JP5295166B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

この発明は電力変換装置に関し、特に、入力力率を改善する回路を備えて交流電力を直流電力に変換する電力変換装置に関するものである。
従来の電力変換装置では、交流入力を整流した後段に、複数のスイッチ素子と直流電圧源から成る単相インバータを1以上直列接続したインバータ回路を直列接続し、その後段に、整流ダイオードを介して接続された平滑コンデンサと、平滑コンデンサをバイパスさせる短絡用スイッチとを備え、インバータ回路は、平滑コンデンサの直流電圧を目標電圧に追従させると共に、交流入力の力率を改善するように、入力電流指令を用いて出力制御している。また、短絡用スイッチは、インバータ回路内の直流電圧源の電圧を所定値に追従させるよう、オン/オフ制御される(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−95160号公報
このような従来の電力変換装置では、短絡用スイッチをオンすることにより平滑コンデンサをバイパスさせている間は平滑コンデンサが放電され、反対に短絡用スイッチがオフのときには平滑コンデンサが充電される。このとき、短絡用スイッチは入力交流電圧のゼロクロス位相を跨いだ短絡位相範囲においてオンされるため、平滑コンデンサの電圧は交流入力の2倍の周波数を持ったリプルを生じる(以降の説明でリプルと記述する際は、交流入力の2倍の周波数成分のリプルを指す。)。
短絡用スイッチをオン/オフ制御したときの平滑コンデンサの電圧波形を図13に示す。図13(a)は、入力電圧のゼロクロス位相において短絡用スイッチのオン期間が対称の場合を示している。このとき、ゼロクロス位相における平滑コンデンサの電圧は、リプルの中央値となり、これは平滑コンデンサの電圧のほぼ平均値となり、リプルの影響を受けない安定した値となる。そのため、ゼロクロス位相での平滑コンデンサの電圧を検出し、これを基に入力電流指令を生成することで、安定した入力電流指令が得られる。
しかしながら、インバータ回路内の直流電圧源の電圧に関して目標電圧への追従性を向上させるため、短絡用スイッチがオンに切り替わるタイミングとオフに切り替わるタイミングとの双方を制御する場合には、図13(b)に示すように、オン期間は入力電圧のゼロクロス位相を基準に非対称となる。このとき、平滑コンデンサの電圧リプルのピークは短絡用スイッチのオン/オフのタイミングに依存して変動し、これによりゼロクロス位相での平滑コンデンサの電圧はリプルの中央値に対して誤差を生じる。そのため、平滑コンデンサの電圧を基に計算される入力電流指令が変動し、平滑コンデンサの電圧及び入力電力が安定しない。
また、昇圧チョッパ型高力率コンバータ等の一般的な力率改善コンバータでは、高周波スイッチングにより平滑コンデンサの充放電が高速に繰り返されるが、上記の従来の電力変換装置では、交流入力周波数の2倍という低周波スイッチングにより短絡用スイッチが駆動され、平滑コンデンサの充放電が行われる。そのため、一般的な力率改善コンバータと扱う電力が同等であっても、上記従来の電力変換装置は、一回のオン/オフ動作で平滑コンデンサが充放電される電力が大きく、平滑コンデンサの電圧のリプルが大きくなってしまう。従って、短絡用スイッチのオン/オフのタイミングの変動により、入力電圧のゼロクロス位相等の所定時点で生じる平滑コンデンサの電圧変動は大きく、生成される入力電流指令への影響も大きくなるという問題点があった。
この発明は、かかる問題点を解消するために成されたものであって、平滑コンデンサの電圧に重畳する高周波成分を除去した平滑コンデンサの電圧に基づいて入力電流指令を生成することにより、短絡用スイッチのオン/オフ動作によって生じる平滑コンデンサの電圧リプルのピーク変動の影響を低減し、入力電流指令の変動を抑制することが可能な電力変換装置を得ることを目的とする。
この発明は、入力電源である交流電圧電源と、複数の半導体スイッチ素子と直流電圧源とから成る単相インバータから構成されたインバータ回路と、前記インバータ回路に整流素子を介して接続され該出力を平滑する平滑コンデンサと、前記インバータ回路に一端が接続され、他端が前記平滑コンデンサの一端に接続されて、前記平滑コンデンサをバイパスさせる短絡用スイッチと、前記平滑コンデンサの電圧に生じる高周波成分を除去する高周波成分除去手段と、駆動信号を出力して前記短絡用スイッチのオン/オフ制御を行うとともに、前記交流電圧電源からの入力力率を改善するように電流指令を用いて前記インバータ回路を制御する駆動制御手段とを備え、前記短絡用スイッチは、前記インバータ回路の前記直流電圧源の電圧が予め設定された所定の第一の目標電圧に追従するように、前記駆動制御手段によりオン/オフ制御され、前記インバータ回路は、前記高周波成分除去手段によって高周波成分が除去された前記平滑コンデンサの電圧が予め設定された所定の第二の目標電圧に追従するように、該高周波成分が除去された前記平滑コンデンサの電圧に基づいて決定される前記電流指令を用いて、前記駆動制御手段により制御され、前記高周波成分除去手段が除去する高周波成分は、前記交流電圧電源の2倍の周波数成分を含むことを特徴とする電力変換装置である。
