JP5400955B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

この発明は、交流側の力率を改善する回路を備えて交流/直流の電力変換により所望の直流電圧を得る電力変換装置に関するものである。
従来の電力変換装置は、交流電源の第1の端子からの出力は、リアクトルに接続され、その後段に単相インバータにて構成されたインバータ回路の交流側が直列接続される。インバータ回路内の単相インバータは、半導体スイッチ素子および直流電圧源から構成される。また、それぞれ短絡用スイッチと整流ダイオードとを直列接続してインバータを構成する第1、第2の直列回路は並列接続され、出力段の平滑コンデンサの両端子間に接続される。第1の直列回路の中点が、インバータ回路の後段の交流出力線に接続され、第2の直列回路の中点が交流電源の第2の端子に接続される。そして、平滑コンデンサの直流電圧が一定の目標電圧に維持できるように、また交流電源からの入力力率が概1になるようにPWM制御により電流を制御して出力し、交流側の発生電圧を交流電源からの入力電圧に重畳する。そして、交流電源からの入力電圧の位相のゼロクロス位相を中央とする短絡位相範囲でのみ、短絡用スイッチをオン状態として平滑コンデンサをバイパスさせる(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−95160号公報
このような電力変換装置では、出力側の平滑コンデンサに直流負荷として、例えば電動機制御用のインバータ等を接続すると、電動機が減速する際に電力が直流負荷から平滑コンデンサに戻り、平滑コンデンサの直流電圧が上昇して過電圧となることがあった。
この発明は、上記のような問題点を解消するために成されたものであって、出力側の平滑コンデンサの直流電圧が上昇して過電圧となることを防止し、直流電圧を安定的に制御することを目的とする。
この発明に係る電力変換装置は、複数の半導体スイッチ素子と直流電圧源とから成る単相インバータの交流側を1以上直列接続して構成され、該交流側を交流電源の第1の端子に直列接続して上記各単相インバータの出力の総和を上記交流電源の出力に重畳するインバータ回路と、直流母線間に複数の半導体スイッチ素子を有し、一方の交流端子が上記インバータ回路の後段の交流出力線に接続され、他方の交流端子が上記交流電源の第2の端子に接続され、上記直流母線間に直流電力を出力するコンバータ回路と、上記直流母線間に接続され、上記コンバータ回路の出力を平滑する平滑コンデンサと、上記インバータ回路および上記コンバータ回路を出力制御する制御回路とを備える。
そして、上記制御回路は、上記平滑コンデンサに直流電力を出力する力行モードと、上記平滑コンデンサからの電力を上記交流電源に回生する回生モードとの2種の制御モードを有し、上記平滑コンデンサの電圧に応じて上記力行モードと上記回生モードとを切り替えると共に、上記コンバータ回路の上記交流端子間を短絡させて上記平滑コンデンサをバイパスさせる短絡期間を上記交流電源の1周期内に有し、上記平滑コンデンサの電圧を目標電圧に追従し、上記インバータ回路の直流電圧が設定電圧に追従するように、上記制御モードに応じて上記インバータ回路および上記コンバータ回路を出力制御し、上記短絡期間において、上記インバータ回路の上記直流電圧源を上記力行モードでは充電し、上記回生モードでは放電する。上記短絡期間は、上記交流電源の電圧のゼロクロス位相を中央とする所定位相範囲のみであって、該所定位相範囲は、上記インバータ回路の上記直流電圧源の充電電力と放電電力とが等しくなるように決定され、上記制御回路は、上記インバータ回路の直流電圧と設定電圧との偏差の比例量および比例積分量に基づいて上記所定位相範囲を調整し、上記力行モードと上記回生モードとの切り替え時に上記偏差の比例積分量を初期化するものである。
またこの発明に係る電力変換装置は、上記制御回路が、上記平滑コンデンサに直流電力を出力する力行モードと、上記平滑コンデンサからの電力を上記交流電源に回生する回生モードとの2種の制御モードを有し、上記平滑コンデンサの電圧に応じて上記力行モードと上記回生モードとを切り替えると共に、上記コンバータ回路の上記交流端子間を短絡させて上記平滑コンデンサをバイパスさせる短絡期間を上記交流電源の1周期内に有し、上記平滑コンデンサの電圧を目標電圧に追従し、上記インバータ回路の直流電圧が設定電圧に追従するように、上記制御モードに応じて上記インバータ回路および上記コンバータ回路を出力制御し、上記短絡期間において、上記インバータ回路の上記直流電圧源を上記力行モードでは充電し、上記回生モードでは放電する。そして、上記コンバータ回路の上記交流端子間を短絡させる上記短絡期間の制御と、上記コンバータ回路の上記各交流端子と上記平滑コンデンサとの間を導通させる制御との切り替え時に、上記インバータ回路の出力制御にフィードフォワード制御を用いて、直流電力の充電/放電動作を切り替えるものである。
この発明によると、制御回路は、平滑コンデンサに直流電力を出力する力行モードと、平滑コンデンサからの電力を交流電源に回生する回生モードとの2種の制御モードを有して、インバータ回路およびコンバータ回路を出力制御するため、平滑コンデンサに接続される直流負荷からの回生などにより平滑コンデンサの直流電圧が上昇しても、平滑コンデンサの電力を交流電源に回生するようインバータ回路およびコンバータ回路を制御することができ、平滑コンデンサの直流電圧が過電圧となることを防止し、直流電圧を安定的に制御できる。
この発明の実施の形態1による電力変換装置の構成図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の力行動作を説明する各部の波形図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の力行動作を説明する電流経路図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の力行動作を説明する電流経路図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の力行動作を説明する電流経路図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の力行動作を説明する電流経路図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の力行動作を説明する電流経路図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の力行動作を説明する電流経路図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の回生動作を説明する各部の波形図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の回生動作を説明する電流経路図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の回生動作を説明する電流経路図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の回生動作を説明する電流経路図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の回生動作を説明する電流経路図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の回生動作を説明する電流経路図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の回生動作を説明する電流経路図である。 この発明の実施の形態1による制御回路におけるインバータ回路の制御を示す制御ブロック図である。 この発明の実施の形態2によるによる電力変換装置の構成図である。 この発明の実施の形態3による制御回路におけるインバータ回路の直流電圧制御のブロック図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1による電力変換装置について説明する。図1はこの発明
