JPH09286097A - インクジェット記録方法、その装置、画像処理方法及び画像処理方法を実行するプリント方法 - Google Patents

インクジェット記録方法、その装置、画像処理方法及び画像処理方法を実行するプリント方法

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JPH09286097A
JPH09286097A JP8101714A JP10171496A JPH09286097A JP H09286097 A JPH09286097 A JP H09286097A JP 8101714 A JP8101714 A JP 8101714A JP 10171496 A JP10171496 A JP 10171496A JP H09286097 A JPH09286097 A JP H09286097A
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    • G06K2215/0094Colour printing

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリントバッファの容量を少なく抑えて多値
画像データを記録することができるインクジェット記録
方法及びその装置を提供する。 【解決手段】 ホストコンピュータから受信して受信バ
ッファ615に記憶されているコードを解析し、各色の
記録データに展開してプリントバッファに記憶する。こ
のプリントバッファに記憶された2ビットの画像データ
は、マスクメモリから読み出されるマスクパターンと論
理積が取られて記録される。このマスクパターンは、2
ビットの画像データの上位ビットと下位ビットとのそれ
ぞれに対してそれぞれ異なるパターンとなるように構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録手段を用い
て、記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方
法、その装置、画像処理方法及び画像処理方法を実行す
るプリント方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー画像の出力機器として、様
々な記録方式のカラープリンタが開発されている。その
中でも行(ライン)毎に記録を行うシリアル型のインク
ジェット・プリンタは、安価で、多種の記録媒体に高品
位の画像を印刷でき、更には容易に小型化できる等の利
点があるために広く使用されている。
【0003】このようなシリアル型のプリンタは、1走
査分の記録情報を画像データに展開してメモリに記憶
し、記録ヘッドを記録媒体に対して走査させながら、そ
の展開した画像データに基づいて記録ヘッドの記録素子
を駆動して記録画像を形成する記録装置である。このよ
うなシリアル型のプリンタ装置でカラーインクを使用し
てカラー画像を記録するカラープリンタ装置が知られて
おり、その記録ヘッドとして、記録ヘッドの走査方向に
対して直交する方向に、イエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックの各記録データを記録する記録素子を縦並びに
配列したヘッドが普及している。このような構成の記録
ヘッドにおいて、各色に対応する記録素子群の間隔を空
けて配置し、記録媒体に対して1つ色の記録素子群によ
る記録走査を完了させてから、次の色の記録データの記
録走査を始めるまでの遅延時間を発生させ、尚かつ、こ
の遅延による記録速度の低下に対する割合を小さくする
ようにしている。これにより、記録媒体上の各色の記録
ドット間で生じる色ムラや滲みなどを軽減して高画質な
カラー出力を可能としている。
【0004】また最近では、写真画像のように1画素に
対して多値の情報からなる画像データに対して2値化処
理を行って出力する記録装置が増加している。このよう
な多値データを2値化した場合、1記録画素の大きさ
(ドット面積)及びその明度が画像の粒状感を決める要
素となる。即ち、記録された1画素の面積(ドット形
状)が大きいほど粒状感が増し、その画素の明度が低い
(高濃度)ほど、その粒状感が増すことが知られてい
る。そこで、このような記録画像における粒状感を軽減
する手法として、記録画素の面積を小さくして記録画像
の解像度を高める手法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のカラー記録装置
においては、記録データの解像度を上げるためには、記
録画像データを記憶する記憶手段(プリントバッファ)
の記憶容量も増やさなければならない。例えば、1画素
を4階調で記録するには、その画素データは3ビットと
なり、また1画素を2階調で記録する場合、即ち、画素
データが1ビットの場合に比べて3倍の記憶容量を必要
とする。通常、このようなプリントバッファは、RAM
(ランダムアクセスメモリ)を使用して構成されるが、
このようなRAMは、そのメモリ容量に比例してコスト
がほぼ決まるため、メモリの記憶容量の増加は装置のコ
ストを上げることになる。
【0006】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、プリントバッファの容量を少なく抑えて多値画像デ
ータを記録することができるインクジェット記録方法、
その装置、画像処理方法及び画像処理方法を実行するプ
リント方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のインクジェット記録装置は以下のような構成
を備える。即ち、インクを吐出する複数の吐出部を有す
る記録ヘッドを記録媒体の略同一記録領域に対して複数
回走査させて画像を記録するインクジェット記録装置で
あって、複数のnビットにより表現される画像データに
対して少なくともn回の記録走査を行って記録する記録
手段と、前記画像データのnビットの内の有意ビットの
位置に応じて前記画像データを変換する変換手段と、前
記変換手段により変換された画像データに基づいて前記
記録手段を駆動して記録媒体に記録する制御手段とを有
する。
【0008】上記目的を達成するために本発明のインク
ジェット記録方法は以下のような構成を備える。即ち、
インクを吐出する複数の吐出部を有する記録ヘッドを記
録媒体の略同一記録領域に対して複数回走査させて画像
を記録するインクジェット記録方法において、2ビット
の画像データの上位ビットに対するドットの発生率が前
記画像データの下位ビットに対するドットの発生率の略
倍になるように前記画像データを変換し、その変換され
た画像データに基づいて少なくとも2回の記録走査を行
って記録することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する前
に、その概要を簡単に説明する。本実施の形態では、特
開平07−052390号公報に開示されている複数の
記録走査によるマルチパス記録を、間引きパターンによ
り間引きされた画像データに対して行うことにより実現
している。即ち、この間引きパターンの構成を偶数カラ
ムと奇数カラムでマスクデータの“1”の発生率を異な
らせたものとする。
【0010】例えば、1画素が2ビットの画像データに
対して上述の間引きパターンによりマスクをかけ、その
2ビットの上位ビットが“1”の場合は複数回の記録走
査のうち2回の走査で、そのドットを記録する。また2
ビットの下位ビットが“1”の場合は、複数回の記録走
査のうち1回で1ドットを記録する。
【0011】これにより、2進法表記の画素データに対
して、1画素データが“00”の場合はドットは形成さ
れない。1画素データが“01”の場合は1個のドット
で記録される。また1画素データが“10”の場合は2
個のドットで記録される。そして1画素データが“1
1”の場合は3個のドットで記録されることになり、1
画素が2ビットで4階調を表現することが可能となる。
【0012】以下、添付図面を参照して本発明の好適な
実施の形態を詳細に説明する。
【0013】本実施の形態の画像記録装置では、C個
(Cは“2”以上の整数)の各記録色に対応した記録ヘ
ッドを有し、各色の記録ヘッド毎にプリントバッファを
有している。更に、本実施の形態では、1画素がN値
(Nは“3”以上の整数)で表されるカラー画像情報
を、1画素に対してn値(nは2<n<Nとなる整数)
のプリントデータに変換する。このために本実施の形態
