JP2008048536A - 無効電力補償装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】H、Mビットの電圧出力ユニット2は、電流の指令値に電力貯蔵手段3のエネルギー指令値とそのフィードバック値との偏差に基づき生成された有効電流値を加えることにより、電力貯蔵手段3全体のエネルギーを一定に保ち、その出力電圧の組合せを選択することにより、電力貯蔵手段3相互間の電圧を一定に保つ。Lビットの電圧出力ユニット2は、その電力貯蔵手段3がDC電源13に接続され、パルス幅変調制御により高精度な電圧出力を得る。
【選択図】図1
Description
図の階調制御型インバータは、フルブリッジインバータの電圧出力ユニットを3直列で構成し、直流電圧がそれぞれ三進数の関係に設定されている。そして、大きい電圧の電圧出力ユニットの出力のパルス数は少なく、電圧の低い電圧出力ユニットの出力パルス数により波形整形をする、いわゆる、階調電圧出力により高効率変換を実現している。
電圧出力ユニットの出力電圧の組合せを選択することにより各電圧出力ユニットの電力貯蔵手段の電圧比率を一定にすることと、
無効電力補償装置が出力すべき電流の指令値に電力貯蔵手段のエネルギー指令値とそのフィードバック値との偏差に基づき生成された有効電流値を加えるものである。
電圧出力ユニットの出力電圧の組合せを選択することにより上記各電圧出力ユニットの電力貯蔵手段の電圧比率を一定にすることと、
上記無効電力補償装置が出力すべき電流の指令値に上記電力貯蔵手段の多相平均エネルギー指令値とそのフィードバック値との偏差に基づき生成された有効電流値を加えるものである。
電力貯蔵手段の電圧が電圧出力ユニットにより異なり、
各電圧出力ユニットの出力電圧の組合せで電圧出力を得る無効電力補償装置において、
電力貯蔵装置の電圧が最も小さい電圧出力ユニットは、電力常時供給手段に接続された電力貯蔵装置を有し、それ以外の電圧出力ユニットは、電力常時供給手段に接続されない電力貯蔵装置を有するものである。
図1は、この発明の実施の形態1における、三相交流系統における無効電力を補償する無効電力補償装置7の構成を示す図である。これは、交流系統の無効電力を補償して、系統の力率改善、電流の高調波成分の抑制を行うものである。
言い換えると、この無効電力補償装置7は、負荷8に供給される負荷電流12の内、高調波成分を含む無効電流を系統電源1に替わって供給することで、系統電流11の高調波成分の低減、系統の力率改善を行い、送電効率を向上させる。
図に示すように、無効電力補償装置7は、複数の電圧出力ユニット2の直列接続により構成される。各電圧出力ユニット2には、電力貯蔵手段3が配置接続され、それから電圧出力ユニット2を通して、電力は出力される。
また、系統電源1との間には系統インダクタンス6が存在し、無効電力補償装置7は出力フィルタリアクトル9を介して系統に接続されている。
自己消弧機能のスイッチとしては、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、GTO(Gate Turn Off Thyristor)、GCT(Gate Commutated Turn−off Thyristor)、MOSFET(Power Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transisor)、等が該当する。図2の電圧出力ユニット2は、各スイッチのオン、オフ動作に基づき、その端子間に、+E、0、−Eの3つのレベルの電圧を出力する。
電力貯蔵手段3としては、例えば、電解コンデンサ、電気二重層コンデンサ等のコンデンサ、また、リチウム電池、ニッケル水素電池、鉛蓄電池等の電池で構成される。
