JPWO2020166565A1 - 焼成治具 - Google Patents

焼成治具 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2020166565A1
JPWO2020166565A1 JP2020530713A JP2020530713A JPWO2020166565A1 JP WO2020166565 A1 JPWO2020166565 A1 JP WO2020166565A1 JP 2020530713 A JP2020530713 A JP 2020530713A JP 2020530713 A JP2020530713 A JP 2020530713A JP WO2020166565 A1 JPWO2020166565 A1 JP WO2020166565A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
sic
firing jig
base material
coating layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020530713A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6948466B2 (ja
Inventor
常夫 古宮山
常夫 古宮山
浩臣 松葉
浩臣 松葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
NGK Adrec Co Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
NGK Adrec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd, NGK Adrec Co Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Publication of JPWO2020166565A1 publication Critical patent/JPWO2020166565A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6948466B2 publication Critical patent/JP6948466B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F27FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
    • F27DDETAILS OR ACCESSORIES OF FURNACES, KILNS, OVENS, OR RETORTS, IN SO FAR AS THEY ARE OF KINDS OCCURRING IN MORE THAN ONE KIND OF FURNACE
    • F27D3/00Charging; Discharging; Manipulation of charge
    • F27D3/12Travelling or movable supports or containers for the charge
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B35/00Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
    • C04B35/622Forming processes; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
    • C04B35/64Burning or sintering processes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/80After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone of only ceramics
    • C04B41/81Coating or impregnation
    • C04B41/89Coating or impregnation for obtaining at least two superposed coatings having different compositions
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F27FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
    • F27DDETAILS OR ACCESSORIES OF FURNACES, KILNS, OVENS, OR RETORTS, IN SO FAR AS THEY ARE OF KINDS OCCURRING IN MORE THAN ONE KIND OF FURNACE
    • F27D5/00Supports, screens, or the like for the charge within the furnace
    • F27D5/0006Composite supporting structures
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)

Abstract

焼成治具は、SiC質又はSi-SiC質の基材と、基材の表面を被覆しているコーティング層を備えている。コーティング層は、基材表面に設けられているAl−SiO質を主成分とする第1層と、コーティング層の表層に露出している第2層を備えている。第2層は、電子部品材用においてはY,HfO,CeO,NiO,WC,Ni,Moから選択される少なくとも1種を主成分とし、リチウム電池の活物質材用においてはY,HfO,CeO,NiOから選択される少なくとも1種を主成分とする。

