明 細 書 空気入りタイヤ 技術分野
本発明は、 外傷などによるパンクの影響を受けない空気入りタイヤ、 特にタイヤ受傷後の走行における耐久性 (ランフラッ ト耐久性) およ び通常走行時の振動乗り心地性 (乗り心地性) に優れた安全タイヤに 関するものである。 背景技術
—般に、 空気入りタイヤは、 タイヤ内部に空気を封じ込め、 真空基 準の絶対圧 (以下、 単に内圧とする) を 2 0 0から 4 0 0 k P a程度 に保持することによって、 タイヤのカーカスおよびベルト等のタイヤ 骨格部に張力を発生させ、 この張力によって,、 タイヤへの入力に対し てのタイヤの変形並びにその復元を可能としている。 すなわち、 タイ ャの内圧を所定の範囲に保持することによって、 タイヤの骨格に一定 の張力を発生させて、 荷重支持機能を付与するとともに、 剛性を高め て、 駆動、 制動および旋回性能などの、 車両の走行に必要な基本性能 を付与している。
ところで、 この所定の内圧に保持されたタィャが外傷を受けると、 この外傷を介して空気が外部に漏れ出してタイヤ内圧が大気圧まで下 がる、 いわゆるパンク状態となるため、 タイヤ骨格部に発生させてい た張力はほとんど失われることになる。 このため、 タイヤに所定の内 圧が付与されることによって得られる荷重支持機能、 駆動性能、 制動 性能および旋回性能も失われる結果、 そのタ.ィャを装着した車両は走 行不能に陥るのである。
そこで、 従来より、 パンク状態においても走行を可能とする安全夕
ィャについて多くの提案がなされている。 例えば、 自動車用の空気入 り安全タイヤとしては、 2重壁構造を有するもの、 タイヤ内に荷重支 持装置を配設したもの、 タイヤサイ ドウオール部を補強したものなど 種々のタイプのものが提案されている。 これらの提案の内、 実際に使 用されている技術としては、 タイヤのサイ ドウォール部を中心にショ ルダ一部からビード部にかけての内面に比較的硬質のゴムからなるサ ィ ド補強層を設けたタイヤがあり、 この種のタイヤは主に偏平率が 6 0 %以下タイヤにおいての、 いわゆるランフラッ トタイヤとして適用 されている。
従来、 このサイ ド補強層は、 ゴム組成物単体、 あるいはゴム組成物 と繊維などとの複合体により構成されている。 しかしながら、 特に、 タイヤのパンクなどにより タイヤの内部圧力 (以下、 内圧と称す。) が 低下した状態で走行する、 いわゆるランフラッ ト走行時には、 タイヤ の温度が 2 0 0 °C以上になることもある。 このような高温下では、 上 記ゴム組成物において、 加硫などによって形成された架橋部や、 ゴム 成分を構成するポリマー自体が切断されることによりゴム組成物の弾 性率が低下し、 荷重支持機能が低下するため、 タイヤのたわみが増加 した結果、 発熱がさらに進み、 サイ ド補強層の破壊限界が低下するな どの現象が生じ、 その結果、 タイヤが比較的早期に故障に至るという 問題があった。
このような故障に至る過程をできるだけ遅くする手段の一つとして- 配合する材料を変えることにより使用するゴム組成物の弾性率をでき るだけ大きく し、 あるいはその損失正接 ( t a η δ ) をできるだけ小 さく設定して、 ゴム組成物自体の発熱を抑制する方法が知られている が、 従来の配合面からのアプローチには限界があり、 ランフラッ ト走 行において、 一定以上の耐久距離を確保するには、 サイ ド補強層及び /又はビードフイラ一を増量するしかない。
しかし、 サイ ド補強層やビードフィラーを追加する手段は、 タイヤ
重量が 3 0 %から 4 0 %も増加することとなるため、 夕ィャの縦ばね 定数および前後ばね定数が上昇し、 転がり抵抗の大幅な悪化と内圧低 下前の通常内圧走行時の乗り心地性低下を招く、 車両の足廻りに与え る負担が大きく、 足廻り機構の耐久性を大幅に低下させてしまうなど の不利がある。 従って、 通常走行時の性能、 車両の耐久性、 燃費およ び環境に悪い影響を与えることから、未だ汎用性に乏しい技術である。 一方、 タイヤ断面高さの高い、 偏平率が 6 0 %以上の空気入りタイ ャにおいては、 比較的高速で長距離を走行するときのサイ ドウオール 部の発熱を避けるために、 リムに中子などの内部支持体を配置してパ ンク時の荷重を支持する構造としたランフラッ トタイヤが主に適用さ れている。
しかし、 パンク後のランフラッ ト時にタイヤと内部支持体との間で 発生する局所的な繰り返し入力にタイヤが耐えることができずに、 結 果としてパンク後の走行距離は一般的には 1 0 0から 2 0 0 k m程度 に限定されていた。 加えて、 内部支持体をタイヤ内部に配置してから タイヤをリムに組み付ける作業は、 煩雑で長時間を要することも問題 であった。 この点、 リムの幅方向一端側と他端側とのリム径に差を設 けて、 内部支持体を挿入し易く した工夫も提案されているが、 十分な 効果は得られていない。
なお、 内部支持体を具えるランフラッ トタイヤのパンク後走行距離 を延ばすには、 骨格材を追加してタィャ構造をより重厚にすることが 有効であるが、 骨格材を追加した分、 通常使用時の転がり抵抗や乗り 心地性が悪化するため、 この手法を採用することは現実的ではない。
また、 タイヤとこれに組付けるリムとの組立体の内部空洞へ独立気 泡を有する発泡体を充塡したタイヤが、 例えば特開平 6 - 1 2 7 2 0 7号公報、 特開平 6— 1 8 3 2 2 6号公報、 特開平 7— 1 8 6 6 1 0 号公報および特開平 8 - 3 3 2 8 0 5号公報などに記載されている。 これらに提案されたタイヤは、 主に農耕用タイヤ、 ラリー用タイヤ、
2輪車用タイヤおよび自転車タイヤなど特殊な、 または小型のタイヤ に限定されるものである。 従って、 乗用車用タイヤやトラックおよび バス用タイヤなど、 とりわけ転がり抵抗や乗り心地性を重視する夕ィ ャへの適用は未知であった。 そして、 いずれの発泡体も、 その独立気 泡内部は大気圧であるため、 通常のタイヤ内部の高圧空気を代替とす るには機能的に不十分であつた。
さらに、 特許第 2 9 8 7 0 7 6号公報には、 発泡体充塡材を内周部 に揷入したパンクレスタイヤが開示されているが、 気泡内気圧が大気 圧に極めて近いことによる不利に加え、 発泡体がウレタン系であるた めに、 ウレタン基の分子間水素結合に起因するエネルギーロスが大き く、 自己発熱性が高い。 よって、 ウレタン発泡体をタイヤ内に充塡し た場合、 タイヤ転動時の繰り返し変形により、 発泡体が発熱し大幅に 耐久性が低下する。 また、 気泡を独立して形成するのが難しい素材を 用いているため、 気泡が連通しやすく気体を保持することが難しく、 特にタイャ受傷後の走行において、 所望のタィャ内圧を保持できない 不利がある。 発明の開示
本発明は、 このような状況下で、 通常走行時における転がり抵抗お よび乗り心地性を犠牲にすることなしに、 タイャ受傷後にあっても安 定した走行を可能とし、 ランフラッ ト耐久性に優れた安全タイヤを提 供することを目的とするものである。
本発明者らは、 上記の問題点を解決すべく鋭意検討したところ、 内 圧通常走行時の振動乗り心地性能とパンク時のランフラッ ト性能を両 立するためには、 超高温での弾性率の低下を抑制する機能や、 低温で の弾性率は低いが、 超高温での弾性率が著しく増加する機能を持った ゴム部材をサイ ドウォール部に配置することが有効であることを見出 した。
すなわち、 本発明の第 1 の観点は、 左右一対のビード部と、 該ビ一 ド部間に跨って配設されたカーカス層と、 該カーカス層のタイヤ半径 方向外側に配置されたト レッ ド部と、 該ト レツ ド部の左右に配置され た一対のサイ ドウオール部と、 前記ビード部に配置された硬質ゴムに より構成されるゴム部材及び前記サイ ドウオール部に配設されたゴム 部材との少なく とも一方のゴム部材を具備してなり、 前記ビ一ド部に 配置されたゴム部材及び前記サイ ドウォ一ル部に配設されたゴム部材 の少なく とも一方が、 動的貯蔵弾性率の 2 0 0 °Cから 2 5 0 °Cにおけ る最小値が 5 0 °Cでの動的貯蔵弾性率の 7 5 %以上であるゴム組成物 ( r 1 ) で構成されることを特徴とする空気入り タイヤを提供するも のである。
次に、 本発明の第 2の観点は、 左右一対のビード部と、 該ビ一ド部 間に跨って配設されたカーカス層と、 該カーカス層のタイヤ半径方向 外側に配置されたト レツ ド部と、 該ト レツ ド部の左右に配置された一 対のサイ ドウオール部と、 前記ビード部に配置された硬質ゴムにより 構成されるゴム部材及び前記サイ ドウオール部に配設されたゴム部材 との少なく とも一方のゴム部材を具備してなり、 前記ビード部に配置 されたゴム部材及び前記サイ ドウォール部に配設されたゴム部材の少 なく とも一方が、( 1 )共役ジェンュニッ トにおけるビニル結合量が 1 5 %以上である共役ジェン系弾性重合体、 或いは ( 2 ) 分子中に窒素 原子及び珪素原子の少なく とも一種を有する共役ジェン系弾性重合体 ( a ) を 5 0重量0 /0以上含んでなるゴム成分 (A ) を配合してなるゴ ム組成物 ( r 2 ) で構成されることを特徴とする空気入りタイヤを提 供するものである。
次に、 本発明の第 3の観点は、 左右一対のビード部と、 該ビード部 間に跨って配設されたカーカス層と、 該カーカス層のタイヤ半径方向 外側に配置されたト レツ ド咅 と、 該ト レツ ド部の左右に配置された一 対のサイ ドウオール部と、 前記ビー ド部に配置された硬質ゴムにより
構成されるゴム部材及び前記サイ ドウォール部に配設されたゴム部材 との少なく とも一方のゴム部材を具備してなり、 前記ビード部に配置 されたゴム部材及び前記サイ ドゥオール部に配設されたゴム部材の少 なく とも一方が、 シトラコンイ ミ ド化合物、 ァク リ レート類化合物、 及び、 下記一般式 ( I ) で表される化合物から選ばれた少なく とも一 種の化合物 ( B ) を配合してなるゴム組成物' ( r 3 ) により構成され ることを特徴とする空気入りタィャを提供するものである。
R 1 - S - S - A - S - S - R 2 · · · ( I )
(式中 Aは炭素数 2から 1 0 のアルキ レン基、 R 1 及び R 2 は、 それ ぞれ独立に窒素原子を含む一価の有機基を示す。)
次に、 本発明の第 4の観点は、 左右一対のビード部と、 該ビード部 間に跨つて配設されたカーカス層と、 該カーカス層のタイヤ半径方向 外側に配置された ト レッ ド部と、 該ト レツ ド部の左右に配置された一 対のサイ ドウオール部と、 前記ビード部に配置された硬質ゴムによ り 構成されるゴム部材及び前記サイ ドウオール部に配設されたゴム部材 との少なく とも一方のゴム部材を具備してなり、 前記ビー ド部に配置 されたゴム部材及び前記サイ ドゥオール部に配設されたゴム部材の少 なく とも一方が、 上記のゴム組成物 ( r 1 )、 ゴム組成物 ( r 2 )、 又 は、 ゴム組成物 ( r 3 ) により構成され、 かつ、 サイ ドウオール部に ゴムー不織布複合体を配設することを特徴とする空気入り タイヤを提 供する ものである。
また本発明の第 5の観点は、 左右一対のビード部と、 該ビード部間 に跨って配設されたカーカス層と、 該カ一カス層のタイヤ半径方向外 側に配置されたト レツ ド部と、 該ト レツ ド部の左右に配置された一対 のサイ ドウオール部と、 前記ビ一ド部に配置された硬質ゴムにより構 成されるゴム部材及び前記サイ ドウオール部に配設されたゴム部材と の少なく とも一方のゴム部材を具備してなるタイヤの前記サイ ドウォ —ル部に、 5 0 °Cでの動的貯蔵弾性率が から 2 O M P aである と共
に、 2 0 0 °Cから 2 5 0 °Cでの動的貯蔵弾性率の最小値が、 5 0 °Cで の動的貯蔵弾性率の 7 5 %以上であるゴム組成物によ り構成されるゴ ム部材を配置することにより、 空気入り タイヤの内圧通常走行時の振 動乗り心地性能とランフラッ ト耐久性能とを両立させる方法を提供す るものである。 図面の簡単な説明
図 1 は、 本発明の乗用車用空気入りタイヤの概略断面図の一例であ る。
図 2 は、 本発明の乗用車用空気入り タイヤの概略断面図の他の例で ある。
図 3は、 本発明の乗用車用空気入り タイヤのサイ ドウオール部にお けるカーカス構造の概略の一例を示す説明図である。
図 4は、 本発明の乗用車用空気入りタイヤのサイ ドウオール部にお けるカーカス構造の概略の他の例を示す説明図である。
図 5は、 本発明の乗用車用空気入り タイヤのサイ ドウオール部にお けるカーカス構造の概略の他の例を示す説明図である。
図 6は、 本発明の実施例で用いたタイヤのサイ ドウオール部の該略 図の一例である。
図 7は、 本発明の実施例で用いた夕ィャのサイ ドゥオール部の該略 図の一例である。
図 8は、 ゴムーフィラメ ント繊維複合体の配設位置の一例の説明図 である。
図 9は、 ゴムーフイラメ ント繊維複合体の配設位置の他の例の説明 図である。
図 1 0は、 ゴム一フィラメ ン ト繊維複合体の配設位置の他の例の説 明図である。
図 1 1 は、 ゴム一フィラメ ン ト繊維複合体の配設位置の他の例の説
明図である。
図 1 2は、 ゴムーフイラメ ント繊維複合体の配設位置の他の例の説 明図である。 '
図 1 3は、 ゴムーフィラメ ント繊維複合体の配設位置の他の例の説 明図である。
図 1 4は、 ゴムーフィラメ ント繊維複合体の配設位置の他の例の説 明図である。
図 1 5は、 ゴムーフィラメ ント繊維複合体の配設位置の他の例の説 明図である。
図 1 6は、 ゴム一フィラメ ン ト繊維複合体の配設位置の他の例の説 明図である。
符号の説明
符号 1 は本発明の空気入り タイヤ、 2はサイ ドウオールゴム、 3は、 ト レッ ドゴム、 4 はカーカス、 4 aは 折り返しカーカスプライ、 4 b は ダウン力一カスプライ、 5 はベルト、 6 はビ一ドコア、 7はビー ド フィラー、 8はゴム補強層、 9 はゴム一フィラメ ン ト複合体、 1 0 は ベルト補強層、 1 1 はベルト補強層である。 発明を実施するための最良の形態
本発明の空気入りタイヤはビード部に配置された硬質ゴムにより構 成されるゴム部材 (以下ビードフイラ一という ことがある) 及び前記 サイ ドウオール部に配設されたゴム部材 (以下、 サイ ドゴム部材、 あ るいは、サイ ド補強層ということがある。) との少なく とも一方のゴム 部材を具備してなり、 前記ビード部に配置されたゴム部材及び前記サ ィ ドウオール部に配設されたゴム部材の少なく とも一方を構成するゴ ム組成物に、 超高温での弾性率低下を抑制する機能を持つたゴム組成 物、 或いは低温の弾性率が低く超高温での弾性率が著しく増加する機 能を持ったゴム組成物を用いることにより、 内圧通常走行時の振動乗
り心地性能と内圧低下時のいわゆるランフラ;ソ ト耐久性能とを高いレ ベルで両立させることができる。
すなわち、 本発明の空気入りタイヤにおいて、 上記ゴム組成物 ( r 1 )としては、 2 0 0 °Cから 2 5 0 °Cでの動的貯蔵弾性率の最小値が、 5 0 °Cでの動的貯蔵弾性率の 7 5 %以上であることが必要である。 2 0 0 °Cから 2 5 0 tでの動的貯蔵弾性率の最小値が、 5 0 °Cでの動的 貯蔵弾性率の 7 5 %未満であれば、 良好な振動乗り心地性能とランフ ラッ ト耐久性能とを両立して得ることができない。 上記ゴム組成物の 2 0 0 °Cから 2 5 0 °Cでの動的貯蔵弾性率の最小値は、 5 0 °Cの動的 貯蔵弾性率に対して 8 5 %以上、 さらに同等 ( 1 0 0 % ) 以上である ことが好ましく、 中でも 2 0 0 °Cから 2 5 0 °Cでの動的貯蔵弾性率の 最小値が、 5 0 °Cでの動的貯蔵弾性率より 1 0 %以上、 特に 2 0 %以 上高いことが好ましい。
さらに上記ゴム組成物 ( r 1 ) は、 前記 5 0 °Cでの動的貯蔵弾性率 が、 2から 2 0 M P aの範囲にあることが好ましい。
本発明で使用されるゴム組成物 ( r 2 ) は、 ゴム成分に ( 1 ) 共役 ジェンュニッ トにおけるビュル結合量が 2 5 %以上である共役ジェン 系弾性重合体、 或いは ( 2 ) 分子中に窒素原子及び珪素原子の少なく とも一種を有する共役ジェン系弾性重合体 ( a ) を 4 0重量0 /0以上含 むことが好ましい。 ここで、 弾性重合体とは T gが 2 0 °C以下の重合 体を指すものとする。 該共役ジェン系弾性重合体 ( a ) は、 共役ジェ ン単独重合体、 共役ジェン同士の共重合体又は共役ジェン一芳香族ビ ニル共重合体であることが好ましく、 特に、 ポリブ夕ジェン及びスチ レン一ブ夕ジェン共重合体、 中でもポリブタジェンが好ましい。
ここで、 共役ジェン単量体としては、 例えば 1 , 3 —ブタジエン、 1 , 3 —ペンタジェン、 1 , 3 —へキサジェンなどが挙げられ、 中で も 1 , 3 —ブタジエンが好ましい。 また、 共役ジェン単量体との共重 合に用いられる芳香族ビニル単量体としては、 例えばスチレン、 α—
メチルスチレン、 1 一ビュルナフ夕レン、 3 —ビュルトルエン、 ェチ ルビ二ルベンゼン、ジビニルベンゼン、 4 —シクロへキシルスチレン、 2, 2 , 6 — ト リルスチレンなどが挙げられ、 中でもスチレンが好ま しい。
上記共役ジェン系重合体は種々の方法で製造することができ、 重合 方式としては、バッチ重合方式または連続重合方式のいずれでもよい。 好ましい製造方法を挙げれば次のようなものである。
すなわち、 共役ジェンを含む単量体を不活性溶媒、 好ましく は炭化 水素溶媒中で、 有機金属などの開始剤、 好ましく は有機リチウム化合 物開始剤の存在下で重合して得られる。 上記炭化水素溶媒としては特 に制限はないが、例えば n —ペンタン、 n—へキサン、 n—ヘプタン、 シクロへキサン、 ベンゼン、 トルエンなどが上げられ、 好ましい溶媒 は、 シクロへキサン及び n—へキサンである。 これらの炭化水素溶媒 は単独で用いてもよいし、 2種以上混合してもよい。
前記開始剤として用いられる有機リチウムとしては、 少なく とも 1 個のリチゥム原子が結合されかつ炭素数 2から 2 0の炭化水素リチウ ム化合物が好ましく、 例えば、 n 一ブチルリチウム、 s e c -ブチル リチウム、 ェチルリチウム、 n—プロピルリチウム、 t e r t—才ク チルリチウム、 フエニルリチウムなどであり、 好ましいものは n—ブ チルリチウムである。 これらの有機リチウム開始剤は、 単独で用いて もよいし、 2種以上混合して用いてもよい。
本発明において、 上記の特定の動的貯蔵弾性率を有するゴム組成物 を得るためには、 ゴム成分として、( 1 )共役ジェンュニッ トにおける ビニル結合量が 2 5 %以上である共役ジェン系弾性重合体、 或いは ( 2 ) 分子中に窒素原子及び珪素原子の少なく とも一種を有する共役 ジェン系重合体を用いることが好ましい。 ここでいう ビュル結合量と は、 重合体中の共役ジェンュニッ 卜のうちで、 共役関係にある二つの 炭素一炭素二重結合の内の一方が重合に関与せず、 側鎖に炭素炭素二
重結合が残っているュニッ 卜の含有量である。
上記ゴム成分 ( 1 ) の共役ジェン系弾性重合体 ( a ) においては、 共役ジェンュニッ トのビュル結合量が 2 5 %以上であることが好まし い。 共役ジェンュニッ トのビ二ル結合量が少なく なると、 1 5 0 °C以 上の高温下での硫黄架橋切断に伴う弾性率低下が支配的となるために- 温度上昇による弾性率低下の抑制効果が低下する傾向にある。 ビニル 結合量を 1 5 %以上とすることにより、 温度上昇による弾性率の低下 を十分に抑制することができる。同様の点から、ビュル結合量は 3 0 % 以上であることがさらに好ましく、 特には 3 5 %以上、 もっとも好ま しくは 4 0 %以上である。 また、 重合体の弾性を確保する意味で、 ビ ニル結合量は 6 5 %以下であることが好ましい。