では、誤差拡散法によるn値化処理を用いており、まず
最初にこのn値化方法を図4を参照して説明する。
【0014】図4に示すように、記録を行う主走査方向
をパラメータx、副走査方向をパラメータyで表し、各
画素をPx,y、その画素濃度をVx,yで表している。ここ
で着目画素をPa,bとしてy≦bかつx<aに位置して
いる画素は既にn値化処理が完了しているものとする。
この場合、着目画素Pa,bの画素濃度Va,bに対するn値
化のための(n−1)個の閾値Tは、 T=(2k−1)×(N−1)/{2×(n−1)} (但し、kは1以上(n−1)以下の整数とする)とな
る。即ち、N値で表された入力レベルに対するn値の出
力レベルとの関係を図5に示す。
【0015】この場合において、入力レベル値(画素濃
度)と閾値Tとの間で生じる誤差Eは、E=Va,b−
(2k−1)×(N−1)/{2×(n−1)}で表さ
れる。
【0016】次に、着目画素Pa,bの周辺でn値化を行
っていない画素Pa+1,b、Pa-2,b+1、Pa-1,b+1、Pa,b
+1のそれぞれに、この誤差Eを振り分ける。この場合、
経験的に求めた重み係数W0,W1,W2,W3を用いて次
式に基づく処理を行う。
【0017】Va+1,b =Va+1,b +E×W0 Va-2,b+1=Va-2,b+1+E×W1 Va-1,b+1=Va-1,b+1+E×W2 Va, b+1=Va,b+1 +E×W3 これらの重み係数の例としては、 W0=7/16,W1=1/16,W2=5/16,W3=
3/16 があげられる。このn値化の処理は、画像処理装置であ
るホストコンピュータで行うことが望ましい。
【0018】図6は、このようなホストコンピュータ6
01と記録装置602とを含む画像記録システムにおけ
る画像情報の流れを示す図である。
【0019】図6において、点線で囲まれた領域601
はホストコンピュータ601における処理を示してい
る。ここでは多値の画像データ610を、記録要素分離
手段611により各記録要素(例えば各色に対応した記
録データ)毎の多値データに分離する。次にn値化処理
手段612を用いて、多値の画像データを各記録要素毎
にn値化する処理を行い、各記録要素毎に1画素当たり
n値の画像情報に変換する。次に記録コード化手段61
3を用いて、そのn値化された画像情報を記録装置60
2で認識できる命令形態のコードに変換する。そして、
そのコードをインターフェース614を介して記録装置
602に伝送する。
【0020】記録装置602では、インターフェース6
14を介して伝送されたコードを受け取って受信バッフ
ァ615に記憶する。次にコード解析手段616を用い
て、受信バッファ615に記憶しているコードを解析す
る。こうして解析されたデータに基づいて、記録データ
展開手段617によりプリントイメージに展開し、その
イメージに展開した画像データを、各記録要素の画像デ
ータ毎にプリントバッファ618に展開する。こうして
プリントバッファ618に展開された各記録要素に対応
する画像データに基づいて、各記録要素に対応する記録
素子を駆動して記録媒体上にカラー画像を形成する。
【0021】次に、本実施の形態の記録装置602の機
械的構成を図2を参照して説明する。
【0022】図2は、本発明を実施の形態のカートリッ
ジ交換式のシリアル型のカラーインクジェット記録装置
の機械的構成を示す外観斜視図で、カラーインクジェッ
ト記録装置のフロントカバーを取り外して、装置の内部
を露出させた状態を示している。
【0023】1は交換式のインク・カートリッジであ
る。2はキャリッジユニットで、インク・カートリッジ
1が取り付けられて図面の左右方向に走査される。3は
ホルダで、インク・カートリッジ1をキャリッジユニッ
ト2に固定するのに使用される。このホルダ3は、カー
トリッジ固定レバー4に連動して作動し、インク・カー
トリッジ1がキャリッジユニット2内に装着されてから
カートリッジ固定レバー4が作動されることにより、そ
のインク・カートリッジ1がキャリッジユニット2に圧
着されるように構成されている。これによりインク・カ
ートリッジ1の位置決めと電気的なコンタクトを得よう
とするものである。5はフレキシブルケーブルで、記録
装置602の制御部101(図14)等からの電気信号
をキャリッジユニット2に伝えている。
【0024】6はキャリッジモータで、その回転により
キャリッジユニット2を主走査方向に往復動作させてい
る。7はキャリッジベルトで、一部がキャリッジユニッ
ト2に固定されるとともにキャリッジモータ6の回転に
応じて回転するプーリに捲回され、その回転によってキ
ャリッジユニット2の往復搬送を行わせている。8はガ
イドシャフトで、キャリッジユニット2を摺動可能に支
持している。9はホームポジションセンサで、キャリッ
ジユニット2に取付けられ、キャリッジユニット2のホ
ームポジションを決めるためのフォトカプラ等を備えて
いる。10は遮光板で、キャリッジユニット2がホーム
ポジションに到達すると、そのホームポジションセンサ
9のフォトカプラを遮光してキャリッジがホーム位置に
到達したことを検出できるように構成されている。12
はキャリッジユニット2に搭載された記録ヘッド(イン
ク・カートリッジ1に含まれている)の回復系を含むホ
ームポジションユニットである。13は記録媒体を装置
外に排紙するための排紙ローラで、拍車ユニット(不図
示)とで記録媒体を挟み込み、装置外に排出させてい
る。14はLFユニットで、後述する搬送用モータ等を
含み、記録媒体を所定量ずつ副走査方向へ搬送するユニ
ットである。
【0025】図3は、本発明の実施の形態で使用される
インク・カートリッジの詳細図で、このインク・カート
リッジ1はインクを収容するインクタンク15,16
と、インクタンクよりのインクの供給を受けてインクジ
ェット法によりプリントを行う記録ヘッド部21を備え
ている。
【0026】15は交換式のブラック色のインクを収容
しているインクタンクである。16はシアン、マゼン
タ、イエローの色剤のインクを含む交換式のインクタン
クである。17はインクタンク16とヘッドカートリッ
ジ1との連結口で、インク・カートリッジ1の供給管2
0に連結されてインク・カートリッジ1内に色剤を供給
している。18は黒インクタンク15の色剤供給口であ
る。これら色剤供給口17,18は、タンク15,16
がカートリッジ1に装着されると供給管20に連結さ
れ、記録ヘッド部21に色剤を供給するように構成され
ている。19は電気信号のコンタクト部で、フレキシブ
ルケーブル5と接続され、制御部101(図14)らの
信号を記録ヘッド部21に伝える様に構成されている。
【0027】次に本発明の具体的な実施の形態について
説明する。 [実施の形態1]本実施の形態のカラーインクジェット
記録装置の記録ヘッドにおける記録素子の配置と記録媒
体に対する位置関係を図7に示す。
【0028】図7に示す通り、記録媒体に記録する記録
ヘッドの記録素子は記録媒体の搬送方向に配置され、そ
の搬送方向の上流側よりブラック、シアン、マゼンタ、
イエローの順に各々24素子ずつ配置されている。また
各色に対応する記録素子群の間隔は8記録素子分とす
る。そして、この記録ヘッドの主走査方向の一走査によ
りプリントされるプリント幅は8インチとする。また図
示のように、記録媒体と記録素子との位置関係は、4ラ
スタに対して1カラムの傾きを持つ。
【0029】また本実施の形態のカラーインクジェット
記録装置では、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー
の各色のインクは、その染料濃度もしくは顔料濃度が通
常のインクの3分の1になるように希釈されている。こ
れはプリントされた画素が完全に埋まった状態(ベタ)
に対して、更に2重、3重に画素を重ねてをプリントし
た場合の光学的反射濃度の階調性が、このような希釈さ
れたインクを用いて記録された場合の方が通常の濃度の
インクを使用した場合よりも良好であるためである。
【0030】図8は、インクの染料濃度(%)と、その
インクを使用してプリントされたドットの光学的反射濃
度との関係を示す図である。
【0031】図9は、画素密度(%)とその画素の光学
的反射濃度との関係を示す図、図10は画素濃度とプリ
ントされるドットとの関係を示す図である。尚、図10
において、点線で囲まれた枠は、例えば360dpiで
記録される画素の記録密度に対応している。
【0032】いま濃度値が“0”から“255”の25