Description

本明細書は、焼成治具に関する技術を開示する。特に、電子部品材の焼成、またはリチウム電池で用いられる活物質材の焼成で使用する焼成治具に関する技術を開示する。
特開2003−306392号公報(以下、特許文献1と称する)に、電子部品用セラミックスの焼成治具として、SiC質基板(第1層)の表面にAl−SiO質の第2層を形成し、第2層の表面に8Y−ZrO(8wt%Y−ZrO)の第3層が形成された焼成治具が開示されている。第3層は、被焼成物(電子部品用セラミックス)が焼成治具と反応することを防止するために設けられている。また、第2層は、第3層がSiC質基板(第1層)から剥離することを防止するために設けられている。より具体的には、第2層は、第3層を通過した酸素がSiC質基板に達することを防止し、SiC質基板の表面が酸化することを抑制している。なお、SiC質基板の表面が酸化すると、第3層が焼成治具から剥離してしまう。また、特許文献1には、第2層で使用可能な材料として、Al−SiO質の他、Al、Al−SiO−MgO質、MgO−Al−ZrO質が挙げられている。また、第3層で使用可能な材料として、8Y−ZrO質の他、Al、ムライト、ZrO、YOが挙げられている。
一般に、ZrOは、反応性が低い材料(難反応性材料)として知られている。そのため、ZrOを焼成治具の最表層(トップコート層)に形成すれば、電子部品(または電子部品の原料)が焼成治具の構成材料と反応することを一定程度抑制することができる。特許文献1も、ZrOをはじめ、上記した第3層(トップコート層)の材料を用いることによって電子部品と焼成治具の反応を抑制することができることを前提とし、第3層が焼成治具から剥離することに対策している。しかしながら、上記した材料をトップコート層として用いても、電子部品材(電子部品及びその原料)が焼成治具と反応することを完全に防止することはできない。そのため、電子部品材の製造歩留まりを上げるため、電子部品等との反応性をさらに低減させた焼成治具が求められている。本明細書は、電子部品等(電子部品材、リチウム電池の活物質材)との反応性がより低い新規な焼成治具を提供することを目的とする。
本明細書で開示する焼成治具の一形態は、電子部品材の焼成に用いられる。この焼成治具は、SiC質又はSi-SiC質の基材と、基材の表面を被覆しているコーティング層を備えていてよい。また、コーティング層は、基材表面に設けられているAl−SiO質を主成分とする第1層と、コーティング層の表層に露出しており、Y,HfO,CeO,NiO,WC,Ni,Moから選択される少なくとも1種を主成分とする第2層を備えていてよい。
本明細書で開示する焼成治具の他の一形態は、リチウム電池の活物質材の焼成に用いられる。この焼成治具は、SiC質又はSi-SiC質の基材と、基材の表面を被覆しているコーティング層を備えていてよい。また、コーティング層は、基材表面に設けられているAl−SiO質を主成分とする第1層と、コーティング層の表層に露出しており、Y,HfO,CeO,NiOから選択される少なくとも1種を主成分とする第2層を備えていてよい。
BaTiOに対する多元系の熱力学的平衡状態における反応生成物の計算結果を示す。 実験例の結果を示す。 コーティング層のSEM写真を示す。
以下、本明細書で開示される技術の特徴を整理する。なお、以下に記す事項は、各々単独で技術的な有用性を有している。
(焼成治具)
本明細書では、例えば、チタン酸バリウム(BaTiO)を主成分とするセラミックスコンデンサ、及び、そのセラミックスコンデンサの原料といった電子部品材を焼成するための焼成治具を開示する。また、本明細書では、例えば、コバルト酸リチウム(LiCoO)を主成分とするリチウム電池の活物質、及び、その活物質の原料といった活物質材を焼成するための焼成治具も開示する。双方の焼成治具は、SiC質又はSi-SiC質の基材と、基材の表面を被覆しているコーティング層を備えているという共通した特徴を有していてよい。基材の厚みとしては、0.4〜5mmであってもよい。この範囲であると、基材の熱容量が制御され、効率よく電子部品材またはリチウム電池の活物質材を焼成することができる。また、双方の焼成治具において、コーティング層は、基材表面に設けられているAl−SiO質を主成分とする第1層と、コーティング層の表層に露出している第2層を備えているという共通した特徴を有していてよい。電子部品材においては、第2層は、Y,HfO,CeO,NiO,WC,Ni,Moから選択される少なくとも1種を主成分としてよい。また、活物質材においては、第2層は、Y,HfO,CeO,NiOから選択される少なくとも1種を主成分としてよい。
