JP2011114964A - 電力変換装置 - Google Patents

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知之 川上
Kikuo Izumi
喜久夫 泉
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裕 久保山
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Abstract

【課題】直流/直流変換を行う電力変換装置において、広範囲の入力電圧に対して所望の出力電圧を過電流を流すことなく安定して得る。
【解決手段】直流電源1の後段に、複数の単相インバータ20a〜20dを直列接続し、その後段に、整流ダイオード5を介して接続された平滑コンデンサ6と、平滑コンデンサ6をバイパスさせる短絡用スイッチ4とを備える。そして、制御回路7では、各単相インバータ20a〜20dの出力制御および短絡用スイッチ4のオンオフ制御の組み合わせから成る複数の制御モードを、直流電源1の電圧に応じて切り替えると共に、出力電圧Voと指令値との偏差に基づいて駆動信号7a、7bの時比率を調整することにより、出力電圧Voを指令値に緩やかに追従させる。
【選択図】図3

Description

この発明は、直流電源の直流電力を電圧の異なる直流電力に変換する電力変換装置に関するものである。
従来の電力変換装置としての昇圧回路は、スイッチ素子、インダクタ、ダイオード及び出力側の平滑用電解コンデンサを有して構成される。そして、入力側の平滑用電解コンデンサで平滑化された太陽電池からの入力電圧は、この昇圧回路のスイッチ素子をオンオフすることにより昇圧されて、あるいは昇圧回路で昇圧されることなくスルーして後段のインバータ回路に与えられる(例えば、特許文献1参照)。
特許第3941346号公報
このような従来の電力変換装置では、出力する電力容量の増加とともに大容量のリアクトルが必要となり、装置の大型化や重量増加という問題点があった。また、この問題を回避するためにスイッチ素子を高周波でスイッチングすると、多大な損失およびノイズが発生するものであった。
この発明は、上記のような問題点を解消するために成されたものであって、直流/直流変換を行う電力変換装置において、電力損失およびノイズを低減化し、かつ装置構成の小型軽量化を促進して、変換効率の良好な電力変換装置を提供することを目的とする。
この発明に係る電力変換装置は、半導体スイッチ素子と直流電圧源とをそれぞれ有した複数の単相インバータの交流側を直列接続して構成され、該交流側を直流電源の出力に直列接続して上記各単相インバータの出力の総和を上記直流電源の出力に重畳するインバータ回路と、該インバータ回路の後段に整流素子を介して接続され、該インバータ回路からの出力を平滑する平滑コンデンサと、上記複数の単相インバータの内、最後段に接続された単相インバータに一端が接続され、他端が上記平滑コンデンサの負極に接続された短絡用スイッチと、上記各単相インバータの出力制御および上記短絡用スイッチのオンオフ制御を所定の周期で行う制御回路とを備える。上記制御回路は、上記各単相インバータの出力制御および上記短絡用スイッチのオンオフ制御の組み合わせから成る複数の制御モードを予め保持して、上記直流電源の電圧に応じて上記複数の制御モードを切り替えると共に、上記平滑コンデンサの電圧が所望の出力電圧に追従する速度を緩やかに調整する調整手段を有する。そして上記電力変換装置は、上記インバータ回路における直流電力の充放電を利用して上記直流電源からの入力電圧を上記所望の出力電圧に直流/直流変換するものである。
この発明によると、インバータ回路における直流電力の充放電を利用して直流/直流変換を行うため、大容量のリアクトルを要しない。また、短絡用スイッチおよびインバータ回路内の半導体スイッチ素子は、高周波スイッチングが不要であり、インバータ回路のスイッチングで扱う電圧を比較的小さい電圧にできる。このため、電力損失およびノイズの低減化と装置構成の小型軽量化とが促進された電力変換装置が実現できる。
また、直流電源の電圧に応じて複数の制御モードを切り替えることにより、昇圧比を広範囲に選択でき、広範囲の入力電圧に対して所望の出力電圧を安定して得ることができる。さらに、上記平滑コンデンサの電圧が所望の出力電圧に追従する速度を緩やかに調整する調整手段を有するため、制御モードの切り替え時における過電流を抑制して電力変換装置の信頼性を向上させる。