また、同様に2進数4ビットの場合、直列に接続される電圧出力ユニット2のHHビット、Hビット、Mビット、Lビットの設定電圧の比が、図3(c)の表に示す条件では、出力する相電圧のレベル数は、図3(d)に示すように合計31レベルとなる。
なお、このLビットの電圧出力ユニット2にDC電源13が取り付いても、出力電圧及び電力は小さいので、このDC電源13の大きさは小さい。
先ず、全体の制御部のフローチャートを図6に示す。図において、系統瞬時電力Pp系統瞬時虚電力Qpルーチン30では、負荷8の電圧(負荷電圧5)VLi(i=u,v,w)、電流(負荷電流12)ILi(i=u,v,w)、無効電力補償装置7の電流(無効電力補償装置電流10)Isi(i=u,v,w)に基づき、系統瞬時虚電力Qp(フィルタリングあり)と有効、無効分の系統電流の指令値Ipi_P,Ipi_Q(i=u,v,w)を求める。
電圧出力ユニットの電力貯蔵手段3の電圧を一定にするため、H、Mビット電力貯蔵手段電力補給ルーチン(電圧一定制御)40では、無効電力補償装置7の電流指令に重畳する有効分の電流指令ΔEc・sinωtを生成し、後述する電流制御ルーチン50に送る。
なお、ここでは、Hビット、Mビットが、本願請求項に記載するエネルギー制御対象とするユニットの電力貯蔵手段に相当し、H、Mビット電力貯蔵手段電力補給ルーチン(電圧一定制御)40は、同じく、エネルギー制御手段に相当し、更に、有効分の電流指令ΔEc・sinωtは、同じく、有効電流値または偏差指令に相当する。
次に、高精度電圧出力ルーチン60においては、Hビット、Mビットの電圧出力ユニット2の少パルス運転の実現と、エネルギー流用によるHビット、Mビットの電力貯蔵手段3の電圧比一定制御を行いつつ、LビットによるPWM出力制御(パルス幅変調制御)を行う。高精度電圧出力ルーチン60を経て、ゲート生成回路70にてゲート指令が生成され、所望の無効電力補償装置電流10を出力して無効電力補償を行う。
図7は、系統瞬時電力Pp系統瞬時虚電力Qpルーチン30の処理内容を示すフローチャートである。系統瞬時電力Pp、系統瞬時虚電力Qpは、一周期分の平均電力ではなく、瞬時値を表すものである。ここではその意味で、通例、平均値で表現される有効電力、無効電力という表示と区別し、瞬時電力、瞬時虚電力という表示を使用している。
最初に、負荷の電流ILi(i=u,v,w)、電圧VLi(i=u,v,w)と無効電力補償装置電流Isi(i=u,v,w)を、図8の行列式を用いて、三相交流(U,V,W)−二相交流(α、β)に変換する(31)。そして、図7に示すように、(31)による変換で得られた二相の負荷の電圧VLα,VLβ、電流ILα,ILβと無効電力補償装置電流Isα,Isβ(32)に基づき、系統瞬時電力Pp、系統瞬時虚電力Qpを求める(33、34)。
図7の系統電流導出ルーチン(37)は、具体的には、図10の37−1および37−2に示す計算式により、系統瞬時電力Pp、系統瞬時虚電力Qpの平均値および負荷電圧VLα、VLβの平均値からU,V,W相の有効分、無効分の系統電流Ipi_P(i=u,v,w)、Ipi_Q(i=u,v,w)を求める。
無効電力補償のため、系統の基本波無効電力Qpがゼロになるように、I(積分)制御で無効成分|Iqqu|・cosωtの電流指令を求める。ここでは、各相共通に、基本波無効電力Qpから無効成分|Iqqu|・cosωtの電流指令を求めているが、各相毎に、無効系統電流Ipi_Qから無効成分|Iqqu|・cosωtの電流指令を求めるようにしてもよい。
無効電力補償装置7がこの電圧指令に基づき無効電流を流すことにより、系統の基本波無効電力Qpは定常的に零となる。この瞬時無効電力の考えを導入した電流制御は、過渡応答時においても完全に無効電力を補償できる。
