JP3012126B2 - インテグラルスキン構造を有するポリウレタン成形品の製造方法 - Google Patents

インテグラルスキン構造を有するポリウレタン成形品の製造方法

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JP3012126B2
JP3012126B2 JP5248456A JP24845693A JP3012126B2 JP 3012126 B2 JP3012126 B2 JP 3012126B2 JP 5248456 A JP5248456 A JP 5248456A JP 24845693 A JP24845693 A JP 24845693A JP 3012126 B2 JP3012126 B2 JP 3012126B2
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康裕 山田
新治 西川
秀明 永易
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住友バイエルウレタン株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、幅広い成形条件を選択
することができるインテグラルスキン構造を有するポリ
ウレタン成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インテグラルスキン構造を有するポリウ
レタン成形品は、スキン層がフォーム層と共に一体成形
されているので、優れた弾性、適度の剛性を有し、手ざ
わりなどの感触がよく、ハンドル、スポイラー、アーム
レストなどの自動車部品に多用されており、近年は、イ
ンナーブーツ、パッキング材などへの利用が広がってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】インテグラルスキン構
造を有するポリウレタン成形品は、ポリイソシアネー
ト、ポリオール、架橋剤、触媒、発泡剤および必要に応
じてその他の助剤を混合して密閉できる型に注入し、反
応硬化させて製造されているが、用いることができる原
料、例えば架橋剤が限られていることのほか、架橋剤や
触媒などを多量に用いなければならなかったり、成形品
の膨張を生じ易かったり、脱型時間が制限されるなど、
特定の成形条件を選ばなければ、均質なスキン層とフォ
ーム層を有する成形品を製造することができないことが
多かった(特開昭64−38415、特開平3−241
08、特開平3−220223、特開平5−18655
1)。なかでも、工業的見地から、脱型時間短縮の要請
が強い場合には、負の成形収縮、すなわち成形品の膨張
が生じるなどの問題があった。
【0004】本発明者は、幅広い成形条件で、成形品の
膨張を生じないインテグラルスキン構造を有するポリウ
レタン成形品を製造する方法について鋭意検討を重ねた
結果、本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、架橋剤とし
て、m−キシリレンジアミン(以下、MXDAとい
う。)のアルキレンオキシド付加物を用い、ポリイソシ
アネート、ポリオール、触媒、発泡剤および必要に応じ
てその他の助剤を用いて、インテグラルスキン構造を有
するポリウレタン成形品を製造する方法に関するもので
ある。
【0006】ポリイソシアネートは、2以上のイソシア
ネート基を有する芳香族ポリイソシアネート、例えば、
ジフェニルメタンジイソシアネート(以下、MDIとい
う。)、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネー
ト、あるいはこれらのウレタン変性体、カルボジイミド
変性体、ビウレット変性体、イソシアヌレート変性体な
どまたはこれらの混合物である。これらのポリイソシア
ネートの官能基数は、1.9〜2.9、好ましくは2〜
2.5である。ポリイソシアネートの使用量は、ポリオ
ール100重量部に対して、25〜150重量部、好ま
しくは30〜100重量部である。
【0007】ポリオールは、分子量が500〜2000
0、好ましくは2000〜12000のポリエーテルポ
リオール、ポリマーポリオール、ポリエステルポリオー
ル、ポリエーテルポリアミンなどである。
【0008】架橋剤は、MXDAのアルキレンオキシド
付加物であり、1モルのMXDAに1〜10モルのアル
キレンオキシドを付加した化合物が好ましい。アルキレ
ンオキシドは、エチレンオキシド(以下、EOとい
う。)、プロピレンオキシドなどである。MXDAのア
ルキレンオキシド付加物としては、MXDAのEO4モ
ル付加物が、とくに好ましい。MXDAのアルキレンオ
キシド付加物に加えて、エチレングリコール(以下、E
Gという。)、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタン
ジオールなどのジオール、グリセリン、トリメチロール
プロパンなどのトリオール、エチレンジアミン、プロピ
レンジアミン、ジアミノシクロヘキサン、イソホロンジ
アミンなどの脂肪族ジアミン、トリエタノールアミン、
ジエタノールアミン、エタノールアミン、ジイソプロパ
ノールアミンなどのアミノアルコール、1,3,5−ト
リエチル−2,6−ジアミノベンゼン、1−メチル−
3,5−ジエチル−2,4−ジアミノベンゼン(以下、
DETDAという。)、1−メチル−5−t−ブチル−
2,4−ジアミノベンゼンなどの芳香族ジアミンを併用
してもよい。架橋剤の使用量は、ポリオール100重量
部に対して、30重量部以下、好ましくは5〜20重量
部であり、EGなどを併用する場合は、MXDAのアル
キレンオキシド付加物を10重量%以上、好ましくは、
30重量%以上含まなければならない。
【0009】発泡剤は、水や低沸点の炭化水素(例え
ば、ペンタン、シクロペンタン)、低沸点のハロゲン化
炭化水素(例えば、塩化メチレン、フロン11、フロン
123、フロン141b、フロン22、フロン134
a)などであり、その使用量は、ポリオール100重量
部に対して水は0.3〜1重量部、炭化水素やハロゲン
