX軸方向に移動させる一対の
Xリニアモータ105a,105bと、Xステージ10
4の表面に設けられた図示しない保持盤からなり、保持
盤は真空吸着力によって図示しないウエハを吸着する。
【0003】Yステージ102は図示しない静圧軸受装
置によってベース101の案内面101aおよびYガイ
ド部材101b,101cにそれぞれ非接触で支持およ
び案内され、同様に、Xステージ104も図示しない静
圧軸受装置によってYステージ102の案内面102
a,102bにそれぞれ非接触で案内される。
【0004】Xステージ104はY軸方向に平行なXミ
ラー104aと、X軸方向に平行なYミラー104bを
備えており、Xミラー104aの反射光によってXステ
ージ104のX軸方向の位置を検出するX干渉計106
aと、Yミラー104bの反射光によってXステージ1
04のY軸方向の位置を検出するY干渉計106bのそ
れぞれの出力は、モニタ信号としてXリニアモータ10
5a,105bとYリニアモータ103a,103bの
それぞれの制御装置にフィードバックされる。
【0005】すなわち、Yリニアモータ103a,10
3bとXリニアモータ105a,105bが図示しない
指令ラインから送られる指令信号に基づいてそれぞれ所
定量だけ駆動され、これによってXステージ104が移
動するとき、X干渉計106aとY干渉計106bの出
力に基づいて、Xリニアモータ105a,105bとY
リニアモータ103a,103bの駆動量が制御され、
所定の位置決めが行われる。
【0006】上記の移動ステージ装置においては、両X
リニアモータ105a,105bによるX軸方向の駆動
力がXステージ104の重心に作用するように設計する
必要がある。その理由は、前記駆動力の作用軸からXス
テージ104の重心がずれているとXステージ104に
回転モーメントが発生し、これによってXステージ10
4が振動するからであり、このような振動が発生するお
それがある場合には位置決めを高速化できない。また、
同様の理由で、両Yリニアモータ103a,103bに
よって発生されるY軸方向の駆動力がXステージ104
を含むYステージ102全体の重心の近くに作用するよ
うに設計する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術によれば、前述のように、両Xリニアモータによ
るX軸方向の駆動力がXステージの重心に作用するよう
に設計するためには、各Xリニアモータの取付位置が著
しく制約され、移動ステージ装置全体の設計が困難にな
る。各Yリニアモータについても同様である。また、設
計の段階でXステージやYステージの重心を正確に求め
ることも容易ではない。さらに、Yステージ上でXステ
ージが移動するたびにYステージの重心の位置が移動
し、このような重心位置の移動に対応することができな
い。
【0008】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであって、XステージやYステー
ジ等の移動台を移動させる駆動力によって移動台が回転
するのを防ぐことができる移動ステージ装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の移動ステージ装置は、案内手段に沿って所
定の軸方向に往復移動自在である移動台と、これを移動
させる駆動手段とからなり、前記駆動手段が、それぞれ
前記移動台を前記軸方向へ移動させる少くとも3個の駆
動装置と、該駆動装置のそれぞれの駆動力を前記移動台
の重心位置に基づいて所定の比率に制御する制御手段を
有することを特徴とする。
【0010】また、制御手段が、移動台の重心位置に基
づく少くとも3個のパラメータを記憶する記憶回路と、
その出力に基づいて駆動装置のそれぞれの駆動力の比率
を算出する演算手段と、該演算手段の出力に基づいて各
駆動装置の駆動力を制御するコントローラを有するとよ
い。
【0011】
【作用】上記装置によれば、移動台を移動させるための
駆動力を少くとも3個の駆動装置に所定の比率で分配
し、各駆動装置の駆動力の合力を移動台の重心に作用さ
せることで、移動台を移動させるときの回転振動を防ぐ
ことができる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0013】図1は第1実施例を示す斜視図であって、