6値の画素データを誤差拡散法によって4値化した画像
データ(00〜11)において、1画素の出力レベルが
“0”(00)の場合は、その画素位置にドットをプリ
ントしない。
【0033】1画素の出力レベルが“1”(01)の場
合は、360dpiの画素密度に対応する位置にドット
を1重でプリントする。
【0034】1画素の出力レベルが“2”(10)の場
合は、720dpiの画素密度に対応する位置に、2回
の走査で2重のドットをプリントする。
【0035】1画素の出力レベルが“3”(11)の場
合は、720dpiの画素密度に対応する位置に2回の
走査で2重のドットを、そして3回目の走査で360d
piの画素密度に対応する位置にドットをプリントする
(3重プリント)。
【0036】このようにしてプリントを行った場合、マ
ゼンタの通常濃度のインク(染料濃度2.5%)と、そ
の3倍に希釈したインク(染料濃度0.833%)と、
そのインクにより形成されたドットの光学反射濃度の関
係が図9に示されている。
【0037】図9において、点線は通常濃度のインクに
より形成されたドットにおける画素密度と光学的反射濃
度との関係を示し、実線は3倍に希釈されたインクにお
ける関係を示している。尚、画素密度(%)の数値の
“100”は1重のプリントを、“200”は2重のプ
リントを、そして“300”は3重のプリント示してい
る。
【0038】次に本実施の形態における画像情報の流れ
について説明する。
【0039】本実施の形態では、記録ヘッドの各記録素
子に対する、ホスト側の画像処理装置(ホストコンピュ
ータ)601における1画素当たりの画像データは8ビ
ット(256値)であるとする。
【0040】まずホスト側の画像処理装置601におい
て、画像データの各色成分の画素データを誤差拡散法に
より4値化する。こうして4値化されたデータを2ビッ
トで表現する。即ち、低い濃度レベルの画素データより
2進法の表記で“00”,“01”,“10”,“1
1”の順のデータとする。次に、この4値化されたデー
タを画像の走査線(以後、ラスタと称す)単位で、イン
ターフェース614を介して本実施の形態のカラーイン
クジェット記録装置602に伝送する。
【0041】図11は、本実施の形態のカラーインクジ
ェット記録装置602におけるプリントバッファとマス
クの管理の構成を示したブロック図である。
【0042】カラーインクジェット記録装置602で
は、ホスト側601より伝送されたコードを受信して受
信バッファ615に記憶し、コード解析手段616によ
り各色が2ビットで構成されたコードとして解析し、そ
れを解釈する。こうして解釈された各色の記録データを
記録データ展開手段617によって各色のプリントバッ
ファ618Y,618M,618C,618Kに展開す
る。
【0043】これら各色のプリントバッファ618Y,
618M,618C,618Kは更に、8ラスタ分の記
憶領域を単位として構成されている。また、これらプリ
ントバッファ618Y,618M,618C,618K
は、主走査方向に同一の記録位置にある8ラスタ分の記
録データ(以後、カラムと称する)毎に1バイト分とし
て格納する。尚、記録データの各画素データは2ビット
で構成されているが、これら画素データの2ビットはそ
れぞれ1ビット単位で管理され、プリントバッファより
2カラム分が1カラムずつ読み出されてプリントされる
ことにより、360dpiの1画素が形成されることに
なる。以後、8ラスタ分を1バンドとして説明する。
【0044】本実施形態では、ブラックのプリントバッ
ファ618KにはバンドK1からバンドK4の4本のバン
ド分の記録データが含まれ、シアンのプリントバッファ
618CにはバンドC1からバンドC8の8本のバンド分
の記録データが含まれ、マゼンタのプリントバッファ6
18MにはバンドM1からバンドM12の12本のバンド
分の記録データが記憶されている。そしてイエローのプ
リントバッファ618Yには、バンドY1のバンドY16
の16本のバンド分の記録データが記憶されている。
【0045】このように各色のプリントバッファのデー
タ構成が異なるのは、ホストコンピュータ601より画
像データが4値化が終了したラスタ単位で伝送されるた
め、記録媒体上の同一のラスタ位置にプリントされるべ
きデータが各色の記録素子に送られてプリントされるま
でに保持しておくラスタ分のデータ量が異なるためであ
る。
【0046】記録データ展開手段613により展開され
た各色の記録データは、それぞれ各色の対応する展開バ
ンド管理手段11004〜11007により、各色のプ
リントバッファ618K,618C,618M,618
Yに転送されて記憶される。ここで、各色の記録データ
が各プリントバッファに展開される最初のバンドは、そ
れぞれバンドK1、バンドC1、バンドM1、バンドY1と
する。そして、これ以後の各バンドデータの展開位置
は、前回の各色に対応した展開位置をk-1,c-1,m-1,y
-1とした場合は、今回はそれぞれに+1した位置、即
ち、Kk,Cc,Mm,Yyとなる。この+1により、例え
ばk=5となる場合はk=1とし、c=9となる場合はc=
1に、m=13になる場合はm=1とし、y=17となる
場合はy=1とする。こうしてブラックの記録データの
展開位置は、K1,K2,K3,K4,K1,K2,K3,K
4,K1,K2,K3,K4,…の順となり、シアンの記録
データの展開位置は、C1,C2,C3,C4,C5,C6,
C7,C8,C1,C2,C3,C4,…の順となり、マゼン
タの記録データの展開位置は、M1,M2,M3,M4,
…,M10,M11,M12,M1,M2,M3,M4,…の順と
なり、更に、イエローの記録データの展開位置はY1,
Y2,Y3,Y4,…,Y14,Y15,Y16,Y1,Y2,Y
3,Y4,…の順となる。
【0047】次に各色のプリントバッファ618K,6
18C,618M,618Yに展開された記録データを
用いてプリントを行う。尚、本実施の形態では、各画素
に対して、記録ヘッドを3回走査してプリントを行う3
パス記録とする。以下、この場合の記録方法について説
明する。
【0048】この実施の形態では、記録データはマスク
パターンにより間引きされて記録される。このマスクパ
ターンを格納するマスクパターンバッファは各色の24
記録素子(ノズル)を3分割した8(ノズル)ずつの領
域に分割されて記録データのマスクに使用される。これ
ら3分割されたマスクパターンを、以後マスクA、マス
クB、マスクCと呼ぶことにする。
【0049】図12は、本実施の形態で使用するマスク
パターンバッファの構成を示した図で、このマスクパタ
ーンはマスクA〜Cで構成されている。
【0050】マスクパターンA,B,Cは各1024バ
イトとし、また各マスクパターンの1バイトがプリント
バッファに記憶された8ラスタの記録データの1カラム
分(8ビット)に対応させて使用される。また本実施の
形態では、1画素が2ビットで表されるデータを扱うた
めにマスクパターンを記憶するカラム数は偶数カラムと
する必要がある。
【0051】前述の図7で説明したように、記録ヘッド
の記録素子と記録媒体との位置関係は8ラスタに対して
1カラムの傾きを持っているため、1回の記録ヘッドの
駆動周期におけるプリントバッファからの記録データの
読み出し位置は、図13の斜線部で示す様に、同一色の
中のバンド間で1バイト分ずれ、各色の記録データ間で
2バイト分ずれている。
【0052】図13に示すように、各色の記録データの
展開位置がKk,Cc,Mm,Yy場合、各色のヘッド駆動
データ取得に使用するバンドは、給紙側より、ブラック
の記録データのバンドK(k+1)の第1バイト、バンドK
(k+2)の第2番目の1バイト,バンドK(k+3)の3番目の
バイトとなる。そしてシアンの記録データは、バンドC
(c+1)の5番目の1バイト、バンドC(c+2)の6番目の1
バイト、バイトC(c+3)の7番目の1バイト、マゼンタ
の記録データはバンドM(m+1)の9番目の1バイト、バ
ンドM(m+2)の10番目の1バイト、バンドM(m+3)の1
1番目の1バイト、イエローの記録データはバンドY(y
+1)の13番目の1バイト、バンドY(y+2)の14番目の
1バイト、そしてバンドY(y+3)の15番目の1バイト
となる。
【0053】また各色のマスクパターンの参照位置も図
12の斜線部で示す様にバンド間で1バイトずれる。そ
して、このマスクパターンの参照は、最終カラム(10
