JPWO2006120910A1 - 油脂組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、30℃において流動状である油脂、ヨウ素価が0〜21であるパーム油由来の固体脂、及びハイエルシン菜種油の極度硬化油を含有する油脂組成物であって、前記30℃において流動状である油脂の10℃での固体脂含量が0〜30%、かつ25℃での固体脂含量が0〜15%である油脂組成物、該油脂組成物の製造方法、並びに、該油脂組成物を用いたスプレッド及び練り込み用ショートニングに関する。

Description

本発明は、スプレッド用及び練り込み用ショートニング用の油脂組成物、該油脂組成物を用いたスプレッド及び練り込み用ショートニング、並びに該スプレッド及び練り込み用ショートニングの製造方法に関する。
本願は、2005年5月11日に、日本に出願された特願2005−138687号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
パンに塗るソフトチョコレート等のスプレッドのボディ油として用いられる油脂組成物は、ソフトチョコレート等のスプレッドに可塑性と優れた口溶け等を与えるために用いられる。また、前記油脂組成物を主成分とし、水分を含まない練り込み用ショートニングは、パンあるいはビスケット等の原料として、これらに口当たりの良さや脆さ等を与えるために用いられる。
これらスプレッド及び練り込み用ショートニングには、幅広い温度帯で可塑性を有すると同時に、固体状の油脂と液体状の油脂が分離(以下、固液分離と略記)しないことが求められ、加えてスプレッドには、良好な口溶けを有することも求められる。従来、可塑性を付与するためには、油脂組成物、該油脂組成物を用いたスプレッド及び練り込み用ショートニングの製造に際して、急冷混捏(急冷練り合わせ)を行うことが一般的である。
従来、油脂組成物、該油脂組成物を用いたスプレッドあるいは練り込み用ショートニングに関しては、幅広い温度帯における可塑性の付与および固液分離の抑制等、さらにはその製造工程における急冷混捏の省略等、品質の向上と製造工程の合理化が検討されてきている。例えば、公知技術として、常温で液体状の油脂とベヘン酸を含有するトリ飽和脂肪酸トリグリセリドを必須成分とするスプレッド(特許文献1参照)、パーム系油脂とパーム系油脂の極度硬化油を必須成分とするパン練り込み用油脂(特許文献2参照)、25℃で液状である油脂、融点が55℃以上である極度硬化油及びトリアシルグリセロールを必須成分とする可塑性油脂組成物(特許文献3参照)、あるいは、中鎖脂肪酸トリグリセリド、大豆油の極度硬化油、菜種油の極度硬化油を含有するピーナッツバター(特許文献4参照)等が提案されている。
特開2004−290035号公報 特開2004−121114号公報 特開2004−204067号公報 特開平2−131557号公報
しかし、特許文献1に記載の発明では、急冷混捏を行うことなく十分な可塑性を有し、口溶けの良好なスプレッドが得られるが、該スプレッドの高温域にける固液分離の抑制効果が不十分であるという問題点がある。
一方、特許文献2に記載の発明では、急冷混捏を行うことなく十分な可塑性を有するパン練り込み用油脂が得られ、さらに作業性良好なパン生地および食感良好なパンが得られるが、高温域における固液分離の抑制効果が不十分であるという問題点がある。
また、特許文献3に記載の発明では、十分な可塑性を有する可塑性油脂組成物が得られるが、これは、その製造工程において急冷混捏を行っていることによるものであり、製造工程を合理化できないという問題点がある。
さらに、特許文献4に記載の発明でも、ピーナッツバター製造工程において急冷処理を行っており、工程が煩雑であるという問題点がある。
そこで、本発明の目的は、幅広い温度帯において、固液分離せず十分な可塑性及び良好な口溶けを有し、その製造工程において急冷混捏が不要な油脂組成物を提供すること、該油脂組成物を用いた口溶け良好なスプレッド及び食感良好なパン、菓子等を製造できる練り込み用ショートニングを提供すること、並びにかかるスプレッド及び練り込み用ショートニングの製造方法を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討の結果、30℃において流動状である油脂、パーム油の極度硬化油やパームステアリン等のヨウ素価が0〜21であるパーム油由来の固体脂、およびハイエルシン菜種油の極度硬化油を必須成分とする油脂組成物を用いることで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、上記課題を解決するため、
本発明の第1の実施態様は、30℃において流動状である油脂、ヨウ素価が0〜21であるパーム油由来の固体脂、及びハイエルシン菜種油の極度硬化油を含有する油脂組成物であって、前記30℃において流動状である油脂の10℃での固体脂含量が0〜30%、かつ25℃での固体脂含量が0〜15%である油脂組成物である。
本発明の第2の実施態様は、前記30℃において流動状である油脂を75〜99質量%、前記ヨウ素価が0〜21であるパーム油由来の固体脂を0.2〜20質量%、前記ハイエルシン菜種油の極度硬化油を0.2〜20質量%含有し、ヨウ素価が0〜21であるパーム油由来の固体脂とハイエルシン菜種油の極度硬化油との質量比が95:5〜20:80である前記第1の実施態様に記載の油脂組成物である。
本発明の第3の実施態様は、前記30℃において流動状である油脂が、脂肪酸残基の炭素数が6〜10の中鎖脂肪酸トリグリセリドである前記第1の実施態様又は第2の実施態様に記載の油脂組成物である。
