JPWO2003067345A1 - 数値制御方法及び数値制御システム - Google Patents

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Abstract

加工プログラムを実行させて時系列的に発生する全てのNC制御データ(補間移動量またはこの加減速データ等)を格納する高速運転バッファ27と、これらのデータを読み出して時系列的に比較表示させる時系列データ並列表示部62と、前記データ群の内、Nullデータ等の削除、特定データ群の時間的シフトやパターン変更の為の再計算処理等の編集処理を行う最適化処理部61と、前記処理結果を格納する第2の高速運転バッファ60を備え、これら一連の処理をNC装置1にデータ交換可能に接続したパソコン(PC)51に行わせるようにした。第2の高速運転バッファ60に記憶したデータをNC装置1側に転送し、これを読出し・実行することにより、時間編集を行った最適な加工を高速に行うことができる。

Description

技術分野
本発明は数値制御(Numerical Control;以下NCという)方法及びNCシステムに関するものであり、更に詳しくは加工プログラムの実機チェック後に、制御軸データに各種変更を加えて最適化処理を実施し、前記変更した制御動作でNC運転を行うようにするものである。
背景技術
従来のNC装置に於いては新規に作成した加工プログラムを製品加工に使用する場合、先ず機械を動かさないでプログラムの構文チェックや工具軌跡のシミュレーションを行い、続いて機械の空運転を行い、問題が無い様であればワークを取り付けて試し加工を行い、最後に本加工を行うようにしている。
この従来のNC装置について第16図及び第17図を用いて説明する。
第16図は従来のNC装置のブロック図である。図に於いて、1はNC装置、2はCPU(中央処理装置)、3は入力装置インターフェース(以下、I/Fという)、4は加工プログラム、5はデータ用メモリで、加工プログラムメモリ6、前計算バッファ11、パラメータメモリ9、軸データメモリ10を含んでいる。7は制御プログラム用メモリで、ソフトウェアプログラムで構成された、解析処理部8、補間処理部12、基本制御部26、NC軸制御部13、画面処理部25、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)処理部24、主軸制御部19、加減速処理部14を格納している。15は制御軸I/F、16は制御軸駆動装置、17は制御軸モータ、18は検出器、20は主軸I/F、21は主軸駆動装置、22は主軸モータ、23は検出器である。
次に第16図によるNC装置の動作について説明する。
CPU2は、コンピュータ言語でプログラムされた手順に従って制御プログラムを順次読み取って実行し、各種I/Fを介して所定の機能を実現する。入力装置I/F3は、基本制御部26に含まれている加工プログラム読込プログラムにより制御され、記録媒体に記録された加工プログラム4を読み取ってデータメモリ5内の加工プログラムメモリ6に加工プログラムファイルとして格納する。この加工プログラムは、自動運転起動操作によってCPU2が加工プログラムメモリ6から順次読み出し、制御プログラムメモリ7に格納されている解析処理部8で加工プログラム4に記述された命令が解析され、制御要素毎の解析データとして前計算バッファ11に格納される。
補間処理部12は、前記前計算バッファ11に格納されている各制御軸データを、パラメータメモリ9に記憶された各種パラメータに従って軸データメモリ10を用いながら補間移動量を算出し、NC軸制御部13に入力して座標系の更新や加減速制御を行う。前記補間は、例えば指定された円弧を指定された速度で実行するときの、NC装置1の制御単位時間(以下、単にΔTと略すこともある)当たりの各軸移動量(微小線分)を算出するものであり、この微小線分を繋ぐと指定された円弧が形成される。このときに算出される各軸移動量は、指令速度による機械応答を考慮しない理論値であり、実際の機械を駆動するには更に徐々に速度を増し徐々に速度を下げて機械振動の発生を防ぐための加減速処理を行う必要がある。加減速処理部14はNC軸制御部13の中にあって、前記ほぼ一定の速度として出力される補間移動量を、パラメータメモリ9で選択された直線形、指数関数形などの加減速パターンと時定数に従って加速及びまたは減速を施した移動量に変換し、制御軸I/F15に出力する。
制御軸I/F15は、これに接続される制御軸駆動装置16群の対応する軸の加減速処理された補間移動量を出力する。制御軸駆動装置16は前記入力された補間移動量を駆動電力に変換して制御軸モータ17に印加し、制御軸モータ17を駆動する。制御軸モータ17の回転量(角度及びまたは速度)はエンコーダ等の検出器18によって検出され、制御軸駆動装置16、制御軸I/F15を介して軸データメモリ10に位置情報としてフィードバックされる。これにより各制御軸は指定された位置に指定された軌跡と速度で工具やワークが動くように制御される。
また、主軸(一般にフライス系に於いては工具を回転させ、ターニング系に於いてはワークを回転させる)についても制御軸同様に、加工プログラム中に指定された主軸指令(S指令)が解析処理部8によって解析され、主軸制御部19で回転数を求め、この結果からモータの回転速度指令を生成し、CPU2を介して主軸I/F20に出力して前記主軸制御データを主軸駆動装置21に出力する。前記主軸制御データは主軸駆動装置21で主軸モータ22の駆動電力に変換及び印加され、主軸モータ22を駆動する。主軸モータ22の回転量(角度及びまたは速度)はエンコーダ等の検出器23によって検出され、主軸駆動装置21へ速度ループフィードバックを行い、また、制御軸I/F20を介して軸データメモリ10に回転速度情報としてフィードバックされる。これにより主軸は指定された回転速度になるように制御される。
第17図は第16図の主要構成要件を抜粋して加工プログラムからモータの制御に至るデータの流れを示したものであり、各構成要件の符号は第16図に揃えてある。但し、駆動装置16は16a〜16dの4軸として表している。
プログラムファイル(加工プログラムメモリ)6に記憶された加工プログラムは解析処理部8によって加工プログラム中の各指令ブロックの内容を解読し、必要な演算または処理を行って制御アドレス毎の制御データとして前計算バッファ11に格納する。前記前計算バッファ11に格納された制御データの内、制御軸の移動量と送り速度データを用いて補間処理部12で単位時間当たりの移動量、つまり補間移動量を求める。当該補間移動量は実行時に指令速度に近付く様に速度に対応した略一定の値が生成される。
前記補間移動量は加減速処理部14に入力されると、予め設定されている加減速パターンと時定数に基づいて、工具またはワークの移動速度が所定の加減速パターンを描くように変換され、駆動装置群16a〜16dに入力される。
以上のようなデータの流れでモータを駆動することによって加工プログラムに基づいた所定軸数の機械の動作を制御し、機械加工を行うことができる。
ところで、一般的にNC装置は基本的にはマイクロプロセッサを用いたノイマン型計算機の構成を採っており、このシステムを制御するソフトウェアはリアルタイムオペレーティングシステムを用いた時分割制御方式を採用している。これらのシステムに於いては階層構造に関連付けられたタスクである逐次処理プログラムを、制御単位時間ΔT(例えば10ms)の割り込み信号(Interrupt、以下ITという)により予め決められた順番に時分割で実行するために、実行中のプログラムが途中で中断されると演算結果の出力に空白が生じることがある。これはNC装置の場合は機械(工具)位置制御情報が無し、つまりNullデータが出力されるという現象となって現れ、この中断自体は殆どの場合に於いて加工面に影響を与えるものではないが、微少時間ながらこれが累積するとサイクルタイムが長くなる一因となる。前記空白時間が生じるケースとしては、システム構成上の無駄時間、IT及び優先順位によるプログラム実行中断、補助指令実行の応答空き時間などがある。
次にこれらの詳細について説明する。
(1)システム構成上の無駄時間
機械を稼動させるために自動起動をかけても瞬時に分配データが生成されることはなく、加工プログラムを読み込み、解析し、所定の演算を行う等、多くのタスクを実行することによって初めて機械を移動させるための分配データが準備できる。従って程度の差こそあれ必ず無駄時間が発生する。通常はサイクルスタート後分配開始までの時間は平均3IT(=30ms)、また、起動後、サブプログラム呼び出し・解析がある場合はこれに更に平均2IT(=20ms)を必要とする。
(2)プログラム実行中断
マクロプログラムの解析処理時間が長いことから上位タスクの割り込みにより、プログラムの実行中断が発生する。NCは、処理周期(ΔT=10ms)内に基本制御(OS),NC軸制御(加減速処理)・主軸制御・パルスデータ変換処理・分割出力処理,補間処理,PLC処理,解析処理,画面処理の順にプログラムが実行されるが、優先順位の高い加減速や補間処理後に時間の掛かるマクロプログラムの解析を行うと、ΔT内で処理できない時は途中で中断し、次のΔTでプログラム処理の順番が廻って来た時に、前回中断した続きを行う。従って、マクロプログラムの解析に時間が掛かる場合にはΔT*n(途切れる時は最低2サイクル)の空き時間が発生し、次ブロックの補間データが生成できないことがある。
(3)補助指令実行の応答空き時間
通常の外部処理有りM指令(補助指令)では外部のシーケンスからM指令完了信号が入力されると、既に解析が完了して準備された次バッファレジスタの内容を実行すると共に、次のプログラムブロックの解析処理に取り掛かる。通常処理ではM指令完了信号はPLCでセットされた完了信号をNCがスキャンして読み取るため、この応答に最大2サイクル(2ΔT)の時間が掛かり、これが無駄時間となる。