24)にまで到達すると次は先頭のカラム1を参照する
ように、図11のマスク取得手段11024,1102
5,11026,11027にて管理される。
【0054】記録ヘッドの各色用の24記録素子(ノズ
ル)における、記録媒体の給紙方向より最初の8ノズル
分の記録データは、1バンドのマスクパターンAとの論
理積がAND手段11020,11021,1102
2,11023により取られてデータ出力手段1103
2から出力される。そして次の8ノズル分の記録データ
の1バンド分は、AND手段11020〜11027に
よりマスクBとの論理積が取られて出力される。そして
最後の8ノズル分の記録データの1バンド分は、AND
手段11020〜11027によりマスクCとの論理積
が取られて出力される。
【0055】図14は本実施の形態のカラーインクジェ
ット記録装置の構成を示すブロック図で、前述の図面と
共通する部分は同じ番号で示し、その説明を省略する。
【0056】制御部101は、本実施の形態のカラーイ
ンクジェット記録装置全体の動作を制御しており、マイ
クロプロセッサ等のCPU110、CPU110により
実行される制御プログラムを記憶しているプログラムメ
モリ111、マスクパターンを記憶しているマスクパタ
ーンメモリ113や各色のプリントデータに対応するプ
リントデータを記憶するプリントバッファ618等を有
するRAM等を備えている。マスクパターンは、前述し
たようにマスクパターンA〜Cで構成されており、マス
クパターンAは各色の記録ヘッドの24個の記録素子の
内の、記録媒体の搬送方向の上流側の8個の記録素子用
のデータ(8ビット)をマスクするのに使用され、マス
クパターンBは次の8ビット、そしてマスクパターンC
は最も下流側の8ビットをマスクするのに使用される。
プリントバッファ618は前述したように各色毎に異な
るバンド分のプリントデータを記憶している。
【0057】102はヘッドドライバで、制御部101
から出力されるプリントデータや制御信号に応じて対応
する色の記録用ヘッド21Y〜21Kを駆動してプリン
トを行っている。103,104のそれぞれはモータド
ライバで、制御部101よりの制御信号に応じて、それ
ぞれ対応するキャリッジモータ6、紙送り用モータ10
5を回転駆動している。
【0058】図15は本実施の形態のカラーインクジェ
ット記録装置で実行されるホストコンピュータ601か
らのデータ受信及びプリント処理を示すフローチャート
で、この処理を実行する制御プログラムはプログラムメ
モリ111に記憶されている。
【0059】まずステップS21で、インターフェース
614を介してホストコンピュータ601から記録コー
ドを受信したかどうかを調べ、受信したときはステップ
S22に進み、受信バッファ615に記憶する。次にス
テップS23に進み、受信バッファ615に、各色のコ
ードデータが所定量、例えば3バンド幅分(記録ヘッド
21の走査により記録される幅に相当)格納されたかど
うかをみる。格納されていなければステップS21に戻
り前述の処理を実行するが、格納されているときはステ
ップS24に進み、その受信バッファ615に格納され
ているコードを解析してプリントイメージに展開する。
そしてステップS25に進み、その展開したプリントデ
ータを各色ごとにプリントバッファに格納する。
【0060】そしてステップS26に進み、図16のフ
ローチャートで示された3パスによる3バンド幅分のプ
リントデータを印刷する。この処理は図16のフローチ
ャートを参照して詳しく後述する。こうして3パスによ
るプリント処理が終了するとステップS27に進み、1
頁分のプリント処理が終了したかを調べ、終了していな
いときはステップS28に進み、紙送りモータ105を
駆動して記録媒体(例えば記録紙)を記録ヘッド21の
24記録素子によりプリントされた記録幅に対応する長
さだけ搬送してステップS21に戻る。そしてステップ
S27で1頁の印刷が終了するとステップS29に進
み、キャリッジモータ6を回転駆動してキャリッジユニ
ット2をホーム位置に戻し、紙送り用モータ105を回
転駆動して記録済みの記録媒体を装置外に排出する。
【0061】図16は前述の図15のステップS26で
実施されるプリント処理を示すフローチャートで、ここ
では3パスにより各色で24記録素子分のデータをプリ
ントする場合で説明する。尚、このフローチャートでは
説明を簡単にするために、上位ビットが“1”の時は1
回目と2回目のパスでそのドットをプリントし、下位ビ
ットが“1”の時は3回目のパスでプリントするように
説明したが本発明はこれに限定されるものでなく、記録
ヘッド21の記録素子の駆動周期が所定以上高くならな
ければ何番目のパスでプリントされても構わない。
【0062】まずステップS31でキャリッジユニット
2の走行を開始し、次にステップS32に進み、Y,
M,C及びK(黒)のプリントバッファ618Y〜61
8Kのそれぞれより、次にプリントされる画素に対応す
るデータ(2ビット)の上位ビットを読み出す。この時
の各プリントバッファより読み出される各色に対応する
データの位置は、前述の図13を参照して説明した通り
である。次にステップS23に進み、その読み出したプ
リントデータの内、各色の記録ヘッドにおいて記録媒体
の搬送方向上流に位置している8個の記録素子に対応す
るプリントデータをマスクAによりマスクし、次の8ビ
ットをマスクBによりマスクし、そして最後の8ビット
をマスクCによりマスクする(図11のAND手段によ
る論理積に相当)。
【0063】次にステップS34に進み、そのマスクさ
れた上位ビットが“1”かどうかを判断し、“1”とな
っているプリントデータに対応する記録素子をヘッドド
ライバ102により駆動して、前述の図10を参照して
説明したように、720dpiに位置に相当する箇所に
ドットをプリントする。ステップS36では、一走査目
が終了したかどうかを調べ、一走査目によるプリントの
終了でないときはステップS38に進み、2走査目の終
了かどうかをみる。いずれでもないときはステップS3
2に戻って前述の処理を実行するが、ステップS36で
一走査目のプリントが終了するとステップS37に進
み、キャリッジユニット2をホーム位置に戻し、再度ス
テップS32に戻って同じ処理を行う。
【0064】そしてステップS38で2パスによるプリ
ント処理が終了するとステップS39に進み、キャリッ
ジリターンを行ってステップS40に進み、今度はY,
M,C及びK(黒)のプリントバッファ618Y〜61
8Kのそれぞれより、前述のプリントデータ(2ビッ
ト)の下位ビットを読み出す。そして前述のステップS
33と同様にして、そのプリントデータにマスクA,
B,Cのそれぞれをかけてマスクする。そしてステップ
S42で、その下位ビットが“1”である画素に対応す
る360dpiの記録密度に相当する位置にドットを記
録する。そしてステップS44に進み、キャリッジユニ
ット2による一走査によるプリントが終了したかを調
べ、終了していないときはステップS40に戻って前述
の処理を実行する。またステップS44で一走査が終了
したときは、これで3パスによるプリントが終了したこ
とになるのでステップS45に進み、キャリッジユニッ
ト2をホーム位置に戻して処理を終了する。
【0065】次に図1のフローチャートを参照して、マ
スクパターンA,B,Cの生成方法について説明する。
尚、このマスクパターンの生成処理は本実施の形態のカ
ラーインクジェット記録装置602内で実行されても、
或はホストコンピュータ601等により実行されて記録
装置602にダウンロードされるか、或は予めこの方法
により生成されたマスクパターンを記録装置602のR
OM等に記憶しておきそれを用いても良い。
【0066】まずステップS1で、乱数発生手段により
3値乱数“0”“1”“2”を発生させる。この乱数発
生手段は、予めROM等に記憶されている乱数を使用し
てもよい。この処理は各マスクパターンA,B,Cのそ
れぞれを先頭の1ビットから順次決定する処理を示して
いる。
【0067】ステップS2では、その乱数発生手段によ
り発生された数字が“0”かどうかを調べ、そうであれ
ばステップS3に進み、その作成しているマスクパター
ンが前述の2ビットのプリントデータの上位ビット用の
マスクパターンか、即ち、図12の奇数番目のカラムの
マスクパターンかどうかをみる。そうであればステップ
S4に進み、マスクパターンA及びBにおける対応する
ビットを“1”に設定し、マスクパターンCにおける対