ビ二ル結合量は、 ジテトラヒ ドロフ リルプロパン、 テ トラ ヒ ドロフ ラン、 ジェチルェ一テル、 ジメ トキシベンゼン、 ジメ トキシェタン、 エチレングリ コールジブチルエーテル、ト リエチルアミ ン、ピリ ジン、 N , N , Ν ' , Ν ' —テ トラメチルエチレンジァミ ン、 ジピベリ ジノエ 夕ンなどのエーテル及び/又は第 3級ァミ ン化合物を重合系に適当量 添加することによ り、 適宜変えることができる。
この重合反応における温度は、 通常一 8 0から 1 5 0 °C、 好ましく は一 2 0から 1 0 0 °Cの範囲で選定される。 重合反応は、 発生圧力下 で行なう ことができるが、 通常は単量体を実質的に液相に保つ十分な 圧力で操作することが望ましい。 すなわち、 圧力は重合される個々の 物質や、 用いる重合媒体及び重合温度にもよるが、 所望ならばより高 い圧力を用いることができ、 このような圧力は重合反応に関して不活 性なガスで反応器を加圧する等の適当な方法で得られる。
さらに、 本発明において用いられる前記の共役ジェン系弾性重合体 ( a ) は、 分子中にスズ原子、 窒素原子、 及び/又は珪素原子を含む 変性重合体を用いることができる。 このような変性重合体は、 温度上 昇による弾性率の低下を抑制すると共に、 スズ原子又は窒素原子を導
入した場合は力一ボンブラック配合ゴム組成物において、 珪素原子を 導入した場合はシリ力などの補強性無機充塡剤を配合したゴム組成物 において発熱を抑制することもできるので好ましい。
さらに、 ゴム成分 ( A ) 中の共役ジェンュニッ トにおけるビニル結 合量が 2 5 %以上である共役ジェン系弾性重合体 ( a ) の含有量が 5 0重量%以上であり、 かつ、 分子中にスズ原子、 窒素原子及び珪素原 子の少なく とも 1つを含む重合体の含有量が 4 0 %以上であることが 好ましく、 前記共役ジェン系弾性重合体 ( a ) の 4 0重量%以上が、 分子中にスズ原子、 窒素原子及び珪素原子の少なく とも 1つを含んで いる変性重合体であることが好ましい。
また、 前記共役ジェン系弾性重合体 ( a ) は、 特に分岐構造を有す るものが好ましい。 分岐構造は三官能以上の開始剤、 三官能以上の変 性剤、 重合活性基を二つ以上有する単量体などを用いることによ り導 入することができが、 三官能以上の変性剤を用いることが好ましい。 上記の変性重合体は公知の方法により製造される。 通常、 有機リチ ゥム開始剤によって重合を開始させた後、 リチウム活性末端を有する 重合体の溶液に各種変性剤を添加することによって得られる (特公平 6— 8 9 1 8 3号公報、特開平 1 1 一 2 9 6 5 9号公報など)。変性剤 の投入は、 重合終了後であることが好ましい。
例えば、 スズ原子は、 四塩化スズ、 ト リプチルスズクロリ ド、 ジォ クチルスズジクロ リ ド、 ジブチルスズジクロ リ ド、 塩化ト リ フヱニル スズなどのスズ化合物によって導入できる。
窒素原子は、 2 , 4 — ト リ レンジイソシアナ一ト、 ジイソシアナ一 トジフエニルメ タンなどのイソシァネート系化合物; 4, 4, ビス (ジ ェチルァミ ノ) 一べンゾフエノン、 4 一 (ジメチルァミ ノ) ベンゾフ ェノンなどのァミ ノべンゾフエノン化合物、 1 , 3 —ジメチル一 2— イ ミダゾリジノン、 1 , 3 —ジェチルー 2 —イ ミダゾリ ジノン、 1 , 3 —ジメチル一 3, 4, 5, 6 —テ トラヒ ドロピリ ミ ジンなどの尿素
誘導体、 その他、 4—ジメチルァミ ノベンジリデンァニリ ン、 ジメチ ルイ ミダゾリジノン、 N —メチルピロ リ ドンなどの窒素含有化合物に よつて導入することができる。
珪素原子は、 アルコキシシランやアミ ノアルコキシシランなどの末 端変性剤によって導入することができる。
具体的には、 エポキシ基含有アルコキシシラン化合物としては、 例 えば 2 —グリ シ ドキシェチルト リメ トキシシラン、 2 —グリ シ ドキシ ェチルト リエトキリシシラン、( 2 —グリ シ ドキシェチル) メチルジメ トキシシラン、 3 —グリ シ ドキシプロビルト リ メ トキシシラン、 3 — グリ シ ドキシプロピルト リエトキシシラン、( 3 _グリ シ ドキシプロピ ル) メチルジメ トキシシラン、 2— ( 3, 4 —エポキシシクロへキシ ル) ェチルト リ メ トキシシラン、 2 _ ( 3, 4 _エポキシシクロへキ シル) ェチルト リエトキシシラン、 2— ( 3 , 4 —エポキシシクロへ キシル) ェチル (メチル) ジメ トキシシランなどが挙げられる。
また、 アミ ノ基含有アルコキシシラン化合物としては、 3 —ジメチ ルァミ ノプロピル ( ト リエトキシ) シラン、 '3 —ジメチルァミ ノプロ ピル ( ト リ メ トキシ) シラン ; 3 —ジェチルァミ ノプロピル ( ト リェ トキシ) シラン、 3 —ジェチルァミ ノプロピル ( ト リメ トキシ) シラ ン、 2 —ジメチルアミ ノエチル ( ト リエトキシシ) シラン、 2 —ジメ チルアミ ノエチル ( ト リメ トキシ) シラン、 3 —ジメチルァミ ノプロ ピル (ジエトキシ) メチルシラン、 3 —ジプチルァミ ノプロ ピル ( ト リエトキシ) シランなどのジ置換アミ ノ基含有ヒ ドロカルビルォキシ シラン化合物、 3— ( 1 一へキサメチレンィ ミ ノ) プロピル ( ト リヱ トキシ) シラン、 3— ( 1 —へキサメチレンィ ミ ノ) プロピル ( ト リ メ トキシ) シラン、 ( 1 一へキサメチレンィ ミ ノ) メチル ( ト リメ トキ シ) シラン、 ( 1 _へキサメチレンィ ミ ノ) メチル ( ト リエトキシ) シ ラン、 1 — ( 1 一へキサメチレンィ ミ ノ) エ^ル ( ト リエトキシ) シ ラン、 2 _ ( 1 —へキサメチレンィ ミ ノ) ェチル ( ト リメ トキシ) シ
ラン、 3 — ( 1 一ピロ リ ジニル) プロピル ( ト リエトキシ) シラン、 3 — ( 1 一ピロリ ジニル) プロピル ( ト リ メ トキシ) シラン、 3 — ( 1 一ヘプタメチレンィ ミ ノ) プロピル ( ト リエトキシ) シラン、 3 — ( 1 ー ドデカメチレンィ ミ ノ) プロピル( ト リエトキシ) シラン、 3 — ( 1 一へキサメチレンィ ミ ノ) プロピル (ジエトキシ) メチルシラン、 3 一 ( 1 一へキサメチレンィ ミ ノ) プロピル (ジエトキシ) ェチルシラ ン、 1 — 〔 3 — ( ト リエ トキシシリル) プロピル〕 一 4, 5 —ジヒ ド 口イ ミ ダゾール、 1 一 〔 3 — ( ト リメ トキシシリル) プロピル〕 一 4 , 5 —ジヒ ドロイ ミダゾール、 3 — 〔 1 0 — ( ト リエトキシシリル) デ シル〕 一 4一才キサゾリ ンなどの環状アミ ノ基含有ヒ ドロカルビルォ キシシラン化合物が挙げられる。
さ らに、イ ミ ノ基含有アルコキシシラン化合物としては、 N _ ( 1 , 3 —ジメチルブチリデン) 一 3 — ( ト リエトキシシ リル) 一 1 一プロ パンァミ ン、 N— ( 1 —メチルェチリデン) 一 3 — ( ト リエトキシシ リル) 一 1 _プロパンァミ ン、 N—ェチリデンー 3 — ( ト リエトキシ シリル) 一 1 一プロパンァミ ン、 N— ( 1 _メチルプロピリデン) 一 3 - ( ト リエトキシシリル) 一 1 —プロパンァミ ン、 N— ( 4 — N, N—ジメチルァミ ノべンジリデン) 一 3 — ( ト リエトキシシリル) 一 1 一プロパンァミ ン、 N— (シクロへキシリデン) 一 3 _ ( ト リエト キシシリル) 一 1 —プロパンァミ ンなどが挙げられる。
また、 例えばジェチルアミ ンのような 2級アミ ノ化合物或いはへキ サメチレンィ ミ ンのようなイ ミ ン化合物と有機リチウム化合物とから 得られるリチウムアミ ド開始剤を用いて重合させることにより、 或い は、該重合により得られたリチウム活性末端を有する重合体の溶液に、 さらに前記の変性剤を添加することによっても前記の変性重合体を得 ることができる。
この分子鎖中に官能基を導入した変性重合体も、 温度上昇による弾 性率の低下を抑制すると共に、 シリ力などの補強性無機充塡剤を配合
したゴム組成物における低発熱性を効果的に改良することもできるの で好ましく、 特に多官能変性剤を用いることによ り得られる分岐構造 を有するものが好ましい。また、アルコキシシリル基と共にァミ ノ基、 ィミ ノ基、 エポキシ基またはスズ原子を導入した変性重合体は、 補強 性充填剤として、 前記無機充塡剤と共にカーボンブラックを用いた場 合に特に有効に適用できる。
上記変性した共役ジェン系重合体は前述のビュル結合量が 1 5 %以 上の共役ジェン系重合体と同様の炭化水素溶媒、 開始剤、 単量体を用 いて、 同様の重合条件で重合し、 各種変性剤で変性することによって 製造することができる。
さらに、 アルコキシシリル基を含む単量体の存在下で、 有機リチウ ム開始剤又はリチウムアミ ド開始剤により共役ジェンを重合させるこ とによっても得ることができる。 '
すなわち、 共役ジェンを含む単量体を不活性溶媒、 好ましく は炭化 水素溶媒中で、 有機金属などの開始剤、 好ましく は有機リチウム化合 物開始剤の存在下で重合して得られる。
また、 所望によ り、 ジテ トラヒ ドロフ リルプロパン、 テ トラヒ ドロ フラン、 N, N , Ν ' , Ν,一エチレンジァミ ンなどビュル結合量調整剤 やランダマィザ一の存在下にァニォン重合させることにより、 目的の 共役ジェン系重合体が得られる。
上記、 変性した共役ジェン系重合体を用いる場合は、 後述する成分 ( Β ) を併用することもできる。
また、 上記ゴム成分 ( r 2 ), ( r 3 ) の共役ジェン系重合体におい て、 重量平均分子量 (M w ) が 2 0万から 9 0万であることが好まし い。 分子量が小さくなると、 加硫ゴム組成物の引張り特性、 転がり抵 抗性が低下する傾向にあり、 大きくなると、 未加硫時の加工性が低下 する傾向がある。 Mwを上記の範囲とすることにより、ゴム組成物の物 性を良好にすることができる。 同様の点から、 M wは 3 0万から 8 0
万が好ましく、 特に 3 0万から 7 0万が好ましい。
さらに、 重合体の Mwと数平均分子量の比 (M w / M n ) で表わされ る分子量分布は 1から 4であることが好ましい。 分子量分布が大きく なると発熱性が低下し、 1 5 0 °C以上の温度領域での弾性率維持は困 難となる傾向がある。 分子量分布を上記の範囲とすることによ り、 本 発明の効果を十分に発現することができる。 同様の点から、 分子量分 布は 1から 3であることが好ましい。
上記の共役ジェン系重合体の中でも、 特に共役ジェンュニッ トにお けるビニル結合量が 2 5 %以上、 重量平均分子量 (M w ) が 2 0万か ら 9 0万であり、 かつ重量平均分子量と数平均分子量 (M n ) の比で 表される分子量分布 (M w / M n ) が 1から 4であると共に、 分子中 に窒素原子、 及び、 珪素原子の少なく とも一種を含む共役ジェン系重 合体が好ましい。
上記、 変性した共役ジェン系重合体を用いる場合の重合体のミ クロ 構造については特に限定されず、 用途に応じ適宜選択することができ る。 ミ ク口構造としては、高ビュル系の重合体、低ビュル系の重合体、
1, 4 - トランス系の重合体などを挙げることができる。
本発明におけるゴム組成物は、 ゴム成分中に前述した共役ジェン系 重合体を 5 0重量0 /0以上含むことが好ましい。 前記共役ジェン共重合 体を多量に用いることにより、 温度上昇によるゴム弾性率の低下をよ り効果的に抑制することができる。 同様の点から、 前記重合体は 6 0 重量%以上、 さらに 8 0重量%以上含まれることが好ましい。 ゴム成 分が前記共役ジェン系重合体のみからなつていてもよい。
本発明で使用するゴム組成物において、 前記共役ジェン系重合体と 混合され得る他のゴム成分は特に限定されるものではないが、 例えば 天然ゴム (NR)、 ポリィソプレン合成ゴム ( I R ); シス— 1, 4 ーポ リブタジエンゴム ( B R )、 スチレン一ブタジエンゴム ( S B R )、 ァ ク リ ロニト リルブタジエンゴム( N B R:)、 クロロプレンゴム( C R )、
ブチルゴム ( I I R) などが挙げられる。 これらのゴムは二種以上を 組み合わせて用いてもよい。
本発明において、 上記の特定動的貯蔵弾性率を有するゴム組成物を 得るためには、 ゴム成分としては、 ( 1 )共役ジェンュニッ 卜における ビュル結合量が 2 5 %以上、 重量平均分子量 (Mw) が 2 0万から 9 0万であり、 かつ重量平均分子量と数平均分子量 (Mn) の比で表さ れる分子量分布(M w/M n )が 1 から 4である共役ジェン系重合体、 或いは ( 2 ) M wが 2 0万から 9 0万であると共に、 ( M w / M n ) が 1から 4であり、 かつ分子中に、 窒素原子及ぴ珪素原子の少なく とも 一種を有する共役ジェン系重合体が好ましい。
本発明の空気入り タイヤに用いられる前記サイ ドゴム部材及び/又 はビー ドフィラ一ゴムのゴム組成物 ( r 3 ) としては、 ゴム成分 (A) に、 成分 (B ) として、 一般式 ( I )
R1 - S - S - A- S - S - R2 - - · ( I )
(式中 Aは炭素数 2から 1 0のアルキレン基、 R1 及び R2 は、 それ ぞれ独立に窒素原子を含む一価の有機基を示す。) で表される化合物、 シトラコンイ ミ ド化合物及びァク リ レート類化合物から選ばれた少な く とも一種の化合物 (耐熱向上剤と称することがある) とを配合する ことが好ましい。 これらの耐熱向上剤を用いることによ り、 特に 2 0 0から 2 5 0 °Cでの動的貯蔵弾性率の最小値が、 5 0 °Cの動的貯蔵弾 性率に対して同等 ( 1 0 0 %) 以上であるゴム組成物を効率的に得る ことができる。
以下、 本発明におけるゴム組成物に好適に配合される上記耐熱向上 剤の詳細について説明する。
まず、 上記一般式 ( I ) で表される化合物において、 Aは炭素数 から 1 0のアルキレン基を示し、 このアルキレン基は直鎖状、 枝分か れ状、 環状のいずれであってもよいが、 直鎖状アルキレン基が好まし い。 該炭素数 2から 1 0の直鎖状アルキレン基の例としては、 ェチレ
ン基、 ト リメチレン基、 テ トラメチレン基、 ペンタメチレン基、 へキ サメチレン基、 ヘプタメチレン基、 ォクタメチレン基、 デカメチレン 基などが挙げられる。 これらの中で、 特に効果の点から、 へキサメチ レン基が好適である。
一方、 R1 及び R2 は、 それぞれ窒素原子を含む一価の有機基を示 し、 好ま しく は、 芳香環を少なく とも一つ含み、 かつ窒素原子を含む —価の有機基であり、特に炭素原子がジチォ基に結合した- N— C(= S ) 一で表される結合基を含むものが好適である。 R 1 及び R2 は、 たがいに同一でも異なつていてもよいが、製造の容易さなどの点から、 同一であるのが好ましい。 ·. ' '
この一般式 ( I ) で表される化合物と しては、 例えば一般式 ( I一 a ) . II II ゾ R5
N-C-S-S- (CH2 ) n -S-S-C-N( (I -a)
R \R6 で表される《 , ω—ビス ( Ν, Ν, ージヒ ドロカルビルチオ力ルバモ ィルジチォ) アルカンを好ま しく挙げることができる。
上記一般式 ( I _ a ) において、 R3 から R6 は、 それぞれアルキ ル基、 ァ リール基又はァラルキル基を示すが、 R3 及び R4 の少なく とも一方、 並びに R5 及び R6 の少なく とも一方がァ リ ール基又はァ ラルキル基であり、 nは 2から 1 0の 数を示す。
ここで、アルキル基としては、炭素数 1から 2 0のものが好ましく 、 また、 直鎖状、 枝分かれ状及び環状のいずれであってもよい。 このよ うなアルキル基の例としては、メチル基、ェチル基、 n—プロピル基、 イ ソプロ ピル基、 n_ブチル基、 イソブチル基、 s e c—ブチル基、 t e r t—プチル基、 各種ペンチル基、 各種へキシル基、 各種ォクチ ル基、 各種デシル基、 各種ドデシル基、 各種テ トラデシル基、 各種へ キサデシル基、 各種ォク タデシル基、 シクロペンチル基、 シクロへキ
シル基、 シクロォクチル基などが挙げられる。
ァリール基と しては、 炭素数 6から 2 0のものが好ましく 、 また、 環上には、 低級アルキル基などの適当な置換基を有していてもよい。 このようなァ リール基の例としては、 フヱニル基、 ト リル基、 キシリ ル基、 ナフチル基、 メチルナフチル基などが挙げられる。 ァラルキル 基としては、 炭素数 7から 2 0のものが好ましく、 また、 環上には、 低級アルキル基などの適当な置換基を有していてもよい。 このような ァラルキル基の例としては、 ベンジル基、 メチルベンジル基、 ジメチ ルべンジル基、 フヱネチル基、 メチルフヱネチル基、 ジメチルフエネ チル基、 ナフチルメチル基、 (メチルナフチル) メチル基、 (ジメチル ナフチル)メチル基、ナフチルェチル基、(メチルナフチル)ェチル基、
(ジメチルナフチル) ェチル基などが挙げられる。
この R 3 から R 6 としては、 全てが上記ァ リ ール基又はァラルキル 基であるのが好ましく、 特に全てがベンジル基であるのが、 熱老化防 止及び製造の容易さなどの点から好適である。 このような化合物の例 としては、 1 , 2 —ビス ( N, N ' —ジベンジルチオ力ルバモイルジ チォ) ェタン ; 1 , 3 —ビス ( N, N, ージベンジルチオ力ルバモイ ルジチォ) プロパン ; 1 , 4 一ビス ( N, N ' —ジベンジルチオカル バモイルジチォ) ブタン ; 1 , 5 —ビス (N, N ' ージベンジルチオ 力ルバモイルジチォ) ペンタン ; 1 , 6 —ビス (N, N ' —ジベンジ ルチオ力ルバモイルジチォ) へキサン ; 1 , 7 —ビス ( N , N ' —ジ ベンジルチオ力ルバモイルジチォ) ヘプタン ; 1 , 8 —ビス ( N , N ' ージベンジルチオ力ルバモイルジチォ)オクタン; 1 , 9 一ビス ( N , N, ージベンジルチオ力ルバモイルジチォ) ノナン ; 1 , 1 0 —ビス
( N , N, 一ジベンジルチオ力ルバモイルジチォ) デカンを挙げるこ とができる。 これらの中で、 効果の点から、 特に、 1 , 6 —ビス ( N, N, ージベンジルチオ力ルバモイルジチ才) へキサンが好適である。 この一般式 ( I ) で表される化合物は、 前記ゴム組成物の耐熱性を
向上させる効果を発揮するが、 その作用は、 高温下において架橋切断 と平行してよ り耐熱安定性の高いモノスルフィ ド架橋を効率的に生成 することに起因するものと考えられる。
次に、前記耐熱向上剤として配合されるシ トラコンイ ミ ド化合物は、 効果の点から、 ビスシ トラコンイ ミ ド類が好ま しく 、 該ビスシ トラコ ンイ ミ ド類としては、 例えば一般式 (I I )
… ( Π )
で表される化合物を好ましく挙げることができる。
この一般式 ( Π ) において、 A rはァリーレン基を示し、 このァ リ —レン基としては、 環上に置換基を有する若しく は有しない炭素数 6 から 2 0のァリ一レン基が好ましい。 上記置換基としては、 加硫に影 響を及ぼすことがなく 、 かつ 1 7 0 °C以上の高温で安定な基であれば よく特に制限されず、 例えば低級のアルキル基やアルコキシル基、 ハ ロゲン原子、 ニトロ基、 シァノ基などを挙げることができる。 該ァ リ 一レン基としては、 フエユレン基及びナフチレン基などが挙げられ、 特にフヱニレン基が好適である。 .