この発明の実施の形態1による電力変換装置の主回路構成図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の全体構成図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の制御動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の基準動作を説明する波形図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の直流電源電圧に対する各コンデンサ電圧の関係を示す図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の直流電源電圧に対する各コンデンサ電圧の関係をグラフ化して示す図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の制御モードAによる動作を説明するための回路図である。 図7に対応する制御を説明するための図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の制御モードBによる動作を説明するための回路図である。 図9に対応する制御を説明するための図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の制御モードCによる動作を説明するための回路図である。 図11に対応する制御を説明するための図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の制御モードDによる動作を説明するための回路図である。 図13に対応する制御を説明するための図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の制御モードEによる動作を説明するための回路図である。 図15に対応する制御を説明するための図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の制御モードFによる動作を説明するための回路図である。 図17に対応する制御を説明するための図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の制御モードGによる動作を説明するための回路図である。 図19に対応する制御を説明するための図である。 この発明の実施の形態1による効果を比較例と共に説明した波形図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1による電力変換装置について説明する。図1はこの発明の実施の形態1による電力変換装置の主回路構成図である。
図1に示すように、太陽電池等から成る直流電源1の出力に、インバータ回路20の交流側が直列接続される。インバータ回路20は、第1〜第4の単相インバータ20a〜20dの交流側を直列接続して構成され、各単相インバータ20a〜20dの出力の総和を、インバータ回路20の出力として直流電源1からの直流電圧に重畳する。
インバータ回路20を構成する第1、第2、第3の単相インバータ20a、20b、20cは、半導体スイッチ素子21〜24、31〜34、41〜44および直流電圧源としての第1、第2、第3のコンデンサ25(C1)、35(C2)、45(C3)から構成される。また、最後段の第4の単相インバータ20d(C4)は、半導体スイッチ素子52とダイオード56と第4のコンデンサ55とから成るハーフブリッジ単相インバータで構成される。
ここで、半導体スイッチ素子21〜24、31〜34、41〜44、52は、図に示すように、ソース・ドレイン間にダイオードが内蔵されたMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、あるいはダイオードが逆並列に接続されたIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などを用いる。
またインバータ回路20の後段には、導通/非導通を決定するための整流素子としての整流ダイオード5を介して平滑コンデンサ6(Co)が接続され、第4のコンデンサ55の負極と平滑コンデンサ6の負極との間に短絡用スイッチ4が接続される。
また、短絡用スイッチ4は、IGBTやMOSFET等の半導体スイッチ素子、あるいは機械式のスイッチなどでも良い。