また、一般的なフライス系の加工プログラムは、例えばX軸,Y軸,Z軸、ターニング系であればX軸,Z軸という風に3軸若しくは2軸の組合せから成る所謂1系統の指令から成っているが、これに対して例えばそれぞれが単軸〜複数軸を有する二つの系統が独立または協働して一つのワークを加工する、二系統制御の旋盤の加工プログラムであれば、各系統がそれぞれ2軸、合計4軸分の指令で構成される。このような多系統のプログラムに於いては二つの系統動作が協調・連続しているために、他方の系統の動作パターンに合わせて当該系統の動作タイミングや制御パターンを変えた方が、加工時間を短縮できたり、加工時間はそのままで機械の負担を小さく制御できたりするケースがある。
これらの無駄時間の各々は微少であり、所謂プログラムチェックでは工具軌跡のチェックはできても無駄時間の存在チェックや系統間のタイミングチェックはできない。また、これらの無駄時間などは単なる編集やプログラミング方法では解消できるものではないので、これらの問題点は手付かずで放置されているという課題があった。
仮に、加工時間が30秒のワークを24時間(1440分)連続運転で加工すると2880個生産できる。1ワーク加工に占める前記各々の時間が微少ではあっても、少なく見て1ワークあたり約0.1秒(10ΔT)の無駄時間があるとすると、これを除去することで、1日で10個弱、1年で約3500個が余分に生産できることになる。
発明の開示
この発明は上記のような問題点を解決するためのもので、NC装置で必然的に発生する無作業時間を削除することができる数値制御方法及び数値制御システムを得ることを目的とする。
またこの発明は、効率的に機械を制御することができる数値制御方法及び数値制御システムを得ることを目的とする。
またこの発明は、機械の寿命を延ばすことができる数値制御方法及び数値制御システムを得ることを目的とする。
この発明は上記目的を達成させるためになされたもので、数値制御工作機械の加工プログラムの実機チェックで得られる制御軸の制御データをメモリに格納する段階と、このメモリに格納した制御データに対して所定の最適化処理を行う段階と、この最適化処理された制御データをメモリに格納する段階と、このメモリ内の最適化処理された制御データに基づいて数値制御を実行する段階とを有するものである。
またこの発明は、前記メモリに格納した制御データを画面上に表示し、この表示内容に基づいて指示される処理指示により、前記制御データに対して所定の最適化処理を行うものである。
またこの発明は、前記メモリに格納した制御データを画面上に表示する際、制御軸毎に時系列に且つ並列して表示するものである。
またこの発明は、同一時刻の全ての制御項目の内容が0である場合に当該一連のデータを削除する処理を行うものである。
またこの発明は、任意の制御軸の移動終了時刻を、指定した制御軸の移動終了時刻に一致するように、該当する制御データの記憶位置を移動させる処理を行うものである。
またこの発明は、任意の制御軸の位置決めが、指定した制御軸の移動時間内に収まるように、該当する制御データの内容を変更する処理を行うものである。
またこの発明は、数値制御工作機械の加工プログラムの実機チェックで得られる制御軸の制御データを格納するメモリと、このメモリに格納した制御データに対して所定の最適化処理を行う最適化処理部と、この最適化処理部にて最適化処理された制御データを格納するメモリと、このメモリ内の最適化処理された制御データに基づいて数値制御を実行する数値制御部とを有するものである。
またこの発明は、前記メモリに格納した制御データを画面上に表示する表示処理部を備え、前記最適化処理部が、表示内容に基づいて指示される処理指示により、前記制御データに対して所定の最適化処理を行うものである。
またこの発明は、前記表示処理部が、前記メモリに格納した制御データを画面上に表示する際、制御軸毎に時系列に且つ並列して表示するものである。
またこの発明は、前記最適化処理部が、前記メモリに格納された各制御軸の制御データが同一時刻の全ての制御項目の内容が0である場合に、当該一連のデータを削除するものである。
またこの発明は、前記最適化処理部が、前記メモリに格納された各制御軸の制御データのうち、任意の制御軸の移動終了時刻を、指定した制御軸の移動終了時刻に一致するように、該当する制御データの記憶位置を移動させるものである。
またこの発明は、前記最適化処理部が、前記メモリに格納された各制御軸の制御データのうち、任意の制御軸の位置決めが、指定した制御軸の移動時間内に収まるように、該当する制御データの内容を変更するものである。
発明を実施するための最良の形態
実施の形態1.(全体構成説明と無駄時間の自動削除)
以下、本発明を2系統旋盤に適用した場合の実施の形態1について、第1図〜第7図を用いて説明する。
第1図は本発明による実施の形態1〜3におけるNCシステムの構成を示すブロック図、第2図、第3図は第1図の要部を用いたデータの流れを示す図である。
第1図〜第3図に於いて、1はNC装置、2はCPU、3は入力装置I/F、4は加工プログラム、5はデータメモリで、加工プログラムメモリ6、前計算バッファ11、パラメータメモリ9、軸データメモリ10、高速運転バファ27を含んでいる。7は制御プログラムメモリで、ソフトウェアプログラムで構成された解析処理部8、補間処理部12、加減速処理部14、NC軸制御部13、主軸制御部19、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)処理部24、画面処理部25、基本制御部26を格納している。15a〜15dは軸制御I/F、16a〜16dは制御軸駆動装置、17a〜17dは制御軸モータ、18a〜18dは制御軸モータ用検出器、19は主軸制御部、20は主軸I/F、21は主軸駆動装置、22は主軸モータ、23は主軸モータ用検出器である。
30はCRT、31はキーボード、32はCRT I/F、33はK/B I/F、34はプログラム入力装置、35は機械や操作盤、36は入出力I/F、39は通信I/Fである。
51はパーソナルコンピュータ(以下,パソコンまたはPCという)、52はCPU、53はデータメモリで、第1の高速運転バッファ59、第2の高速運転バッファ60、編集メモリ64等を含んでいる。54は制御プログラムメモリで、ソフトウェアプログラムで構成された最適化処理部61、時系列データ並列表示処理部62等を格納している。55はCRT、56はキーボード、57はCRT I/F、58はK/B I/F、65は通信I/F、66は通信回線である。
次に第1図の動作について説明する。
NC装置1のCPU2は、中央処理装置であり、NC装置1を構成する各種ユニットとアドレス及びデータのバスラインで接続されており、制御プログラムメモリ7内の基本制御部26に記憶された処理プログラムを構成する命令に基づいて演算・処理を行い、制御プログラムメモリ7内の他の各種処理プログラムを実行することによって各ユニットを制御し、NC装置としての機能を実現する。
入力装置I/F3は、プログラム入力装置34を起動・制御して工作機械を制御するための加工プログラム4を読み込み、データメモリ5内の加工プログラムメモリ6にファイルとして格納し、加工プログラム4は改めて加工プログラムメモリ6から高速に読み出して実行される。
加工プログラムメモリ6から読み出された加工プログラムは制御プログラムメモリ7内の解析処理部8によって解読され、準備語(G)コードやX・Z等の座標語(アドレス)に続くデータに基づいて直線移動や円弧移動等に必要な基準点や目的位置等を、パラメータメモリ9に設定されているパラメータを参照しながら軸データメモリ10の座標データ等を用いて算出し、前計算バッファ11に格納する。
補間処理部12は、前記前計算バッファ11に記憶された位置や速度のデータから、NC装置の制御単位時間(ΔT)である例えば10ミリ秒の間に動くべき各軸の移動量を補間移動量として求め、NC軸制御部13に入力する。NC軸制御部13では入力された補間移動量により座標値を更新したり、NC軸制御部13内にある加減速処理部14で、パラメータメモリ9に設定されている加減速時定数や加減速パターンに基づいて、前記ΔT当たりの補間移動量(=送り速度)を徐々に変化させるという加減速演算処理を行ったりする。
前記加減速処理部14で加減速処理された補間移動量は、各制御軸の制御軸I/F15a〜15dを介して各制御軸の制御軸駆動装置16a〜16dに出力され、モータ駆動電力に変換して各制御軸モータ17a〜17dに印加される。各制御軸モータ17a〜17dの回転は直結された検出器18a〜18dにより検出され、制御軸駆動装置16a〜16dにフィードバックして速度ループ制御に用いたり、位置情報として制御軸I/F15a〜15dを介して軸データメモリ10にフィードバックされ機械位置の更新を行ったりする。
また、前計算バッファ11に準備された主軸回転数情報は主軸制御部13で回転速度指令値に変換され、主軸I/F20を介して主軸駆動装置21に入力される。主軸駆動装置21では回転速度指令値を電力増幅して主軸モータ22に印加し、主軸を回転駆動する。主軸モータ22の回転はモータ22に機械的に結合された検出器23で検出して主軸駆動装置21に入力され、速度フィードバックループを構成する。また、検出器出力は主軸駆動装置21、主軸I/F20を介して軸データメモリ10に入力される。
前記制御に係る加工プログラム、パラメータデータ、工具軌跡等はCRT30に表示させることができ、加工プログラムやパラメータはキーボード31から入力することもできる。これらCRT30やキーボード31は、CRT I/F32とK/B I/F33を介してバスラインで接続されているデータメモリ5にアクセスすることで実現されるが、表示データは画面処理部25によって予め定めたフォームで作成される。
PLC処理部24は、NC装置に内蔵されたプログラマブル・ロジック・コントローラとしてシーケンス制御を行うものであって、加工プログラム中のMST指令(補助指令・主軸指令・工具指令)に対応して機械の動作を制御する。また、このPLC処理部24の制御により、入出力I/F36を介して機械・操作盤他35の各種操作スイッチの状態を読み取ったり、表示器やソレノイドなどを駆動したりする。
通信I/F39は、NC装置1と外部装置との間で、高速運転バッファ27に格納した補間移動量等のデータを高速運転バッファ59、60に、またはその逆方向に転送するデータ通信を行うインターフェースであって、本実施の形態ではPC51の通信I/F65との間で通信回線66を経由して行われる。