本発明の第4の実施態様は、前記30℃において流動状である油脂が、液状油と固体脂とのエステル交換油である前記第1の実施態様又は第2の実施態様に記載の油脂組成物である。
本発明の第5の実施態様は、前記固体脂が、パーム油、パーム油の分別油、パーム油の極度硬化油及び液状油の極度硬化油からなる群より選ばれる1種又は2種以上である前記第4の実施態様に記載の油脂組成物である。
本発明の第6の実施態様は、前記30℃において流動状である油脂が、大豆油とパームオレインとパーム油の硬化油との混合油である前記第1の実施態様又は第2の実施態様に記載の油脂組成物である。
本発明の第7の実施態様は、前記ヨウ素価が0〜21であるパーム油由来の固体脂が、パーム油の極度硬化油又はパームステアリンである前記第1〜6の実施態様のいずれか一つに記載の油脂組成物である。
本発明の第8の実施態様は、10℃での固体脂含量が0〜30%、かつ25℃での固体脂含量が0〜15%である30℃において流動状である油脂、ヨウ素価が0〜21であるパーム油由来の固体脂、及びハイエルシン菜種油の極度硬化油を溶解混合し、急冷混捏を行わずに得る油脂組成物の製造方法である。
本発明の第9の実施態様は、前記第1〜7の実施態様のいずれか一つに記載の油脂組成物を用いたスプレッドである。
本発明の第10の実施態様は、前記第9の実施態様に記載のスプレッドと、カップ又はチューブの容器を有するカップ又はチューブ容器入りスプレッドである。
本発明の第11の実施態様は、前記第1〜7の実施態様のいずれか一つに記載の油脂組成物を用いた練り込み用ショートニングである。
本発明の第12の実施態様は、前記第11の実施態様に記載の練り込み用ショートニングと、ピロー包装を有するピロー包装入り練り込み用ショートニングである。
本発明の第13の実施態様は、前記第11の実施態様又は前記第12の実施態様に記載の練り込み用ショートニングを使用したパンである。
本発明の第14の実施態様は、前記第11の実施態様又は前記第12の実施態様に記載の練り込み用ショートニングを使用した菓子である。
本発明の第15の実施態様は、前記第1〜7の実施態様のいずれか一つに記載の油脂組成物を用いて、急冷混捏を行わずに製造するスプレッドの製造方法である。
本発明の第16の実施態様は、前記第1〜7の実施態様のいずれか一つに記載の油脂組成物を用いて、急冷混捏を行わずに製造する練り込み用ショートニングの製造方法である。
本発明によれば、幅広い温度帯で十分な可塑性を有すると同時に、固液分離が抑制された油脂組成物が得られ、該油脂組成物を用いて、口溶けが良好なスプレッド、製菓用あるいは製パン用等の練り込み用ショートニングを得ることができる。さらに、これらスプレッドあるいは練り込み用ショートニングを用いて、優れた食感のパン、菓子等各種食品を得ることができる。
また、前記油脂組成物、スプレッドおよび練り込み用ショートニングの製造にあたっては、急冷混捏を行う必要がなく、製造工程を簡略化できると同時に、製造コストを低く抑えることができる。
以下、本発明について詳しく説明する。
本発明で用いる、30℃において流動状である油脂としては、脂肪酸残基の炭素数が6〜10の中鎖脂肪酸トリグリセリド、大豆油、菜種油、コーン油、べに花油、ひまわり油、綿実油、オリーブ油、キャノーラ油等の液状油、これら液状油のエステル交換油、これら液状油と固体脂のエステル交換油、固体脂を分別して得られるパームオレイン等の30℃で流動状の軟部油や軟質油、これら液状油に水素添加して得られる30℃で流動状の硬化油等が挙げられる。また、単独では30℃において流動状でない油脂であっても、30℃において流動状である油脂と混合することで、30℃において流動状となる混合油を用いることもできる。これらは、単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。
これらのなかでも、脂肪酸残基の炭素数が6〜10の中鎖脂肪酸トリグリセリド、液状油と固体脂とのエステル交換油、大豆油とパームオレインとパーム油の硬化油との混合油、パームオレイン(ヨウ素価60以上)、パーム油やヨウ素価60未満のパーム分別油(例えば、ヨウ素価60未満のパームオレイン)と大豆油とのエステル交換油、パームオレインと大豆油との混合油が好ましい。特に、ヨウ素価60未満のパーム分別油と大豆油とのエステル交換油を用いると、製パン適性がより良好なものとなる。
なお、本発明において、液状油とは20〜25℃で流動する油脂、固体脂とは20〜25℃で流動しない油脂のことを示す。
ここで、炭素数が6〜10の脂肪酸残基としては、直鎖、分岐鎖のいずれでも良く、例えば、吉草酸残基、イソ吉草酸残基、カプロン酸残基、イソカプロン酸残基、エナント酸残基、イソエナント酸残基、カプリル酸残基、イソカプリル酸残基、ペラルゴン酸残基、イソペラルゴン酸残基、カプリン酸残基、イソカプリン酸残基等を挙げることができ、その構造中に飽和結合だけでなく不飽和結合を有したものでも良い。脂肪酸残基の炭素数が6〜10の中鎖脂肪酸トリグリセリドとしては、例えば、全構成脂肪酸中炭素数8の脂肪酸を約75質量%、炭素数10の脂肪酸を約25質量%含有している中鎖脂肪酸トリグリセリド等を好ましいものとして挙げることができる。
また、ここで前記固体脂としては、パーム油、パーム油の分別油、パーム油の極度硬化油及び液状油の極度硬化油からなる群より選ばれる1種又は2種以上を好ましいものとして挙げることができる。液状油と固体脂とのエステル交換油としては、例えば、菜種油とパーム油とのエステル交換油、大豆油とパーム油とのエステル交換油等を好ましいものとして挙げることができる。
なお、ここで言う流動状とは、油脂の入った容器を傾けると、容易に油脂が流れ出る状態であることを指し、これは以下においても同様である。
