JPWO2007129456A1 - 電力変換装置 - Google Patents

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慎一 小草
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Abstract

回生制御可能なコンバータにおいて、リアクトルを大きくすることなく高調波を抑制でき、電力損失および電磁ノイズも低減できる電力変換装置を提供する。3相のメインコンバータ(2)の各相の交流入力線に、メインコンバータ(2)の直流電圧より小さい直流電圧を有する単相のサブコンバータ(3)の交流側を直列接続して電力変換器(7)を構成する。そして、メインコンバータ(2)を半周期に1パルスのゲートパルスにて駆動し、サブコンバータ(3)の交流端子の発生電圧を、交流電源電圧とメインコンバータ(2)の交流端子の発生電圧との差分となるように制御し、各コンバータ(2)、(3)の相電圧の和で電力変換器7の相電圧を発生する。

Description

本発明は、電力変換装置に関し、特に、交流電力を直流電力に変換するコンバータに関するものである。
従来の電力変換装置として、GTOなどの自己消弧能力をもつ半導体素子によって構成されるPWMコンバータは、電源電圧の極性、電流の極性、大きさにかかわらずスイッチングが可能であり、力行では力率1、回生では力率−1に制御できる(例えば、非特許文献1参照)。
「最新 電気鉄道工学」(電気学会 電気鉄道における調査専門委員会 2000/9/11発行 コロナ社)P60〜67
しかしながら、従来のPWMコンバータでは、電圧が大きいパルスのPWM制御により交流入力端子に電圧を発生させる。波形形成のための歪みを無くし高調波を抑制しようとすると、系統のリアクトルを大きくするかスイッチング回数を増やすことになる。しかしながら、リアクトルを大きくすると装置が大型化し、スイッチング回数を増やすと、電力損失が増え、電磁ノイズも増加する。また、スイッチング回数を減らすと、電流歪みが大きくなり、系統に高調波電流が発生するという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解消するために成されたものであって、交流電力を直流電力に変換し回生時にも電力制御可能なコンバータであって、高調波を抑制すると共に電力損失および電磁ノイズが低減された、変換効率が高く小型化が促進された電力変換装置を提供することを目的とする。
この発明による電力変換装置は、それぞれ交流から直流に電力を変換するメインコンバータとサブコンバータとを直列接続して構成される。そして、上記メインコンバータの直流電圧は上記サブコンバータの直流電圧より大きく、上記メインコンバータと交流電源との間に上記サブコンバータを配置したものである。
このような電力変換装置では、メインコンバータおよびサブコンバータの各交流入力端子に発生する電圧の和で、電力変換器の交流入力側に電圧発生することになる。このようにメインコンバータとサブコンバータとで電圧を分担できるため、電圧が大きいパルスを高い周波数でスイッチングして発生させる必要が無く、リアクトルを大きくすることなく、高調波を抑制すると共に電力損失および電磁ノイズを低減できる。
この発明の実施の形態1による電力変換装置の構成図である。 この発明の実施の形態1によるサブコンバータの回路図である。 この実施の形態1による電力変換装置の制御の流れ全体を示す図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の制御の一部を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の制御の一部を示すフローチャートである。 図5の制御を説明する波形図である。 図5の制御を説明する波形図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の制御の一部を示すフローチャートである。 図8の制御を説明する波形図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の制御の一部を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の制御の一部を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の力行時の制御を説明する波形図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の力行時の制御を説明する波形図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の回生時の制御を説明する波形図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の回生時の制御を説明する波形図である。 この発明の実施の形態1の別例による制御を説明する波形図である。 この実施の形態2による電力変換装置の制御の流れを示す図である。 この発明の実施の形態2による電力変換装置の力行時の制御を説明する波形図である。 この発明の実施の形態2による電力変換装置の回生時の制御を説明する波形図である。 この発明の実施の形態3による電力変換装置の制御の流れ全体を示す図である。 この発明の実施の形態3による電力変換装置の制御の一部を示すフローチャートである。 図21の制御を説明する波形図である。 図21の制御を説明する波形図である。 この発明の実施の形態3による電力変換装置の制御の一部を示すフローチャートである。 図24の制御を説明する波形図である。 図24における別例による制御を説明する波形図である。 図24における別例による制御を説明する波形図である。 図24における別例による制御を説明する波形図である。 この発明の実施の形態3による電力変換装置の制御の一部を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3の別例による電力変換装置の構成図である。 この発明の実施の形態4による電力変換装置の構成図である。 この発明の実施の形態4による電力変換装置の各コンバータの出力論理と出力階調(電圧レベル)とを示す図である。 この発明の実施の形態4による電力変換装置の各コンバータの電圧波形である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1による電力変換装置を図について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による電力変換装置の構成を示す図である。
