JP2987076B2 - パンクレスタイヤ、これに使用する発泡体充填材、および発泡体充填材の製造方法 - Google Patents

パンクレスタイヤ、これに使用する発泡体充填材、および発泡体充填材の製造方法

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JP2987076B2
JP2987076B2 JP7096180A JP9618095A JP2987076B2 JP 2987076 B2 JP2987076 B2 JP 2987076B2 JP 7096180 A JP7096180 A JP 7096180A JP 9618095 A JP9618095 A JP 9618095A JP 2987076 B2 JP2987076 B2 JP 2987076B2
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foam
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
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    • B29D30/04Resilient fillings for rubber tyres; Filling tyres therewith
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
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  • Tyre Moulding (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパンクレスタイヤ、これ
に使用する発泡体充填材、および発泡体充填材の製造方
法に係り、詳しくは転がり抵抗、ドラム走行耐久性が改
善されるパンクレスタイヤと、タイヤの中に挿入して使
用する発泡体充填材およびその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、ウレタン樹脂をタイヤ内の中
空部に満たしてパンクレスタイヤを製造することは良く
知られている。例えば、特公昭57−15002号公
報、特公平1−24641号公報、特公昭55−411
号公報、特公昭58−18245号公報、特開昭52−
111996号公報等では、タイヤとリムを嵌めた状態
で液状のウレタン原液を空間部に流し込んでパンクレス
タイヤを製造する方法や、高反撥弾性の材料処方が提案
されている。これらは、トラックタイヤ、工業用タイ
ヤ、農業用タイヤ等の比較的高荷重で低速度の車輌を対
象にしているため、通常ウレタンエラストマーの非発泡
体が用いられている。
【0003】一方、自転車や車椅子等をはじめとする軽
車輌の充填材には、低荷重で低速度領域での使用である
ため、軽量性と比較的物性のバランスがとれていること
を考慮して、ウレタンフォームを使用することが多い。
その製造方法には、前記と同じく、タイヤとリムを嵌め
た状態で液状のウレタン原液を空間部に流し込む方法
と、別途作製されたドーナツ形の発泡体充填材を後にタ
イヤとリムの空間部に嵌合する方法がある。
【0004】前者の方法は、工場側で規格化されたホイ
ールを製造する場合には使用できるが、末端サイドでの
ホイール構成部品の補修や交換ができない。それに対し
て、後者は簡単に空気入り充填材を代替できる利点を有
し、一部で使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、発泡体充填材
が空気入り充填材を広く代替する状況にはない。これは
空気入り充填材に比べて転がり抵抗やクッション性に問
題があるためである。一般的に、転がり抵抗とクッショ
ン性は、トレードオフの関係がある。転がり抵抗は発泡
体の圧縮ヒステリシスロスによる。従って、変形を少な
くするために硬くすれば、転がり抵抗は改善されるが、
クッション性は損なわれる。一方、クッション性を改善
するために軟らかくすれば、ヒステリシスロスによって
転がり抵抗が悪化し、はなはだしい場合には耐久試験に
て発熱によるフォームクズレ破損が発生する。
【0006】そこで、材料的にヒステリシスロスの少な