の実施の形態1による電力変換装置の概略構成図である。
図1に示すように、電力変換装置は、交流電源1の交流電力を直流電力に変換して直流負荷2に出力するための主回路と制御回路200とを備える。
主回路は、限流回路としてのリアクトル3とインバータ回路100とコンバータ回路110と平滑コンデンサ9とを備える。交流電源1の第1の端子からの出力は、リアクトル3に接続され、その後段に単相インバータにて構成されたインバータ回路100の交流側が直列接続される。コンバータ回路110は、一方の交流端子がインバータ回路110の後段の交流出力線に接続され、他方の交流端子が交流電源1の第2の端子に接続される。14a、14bはコンバータ回路110の直流母線であり、コンバータ回路110は、直流母線14a、14b間に接続された平滑コンデンサ9に直流電力を出力する。
インバータ回路100内の単相インバータは、ダイオードを逆並列に接続した複数個のIGBT等の自己消弧型半導体スイッチ素子4〜7および直流電圧源8から構成されるフルブリッジ構成のインバータである。直流電圧源8は直流コンデンサ、電池等蓄電能力があるものであり、また、絶縁型の直流電源でも良い。
コンバータ回路110は、直流母線間に複数の半導体スイッチ素子10〜13を有して交流/直流の双方向に変換可能な回路であり、この場合、ダイオードを逆並列に接続した複数個のIGBT等の自己消弧型の半導体スイッチ素子10〜13をそれぞれ2個直列接続した2つのブリッジ回路を直流母線間に並列接続して構成する。
インバータ回路100の後段の交流出力線にはコンバータ回路110の半導体スイッチ素子10のエミッタと半導体スイッチ素子12のコレクタとの接続点が接続される。また半導体スイッチ素子11のエミッタと半導体スイッチ素子13のコレクタとの接続点が交流電源1の上記第2の端子に接続される。
なお、自己消弧形の半導体スイッチ素子4〜7、10〜13はIGBT以外にも、GCT、GTO、トランジスタ、MOSFET等でも、また自己消弧機能がないサイリスタ等でも強制転流動作が可能であればよい。
また、リアクトル3はインバータ回路100とコンバータ回路110との間に直列接続しても良い。
制御回路200は、インバータ回路100の直流電圧源8の電圧Vsubと、平滑コンデンサ9の電圧Vdcと、交流電源1からの電圧Vin、電流Iinとに基づいて、平滑コンデンサ9の電圧Vdcが一定の目標電圧Vdcになるように、インバータ回路100およびコンバータ回路110内の各半導体スイッチ素子4〜7、10〜13へのゲート信号21、22を生成してインバータ回路100およびコンバータ回路110を出力制御する。
平滑コンデンサ9には直流負荷2が接続され、通常時は電圧Vdcは目標電圧Vdcに比べて低く、制御回路200は、交流電源1からの交流電力を変換して平滑コンデンサ9に直流電力を供給する力行モードでインバータ回路100およびコンバータ回路110を出力制御する。そして、直流負荷2の状態により、平滑コンデンサ9の電圧Vdcが目標電圧Vdcより高くなると、制御回路200は、平滑コンデンサ9に直流電力を交流電力に変換して交流電源1に回生する回生モードでインバータ回路100およびコンバータ回路110を出力制御する。
このように構成される電力変換装置の動作について、図に基づいて説明する。図2は、力行モードでの各部の波形を示し、図3〜図8は、力行モードでの電流経路図を示す。また、図9は、回生モードでの各部の波形を示し、図10〜図15は、回生モードでの電流経路図を示す。
まず、電力変換装置の力行モードでの動作について、図2に基づいて以下に説明する。 交流電源1からの電圧Vin、電流Iinは、図2に示すような波形となる。Vdcは一定の目標電圧Vdcに制御される平滑コンデンサ9の直流電圧であり、この場合、電圧Vinのピーク電圧が平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcより高いものとする。インバータ回路100は、交流電源1からの入力力率が概1になるようにPWM制御により電流Iinを制御して出力し、交流側の発生電圧を交流電源1の出力である電圧Vinに重畳する。
交流電源1の電圧位相をθとし、電圧Vinが正極性である0≦θ<π/2での動作について図3〜図5を用いて説明する。π/2≦θ<πの位相期間では、0≦θ<π/2の位相期間と対称の動作をするので説明を省略する。
インバータ回路100内の電流は、図3〜図5に示すように、半導体スイッチ素子4、7がオン、半導体スイッチ素子5、6がオフの時には、直流電圧源8を充電するように流れ、半導体スイッチ素子5、6がオン、半導体スイッチ素子4、7がオフの時には、直流電圧源8を放電するように流れる。また、半導体スイッチ素子4、5がオン、半導体スイッチ素子6、7がオフの時、および半導体スイッチ素子6、7がオン、半導体スイッチ素子4、5がオフの時には、直流電圧源8をスルーして電流が流れる。このような4種の制御の組み合わせにて半導体スイッチ素子4〜7を制御してインバータ回路100をPWM制御する。なお、各半導体スイッチ素子4〜7に流れる電流が、エミッタからコレクタへ流れる時は、その半導体スイッチ素子をオフして逆並列接続されたダイオードに電流を流しても良い。
交流電源1の電圧Vinが平滑コンデンサ9の目標電圧Vdcと等しくなる時の位相θ=θ(0<θ<π/2)とし、位相θ=0から0<θ<θである所定位相θまで、コンバータ回路110の半導体スイッチ素子12、13を短絡用スイッチとしてオン状態とし、半導体スイッチ素子10、11をオフ状態とする。コンバータ回路110では、半導体スイッチ素子12、13により交流端子間を短絡させるため、平滑コンデンサ9はバイパスされる。即ち図3に示すように、交流電源1からの電流は、交流電源1→リアクトル3→インバータ回路100→半導体スイッチ素子12→半導体スイッチ素子13→交流電源1の経路で流れる。
この時、インバータ回路100はPWM制御により、半導体スイッチ素子4、7がオン、半導体スイッチ素子5、6がオフの場合と、半導体スイッチ素子6、7がオン、半導体スイッチ素子4、5がオフの場合(あるいは半導体スイッチ素子4、5がオン、半導体スイッチ素子6、7がオフの場合)とを組み合わせて電圧Vinの逆極性にほぼ等しい電圧を発生させつつ、入力力率が概1になるように電流Iinを制御して出力し、この間、インバータ回路100の直流電圧源8にはエネルギが充電される。