この発明は、入力電源である交流電圧電源と、複数の半導体スイッチ素子と直流電圧源とから成る単相インバータから構成されたインバータ回路と、前記インバータ回路に整流素子を介して接続され該出力を平滑する平滑コンデンサと、前記インバータ回路に一端が接続され、他端が前記平滑コンデンサの一端に接続されて、前記平滑コンデンサをバイパスさせる短絡用スイッチと、前記平滑コンデンサの電圧に生じる高周波成分を除去する高周波成分除去手段と、駆動信号を出力して前記短絡用スイッチのオン/オフ制御を行うとともに、前記交流電圧電源からの入力力率を改善するように電流指令を用いて前記インバータ回路を制御する駆動制御手段とを備え、前記短絡用スイッチは、前記インバータ回路の前記直流電圧源の電圧が予め設定された所定の第一の目標電圧に追従するように、前記駆動制御手段によりオン/オフ制御され、前記インバータ回路は、前記高周波成分除去手段によって高周波成分が除去された前記平滑コンデンサの電圧が予め設定された所定の第二の目標電圧に追従するように、該高周波成分が除去された前記平滑コンデンサの電圧に基づいて決定される前記電流指令を用いて、前記駆動制御手段により制御され、前記高周波成分除去手段が除去する高周波成分は、前記交流電圧電源の2倍の周波数成分を含むことを特徴とする電力変換装置であるので、平滑コンデンサの電圧に重畳する高周波成分を除去した平滑コンデンサの電圧に基づいて入力電流指令を生成することにより、短絡用スイッチのオン/オフ動作によって生じる平滑コンデンサの電圧リプルのピーク変動の影響を低減し、入力電流指令の変動を抑制することができる。
この発明の実施の形態1による電力変換装置の構成図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の動作を説明する各部の波形図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の制御を示す制御ブロック図である。 この発明の実施の形態1による短絡用スイッチの制御を説明する波形図である。 この発明の実施の形態1によるデジタルフィルタの出力を説明する波形図である。 この発明の実施の形態2によるデジタルフィルタの出力を説明する波形図である。 この発明の実施の形態3によるデジタルフィルタの出力を説明する波形図である。 この発明の実施の形態4による電力変換装置の構成図である。 この発明の実施の形態4による電力変換装置の制御を示す制御ブロック図である。 従来の電力変換装置における課題を説明する波形図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1による電力変換装置について説明する。図1は、この発明の実施の形態1による電力変換装置の概略構成図である。
図1に示すように、交流入力電源としての交流電圧電源1(以下、単に交流電源1と称す)は、整流回路としてのダイオードブリッジ2に接続される。ダイオードブリッジ2の出力は限流成分としてのリアクトル3に接続され、その後段に単相インバータから構成されたインバータ回路100の交流側が直列接続される。インバータ回路100を構成する単相インバータは、半導体スイッチ素子4,5、ダイオード6,7、および、直流電圧源8から構成される。ここで、半導体スイッチ素子4,5としては、例えば、ダイオードが逆並列に接続されたIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やソース・ドレイン間にダイオードが内蔵されたMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などを用いる。また、ダイオード6,7の代わりに、半導体スイッチ素子4,5と同様に、半導体スイッチ素子を配置してもよい。また、リアクトル3は、必ずしもインバータ回路100の前段でなくてもよく、インバータ回路100の後段に直列接続しても良い。
またインバータ回路100の後段には、短絡用スイッチ9と整流ダイオード10とが接続され、整流ダイオード10のカソード側が出力段の平滑コンデンサ11の正極に接続される。ここでは、短絡用スイッチ9と整流ダイオード10のアノードとの接続点がインバータ回路100の後段の交流出力線に接続され、短絡用スイッチ9の他端は平滑コンデンサ11の負極に接続される。