なお、最後段の第4の単相インバータ20dは、他の単相インバータ20a〜20cと同様のフルブリッジ単相インバータとしても良く、その場合は、短絡用スイッチ4と整流ダイオード5のアノードとの接続点がインバータ回路20の後段の交流出力線に接続される。また、短絡用スイッチ4の他端は平滑コンデンサ6の負極に接続され、整流ダイオード5のカソード側が出力段の平滑コンデンサ6の正極に接続される。
このように構成される実施の形態1の電力変換装置の制御動作について、図2、図3に基づいて説明する。
図2に示すように、電力変換装置は、インバータ回路20内の各第1〜第4の単相インバータ20a〜20dの出力制御および短絡用スイッチ4のオンオフ制御を行う制御回路7と、第1〜第4の単相インバータ20a〜20dの各コンデンサC1〜C4のコンデンサ電圧Vc1〜Vc4を検出する電圧検出器11〜14、インバータ回路20の入力電圧、即ち直流電源1の電圧Vinを検出する入力電圧検出器10、および、出力電圧となる平滑コンデンサ6の電圧Voを検出する出力電圧検出器15とを備える。制御回路7は、例えばマイクロコンピュータやデジタルシグナルプロセッサなどで構成され、電圧検出器10〜15の各出力信号を入力として、インバータ回路20内の各スイッチング素子および短絡用スイッチ4を駆動制御する。なお、7aは、インバータ回路20内の各スイッチング素子への駆動信号をまとめて示したインバータ回路用駆動信号であり、7bは短絡用スイッチ4への駆動信号である。
図3に、制御回路7での制御動作を説明するブロック図を示す。制御回路7は、制御モード切替部70と調整手段としての速度調整部75と駆動信号生成部76とを備える。制御モード切替部70では、各単相インバータ20a〜20dの出力制御および短絡用スイッチ4のオンオフ制御の組み合わせから成る複数の制御モードを予め保持して、検出された直流電源電圧Vinに応じて制御モードを決定する。各制御モードの詳細については後述するが、複数の制御モードは各制御モード毎に直流/直流変換の異なる昇圧比を有しており、制御モード切替部70は、制御モードとそれに伴う昇圧比とを決定し、これにより直流電源電圧Vinに昇圧比を乗じた出力電圧指令Voも決定される。
また、制御回路7は、決定された制御モードを用いて所定の周期にて各単相インバータ20a〜20dの出力制御および短絡用スイッチ4のオンオフ制御を行うが、その際、速度調整部75により、検出された出力電圧Voを出力電圧指令Voに追従させるフィードバック制御を行って、その追従速度を緩やかに調整する。速度調整部75では、出力電圧指令Voと出力電圧Voとの偏差を減算器71で演算し、制御器72、73により、偏差を増幅してフィードバック制御信号Refとして出力する。そして、フィードバック制御信号Refと、例えば鋸歯状波で予め定めた高周波(例えば、1kHz)のキャリア信号Crとをコンパレータ74にて比較し、インバータ回路用駆動信号7aおよび短絡用スイッチ4への駆動信号7bのDutyを出力する。
駆動信号生成部76では、決定された制御モードに応じた基準の駆動信号を、速度調整部75からのDutyにて時比率を調整して、インバータ回路用駆動信号7aおよび短絡用スイッチ4への駆動信号7bを生成して出力する。
この実施の形態は、複数の制御モードA〜Gを有するものであるが、制御モードAを用いて、電力変換装置の基準動作を以下に説明する。この場合、基準動作とは、速度調整部75にて調整されない場合、即ち、制御モードに応じた基準の駆動信号をそのままインバータ回路用駆動信号7aおよび短絡用スイッチへの駆動信号7bに用いた場合の動作であり、各部の動作波形を図4に示す。
図4において、Vbit1〜Vbit4は、第1〜第4の単相インバータ20a〜20dの出力電圧、Vaは直流電源電圧Vinに第1〜第4の単相インバータ20a〜20dの出力電圧Vbit1〜Vbit4を重畳した電圧、即ち、Vin+Vbit1+Vbit2+Vbit3+Vbit4である。また、S(ON/OFF)は、短絡用スイッチ4のオンオフ状態を示す信号である。
なお、図4では、出力電圧の波形は、正、0、負のレベルでのみ表示したが、第1〜第4の単相インバータ20a〜20dの各コンデンサ電圧Vc1〜Vc4、直流電源電圧Vinおよび電圧Vaの設定比は、(Vc1:Vc2:Vc3:Vc4:Vin:Va)=(1:1:1:4:6:8)とする。
この制御モードAによる、各単相インバータ20a〜20dの出力制御と短絡用スイッチ4のオンオフ制御の組み合わせ動作は、検出された直流電源電圧Vinが540V≦Vin<600Vの場合に選択され、基準の駆動信号に基づいて一定の周期Tで繰り返される。
