JP4334487B2 - 基板熱処理装置及び基板熱処理装方法 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば液晶表示デバイス等に使用されるLCDガラス基板等の基板を熱処理する基板熱処理装置及び基板熱処理方法に関するものである。
一般に、LCD(Liquid Crystal Display)等の製造においては、LCD用のガラス基板上にITO(Indium Tin Oxide)の薄膜や電極パターンを形成するために、半導体デバイスの製造に用いられるものと同様のフォトリソグラフィ技術が利用されている。このフォトリソグラフィ技術では、フォトレジストをガラス基板に塗布し、これにより形成されたレジスト膜を所定の回路パターンに応じて露光し、この露光パターンを現像処理することによりレジスト膜に回路パターンが形成されている。
このようなフォトリソグラフィ工程においては、レジスト塗布後の加熱処理(プリベーク)、露光後の加熱処理(ポストエクスポージャーベーク)、現像処理後の加熱処理(ポストベーク)等の種々の加熱処理が施されている。
一般に、この種の加熱処理装置においては、その上方にガラス基板(以下に基板という)を載置し、基板を加熱する加熱プレートと、この加熱プレートを加熱する熱源であるヒータとを具備するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−204428号公報(特許請求の範囲、図2)
しかしながら、実際に加熱処理する基板において、その形状が反っているため、従来のこの種の加熱処理装置を用いて加熱処理を行った場合には、加熱処理時における加熱プレートと基板の間の距離に不均一な部分が生じ、その不均一さが伝熱特性の変化を生じ、これが基板面内における温度のバラツキの要因となって製品歩留まりの低下をきたすという問題があった。
特に、近年、大型化の傾向にある基板の熱処理においては、加熱プレート自体が大型となり、加熱プレートの加工が面倒であるという問題もあった。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、構造を簡単にし、大型の基板を熱処理する場合にも基板の処理温度の面内均一性を図ると共に、製品歩留まりの向上を図れるようにした基板熱処理装置及び基板熱処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1記載の基板熱処理装置は、被処理基板を熱処理する処理容器内に収容され、被処理基板の比重と同等以上の比重を有し、かつ表面張力により被処理基板の下面全域に接触する液状の熱媒体と、上記熱媒体を所定の処理温度に温調する熱源と、を具備することを特徴とする。
また、請求項2記載の基板熱処理装置は、被処理基板の比重と同等以上の比重を有し、かつ表面張力により被処理基板の下面全域に接触する液状の熱媒体を収容する処理容器と、上記熱媒体を所定の処理温度に温調する熱源と、を具備することを特徴とする。
上記のように構成することにより、熱源によって所定の処理温度に温調された液状の熱媒体を被処理基板の下面全域に接触させた状態で、被処理基板に熱媒体から熱を伝達して熱処理を施すことができる。
また、請求項3記載の基板熱処理装置は、被処理基板を熱処理する処理容器内に収容され、被処理基板の比重と同等以上の比重を有し、かつ表面張力により被処理基板の下面全域に接触する液状の熱媒体と、上記熱媒体を所定の処理温度に温調する熱源と、上記処理容器を収容する処理室の上部に設けられた排気口と、処理容器内とを接続する循環管路と、上記循環管路に介設され、上記処理室内に発生する熱媒体蒸気を処理容器内に供給するポンプと、を具備することを特徴とする。
また、請求項4記載の基板熱処理装置は、被処理基板の比重と同等以上の比重を有し、かつ表面張力により被処理基板の下面全域に接触する液状の熱媒体を収容する処理容器と、上記熱媒体を所定の処理温度に温調する熱源と、上記処理容器を収容する処理室の上部に設けられた排気口と、処理容器内とを接続する循環管路と、上記循環管路に介設され、上記処理室内に発生する熱媒体蒸気を処理容器内に供給するポンプと、を具備することを特徴とする。