なお、コンバータ回路110の交流端子間を短絡させる短絡用スイッチには、半導体スイッチ素子10、11をオン状態として用いても良い。また、コンバータ回路110でも、各半導体スイッチ素子10〜13に流れる電流がエミッタからコレクタへ流れる時は、その半導体スイッチ素子をオフして逆並列接続されたダイオードに電流を流しても良い。
次に、位相θ=θの時、コンバータ回路110の半導体スイッチ素子12をオフして半導体スイッチ素子10をオンする。
即ち位相θが、θ≦θ<θである時、コンバータ回路110の半導体スイッチ素子10、13をオン状態とし、半導体スイッチ素子11、12をオフ状態とすると、コンバータ回路110の交流端子間を流れる電流が平滑コンデンサ9を経由する。即ち図4に示すように、交流電源1からの電流は、交流電源1→リアクトル3→インバータ回路100→半導体スイッチ素子10→平滑コンデンサ9→半導体スイッチ素子13→交流電源1の経路で流れる。
この時、インバータ回路100はPWM制御により、半導体スイッチ素子5、6がオン、半導体スイッチ素子4、7がオフの場合と、半導体スイッチ素子6、7がオン、半導体スイッチ素子4、5がオフの場合(あるいは半導体スイッチ素子4、5がオン、半導体スイッチ素子6、7がオフの場合)とを組み合わせて出力する。この時、平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcが目標電圧Vdcに維持できるように、Vdc−Vinにほぼ等しい電圧を発生させつつ、入力力率が概1になるように電流Iinを制御して出力する。この間、インバータ回路100が発生する電圧極性と電流Iinの極性は等しくなるので、インバータ回路100の直流電圧源8は放電される。
次に、位相θ=θにて電圧Vinが平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcと等しくなると、コンバータ回路110の制御は変わらず、即ち、半導体スイッチ素子10、13はオン状態、半導体スイッチ素子11、12はオフ状態を継続するが、インバータ回路100での動作が変わる。
即ち位相θが、θ≦θ<π/2である時、図5に示すように、交流電源1からの電流は、交流電源1→リアクトル3→インバータ回路100→半導体スイッチ素子10→平滑コンデンサ9→半導体スイッチ素子13→交流電源1の経路で流れる。
この時、インバータ回路100はPWM制御により、半導体スイッチ素子4、7がオン、半導体スイッチ素子5、6がオフの場合と、半導体スイッチ素子4、5がオン、半導体スイッチ素子6、7がオフの場合(あるいは半導体スイッチ素子6、7がオン、半導体スイッチ素子4、5がオフの場合)とを組み合わせて出力する。この時、平滑コンデンサ9
の目標電圧Vdc≦電圧Vinであり、インバータ回路100は、平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcが目標電圧Vdcに維持できるように、Vin−Vdcにほぼ等しい電圧をVinの極性に対して逆極性に発生させつつ、入力力率が概1になるように電流Iinを制御して出力する。この間、インバータ回路100が発生する電圧極性と電流Iinの極性は逆になるので、インバータ回路100の直流電圧源8は充電される。
次に、電圧Vinが負極性であるπ≦θ<3π/2での動作について図6〜図8を用いて説明する。3π/2≦θ<2πの位相期間では、π≦θ<3π/2の位相期間と対称の動作をするので説明を省略する。
インバータ回路100内の電流は、図6〜図8に示すように、半導体スイッチ素子5、6がオン、半導体スイッチ素子4、7がオフの時には、直流電圧源8を充電するように流れ、半導体スイッチ素子4、7がオン、半導体スイッチ素子5、6がオフの時には、直流電圧源8を放電するように流れる。また、半導体スイッチ素子4、5がオン、半導体スイッチ素子6、7がオフの時、および半導体スイッチ素子6、7がオン、半導体スイッチ素子4、5がオフの時には、直流電圧源8をスルーして電流が流れる。このような4種の制御の組み合わせにて半導体スイッチ素子4〜7を制御してインバータ回路100をPWM制御する。
交流電源1の電圧位相θが、π≦θ<π+θである時、コンバータ回路110の半導体スイッチ素子12、13を短絡用スイッチとしてオン状態とし、半導体スイッチ素子10、11をオフ状態とする。コンバータ回路110では、半導体スイッチ素子12、13により交流端子間を短絡させるため、平滑コンデンサ9はバイパスされる。即ち図6に示すように、交流電源1からの電流は、交流電源1→半導体スイッチ素子13→半導体スイッチ素子12→インバータ回路100→リアクトル3→交流電源1の経路で流れる。
この時、インバータ回路100はPWM制御により、半導体スイッチ素子5、6がオン、半導体スイッチ素子4、7がオフの場合と、半導体スイッチ素子4、5がオン、半導体スイッチ素子6、7がオフの場合(あるいは半導体スイッチ素子6、7がオン、半導体スイッチ素子4、5がオフの場合)とを組み合わせて電圧Vinの逆極性にほぼ等しい電圧を発生させつつ、入力力率が概1になるように電流Iinを制御して出力し、この間、インバータ回路100の直流電圧源8にはエネルギが充電される。
次に、位相θ=π+θの時、コンバータ回路110の半導体スイッチ素子13をオフして半導体スイッチ素子11をオンする。
即ち位相θが、π+θ≦θ<π+θである時、コンバータ回路110の半導体スイッチ素子11、12をオン状態とし、半導体スイッチ素子10、13をオフ状態とすると、コンバータ回路110の交流端子間を流れる電流が平滑コンデンサ9を経由する。即ち図7に示すように、交流電源1からの電流は、交流電源1→半導体スイッチ素子11→平滑コンデンサ9→半導体スイッチ素子12→インバータ回路100→リアクトル3→交流電源1の経路で流れる。
この時、インバータ回路100はPWM制御により、半導体スイッチ素子4、7がオン、半導体スイッチ素子5、6がオフの場合と、半導体スイッチ素子4、5がオン、半導体スイッチ素子6、7がオフの場合(あるいは半導体スイッチ素子6、7がオン、半導体スイッチ素子4、5がオフの場合)とを組み合わせて出力する。この時、平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcが目標電圧Vdcに維持できるように、−Vdc−Vinにほぼ等しい電圧を発生させつつ、入力力率が概1になるように電流Iinを制御して出力する。この間、インバータ回路100が発生する電圧極性と電流Iinの極性は等しくなるので、インバータ回路100の直流電圧源8は放電される。
次に、位相θ=π+θにて電圧Vinが平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcと等しくなると、コンバータ回路110の制御は変わらず、即ち、半導体スイッチ素子11、12はオン状態、半導体スイッチ素子10、13はオフ状態を継続するが、インバータ回路100での動作が変わる。
即ち位相θが、π+θ≦θ<3π/2である時、図8に示すように、交流電源1からの電流は、交流電源1→半導体スイッチ素子11→平滑コンデンサ9→半導体スイッチ素子12→インバータ回路100→リアクトル3→交流電源1の経路で流れる。
