JP2007056107A - タイヤ用ゴム組成物およびそれからなる補強層を有するランフラットタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】低発熱性および高強度を両立し、ランフラット耐久性を改善し得るランフラットタイヤの補強層に好適に使用されるゴム組成物を提供する。
【解決手段】1,1ジフェニルエチレン(但し、1つのベンゼン環のパラ位にアミノ基、アルコキシ基、シリルオキシ基、アセタール基、カルボキシル基、メルカプト基、またはこれらの誘導体置換基をもつ)化合物を共重合することにより得られるブタジエンゴムを10〜70重量%含有するゴム成分100重量部に対して、チッ素吸着比表面積が30〜100m2/gおよびジブチルフタレート吸油量が50ml/100g以上のカーボンブラックを10〜100重量部、および硫黄または硫黄化合物を2重量部以上含有するタイヤ用ゴム組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、タイヤ用ゴム組成物およびそれからなる補強層を有するランフラットタイヤに関する。
現在、サイドウォール部の内側に配置されている高硬度のサイド補強層(補強層)を有するランフラットタイヤが実用化され、パンクにより空気圧が失われた状態になっても、ある程度の距離を走行できるようになった。これにより、スペアタイヤを常備する必要性がなくなり、車輌全体における重量の軽量化が期待できる。しかし、ランフラットタイヤのパンク時におけるランフラット走行には、速度、距離の制限があり、さらなるランフラットタイヤの耐久性の向上が望まれている。
ランフラットタイヤの耐久性を向上させる有効な手段として、補強層を厚くすることにより変形を抑え、変形による破壊を防ぐ方法があげられる。しかし、タイヤの重量が大きくなるため、ランフラットタイヤの当初の目的である軽量化に反する。
また、カーボンブラックなどの補強用充填剤を増量することで補強用ゴムを硬くし、変形を抑える方法もあるが、混練り、押出し等の工程において、混練機の負荷が大きくなり、また、加硫後物性において発熱が大きくなることから、ランフラット耐久性の向上はあまり期待できない。
さらに、ランフラットタイヤの耐久性を向上させる有効な手段として、カーボンブラックを増量することなく、加硫剤、加硫促進剤を多量に用いることによって加硫密度を上げ、変形、発熱を抑える方法があげられる(特許文献1参照)。しかし、ゴムの伸びが小さくなり、破壊強度が充分ではなかった。
特開2002−155169号公報
本発明は、低発熱性および高強度を両立し、ランフラット耐久性を改善し得るランフラットタイヤのサイド補強層に好適に使用されるゴム組成物を提供することを目的とする。
本発明は、式1
Figure 2007056107
(式中、R1は、アミノ基、アルコキシ基、シリルオキシ基、アセタール基、カルボキシル基、メルカプト基、またはこれらの誘導体を表す)で表わされる化合物を共重合することにより得られるブタジエンゴムを10〜70重量%含有するゴム成分100重量部に対して、チッ素吸着比表面積が30〜100m2/gおよびジブチルフタレート吸油量が50ml/100g以上のカーボンブラックを10〜100重量部、ならびに硫黄または硫黄化合物を2重量部以上含有するタイヤ用ゴム組成物に関する。
さらに、前記ゴム成分100重量部に対して、薄板状天然鉱石を5〜120重量部含有することが好ましい。
また、本発明は、前記タイヤ用ゴム組成物からなる補強層を有するランフラットタイヤに関する。
前記補強層の破断強度は10MPa以上であり、かつ、下記式を満たすことが好ましい。
E”/(E*)2≦7.0×10-9Pa-1
(式中、E”は損失弾性率、E*は複素弾性率を示す。)
本発明によれば、特定のブタジエンゴム、特定のカーボンブラック、ならびに硫黄または硫黄化合物をそれぞれ特定量配合することにより、低発熱性および高強度を両立させたタイヤ用ゴム組成物を提供することができる。また、該ゴム組成物をランフラットタイヤの補強層として用いることにより、ランフラット耐久性をも向上させることができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ゴム成分、カーボンブラックおよび硫黄または硫黄化合物からなる。
ゴム成分は、式(1)で表される化合物(以下、化合物1)を共重合することにより得られるブタジエンゴム(以下、化合物1共重合BR)を含有する。ここで、化合物1共重合BRは、化合物1と1,3−ブタジエンゴムを共重合したものをいう。化合物1を含有するゴム成分としてはほかに、化合物1、1,3−ブタジエンおよびスチレンの3種のモノマーを共重合することにより得られるSBRなどがあげられるが、該SBRはスチレンを含有していることから、発熱が大きくなるという点が好ましくないため、本発明では化合物1共重合BRを用いる。