応するビットを“0”に設定する。一方ステップS3
で、2ビットのプリントデータの下位ビット用のマスク
パターン、即ち、図12の偶数番目のカラムのマスクパ
ターンであればステップS5に進み、マスクパターンA
における対応するビットを“1”に設定し、マスクパタ
ーンB及びCにおける対応するビットを“0”に設定す
る。
【0068】ステップS2で乱数が“0”でないときは
ステップS6に進み、その発生された乱数が“1”かど
うかをみる。“1”であればステップS7に進み、ステ
ップS3と同様にして、奇数番目のカラムのマスクパタ
ーンの生成かどうかを調べ、そうであればステップS8
に進み、マスクパターンB及びCにおける対応するビッ
トを“1”に設定し、マスクパターンAにおける対応す
るビットを“0”に設定する。またステップS7で奇数
番目のカラムのマスクパターンでないときはステップS
9に進み、マスクパターンBにおける対応するビットを
“1”に設定し、マスクパターンA及びCにおける対応
するビットを“0”に設定する。
【0069】ステップS6で乱数が“1”でないときは
“2”であるためステップS10に進み、ステップS3
或はS7と同様にしてマスクパターンの奇数番目のカラ
ムかどうかをみる。そうであればステップS11に進
み、マスクパターンC及びAにおける対応するビットを
“1”に設定し、マスクパターンBにおける対応するビ
ットを“0”に設定する。また、ステップS10で奇数
番目のカラムのマスクパターンでないときはステップS
12に進み、マスクパターンCにおける対応するビット
を“1”に設定し、マスクパターンA及びBにおける対
応するビットを“0”に設定する。
【0070】こうしてステップS4,S8,S11のい
ずれかの処理が終了するとステップS13に進み、マス
クパターンA,B,Cにおいてマスクパターンを設定す
るビット位置を1ビット分、図12の右方向にずらし
て、前述したマスク設定処理を行う。こうしてマスクパ
ターンA〜Cの全てを作成するまで、前述の処理を繰り
返し実行する。
【0071】こうして作成されたマスクパターンは図1
4のマスクパターンメモリ113に記憶され、この記憶
されたマスクパターンを用いてプリントデータにマスク
がかけられ前述した記録動作が実行される。
【0072】尚、本実施の形態1では、プリントデータ
を2ビットとして4階調を表現するようにしたが、例え
ば3ビット構成にして、最上位ビットが“1”であれば
4ドットを、次のビットが“1”であれば2ドットを、
更に最下位ビットが“1”であれば1ドットを打ち込む
様にすることにより、4パスによる記録を行うようにし
ても良い。この場合にもは、マスクパターンA〜Cのそ
れぞれを3ビットの各ビット単位に応じて、その発生確
率を変えることで対応可能である。即ち、最上位ビット
に対応するマスクパターンを全てプリントするマスクと
し、次のビットに対応して2つのビットがオンになるマ
スクパターンを作成し、最下位ビットに対応した1ビッ
トのマスクパターンを形成する。
【0073】このように、例えば前述のように1画素が
2ビットのプリントデータに対して最低2回のパス記録
を行う構成とし、2つのカラムに対するマスクパターン
“1”の発生確率を、1番目のカラムデータに対して
“2/3”とし、2番目のカラムデータに対して“1/
3”とする。即ち、nビットのデータに対して最低2の
(n−1)乗回のパス記録を行って、一般的に2のn乗
の階調を得ることができる。
【0074】[実施の形態2]本実施の形態2は、記録
データを4ビットとし、この4ビットの記録データを4
×2の8画素データにデコードする構成をとる。また本
実施の形態2におけるマスクデータは、このデコードさ
れた画素データに対してかけられるものとする。
【0075】図17は、本実施の形態2における4ビッ
トの記録コードに基づく記録画素の一例を示す図であ
る。
【0076】この記録画素において、奇数番目の画素は
複数ドット(複数のインク滴による重ね打ち)で構成さ
れ、偶数番目の画素は1回のインク滴の吐出による記録
されている。
【0077】図18は、この実施の形態2において、各
色に対応する記録コードはそれぞれ対応するプリントバ
ッファに記憶されており、そのプリントバッファから読
み出された4ビットの記録コードは、図17で説明した
ように4×2画素のパターンにデコードされ、キャリッ
ジの位置に応じた記録タイミングに基づいてカラム取得
手段により選択されてAND手段に出力される。一方、
マスクメモリに記憶されたマスクパターンもマスク取得
手段により選択されて読み出されてAND手段に出力さ
れる。こうしてAND手段によりマスクされたデータが
記録データとして出力される。尚、この図18における
カラム取得手段、AND手段及びマスク取得手段は前述
の図11の各色のカラム取得手段11016〜1101
9、AND手段11020〜11023及びマスク取得
手段11024〜11027に相当している。
【0078】こうして前述のマスクパターンにより、記
録データによる記録は以下のようにして行われる。即
ち、「0000」は記録しない、「0001」は1ドッ
ト、「0010」は2ドット、「0011」は3ドッ
ト、「0100」は4ドット、「0101」は5ドッ
ト、「0110」は6ドット、「0111」は7ドッ
ト、「1000」は8ドット、「1001」は9ドッ
ト、「1010」は10ドット、「1011」は11ド
ット、そして「1100」は12ドットで記録される。
【0079】これにより、マスク後のデータにおいて1
画素に対して1回の記録しか行わない場合は、最大8ド
ットにより9階調で表現されるのに対し、本実施の形態
2では、最大13階調表現が可能になる。
【0080】[その他の実施の形態]1ビットの画像デ
ータで2値を表現する場合は、従来と同様に前述のマス
クパターンA,B,Cを用いてマスク処理を行う。この
場合のマスクパターンは、図1のフローチャートにおい
て、乱数発生手段により発生された数字が“0”の場
合、マスクパターンAにおけるビットを“1”に設定
し、マスクパターンB及びCのビットを“0”に設定す
る。また乱数が“1”の場合はマスクパターンBにのビ
ットを“1”に設定し、マスクパターンA及びCのビッ
トを“0”に設定する。更に乱数が“2”の場合、マス
クパターンCのビットを“1”に設定し、マスクパター
ンA及びBのビットを“0”に設定する。即ち、全ての
マスクパターンに亙って、前述の実施の形態の偶数カラ
ムに対するマスクパターンの生成処理を行う。これによ
り1画素に対してインク滴の吐出回数は1回となり、2
値表現となる。
【0081】上述したように2値の画像データ(1ビッ
ト)と、4値の画像データ(2ビット)を記録する場
合、本実施の形態の記録方式によれば、マスクパターン
の生成方法を切り替えることで両方の画像データに対応
することが可能となる。
【0082】そこで本実施の形態では、ホストコンピュ
ータより記録装置に画像データ転送を転送する前に、そ
の画像データの形式を示したコードを転送する。次に、
ホストコンピュータ或は記録装置で、この画像データの
形式を示したコードに対応したマスクパターンを生成す
る。つぎにこのマスクパターンを用いて、プリントバッ
ファに展開される画像データに間引き処理を加えながら
記録を行う。こうすることにより、異なる画像形式のコ
ードに対する記録装置を実現できる。
【0083】図19は、本実施の形態2の記録装置にお
けるホストコンピュータからのコード受信処理を示すフ
ローチャートである。
【0084】コードを受信するとステップS51に進
み、そのコードがデータフォーマットの設定を行うコー
ドかどうかをみる。そうでないときはステップS52に
進み、記録する画像を示すコードかどうかをみる。そう
であればステップS53に進み、そのコードをイメージ
に展開してプリントバッファに記憶する。そうでないと
きはステップS54に進み、そのコードに対応する処理
を実行する。
【0085】またステップS51でデータフォーマット
の設定を示すコードのときはステップS55に進み、2
ビットコードか、1ビットコードかをみる。2ビットコ
ードのときはステップS56に進み、図1のフローチャ
ートに従って2ビットコードに応じたマスクパターンを
発生して マスクメモリに格納する。一方、1ビットコ
ードのときはステップS57に進み、1ビットコードに
対応するマスクパターンを発生する。
【0086】また、このようなマスクパターンは、装着