上記のように構成することにより、熱源によって所定の処理温度に温調された液状の熱媒体を被処理基板の下面全域に接触させた状態で、被処理基板に熱媒体から熱を伝達して熱処理を施すことができる他、蒸発して処理室の上部に滞留する熱媒体蒸気をポンプによって処理室外に排出すると共に、排出された熱媒体を循環管路により再度処理容器に戻すことができる。
また、請求項5記載の基板熱処理装置は、請求項3又は4記載の基板熱処理装置において、上記循環管路に介設され、熱媒体蒸気を気液分離する気液分離手段を更に具備することを特徴とする。
このように構成することにより、排出された熱媒体蒸気を気液分離した後、液状の熱媒体を循環管路により再度処理容器に戻すことができる。
また、請求項6記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の基板熱処理装置において、上記処理容器の底部に設けられた貫通孔内を水密及び摺動可能に貫通して被処理基板を昇降可能に支持する支持ピンを更に具備することを特徴とする。
このように構成することにより、液状の熱媒体に下面が接触されるように配置される被処理基板の熱媒体に対する受け渡しを円滑に行うことができると共に、処理容器内から熱媒体が漏洩するのを防止することができる。
また、請求項7記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の基板熱処理装置において、上記被処理基板が熱媒体に接触する際に、被処理基板の表面に熱媒体が侵入するのを阻止する枠部材を更に具備することを特徴とする。
このように構成することにより、熱処理の際に、被処理基板の表面に熱媒体が回り込むことなく、熱処理を行うことができる。
また、請求項8記載の発明は、被処理基板を加熱又は冷却処理する基板熱処理方法であって、上記被処理基板の比重と同等以上の比重を有し、かつ表面張力により被処理基板の下面全域に接触する液状の熱媒体の表面上に被処理基板を浮上させ、上記熱媒体を所定の温度に温調して、被処理基板を所定温度に加熱又は冷却処理することを特徴とする。この発明において、上記被処理基板を液状の熱媒体の表面に浮上させて加熱又は冷却処理するときに、上記被処理基板の表面側に上記熱媒体が侵入するのを阻止する枠部材を被処理基板の周囲に配設する方が好ましい(請求項)。
この発明の基板熱処理装置及び基板熱処理方法は、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
(1)請求項1,2,8記載の発明によれば、熱源によって所定の処理温度に温調された液状の熱媒体を被処理基板の下面全域に接触させた状態で、被処理基板に熱媒体から熱を伝達して熱処理を施すことができるので、構造が簡単な上、大型の被処理基板を熱処理する場合にも被処理基板の処理温度の面内均一性を図ることができると共に、製品歩留まりの向上を図ることができる。また、液状の熱媒体を用いるので、従来の熱板のような表面を平らに加工する必要がなく、調整しなくても常に表面を水平にすることができ、かつ、熱媒体上に浮いた被処理基板は表面張力によってスライドが抑制されるので、処理の安定化を図ることができる。
(2)請求項3,4記載の発明によれば、構造が簡単な上、大型の被処理基板を熱処理する場合にも被処理基板の処理温度の面内均一性を図ることができると共に、製品歩留まりの向上を図ることができる他、蒸発して処理室の上部に滞留する熱媒体蒸気をポンプによって処理室外に排出すると共に、排出された熱媒体を循環管路により再度処理容器に戻すことができるので、更に熱媒体の有効利用を図ることができる。また、熱処理中に処理室内に発生した熱媒体蒸気が被処理基板に付着するのを防止することができる。
(3)請求項5記載の発明によれば、循環管路に更に気液分離手段を介設することにより、排出された熱媒体蒸気を気液分離した後、液状の熱媒体を循環管路により再度処理容器に戻すことができるので、上記(2)に加えて、更に熱媒体の回収率を高めることができる。
(4)請求項6記載の発明によれば、上記(1)〜(3)に加えて、更に液状の熱媒体に下面が接触されるように配置される被処理基板の熱媒体に対する受け渡しを円滑に行うことができると共に、処理容器内から熱媒体が漏洩するのを防止することができる。