なお、「電子部品材」とは、例えば、セラミックスコンデンサ等の電子部品成形体のみでなく、その成形体を形成するための原料(中間体)も含む。同様に、「活物質材」とは、リチウム電池の活物質自体のみでなく、活物質を形成するための原料(中間体)も含む。また、第1層が「Al−SiO質を主成分とする」とは、第1層を構成する原料(化合物)の50質量%以上をAl−SiO質が占めることを意味する。例えば、第1層は、Al−SiO質の他、Al質を50質量%未満含むことがある。なお、第1層は、Al−SiO質を70質量%以上含んでいてよく、80質量%以上含んでいてよく、90質量%以上含んでいてよく、Al−SiO質のみ(不可避不純物が含まれることはある)で構成されていてもよい。
同様に、第2層の「主成分」とは、第2層を構成する原料(化合物)の50質量%以上を占める原料(成分)を意味する。例えば、第2層がYを主成分とする場合、Yの質量が、第2層の全質量の50%以上である。また、第2層がYとHfOを主成分とする場合、YとHfOの合計質量が、第2層の全質量の50%以上である。なお、好ましくは、第2層は、電子部品材においてはY,HfO,CeO,NiO,WC,Ni,Moのいずれかを主成分とし、活物質材においてはY,HfO,CeO,NiOのいずれかを主成分とすることである。第2層は、上記原料(化合物)を、単独または組合せで、60質量%以上含んでいてよく、70質量%以上含んでいてよく、80質量%以上含んでいてよく、90質量%以上含んでいてよく、実質的に上記原料のみ(不可避不純物が含まれることはある)で構成されていてもよい。
上記した焼成治具は、第2層(トップコート層)の材料が従来用いられているものと異なる。電子部品材用の第2層として挙げた材料は、一般的な電子部品材で用いられるチタン酸バリウム(BaTiO)に対し、高温環境における多元系の熱力学的平衡状態を計算(シミュレート)し、反応性が低い結果が得られた材料である。なお、従来トップコート層として用いられているAl,ZrO等は、BaTiOに対し、多元系の熱力学的平衡状態の計算において、高温環境下で反応生成物が生成されやすい結果が得られた。また、活物質材用の第2層として挙げた材料は、電子部品材用の第2層として挙げた材料(Y,HfO,CeO,NiO,WC,Ni,Mo)のうち、酸化物(Y,HfO,CeO,NiO)について実際に試料を作成して実験を行い、一般的な活物質材で用いられるコバルト酸リチウム(LiCoO)に対して良好な結果が得られた材料である。
第2層として挙げた材料は、従来トップコート層として用いられていた材料と比較して、その材料自体がBaTiO及びLiCoOに対して反応性が低い。上記したように、従来の焼成治具は、トップコート層としてAl,ZrO等を用いれば、被焼成物と焼成治具の反応を抑制することができることを前提とし、コーティング層の耐久性の改善を進めていた。しかしながら、コーティング層の耐久性が改善されたとしても、被焼成物がコーティング層(トップコート層)と反応すると、被焼成物の製造歩留まりは向上しない。上記した焼成治具は、被焼成物(電子部品材)に対するトップコート層自体の反応性を低くすることに着目した点で、従来とは全く異なる技術思想にて実現されたものである。
電子部品材用の焼成治具において、第2層が、Y,HfO,CeO,NiOから選択される少なくとも1種を主成分としていてよい。これらの材料は、酸化物であるために化学的に安定しており、取り扱いが容易である。また、上記したように、これらの材料は、実験において、LiCoOに対して良好な結果が得られる(反応性が低い)ことが確認された。電子部品材用の焼成治具を、そのまま電子部品用の焼成治具として兼用することができる。
上記焼成治具において、第1層の熱膨張係数が基材の熱膨張係数以上であり、第2層の熱膨張係数が第1層の熱膨張係数以上となるように、基材、第1層及び第2層の材料が選択されていてよい。上記焼成治具で用いられる基材(SiC質,Si-SiC質)は、熱膨張係数がおよそ4(ppm/k)である。それに対して、上記第2層として挙げた材料は、いずれも熱膨張係数が4(ppm/k)以上である。第1層の熱膨張係数を基材の熱膨張係数以上とし、第2層の熱膨張係数を第1層の熱膨張係数以上とすることにより、加熱による基材と第2層の熱膨張係数差が緩和され、コーティング層が基材から剥離することを抑制することができる。