本発明で用いる、前記30℃において流動状である油脂の、10℃での固体脂含量は、0〜30%であり、なかでも0〜25%であることが好ましく、0〜22%であることがより好ましい。また、25℃での固体脂含量は、0〜15%であり、なかでも0〜10%であることが好ましく、0〜7%であることがより好ましい。
なお、固体脂含量は、基準油脂分析法の「暫1−1996 固体脂含量 NMR法」に従って測定することができる。
また、前記30℃において流動状である油脂の、油脂組成物中における含量は、75〜99質量%であることが好ましく、80〜98質量%であることがより好ましく、85〜97質量%であることがより一層好ましい。
本発明で用いる、ヨウ素価0〜21であるパーム油由来の固体脂は、油脂組成物中の含量が0.2〜20質量%であることが好ましく、0.4〜16質量%であることがより好ましく、0.6〜12質量%であることがより一層好ましい。
また、前記パーム油由来の固体脂は、そのヨウ素価が0〜21であることが好ましく、0〜19であることがより好ましく、0〜17であることがより一層好ましい。
ヨウ素価0〜21であるパーム油由来の固体脂としては、パーム油の極度硬化油、パーム分別油の極度硬化油(例えば、パームステアリンの極度硬化油)、パームステアリン等が挙げられる。これらの中でも、結晶がより細かいものとなるため、パームステアリンが特に好ましい。
前記パーム油由来の固体脂としてパーム油の極度硬化油を用いる場合、油脂組成物中のパーム油の極度硬化油の含量が0.2〜20質量%であることが好ましく、0.4〜16質量%であることがより好ましく、0.6〜12質量%であることがより一層好ましい。
また、前記パーム油の極度硬化油は、そのヨウ素価が0〜10であることが好ましく、0〜2であることがより好ましい。
前記パーム油由来の固体脂としてパームステアリンを用いる場合、油脂組成物中のパームステアリンの含量は、0.2〜20質量%であることが好ましく、0.4〜16質量%であることがより好ましく、0.6〜12質量%であることがより一層好ましい。
また、前記パームステアリンは、そのヨウ素価が0〜21であることが好ましく、0〜19であることがより好ましく、0〜17であることがより一層好ましい。
本発明で用いる、ハイエルシン菜種油の極度硬化油は、その構成脂肪酸中のベヘン酸の含量が30〜50質量%であることが好ましく、35〜50質量%であることがより好ましく、40〜50質量%であることがより一層好ましい。
また、前記ハイエルシン菜種油の極度硬化油は、栄養学上、エルカ酸含量が少ない方が好ましいため、そのヨウ素価が2以下であることが好ましく、1以下であることがより好ましい。
さらに、前記ハイエルシン菜種油の極度硬化油は、油脂組成物中の含量が0.2〜20質量%であることが好ましく、0.4〜16質量%であることがより好ましく、は0.6〜12質量%であることがより一層好ましい。
ヨウ素価0〜21であるパーム油由来の固体脂とハイエルシン菜種油の極度硬化油との配合比は、95:5〜20:80であることが好ましく、95:5〜50:50であることがより好ましく、95:5〜70:30であることがより一層好ましい。
前記パーム油由来の固体脂として、パーム油の極度硬化油を用いる場合、前記ハイエルシン菜種油の極度硬化油と前記パーム油の極度硬化油との配合比は、20:80〜80:20であることが好ましく、30:70〜70:30であることがより好ましく、35:65〜65:35であることがより一層好ましい。
前記パーム油由来の固体脂としてパームステアリンを用いる場合、パームステアリンとハイエルシン菜種油の極度硬化油との配合比は、95:5〜20:80であることが好ましく、95:5〜50:50であることがより好ましく、95:5〜70:30であることがより一層好ましい。
本発明の油脂組成物には、上記必須成分の他に、必要に応じて、本発明の機能を損なわない範囲で、一般的に食用油脂組成物に用いられる乳化剤、脱脂粉乳、糖類、抗酸化剤、色素あるいは香料等、その他の原料を配合することができる。
一般的に、スプレッドあるいは練り込み用ショートニングとして用いる油脂組成物に、十分な可塑性を与えるために、その製造工程において急冷混捏を行うが、本発明の油脂組成物は、幅広い温度帯で均一に結晶化し十分な可塑性を有するため、その製造工程においては急冷混捏を省略することができる。一方、その他の製造工程は、従来公知の方法を適用できる。例えば、30℃において流動状である油脂、パーム油の極度硬化油やパームステアリン等のヨウ素価が0〜21であるパーム油由来の固体脂およびハイエルシン菜種油の極度硬化油を、各成分の融点以上で加温溶解し、十分に混合することにより製造することができる。
本発明の油脂組成物は、幅広い温度帯で可塑性を有しかつ固液分離しないため、スプレッドおよび練り込み用ショートニングに好適に用いることができ、本発明の油脂組成物を用いたスプレッドは、好ましくはカップ状あるいはチューブ状等の包装形態とすることができ、本発明の油脂組成物を用いた練り込み用ショートニングは、好ましくはピロー包装状等の包装形態とすることができる。また、本発明の油脂組成物を用いたスプレッドおよび練り込み用ショートニングの製造工程においては、急冷混捏を省略することができる。その他の製造工程は、従来公知の方法を適用できる。
得られるスプレッドは、幅広い温度帯で可塑性を有しかつ固液分離せず、口溶けも良好なものである。また、チューブ容器に充填した場合も問題なくスプレッドを絞り出すことができる。
得られる練り込み用ショートニングは、幅広い温度帯で可塑性を有しかつ固液分離しない。また、練り込み用ショートニングをパンや菓子に練りこんだ時の生地の状態、作業性も良好であり、得られるパンや菓子の食感も良好なものである。前記菓子の例として、クッキー、ビスケット、サブレ等を挙げることができる。