本実施例の移動ステージ装置E−1は、水平な案内面1
aを有するベース1と、ベース1と一体である一対の案
内手段であるYガイド部材1b,1cに沿って水平面内
で直交する2軸の一方(以下、「Y軸」という。)の方
向に往復移動自在な移動台であるYステージ2と、これ
をY軸方向に移動させる第1ないし第3の駆動装置であ
るYリニアモータ3a〜3cと、Yステージ2の一対の
案内手段である案内面2a,2bに沿って前記2軸の他
方(以下、「X軸」という。)の方向に往復移動自在な
移動台であるXステージ4と、これをX軸方向に移動さ
せる第1ないし第3の駆動装置であるXリニアモータ5
a〜5cからなり、Xステージ4の表面には図示しない
保持盤が設けられ、該保持盤は真空吸着力によって図示
しないウエハを吸着する。なお、第1、第2のYリニア
モータ3a,3bはベース1のX軸方向の一端に、第3
のYリニアモータ3cはベース1のX軸方向の他端に配
設され、同じく第1、第2のXリニアモータ5a,5b
はYステージ2のY軸方向の一端に、第3のXリニアモ
ータ5cはYステージのY軸方向の他端に配設される。
【0014】Yステージ2は、図示しない静圧軸受装置
によってベース1の案内面1aおよびYガイド部材1
b,1cに非接触で支持および案内され、同様にXステ
ージも図示しない静圧軸受装置によってYステージ2の
案内面2a,2bに非接触で案内される。
【0015】また、Xステージ4のX軸方向の一方の側
面4aは鏡面化され、同様に、Xステージ4のY軸方向
の一方の側面4bも鏡面化されており、鏡面化されたX
軸方向の側面4aの反射光によってXステージ4のX軸
方向の位置を検出するX干渉計6aと、鏡面化されたY
軸方向の側面4bの反射光によってXステージ4のY軸
方向の位置を検出するY干渉計6bのそれぞれの出力
は、モニタ信号としてXリニアモータ5a〜5c、Yリ
ニアモータ3a〜3cにフィードバックされ、Xステー
ジ4の位置決め精度を向上させる。
【0016】Xリニアモータ5a〜5cの制御手段であ
る制御装置M1 は、図2に示すように、X指令ライン7
aから送られる指令信号に基づいて各Xリニアモータ5
a〜5cの駆動力の合計値(以下、「X駆動力」とい
う。)を算出するXサーボ演算器8aと、その出力に基
づいて後述する方法で各Xリニアモータ5a〜5cの駆
動力の配分を決定する演算手段であるX配分器9aと、
これによって決定された配分に基づいて各Xリニアモー
タ5a〜5cの駆動力を制御するコントローラ10a〜
10cを有し、X干渉計6aの出力は、Xサーボ演算器
8aにフィードバックされる。
【0017】また、Yリニアモータ3a〜3cの制御手
段である制御装置M2 は、図3に示すように、Y指令ラ
イン7bから送られる指令信号に基づいて各Yリニアモ
ータ3a〜3cの駆動力の合計値(以下、「Y駆動力」
という。)を算出するYサーボ演算器8bと、その出力
に基づいて後述する方法で各Yリニアモータ3a〜3c
の駆動力の配分を決定する演算手段であるY配分器9b
と、これによって決定された配分に基づいて各Yリニア
モータ3a〜3cの駆動力を制御するコントローラ11
a〜11cを有し、Y干渉計6bの出力はYサーボ演算
器8bにフィードバックされる。
【0018】X配分器9aは、X指令ライン7aの指令
信号とX干渉計6aの出力に基づいてXサーボ演算器8
aによって算出されたX駆動力を各Xリニアモータ5a
〜5cに分配したとき、各Xリニアモータ5a〜5cの
駆動力の合力がXステージ4の重心に作用するような比
率である配分率を算出するもので、各Xリニアモータ5
a〜5cの駆動力がこのような配分率によって配分され
ていれば、これらの合力がXステージ4の重心に作用す
るため、Xステージ4にヨーイングやピッチング等の回
転振動を発生するおそれがない。Y配分器9bも同様
に、各Yリニアモータ3a〜3cの駆動力の合力がYス
テージ2の重心に作用するような比率である配分率を算
出し、Yステージ2にヨーイングやピッチング等の回転
振動が発生するのを防ぐ。
【0019】次に、各Xリニアモータ5a〜5cの駆動
力の配分率を算出する方法を説明する。
【0020】図4に示すように、Xリニアモータ5a,
5b,5cの駆動力の大きさをそれぞれfa ,fb ,f