Figure 2007056107
(式中、R1は、アミノ基、アルコキシ基、シリルオキシ基、アセタール基、カルボキシル基、メルカプト基、またはこれらの誘導体を表す)。
前記R1としては、補強用充填剤との相互作用が大きいことから、アミノ基であることが好ましい。
前記アミノ基としては、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、N,N−ジプロピルアミノ基、N,N−ジブチルアミノ基およびモルホリノ基からなる群から選ばれることが好ましく、なかでも補強用充填剤との相互作用が大きいことから、N,N−ジメチルアミノ基であることが好ましい。
化合物1共重合BR1分子中において、化合物1は、平均1.1〜5個共重合されていることが好ましい。化合物1共重合BR1分子中において化合物1が1.1個未満しか共重合されていない場合、ランフラット耐久性が充分に得られない傾向があり、5個をこえて共重合されている場合、重合が難しくなる傾向がある。
ゴム成分中における化合物1共重合BRの含有率は10重量%以上、好ましくは20重量%以上である。含有率が10重量%未満では、充分なランフラット性能が得られない。また、化合物1共重合BRの含有率は70重量%以下、好ましくは60重量%以下である。含有率が70重量%をこえると、ゴム組成物の強度が小さくなり、該ゴム組成物からなる補強層を有するタイヤのランフラット性能が充分ではない。
ゴム成分としては、さらに、1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶を含むポリブタジエンゴム(1,2BR)を含有することが好ましい。
ゴム成分としては、化合物1共重合BR、1,2BRのほかに、天然ゴム(NR)、イソプレン合成ゴム(IR)、1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶を含まず化合物1を有しない一般的なポリブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)、スチレン−イソプレン−ブタジエン共重合ゴム(SIBR)、スチレン−イソプレン共重合ゴム、イソプレン−ブタジエン共重合ゴムなどのジエン系ゴムを併用できる。これらのジエン系ゴムは単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、化合物1共重合BRおよび1,2BRと組み合わせて用いることにより、加工性と強度の点から、天然ゴム(NR)が好ましい。
カーボンブラックのチッ素吸着比表面積(N2SA)は30m2/g以上、好ましくは35m2/g以上である。N2SAが30m2/g未満では、補強性が不足し、充分な耐久性が得られない。また、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積(N2SA)は100m2/g以下、好ましくは80m2/g以下、より好ましくは60m2/g以下である。N2SAが100m2/gをこえると、ゴム組成物の発熱が大きくなる。
カーボンブラックのジブチルフタレート吸油量(DBP吸油量)は50ml/100g以上、好ましくは80ml/100g以上である。DBP吸油量が50ml/100g未満では、充分な補強性を得ることが困難になる。
カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100重量部に対して、10重量部以上、好ましくは20重量部以上、より好ましくは30重量部以上である。カーボンブラックの含有量が10重量部未満では、ゴム組成物の強度が充分に得られない。カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100重量部に対して、100重量部以下、好ましくは70重量部以下、60重量部以下である。カーボンブラックの含有量が100重量部をこえると、ゴムの混練り工程および押出し工程において加工性が低下する。
本発明に用いられる硫黄または硫黄化合物としては、硫黄の表面析出を抑える点で、不溶性硫黄が好ましい。
前記不溶性硫黄としては、平均分子量が10000以上、特には100000以上で、500000以下、特には300000以下の硫黄が好ましく用いられる。平均分子量が10000未満では、低温での分解が起こりやすく表面析出しやすい傾向があり、500000をこえるとゴム中での分散性が低下する傾向がある。