CPU52はPC51の中央処理装置であり、アドレスバス・データバスによって接続された制御プログラムメモリ54内の基本制御プログラム(図示せず)に従い、各種応用プログラムに記述された命令を実行する。本実施の形態に於いては、CRT55やキーボード56に対してCRT I/F57やK/B I/F58を介して入出力制御を行い、通信I/F65を用いたNC装置1とのデータ通信制御によりNC装置1の高速運転バッファ27からPC51の第1の高速運転バッファ59に格納された補間移動量群(加減速処理前または加減速処理後)を、最適化処理部61で記述された各種処理(前記補間移動量群に対して行う、各種目的に応じた変換処理)を、編集メモリ64を用いて行い、第2の高速運転バッファ60に格納する。また、時系列データ並列表示処理部62によって、第1の高速運転バッファ59に格納している補間移動量群(加減速処理前または加減速処理後)を時系列的にCRT55の画面上に表示させるとともに、これら表示中の補間移動量群に対応した加工プログラムのプログラムブロックを同一画面上に、参照可能なように並列的に表示させる。オペレータのキーボード56操作で最適化処理部61により所望の目的に合わせて最適化処理された結果が第2の高速運転バッファ60に格納されると、改めて指示される転送操作により通信I/F65、通信回線66、通信I/F39経由で第2の高速運転バッファ60からNC装置1の高速運転バッファ27に送出される。
第2図は第1図の要部を用いたデータの流れを示す図であり、加減速処理前の補間移動量を高速運転バッファ27に格納する例である。
加工プログラムファイル6として記憶されている加工プログラムは、解析処理部8によって加工プログラムに記されたX,Z等のアドレスに続く座標値にGコードに応じた解析処理が行われ、また、M,S,Tで指令される各コードに対応した所定の処理が行われる。この結果求められた各座標データや指令データは前計算バッファ11に格納される。前計算バッファ11に格納された各データは補間処理部12で補間処理が行われ、ΔTの間に移動するべき各軸移動量が補間移動量として求められる。
前記補間移動量は、加減速処理部14に入力されて加減速パターンと時定数に応じた変化を伴う制御軸毎の移動量に変換され、各制御軸の駆動装置16a〜16dに出力される。これらの処理と同時に、前記補間移動量やその他の制御データはNC装置1の高速運転バッファ27に順次格納され、また、プログラムチェック後の高速運転時には、前記高速運転バッファ27から格納データを順次読み出して前記加減速処理部14に入力して加減速処理を行い、各軸駆動装置16a〜16dに出力される。この結果、図示しない工作機械に組み込まれたサーボモータは指定された回転を行い、所望の加工が行われる。
NC側の高速運転バッファ27に格納されたデータは、NC装置1またはPC51の操作によってPC側の第1の高速運転バッファ59に転送され、最適化処理部61に準備された後述する機能に対応した最適化処理が施されて第2の高速運転バッファ60に格納される。第2の高速運転バッファ60に格納されたデータはNC装置1またはPC51を操作することによって、NC側の高速運転バッファ27に転送される。
第3図は第2図同様に、第1図の要部を用いたデータの流れを示す図であり、加減速処理後の補間移動量を高速運転バッファ27に格納する例である。
加工プログラムファイル6として記憶されている加工プログラムは、解析処理部8によって加工プログラムに記されたX,Z等のアドレスに続く座標値にGコードに応じた解析処理が行われ、また、M,S,Tで指令される各コードに対応した所定の処理が行われる。この結果求められた各座標データや指令データは前計算バッファ11に格納される。前計算バッファ11に格納された各データは補間処理部12で補間処理が行われ、ΔTの間に移動するべき各軸移動量が補間移動量として求められる。
前記補間移動量は加減速処理部14に入力されて加減速パターンと時定数に応じた変化を伴う制御軸毎の移動量に変換され、各制御軸の駆動装置16a〜16dに出力される。本図では、加減速処理した各軸データを各制御軸の駆動装置16a〜16dに出力すると同時に、加減速処理した各軸データをNC装置1の高速運転バッファ27に順次格納し、また、プログラムチェック後の高速運転時には、前記高速運転バッファ27から格納データを順次読み出して各軸駆動装置16a〜16dに出力する。この結果、図示しない工作機械に組み込まれたサーボモータは指定された回転・移動を行い、所望の加工が行われる。
NC側の高速運転バッファ27に格納されたデータは、NC装置1またはPC51の操作によってPC側の第1の高速運転バッファ59に転送され、最適化処理部61に準備された後述する機能に対応した最適化処理が施されて第2の高速運転バッファ60に格納される。第2の高速運転バッファ60に格納されたデータはNC装置1またはPC51の操作によって、NC側の高速運転バッファ27に転送される。
第4図は前記高速運転バッファ27、59、60に格納するデータの構成例を示したものである。ここでは各系統の各軸毎の補間移動量(加減速処理前または加減速処理後のデータ)軸1、軸2と、MST(補助指令、主軸指令、工具指令)実行中情報M、S、Tと、軸データやMSTの実行中データが無くても有意データとして残す事を示すwait FGと、当該データの元となった加工プログラムのシーケンス番号SQ_No.(ブロック番号を含む)の格納場所が決められ、加工プログラム実行開始時から順にΔT毎の演算結果・処理結果に基づく各種制御データが格納される。従って、第4図の1行分のデータを読み出して実行することを繰り返すことにより、時間のかかる演算を行うことなく高速に機械を駆動することができる。なお、第4図中、DT_No.は、ΔT毎に記憶した補間データ(FΔT)群に時刻順に付したデータ番号で、この番号とシーケンス番号SQ_No.とを関連付けて記憶しておけば相互に検索することができる。
第5図(a)は、第2図の構成によるシステムで格納した各制御軸の補間移動量を時系列的にCRT55の画面上に表示したものである。第5図に於いてA軸,B軸は第1系統の第1軸,第2軸、C軸,D軸は第2系統の第1軸,第2軸に対応する。ここで第1系統の第1軸,第2軸は同時2軸で補間制御を行っており、第2系統の第2軸は第1系統における二つの補間動作の間に1軸の移動を行っている状況を示している。このような画面表示に於いて、第1図のPC51内の時系列データ並列表示処理部62により、表示中の補間移動量群に対応する加工プログラム部分を第4図に示すDT_No.及びSQ_No.の情報に基づいて加工プログラムメモリ6内をサーチし、同一画面上の任意の位置に表示させることができる(図示せず)。
前記理由により、一般に補間演算の間には周期的に無駄時間(空き時間)が発生することがあり、本図(a)では例えば移動開始前のハッチング部が無駄時間に該当する。この無駄時間は時間的に一瞬停止するだけなので、通常のプログラムチェックでは発見することはできず、仮に無駄時間があると分ったとしてもシステム上の問題であるので、従来はこれを削除することはできなかった。
以下、最適化処理部61により、第5図(a)に於ける両系統共通の無駄時間を削除して、第5図(b)のように補間移動量データを自動的に編集する場合の処理について、第6図のフローチャートを用いて説明する。なお、第5図(b)は、編集後の各制御軸の補間移動量を、時系列的にCRT55の画面上に再表示した例を示す。
第6図において、step101で、第1の高速運転バッファ59及び第2の高速運転バッファ60の先頭アドレスを、それぞれ転送元アドレス、転送先アドレスとしてセットする。
step102では、全系統の、例えば第4図に示す構成の第1の高速運転バッファ59におけるデータテーブルの各行についてデータの有無をチェックするために、ループ回数、つまり、ここでは処理ループの先頭でチェックを行っているので当該NCシステムの制御系統数+1をセットする。
step103で、全系統についてデータ有無チェック(第4図の1行分)が完了したか否かをチェックするために、1系統分のデータ有無チェックが終わる(1ループの処理が終了する)毎に前記値(系統数+1)から1を減じ、0になったか否かを判定する。
step103での判定結果がNO(≠0)であれば全系統についてのチェックが完了していないので、次系統のデータチェックのためにstep104に進み、判定結果がYES(=0)であれば全系統のチェックが終了したとしてstep112に分岐する。但し、この分岐を行うのは全系統にデータが無いときのみであり、何れかに有効データがあればループの途中からstep109に分岐する。
step104では移動情報の有無をチェックする。つまり、例えば2軸の内、1軸でも移動量があればこのデータはスキップすることはできない。ここで両軸とも移動量が無ければstep105に進み、移動量があればstep109に分岐する。
step105ではwait情報有無のチェックを行う。このwait情報は、その系統に関する移動データ等が無くても有意、つまり意味のあるブロックであることを示すもので、例えばドウェル(G04)命令を実行中であれば“1”がセットされており、ドウェルが完了(指定時間が経過)すれば“0”となる。この判定でwait情報が無いと判定されればstep106に進み、wait情報があればstep109に分岐する。
step106〜step108ではMST実行中の有無をチェックする。この有無のチェックはそれぞれのデータが“Null”か“Nullでない”かの判断で行われる。前記データには各指令が無ければ“Null”であり、指令があればそのコードに対応した処理が記述されているサブプログラム(一般のNCは、Mコード等の指令がされたとき、その処理を行うためのプログラムがサブプログラムとして記憶されている)のトップアドレスが書き込まれる。MSTの何れも実行が無ければstep103に戻って次系統のチェックを行い、MSTの何れかでも実行があれば、step109に進む。
step109は移動、wait、MSTの何れかがあったときに実行する処理であり、移動、wait、MSTの何れかがあったとき、それ以上は現在チェック中の行をチェックする必要がない(例えば1系統目の軸1に移動指令があった場合、step105〜step108を実行する必要がない)ので、現在チェック中のデータ番号における全系統のデータ(第4図に1行分のデータ)を、第1の高速運転バッファ59から第2の高速運転バッファ60の前記セットされているアドレスに転送する。