されているインクに応じて変更されても良い。次に、こ
の装着されているインクタンク或はヘッドカートリッジ
の種類を判別する方法を説明する。
【0087】図20は、本実施の形態で用いられるヘッ
ドカートリッジ1におけるインクタンクの種別を検知す
る方法を説明する図である。
【0088】インクタンク15,16がヘッドカートリ
ッジ1に装着され、フック70とタンクの突起73とが
係合することによりカートリッジ1上にインクタンクが
固定される。このフック70の力が作用する方向に、装
着されたインクタンクの種類を検知するためのコンタク
ト部71が設けられている。このタンク検知用コンタク
ト部71は、ヘッドカートリッジ1側とインクタンク1
5,16側の双方に設けられている。72は、そのコン
タクト部71を拡大して示す図で、電極パット1、電極
パット2、電極パット3の3つの電極パットが設けられ
ている。この図には示していないが、ヘッドカートリッ
ジ1側も同様の電極パットが同数設けられており、コン
タクト部71において電気的に接続されている。ここ
で、インクタンク15,16側のコンタクト部に於い
て、電極パット1、電極パット2は通電可能な状態にな
っているが、電極パット3は絶縁されているものとす
る。例えば、このような状態を通常のインクが注入され
ているインクタンクとする。これらの電極パットと接触
している、カートリッジ1側のコンタクト部を介して、
本実施の形態のインクジェット記録装置は、これらの電
極パットに通電することにより、取り付けられているイ
ンクタンクが、どのような種類のインクを収容している
かを検知することができる。
【0089】即ち、図20の例では、電極パット1と電
極パット2の間には電流が流れるが、電極パット1と電
極パット3及び電極パット2とパット3との間には電流
が流れない。この状態を予め、通常のインクタンクが取
り付けられているとしてインクジェット記憶装置本体が
ROM等に記憶させておく。これに対して、淡インクを
注入しているインクタンクでは、例えば電極パット3を
通電可能な状態にしておくことにより、通常のインクタ
ンクと異なっていることを識別することが可能となる。
【0090】また、本実施の形態では、インクタンクを
識別するための電極パットの数を3つとしているが、こ
れら電極パット数を多くすることにより、より多くのイ
ンクタンクの種類を識別することが可能となる。
【0091】更に、図3に示したコンタクト部19を介
して導通状態を調べることにより、ヘッドカートリッジ
1が交換されたかどうかを検知することも可能である。
【0092】前述の実施の形態では、印刷時に装着され
ているヘッドカートリッジの種類を判定し、該ヘッドカ
ートリッジの種類に応じた記録モードを自動的にホスト
コンピュータのドライバが設定し、ドライバにおける色
処理及びコントローラにおける処理を連動させて制御し
ていた。
【0093】これに対し、本実施の形態ではユーザの用
途に応じた記録モードを確実に選択できるように、ホス
トコンピュータの表示画面上でユーザが記録モードを任
意に設定できるようにした。
【0094】図21の動作を簡単に説明すると、ホスト
コンピュータ601は記録装置602に対して装着され
ているカートリッジの種類を問合せる(S300)。こ
れにより記録装置602では、装着されているカートリ
ッジのIDを読み取って装着されているカートリッジの
種類を判別し(S310)、そのIDをホストコンピュ
ータ601に返送する(S320)。ホストコンピュー
タ601はこのIDを受け取ると(S330)、そのカ
ートリッジの色に応じてドライバにより画像データに対
して色処理を行い(S340)、こうして作成された色
信号をCMYK信号及びモード信号を記録装置602に
送信する(S350)。記録装置602では、この信号
を受信して、コントローラによるイメージ展開などを行
って(S370)記録する(S380)。
【0095】なお、この実施の形態におけるホストコン
ピュータ601及び記録装置602の構成は前述の実施
の形態と同様なので説明を割愛する。
【0096】尚、またホストコンピュータ601と記録
装置602とが単方向で接続されているときは、ホスト
コンピュータ601で所定のヘッドカートリッジを使用
した記録モードなどが設定され、その設定されたモード
に応じたプリント処理が記録装置に指示されることにな
る。そして、その記録モードの条件が記録装置におけ
る、その時点での装着されている記録ヘッドの種類や記
録モードに適合して入れ歯そのままプリント処理を実行
し、そうでないときは記録装置はエラー信号などを返し
て応答する。これによりホストコンピュータのユーザ
は、その記録装置に装着されている記録ヘッドの等を確
認して再度モード設定などを行うことになる。
【0097】図22は本実施の形態における記録モード
設定処理にかかるフローチャートを示す。
【0098】記録装置602の電源投入時及びヘッドカ
ートリッジが装着された時に、前述の実施の形態と同様
にヘッドカートリッジの種類をヘッドカートリッジのI
Dに基づき確認する(S200)。S200における確
認結果を示すID信号をホストに通知する(S21
0)。これらS200及びS210は記録装置602側
の処理である。以下の処理はホストコンピュータ601
で行われる。
【0099】記録装置602から受信したID信号に基
づき、記録装置602にその時点で装着されているヘッ
ドカートリッジの種類を記録装置602の種類等と一緒
に記録装置602の状態として登録する(S220)。
そして、印刷モードがユーザによって指示される(S2
30)。これはユーザがホストコンピュータ601の表
示画面上に表示された、例えば図23に示すようなユー
ザインターフェース(UI)に基づき、用途に応じた記
録モードをマニュアルで設定する(S240)。
【0100】本実施の形態では、記録モードとIDとの
関係は、通常モードはID1、ピクトリアルモード1は
ID2、ピクトリアルモードはID3、白黒モードはI
D0に各々対応している。このように、各ヘッドカート
リッジは記録モードに各々対応している。よって、設定
された記録モードに対応するヘッドカートリッジが装着
されているか否かを、S220で登録されているヘッド
カートリッジの種類を確認することにより判定する(S
250)。
【0101】設定された記録モードに対応するヘッドカ
ートリッジが装着されている場合は、その記録モードに
対応する記録媒体をセットすることをユーザに示す。即
ち、通常モードは普通紙、コート紙、ピクトリアル紙の
いずれにも対応することができる。従って、通常モード
が設定されている場合は、例えば図18に示す様にユー
ザに示す。
【0102】一方、設定された記録モードに対応するヘ
ッドカートリッジが装着されていなかった場合は、該記
録モードに対応するヘッドカートリッジに切り替えるこ
とを示す(S270)。例えば、現在のヘッドカートリ
ッジが通常モード用(ID=1)にもかかわらず、記録
モードとしてピクトリアルモード1が設定された場合
は、図25に示すように、ユーザにヘッドカートリッジ
を適切な種類(ID=2のヘッドカートリッジ)に切り
替えることを促す。ヘッドカートリッジの種類が記録モ
ードに対応するものに切り替えられたかを上述のS20
0,S210,S220,S250を繰り返すことによ
り確認する(S280)。こうして設定された記録モー
ドに対応するヘッドカートリッジ及び記録媒体がセット
されていると補外コンピュータ601でドライバの色処
理を開始する(S290)。
【0103】このように本実施の形態によれば、確実に
ユーザの用途に応じた記録モードで画像形成を行うこと
ができ、記録モードの設定ミス等で生じるミス記録を抑
制することができる。
【0104】なお、通常モード及び白黒モードが設定さ
れた場合は、記録媒体が制限されないので、S260の
処理をスルーする様にしても構わない。このようにする
ことで、警告表示の回数を減らすことができるので、よ
りユーザフレンドリーなUIを提供することができる。
【0105】図26は使用するインクが異なる記録ヘッ
ドカートリッジと記録装置本体とを示す外観斜視図であ
る。
【0106】この記録カートリッジには、記録装置で認
識できるIDが付されている。IDが“1”の記録ヘッ
ドのインクの染料濃度は、イエローが2.5%,マゼン
タが3.0%、シアン2.7%、ブラックが2.6%で
構成されている。またIDが“2”の記録ヘッドのイン
クの染料濃度は、イエローが2.5%,マゼンタが1.