い高反撥弾性の発泡体が得られるならば、転がり抵抗と
クッション性のバランスのとれた発泡体充填材になり、
これを用いた軽車輌用パンクレスタイヤの市場の拡大が
期待される。本発明はこのような問題点を改善するもの
であり、転がり抵抗とクッション性のバランスのとれた
パンクレスタイヤ、タイヤの中に挿入して使用する発泡
体充填材および発泡体充填材の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の特徴は、
発泡体充填材をトレッド部、サイドウオール部、そして
ビード部からなるタイヤの内周部に挿入したパンクレス
タイヤにおいて、上記発泡体充填材がポリオール、ポリ
イソシアネート、触媒、発泡剤等から得られるもので、
該ポリオールが分子量7,000以上のポリエーテルポ
リオールを含む少なくとも一種のポリエーテルポリオー
ルであるパンクレスタイヤにある。また、本発明は、発
泡体充填材をトレッド部、サイドウオール部、そしてビ
ード部からなるタイヤの内周部に挿入したパンクレスタ
イヤにおいて、上記発泡体充填材がポリオール、ポリイ
ソシアネート、触媒、発泡剤等から得られるもので、該
ポリオールとしてポリエーテルポリオールと、その他に
ポリブタジエンポリオール、ポリテトラメチレンエーテ
ルグリコール、そして常温液状のポリエステルポリオー
ルから選ばれたポリオールを使用したパンクレスタイヤ
も含む。
【0008】更に、本発明は、タイヤの内周部に挿入し
て使用するパンクレスタイヤ用発泡体充填材において、
上記発泡体充填材がポリオール、ポリイソシアネート、
触媒、発泡剤等から得られるものであり、上記ポリオー
ルが分子量7,000以上のポリエーテルポリオールを
含む少なくとも一種のポリエーテルポリオールであるパ
ンクレスタイヤ用発泡体充填材も含む。また、本発明
は、タイヤの内周部に挿入して使用するパンクレスタイ
ヤ用発泡体充填材において、上記発泡体充填材がポリオ
ール、ポリイソシアネート、触媒、発泡剤等から得られ
るものであり、上記ポリオールがポリエーテルポリオー
ルと、その他にポリブタジエンポリオール、ポリテトラ
メチレンエーテルグリコール、そして常温液状のポリエ
ステルポリオールから選ばれたポリオールを含んでいる
パンクレスタイヤ用発泡体充填材も含む。また、本発明
は、常温液状のポリエステルポリオールが少なくともジ
エチレンアジペート、ネオペンチルアジペート、プロピ
レンアジペートから選ばれたエステル単位からなるポリ
エステルを含むポリエステルポリオールである場合も含
む。
【0009】更に、本発明は、タイヤの内周部に挿入し
て使用するパンクレスタイヤ用発泡体充填材の製造方法
において、ポリエーテルポリオール、触媒、発泡剤等と
ポリイソシアネートからなる2つの原液を衝突混合させ
て型に注型した後、ゲートを閉鎖して型を回転し、型の
外周部に未反応の混合物を押しつけ、内周側に向けて発
泡成形するパンクレスタイヤ用発泡体充填材の製造方法
を含む。また、本発明は、型が内周側に位置するパーテ
ィング面にエアー抜き溝を有している製造方法を含む。
【0010】本発明のパンクレスタイヤ1は、図1に示
すようにトレッド部3、サイドウオール部4、そしてビ
ード部5からなるタイヤ2と、その内周部6に発泡体充
填材7を挿入した構造からなっている。このタイヤ2
は、チューブをいれるゴム製の空気入りのものと同じ
く、特に構造上の特徴はない。発泡体充填材7は、図2
に示すようにその断面がほぼ円形で、内周側に舌状部8
を有している。この舌状部8はビード部をリムサイドに
押し付け、タイヤのリム外れを阻止する機能がある。し
かし、これが大き過ぎると、タイヤとともに発泡体充填
材がリムに嵌合しにくくなる。上記発泡体充填材7は長
鎖のポリオールと短鎖のポリオールを含むポリオール、
発泡剤、触媒等を均一に配合したポリオール配合物とポ
リイソシアネートより合成されるウレタンフォームであ
る。本発明では、この発泡体充填材7に特徴を有してい
る。
【0011】上記発泡体充填材7を製造するにおいて使
用する長鎖のポリオールには、ポリエーテルポリオー
ル、ポリブタジエンポリオール、ポリテトラメチレンエ
ーテルグリコール、常温液状のポリエステルポリオール
が含まれる。特に、ポリエーテルポリオールは安価で耐