この後、step110で両バッファの次アドレスをセットし、step111に進む。
step111では第1の高速運転バッファ59の前記セットされたアドレスの情報を読み取り、例えばデータエンドを示すFFFF(Hex)であればそれ以降に転送すべきデータが無いので処理を終了する。また、データエンドでなければstep102に戻り、全系統について同様にデータチェックを行う。
step112は全系統にデータが無い時、つまり、全系統共通の無作業時間が存在したときに実行する処理である。ここでは第1の高速運転バッファ59のみアドレスを進め、第2の高速運転バッファ60は前回アドレスを保存する。
これにより、第7図に示すように、第2の高速運転バッファ60には第1の高速運転バッファ59におけるデータの無い部分は削除してデータ転送されることになり、サイクルタイムが短縮されることになる。例えば第7図において、データ番号2,37の行はデータが無いので、その行は、第2の高速運転バッファ60には転送されず、データ番号1,4,5,6,8,9の行のデータのみが第2の高速運転バッファ60に転送されることになる。
この後、step111に進み、データエンドか否かをチェックする。
以上説明したようにこの実施の形態1によれば、最適化処理部61にて、NC装置で必然的に発生する無作業時間を削除することができ、ひいてはサイクルタイムが短縮でき、生産性が向上する。
また、本加工時には補間処理後の制御データを使用するため、本加工時にNC装置側のCPUの負担が軽くなる。
また、第1の高速運転バッファ59に格納した制御データをCRT55の画面上に表示し、この表示内容に基づいて指示される処理指示により、前記制御データに対して無作業時間を削除するので、オペレータが望む無作業時間削除の最適化処理を行うことができる。
また、第1の高速運転バッファ59に格納した制御データをCRT55の画面上に表示する際、第5図に示すように、制御軸毎に時系列に且つ並列して表示するので、各制御軸の制御データの関係が非常に分かりやすくなり、よってオペレータが望む無作業時間削除の最適化処理を適切に行うことができるようになる。
また、NC装置1側の高速運転バッファ27に格納した制御データに対して、NC装置1に接続したPC51で、無作業時間を削除する処理を行っているので、NC装置1としては、主に高速運転バッファ27を設けるだけで足り、よって既存のNC装置1の大幅な改造が不要となる。また、無作業時間を削除する処理に、NC装置1側のCPU2がほとんど関与しないので、PC51が無作業時間削除の処理中に、NC装置1は別の作業を行うことが可能となる。
なお、実施の形態1では、加減速処理前の補間移動量を高速運転バッファ27に格納した場合(第2図)における共通無作業時間を削除する例について説明したが、加減速処理後の補間移動量を高速運転バッファ27に格納した場合(第3図)においても前記と同様に、共通無作業時間を削除することができる。
また、実施の形態1では、2系統旋盤に適用した場合について説明したが、1系統や3系統以上のNC旋盤等にも本発明が適用できる。
実施の形態2.(非補間軸のシフト)
以下、実施の形態2を第1図、第3図、第4図及び第8図〜第10図に基づいて説明する。
第8図は例えば系統1の補間移動軸(X軸)に対して、系統2の非補間軸(A軸)移動の移動タイミングを調整することを示すタイミングチャートで、第8図(a)は加工プログラムの実機チェック結果を、また第8図(b)は系統2の非補間軸の終点を、例えば第9図に示すように一部のデータの位置を変更するシフト処理をPC51の最適化処理部61により行うことにより、系統1の補間移動軸(X軸)の基準点aに一致させた例を示す。なお、第8図(a)に示す速度パターンは、第1の高速運転バッファ59内のデータに基づいてCRT55の画面上に表示され、また第8図(b)に示す速度パターンは、第2の高速運転バッファ60にシフト処理格納する運転データに基づいてCRT55の画面上に表示される。
以下、PC51の最適化処理部61及び時系列データ並列表示処理部62によるこのシフト処理について、第10図のフローチャートを用いて説明する。
第10図に於いて、step121では多系統加工プログラムを実行し、第3図に示すように、加減速処理後の制御単位時間(ΔT)毎の移動量を順次高速運転バッファ27に格納する。
運転終了後、前記NC装置1側の高速運転バッファ27からPC51側の第1の高速運転バッファ59に格納データを転送する。
step122では、前記データが転送されたPC側の第1の高速運転バッファ59内における加減速データを順次読み出して速度パターンとして、第8図(a)に示すようにCRT55の画面上に表示する。同時に時系列データ並列表示処理部62により、表示されているデータ番号に対応する一連の加工プログラムを、第4図に示すDT_No.及びSQ_No.の情報に基づいて加工プログラムメモリ6内をサーチし、同一画面上に表示する(図示せず)。
step123でCRT55の画面上に、オペレータに対して表示中の速度パターンのシフト操作を行うか否かの質問を表示し、キーボード56、PC51に付属のポインティングデバイス(図示せず)等よりシフト操作するという指示が入力されればstep124に進み、シフト操作しないという指示が入力されればstep127に分岐し、次の速度パターンを表示させる準備を行う。
step124では、オペレータが、表示されている速度パターンの、終点を合わせたい二つの位置(基準点a,移動点b)及びシフトしたい軸の加減速パターンの始点cを、ポインティングデバイスにより画面上で指示する。この指示に基づいて最適化処理部61のシフト機能部は、上記指示されたa,b二点のデータ番号の差nから時間差(n*ΔT)を、また始点cと移動点bからシフトしたい軸のデータ個数mを求め、時間差(n*ΔT)と、a,b二点のデータ番号の差nと、シフトしたい軸のデータ個数mとを、CRT55の画面上に表示する。
step125では、step124で表示された、二点のデータ番号の差n及び時間差(n*ΔT)を元に、対象となる系統・基準軸名・シフト軸名・データ番号・時間差(またはデータ番号の差n)・シフトデータ数mを、シフト情報画面としてCRT55画面上に表示し、オペレータがその表示データを検討して必要に応じてそのデータを変更・設定する。なお、シフト情報画面は、第8図(a)に示す速度パターンが表示されている画面の所定の個所に表示される。
次に第1の高速運転バッファ59から、表示中の範囲のデータを編集メモリ64にコピーし、前記設定された情報に基づいて、シフト開始データ番号からの対応するデータを所定の位置に移動させ、前記シフト処理したデータに基づき速度パターンを画面上に、第8図(b)に示すように再描画する。
step126では再表示された速度パターンをオペレータがチェックし、所望の変更が行われたか否かを判断する。再修正が必要と判断・指示されると、step125に戻る。変更が適切であれば、step127に進み、第9図に示すように、編集メモリ64の内容を第2の高速運転バッファ60に格納するとともに、表示データのアドレスを次データ用にシフトする。
step128では次データを読み出し、データエンドか否かをチェックする。データエンドでなければstep122に戻り、次データを表示させる。step128でデータエンドと判断されれば、シフト処理は全て終わりなので、step129に進み、第2の高速運転バッファ60に格納されているデータをNC側の高速運転バッファ27に転送して処理を終了する。
以上説明したようにこの実施の形態2によれば、最適化処理部61が、第1の高速運転バッファ59に格納された各制御軸の制御データのうち、任意の制御軸の移動終了時刻を、指定した制御軸の移動終了時刻に一致するように、該当する制御データの記憶位置を移動させて第2の高速運転バッファ60に格納するので、効率的な機械の制御が行え、生産性が向上するという効果がある。
また、本加工時には補間処理後の制御データを使用するため、本加工時にNC装置側のCPUの負担が軽くなる。
また、第1の高速運転バッファ59に格納した制御データをCRT55の画面上に表示し、この表示内容に基づいて指示される処理指示により、前記制御データに対して前記処理を実施するので、オペレータが望む前記処理の最適化処理を行うことができる。
また、第1の高速運転バッファ59に格納した制御データをCRT55の画面上に表示する際、第8図に示すように、制御軸毎に時系列に且つ並列して表示するので、各制御軸の制御データの関係が非常に分かりやすくなり、よってオペレータが望む前記処理の最適化処理を適切に行うことができるようになる。
また、NC装置1側の高速運転バッファ27に格納した制御データに対して、NC装置1に接続したPC51で、前記処理を行っているので、NC装置1としては、主に高速運転バッファ27を設けるだけで足り、よって既存のNC装置1の大幅な改造が不要となる。また、前記処理に、NC装置1側のCPU2がほとんど関与しないので、PC51が前記処理中に、NC装置1は別の作業を行うことが可能となる。
実施の形態3.(非補間軸の加減速パターン変更)
以下、実施の形態3を第1図、第3図、第4図及び第11図〜第14図に基づいて説明する。
第11図は、例えば第1系統の補間軸と第2系統の非補間軸が同時に実行される場合に、後者の動作態様を任意に変更することを表した図である。第11図(a)は変更前の、加工プログラム指令による動作の速度パターンを示し、第11図(b)のように非補間軸(第2系統軸)の実行を、第1系統軸の補間動作中に完了させればよいことから、第2系統軸の移動量を変えないという条件の下に、PC51の最適化処理部61によって加減速時定数、最高速度、加減速パターンを変更することができる。
前記各種パラメータの変更について、第12図〜第14図を用いて説明する。なお、第11図(a)に示す速度パターンは、第1の高速運転バッファ59内のデータに基づき時系列データ並列表示処理部62の機能によって、CRT55の画面上に表示され、また第11図(b)に示す速度パターンは、第2の高速運転バッファ60にシフト処理格納する運転データに基づき、時系列データ並列表示処理部62の機能によって、CRT55の画面上に表示される。
