JPH10308348A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JPH10308348A
JPH10308348A JP9131614A JP13161497A JPH10308348A JP H10308348 A JPH10308348 A JP H10308348A JP 9131614 A JP9131614 A JP 9131614A JP 13161497 A JP13161497 A JP 13161497A JP H10308348 A JPH10308348 A JP H10308348A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレートによって基板を加熱または冷却する
際に基板に温度分布ムラが発生せず、かつ昇降ピン等の
昇降部材の追従性が良好な基板処理装置を提供するこ
と。 【解決手段】 基板Sに対して加熱処理を施す基板処理
装置は、基板を加熱または冷却するためのプレート41
と、プレート41に形成された複数の穴46に昇降可能
に、かつプレート41と一体的に設けられ、基板Sを昇
降する複数のリフトピン45と、複数のリフトピン45
を下方に付勢するスプリング48と、複数のリフトピン
45とは分離して設けられ、前記複数のリフトピン45
の下端に当接して押し上げる押し上げ部材50と、押し
上げ部材50を駆動する駆動機構53とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばLCD基板
や半導体ウエハ等の基板に対してレジスト液の塗布およ
びレジスト膜の現像等を行うシステムにおいて、基板に
対して加熱処理、冷却処理または疎水化処理を施す基板
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばLCDや半導体デバイスの製造に
おいては、被処理体としての基板にフォトレジストを塗
布し、回路パターンに対応してフォトレジストを露光
し、これを現像処理するという、いわゆるフォトリソグ
ラフィー技術により回路が形成される。
【0003】このようなレジスト塗布・現像工程におい
ては、レジストの安定化のためのプリベーク処理、露光
後のポストエクスポージャーベーク処理、および現像後
のポストベーク処理等の加熱処理およびその後の冷却処
理が行われる。これら加熱処理および冷却処理は、それ
ぞれ加熱プレートおよび冷却プレートを備えた加熱処理
装置および冷却処理装置によってなされる。また、HM
DSなどによる疎水化処理においても、加熱処理装置と
同様の加熱プレートにより基板が加熱される。
【0004】このような加熱処理装置、冷却処理装置ま
たは疎水化処理は、図6に示すように、基板Sを加熱ま
たは冷却するためのプレート101と、プレート101
に形成された複数の穴102に挿入された複数のリフト
ピン103と、これら複数のリフトピンを支持する支持
部材104とを備えており、図示しない昇降機構により
支持部材4を昇降させ、その昇降動作によりリフトピン
103が昇降して、基板Sを搬送位置と処理位置との間
で移動させることができるようになっている。
【0005】しかし、加熱処理装置において、基板Sを
加熱するためにプレート101の温度を上昇させると、
プレート101の熱膨張により穴102のピッチがずれ
てしまう。冷却処理装置においても、プレート101の
収縮によりやはり穴102のピッチがずれてしまう。
【0006】そこで、従来はこのようなプレート101
の熱膨張または熱収縮にともなう穴ピッチのずれに対応
するため、穴102の径を大きくして穴102とピン1
03との隙間を大きくしている。すなわち、穴102の
ピッチがずれても支障なくリフトピン103が昇降でき
る程度の隙間を形成している。しかしながら、このよう
に穴102の径を大きくすると、その部分では基板Sが
加熱、冷却されないため、基板S上に温度分布のムラが
発生する。
【0007】このような問題を解決する技術として特開
平8−313855号に開示されたものがある。この技
術においては、支持体104のリフトピン103取付部
分にリフトピン103の遊びを設け、この遊びによりピ