加水分解性に優れているため、広く用いられている。
【0012】上記ポリエーテルポリオールでは、開始剤
にプロピレンオキサイドやエチレンオキサイドのアルキ
レンオキサイドを付加し開環重合後、酸などにより中和
して反応完結する。開始剤の種類やプロピレンオキサイ
ド/エチレンオキサイド比、エチレンオキサイドのブロ
ック付加の位置、プロピレンオキサイドまたはプロピレ
ンオキサイド/エチレンオキサイドの付加量等により種
々の品質をもったものが得られる。
【0013】開始剤としてエチレングリコール等の2官
能のものを用いると、長鎖のジオールが合成され、また
グリセリン、トリエタノールアミン等の3官能のものを
用いると、長鎖のトリオールが得られ、4官能のジグリ
セリン等を用いると、長鎖のテトラオールが合成され
る。このように開始剤の官能数により長鎖のポリオール
の官能数は決まり、6以上のものも合成されるが、通常
の半硬質ウレタンフォームでは官能数2〜4の長鎖のポ
リオールが使用される。また、アルキレンオキサイドは
プロピレンオキサイドが主体で、端末にエチレンオキサ
イドブロックを付加し、1級水酸基率を高め反応活性を
高めていることが多い。得られたポリエーテルポリオー
ルは、分子量が1,000〜7,000であるが、最近
では7,000以上のものがある。
【0014】本発明では、上記分子量が7,000以上
の長鎖のポリエーテルポリオールを含む少なくとも一種
のポリエーテルポリオールを使用することができる。即
ち、分子量が7,000以上の長鎖のポリエーテルポリ
オールに分子量が7,000未満の長鎖のポリエーテル
ポリオールを添加することができる。7,000以上の
長鎖のポリエーテルポリオールを使用すると、得られた
パンクレスタイヤの転がり抵抗とドラム走行耐久性が優
れることが判った。むろん、本発明では上記分子量が
1,000〜7,000の長鎖のポリエーテルポリオー
ルと、他にポリブタジエンポリオール、ポリテトラメチ
レンエーテルグリコール、そして常温液状のポリエステ
ルポリオールから選ばれた長鎖のポリオールを添加して
使用することができる。
【0015】上記ポリブタジエンポリオールは、末端に
水酸基を含有するブタジエンの重合体、もしくはブタジ
エンとスチレンやアクリロニトリルとの共重合体であ
る。これはポリエーテルポリオールに比べて粘度が高
い。
【0016】上記ポリテトラメチレンエーテルグリコー
ルは、テトラハイドロフランのカチオン重合により得ら
れるもので、分子量は約500〜2,000である。常
温時には固体であるが、アルキレンオキサイドと共重合
させた変性体は常温時には液体である。
【0017】また、常温液状のポリエステルポリオール
は、グリコールとしてジエチレングリコールを用いたジ
エチレンアジペート、ネオペンチルアルコールを用いた
ネオペンチルアジペート、プロピレングリコールを用い
たプロピレンアジペート等からなる。これはポリエーテ
ルポリオールに比べて耐加水分解に劣っている。
【0018】一方、短鎖ポリオールは鎖延長剤として使
用され、添加量により硬度調整される。通常、エチレン
グルコール、1.4ブタンジオール、トリエタノールア
ミン、トリメチロールプロパン等が使用されるが、特に
限定されるものではない。
【0019】発泡剤としては、フロン、代替フロン、ハ
ロゲン系有機溶剤、その他の可燃性有機溶剤等の溶剤も
使用できるが、環境および安全衛生上、水が好ましい。
しかし、特にこれに限定されるものではない。発泡剤の
添加量により発泡倍率を変えることも硬度調整の一方法
である。発泡倍率は通常1.5〜2.5倍である。
【0020】触媒としては、トリエチレンジアミン等の
3級アミンや有機スズ等が使用される。しかし、特にこ
れに限定されるものではない。また、以上の他に、着色
剤、整泡剤、充填剤、安定剤等が必要に応じて添加され
る。ただし、パンクレスタイヤおよび発泡体充填材は、
吸水しにくくて転がり抵抗の小さい独立気泡体が好まし
いため、整泡剤を使用する場合には連続気泡化効果の小
さいものを選定する必要がある。
【0021】ポリイソシアネートは、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、2.4−トルエンジイソシアネート、
2.4/2.6−トルエンジイソシアネート、1.5−