複数個の電力貯蔵手段3の電圧を全体として一定に制御する場合、これら複数個の電力貯蔵手段3が現在持っている保有エネルギーと目標のエネルギー(基準エネルギー)との偏差に基づき電流指令ΔEciを導出すべきであるが、図12の右下部に、上述した両エネルギーおよび両者の差のエネルギー、更に、ΔVH、ΔVMが十分小さい値であるという、通常成立し得る条件下での差エネルギーをそれぞれ数式で示すように、電圧偏差から電流指令ΔEciを求めることが出来ることが分かる。電圧偏差を利用することで、演算が簡便となる利点がある。
また、各ビットの電圧制御としては、H、Mビットは、その出力電圧の組み合わせが交流出力電圧指令値に追随するように階調電圧制御を行い、Lビットは、H、Mビットの組み合わせで出力される電圧と交流出力電圧指令値との偏差を埋めるようにPWM制御で電圧を出力するものとする。
先ず、パターンSW1で、正弦波は、電圧指令値を示し、矩形の階調電圧波形は、その電圧指令値に追随するH、Mビットの出力電圧和を示す。図は、基本波の1周期について示しているが、時間軸方向と正負方向の対称性を考えると1/4周期分で論じることが出来る。ハッチングを施した矩形波形は、M、Hビットの出力波形である。
下方のパターンSW2もH、Mビットの出力電圧和の波形はパターンSW1と同一であるが、特定期間であるθ1〜θ2の期間では、各ビットの出力電圧がパターンSW1と異なっている。
この特定期間が1/4周期毎に存在するので、それぞれの特定期間でパターンSW1またはSW2のいずれかを選択することで考えられるパターンは、図14の上欄に示すように合計16種類となる。本願請求項では、ユニットパターン設定手段が、以上のSWパターンを設定するとしている。
なお、図14では、基本波の1周期で繰り返す16種類のパターンを設定したが、例えば、基本波の2周期で繰り返すパターンを設定するようにしてもよい。
なお、図16では、先のルーチン61で計算した16種類のSWパターンの内、電荷量が正の符号と負の符号で絶対値が最大のものを抽出したが、これは、次に説明するスイッチパターン決定ルーチン63において計測誤差等で判定が難しい場合があるので、その判定を確実にするためである。しかし、判定が困難でない場合は、絶対値が小さいものを選択した方がH、Mビット電力貯蔵手段の電圧変動が小さくなるので、絶対値が小さいものを選択しても良い。
前のスイッチパターン決定ルーチン63の処理で決定した、1/4周期スイッチパターンを選択する。次に、Hビットの出力について決定する。スイッチパターン1(以下、SW1)では、階調値±2についてはMビットのみで出力するので、電圧指令値Vsoの絶対値が、Hビット電力貯蔵手段の電圧(以下、VHB)とMビット電力貯蔵手段の電圧(以下、VMB)の平均値以上(すなわち、階調値3以上に相当)になったときに、Hビットを出力する。そして、Hビットの階調値の符号はVsoの符号と等しくなる。一方のスイッチパターン2(以下、SW2)では、階調値±2についてはMビットとHビットで出力するので、電圧指令値Vso(t)の絶対値が、VMBの半分以上(すなわち、階調値1以上に相当)になったときに、Hビットを出力する。そして、Hビットの階調値の符号はVsoの符号と等しくなる。
次にMビットの出力は、電圧指令値Vsoと上記で求めたHビット出力電圧との差(以下、Vim)がVMBの半分以上になったときに、出力する。これの符号もHビット同様、Vimの符号と等しくなる。
先ず、PWMをしない状態での階調値を選定し、次に目標値との誤差を埋めるようPWM波形を生成する。具体的な処理の流れを図20に示す。最初に三角波またはのこぎり波の搬送波を生成する。そして、このPWM処理前階調値Vpkと電圧指令値Vsiとから得られる変調波|電圧指令値Vsi−Vpk|を定義する。搬送波と変調波とを比較することによりPWM波形を生成する。
図21は各部波形を拡大したものである。