c 、図6に示すように各駆動力fa ,fb ,fc の作用
軸のYZ平面内の位置をそれぞれ点a(Ya ,Za ),
点b(Yb ,Zb ),点c(Yc ,Zc )、Xステージ
4の重心Gxの位置を原点とするとき、前記駆動力fa
,fb ,fc の合力の作用軸がXステージ4の重心G
xを通らないときに発生するヨーイング(Z軸のまわり
の回転振動)およびピッチング(Y軸のまわりの回転振
動)を防ぐためには、Z軸およびY軸のまわりの回転モ
ーメントのつり合い条件から、以下の関係が成立すれば
よい。
【0021】 fa ・Ya +fb ・Yb +fc ・Yc =0・・・・・(1) fa ・Za +fb ・Zb +fc ・Zc =0・・・・・(2) fa +fb +fc =f ・・・・・(3) 設計段階でXステージ4の重心Gxの位置が判明してい
れば、これを原点とする各Xリニアモータ5a〜5cの
YZ平面内の位置(Ya ,Za ),(Yb ,Zb ),
(Yc ,Zc )を算出し、式(1)ないし式(3)から
各Xリニアモータ5a〜5cの駆動力の配分率を求める
ことができる。
【0022】しかし、設計段階でXステージ4の重心G
xの位置を求めることは極めて困難であるので以下の方
法で前記配分率を算出する。まず、Xステージ4の所定
の位置に周期的に変動する駆動力f(s)を与えてXス
テージ4の変位D(s)を測定し、図5に示すように、
第1のピークP1 と第2のピークP2 からヨーイング周
波数F1 とピッチング周波数F2 を検出し、3つのXリ
ニアモータ5a〜5bのうちの2つのXリニアモータ、
例えば第1と第2のXリニアモータ5a,5bのみ駆動
し、これらの駆動力fab,fba(fabは点a、点bのみ
に力を作用させるときの点aにかかる力)の比率を変化
させながらXステージ4にピッチング周波数F2 の振動
を与え、ピッチングが最小あるいはゼロになるときの比
率を求め、これを第1のパラメータαとする。すなわ
ち、2つのXリニアモータ5a,5bのみが駆動された
ときfba=αfabであれば、図6に示すように、これら
の駆動力fab,fbaの合力の作用軸A1 が、Xステージ
4の重心Gxを通るY軸上にあり、従って、Xステージ
4はピッチングを発生しない。
【0023】次に、第1と第3のXリニアモータ5a,
5cを駆動し、これらの駆動力fac,fcaの比率を変化
させて、前述と同様にXステージ4がピッチング周波数
2において振動しないとき、あるいはピッチングが最
小になるときの比率を求め、これを第2のパラメータβ
とする。すなわち、fca=βfacであれば、これらの駆
動力の合力の作用軸A2 がXステージ4の重心Gxを通
るY軸上にあるから、Xステージ4はピッチングを発生
しない。
【0024】次いで、2つの合力(fab+fba),(f
ac+fca)の比をεとし、変数εを変化させ、Xステー
ジ4がヨーイング周波数F1 において振動しないときあ
るいはヨーイングが最小になるときの変数εの値を求め
これを第3のパラメータγとする。 このとき、γ(f
ab+fba)=(fac+fca)である。
【0025】上記α、β、γに対して第1〜第3のXリ
ニアモータ5a〜5cのそれぞれの駆動力fa 〜fc と
その合計値fが以下の関係にあれば、式(1)ないし
(3)による回転モーメントのつり合い条件を満足す
る。
【0026】
【数1】 そこで、このようにして実測された第1ないし第3のパ
ラメータα、β、γを記憶手段であるX記憶回路12a
に記憶させ、X配分器9aが式(4)ないし式(6)に
基づいて各Xリニアモータ5a〜5cの駆動力fa 〜f
c を配分すれば、駆動力fa 〜fc の合力がXステージ
4の重心Gxに作用するため、Xステージ4にヨーイン
グやピッチングが発生するおそれはない。なお、各パラ
メータα、β、γとXステージ4の重心Gxを原点とす
るときの各駆動力fa ,fb ,fc の位置(Ya ,Za
),(Yb ,Zb ),(Yc ,Zc )との関係は以下
のように表わされる。
【0027】
【数2】 次に、図7に示すように、Xステージ4を載置したYス
テージ2の重心Gyは、Xステージ4の移動によって移
動するため、Y配分器9bは、Xステージ4が新たな位
置へ移動するたびにXステージ4の変位に基づいてYリ
ニアモータ3a〜3cの駆動力の配分率を修正する。こ
