JPWO2018179234A1 - H型ブリッジ変換器およびパワーコンディショナ - Google Patents

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Abstract

実施形態によるH型ブリッジ変換器は、直流正電圧母線Pと直流負電圧母線Nとの間において直列に接続した一対のスイッチングデバイスを含むサブレグを並列に複数接続したHFレグ13と、直流正電圧母線Pと直流負電圧母線Nとの間において一対のスイッチングデバイスを直列に接続されており、HFレグ13と並列に接続したLFレグ15と、一対のスイッチングデバイス間のそれぞれと電気的に接続した複数の交流出力端子H1〜H3、L0と、複数のサブレグのスイッチングデバイスの導通位相をずらした多相インターリーブ方式に基づいてHFレグ13を制御し、出力基本波周波数f0の半サイクルごとに出力を切替えるようにLFレグ15を制御する制御回路CTRと、を備える。

Description

本発明の実施形態は、H型ブリッジ変換器およびそのH型ブリッジ変換器を使用したパワーコンディショナに関する。
従来、例えばH型ブリッジ変換器を使用して、電池などの直流電源と単相交流系統を接続するパワーコンディショナにおいて、低電流リップルの交流電流波形を得るためには、PWM制御を用いることが一般的である。H型ブリッジ変換器には、直流正電圧母線と交流出力端子の間の正アームと、交流出力端子と直流負電圧母線の間の負アームとを直列接続したレグが2つあり、一般のPWM制御では、この2つのレグをそれぞれスイッチング周波数fPWMでPWM制御することにより、等価的なスイッチング周波数が2倍のPWM周波数(=2×fPWM)の低電流リップルの交流電流波形を得ている。
しかしながら、正アームあるいは負アームを構成するスイッチングデバイスがスイッチング周波数で全負荷電流を遮断することから、スイッチング損失が大きくなり、装置が大型化する可能性があった。
これに対して、H型ブリッジ変換器の2つのレグの内、一方をスイッチング周波数fPWMのPWM制御を行う高周波スイッチングレグ(以降、HFレグと呼ぶ)とし、他方を出力基本波周波数fの半サイクルごとに切り替える低周波スイッチングレグ(以降、LFレグと呼ぶ)として、交流電圧を出力する方法が提案されている。
上記の提案に加えて、HFレグにはスイッチング損失が少ない種類のスイッチングデバイス(具体的にはMOSFET)を適用し、LFレグには導通損の少ないスイッチングデバイス(具体的にはパワートランジスタ)を適用することによって、損失を低減する方法が知られていて、これを応用した単相インバータも提案されている。
さらに、電流リップルを低減する方法として、DC/DCコンバータを例としたコンバータにおいて、複数K個のサブコンバータを並列接続して一つのコンバータとするK相インターリーブ方式があり、それぞれのサブコンバータの駆動パルスを(2π/K)[rad]だけずらして運転することで電流リップルを低減する方法が提案されている。
また、多相インターリーブ方式をDC/DCコンバータのみならず、入力と出力は直流であっても交流であっても構わないとする変換器に適用できて、その電流バランスを調整するとしている提案も成されている。
特開昭60−200770号公報 特開平5−38155号公報 特開昭61−142961号公報 特開2015−220976号公報
H型ブリッジ変換器において、より小さな電流リップルの交流電流波形を得ようとすると、PWM制御のスイッチング周波数fPWMをより上昇させる必要があり、スイッチング損失が大きくなって、電力変換効率が低下したり、スイッチングデバイスの発熱、温度を抑制するために装置を大型化したりしなければならない課題があった。
また、H型ブリッジ変換器全体を、すなわちHFレグとLFレグとの両方ともインターリーブ方式で実現すると、部品数が多くなってやはり装置が大型になったり、また、制御が複雑になったりするなどの課題があった。
また、H型ブリッジ変換器のインターリーブ方式における電流バランス制御、例えば、パワーコンディショナを出力電圧制御で動作させる際の電流バランス制御については必ずしも明確な制御方法が提案されてない。
本発明の実施形態は、上記事情を鑑みて成されたものであって、同じ電流リップルの交流電流波形を得る場合には電力変換効率を向上し、小型であって、主回路および制御回路をハードウエアとして実現することが容易である、H型ブリッジ変換器およびそのH型ブリッジ変換器を使用したパワーコンディショナを提供することを目的とする。
実施形態によるH型ブリッジ変換器は、直流正電圧母線と直流負電圧母線との間において直列に接続した一対のスイッチングデバイスを含むサブレグが並列に複数接続されているHFレグと、前記直流正電圧母線と前記直流負電圧母線との間において一対のスイッチングデバイスが直列に接続されており、前記HFレグと並列に接続されているLFレグと、前記一対のスイッチングデバイス間のそれぞれと電気的に接続した複数の交流出力端子と、前記複数のサブレグのスイッチングデバイスの導通位相をずらした多相インターリーブ方式に基づいて前記HFレグを制御し、出力基本波周波数の半サイクルごとに出力を切替えるように前記LFレグを制御する制御回路と、を備える。