一方、 Q 1 及び Q 2 は、 それぞれ炭素数 1 から 4 のアルキレン基を 示し、 このアルキレン基は直鎖状、 枝分かれ状のいずれであってもよ い。 このようなアルキレン基としては、 メチレン基、 エチレン基、 プ ロ ピレン基及びブチレン基が挙げられる。 該 Q 1 及び Q 2 は、 たがい に同一であってもよ く 、 異なっていてもよいが、 製造の容易さなどの 点から、 同一であるのが好ましい。
上記一般式 ( Π ) で表される化合物の例としては、 1 , 2—ビス (シ トラコンイ ミ ドメチル) ベンゼン ; 1, 3 —ビス (シ トラコンイ ミ ド
メチル) ベンゼン ; 1 , 4 —ビス (シ トラコンイ ミ ドメチル) ベンゼ ン ; 1 , 6 —ビス (シ 卜ラコンイ ミ ドメチル) ベンゼン ; 2, 3 —ビ ス (シ トラコンイ ミ ドメチル) トルエン ; 2 , 4 _ビス (シ トラコン イ ミ ドメチル) トルエン ; 2 , 5 _ビス (シ トラコンイ ミ ドメチル) トルエン、 2 , 6 —ビス (シ トラコンイ ミ ドメチル) トルエン、 及び これらに対応するビス (シ トラコンイ ミ ドエチル) 化合物などを挙げ ることができる。 これらの中で、効果の点から、特に 1 , 6 —ビス (シ トラコンイ ミ ドメチル) ベンゼンが好適である。
この ( Β ) 成分のシ トラコンイ ミ ド化合物は、 ゴム組成物の耐熱性 を向上させる効果を発揮するが、 その作用は'高温での架橋切断時に発 生する主鎖内の共役 C = Cに反応し、 C— C架橋を早期に生成するこ とに起因するものと考えられる。
さ らに、( Β )成分としてのアタ リ レート類としては、効果の点から、 多価アルコールとアタ リル酸との多価エステル、 又は多価アルコール とアタ リル酸及び他のカルボン酸との多価エステルが好ましく 、 該多 価エステルと しては、 例えば一般式 ( I I I )
で表される化合物を好ましく挙げることができる。
この一般式 ( I I I ) において、 A 1は ( p + q ) 価の多価アルコール の水酸基を除いた残基を示し、 Rは水素原子又はァク リ ロイル基以外 のァシル基を示す。 このァシル基としては特に制限はないが、 飽和若 しく は不飽和の炭素数 2から 2 0の脂肪族ァシル基を好ましく挙げる ことができる。 p は 2から 1 0の整数及び qは 0から 8の整数を示す が、 p + q = 2から 1 0である。
この一般式 ( Π Ι )で表される化合物の中で、 pが 3から 6の整数及 び qが 0から 3の整数であ り、 かつ p + q = 3から 6 であるものが、
効果の点で好ま しい。
上記一般式 (III)で表されるァク リ レート類の形成に用いられる、 一般式 (IV)
A1- (OH) p†q … (IV)
(式中、 A1及び p、 qは前記と同じであ.る。)
で表される多価アルコールとしては、 三から六価のアルコールが好ま しく、 このようなものとしては、 例えばグリセリ ン、 ト リメチロール ェタン、 ト リメチロールプロパン、 ジグリセ リ ン、 ペン夕エリス リ ト —ル、 ジペンタエリスリ トール、 ソルビトールなどが挙げられる。 前記一般式 (III)で表される化合物として.は、 効果の点から、 一分 子中にァク リ ロイル基を 3から 6個有するジペンタエリスリ トールと ァク リル酸との多価エステル及び一分子中にァク リ ロイル基 3から 5 個を有するァシル基変性ジペンタエリスリ トールアタ リ レー トが好適 である。
このような化合物は、 以下に示すように市販品として入手可能であ る。
例えば、 式
a = 5、 b = 1の化合物と a = 6、 b = 0の化合物との混合物) で表される化合物は、 「KAYARAD D P HA」 〔商標、 日本化薬 (株) 製〕 として、 式
2 / c
(R
7はアルキノィル (A l k y n o y 1 ) 基を示す。) で表される化合物は、 c = 5、 d = 1 の場合 「K A Y AR AD D -
3 1 0」〔商標、 日本化薬(株)製〕 として、 c = 3、 d = 3の場合「K AY ARAD D— 3 3 0」 〔商標、 日本化薬 (株) 製〕 として入手す ることができる。
この (B ) 成分のァク リ レ一ト類は、 ゴム組成物の耐熱性を向上さ せる効果を発揮するが、 その作用は高温での架橋切断時に発生する主 鎖内の共役 C = Cに反応し、 C一 C架橋を効果的に生成することに起 因するものと考えられる。
また、 (B ) 成分の配合量は、 前記成分のゴム成分 (A) の 1 0 0重 量部に対し、 好ましくは 0. 5から 2 0重量部の範囲で選定される。 この量が 0.· 5重量部未満では熱老化防止の効果が充分に得られず、 所望の耐熱性向上効果が発揮されないおそれがある。 一方、 2 0重量 部を超えると、 その量の割には効果の向上はあま り認められず、 むし ろ経済的に不利となる上、 得られるゴム組成物の他の物性が低下する 原因となる。 熱老化防止効果、 ゴム組成物の他の物性及び経済性など を考慮すると、 この ( B ) 成分のより好ましい配合量は、 0. 7から 1 5重量部、 特に好ましくは 1 . 0から 1 0重量部の範囲である。
本発明においては、 所望により、 上記 (B ) 成分の化合物と共に、 他の熱老化防止剤を適宜併用することができる。 この他の熱老化防止 剤としては、 例えば 1 , 6—へキサメチレンジチォ硫酸ナト リ ウム . 二水和物や、 一分子中にエステル基を 2個以上有する化合物などが挙 げられる。
ここで、 一分子中にエステル基を 2個以上有する化合物としては、 特に制限はないが、 ァクリ レート又はメ 夕ク リ レート、 特に、 多価ァ ルコールとアタ リル酸又はメタク リル酸との多価エステルが好ましい ( 多価アルコールとしては、 エチレングリコール、 プロピレングリ コ ール、 ブチレングリ コール、 ペン夕ンジオール、 へキサンジオールな
どのアルキレングリ コール及びその多量体、 さ らには、 これらのメチ ロール置換体、 ペンタエリ スリ トール類、 多価アルコールのアルキ レ ンォキシ ド付加物、 アルコール性水酸基を 2つ以上有するポリエステ ル類又ォリ ゴエステル類などが挙げられ、 その中でも特に好ま しいの は、アルキレングリ コールのメチロール置換体及びその多量体である。 一分子中に 2個以上のエステル基を有する化合物の具体例と しては. 1, 3 —ブチレングリ コールジァク リ レート ; 1 , 5 —ペンタンジォ —ルジァク リ レート ; ネオペンチルグリ コールジアタ リ レート ; 1, 6 —へキサンジォ一ルジアタ リ レー ト ; ジエチレングリ コールジァク リ レー 卜 ; ト リエチレングリ コールジアタ リ レート ; テ トラエチレン グリ コールジアタ リ レー ト ; ポリエチレングリ コールジァク リ レ一 ト ; ポリプロピレングリ コールジァク リ レート ; ペン夕エリスリ トー ルト リアタ リ レート ; ト リ メチロールプロパン ト リアク リ レー ト ; ぺ ン夕エリスリ トールテ トラアタ リ レート ; ジペンタエリ スリ トールへ キサァク リ レー ト ; ジペンタエリ ス リ トールペンタアタ リ レー ト ; ォ リ ゴエステルボリアタ リ レー ト ; ジプロピレングリ コールジメ タク リ レー ト ; ト リ メチロールェタン ト リ メ タク リ レー 卜 ; ト リ メチロール プロパン ト リ メ タク リ レート ; ジペンタエリス リ トールペンタメ タク リ レート ; ジペンタエリ スリ トール ト リ メ タク リ レー トなどが挙げら れるが、 その中でも特に好ま しいのは、 ジペンタエリス リ トールペン 夕メ タ ク リ レ一 卜 ; ジペンタエリス リ トールト リ メ タク リ レー 卜及び ト リメチロールプロパン ト リメ タク リ レートである。
前記 1, 6—へキサメチレンジチォ硫酸ナト リ ウム ' 二水和物は、 ゴム成分を構成する重合体の分子間の架橋切断を抑制する作用を有す る。 一方、 前記一分子中に 2個以上のエステル基を有する化合物の作 用については、 次のように考えられる。 ゴム組成物の温度が 1 7 0 °C 以上になると、 ゴムの劣化が始ま り、 架橋点やポリマー鎖の切断が起 こ り始めるが、 一方で、 該化合物による C— C架橋も進むため、 弾性
率の低下が抑えられ、 その結果、 高温下でも発熱が抑制される。
本発明で使用するゴム組成物には、 補強性充填剤 (成分 (C)) を用 いることができる。 補強性充塡剤としては特に限定されず、 通常ゴム 業界で用いられるものを適宜選択して用いることができるが、 カーボ ンブラッ ク、 又は、 シリカ、 及び、 下記一般式で表わされる補強性無 機充塡剤を用いることが好ましい。
カーボンブラックとしては特に限定されず、 通常ゴム業界で使用す るものから適宜選択することができるが、 B E T式窒素吸着比表面積 が 5 0から 4 0 0 m2 / gであることが好ましく、 具体的には補強性 と耐発熱性とのバランスの観点から、 HAF、 GP F、 F E Fなどが 好ましい。
次に、 本発明で使用する (B) 成分としての補強性無機充塡剤は、 多孔質であることが好ましく、 B E T式窒素吸着比表面積が 5 0から 4 0 0 m2 /gであるとさらに好ましい。
シリカとしては特に限定されず、 通常ゴム業界で使用するものから 適宜選択することができ、 たとえば、 湿式法シリ力、 乾式法シリ力な どを上げることができる。シリカの好ましい例示としては、たとえば、 日本シリカ工業(株) 製、 二プシル AQなどが挙げられる。
その他の補強性無機充塡剤としては、 下記一般式
mM1 · S i Oy · z H20
(式中、 M1 は、 A 1、 M g、 T i及び C aの中から選ばれる少な く とも一種類の金属、 金属酸化物又は金属水酸化物であり、 mは 1か ら 5、 Xは 0から 1 0、 yは 2から 5、 zは 0から 1 0の整数である。) で表される化合物からなることが好ましく、 例えば、 アルミナ ( A 12 〇3 ), 水酸化アルミニウム [ A 1 (OH) a ], 水酸化マグネシゥム [M g (OH) 2 ], 酸化マグネシウム M g〇2 , タルク ( 3 Mg〇 ' 4 S i 〇2 ' Η2 〇), ァタパルジャィ ト ( 5 Mg O - 8 S i 〇2 · 9 H2 〇), チタン白 (T i 02 ), チタン黒 (T i 02n-1: nは正の整数), 酸化力
ルシゥム ( C a〇), 水酸化カルシゥム [C a (OH) 2 ]、 酸化アル ミニゥムマグネシウム (M g〇 ' A l 2 〇3 ), クレー (A l 2 〇3 · 2 S i 〇2 ), カオリ ン (A 12 03 · 2 S i 02 · 2 H20 ), パイロフィ ライ ト (A l 2 〇3 · 4 S i 02 · H20 ), ベン トナイ ト (A l 2 〇3 · 4 S i 〇2 · 2 H20 ), ゲイ酸アルミニウム (A l 2 S i 05, A 14 · 3 S i 04 · 5 H2 〇等), ゲイ酸マグネシウム (Mg2 S i 04 , M g 2 S i 03等), ゲイ酸カルシウム (C a2 S i 04等), ゲイ酸アルミ ニゥムカルシウム (A l 2 〇3 · C a 0 · 2 S i 〇2等) 及びゲイ酸マ グネシゥムカルシウム ( C a M g S i 〇 4 ) 等が挙げられる。 なお、 水酸化アルミニゥムには、 アルミナ水和物 (A l 2 〇3 · 3 H20 ) も 含まれる。 これらの無機化合物は、 単独で使用しても、 2種以上を混 合して使用してもよい。
これらの中でも、 特に水酸化アルミニウム、 酸化アルミニウム、 ク レ一及ぴゼォライ トが好ま しく 、 特には水酸化アルミ二ゥムが好ま し い。
また、 上記補強性無機充塡剤とカーボンブラッ ク とを併用してもよ い。
本発明で使用するゴム組成物には、 前記の各成分の他に、 通常ゴム 業界で用いられる硫黄、 過酸化物などの加硫剤、 加硫促進剤、 老化防 止剤、 軟化剤、 無機充塡材などの各種配合剤を、 適宜含有させること ができる。 また、 本発明で使用するゴム組成物は、 さ らに、 各種材質 の粒子、 繊維、 布などとの複合体としてもよい。
本発明の空気入り タイヤは、 前述の耐熱性、 耐久性に優れたゴム組 成物をビー ドフイラ一、 及び/又は、 サイ ドウオール部補強層に適用 し、 常法により製造することができる。
ここで、 サイ ドウォール部に配設されたゴム部材は、 力一カス層に 隣接する夕ィャ内面側に配設されることが好ましい。
本発明において使用するカーカスプライは例えば脂肪族ポリアミ ド
とゴム組成物から成り、 従来の方法で製造するこ とができる。 この力 一カスプライ を適用してグリーンタイャを成型し、 これに加硫成型を 施す。
本発明にかかる空気入り タィャのカーカスの構造に付いては特に制 限はなく、 プライが一層の所謂 1 P構造、 プライが二層の所謂 1 P構 造、 プライが三層の所謂 3 P構造等が挙げられる。 それぞれのプライ は、 ビード部の周りを巻き上げた折り返しプライでも、 ビード部に向 かって降りているダウンプライでもよく 、 折り返しプライのプライ端 がベルト下まで延びている所謂ェンべロープ構造でもよい。 ただし、 少なく とも一層は折り返しプライ とする。
ゴム一フィラメ ン ト繊維複合体は、 タイャのサイ ドゥオール部に配設 される。 サイ ドウオール部の少なく とも一部に配置されていればよい が、 ビード部下端からベルト下までのサイ ドウオール部全体に配設さ れていてもよい。 また、 カーカスプライの内側に配設されても、 外側 に配設されてもよく、複数の力一カスプライの間に配設されてもよい。 次に、 本発明にかかるタイヤの一例を図を用いて説明する。 図 1 に おいて、 力一カス 4は、 タイヤ 1 のラジアル方向に、 実質的に互いに 平行に配設された、 ナイロン 6 6製のコ一ドで補強された折り返しプ ライ 4 a、 及び、 該折り返しプライ 4 aの外側に配設されたダウンプ ライ 4 b との二枚のプライから成る 2 P構造であ り、 その折り返しプ ライ 4 aの端は、 それぞれ、 左右一対のビー ドコア 6及びビー ドフィ ラー 7からなるビード部の周りに卷回されて折り返されている。 該カ 一カス 4のクラウン部のタイャ半径方向外側には、 スチールコードで 補強された 2枚のプライから成るベルト 5が配設され、 さ らに、 該べ ルト 5のタイャ半径方向外側に、 ト レッ ドゴム 3 が配設されている。 また、 該ト レツ ドゴム 3の両サイ ドのカー力ス層上には、 サイ ドウォ —ルゴム 2が配設されている。 サイ ドウォール部には、 折り返しブラ ィ 4 aの内側に、 荷重を分担支持する、 断面が三日月型をしたゴム補
強層 8が配設されており、 さらに、 該ゴム補強層 8の内側に、 ゴム一 フィラメ ン ト繊維複合体 9が配設されている。 ゴム補強層は、 表 1 8 に従う配合で加硫後の硬度が 8 0 0 のゴム組成物よりなり、 最大厚み が 1 1 m mである。 また、 ゴム一フィラメ ン ト繊維複合体に用いられ たゴム組成物も、 ゴム補強層に用いられたゴムと同じである。
サイ ドゥオール部 2 を補強するゴム補強層 8のゴムは有機繊維や無 機粒子などとの複合体であってもよく、 また、 その断面形状はサイ ド 補強の機能を有するものであれば特に限定されない。
本発明の空気入り タイヤにおいては、 上記のビードフイラ一 7及び ゴム補強層 8の少なく とも一方が、 前述の耐熱性、 耐久性に優れたゴ ム組成物を用いて形成されている。
また、 本発明の空気入りタイヤの内部に充塡する気体としては、 空 気の他、 窒素などの不活性な気体も用いることができる。
本発明の空気入り タイヤは、 通常走行時において、 弾性率の増加に よる乗心地性、 騒音レベルの悪化は実質的に起こらない。 また、 タイ ャのパンクなどによる大きな変形により、 前記ゴム組成物の温度が 1 7 0 °C以上になっても弾性率の低下が抑えられるため、 高温下での発 熱が抑制される。
したがって、 このゴム組成物をビードコアやサイ ドウオール部のゴ ム補強層に用いた本発明の空気入り タイヤは、 特にランフラッ ト走行 において、 耐久性が大幅に向上し、 その走行距離を著しく伸ばすこと ができる。
さ らに、 サイ ドウオール部 2 に、 ゴム一フィラメ ン ト繊維複合体を 配設することもできる。 この配設位置は特に特定されず、 用途に応じ 適宜選択することができ、 たとえば、 カーカス層とインナーライナ一 層の間、 カーカス層同士の間、 カーカス層とサイ ド補強層の間、 サイ ド補強層とサイ ドウォールゴムの間などを挙げることができる。
ゴム—不織布複合体の大きさは特に限定されないが、 サイ ド補強層
の最も厚い部分をはさみ、 長手方向にそれぞれ 1 5 m m程度の大きさ があったほうが良く、 サイ ドウォール部全体にわたつてもよい。
不織布の素材は特に限定されず、 用途に応じ適宜選択されるが、 有 機繊維フイラメ ン トによるものが良く 、 さ らに好ましく は、 融点、 又 は軟化点が 2 5 0 °C以上のもの、 特に好ましく は芳香族ァラミ ドフィ ラメ ン トである。
本発明においては、フイラメ ン ト繊維とゴム組成物とで構成される、 ゴム一フィラメ ン ト繊維複合体が適用されることが好ましい。 ゴム一 フィラメ ン 卜繊維複合体を構成するフィラメ ン ト繊維の材質は特に限 定されず、 たとえば、 綿繊維、 レーヨン繊維、 セルロース繊維などの 天然高分子繊維、 芳香族ポリアミ ド繊維、 脂肪族ポリ アミ ド繊維、 ポ リエステル繊維、 ポリ ビニルアルコール繊維、 ポリイ ミ ド繊維などの 合成高分子繊維、 及びカーボン繊維、 ガラス繊維、 スチールワイヤな どから選択した一種又は複数種の繊維を混合することが出来るが、 高 温時の寸法安定性の観点から、芳香族ポリ アミ ド繊維、レーヨン繊維、 ポリエチレン一 2, 6 —ナフタレート繊維、 ポリイ ミ ド繊維、 及び力 一ボン繊維、 ガラス繊維、 スチールワイヤが好ましい。 芳香族ポリ ア ミ ド繊維の具体例としては、 ポリパラフエ二レンテレフタルアミ ド、 ポリ メ タフエ二レンテレフタルアミ ド、 ポリパラフエ二レンイソフタ ルアミ ド、 ポリメ 夕フヱ二レンイソフ夕ルアミ ドなどが挙げられる。 芳香族ポリアミ ド繊維としては、 パラ系ァラミ ド繊維が好ま しい。 具体的には、 コポリパラフエ二レン一 3 , 4 —ォキシジフヱ二レンテ レフタルアミ ド、 ポリパラフヱニレンテレフタルアミ ド、 ポリ メ 夕フ ェニレンテレフタルアミ ド、 ポリパラフヱニレンイソフ夕ルアミ ド、 ポリメ タフヱニレンテレフタルアミ ドが上げられるが、 パラ系ァラミ ド繊維が好ま しく 、市販品としては、帝人(株)製テク ノーラ (商標)、 (商標)、デュポン社製ケプラー(商標)として入手することができる。 ここで用いられる不織布は、 フィラメ ン ト繊維間の隙間までゴムが