図1に示すように、電力変換装置は、三相2レベルコンバータから成るメインコンバータ2の各相交流入力線9に単相のサブコンバータ3の交流側をそれぞれ直列接続して構成した電力変換器7にて構成される。メインコンバータ2および各サブコンバータ3は直流出力側にフィルタコンデンサ4、5を備え、メインコンバータ2のフィルタコンデンサ4とサブコンバータ3のフィルタコンデンサ5とは直流電圧が異なるものとする。電力変換器7は、交流電源としての三相交流の系統電源1から系統のリアクトル6を通して供給された交流電力を直流電力に変換し、この直流電力をメインコンバータ2のフィルタコンデンサ4に供給する。8は、例えばモータ負荷とそれを駆動するインバータ、あるいは直流負荷である。
メインコンバータ2は、ダイオードを逆並列に接続した複数個のIGBT等の自己消弧型半導体スイッチング素子とフィルタコンデンサ4とで構成された三相2レベルコンバータである。また、サブコンバータ3は、図2(a)に示すように、ダイオード12を逆並列に接続した複数個のIGBT等の自己消弧型半導体スイッチング素子11のフルブリッジとフィルタコンデンサ5で構成される。自己消弧型半導体スイッチング素子はIGBT以外にも、GCT、GTO、トランジスタ、MOSFET等でも、また自己消弧機能がないサイリスタ等でも強制転流動作が可能であればよい。
ここでは、メインコンバータ2のフィルタコンデンサ4の電圧はサブコンバータ3のフィルタコンデンサ5より大きいものとし、フィルタコンデンサ4の電圧とフィルタコンデンサ5の電圧の比は、例えば、2:1、3:1、4:1、5:1、6:1であり、製品仕様に合わせて用いられる。
なお、サブコンバータ3のフィルタコンデンサ5には、電力授受ができる回生機能付きの直流電源を接続しても良いが、ここでは直流電源が省略された場合を示す。また、図2(b)に示すように、サブコンバータ3のフィルタコンデンサ5の代わりに電荷を貯蔵する電池等の直流電源13を用いることもできる。
このように構成される電力変換装置は、直流負荷の他、モータ、電灯などの負荷、あるいは後段にインバータを備えて交流系統などに交流電力を供給する電力変換装置の中間直流電圧の形成に適用される。制御の基本は、直流出力電圧であるメインコンバータ2のフィルタコンデンサ4の直流電圧が所定値に維持されるように、交流、直流間で電力変換を行い、そのため交流側に系統電源電圧と同じ電圧を発生させるように制御する。
次に、電力変換装置の制御について説明する。
図3は、この実施の形態1による電力変換装置の制御の流れ全体を示す図である。
図3に示すように、基本波導出ルーチン21では、系統電源1の相電圧Vsi(i=r,s,t)を計測して、系統電圧の基本波Vooiを導く。電圧出力パルス幅決定ルーチン22では、サブコンバータ3のフィルタコンデンサ電圧(DC電圧)Vbの指令値(DC電圧指令値)Vb0から、メインコンバータ2内のスイッチング素子を駆動するゲート信号のパルス幅を決定し、このゲートパルス幅に対応する電圧基本波の値である判定電圧VHanteiを出力する。メインコンバータ2のDC電圧指令値Vc0生成ルーチン23では、サブコンバータ3のDC電圧Vbが設定されたDC電圧指令値Vb0に追従するようにメインコンバータ2のフィルタコンデンサ電圧(DC電圧)Vcの指令値(DC電圧指令値)Vc0を決定する。
また、電圧指令生成ルーチン24では、メインコンバータ2のDC電圧VcがDC電圧指令値Vc0になるように系統電流を制御するため、電力変換器7の交流側に発生する電圧に対する電圧指令(入力電圧指令)Vir(i=r,s,t)を生成する。高精度電圧ルーチン25では、電力変換器7の電圧指令Vir(i=r,s,t)に基づいて各コンバータ2、3の電圧指令に対応する制御信号を生成する。このとき、系統線間電圧の半波に対してメインコンバータ2は1パルスの線間電圧発生となり、電力変換器7の交流側の発生電圧が系統電源電圧と等しくなるようにメインコンバータ2およびサブコンバータ3の制御信号を生成する。そして、ゲートパルス生成回路(論理回路)26では、高精度電圧ルーチン25から各コンバータ2、3の電圧指令に対応する制御信号を入力して、各コンバータ2、3内のスイッチング素子を駆動するゲートパルスを生成する。
図3で示した各要素21〜26の制御の詳細について、以下に説明する。
図4は、基本波導出ルーチン21での処理を示すフローチャートである。基本波導出ルーチン21では、計測した系統電源1の相電圧Vsi(i=r,s,t)から位相を検出すると共に、相電圧Vsiの時間積分から電圧実効値を求め、電圧実効値の√2倍をピークとする電圧基本波Vooiを導出する。この基本波Vooiは電圧指令生成ルーチン24に入力される。
図5は、電圧出力パルス幅決定ルーチン22での処理を示すフローチャートである。電圧出力パルス幅決定ルーチン22では、サブコンバータ3のDC電圧指令値Vb0を入力として、サブコンバータ3のフィルタコンデンサ5の電圧が指令値Vb0の電圧であるときに、メインコンバータ2内のスイッチング素子を駆動するゲート信号のパルス幅を、電流制御が可能になるように決定する。
図6、図7は、メインコンバータ2内のスイッチング素子のゲートパルス幅を調整することで、サブコンバータ3は低いフィルタコンデンサ電圧でも、電流制御が可能になる効果を説明する波形図である。特に、図6はパルス幅調整前、図7はパルス幅調整後を示す。ここでは、理解を容易にするためR相とS相との2相で考える。
図に示すように、系統電源1の線間電圧の半波に対してメインコンバータ2は1パルスの線間電圧を発生する。また、R相、S相のサブコンバータ3は系統線間電圧とメインコンバータ2の線間電圧との差分を埋めるようにPWM制御される。
回生時の制御において、メインコンバータ2のR相とS相とのアームで、正側(上側)あるいは負側(下側)の同側のスイッチング素子がオンする時間がオーバラップすると、R相系統相電圧とS相系統相電圧との線間電圧である系統線間電圧を挟んで同側の素子(スイッチング素子/ダイオード)を経る短絡回路が出来る。この期間は、図6、図7の3段目で示すR、S相上(下)アームのゲートオンの期間であり、4段目で示すように、メインコンバータ2のR相とS相との線間電圧はゼロとなる。即ち、R相、S相間の系統線間電圧を、線間にあるR相、S相の2つのサブコンバータ3で発生する必要がある。