図1は、第1実施形態のH型ブリッジ変換器およびパワーコンディショナの一構成例を示すブロック図である。 図2は、図1に示すH型ブリッジ変換器が発生すべき電圧基準の一例を示す図である。 図3は、図2に示す電圧基準に従ってH型ブリッジ変換器の電圧制御を行う制御回路の一構成例を示す図である。 図4は、図3の制御回路において、H型ブリッジ変換器のHFレグがPWM制御を行ってゲート信号を発生する動作の一例を概略的に説明するための波形図である。 図5は、第2実施形態のH型ブリッジ変換器およびパワーコンディショナの一構成例を示すブロック図である。 図6は、第2実施形態のパワーコンディショナの制御回路の一構成例を示すブロック図である。 図7は、図6に示すパワーコンディショナの制御回路において、電流制御を行うPCS電流制御回路の一構成例を示す図である。
実施形態
以下、実施形態のH型ブリッジ変換器およびそのH型ブリッジ変換器を使用したパワーコンディショナについて、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、第1実施形態のH型ブリッジ変換器およびパワーコンディショナの一構成例を示すブロック図である。
本実施形態のパワーコンディショナは、直流電源11と単相交流系統12との間に接続したパワーコンディショナであって、LFレグ15と、HFレグ13と、リアクトルL1、L2、L3と、制御回路CTRと、を備えている。本実施形態のH型ブリッジ変換器は、LFレグ15と、HFレグ13と、制御回路CTRと、を備えている。
本実施形態のパワーコンディショナは、単相交流系統12へ供給する線間電圧v発生する構成であって、線間電圧vは、HFレグ13の相電圧vからLFレグ15の相電圧vを引いた値である。相電圧vと相電圧vとは、直流電源11の中間電圧点Oを基準とした電位である。
HFレグ13は並列に接続した複数のサブレグと交流出力端子H1〜H3と、を備え、複数のサブレグの夫々が直列に接続した一対のスイッチングデバイスを含む。HFレグ13の複数のサブレグのそれぞれにおいて、一対のスイッチングデバイス間と交流出力端子H1〜H3とは電気的に接続している。LFレグ15は、直列に接続した一対のスイッチングデバイスを1組と、交流出力端子L0と、を備え、HFレグ13と並列に接続している。LFレグ15の一対のスイッチングデバイス間と交流出力端子L0とは電気的に接続している。
HFレグ13は、例えばスイッチング周波数fPWMにてPWM制御を行うK相インターリーブ回路であって、本実施形態ではK=3のときの例を示している。本実施形態において、スイッチング周波数fPWMは、例えば13333Hz(40kHzの1/3)である。HFレグ13は、第1サブレグと、第2サブレグと、第3サブレグと、を備えている。第1サブレグと第2サブレグと第3サブレグとは、互いに並列に接続している。
第1サブレグは、互いに直列に接続した上アームと下アームとを備えている。上アームは、直流正電圧母線Pと交流出力端子H1との間に接続したスイッチングデバイス131と、逆並列ダイオード131aと、を備えている。下アームは、交流出力端子H1と直流負電圧母線Nとの間に接続したスイッチングデバイス132と、逆並列ダイオード132aと、を備えている。
第2サブレグは、互いに直列に接続した上アームと下アームとを備えている。上アームは、直流正電圧母線Pと交流出力端子H2との間に接続したスイッチングデバイス133と、逆並列ダイオード133aと、を備えている。下アームは、交流出力端子H2と直流負電圧母線Nとの間に接続したスイッチングデバイス134と、逆並列ダイオード134aと、を備えている。
第3サブレグは、互いに直列に接続した上アームと下アームとを備えている。上アームは、直流正電圧母線Pと交流出力端子H3との間に接続したスイッチングデバイス135と、逆並列ダイオード135aと、を備えている。下アームは、交流出力端子H3と直流負電圧母線Nとの間に接続したスイッチングデバイス136と、逆並列ダイオード136aと、を備えている。
第1サブレグが接続した交流出力端子H1は、リアクトルL1を介して交流端子H0と電気的に接続している。第2サブレグが接続した交流出力端子H2は、リアクトルL2を介して交流端子H0と電気的に接続している。第3サブレグが接続した交流出力端子H3は、リアクトルL3を介して交流端子H0と電気的に接続している。交流端子H0は、単相交流系統12の一端子と電気的に接続される。
なお、本実施形態では、交流出力端子H1から出力される交流電流をiとし、交流出力端子H2から出力される交流電流をiとし、交流出力端子H3から出力される交流電流をiとし、交流端子H0から単相交流系統12へ出力される交流電流をiとしている。交流電流iは、交流電流i、i、iの和である。
LFレグ15は、出力基本波周波数fの半サイクルごとに出力を切替えるように動作するものであって、互いに直列に接続した上アームと下アームとを備えている。なお、本実施形態において、基本波周波数fは、例えば50Hzである。上アームは、直流正電圧母線Pと交流出力端子L0との間に接続し、逆並列ダイオードを内蔵するスイッチングデバイス151を備えている。下アームは、交流出力端子L0と直流負電圧母線Nの間に接続し、逆並列ダイオードを内蔵するスイッチングデバイス152を備えている。交流出力端子L0は、単相交流系統12の一端子と電気的に接続される。