上記焼成治具において、第1層と第2層の間に、Al質を主成分とする第3層が設けられていてよい。なお、「第3層がAl質を主成分とする」とは、第3層がAl質を50質量%以上含んでいることを意味する。第3層を設けることにより、第1層と第2層をより強固に接合することができ、第1層と第2層の剥離を抑制することができる。また、第1層(又は基材)の構成元素と第2層の構成元素が相互に拡散することを抑制することもできる。第3層の厚みは、10〜200μmであってよく、コーティング層全体の厚みの50%以下であってよい。なお、第3層は、Al質を60質量%以上含んでいてよく、70質量%以上含んでいてよく、80質量%以上含んでいてよく、90質量%以上含んでいてよく、実質的にAl質のみで構成されていてもよい。また、第1層と第2層が直接接してる場合(すなわち、第3層が設けられていない場合)、第1層と第2層の間に、両者の組成が除々に変化する傾斜層が設けられていてよい。同様に、第1層と第2層の間に第3層が設けられている場合、第1層と第3層、及び/又は、第3層と第2層の間に傾斜層が設けられていてよい。また、第1層と第2層の間に、複数の層が設けられていてもよい。
上記焼成治具において、第2層内に、第2層を構成する粒子が溶融凝固した偏平粒が複数存在していてよい。偏平粒は、第2層を構成する粒子が、第2層を焼成(焼結)する際に溶融凝固したものであってよい。偏平粒は、基材と第1層と第2層が積層している方向に積層していてよい。すなわち、偏平粒が、コーティング層の厚み方向に積層していてよい。なお、偏平粒の積層数は2以上であれば、特に制限はない。第2層内に偏平粒が存在することにより、基材と第2層の熱膨張差が緩和され、第2層の剥離を抑制することができる。上記したように、第2層を構成する材料の熱膨張係数は、基材(SiC質,Si-SiC質)の熱膨張係数以上であることがある。その場合、焼成治具を加熱すると、基材が第2層に圧縮力を加え、あるいは、第2層が基材に引張力を加えることがある。第2層内で偏平粒が積層していれば、加熱の際に第2層に加わる(第2層が加える)力が緩和され、熱膨張係数差に起因するコーティング層の剥離がさらに抑制される。
なお、偏平粒の偏平率((短手方向長さ/長手方向長さ)×100)は95%以下であってよい。また、偏平粒の偏平率が95%以下であれば、偏平粒自体の強度が確保され、結果として第2層の強度が確保される。なお、偏平粒は、平坦な形状であってよく、湾曲した形状であってもよい。特に、偏平粒が湾曲した形状である場合、基材と第2層の熱膨張差を緩和する効果が得られやすい。偏平粒は、第2層の全面に存在していてよいし、部分的に存在してもよい。偏平粒が第2層内に部分的に存在している場合でも、上記した熱膨張差の緩和効果を得ることができる。なお、偏平粒の偏平率は、コーティング層の断面のSEM画像(例えば1000倍)より粒子の縦(長手方向)横(短手方向)の長さを測定し、上記計算式により算出することができる。
上記焼成治具において、コーティング層の厚みは20〜600μmであってよい。また、第1層の厚みは、第2層の厚みより厚くてよい。具体的には、第1層の厚みは50〜500μmであってよく、第2層の厚みは5〜500μmであってよい。第1層の厚みが50μm以上であれば、被焼成物との反応を抑制することができるとともに、コーティング層の強度が維持され、コーティング層の剥離をより抑制することができる。第1層の厚みが500μm以下であれば、被焼成物との反応を抑制することができるとともに、コーティング層の強度がより安定し、コーティング層の剥離をさらに抑制することができる。第2層の厚みが5μm以上であれば、基板の全面に確実に第2層が形成され、被焼成物が焼成治具と反応することを十分に抑制することができる。第2層の厚みが500μm以下であれば、第2層自体が層間剥離することが抑制され、結果として第2層が基材(第1層)から剥離することを抑制することができる。なお、第2層の厚みは、10μm以上であってよく、50μm以上であってもよい。また、第2層の厚みは、200μm以下であってよく、150μm以下であってよく、100μm以下であってもよい。なお、第2層は、コーティング層の表層に露出する層であり、トップコート層ということもできる。