図6、図7の5段目に、(系統線間電圧−メインコンバータ線間電圧)と、R相、S相の2つ分のサブコンバータ3のフィルタコンデンサ電圧を示す。(系統線間電圧−メインコンバータ線間電圧)はR相、S相の2つ分のサブコンバータ3のフィルタコンデンサ電圧以下のとき、電力変換器7を流れる電流、即ち系統の電流を制御できる。図6では、メインコンバータ線間電圧が0となる期間で、(系統線間電圧−メインコンバータ線間電圧)はR相、S相の2つ分のサブコンバータ3のフィルタコンデンサ電圧を超える時があり、その時、電流制御不可となり、図6の1段目に示すように、系統電流に過電流が発生する。一方、図7では、メインコンバータ2内のスイッチング素子のゲートパルス幅を縮めて、3段目で示すR、S相上(下)アームのゲートオンの期間を縮小し、メインコンバータ線間電圧が0となる期間を短縮するように調整している。これにより、図7に示す場合では、(系統線間電圧−メインコンバータ線間電圧)は、常に、R相、S相の2つ分のサブコンバータ3のフィルタコンデンサ電圧以下となり、サブコンバータ3のコンデンサ電圧が低くても、図7の1段目に示すように、系統電流は、過電流が発生せず、ほぼ正弦波形に制御できる。
電圧出力パルス幅決定ルーチン22では、図7で示したように、(系統線間電圧−メインコンバータ線間電圧)が、2つ分のサブコンバータ3のフィルタコンデンサ電圧以下となるように、回生時におけるメインコンバータ2内のスイッチング素子のゲートパルス幅ΔTmaxを決定し、メインコンバータ2の線間電圧が0となる期間を調整する。これにより電力変換器1の交流側に発生する線間電圧を系統線間電圧と同等に制御することが可能になり、系統電流も制御できる。メインコンバータ2が交流側に電圧パルスを発生するとき、サブコンバータ3のフィルタコンデンサ電圧Vbの2倍の電圧は、高調波を含まないRS相間電圧Vrsと高調波ピーク値の最大値Vnpmaxの和より大きくなければならないことから、メインコンバータ2内のスイッチング素子のゲートパルス幅ΔTmaxが求まる。そしてゲートパルス幅ΔTmaxに対応する、電圧基本波の値を判定電圧VHanteiとして出力する。この判定電圧VHanteiは、高精度電圧ルーチン25に入力される。
図8は、メインコンバータ2のDC電圧指令値Vc0生成ルーチン23(以下、単にDC電圧指令値Vc0生成ルーチン23と称す)での処理を示すフローチャートである。このDC電圧指令値Vc0生成ルーチン23では、サブコンバータ3のDC電圧Vbが設定されたDC電圧指令値Vb0に追従するように、DC電圧指令値Vb0とDC電圧Vbとの偏差のPI制御によりメインコンバータ2のDC電圧指令値Vc0を決定する。
メインコンバータ2のフィルタコンデンサ4のDC電圧Vcを調整することで、サブコンバータ3のDC電圧Vbを制御することについて、図9に基づいて以下に説明する。図9(a)は力行運転時、図9(b)は回生運転時を示し、それぞれ上段はメインコンバータ2の交流端子に発生する相電圧、下段はサブコンバータ3の交流端子に発生する相電圧を示す。なお、メインコンバータ2が発生する相電圧は、中性点電位の変動により図に示すような電圧波形となる。
図9(a)に示すように、力行運転でサブコンバータ3のDC電圧Vbを大きくしたい場合、メインコンバータ2のDC電圧Vcを大きくする。即ち、(1)の方向への変化に示すように、メインコンバータ2のDC電圧Vcを大きくすることで、メインコンバータ2の相電圧32は上昇し、系統電源1の相電圧31との差分である、サブコンバータ3で受け持つ相電圧33は減少する。電力変換器7を流れる系統電流は系統電圧33と同極性であるため、サブコンバータ3が交流入力端子に戻す電力は負となり、サブコンバータ3のDC電圧Vbは大きくなる。逆に、力行運転でサブコンバータ3のDC電圧Vbを小さくしたい場合、(2)の方向への変化に示すように、メインコンバータ2のDC電圧Vcを小さくすればよい。
回生運転では図9(b)に示すように、サブコンバータ3のDC電圧Vbを大きくしたい場合、メインコンバータ2のDC電圧Vcを小さくする。即ち、(2)の方向への変化に示すように、メインコンバータ2のDC電圧Vcを小さくすることで、メインコンバータ2の相電圧42は減少し、系統電源1の相電圧41との差分である、サブコンバータ3で受け持つ相電圧43は上昇する。電力変換器7を流れる系統電流は系統電圧41と異極性であるため、サブコンバータ3が交流入力端子に戻す電力は負となり、サブコンバータ3のDC電圧Vbは大きくなる。逆に、回生運転でサブコンバータ3のDC電圧Vbを小さくしたい場合、(1)の方向への変化に示すように、メインコンバータ2のDC電圧Vcを大きくすればよい。
このDC電圧指令値Vc0生成ルーチン23では、図8に示すように、DC電圧指令値Vb0とDC電圧Vbとの偏差のPI制御によりメインコンバータ2のDC電圧指令値Vc0の操作量を演算するが、後段の電圧指令生成ルーチン24から電流指令振幅Is0を取得して力行運転か回生運転かを判断し、DC電圧指令値Vc0の操作量の符号を決める。そして、この操作量をDC電圧指令値の初期値Vc00に加算してメインコンバータ2のDC電圧指令値Vc0を出力する。このDC電圧指令値Vc0は、電圧指令生成ルーチン24に入力される。
図10は、電圧指令生成ルーチン24での処理を示すフローチャートである。この電圧指令生成ルーチン24は各相毎の処理であり、メインコンバータ2のDC電圧Vcのフィードバック制御から系統電流指令Isi0(i=r,s,t)を生成し、さらに系統電流Isi(i=r,s,t)のフィードバック制御より電力変換器7の電圧指令Vir(i=r,s,t)を生成する。
まず、メインコンバータ2のDC電圧VcがDC電圧指令値Vc0に追従するように、偏差のPI制御により系統電流の電流指令振幅Is0を求める。この電流指令振幅Is0と系統電圧基本波Vooi(i=r,s,t)との積から電流指令Isi0(i=r,s,t)を生成する。そして、計測された系統電流Isiが電流指令Isi0に追従するように、偏差のPI制御により系統の相電圧Vsi(i=r,s,t)の操作量を演算し、該相電圧Vsiに加算することで電圧指令Virが生成される。なお、上述したように中性点電位の変動を考慮し、相電圧Vsiは中性点電位からの電圧を演算して用いる。生成された電圧指令Virは高精度電圧ルーチン25に入力される。また、電流指令振幅Is0は、高精度電圧ルーチン25と前段のDC電圧指令値Vc0生成ルーチン23とに入力される。
図11は、高精度電圧ルーチン25での処理を示すフローチャートである。この電圧高精度電圧ルーチン25では、メインコンバータ2とサブコンバータ3のそれぞれについてのスイッチ状態を求めて制御信号を生成する。
まず、メインコンバータ2側の処理では、電流指令振幅Is0から力行運転か回生運転であるかを判断する。力行運転ではメインコンバータ2は3相全波整流回路となるので、スイッチ状態は全オフでも良く、この場合、メインコンバータ2の制御信号となる2つのビット情報nH1i、nH2i(i=r,s,t)は0とする。回生運転では、入力される系統電圧基本波Vooi(i=r,s,t)と判定電圧VHanteiとから図中左の真理値表に示すように2つのビット情報nH1、nH2は決定される。