なお、図1の例ではリアクトルL1、リアクトルL2、リアクトルL3が別々の回路要素として記載されているが、3つのリアクトルを磁気結合して、3つの巻線を持つ1つのリアクトルとして動作周波数を上げるように構成してもよい。すなわち、交流出力端子H1〜H3と交流端子H0との間に少なくとも1つのリアクトルが設けられ、交流出力端子H1が1つのリアクトルの巻線を介して交流端子H0と電気的に接続し、交流出力端子H2が1つのリアクトルの他の巻線を介して交流端子H0と電気的に接続し、交流出力端子H3が1つのリアクトルのさらに他の巻線を介して交流端子H0と電気的に接続する構成としてもよい。構成要素を減らすことにより、パワーコンディショナを小型化することができる。
上記パワーコンディショナのH型ブリッジ変換器の制御方法としては、出力電圧である単相交流電圧を正弦波に制御する方法(電圧制御方法)と、出力電流である単相交流系統に流す交流電流を正弦波に制御する方法(電流制御方法)とを採用することができる。
以下に、H型ブリッジ変換器の電圧制御方法について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態にて電圧制御方法についてのみ説明をするが、これに限定されるものではなく、電流制御方法により本実施形態のH型ブリッジ変換器を制御することは排除されるものではない。
図2は、図1に示すH型ブリッジ変換器が発生すべき電圧基準の一例を示す図である。
ここでは、単相交流電圧基準v と、HFレグ13の電圧基準v と、LFレグ15の電圧基準v と、を示している。
HFレグ13で発生すべき電圧基準v は、直流電源11の中間電圧点Oを基準として、HFレグ13の交流出力端子H1、H2、H3を見た電圧を示し、HFレグ相電圧と呼ばれる電圧である。
LFレグ15で発生すべき電圧基準v は、直流電源11の中間電圧点Oを基準として、LFレグ15の交流出力端子L0を見た電圧を示し、LFレグ相電圧と呼ばれる電圧である。
単相交流電圧基準v は、HFレグ13で発生すべき電圧基準v とLFレグ15で発生すべき電圧基準v との差(v =v −v )であって、HFレグ13とLFレグ15とにより生成される線間電圧基準と呼ばれる電圧である。
したがって、電圧制御法において、HFレグ13ではPWM制御によって電圧基準v に対応した実電圧vを発生し、LFレグ15では矩形波の電圧基準v に対応した1パルスの実電圧vを発生させればよいこととなる。
図3は、図2に示す電圧基準に従ってH型ブリッジ変換器の電圧制御を行う制御回路の一構成例を示す図である。
制御回路CTRは、線間電圧基準発生回路21と、HFレグ相電圧基準発生回路22と、LFレグ相電圧基準発生回路23と、120°位相差三角波搬送波発生回路24と、PWM波形発生回路251、252、253と、否定回路261、262、263と、相平均電流差分検出回路271、272と、電流検出器281、282、283(図1に示す)と、減算器291、292と、電流制御回路301、302と、加算器311、312と、否定回路32と、を備えている。
線間電圧基準発生回路21は、交流電圧の大きさを指令する出力電圧指令値V を外部から受信し、単相交流の周波数(出力基本波周波数)f(=ω/2π)を持つ正弦波の線間電圧基準v を発生する。
HFレグ相電圧基準発生回路22は、線間電圧基準発生回路21から線間電圧基準v を受信して、HFレグ相電圧基準v を生成する。
LFレグ相電圧基準発生回路23は、線間電圧基準発生回路21から線間電圧基準v を受信して、LFレグ相電圧基準v を生成する。
LFレグ相電圧基準v は直流電圧Eの正電圧母線の電位(+E/2)あるいは負電圧母線の電位(−E/2)がそのまま出力されるので、直流電圧Eが決まれば実電圧vが決まるということである。したがって、LFレグ相電圧基準発生回路23では、LFレグ相電圧基準v の振幅は直流電圧Eにより元々決まっている波形とする。一方、HFレグ相電圧基準発生回路22は、線間電圧基準v の振幅の変化に応じてHFレグ相電圧基準v の振幅を変化させる波形を演算する。
ここで、3相インターリーブ回路を構成する第1サブレグ、第2サブレグ、および、第3サブレグの所定期間の平均交流電流i1AVE、i2AVE、i3AVEにアンバランスがなければ、電流バランスをとるための電圧基準補正分がないため、HFレグ13の第1サブレグにおける相電圧基準vH1 はHFレグ相電圧基準v と等しくなる。
この場合には、PWM波形発生回路251は、第1サブレグにおける相電圧基準vH1 を変調波として受信し、120°位相差三角波搬送波発生回路24から第1サブレグにおける搬送波電圧vT1を受信し、上アームのスイッチングデバイス131と下アームのスイッチングデバイス132とに与えるゲート信号GQ11、GQ12を発生させる。
具体的には、PWM波形発生回路251の出力信号は、スイッチングデバイス131に与えるゲート信号GQ11となる。PWM波形発生回路251の出力信号は、否定回路261を介して、スイッチングデバイス132に与えるゲート信号GQ12となる。したがって、ゲート信号GQ11とゲート信号GQ12とは互いに反転した波形となる。
図4は、図3の制御回路において、H型ブリッジ変換器のHFレグがPWM制御を行ってゲート信号を発生する動作の一例を概略的に説明するための波形図である。