この時、インバータ回路100はPWM制御により、半導体スイッチ素子5、6がオン、半導体スイッチ素子4、7がオフの場合と、半導体スイッチ素子6、7がオン、半導体スイッチ素子4、5がオフの場合(あるいは半導体スイッチ素子4、5がオン、半導体スイッチ素子6、7がオフの場合)とを組み合わせて出力する。この時、平滑コンデンサ9
の目標電圧Vdc≦−Vinであり、インバータ回路100は、平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcが目標電圧Vdcに維持できるように、Vin+Vdcにほぼ等しい大きさの電圧をVinの極性に対して逆極性に発生させつつ、入力力率が概1になるように電流Iinを制御して出力する。この間、インバータ回路100が発生する電圧極性と電流Iinの極性は逆になるので、インバータ回路100の直流電圧源8は充電される。
以上のように力行モードでは、交流電源1の電圧位相θのゼロクロス位相(θ=0、π)±θにて、コンバータ回路110の制御を切り替えて、該ゼロクロス位相を中央として±θの位相範囲(以下、短絡期間30と称す)でのみ、短絡用スイッチとなる半導体スイッチ素子12、13をオン状態として平滑コンデンサ9をバイパスさせる。このとき、インバータ回路100は、電圧Vinの逆極性にほぼ等しい電圧を発生させつつ、入力力率が概1になるように電流Iinを制御して出力し、直流電圧源8は充電される。そして、短絡期間30以外の位相では、インバータ回路100は、平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcを目標電圧Vdcに維持し、また入力力率が概1になるように電流Iinを制御して出力する。このとき、電圧Vinの絶対値が平滑コンデンサ9の目標電圧Vdc以下の時、直流電圧源8は放電され、電圧Vinの絶対値が目標電圧Vdc以上の時は、直流電圧源8は充電される。
θを大きくすると、直流電圧源8に充電されるエネルギが増大し、その後の放電時に、絶対値の大きい電圧領域の電圧Vinに発生電圧を重畳できるとともに、放電されるエネルギを大きくできる。このため、平滑コンデンサ9の直流電圧Vdc(目標電圧Vdc)を高くできる。
例えば0≦θ<π/2の位相期間では、インバータ回路100の直流電圧源8は、上述したように、0≦θ<θ、θ≦θ<π/2の期間で充電され、θ≦θ<θの期間で放電される。また、短絡期間30の位相範囲は、インバータ回路100の直流電圧源8の充電と放電のエネルギが等しくなるように決定できる。インバータ回路100の直流電圧源8の充放電エネルギが等しいとすると、以下の数式が成り立つ。但し、Vpは電圧Vinのピーク電圧、Ipは電流Iinのピーク電流である。
Figure 0005400955
ここで、Vin=Vp・sinθ、Iin=Ip・sinθとすると、
Vdc=Vp・π/(4cosθ
となる。このように、平滑コンデンサ9の目標電圧Vdcは短絡期間30の位相範囲を決定するθにより決まり、即ちθを変化させて制御できる。そして、平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcは該目標電圧Vdcに追従するように制御される。
また、インバータ回路100の直流電圧源8の電圧Vsubを、0≦θ<θ、θ≦θ<θ、θ≦θ<π/2、の各位相範囲におけるインバータ回路100の所望の発生電圧の大きさ以上に設定することで、インバータ回路100は上述した所望の制御が信頼性よく行える。即ち、
Vp・sinθ≦Vsub、(Vdc−Vp・sinθ)≦Vsub、(Vp−Vdc)≦Vsub の3条件を満たすように電圧Vsubを設定することで、平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcが目標電圧Vdcに維持でき、また入力力率が概1になるように電流Iinを制御するインバータ回路100の制御が、交流電源1の全位相において信頼性よく行える。
なお、直流電圧源8の電圧Vsubは、交流電源1の電圧Vinのピーク電圧Vp以下に設定する。PWM制御するインバータ回路100では、直流電圧源8の電圧Vsubが大きくなると損失が増大するため、電圧Vsubは上記3条件を満たす条件で小さく設定するのが望ましい。
そして、ゼロクロス位相を中央として±θの位相範囲のみを平滑コンデンサ9をバイパスする短絡期間30とすることで、インバータ回路100は、短絡期間30でも、それ以外の期間でも入力力率が概1になるように電流Iinを制御し、かつ平滑コンデンサ9に所望の電圧の直流電力を出力できる。
次に、電力変換装置の回生モードでの動作について、図9に基づいて以下に説明する。 交流電源1からの電圧Vin、電流Iinは、図9に示すような波形となる。図に示すように、電圧Vin、電流Iinの各波形は、電流位相が電圧位相と半周期ずれる。即ち、インバータ回路100は、交流電源1からの入力力率が概(−1)になるようにPWM制御により電流Iinを制御して出力し、交流側の発生電圧を交流電源1の出力である電圧Vinに重畳する。
交流電源1の電圧Vinが正極性である0≦θ<π/2での動作について図10〜図12を用いて説明する。π/2≦θ<πの位相期間では、0≦θ<π/2の位相期間と対称の動作をするので説明を省略する。
インバータ回路100内の電流は、図10〜図12に示すように、半導体スイッチ素子4、7がオン、半導体スイッチ素子5、6がオフの時には、直流電圧源8を放電するように流れ、半導体スイッチ素子5、6がオン、半導体スイッチ素子4、7がオフの時には、直流電圧源8を充電するように流れる。また、半導体スイッチ素子4、5がオン、半導体スイッチ素子6、7がオフの時、および半導体スイッチ素子6、7がオン、半導体スイッチ素子4、5がオフの時には、直流電圧源8をスルーして電流が流れる。このような4種の制御の組み合わせにて半導体スイッチ素子4〜7を制御してインバータ回路100をPWM制御する。
力行モードと同様に、交流電源1の電圧Vinが平滑コンデンサ9の目標電圧Vdcと等しくなる時の位相をθとし、コンバータ回路110の交流端子間を短絡させる短絡期間30を決定する位相をθとする。
位相θが、0≦θ<θである時、コンバータ回路110の半導体スイッチ素子10、11を短絡用スイッチとしてオン状態とし、半導体スイッチ素子12、13をオフ状態とする。コンバータ回路110では、半導体スイッチ素子10、11により交流端子間を短絡させるため、平滑コンデンサ9はバイパスされる。即ち図10に示すように、交流電源1からの電流は、交流電源1→半導体スイッチ素子11→半導体スイッチ素子10→インバータ回路100→リアクトル3→交流電源1の経路で流れる。
この時、インバータ回路100はPWM制御により、半導体スイッチ素子4、7がオン、半導体スイッチ素子5、6がオフの場合と、半導体スイッチ素子6、7がオン、半導体スイッチ素子4、5がオフの場合(あるいは半導体スイッチ素子4、5がオン、半導体スイッチ素子6、7がオフの場合)とを組み合わせて電圧Vinの逆極性にほぼ等しい電圧を発生させつつ、入力力率が概(−1)になるように電流Iinを制御して出力し、この間、インバータ回路100の直流電圧源8はエネルギが放電される。このとき、直流電圧源8のエネルギが、図10に示す電流経路で交流電源1に回生される。