サブコンバータ3側の処理では、電力変換器7の電圧指令Virとメインコンバータ2の交流端子電圧である相電圧VHi(i=r,s,t)との差からサブコンバータ3の電圧指令VLi(i=r,s,t)を求める。そして、図中右の真理値表に示すように、サブコンバータ3の電圧指令VLiの絶対値VLabiと符号nnLi(i=r,s,t)とをサブコンバータ3の制御信号として決定する。
生成された各コンバータ2、3の制御信号はゲートパルス生成回路26に入力される。
ゲートパルス生成回路26では、高精度電圧ルーチン25から入力された、各コンバータ2、3の電圧指令に対応する制御信号に基づいて、各コンバータ2、3内のスイッチング素子を駆動するゲートパルスを生成する。このとき、アーム短絡防止のためのゲートのデットタイムも生成する。
なお、サブコンバータ3のゲートパルス生成の処理では、PWM制御のためにコンパレータ回路を用いて、電力変換器7の電圧指令Virとメインコンバータ2の相電圧VHiとの差であるサブコンバータ3の電圧指令VLiの電圧を高精度に発生させるようにゲートパルスを生成する。
このゲートパルス生成回路26は比較的高速処理を必要とするため、並列処理ができる論理回路で通常構成されるが、高速処理が可能な中央演算装置(CPU)、デジタル-シグナル-プロセッサ(DSP)等を用いたソフトウェアによる処理でも良い。
以上のように、電力変換装置は交流側に系統電源電圧と同じ電圧を発生させるように制御する際、メインコンバータ2のフィルタコンデンサ4のDC電圧Vcを調整することで、サブコンバータ3のフィルタコンデンサ5のDC電圧Vbを一定に保つようにする。ここでは、サブコンバータ3の1周期あたりの出力電力量を概ゼロにして、フィルタコンデンサ5のDC電圧Vbを一定にする。メインコンバータ2とサブコンバータ3とを直列接続した電力変換器7は系統の相電圧31と等しい相電圧を発生するよう制御されるため、メインコンバータ2のDC電圧Vcを調整すると、サブコンバータ3の相電圧も増減する。それに伴いサブコンバータ3の電力も増減し、サブコンバータ3のDC電圧Vbを一定に制御することができる。
力行運転時の電流、電圧波形を図12、図13に示す。図12(a)、図13(a)は系統電源1の相電圧31およびメインコンバータ2の相電圧32を示し、図12(b)、図13(b)は、サブコンバータ3の相電圧33を示す。図12(c)、図13(c)は系統電流34を示し、図12(d)、図13(d)および図12(e)、図13(e)は、それぞれメインコンバータ2のフィルタコンデンサ4のDC電圧Vc35およびサブコンバータ3のフィルタコンデンサ5のDC電圧Vb36を示す。
図12に示すように、メインコンバータ2のDC電圧Vc35を増加させることで、メインコンバータ2の相電圧32は上昇し、系統電源1の相電圧31との差分である、サブコンバータ3で受け持つ相電圧33は減少する。電力変換器7を流れる系統電流34は系統電圧31と同極性であるため、サブコンバータ3が交流入力端子に戻す電力は負となり、サブコンバータ3のDC電圧Vb36は大きくなる。また、図13に示すように、メインコンバータ2のDC電圧Vc35を減少させることで、メインコンバータ2の相電圧32は減少し、サブコンバータ3で受け持つ相電圧33は増加する。系統電流34は系統電圧31と同極性であるため、サブコンバータ3が交流入力端子に戻す電力は正となり、サブコンバータ3のDC電圧Vb36は小さくなる。
回生運転時の電流、電圧波形を図14、図15に示す。図14(a)、図15(a)は系統電源1の相電圧41およびメインコンバータ2の相電圧42を示し、図14(b)、図15(b)は、サブコンバータ3の相電圧43を示す。図14(c)、図15(c)は系統電流44を示し、図14(d)、図15(d)および図14(e)、図15(e)は、それぞれメインコンバータ2のフィルタコンデンサ4のDC電圧Vc45およびサブコンバータ3のフィルタコンデンサ5のDC電圧Vb46を示す。
図14に示すように、メインコンバータ2のDC電圧Vc45を増加させることで、メインコンバータ2の相電圧42は上昇し、系統電源1の相電圧41との差分である、サブコンバータ3で受け持つ相電圧43は減少する。電力変換器7を流れる系統電流44は系統電圧41と異極性であるため、サブコンバータ3が交流入力端子に戻す電力は正となり、サブコンバータ3のDC電圧Vb46は小さくなる。また、図15に示すように、メインコンバータ2のDC電圧Vc45を減少させることで、メインコンバータ2の相電圧42は減少し、サブコンバータ3で受け持つ相電圧43は増加する。系統電流44は系統電圧43と異極性であるため、サブコンバータ3が交流入力端子に戻す電力は負となり、サブコンバータ3のDC電圧Vb46は大きくなる。
このような制御を行うことにより、サブコンバータ3のフィルタコンデンサ5のDC電圧Vbを一定に保つことができ、フィルタコンデンサ5に電力供給する直流電源を省略することができる。このため、電力変換装置の装置構成を小型化、簡略化でき信頼性も向上する。なお、フィルタコンデンサ5に電力供給するために、回生機能を備えた直流電源を備えてもよいが、電力容量の小さいもので十分である。
また、メインコンバータ2とサブコンバータ3とを直列接続して電力変換器7を構成し、各コンバータ2、3の相電圧の和で電力変換器7の相電圧を発生するため、大きな電圧のパルスを高いスイッチング周波数で発生させる必要がなく、系統のリアクトルを大きくすることなく高調波を抑制でき、電力損失および電磁ノイズも低減できる。このため、変換効率が高く小型化が促進された電力変換装置が得られる。
特に電圧が高いメインコンバータ2はパルス数を少なくし、電圧が低いサブコンバータ3はPWM制御すると、変換効率の向上と高調波抑制の両立に効果的である。
なお、上記実施の形態1では、メインコンバータ2のフィルタコンデンサ4のDC電圧Vc電圧を調整して、メインコンバータ2の相電圧を増減させたが、図16に示すように、メインコンバータ2をPWM制御して電圧パルス37を発生し、平均としてメインコンバータ2の相電圧32の大きさを変化させても良い。それに応じて、サブコンバータ3の相電圧33も変化させて、サブコンバータ3の出力電力を1周期あたりで概ゼロにする制御を行うことができる。この場合、メインコンバータ2のDC電圧Vc35を一定にしても、サブコンバータ3のフィルタコンデンサ5のDC電圧Vb36を一定に保つことができる。
実施の形態2.