十分に浸透させるため、 不織布のフィラメン ト繊維の直径または最大 径は、 0 . Ι μ πιから Ι Ο Ο μ πιの範囲とすることが好ましく、 さら に好ましくは 1 Ο μ πιから 3 5 μ ιηの範囲である。 不織布のフィラメ ントの直径が小さいと、 フィラメ ン ト同士の隙間が十分でなく、 不織 布内部へのゴム浸透性が困難となる傾向があるため、 ゴムとの複合体 としての機能のを発現が不十分となることがある。 一方、 フィラメ ン ト繊維の直径が大きくなると、 フィラメント繊維自身の曲げ剛性が 大きく り、 不織布として十分な繊維間の交絡を得ることが困難となる 傾向があるため、 やはりゴムとの複合体として 機能^ _発現が不十分 と成ることがある。
ゴム一フイラメ ント繊維複合体に適用する繊維の長さは、 8 m m以 上であることが好ましく、 1 0 m m以上であることがさらに好ましい。 繊維の長さが短いと、 フィラメ ン ト繊維一フィラメ ント繊維間の絡み 合いが十分でなく、 補強層としての強度を保持することが困難になる 傾向がある。
また、 本発明で使用する有機あるいは無機繊維は、 いくつかの成分 が層になった多層構造や、 中空糸や多孔構造など繊維内部に空隙があ る構造であっても構わない。 また、 繊維の断面形状は円形、 楕円形、 米字形、 花弁形など、 種々形態を取り得るが、 好ましく は、 円形又は 楕円形など、 表面に凹凸が少ない断面である。 この表面に凹凸が少な い断面とは、 外部からの電界や粒子の照射されたとき、 繊維表面の凹 凸により、 繊維表面に外部から電界や粒子の照射の影ができにく い断 面形状を意味する。
本発明で使用するゴム一フィラメ ント繊維複合体を構成するフィラ メ ン ト繊維は、 タイヤ用繊維コードの簾織り とは異なり、 多数本の繊 維束を撚り合わせたり、 織り合わせたりはしておらず、 複数のフイラ メ ン ト繊維を交絡させた繊維集合体など、 隣り合う二つのフィラメ ン 卜が実質的に束ねられていない繊維集合体を使用できる。 このような
繊維集合体の形態としては、 ガラスウール、 不織布、 あるいは、 ニッ ト織物やネッ トなどの編布などの繊維集合体などが挙げられる。
本発明の空気入りタイヤに用いるゴムーフィラメ ン ト繊維複合体に おいては、 フイラメン ト繊維として不織布を用いることが好ましい。 不織布の製法としてニードルパンチ法、 カーディ ング法、 メルトプロ 一法及びスパンボンド法などが適合する。 これらの製法のうちとりわ け、 水流又は針でフィラメ ントを交絡させるカーディ ング法及びフィ ラメ ントを互いに接合させるスパンボンド法により得られる不織布が 好適に用いられる。
不織布の目付 ( 1 m 2 当たりの重量) は、 1 0 gから 3 0 0 gの範 囲にあるのが好ましい。 目付が 3 0 0 g / m2を超えると、ゴムの流動 性にもよるが、 不織布内部の空隙にゴムが浸透しなく なり、 タイヤ部 材として考えた場合、 ゴムー不織布複合体としての耐剝離性の観点か ら好ましくない。 また、 目付が 1 0 g / m 2未満では、 不織布自体の均 —性を維持することが困難となりムラの多い不織布となり、 ゴム.ー不 織布複合体としたときの強度、 剛性、 破断伸度のバラツキが大きくな るため、 加硫後のタイヤの物性が安定せず好ましくない。
2 0 g / c m 2 の加圧下で測定した不織布の厚さは、 0 . 0 5 m m から 2 . 0 m mの範囲であることが好ましく、 0 . 1 111 111から 0 . 5 m mであることが更に好ましい。 厚さが 0 . 0 5 m m未満では、 不織 布としての均一性を維持することが困難となり、 さらに、 ゴムとの複 合体としての強度、 剛性が不足する。 一方、 2 . O m mを超えると、 ゴムとの複合化をしたときにゲージが厚くなり、 タイャ部材としての 観点より好ましくない。
ゴムとフィラメ ン ト繊維の複合体化は、 その未加硫部材の段階にて 予めフ ラメ ント繊維に未加硫ゴム組成物を適用して複合化する。 具 体的にはロール、 バンバリ一ミキサーなど、 通常ゴム業界で用いられ る混練り機を用いて混練りすることができるが、 繊維の分散性の点か
ら、 フィラメ ント繊維は少量ずつ投入することが好ましい。 フィラメ ント繊維として不織布を用いる場合は、 プレスまたはヒートロールな どによりシート状未加硫ゴム組成物を上下両表面又は片面から不織布 に対して圧着して、 不織布内部の空気を未加硫ゴム組成物と十分に置 換する。 未加硫ゴム組成物の流動性によっては、 実質的に加硫反応が 開始しない程度の温度条件下で圧着を行うことも必要である。 また、 他の方法としては、 未加硫ゴム組成物を溶媒を用いて液状化させ、 不 織布に塗布することでタツキネスを付与する方法もある。
ゴムーフイラメ ン ト繊維複合体中におけるフイラメ ント繊維の含有 率は 4から 5 0重量%であることが好ましい。 フィラメント繊維の割 合が 4重量%未満では、 均一性が維持できず、 補強層としての剛性が 発現しにく く好ましくない。 また、 5 0重量%を超えると、 ゴムーフ イラメ ント繊維複合体において繊維連続層の比率が多くなり、 ゴム一 フィラメ ント繊維複合体の耐久性が低下し、 タイヤとしての耐久性が 低下する傾向にあり好ましくない。
また、 これら複合化に際し、 加硫後におけるゴムとの接着性が十分 であれば、 フィラメ ン ト繊維に予め接着処理を施さずとも良く、 接着 が不十分な時はタイヤ用繊維コードとゴムとの接着力を高めると同様 にディッ ビング · ヒートセッ ト処理や下記に示す表面処理をフィラメ ント繊維に施すことができる。
本発明においては、 上述の不織布を構成するフイラメ ント表面に硫 黄と反応可能な金属または金属化合物を物理的気相成長法 ( P V D ) または化学的気相成長法 (C V D ) によ り被膜を形成する。 P V Dま たは C V Dにより被膜を形成することは、 無溶剤であるため環境への 汚染が少ないという.利点がある。 また、 気相での成膜のため、 従来の ディップ処理ゃメ ッキ処理のように不織布を目詰りさせないという利 点もある。
本発明に適用し得る P V D法としては、 真空蒸着法、 例えば、 抵抗
加熱蒸着、 電子ビーム加熱蒸着、 分子線エピタキシー法、 レーザーァ ブレーシヨ ン法、 スパッ 夕法、 例えば、 直流スパッ 夕、 高周波スパッ タ、 マグネ ト ロンスパッ 夕、 E C Rスパッ 夕、 イオンビーム、 イオン プレーティ ング法、 例えば、 高周波イオンプレーティ ング、 イオン化 クラスタ ビーム成膜法、 またはイオンビ一ム法等が挙げられ、 また、 C VD法と しては、 熱 C VD法、 例えば、 常圧 C VD、 減圧 C VD、 有機金属 C V D、 光 C V D法、 またはプラズマ C VD法、 例えば、 直 流プラズマ C V D、 高周波プラズマ C V D、 マイクロ波プラズマ C V D若しく は E C Rプラズマ C VD等が挙げられる。 これらのうち、 ス パッ 夕法が好適に用いられ、 特に好適にはマグネ トロンスパッ タ法で ある。
スパッ 夕法が好ましい理由として、 第 1 に基材である不織布表面の 温度が低温での成膜が可能であることが挙げられる。 第 2に、 通常は 成膜時の動作圧力が 5 X 1 0—2P a〜 1 X 1 0 aと比較的高く、 不 織布からのァゥ トガスによる影響が少ないことである。 第 3に、 夕一 ゲッ トからスパッ 夕した粒子は、 直進して基材である不織布表面に到 達する前にアルゴン (A r ) 等の雰囲気ガスによ り散乱される可能性 が高く 、 「回り込み」 が起きやすいことが挙げられる。 即ち、 この 「回 り込み」 のため、 不織布は極めて複雑な形状をしているにもかかわら ず、 不織布の夕一ゲッ 卜に面していない部分や陰になっている部分に も好適に成膜させることができる。
スパッタ条件、特には、マグネ トロンスパッ タ条件と して、例えば、 雰囲気ガスは、 不活性ガス、 例えば、 A r、 H e、 N e、 K r、 特に は A r に、 必要に応じて反応ガス、 例えば、 酸化系の場合は 02、 H2 〇等、 窒化系の場合は N2、 NH3等、 また炭化系の場合は C H4等を混 ぜてもよい。 反応ガスと不活性ガスとの混合比 (供給ガスの体積比) は、 1 0 0 / 0〜 0 / 1 0 0 (不活性ガス/反応ガス)、 好ま しく は 1 0 0 / 0〜 2 0 / 8 0である。
また、 必要に応じて基材である不織布にバイァス電圧を印加しても よい。 その場合、 直流、 交流いずれのバイアスも可能である。 交流の 場合、 パルス、 または高周波 ( Γ f ) が好ましい。 直流の場合、 好ま しくは一 l k V〜+ l k Vの電圧範囲である。
ガス圧は、 スパッ夕できる圧力であればいかなる値でもよいが、 好 ましく は 1 X 1 0— 2 P a〜 5 X 1 02P a、 よ り好ましく は 5 X 1 0 "2 P a〜 1 X 1 0 lP aである。 また、 電源周波数 (夕一ゲッ トへ供給) は公知の直流、 交流のいずれを用いてもよい。 一般に、 直流電源、 高 周波 ( r f ) 電源などが用いられるが、 パルス電源を用いてもよい。 夕ーゲッ トと基材の間に誘導性プラズマを発生させてスパッ夕中の粒 子を活性化する、 いわゆるイオン化マグネ トロンスパッ タ ( ionized magnetron sputtering; 可能である。
このような気相成長により形成される被膜の平均膜厚は、 好ましく は 5 X 1 0 '10m ~ 1 X 1 0—5m、 より好ましくは 1 x 1 0—9m〜 5 X 1 0—7mである。 この膜厚が薄すぎると接着性が不十分となり、 一方、 厚すぎると被膜の内部応力により基材から剝離する傾向がある。 かか る被膜は、 不織布の繊維表面に硫化反応に必要なだけ形成されていれ ばよく、 必ずしも均一形成されている必要はない。 成膜中、 あるいは 成膜後に、 大気中にさらした際に空気中の酸素や水蒸気と反応して、 被膜中に酸素や水素などの不純物が混入することがある。 また、 必要 に応じて、 成膜後にプラズマ処理、 イオンインプランテーショ ン、 ィ オン照射、 熱処理などを施して、 被膜の表面状態、 反応性、 内部応力 等を向上させてもよい。 また、 成膜前に、 必要に応じて不織布表面を 十分に清浄化することが望ましい。 ク リ一ユング方法としては、 溶剤 洗浄のほかに、 または溶剤洗浄に加えて、 放電処理を好適に用いるこ とができる。さらには、いくつかのク リーニング方法を組み合わせて、 洗浄効果を上げることもできる。
本発明において使用し得る硫黄と反応可能な金属または金属化合物
には、 合金、 酸化物、 窒化物も含まれ、 ゴム加硫時にゴム中の硫黄と 硫化反応する材料であればいかなるものでもよい。 例えば、 C o、 C u、 Z n、 C r、 A l、 Ag、 N i、 P b、 T i、 Wやこれらのう ち 2種類またはそれ以上からなる合金、 さらにはこれらの酸化物、 窒化 物、炭化物、硫化物、硫酸化合物などの化合物を用いることができる。 特に、 C o、 C o/C r合金、 C u/Z n合金、 C u/A l合金等の 金属、 合金、 またはこれらの酸化物を好適に用いることができる。 よ り好ましくは、 C 0または C oの酸化物である (特開昭 6 2 - 8 7 3 1 1号、 6 2— 2 4 6 2 7 8号、特開平 1一 2 9 0 3 4 2号公報参照)。 ここで、 酸化物、 窒化物、 炭化物等の化合物は、 化学量論的な値によ り得られたものであってもそうでなくてもよい。 好ましく は、 化学量 論的な値に比べ金属元素の比率が大きいものとする。
不織布表面に成膜後、 未加硫ゴムを被覆して加熱圧着する際、 ゴム 加硫時に上述の被膜とゴムとの硫化反応により接着が生ずると考えら れる。 ここで、 加硫と硫化は競合反応であり、 両者が好適に行われる ためには反応性のマッチングが必要である。 スパッタ成膜では、 成膜 時に、 A r等の不活性ガスに加えて、 酸素、 窒素等の反応ガスを適量 加えて適度な硫化反応性を持つ化合物薄膜を形成することが容易であ る。
本発明のカーカスプライ、 ゴム一フィラメ ン ト繊維複合体、 ゴム補 強層に使用されるゴム成分は特に制限されないが、 例えば、 天然ゴム
( N R )、 ブタジエンゴム ( B R )、 スチレン一ブタジエンゴム ( S B R )、 イソプレンゴム ( I R ) を用いることができる。
複合部材に使用するゴム組成物の物性に関し、 5 0 %伸長時の引っ張 り応力 ( M50) は 2から 9 M P aであることが好ましい。 1 0 0 %伸 長時の引っ張り応力(M )は 1から 1 5 MP aであるのが好ましく、 さらに好ましくは 4 MP aから 1 5 MP aである。 また、 ゴムー不織 布複合体に使用されるゴム組成物は、 サイ ド補強層と同じゴム組成物
を用いることが好ましい。 実施例
次に、 本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、 本発明は、 これらの例によってなんら限定されるものではない。
なお、 各種測定は下記の方法に従い求めた。
( 1 ) 重合体のミ ク口構造
共役ジェンュニッ トにおけるビュル結合 (ブタジエン部の 1 , 2 — 結合) 量は、 赤外法 (モレロ法) によって求めた。
( 2 ) 加硫ゴム組成物の物性 〔動的貯蔵弾性率 (E,)〕
ゴム組成物を 1 6 0 ° (:、 1 2分間の条件で加硫して得られた厚さ 2 mmのスラブシートから、 幅 5 mm、 長さ 4 O mmのシートを切り出 し、 試料とした。 この試料について、 上島製作所 (株) 製スぺク トロ メータを用い、 チャッ ク間距離 1 0 mm、 初期歪み 0 0マイ クロメ 一 トル(ミ クロン)、動的歪 1 %、周波数 5 2 H z、測定開始温度 2 5 ° (:、 昇温速度 3 °C/分、 測定終了温度 2 5 0 °Cの測定条件で、 動的貯蔵弾 性率 ( Ε') を測定した。
また、 5 0 °Cの動的貯蔵弾性率に対する 2 0 0 °Cから 2 5 0 °Cの領 域における動的貯蔵弾性率の最小値の比を指数で表示した。 この指数 が大きいほど高温化による動的貯蔵弾性率の低下が少ないことを示す,
( 3 ) 引張り応力
フィラメント繊維複合体、 ゴム補強層に用いるゴム組成物の引張り 応力は、 J I S K 6 3 0 1 - 1 9 9 5に準拠して測定した。
( 4 ) タイヤの乗心地性
各試作タイヤを乗用車に装着し、 専門のドライバ一 2名によ り乗心 地性のフィーリ ングテストを行ない、 1から 1 0の評点をつけその平 均値を求めた。 その値が大きいほど乗心地性は良好である。
( 5 ) タイヤのランフラッ ト耐久性
各試作タイヤを常圧でリム組みし、 内圧 2 0 0 k P aを封入してか ら 3 8 °Cの室温中に 2 4時間放置後、 バルブのコァを抜き内圧を大気 圧として、それぞれ特定の荷重をかけ、速度 8 9 km/h、室温 3 8 °C の条件でドラム走行テス トを行なった。 この際の故障発生までの走行 距離をランフラッ ト耐久性とし、 コントロールを 1 0 0 とした指数で 表わした。 指数が大きいほど、 ランフラッ ト耐久性は良好である。 こ こで、 タイヤサイズが 2 0 5 / 6 0 R 1 5の乗用車用ラジアルタイャ の場合の荷重は 4. 5 8 N ( 4 6 7 k g f )、 タイヤサイズが 2 0 5 / 5 5 R 1 6の場合の荷重は 4. 3 2 N ( 4 4 0 k g f )、 タイヤサイズ が 2 1 5 / 4 5 R 1 7の場合の荷重は 4. 0 6 k N ( 4 1 4 k g f )、 タイヤサイズが 2 2 5 / 4 5 Z R 1 7の乗用車用ラジアルタイヤの場 合の荷重は 4. 6 k N ( 4 7 O k g )、 タイヤサイズが 2 2 5 / 5 5 R
1 7の乗用車用ラジアルタイヤの場合の荷重は 5. 4 k N ( 5 5 0 k g )、サイズ 2 4 5 / 4 5 Z R 1 7の乗用車用ラジアルタイヤの場合の 荷重は 5. 1 4 k N ( 5 2 4 k g f ) である。
( 6 ) 転がり抵抗
転がり抵抗は、 惰行法にて測定したものであり、 タイヤ内圧は 1 . 7 k g / c m2、 荷重は J I S 1 0 0 %荷重、 惰行開始速度 1 0 0 k m/h rの条件で行ない、 コントロールを 1 0 0 とした指数で表わし た。 指数が小さいほど、 転がり抵抗は小さい。
なお、 各表中の略称の意味につき, 下記に示す。
1 ) 分子量
Mw :重量平均分子量 (X I 0 )
Mw/Mn :分子量分布
2 - 1 ) カーボンブラッ ク用末端変性剤
T T C : 四塩化スズ ( S n C 14 )
T B T C : ト リプチルスズ ( B u 3 S n C 1 )
D 0 T D C : ジォクチルスズジクロリ ド ( 0 c t 2 S n C 12 )
D B T D C : ジブチルスズジクロ リ ド ( B u 2 S n C 12 ) D M A B P : 4 - (ジメチルァミ ノ) ベンゾフヱノ ン
D M A B A : 4-ジメチルァミ ノべンジリデンァユリ ン
D M A B B : 4-ジメチルァミ ノベンジリデンブチルァミ ン
DMABB
DMI
NMP : N—メチルピロ リ ドン
c - M D I : クル一 ド MD I /日本ポリ ウ レタン製、 MR 4 0 0
c-MDI - 2 ) 無機充塡材とカーボンブラックの両用末端変性剤
TE O S : テ 卜ラエ トキシシラン
T E 0 S D I : 1一 { 3 _ ( ト リエトキシシリル) プロピル } —ジヒ ドロイ ミ ダゾ一ル
S 3 4 0 : N—( 1, 3—ジメチルブチリデン)一 3—(ト リエ トキシ シリル) _ 1一プロパンァミ ン .