図22は、図1における負荷8がLR負荷である場合のこの発明の効果を示した電流電圧波形である。負荷電流の位相は、系統電圧の位相と比べ大きく遅れるが、無効電力補償装置が無効分の電流を流すことにより、系統電流の位相は系統電圧の位相に近づいて、その位相差はほぼゼロとなる。この結果、系統電流の波高値は負荷電流の波高値より小さくなり、系統において、抵抗分の損失は抑制される。このとき、Hビット、Mビットの電力貯蔵手段の電圧は一定制御され、運転継続ができる。
このとき、無効電力補償装置は、電力貯蔵手段の電圧が一定になるように、逆相分を含む無効電流を流す。こうして、電力貯蔵手段の電圧は一定に制御され、運転継続が出来る。
先の実施の形態1では、各相個別に電力貯蔵手段のエネルギーの偏差分の有効電流を無効電力補償装置が流すべき電流指令値に加えて、その電流値を出力することにより、結果的に系統電圧が不平衡のときでも、無効電力補償装置の各相では電力貯蔵手段のエネルギーは不平衡にならずに運転継続が出来た。
この実施の形態2では、系統電圧の不平衡時には、無効電力補償装置に逆相電流を重畳した電流を流すことにより各相の電力貯蔵手段のエネルギーの不平衡を改善させるものである。
系統電圧が不平衡のときに無効電力補償装置に不平衡電流が流れて、電力貯蔵手段の電圧は各相でまちまちになり、運転継続が出来なくなる可能性がある。
そこで、図25に示すように、不平衡電流は正相電流と逆相電流とで表すことが出来るので、電力貯蔵手段のエネルギーの不平衡分に応じて、逆相成分の電流を流すことにより、無効電力装置の電力貯蔵手段の電圧を平衡にする。なお、ここでは、系統は星形非接地系統として零相成分の電流は流れないものとする。
この結果、系統電圧が三相で不平衡の場合でも、電力貯蔵手段の電圧が三相で不平衡にならず、運転継続が出来る。
電流検出値が電流指令に追随するよう交流出力電圧指令値を演算する電流制御手段、および交流出力電圧指令値に基づき各電圧出力ユニットの出力電圧の組み合わせを決定するユニット電圧決定手段を備えたものにおいて、
複数の電圧出力ユニットの内エネルギー制御対象とするものの電力貯蔵手段の保有するエネルギーを検出しこの保有エネルギー検出値と所定の基準エネルギーとの偏差に基づく偏差指令を作成するエネルギー制御手段を備え、電流制御手段は、偏差指令を電流指令に重畳するようにし、
交流出力電圧指令値が同一となる条件でエネルギー制御対象電圧出力ユニットの出力電圧の異なる組み合わせが存在する特定期間を求め、特定期間において電圧出力ユニットの出力電圧の組み合わせが互いに異なる複数のユニット組み合わせパターンを設定するユニットパターン設定手段、エネルギー制御対象の各電圧出力ユニットの電力貯蔵手段における通過電荷量をユニット組み合わせパターン毎に演算する通過電荷量演算手段、およびエネルギー制御対象の各電圧出力ユニットの電力貯蔵手段の電圧比率を検出するユニット電圧検出手段を備え、ユニット電圧決定手段は、通過電荷量の演算値に基づき電圧比率が所定の基準値に近づく方向に複数のユニット組み合わせパターンの中から1個のパターンを選択し、当該パターンに基づき各電圧出力ユニットの出力電圧の組み合わせを決定するようにしたので、回路またはソフトウエアである制御動作により各電力貯蔵手段の電圧が一定に保たれる。
電力貯蔵手段の各相の保有エネルギーと三相平均の保有エネルギーとの各相偏差の逆相成分を求め、各相の電流制御手段における電流指令に逆相成分の各相値を重畳するようにしたので、三相不平衡時にも、各電力貯蔵手段の電圧が一定に保たれる。
5 負荷電圧、6 系統インダクタンス、7 無効電力補償装置、8 負荷、
9 出力フィルタリアクトル、10 無効電力補償装置電流(補償電流)、
11 系統電流、12 負荷電流、20〜23 スイッチ、
30 系統瞬時電力PP系統瞬時虚電力QPルーチン、