ナフタレンジイソシアネート、4.4’−ジフェニルメ
タンジイソシアネート(ピュアーMDI)、ポリメリッ
クMDI(クルードMDI)等があり、通常4,4’−
ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を変性し
て液状としたものが使用される。変性方法としては、ポ
リオールと反応させてプレポリマーとする方法や、二量
化(カルボジイミド)する方法がある。
【0022】上記配合の混合は、まずポリイソシアネー
トを除く添加剤をポリオール配合物として作製し、これ
とポリイソシアネートを混合して注入反応させるワンシ
ョット法が一般的である。しかし、予めポリオールの一
部をポリイソシアネートと反応させてプレポリマーとす
るプレポリマー法でもよい。
【0023】ポリオール配合物とポリイソシアネートの
混合方法としては、例えば高圧注型機(RIM機)を用
いる方法がある。これは高圧ポンプにて150気圧前後
で2液を計量循環させ、所定時間吐出口を開き、2液を
衝突混合させる。吐出口の開閉は、油圧の作動によりピ
ストンを後退あるいは前進することにより行う。ピスト
ンの前進時に、壁面の2液混合物はそぎ落される、いわ
ゆるセルフクリーニング機構を備えているので、吐出毎
の溶剤洗浄の必要がない。
【0024】他の方法としては、低圧注型機を用いる方
法である。これは2液を数気圧の低圧ポンプにて計量循
環させ、所定時間吐出弁を開いてミキシングチャンバー
内に2液を導き、ローターで攪拌しつつ吐出する。この
方法では、攪拌状態の良好な発泡体が得られるが、吐出
毎にミキシングチャンバーを塩化メチレン等の有機溶剤
で洗浄する必要がある。
【0025】2液を型へ注入する方法としては、ほぼ水
平に設置した型を開き、下型キャビティー内に混合液を
注入した後、型を閉じて発泡キュアーするオープン注型
でも、型を閉じた状態でゲートから圧入するクローズド
注型でもよい。しかし、上記オープン注型でもクローズ
ド注型の場合でも、混合液を注入した後、できるだけ速
やかに型を回転させ、遠心力でリング状の型の外周側に
発泡前の混合液を押し付け、内周側に向けて発泡させ、
内周側のパーティング面上に設けたエアー抜き溝から空
気を抜く必要がある。
【0026】型は水平面、垂直面、あるいは回転軸を中
心にして揺動するように回転させることもでき、型の外
周部に発泡前の混合液に少なくとも3G、好ましくは5
G以上の遠心力がかかるように回転数を調整する。3G
未満では、均一な密度分布をもった発泡体が得られず、
また10G以上の遠心力をかけてもモーターの容量が大
きくなって所要動力が増すだけで、利点はない。尚、型
を回転させる時は、混合液の反応開始より速やかにする
必要があり、配合によりその時間は異なるが、生産性を
考慮した配合処方では5秒以内である。従って、オープ
ン注型よりクローズド注型が一般的である。
【0027】ここで使用する型は、リング状の上型と下
型を合わせたドーナツ形のもので、下型に回転装置の回
転軸を連結し、中心部に注型機のミキシングヘッドと接
続するゲートを有している。複数のスプールランナーが
ゲートから放射状に分岐し、外周囲に充填材を成形する
キャビティに連結している。そして、エアー抜き溝が内
周側のパーティング面上に設けられている。上記型の材
質は、樹脂、ZAS、アルミニウム、スチール等いずれ
でもよいが、回転させるため軽量なものがよい。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
する。 実施例1〜4、比較例1〜3 表1に示す配合と試験用高圧注型機(Battenfe
ld社製)を用い、下記の方法でウレタンの発泡体充填
材を作製した。まず、水平に設置した型に離型剤を塗布
し、型を締め、型温を50°Cに維持した後、高圧注型
機のミキシングヘッドを型に接続した。吐出口を開いて
約1秒間、850gのポリオール配合剤とポリイソシア
ネートの2液を衝突混合して型内に吐出した。約5秒後
に、該ミキシングヘッドを型から離脱してゲートを閉鎖
し、クローズされた型を120rpmで1分間だけ回転
し、停止した。4分間後に、安全カバーを開き、型を開
いて成形体を脱型した。これを60°Cで4時間ポスト
キュアーすることによって発泡体充填材を得た。製品重
量は790gであった。