上記焼成治具において、コーティング層(第1層,第2層)の空隙率(気孔率)は、10〜60体積%であってよい。空隙率が10体積%以上であれば、被焼成物との反応を抑制することができるとともに、コーティング層の強度がより安定し、コーティング層の剥離をさらに抑制することができる。空隙率が60体積%以下であれば、被焼成物との反応を抑制することができるとともに、コーティング層の強度が維持され、コーティング層の剥離をより抑制することができる。また、コーティング層の熱伝導率は、2〜250W/(m・k)であってよい。コーティング層の熱伝導率が2〜250W/(m・k)であれば、被焼成物を焼成する際に、被焼成物の面内温度を均一にすることができる。より好ましくは、コーティング層の熱伝導率は、3〜30W/(m・k)である。なお、空隙率(気孔率)は、コーティング層の断面のSEM画像(例えば1000倍)をトリミングして各層(第1層、第2層等)のみの画像を作成し、画像処理ソフト(ImageNos version 1.04:フリーソフト)を用いて空隙とそれ以外の部分を二値化により区別し、全体に対する空隙の面積比を計算することによって算出することができる。
(電子部品材用の焼成治具)
上記したように、電子部品材を焼成するための焼成治具において、第2層は、Y,HfO,CeO,NiO,WC,Ni,Moから選択される少なくとも1種を主成分としてよい。図1に示すように、Y,HfO,CeO,NiO,WC,Ni,Moは、熱力学平衡計算ソフト(FactSage:GTT-Technologies,Thermfact Ltd.製)によるBaTiOに対する熱力学的平衡状態の計算において、BaTiOと反応しない(反応生成物が形成されない)ことが確認された。それに対し、従来第2層(トップコート層)として有用であると認識されているZrO,Al,TiOは、BaTiOと反応し、反応生成物(Ba化合物)が生成されることが確認された。なお、図1に示すように、HfOはBaTiOと反応しないが、HfはBaTiOと反応して反応生成物(BaHfO)が生成されることが確認された。すなわち、単にY,Hf,Ce,Niといった元素を含む化合物(あるいは単体)がBaTiOと反応しないのではなく、上記した酸化物の形態(HfO,Y,CeO,NiO)であるからこそBaTiOと反応しないことが確認された。
図1には、基板材料の一例であるSiC、第1層の材料の一例であるAl・SiOについても、BaTiOに対する熱力学的平衡状態の計算結果を併せて示している。SiC,Al・SiOは、BaTiOと反応して反応生成物が形成されることが確認された。なお、図1には、上記した第2層の各材料、SiC、Al・SiOの熱膨張係数も併せて示している。基材からコーティング層の表面に向かうに従って各層の熱膨張係数が小さくならないように、すなわち、第1層の熱膨張係数が基材の熱膨張係数以上であり、第2層の熱膨張係数が第1層の熱膨張係数以上となるように、基材、第1層及び第2層の材料を選択することによって、コーティング層の剥離をさらに抑制することができる。
上記したように、電子部品材用の焼成治具においては、第2層としてY,HfO,CeO,NiO,WC,Ni,Moを用いると、電子部品材が焼成治具(第2層)と反応することを抑制することができる。以下、上記材料のうち、Y,HfO,CeO,NiOを用いて第2層(トップコート層)を形成した試料を作成し、BaTiO及びLiCoOに対する各試料の特性を評価した(試料1〜20)。また、比較のため、ZrOを用いて第2層を形成した試料も作成し(試料21〜24)、併せて特性を評価した。評価結果を図2に示す。
まず、試料の作成方法を説明する。縦横150×150mm,厚さ2mmのSi-SiC板及びSiC焼結体板(基板)を用意し、スプレー法を用いて基板表面にムライト(Al−SiO質)の第1層を形成した。試料3,6,13,22,24では基板としてSiC焼結体板を用い、他の試料は基板としてSi-SiC板を用いた。また、第1層の厚みは、試料2,3,10,21,22は50μmとし、他の試料は100μmとした。次に、各試料を大気雰囲気で1350℃,2時間焼成した。その後、溶射法を用いて、第1層の表面に、図2に示す材料及び厚みで第2層を形成した。得られた試料1〜24について、反応試験と剥離試験を行った。なお、反応試験と剥離試験は、別の試料を用いた。また、試料5について、SEM(走査型電子顕微鏡:日本電子(株)製JSM−5600)を用いてコーティング層を300倍で観察した。図3にSEM写真を示す。
(SEM観察)
図3に示すように、第2層は複数の偏平粒で構成されており、各偏平粒は厚み方向に積層している確認された。各偏平粒は、平板状ではなく、不規則に湾曲した形状であり、偏平粒間に隙間が設けられていることも確認された。この隙間が、第2層(第2層を構成する偏平粒)の熱膨張を緩和するものと推察される。
(反応試験)