ン103が穴ピッチのずれに追従して移動することがで
きるようにしている。これにより、穴径を大きくする必
要がないので、基板Sの温度分布ムラの発生を防止する
ことができる。
【0008】しかしながら、この技術の場合には、穴ピ
ッチのずれにともなうリフトピンの追従性が悪く、ピン
が傾いたりしやすい。また、ピンにある程度の剛性が必
要であるため、ピンをあまり細くすることができず、し
たがって穴径もさほど小さくすることができず、温度を
さらに高精度に均一にするには限界があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事情に
鑑みてなされたものであって、プレートによって基板を
加熱または冷却する際に基板に温度分布ムラが発生せ
ず、かつ昇降ピン等の昇降部材の追従性が良好な基板処
理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1発明は、基板に対して加熱処理、冷却処理、ま
たは疎水化処理を施す基板処理装置であって、基板の下
方に配置され、基板を加熱または冷却するためのプレー
トと、前記プレート形成された穴に昇降可能に、かつ前
記プレートと一体的に設けられ、基板を昇降する複数の
昇降部材と、前記複数の昇降部材とは分離して設けら
れ、前記複数の昇降部材を押し上げる押し上げ機構とを
具備することを特徴とする基板処理装置を提供する。
【0011】第2発明は、第1発明において、前記プレ
ートは、前記昇降部材を係止する係止部材を有し、この
係止部材により、前記昇降部材が前記プレートと一体的
に設けられていることを特徴とする基板処理装置を提供
する。第3発明は、第1発明または第2発明において、
前記プレートは、前記昇降部材が昇降する穴が設けら
れ、その穴に前記昇降部材が挿入されていることを特徴
とする基板処理装置を提供する。
【0012】第4発明は、基板に対して加熱処理、冷却
処理、または疎水化処理を施す基板処理装置であって、
基板の下方に配置され、基板を加熱または冷却するため
のプレートと、前記プレートに形成された複数の穴に昇
降可能に、かつ前記プレートと一体的に設けられ、基板
を昇降する複数の昇降ピンと、前記複数の昇降ピンを下
方に付勢するスプリングと、前記複数のピンとは分離し
て設けられ、前記複数の昇降ピンの下端に当接して押し
上げる押し上げ部材と、前記押し上げ部材を駆動する駆
動機構とを具備することを特徴とする基板処理装置を提
供する。
【0013】第5発明は、第4発明において、前記昇降
ピンは鍔部を有し、前記プレートは前記昇降ピンの鍔部
を係止する係止部材を有することを特徴とする基板処理
装置を提供する。第6発明は、第4発明または第5発明
において、前記押し上げ部材と前記複数の昇降ピンの下
端との間にボールが介在されていることを特徴とする基
板処理装置を提供する。第7発明は、第4発明または第
5発明において、前記押し上げ部材と前記複数の昇降ピ
ンの下端との当接部は平面状をなしていることを特徴と
する基板処理装置を提供する。
【0014】第1発明によれば、基板を昇降する複数の
昇降部材が、プレートに形成された穴に昇降可能に、か
つプレートと一体的に設けられており、しかもこれら昇
降部材を押し上げる押し上げ機構が昇降部材とは分離し
て設けられているので、プレートの加熱または冷却にと
もなう穴ずれが生じても昇降部材が穴に追従して容易に
移動可能である。したがって、昇降部材の周囲の隙間を
大きくとる必要がなく、かつ昇降部材自体を細くても問
題がないため、基板の温度分布ムラを有効に防止するこ
とができる。また、昇降部材がプレートと一体的に設け
られているため、昇降部材の追従性は良好である。
【0015】第2発明によれば、プレートが昇降部材を
係止する係止部材を有しているので、昇降部材を昇降可
能にかつプレートと一体的に設けることができる。第3
発明のように、昇降部材を下方に付勢する付勢手段を設
けることにより、押し上げ機構の押し上げを解除して下
降させる際に、それに追従して昇降ピンを下降させるこ
とができる。
【0016】第4発明によれば、基板を昇降する複数の
昇降ピンが、プレートに形成された穴に昇降可能に、か