この制御モードAでは、インバータ回路20の直流電力の充放電動作における1周期をT1〜T4の4つの制御期間に分けて、T1では、短絡用スイッチ4をオン状態にして平滑コンデンサ6をバイパスし、インバータ回路20は直流電力を充電する。T2〜T4では、短絡用スイッチ4をオフ状態にしてインバータ回路20は全体として直流電力を放電し、直流電源電圧Vinに重畳した電圧Vaで、整流ダイオード5を介して平滑コンデンサ6を充電する。この平滑コンデンサ6の電圧Voが出力電圧Voで、この制御モードAは、直流電源電圧Vinに対し出力電圧Voを1.33倍に昇圧する動作モードである。
4つの制御期間T1〜T4の各期間幅は互いの比率が固定であり、この場合、全て同じである。各単相インバータ20a〜20dでは、出力電圧が正となる期間でコンデンサ25、35、45、55を放電し、出力電圧が負となる期間でコンデンサ25、35、45、55を充電する。そして、各コンデンサ25、35、45、55の充電期間と放電期間が同等になるように各制御期間T1〜T4は設定される。
図5は、各制御モードA〜Gにおける、直流電源電圧Vinに対する、各単相インバータ20a〜20dのコンデンサ25、35、45、55および平滑コンデンサ6の各コンデンサ電圧Vc1〜Vc4、Voの関係を示す図である。図に示すように、昇圧比(Ratio)が1.33倍、1.50倍、1.75倍、2.00倍、2.33倍、2.66倍、3.00倍と計7種類の制御モードA〜Gが存在する。
このように、直流電源電圧Vinに応じて制御モードA〜Gを切り替えて用いることで、インバータ回路20における直流電力の充放電を利用して昇圧する。昇圧比は各制御モード毎に決まっており、電圧Vinが小さいほど昇圧比が大きくなるような制御モードA〜Gを選択して、出力電圧Voを700V〜840Vの範囲内に昇圧する。
図5で示した、直流電源電圧Vinに対する各コンデンサ電圧Vc1〜Vc4、Voの関係をグラフ化したものを図6に示す。
図6に示すように、基準動作のみの動作では、制御モード(昇圧比)の切り替え時には出力電圧Voが約100V変化している。また、平滑コンデンサ6の電圧Voだけでなく、他のコンデンサ25、35、45の電圧Vc1〜Vc4も変化することがあり、各コンデンサ6、25、35、45、55を充放電するための急峻な電流が流れる懸念がある。
この実施の形態では、上述したように、速度調整部75により、検出された出力電圧Voを出力電圧指令Voに追従させるフィードバック制御を行って、その追従速度を緩やかに調整する。即ち、制御回路7では、制御モードに応じた基準の駆動信号の時比率を調整して、インバータ回路用駆動信号7aおよび短絡用スイッチ4への駆動信号7bを生成して制御に用いる。このような追従速度の調整は、制御モードA〜Gの切り替え時に出力電圧指令Voが変化することにより発生し、変化した出力電圧指令Voに出力電圧Voを緩やかに追従させるように電力変換装置の主回路が制御される。
図7〜図20は、電力変換装置の各制御モードにおける動作を説明するための回路図および波形図である。ここでは、速度調整部75にて調整された後のインバータ回路用駆動信号7aおよび短絡用スイッチへの駆動信号7bに用いた場合の動作である。なお、回路図では便宜上、直流電源1の記載を省略した。
上述したように、各単相インバータ20a〜20dの出力制御と短絡用スイッチ4のオンオフ制御の組み合わせ動作は、検出された直流電源電圧Vinに応じて、予め設定された複数の制御モードA〜Gから選定される制御モードに基づいて一定の周期Tで繰り返されており、出力電圧Voをフィードバックして出力電圧指令Voに一致するように、短絡用スイッチ4を含む各半導体スイッチ素子の駆動信号7a、7bの時比率を調整している。
図7および図8は昇圧比1.33倍の制御モードAによる動作を示している。予め定めた固定周期T(例えば、1ms)中にT1、T2、T3、T4、Txの5つの異なる充放電パターンを有する制御期間を設定している。制御期間T1〜T4の各期間幅は、互いの比が固定で、この場合、(T1:T2:T3:T4)=(1:1:1:1)の関係を保ち、T1〜T4にて構成される期間を固定比期間T0と称す。また、固定比期間T0では、各単相インバータ20a〜20dの出力が正である期間の総和と負である期間の総和が等しく、即ち、各コンデンサ25、35、45、55の充電期間と放電期間とが同等である。 なお、各単相インバータ20a〜20dの制御パターンで、「充電」とはコンデンサ25、35、45、55を充電する制御、「放電」とはコンデンサ25、35、45、5を放電する制御、「上スル」とは上アームの素子を介してコンデンサ25、35、45、55をパスする制御、「下スル」とは下アームの素子を介してコンデンサ25、35、45、55をパスする制御を示す。