なお、コンバータ回路110の交流端子間を短絡させる短絡用スイッチには、半導体スイッチ素子12、13をオン状態として用いても良い。
次に、位相θ=θの時、コンバータ回路110の半導体スイッチ素子11をオフして半導体スイッチ素子13をオンする。
即ち位相θが、θ≦θ<θである時、コンバータ回路110の半導体スイッチ素子10、13をオン状態とし、半導体スイッチ素子11、12をオフ状態とすると、コンバータ回路110の交流端子間を流れる電流が平滑コンデンサ9を経由する。即ち図11に示すように、交流電源1からの電流は、交流電源1→半導体スイッチ素子13→平滑コンデンサ9→半導体スイッチ素子10→インバータ回路100→リアクトル3→交流電源1の経路で流れる。
この時、インバータ回路100はPWM制御により、半導体スイッチ素子5、6がオン、半導体スイッチ素子4、7がオフの場合と、半導体スイッチ素子4、5がオン、半導体スイッチ素子6、7がオフの場合(あるいは半導体スイッチ素子6、7がオン、半導体スイッチ素子4、5がオフの場合)とを組み合わせて出力する。この時、平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcが目標電圧Vdcに維持できるように、Vdc−Vinにほぼ等しい電圧を発生させつつ、入力力率が概(−1)になるように電流Iinを制御して出力する。この間、インバータ回路100が発生する電圧極性と電流Iinの極性は逆極性となるので、インバータ回路100の直流電圧源8は充電される。このとき、平滑コンデンサ9のエネルギが、図11に示す電流経路で回生されて直流電圧源8を充電し、さらに交流電源1にも回生される。
次に、位相θ=θにて電圧Vinが平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcと等しくなると、コンバータ回路110の制御は変わらず、即ち、半導体スイッチ素子10、13はオン状態、半導体スイッチ素子11、12はオフ状態を継続するが、インバータ回路100での動作が変わる。
即ち位相θが、θ≦θ<π/2である時、図12に示すように、交流電源1からの電流は、交流電源1→半導体スイッチ素子13→平滑コンデンサ9→半導体スイッチ素子10→インバータ回路100→リアクトル3→交流電源1の経路で流れる。
この時、インバータ回路100はPWM制御により、半導体スイッチ素子4、7がオン、半導体スイッチ素子5、6がオフの場合と、半導体スイッチ素子4、5がオン、半導体スイッチ素子6、7がオフの場合(あるいは半導体スイッチ素子6、7がオン、半導体スイッチ素子4、5がオフの場合)とを組み合わせて出力する。この時、平滑コンデンサ9
の目標電圧Vdc≦電圧Vinであり、インバータ回路100は、平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcが目標電圧Vdcに維持できるように、Vin−Vdcにほぼ等しい電圧をVinの極性に対して逆極性に発生させつつ、入力力率が概(−1)になるように電流Iinを制御して出力する。この間、インバータ回路100が発生する電圧極性と電流Iinの極性は等しくなるので、インバータ回路100の直流電圧源8は放電される。このとき、平滑コンデンサ9および直流電圧源8のエネルギが、図12に示す電流経路で交流電源1に回生される。
次に、電圧Vinが負極性であるπ≦θ<3π/2での動作について図13〜図15を用いて説明する。3π/2≦θ<2πの位相期間では、π≦θ<3π/2の位相期間と対称の動作をするので説明を省略する。
インバータ回路100内の電流は、図13〜図15に示すように、半導体スイッチ素子5、6がオン、半導体スイッチ素子4、7がオフの時には、直流電圧源8を放電するように流れ、半導体スイッチ素子4、7がオン、半導体スイッチ素子5、6がオフの時には、直流電圧源8を充電するように流れる。また、半導体スイッチ素子4、5がオン、半導体スイッチ素子6、7がオフの時、および半導体スイッチ素子6、7がオン、半導体スイッチ素子4、5がオフの時には、直流電圧源8をスルーして電流が流れる。このような4種の制御の組み合わせにて半導体スイッチ素子4〜7を制御してインバータ回路100をPWM制御する。
交流電源1の電圧位相θが、π≦θ<π+θである時、コンバータ回路110の半導体スイッチ素子10、11を短絡用スイッチとしてオン状態とし、半導体スイッチ素子12、13をオフ状態とする。コンバータ回路110では、半導体スイッチ素子10、11により交流端子間を短絡させるため、平滑コンデンサ9はバイパスされる。即ち図13に示すように、交流電源1からの電流は、交流電源1→リアクトル3→インバータ回路100→半導体スイッチ素子10→半導体スイッチ素子11→交流電源1の経路で流れる。
この時、インバータ回路100はPWM制御により、半導体スイッチ素子5、6がオン、半導体スイッチ素子4、7がオフの場合と、半導体スイッチ素子4、5がオン、半導体スイッチ素子6、7がオフの場合(あるいは半導体スイッチ素子6、7がオン、半導体スイッチ素子4、5がオフの場合)とを組み合わせて電圧Vinの逆極性にほぼ等しい電圧を発生させつつ、入力力率が概(−1)になるように電流Iinを制御して出力し、この間、インバータ回路100の直流電圧源8はエネルギが放電される。このとき、直流電圧源8のエネルギが、図13に示す電流経路で交流電源1に回生される。
次に、位相θ=π+θの時、コンバータ回路110の半導体スイッチ素子10をオフして半導体スイッチ素子12をオンする。
即ち位相θが、π+θ≦θ<π+θである時、コンバータ回路110の半導体スイッチ素子11、12をオン状態とし、半導体スイッチ素子10、13をオフ状態とすると、コンバータ回路110の交流端子間を流れる電流が平滑コンデンサ9を経由する。即ち図14に示すように、交流電源1からの電流は、交流電源1→リアクトル3→インバータ回路100→半導体スイッチ素子12→平滑コンデンサ9→半導体スイッチ素子11→交流電源1の経路で流れる。
この時、インバータ回路100はPWM制御により、半導体スイッチ素子4、7がオン、半導体スイッチ素子5、6がオフの場合と、半導体スイッチ素子6、7がオン、半導体スイッチ素子4、5がオフの場合(あるいは半導体スイッチ素子4、5がオン、半導体スイッチ素子6、7がオフの場合)とを組み合わせて出力する。この時、平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcが目標電圧Vdcに維持できるように、−Vdc−Vinにほぼ等しい電圧を発生させつつ、入力力率が概(−1)になるように電流Iinを制御して出力する。この間、インバータ回路100が発生する電圧極性と電流Iinの極性は逆極性になるので、インバータ回路100の直流電圧源8は充電される。このとき、平滑コンデンサ9のエネルギが、図14に示す電流経路で交流電源1に回生されると共に、直流電圧源8に充電される。
次に、位相θ=π+θにて電圧Vinが平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcと等しくなると、コンバータ回路110の制御は変わらず、即ち、半導体スイッチ素子11、12はオン状態、半導体スイッチ素子10、13はオフ状態を継続するが、インバータ回路100での動作が変わる。