前記スプレッドをカップ状の包装形態とするために用いられるカップ容器の材質として、ポリプロピレン等を使用することができる。
また、前記スプレッドをチューブ状の包装形態とするために用いられるチューブ容器の材質として、チューブ部分としてはポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、アルミをラミネートしたラミネートチューブ等を、キャップ部分としてはポリプロピレン、硬質ポリエチレン等を使用することができる。
また、前記練り込み用ショートニングをピロー包装状形態とするために用いられるピロー包装の材質として、ポリプロピレン等を使用することができる。
以下、具体的な実施例に基づいて、本発明についてさらに詳しく説明する。なお、本発明は、以下に示す実施例の内容に、何ら限定されるものではない。
中鎖脂肪酸トリグリセリドをベース油とした油脂組成物
(実施例1、比較例1及び比較例2)
全構成脂肪酸中炭素数8の脂肪酸を約75質量%、炭素数10の脂肪酸を約25質量%含有している中鎖脂肪酸トリグリセリド(商品名:「ODO」、日清オイリオグループ株式会社製)とパーム油の極度硬化油(商品名:「パーム極度硬化油」、横関油脂工業株式会社製、融点58℃)とハイエルシン菜種油の極度硬化油(商品名:「ハイエルシン菜種極度硬化油」、横関油脂工業株式会社、融点60℃、全構成脂肪酸中のベヘン酸含量45〜46質量%)とを、表1に示す配合量で混合し、急冷混捏を行うことなく実施例1、比較例1及び比較例2の油脂組成物を得た。なお、用いた前記中鎖脂肪酸トリグリセリドの凝固点は−11〜−13℃であり、30℃での状態は透明流動状であった。また、0℃以上の固体脂含量(以下、SFCと略記)は0%であった。
得られた実施例1、比較例1及び比較例2の油脂組成物を60℃に加温し、各油脂組成物40gをサンプル瓶(容量:50ml)に充填した後、35℃で3日間静置保存後の結晶化の状態と、10℃で10日間静置保存後の油脂組成物の状態を観察した。結果を表1に示す。
表1から分かるように、実施例1の油脂組成物は、35℃/3日静置後、均一に結晶化し、10℃/10日静置後も十分に可塑性があった。ハイエルシン菜種油の極度硬化油を含有していない比較例1及びパーム油の極度硬化油含有していない比較例2の油脂組成物は、35℃/3日静置後、固液分離していた。比較例1及び比較例2では、固液分離したため、10℃/10日静置後の評価は行わなかった。
一般的に、中鎖脂肪酸トリグリセリドを含む油脂組成物は、他の油脂組成物と比較すると明らかに固液分離しやすい傾向にあるが、本発明の油脂組成物は、実施例1の結果からも分かるように、中鎖脂肪酸トリグリセリドを含んでいても、油脂組成物の固液分離が効果的に抑制されており、良好な品質の油脂組成物を得ることができた。
エステル交換油をベース油とした油脂組成物
(実施例2)
パーム油(商品名:「精製パーム油」、日清オイリオ株式会社製)65質量部と菜種油(商品名:「菜種白絞油」、日清オイリオ株式会社製)35質量部とを混合溶解した後、リパーゼ製剤(商品名:「リパーゼPL」、名糖産業株式会社製)を混合油に対して0.05質量部添加し、60℃にて緩やかに攪拌しながらエステル交換反応を行った。反応開始より16時間後に、濾過によりリパーゼ製剤を濾別してエステル交換油を得た。得られたエステル交換油を常法に従い脱酸、脱色、脱臭の精製処理を行い、精製エステル交換油を得た。精製エステル交換油とパーム油の極度硬化油(商品名:「パーム極度硬化油」、横関油脂工業株式会社製、融点58℃)とハイエルシン菜種油の極度硬化油(商品名:「ハイエルシン菜種極度硬化油」、横関油脂工業株式会社製、融点60℃、全構成脂肪酸中のベヘン酸含量45〜46質量%)とを表2に示す配合量で混合溶解し、急冷混捏を行うことなく実施例2の油脂組成物を得た。
(比較例3)
パーム油(商品名:「精製パーム油」、日清オイリオ株式会社製)100質量部に対して、リパーゼ製剤(商品名:「リパーゼPL」、名糖産業株式会社製)を0.05質量部添加し、60℃にて緩やかに攪拌しながらエステル交換反応を行った。反応開始より16時間後に、濾過によりリパーゼ製剤を濾別してエステル交換油を得た。得られたエステル交換油を常法により脱酸、脱色、脱臭の精製処理を行い、精製エステル交換油を得た。精製エステル交換油とパーム油の極度硬化油(商品名:「パーム極度硬化油」、横関油脂工業株式会社製、融点58℃)とハイエルシン菜種油の極度硬化油(商品名:「ハイエルシン菜種極度硬化油」、横関油脂工業株式会社製、融点60℃、全構成脂肪酸中のベヘン酸含量45〜46質量%)とを表2に示す配合量で混合溶解し、急冷混捏を行うことなく比較例3の油脂組成物を得た。なお、得られた精製エステル交換油の各温度におけるSFCを、あわせて表2に示す。
得られた実施例2及び比較例3の油脂組成物を60℃に加温し、業務用斗缶に16kg充填した後、35℃で3日間静置保存後の結晶化の状態と、10℃で10日間静置保存後の油脂組成物の状態を観察した。結果を表2に示す。
表2から分かるように、精製エステル交換油の10℃のSFCが0〜30%、25℃のSFCが0〜15%の範囲に入る実施例2に用いた精製エステル交換油は、30℃で流動状であった。さらに、パーム油の極度硬化油とハイエルシン菜種油の極度硬化油とを配合した実施例2の油脂組成物は、35℃の徐冷条件で均一に結晶化し、10℃静置後でも十分に可塑性を有し、幅広い温度帯で用いることができるものであった。