硫黄または硫黄化合物の含有量は、ゴム成分100重量部に対して、2重量部以上、好ましくは3重量部以上である。硫黄または硫黄化合物が2重量部未満では、充分な硬さが得られない。また、硫黄または硫黄化合物の含有量は、ゴム成分100重量部に対して、10重量部以下が好ましく、8重量部以下がより好ましい。10重量部をこえると、未加硫ゴムの貯蔵安定性が損なわれる傾向がある。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、さらに、薄板状天然鉱石を含有することが好ましく、に雲母類を含有することがより好ましい。雲母類としては、たとえば、カオリナイト、セリサイト、フロゴバイトおよびマスコバイトが好ましく、これらのなかでも、特に硬度および破壊強度のバランスの点で、セリサイトがより好ましい。これらは、1種、または2種以上組み合わせて用いてもよい。
薄板状天然鉱石のアスペクト比(厚さに対する最大径の比)は、3以上が好ましく、5以上がより好ましく、10以上がさらに好ましい。薄板状天然鉱石のアスペクト比が3未満では、充分なゴム硬度が得られない傾向がある。また、薄板状天然鉱石のアスペクト比は、30以下が好ましく、20以下がより好ましい。アスペクト比が30より大きいと、ゴムへの分散が低下し、破壊強度が落ちる傾向がある。なお、アスペクト比は、薄板状天然鉱石を電子顕微鏡で観察し、任意の粒子50個について長径と短径を測定し、その平均長径aと平均短径bとにより、a/bとして求められる。
薄板状天然鉱石の平均粒子径は、2μm以上が好ましく、5μm以上がより好ましく、10μm以上がさらに好ましい。平均粒子径が2μm未満では、粉砕にコストがかかるうえ、充分なゴム硬度が得られない傾向がある。また、薄板状天然鉱石の平均粒子径は、30μm以下が好ましく、20μm以下がより好ましい。平均粒子径が30μmをこえると、薄板状天然鉱石が破壊の起点となり、耐屈曲疲労性が低下する傾向がある。なお、平均粒子径は、薄板状天然鉱石の長径の平均値をいう。
薄板状天然鉱石の含有量は、ゴム成分100重量部に対して5重量部以上が好ましく、10重量部以上がより好ましく、15重量部以上が特に好ましい。含有量が5重量部未満では、薄板状天然鉱石を配合することにより得られる硬度と低発熱のバランスが不充分になる傾向がある。また、薄板状天然鉱石の配合量は120重量部以下が好ましく、80重量部以下がより好ましく、60重量部以下がさらに好ましい。配合量が120重量部をこえると、ゴムへの分散が困難になるうえ、発熱しやすくなる傾向がある。
さらに、本発明のゴム組成物には、前記薄板状天然鉱石と併用してシランカップリング剤を添加することが好ましい。
前記シランカップリング剤としては、たとえば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシランなどがあげられ、これらをそれぞれ単独で、または任意に組み合わせて用いることができる。
前記シランカップリング剤の配合量は、薄板状天然鉱石100重量部に対して2重量部以上が好ましく、4重量部以上がさらに好ましい。2重量部未満では、シランカップリング剤を配合することによる効果が充分に得られない傾向がある。また、該配合量は、薄板状天然鉱石100重量部に対して20重量部以下が好ましく、15重量部以下がより好ましい。20重量部をこえると、コストがかかる割に得られる効果を充分に得ることができない傾向がある。
さらに、本発明のタイヤ用ゴム組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、通常のゴム配合に用いられる酸化亜鉛、ワックス、ステアリン酸、オイル、老化防止剤、加硫促進剤などを含んでもよい。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ランフラットタイヤの補強層として好適に用いられる。ここで補強層とは、ランフラットタイヤのサイドウォール部の内側に配置されたライニングストリップ層のことをいい、ランフラットタイヤにおいて補強層が存在することで、空気圧が失われた状態でも車輌を支えることができ、優れたランフラット耐久性を付与することができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物を、ランフラットタイヤの補強層に用いる場合、該補強層の破断強度(TB)は、10MPa以上が好ましく、12MPa以上がより好ましい。TBが10MPa未満では、ランフラット走行時に車輌の荷重による屈曲により破壊され、ランフラット性能が著しく不足する傾向がある。なお、TBは、加硫後の補強層を測定したものであり、JIS K6251にしたがって測定した。