また、平滑コンデンサ11とインバータ回路100の直流電圧源8とには、それぞれ、電圧を監視する手段となる電圧検出器12,13を設ける。電圧検出器12により検出された平滑コンデンサ11の電圧はデジタルフィルタ18を介して駆動制御部15に入力され、また、電圧検出器13により検出された直流電圧源8の電圧は、直接、駆動制御部15に入力される。そして駆動制御部15からの駆動信号16,17によりインバータ回路100内の半導体スイッチ素子4,5および短絡用スイッチ9はオン/オフ制御される。なお、ここで、デジタルフィルタ18は、平滑コンデンサ11の電圧に生じる高周波成分を除去するための高周波成分除去手段を構成している。
このように構成される本実施の形態に係る電力変換装置の動作について、図2に示す各部の波形に基づいて説明する。
本実施の形態に係る電力変換装置は、インバータ回路100内の直流電圧源8の電圧Vsubが第一の目標電圧としての一定の目標電圧Vsub*に追従するように、図2に示すように、短絡用スイッチ9がオン/オフ制御される。
また、交流電源1からの入力はダイオードブリッジ2にて全波整流され、ダイオードブリッジ2の後段の電圧Vin、電流Iinは、図2に示すような波形となる。すなわち、電圧Vin、電流Iinの波形は、共に、交流電源1からの入力位相がnπ(nは整数)のときに最小値となり、入力位相がkπ/2(kは奇数)のときにピーク(最大値)となる波形である。ここで、Vdcは、平滑コンデンサ11の直流電圧であり、第2の目標電圧としての一定の目標電圧Vdc*に追従するよう制御される。この場合、電圧Vinのピーク電圧(最大値)は、平滑コンデンサ11の直流電圧Vdcより高いものとする。
インバータ回路100は、交流電源1からの入力力率が概ね1になるようにPWM制御により電流Iinを制御して出力し、交流側の発生電圧をダイオードブリッジ2後段の電圧Vinに重畳する。インバータ回路100内の電流は、図3〜5に示すように、半導体スイッチ素子4,5がオフの時には、ダイオード6を通って直流電圧源8を充電し、ダイオード7を通って出力される。また、半導体スイッチ素子4のみをオンした時には、電流は半導体スイッチ素子4とダイオード7とを通って出力される。また同様に、半導体スイッチ素子5のみをオンした時には、電流はダイオード6と半導体スイッチ素子5を通って出力される。また、半導体スイッチ素子4,5を同時にオンした時には、半導体スイッチ素子4を通って直流電圧源8を放電し、半導体スイッチ素子5を通って出力される。このような4種の制御の組み合わせにて半導体スイッチ素子4,5を制御してインバータ回路100をPWM制御する。
交流電源1からの入力電圧位相をθとし、電圧Vinが平滑コンデンサ11の目標電圧Vdc*と等しくなる時の位相をθ=θ(0<θ<π/2)とする。短絡用スイッチ9は、ゼロクロス位相である位相θ=nπ(nは整数)を含む期間:nπ−θ<θ<nπ+θ(0<θ<θ)(以下、オン期間20と称す)でのみオン状態となり、平滑コンデンサ11をバイパスさせる。なお、短絡用スイッチ9の制御の詳細は後述する。
位相θが0≦θ≦π/2である間の動作を以下に説明する。
まず、位相θが0≦θ≦θである時は、短絡用スイッチ9のオン期間20内であり、図3に示すように、交流電源1からの電流は、交流電源1→ダイオードブリッジ2→リアクトル3→インバータ回路100→短絡用スイッチ9→ダイオードブリッジ2→交流電源1の経路で流れる。短絡用スイッチ9はオン状態なので、整流ダイオード10および出力段の平滑コンデンサ11には電流が流れない。インバータ回路100は、PWM制御により、例えば、半導体スイッチ素子4,5がオフの場合と、半導体スイッチ素子4のみをオンの場合とを組み合わせて電圧Vinの逆極性にほぼ等しい電圧を発生させつつ、入力力率が概ね1になるように電流Iinを制御して出力し、この間、インバータ回路100の直流電圧源8にはエネルギが充電される。
次に、位相θ=θの時、短絡用スイッチ9がオフすると、図4に示すように、交流電源1からの電流は、交流電源1→ダイオードブリッジ2→リアクトル3→インバータ回路100→整流ダイオード10→平滑コンデンサ11→ダイオードブリッジ2→交流電源1の経路で流れる。
位相θが、θ≦θ≦θである時、インバータ回路100はPWM制御により、例えば、半導体スイッチ素子4,5が同時にオンの場合と、半導体スイッチ素子4のみをオンの場合とを組み合わせて出力する。この時、平滑コンデンサ11の直流電圧Vdcが目標電圧Vdc*に維持できるように、Vdc*−Vinにほぼ等しい電圧を発生させつつ、入力力率が概ね1になるように電流Iinを制御して出力する。この間、インバータ回路100が発生する電圧極性と電流Iinの極性は等しくなるので、インバータ回路100の直流電圧源8は放電される。