各試料について反応試験を行った。反応試験は、試料の表面の中央部分に被焼成物(BaTiO,LiCoO)10gを載置し、BaTiOを載置した試料については、大気雰囲気で1200℃,1時間焼成した後に室温まで冷却する処理を1サイクルとする試験を、35サイクル行った。また、LiCoOを載置した試料については、大気雰囲気で1000℃,1時間焼成した後に室温まで冷却する処理を1サイクルとする試験を、35サイクル行った。なお、各サイクルを開始するにあたり、被焼成物(BaTiO,LiCoO)は、新しいものと交換した。そのため、反応試験においては、合計350gの被焼成物を焼成した。
反応試験後の各試料について、被焼成物の構成元素(Ba,Ti,Li,Co)の試料への浸透性、コーティング層の密着性について評価した。浸透性は、SEMに取り付けられているEDS(エネルギー分散型X線分光器)を用いてBa,Ti,Li,Co元素をマッピングし、被焼成物の構成元素がコーティング層の表層から浸透している深さを測定して評価した。表層からの浸透深さが深い程、被焼成物が試料(焼成治具に相当)と反応していることを示す。上記構成元素の浸透深さが表層から10μm以下の試料を「A」、浸透深さが表層から10μm超20μm以下の試料を「B」、浸透深さが表層から20μm超30μm以下の試料を「C」、浸透深さが表層から30μm超の試料を「D」とした。評価「A」及び「B」は被焼成物と試料との反応抑制効果が高いことを示し(特に「A」が良好)、評価「C」は反応抑制効果がやや劣ることを示し、評価「D」は反応抑制効果が低いことを示す。評価結果を図2に示す。
密着性については、被焼成物の交換時(1サイクル終了後)に、コーティング層の剥離の有無を目視で確認して評価した。30サイクル終了後に剥離が確認されなかった試料を「A」、21〜30サイクルの間に剥離が確認された試料を「B」、11〜20サイクルの間に剥離が確認された試料を「C」、1〜10サイクルの間に剥離が確認された試料を「D」とした。評価結果を図2に示す。
(剥離試験)
各試料について剥離試験を行った。剥離試験は、反応試験とは別の試料を作成して行った。剥離試験は、各試料について、大気雰囲気で1350℃,2時間焼成した後に室温まで冷却する処理を1サイクルとする試験を、6サイクル行った。各サイクル終了後、各試料の表面に10mm×15mmのガムテープ(菊水テープ(株)製、布テープ No,212 50ミリ 25M)を貼り付けた後、そのガムテープを剥がし、コーティング層の剥離の有無を目視で確認して評価した。なお、ガムテープは、試料の中央部分に貼り付けた。また、ガムテープを試料(コーティング層)に密着させるため、ガムテープを試料に貼り付けた後、ガムテープ上に2kgの重りを10秒間載せた。6サイクル終了後に剥離が確認されなかった試料を「A」、4または5サイクル終了後に剥離が確認された試料を「B」、2または3サイクル終了後に剥離が確認された試料を「C」、1サイクル終了後に剥離が確認された試料を「D」とした。評価結果を図2に示す。
(有用性の判定)
上記反応試験及び剥離試験の結果、評価「A」が3個以上の試料を判定「A」、評価「A」が1又は2個で評価「C」及び評価「D」がない試料を判定「B」、評価「A」が1個もない試料を判定「C」とした。判定「A」及び「B」の試料(焼成治具)は、電子部品材及びリチウム電池で用いられる活物質材との反応性が低く、焼成治具として有用であることを示している。特に、判定「A」の試料(焼成治具)は、電子部品材及びリチウム電池で用いられる活物質材用の焼成治具として優れた特性を有しているといえる。
図2に示すように、Y,HfO,CeO,NiO,WC,Ni,Moを用いて第2層を形成した試料(試料1〜20)は、ZrOを用いて第2層を形成した試料(試料21〜24)と比較して、優れた特性を示していることが確認された(例えば、試料5,12,18,19,20,23を比較)。また、Si-SiC板とSiC焼結体板の双方において、同様の効果が得られることも確認された(試料2,3、試料5,6、試料12,13、試料21,22、試料23,24を比較)。また、Y,HfOを用いて第2層を形成した試料(試料1〜15)において、第2層の厚みを10μm〜200μmまで変化させた結果、いずれも良好な結果が得られることが確認された。特に、厚み50〜150μmの試料(試料2〜7、試料10〜14)が良好な結果を示した。なお、CeO,NiO,WC,Ni,Moを用いて第2層を形成した試料(試料16―21)は、Y,HfOを用いて第2層を形成した試料(試料5,12)と同様に、優れた特性を示すことが確認された。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。