図17は、この発明の実施の形態2による電力変換装置の制御の流れを示す図である。この実施の形態2による電力変換装置の主回路構成は、図1、図2で示した実施の形態1と同様である。
サブコンバータのDC電圧制御70では、計測されたサブコンバータ3のDC電圧Vbを設定されたDC電圧指令値Vb0と比較して、DC電圧Vbを増加させるか減少させるか判断し(step72)、系統電流の電流指令振幅を入力して力行か回生かを判断し(step74)、系統電流のパルス幅を決定して出力する(step73)。電流制御71では、メインコンバータ2のDC電圧Vcを増加させるか減少させるかを判断し(step75)、それにより電流指令振幅を増減してstep74に入力すると共に、電流指令も増減する(step76)。
このような制御では、系統電流の出力期間(パルス幅)や波形の調整で、サブコンバータ3の出力電力を1周期あたりで概ゼロにする制御を行い、サブコンバータ3のDC電圧Vbを一定に制御する。
力行運転時の電流、電圧波形を図18に、回生運転時の電流、電圧波形を図19に示す。サブコンバータ3の相電圧53、63は、PWM制御により、系統電源1の相電圧51、61とメインコンバータ2の相電圧52、62との差分を出力する。
力行時には、サブコンバータ3の相電圧53と系統電流54との積であらわされるサブコンバータ3の出力電力は、系統電流54の1周期内のパルス幅を調整することでサブコンバータ3の出力電力を1周期あたりで概ゼロにすることができる。
回生時には、メインコンバータ2のスイッチング素子をオフすることにより系統電流64は流れない。即ち、メインコンバータ2の相電圧62がゼロのとき系統電流64は流れず、これにより、系統電流64の1周期内のパルス幅を調整してサブコンバータ3の出力電力を調整して1周期あたりで概ゼロにすることができる。
また、この実施の形態では、系統電流の電流指令振幅を増減してメインコンバータ2のDC電圧Vcを制御できる。
この実施の形態2においても、サブコンバータ3のフィルタコンデンサ5のDC電圧Vbを一定に保つことができ、フィルタコンデンサ5に電力供給する直流電源を省略することができる。このため、電力変換装置の装置構成を小型化、簡略化でき信頼性も向上する。なお、フィルタコンデンサ5に電力供給するために、回生機能を備えた直流電源を備えてもよいが、電力容量の小さいもので十分である。
また、メインコンバータ2とサブコンバータ3とを直列接続して電力変換器7を構成し、各コンバータ2、3の相電圧の和で電力変換器7の相電圧を発生するため、大きな電圧のパルスを高いスイッチング周波数で発生させる必要がなく、系統のリアクトルを大きくすることなく高調波を抑制でき、電力損失および電磁ノイズも低減できる。このため、変換効率が高く小型化が促進された電力変換装置が得られる。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3による電力変換装置を図について説明する。
この実施の形態3による電力変換装置の主回路構成は、図1、図2で示した実施の形態1と同様である。なお、サブコンバータ3のフィルタコンデンサ5では、電圧の安定化対策が必要であるが、ここでは、便宜上、その説明は省略し、既に安定化できているものとする。
図20は、この実施の形態3による電力変換装置の制御の流れ全体を示す図である。
図20に示すように、電圧出力パルス幅決定ルーチン22aでは、計測した系統電源1の相電圧Vsi(i=r,s,t)から、系統電圧の基本波Vooiを導くと共に、サブコンバータ3のフィルタコンデンサ電圧(DC電圧)Vbから、メインコンバータ2内のスイッチング素子を駆動するゲート信号のパルス幅を決定し、このパルス幅に対応する電圧基本波の値である判定電圧VHanteiを出力する。
また、電圧指令生成ルーチン24aでは、メインコンバータ2のDC電圧VcがDC電圧指令値Vc0になるように系統電流を制御するため、電力変換器7の交流側に発生する電圧に対する電圧指令(入力電圧指令)Vir(i=r,s,t)を生成する。高精度電圧ルーチン25aでは、電力変換器7の電圧指令Vir(i=r,s,t)に基づいて各コンバータ2、3の電圧指令に対応する制御信号を生成する。このとき、系統線間電圧の半波に対してメインコンバータ2は1パルスの線間電圧を発生し、電力変換器7の交流側の発生電圧が系統電源電圧と等しくなるようにメインコンバータ2およびサブコンバータ3の制御信号を生成する。そして、ゲートパルス生成回路(論理回路)26aでは、高精度電圧ルーチン25aから各コンバータ2、3の電圧指令に対応する制御信号を入力して、各コンバータ2、3内のスイッチング素子を駆動するゲートパルスを生成する。
図20で示した各要素22a、24a〜26aの制御の詳細について、以下に説明する。
図21は、電圧出力パルス幅決定ルーチン22aでの処理を示すフローチャートである。図に示すように、電圧出力パルス幅決定ルーチン22aは、基本波導出ルーチン21aと高調波ピーク値Vnpmax導出ルーチン22bと判定電圧導出ルーチン22cとを備える。
まず、計測した系統電源1の相電圧Vsi(i=r,s,t)から位相を検出し、基本波導出ルーチン21aでは、相電圧Vsiの時間積分から電圧実効値を求め、電圧実効値の√2倍をピークとする電圧基本波Vooiを導出する。この基本波Vooiは電圧指令生成ルーチン24aおよび高精度電圧ルーチン25aにも入力される。高調波ピーク値Vnpmax導出ルーチン22bでは、電圧基本波Vooiと計測した系統相電圧Vsiとの差を高調波とし、その高調波のピーク値Vnpmaxを求める。判定電圧導出ルーチン22cでは、サブコンバータ3のフィルタコンデンサ5のDC電圧Vbに基づいて、メインコンバータ2内のスイッチング素子を駆動するゲート信号のパルス幅ΔTmaxを、電流制御が可能になるように決定し、パルス幅ΔTmaxに対応する電圧基本波Vooiの値を判定電圧VHanteiとして出力する。この判定電圧VHanteiは、高精度電圧ルーチン25aに入力される。