ブロック期間であるTxでは、第1〜第3の単相インバータ20a〜20cの制御パターンは充電、第4の単相インバータ20dの制御パターンは放電と同じ制御であるが、インバータ回路20の出力電圧を直流電源電圧Vinに重畳した電圧が平滑コンデンサ6の電圧Vo以下となり、実際には電流は遮断される。このため、ブロック期間Txでは、平滑コンデンサ6を充電することはなく、各コンデンサ25、35、45、55も充放電されない。
このようなブロック期間Txを期間幅を可変にして1周期の中に挿入することにより、T1〜T4にて構成される固定比期間T0の期間幅を調整して狭めることができる。これにより、出力電圧指令Voが変化しても、出力電圧指令Voに出力電圧Voを緩やかに追従させるように電力変換装置を制御できる。
このような制御は、制御回路7において速度制御部75で得られたDutyに基づいて固定比期間T0の期間幅を制御することで、各制御期間T1〜T4の期間幅が決まり、この場合、制御モードAに対する各半導体スイッチ素子の基準の駆動信号の時比率が調整されて駆動信号7a、7bが生成される。
なお、図4で示した基準動作は、1周期を固定比期間T0のみとして制御した動作である。
また、固定比期間T0の期間幅を制御するとしたが、1周期のうちブロック期間Txの期間幅を定めれば、その他T1、T2、T3、T4の幅は一義的に定まる。
図9および図10は昇圧比1.50倍の制御モードBによる動作を示している。予め定めた固定周期T(例えば、1ms)中にT1、T2、T3、Txの4つの異なる充放電パターンを有する制御期間を設定している。T1〜T3から成る固定比期間T0では、各コンデンサ25、35、45、55の充電期間と放電期間とが同等で、この場合、(T1:T2:T3)=(1:1:1)の関係を保っている。
この場合も、ブロック期間Txでは電流が遮断され、平滑コンデンサ6を充電することはなく、各コンデンサ25、35、45、55も充放電されない。そして、ブロック期間Txを期間幅を可変にして1周期の中に挿入することにより、T1〜T3にて構成される固定比期間T0の期間幅を調整して狭めることができる。
例えば、直流電源電圧Vinが下降して540V未満になると、制御回路7では、制御モードAから制御モードBに切り替え、出力電圧指令Voを720Vから810Vとする(図5参照)。直前の制御モードAにおいて、出力電圧Voは720Vに制御されており、制御モードBに切り替え直後は、出力電圧指令Vo(=810V)と出力電圧Voとの偏差は大きい。この偏差に応じて1周期内にブロック期間Txを挿入することにより、固定比期間T0の期間幅を調整し、出力電圧指令Voに出力電圧Voを緩やかに追従させる。
その他の制御モードC〜Gについても各制御期間の構成が異なるのみであるが、以下に簡単に説明する。
図11および図12は昇圧比1.75倍の制御モードCによる動作を示している。予め定めた固定周期T(例えば、1ms)中にT1、T2、T3、T4、Txの5つの異なる充放電パターンを有する制御期間を設定している。T1〜T4から成る固定比期間T0では、各コンデンサ25、35、45、55の充電期間と放電期間とが同等で、この場合、(T1:T2:T3:T4)=(2:1:1:3)の関係を保っている。
図13および図14は昇圧比2.00倍の制御モードDによる動作を示している。予め定めた固定周期T(例えば、1ms)中にT1、T2、Txの3つの異なる充放電パターンを有する制御期間を設定している。T1、T2から成る固定比期間T0では、各コンデンサ25、35、45、55の充電期間と放電期間とが同等で、この場合、(T1:T2)=(1:1)の関係を保っている。
図15および図16は昇圧比2.33倍の制御モードEによる動作を示している。予め定めた固定周期T(例えば、1ms)中にT1、T2、T3、T4、Txの5つの異なる充放電パターンを有する制御期間を設定している。T1〜T4から成る固定比期間T0では、各コンデンサ25、35、45、55の充電期間と放電期間とが同等で、この場合、(T1:T2:T3:T4)=(3:1:1:2)の関係を保っている。
図17および図18は昇圧比2.66倍の制御モードFによる動作を示している。予め定めた固定周期T(例えば、1ms)中にT1、T2、T3、T4、T5、Txの6つの異なる充放電パターンを有する制御期間を設定している。T1〜T5から成る固定比期間T0では、各コンデンサ25、35、45、55の充電期間と放電期間とが同等で、この場合、(T1:T2:T3:T4:T5)=(1:2:2:2:1)の関係を保っている。