一方、精製エステル交換油の10℃でのSFCが30%を超える比較例3に用いた精製エステル交換油は、30℃で半固形状であった。さらに、パーム油の極度硬化油とハイエルシン菜種油の極度硬化油とを配合した比較例3の油脂組成物は、35℃の徐冷条件で均一に結晶化はするが、10℃静置後は硬くなり、可塑性が不十分であるため、温度が低い環境下では用いることができないものであった。
(比較例4及び比較例5)
パーム油の極度硬化油やパームステアリン等のヨウ素価が0〜21であるパーム油由来の固体脂とハイエルシン菜種油の極度硬化油との併用の必要性を確認するために、パーム油の極度硬化油やパームステアリン等のヨウ素価が0〜21であるパーム油由来の固体脂は用いずに、実施例2の油脂組成物の原料として用いた精製エステル交換油、菜種油の極度硬化油(商品名:「菜種極度硬化油」、横関油脂工業株式会社製、融点67℃)およびハイエルシン菜種油の極度硬化油(商品名:「ハイエルシン菜種極度硬化油」、横関油脂工業株式会社製、融点60℃、全構成脂肪酸中のベヘン酸含量45〜46質量%)を表3の配合量で混合溶解し、急冷混捏を行うことなく比較例4及び比較例5の油脂組成物を得た。
得られた比較例4及び比較例5の油脂組成物を60℃に加温し、業務用斗缶に16kg充填した後、35℃で3日間静置保存後の充填油脂の状態を観察した。結果を表3に示す。
表3から分かるように、ハイエルシン菜種油の極度硬化油とパーム油の極度硬化油とを併用した実施例2の油脂組成物は固液分離が認められず、全体が均一に固化しており、内容物をそのまますくって、練り込み用ショートニングやソフトチョコレート等のスプレッド用基剤として用いることができるものであった。
一方、ハイエルシン菜種油の極度硬化油と菜種油の極度硬化油とを併用した比較例4の油脂組成物は固液分離の程度は比較的少ないものであったが、成分に偏りがあり、そのまま内容物をすくって使うには支障があった。ハイエルシン菜種油の極度硬化油のみを配合した比較例5の油脂組成物は、固液分離が著しいものであった。
よって、良好な性状の練り込み用ショートニングやスプレッド用基剤を得るためには、油脂組成物中でのパーム油の極度硬化油やパームステアリン等のヨウ素価が0〜21であるパーム油由来の固体脂とハイエルシン菜種油の極度硬化油との併用は必須であることが確認された。
大豆油、パームオレイン、パーム油の硬化油をベース油とした油脂組成物
(実施例3及び比較例6)
大豆白絞油(商品名:「日清大豆白絞油」、日清オイリオグループ株式会社製)、パームオレイン(融点21℃)、パーム油(商品名:「精製パーム油」、日清オイリオグループ株式会社製)、パーム油の硬化油(融点47℃)の混合油と、パーム油の極度硬化油(商品名:「パーム極度硬化油」、横関油脂工業株式会社製、融点58℃)およびハイエルシン菜種油の極度硬化油(商品名:「ハイエルシン菜種極度硬化油」、横関油脂工業株式会社製、融点60℃、全構成脂肪酸中のベヘン酸含量45〜46質量%)を表4に示す配合量で混合し、急冷混捏を行うことなく実施例3及び比較例6の油脂組成物を得た。なお、この時の混合油の各温度におけるSFCを、表4にあわせて示す。
得られた実施例3及び比較例6の油脂組成物を完全溶解し、ピロー包装袋にパックした。ピロー包装袋を加温して60℃で1時間静置後、35℃で一晩静置した油脂組成物の状態と、10℃で10日間静置保存後の油脂組成物の状態を観察した。結果を表4に示す。
表4から分かるように、混合油の10℃のSFCが0〜30%、25℃のSFCが0〜15%の範囲に入る実施例3に用いた混合油は、30℃で流動状であった。さらに、パーム油の極度硬化油とハイエルシン菜種油の極度硬化油とを配合した実施例3の油脂組成物は、35℃の徐冷条件で均一に結晶化し、10℃静置後でも十分に可塑性を有し、幅広い温度帯で用いることができるものであった。
一方、混合油の10℃でのSFCが30%、25℃でのSFCが15%を超える比較例6に用いた混合油は、30℃で半固形状であった。さらに、パーム油の極度硬化油とハイエルシン菜種油の極度硬化油とを配合した比較例6の油脂組成物は、35℃の徐冷条件で均一に結晶化はするが、10℃静置後は硬くなり、可塑性が不十分であるため、温度が低い環境下では用いることができないものであった。
(比較例7及び比較例8)
パーム油の極度硬化油やパームステアリン等のヨウ素価が0〜21であるパーム油由来の固体脂とハイエルシン菜種油の極度硬化油との併用の必要性を確認するために、実施例3の油脂組成物の原料として用いた混合油(大豆油、パームオレイン(融点21℃)、パーム油の硬化油(融点47℃))とパーム油の極度硬化油(商品名:「パーム極度硬化油」、横関油脂工業株式会社製、融点58℃)とハイエルシン菜種油の極度硬化油(商品名:「ハイエルシン菜種極度硬化油」、横関油脂工業株式会社製、融点60℃、全構成脂肪酸中のベヘン酸含量45〜46質量%)とを表5の配合量で混合溶解し、急冷混捏を行うことなく比較例7及び比較例8の油脂組成物を得た。
得られた比較例7及び8の油脂組成物を完全溶解し、各組成物1kgを、ピロー包装袋(容量:1kg)にパックした。ピロー包装袋を加温して60℃で1時間静置後、35℃で一晩静置した後、室温で油脂組成物の状態を観察した。結果を表5に示す。
また、前記した実施例3の油脂組成物についても同様に、該組成物1kgを完全溶解し、ピロー包装袋にパックし、これを加温して60℃で1時間静置後、35℃で一晩静置した後、室温で油脂組成物の状態を観察した。結果を表5に示す。
表5から分かるように、ハイエルシン菜種油の極度硬化油とパーム油の極度硬化油とを併用した実施例3の油脂組成物は、固液分離が認められず、全体が均一に固化しており、練り込み用ショートニングやスプレッド用基剤として適当な物性であった。
一方、パーム油の極度硬化油のみを配合した比較例7の油脂組成物は、固液分離が著しく、不適当な性状であった。また、ハイエルシン菜種油の極度硬化油のみを配合した比較例8の油脂組成物についても、一部液状油の分離が見られ、不適当な性状であった。