(5)請求項7,9記載の発明によれば、熱処理の際に、被処理基板の表面に熱媒体が回り込むことなく、熱処理を行うことができるので、上記(1)〜(4)に加えて、更に安全に熱処理を行うことができる。
以下に、この発明の最良の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、この発明に係る基板熱処理装置をLCD基板のレジスト塗布・現像処理システムに適用した場合について説明する。
図1は、この発明に係る基板熱処理装置を適用したLCD基板のレジスト塗布・現像処理システムを示す概略平面図、図2は、その概略正面図、図3は、その概略背面図である。
上記レジスト塗布・現像処理システムは、図1ないし図3に示すように、複数の被処理基板であるLCDガラス基板G(以下に基板Gという)を収容するカセットCを載置する搬入出部1と、基板Gにレジスト塗布及び現像を含む一連の処理を施すための複数の処理ユニットを備えた処理部2と、露光装置4との間で基板Gの受け渡しを行うためのインターフェイス部3とを具備しており、処理部2の両端にそれぞれ搬入出部1及びインターフェイス部3が配置されている。なお、図1において、レジスト塗布・現像処理システムの長手方向をX方向、平面視においてX方向と直交する方向をY方向、平面視に対して鉛直方向をZ方向とする。
上記搬入出部1は、カセットCと処理部2との間で基板Gの搬入出を行うための搬送機構5を備えており、この搬入出部1において外部に対するカセットCの搬入出が行われる。また、搬送機構5は搬送アーム5aを有し、カセットCの配列方向であるY方向に沿って設けられた搬送路6上を移動可能であり、搬送アーム5aによりカセットCと処理部2との間で基板Gの搬入出が行われるように構成されている。
上記処理部2は、基本的にX方向に伸びる基板搬送用の平行な2列の搬送ラインA、Bを有しており、搬送ラインAに沿って搬入出部1側からインターフェイス部3に向けてスクラブ洗浄処理ユニット(SCR)11、この発明に係る基板熱処理装置を具備する第1の熱的処理ユニットセクション16、レジスト処理ユニット13及びこの発明に係る基板熱処理装置を具備する第2の熱的処理ユニットセクション17が配列されている。また、搬送ラインBに沿ってインターフェイス部3側から搬入出部1に向けて第2の熱的処理ユニットセクション17、現像処理ユニット(DEV)14、i線UV照射ユニット(i−UV)15及びこの発明に係る基板熱処理装置を具備する第3の熱的処理ユニット18が配列されている。なお、搬送ラインA,Bは、それぞれ複数の搬送ローラを列設したローラコンベアにて形成されている。また、スクラブ洗浄処理ユニット(SCR)11の上の一部にはエキシマUV照射ユニット(e−UV)12が設けられている。この場合、エキシマUV照射ユニット(e−UV)12はスクラバ洗浄に先立って基板Gの有機物を除去するために設けられている。また、i線UV照射ユニット(i−UV)15は現像の脱色処理を行うために設けられる。
なお、第1の熱的処理ユニットセクション16は、基板Gに熱的処理を施す熱的処理ユニットが積層して構成された2つの熱的処理ユニットブロック31,32を有している。この場合、熱的処理ユニットブロック31はスクラブ洗浄処理ユニット(SCR)11側に設けられ、基板Gにレジスト塗布前の加熱処理を施すこの発明に係る基板熱処理装置を適用したベーキングユニット(BAKE)が2段、HMDSガスにより疎水化処理を施すアドヒージョンユニット(AD)が下から順に積層されている。一方、熱的処理ユニットブロック32はレジスト処理ユニット13側に設けられ、基板Gに冷却処理を施すクーリングユニット(COL)が2段、アドヒージョンユニット(AD)が下から順に積層されている。これら2つの熱的処理ユニットブロック31,32の間に第1の搬送機構33が設けられている。