120°位相差三角波搬送波発生回路24は、第1サブレグにおける搬送波電圧vT1と、第2サブレグにおける搬送波電圧vT2と、第3サブレグにおける搬送波電圧vT3とを発生する。図4に示すように、搬送波はPWM制御周波数fPWMの連続した三角波である。3つの三角波(搬送波電圧)vT1、vT2、vT3は、PWM制御周波数fPWMのレベルで、それぞれ120°(=2π/K[rad])(本実施形態においてK=3)だけ位相がずれている。図4上段では、太線が第1のサブレグにおける搬送波電圧vT1を、細線が第2サブレグにおける搬送波電圧vT2を、破線が第3サブレグにおける搬送波電圧vT3を示す。
なお、本実施形態では、HFレグが3つのサブレグを備えているため、三角波(搬送波電圧)vT1、vT2、vT3は、互いに位相が120°異なるものであるが、三角波(搬送波電圧)の数とその位相差はサブレグの数に応じて適宜変更されるものである。
さらに、図4は、相電圧基準vH1 および搬送波電圧vT1と、HFレグの第1サブレグの上アームのスイッチングデバイス131に与えるゲート信号GQ11と、下アームのスイッチングデバイス132に与えるゲート信号GQ12との一例を示す。
PWM波形発生回路251は、第1サブレグにおける相電圧基準vH1 と搬送波電圧vT1の大きさを比較し、比較結果に基づいてゲート信号GQ11を生成して出力する。すなわち、スイッチングデバイス131に与えるゲート信号GQ11は、相電圧基準vH1 >搬送波電圧vT1の期間でオンとなり、相電圧基準vH1 <搬送波電圧vT1の期間でオフとなる。また、スイッチングデバイス132に与えるゲート信号GQ21は、ゲート信号GQ11を反転した信号であって、相電圧基準vH1 <搬送波電圧vT1の期間でオンとなり、相電圧基準vH1 >搬送波電圧vT1の期間でオフとなる。
PWM波形発生回路252は、第2サブレグの相電圧基準vH2 を変調波として受信し、120°位相差三角波搬送波発生回路24から、第1サブレグにおける搬送波電圧vT1に対して120°だけ位相の遅れた第2サブレグの搬送波電圧vT2を受信する。
PWM波形発生回路252と否定回路262とは、第2サブレグの上アームのスイッチングデバイス133に与えるゲート信号GQ12と下アームのスイッチングデバイス134に与えるとゲート信号GQ22とを生成して出力する。
PWM波形発生回路253は、第3サブレグの相電圧基準vH3 を変調波として受信し、120°位相差三角波搬送波発生回路24から、第2サブレグにおける搬送波電圧vT2に対して120°だけ位相の遅れた第3サブレグの搬送波電圧vT3を受信する。
PWM波形発生回路253と否定回路263とは、第3サブレグの上アームのスイッチングデバイス135に与えるゲート信号GQ13と、下アームのスイッチングデバイス136に与えるゲート信号GQ23とを生成して出力する。
上記のようにPWM制御を行うことにより、第1サブレグ、第2サブレグ、および、第3サブレグの瞬時交流電流i、i、iは、周波数fPWMで増減するリップルを持つ電流波形となる。ただし、第1サブレグ、第2サブレグ、および、第3サブレグのスイッチングデバイスに与えられるゲート信号のパルスは、搬送波電圧vT1、vT2、vT3が120°ずれているために導通位相も120°ずれている。このため、瞬時交流電流i、i、iを合計した瞬時交流電流iは、周波数が3倍のPWM周波数(3×fPWM)で増減するリップルを持つ電流波形となり、等価的にスイッチング周波数を3倍とすることができる。
ここまで、第1サブレグ、第2サブレグ、および、第3サブレグから出力される所定期間の平均交流電流i1AVE、i2AVE、i3AVEにアンバランスがない場合について、第1サブレグ、第2サブレグ、および、第3サブレグのゲート信号を生成する動作の一例について説明した。
しかしながら、たとえば実際に製作した各サブレグ回路のハードウエアに不均一などがあれば、それによって平均交流電流i1AVE、i2AVE、i3AVEにアンバランスが生じる。そこで、本実施形態では、制御により平均交流電流i1AVE、i2AVE、i3AVEをバランスさせることにより、パワーコンディショナの小型化を実現している。
相平均電流差分検出回路271、272は、瞬時交流電流i、i、iを受信し、各相の出力交流電流と3相電流平均値との差を演算して出力する。
すなわち、相平均電流差分検出回路271は、電流検出器281、282、283にて検出された瞬時交流電流i、i、iを受信し、第1サブレグの平均交流電流i1AVEと、第2サブレグの平均交流電流i2AVEと、第3サブレグの平均交流電流i3AVEと、平均交流電流の合計i0AVE(=i1AVE+i2AVE+i3AVE)とを用いて、第1サブレグの平均交流電流i1AVEと3相電流平均値(平均交流電流の合計i0AVEの平均値)との差Δi1AVE=i1AVE−(1/3)i0AVEを演算して出力する。
平均電流差分検出回路272は、電流検出器281、282、283にて検出された瞬時交流電流i、i、iを受信し、第1サブレグの平均交流電流i1AVEと、第2サブレグの平均交流電流i2AVEと、第3サブレグの平均交流電流i3AVEと、平均交流電流の合計i0AVE(=i1AVE+i2AVE+i3AVE)とを用いて、第2サブレグの平均交流電流i2AVEと3相電流平均値(平均交流電流の合計i0AVEの平均値)との差Δi2AVE=i2AVE−(1/3)i0AVEを演算して出力する。
減算器291は、平均電流差分検出回路271から出力された電流差Δi1AVEから基準値を減算して出力する。本実施形態では、基準値をゼロとしている。