Claims (6)

  1. 電子部品材の焼成に用いられる焼成治具であり、
    SiC質又はSi-SiC質の基材と、基材の表面を被覆しているコーティング層を備えており、
    コーティング層は、
    基材表面に設けられているAl−SiO質を主成分とする第1層と、
    コーティング層の表層に露出しており、Y,HfO,CeO,NiO,WC,Ni,Moから選択される少なくとも1種を主成分とする第2層と、
    を備える焼成治具。
  2. リチウム電池の活物質材の焼成に用いられる焼成治具であり、
    SiC質又はSi-SiC質の基材と、基材の表面を被覆しているコーティング層を備えており、
    コーティング層は、
    基材表面に設けられているAl−SiO質を主成分とする第1層と、
    コーティング層の表層に露出しており、Y,HfO,CeO,NiOから選択される少なくとも1種を主成分とする第2層と、
    を備える焼成治具。
  3. 第2層が、Y,HfO,CeO,NiOから選択される少なくとも1種を主成分とする請求項1に記載の焼成治具。
  4. 第1層の熱膨張係数が基材の熱膨張係数以上であり、第2層の熱膨張係数が第1層の熱膨張係数以上となるように、基材、第1層及び第2層の材料が選択されている請求項1から3のいずれか一項に記載の焼成治具。
  5. 第1層と第2層の間に、Al質を主成分とする第3層が設けられている請求項1から4のいずれか一項に記載の焼成治具。
  6. 第2層内に、第2層を構成する粒子が溶融凝固した偏平粒が複数存在し、
    偏平粒が、基材と第1層と第2層が積層している方向に積層している請求項1から5のいずれか一項に記載の焼成治具。
JP2020530713A 2019-02-14 2020-02-10 焼成治具 Active JP6948466B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019024685 2019-02-14
JP2019024685 2019-02-14
PCT/JP2020/005150 WO2020166565A1 (ja) 2019-02-14 2020-02-10 焼成治具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020166565A1 true JPWO2020166565A1 (ja) 2021-03-11
JP6948466B2 JP6948466B2 (ja) 2021-10-13