第12図は、主にPC51の最適化処理部61及び時系列データ並列表示処理部62の機能によって、画面表示された非補間軸の速度パターンに対して行う変更内容を入力するためのフローチャートである。なお、以下に述べる表示関係の処理は、主に時系列データ並列表示処理部62が受け持ち、加減速データを再計算等の表示関係以外の処理は、最適化処理部61が受け持つ。
step131で、第1の高速運転バッファ59に格納した実行データのデータ番号に対応するアドレスをセットし、step132に進む。
step132では、前記指定されたアドレスに基づき、第1の高速運転バッファ59に格納されたデータを順次読み出し、各系統各軸の速度パターンとして、第11図(a)に示すように画面上に描画する。また、前記表示した速度パターンに対応する加工プログラムを、各データに付加されているSQ_No(シーケンス番号)データを用いて加工プログラムメモリ6より抽出し、時系列データ並列表示処理部62により速度パターンとともに画面上の所定の場所に表示する。
step133ではオペレータが前記速度パターンと加工プログラムを参照して、非補間軸の位置決めに関するパラメータ変更の要否を判断し、変更不要であれば、変更不要の旨 キーボード56等より入力する。この入力がされると、step134に進み、表示データのアドレスをシフトしてstep132に戻り、次のデータ群について表示を行わせる。
またパラメータの変更要の入力なされると、step135に分岐する。
step135では、速度パターン表示画面上で変更したい速度パターンの始点と終点を、更に他の系統で同時に実行中の速度パターンの始点と終点を、オペレータが、PC51に付属のポインティングデバイス(図示せず)でそれぞれ指示する。これにより移動データ採取範囲の指定、加減速パラメータ変更後の移動時間の制限を行う。
step136ではオペレータが、パラメータ入力画面を開き、第13図に示すような加減速方法(時間一定、傾き一定、加速度一定など)を加減速パターンで選択し、更に加減速計算に必要な加速度、時定数、送り速度等の必要なデータを入力し、処理を終了する。
step137では、前記選択または入力された各種情報に基づいて加減速データを再計算し、予め編集メモリ64にコピーされている表示中の範囲のデータを修正する。前記修正後、前記編集メモリ64の内容に基づいて速度パターンを、第11図(b)に示すように画面上に再描画する
step138ではオペレータが画面に再表示された加減速パターンをチェックし、再修正が必要であると判断すれば、step136に戻って再度データ入力を行わせる。再修正は不要であると判断・指示されると、step139に進む。
step139では前記修正された編集メモリ64の内容を第2の高速運転バッファ60に格納し、次範囲の表示を行わせるために次データ番号に対応するデータアドレスを生成し、step140に進む。
step140では前記指定されたアドレスの情報を読み出し、データエンドを示す情報が読み出されなければ、step132に戻って次表示範囲を表示させ、同様に修正チェックを行わせる。データエンドを示す情報が読み出されれば、step141に進み、第2の高速運転バッファ60の内容をNC側の高速運転バッファ27に転送して処理を終える。
第14図は第12図で入力された位置決めに関する新パラメータに基づいて、第1の高速運転バッファ59に格納された加減速データを再計算するための処理内容を記したフローチャートである。
step151では先ず、オペレータにより指示された、変更したい速度パターンの始点と終点で囲まれるデータを積算し、移動量を計算する。続いて同様に指示された、他系統で実行中の速度パターンの始点と終点から移動制限時間を求める。
step152では加減速方法が変更されているか否かをチェックし、変更されておればstep153に進んで指定された加減速パターンの関数を発生する加減速フィルターを選択し、step154に進む。このとき、加減速方法が適切でない場合には元に戻す必要があるので、元の加減速方法も復元に備えて、編集メモリ64等のテンポラリなメモリに記憶しておく。変更されていなければstep154に分岐し、変更情報として加速度が指定されているか否かをチェックする。加速度が指定されておればstep155に進み、加速度の指定が無ければstep156に分岐する。
step155では加速度に対応した加減速フィルターのフィルター値をセットしてstep161に分岐するが、加速度値が適切でない時は元に戻す必要があるので、元の値もセーブデータとして、編集メモリ64等のテンポラリなメモリに記憶しておく。上記作動させる加減速フィルターは実機チェックで使うものと同じであるが、通常のNC制御動作とは別に最適化処理部の一機能として作動させるものである。
step156では時定数が入力されているか否かをチェックし、時定数の指定がなければstep158に分岐し、時定数の指定があればstep157に進んで時定数に応じたフィルター値を設定する。この場合も時定数が適切でない時は元に戻す必要があるので、元の値もセーブデータとして、編集メモリ64等のテンポラリなメモリに記憶しておく。上記作動させる加減速フィルターは実機チェックで使うものと同じであるが、通常のNC制御動作とは別に最適化処理部61の一機能として作動させるものである。
step158では軸速度の指定が入力されているか否かをチェックし、軸速度の指定がなければstep161に分岐し、軸速度の指定があればstep159に進み、軸速度が機械に対応して決められた制限速度以下であるか否かをチェックする。
step159で指定された軸速度が制限速度以下であると判断されれば、step161に分岐する。またstep159で、指定された軸速度が制限速度を超えていると判断されれば、step160に進んで制限速度に書き換え、step161に進む。
step161では前記入力された加減速パターン、加速度、時定数、軸速度に基づいて加減速フィルターを作動させ、加減速を行う。この加減速処理の結果、変更後の位置決め時間が明らかになるので、step162で他系統の軸の補間移動時間内に位置決めが完了するか否かをチェックし、時間がオーバーしていないと判断されれば前記加減速処理で問題はないので処理を終了する。
step162で時間がオーバーしていると判断されれば、step163に進み今回の変更内容が加減速パターンであったか否かをチェックする。変更内容が加減速パターンであればstep170に分岐し、変更内容が加減速パターンでなければstep164に進む。
step164では今回の変更内容が加速度であったか否かをチェックし、変更内容が加速度であったときはstep170に分岐し、変更内容が加速度でなければstep165に進む。
step165では今回の変更内容が時定数であったか否かをチェックし、変更内容が時定数でなければstep168に分岐し、変更内容が時定数であればstep166に進む。
step166では変更された時定数が変更前の値(初期値)になったか否か(時定数を小さくできるか否か)をチェックし、初期値まで戻されておればstep168に進む。step166でNoと判定されれば時定数を小さくできる余裕があるのでstep167に進み、所定量だけ時定数を小さくしてstep157に戻り、再度加減速処理を行う。
step168では変更内容が軸速度であったか否かをチェックし、軸速度であったと判定されるとstep169に進んで所定量だけ軸速度を上げてstep159に戻り、再度加減速処理を行う。step168で軸速度でなかったと判定されるとstep170に進み、加減速フィルターの種類、加減速フィルターのフィルター値を元のものに復元し、変更が不適切である旨の警告メッセージをセットして処理を終了する。
以上説明したようにこの実施の形態3によれば、最適化処理部61が、任意の制御軸の位置決めが、指定した制御軸の移動時間内に収まるように、該当する制御データの内容を変更する処理を行い、この処理結果を第2の高速運転バッファ60に格納するので、例えばある工程に於いて任意の制御軸の移動制御を機械の負担が少なくなるように制御データを修正でき、機械寿命を延ばすことができる。
また、本加工時には補間処理後の制御データを使用するため、本加工時にNC装置側のCPUの負担が軽くなる。
また、第1の高速運転バッファ59に格納した制御データをCRT55の画面上に表示し、この表示内容に基づいて指示される処理指示により、前記制御データに対して前記処理を実施するので、オペレータが望む前記処理の最適化処理を行うことができる。
また、第1の高速運転バッファ59に格納した制御データをCRT55の画面上に表示する際、第8図に示すように、制御軸毎に時系列に且つ並列して表示するので、各制御軸の制御データの関係が非常に分かりやすくなり、よってオペレータが望む前記処理の最適化処理を適切に行うことができるようになる。
また、NC装置1側の高速運転バッファ27に格納した制御データに対して、NC装置1に接続したPC51で、前記処理を行っているので、NC装置1としては、主に高速運転バッファ27を設けるだけで足り、よって既存のNC装置1の大幅な改造が不要となる。また、前記処理に、NC装置1側のCPU2がほとんど関与しないので、PC51が前記処理中に、NC装置1は別の作業を行うことが可能となる。
なお実施の形態1〜3において、最適化処理をした制御データを、数値制御工作機械の加工プログラムの実機チェックで得られる制御軸の制御データを格納するNC装置1の高速運転バッファ27に再格納しているが、NC装置1に高速運転バッファ27とは別個の高速運転バッファを設け、この高速運転バッファに最適化処理をした制御データを格納するようにしてもよい。
また実施の形態1〜3において、最適化処理をした制御データを、数値制御工作機械の加工プログラムの実機チェックで得られる制御軸の制御データを格納するNC装置1の高速運転バッファ27に再格納しているが、NC装置1とPC1との間のデータ伝送速度が十分速いならば、最適化処理をした制御データをNC装置1の高速運転バッファ27に再格納することなく、第2の高速運転バッファ60に格納された制御データを用いて加工してもよい。
実施の形態4.