【0029】ただし、比較例3のみは、型回転を行わ
ず、型を水平面から30°傾斜させ、下方から注入し、
最上部に設けた直径3mmの空気抜き穴から一部原料と
ともに空気を抜いた。
【0030】
【表1】
【0031】得られたウレタンの発泡体充填材を下記の
評価項目に従って評価した。その結果を表2に示す。
【0032】1.内部ボイド ウレタンの発泡体充填材をスライスカットし、目視によ
り内部ボイドの有無を確認した。
【0033】2.JIS C硬度 ウレタン発泡体充填材の表面硬度をJIS C硬度計に
て23°Cの条件で測定した。
【0034】3.反撥弾性 ウレタンの発泡体充填材をカットし、JIS K630
1に準じて反撥弾性用試験片を作製し、これをJIS
K6301により測定した。
【0035】4.ヒステリシスロス 自転車用タイヤ26×1・3/8(三ツ星ベルト社製、
MW258パターン、オール黒タイヤ)にウレタンの発
泡体充填材をセットし、鉄製リムに嵌合してハブ芯を固
定した。これをオートグラフにより圧縮速度100mm
/minで、400Nまで圧縮し、また同速度で除荷重
してチャート上に圧縮曲線と除荷重曲線を描き、この2
つの曲線に囲まれた部分の面積Bを圧縮曲線の面積Aで
除し、以下の式で求めた。 ヒステリシスロス(%)=B/A×100
【0036】5.400N荷重時たわみ ヒステリシスロスと同じく、圧縮試験から得たチャート
より読み取った。
【0037】6.転がり抵抗 上記の自転車用タイヤにウレタンの発泡体充填材をセッ
トし、転がり抵抗測定用のリムに嵌合し、路面特性試験
機にて荷重400N、走行速度30km/時間における
転がり抵抗を測定した。
【0038】7.ドラム走行耐久性 上記の自転車用タイヤにウレタンの発泡体充填材をセッ
トし、ドラム走行耐久性測定用のリムに嵌合し、JIS
K6302に基づき、ドラム走行試験機にて荷重70
0N、走行速度40km/時間で5,000km走行さ
せ、上記充填材をスライスカットし、損傷の有無を目視
で確認した。
【0039】
【表2】
【0040】この結果、実施例1では、ポリエーテルポ
リオールに高分子量ポリオールを使用しているため、比
較例2に比べて軟らかくなっているにもかかわらず、転
がり抵抗が小さい値を示している。比較例1では通常の
汎用ポリエーテルポリオールで軟質化を狙っているが、
転がり抵抗とドラム走行耐久性が悪いことが判る。ま
た、実施例2、3、4では比較例1の汎用ポリエーテル
ポリオールの一部をそれぞれポリブタジエンポリオー
ル、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリジエ
チレンアジペートで代替しているが、軟らかさはほぼ同
等で転がり抵抗とドラム走行耐久性の改良が認められ
る。更に、比較例3では外観良好な充填材を得ている
が、型を回転していないため内部にボイドが残り、実施
例1に比べて転がり抵抗が悪化している。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明では、ポリオールと
して分子量7,000以上のポリエーテルポリオールを
含む少なくとも一種のポリエーテルポリオールを使用
し、またポリオールとして分子量が1,000〜7,0
00のポリオールポリエーテルポリオールと、その他に
ポリブタジエンポリオール、ポリテトラメチレンエーテ
ルグリコール、そして常温液状のポリエステルポリオー
ルから選ばれたポリオールを使用しているため、転がり
抵抗、ドラム走行耐久性、そしてクッション性等におい
て優れたパンクレスタイヤおよび発泡体充填材を得るこ
とができ、また2つの原液を衝突混合させて型に注型し
た後、ゲートを閉鎖して型を回転しているため、内部に
ボイドのない均一な密度分布を有する発泡体充填材を製
造することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパンクレスタイヤの断面図を示
す。
【図2】本発明に係る発泡体充填材の断面図を示す。
【符号の説明】