D E A P T E : ジメチルァミ ノプロビルト リエ、トキシシラン
G Ρ Ε 0 S : 3—グリ シ ドキシプロピルト リエトキシシラン
;
3 ) 変性開始剤
L HM I : n -ブチルリチウム ( n - B u L i ) とへキサメチレン ィ ミ ン (HM I ) との反応物
4 ) 配合薬品
(A) 成分
B R 0 1 :〔商標、 ジヱイエスアール (株) 製、 シス— 1, 4—ポリ ブタジエン、 ビニル結合量 2. 5 %〕
B u n a V I 4 7— 0 :商標、 B a y e r社製、 ブタジェンゴ ム、 ビュル結合量 4 7 %
B u n a V I 7 0 - 0 H M :商標、 B a y e r社製、 ブタジ ェンゴム、 ビュル結合量 7 0 %
B u n a V I 8 0— 0 HM :商標、 B a y e r社製、 ブ夕ジ
ェンゴム、 ビュル結合量 8 0 %
(B ) 成分 :耐熱向上剤
一般式 ( I ) の化合物 A : 1 , 6 —ビス (N, N'—ジベンジルチオ 力ルバモイルジチォ) へキサン (VU L C U R E N T R I A L P R O D U C T K A 9 1 8 8 B AY E R社製)
一般式 ( I ) の化合物 B : 1 , 6 —ビス (N , N'—ジメチルチオ力 ルバモイルジチォ) へキサン (試作合成品)
一般式 ( I ) の化合物 C : 1 , 6 —ビス ( N N'—ジェチルチオ力 ルバモイルジチォ) へキサン (試作合成品)
一般式 ( I ) の化合物 D : 1 , 6 —ビス (N Ν'-ジ ( 1 —ェチル へキシル) チォカルバモイルジチォ) へキサン (試作合成品)
一般式 ( I ) の化合物 E : 1 , 6 —ビス (ベンゾチアゾリルジチォ) へキサン (試作合成品)
シ トラコンイ ミ ド化合物 A P E R KAL I N K 9 0 0 (商標、 F L E X S Y S社製)
シ トラコンイ ミ ド化合物 B N, N,- m _フヱニレン一ビスシ トラ コンイ ミ ド (試作合成品)
アタ リ レー ト類 A : KAYARAD D - 3 1 0 (商標、 日本化薬 (株) 製)
ァク リ レー ト類 B : KAYARAD D P HA (商標、日本化薬(株) 製)
アタ リ レート類 C : KAYARAD D - 3 3 0 (商標、 日本化薬 (株) 製)
( C ) その他の配合剤
1 ) カーボンブラッ ク
N P G :旭カーボン (株) 製 G P F #旭 N P G、 商標
# 5 5 :旭カーボン (株) 製 F E F 旭 # 5 5、 商標
# 6 0 :旭カーボン (株) 製 F E F 旭 # 6 0、 商標
2 ) 軟化剤 : 「ダイアナプロセスオイル N P— 2 4」 〔商標、 出光興 産 (株) 製〕
3 ) 亜鉛華: 3号 〔商標、 三井金属鉱業 (株) 製〕
4 ) ステアリ ン酸:「L UN A C R Cビーズ」 〔商標、 花王 (株) 製〕
5 )老化防止剤: ノクラッ ク 6 C 商標、大内新興化学工業(株)製、 N—フエ二ルー Ν'— ( 1 , 3—ジメチルブチル) _ρ—フエ二レンジ ァミ ン
6 )加硫促進剤: ノクセラー N S 商標、大内新興化学工業(株)製、 Ν— t e r t—ブチルー 2 _ベンゾチアゾリルスルフユンアミ ド
7 ) 硫黄 : MUCRON— OT 商標、 四国化成 (株) 製
8 ) シリ カ : 二プシル A Q 商標、 日本シリ カ工業 (株) 製
9 ) シランカップリ ング剤 : S i 6 9 商標、 デグサ AG製
以下に、ゴム成分としての各重合体の製造方法 [I ]_ [III]について 説明する。
〔 I 〕 ビニル結合量が 2 5 %以上の共役ジェン系重合体及びその変性 共役ジェン系重合体 (カーボンブラック配合ゴム組成物用)
製造例 1から 1 8 (BR系重合体 A、 B、 Iから X : バッチ重合) 乾燥し、 窒素置換された温度調整ジヤッケッ トつき 8 リ ツ トルの耐 圧反応装置に、 シクロへキサン 3 k g、 ブタジェン単量体 5 0 0 g、 0. 2 2 5 mm o 1のジテトラヒ ドロフリルプロパン (DTHF P) を注入し、 4. 5 mm o 1の n _ブチルリチウム ( B u L i ) を加え た後、 4 0°Cの開始温度で 1時間重合を行なった。 重合は、 昇温条件 下で行ない最終温度が 7 5 °Cを超えないようにジャッケッ ト温度を調 整した。 重合系は重合開始から終了まで、 全く沈澱は見られず均一に 透明であった。 重合転化率は、 ほぼ 1 0 0%であった。
この重合系に、 末端変性剤として S n C 14 (TTC、 1 Mシクロ へキサン溶液) を 0. 1 1 ミ リ リ ッ トル加えた後、 3 0分間変性反応 を行なった。 この後重合系に 2, 6—ジー t一プチルー p—クレゾ一
ル ( B H T ) のイソプロパノール 5 %溶液 0. 5 ミ リ リ ッ トルを加え て反応を停止させ、 常法に従い重合体を乾燥して重合体 Αを得た。 また、 重合体 Aの製造法において、 表 1により B u L i と DTHF Pの量及び末端変性剤の種類と量を変えこと以外は、 上記と同様にし て重合体 B、 Iから Xを得た。
さらに、 上記製造例 1の製造法において、 末端変性剤としての TT Cを用いなかったこと以外は、製造例 1と同様にして重合体 Yを得た。 得られた重合体 A、 B、 Iから Yについてミ クロ構造 (ビュル結合 量)、 分子量 (Mw) 及び分子量分布 (Mw/Mn) を測定した。 その 結果を表 1に示す。 + 製造例 1 9一 2 1 (B R系重合体 Y、 Ζ、 A A : バッチ重合、 変性開 始剤使用)
乾燥し、 窒素置換された温度調整ジヤッケッ トつき 8 リ ッ トルの耐 圧反応装置に、 シクロへキサン 3 k g、 ブ夕ジェン単量体 5 0 0 g、 1. 6 mm o 1のジテ トラ ヒ ドロフ リルプロパン ( D T H F P ) を注 入し、 4 mm 0 1の n—ブチルリチウム ( B u L i ) を加えた後、 こ れに 0. 8mmo lのへキサメチレンィ ミ ン (HM I ) をすばやく加 え、 4 0°Cの開始温度で 1時間重合を行なった。 重合は、 昇温条件下 で行ない最終温度が 7 5 °Cを超えないようにジヤッケッ ト温度を調整 した。 重合系は重合開始から終了まで、 全く沈澱は見られず均一に透 明であった。 重合転化率は、 ほぼ 1 0 0%であった。
この重合系に、 末端変性剤として S n C 14 (TTC、 1 Mシクロ へキサン溶液) を 0. 8 1 ミ リ リ ッ トル加えた後、 3 0分間変性反応 を行なった。 この後重合系に B H Tのイソプロパノール 5 %溶液 0. 5 ミ リ リ ッ トルを加えて反応を停止させ、 常法に従い重合体を乾燥し て重合体 Zを得た。
また、 重合体 Zの製造法において、 B u L iの量と末端変性剤の種 類を表 1に示すものに代えた以外は、 重合体 AAの製造法と同様にし
て重合体 Yを得た。
得られた変性ポリブ夕ジェン重合体 Z、AAについてミ クロ構造(ビ ニル結合量)、 分子量 (Mw) 及び分子量分布 (Mw/Mn) を測定し た。 その結果を表 1に示す。
表 1一"!
表 1一 2
製造例 11 12 13 14 15 16 .17 18 19 20 21
BR系バッチ重合 Q R S T U V •W X Y Z AA n- BuLi量 (mmol) 4 4 5.5 5.5 4 4 4 4 4 4 5.5
DTH FPの量(mmol) 1.6 1.6 1.6 1.6 1.6 1.6 0.8 0.4 1.6 1.6 1.6 末端変性剤種 D I 刚 P S340 c-MDI TTC/DMI TTC/TBTC TTC TTC TTC TTC c-MDI 末端変性剤量 (mmol) 3.2 3.2 4.1 3 0.4/1.6 0.4/1.6 0.8 0.8 0.11 0.8 0.8 変性開始剤 LH I LHMI LHMI 分子量 Mw (万) 25.0 25.0 28.0 36.0 42.0 38.0 63.0 64.0 23.5 60.0 38.0
Mw/Mn 1.1 .1.1 1.3 1.4 1.3 1.2 1.7 1.8 1.1 1.9 1.3 ミク ϋ構造 ビニル結合量 o/o 51 49 52 51 50 48 41 30 52 51 52
製造例 2 2から 2 7 (B R系重合体 Cから H : 連続重合)
乾燥し、 窒素置換された温度調整ジヤッケッ トつき 8 リ ツ トルの耐 圧反応装置に、 連続的に乾燥されたブタジエンの 1 5モル%シクロへ キサン溶液を毎分 2 0 0 gの速度で導入した。 また同じポートより、 シクロへキサン溶液 ( 1 m 0 1 /リ ツ トル) としてのジテ トラヒ ドロ フ リルプロパン (DTHF P) を 0. 0 3 mmo l /m i nと、 n— へキサン溶液 ( 4. 5 m m 0 1 /リ ッ トル) としての n—プチルリ チ ゥム (B u L i ) を 0. 3 mm o 1 /m i nの速度で連続的に導入し た。 重合系は、 常に 8 0 tに保ち、 連続的にリァクター上部より生成 したポリマ一を取り出し、 B HTのイソプロパノール 1 %溶液中に投 入して重合体を得た。 重合系は重合開始から終了まで、 全く沈澱は見 られず均一に透明であった。 重合転化率は、 ほぼ 1 0 0%であった。 さらに得られた重合体の固形物を乾燥し、 ゴム状重合体 Cを得た。 また、 重合体 Cの製造法において、 B u L i及び DTHF Pの導入 速度 ( m m 0 1 /m i n ) を表 2に示すものに代えた以外は、 上記と 同様にして重合体 Dから Hを得た。
得られたポリブ夕ジェン重合体 Cから Hについてミ ク口構造 (ビニ ル結合量)、分子量(Mw)及び分子量分布(M w/M n )を測定した。 その結果を表 2に示す。 表 2
製造例 22 23 24 25 26 27
BR系連続重合 C D E F G H n-BuL i量 01 /m i n) 0.3 0.15 0.2 0.2 0.2 0.2
D T H F Pの量 ol/min) 0.03 0.02 0.03 0.04 0.06 0.15 分子量 Mw (万) 35.0 78.0 50.0 50.0 50.0 50.0
Mw/Mn 3.8 3.7 2.1 1.9 2.1 2.1 ミクロ構造 ヒニル結合量% 25 25 30 35 40 50
製造例 2 8から 3 1 ( S B R系重合体 B Aから B D )
乾燥し、 窒素置換された温度調整ジヤッケッ トつき 8 リ ッ トルの耐 圧反応装置に、 シクロへキサン 3 k g、 ブタジエン単量体 4 7 5 g、 スチレン 2 5 g、 2. 5 mm o 1のジテ トラヒ ドロフ リルプロノ、。ン(D T H F P ) を注入した。 これに 5. 5 mm o 1の n—ブチルリチウム (B u L i:)を加えた後、 4 0°Cの開始温度で 1時間重合を行なった。 重合は、 昇温条件下で行ない最終温度が 7 5 °Cを超えないようにジャ ッケッ ト温度を調整した。 重合系は重合開始から終了まで、 全く沈澱 は見られず均一に透明であった。 重合転化率は、 ほぼ 1 0 0%であつ た。
この重合系にさらに c _MD I ( 1 Mシクロへキサン溶液) を 5 ミ リ リ ッ トル加えた後、 3 0分間変性反応を行なった。 この後重合系に 2 , 6—ジー t—ブチルー p—ク レゾ一ル ( B H T ) のイソプロパノ ール 5 %溶液 0. 5 ミ リ リ ツ トルを加えて反応を停止させ、 常法に従 い重合体を乾燥して重合体 B Aを得た。
また、 上記重合体 B Aの製造法において、 ブタジエン及びスチレン の量を表 3に示すものに代えたこと以外は、 上記と同様にして重合体 B Bを得た。
さらに、 上記重合体 B A、 B Bの製造法において、 n— B u L iの 量を変え、 かつ末端変性剤としての c一 MD I を加えなかったこと以 外は、 上記と同様にして重合体 B C、 B Dを得た。
このようにして得られた末端変性又は未変性のスチレンーブタジェ ン重合体 B Aから B Dについてミ ク口構造(ビニ結合量)、分子量(M w) 及び分子量分布 (Mw/Mn) を測定した。 その結果を表 3に示 す。
製造例 3 2、 3 3 ( S B R系重合体 B E、 B F)
乾燥し、 窒素置換された温度調整ジヤッケッ トつき 8 リ ッ トルの耐 圧反応装置に、 シクロへキサン 3 k g、 ブタジエン単量体 4 7 5 g、
スチ レ ン 2 5 g、 0. 2 mm o 1のジデ ト ラ ヒ ドロフ リ ルプロパン( D THF P) 及びカ リ ウム夕一シャ リ ア ミ レー トのシク ロへキサン溶液 0. 2 mmo l を注入した。 これに 4. 5 mmo lの n—プチルリチ ゥム ( n— B u L i ) を加えた後、 4 0 °Cの開始温度で 1時間重合を 行なった。 重合は、 昇温条件下で行ない最終温度が 7 5 °Cを超えない ようにジヤ ッ ケッ ト温度を調整した。重合系は重合開始から終了まで、 全く沈澱は見られず均一に透明であった。重合転化率は、ほぼ 1 0 0 % であった。
この重合系に、 イソプロパノールを加えて反応'を停止させ、 常法に 従い重合体の固形物を乾燥して重合体 B Eを得た。
また、 上記重合体 B Eの製造法において、 ブタジエン及びスチ レン の量を表 3に示すものに代えたこ と以外は、 上記と同様にして重合体 B Fを得た。
得られた重合体 B E、 B Fについてミ ク口構造(ビニル結合量)、 分 子量 (Mw) 及び分子量分布 (Mw/Mn) を測定した。 その結果を 表 3に示す。
表 3
製造例 28 29 30 31 32 33
S BR系バッチ重合 BA BB BC BD BE BF スチレン量 (g) 25 100 25 100 25 100 ブタジエン量 (g) 475 400 475 400 475 400 n-BuL 1量 (mmo 1 ) 5.5 5.5 4.5 4.5 4.5 4.5
DTH F Pの量 (mmol) 2.5 2.5 2.5 2.5 0.2 0.2 末端変'生剤種 c-MDI c-MDI
末端変性剤量 (mmol) 5 5
分子量 Mw (万) 37.0 37.0 24.0 34.0 23.0 23.0
Mw/Mn 1.3 1.3 1.0 1.0 1.1 1.1 ミクロ構造 ビニル結合量% 54 54 55 53 18 18
[II] ビニル結合量が 2 5 %以上の共役ジェン系重合体及びその変性 共役ジェン系重合体(補強性無機充塡剤とカーボンブラッ ク併用ゴム 組成物用)
製造例 3 4から 3 6 (重合体 ABから AD)
乾燥し、 窒素置換された温度調整ジヤッケッ トつき 8 リ ツ トルの耐 圧反応装置に、 シクロへキサン 3 k g、 ブタジェン単量体 5 0 0 g、 0. 0 5 mm 0 1のジテ トラヒ ドロフ リルプロパン ( D T H F P ) を 注入し、 4 m m 0 1の n _ブチルリチウム ( B u L i ) を加えた後、 4 0 °Cの開始温度で 1時間重合を行なった。 重合は、 昇温条件下で行 ない最終温度が 7 5 °Cを超えないようにジヤッケッ ト温度を調整した < 重合系は重合開始から終了まで、 全く沈澱は見られず均一に透明であ つた。 重合転化率は、 ほぼ 1 0 0%であった。
この後重合系に 2, 6—ジ _ t一ブチル一 p—クレゾール( B H T ) のイ ソプロパノール 5 %溶液 0. 5ミ リ リ ッ トルを加えて反応を停止 させ、 常法に従い重合体を乾燥して重合体 A Bを得た。
また、 重合体 ABの製法において、 DTHF Pの量を表 1に示すも のに代えた以外は、 上記と同様にして重合体 A C及び A Dを得た。
得られた重合体 Aから Cについてミ クロ構造(ビュル結合量)、分子 量 (Mw) 及び分子量分布 (Mw/Mn) を測定した。 その結果を表 4に示す。
製造例 3 7から 4 1 (重合体 AEから A I )
乾燥し、 窒素置換された温度調整ジヤッケッ トつき 8 リ ッ トルの耐 圧反応装置に、 シクロへキサン 3 k g、 ブタジエン単量体 5 0 0 g、 1. 6 m m 0 1のジテ トラヒ ドロフ リルプロパン ( D T H F P ) を注 入し、 5 mm 0 1の n—ブチルリチウム ( B uし i ) を加えた後、 4 0 °Cの開始温度で 1時間重合を行なった。 重合は、 昇温条件下で行な い最終温度が 7 5 °Cを超えないようにジヤッケッ ト温度を調整した。
重合系は重合開始から終了まで、 全く沈澱は見られず均一に透明であ つた。 重合転化率は、 ほぼ 1 0 0 %であった。
この重合系に、 変性剤としてテ トラエトキシシラン ( T E 0 S、 1 Mシク口へキサン溶液) を 4 . 3 ミ リ リ ッ トル加えた後、 3 0分間変 性反応を行なった。 この後重合系に 2, 6—ジー t—プチルー p —ク レゾール ( B H T ) のイ ソプロパノール 5 %溶液 0 . 5 ミ リ リ ッ トル を加えて反応を停止させ、 常法に従い重合体を乾燥して重合体 A Eを 得た。
また、 n— B u L i の量と変性剤の種類及び量を表 1 に示すものに 代えた以外は、 上記と同様にして重合体 A Fから A I を得た。
得られた重合体 A Eから A I についてミ ク口構造 (ビュル結合量)、 分子量 (M w ) 及び分子量分布 (M w / M n ) を測定した。 その結果 を表 4に示す。
製造例 4 2 (重合体 A J )
乾燥し、 窒素置換された温度調整ジヤッケッ トつき 8 リ ッ トルの耐 圧反応装置に、 シクロへキサン 3 k g、 ブタジェン単量体 5 0 0 g、 1 . 6 m m 0 1 のジテ トラヒ ドロフ リルプロパン ( D T H F P ) を注 入し、 5 m m 0 1 の n—ブチルリチウム ( B u L i ) を加えた後、 4 . 5 m m 0 1 のへキサメチレンィ ミン(H M I )をすばやく加え、 4 0 °C の開始温度で 1時間重合を行なった。 重合は、 昇温条件下で行ない最 終温度が 7 5 °Cを超えないようにジヤッケッ ト温度を調整した。 重合 系は重合開始から終了まで、全く沈澱は見られず均一に透明であった。 重合転化率は、 ほぼ 1 0 0 %であった。
この重合系に、 さらに 1 一 { 3 — ( ト リエトキシシリル) プロピル } — 4, 5 —ジヒ ドロイ ミ ダゾール ( T E 0 S D I、 1 Mシクロへキサ ン溶液) を 4 . 5 m m o l加えた後、 3 0分間変性反応を行なった。 この後重合系に 2, 6 —ジ一 t —プチルー p —ク レゾール ( B H T ) のイソプロパノール 5 %溶液 0 . 5 ミ リ リ ッ トルを加えて反応を停止
させ、 常法に従い重合体を乾燥して重合体 A Jを得た。
得られた重合体 A Jについてミ クロ構造(ビュル結合量)、分子量 ( M w) 及び分子量分布 (Mw/Mn) を測定した。 その結果を表 4に示 す,
寸
〔III〕ビニル結合量の少ない共役ジェン系重合体及びその変性重合体 製造例 4 3 (重合体 a)
乾燥し、 窣素置換された温度調整ジヤッケッ トつき 8 リ ツ トルの耐 圧反応装置に、 シクロへキサン 3 k g、 ブタジエン単量体 5 0 0 g、 0. 2 mm o 1のジテ トラヒ ドロフリルプロノ、。ン ( D T H F P ) を注 入し、 4 mmo 1の n—ブチルリチウム(n— B u L i )を加えた後、 4 0°Cの開始温度で 1時間重合を行なった。 重合は、 昇温条件下で行 ない最終温度が 7 5 °Cを超えないようにジヤッケッ ト温度を調整した < 重合系は重合開始から終了まで、 全く沈澱は見られず均一に透明であ つた。 重合転化率は、 ほぼ 1 0 0 %であった。
この重合系に、 2, 6—ジー t _ブチル一 p—クレゾール ( B H T ) のイソプロパノール 5 %溶液 0. 5ミ リ リ ッ トルを加えて反応を停止 させ、 常法に従い重合体を乾燥して重合体 aを得た。
得られた重合体 aについてミ クロ構造 (ビニル結合量)、分子量(M w) 及び分子量分布 (Mw/Mn) を測定した。 その結果を表 5に示 す。
製造例 4 4 (重合体 b )
乾燥し、 窒素置換された温度調整ジヤッケッ トつき 8 リ ツ トルの耐 圧反応装置に、 シクロへキサン 3 k g、 ブタジエン単量体 5 0 0 g、 0. 2 mm o 1のジテ トラヒ ドロフ リルプロパン ( D T H F P ) を注 入し、 4 mm 0 1の n—プチルリチウム(n— B u L i )を加えた後、 4 0°Cの開始温度で 1時間重合を行なった。 重合は、 昇温条件下で行 ない最終温度が 7 5 °Cを超えないようにジヤッケッ ト温度を調整した c 重合系は重合開始から終了まで、 全く沈澱は見られず均一に透明であ つた。 重合転化率は、 ほぼ 1 0 0 %であった。