よって、良好な性状の練り込み用ショートニングやスプレッド用基剤を得るためには、油脂組成物中においてパーム油の極度硬化油やパームステアリン等のヨウ素価が0〜21であるパーム油由来の固体脂とハイエルシン菜種油の極度硬化油は、必須成分であることが確認された。
スプレッド
(実施例4、比較例9及び比較例10)
油脂に実施例1、比較例1及び比較例2の油脂組成物を用いて、表6に示す配合量で急冷混捏を行うことなく、スプレッドを製造した。
具体的には、油脂以外の固形分である粉糖、脱脂粉乳及びきな粉をボールに採り、溶かした状態の油脂を1/3量加えて混ぜ合わせた後、ローラーに通して粉砕、微粉末化した。微粉末化した粉体をボールに採り、湯せんした状態で、レシチンを溶解させた、残り2/3量の油脂を溶かした状態で少量ずつ加えながら、攪拌した。全体が十分に混ざり合った状態で湯せんを外し、氷水浴にて20℃まで攪拌しながら冷却し、実施例4、比較例9及び比較例10のスプレッドを得た。
得られた実施例4、比較例9及び比較例10のスプレッドをチューブ容器に充填した。チューブ容器を20℃で1週間保存後、チューブ容器からスプレッドを絞り出したときの状態とスプレッドの口溶けを以下に示す評価基準に従って評価した。結果を表7に示す。
<スプレッドの評価基準>
固液分離の状態:
固液分離が無く良好である ○
スプレッド表面に液状油が滲んでいる △
絞り出し時に分離した液状油が出る ×
絞り目の状態:
絞り目が綺麗に出ている ○
絞り目が緩んでいる △
絞り目が崩れている ×
口溶け:
異物感が残らず良好 ○
異物感がやや残る △
異物感が残る、または固液分離で評価不能 ×
表7から分かるように、中鎖脂肪酸トリグリセリドにパーム油の極度硬化油のみを配合した比較例1の油脂組成物を用いた比較例9のスプレッドは、固液分離が著しく、商品として成り立たない状態であった。また、中鎖脂肪酸トリグリセリドにハイエルシン菜種油の極度硬化油のみを配合した比較例2の油脂組成物を用いた比較例10のスプレッドは、スプレッドの保形性はある程度確保できるが、液状部の滲みが観察された。ハイエルシン菜種油の極度硬化油の配合量を増やせば、滲みが改善される可能性はあるが、比較例10のスプレッドがすでに口溶けが好ましくない状態であり、配合量を増やすことは難しい。
一方、パーム油の極度硬化油とハイエルシン菜種油の極度硬化油とを50:50で併用した実施例1の油脂組成物を用いた実施例4のスプレッドは、パーム油の極度硬化油とハイエルシン菜種油の極度硬化油を、それぞれ単独で用いた場合よりも固液分離が飛躍的に改善され、スプレッドの絞り目も美しく、口溶けにおいても極度硬化油の異物感がない好ましいものであった。すなわち、好ましい性状のスプレッドを得るためには、油脂組成物中において、パーム油の極度硬化油やパームステアリン等のヨウ素価が0〜21であるパーム油由来の固体脂とハイエルシン菜種油の極度硬化油との併用は、必須であることが確認された。
練り込み用ショートニング
(実施例5)
油脂として、実施例3の油脂組成物を練り込み用ショートニング(実施例5)として用い、表8に示す配合量で70%中種法(中種2.5時間発酵)によりパンを製造した。参考例として、急冷混捏して製造した市販品ショートニング(商品名:トレモ10Z、日清オイリオグループ株式会社製)を用い、同様に表8に示す配合量で70%中種法(中種2.5時間発酵)によりパンを製造した。
実施例5の練り込み用ショートニング及び市販品のショートニングを用いて、パンを製造する際の生地の状態及び作業性、得られたパンの食感を評価することで、製パン適性を評価した。結果を表9に示す。
表9から分かるように、急冷混捏を行わずに製造した実施例5の練り込み用ショートニングを用いたパンは、生地の状態、生地の作業性、パンの食感共に良好であり、急冷混捏を行って製造した市販ショートニングと同等の製パン適性を示した。
パームオレイン、パームステアリン又はパーム油の極度硬化油、ハイエルシン菜種油の極度硬化油を含有する油脂組成物
(実施例6及び実施例7、比較例11〜16)
パームオレイン(マレーシアISF社製、ヨウ素価65、SFC:10℃ 0.7%、20℃ 0.2、25℃ 0%、30℃ 0%)、綿実油の極度硬化油:(実験室にて調製、ヨウ素価1)、パーム油の極度硬化油(商品名:「パーム極度硬化油」横関油脂工業株式会社製、融点58℃、ヨウ素価2以下)、菜種油の極度硬化油(商品名:「菜種極度硬化油」、横関油脂工業株式会社製、融点67℃)、パームステアリン(マレーシアISF社製、ヨウ素価12)、ハイエルシン菜種油の極度硬化油(商品名:「ハイエルシン菜種極度硬化油」、横関油脂工業株式会社製、融点60℃、全構成脂肪酸中のベヘン酸含量45〜46質量%、ヨウ素価2以下)を使用し、表10に示す配合量で混合し、急冷混捏を行うことなく実施例6及び実施例7、比較例11〜16の油脂組成物を得た。
得られた実施例6及び実施例7、比較例11〜16の油脂組成物を200mlビーカーに各100gずつ採り、70℃で油脂組成物の結晶を完全に融解した後、35℃で一晩静置した後の結晶化の状態と、10℃で10日間静置保存後の油脂組成物の状態を観察した。結果を表10に示す。
表10から分かるように、ヨウ素価0〜21であるパーム油由来の固体脂であるパーム油の極度硬化油を含有した実施例6及びパームステアリンを配合した実施例7の油脂組成物は、35℃一晩静置後、均一に結晶化し、10℃/10日静置後も十分に可塑性があった。また、パーム油の極度硬化油を配合した実施例6の油脂組成物とパームステアリンを配合した実施例7の油脂組成物の品質を比較すると、パームステアリンを配合した実施例7の油脂組成物の方が35℃一晩静置後の結晶が細かく、可塑性も優れており、より良好な品質であった。