減算器292は、平均電流差分検出回路272から出力された電流差Δi2AVEから基準値を減算して出力する。本実施形態では、基準値をゼロとしている。
電流制御回路301は、少なくとも積分要素を含む制御回路であって、減算器291から出力された値を増幅して、第1サブレグにおける相電圧基準補正信号vHad1 を生成して出力する。
電流制御回路302は、少なくとも積分要素を含む制御回路であって、減算器292から出力された値を増幅して、第2サブレグにおける相電圧基準補正信号vHad2 を生成して出力する。
なお、本実施形態では、電流制御回路301、302は、比例積分(PI)制御を行うものである。
加算器311は、相電圧基準補正信号vHad1 と、HFレグ相電圧基準v とを加算して、第1サブレグの相電圧基準vH1 として出力する。
加算器312は、相電圧基準補正信号vHad2 と、HFレグ相電圧基準v とを加算して、第2サブレグの相電圧基準vH2 として出力する。
なお、本実施形態のHFレグ13は3相インターリーブ方式であるので、3相の内2相の電流バランスをとる制御をすることにより3相目の電流バランスもとれることとなる。したがって、第3サブレグに対しては、第1レグおよび第2レグと同じように補正信号によりHFレグ相電圧基準v を補正する必要はなく、第3サブレグにおける相電圧基準としてはHFレグ相電圧基準v を使用する。
次に、LFレグ15の制御動作の一例について説明する。
LFレグ相電圧基準発生回路23は、線間電圧基準発生回路21にて発生した線間電圧基準v を受信して、LFレグ相電圧基準v を生成する。LFレグ電圧基準v は、例えば図2に示すように、単相交流系統の周波数fに合わせて直流正電圧母線と直流負電圧母線の電位を切り換えて出力する。すなわち、LFレグ相電圧基準発生回路23は、1パルスの実電圧vを生成すればよく、LFレグ電圧基準v は、矩形波の信号となる。LFレグ相電圧基準発生回路23から出力されるLFレグ電圧基準v は、スイッチングデバイス153に与えられるゲート信号GQ3である。
否定回路32は、LFレグ電圧基準v を反転して、スイッチングデバイス152に与えるゲート信号GQ4を出力する。すなわち、LFレグ電圧基準v が−E/2のときには、スイッチングデバイス152がオンされる。
通常のH型ブリッジ変換器において、2つのレグを同じPWM周波数でスイッチングする通常のPWM制御では、交流電流波形の等価的なスイッチング周波数は2倍になる。これに対し、上述した本実施形態のH型ブリッジ変換器およびその制御方法を採用すると、等価的なスイッチング周波数は、HFレグのスイッチング周波数が支配的であるので、ほぼ3倍になる。したがって、同じ等価スイッチング周波数とするために、通常のPWM制御に用いるPWM周波数の2/3の周波数で動作させることが可能であり、スイッチング損失を低減することができる。
また、上述した本実施形態のH型ブリッジ変換器およびその制御方法を採用して、もしLFレグ15を通常のPWM制御のスイッチング周波数と同じPWM周波数でスイッチングすると、交流電流波形における等価的なスイッチング周波数が1.5倍となり、リップル分をさらに小さくすることができ、特に交流波形のゼロクロス付近の波形改善につながり、全高調波歪(THD:total harmonic distortion)あるいは電磁障害(EMI:electromagnetic interference)の低減が可能となる。
次に、上述のH型ブリッジ変換器に用いることができるスイッチングデバイスの種類について説明する。
HFレグ13は3相のサブレグを備え、サブレグのそれぞれを構成するスイッチングデバイス131、132、133、134、135、136として、1/3の電流容量のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を使用することができる。
HFレグ13のスイッチングデバイスとしては、スイッチング損失が少ないデバイスとしてMOSFETを使用することが知られている。しかし、本実施形態ではHFレグ13にインターリーブ方式が適用されることにより、スイッチング周波数を必要な周波数の1/3に低減することで相対的にスイッチング損失の割合が低減し、少ない導通損失の特性もあわせて持つIGBTの使用が可能になったものである。なお、HFレグ13に用いられる6つのIGBTは、1つのパッケージとして構成されていてもよい。
また、LFレグ15は、直列に接続したスイッチングデバイス151、152を備えた1つのレグを有し、スイッチングデバイス151、152は、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)、あるいは、Super-Junction MOSFETを使用することができる。
LFレグ15のスイッチングデバイスとしては、スイッチング損失が低いだけでなく、デバイスの容量の選定によっては、MOSFET、特に、Super-Junction MOSFETを使用することで、大きな導通損失の低減が期待できる。
以上より、HFレグ13にはIGBTを、LFレグ15にはMOSFETあるいはSuper-Junction MOSFETを使用することにより、スイッチング損失を低減するとともに、導通損失を低減するH型ブリッジ変換器を提供することが可能となる。