第15図は実施の形態1に於ける第1図の変形であり、具体的な要点は、第1図ではNC装置1とパソコン51を接続してパソコン51側のメモリと最適化処理を機能させていたものを、パソコン51を省略してNC装置1だけで実現するために、パソコン51側からNC装置1側に移したメモリと最適化処理部で実行させるようにした点である。
従って、パソコン51側で持っていた各種ソフトとメモリ(最適化処理部61、時系列データ並列表示処理部62、高速運転バッファ59,60、編集メモリ64)と同等のもの(最適化処理部61b、時系列データ並列表示処理部62b、高速運転バッファ59b,60b、編集メモリ64b)がNC装置1に内蔵されることになる。
なお、この変更に伴い、NC装置1とPC51間のデータ転送が不要になることから、第1の高速運転バッファ59bと第2の高速運転バッファ60bが、実施の形態1のNC装置1が持っていた高速運転バッファ27の役目も果たすことになる。
即ち、実施の形態1〜3で説明した各処理(無作業時間を削除する処理、任意の制御軸の移動終了時刻を指定した制御軸の移動終了時刻に一致させる処理、任意の制御軸の位置決めが、指定した制御軸の移動時間内に収まるようにする処理)の実施開始時は、補間移動量(または加減速処理後の補間移動量)が、高速運転バッファ27に代わって第1の高速運転バッファ59bに直接入力され、また前記各処理後は、高速運転バッファ27に代わって第2の高速運転バッファ60bのデータを使用してNC制御することになる。なお、第2の高速運転バッファ60bに格納された最適化された制御データを、第1の高速運転バッファ59bに転送して第1の高速運転バッファ59bのデータを更新し、この更新された第1の高速運転バッファ59bのデータを使用してNC制御してもよい。
また、他の構成要件の機能・動作は第1図のものと同様であり、同一符号は同一要件を表している。
以上説明したようにこの発明によれば、数値制御工作機械の加工プログラムの実機チェックで得られる制御軸の制御データをメモリに格納する段階と、このメモリに格納した制御データに対して所定の最適化処理を行う段階と、この最適化処理された制御データをメモリに格納する段階と、このメモリ内の最適化処理された制御データに基づいて数値制御を実行する段階とを有するので、加工時にNC装置側のCPUの負担を増やすことなしに、生産性の向上等を図ることができるようになる。
因みに、最適化処理として、同一時刻の全ての制御項目の内容が0である場合に当該一連のデータを削除する処理を行った場合、NC装置で必然的に発生する無作業時間を削除することができ、ひいてはサイクルタイムが短縮でき、生産性が向上する。また、最適化処理として、任意の制御軸の移動終了時刻を、指定した制御軸の移動終了時刻に一致するように、該当する制御データの記憶位置を移動させる処理を行った場合、効率的な機械の制御が行えるようになる。また、最適化処理として、任意の制御軸の位置決めが、指定した制御軸の移動時間内に収まるように、該当する制御データの内容を変更する処理を行った場合、ある工程に於いて任意の制御軸の移動制御を機械の負担が少なくなるように制御データを修正でき、機械寿命を延ばすことができるようになる。
またこの発明によれば、前記メモリに格納した制御データを画面上に表示し、この表示内容に基づいて指示される処理指示により、前記制御データに対して所定の最適化処理を行うので、オペレータが望む最適化処理を行うことができる。
またこの発明によれば、前記メモリに格納した制御データを画面上に表示する際、制御軸毎に時系列に且つ並列して表示するので、各制御軸の制御データの関係が非常に分かりやすくなり、よってオペレータが望む最適化処理を適切に行うことができるようになる。
またこの発明によれば、同一時刻の全ての制御項目の内容が0である場合に当該一連のデータを削除する処理を行うので、NC装置で必然的に発生する無作業時間を削除することができ、ひいてはサイクルタイムが短縮でき、生産性が向上するという効果がある。
またこの発明によれば、任意の制御軸の移動終了時刻を、指定した制御軸の移動終了時刻に一致するように、該当する制御データの記憶位置を移動させる処理を行うので、効率的な機械の制御が行え、生産性が向上するという効果がある。またこの発明によれば、任意の制御軸の位置決めが、指定した制御軸の移動時間内に収まるように、該当する制御データの内容を変更する処理を行うので、例えばある工程に於いて任意の制御軸の移動制御を機械の負担が少なくなるように制御データを修正でき、機械寿命を延ばすことができるという効果がある。
またこの発明によれば、数値制御工作機械の加工プログラムの実機チェックで得られる制御軸の制御データを格納するメモリと、このメモリに格納した制御データに対して所定の最適化処理を行う最適化処理部と、この最適化処理部にて最適化処理された制御データを格納するメモリと、このメモリ内の最適化処理された制御データに基づいて数値制御を実行する数値制御部とを有するものであるので、加工時にNC装置側のCPUの負担を増やすことなしに、生産性の向上等を図ることができるようになる。
因みに、最適化処理として、同一時刻の全ての制御項目の内容が0である場合に当該一連のデータを削除する処理を行った場合、NC装置で必然的に発生する無作業時間を削除することができ、ひいてはサイクルタイムが短縮でき、生産性が向上する。また、最適化処理として、任意の制御軸の移動終了時刻を、指定した制御軸の移動終了時刻に一致するように、該当する制御データの記憶位置を移動させる処理を行った場合、効率的な機械の制御が行えるようになる。また、最適化処理として、任意の制御軸の位置決めが、指定した制御軸の移動時間内に収まるように、該当する制御データの内容を変更する処理を行った場合、ある工程に於いて任意の制御軸の移動制御を機械の負担が少なくなるように制御データを修正でき、機械寿命を延ばすことができるようになる。
またこの発明によれば、前記メモリに格納した制御データを画面上に表示する表示処理部を備え、前記最適化処理部が、表示内容に基づいて指示される処理指示により、前記制御データに対して所定の最適化処理を行うので、オペレータが望む最適化処理を行うことができる。
またこの発明によれば、前記表示処理部が、前記メモリに格納した制御データを画面上に表示する際、制御軸毎に時系列に且つ並列して表示するので、各制御軸の制御データの関係が非常に分かりやすくなり、よってオペレータが望む最適化処理を適切に行うことができるようになる。
またこの発明によれば、前記最適化処理部が、前記メモリに格納された各制御軸の制御データが同一時刻の全ての制御項目の内容が0である場合に、当該一連のデータを削除するので、NC装置で必然的に発生する無作業時間を削除することができ、ひいてはサイクルタイムが短縮でき、生産性が向上するという効果がある。
またこの発明は、前記最適化処理部が、前記メモリに格納された各制御軸の制御データのうち、任意の制御軸の移動終了時刻を、指定した制御軸の移動終了時刻に一致するように、該当する制御データの記憶位置を移動させるので、効率的な機械の制御が行え、生産性が向上するという効果がある。
またこの発明は、前記最適化処理部が、前記メモリに格納された各制御軸の制御データのうち、任意の制御軸の位置決めが、指定した制御軸の移動時間内に収まるように、該当する制御データの内容を変更するので、例えばある工程に於いて任意の制御軸の移動制御を機械の負担が少なくなるように制御データを修正でき、機械寿命を延ばすことができるという効果がある。
産業上の利用可能性
以上のように、この発明に係る数値制御方法及び数値制御システムは、高効率の生産性を望む数値制御システムや、多系統を制御する数値制御システムとして用いられるのに適している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施の形態1〜3に係る数値制御システムの構成図である。
第2図は本発明の実施の形態1に係る数値制御システムにおける加減速処理前の補間移動量を高速運転バッファに格納する場合のデータフロー図である。
第3図は本発明の実施の形態1〜3に係る数値制御システムにおける加減速処理後の補間移動量を高速運転バッファに格納する場合のデータフロー図である。
第4図は本発明の実施の形態1〜3に係る数値制御システムにおける記憶情報の一構成例を示す図である。
第5図は本発明の実施の形態1に係る数値制御システムにおける共通無作業時間削除編集によるタイムチャート比較図である。
第6図は本発明の実施の形態1に係る数値制御システムにおける共通無作業時間削除自動編集のフローチャートである。
第7図は本発明の実施の形態1に係る数値制御システムにおけるデータの一編集例を示す図である。
第8図は本発明の実施の形態2に係る数値制御システムにおける非補間軸データの時間シフト編集によるタイムチャート比較図である。
第9図は本発明の実施の形態2に係る数値制御システムにおけるデータの一編集例を示す図である。
第10図は本発明の実施の形態2に係る数値制御システムにおける非補間軸データの時間シフト編集のフローチャートである。
第11図は本発明の実施の形態3に係る数値制御システムにおける非補間軸パラメータ変更編集によるタイムチャート比較図である。
第12図は本発明の実施の形態3に係る数値制御システムにおける非補間軸パラメータ変更のフローチャートである。
第13図は本発明の実施の形態3に係る数値制御システムにおける加減速方法選択メニューの示す図である。