一方、パーム油の極度硬化油、パームステアリン等のヨウ素価0〜21であるパーム油由来の固体脂を含有していない比較例11〜16の油脂組成物は、35℃一晩静置後の結晶の状態に満足のいくものでなかった。なお、比較例11〜16では、35℃一晩静置後、性状が液状であったり、液体油の滲みや固液分離が認められたため、10℃/10日静置後の評価は行わなかった。
パームオレインと大豆油とのエステル交換油、パームステアリン又はパーム油の極度硬化油、ハイエルシン菜種油の極度硬化油を含有する油脂組成物
(実施例8及び実施例9、比較例17〜21)
パームオレイン(商品名:「パームオレイン」、日清オイリオグループ株式会社製、ヨウ素価56)60質量部と大豆油(商品名:「大豆白絞油」、日清オイリオグループ株式会社製)40質量部とを混合溶解した後、リパーゼ製剤(商品名:「リパーゼPL」、名糖産業株式会社製)を混合油に対して0.05質量部添加し、60℃にて緩やかに攪拌しながらエステル交換反応を行った。反応開始より16時間後に、濾過によりリパーゼ製剤を濾別してエステル交換油Iを得た。得られたエステル交換油Iを常法に従い脱酸、脱色、脱臭の精製処理を行い、精製エステル交換油Iを得た。得られた精製エステル交換油IのSFCは、10℃ 11.4%、20℃ 3.8%、25℃ 1.7%、30℃ 0.6%であった。
前記精製エステル交換油I、綿実ステアリンの極度硬化油:(実験室にて調製、ヨウ素価1)、パーム油の極度硬化油(商品名:「パーム極度硬化油」横関油脂工業株式会社製、融点58℃、ヨウ素価2以下)、パームステアリン(マレーシアISF社製、ヨウ素価12)、ハイエルシン菜種油の極度硬化油(商品名:「ハイエルシン菜種極度硬化油」、横関油脂工業株式会社製、融点60℃、全構成脂肪酸中のベヘン酸含量45〜46質量%、ヨウ素価2以下)を使用し、表11に示す配合量で混合し、急冷混捏を行うことなく実施例8及び実施例9、比較例17〜21の油脂組成物を得た。
得られた実施例8及び実施例9、比較例17〜21の油脂組成物を200mlビーカーに各100gずつ採り、70℃で油脂組成物の結晶を完全に融解した後、35℃で一晩静置した後の結晶化の状態と、10℃で10日間静置保存後の油脂組成物の状態を観察した。結果を表11に示す。
表11から分かるように、ヨウ素価0〜21であるパーム油由来の固体脂であるパーム油の極度硬化油を含有した実施例8及びパームステアリンを配合した実施例9の油脂組成物は、35℃一晩静置後、均一に結晶化し、10℃/10日静置後も十分に可塑性があった。また、パーム油の極度硬化油を配合した実施例8の油脂組成物とパームステアリンを配合した実施例9の油脂組成物の品質を比較すると、パームステアリンを配合した実施例9の油脂組成物の方が35℃一晩静置後の結晶が細かく、可塑性も優れており、より良好な品質であった。
一方、パーム油の極度硬化油、パームステアリン等のヨウ素価0〜21であるパーム油由来の固体脂を含有していない比較例17、比較例18及び比較例21の油脂組成物、ハイエルシン菜種油の極度硬化油を含有していない比較例19及び比較例20の油脂組成物、ハイエルシン菜種油の極度硬化油を含有していない比較例19及び比較例20の油脂組成物は、35℃一晩静置後の結晶の状態、可塑性共に満足のいくものでなかった。なお、比較例17〜20では、35℃一晩静置後、性状が液状であったり、固液分離が認められたため、10℃/10日静置後の評価は行わなかった。
練り込み用ショートニング
(実施例10〜17、比較例22及び比較例23)
パームオレイン(商品名:「パームオレイン」、日清オイリオグループ株式会社製、ヨウ素価56)50質量部と大豆油(商品名:「大豆白絞油」、日清オイリオグループ株式会社製)50質量部とを混合溶解した後、リパーゼ製剤(商品名:「リパーゼPL」、名糖産業株式会社製)を混合油に対して0.05質量部添加し、60℃にて緩やかに攪拌しながらエステル交換反応を行った。反応開始より16時間後に、濾過によりリパーゼ製剤を濾別してエステル交換油IIを得た。得られたエステル交換油IIを常法に従い脱酸、脱色、脱臭の精製処理を行い、精製エステル交換油IIを得た。得られた精製エステル交換油IIのSFCは、10℃ 8.3%、20℃ 3.2%、25℃ 0.5%、30℃ 0%であった。また、パームオレインと大豆油の混合比をパームオレイン80質量部、大豆油20質量部とし、その他は精製エステル交換油IIと同様の方法でエステル交換反応、精製処理を行い、精製エステル交換油IIIを得た。得られた精製エステル交換油IIIのSFCは、10℃ 19.8%、20℃ 4.2%、25℃ 2.2%、30℃ 1.1%であった。
前記精製エステル交換油II、前記精製エステル交換油III、パームオレインI(マレーシアISF社製、ヨウ素価65)、パームオレインII(商品名:「パームオレイン」、日清オイリオグループ株式会社製、ヨウ素価56)、大豆油(商品名:「大豆白絞油」、日清オイリオグループ株式会社製)、パームステアリン(マレーシアISF社製、ヨウ素価16)、ハイエルシン菜種油の極度硬化油(商品名:「ハイエルシン菜種極度硬化油」、横関油脂工業株式会社製、融点60℃、全構成脂肪酸中のベヘン酸含量45〜46質量%、ヨウ素価2以下)を使用し、表12に示す配合量で混合し、急冷混捏を行うことなく実施例10〜13、比較例22の油脂組成物を得た。
得られた実施例10〜13、比較例22の油脂組成物を、200mlビーカーに各100gずつ採り、70℃で油脂組成物の結晶を完全に融解した後、35℃で一晩静置した後の結晶化の状態と、10℃で10日間静置保存後の油脂組成物の状態を観察した。結果を表12に示す。