れは以下のように行われる。
【0028】Xステージ4がX軸方向に距離nだけ移動
したときの新たなYステージ2の重心に対する各Yリニ
アモータ3a〜3cの位置(Xa2,Za2),(Xb2,Z
b2),(Xc2,Zc2)とXステージ4が移動する前のY
ステージ2の重心に対するYリニアモータ3a〜3cの
位置(Xa1,Za1),(Xb1,Zb1),(Xc1,Zc1
の間には以下の関係が成立する。
【0029】 Xa2=Xa1+nk ・・・・・(10) Xb2=Xb1+nk ・・・・・(11) Xc2=Xc1+nk ・・・・・(12) Za2=Za1 ・・・・・(13) Zb2=Zb1 ・・・・・(14) Zc2=Zc1 ・・・・・(15) ここで、kは、Xステージの質量をm、Yステージの質
量をMとするとき
【0030】
【数3】 従って、式(10)ないし式(15)によって新たな重
心に対する各Yリニアモータ3a〜3cの位置を算出
し、Xステージ4の場合と同様の回転モーメントのつり
合い条件から各Yリニアモータ3a〜3cの駆動力の配
分率を求める。しかし、設計段階でYステージ2の重心
Gyを求めることは困難なので、以下の方法で配分率を
求める。
【0031】図7に示すように、Xステージ4を移動さ
せる前の実線で示す位置に固定し、前述と同様の方法
で、第1ないし第3のパラメータを測定し、これを第1
群のパラメータα1 、β1 、γ1 とする。次に、Xステ
ージ4をX軸方向に距離nだけ移動させ、前述と同様の
方法で第1ないし第3のパラメータを測定し、これを第
2群のパラメータα2 、β2 、γ2 とする。このように
して得られた第1群および第2群のパラメータα1 、β
1 、γ1 、α2 、β2 、γ2 と、Xステージ4が移動す
る前とその後のYステージ2の重心に対する各Yリニア
モータ3a〜3dの位置との間には式(7)ないし
(8)の(Y,Z)を(X,Z)によみかえたものに基
づいて以下の関係が成立する。
【0032】
【数4】
【0033】
【数5】
【0034】
【数6】 αx 、βx はxに関し不変なので、γx がわかれば任意
の位置において、式(4)ないし(6)に基いて推力の
配分ができる。γx がわかるためにはXa1,Xb1,Xc1
がわかればよい。
【0035】Xステージが移動する前の位置において、
第1および第2のYリニアモータ3a,3bのみを駆動
し、ヨーイング周波数Fy1で加振し、振幅が最も小さく
なるときの両者の駆動力をfab1 、fba1 とすると、
【0036】
【数7】 次に、第1および第3のYリニアモータ3a,3cのみ
を駆動し、ヨーイング周波数Fy1で加振し、ヨーイング
振幅が最も小さくなるときの両者の駆動力をfac1 、f
ca1 とすると、
【0037】
【数8】 またXステージをnだけ移動させた位置で、第1および
第2のYリニアモータ3a,3bを駆動し、ヨーイング
周波数Fy2(Fy1としなかったのは、Xステージの移動
によりわずかにヨーイング周波数がかかるため)で加振
し、ヨーイング振幅が最も小さくなるときの両者の駆動
力をfab2 、fba2 とすると、
【0038】
【数9】 式(25)ないし(27)よりXa1、Xb1、Xc1が求ま
る。この値と式(24)からγx が求まる。よって第1
ないし第3のYリニアモータ3a〜3cの駆動力の配分
がきまる。
【0039】図8は第2実施例を示すもので、本実施例
の移動ステージ装置E−2は、第1実施例の第1ないし
第3のYリニアモータ3a〜3cの替わりに、ベース1
のX軸方向の一端に第1、第2のYリニアモータ33
a,33bを配設し、ベース1のX軸方向の他端に第
3、第4のYリニアモータ33c,33dを配設すると
ともに、第1実施例の第1ないし第3のXリニアモータ
5a〜5cの替わりにYステージ2のY軸方向の一側面
に第1、第2のXリニアモータ35a,35b、Yステ
ージ2のY軸方向の他の側面に第3、第4のXリニアモ
ータ35c,35dを設けたものである。
【0040】各Xリニアモータ35a〜35dの制御装
置M3 は、図9に示すように、X指令ライン37aから
送られる指令信号に基づいて各Xリニアモータ35a〜
35dの駆動力の合計値(以下、「X駆動力」とい
う。)を算出するXサーボ演算器38aと、その出力に
基づいて後述する方法で各Xリニアモータ35a〜35