第14図は本発明の実施の形態3に係る数値制御システムにおける非補間軸加減速パラメータ変更・再計算のフローチャートである。
第15図は本発明の実施の形態4に係る数値制御システム(PCを用いない場合の数値制御システム)の構成図である。
第16図は従来の数値制御システムのブロック図である。
第17図は従来の数値制御システムのデータフロー図である。
【0006】
これらの無駄時間の各々は微少であり、所謂プログラムチェックでは工具軌跡のチェックはできても無駄時間の存在チェックや系統間のタイミングチェックはできない。また、これらの無駄時間などは単なる編集やプログラミング方法では解消できるものではないので、これらの問題点は手付かずで放置されているという課題があった。
仮に、加工時間が30秒のワークを24時間(1440分)連続運転で加工すると2880個生産できる。1ワーク加工に占める前記各々の時間が微少ではあっても、少なく見て1ワークあたり約0.1秒(10ΔT)の無駄時間があるとすると、これを除去することで、1日で10個弱、1年で約3500個が余分に生産できることになる。
発明の開示
この発明は上記のような問題点を解決するためのもので、NC装置で必然的に発生する無作業時間を削除することができる数値制御方法及び数値制御システムを得ることを目的とする。
またこの発明は、効率的に機械を制御することができる数値制御方法及び数値制御システムを得ることを目的とする。
またこの発明は、機械の寿命を延ばすことができる数値制御方法及び数値制御システムを得ることを目的とする。
この発明は上記目的を達成させるためになされたもので、数値制御工作機械の加工プログラムの実機チェックで得られる制御軸の制御データをメモリに格納する段階と、このメモリに格納した制御データに対して同一時刻の全ての制御項目の内容が0である場合に当該一連のデータを削除する最適化処理を行う段階と、この最適化処理された制御データをメモリに格納する段階と、このメモリ内の最適化処理された制御データに基づいて数値制御を実行する段階とを有するものである。
【0007】
またこの発明は、数値制御工作機械の加工プログラムを数値制御工作機械の実機で実行することにより出力データとして得られる、数値制御装置の制御単位時間毎に生成された制御軸の制御データをメモリに格納する段階と、前記メモリに格納した制御データを速度パターンとして画面上に図形表示し、この表示内容に基づいて指示される処理指示により、前記制御データに対して所定の最適化処理を行う段階と、この最適化処理された制御データをメモリに格納する段階と、このメモリ内の最適化処理された制御データに基づいて数値制御を実行する段階とを有するものである。
またこの発明は、前記メモリに格納した制御データを画面上に表示する際、制御軸毎に並列して表示するものである。
またこの発明は、前記最適化処理として、任意の制御軸の移動終了時刻を、指定した制御軸の移動終了時刻に一致するように、該当する制御データの記憶位置を移動させる処理としたものである。
またこの発明は、前記最適化処理として、ポインティングデバイスにて、表示された速度パターンの所定個所を画面上で指示することにより、所定の制御軸の移動終了時刻を他の制御軸の移動終了時刻に一致させるための入力を行い、この入力に基づいて所定の制御軸における制御データの記憶位置を、その所定の制御軸の移動終了時刻が他の制御軸の移動終了時刻に一致するように移動させる処理としたものである。
またこの発明は、前記最適化処理として、ポインティングデバイスにより、表示された速度パターンの所定個所を画面上で指示することにより、所定の制御軸の位置決めを他の制御軸の移動時間内に収めるための指示を行い、この指示に基づいて所定の制御軸における制御データの内容を、その所定の制御軸の位置決めが他の制御軸の移動時間内に収まるように変更する処理としたものである。
またこの発明は、数値制御工作機械の加工プログラムの実機チェックで得られる制御軸の制御データを格納するメモリと、このメモリに格納した制御データに対して同一時刻の全ての制御項目の内容が0である場合に当該一連のデータを削除する最適化処理を行う最適化処理部と、この最適化処理部にて最適化処理された制御データを格納するメモリと、このメモリ内の最適化処理された制御データに基づいて数値制御を実行する数値制御部とを有するものである。
またこの発明は、数値制御工作機械の加工プログラムを数値制御工作機械の実機で実行することにより出力データとして得られる、数値制御装置の制御単位時間毎に生成された制御軸の制御データを格納するメモリと、このメモリに格納した制御データを速度パターンとして画面上に図形表示する表示処理部と、この教示処理部にて表示される表示内容に基づいて指示される処理指示により、前記制御データに対して所定の最適化処理を行う最適化処理部と、この最適化処理部にて最適化処理された制御データを格納するメモリと、このメモリ内の最適化処理された制御データに基づいて数値制御を実行する数値制御部とを有するものである。
またこの発明は、前記表示処理部が、前記メモリに格納した制御データを画面上に表示する際、制御軸毎に並列して表示するものである。
またこの発明は、前記最適化処理部を、前記メモリに格納された各制御軸の制御データのうち、任意の制御軸の移動終了時刻を、指定した制御軸の移動終了時刻に一致するように、該当する制御データの記憶位置を移動させるものとしたものである。
またこの発明は、前記最適化処理部を、表示された速度パターンの所定個所をポインティングデバイスにて画面上で指示することにより入力された、所定の制御軸の移動終了時刻を他の制御軸の移動終了時刻に一致させるための入力内容に基づいて、所定の制御軸における制御データの記憶位置を、その所定の制御軸の移動終了時刻が他の制御軸の移動終了時刻に一致するように移動させる処理を行うものとしたものである。
【0008】
またこの発明は、前記最適化処理部を、表示された速度パターンの所定個所ポインティングデバイスにて画面上で指示することにより入力された、所定の制御軸の位置決めを他の制御軸の移動時間内に収めるための入力内容に基づいて、所定の制御軸における制御データの内容を、その所定の制御軸の位置決めが他の制御軸の移動時間内に収まるように変更する処理を行うものとしたものである。
図面の簡単な説明
第1図は本発明の実施の形態1〜3に係る数値制御システムの構成図である。
第2図は本発明の実施の形態1に係る数値制御システムにおける加減速処理前の補間移動量を高速運転バッファに格納する場合のデータフロー図である。
第3図は本発明の実施の形態1〜3に係る数値制御システムにおける加減速処理後の補間移動量を高速運転バッファに格納する場合のデータフロー図である。
第4図は本発明の実施の形態1〜3に係る数値制御システムにおける記憶情報の一構成例を示す図である。
第5図は本発明の実施の形態1に係る数値制御システムにおける共通無作業時間削除編集によるタイムチャート比較図である。
第6図は本発明の実施の形態1に係る数値制御システムにおける共通無作業時間削除自動編集のフローチャートである。
第7図は本発明の実施の形態1に係る数値制御システムにおけるデータの一編集例を示す図である。
【0029】
意の制御軸の移動終了時刻を指定した制御軸の移動終了時刻に一致させる処理、任意の制御軸の位置決めが、指定した制御軸の移動時間内に収まるようにする処理)の実施開始時は、補間移動量(または加減速処理後の補間移動量)が、高速運転バッファ27に代わって第1の高速運転バッファ59bに直接入力され、また前記各処理後は、高速運転バッファ27に代わって第2の高速運転バッファ60bのデータを使用してNC制御することになる。なお、第2の高速運転バッファ60bに格納された最適化された制御データを、第1の高速運転バッファ59bに転送して第1の高速運転バッファ59bのデータを更新し、この更新された第1の高速運転バッファ59bのデータを使用してNC制御してもよい。
また、他の構成要件の機能・動作は第1図のものと同様であり、同一符号は同一要件を表している。
以上説明したようにこの発明によれば、数値制御工作機械の加工プログラムの実機チェックで得られる制御軸の制御データをメモリに格納する段階と、このメモリに格納した制御データに対して同一時刻の全ての制御項目の内容が0である場合に当該一連のデータを削除する最適化処理を行う段階と、この最適化処理された制御データをメモリに格納する段階と、このメモリ内の最適化処理された制御データに基づいて数値制御を実行する段階とを有するので、NC装置で必然的に発生する無作業時間を削除することができ、ひいてはサイクルタイムが短縮でき、生産性が向上する。
またこの発明によれば、数値制御工作機械の加工プログラムを数値制御工作機械の実機で実行することにより出力データとして得られる、数値制御装置の制御単位時間毎に生成された制御軸の制御データをメモリに格納する段階と、前記メモリに格納した制御データを速度パターンとして画面上に図形表示し、この表示内容に基づいて指示される処理指示により、前記制御データに対して所定の最適化処理を行う段階と、この最適化処理された制御データをメモリに格納する段階と、このメモリ内の最適化処理された制御データに基づいて数値制御を実行する段階とを有するので、オペレータが望む最適化処理(例えば移動タイミングの微妙な調整)を行うことができる。また、最適化処理として、任意の制御軸の移動終了時刻を、指定した制御軸の移動終了時刻に一致するように、該当する制御データの記憶位置を移動させる処理を行った場合、効率的な機械の制御が行えるようになる。また、最適化処理として、任意の制御軸の位置決めが、指定した制御軸の移動時間内に収まるように、該当する制御データの内容を変更する処理を行った場合、ある工程に於いて任意の制御軸の移動制御を機械の負担が少なくなるように制御データを修正でき、機械寿命を延ばすことができるようになる。