メインコンバータ2内のスイッチング素子のゲートパルス幅ΔTmaxについて以下に詳述する。
メインコンバータ2内のスイッチング素子のゲートパルス幅を調整することで、サブコンバータ3は低いフィルタコンデンサ電圧でも、電流制御が可能になる効果を、上記実施の形態1とは異なる波形図である図22、図23を用いて説明する。特に、図22はパルス幅調整前、図23はパルス幅調整後を示す。ここでは、理解を容易にするためR相とS相との2相で考える。
図に示すように、系統電源1の線間電圧の半波に対してメインコンバータ2は1パルスの線間電圧を発生する。また、R相、S相のサブコンバータ3は系統線間電圧とメインコンバータ2の線間電圧との差分を埋めるようにPWM制御される。
回生時の制御において、メインコンバータ2のR相とS相とのアームで、正側(上側)あるいは負側(下側)の同側のスイッチング素子がオンする時間がオーバラップすると、R相系統相電圧とS相系統相電圧との線間電圧である系統線間電圧を挟んで同側の素子(スイッチング素子/ダイオード)を経る短絡回路が出来る。この期間は、図22、図23の3段目で示すR、S相上(下)アームのゲートオンの期間であり、4段目で示すように、メインコンバータ2のR相とS相との線間電圧はゼロとなる。即ち、R相、S相間の系統線間電圧を、線間にあるR相、S相の2つのサブコンバータ3で発生する必要がある。
図22、図23の5段目に、(系統線間電圧−メインコンバータ線間電圧)と、R相、S相の2つ分のサブコンバータ3のフィルタコンデンサ電圧を示す。(系統線間電圧−メインコンバータ線間電圧)はR相、S相の2つ分のサブコンバータ3のフィルタコンデンサ電圧以下のとき、電力変換器7を流れる電流、即ち系統の電流を制御できる。図22では、メインコンバータ線間電圧が0となる期間で、(系統線間電圧−メインコンバータ線間電圧)はR相、S相の2つ分のサブコンバータ3のフィルタコンデンサ電圧を超える時があり、その時、電流制御不可となり、図22の1段目に示すように、系統電流に過電流が発生する。一方、図23では、メインコンバータ2の相電圧のパルス幅を縮めて、3段目で示すR、S相上(下)アームのゲートオンの期間を縮小し、メインコンバータ線間電圧が0となる期間を短縮するように調整している。これにより、図23に示す場合では、(系統線間電圧−メインコンバータ線間電圧)は、常に、R相、S相の2つ分のサブコンバータ3のフィルタコンデンサ電圧以下となり、サブコンバータ3のコンデンサ電圧が低くても、図23の1段目に示すように、系統電流は、過電流が発生せず、ほぼ正弦波形に制御できる。
電圧出力パルス幅決定ルーチン22a内の判定電圧導出ルーチン22cでは、(系統線間電圧−メインコンバータ線間電圧)と高調波のピーク値Vnpmaxとの和が、2つ分のサブコンバータ3のフィルタコンデンサ電圧以下となるように、回生時におけるメインコンバータ2内のスイッチング素子のゲートパルス幅ΔTmaxを決定し、メインコンバータの線間電圧が0となる期間を調整する。これにより電力変換器1の交流側に発生する線間電圧を系統線間電圧と同等に制御することが可能になり、系統電流も制御できる。
図24は、電圧指令生成ルーチン24aでの処理を示すフローチャートである。この電圧指令生成ルーチン24aは各相毎の処理であり、メインコンバータ2のDC電圧Vcのフィードバック制御から系統電流指令Isi0(i=r,s,t)を生成し、さらに系統電流Isi(i=r,s,t)のフィードバック制御より電力変換器7の電圧指令Vir(i=r,s,t)を生成する。
まず、メインコンバータ2のDC電圧VcがDC電圧指令値Vc0に追従するように、偏差のPI制御により系統電流の電流指令振幅Is0を求める。この電流指令振幅Is0と系統電圧基本波Vooi(i=r,s,t)との積から電流指令Isi0(i=r,s,t)を生成する。そして、計測された系統電流Isiが電流指令Isi0に追従するように、偏差のPI制御により系統の相電圧Vsi(i=r,s,t)の操作量を演算し、該相電圧Vsiに加算することで電圧指令Virが生成される。なお、中性点電位の変動を考慮し、相電圧Vsiは中性点電位からの電圧を演算して用いる。生成された電圧指令Virは高精度電圧ルーチン25aに入力される。また、電流指令振幅Is0も高精度電圧ルーチン25aに入力される。
系統電流Isiを操作することにより、メインコンバータ2のDC電圧Vcを制御することについて以下に説明する。
上述したように、メインコンバータ2のフィルタコンデンサ電圧(DC電圧Vc)がDC電圧指令値Vc0に追従するように、偏差の比例・積分制御により系統電流の電流指令振幅Is0を求める。交流系統の系統電流に含まれる高調波電流の低減を重視するならば、系統電流指令Isi0は、求めた電流指令振幅Is0と系統電圧の基本波(三角関数)の積とする。例えば図25に示すように、メインコンバータ2のフィルタコンデンサ電圧82は、負荷パワー83が増加すると一旦減少するが、系統電流指令値81(電流指令Isi0)の振幅を大きくすることで目標電圧値84に近付く。