また、第2の熱的処理ユニットセクション17は、基板Gに熱的処理を施す熱的処理ユニットが積層して構成された2つの熱的処理ユニットブロック34,35を有している。この場合、熱的処理ユニットブロック34はレジスト処理ユニット13側に設けられ、基板Gにレジスト塗布後の加熱処理を行うこの発明に係る基板熱処理装置を適用したプリベーキングユニット(PREBAKE)が3段積層されている。一方、熱的処理ユニットブロック35は現像処理ユニット14側に設けられており、クーリングユニット(COL)、露光後現像処理前の加熱処理を行うこの発明に係る基板熱処理装置を適用したポストエクスポージャーベーキングユニット(PEBAKE)が2段、下から順に積層されている。これら2つの熱的処理ユニットブロック34,35の間に第2の搬送機構36が設けられている。
また、第3の熱的処理ユニットセクション18は、基板Gに熱的処理を施す熱的処理ユニットが積層して構成された2つの熱的処理ユニットブロック37,38を有している。この場合、熱的処理ユニットブロック37は現像処理ユニット(DEV)14側に設けられ、クーリングユニット(COL)、基板Gの現像後の加熱処理を行うこの発明に係る基板熱処理装置を適用したポストベーキングユニット(POBAKE)が2段、下から順に積層されている。一方、熱的処理ユニットブロック38はカセットステーション1側に設けられ、熱的処理ユニットブロック37と同様に、クーリングユニット(COL)、基板Gの現像後の加熱処理を行うこの発明に係る基板熱処理装置を適用したポストベーキングユニット(POBAKE)が2段、下から順に積層されている。そして、これら2つの熱的処理ユニットブロック(TB)37,38の間に第3の搬送機構39が設けられている。
なお、インターフェイス部3には、エクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)41と、周辺露光装置(EE)とタイトラ(TITLER)を積層して設けた外部装置ブロック42と、バッファーステージ(BUF)43及び第4の搬送機構44が配設されている。
このように構成されるインターフェイス部3において、第2の搬送機構36によって搬送される基板Gは、エクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)41へ搬送され、第4の搬送機構44によって外部装置ブロック42の周辺露光装置(EE)に搬送されて、周辺レジスト除去のための露光が行われ、次いで、第4の搬送機構44により露光装置4に搬送されて、基板G上のレジスト膜が露光されて所定のパターンが形成される。場合によっては、バッファーステージ(BUF)43に基板Gを収容してから露光装置4に搬送される。そして、露光終了後、基板Gは第4の搬送機構44により外部装置ブロック42のタイトラ(TITLER)に搬入されて、基板Gに所定の情報が記された後、エクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)41に載置され、再び処理部2に搬送されるように構成されている。
上記レジスト処理ユニット13は、図1及び図2に示すように、レジスト塗布処理装置(CT)20と、このレジスト塗布処理装置(CT)20によって基板G上に形成されたレジスト膜を減圧容器(図示せず)内で減圧乾燥する減圧乾燥処理装置(VD)21と、基板Gの周縁部のレジストを除去するエッジリムーバ(ER)22とを具備している。レジスト処理ユニット13において、レジスト塗布処理装置(CT)20でレジストが塗布された基板Gは、一対の搬送アーム(図示せず)により減圧乾燥処理装置(VD)21に搬入され、その後エッジリムーバ(ER)22に搬入されて基板Gの周縁部のレジストが除去されるようになっている。また、エッジリムーバ(ER)22と熱的処理ユニットブロック34との間、及び熱的処理ユニットブロック32とレジスト塗布処理装置(CT)20との間には、それぞれ搬送アーム23と同様な一対の搬送アーム(図示せず)が配設されている。
上記ベーキングユニット(BAKE),プリベーキングユニット(PREBAKE)及びポストエクスポージャーベーキングユニット(PEBAKE)にこの発明に係る基板熱処理装置が適用されている。以下に、この発明に係る基板熱処理装置について、第1の熱的処理ユニットセクション16の熱的処理ブロック31のベーキングユニット(BAKE)に適用した場合を参照して説明する。