即ち位相θが、π+θ≦θ<3π/2である時、図15に示すように、交流電源1からの電流は、交流電源1→リアクトル3→インバータ回路100→半導体スイッチ素子12→平滑コンデンサ9→半導体スイッチ素子11→交流電源1の経路で流れる。
この時、インバータ回路100はPWM制御により、半導体スイッチ素子5、6がオン、半導体スイッチ素子4、7がオフの場合と、半導体スイッチ素子4、5がオン、半導体スイッチ素子6、7がオフの場合(あるいは半導体スイッチ素子6、7がオン、半導体スイッチ素子4、5がオフの場合)とを組み合わせて出力する。この時、平滑コンデンサ9
の目標電圧Vdc≦−Vinであり、インバータ回路100は、平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcが目標電圧Vdcに維持できるように、Vin+Vdcにほぼ等しい大きさの電圧をVinの極性に対して逆極性に発生させつつ、入力力率が概(−1)になるように電流Iinを制御して出力する。この間、インバータ回路100が発生する電圧極性と電流Iinの極性は等しくなるので、インバータ回路100の直流電圧源8は放電される。このとき、直流電圧源8および平滑コンデンサ9のエネルギが、図15に示す電流経路で交流電源1に回生される。
以上のように回生モードにおいても、力行モード時と同様に、交流電源1の電圧位相θのゼロクロス位相(θ=0、π)±θにて、コンバータ回路110の制御を切り替えて、該ゼロクロス位相を中央として±θの短絡期間30でのみ平滑コンデンサ9をバイパスさせる。このとき、インバータ回路100は、電圧Vinの逆極性にほぼ等しい電圧を発生させつつ、入力力率が概(−1)になるように電流Iinを制御して出力し、直流電圧源8は放電される。そして、短絡期間30以外の位相では、インバータ回路100は、平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcを目標電圧Vdcに維持し、また入力力率が概(−1)になるように電流Iinを制御して出力する。このとき、電圧Vinの絶対値が平滑コンデンサ9の目標電圧Vdc以下の時、直流電圧源8は充電され、電圧Vinの絶対値が目標電圧Vdc以上の時は、直流電圧源8は放電される。
θの調整で直流電圧源8の充放電を操作し、直流電圧源8の直流電圧を制御している。θを小さくすると、直流電圧源8の直流電圧を大きくすることができるので、高い電圧領域の電圧Vinにインバータ回路100の発生電圧を重畳して、平滑コンデンサ9の直流電圧Vdc(目標電圧Vdc)を高くできる。
例えば0≦θ<π/2の位相期間では、インバータ回路100の直流電圧源8は、上述したように、0≦θ<θ、θ≦θ<π/2の期間で放電され、θ≦θ<θの期間で充電される。また、短絡期間30の位相範囲は、力行モード時と同様に、インバータ回路100の直流電圧源8の充電と放電のエネルギが等しくなるように決定できる。
また、力行モード時と同様に、インバータ回路100の直流電圧源8の電圧Vsubを、0≦θ<θ、θ≦θ<θ、θ≦θ<π/2、の各位相範囲におけるインバータ回路100の所望の発生電圧の大きさ以上に設定することで、インバータ回路100は上述した所望の制御が信頼性よく行える。即ち、
Vp・sinθ≦Vsub、(Vdc−Vp・sinθ)≦Vsub、(Vp−Vdc)≦Vsub の3条件を満たすように電圧Vsubを設定することで、平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcが目標電圧Vdcに維持でき、また入力力率が概(−1)になるように電流Iinを制御するインバータ回路100の制御が、交流電源1の全位相において信頼性よく行える。
なお、直流電圧源8の電圧Vsubは、交流電源1の電圧Vinのピーク電圧Vp以下に設定する。PWM制御するインバータ回路100では、直流電圧源8の電圧Vsubが大きくなると損失が増大するため、電圧Vsubは上記3条件を満たす条件で小さく設定するのが望ましい。
そして、ゼロクロス位相を中央として±θの位相範囲のみを平滑コンデンサ9をバイパスする短絡期間30とすることで、インバータ回路100は、短絡期間30でも、それ以外の期間でも入力力率が概(−1)になるように電流Iinを制御し、かつ平滑コンデンサ9が所望の電圧となるように平滑コンデンサ9のエネルギを交流電源1に回生する。
次に、インバータ回路100の制御の詳細について図16に基づいて以下に説明する。 図16は、制御回路200によるインバータ100回路の出力制御における制御ブロック図である。インバータ回路100は、平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcを目標電圧Vdcに維持し、インバータ回路100の直流電圧源8の電圧Vsubを一定に保ち、また入力力率が力行モードでは概1に、回生モードでは概(−1)になるように電流Iinを制御する。
まず、平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcと目標電圧Vdcとの差31aをフィードバック量として、PI制御した出力32aを演算する。また、インバータ回路100の直流電圧源8の電圧Vsubを一定に保つため、該電圧Vsubとその設定電圧である目標電圧Vsubとの差31bをフィードバック量として、PI制御した出力32bを演算する。そして、回生モードでは極性切り替え器32にて出力32bを正負反転させ、両出力32a、32cの和から電流Iinの振幅目標値33を決定する。
そして、この振幅目標値33に基づいて、電圧Vinに同期した正弦波の電流指令Iinを生成する。次に、電流指令Iinと検出された電流Iinとの差34をフィードバック量として、PI制御した出力をインバータ回路100の発生電圧の目標値となる電圧指令35とする。この時、コンバータ回路110の交流端子間を短絡させる短絡期間30の制御と、コンバータ回路110の各交流端子と平滑コンデンサ9との間を導通させる制御、即ち短絡期間以外の制御との切り替え時に同期したフィードフォワード補正電圧ΔVを加算して電圧指令35を補正する。そして、補正後の電圧指令36(上記切り替え時以外は補正前電圧指令35)を用いて、PWM制御によりインバータ回路100の各半導体スイッチ素子4〜7へのゲート信号21、22を生成し、インバータ回路100を動作させる。
交流電源1からの入力電圧のゼロクロス位相(θ=0、π)±θの特定位相において、コンバータ回路110の交流端子間を短絡させる短絡期間30の制御と、コンバータ回路110の各交流端子と平滑コンデンサ9との間を導通させる制御とを切り換えるが、このとき、インバータ回路100では、直流電圧源8を充電/放電の制御が切り替わる。上記のように、この切り替え時に同期したフィードフォワード補正電圧ΔVを加算して電圧指令35を補正することにより、フィードバック制御の応答時間分、制御が遅れることを防ぐことができる。なお、フィードフォワード補正電圧ΔVは、例えば電圧Vinが正のとき、短絡期間30から外れる際には正極性の電圧で、短絡期間30に入る際には負極性の電圧である。