次に、位相θ=θにて電圧Vinが平滑コンデンサ11の直流電圧Vdc*と等しくなると、短絡用スイッチ9はオフ状態を継続するが、インバータ回路100での動作が変わる。
即ち、位相θが、θ≦θ≦π/2である時、図5に示すように、交流電源1からの電流は、交流電源1→ダイオードブリッジ2→リアクトル3→インバータ回路100→整流ダイオード10→平滑コンデンサ11→ダイオードブリッジ2→交流電源1の経路で流れる。また、インバータ回路100はPWM制御により、例えば、半導体スイッチ素子4,5がオフの場合と、半導体スイッチ素子5のみをオンの場合とを組み合わせて出力する。この時、平滑コンデンサ11の目標電圧Vdc*≦電圧Vinであり、インバータ回路100は、平滑コンデンサ11の直流電圧Vdcが目標電圧Vdc*に維持できるように、Vin−Vdc*にほぼ等しい電圧をVinの極性に対して逆極性に発生させつつ、入力力率が概ね1になるように電流Iinを制御して出力する。この間、インバータ回路100が発生する電圧極性と電流Iinの極性は逆になるので、インバータ回路100の直流電圧源8は充電される。
図2に示すように、π/2≦θ≦πの位相期間では、上述した0≦θ≦π/2の位相期間と対称の動作をし、π≦θ≦2πの位相期間では、0≦θ≦πの位相期間と同様の動作をする。
上述したように、短絡用スイッチ9をオン状態として平滑コンデンサ11をバイパスさせるオン期間20は、交流電源1からの入力電圧の位相θのゼロクロス位相である位相θ=nπ(nは整数)を含む所定の期間のみである。このとき、インバータ回路100は、電圧Vinの逆極性にほぼ等しい電圧を発生させつつ、入力力率が概ね1になるように電流Iinを制御して出力し、直流電圧源8は充電される。そして、オン期間20以外の位相では、インバータ回路100は、平滑コンデンサ11の直流電圧Vdcを目標電圧Vdc*に維持し、また、入力力率が概ね1になるように電流Iinを制御して出力する。このとき、電圧Vinが平滑コンデンサ11の目標電圧Vdc*以下の時、直流電圧源8は放電され、電圧Vinが目標電圧Vdc*以上の時は、直流電圧源8は充電される。
次に、駆動制御部15での制御の詳細について図を用いて以下に説明する。
図6(a)は短絡用スイッチ9の制御を示す図であり、図6(b)はインバータ回路100の制御を示す図である。図6(a)に示すように、短絡用スイッチ9の制御では、電圧検出器13にて検出されたインバータ回路100の直流電圧源8の電圧Vsubを監視し、予め設定された第1の目標電圧としての直流電圧源8の目標電圧Vsub*との差21を0に近づけるように、フィードバック制御(PI制御)した出力22を用いて、PWM制御により短絡用スイッチ9への駆動信号23を生成し、短絡用スイッチ9に対して図1の駆動信号17として出力し、短絡用スイッチ9がオン状態となる位相、即ち、オン期間20を制御する。
なお、短絡用スイッチ9をPWM制御する際のキャリア波(短絡用スイッチ駆動用搬送波)として、図7に示すように、ゼロ位相が交流電源1からの入力電圧Vinのゼロクロス位相と同期し、入力電圧Vinの半波毎に1つの三角波形を出力する三角波を用いる。これにより、オン期間20は、交流電源1からの入力電圧の位相θのゼロクロス位相を含む期間のみとなる。
一方、図6(b)に示すように、インバータ回路100の制御では、平滑コンデンサ11の直流電圧Vdcを、予め設定された第2の目標電圧としての平滑コンデンサ11の目標電圧Vdc*へ追従させるよう、PWM制御によりインバータ回路100を動作させる。ここで制御に用いる平滑コンデンサ11の電圧値は、電圧検出器12により検出され、デジタルフィルタ18を通過した後の平滑コンデンサ11の直流電圧Vdc_filterである。デジタルフィルタ18における平滑コンデンサ11の直流電圧Vdc_filterの生成については後述する。
インバータ回路100の制御では、図6(b)に示すように、まず、デジタルフィルタ18通過後の平滑コンデンサ11の直流電圧Vdc_filterと予め設定された平滑コンデンサ11の目標電圧Vdc*との差24を0に近づけるように、フィードバック制御(PI制御)して電流Iinの振幅目標値25を決定する。そして、この振幅目標値25に基づいて、電圧Vinに同期した正弦波の電流指令Iin*を生成する。次に、電流指令Iin*と検出された電流Iinとの差26を0に近づけるようにフィードバック制御(PI制御)して、インバータ回路100の発生電圧の目標値となる電圧指令27を出力する。この時、短絡用スイッチ9のオン/オフ切り替え時に同期したフィードフォワード補正電圧ΔVを加算することにより電圧指令27を補正し、補正電圧指令28を出力する。