◎第1実施形態
図4は、この発明に係る基板熱処理装置の第1実施形態を示す断面図、図5は、図4のI部拡大断面図である。
上記基板熱処理装置は、図4に示すように、ベーキングユニット(BAKE)の処理室50内に収容される処理容器60と、この処理容器60内に収容され、基板Gの下面全域に接触して基板Gに熱を伝達する液状の熱媒体70と、処理容器60内に配設され、熱媒体70を所定の熱処理温度例えば100℃に温調する熱源であるヒータ80を具備している。この場合、上記熱媒体70には、融点が処理温度である100℃より低く、沸点が処理温度である100℃より高い温度である必要があり、例えばペンタノール(融点:−78℃,沸点:138℃)やヘキサノール(融点:−44℃,沸点:157℃)等の高沸点のアルコール等の液体、あるいは、ナトリウム(融点:97.81℃,沸点:882.9℃)や水銀(融点:−38.84℃,沸点:356.58℃)等の液体金属を使用することができる。
上記処理室50は、処理容器60を収容する略箱状のケース51と、ケース51の上方に対向する一対の開口部52を残して配設されるカバー53と、各開口部52をそれぞれ開閉するシャッタ54と、各シャッタ54を鉛直方向に昇降して開口部52を開閉するシャッタ操作シリンダ55とを具備している。なお、カバー53の上部中央部には排気口56が設けられている。
上記処理容器60は、耐熱及び断熱性を有する材質例えばアルミニウム製ハニカム材やステンレス等にて形成されている。この処理容器60の底部61には、複数例えば9個の貫通孔62が設けられており、これら貫通孔62にそれぞれ耐熱性を有する、例えばポリエーテルエーテルケトン(PEEK)材と金属製ばねを組み合わせた複合材やフッ素系ゴム等にて形成されるシール部材63を介して支持ピン64が気水密にかつ摺動可能に貫通している。これら貫通孔62と支持ピン64は、上記X,Y方向にそれぞれ平行な3列に配列されており、各支持ピン64は、連結板65に立設されている(図6参照)。また、連結板65は、ケース51の底部51aに立設された昇降シリンダ66のピストンロッド67に連結されている(図4参照)。
また、上記熱媒体70の比重は、基板Gの比重と同等以上になっており、熱媒体70の表面上に基板Gが浮上するようになっている。
上記のように構成することにより、昇降シリンダ66の駆動によりピストンロッド67が昇降すると、連結板65を介して支持ピン64が処理容器60の底部61及び液状の熱媒体70を貫通して熱媒体70の表面上方に出没する。そして、支持ピン64が上昇位置に位置する状態で、第1の搬送機構33との間で基板Gを受け渡し、支持ピン64が下降位置に位置する状態で、基板Gを熱媒体70の表面に載置(浮上)させる。この際、基板Gの周辺部が上方に反っていても、熱媒体70の表面張力によって基板Gの下面全域に熱媒体70が接触される(図5参照)。また、表面張力によって基板Gはスライドしずらくなるので、処理の安定化が図れる。
なお、上記ヒータ80は、熱媒体70の温度を検出する温度センサ91と温度コントローラ90によって所定の処理温度(100℃)に温調されている。
次に、上記のように構成される基板熱処理装置の動作態様について説明する。まず、シャッタ54が下降して、処理室50の開口部52が開放した状態において、第1の搬送機構33によって基板Gが処理室50内に搬入されると、昇降シリンダ66の駆動によって支持ピン64が上昇し、支持ピン64が第1の搬送機構33から基板Gを受け取る。その後、第1の搬送機構33は処理室50の外部へ退避する一方、シャッタ54が上昇して開口部52が閉塞される。次に、昇降シリンダ66が作動して、支持ピン64が下降して熱媒体70中に移動すると、基板Gは熱媒体70の表面に載置(浮上)される。この際、表面張力が作用して基板Gの下面全域が熱媒体70に接触することにより、熱媒体70の熱(100℃)が基板Gに均一に伝達される。このようにして、所定の時間基板Gを熱媒体70上に浮上させて熱処理を行う。これにより、基板Gの処理温度の面内均一性が図れる。