この重合系に、 末端変性剤として S n C l 4 ( 1 Mシクロへキサン 溶液)を 0. 8 ミ リ リ ッ トル加えた後、 3 0分間変性反応を行なった。 この後重合系に 2 , 6—ジー t—プチルー p—ク レゾール (B HT)
のイソプロパノール 5 %溶液 0. 5 ミ リ リ ッ トルを加えて反応を停止 させ、 常法に従い重合体を乾燥して重合体 bを得た。
得られた重合体 bについてミ ク口構造 (ビニル結合量)、分子量(M w) 及び分子量分布 (Mw/Mn) を測定した。 その結果を表 5に示 す。
製造例 4 5から 4 9 (重合体 cから g )
乾燥し、 窒素置換された温度調整ジヤッケッ トつき 8 リ ッ トルの耐 圧反応装置に、 シクロへキサン 3 k g、 ブタジエン単量体 5 0 0 g、 1. 6 mm o 1のジテ トラヒ ドロフ リルプロパン ( D T H F P ) を注 入し、 4 mmo 1の n_ブチルリチウム(n— B u L i )を加えた後、 これに 4 mmo 1のへキサメチレンィミ ン(HM I )をすばやく加え、 4 0°Cの開始温度で 1時間重合を行なった。 重合は、 昇温条件下で行 ない最終温度が 7 5 °Cを超えないようにジヤッケッ ト温度を調整した < 重合系は重合開始から終了まで、 全く沈澱は見られず均一に透明であ つた。 重合転化率は、 ほぼ 1 0 0%であった。
この重合系に、 末端変性剤として S n C l 4 ( 1 Mシクロへキサン 溶液)を 0. 8 ミ リ リ ッ トル加えた後、 3 0分間変性反応を行なった。 この後重合系に B H Tのイソプロパノール 5 %溶液 0. 5ミ リ リ ッ ト ルを加えて反応を停止させ、 常法に従い重合体を乾燥して重合体 cを 得た。
また、 n_B u L i と HM Iの量及び末端変性剤の種類と量を表 1 に示すものに代えた以外は、 重合体 cの製法と同様にして重合体 dか ら gを得た。
得られた変性ポリブタジエン重合体 cから gについてミ クロ構造 (ビニル結合量)、 分子量 (MW) 及び分子量分布 (Mw/Mn) を測 定した。 その結果を表 5に示す。
表 5-
cn
CO
表 5— 2
製造例 50 51 52 53 54 55 重合体 h 1 j k I m n - BuLi量(mmol) 5 5 5.5 5 · 5 5
HMI量 (mmol) 0.45 末端変性剤種 TE0S TE0SDI S340 ■PTE GPE0S TE0SDI 末端変性剤量 (mmol) 4.3 4.5 4.8 4.5 5.1 4.5 分子量 Mw (万) 28.0 31.0 29.0 27.0 31.0 31.0
Mw/Mn 1.4 1.3 1.3 1.4 1.3 1.3 ミクロ構造 ビニル結合量% 16 12 15 14 14 12
製造例 5 0〜 5 4 (重合体 1!〜 1 )
乾燥し、 窒素置換された温度調整ジャッケッ トつき 8 リ ツ トルの耐 圧反応装置に、 シクロへキサン 3 k g、 ブタジエン単量体 5 0 0 g、
0. 2 mm o lのジテ トラヒ ドロフリルプロパン (DTHF P) を注 入し、 5 mm o l の n—プチルリチウム ( B u L i ) を加えた後、 4
0 °Cの開始温度で 1時間重合を行った。 重合は、 昇温条件下で行い最 終温度が 7 5 °Cを超えないようにジャッケッ ト温度を調整した。 重合 系は重合開始から終了まで、全く沈澱は見られず均一に透明であった。 重合転化率は、 ほぼ 1 0 0 %であった。
この重合系に、末端変性剤と してテ トラエトキシシラン(T E O S , 1 Mシクロへキサン溶液) を 4. 3 ミ リ リ ッ トル加えた後、 3 0分間 変性反応を行った。 この後重合系に BHTのィソプロパノール 5 %溶 液 0. 5 ミ リ リ ッ トルを加えて反応を停止させ、 常法に従い重合体を 乾燥して重合体 Bを得た。
また、 上記重合体 Bの製法において、 B u L i量と末端変性剤の種 類と量を第 1表に示すものに代えたこと以外は、 上記と同様にして重 合体 h〜 1 を得た。
上記により得られた変性ポリブタジエン重合体!!〜 1 についてミク 口構造 (ビュル結合量)、 分子量 (Mw) 及び分子量分布 (MwZMn) を測定した。 その結果を表 5に示す。
製造例 5 5 (重合体 m)
乾燥し、 窒素置換された温度調整ジャッケッ トつき 8 リ ツ トルの耐 圧反応装置に、 シクロへキサン 3 k g、 ブタジエン単量体 5 0 ◦ g、 0. 2 mm o l のジテ トラヒ ドロフリルプロパン (D THF P) を注 入し、 5 mm o 1 の n—ブチルリチウム (B u L i ) を加えた後、 こ れに 0. 4 5 mm o l のへキサメチレンィミン (HM I ) をすばやく 加え、 4 0°Cの開始温度で 1時間重合を行った。 重合は、 昇温条件下 で行い最終温度が 7 5 °Cを超えないようにジャッケッ ト温度を調整し
た。 重合系は重合開始から終了まで、 全く沈澱は見られず均一に透明 であった。 重合転化率は、 ほぼ 1 0 0 %であった。
この重合系に、 末端変性剤として 1一 { 3— (トリエ トキシシリル) プロピル } 一 4 , 5—ジヒ ドロイ ミダゾール ( T E O S D I, 1 Mシ クロへキサン溶液) を 4 . 5 ミ リ リ ッ トル加えた後、 3 0分間変性反 応を行った。 この後重合系に B H Tのイソプロパノール 5 %溶液 0 . 5 ミ リ リ ツ トルを加えて反応を停止させ、 常法に従い重合体を乾燥し て重合体 mを得た。
得られた重合体 mについてミク口構造 (ビュル結合量)、 分子量 (M w ) 及び分子量分布 (M w ZM n ) を測定した。 その結果を表 5に示 す。
次に、 各表の配合に従ってゴム組成物を調製し、 本発明の空気入り タイヤの性能を評価した。
実施例 1から 1 5、 比較例 1から 6 (実施態様 1 )
表 6 に示す配合組成からなるゴム組成物を調製した。 このゴム組成 物をタイヤサイ ドウオール部に配設したゴム部材に適用し、 実施例 1 から 4、 実施例 8から 1 5及び比較例 1、 比較例 、 及び 4から 6 に ついてはタイヤサイ ド部の内面側に配置し(図 1参照)、実施例 5から 7及び比較例 3 についてはサイ ド部においてカーカス層の外側に配置 して(図示せず)、サイズ 2 0 5 / 6 0 R 1 5の乗用車用ラジアルタイ ャを常法に従って製造した。 なお、 ゴム部材層の最大厚みをゴム部材 のゲージとして第 1表中に記載した。 得られた夕ィャについて乗心地 性、 ランフラッ ト耐久性及び転がり抵抗を評価した。 結果を表 6に示 す。 転がり抵抗及びランフラッ ト耐久性は、 実施例 1から 3において は比較例 1 を、 実施例 4 においては比較例 2 を、 実施例 5から 7にお いては比較例 3 を、 実施例 8から 1 1 においては比較例 4 を、 実施例 1 2においては比較例 5 を、 実施例 1 3から 1 5においては比較例 6 をコン トロールとした。
表 6— 1
比 例 実施例 実施例 実施例 比較例 実施例 比早父例 実施例 実脑例 実施例 サイトコム邵 ί?の画 βπ組成(里 都) 1 1 2 3 2 4 3 5 6 7
(A) 天然コム 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 成 B R01 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 分 B u n a V I 47-0 一 一 一 一 一 一 ― 一
Bu n a V I 70-0 H 一 一 ― 一 一 一 ― 一
Bu n a V I 80-0 HM 一 一 一 ― ― 一 一 ― ― - 共役ジェン系重合体 A 一 ― - - ― ― - ― -
(B) 一般式 (I) の化合物 A 一 3.0 一 ― 一 ― ― ― ― 成 一般式 (I) の化合物 B 一 ― ― 一 - 3.0 ― - ― 一 分 一般式 (I) の化合物 C 一 ― 一 ― - ― 一 ― ― 3,0 一般式 (I) の化合物 D 一 一 - 一 一 一 一 一 ― - 一般式 (I) の化合物 E 一 - - 一 一 一 - ― - シトラコンイミド化合物 A 一 - 3.0 一 - 一 一 一 - シトラコンイミ ド化合物 B 一 - 一 一 一 3.0 - - 一 3.0 ァクリレート類 A 一 一 3.0 一 一 一 ― ― 一 cn
ァクリレート類 B 一 一 一 一 3.0 一 一 ― ァクリレート類 C 一 一 一 一 ― 一 一 3.0 ― 3.0
(C) 成分 カーポンブラック (旭 #55) 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 40.0 40.0 40.0 40.0 配そ 軟化剤 3.0 3.0 3.0 3.0 5.0 7.0 5.0 5.0 5.5 7.0 合の 亜鉛華 5.0 5.0 5.0 5.0 . 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 剤他 ス亍ァリン酸 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1..0 の 6C 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0' 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0
N S 2.50 2.50 2.50 2.50 1.25 1.25 1.25 1.25 1.25 1.25 硫黄 6.00 5.00 5.00 5.00 3.00 '2.50 2.00 2.00 2.00 1.75 ゴム部材 ゴム部材の配置位置 (カーカスの内側/外側) 内 内 内 内 内 内 外 外 外 外 ゴム部材のゲージ (mm) 10.0 9.0 9.0 9.0 10.0 8.0 7.0 6.0 6.0 6.0 ゴム物性 50°Cの動的貯蔵弾性率 (M P a ) 11.5 11.4 13.6 14.8 8.5 8.5 5.5 5.5 5.8 6.1
50°Cの動的弾性率に対する 200°C~250 70.0 87.4 85.3 75.2 60.0 100.0 52.0 76.0 86.2 102.0 °Cの動的貯蔵弾性率の最小値の比 (指数)
タイヤ性能 乗り心地性 (実車試験) 5.0 5.5 5.5 5.5 5.0+ 6.0+ 6.5 7.0+ 7.0 7.0
転がリ抵抗 (指数) 100 98 98 98 100 95 100 98 97 98 ランフラット耐久性 (指数) 100 109 106 104 100 112 100 112 109 118
表 6— 2
比較例 実施例 実施例 実施例 実施例 比較例 実施例 実施例 実施例 実施例 実 サイドゴム部材の配合組成 (重量部) 4 8 9 1 0 1 1 5 1 2 6 1 3 1 4 1
(Α) 天然ゴム 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10. 成 B R 01 80.0 - - - - 90.0 - 90.0 - - - 分 B u n a V I 47— 0 一 80.0 - - 一 - - 一 - 一 -
B u n a V I 70—0 HM - 一 80.0 - - 一 一 - ― - 一
Bu n a V I 80一 0 HM ― 一 - 80.0 - - - - - - - ェン军雷合 ttA 一 - - - 80.0 - 90.0 - 90.0 90.0 90. 一船 Τ _ ― ― ― 一 一 _
(Β) J3R のィ卜合 Α ― ― 3.0 3. 成 1323¾ イ^物iiJ R ― ― ― ― 一 ― 一 _ _
_ ― _
分 _ _
ϋジ Ί 。 ΐ Jレ 一 一 一 ί!ΚΪ\. 、丄ノ 一 一 3.0 一
I3Rェ 、 ジ Ίϋ ■■一 3.0
トラつンィ = ド化合物 A ― ... 一 _■
シ卜ラコンイミ ド化合物 ―
B 一 ― ― 一 ― _ 一 一 αι
/ ノ Iソ] しレ一 kg! A - 一 - - 一 ― - - ― 3.0 3.
IIレ一 kif R - 一 - - 一 - - - - - レ一卜 ilr;
(C) 成分 ーボ づ 、、' ("力日 # 55) 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 35.0 - 35.0 35.0 35. 配そ 軟化剤 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 7.0 7.0 7.0 7. 合の 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 - 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5. 剤他 ス于ァリン酸 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 ' 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1. の 6 C 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.
NS 2.50 2.50 2.50 2.50 2.50 2.50 2.50 1.00 1.00 1.00 1. 硫黄 3.00 3.00 3.00 3.00 3.00 3.00 3.00 1.50 1.50 1.50 1. ゴム部材 ゴム部材の配置位置 (カーカスの内側/外側) 内 内 内 内 内 内 内 内 内 内
ゴム部材のゲージ (mm) 10.0 7.5 7.5 7.5 7.5 10.0 7.0 10.0 7.0 7.0 10. ゴム物性 50°Cの動的弾性率に対する 200°C~250 66.0 108.0 118.0 129.0 111.0 63.0 136.0 47.0 138.0 143.0 143
°Cの動的貯蔵弾性率の最小値の比 (指数)
50°Cの動的貯蔵弾性率 (MP a) 10.2 5.2 5.3 5.5 5.6 9.6 4.7 4.8 3.2 4.6 4. タイヤ性能 乗 y心地性 (実車試験) 5.0 6.5 6.5 6.5 6.5 5.0 6.5+ 5.5+ 7.0+ 7.0 6.
転が y抵抗 (指数) 100 96 97 97 92 100 90 100 86 88 9 ランフラット耐久性 (指数) 100 110 111 116 115 100 108 100 106 128 18
上記の結果よ り、 本態様における特定物性を有するゴム部材をタィ ャサイ ド部に配置してなる安全タイヤは、 サイ ド部材ゲージを大幅に 低減させることで、 良好な乗心地性と転がり抵抗の低減を達成できて おり、 同時に高温での弾性率低下を抑制できているために、 ランフラ ッ ト耐久性が優れていることがわかる。
実施例 1 6から 3 6及び比較例 7 (実施態様 2 )
表 7に示す種類と量からなるゴム成分 (A) 1 0 0重量部に対し、 力一ボンブラッ ク G P F 〔商標; #NP G、 旭カーボン (株) 製〕 6 0. 0重量部、軟化剤「ダイアナプロセスオイル N P— 2 4」〔商標、 出光興産 (株) 製〕 3. 0重量部、 亜鉛華 3号 〔商標、 三井金属鉱業 (株) 製〕 5. 0重量部、 ステアリ ン酸 「L UN AC R Cビーズ」 〔商 標、 花王 (株) 製〕 1 . 0重量部、 老化防止剤 「ノクラック 6 C」 〔商 標、 大内新興化学工業 (株) 製、 N—フエニル— Ν'— ( 1 , 3—ジメ チルブチル) _ ρ _フヱニレンジァミ ン〕 2. 0重量部、 加硫促進剤 「ノクセラー N S」 〔商標、 大内新興化学工業 (株) 製、 N— t e r t —ブチル— 2 —べンゾチアゾリルスルフェンアミ ド〕 1. 5重量部、 硫 黄 「MU C R O N— O T」 〔商標、 四国化成 (株) 製〕 3. 0重量部を配 合してゴム組成物を調製した。
表 7に示すゴム成分を用いカーボンブラッ ク, 軟化剤, 亜鉛華, ス テアリ ン酸, 老化防止剤 6 C, 加硫促進剤 N Sは実施例 8— 1 1 と同 様の配合組成からなるゴム組成物を調製した。
上記ゴム組成物を、 図 1 に示すようにサイ ドウオール部に配設した ゴム部材に適用して、 サイズ 2 2 5 / 5 5 R 1 7の乗用車用ラジアル タイヤを常法に従って製造し、 そのタイヤについて乗心地性、 ランフ ラッ ト耐久性及び転がり抵抗を評価した。 なお、 サイ ドウオール部補 強層の最大厚みを補強ゴムゲージとして表 7中に記載した。 結果を表 7に示す。 転がり抵抗及びランフラッ ト耐久性は、 比較例 7をコン ト ロールとした。
表 7— 1
比較例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例
(バッチ重合 BRの例) 7 υ 17 19 20 ?1 2? 23 24
(A) 天然コム (部数) 200 200 200 20.0 20.0 20.0 20.0 20 20.0 20.0 ?00
BR CM (部数)
成
製造例の BR里合体里類 A Λ R 1 u r\ 1し lVI M リ D 分
重合体 (部数) on n
U. υ oU. U oU. U oU. U OU. U on Π on n OU + oU. U o onU. nリ OU. U
50°C動的貯蔵弾性率に対す
物 る 200~250°Cでの動的貯蔵 70 82 80 125 121 123 122 125 126 124 123 性 弾性率の最小値の比 (指数)
動的貯蔵弾性率 (50°C) 10.2 8.0 8.6 5.1 5.2 5.4 5.6 5.5 5.5 5.4 5.3 補強ゴムゲージ (画) 11 10 10 8 8 8 8 8 8 8 8 タ
乗心地性 5.0 5.5 5+ 6.5+ 6.5+ 6.5 6.5 6.5 6.5 6.5 6.5+ ィ
ランフラット耐久性 (指数) 100.0 108.0 113.0 123.0 1-28.0 127.0 126.0 122.0 123.0 122.0 124.0 ャ
転がり抵抗 (指数) 100.0 98.5 98.5 94.5 93.0 94.0 94.5 99.5 94.0 95.0 95.5 ϋΐ
CO 表 7 - 2 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例
(バッチ重合 BRの例) 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36
(A) 天然ゴム (部数) 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 2.0
BRO 1 (部数)
成
製造例の BR重合体種類 Q R S T U V W X Y Z AA 分
重合体 (部数) 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 ' 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0
50¾動的貯蔵弾性率に対す
物 る 200~250°Cでの動的貯蔵 125 124 125 122 125 123 116 103 124 125 127 性 弾性率の最小値の比 (指数)
動的貯蔵弾性率 (50°C) 5.5 5.5 5.6 5.4 5.3 5.1 5.1 5.4 5.6 5.4 5.5 補強ゴムゲージ (nrn) 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 タ
乗心地性 6.5 6.5 6.5 6.5 6.5 6.5+ 6.5+ 6.5 6.5 6.5 6.5 ィ
ランフラット耐久性 (指数) 125.0 125.0 122.0 121.0 124.0 121.0 125.0 122.0 122.0 120.0 127.0 ャ
転が y抵抗 (指数) 93.0 95.0 94.5 94.0 93.5 93.5 94.0 94.0 95.5 93.0 92.5
実施例 3 7から 4 2及び比較例 8、 9 (実施態様 3 )
実施例 1 6において、 表 8に示す種類と量からなるゴム成分、 及び 硫黄 6 . 0重量部を用いたこ と以外は、 実施例 1 6 と同様にしてゴム 組成物を調製した。 .