上述したように短絡用スイッチ9をオンからオフに切り替えるとインバータ回路100の直流電圧源8は充電から放電に切り替わり、短絡用スイッチ9がオフからオンに切り替わると直流電圧源8は放電から充電に切り替わる。このオン/オフ切り替え時にフィードフォワード制御を用いることで、フィードバック制御の応答時間分の制御遅れ、および、限流用のリアクトル3の両端に発生する電圧をキャンセルすることができる。これにより、短絡用スイッチ9のオン/オフに起因する電流の急激な変化を緩和することができる。なお、フィードフォワード補正電圧ΔVは、短絡用スイッチ9をオンからオフにする際には正極性の電圧で、短絡用スイッチ9をオフからオンにする際には負極性の電圧である。
そして、補正電圧指令28(短絡用スイッチ9のオン/オフ切り替え時以外は補正前電圧指令27)を用いて、PWM制御によりインバータ回路100の各半導体スイッチ素子4,5への各駆動信号29を生成し、インバータ回路100に対して図1の駆動信号16として出力し、インバータ回路100を動作させる。
次に、デジタルフィルタ18の詳細について図を用いて以下に説明する。
デジタルフィルタ18は、交流電源1の交流電圧半周期分(整流後のVin1周期分)の期間に、電圧検出器12によって検出される平滑コンデンサ11の直流電圧Vdcを平均(単純移動平均)し、直流電圧Vdc_filterとして出力する。
図8は、電圧検出器12によって検出される平滑コンデンサ11の直流電圧Vdcとデジタルフィルタ18により出力される直流電圧Vdc_filterを示す図である。例えば、図8のA時点における直流電圧Vdc_filterは、A時点以前の、Vinの半周期(期間T)において検出されたVdcの平均から計算される。
直流電圧Vdc_filterは以下の式(1)で表すことができる。
Figure 0005295166
ここで、Nは、Vinの半周期中に電圧検出器12によってVdcが検出される回数である。また、VdcMは、電圧検出器12により検出された最新のVdcである。したがって、1回前に検出されたVdcはVdcM-1である。
このようなデジタルフィルタ18により出力される直流電圧Vdc_filterは、交流電源1の2倍の周波数成分を持ったリプルを直流電圧Vdcから除去した値となる。このため、図6(b)の制御によって求められる電流指令Iin*は直流電圧Vdcのリプルの影響を受けず、入力電流Iinを安定させることができる。
また、図6(b)について、電流指令Iin*の振幅は交流電源1の入力電圧周期毎に更新する制御とすることにより、電流指令Iin*の頻繁な変更を抑え、高力率化を図ることができる。このとき、図13(a)で示すように、短絡用スイッチ9のオン期間20が入力電圧のゼロクロス位相を基準に対称(nπ−θ<θ<nπ+θ)であるならば、入力電圧のゼロクロス位相での直流電圧Vdcを用いることで、リプルの影響を受けない電流指令Iin*を生成することができる。しかし、直流電圧源8の電圧Vsubの目標電圧Vsub*への追従性を向上させるため、短絡用スイッチ9がオンに切り替わるタイミングとオフに切り替わるタイミングとの双方を制御する場合には、オン期間20は入力電圧のゼロクロス位相を基準に非対称となり、図13(b)で示すように、ゼロクロス位相での直流電圧Vdcは短絡用スイッチ9のオン/オフタイミングに依存して平均値から変動する。この場合、電流指令Iin*の振幅が安定することは無く、直流電圧Vdcの目標電圧Vdc*への追従性が損なわれる。
このような場合であっても、上記デジタルフィルタ18により短絡用スイッチ9のオン/オフタイミングに関わらず安定した直流電圧Vdc_filterを得ることができるため、電流指令Iin*の振幅の変動を安定させることができ、直流電圧Vdcの目標電圧Vdc*への追従性が向上される。これにより高力率化を図った電流指令Iin*を生成し、さらに電圧Vsubの目標電圧Vsub*への追従性を高める制御を実現することが可能となる。
また、駆動制御部15として搭載されているマイコンやPLD(Programmable logic device)等でデジタルフィルタ18を実現することにより、抵抗やキャパシタ等の回路で構成されるアナログフィルタと異なり、素子の追加は必要ない。また、交流電源1の周波数が変化する場合であっても、カットオフ周波数等、フィルタの特性を適切に変更可能である。