40,40A H、Mビット電力貯蔵手段電力補給ルーチン、
50,50A 電流制御ルーチン、60 高精度電圧出力ルーチン、
61 電荷量演算ルーチン、70 ゲート生成回路、80 電源不平衡改善ルーチン。
Claims (18)
- 電力貯蔵手段を有する電圧出力ユニットを直列に2個以上配置し、上記各電圧出力ユニットの出力電圧の組合せで電圧出力を得る電流制御型の無効電力補償装置において、
上記電圧出力ユニットの出力電圧の組合せを選択することにより上記各電圧出力ユニットの電力貯蔵手段の電圧比率を一定にすることと、
上記無効電力補償装置が出力すべき電流の指令値に上記電力貯蔵手段のエネルギー指令値とそのフィードバック値との偏差に基づき生成された有効電流値を加えることを特徴とする無効電力補償装置。 - 上記電力貯蔵手段のエネルギー指令値とフィードバック値との偏差に替え、上記電力貯蔵手段の電圧指令値とそのフィードバック値との偏差に基づき上記有効電流値を生成するようにしたことを特徴とする請求項1記載の無効電力補償装置。
- 上記電力貯蔵手段の直流電圧を交流電圧に変換する上記電圧出力ユニットを複数、その交流出力側を直列に接続し、上記複数の電圧出力ユニットが出力する交流電圧の総和を交流出力電圧として無効電力を発生し系統回路の無効電力の補償を行う無効電力補償装置であって、
電流検出値が電流指令に追随するよう交流出力電圧指令値を演算する電流制御手段、および上記交流出力電圧指令値に基づき上記各電圧出力ユニットの出力電圧の組み合わせを決定するユニット電圧決定手段を備えたものにおいて、
上記複数の電圧出力ユニットの内エネルギー制御対象とするものの電力貯蔵手段の保有するエネルギーを検出しこの保有エネルギー検出値と所定の基準エネルギーとの偏差に基づく偏差指令を作成するエネルギー制御手段を備え、上記電流制御手段は、上記偏差指令を上記電流指令に重畳するようにし、
上記交流出力電圧指令値が同一となる条件で上記エネルギー制御対象電圧出力ユニットの出力電圧の異なる組み合わせが存在する特定期間を求め、上記特定期間において上記電圧出力ユニットの出力電圧の組み合わせが互いに異なる複数のユニット組み合わせパターンを設定するユニットパターン設定手段、上記エネルギー制御対象の各電圧出力ユニットの電力貯蔵手段における通過電荷量を上記ユニット組み合わせパターン毎に演算する通過電荷量演算手段、および上記エネルギー制御対象の各電圧出力ユニットの電力貯蔵手段の電圧比率を検出するユニット電圧検出手段を備え、上記ユニット電圧決定手段は、上記通過電荷量の演算値に基づき上記電圧比率が所定の基準値に近づく方向に上記複数のユニット組み合わせパターンの中から1個のパターンを選択し、当該パターンに基づき上記各電圧出力ユニットの出力電圧の組み合わせを決定するようにしたことを特徴とすることを特徴とする請求項1記載の無効電力補償装置。 - 上記エネルギー制御手段は、上記保有エネルギーと基準エネルギーとの偏差に替え、上記各電圧出力ユニットの電力貯蔵手段の電圧検出値と所定の基準電圧値との偏差の和を上記偏差指令として作成するようにしたことを特徴とする請求項3記載の無効電力補償装置。
- 上記ユニットパターン設定手段は、上記特定期間が上記交流電圧の1周期内に複数存在する場合、上記1周期を上記各特定期間を含む複数の周期に分割し、当該分割した任意の周期内の特定期間において上記電圧出力ユニットの出力電圧の組み合わせが互いに異なる複数のユニット組み合わせパターンを設定するようにしたことを特徴とする請求項3または4記載の無効電力補償装置。
- 上記電力貯蔵手段の電圧が上記各電圧出力ユニットにより互いに異なる場合、最小電圧の電力貯蔵手段にはその電圧を一定に保持する電力常時供給手段を接続し、その他の電力貯蔵手段に係る電圧出力ユニットを上記エネルギー制御対象のユニットとしたことを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の無効電力補償装置。