熱処理を所定時間行った後、昇降シリンダ66が駆動して、支持ピン64を上昇させて、基板Gを熱媒体70の上方に移動させる一方、シャッタ54が下降して開口部52が開放した状態で、第1の搬送機構33が処理室50内に侵入して支持ピン64によって支持されている基板Gを受け取って、基板Gを処理室50の外方に搬送する。
なお、基板Gの熱処理を行う際に、処理容器60の振動等によって熱媒体70が基板Gの表面側に侵入する虞がある場合には、図7及び図8に示すように、処理容器60の開口部60aの内方近傍に略矩形状の枠部材68を配設して、基板Gの表面側に熱媒体70が侵入するのを阻止するように構成する方が好ましい。この場合、枠部材68は、耐熱性の部材例えばステンレス等にて形成されている。また、枠部材68は、垂直基部68aの上下端にそれぞれ相反する水平方向に折曲する下部水平片68bと上部水平片68cを折曲した断面略クランク状に形成されており、下部水平片68bの先端側上面には、基板Gとの接触をできるだけ少なくして基板Gを支持する凸条68dが設けられている。なお、枠部材68は、図示しない取付部材によって処理容器60の上端部に取り付けられている。
上記のように構成することにより、基板Gを熱媒体70の表面に浮上させて熱処理を行う際に、処理容器60の振動等によって熱媒体70の表面(液面)が波立って基板Gの表面側に侵入するのを枠部材68の垂直基部68aによって阻止することができる。また、枠部材68によって基板Gの位置決めを行うことができる。
◎第2実施形態
図9は、この発明に係る基板熱処理装置の第2実施形態を示す断面図である。
第2実施形態は、熱媒体70が液体金属以外の場合において、熱媒体70の再利用を図れるようにすると共に、熱処理中に処理室50内に発生した蒸気による基板Gへの支障を防止するようにした場合である。
すなわち、第2実施形態は、図9に示すように、処理室50のカバー53の上部中央に設けられた排気口56と、処理容器60内(具体的には、処理容器60の開口部60a)に循環管路100を接続し、循環管路100における排気口56側から順に、開閉弁101,排気ポンプ102及び気液分離手段である気液分離器103を介設した場合である。なお、処理室50内の上部には、処理室50内に搬入(収容)された基板Gの上部に位置して基板Gのほぼ全域を覆う天板104が配設されている。
上記のように構成することにより、基板Gの熱処理中に、処理室50内に発生する熱媒体蒸気を排気ポンプ102によって処理室50の外部に排出すると共に、気液分離器103によって液状の熱媒体と気体とに分離し、液状の熱媒体を処理容器60内に供給することができる。これにより、熱媒体の有効利用を図ることができると共に、熱処理中に処理室50内に発生した熱媒体蒸気が基板Gに付着するのを防止することができる。
なお、第2実施形態において、その他の部分は第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して、説明は省略する。
◎その他の実施形態
上記実施形態では、この発明に係る基板熱処理装置をLCD基板のレジスト塗布・現像処理システムにおけるベーキングユニット(BAKE)に適用した場合について説明したが、プリベーキングユニット(PREBAKE)あるいはポストエクスポージャーベーキングユニット(PEBAKE)においても同様に適用することができる。なお、ポストエクスポージャーベーキングユニット(PEBAKE)においては、熱媒体70は120℃の処理温度に設定される。したがって、熱媒体70は、融点が120℃より低く、沸点が120℃より高い液状熱媒体である必要がある。
また、この発明に係る基板処理装置は、LCD基板のレジスト塗布・現像処理システム以外の熱処理にも適用できることは勿論である。
上記実施形態では、この発明に係る基板熱処理装置を加熱処理装置に適用した場合について説明したが、熱媒体の設定温度を、例えば23℃以下等の低温側に設定すれば、この発明に係る基板熱処理装置を冷却処理にも適用できる。なお、冷却処理においては、熱源として、例えば処理容器60内に配設される循環パイプに、処理容器60の外部に配設された冷媒生成手段によって生成された冷媒を流通する構造のものを使用することができ、これにより、液状熱媒体を所定の処理温度に温調することができる。