以上のように、この発明の実施の形態1によれば、インバータ回路100内の直流電圧源8の電圧Vsubが第一の目標電圧Vsub*に追従するように、短絡用スイッチ9がオン/オフ制御される電力変換装置において、平滑コンデンサ11の電圧に生じる高周波成分を除去する高周波成分除去手段としてのデジタルフィルタ18を備え、デジタルフィルタ18から出力される電圧Vdc_filterが第二の目標電圧Vdc*に追従するように、高周波成分を除去した平滑コンデンサの電圧に基づいて入力電流指令を生成して、当該入力電流指令を用いてインバータ回路100を制御する構成にしたので、短絡用スイッチ9のオン/オフ動作によって生じる平滑コンデンサ11の電圧リプルのピーク変動の影響を低減し、それに伴う入力電流指令の変動を抑制することができるため、入力電力を安定化することができる。また、入力電力の変動に伴うインバータ回路100の直流電圧源8の電圧及び平滑コンデンサ11の電圧の変動を抑えることができ、電力変換装置全体の動作安定性を向上できる。
なお、上記の実施の形態1の説明においては、デジタルフィルタ18が交流電源1の交流電圧半周期分の期間に電圧検出器12によって検出される平滑コンデンサ11の直流電圧Vdcを平均して出力する例について説明したが、その場合に限らず、交流電圧半周期以上の期間に適宜変更してもよい。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2について説明する。
上述の実施の形態1では、デジタルフィルタ18は交流電源1の交流電圧半周期分の期間に電圧検出器12によって検出される平滑コンデンサ11の直流電圧Vdcを平均して出力したが、本実施の形態では、短絡用スイッチ9のオン期間20に検出される直流電圧Vdcを平均して出力する。平均値の求め方は、基本的に実施の形態1と同じで、従って、上記の式(1)を用いればよいが、但し、この場合、Nは、短絡用スイッチ9のオン期間20中に電圧検出器12によってVdcが検出される回数となる。他の構成および動作については、実施の形態1と同じであるため、ここでは説明を省略する。
図9は、本実施の形態によるデジタルフィルタ18が出力する直流電圧Vdc_filterを示す図である。図で示すように、デジタルフィルタ18は、短絡用スイッチ9のオン期間20における平滑コンデンサ11の直流電圧Vdcを平均し、直流電圧Vdc_filterとして出力する。
このようなデジタルフィルタ18により出力される直流電圧Vdc_filterは、短絡用スイッチ9のオンにより平滑コンデンサ11が放電する期間、つまり直流電圧Vdcに重畳するリプル電圧の減少期間の平均値となる。これを用いて図6(b)の制御を実行することにより、直流電圧Vdcのリプルの影響を受けずに電流指令Iin*を演算可能であり、入力電流Iinを安定させることができる。
さらに、交流電源1の交流電圧の半周期以上の期間において直流電圧Vdcを平均してリプルを除去する方法と比較して、より短い期間の平均値となるため、直流電圧Vdcの変化に対して直流電圧Vdc_filterはより速く追従することができ、これにより直流電圧Vdc_filterを用いた制御の応答性も向上する。
なお、上記の実施の形態2の説明では、デジタルフィルタ18は、短絡用スイッチ9の各オン期間20のそれぞれについて平均値を計算して出力するとしたが、これに限らず、短絡用スイッチ9の複数のオフ期間20を跨いだ、のべオン期間20の平均を求める等の方法であっても良い。
また、上記の実施の形態2の説明では、短絡用スイッチ9のオン期間20において電圧Vdcのリプルのピークが最大値から最小値まで変化するとして、デジタルフィルタ18はオン期間20のVdcを平均したが、これに限らず、電圧検出器12により検出した電圧Vdcのリプルの最大値から最小値までの期間において平均する場合であっても、同様の効果が得られる。
また、上記の実施の形態2の説明では、短絡用スイッチ9のオン期間20の平均としたが、これに限らず、オフ期間の平均を計算する方法であっても、上記と同様の効果が得られる。
以上のように、本実施の形態によれば、上述の実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、さらに、本実施の形態においては、デジタルフィルタ18が、短絡用スイッチ9のオン期間20における平滑コンデンサ11の直流電圧Vdcを平均し、直流電圧Vdc_filterとして出力するようにしたので、交流電源1の交流電圧の半周期以上の期間において直流電圧Vdcを平均してリプルを除去する方法と比較して、より短い期間の平均値となるため、直流電圧Vdcの変化に対して直流電圧Vdc_filterはより速く追従することができ、これにより直流電圧Vdc_filterを用いた制御の応答性も向上するという効果が得られる。
実施の形態3.