つプレートと一体的に設けられており、しかもこれら昇
降ピンの下端に当接して押し上げる押し上げ部材が昇降
ピンとは分離して設けられているので、プレートの加熱
または冷却にともなう穴ずれが生じても昇降ピンが穴に
追従して容易に移動可能である。したがって、昇降ピン
の周囲の隙間を大きくとる必要がなく、かつ昇降ピン自
体が細くても問題がないため、基板の温度分布ムラを有
効に防止することができる。また、昇降ピンがプレート
と一体的に設けられているため、昇降ピンの追従性は良
好である。さらに、昇降ピンはスプリングにより下方に
付勢されているので、駆動機構により押し上げ部材を下
降させた際にそれに追従して昇降ピンを下降させること
ができる。
【0017】この場合に、第5発明のように、昇降ピン
が鍔部を有し、プレートが昇降ピンの鍔部を係止する係
止部材を有することにより、昇降部材を昇降可能にかつ
プレートと一体的に設けることができる。また、第6発
明のように、押し上げ部材と前記複数の昇降ピンの下端
との間にボールが介在されるようにすることにより、昇
降ピンの押し上げ部材に対する移動が容易となる。さら
に、第7発明のように、押し上げ部材と複数の昇降ピン
の下端との当接部が平面状をなすようにすることによ
り、昇降ピンを押し上げ部材に対してスライドさせるこ
とが可能となり、昇降ピンの移動が容易となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発
明に係る基板処理装置が適用されるLCD基板の塗布・
現像処理システムを示す斜視図である。
【0019】この塗布・現像処理システムは、複数の基
板Sを収容するカセットCを載置するカセットステーシ
ョン1と、基板Sにレジスト塗布および現像を含む一連
の処理を施すための複数の処理ユニットを備えた処理部
2と、カセットステーション1上のカセットCと処理部
2との間で基板Sの搬送を行うための搬送機構3とを備
えている。そして、カセットステーション1においてシ
ステムへのカセットCの搬入およびシステムからのカセ
ットCの搬出が行われる。また、搬送機構3はカセット
の配列方向に沿って設けられた搬送路12上を移動可能
な搬送アーム11を備え、この搬送アーム11によりカ
セットCと処理部2との間で基板Sの搬送が行われる。
【0020】処理部2は、前段部分2aと後段部分2b
とに分かれており、それぞれ中央に通路15、16を有
しており、これら通路の両側に各処理ユニットが配設さ
れている。そして、これらの間には中継部17が設けら
れている。
【0021】前段部2aは、通路15に沿って移動可能
なメインアーム18を備えており、通路15の一方側に
は、ブラシ洗浄ユニット21、水洗ユニット22、アド
ヒージョン処理ユニット23、および冷却ユニット24
が、他方側には2つのレジスト塗布ユニット25が配置
されている。一方、後段部2bは、通路16に沿って移
動可能なメインアーム19を備えており、通路19の一
方側には複数の加熱処理ユニット26および冷却ユニッ
ト27からなる熱系ユニット群28が、他方側には2つ
の現像処理ユニット29が配置されている。熱系ユニッ
ト群28は、ユニットが2段積層されてなる組が通路1
9に沿って3つ並んでおり、上段が加熱処理ユニット2
6であり、下段が冷却ユニット27である。加熱処理ユ
ニット26は、レジストの安定化のためのプリベーク、
露光後のポストエクスポージャーベーク、および現像後
のポストベーク処理を行うものである。なお、後段部2
bの後端には露光装置(図示せず)との間で基板Sの受
け渡しを行うためのインターフェース部30が設けられ
ている。
【0022】上記メインアーム18は、搬送機構3のア
ーム11との間で基板Sの受け渡しを行うとともに、前
段部2aの各処理ユニットに対する基板Sの搬入・搬
出、さらには中継部17との間で基板Sの受け渡しを行
う機能を有している。また、メインアーム19は中継部
17との間で基板Sの受け渡しを行うとともに、後段部
2bの各処理ユニットに対する基板Sの搬入・搬出、さ
らにはインターフェース部30との間の基板Sの受け渡
しを行う機能を有している。このように各処理ユニット