この発明に係る基板熱処理装置を具備するレジスト塗布現像処理システムの一例を示す概略平面図である。 上記レジスト塗布現像処理システムの概略正面図である。 上記レジスト塗布現像処理システムの概略背面図である。 この発明に係る基板熱処理装置の第1実施形態を示す断面図である。 図4のI部拡大断面図である。 この発明における支持ピンを示す斜視図である。 この発明における枠部材を使用した状態を示す要部断面図である。 上記枠部材の要部斜視図である。 この発明に係る基板熱処理装置の第2実施形態を示す断面図である。
符号の説明
50 処理室
56 排気口
60 処理容器
62 貫通孔
63 シール部材
64 支持ピン
66 昇降シリンダ
68 枠部材
70 液状熱媒体
80 ヒータ(熱源)
100 循環管路
102 排気ポンプ
103 気液分離器(気液分離手段)
G 基板(被処理基板)

Claims (9)

  1. 被処理基板を熱処理する処理容器内に収容され、被処理基板の比重と同等以上の比重を有し、かつ表面張力により被処理基板の下面全域に接触する液状の熱媒体と、
    上記熱媒体を所定の処理温度に温調する熱源と、
    を具備することを特徴とする基板熱処理装置。
  2. 被処理基板の比重と同等以上の比重を有し、かつ表面張力により被処理基板の下面全域に接触する液状の熱媒体を収容する処理容器と、
    上記熱媒体を所定の処理温度に温調する熱源と、
    を具備することを特徴とする基板熱処理装置。
  3. 被処理基板を熱処理する処理容器内に収容され、被処理基板の比重と同等以上の比重を有し、かつ表面張力により被処理基板の下面全域に接触する液状の熱媒体と、
    上記熱媒体を所定の処理温度に温調する熱源と、
    上記処理容器を収容する処理室の上部に設けられた排気口と、処理容器内とを接続する循環管路と、
    上記循環管路に介設され、上記処理室内に発生する熱媒体蒸気を処理容器内に供給するポンプと、
    を具備することを特徴とする基板熱処理装置。
  4. 被処理基板の比重と同等以上の比重を有し、かつ表面張力により被処理基板の下面全域に接触する液状の熱媒体を収容する処理容器と、
    上記熱媒体を所定の処理温度に温調する熱源と、
    上記処理容器を収容する処理室の上部に設けられた排気口と、処理容器内とを接続する循環管路と、
    上記循環管路に介設され、上記処理室内に発生する熱媒体蒸気を処理容器内に供給するポンプと、
    を具備することを特徴とする基板熱処理装置。
  5. 請求項3又は4記載の基板熱処理装置において、
    上記循環管路に介設され、熱媒体蒸気を気液分離する気液分離手段を更に具備することを特徴とする基板熱処理装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の基板熱処理装置において、
    上記処理容器の底部に設けられた貫通孔内を水密及び摺動可能に貫通して被処理基板を昇降可能に支持する支持ピンを更に具備することを特徴とする基板熱処理装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の基板熱処理装置において、
    上記被処理基板が熱媒体に接触する際に、被処理基板の表面に熱媒体が侵入するのを阻止する枠部材を更に具備することを特徴とする基板熱処理装置。
  8. 被処理基板を加熱又は冷却処理する基板熱処理方法であって、
    上記被処理基板の比重と同等以上の比重を有し、かつ表面張力により被処理基板の下面全域に接触する液状の熱媒体の表面上に被処理基板を浮上させ、上記熱媒体を所定の温度に温調して、被処理基板を所定温度に加熱又は冷却処理することを特徴とする基板熱処理方法。
  9. 請求項8記載の基板熱処理方法において、
    上記被処理基板を液状の熱媒体の表面に浮上させて加熱又は冷却処理するときに、上記被処理基板の表面側に上記熱媒体が侵入するのを阻止する枠部材を被処理基板の周囲に配設することを特徴とする基板熱処理方法。
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