上記のように、本実施形態によれば、同じ電流リップルの交流電流波形を得る場合には電力変換効率を向上し、小型であって、主回路および制御回路をハードウエアとして実現することが容易である、H型ブリッジ変換器およびそのH型ブリッジ変換器を使用したパワーコンディショナを提供することができる。
図5は、第2実施形態のH型ブリッジ変換器およびそのH型ブリッジ変換器を使用したパワーコンディショナの一構成例を示すブロック図である。
本実施形態では、上記第1実施形態のH型ブリッジ変換器を含むパワーコンディショナについて、図面を参照して以下に説明する。なお、以下の説明において、上述の第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のパワーコンディショナは、上述の第1実施形態のパワーコンディショナが、単相交流系統12と接続されて単相交流系統連系運転が可能に構成されたものである。また、本実施形態のパワーコンディショナは、単相交流系統12で停電などが発生したときに、単相交流系統12から交流負荷41に接続を切り替えて、交流負荷41へ電力を供給する交流負荷電力供給運転(一般には自立運転と呼ばれる)が可能に構成されたものである。
第1サブレグはリアクトルL1を介して交流端子H0と電気的に接続し、第2サブレグはリアクトルL2を介して交流端子H0と電気的に接続し、第3サブレグはリアクトルL3を介して交流端子H0と電気的に接続している。換言すると、第1サブレグと第2サブレグと第3サブレグとは、交流端子H0に並列に接続している。
単相交流系統連系運転を行うときには、交流端子H0は、切替回路421のa側で単相交流系統12の一端子と接続される。このときに、単相交流系統12で停電などが発生すると、切替回路421はa側からb側に切り替わり、交流端子H0は交流負荷41の一端子と接続される。
図6は、第2実施形態のパワーコンディショナの制御回路の一構成例を示すブロック図である。
本実施形態では、制御回路CTRは、例えば、単相交流系統連系運転時には出力電流制御を、交流負荷電力供給運転時には出力電圧制御をするように切り替えて、H型ブリッジ変換器を制御する。
制御回路CTRは、単相交流系統連系運転指令回路43と、PCS電流制御回路44と、切替回路a側投入指令回路45と、交流負荷電力供給運転指令回路46と、PCS電圧制御回路47と、切替回路b側投入指令回路48と、スイッチ431、432と、切替回路421(図5に示す)、422と、を備えている。
単相交流系統連系運転指令回路43は、例えば、単相交流系統12が正常か否かを判断し(或いは単相交流系統12が正常である旨の信号を外部から受信し)、単相交流系統12が正常であるときに単相交流系統連系運転信号SGCを出力する。
また、交流負荷電力供給運転指令回路46は、例えば、単相交流系統12が正常か否かを判断し(或いは単相交流系統12が正常である旨の信号を外部から受信し)、単相交流系統12が正常であるときには、交流負荷電力供給運転指令回路46は、交流負荷電力供給運転信号SLCを出力しない。
スイッチ431は、単相交流系統連系運転信号SGCによって投入される。
PCS電流制御回路44は、単相交流系統連系運転指令回路43から、単相交流系統連系運転信号SGCを受信して出力電流制御を行う。
すなわち、PCS電流制御回路44は、上記の単相交流系統連系運転信号SGCによって投入されるスイッチ431を介して、交流電流の大きさを指令する出力電流指令値I が外部より与えられる。さらに、PCS電流制御回路44は、電圧検出器53で検出した単相交流系統12の電圧v、電流検出器281、282、283で検出した第1サブレグ、第2サブレグ、および、第3サブレグの瞬時交流電流i、i、iが入力され、電流制御をした結果のゲート信号GQ11、GQ12、GQ13、GQ21、GQ22、GQ23、GQ13、GQ3、GQ4を生成して出力する。これらのゲート信号GQ11、GQ12、GQ13、GQ21、GQ22、GQ23、GQ13、GQ3、GQ4は、切替回路422のa側を介して、スイッチングデバイス131、133、135、132、134、136、151、152に与えられる。
なお、PCS電流制御回路44が出力電流制御を行う動作については、図7を用いて後に詳細に説明する。
切替回路a側投入指令回路45は、単相交流系統連系運転指令回路43から、単相交流系統連系運転信号SGCを受信して、主回路の切替回路421および制御回路の切替回路422に対して、a側に切り替えるように指令を出力する。切替回路422が切り替わることにより、PCS電流制御回路44から出力されたゲート信号GQ11、GQ12、GQ13、GQ21、GQ22、GQ23、GQ13、GQ3、GQ4が、制御回路CTRの出力信号としてスイッチングデバイス31、133、135、132、134、136、151、152に供給される。
一方、単相交流系統連系運転指令回路43は、例えば、単相交流系統12が正常か否かを判断し(或いは単相交流系統12が正常である旨の信号を外部から受信し)、単相交流系統12で停電などの異常が発生したとき(正常でないとき)には、単相交流系統連系運転指令回路43は単相交流系統連系運転信号SGCを出力しない。
また、交流負荷電力供給運転指令回路46は、例えば、単相交流系統12が正常か否かを判断し(或いは単相交流系統12が正常である旨の信号を外部から受信し)、単相交流系統12で停電などの異常が発生したとき(正常でないとき)には、交流負荷電力供給運転指令回路46は、交流負荷電力供給運転信号SLCを出力する。