を集約して一体化することにより、省スペース化および
処理の効率化を図ることができる。
【0023】このように構成される塗布・現像処理シス
テムにおいては、カセットC内の基板Sが、処理部2に
搬送され、まず、洗浄ユニット21および水洗ユニット
22により洗浄処理され、レジストの定着性を高めるた
めにアドヒージョン処理ユニット23にて疎水化処理さ
れ、冷却ユニット24で冷却後、レジスト塗布ユニット
25でレジストが塗布される。その後、基板Sは、加熱
処理ユニット26の一つでプリベーク処理され、冷却ユ
ニット27で冷却された後、インターフェース部30を
介して露光装置に搬送されてそこで所定のパターンが露
光される。そして、再びインターフェース部30を介し
て搬入され、加熱処理ユニット26の一つでポストエク
スポージャーベーク処理が施される。その後、冷却ユニ
ット27で冷却された基板Sは、現像処理ユニット29
で現像処理され、所定の回路パターンが形成される。現
像処理された基板Sは、メインアーム19,18および
搬送機構3によってカセットステーション1上の所定の
カセットに収容される。
【0024】次に、本発明の対象である加熱処理ユニッ
ト26について説明する。この加熱処理ユニット26
は、図2に示すように、筐体40を有し、その中に基板
Sを加熱するための加熱プレート41がその面を水平に
して配置されている。この加熱プレートにはヒーター
(図示せず)が装着されており、所望の温度に設定可能
となっている。
【0025】この加熱プレート41の表面には、複数の
スペーサ44が設けられており、このスペーサ44によ
って基板Sが保持される。すなわち、プロキシミティ方
式が採用されており、加熱プレート41と基板Sとの直
接の接触を避け、加熱プレート41からの放熱によっ
て、基板Sを加熱処理するようになっている。これによ
り、加熱プレート41からの基板Sの汚染が防止され
る。各スペーサ44には支持部材43がねじ止めされて
おり、この支持部材43により基板Sが支持される。
【0026】熱板41の上方位置にはカバー42が上下
動可能に設けられている。このカバー42は、基板Sの
加熱処理の際に加熱プレート41の表面を覆うことによ
り、半導体ウエハWに対する外乱を避け、所定の処理雰
囲気を形成するために設けられる。半導体ウエハWの搬
入および搬出に際しては、カバー42は上方に退避され
る。
【0027】図3に詳細に示すように、加熱プレート4
1には、複数(3つ以上)の穴46が形成されており、
この中には昇降部材としての複数のリフトピン45が昇
降可能に設けられている。このリフトピン45は、加熱
プレート41の下面に設けられた係止部材47により加
熱プレート41に係止され、加熱プレート41から外れ
ないように一体的に設けられている。具体的には、リフ
トピン45の鍔部45aが、係止部材47の係止部47
aに係止されるようになっている。そして、リフトピン
45の下端面は面積が広い当接面49となっている。
【0028】一方、リフトピン45の下方には、リフト
ピン45とは分離して押し上げ部材50が設けられてお
り、この押し上げ部材50は駆動機構53により昇降可
能となっている。押し上げ部材50のリフトピン45に
対応する位置には受け部51が突設されており、その上
面にはピローボール52がはめ込まれている。そして、
リフトピン45の当接面49がこのピローボール52に
当接するようになっている。
【0029】加熱プレート41の内部のリフトピン45
周囲にはスプリング48が設けられており、このスプリ
ング48はリフトピン45を下方へ付勢するようになっ
ている。すなわち、リフトピン45を上昇させる時には
駆動機構53により押し上げ部材50を上昇させ、この
押し上げ部材50によりリフトピン45を押し上げる
が、リフトピン45を下降させる時には、押し上げ部材
50を下降させた際に、スプリング48の付勢力により
下降させる。
【0030】このように構成される加熱処理ユニット2
6においては、まず、カバー42を上昇させた状態で、
駆動機構53により押し上げ部材50を押し上げること
により複数のリフトピン45を上昇させ、その状態でリ
フトピン45上に基板Sを受け取る。次いで押し上げ部