以下、本発明の実施の形態3について説明する。
上述の実施の形態1、2では、デジタルフィルタ18は所定期間に電圧検出器12によって検出される平滑コンデンサ11の直流電圧Vdcを平均して出力したが、本実施の形態では、短絡用スイッチ9のオン切り替え時点及びオフ切り替え時点で検出される平滑コンデンサ11の直流電圧Vdcを平均する、即ち、直流電圧Vdcに重畳するリプルの電圧最大値と電圧最小値の2点を平均して、直流電圧Vdc_filterとして出力する。平均値の求め方としては、説明するまでもないが、電圧最大値と電圧最小値とを加算して2で除算して求める。他の構成および動作については、実施の形態1、2と同じであるため、ここでは説明を省略する。
図10は、本実施の形態によるデジタルフィルタ18が出力する直流電圧Vdc_filterを示す図である。図10では、短絡用スイッチ9のオン/オフ時の直流電圧Vdcを電圧A〜Fで示している。なお、ここでは、平滑コンデンサ11の直流電圧Vdcに重畳するリプルは、短絡用スイッチ9のオン/オフ切り替え時点が電圧最大値または電圧最小値になるとして説明する。
デジタルフィルタ18は、図10で示すように、短絡用スイッチ9のオフ切り替え時点で電圧B(電圧最小値)を検出したときは、直前のオン切り替え時点で検出された電圧A(電圧最大値)との平均(=(A+B)/2)を計算し、直流電圧Vdc_filterとして出力する。また、短絡用スイッチ9の次のオン切り替えにおいて電圧C(電圧最大値)を検出したときは、その直前のオフ切り替え時点で検出している電圧B(電圧最小値)との平均(=(B+C)/2)を求め、直流電圧Vdc_filterとして出力する。
このようなデジタルフィルタ18により出力される直流電圧Vdc_filterは、直流電圧Vdcに重畳するリプル振幅の中央値となるため、これを用いて図6(b)の制御を実行することにより、直流電圧Vdcのリプルの影響を受けずに電流指令Iin*を演算可能であり、入力電流Iinを安定させることができる。
また、マイコン等の演算処理部によってデジタルフィルタ18を実現する場合、短絡用スイッチ9のオン/オフ切り替え時の2点によって直流電圧Vdcを平均するため、演算負荷は少なくて済み、他の制御へ演算リソースを割り当てることができる。
なお、上記の実施の形態3の説明では、平滑コンデンサ11の直流電圧Vdcに重畳するリプルは、短絡用スイッチ9のオン/オフ切り替え時点が、電圧最大値または電圧最小値であると判断したが、これに限らず、電圧検出器12により検出する直流電圧Vdcからリプルの電圧最大値または電圧最小値を判断するものであって良い。
また、上記の実施の形態3の説明では、電圧最大値と電圧最小値の2点のみの平均を求めるものであったが、3点以上の複数の電圧最大値と電圧最小値の平均であって良い。但し、この場合は、平均する電圧最大値の個数と電圧最小値の個数とを同数にする必要がある。
以上のように、本実施の形態によれば、上述の実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、さらに、本実施の形態においては、デジタルフィルタ18が、短絡用スイッチ9のオン切り替え時点及びオフ切り替え時点で検出される平滑コンデンサ11の直流電圧Vdcを平均して、直流電圧Vdc_filterとして出力するようにしたので、デジタルフィルタ18により出力される直流電圧Vdc_filterが、直流電圧Vdcに重畳するリプル振幅の中央値となるため、直流電圧Vdcのリプルの影響を受けずに電流指令Iin*を演算可能であり、入力電流Iinをより安定させることができるという効果が得られる。さらに、交流電源1の交流電圧の半周期以上の期間において直流電圧Vdcを平均してリプルを除去する方法と比較して、デジタルフィルタ18による平均値計算の演算負荷を減らすことができるという効果が得られる。
実施の形態4.
以下、本発明の実施の形態4について説明する。
上述の実施の形態1、2、3ではデジタルフィルタ18を備える例を示したが、本実施の形態はデジタルフィルタ18ではなくアナログフィルタ19を備える。
図11は本実施の形態に係る電力変換装置の概略構成図である。図11に示すように、平滑コンデンサ11には、電圧の高周波成分を除去する高周波成分除去手段としてのアナログフィルタ19を介して、平滑コンデンサ11の電圧を監視する電圧検出器12が設置されている。また、電圧検出器12で検出された電圧は、直接、駆動制御部15に入力される。すなわち、本実施の形態においては、アナログフィルタ19が、平滑コンデンサ11と電圧検出器12との間に設置されており、電圧検出器12で検出される電圧は、アナログフィルタ19によるフィルタ通過後の高周波成分が除去された値である。
アナログフィルタ19は、抵抗、キャパシタ、コイル、オペアンプ等により構成されるローパスフィルタ回路であり、カットオフ周波数は交流電源1の交流電圧の2倍の周波数以下として設定することにより、交流電圧の2倍の周波数成分をカットする。なお、その他の構成および動作については、図1に示した実施の形態1と同様である。
図12は、本実施の形態による短絡用スイッチ9及びインバータ回路100の制御を示す制御ブロック図である。
短絡用スイッチ9の制御を示す図12(a)は、前述図6(a)の制御と同様であるため、ここでは説明を省略する。
インバータ回路100の制御を示す図12(b)では、平滑コンデンサ11の直流電圧Vdcと予め設定された第2の目標電圧としての一定の目標電圧Vdc*との差24を0に近づけるように、フィードバック制御(PI制御)して電流Iinの振幅目標値25を決定する。ここでの平滑コンデンサ11の直流電圧Vdcは、アナログフィルタ19を介して電圧検出器12により検出された電圧である。これ以降の制御は、前述図6(b)と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施の形態によれば、アナログフィルタ19によって直流電圧Vdcに重畳するリプルがカットされるため、アナログフィルタ19を介して電圧検出器12により検出された直流電圧Vdcを用いて図12(b)の制御を実行することにより、直流電圧Vdcのリプルの影響を受けずに電流指令Iin*を演算可能であり、入力電流Iinを安定させることができる。