スイッチ432は、交流負荷電力供給運転信号SLCによって投入される。
PCS電圧制御回路47は、交流負荷電力供給運転指令回路46から交流負荷電力供給運転信号SLCを受信し、出力電圧制御を行う。
すなわち、PCS電圧制御回路47は、交流負荷電力供給運転信号SLCによって投入されるスイッチ432を介して、交流電圧の大きさを指令する出力電圧指令値V が外部より与えられる。さらに、PCS電圧制御回路47は、電流検出器281、282、283で検出した第1サブレグ、第2サブレグ、および、第3サブレグの交流電流i、i、iを受信し、電圧制御をした結果のゲート信号GQ11、GQ12、GQ13、GQ21、GQ22、GQ23、GQ13、GQ3、GQ4を生成して出力する。これらのゲート信号GQ11、GQ12、GQ13、GQ21、GQ22、GQ23、GQ13、GQ3、GQ4は、切替回路422のb側を介して、スイッチングデバイス131、133、135、132、134、136、151、152に与えられる。なお、PCS電圧制御回路47の動作は、上述の第1実施形態の制御回路CTRと同様であるため、本実施形態では説明を省略する。
切替回路b側投入指令回路48は、交流負荷電力供給運転指令回路46から交流負荷電力供給運転信号SLCを受信し、主回路の切替回路421および制御回路の切替回路422に対して、b側に切り替えるように指令を発生する。切替回路422が切り替わることにより、PCS電圧制御回路47から出力されたゲート信号GQ11、GQ12、GQ13、GQ21、GQ22、GQ23、GQ13、GQ3、GQ4が、制御回路CTRの出力信号としてスイッチングデバイス31、133、135、132、134、136、151、152に供給される。
図7は、図6に示すパワーコンディショナの制御回路において、電流制御を行うPCS電流制御回路の一構成例を示す図である。
PCS電流制御回路44は、1/3乗算器51と、乗算器52と、線間電圧波高値検出回路54と、除算器55と、減算器561、562、563と、電流制御回路571、572、573と、正負極性判別回路58と、120°位相差三角波搬送波発生回路24と、PWM波形発生回路251、252、253と、否定回路261、262、263と、を備えている。
1/3乗算器51は、交流電流の大きさを指令する出力電流指令値I を外部から受信し、交流電流の大きさ指令値I /3を出力する。
乗算器52は、交流電流の大きさ指令値I /3と、除算器55の出力信号v/V(力率1、大きさ1の正弦波)とを受信し、乗算することにより、3相インターリーブの各サブレグの電流基準i 、i 、i を得て、出力する。
線間電圧波高値検出回路54は、図5に示す電圧検出器53で検出した単相交流系統12の電圧vを受信し、電圧vから交流電圧波高値Vを求めて出力する。
除算器55は、電圧vと交流電圧波高値Vとを受信し、信号v/Vを演算して乗算器52および正負極性判別回路58へ出力する。すなわち、信号v/Vは、乗算器52に入力される力率1、大きさ1の正弦波である。
減算器561は、電流基準i から電流検出器281で検出された実際の電流iを減算して、電流制御回路571へ出力する。
減算器562は、電流基準i から電流検出器282で検出された実際の電流iを減算して、電流制御回路572へ出力する。
減算器563は、電流基準i から電流検出器283で検出された実際の電流iを減算して、電流制御回路573へ出力する。
電流制御回路571は、少なくとも積分要素を含み、減算器561から入力された値がゼロとなるように増幅演算を行い、第1サブレグにおける相電圧基準vH1 を生成して出力する。なお、本実施形態では、電流制御回路571は、比例積分制御を行うものである。
電流制御回路572は、少なくとも積分要素を含み、減算器562から入力された値がゼロとなるように増幅演算を行い、第2サブレグにおける相電圧基準vH2 を生成して出力する。なお、本実施形態では、電流制御回路572は、比例積分制御を行うものである。
電流制御回路573は、少なくとも積分要素を含み、減算器563から入力された値がゼロとなるように増幅演算を行い、第3サブレグにおける相電圧基準vH3 を生成して出力する。なお、本実施形態では、電流制御回路573は、比例積分制御を行うものである。
120°位相差三角波搬送波発生回路24と、PWM波形発生回路251、252、253と、否定回路261、262、263とは、上述の第1実施形態にて説明をした回路と同様である。
すなわち、120°位相差三角波搬送波発生回路24は、第1サブレグにおける搬送波電圧vT1と、第2サブレグにおける搬送波電圧vT2と、第3サブレグにおける搬送波電圧vT3とを発生する。例えば、図4に示すように、搬送波はPWM制御周波数fPWMの連続した三角波である。3つの三角波(搬送波電圧)vT1、vT2、vT3は、PWM制御周波数fPWMのレベルで、それぞれ120°(=2π/K[rad])(本実施形態においてK=3)だけ位相がずれている。
PWM波形発生回路251は、相電圧基準vH1 を変調波として受信し、スイッチングデバイス131に与えるゲート信号GQ11をスイッチングデバイス131および否定回路261へ出力する。否定回路261は、ゲート信号GQ11を反転して、スイッチングデバイス132に与えるゲート信号GQ21を生成して出力する。