dの駆動力の配分を決定するX配分器39aと、これに
よって決定された配分に基づいて各Xリニアモータ35
a〜35dの駆動力を制御するコントローラ40a〜4
0dを有し、X干渉計6aの出力は、Xサーボ演算器3
8aにフィードバックされる。
【0041】また、Yリニアモータ33a〜33dの制
御装置は、図10に示すように、Y指令ライン37bか
ら送られる指令信号に基づいて各Yリニアモータ33a
〜33dの駆動力の合計値(以下、「Y駆動力」とい
う。)を算出するYサーボ演算器38bと、その出力に
基づいて後述する方法で各Yリニアモータ33a〜33
dの駆動力の配分を決定するY配分器39bと、これに
よって決定された配分に基づいて各Yリニアモータ33
a〜33dの駆動力を制御するコントローラ41a〜4
1dを有し、Y干渉計6bの出力はYサーボ演算器38
bにフィードバックされる。
【0042】ベース1、Yステージ2、Xステージ4、
X干渉計6a、Y干渉計6bについては第1実施例と同
様であるので、同一符号で表わし、説明は省略する。
【0043】X配分器39aおよびY配分器39bはそ
れぞれ、Xサーボ演算器38aおよびYサーボ演算器3
8bの出力を、各Xリニアモータ35a〜35dおよび
各Yリニアモータ33a〜33dに分配したときにXス
テージ4およびYステージ2にヨーイングやピッチング
を発生するおそれのない配分率を算出する。
【0044】一般的に、図11および図12に示すよう
に、駆動力の作用点が4点ある場合は、そのうちの2点
にかける力の比をあらかじめ適当な値(基本的にはいく
つでもよい)に設定する。今、この2点をa,dとし
て、この2点にかける駆動力の比をfa =σfd となる
ように定める。σが上記で述べた「適当な値」である。
するとfa とfd の合力f(a+d) はσを一定に保つかぎ
り、α定点eに作用する。従って、この問題は点e、点
b、点cにかかる力f(a+d) 、fb 、fc の配分率を求
める問題に帰着する。これは前述の3点に力が作用する
場合と同様にして配分率を決めることができる。
【0045】図14は第3実施例を示す斜視図であっ
て、本実施例の移動ステージ装置E−3は、荷電粒子蓄
積リング放射光を露光光とするX線露光装置に用いられ
る縦型の移動ステージ装置であって、水平な案内面61
aを有するベース61と、これと一体である案内手段で
あるYガイド部材61bに沿って往復移動自在な移動台
であるYステージ62と、これをY軸方向へステップ移
動させるY粗動ユニット63eと、Yステージ62をY
軸方向へ微小量だけ移動させる4個の駆動装置であるY
リニアモータ63a〜63dと、Yステージ62の一対
の案内手段である案内面62a,62bに沿って垂直方
向に往復移動自在な移動台であるXステージ64と、こ
れをX軸方向へステップ移動させるX粗動ユニット65
eと、Xステージ64をX軸方向へ微小量だけ移動させ
る4個の駆動装置であるXリニアモータ65a〜65d
からなり、Xステージ64は垂直な保持面を有する図示
しない保持盤を備えており、前記保持面には露光される
ウエハが吸着される。
【0046】Y粗動ユニット63eは、公知のボールね
じとこれを回転駆動するモータからなり、ボールねじの
回転によって図示しないナットをY軸方向へ移動させ
る。該ナットは公知のすき間継手またはバネ継手によっ
てYステージ62に連結されており、Y粗動ユニット6
3eが第1および第2実施例と同様の指令ラインから送
られる指令信号に基づいてY軸方向の指令位置まで数μ
mを残す位置へYステージ62を移動させたのち、各Y
リニアモータ63a〜63dが駆動されてYステージ6
2を微小量だけ移動させて最終的な位置決めを行うよう
に構成されている。
【0047】X粗動ユニット65eと各Xリニアモータ
65a〜65dも同様に、X粗動ユニット65eによっ
てXステージ64が指令位置まで数μmを残す位置まで
移動したのち、各Xリニアモータ65a〜65dが駆動
されて最終的な位置決めが行われるように構成されてい
る。Yリニアモータ63a〜63dのうちの2個はそれ
ぞれベース61の表面に固定されたリニアモータコイル
を有し、残りの2個はそれぞれベース61に立設された
コイル支持体61cに固定されたリニアモータコイルを
有する。