またこの発明によれば、前記メモリに格納した制御データを画面上に表示する際、制御軸毎に並列して表示するので、各制御軸の制御データの関係が非常に分かりやすくなり、よってオペレータが望む最適化処理を適切に行うことができるようになる。
またこの発明によれば、任意の制御軸の移動終了時刻を、指定した制御軸の移動終了時刻に一致するように、該当する制御データの記憶位置を移動させる処理を行うので、移動タイミングの微妙な調整を行うことができることにより効率的な機械の制御が行え、生産性が向上するという効果がある。
【0030】
またこの発明によれば、ポインティングデバイスにて、表示された速度パターンの所定個所を画面上で指示することにより、所定の制御軸の移動終了時刻を他の制御軸の移動終了時刻に一致させるための入力を行い、この入力に基づいて所定の制御軸における制御データの記憶位置を、その所定の制御軸の移動終了時刻が他の制御軸の移動終了時刻に一致するように移動させるので、簡単な操作で移動タイミングの微妙な調整を行うことができることにより効率的な機械の制御が行え、生産性が向上するという効果がある。
またこの発明によれば、ポインティングデバイスにより、表示された速度パターンの所定個所を画面上で指示することにより、所定の制御軸の位置決めを他の制御軸の移動時間内に収めるための指示を行い、この指示に基づいて所定の制御軸における制御データの内容を、その所定の制御軸の位置決めが他の制御軸の移動時間内に収まるように変更するので、例えばある工程に於いて任意の制御軸の移動制御を機械の負担が少なくなるように、簡単な操作で制御データを微細修正でき、機械寿命を延ばすことができるという効果がある。
またこの発明によれば、数値制御工作機械の加工プログラムの実機チェックで得られる制御軸の制御データを格納するメモリと、このメモリに格納した制御データに対して同一時刻の全ての制御項目の内容が0である場合に当該一連のデータを削除する最適化処理を行う最適化処理部と、この最適化処理部
【0031】
にて最適化処理された制御データを格納するメモリと、このメモリ内の最適化処理された制御データに基づいて数値制御を実行する数値制御部とを有するものであるので、NC装置で必然的に発生する無作業時間を削除することができ、ひいてはサイクルタイムが短縮でき、生産性が向上する。
またこの発明によれば、数値制御工作機械の加工プログラムを数値制御工作機械の実機で実行することにより出力データとして得られる、数値制御装置の制御単位時間毎に生成された制御軸の制御データを格納するメモリと、このメモリに格納した制御データを速度パターンとして画面上に図形表示する表示処理部と、この表示処理部にて表示される表示内容に基づいて指示される処理指示により、前記制御データに対して所定の最適化処理を行う最適化処理部と、この最適化処理部にて最適化処理された制御データを格納するメモリと、このメモリ内の最適化処理された制御データに基づいて数値制御を実行する数値制御部とを有するので、オペレータが望む最適化処理(例えば移動タイミングの微妙な調整)を行うことができる。また、最適化処理として、任意の制御軸の移動終了時刻を、指定した制御軸の移動終了時刻に一致するように、該当する制御データの記憶位置を移動させる処理を行った場合、効率的な機械の制御が行えるようになる。また、最適化処理として、任意の制御軸の位置決めが、指定した制御軸の移動時間内に収まるように、該当する制御データの内容を変更する処理を行った場合、ある工程に於いて任意の制御軸の移動制御を機械の負担が少なくなるように制御データを修正でき、機械寿命を延ばすことができるようになる。
またこの発明によれば、前記表示処理部が、前記メモリに格納した制御データを画面上に表示する際、制御軸毎に並列して表示するので、各制御軸の制御データの関係が非常に分かりやすくなり、よってオペレータが望む最適化処理を適切に行うことができるようになる。
【0032】
またこの発明は、前記最適化処理部が、前記メモリに格納された各制御軸の制御データのうち、任意の制御軸の移動終了時刻を、指定した制御軸の移動終了時刻に一致するように、該当する制御データの記憶位置を移動させるので、移動タイミングの微妙な調整を行うことができることにより効率的な機械の制御が行え、生産性が向上するという効果がある。
またこの発明は、前記最適化処理部が、表示された速度パターンの所定個所をポインティングデバイスにて画面上で指示することにより入力された、所定の制御軸の移動終了時刻を、他の制御軸の移動終了時刻に一致させるための入力内容に基づいて、所定の制御軸における制御データの記憶位置を、その所定の制御軸の移動終了時刻が他の制御軸の移動終了時刻に一致するように移動させる処理を行うので、簡単な操作で移動タイミングの微妙な調整を行うことができることにより効率的な機械の制御が行え、生産性が向上するという効果がある。
またこの発明は、前記最適化処理部が、表示された速度パターンの所定個所ポインティングデバイスにて画面上で指示することにより入力された、所定の制御軸の位置決めを、他の制御軸の移動時間内に収めるための入力内容に基づいて、所定の制御軸における制御データの内容を、その所定の制御軸の位置決めが他の制御軸の移動時間内に収まるように変更する処理を行うので、例えばある工程に於いて任意の制御軸の移動制御を機械の負担が少なくなるように、簡単な操作で制御データを微細修正でき、機械寿命を延ばすことができるという効果がある。
産業上の利用可能性
以上のように、この発明に係る数値制御方法及び数値制御システムは、高効率の生産性を望む数値制御システムや、多系統を制御する数値制御システムとして用いられるのに適している。

Claims (12)

  1. 数値制御工作機械の加工プログラムの実機チェックで得られる制御軸の制御データをメモリに格納する段階と、このメモリに格納した制御データに対して所定の最適化処理を行う段階と、この最適化処理された制御データをメモリに格納する段階と、このメモリ内の最適化処理された制御データに基づいて数値制御を実行する段階とを有することを特徴とする数値制御方法。
  2. 前記メモリに格納した制御データを画面上に表示し、この表示内容に基づいて指示される処理指示により、前記制御データに対して所定の最適化処理を行うことを特徴とする請求の範囲1に記載の数値制御方法。
  3. 前記メモリに格納した制御データを画面上に表示する際、制御軸毎に時系列に且つ並列して表示することを特徴とする請求の範囲2に記載の数値制御方法。
  4. 前記最適化処理は、同一時刻の全ての制御項目の内容が0である場合に当該一連のデータを削除する処理であることを特徴とする請求の範囲1に記載の数値制御方法。
  5. 前記最適化処理は、任意の制御軸の移動終了時刻を、指定した制御軸の移動終了時刻に一致するように、該当する制御データの記憶位置を移動させる処理であることを特徴とする請求の範囲1に記載の数値制御方法。
  6. 前記最適化処理は、任意の制御軸の位置決めが、指定した制御軸の移動時間内に収まるように、該当する制御データの内容を変更する処理であることを特徴とする請求の範囲1に記載の数値制御方法。
  7. 数値制御工作機械の加工プログラムの実機チェックで得られる制御軸の制御データを格納するメモリと、このメモリに格納した制御データに対して所定の最適化処理を行う最適化処理部と、この最適化処理部にて最適化処理された制御データを格納するメモリと、このメモリ内の最適化処理された制御データに基づいて数値制御を実行する数値制御部とを有することを特徴とする数値制御システム。
  8. 前記メモリに格納した制御データを画面上に表示する表示処理部を備え、前記最適化処理部は、表示内容に基づいて指示される処理指示により、前記制御データに対して所定の最適化処理を行うものであることを特徴とする請求の範囲7に記載の数値制御システム。
  9. 前記表示処理部は、前記メモリに格納した制御データを画面上に表示する際、制御軸毎に時系列に且つ並列して表示するものであることを特徴とする請求の範囲8に記載の数値制御システム。
  10. 前記最適化処理部は、前記メモリに格納された各制御軸の制御データが、同一時刻の全ての制御項目の内容が0である場合に、当該一連のデータを削除するものであることを特徴とする請求の範囲7に記載の数値制御システム。
  11. 前記最適化処理部は、前記メモリに格納された各制御軸の制御データのうち、任意の制御軸の移動終了時刻を、指定した制御軸の移動終了時刻に一致するように、該当する制御データの記憶位置を移動させるものであることを特徴とする請求の範囲7に記載の数値制御システム。
  12. 前記最適化処理部は、前記メモリに格納された各制御軸の制御データのうち、任意の制御軸の位置決めが、指定した制御軸の移動時間内に収まるように、該当する制御データの内容を変更するものであることを特徴とする請求の範囲7に記載の数値制御システム。
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