このゴム組成物を、 サイ ドウオール部補強層に用いて、 実施例 1 6 と同様にしてタイヤを製造し、 そのタイヤについて乗心地性、 ランフ ラッ 卜耐久性及び転がり抵抗を評価した。 結果を表 8に示す。 なお、 サイ ドウォール部補強層の最大厚みを補強ゴムゲージとして表 8中に 記載した。結果を表 8に示す。転がり抵抗及びランフラ ッ ト耐久性は、 比較例 8をコントロールとした。
実施例 4 3 — 4 6及び比較例 1 0 — 1 2 (実施態様 4 )
表 9に示す種類と量とからなるゴム組成物を用いたこ と以外は、 実 施例 1 6 と同様にしてゴム組成物を調製した。 このゴム組成物を、 サ
ィ ドウオール部補強層及びビードフイラ一に用いて、 実施例 1 6 と同 様のタイヤを製造し、 そのタイャについて実施例 1 6 と同様の評価を 行なった。 なお、 サイ ドウオール部補強層の最大厚みを補強ゴムゲー ジとして表 9中に記載した。 結果を表 9に示す。 転がり抵抗及びラン フラッ ト耐久性は、 比較例 1 2 をコン トロールとした。
1 ) 適用部材: 表 9に示したゴム組成物を各々適用する。
上記の結果より、 本態様における特定性状のポリブタジエン又はス チレン一ブタジエン共重合体のゴム組成物を、 サイ ドウオール部補強 層又はビー ドフイラ一に用いてなる空気入り タイヤは、 乗心地性、 ラ ンフラッ ト耐久性及び転がり抵抗の全ての性能が優れており、 特にビ ニル結合量 4 0以上のポリブタジエンを用いた場合には極めて優れた ランフラッ ト耐久性を有することがわかる。 また、 他の性能を維持し つつ、 タイヤを軽量化することが可能となる。
実施例 4 7— 8 3及び比較例 1 3 — 1 6 (実施態様 5 )
表 1 0に示す種類と量からなるゴム成分( A )、成分( B )、成分( C ) としてのカーボンブラッ ク、 及びその他の配合剤としての、 軟化剤、 亜鉛華、 ステアリ ン酸、 老化防止剤、 加硫促進剤及び硫黄を配合して ゴム組成物を調製した。
上記ゴム組成物を、 サイ ドウオール部補強層に用いて、 サイズ 2 0
5 / 6 0 R 1 5の乗用車用ラジアルタイヤを常法に従って製造した。 なお、 サイ ドウオール部補強層の最大厚みを補強ゴムゲージとして表
1 0中に記載した。 得られたタイヤについて乗心地性、 ラ ンフラ ッ ト 耐久性及び転がり抵抗を評価した。 なお、 サイ ドウオール部補強層の 最大厚みを補強ゴムゲージとして表 1 0中に記載した。 結果を表 1 0 に示す。 転がり抵抗及びランフラ ッ ト耐久性は、 比較例 1 3 をコ ン ト ロールとした。
表 10— 1 比單父例 実施例 実施例 実施例 実施例 比単父例 比 1¾例 実施例 実施例 配合(PHR) 13 47 48 49 50 14 15 51 52 53
(A) 天然ゴム 50.0 50.0 50.0 50.0 50.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 成 BR01 , 50.0 一 — 一 一 80.0 80,0 ― ― "~ 分 製造例の重合体 一 A B C D ― — Ε F G 配合量 ' 0.0 50.0 50.0 50.0 50.0 0.0 0.0 80.0 80.0 80.0
(B) 種類と配合量
成 一般式 U )の化合物 一 A:0.5 C:0.5 E:0.5 - 分 シトラコンイミド化合物 A:0.5 一 一 Β:0.5 一 ァクリレート類 一 一 ― 一 一 一 ― Α:0.5 B:0.5
(G)成分 カーボンブラック #旭 N PG 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 そ 軟化剤 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 亜鉛華 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 o.O 5.0 5.0 他
ス亍アリン酸 1.0 1.0 1.0 1 -0 1.0 1.0 1.0 i .O 1.0 1.0 の ゥ π n n n 配 6C £..\J 乙, nu ク n
a NS 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 剤 硫黄 6.0 6.0 6.0 6.0 6.0 6.0 3.0 6.0 6.0 6.0
50°C動的貯蔵弾性率に対する
物 200〜250°Cでの動的弾性率の 70.0 84.5 82.4 85.7 83.2 73.0 61.0 104.6 1 1 1.1 1 17.2 性 最小値の比 (指数)
動的貯蔵弾性率 (50°C) 10.2 7.9 8.5 7.5 8.4 9.3 7.4 6.5 6.9 7.1 補弓里ゴムケ一ン (mrtw 12 1 1 1 1 1 1 1 1 10 10 9 9 9 タ
乗心地性 5.0 5.5 5+ 5.5 5+ 5.5 6.0 6.5 6.5 6.5 ィ
ャ ランフラット耐久性 (指数) 100.0 1 17.0 122.0 1 18.0 1 18.0 100.0 65.0 1 14.0 1 1 9.0 123.0 転がり抵抗 (指数) 100.0 99.0 99.0 99.0 100.0 100.0 100.0 100.0 1 00.0 100.0
表 1 0— 2 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 配合(PHR) 54 55 56 57 58 59 60 61
(A) 天然ゴム 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 成 BR01 一 一 一 一 - ― - 一 分 製造例の重合体 H I J K し Ρ M N
配合量 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0
(B) 種類と配合量
成 一般式(I )の化合物 一 B:3.0 B-.3.0 B:3.0 B:3.0 Β:3.0
分 シトラコンイミド化合物 A:3.0 B:3.0 A:3.0 A-.3.0 ァクリレート類 C-.0.5 - 一 A.-3.0 B:3.0 C:3.0 A:3.0 B:3.0
(G)成分 力一ボンブラック #旭 NPG 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 そ 軟化剤 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 の 亜鉛華 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 他
ス亍アリン酸 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 の
配 6C 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 α NS 2.5 2.5 2.5 . 2.5 2.5 2.5 ' 2.5 2.5 剤 硫黄 6.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0
50°C動的貯蔵弾性率に対する
物 200 250°Cでの動的弾性率の 125.4 168 162 168 , 166 169 169 166 性 最小値の比 (指数)
動的貯蔵弾性率 (50°C) 7.2 4.9 5.0 5.6 5.8 5.7 5.8 5.7 補強ゴムゲージ (mm) 9 10 10 10 10 10 10 10 タ
乗心地性 6.5 6.5 6.5 6.0+ 6.0+ 6.0+ 6.0+ 6.0+ ィ
ャ ランフラット耐久性 (指数) 125.0 214.0 220.0 223.0 221.0 212.0 194.0 179.0 転がり抵抗 (指数) 100.0 95.5 94.0 95.5 95.5 95.5 96.0 97.0
表 10— 3 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 配合(PHR) 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71
(A) 天然ゴム 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 成 BR01 一 - ― ― 一 ― ― 一 ― ― 分 製造例の重合体 種類 0 Ρ Q R R S τ U V w 配合量 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0
(B) 種類と配合量
成 一般式(I )の化合物 D:3.0 D:3.0 D:3.0 D:3.0 D:3.0 A:3.0 分 シトラコンイミド化合物 A:3.0 A:3.0 B:3.0 • B:3.0 B:3.0 B:3.0 A:3.0 ァクリレー卜類 C:3.0 A:3.0 B:3.0 C:3.0 A:3.0 B:3.0 C:3.0 A:3.0
(G)成分 カーボンブラック #旭 NPG 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 そ 軟化剤 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 の 亜鉛華 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 他 1.0 1.0 1.0 の ステアリン酸 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0
配 6C 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 ·、 NS £..0 ς 9 ς K ϋ ク ς
剤 硫黄 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0
50°C動的貯蔵弾性率に対する
物 200〜250°Cでの動的彈性率の 164 168 165 169 165 168 163 153 135 190 性 最小値の比 (指数)
動的貯蔵弾性率 (50QC) 5.6 5.3 5.3 5.8 .5.6 5.5 5.5 5.4 5.8 6.1 補強ゴムゲージ (mm) 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 タ
乗心地性 6.0+ 6.5 6.5 6.0+ 6.0+ 6.0+ 6.0+
ィ 6.0+ 6.0+ 6.0+ ャ ランフラット耐久性 (指数) 181.0 215.0 213.0 212.0 209.0 213.0 177.0 181.0 176.0 244.7 転がり抵抗 (指数) 97.0 94.0 95.5 96.0 95.5 95.0 96.5 97.0 97.0 98.0
表 10— 4
£b早乂 W!l £ 早父 W!J ^m 天 l!WJ カ WJ
配合(PHR) ηη 70 7
14 10 70 / 10C /0 /0y
(A) 天然ゴム on π onU. nU iU.U on r\ n n on Π onU. nU
成 BR01 80.U oU.O
分 製造例の重合体 v
種類 Y J Λ v Λ v 配合量 80.0 oU.U 80.0 1 UU.U oU.U l UU.L) oU.U 1 UU.U
(B) 種類と配合量 '
成 一般式( I )の化合物 B:3.0 B:3.0 A:5.U A:o.O AO.U A:0.U A:0.U A:o.U 分 シトラコンイミド化合物 B:3.0 B:3.0 A:5.0 A:5.0 A:5.0 A:5.0 ソ'ヅレ Γ$Μ ― B:3.0 B:3.0 A:5.0 A:5.0 A:5.0 A:5.0
(G)成分 カーボンブラック #旭 NPG 60.0 60.0 60.0 60,0 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 そ 軟化剤 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 の 亜鉛華 O.U O.U O.U O.U O.U O.U O.U n O.U O.U 他
ス亍アリン酸 I .U I .U .U I .U I .U I .U I .U I .U I .U I .U の
配 6C n n
.u .U 2.0 2.0 2.0 .U Z.U 2.0 α NS 2.5 2.5 2,5 2.5 2.5 2.5 2,5 2.5 2.5 2.5 剤 硫黄 6.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0
50°C動的貯蔵弾性率に対する
物 200〜250°Cでの動的弾性率の 73.0 61.0 189 188 165 181 171 185 192 206 性 最小値の比 (指数)
動的貯蔵弾性率 (50°C) 9.3 7.4 6.0 6.0 5.0 4.6 5.3 4.9 6.0 5.6 補強ゴムゲージ (mm) 10 10 10 10 10 7 10 7 10 7 タ
ィ 乗心地性 5.5 6.0 6.0+ 6.0+ 6.5 7.0 6.5 7.0 6.0-f- 7.0 ャ ランフラッ卜耐久性 (指数) 100.0 65.0 235.0 230.0 220.0 113.0 215.0 119.0 235.0 134.0 転がり抵抗 (指数) 100.0 100.0 98.0 96.5 94.0 89,5 94.0 89.5 98.0 89.0
表 10— 5 比較例 実施例 実施例 比較例 4 実施例 実施例 配合(PHR) 16 80 81 17 82 83
(A) 天然ゴム 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 成 BR01 一 一 一 ― 一 ― 分 製造例の重合体 BE BA BC BF BB BD
配合量 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0
(B) 種類と配合量 ' .
成 一般式(I )の化合物 . A:5.0 A:5.0 A:5.0 A:5.0 A:5.0 A:5.0
• 分 シトラコンイミド化合物 ― ― 一 ― 一 一 ァクリレー卜類 A:5.0 A:5.0 A:5.0 Α:5·0 A:5.0 A:5.0
(G)成分 カーボンブラック #旭 NPG 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 そ 軟化剤 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 の 亜鉛華 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 00 他
ス亍アリン酸 1.0 1.0 1.0 1.0
の 1.0 1.0 配 6C 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 口 NS Z.o 2.0 2.5 2.5 2.5 剤 硫黄 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0
50°C動的貯蔵弾性率 |二対する
物 200~250°Cでの動的弾性率の 92 182 185 94 181 180 性 最小値の比 (指数)
動的貯蔵弾性率 (50°C) 5.5 5.7 5.2 5.4 5.6 5.3 補強ゴムゲージ (mm) 7 7 7 7 7 7 タ
乗心地性 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 ィ
ャ ランフラッ卜耐久性 (キ旨数) 100.0 128.0 132.0 100.0 132.0 131.0 転がり抵抗 (指数) 100.0 96.0 99.0 100.0 96.0 99.0
上記の結果より、 本態様における特定性状のゴム組成物を、 サイ ド ウォール部補強層に用いてなる空気入り タイヤは、 サイ ド補強ゴムの ゲージを大幅に低下させることで、 良好な乗心地性と転がり抵抗の低 減が達成できており、 さらに、 高温での高温での弾性率低下を抑制で きているために、 ランフラッ ト耐久性が優れていることがわかる。 実施例 8 4— 1 1 2及び比較例 1 7— 1 9 (実施態様 6 )
表 1 1 に示す種類と量からなるゴム成分( A ) 1 0 0重量部に対し、
( C ) 成分としてのカーボンブラッ ク G P F 〔商標; # N P G、 旭力 一ボン (株) 製〕 6 0 . 0重量部、 その他の成分としての、 軟化剤 「ダ ィアナプロセスオイル ?ー 2 4」 〔商標、 出光興産 (株) 製〕 3 .
0重量部、 亜鉛華 3号 〔商標、 三井金属鉱業 (株) 製〕 4. 0重量部、 ステアリ ン酸 「L U N A C R Cビーズ」 〔商標、 花王 (株) 製〕 1 .
0重量部、老化防止剤「ノクラッ ク 6 C」〔商標、大内新興化学工業(株) 製、 N—フヱニルー N '— ( 1, 3 —ジメチルブチル) 一 p —フヱニレ ンジァミ ン〕 2 . 0重量部、 加硫促進剤 「ノ クセラー N S」 〔商標、 大 内新興化学工業 (株) 製、 N - t e r t 一ブチル一 2—べンゾチアゾ リルスルフヱンアミ ド〕 3. 5重量部、 硫黄 「M U C R O N— O T」 〔商 標、 四国化成 (株) 製〕 1. 5〜5. 0重量部、 及び第 2表に示す量の Η T S ( 1 , 6—へキサメチレンジチォ硫酸ナ ト リ ゥムニ水和物) を配 合してゴム組成物を調製した。
上記ゴム組成物1を、 サイ ドウオール部補強層に用いて、 サイズ 2 2 5 / 4 5 Z R I 7の乗用車用ラジアルタイャを常法に従って製造し、 そのタイヤについて乗り心地性、 ランフラッ ト耐久性及び転がり抵抗 を評価した。 なお、 サイ ドウオール部補強層の最大厚みを補強ゴムゲ ージとして表 I I Φに記載した。 結果を第に I I示す。 転がり抵抗及 びランフラッ ト耐久性は、 実施例 8 4から 8 7については比較例 I 7 を、 実施例 8 8から I I 2及び比較例 I 9 については比較例 I 8を、 コントロールとした。
表 1 1
比較例 実施例 実施例 実施例 実施例
17 84 85 86 87
(A) 天然ゴム 重量部) 50.0 50.0 50.0 50.0 50.0 成 BR01 (重量部) 50.0
分 製造例の BR A B C D 系重合体 (重量部) 50.0 50.0 50.0 50.0 そ 亜鉛華 (重量部) 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 配の 加硫促進剤 (重量部) 3.5 3.5 3.5 3.5 3.5 合他 硫黄 (重量部) 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0
〇 剤の HTS (重量部) 0.5 0.5 0.5 0.5
50°C動的貯蔵弾性率に対
物 する 200〜250 °Cの動的 70 84 83 86 85 貯蔵弾性率の最小値の比
性 (指数)
動的貯蔵弾性率 (50°C) 10.0 7.8 8.3 7.6 8.2 タ サイド補強ゴムゲージ(mm) 10 9 9 9 9 ィ 乗り心地性 5.0 5.5 5+ 5.5 5+ ャ ランフラット耐久性 (指数) 100.0 1 14.0 118.0 1 15.0 1 19.0 転がり抵抗指数 100.0 99.0 99.0 99.5 100.0
表 11—2
表"一 3 実施例 実施例 実施例 実施例
91 92 93 94 95 96
(A) 天然ゴム (重量部) 20.00 20.00 20.00 20.00 20.00 20.00 成 BR01 (重量部)
分 製造例の BR H I J K し
系重合体 (重量部) 80.00 80.00 80.00 80.00 80.00 80.00 そ 亜鉛華 (重量部) 4.00 4.00 4.00 4.00 4.00 4.00 配の 加硫促進剤 (重量部) 3.5 3.5 3.5 3.5 3.5 3.5 合他 硫黄 (重量部) 5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 剤の HTS (重量部) 1.00 5.00 5.00 5.00 5.00 5.00
CO 50°C動的貯蔵弾性率に対
物 する 200 -250 °Cの動的 126 142 137 140 140 144 貯蔵弾性率の最小値の比
性 (指数)
動的貯蔵弾性率 (50°C) 6.9 5.2 5.1 5.3 5.5 5.5 タ サイド補強ゴムゲ- -ン (,mm) 7 7 7 7 . 7 7 ィ 乗り心地性 6.5 6.5 6.5 6.5 6+ 6+ ャ ランフラット耐久性 (指数) 125.0 140.0 142.0 140.0 141.0 140.0 転がり抵抗指数 100.0 96.0 94.0 95.0 95.5 95.5 .
表 11— 4
実施例 実施例 実施例 実施例 実施例
97 θδ 99 100 101 102
(A) 天然ゴム (重量部) 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 成 BR01 (重量部)
分 製造例の BR N ο Ρ Q R S 系重合体 (重量部) 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 そ 亜鉛華 (重量部) 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 配の 加硫促進剤 (重量部) 3.5 3.5 3.5 3.5 3.5 3.5
CO 合他 硫黄 (重量部) 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5
剤の HTS (重量部) 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0
50°C動的貯蔵弾性率に対
物 する 200 〜250 °Cの動的 144 142 143 142 144 · 141 貯蔵弾性率の最小値の比
性 (指数)
動的貯蔵弾性率 (50°C) 5.4 5.4 5.3 5.4 5.4 5.6 タ サイド補強ゴムゲ- -ン (mm) 7 7 7 ' 7 7 7 ィ 乗り心地性 6+ 6+ 6.5 6+ 6+ 6+ ャ ランフラッ卜耐久性 (ί旨数) 141.0 142.0 141.0 143.0 145.0 139.0 転がり抵抗指数 95.0 96.0 96.5 94.0 95.0 95.0
表"一 5
実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例
103 104 105 106 107 108
(A) 天然ゴム (重量部) 20 20 20 20 20 20 成 BR01 (重量部)
分 製造例の BR T U V W X Y 系重合体 (重量部) 80 80 80 80 80 80 そ 亜鉛華 (重量部) 4 4 4 4 4 4 配の 加硫促進剤 (重量部) 3.5 3.5 3.5 3.5 3.5 3.5 合他 硫黄 (重量部) 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 剤の HTS (重量部) 5 5 5 5 5 . 5
50°C動的貯蔵弾性率に対
物 する 200 ~250 °Cの動的 139 141 138 128 113 ' 139 .
貯蔵弾性率の最小値の比
性 (指数)
動的貯蔵弾性率 (50°C) 5.5 5.4 5.1 5 5.3 5.5 タ サイド補強ゴムゲ- -ン (mm) 7 7 7 7 7 7 ィ 乗り心地性 6+ 6+ 6.5 6.5 6.5 6+ ャ ランフラット耐久性 (指数) 137.0 139.0 137.0 134.0 132.0 137.0 転がり抵抗指数 95.5 94.5 94.5 95.0 95.0 96.5
表 1 1一 6
実施例 実施例 実施例 実施例 '
109 110 111 112
(A) 天然ゴム (重量部) 20 ― 一
成 BR01 (重量部)
分 製造例の BR 種類 Z J Q Z 系重合体 (重量部) 80 100 100 100 そ 亜鉛華 (重量部) 4 4 4 4 配の 加硫促進剤 (重量部) 3.5 3.5 3.5 3.5 合他 硫黄 (重量部) 2.5 2.5 2.5 2.5 剤の HTS (重量部) 5 5 5 5
50°C動的貯蔵弾性率に対
物 する 200〜250 °Cの動的
貯蔵弾性率の最小値の比 138 155 - 160 162 性 (指数)
動的貯蔵弾性率 (50°C) 5.5 4.5 4.7, 5 タ サイド補強ゴムゲ-ーン、mm) 7 7 7 5 ィ 乗り心地性 6+ 6.5+ 6.5+ 7 ャ ランフラット耐久性 (指数) 135.0 158.0 162.0 145.0 転がり抵抗指数 94.0 92.5 92.0 91.0
上記の結果よ り、 本態様における H T Sを配合したゴム組成物を、 サイ ドウオール部補強層に用いてなる空気入り タイヤは、 サイ ド補強 ゴムのゲージを大幅に低下させることで、 良好な乗心地性と転がり抵 杭の低減が達成できており、 さらに、 高温での高温での弾性率低下を 抑制できているために、 ランフラッ ト耐久性が優れていることがわか る。 .
実施例 1 1 3から 1 2 2及び比較例 2 0から 2 3 (実施態様 7 ) 表 1 2に示す種類と量からなるゴム成分 (A )、 成分 ( C ) として力 一ボンブラッ ク及び補強性無機充塡剤としてシリカ、 シランカツプリ ング剤、 軟化剤、 亜鉛華、 ステアリ ン酸、 老化防止剤、 加硫促進剤及 び硫黄等の配合剤を配合してゴム組成物を調製した。
上記ゴム組成物を、 サイ ,ドウオール部補強層に用いて、 サイズ 2 0 5 / 6 0 R 1 5の乗用車用ラジアルタイヤを常法に従って製造し、 そ の夕ィャについて乗心地性、 ランフラッ ト耐久性及び転がり抵抗を評 価した。 なお、 サイ ドウオール部補強層の最大厚みを補強ゴムゲージ として表 1 2中に記載した。 結果を表 1 2に示す。 転がり抵抗及びラ ンフラッ ト耐久性は、 実施例 1 1 3 , 1 1 4、 及び比較例 1 につい ては比較 2 0 を、 実施例 1 1 5から実施例 1 2 2、 及び比較例 2 3に ついては比較例 1 2 をコン トロールとした。
表 12— 1 比較例 比較例 実施例 実施例 配合 (P H R) 20 21 113 114
(A) 天然ゴム 50.0 50.0 50.0 50.0 成 B R 0 1 50.0
分 製造例の重合体 AB AC AD
配合量 50.0 50.0 50.0
(C) シリカ 20.0 20.0 20.0 20.0 成分 力一ポンブラック 旭 #N PG 40,0 40.0 40.0 40.0 シラン力ップリング剤 2.0 2.0 2.0 2.0 そ 軟化剤 3.0 3.0 3.0 3.0 の 亜鉛華 5.0 5.0 5.0 5.0 他
ステアりン酸 1.0 1.0 1.0 1.0 の
配 6 C 2.0 2.0 2.0 2.0 ム N S 2.3 2.3 2.3 2.3 剤 硫黄 5.0 5.0 5.0 5.0
50°C動的貯蔵弾性率に対する
物 200~250°Cでの動的弾性率の 62 66 '' 78 82 性 最小値の比 (指数)
動的貯蔵弾性率 (50°C) 10.8 8.0 8.5 8.6 補強ゴムゲージ (nra) 12.0 11.0 11.0 11.0 タ
乗心地性 4.5 5.0 5.0 5.0 ィ
ャ ランフラッ ト耐久性 (指数) 100.0 88.0 108.0 109.0 転がり抵抗 (指数) 100.0 98.5 99.5 100.0
表 12— 2 比較例 比較例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 配合量 22 23 115 116 117 118 119 120 121 122
(A) 天然ゴム 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 ― 一 成 BR01 80.0 80.0 一 - ― - ― ― 分 製造例の重合体 種類 AE AF AG AH A I A J AF A 1
配合量 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 80.0 100.0 100.0
(C) シリカ 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 55.0 55.0 成分 カーボンブラック 旭 #NPG 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 5.0 5.0 シランカップリング剤 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 5.5 5.5 そ 軟化剤 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 5.0 5.0 の 亜鉛華 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 他
ス亍アリン酸
の 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0
00
配 6 C 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0
NS 2.3 2.3 2.3 2.3 2.3 2.3 2.3 ' 2.3 2.3 2.3 剤 硫黄 5.0 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5
50°C動的貯蔵弾性率に対する
物 200〜250°Cでの動的弾性率の 65 62 125 122 124 ' . 125 .127 126 132 134 性 最小値の比 (指数)
動的貯蔵弾性率 (50°C) 9.1 7.5 6.8 6.6 .6.7 6.9 6.8 6.2 6.1 補強ゴムゲージ (誦) 12 12 10 10 10 10 10 10 10 10 タ
乗心地性 4.5+ 5十 6.5 6.5十 6.5+ 6.5 6.5+ 6.5 6.5+ 6.5+ ィ
ランフラッ卜耐久性 (指数) 100.0
ャ 61.0 115.0 119.0 113.0 116.0 124.0 122.0 131.0 130.0 転がリ抵抗 (指数) 100.0 100.0 96.0 93.0 94.0 94.5 93.5 93.5 91.5 92.0
上記の結果より、 本態様における特定性状のゴム組成物を、 サイ ド ウォール部補強層に用いた空気入り タイヤは、 サイ ド補強ゴムのゲ一 ジを大幅に低下させることで、 良好な乗心地性と転がり抵抗の低減を 達成できており、 高温での弾性率低下を抑制できているために、 ラン フラッ ト耐久性が優れていることがわかる。
実施例 1 2 3から 1 3 2及び比較例 2 4から 2 7 (実施態様 8 )
表 1 3 に示す種類と量からなるゴム成分(A )、成分(B )、成分( C ) として力一ボンブラック及び補強性無機充塡剤としてシリカ、 及びそ の他の配合剤としての、 シランカップリ ング剤、 軟化剤、 亜鉛華、 ス テアリ ン酸、 老化防止剤、 加硫促進剤及び硫黄等の配合剤を配合して ゴム組成物を調製した。
上記ゴム組成物を、 サイ ,ドウォール部補強層に用いて、 サイズ 2 4 5 / 4 5 R 1 7の乗用車用ラジアルタイャを常法に従って製造した。 なお、 サイ ドウオール部補強層の最大厚みを補強ゴムゲ一ジとして表 1 3中に記載した。 得られたタイヤについて乗心地性、 ランフラッ ト 耐久性及び転がり抵抗を評価した。 結果を表 1 3に示す。 転がり抵抗 及びランフラッ ト耐久性は、 比較例 1 4をコン トロールとした。
表 1 3— 1
表 13— 2
実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 配合 (P HR) 126 127 128 29 130 131 132
(A) 天然ゴム 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0
成 B R 0 1
分 J 製造例の重合体 種類 A F A G A H A I A J A F A I
配合量 80 0 80.0 80.0 80 0 80.0 100.0 100.0 Dノ 種類と配合量
成 一般式 ( I ) の化合物 B : 3.0 C: 3.0 E : 3.0 D : 5.0 A : 5.0 A : 5.0 分 シトラコンイミ ド化合物 A: 3.0 B : 3.0 B : 3.0 A : 5.0 A : 5.0 A : 5.0 ァクリレート類 B : 3.0 C: 3.0 A : 3.0 C: 3.0 A: 5.0 A : 5.0 A : 5.0 シリカ U. 0 55 o 55 o
00 成分 カーボンブラック 旭 #N P G 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 5.0 5.0
そ シランカップリング剤 3.0 3. o 3.0 3.0 3.0 5.5 5.5 の 軟化剤 3· 0 3. o 3.0 3.0 3.0 5.0 5.0 他 亜鉛華 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 の ステアリン酸 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 配 老化防止剤 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 加硫促進剤 2.3 2.3 2.3 2.3 2.3 2.3 2.3 剤 硫黄 2.5 2.5 2.5 2.5 ' 2.5 2.5 2.5
50°C動的貯蔵弾性率に対する
物 200 250°Cでの動的貯蔵弾 162 161 178 176 193.0 202 206 性 性率の最小値の比 (指数)
動的貯蔵弾性率 (50°C) 7.0 7.1 7.2 7.3 7.5 6.7 6.6 補強ゴムゲージ (國) 12.0 12.0 12.0 9.0 9.0 9.0 9.0 タ
乗心地性 5.5 5.5 5.5 6.0 6.0 6.5 6.5 ィ
ランフラット耐久性 (指数) 204.0 161.0 222.0 111.0 122.0 131.0 130.0 ャ
転がり抵抗 (指数) 95.5 95.5 96.5 90.5 91.5 88.5 89.0
本態様によれば、 特定性状の共役ジェン系重合体を配合してなるゴ ム組成物を、 タイヤ用サイ ドウオール部補強ゴム及び/又はタイヤ用 ビードフィラーゴムに用いてなる本発明の空気入り タイヤは、 乗心地 性、 ランフラッ ト耐久性及び転がり抵抗の全ての性能が優れ、 特にラ ンフラッ 卜走行において耐久性に優れ、 その走行距離を著しく伸ばす ことができる。 .