- 上記ユニット電圧決定手段は、上記複数の電圧出力ユニットの内の任意のユニットを除くユニットに基づき階調電圧を出力するため上記各電圧出力ユニットの出力電圧の組み合わせを決定する階調電圧決定手段、および上記交流出力電圧指令値と上記階調電圧出力との偏差が零となるよう上記任意の電圧出力ユニットをパルス幅変調するパルス幅変調手段を備えたことを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の無効電力補償装置。
- 上記電力貯蔵手段の電圧が上記各電圧出力ユニットにより互いに異なる場合、上記電力貯蔵手段の電圧が最小である電圧出力ユニットを上記任意の電圧出力ユニットとしたことを特徴とする請求項7記載の無効電力補償装置。
- 上記無効電力発生装置が三相交流系統に適用される場合、
上記電力貯蔵手段の各相の保有エネルギーと三相平均の保有エネルギーとの各相偏差の逆相成分を求め、各相の上記電流制御手段における電流指令に上記逆相成分の各相値を重畳するようにしたことを特徴とする請求項3ないし8のいずれかに記載の無効電力補償装置。 - 電力貯蔵手段を有する電圧出力ユニットを直列に2個以上配置し、上記各電圧出力ユニットの出力電圧の組合せで電圧出力を得る電流制御型多相の無効電力補償装置において、
上記電圧出力ユニットの出力電圧の組合せを選択することにより上記各電圧出力ユニットの電力貯蔵手段の電圧比率を一定にすることと、
上記無効電力補償装置が出力すべき電流の指令値に上記電力貯蔵手段の多相平均エネルギー指令値とそのフィードバック値との偏差に基づき生成された有効電流値を加えることを特徴とする無効電力補償装置。 - 各相の電力貯蔵手段のエネルギーとその多相平均エネルギーとの各相偏差の逆相成分を求め、上記無効電力補償装置が出力すべき電流の指令値に上記逆相成分の各相値に基づき生成された量を加えることを特徴とする請求項10記載の無効電力補償装置。
- 電力貯蔵手段を有する電圧出力ユニットを直列に2個以上配置し、
当該電力貯蔵手段の電圧が電圧出力ユニットにより異なり、
上記各電圧出力ユニットの出力電圧の組合せで電圧出力を得る無効電力補償装置において、
上記電力貯蔵装置の電圧が最も小さい電圧出力ユニットは、電力常時供給手段に接続された電力貯蔵装置を有し、それ以外の電圧出力ユニットは、上記電力常時供給手段に接続されない電力貯蔵装置を有することを特徴とする無効電力補償装置。 - ある期間を複数期間に分割した期間ごとに上記電圧出力ユニットの出力電圧の組合せを選択することを特徴とすることを特徴とする請求項1、2、10、11のいずれかに記載の無効電力補償装置。
- 上記各電圧出力ユニットの電圧出力の組合せの中から正の最大と負の最大になる組合せを選択することを特徴とする請求項1、2、10、11のいずれかに記載の無効電力補償装置。
- 上記各電圧出力ユニットの電圧出力の組合せの中から正の最小と負の最小になる組合せを選択することを特徴とする請求項1、2、10、11のいずれかに記載の無効電力補償装置。
- 上記各電圧出力ユニットは、いずれも電力常時供給手段と接続されない電力貯蔵手段を有することを特徴とする請求項1、2、10、11のいずれかに記載の無効電力補償装置。
- パルス幅変調出力する電圧出力ユニットを保有することを特徴とする請求項1、2、10、11のいずれかに記載の無効電力補償装置。
- 上記各電圧出力ユニットの有する電力貯蔵手段の電圧が互いに異なることを特徴とする請求項1、2、10、11のいずれかに記載の無効電力補償装置。
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