図19および図20は昇圧比3.00倍の制御モードGによる動作を示している。予め定めた固定周期T(例えば、1ms)中にT1、T2、T3、Txの4つの異なる充放電パターンを有する制御期間を設定している。T1〜T3から成る固定比期間T0では、各コンデンサ25、35、45、55の充電期間と放電期間とが同等で、この場合、(T1:T2:T3)=(1:1:1)の関係を保っている。
いずれの制御モードにおいても、ブロック期間Txでは電流が遮断され、平滑コンデンサ6を充電することはなく各コンデンサ25、35、45、55も充放電されない。そして、出力電圧指令Voと出力電圧Voとの偏差に応じて1周期内にブロック期間Txを挿入することにより、固定比期間T0の期間幅を調整する。即ち、出力電圧指令Voと出力電圧Voとの偏差が大きいほどブロック期間Txを長くして、出力電圧指令Voに出力電圧Voを緩やかに追従させる。
図21に、制御モードB(昇圧比1.50倍)から制御モードC(昇圧比1.75倍)へ切り替わる際の電圧電流波形を示す。図21(a)は、速度調整部75による調整制御がなく、基準動作にて電力変換装置を制御した比較例を示し、図21(b)は、この実施の形態による制御、即ち速度調整部75による調整制御がある場合である。速度調整部75による調整制御にてブロック期間Txを設けることで、制御モード切り替え後の出力電圧が緩やかに上昇しており、主回路を流れる入力電流ピークが抑えられている。
この実施の形態では、インバータ回路20における直流電力の充放電を利用して直流/直流変換を行うため、大容量のリアクトルを要しない。また、短絡用スイッチ4およびインバータ回路20内の半導体スイッチ素子21〜24、31〜34、41〜44、52は、高周波スイッチングが不要であり、インバータ回路20は、スイッチングで扱う電圧を平滑コンデンサ6の設定電圧よりも低くできる。従って、電力損失およびノイズの低減化と装置構成の小型軽量化とが促進された電力変換装置が実現できる。
また、インバータ回路20内の各単相インバータ20a〜20dの出力制御および短絡用スイッチ4のオンオフ制御の組み合わせから成る複数の制御モードを予め保持して、検出された直流電源電圧Vinに応じて制御モードを選択して切り替える。そして、直流電源電圧Vinに各単相インバータ20a〜20dの各出力電圧を重畳させ、平滑コンデンサ6に所望の電圧を出力する。
また、速度調整部7による出力電圧指令Voに出力電圧Voを緩やかに追従させる制御を行うため、制御モードの切り替え時などに出力電圧指令Voと出力電圧Voとの偏差が大きくなっても、急峻な電流が流れることがない。このため、電力損失およびノイズの低減化がさらに図れると共に、電力変換装置の制御精度が向上する。また、主回路を構成する各素子の劣化が防止でき信頼性が向上する。
また制御モードの切り替えに伴って出力電圧指令Voが不連続に変更されるときに、上記のような速度調整を実施することで特に効果がある。
また、各単相インバータ20a〜20dの出力制御および短絡用スイッチ4のオンオフ制御の組み合わせから成る複数の制御モードは、制御モード毎に異なる昇圧比となるように設定され、この実施の形態では、7段階の昇圧比が設定されている。このため、昇圧比が広範囲に選択でき、広範囲の入力電圧(電圧Vin)に対して出力電圧Voの電圧変動を抑制でき、所望の出力電圧Voが得られる。
また、速度調整部7では、出力電圧指令Voと出力電圧Voとの偏差に基づいて、各単相インバータ20a〜20d内の半導体スイッチ素子および短絡用スイッチ4への駆動信号7a、7bの時比率を調整するため、急峻な電流を抑制しつつ出力電圧Voを出力電圧指令Voに確実に追従することができる。
また、各制御モードにおいて、インバータ回路20の直流電力の充放電を行う固定比期間T0で、各単相インバータ20a〜20dのコンデンサ25、35、45、55が充放電動作による電力授受をバランスさせるように出力制御されるため、各コンデンサ25、35、45、55に外部から電力供給や制御する必要がなくDC/DCコンバータの設置が不要となる。また、固定比期間T0内の各制御期間の互いの比を固定にして、固定比期間全体の期間幅を調整することで駆動信号7a、7bの時比率を調整するため、出力電圧指令Voに出力電圧Voを緩やかに追従させる制御が、容易で確実に行える。