以上のように、この実施の形態では、電力変換装置の制御において、力行モードと回生モードとの2種の制御モードを備え、通常時の力行モードでは平滑コンデンサ9が所望の電圧になるように直流電力を出力し、平滑コンデンサ9の電圧が上昇すると回生モードにて交流電源1に電力を回生する。平滑コンデンサ9に直流負荷2として、例えば電動機制御用のインバータ等を接続すると、電動機が減速する際に電力が直流負荷2から平滑コンデンサ9に戻り、平滑コンデンサ9の電圧が上昇する。このように平滑コンデンサ9の電圧が上昇しても、回生モードにて平滑コンデンサ9の電力を交流電源1に回生することで平滑コンデンサ9は所望の電圧に安定的に制御することができ、放電抵抗などを要することなく過電圧を防止できる。
また、上述したような電流指令を用いてインバータ回路100を制御することにより、平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcを目標電圧Vdcに追従させ、交流電源1からの入力力率を力行モードでは1に、回生モードでは(−1)に近づくように制御する。コンバータ回路110は高周波スイッチングが不要であり、入力力率を制御し平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcを制御するインバータ回路100は、スイッチングで扱う電圧を交流電源1のピーク電圧よりも大幅に低くできる。このため、大きなリアクトル3を要することなくスイッチング損失およびノイズを低減できる。
また平滑コンデンサ9をバイパスする短絡期間30において、インバータ回路100は、力行モードでは直流電圧源8を充電し、回生モードでは直流電圧源8を放電する。このため、インバータ回路100が高い電圧を発生させることなく電流0となるのが回避できると共に、力行モードでは直流電圧源8に充電されたエネルギを平滑コンデンサ9への放電に使える。また回生モードでは短絡期間30前に平滑コンデンサ9から回生されて直流電圧源8に充電されたエネルギを交流電源1に回生する。このため、インバータ回路100では、スイッチングで扱う電圧をさらに低減でき、高効率化、低ノイズ化がさらに促進できる。
なお、この場合リアクトル3は、エネルギを貯めるものではなく、電流を制限する限流回路として動作し、電流制御の信頼性が向上する。
また、インバータ回路100の直流電圧となる直流電圧源8の電圧Vsubを、Vinのピーク電圧Vp以下に設定することにより、上記高効率化、低ノイズ化の効果を確実に得る。
また交流電源1の電圧の特定位相でのみコンバータ回路110の各半導体スイッチ素子10〜13を動作させるため、電力変換装置を安定に制御でき、電力損失も殆ど無い。またゼロクロス位相であるθ=0、πを中央として±θの短絡期間30でのみ平滑コンデンサ9をバイパスさせるため、電圧Vinの絶対値が低い領域でのみインバータ回路100が電圧Vinと同等の電圧を出力すれば良く、インバータ回路100の直流電圧を低く構成でき、高効率化、低ノイズ化の効果が確実に得られる。
また、平滑コンデンサ9の目標電圧Vdcは、短絡期間30のθにより制御できるため、目標電圧Vdcを容易に制御でき、設計上および制御上の自由度が向上する。
また、コンバータ回路の交流端子間を短絡させる制御と、各交流端子と平滑コンデンサ9との間を導通させる制御との切り替え時に、インバータ回路100は、フィードフォワード制御を用いて、直流電圧源8の充電/放電動作を切り替えるように制御されるため、フィードバック制御の応答時間分、制御が遅れることを防ぎ、高速制御が実現できる。
また、電流指令を変化させて直流電圧源8の電圧Vsubを一定に保つ様に制御するため、電力変換装置を安定に制御することができる。また、直流電圧源8の充放電をバランスさせることができ、外部から直流電力の供給が不要で装置構成が簡便となる。
なお、外部から直流電圧源8の電圧制御をしても良く、その場合、インバータ回路100の出力制御では、電圧Vsubを一定に保つ制御をしなくても良い。
上記実施の形態では、電圧Vinのピーク電圧が平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcより高いものとしたが、低くても良い。その場合、上述したθ≦θ<π/2の位相範囲での動作はなく、力行モードでは、0≦θ<θで直流電圧源8は充電、θ≦θ<π/2で直流電圧源8は放電する動作をする。また、回生モードでは、0≦θ<θで直流電圧源8は放電、θ≦θ<π/2で直流電圧源8は充電する動作をする。
また、制御回路200は平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcに応じて力行モード/回生モードを切り替えるが、ヒステリシス幅を設けて切り替えても良い。例えば、平滑コンデンサの直流電圧Vdcが目標電圧Vdc+αを超えると回生モードに切り替え、直流電圧Vdcが目標電圧Vdc−αより下降すると力行モードに切り替える。これにより、制御モードが他頻度に切り替わり電圧、電流の制御が不安定になることがなく、制御の信頼性が向上する。
また、インバータ回路100の出力制御において、直流電圧源8の電圧制御をせず、平滑コンデンサ9の直流電圧Vdcと目標電圧Vdcとの偏差をPI制御した出力から電流指令Iinを演算する場合は、電流指令Iinの極性に応じて力行モード/回生モードを切り替えることもできる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、インバータ回路100は、1つの単相インバータで構成されたものを示したが、図17に示すように、複数個の単相インバータ100a、100bの交流側を直列接続してインバータ回路100cを構成しても良い。各単相インバータ100a、100bは、上記実施の形態1の単相インバータ100と同様に、ダイオードを逆並列に接続した複数個のIGBT等の自己消弧型半導体スイッチ素子4a〜7a、4b〜7bおよび直流電圧源8a、8bから構成されるフルブリッジ構成のインバータである。この場合、各単相インバータ100a、100bの出力の総和が、インバータ回路100cの出力となる。
制御回路200aは、各単相インバータ100a、100bの直流電圧源8a、8bの電圧Vsub1、Vsub2と、平滑コンデンサ9の電圧Vdcと、交流電源1からの電圧Vin、電流Iinとに基づいて、上記実施の形態1と同様に電流指令を用いて、平滑コンデンサ9の直流電圧を目標電圧に追従させ、交流電源1からの入力力率を力行モードでは1に、回生モードでは(−1)に近づくように制御する。そして、インバータ回路100cの交流側の発生電圧を交流電源1の電圧Vinに重畳する。
平滑コンデンサ9には直流負荷2が接続され、通常時は電圧Vdcは目標電圧Vdcに比べて低く、制御回路200aは、交流電源1からの交流電力を変換して平滑コンデンサ9に直流電力を供給する力行モードでインバータ回路100cおよびコンバータ回路110を出力制御する。そして、直流負荷2の状態により、平滑コンデンサ9の電圧Vdcが目標電圧Vdcより高くなると、制御回路200aは、平滑コンデンサ9に直流電力を交流電力に変換して交流電源1に回生する回生モードでインバータ回路100cおよびコンバータ回路110を出力制御する。
なお、インバータ回路100cは、複数の単相インバータの中の特定の単相インバータのみPWM制御して、その他の単相インバータから階段状の波形を出力させても良い。
実施の形態3.