化炭化水素は2〜20重量部である。
【0010】触媒は、トリエチレンジアミン、ジメチル
エタノールアミンなどの第3級アミン化合物、オクタン
酸錫、ジブチル錫ジラウレートなどの有機金属化合物で
あり、その使用量は、ポリオールの0.1〜3重量%で
ある。
【0011】その他、整泡剤(例えば、シリコーン化合
物)、顔料、充填剤(例えば、ゼオライト)などの助剤
が必要に応じて使用される
【0012】本発明のインテグラルスキン構造を有する
ポリウレタン成形品は、いずれの成形方法を用いても製
造することができるが、反応射出成形法を用いるのが好
ましく、この場合は、あらかじめ、ポリイソシアネート
以外の原料を混合し、これをポリイソシアネートととも
に密閉できる型に注入して反応硬化すれば、目的の成形
品を製造することができる。
【0013】得られた成形品の平均密度は、0.12〜
0.8g/cm、スキン層とフォーム層の密度差は、
0.15g/cm以上、好ましくは0.2g/cm
以上、引裂強度は、10〜20kg/cm、破断伸び
は、120〜180%である。また、この成形品は、ボ
イドも少なく、手ざわりなどの感触も良い。
【0014】
【実施例】参考例、実施例および比較例を示し、本発明
を具体的に説明する。
【0015】参考例1 水酸基価37mgKOH/g、官能基数2、分子量30
00のポリエーテルポリオール8.7重量部を、減圧
(50mb)下、110℃で3時間加熱して、脱水した
後、60℃でMDI11.3重量部を加え、70℃で5
時間反応した。次いで、1時間かけて40℃に冷却し
て、NCO含量17.0重量%、粘度650mPa・s
(25℃)のMDIのウレタン変性体20重量部を得
た。
【0016】実施例1 水酸基価35mgKOH/g、官能基数3、分子量48
00のポリエーテルポリオール90重量部に、EG5.
7重量部、MXDAのEO4モル付加物3重量部、トリ
エチレンジアミンの33%ジプロピレングリコール溶液
2.1重量部、ジブチル錫ジラウレート0.1重量部、
水0.5重量部、顔料0.3重量部を加えて撹拌して、
ポリオール混合物を得た。30℃に加温したポリオール
混合物690gと40℃に加温したウレタン変性MDI
625gを、反応射出成形機(ヘンネッケ社製HK−1
65、吐出圧160kg/cm、吐出量400g/
秒)を用いて、50℃に加温した平板状のスチール製型
に混合注入し、30秒後に脱型して幅300mm、長さ
600mm、厚さ10mmの成形品を得た。成形品の平
均密度は、0.7g/cm、スキン層とフォーム層の
密度差は、0.4g/cm、引裂強度は、11kg/
cm、破断伸びは、130%であり、ボイドの数は、2
〜3/100mmであった。また、脱型時間を変え
て、成形収縮を測定した。結果を表1に示す。
【0017】実施例2 実施例1に示した30℃に加温したポリオール混合物8
30gと30℃に加温したMDI485gを用いた以外
は、実施例1と同様にして成形品を得た。成形品の平均
密度は、0.7g/cm、スキン層とフォーム層の密
度差は、0.25g/cm、引裂強度は、18kg/
cm、破断伸びは、160%であり、ボイドの数は、2
〜3/100mmであった。また、脱型時間を変え
て、成形収縮を測定した。結果を表1に示す。
【0018】比較例1 架橋剤として、EG6重量部とDETDA3重量部を用
い、触媒として、トリエチレンジアミンの33%ジプロ
ピレングリコール溶液1.5重量部とジブチル錫ジラウ
レート0.05重量部を用いた以外は実施例1と同様に
して成形品を得た。成形品の平均密度は、0.7g/c
であり、ボイドの数は、10〜12/100mm
であった。また、脱型時間を変えて、成形収縮を測定し
た。結果を表1に示す。
【0019】比較例2 架橋剤として、EG6.8重量部のみを用い、触媒とし
て、トリエチレンジアミンの33%ジプロピレングリコ
ール溶液2.1重量部とジブチル錫ジラウレート0.0
5重量部を用いた以外は、実施例1と同様にして成形品
を得ようとしたが、30秒後には脱型することができ
ず、脱型時間を延ばして成形品を得た。成形品の平均密
度は、0.7g/cmであった。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明の製造方法では、幅広い成形条
件、例えば、脱型時間を選択することができ、成形品の
膨張を生じない。また、得られたインテグラルスキン構
造を有するポリウレタン成形品は、弾性が優れ、適度の
剛性を有し、手ざわりなどの感触がよく、ボイドも少な
いので、自動車のハンドル、スポイラー、アームレスト
などに用いられるほか、インナーブーツ、パッキング材
などへの利用も可能である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08G 101:00) C08L 75:04 (56)参考文献 特開 昭58−204018(JP,A) 特開 平4−154827(JP,A) 特開 平5−51473(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリイソシアネート、ポリオール、架橋
    剤、触媒および発泡剤を用いて、インテグラルスキン構
    造を有するポリウレタン成形品を製造する方法におい
    て、架橋剤がm−キシリレンジアミンのアルキレンオキ
    シド付加物であり、架橋剤の量がポリオール100重量
    部に対して5重量部以上で20重量部未満であるインテ
    グラルスキン構造を有するポリウレタン成形品の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 架橋剤が、m−キシリレンジアミン1モ
    ルにアルキレンオキシド1〜10モル付加した化合物で
    ある請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 架橋剤が、m−キシリレンジアミンのア
    ルキレンオキシド付加物にエチレングリコールを併用し
    たものである請求項1記載の製造方法。
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