1 パンクレスタイヤ 2 タイヤ 3 トレッド部 4 サイドウオール部 5 ビード部 6 内周部 7 発泡体充填材 8 舌状部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08G 18/48 C08G 18/48 B29K 105:04 B29L 30:00 審査官 野村 康秀 (56)参考文献 特開 昭56−78952(JP,A) 特開 昭59−179404(JP,A) 特開 昭52−16702(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60C 1/00,7/00,7/10 B29C 39/02 - 39/08 B29C 39/22 - 39/38 B29D 30/00 - 30/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡体充填材をトレッド部、サイドウオ
    ール部、そしてビード部からなるタイヤの内周部に挿入
    したパンクレスタイヤにおいて、上記発泡体充填材がポ
    リオール、ポリイソシアネート、触媒、発泡剤等から得
    られるもので、該ポリオールが分子量7,000以上の
    ポリエーテルポリオールを含む少なくとも一種のポリエ
    ーテルポリオールであることを特徴とするパンクレスタ
    イヤ。
  2. 【請求項2】 発泡体充填材をトレッド部、サイドウオ
    ール部、そしてビード部からなるタイヤの内周部に挿入
    したパンクレスタイヤにおいて、上記発泡体充填材がポ
    リオール、ポリイソシアネート、触媒、発泡剤等から得
    られるもので、該ポリオールとしてポリエーテルポリオ
    ールと、その他にポリブタジエンポリオール、ポリテト
    ラメチレンエーテルグリコール、そして常温液状のポリ
    エステルポリオールから選ばれたポリオールを使用した
    ことを特徴とするパンクレスタイヤ。
  3. 【請求項3】 常温液状のポリエステルポリオールが少
    なくともジエチレンアジペート、ネオペンチルアジペー
    ト、プロピレンアジペートから選ばれたエステル単位か
    らなるポリエステルを含むポリエステルポリオールであ
    る請求項2記載のパンクレスタイヤ。
  4. 【請求項4】 タイヤの内周部に挿入して使用するパン
    クレスタイヤ用発泡体充填材において、上記発泡体充填
    材がポリオール、ポリイソシアネート、触媒、発泡剤等
    から得られるものであり、上記ポリオールが分子量7,
    000以上のポリエーテルポリオールを含む少なくとも
    一種のポリエーテルポリオールであることを特徴とする
    パンクレスタイヤ用発泡体充填材。
  5. 【請求項5】 タイヤの内周部に挿入して使用するパン
    クレスタイヤ用発泡体充填材において、上記発泡体充填
    材がポリオール、ポリイソシアネート、触媒、発泡剤等
    から得られるものであり、上記ポリオールがポリエーテ
    ルポリオールと、その他にポリブタジエンポリオール、
    ポリテトラメチレンエーテルグリコール、そして常温液
    状のポリエステルポリオールから選ばれたポリオールを
    含んでいることを特徴とするパンクレスタイヤ用発泡体
    充填材。
  6. 【請求項6】 常温液状のポリエステルポリオールが少
    なくともジエチレンアジペート、ネオペンチルアジペー
    ト、プロピレンアジペートから選ばれたエステル単位か
    らなるポリエステルを含むポリエステルポリオールであ
    る請求項5記載のパンクレスタイヤ用発泡体充填材。
  7. 【請求項7】 タイヤの内周部に挿入して使用するパン
    クレスタイヤ用発泡体充填材の製造方法において、ポリ
    エーテルポリオール、触媒、発泡剤等とポリイソシアネ
    ートからなる2つの原液を衝突混合させて型に注型した
    後、ゲートを閉鎖して型を回転し、型の外周部に未反応
    の混合物を押しつけ、内周側に向けて発泡成形すること
    を特徴とするパンクレスタイヤ用発泡体充填材の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 型は、内周側に位置するパーティング面
    にエアー抜き溝を有している請求項7記載のパンクレス
    タイヤ用発泡体充填材の製造方法。
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