Family

ID=72044896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020530713A Active JP6948466B2 (ja) 2019-02-14 2020-02-10 焼成治具

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP6948466B2 (ja)
KR (1) KR102407421B1 (ja)
CN (1) CN113383204B (ja)
TW (1) TWI816975B (ja)
WO (1) WO2020166565A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7422104B2 (ja) 2021-03-23 2024-01-25 東京窯業株式会社 積層構造体の製造方法及び積層構造体
JP7203296B1 (ja) * 2022-03-28 2023-01-12 日本碍子株式会社 焼成用セッター
WO2023188454A1 (ja) * 2022-03-28 2023-10-05 日本碍子株式会社 焼成用セッター

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11314984A (ja) * 1998-05-06 1999-11-16 Toshiba Ceramics Co Ltd 焼成用道具材
JP4693196B2 (ja) 1998-12-22 2011-06-01 菊水化学工業株式会社 焼成治具
JP2003306392A (ja) * 2002-04-12 2003-10-28 Toshiba Ceramics Co Ltd 電子部品用セラミックスの熱処理用治具およびその製造方法
JP4276558B2 (ja) 2003-02-25 2009-06-10 株式会社アライドマテリアル 酸化物皮膜層を備えた高融点金属材料とその製造方法とそれを用いた焼結用板
JP2006183972A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Ngk Insulators Ltd 電子部品用焼成治具
JP2007076935A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Toshiba Ceramics Co Ltd 電子部品焼成用治具およびその製造方法
JP5324029B2 (ja) * 2006-03-20 2013-10-23 東京エレクトロン株式会社 半導体加工装置用セラミック被覆部材
WO2009116596A1 (ja) * 2008-03-21 2009-09-24 株式会社Ihi コーティング構造及び表面処理方法
JP5953947B2 (ja) * 2012-06-04 2016-07-20 株式会社Ihi 耐環境被覆されたセラミックス基複合材料部品及びその製造方法
JP6088294B2 (ja) * 2013-03-07 2017-03-01 東海高熱工業株式会社 炭化珪素複合材およびその製造方法
JP5995809B2 (ja) * 2013-09-13 2016-09-21 三井金属鉱業株式会社 焼成治具および焼成治具の製造方法
CN104451518B (zh) * 2014-11-20 2017-02-01 西安交通大学 一种低导热抗烧结热障涂层及其制备方法
JP6554573B1 (ja) * 2018-03-19 2019-07-31 日本碍子株式会社 焼成用セッター

Also Published As

Publication number Publication date
JP6948466B2 (ja) 2021-10-13
TW202043176A (zh) 2020-12-01
KR102407421B1 (ko) 2022-06-10
CN113383204B (zh) 2023-04-14
WO2020166565A1 (ja) 2020-08-20
KR20200105930A (ko) 2020-09-09
TWI816975B (zh) 2023-10-01
CN113383204A (zh) 2021-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6948466B2 (ja) 焼成治具
TWI564266B (zh) A laminated structure, a member for a semiconductor manufacturing apparatus, and a method for manufacturing the laminated structure
JP4959213B2 (ja) 遮熱コーティング部材及びその製造方法ならびに遮熱コート材料、ガスタービン及び焼結体
KR100756619B1 (ko) 질화알루미늄 소결체, 반도체 제조용 부재 및 질화알루미늄소결체의 제조 방법
JP6554378B2 (ja) 耐熱性部材及びその製造方法
JP4091275B2 (ja) 金属セラミックス積層構造部材およびその製造方法
WO2021065355A1 (ja) 耐火物
JP2010242223A (ja) 遮熱コーティング部材及びその製造方法ならびに遮熱コート材料、ガスタービン及び焼結体
JP7220527B2 (ja) 焼成用道具材
JP6402131B2 (ja) 焼成治具の製造方法
JP5320352B2 (ja) 遮熱コーティング部材及びその製造方法ならびに遮熱コート材料、ガスタービン及び焼結体
JP4549091B2 (ja) 電子部品焼成用治具
JP2004115332A (ja) 電子部品焼成用治具
US11554992B2 (en) Bonded ceramic assembly
JP3819352B2 (ja) 電子部品焼成用治具
WO2012133529A1 (ja) 圧電体基板の製造方法
JP2019112287A (ja) 熱処理部材
TWI383965B (zh) A ceramic material for a ceramic ceramic container, a method for manufacturing the same, and a method for producing the same
JP4092122B2 (ja) 半導体製造装置用部材及びその製造方法
JP4277950B2 (ja) 電子部品焼成用治具
JP5448648B2 (ja) 熱処理用冶具
JP2017024916A (ja) 電子部品焼成用治具
JP2004107125A (ja) 電子部品焼成用治具
JP2004137114A (ja) 電子部品焼成用治具
JP2004161585A (ja) 電子部品焼成用治具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200604

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20200604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210907

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210917

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6948466

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150