0%、シアン0.9%、ブラックが1.3%で構成され
ている。またIDが“3”の記録ヘッドのインクの染料
濃度は、イエローが2.5%,マゼンタが0.8%、シ
アン0.7%、ブラックが0.9%で構成されている。
即ち、本実施の形態においては、顕色性が異なるインク
が用いられている。
【0107】尚、本実施の形態における顕色性の概念と
しては、インクそのものの発色性の強さ、又は記録媒体
に描画された状態での発色の強さの度合を示すものであ
り、無彩色の場合は明るさの程度を表すものである。そ
ういう意味においては、同一の染料や顔料を用いている
場合は、インクの染料濃度であったりする。また記録媒
体に記録された状態で比較する場合においては、光学的
反射濃度であったり、略同一色相で最大彩度の比較であ
ったりする。所謂、高発色な物を優れた顕色性という位
置付けとする。またインクとしては、液体に限らず、固
体であっても良い。
【0108】本実施の形態では、ID=1のインクでは
1画素をイエローが2値、マゼンタが2値、シアン2
値、ブラック2値の階調で良好に表現できる。またID
=2のインクでは1画素をイエローが2値、マゼンタが
4値、シアン4値、ブラック2値の階調で良好に表現で
きる。更にID=3のインクでは1画素をイエローが2
値、マゼンタが5値、シアン5値、ブラック3値の階調
で良好に表現できる。
【0109】即ち、ID=1のインクでは1画素の記録
データをイエローを1ビット、マゼンタを1ビット、シ
アンを1ビット、ブラックを1ビットで扱う。ID=2
のインクでは1画素の記録データをイエローを1ビッ
ト、マゼンタを2ビット、シアンを2ビット、ブラック
を2ビットで扱う。更に、ID=3のインクでは1画素
の記録データをイエローでは1ビット、マゼンタを3ビ
ット、シアンを3ビット、ブラックを2ビットで扱う。
【0110】そして記録装置では、この記録ヘッドのI
Dに応じてプリントバッファの構成を異ならせ、ID=
1の記録ヘッドが装着されている場合には、全ての記録
データを1ビット構成に対応したプリントバッファの構
成とする。ID=2の記録ヘッドが装着されている場合
には、イエローデータのプリントバッファを1ビット構
成に対応させ、その他の色の記録データのプリントバッ
ファは2ビット構成のバッファとする。更に、ID=3
の記録ヘッドが装着されている場合には、イエローデー
タのプリントバッファを1ビット構成に対応させ、マゼ
ンタとシアンを共に3ビット構成に対応させ、ブラック
用のプリントバッファを2ビット構成にする。
【0111】上述したように、記録画像及び記録媒体に
応じて記録カートリッジをユーザが選択することによ
り、記録画像の階調数を変えることが可能となる。また
鼓の場合においても、記録データにおいて、明度の高い
イエローの階調を抑えることにより、プリントバッファ
の容量の増大を抑えることができる。
【0112】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、熱エネルギーを利用する方式の記録ヘッド、記
録装置において、優れた効果をもたらすものである。
【0113】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応し液体(イ
ンク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡
の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)
を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆
動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成長収
縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)
の吐出が達成でき、より好ましい。
【0114】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0115】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても本発明は有効である。
【0116】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0117】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0118】以上説明した本発明の実施の形態において
は、インクを液体として説明しているが、室温やそれ以
下で固化するインクであっても、室温で軟化もしくは液
化するものを用いても良く、あるいはインクジェット方
式ではインク自体を30°C以上70°C以下の範囲内
で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にある
ように温度制御するものが一般的であるから、使用記録
信号付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0119】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0120】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0121】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても達成される。
【0122】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0123】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0124】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれる。
【0125】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、連続する2ビットで4値を表現する画像データに基
づく記録を可能とする。
【0126】また本実施の形態によれば、1ビットで2
値を表現する画像データに対するマルチパス記録に対し
て、マスクパターンの生成方法を変更することで対応す
ることができる。そのためハード的な変更無しに対応が
可能となる。
【0127】また4値を3ビットで表現する場合と比
べ、プリントバッファの容量が少なくて済む。
【0128】本実施の形態においては、記録装置の一形
態としてインクを媒体上に吐出する装置が開示された
が、本発明の情報処理装置はこれに限定されるものでな
く、他の記録装置、例えば感熱型或は昇華型のカラー記
録装置等の記録装置でも適用できる。要は、ドットを用
いて像形成するものであればす全て本発明の範疇に含ま
れる。
【0129】上述した実施の形態において、インクジェ
ット記録装置が説明されたが本発明の画像処理方法はこ
れに限定されるものでなく、他の記録方法を採る装置で
あっても同様に適用することができる。また、本発明の
画像処理方法は、インクジェット記録だけではなく、一
般の画像処理にも適用することができる。
【0130】また本実施の形態においては、有意ビット
として“1”が立っているビットとしたがこれに限らず
“0”が立っているビットでも良い。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、プ
リントバッファの容量を少なく抑えて多値画像データを
記録することができるという効果がある。
【0132】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるマスクパターンの
生成処理を示すフローチャートである。
【図2】本実施の形態の記録装置本体の機械的構成を示
した斜視図である。
【図3】本実施の形態の記録ヘッドの構成を示した斜視
図である。
【図4】本実施の形態で用いる誤差拡散法を説明する図
である。
【図5】本実施の形態の誤差拡散法によるN値データの
n値化を説明した線図である。
【図6】本実施の形態の記録システムの機能ブロック図
である。
【図7】本実施の形態の記録装置の記録ヘッドの記録素
子の配列を示す図である。
【図8】本実施の形態の記録装置で使用されるインクの
染料濃度と光学反射濃度の関係を表した線図である。
【図9】通常濃度のインクと3倍希釈インクの記録画素
密度と光学反射濃度の関係を示した図である。
【図10】2ビットの記録データと記録されたドットと
の関係を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態におけるプリントデータ
のマスク処理の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態で使用するマスクパター
ンの構成を示した図である。
【図13】本発明の実施の形態の記録時におけるプリン
トバッファ参照方法を示した概念図である。
【図14】本実施の形態の記録装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図15】本実施の記録装置における処理を示すフロー
チャートである。
【図16】本実施の記録装置におけるプリント処理を示
すフローチャートである。
【図17】本発明の実施の形態の記録方法による4ビッ
トのコードと記録ドットとの関係を示した概念図であ
る。
【図18】本発明の実施の形態における記録データの生
成方法を示す図である。
【図19】本発明の実施の形態の記録装置におけるコー
ド受信処理を示したフローチャートである。
【図20】本実施の記録装置におけるインクタンクの種
類を識別する方法を説明する図である。
【図21】実施の形態におけるホストコンピュータと記
録装置のとの間のデータのやり取りを示す図である。
【図22】本実施の形態における記録モード設定処理に
かかるフローチャートである。
【図23】
【図24】
【図25】実施の形態における記録モードをマニュアル
で設定する時の画面表示例を示す図である。