材50を下降させることにより、スプリング48の付勢
力によってリフトピン47が下降する。これによって、
加熱プレート41の支持部材43上に基板Sが載置され
る。そしてその後、カバー42を下降させる。この状態
で加熱プレートにより基板Sを加熱処理する。
【0031】この場合に、加熱プレート41の熱膨張に
より穴46のピッチがずれるが、複数のリフトピン45
が、穴46を昇降可能な状態で係止部材47により加熱
プレート41と一体的に設けられており、しかも押し上
げ部材50がリフトピン45とは分離して設けられてい
るので、リフトピン45が穴46に追従して容易に移動
可能である。しかもリフトピン45の当接面49と押し
上げ部材50の受け部51の間にピローボール52が介
在しているので、この移動が極めてスムースである。し
たがって、リフトピン45の周囲の隙間を大きくとる必
要がなく、かつリフトピン46の径を極めて細く、例え
ば1〜2mm程度とすることが可能であり、基板Sの温
度分布ムラを有効に防止することができ、リフトピン4
5の穴46の跡が基板Sに転写されてしまう等の不都合
が防止される。また、リフトピン45がプレート41と
一体的に設けられているため、リフトピン45の追従性
は良好である。さらに、リフトピン45はスプリング4
8により下方に付勢されているので、駆動機構53によ
り押し上げ部材50を下降させた際にそれに追従してリ
フトピン45を下降させることができる。
【0032】以上は加熱処理ユニット26について説明
したが、冷却ユニット24,27も同様の構造を有して
おり、冷却プレートにて基板を冷却する。この場合にも
本発明を適用することにより、プレートが収縮してリフ
トピンの穴ピッチがずれてもリフトピンが穴に追従して
移動可能であり、加熱処理ユニット26の場合と同様の
効果を得ることができる。さらに、疎水化処理を行うア
ドヒージョン処理ユニット23も、加熱処理ユニット2
6と同様な構造の加熱機構を有しており、加熱処理ユニ
ット26と同様の効果を得ることができる。
【0033】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。例えば、図4に示すよう
に、支持部材43を用いずにリフトピン45により基板
Sを加熱プレート45から所定距離だけ離間位置に保持
する、いわゆるピンプロキシミティー方式を用いてもよ
い。
【0034】また、リフトピン45の当接面49と押し
上げ部材50の受け部51との間にピローボール52を
用いたが、リフトピン45の当接面49の部分および受
け部51の材質をすべりのよいもの、例えばテフロンや
すべりのよいエンジニアリングプラスチック(例えば超
高分子ポリエチレン)などを用い、図5に示すように、
リフトピン45の当接面9が受け部51の上面と直接接
触するようにしてもよい。
【0035】さらにまた、上記実施の形態では、本発明
の装置をレジスト塗布・現像ユニットに適用した例を示
したが、これに限らず他の処理に適用してもよい。被処
理体としてLCD基板を用いた場合について示したが、
これに限らず半導体ウエハ等他の被処理体の処理の場合
にも適用可能であることはいうまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、第1発明によれ
ば、プレートの加熱または冷却にともなう穴ずれが生じ
ても昇降部材が穴に追従して容易に移動可能であるの
で、昇降部材の周囲の隙間を大きくとる必要がなく、か
つ昇降部材自体を細くても問題がないため、基板の温度
分布ムラを有効に防止することができる。また、昇降部
材がプレートと一体的に設けられているため、昇降部材
の追従性は良好である。
【0037】第2発明によれば、昇降部材を下方に付勢
する付勢手段を設けたので、押し上げ機構の押し上げを
解除して下降させる際に、それに追従して昇降ピンを下
降させることができる。
【0038】第3発明によれば、プレートの加熱または
冷却にともなう穴ずれが生じても昇降ピンが穴に追従し
て容易に移動可能であるので、昇降ピンの周囲の隙間を
大きくとる必要がなく、かつ昇降ピン自体が細くても問
題がないため、基板の温度分布ムラを有効に防止するこ