表12から分かるように、ヨウ素価0〜21であるパーム油由来の固体脂であるパームステアリンを配合した実施例10〜13の油脂組成物は、35℃一晩静置後、均一に結晶化し、10℃/10日静置後も十分に可塑性があった。
一方、ヨウ素価0〜21であるパーム油由来の固体脂を含有していない比較例22の油脂組成物は、35℃一晩静置後の結晶の状態が満足のいくものでなかった。
実施例10〜13、比較例22の油脂組成物を練り込み用ショートニングとして用い、前記表8と同様の配合量で、70%中種法(中種2.5時間発酵)により、実施例14〜17、比較例23のパンを製造した。
パンを製造する際の生地の状態及び作業性、得られたパンの食感を評価することで、製パン適正を評価した。結果を表13に示す。
表13から分かるように、実施例10〜13の練り込み用ショートニングを用いた実施例14〜17のパンは、生地の状態、生地の作業性、パンの食感共に満足のいくものであった。特に、パームオレインと大豆油との混合油をエステル交換して得られる油脂をベースとした実施例12及び実施例13の練り込み用ショートニングは、特に優れた製パン適性を示した。
一方、ヨウ素価0〜21であるパーム油由来の固体脂としてパームステアリンを含有していない比較例22のショートニングを用いたパンは、硬くなり好ましい食感ではなかった。
以上の結果より、本発明の油脂組成物は、その製造過程で急冷混捏を行わなくても、固液分離が抑制されると同時に十分な可塑性を有し、該油脂組成物を用いたスプレッドも、固液分離がなく、口溶けも良好で、絞り目の状態も良好なものが得られることが確認された。
また、該油脂組成物から得た、練り込み用ショートニングを用いたパン生地は、状態および作業性が良好であり、これから製造したパンも、良好な食感を有しており、急冷混捏を行った市販品ショートニングを用いたパンと同等の品質であることが確認された。
一方、該油脂組成物は、急冷混捏を行う必要がないので、その製造に際しては、工程簡略化によるコストダウンが可能であることも確認された。
幅広い温度帯で、固液分離せず充分な可塑性を有する油脂組成物、及び該油脂組成物を用いた良好な性状のスプレッドおよび練り込み用ショートニングが得られ、これらより、食感良好なパンあるいは菓子類などを製造できる。またこれらの製造に際しては、急冷混捏が不用であるため、コストダウンが可能であり、広く食品産業で用いることができる。

Claims (16)

  1. 30℃において流動状である油脂、ヨウ素価が0〜21であるパーム油由来の固体脂、及びハイエルシン菜種油の極度硬化油を含有する油脂組成物であって、
    前記30℃において流動状である油脂の10℃での固体脂含量が0〜30%、かつ25℃での固体脂含量が0〜15%である油脂組成物。
  2. 前記30℃において流動状である油脂を75〜99質量%、前記ヨウ素価が0〜21であるパーム油由来の固体脂を0.2〜20質量%、前記ハイエルシン菜種油の極度硬化油を0.2〜20質量%含有し、ヨウ素価が0〜21であるパーム油由来の固体脂とハイエルシン菜種油の極度硬化油との質量比が95:5〜20:80である請求項1に記載の油脂組成物。
  3. 前記30℃において流動状である油脂が、脂肪酸残基の炭素数が6〜10の中鎖脂肪酸トリグリセリドである請求項1又は2に記載の油脂組成物。
  4. 前記30℃において流動状である油脂が、液状油と固体脂とのエステル交換油である請求項1又は2に記載の油脂組成物。
  5. 前記固体脂が、パーム油、パーム油の分別油、パーム油の極度硬化油及び液状油の極度硬化油からなる群より選ばれる1種又は2種以上である請求項4に記載の油脂組成物。
  6. 前記30℃において流動状である油脂が、大豆油とパームオレインとパーム油の硬化油との混合油である請求項1又は2に記載の油脂組成物。
  7. 前記ヨウ素価が0〜21であるパーム油由来の固体脂が、パーム油の極度硬化油又はパームステアリンである請求項1〜6のいずれか一項に記載の油脂組成物。
  8. 10℃での固体脂含量が0〜30%、かつ25℃での固体脂含量が0〜15%である30℃において流動状である油脂、ヨウ素価が0〜21であるパーム油由来の固体脂、及びハイエルシン菜種油の極度硬化油を溶解混合し、急冷混捏を行わずに得る油脂組成物の製造方法。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の油脂組成物を用いたスプレッド。
  10. 請求項9に記載のスプレッドと、カップ又はチューブの容器を有するカップ又はチューブ容器入りスプレッド。
  11. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の油脂組成物を用いた練り込み用ショートニング。
  12. 請求項11に記載の練り込み用ショートニングと、ピロー包装を有するピロー包装入り練り込み用ショートニング。
  13. 請求項11又は請求項12に記載の練り込み用ショートニングを使用したパン。
  14. 請求項11又は請求項12に記載の練り込み用ショートニングを使用した菓子。
  15. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の油脂組成物を用いて、急冷混捏を行わずに製造するスプレッドの製造方法。
  16. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の油脂組成物を用いて、急冷混捏を行わずに製造する練り込み用ショートニングの製造方法。
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