【図26】実施の形態におけるインクが異なる記録ヘッ
ドカートリッジと記録装置本体とを示す外観図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 錦織 均 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する複数の吐出部を有する
    記録ヘッドを記録媒体の略同一記録領域に対して複数回
    走査させて画像を記録するインクジェット記録装置であ
    って、 複数のnビットにより表現される画像データに対して少
    なくともn回の記録走査を行って記録する記録手段と、 前記画像データのnビットの内の有意ビットの位置に応
    じて前記画像データを変換する変換手段と、 前記変換手段により変換された画像データに基づいて前
    記記録手段を駆動して記録媒体に記録する制御手段と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット記録装
    置であって、前記変換手段はマスクパターンに基づいて
    前記画像データを変換することを特徴とする。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のインクジェット記録装
    置であって、前記マスクパターンは、前記画像データの
    nビットのそれぞれに対して異なるパターンを有するこ
    とを特徴とする。
  4. 【請求項4】 インクを吐出する複数の吐出部を有する
    記録ヘッドを記録媒体の略同一記録領域に対して複数回
    走査させて画像を記録するインクジェット記録装置にお
    いて、 2ビットにより表現される画像データに対して少なくと
    も2回の記録走査を行って記録する記録手段と、 前記2ビットの画像データの上位ビットに対するドット
    の発生率が前記画像データの下位ビットに対するドット
    の発生率の略倍になるように前記画像データを変換する
    変換手段と、 前記変換手段により変換された画像データに基づいて前
    記記録手段を駆動して記録する制御手段と、を有するこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のインクジェット記録装
    置であって、前記変換手段はマスクパターンを用いて前
    記画像データを変換することを特徴とする。
  6. 【請求項6】 インクを吐出する複数の吐出部を有する
    記録ヘッドを記録媒体の略同一記録領域に対して複数回
    走査させて画像を記録するインクジェット記録方法であ
    って、 複数のnビットにより表現される画像データに対して少
    なくともn回の記録走査を行って記録する際、前記画像
    データのnビットの内の有意ビットの位置に応じて前記
    画像データを変換して記録することを特徴とするインク
    ジェット記録方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のインクジェット記録方
    法であって、前記画像データはマスクパターンに基づい
    て変換されることを特徴とする。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のインクジェット記録方
    法であって、前記マスクパターンは、前記画像データの
    nビットのそれぞれに対して異なるパターンを有するこ
    とを特徴とする。
  9. 【請求項9】 インクを吐出する複数の吐出部を有する
    記録ヘッドを記録媒体の略同一記録領域に対して複数回
    走査させて画像を記録するインクジェット記録方法にお
    いて、 2ビットの画像データの上位ビットに対するドットの発
    生率が前記画像データの下位ビットに対するドットの発
    生率の略倍になるように前記画像データを変換し、その
    変換された画像データに基づいて少なくとも2回の記録
    走査を行って記録することを特徴とするインクジェット
    記録方法。
  10. 【請求項10】 請求項6乃至9のいずれか1項に記載
    のインクジェット記録方法で使用されることを特徴とす
    るインク。
  11. 【請求項11】 記録ヘッドに載置されて使用されるイ
    ンクを収容したインクタンクであって、 収容しているインクの顕色性を示すとともに電気的に読
    取り可能な識別コードを付与したことを特徴とするイン
    クタンク。
  12. 【請求項12】 記録ヘッドと一体に成形されインクを
    収容したタンクを備えるインクカートリッジであって、 前記タンクに収容しているインクの顕色性を示すととも
    に電気的に読取り可能な識別コードを付与したことを特
    徴とするインクカートリッジ。
  13. 【請求項13】 nビットで構成される入力データに対
    して、該入力データの少なくとも1ビットに対する出力
    データが他のビットに対する出力データに対して異なる
    重み付けを有する出力データとすることを特徴とする画
    像処理方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の画像処理方法であ
    って、前記入力データの全てのビットに対する出力デー
    タが互いに異なる重み付けを有することを特徴とする。
  15. 【請求項15】 請求項13又は14に記載の画像処理
    方法を実行するプリント方法であって、 複数の間引きマスクに対して前記画像処理方法をじっこ
    うした重み付けマスクを用意する工程と、 記録データに応じて該重み付けマスクを介してマルチパ
    ス記録を行うことを特徴とするプリント方法。
  16. 【請求項16】 記録材に対応した記録手段を記録媒体
    の略同一記録領域に対して複数回作用させて画像を記録
    する記録装置であって、 複数のnビットにより表現される画像データに対して少
    なくともn回の記録作用を行って記録する記録手段と、 前記画像データのnビットの内の有意ビットの位置に応
    じて前記画像データを変換する変換手段と、 前記変換手段により変換された画像データに基づいて前
    記記録手段を駆動して記録媒体に記録する制御手段と、
    を有することを特徴とする記録装置。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の記録装置であっ
    て、前記変換手段はマスクパターンに基づいて前記画像
    データを変換することを特徴とする。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の記録装置であっ
    て、前記マスクパターンは、前記画像データのnビット
    のそれぞれに対して異なるパターンを有することを特徴
    とする。
  19. 【請求項19】 記録材に対応する記録手段を記録媒体
    の略同一記録領域に対して複数回作用させて画像を記録
    する記録装置であって、 2ビットにより表現される画像データに対して少なくと
    も2回の記録走査を行って記録する記録手段と、 前記2ビットの画像データの上位ビットに対するドット
    の発生率が前記画像データの下位ビットに対するドット
    の発生率の略倍になるように前記画像データを変換する
    変換手段と、 前記変換手段により変換された画像データに基づいて前
    記記録手段を駆動して記録する制御手段と、を有するこ
    とを特徴とする記録装置。
  20. 【請求項20】 請求項1に記載のインクジェット記録
    装置であって、前記記録ヘッドは顕色性に優れた第1イ
    ンクを吐出する第1インクジェット記録ヘッドト顕色性
    に劣る第2インクを吐出する第2インクジェット記録ヘ
    ッドトを互いに交換可能であることを特徴とする。
  21. 【請求項21】 顕色性に優れたインクを吐出する第1
    インクジェットヘッドと顕色性に劣るインクを吐出する
    第2インクジェットヘッドとを互いに交換可能に載置す
    るための載置部と、 前記載置部に載置されたインクジェットヘッドに対して
    駆動条件を与える駆動手段と、 前記載置部に載置されたインクジェットヘッドのインク
    の顕色性と記録媒体の種類に関する情報とに基づき、前
    記インクジェットヘッドより前記記録媒体へ付与する単
    位時間当たりのインク量を制御するとともに、前記第1
    インクの顕色性に対する前記第2インクの顕色性の割合
    に応じて前記駆動条件を制御し、前記第1インクによる
    顕色の面密度に相当する面密度を前記第2インクで形成
    して記録する記録手段と、を備えることを特徴とするイ
    ンクジェット記録システム。
  22. 【請求項22】 請求項1に記載のインクジェット記録
    装置の実施に使用されるインク容器であって、収容され
    るインクの顕色性を示す情報を備えることを特徴とする
    インク容器。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載のインク容器であっ
    て、インクを収容していることを特徴とする。
  24. 【請求項24】 請求項1に記載のインクジェット記録
    装置の実施に使用されるインク容器と記録ヘッドの組合
    わせを含み、前記インク容器内に収容されるインクの顕
    色性を示す情報を備えることを特徴とするヘッドカート
    リッジ。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載のヘッドカートリッ
    ジであって、前記インク容器内にインクを収容している
    ことを特徴とする。
  26. 【請求項26】 請求項1に記載のインクジェット記録
    装置の実施に使用される顕色性を有するインク。
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