また太陽電池では、日射量や温度などの条件に加え、屋外に設置可能な直流電源の直列数によって電圧範囲が大きく異なるため、電力変換装置に入力される電圧Vinが広範囲に変動する。この実施の形態では、広範囲の入力電圧(電圧Vin)に対して所望の出力電圧Voが得られると共に、制御モードの切り替え時にも急峻な電流を抑制しつつ出力電圧Voを出力電圧指令Voに確実に追従することができる。このように、直流電源1に太陽電池を用いた場合に、特に効果がある。
なお、太陽電池以外の直流電源1を用いても効果が得られることは、言うまでもない。
1 直流電源、4 短絡用スイッチ、5 整流素子としての整流ダイオード、
6 平滑コンデンサ、7 制御回路、7a インバータ回路用駆動信号、
7b 短絡用スイッチへの駆動信号、20 インバータ回路、
20a〜20d 第1〜第4の単相インバータ、
21〜24,31〜34,41〜44、52 半導体スイッチ素子、
25 直流電圧源としての第1のコンデンサ、
35 直流電圧源としての第2のコンデンサ、
45 直流電圧源としての第3のコンデンサ、
55 直流電圧源としての第4のコンデンサ、70 制御モード切替部、
75 調整手段としての速度調整部、76 駆動信号生成部、
Vin 直流電源電圧(入力電圧)、Vbit1 第1の単相インバータ出力電圧、
Vbit2 第2の単相インバータ出力電圧、
Vbit3 第2の単相インバータ出力電圧、
Vbit4 第2の単相インバータ出力電圧、
Vc1〜Vc4 第1〜第4のコンデンサ電圧、Vo 出力電圧、T 周期、
T0 固定比期間、T1〜T4 制御期間。

Claims (5)

  1. 半導体スイッチ素子と直流電圧源とをそれぞれ有した複数の単相インバータの交流側を直列接続して構成され、該交流側を直流電源の出力に直列接続して上記各単相インバータの出力の総和を上記直流電源の出力に重畳するインバータ回路と、
    該インバータ回路の後段に整流素子を介して接続され、該インバータ回路からの出力を平滑する平滑コンデンサと、
    上記複数の単相インバータの内、最後段に接続された単相インバータに一端が接続され、他端が上記平滑コンデンサの負極に接続された短絡用スイッチと、
    上記各単相インバータの出力制御および上記短絡用スイッチのオンオフ制御を所定の周期で行う制御回路とを備え、
    上記制御回路は、上記各単相インバータの出力制御および上記短絡用スイッチのオンオフ制御の組み合わせから成る複数の制御モードを予め保持して、上記直流電源の電圧に応じて上記複数の制御モードを切り替えると共に、上記平滑コンデンサの電圧が所望の出力電圧に追従する速度を緩やかに調整する調整手段を有し、
    上記インバータ回路における直流電力の充放電を利用して上記直流電源からの入力電圧を上記所望の出力電圧に直流/直流変換することを特徴とする電力変換装置。
  2. 上記複数の制御モードは、各制御モード毎に直流/直流変換の昇圧比を有し、
    上記制御回路は、上記直流電源の電圧に応じて上記制御モードを切り替えて上記昇圧比を選択し、上記直流電源の電圧と選択された上記昇圧比とで上記所望の出力電圧を決定し、上記調整手段により、該所望の出力電圧と上記平滑コンデンサの電圧との偏差に基づいて、上記各単相インバータ内の上記半導体スイッチ素子および上記短絡用スイッチへの駆動信号の時比率を調整することを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 上記各制御モードは、上記各単相インバータの上記各直流電圧源の充電期間と放電期間とが同等となるように決定された複数の制御期間を互いの比率を固定にして有し、上記調整手段は、上記複数の制御期間から成る固定比期間の1周期内の期間幅を制御して上記半導体スイッチ素子および上記短絡用スイッチへの駆動信号の時比率を調整することを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 上記調整手段は、上記制御モードの切り換え時に、上記所望の出力電圧が不連続に変更されることに伴って、上記平滑コンデンサの電圧が所望の出力電圧に追従する速度を緩やかに調整することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 上記直流電源は、太陽電池であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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