上記実施の形態1では、インバータ回路100の直流電圧源8が充放電エネルギが等しくなるように、コンバータ回路110の交流端子間を短絡させる短絡期間30の位相範囲(π±θ)を決定した。
この実施の形態では、上記実施の形態1による電力変換装置において、短絡期間30を調整してインバータ回路100の直流電圧を制御するものを説明する。
図18は、制御回路200によるインバータ回路100の直流電圧制御の制御ブロック図である。
図18に示すように、短絡期間30を決定する位相θは、インバータ回路100の直流電圧源8の電圧Vsubとその目標電圧Vsubとの偏差の比例量41と比例積分量42との加算値で決定する。力行/回生信号は、力行時は1、回生時は−1であり、制御モード(力行モード/回生モード)が継続しているとき、直前の信号1/Zも同じ値となるため、力行/回生信号に直前信号1/Zを乗じて1を加算した後、0.5倍したリセット信号は1となり、比例積分量42はそのまま採用される。そして、制御モードが切り替わるとき、力行/回生信号は、直前の信号1/Zが異なり、力行/回生信号に直前信号1/Zを乗じて1を加算した後、0.5倍したリセット信号は0となり、比例積分量42はリセットされる。
なお、Kpは比例ゲイン、Kはゲイン、sはラプラス変換の演算子、Tは時定数である。
このように、インバータ回路100の直流電圧源8の電圧Vsubが目標電圧Vsubに追従するように短絡期間30を調整するため、短絡期間30を、直流電圧源8が充放電エネルギが等しくなるように容易に調整でき、また電圧Vsubも信頼性良く目標電圧Vsubに制御できる。
また、力行モード/回生モードの切り替え時、比例積分量42には、直前の制御モードでの積分量が含まれており、そのまま用いると、電力の流れは逆方向になるため直流電圧源8の電圧Vsubを目標電圧Vsubから乖離する方向に制御する懸念がある。この実施の形態では、力行モード/回生モードの切り替え時に比例積分量42を初期化するため、直流電圧源8の電圧Vsubを目標電圧Vsubに追従する制御が継続して信頼性よく行える。

Claims (5)

  1. 複数の半導体スイッチ素子と直流電圧源とから成る単相インバータの交流側を1以上直列接続して構成され、該交流側を交流電源の第1の端子に直列接続して上記各単相インバータの出力の総和を上記交流電源の出力に重畳するインバータ回路と、
    直流母線間に複数の半導体スイッチ素子を有し、一方の交流端子が上記インバータ回路の後段の交流出力線に接続され、他方の交流端子が上記交流電源の第2の端子に接続され、上記直流母線間に直流電力を出力するコンバータ回路と、
    上記直流母線間に接続され、上記コンバータ回路の出力を平滑する平滑コンデンサと、
    上記インバータ回路および上記コンバータ回路を出力制御する制御回路とを備え、
    上記制御回路は、
    上記平滑コンデンサに直流電力を出力する力行モードと、上記平滑コンデンサからの電力を上記交流電源に回生する回生モードとの2種の制御モードを有し、上記平滑コンデンサの電圧に応じて上記力行モードと上記回生モードとを切り替えると共に、
    上記コンバータ回路の上記交流端子間を短絡させて上記平滑コンデンサをバイパスさせる短絡期間を上記交流電源の1周期内に有し、上記平滑コンデンサの電圧を目標電圧に追従し、上記インバータ回路の直流電圧が設定電圧に追従するように、上記制御モードに応じて上記インバータ回路および上記コンバータ回路を出力制御し、
    上記短絡期間において、上記インバータ回路の上記直流電圧源を上記力行モードでは充電し、上記回生モードでは放電し、
    上記短絡期間は、上記交流電源の電圧のゼロクロス位相を中央とする所定位相範囲のみであって、該所定位相範囲は、上記インバータ回路の上記直流電圧源の充電電力と放電電力とが等しくなるように決定され、
    上記制御回路は、上記インバータ回路の直流電圧と設定電圧との偏差の比例量および比例積分量に基づいて上記所定位相範囲を調整し、上記力行モードと上記回生モードとの切り替え時に上記偏差の比例積分量を初期化する、
    電力変換装置。
  2. 複数の半導体スイッチ素子と直流電圧源とから成る単相インバータの交流側を1以上直列接続して構成され、該交流側を交流電源の第1の端子に直列接続して上記各単相インバータの出力の総和を上記交流電源の出力に重畳するインバータ回路と、
    直流母線間に複数の半導体スイッチ素子を有し、一方の交流端子が上記インバータ回路の後段の交流出力線に接続され、他方の交流端子が上記交流電源の第2の端子に接続され、上記直流母線間に直流電力を出力するコンバータ回路と、
    上記直流母線間に接続され、上記コンバータ回路の出力を平滑する平滑コンデンサと、
    上記インバータ回路および上記コンバータ回路を出力制御する制御回路とを備え、
    上記制御回路は、
    上記平滑コンデンサに直流電力を出力する力行モードと、上記平滑コンデンサからの電力を上記交流電源に回生する回生モードとの2種の制御モードを有し、上記平滑コンデンサの電圧に応じて上記力行モードと上記回生モードとを切り替えると共に、
    上記コンバータ回路の上記交流端子間を短絡させて上記平滑コンデンサをバイパスさせる短絡期間を上記交流電源の1周期内に有し、上記平滑コンデンサの電圧を目標電圧に追従し、上記インバータ回路の直流電圧が設定電圧に追従するように、上記制御モードに応じて上記インバータ回路および上記コンバータ回路を出力制御し、
    上記短絡期間において、上記インバータ回路の上記直流電圧源を上記力行モードでは充電し、上記回生モードでは放電し、
    上記コンバータ回路の上記交流端子間を短絡させる上記短絡期間の制御と、上記コンバータ回路の上記各交流端子と上記平滑コンデンサとの間を導通させる制御との切り替え時に、上記インバータ回路の出力制御にフィードフォワード制御を用いて、直流電力の充電/放電動作を切り替える、
    電力変換装置。
  3. 上記短絡期間は、上記交流電源の電圧のゼロクロス位相を中央とする所定位相範囲のみである請求項に記載の電力変換装置。
  4. 上記短絡期間の上記所定位相範囲は、上記インバータ回路の上記直流電圧源の充電電力と放電電力とが等しくなるように決定される請求項に記載の電力変換装置。
  5. 上記コンバータ回路は、2直列の半導体スイッチ素子から成る2個のブリッジ回路を上記直流母線間に並列接続して構成される請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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