なお、この例では、電流指令振幅Is0と系統電圧の基本波(三角関数)の積を系統電流指令Isi0とするものであるが、これに限るものではなく、例えばメインコンバータ2のフィルタコンデンサ4のリプル電流耐量抑制を重視するならば、系統電流指令Isi0は、求めた電流指令振幅Is0と幅1の矩形波との積とする。この場合も図26に示すように、メインコンバータ2のフィルタコンデンサ電圧82は、負荷パワー83が増加すると一旦減少するが、系統電流指令値81a(電流指令Isi0)の振幅を大きくすることで目標電圧値84に近付く。
また、系統の線間電圧がメインコンバータ2のフィルタコンデンサ電圧(DC電圧Vc)を越えるときにメインコンバータ2のフィルタコンデンサ4は電圧充電される。このため、系統の線間電圧がピーク値付近になった時、電流波高値を大きくするように系統電流Isiの波形を操作することで、メインコンバータ2のフィルタコンデンサ電圧を制御できる。図27に示すように、電流実効値が等しくても、系統の線間電圧85がピーク値付近になった時に系統電流指令値81b(電流指令Isi0)の電流波高値を大きくすることで、メインコンバータ2のフィルタコンデンサ電圧82を大きくすることが出来る。
さらに図28に示すように、系統電流指令値81c(電流指令Isi0)により系統電流Isiを流す幅を操作することで、メインコンバータ2のフィルタコンデンサ電圧82を制御しても良い。
上述した電圧指令生成ルーチン24aでは、こうして求めた電流指令Isi0に計測された系統電流Isiが追従するように、偏差のPI制御により系統の相電圧Vsi(i=r,s,t)の操作量を演算し、該相電圧Vsiに加算することで電圧指令Virが生成される。そして、電力変換器7が電圧指令通り電圧を出力し、系統電流Isiを操作することにより、メインコンバータ2のフィルタコンデンサ電圧82(DC電圧Vc)を制御できる。
図29は、高精度電圧ルーチン25aでの処理を示すフローチャートである。この電圧高精度電圧ルーチン25aでは、メインコンバータ2とサブコンバータ3のそれぞれについてのスイッチ状態を求めて制御信号を生成する。
まず、メインコンバータ2側の処理では、電流指令振幅Is0から力行運転か回生運転であるかを判断する。力行運転ではメインコンバータ2は三相全波整流回路となるので、スイッチ状態は全オフでも良く、この場合、メインコンバータ2の制御信号となる2つのビット情報nH1i、nH2i(i=r,s,t)は0とする。回生運転では、入力される系統電圧基本波Vooi(i=r,s,t)と判定電圧VHanteiとから図中左の真理値表に示すように2つのビット情報nH1、nH2は決定される。
サブコンバータ3側の処理では、電力変換器7の電圧指令Virとメインコンバータ2の交流端子電圧である相電圧VHi(i=r,s,t)との差からサブコンバータ3の電圧指令VLi(i=r,s,t)を求める。そして、図中右の真理値表に示すように、サブコンバータ3の電圧指令VLiの絶対値VLabiと符号nnLi(i=r,s,t)とをサブコンバータ3の制御信号として決定する。
生成された各コンバータ2、3の制御信号はゲートパルス生成回路26aに入力される。
ゲートパルス生成回路26aでは、高精度電圧ルーチン25aから入力された、各コンバータ2、3の電圧指令に対応する制御信号に基づいて、各コンバータ2、3内のスイッチング素子を駆動するゲートパルスを生成する。このとき、アーム短絡防止のためのゲートのデットタイムも生成する。
なお、サブコンバータ3のゲートパルス生成の処理では、PWM制御のためにコンパレータ回路を用いて、電力変換器7の電圧指令Virとメインコンバータ2の相電圧VHiとの差であるサブコンバータ3の電圧指令VLiの電圧を高精度に発生させるようにゲートパルスを生成する。
このゲートパルス生成回路26aは比較的高速処理を必要とするため、並列処理ができる論理回路で通常構成されるが、高速処理が可能な中央演算装置(CPU)、デジタル-シグナル-プロセッサ(DSP)等を用いたソフトウェアによる処理でも良い。
以上のように、この実施の形態では、メインコンバータ2とサブコンバータ3とを直列接続して電力変換器7を構成し各コンバータ2、3の相電圧の和で電力変換器7の相電圧を発生するため、大きな電圧のパルスを高いスイッチング周波数で発生させる必要がなく、系統のリアクトルを大きくすることなく高調波を抑制でき、電力損失および電磁ノイズも低減できる。このため、変換効率が高く小型化が促進された電力変換装置が得られる。
特に、比較的電圧が低いサブコンバータ3をきめ細かく制御することにより電流制御をするので、比較的電圧が高いメインコンバータ2の出力電圧のパルス数は半周期あたり数パルス以下となり、さらにスイッチング損失は低下し電磁ノイズも低減する。メインコンバータ2のパルス数が半周期あたり1パルスの場合はさらに効果的である。
またサブコンバータ3により電流制御ができるので、力行・回生運転が容易となる。回生運転のときに系統電圧に高調波が発生し、メインコンバータ2の同側アームが入る時に短絡回路となっても、サブコンバータ3のコンデンサ電圧Vb≧1/2・(線間電圧)+高調波電圧Vnpを満たすようにメインコンバータ2内のスイッチング素子のゲートパルス幅を決めることにより、電流制御が出来、電流は過負荷にならないので、上位の保護スイッチが切りにならず運転継続ができる。このとき、系統の限流リアクトルも小さくできる。
なお、上記各実施の形態では力行・回生運転を行う電力変換装置について示したが、回生運転をしない場合、図30に示すように、メインコンバータ2に替わってダイオードのフルブリッジ構成のメインコンバータ91を用いて電力変換器7aを構成してもよく、安価を実現できる。この場合も、サブコンバータ3をPWM制御することで、高調波の抑制が効果的に行える。
実施の形態4.