とができる。また、昇降ピンがプレートと一体的に設け
られているため、昇降ピンの追従性は良好である。さら
に、昇降ピンはスプリングにより下方に付勢されている
ので、駆動機構により押し上げ部材を下降させた際にそ
れに追従して昇降ピンを下降させることができる。
【0039】第4発明によれば、押し上げ部材と前記複
数の昇降ピンの下端との間にボールが介在されるように
するので、昇降ピンの押し上げ部材に対する移動が容易
となる。また、第5発明によれば、押し上げ部材と複数
の昇降ピンの下端との当接部が平面状をなすので、昇降
ピンを押し上げ部材に対してスライドさせることが可能
となり、昇降ピンの移動が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象となる処理装置が適用されるレジ
スト塗布・現像システムを示す斜視図。
【図2】本発明の一実施形態に係る加熱処理ユニットを
示す断面図。
【図3】本発明の一実施形態に係る加熱処理ユニットの
要部を示す断面図。
【図4】本発明の他の実施形態に係る加熱処理ユニット
を示す断面図。
【図5】本発明のさらに他の実施形態に係る加熱処理ユ
ニットの要部を示す断面図。
【図6】従来の加熱または冷却処理装置を示す断面図。
【符号の説明】
26……加熱処理ユニット 40……筐体 41……熱板 42……カバー 45……リフトピン 46……穴 47……係止部材 48……スプリング 49……当接面 50……押し上げ部材 51……受け部 52……ピローボール 53……駆動機構 S……基板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に対して加熱処理、冷却処理、また
    は疎水化処理を施す基板処理装置であって、 基板の下方に配置され、基板を加熱または冷却するため
    のプレートと、 前記プレートに形成された複数の穴に昇降可能に、かつ
    前記プレートと一体的に設けられ、基板を昇降する複数
    の昇降部材と、 前記複数の昇降部材とは分離して設けられ、前記複数の
    昇降部材を押し上げる押し上げ機構とを具備することを
    特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 前記プレートは、前記昇降部材を係止す
    る係止部材を有し、この係止部材により、前記昇降部材
    が前記プレートと一体的に設けられていることを特徴と
    する請求項1の基板処理装置。
  3. 【請求項3】 さらに前記昇降部材を下方に付勢する付
    勢手段を有することを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の基板処理装置。
  4. 【請求項4】 基板に対して加熱処理、冷却処理、また
    は疎水化処理を施す基板処理装置であって、 基板の下方に配置され、基板を加熱または冷却するため
    のプレートと、 前記プレートに形成された複数の穴に昇降可能に、かつ
    前記プレートと一体的に設けられ、基板を昇降する複数
    の昇降ピンと、 前記複数の昇降ピンを下方に付勢するスプリングと、 前記複数のピンとは分離して設けられ、前記複数の昇降
    ピンの下端に当接して押し上げる押し上げ部材と、 前記押し上げ部材を駆動する駆動機構とを具備すること
    を特徴とする基板処理装置。
  5. 【請求項5】 前記昇降ピンは鍔部を有し、前記プレー
    トは前記昇降ピンの鍔部を係止する係止部材を有するこ
    とを特徴とする請求項4に記載の基板処理装置。
  6. 【請求項6】 前記押し上げ部材と前記複数の昇降ピン
    の下端との間にボールが介在されていることを特徴とす
    る請求項4または請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 【請求項7】 前記押し上げ部材と前記複数の昇降ピン
    の下端との当接部は平面状をなしていることを特徴とす
    る請求項4または請求項5に記載の基板処理装置。
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