また、回路としてフィルタを搭載することにより、マイコン等の演算処理部によるフィルタ演算を省くことができ、他の制御へ演算リソースを割り当てることができる。
以上のように、本実施の形態においては、上述の実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、さらに、本実施の形態においては、デジタルフィルタではなくアナログフィルタを用いるようにしたので、マイコン等の演算処理部によるフィルタ演算を省くことができ、他の制御へ演算リソースを割り当てることができるという効果が得られる。
なお、上記各実施の形態1〜4で示したフィルタは、前述したものに限るものではなく、交流電源1の交流電圧の2倍周波数を含んだ周波数成分を除去するものであれば、いずれのものでもよい。
また、電力変換装置は、上記各実施の形態1〜4で示した構成に限るものではなく、複数の半導体スイッチ素子と直流電圧源とから成る単相インバータを1以上直列接続するインバータ回路と、インバータ回路の後段に整流素子を介して接続される平滑コンデンサと、インバータ回路に一端が接続され、他端が平滑コンデンサの一端に接続されて、平滑コンデンサをバイパスさせる短絡用スイッチとを備え、さらに平滑コンデンサの電圧に生じる高周波成分を除去する高周波成分除去手段を備えるものであれば、いずれのものでもよく、その場合においても、上記各実施の形態1〜4と同様の効果を奏する。
1 交流電圧電源(交流電源)、2 ダイオードブリッジ、3 リアクトル、4,5 半導体スイッチ素子、6,7 ダイオード、8 直流電圧源、9 短絡用スイッチ、10 整流ダイオード、11 平滑コンデンサ、12,13 電圧検出器、15 駆動制御部、16,17 駆動信号、18 デジタルフィルタ、19 アナログフィルタ、100 インバータ回路。

Claims (9)

  1. 入力電源である交流電圧電源と、
    複数の半導体スイッチ素子と直流電圧源とから成る単相インバータから構成されたインバータ回路と、
    前記インバータ回路に整流素子を介して接続され該出力を平滑する平滑コンデンサと、
    前記インバータ回路に一端が接続され、他端が前記平滑コンデンサの一端に接続されて、前記平滑コンデンサをバイパスさせる短絡用スイッチと、
    前記平滑コンデンサの電圧に生じる高周波成分を除去する高周波成分除去手段と、
    駆動信号を出力して前記短絡用スイッチのオン/オフ制御を行うとともに、前記交流電圧電源からの入力力率を改善するように電流指令を用いて前記インバータ回路を制御する駆動制御手段と
    を備え、
    前記短絡用スイッチは、前記インバータ回路の前記直流電圧源の電圧が予め設定された所定の第一の目標電圧に追従するように、前記駆動制御手段によりオン/オフ制御され、
    前記インバータ回路は、前記高周波成分除去手段によって高周波成分が除去された前記平滑コンデンサの電圧が予め設定された所定の第二の目標電圧に追従するように、該高周波成分が除去された前記平滑コンデンサの電圧に基づいて決定される前記電流指令を用いて、前記駆動制御手段により制御され、
    前記高周波成分除去手段が除去する高周波成分は、前記交流電圧電源の2倍の周波数成分を含む
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記高周波成分除去手段は、フィルタから構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記フィルタは、アナログフィルタである
    ことを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記フィルタは、デジタルフィルタである
    ことを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  5. 前記デジタルフィルタは、前記平滑コンデンサの電圧の平均値を、前記高周波成分が除去された前記平滑コンデンサの電圧として、出力する
    ことを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 前記平均値は、
    前記平滑コンデンサの電圧に生じるリプルの電圧最大値と電圧最小値とを平均して算出される
    ことを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記平均値は、
    前記交流電圧電源の交流半周期以上の期間において検出した前記平滑コンデンサの電圧を平均して算出される
    ことを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
  8. 前記平均値は、
    前記短絡スイッチがオンされている期間において検出した前記平滑コンデンサの電圧を平均して算出される
    ことを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
  9. 前記平均値は、
    前記短絡スイッチがオフされている期間において検出した前記平滑コンデンサの電圧を平均して算出される
    ことを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
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