実施例 1 3 3か 1 3 7及び比較例 2 8から 3 0 (実施態様 9 )
表 1 4に示す種類と量からなるゴム成分( A )、成分 (C)としてカー ボンブラッ ク、 その他の配合剤としての軟化剤'.、 亜鉛華、 ステアリ ン 酸、 老化防止剤、 加硫促進剤及び硫黄を配合してゴム組成物を調製し た。
上記ゴム組成物を、 サイ ドウオール部補強層 (サイ ド補強ゴム)、 又 はサイ ド補強ゴムとビードフイラ一ゴムの双方に用いて、 サイズ 2 0 5 / 5 5 R 1 6の乗用車用ラジアルタイャを常法に従って製造した。 なお、 補強ゴムゲージ (サイ ドウオール部補強層の最大厚み) 及びビ ードフイラ一の高さは表 1 4中に記載した。 得られたタイヤ (リムサ ィズ ; 6 . 5 J J - 1 6 ) についてランフラッ ト耐久性及び転がり抵 抗を評価した。 結果を表 1 4に示す。 転がり抵抗及びランフラッ ト耐 久性は、 実施例 1 3 3, 1 3 4、 及び、 比較例 2 9 については比較例 2 8 を、 実施例 1 3 5から 1 3 7については比較例 3 0 をコン ト口一 ルとした。
表 1
比較例 比早乂例 実施例 実施例 比車父例 実施例 実施例 実施例 配合量 (PHR) 28 29 133 134 30 135 136 137
(A) 天然ゴム 50.0 50.0 50.0 50.0 25.0 25.0 25.0 25.0 成 製造例の重合体 a b c d a Θ f
配合量 50.0 50.0 50.0 50.0 75.0 75.0 75.0 75.0
(C) 成分カーボンブラック 旭 #65 55.0 55.0 55.0 55.0 65.0 65.0 65.0 65.0 そ 軟化剤 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 の 亜鉛華 4.5 4.5 4.5 - 4.5 4.5 4.5 4.5 4.5 他 ステアリン酸 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 の 6 C 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 配
NS
00 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 合
CO 剤 硫 3.0 3.0 3.0 3.0 5.0 5.0 5.0 5.0 サイド補強層 有 有 有 有 有 有 有
上記ゴム組成物の適用部材 有 ビードフイラ 有 有 有 有
50DC動的貯蔵弾 Wに対する
物 200~250°Cの動 m 74.0 73.0 76.0 75.0 81..0 84.0 82.0 83.0 性 弾性率の最小値 (7沘 (指数)
動的貯蔵弾性率 (50°C) 7.9 8.1 7.7 8.1 9.3 9.3 9.1 9.4 タ サイド補強ゴムゲージ 12 12 12 12 12 12 12 12 ィ ビードフィラー高さ(mm) 45 45 45 45 45 45 45 45 ャ ランフラット耐久性 (指数) 100.0 102.0 108.0 112.0 100.0 115.0 118.0 122.0 転がり抵抗 (指数) 100.0 99.5 97.5 96.5 100.0 93.0 91.0 92.0
実施例 1 3 8から 1 4 4及び比較例 3 1 (実施態様 1 0 ) 表 1 5に示す種類と量からなるゴム成分(A)と、前記成分( B ) と、 前記成分 (C)としてカーボンブラッ クと、 その他の配合剤としての軟 化剤、 亜鉛華、 ステアリ ン酸、 老化防止剤、 加硫促進剤及び硫黄を配 合してゴム組成物を調製した。
上記ゴム組成物を、 サイ ドウオール部補強層 (サイ ド補強ゴム) と ビー ドフィラーの双方に用いて、 サイズ 2 1 5 / 4 5 Z R 1 7の乗用 車用ラジアルタイャを常法に従って製造し、そのタィャ(リムサイズ; 7 J J— 1 6 ) についてランフラッ ト耐久性及び転がり抵抗を評価し た。 なお、 サイ ドウオール部補強層の最大厚みを補強ゴムゲージとし て表 1 5中に記載した。 結果を表 1 5に示す。 転がり抵抗及びランフ ラッ ト耐久性は、 比較例 3 1 をコン トロールとした。
表 15
夭皿 J ま 配合量 (PHR) 138 139 140 141 14? 143 ]M
(A) 天然ゴム 10 0 10 0 u in 0 in η 10 0 in n in ο in η 成 製造例の重合体 d Θ f g g 分 配合量 90.0 90.0 90.0 90.0 90.0 90.0 90.0 90.0
(B) 一般式 ( I ) のィ 合物 一 E:0.5 - ■ - D : 3.0 C : 3.0 B 5.0 A 5.0 成 シトラコンイミ ド化合物 ― - A 0.5 - B : 3.0 一 A 5.0 一 分 アタリレート類 A 0.5 B : 3.0 C 5.0 A 5.0
(。成分 カーボンブラック 旭 #65 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 60.0 そ 軟化剤 7.5 7.5 7.5 7.5 7.5 7.5 7.5 7.5 の 亜鉛華 4.5 4.5 4.5 4.5 4.5 4.5 4.5 4.5
00 他 o 1 o 1 o 1
の ステアリン酸 1 0 1 fl 1 · o 1 nJ 1 o 配 6 C Δ 9.0 \J ο η 厶 9, 0 ? o L, v 合 NS L* 0 ク 5 2 5 2 5 ? 5 2 5 剤 硫 4.5 4.5 4.5 4.5 4.5 4.5 4.5 4.5
サイド捕強層
上記ゴム組成物の適用部材 有 有 有 有 有 有 有 有 ビードフイラ一 有 有 有 有 有 有 有
50aC動的貯蔵弾お三率 に対 る
物 200~250°Cの動 0纖 80.0 86.0 84.0 83.0 107.0 108.5 129.0 117.0 性 弾性率の最小値 (7 )比 (指数)
動的貯蔵弾性率 (50°C) 8.9 8.7 8.6 8.8 8.8 8.4 9.0 9.1 タ サイド補強ゴムゲージ (讓) 9.5 9.5 9.5 9.5 8.0 8.0 8.0 8.0 ィ ビードフイラ一高さ(隱) - 45 45 45 45 45 45 45 45 ャ ランフラット耐久性 (指数) 100.0 112.0 104.0 106.0 116.0 117.0 121.0 124.0 転がり抵抗 (指数) 100.0 99.5 99.0 99.5 99.0 99.0 99.5 99.5
上記の結果よ り、 本発明における特定性状のゴム組成物を、 サイ ド ゥオール部補強層及び/又はビードフィラーに用いてなる空気入り 夕 ィャは、 ランフラッ ト耐久性及び転がり抵抗の双方の性能が優れてい ることがわかる。
実施例 1 4 5から 1 5 0及び比較例 3 2から 3 3 (実施態様 1 1 ) 表 1 6 に示す種類と量の ( A ) ゴム成分 1 0 0重量部に ( B ) 成分 としてのシリ力及びその他の配合剤とを表 1 6により配合してゴム組 成物を調製した。
上記ゴム組成物を、 サイ ドウォール部補強層 (サイ ド補強ゴム)、又 はサイ ド補強ゴムとビー ドフイラ一ゴムの双方に用いて、 サイズ 2 2 5 / 5 5 R 1 7の乗用車用ラジアルタイヤを常法に従って製造し、 そ のタイヤ (リムサイズ ; 6 . 5 J J - 1 6 ) ついてランフラッ 卜耐久 性及び転がり抵抗を評価した。 なお、 補強ゴムゲージ (サイ ドウォー ル部補強層の最大厚み) 及びビードフィラーの高さは表 1 6に記載し た。 結果を表 1 6に示す。 転がり抵抗及びランフラッ ト耐久性は、 比 較例 3 2 をコン トロールとした。
表 16 οο
実施例 1 5 1から 1 6 1及び比較例 3 4から 3 6 (実施態様 1 2 ) 表 1 7に示す種類と量からなるゴム成分 (A ) 1 0 0重量部に、 成 分 (B ) としての化合物、 成分 (C ) とてのシリカ及びその他の配合 剤を表 1 7により配合してゴム組成物を調製した。
上記ゴム組成物を、 サイ ドウォール部補強層 (サイ ド補強ゴム)、 又 はサイ ド補強ゴムとビードフイラ一ゴムの双方に用いて、 サイズ 2 4 5 / 4 5 Z R 1 7 (リムサイズ 8 J J— 1 7 ) の乗用車用ラジアル夕 ィャを常法に従って製造し、 そのタイヤについてランフラッ ト耐久性 及び転がり抵抗を評価した。 なお、 サイ ドウオール部補強層の最大厚 みを補強ゴムゲ一ジとして表 1 7中に記載した。結果を表 1 7に示す。 転がり抵抗及びランフラッ ト耐久性は、 実施例 1 5 1から 1 5 4につ いては比較例 3 4 を、 実施例 1 5 5から 1 5 7 については比較例 3 5 を、 実施例 1 5 8から 1 6 1 については比較例 3 6 をコン トロールと した。
表 17一 1
比較例 実施例 実施例 実施例 実施例 比較例 実施例 実施例 実施例 配合量 (P HR) 34 151 152 153 154 35 155 156 157
(A) 天然ゴム 50.0 50.0 50.0 50.0 50.0 25.0 25.0 25.0 25.0 成 製造例の重合体 c c c c c d d d d 分 配合量 50.0 50.0 50.0 50.0 50.0 75.0 75.0 75.0 75.0
(B)ノ 一般式 (I ) のィ匕合物 A-.0.5 C-.0.5 E-.0.5
成 シトラコンイミ ド化合物 A:0:5 B:0.5 ― 分 ァクリレート類 一 一 ― B:0.5 C:0.5
(C) シリカ AQ 25.0 25.0 25.0 25.0· 25.0 45.0 45.0 45.0 45.0 成分 カーボンブラック 旭 # 6 5 45.0 45.0 45.0 45.0 45.0 25.0 25.0 25.0 25.0 そ 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 4.5 4.5 4.5 4.5
00 の 軟化剤 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0
CO 他 亜鉛華 4.5 4.5 4.5 4.5 4.5 4.5 4.5 4.5 4.5 の ステアリン酸 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 配 6 C 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0
N S 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 剤 疏 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 4.5 4.5 4.5 4.5 上記ゴム組成物の適用 サイド捕強層 有 有 有 有 有 . 有 有 有 有 部材 ビードフイラ一 有 有 有 有
50°C動的貯蔵弾性率'に対する
物 200〜250°Cの動的貯蔵 64.0 83.0 82.0 80.5 79.0 72.0 87.0 81.0 80.0 性 弾性率の最小値の比 (指数)
動的貯蔵弾性率 (50°C) 8.1 8.0 7.9 7.8 8.1 8.8 9.0 9.1 9.1 タ サイド補強ゴムゲージ 1 1 9 9 9 9 12 10 10 10 ィ ビードフイラ一高さ 45 45 45 45 45 45 45 45 45 ャ ランフラット耐久性 (指数) 100 105 104 104 102 100 103 102 102 転がり抵抗 (指数) 100.0 95.0 95.0 94.5 95.0 100.0 95.0 94.0 94.0
表 17— 2 比較例 実施例 実施例 実施例 実施例 配合量 (P H R ) 36 185 159 160 161
(A) 天然ゴム 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 成 製造例の重合体 g g g g g 分 配合量 90.0 90.0 90.0 90.0 90.0
( B ) 一般式 (I ) のィ匕合物 D : 3.0 A:3.0 B : 5.0 成 シトラコンイミ ド化合物 - A:3.0 B:3.0 A:5.0 分 ァクリレート類 B:3.0 A:3.0 A:5.0
( C) シリカ A Q 55.0 55.0 55.0 55.0 55.0
〇 成分 カーボンブラッ: 旭 # 6 5 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0
そ シランカツプリング剤 4.5 4.5 4.5 4.5 4.5 の 軟化剤 7.5 7.5 7.5 7.5 7.5 他 亜鉛華 4.5 4.5 4.5 4.5 4.5 の ステアリン酸 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 配 6 C 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0
N S 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 剤 硫 A 4.5 4.5 4.5 4.5 4.5 上記ゴム組成物の適用 サイド捕強層 有 有 有 有 有 部材 ビードフイラ一 有 有 有 有 有
50°C動的貯蔵弾性率'に対する
物 200〜250°Cの動的貯蔵 66.0 107.5 104.0 110.0 135.5 性 弾性率の最小値の比 (指数)
動的貯蔵弾性率 (50°C) 7.9 7.8 8.1 8.1 8.2 タ サイド捕強ゴムゲージ (瞧) 12 10 10 10 10 ィ ビードフイラ一高さ(瞧) 45 45 45 45 45 ャ ランフラット耐久性 (指数) 100 120 111 138 131 転がり抵抗 (指数) 100.0 95.0 95.0 94.0 95.0
上記の結果より、 本発明における特定性状のゴム組成物を、 サイ ド ウォール部補強層及び/又はビードフィラーに用いてなる空気入り夕 ィャは、 ランフラッ ト耐久性及び転がり抵抗の双方において優れてい ることがわかる。
実施例 1 6 2から 1 6 9及び比較例 3 7から 4 0 (実施態様 1 3 ) 表 1 8 に示すゴム組成物を、 サイ ド補強ゴムとビー ドフイ ラ一ゴム の双方に用い、 さらに、 表 1 8中に示す位置に不織布一ゴム複合体を 配設してサイ X 0 5 / 5 5 R 1 6の乗用車用ラジアルタイャを常法 に従って製造した。
サイ ドウォール部の力一カスプライの内側に断面三日月状の補強ゴ ム層を配置したサイズ 2 2 5 / 6 0 R 1 6のタイャを常法によ り作 成した。 ゴム一フ ィ ラメ ン ト繊維複合体のゴム組成物の配合を表 1 8 に示す。 M50は 4. 5 M P a、 M10。 は 1 0. 5 MP aである。
表 18— 1 サイド補強用ゴム組成物 氺氺氺氺 *
ジェイエスアール (株) 大内新興化学工業 (株)製)
、大内新興ィ匕学工業 (株)製)
M50=4.5MPa
M鶴 =10.5 Pa
表 18— 2 有機繊維用カーカスプライコーティングゴム
* 1: HAF
* 2:スピンドルオイル
* 3:ノクラック 6C (商標、大内新興化学工業 (株)製)
* 4:ノクセラー CZ (商標、大内新興化学工業 (株)製)
M50=1.6MPa
M100 = 2.6MPa
表 19— ^^リ 夫观 夫观 ト 宝失观倫
配合量 (PHR) ύ ( 1 ΙΌ βΔ 丄 οο θ 1Ό¾ 1 β
(A) 天然 e
ゴム i3U. U OnU. η U OU, U ου. υ OU.ひ O prnU. π U 成く R 製造例の重合体 A η. n n 配合量 OU. U ου. υ CA Λ
OU, KJ CO Λ en
OU. ou. u
(C) シリカ AQ υ. υ π υ. π υ υ, υ ώΡθ., Λ υ p: n ^D, U 成分 カーボンブラック 旭 # 6 5 ου. υ ου. η υ C OOU. Π VJ 3D, VJ
そ シランカツプリング斉 IJ ώ, R 0 Δ· υ υ .
の 軟化剤 c
υ. η υ ϋ. Λ U ρ η n
CD 他 亜鉛華 4.5 4.5 4, 5 4.5 4.5 4.5 CO の ステアリン酸 1.0 1,0 1.0 1.0 1.0 1.0 配 6 C 2.0 2.0 2.0 2.0 2,0 2.0 合 NS 2.5 2.5 2, 5 2.5 2.5 2.5 剤 硫黄 2.5 2- 5 2.5 2, 5 2.5 2.5 上記ゴム組成物の適用部材 サイド捕強層 有 有 - 有 . 有 有 有 ビードフイラ一
不織布 なし 未処理 処理済 なし 未処理 処理済 配設位置 図 2 ■02 図 3 図 3 タ サイド捕強ゴムゲージ (mm) 11 10 10 11 10 10 ィ ビードフイラ一高さ(瞧) 40 40 40 40 40 40 ャ ランフラット耐久性 (指数) 100 108 118 100 110 119 転が.り抵抗 (指数) 100 96,0 97.0 100 95.0 96.0
表 19一 2 比較例 実施例 実施例 比較例 実施例 実施例 配合量 (PHR) 39 166 167 40 168 169
(A) 天然ゴム 25.0 25.0 25.0 25.0 25.0 25.0 成 製造例の重合体 M Μ Μ ΑΗ ΑΗ ΑΗ 分 配合量 75.0 75.0 75.0 75.0 75.0 75.0
(C) シリカ AQ 45.0 45.0 45.0 45.0 45.0 45.0 成分 旭 # 65 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 ee? そ シランカツプリング剤 4.5 4.5 4.5 4.5 4.5 4.5 の 軟化剤 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0
「 广
他 亜鉛華 4. ΰ 4.5 4.5 4.5 4.5 4.5 の ステアリン酸 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 酉 5 6 C 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 合 NS 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 剤 硫黄 4.5 4.5 4:5 .4.5 4.5 4.5 サイド補強層 有
上記ゴム組成物の適用部材 有 有 . 有 有 有 ビードフイラ一 有 有 有 有 有 有 不織布 なし 未処理 処理済 な、し 未処理 処理済 .
配設位置 図 4 図 4 図 5 図 5 タ サイド捕強ゴムゲージ (mm) 12 11 11 12 11 11 ィ ビードフィラ一高さ 40 40 40 40 40 40 ャ ランフラット耐久性 (指数) 100 111 120 100 111 121 転がり抵抗 (指数) 100 95 95 100 94 95
上記の結果より、 サイ ドウォール部にゴムー不織布複合体を配設す ることにより、 タイャの耐久性をさ らに高めることができ、 該不織布 にコバルトースパッ 夕 リ ング処理をすることにより、 効果がさらに高 まることがわかる。 産業上の利用可能性
本発明におけるゴム組成物を、 サイ ドウオール部補強層及び/又は ビードフイラ一に用いてなる空気入り タイヤは、 乗心地性、 ラ ンフラ ッ ト耐久性及び転がり抵抗の全ての性能が優れており、 特にビニル結 合量 4 0 %以上のポリブタジェンを用いた場合には極めて優れたラン フラッ ト耐久性を有することがわかる。また、他の性能を維持しつつ、 夕ィャを軽量化することが可能となる。