【0048】また、各Yリニアモータ63a〜63dの
駆動力は、第2実施例の制御装置M4 と同様の制御手段
によって第2実施例と同様に配分され、各駆動力の合力
がYステージ62の重心に作用するように制御される。
Xリニアモータ65a〜65dも、第2実施例と同様に
Xステージ64のY軸方向の各端に2個ずつ配設され、
第2実施例の制御装置M3 と同様の制御手段によってそ
の駆動力の配分が行われる。なお、本実施例において
も、第1実施例と同様にXリニアモータおよびYリニア
モータの数をそれぞれ3個ずつにすることもできること
は言うまでもない
【0049】
【発明の効果】本発明は、上述のように構成されている
ので、以下に記載するような効果を奏する。
【0050】XステージやYステージ等の移動台の駆動
によって回転振動が発生するのを防ぐことができる。そ
の結果、高速位置決めに適しており、しかも設計が簡単
で製造コストの低い移動ステージ装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す斜視図である。
【図2】第1実施例のXリニアモータの制御装置を説明
する図である。
【図3】第1実施例のYリニアモータの制御装置を説明
する図である。
【図4】第1実施例のXステージに各Xリニアモータの
駆動力が作用する状態を説明する説明図である。
【図5】第1実施例のXステージの変位と駆動力の比の
周波数特性を示すグラフである。
【図6】第1実施例の各Xリニアモータの駆動力とXス
テージの重心の関係を示すグラフである。
【図7】第1実施例のYステージに各Yリニアモータの
駆動力が作用する状態を説明する説明図である。
【図8】第2実施例を示す斜視図である。
【図9】第2実施例のXリニアモータの制御装置を説明
する図である。
【図10】第2実施例のYリニアモータの制御装置を説
明する図である。
【図11】第2実施例の各Xリニアモータの駆動力がX
ステージに作用する状態を説明する説明図である。
【図12】第2実施例の各Xリニアモータの駆動力とX
ステージの重心の関係を示すグラフである。
【図13】第2実施例のYステージに各Yリニアモータ
の駆動力が作用する状態を説明する説明図である。
【図14】第3実施例を示す斜視図である。
【図15】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,61 ベース 1a,2a,2b,61a 案内面 1b,1c,61b Yガイド部材 2,62 Yステージ 3a〜3c,33a〜33d,63a〜63d Yリ
ニアモータ 4,64 Xステージ 5a〜5c,35a〜35d,65a〜65d Xリ
ニアモータ 9a,39a X配分器 9b,39b Y配分器 10a〜10c,11a〜11c,40a〜40d,4
1a〜41d コントローラ 12a,42a X記憶回路 12b,42b Y記憶回路 63e Y粗動ユニット 65e X粗動ユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 案内手段に沿って所定の軸方向に往復移
    動自在である移動台と、これを移動させる駆動手段とか
    らなり、前記駆動手段が、それぞれ前記移動台を前記軸
    方向へ移動させる少くとも3個の駆動装置と、該駆動装
    置のそれぞれの駆動力を前記移動台の重心位置に基づい
    て所定の比率に制御する制御手段を有することを特徴と
    する移動ステージ装置。
  2. 【請求項2】 制御手段が、移動台の重心位置に基づく
    少くとも3個のパラメータを記憶する記憶回路と、その
    出力に基づいて駆動装置のそれぞれの駆動力の比率を算
    出する演算手段と、該演算手段の出力に基づいて各駆動
    装置の駆動力を制御するコントローラを有することを特
    徴とする請求項1記載の移動ステージ装置。
  3. 【請求項3】 移動台の一部分が他の部分に対して移動
    自在であり、記憶回路が、前記移動台の一部分の移動量
    に基づいて各パラメータを更新するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項2記載の移動ステージ装置。
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