なお、上記各実施の形態1〜3では、サブコンバータ3は各相で1台としたが、メインコンバータ2の各相交流入力線9に複数台の単相サブコンバータ3の交流側をそれぞれ直列接続しても良い。図31にサブコンバータ3を2台の場合の電力変換装置を示す。この場合、メインコンバータ2は、各相2aが図のように構成された三相3レベルコンバータでフィルタコンデンサ4は2つのフィルタコンデンサ4aを直列接続して用いる。
このように構成される電力変換装置のメインコンバータ2のフィルタコンデンサ4のDC電圧Vcと2台のサブコンバータ3のフィルタコンデンサ5のDC電圧Vb1、Vb2は、それぞれ異なる値(Vc>Vb1>Vb2)で、4:2:1、4:3:1、5:3:1、6:3:1、7:3:1等の関係を持ち、製品仕様に合わしてこれ以外の値でも良く、等しい電圧にして部品の種類を低減しても良い。それぞれの場合について、各コンバータの出力論理とそれらを直列接続した電力変換器の出力階調(電圧レベル)との関係を図32のA〜Eの論理表に示す。
ここでは、表Aの場合について、以下に説明する。
Vc、Vb1、Vb2は4:2:1の関係で、3つのコンバータ2、3の組み合わせにより、これらの発生電圧の総和で0〜7の8階調の相電圧(絶対値)が交流入力端子に発生する。正弦波階調を得るための各コンバータ2、3の電圧波形を、図33に示す。図33(a)は電力変換器全体の電圧波形、図33(b)はDC電圧Vb2を有するサブコンバータ3の電圧波形、図33(c)はDC電圧Vb1を有するサブコンバータ3の電圧波形、図33(d)はDC電圧Vcを有するメインコンバータ2の電圧波形を示す。各コンバータ2、3の発生電圧の組み合わせにより、滑らかな電圧階調波形が得られていることがわかる。
このように異なるDC電圧を有するメインコンバータ2と複数台のサブコンバータ3との直列接続構成で、交流入力端子に発生する電圧は、多レベル化して滑らかな電圧階調波形となるため、高調波を抑制することができる。また、電圧の高いメインコンバータ2のスイッチング回数を抑えることにより、スイッチング損失を抑えることが出来、電力変換装置の効率は向上し、さらに電磁ノイズも減らすことが出来る。
また、この場合も、上記実施の形態1、2と同様の制御を適用することができ、サブコンバータ3のフィルタコンデンサ5のDC電圧Vbを一定に保つことができ上記実施の形態1、2と同様の効果が得られる。
また、上記実施の形態3と同様の制御も適用でき、比較的電圧の低いサブコンバータ3をきめ細かく制御することで電流制御が行え、上記実施の形態3と同様の効果が得られる。
基本的にメインコンバータ2とサブコンバータ3は出力したい電圧に対してパルス幅の変調制御出力、いわゆる、PWM出力を行っても良い。出力に小さなフィルタをおくことで、電圧出力の精度が向上させることが出来、電圧や電流の高調波を抑制が出来る。
特に電圧が高いメインコンバータは出力パルス数を少なくし、電圧が低いサブコンバータはPWM出力すると、変換効率の向上と高調波抑制の両立が出来、効果的である。
交流から直流に電力変換し、回生時にも電力制御可能な電力変換装置に広く適用できる。
この発明による電力変換装置は、それぞれ交流から直流に電力を変換するメインコンバータとサブコンバータとを直列接続して構成される。上記メインコンバータの直流電圧は上記サブコンバータの直流電圧より大きく、上記メインコンバータと交流電源との間に上記サブコンバータを配置する。
そして、上記サブコンバータの交流側に発生する1周期あたりの電力がゼロになるように、該電力変換装置を制御して上記メインコンバータの直流電圧を調整するものである。
また、この発明による電力変換装置は、上記サブコンバータの交流側に発生する1周期あたりの電力がゼロになるように、上記メインコンバータをPWM制御して該メインコンバータの平均的な相電圧を調整するものである。
また、この発明による電力変換装置は、該電力変換装置に流れる電流の出力期間および振幅を調整して、上記サブコンバータの交流側に発生する1周期あたりの電力をゼロにすると共に、上記メインコンバータの直流電圧を制御するものである。
また、この発明による電力変換装置は、上記メインコンバータの直流電圧が所定の値になるように、該電力変換装置に流れる電流を制御するものである。

Claims (18)

  1. それぞれ交流から直流に電力を変換するメインコンバータとサブコンバータとを直列接続して構成される電力変換装置において、上記メインコンバータの直流電圧は上記サブコンバータの直流電圧より大きく、上記メインコンバータと交流電源との間に上記サブコンバータを配置したことを特徴とする電力変換装置。
  2. 上記サブコンバータの交流側に発生する1周期あたりの電力をゼロにするように上記メインコンバータおよび上記サブコンバータを制御することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 該電力変換装置に流れる電流を制御して上記メインコンバータの直流電圧を制御することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 上記メインコンバータを半周期に1パルスのゲートパルスにて駆動し、上記サブコンバータの交流端子の発生電圧を、交流電源電圧と上記メインコンバータの交流端子の発生電圧との差分となるように制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 上記サブコンバータの直流電圧の2倍の電圧が、上記交流電源の線間電圧と上記メインコンバータの線間電圧との差分に高調波電圧を加算した電圧よりも大きくなるように、回生時における上記メインコンバータを駆動するゲートパルス幅を決定することを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 上記メインコンバータの交流端子に発生する発生電圧を半周期に数パルス以下のパルス電圧とし、上記サブコンバータの交流端子に発生する発生電圧を、交流電源電圧と上記メインコンバータの発生電圧との差分となるように制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  7. 上記メインコンバータの発生電圧を半周期に1パルスに制御することを特徴とする請求項6に記載の電力変換装置。
  8. 上記サブコンバータは、複数段の直列接続とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  9. 上記メインコンバータのスイッチング制御により上記サブコンバータの交流側に発生する1周期あたりの電力をゼロにすることを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  10. 上記メインコンバータのスイッチング制御において、上記メインコンバータの直流電圧を調整することを特徴とする請求項9に記載の電力変換装置。
  11. 上記メインコンバータのスイッチング制御において、上記メインコンバータをPWM制御することを特徴とする請求項9に記載の電力変換装置。
  12. 上記サブコンバータのスイッチング制御により上記サブコンバータの交流側に発生する1周期あたりの電力をゼロにすることを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  13. 上記サブコンバータのスイッチング制御により該電力変換装置に流れる電流のパルス幅を調整することを特徴とする請求項12に記載の電力変換装置。
  14. 上記サブコンバータのスイッチング制御により該電力変換装置に流れる電流を制御して上記メインコンバータの直流電圧を調整することを特徴とする請求項12に記載の電力変換装置。
  15. 上記サブコンバータの直流電圧が所定の指令値に追従するように上記メインコンバータの直流電圧指令値を決定し、該メインコンバータの直流電圧が上記電圧指令値に追従するように該電力変換装置に流れる電流の指令値を生成し、該電流指令値に基づいて生成される該電力変換装置の入力電圧指令により上記メインコンバータおよび上記サブコンバータを制御することを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  16. 該電力変換装置を流れる電流の指令値を生成し、該電流指令値に基づいて生成される該電力変換装置の入力電圧指令により上記メインコンバータおよび上記サブコンバータを制御し、上記電流指令値の生成時に、上記出力期間を調整すると共に、振幅を調整して上記メインコンバータの直流電圧を制御することを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  17. 上記サブコンバータのスイッチング制御により該電力変換装置に流れる電流を制御することを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  18. 上記メインコンバータの直流電圧が一定となるように、該電力変換装置を流れる電流の指令値を生成し、該電流指令値に基づいて生成される該電力変換装置の入力電圧指令により上記メインコンバータおよび上記サブコンバータを制御することを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
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