さらに、前記補強層の損失弾性率(E”)および複素弾性率(E*)は、下記式を満たすことが好ましい。
E”/(E*)2≦7.0×10-9Pa-1
E”/(E*)2は、7.0×10-9Pa-1以下、さらには6.0×10-9Pa-1以下が好ましい。E”/(E*)2が7.0×10-9Pa-1より大きいと、ランフラット時の変形による発熱が大きくなり、ゴムの熱劣化を促進し、破壊に至る傾向がある。なお、E”およびE*は、測定温度70℃、初期歪み10%、動歪み±1%、周波数10Hzの条件にて測定した。
以下に、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下に、実施例および比較例で用いた各種薬品を以下に示す。
NR:RSS#3
BR1:宇部興産(株)製のVCR412(BR1中における1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶の含有率:12重量%)
BR2:住友化学工業(株)の化合物1共重合BR(式中、R1=N,N−ジメチルアミノ基、BR2の1分子中において平均1.2個の化合物1が、1,3−ブタジエンと共重合している)
カーボンブラック(FEF):三菱化学(株)製のダイヤブラックE(N2SA41m2/g、DBP吸油量115ml/100g)
セリサイト:日本フォラム(株)製のKM−8(アスペクト比15、平均粒子径17μm)
ステアリン酸:日本油脂(株)製の椿
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
老化防止剤:住友化学工業(株)製のアンチゲン6C
シランカップリング剤:デグサヒュルス(株)製のSi−75
不溶性硫黄:四国化成工業(株)製のミュークロンOT
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
実施例1〜2および比較例1〜2
表1に示す配合内容にしたがって、不溶性硫黄および加硫促進剤以外の成分を、150℃で4分間混練りした。得られた混練り物に不溶性硫黄と加硫促進剤を加えて80℃で3分間練り込んで未加硫ゴム組成物を作製した。
そして、サイドウォールの内側の補強層として、実施例および比較例の各未加硫ゴム組成物を加硫することにより得られたライニングストリップ層を、配置した215/45ZR17サイズのランフラットタイヤを製造し、以下の各評価を行なった。
<TB(破断強度)>
ランフラットタイヤのライニングストリップ層より、厚さ2mmのシートを切り出し、JIS K6251にしたがって、TB(MPa)を測定した。
<E”/(E*)2
(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメータで測定温度70℃、初期歪み10%、動歪み±1%、周波数10HzにてE”(損失弾性率)およびE*(複素弾性率)を測定し、E”/(E*)2を算出した。
<ランフラット性能>
空気内圧を0kPaとしたランフラットタイヤにより、ドラム上を80km/時の速度で走行し、タイヤが破壊されるまでの走行距離を測定した。そして、比較例1の走行距離を基準(100)とし、他の走行距離をそれぞれ指数表示をした。数値が大きいほどランフラット耐久性に優れることを示す。
評価結果を表1に示す。
Figure 2007056107

Claims (4)

  1. 式1
    Figure 2007056107
    (式中、R1は、アミノ基、アルコキシ基、シリルオキシ基、アセタール基、カルボキシル基、メルカプト基、またはこれらの誘導体を表す)
    で表わされる化合物を共重合することにより得られるブタジエンゴムを10〜70重量%含有するゴム成分100重量部に対して、
    チッ素吸着比表面積が30〜100m2/gおよびジブチルフタレート吸油量が50ml/100g以上のカーボンブラックを10〜100重量部、ならびに
    硫黄または硫黄化合物を2重量部以上含有するタイヤ用ゴム組成物。
  2. さらに、前記ゴム成分100重量部に対して、薄板状天然鉱石を5〜120重量部含有する請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。
  3. 請求項1または2記載のタイヤ用ゴム組成物からなる補強層を有するランフラットタイヤ。
  4. 前記補強層の破断強度が10MPa以上であり、かつ、下記式を満たす請求項3記載のランフラットタイヤ。
    E”/(E*)2≦7.0×10-9Pa-1
    (式中、E”は損失弾性率、E*は複素弾性率を示す。)
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