PWM波形発生回路252は、相電圧基準vH2 を変調波として受信し、スイッチングデバイス133に与えるゲート信号GQ12をスイッチングデバイス133および否定回路262へ出力する。否定回路262は、ゲート信号GQ12を反転して、スイッチングデバイス134に与えるゲート信号GQ22を生成して出力する。
PWM波形発生回路253は、相電圧基準vH3 を変調波として受信し、スイッチングデバイス135に与えるゲート信号GQ13をスイッチングデバイス135および否定回路263へ出力する。否定回路263は、ゲート信号GQ13を反転して、スイッチングデバイス136に与えるゲート信号GQ23を生成して出力する。
一方、上述の除算器55の出力信号v/Vの位相は交流電圧の位相であるので、出力電圧制御の場合と同様に、LFレグ15の制御に利用できる。すなわち、単相交流系統の周波数fに合わせて直流正電圧母線と直流負電圧母線との電位を切り換えて出力すればよい。
例えば、図3に示す制御回路CTRのLFレグ相電圧基準発生回路23は、線間電圧基準v を受信してLFレグ相電圧基準v を生成して出力するものである。これと同様に、正負極性判別回路58は、信号v/Vを受信して、1パルスの矩形波の信号(ゲート信号GQ4)を生成して、スイッチングデバイス152および否定回路32へ出力する。
否定回路32は、正負極性判別回路58から出力されたゲート信号GQ4を受信し、値を反転したゲート信号GQ3を出力する。(v/V)>0のときには、ゲート信号GQ4によりスイッチングデバイス152をオンとなり、ゲート信号GQ3によりスイッチングデバイス151はオフとなる。(v/V)<0のときには、ゲート信号GQ4によりスイッチングデバイス152はオフとなり、ゲート信号GQ3によりスイッチングデバイス151はオンとなる。
なお、本実施形態において、H型ブリッジ変換器に用いることができるスイッチングデバイスの種類は上述の第1実施形態と同様である。
上記のように、本実施形態によれば、同じ電流リップルの交流電流波形を得る場合には電力変換効率を向上し、小型であって、主回路および制御回路をハードウエアとして実現することが容易である、H型ブリッジ変換器およびパワーコンディショナを提供することができる。
さらに、本実施形態によれば、単相交流系統連系運転と交流負荷電力供給運転とを切り替え可能とし、汎用性の高いH型ブリッジ変換器およびパワーコンディショナを提供することができる。
本発明の一つの実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
実施形態によるH型ブリッジ変換器は、直流正電圧母線と直流負電圧母線との間において直列に接続した一対のスイッチングデバイスを含むK個(Kは2以上の整数)のサブレグが並列に接続されているHFレグと、前記直流正電圧母線と前記直流負電圧母線との間において一対のスイッチングデバイスが直列に接続されており、前記HFレグと並列に接続されているLFレグと、前記一対のスイッチングデバイス間のそれぞれと電気的に接続した複数の交流出力端子と、前記K個のサブレグのスイッチングデバイスの導通位相を2π/K[rad]ずらした多相インターリーブ方式に基づいて前記HFレグを制御し、出力基本波周波数の半サイクルごとに出力を切替えるように前記LFレグを制御する制御回路と、を備える。

Claims (3)

  1. 直流正電圧母線と直流負電圧母線との間において直列に接続した一対のスイッチングデバイスを含むサブレグが並列に複数接続されているHFレグと、
    前記直流正電圧母線と前記直流負電圧母線との間において一対のスイッチングデバイスが直列に接続されており、前記HFレグと並列に接続されているLFレグと、
    前記一対のスイッチングデバイス間のそれぞれと電気的に接続した複数の交流出力端子と、
    前記複数のサブレグのスイッチングデバイスの導通位相をずらした多相インターリーブ方式に基づいて前記HFレグを制御し、出力基本波周波数の半サイクルごとに出力を切替えるように前記LFレグを制御する制御回路と、を備えるH型ブリッジ変換器。
  2. 前記HFレグの前記スイッチングデバイスはIGBTであり、前記LFレグの前記スイッチングデバイスはMOSFETあるいはSuper-Junction MOSFETである請求項1記載のH型ブリッジ変換器。
  3. 請求項1又は請求項2記載のH型ブリッジ変換器と、
    前記HFレグの複数の交流出力端子と電気的に接続した1つの交流端子と、
    前記HFレグの複数の交流出力端子と前記交流端子との間に設けられた少なくとも1つのリアクトルと、
    前記交流端子の電気的接続を、負荷に接続した端子と単相交流系統に接続した端子とのいずれかに切替える切替回路と、を備え、
    前記制御回路は、前記切替回路により前記交流端子と前記単相交流系統とが電気的に接続されているときに、前記H型ブリッジ変換器の出力電流が正弦波となるように前記HFレグおよび前記LFレグを制御し、前記切替回路により前記交流端子と前記負荷とが電気的に接続されているときに、前記H型ブリッジ変換器の出力電圧を正弦波とするように前記HFレグおよび前記LFレグを制御するパワーコンディショナ。
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